JP2003279851A - 高開口数単レンズおよびそれを用いた光ヘッド装置、光学情報記録再生装置 - Google Patents
高開口数単レンズおよびそれを用いた光ヘッド装置、光学情報記録再生装置Info
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Abstract
A0.8から0.92のような非常に高い開口数のレン
ズが必要であるが、従来2枚構成であった。そのため組
立に困難をともなった。またこれを単レンズで構成する
と軸上、軸外、さらに第1面と第2面の横ずれ時の収差
を良好に補正することが困難であった。 【解決手段】 第1面の曲率を、レンズの焦点距離、屈
折率、バックフォーカスで厳密に規定することにより、
軸上、軸外及びディセンター公差を抑えた単レンズを構
成する。またこのような高開口数のレンズにおいて軸外
1度で20mλから50mλ程度の3次コマ収差を付加
することにより、ディスクの傾きなどにより生じるコマ
収差を補正する際のレンズの傾き角を小さく抑えられ
る。
Description
ィスク、デジタルオーディオディスク、コンピュータ用
の光メモリディスクなどの対物レンズおよび光ヘッドに
関し、特に短波長、高NAに適した対物レンズおよび光
ヘッド装置、光学情報記録再生装置に関する。
一般に光源の波長を短くするかあるいは対物レンズのN
Aを上げる必要がある。DVDの光ディスクでは波長6
50nm、NA0.6が用いられているが、さらなる高
密度化を目指して波長400nmの青色光源を用い、対
物レンズのNAを0.85まで上げることが考えられ
る。このような対物レンズとしては例えば特開平10−
123410には2枚構成の対物レンズが開示されてい
る。
学系では2枚のレンズを高精度で組み立てる必要があ
り、また環境特性に対しても弱いなどの問題があった。
なされたものであり、単レンズで高NAレンズを構成す
ることで、組立の必要が無く信頼性に優れた対物レンズ
および光ヘッド装置、光学情報記録再生装置を提供する
ことを目的としている。
め、本発明の高開口数単レンズは、少なくとも片面が非
球面である単レンズであって、下記の条件を満足する。
fb2+p5・fb+p6)n+p7・fb2+p8・f
b+p9 また上記(2)の条件式は S−0.01<C1×f<S+0.01 (3) の範囲であることが望ましい。
がSと略等しいことが望ましい。
少なくとも片面が非球面である単レンズであって、下記
の条件を満足する。
fb2+p5・fb+p6)n+p7・fb2+p8・f
b+p9 q1=−18.367 q2=28.973 q3=−15.248 q4=71.357 q5=−114.9 q6=62.184 q7=−72.169 q8=118.074 q9=−64.391 T=(q1・fb2+q2・fb+q3)n2+(q4・
fb2+q5・fb+q6)n+q7・fb2+q8・f
b+q9 また高開口数単レンズの使用波長は390nmから42
0nmの範囲であることが望ましい。
ることが望ましい。
ンを材料とすることが望ましい。
から出射した光線を透明基板を通して情報媒体面上に集
光する集光手段と、前記情報媒体で変調された光束を分
離するための光束分離手段と、前記情報媒体で変調され
た光を受光する受光手段を具備し、前記集光手段には上
記した高開口数単レンズを用いる。
ズであって、下記の条件を満足する高開口数単レンズ。
マ収差成分の最小二乗誤差(単位:mλ) また上記単レンズは、少なくとも片面が非球面である単
レンズであって、下記の条件を満足することが望まし
い。
fb2+p5・fb+p6)n+p7・fb2+p8・f
b+p9 また光ヘッド装置は、光源と、前記光源から出射した光
線を透明基板を通して情報媒体面上に集光する集光手段
と、前記情報媒体で変調された光束を分離するための光
束分離手段と、前記情報媒体で変調された光を受光する
受光手段を具備し、前記透明基板が傾いた時に生じるコ
マ収差を前記集光手段を傾けることによって低減するよ
う構成され、前記集光手段は上記したレンズを用いる。
ズであって、下記の条件を満足することを特徴とする高
開口数単レンズ。
る波面収差の3次のコマ収差成分の最小二乗誤差(単位
はmλ) CL:単レンズが傾いたときに単位角度あたりに発生す
る波面収差の3次のコマ収差成分の最小二乗誤差(単
位:mλ) また上記単レンズは、少なくとも片面が非球面である単
レンズであって、下記の条件を満足することが望まし
い。
fb2+p5・fb+p6)n+p7・fb2+p8・f
b+p9 また光ヘッド装置は、光源と、前記光源から出射した光
線を透明基板を通して情報媒体面上に集光する集光手段
と、前記情報媒体で変調された光束を分離するための光
束分離手段と、前記情報媒体で変調された光を受光する
受光手段を具備し、前記透明基板が傾いた時に生じるコ
マ収差を前記集光手段を傾けることによって低減するよ
うに構成され、前記集光手段は上記した単レンズを用い
る。
記単レンズならびに光ヘッド装置を用いて、光ディスク
基板の情報媒体面上に情報を記録し、あるいは再生す
る。
単レンズは、単レンズでありながらNA0.8からNA
0.92のような高い開口数を持ち、光ディスクの対物
レンズとして使えるような回折限界の性能を確保でき
る。したがって軸上収差はもちろんのこと、斜め光線に
対する収差も十分に補正されている。また第1面と第2
面が互いに横ずれした場合のいわゆるディセンター公差
も必要十分に補正されている。
マ収差を、光ヘッド全体でなく対物レンズのみを傾ける
ことによって補正する場合にも適している。すなわち、
軸外にコマ収差を最適な量だけ付加することによって、
光ディスクが傾くことによって生じるコマ収差を補正す
るためのレンズの傾き量を減らすことができ、コマ収差
補正時のトータルの収差を低減することができる。
て、図面を参照しつつ具体的に説明する。図1は、本発
明の光ディスク用対物レンズの構成を示す構成図であ
る。図1において入射光線1は対物レンズ2に入射し、
光ディスク3の裏面の情報媒体面4に集光する。
な数値例を示す。なお、以下の各実施例において、以下
に示す符号を共通とする。ただし対物レンズの第1面は
光源側の面、第2面はディスク側の面とする。また光デ
ィスクは平行平板とする。さらに設計波長を405nm
とし、光ディスクの厚みは0.1mm、屈折率はいずれ
も1.61736とした。
接平面からの距離 h:光軸からの高さ Cj:対物レンズの第j面の非球面頂点の曲率(Cj=
1/Rj) Kj:対物レンズの第j面の円錐定数 Aj,n:対物レンズの第j面のn次の非球面係数 ただし j=1,2 また、パラメータSとTを以下のように定義する。
fb2+p5・fb+p6)n+p7・fb2+p8・f
b+p9 T=(q1・fb2+q2・fb+q3)n2+(q4・
fb2+q5・fb+q6)n+q7・fb2+q8・f
b+q9 ただし p1=−3.316 p2=3.766 p3=0.157 p4=11.269 p5=−12.667 p6=−1.609 p7=−9.696 p8=11.147 p9=3.366 q1=−18.367 q2=28.973 q3=−15.248 q4=71.357 q5=−114.9 q6=62.184 q7=−72.169 q8=118.074 q9=−64.391 NAが0.8を超えるような場合、これを単レンズで実
現するのは非常に困難となる。
できない。一方上限を超えると単レンズで所望の性能を
出すことが困難となる。とはいえ(1)式のような条件
下においてはレンズのパワー配置すなわち第1面の曲
率、第2面の曲率は非常に厳密に決定しなければ良好な
収差は得られない。
距離、バックフォーカス、屈折率が決まると第1面の曲
率は非常に狭い範囲に限定される。(2)式の上限ある
いは下限を超えると軸外性能と第1面および第2面のデ
ィセンター公差の緩和を両立できなくなる。
第1面および第2面のディセンター公差の緩和を両立で
きる。さらに望ましくはSとC1×fが略等しいことに
より、より軸外性能と第1面および第2面のディセンタ
ー公差の緩和を両立できる。
て、軸外性能と第1面および第2面のディセンター公差
の緩和を両立できる。
の範囲であることにより下限を超えると透過率の観点か
ら使用できる材料が限定される。また上限を超えると記
録密度を上げることができなくなる。
的数値を以下に示す。
れぞれ以下のようになり、上記したC1×f、C2×f
とそれぞれ良い一致を示している。
を、図2(b)は正弦条件を表す。また本実施例の軸外
性能を図3に示す。さらに光ディスクが0.7度傾いた
時に対物レンズのみを傾けたときの波面収差の変化すな
わち対物レンズのあおり特性を図4に示す。
ぼ完全に補正されている。図3に示す軸外性能では、コ
マ収差も良好に補正されている。図4に示すレンズのあ
おり特性ではレンズが約0.6度傾いた時に最も波面収
差が小さくなっており、その時の残存収差、特に非点収
差は10mλ以下に抑制されている。なお本実施例にお
いて第1面と第2面が1μmディセンターした時の波面
収差は11.4mλである。
的数値を以下に示す。
れぞれ以下のようになり、上記したC1×f、C2×f
とそれぞれ良い一致を示している。
を、図5(b)は正弦条件を表す。また本実施例の軸外
性能を図6に示す。さらに光ディスクが0.7度傾いた
時に対物レンズのみを傾けたときの波面収差の変化すな
わちあおり特性を図7に示す。
ぼ完全に補正されている。図6に示す軸外性能では、コ
マ収差も良好に補正されている。図7に示すレンズのあ
おり特性ではレンズが約0.55度傾いた時に最も波面
収差が小さくなっており、その時の残存収差、特に非点
収差も10mλ程度に抑制されている。なお本実施例に
おいて第1面と第2面が1μmディセンターした時の波
面収差は13.6mλである。
的数値を以下に示す。
れぞれ以下のようになり、上記したC1×f、C2×f
とそれぞれ良い一致を示している。
を、図8(b)は正弦条件を表す。また本実施例の軸外
性能を図9に示す。さらに光ディスクが0.7度傾いた
時に対物レンズのみを傾けたときの波面収差の変化すな
わちあおり特性を図10に示す。
ぼ良好に補正されている。図9に示す軸外性能では、コ
マ収差も良好に補正されている。図10に示すレンズの
あおり特性ではレンズが約0.5度傾いた時に最も波面
収差が小さくなっており、その時の残存収差は約30m
λ、非点収差は約20mλに抑制されている。なお本実
施例において第1面と第2面が1μmディセンターした
時の波面収差は35.2mλである。
料(商品名ゼオネクス)を用いて設計した。この材料で
は他の樹脂材料と比較して波長400nm付近での透過
率が良好でさらに同波長帯域の光線を照射しても材料の
劣化例えば透過率の低減が生じない。より具体的には光
ディスク用の対物レンズとして用いる際には14mW/
mm2のパワー密度を持った波長390nmから420
nmのレーザ光線を2000H以上照射した際に透過率
低下が5%以内でなくてはならずこれらの条件に適合し
た樹脂材料として非晶質ポリオレフィンが必要となる。
またガラス材料に比較して比重が低く軽量のレンズがで
き、射出成形により高精度なレンズを大量に作ることも
可能となる。
ドについて説明する。図11は光ヘッドの構成図であ
る。半導体レーザ5から出射した光線はホログラム6を
透過しコリメートレンズ7で平行光となる。さらにミラ
ー8で光線の向きを変え対物レンズ9に入射する。対物
レンズ9は光ディスク10の情報記録媒体面11に微小
スポットを集光する。情報媒体面11で変調された光は
対物レンズ9へ戻り、ミラー8で反射され、コリメート
レンズ7を透過しホログラム6で回折されフォトディテ
クター12に達する。フォトディテクター12では情報
媒体面の情報を再生する。また書き込み時は半導体レー
ザ5の出射パワーを変調することで情報記録媒体面11
に情報を書き込むことができる。
どによって対物レンズの光軸に対して傾くとコマ収差が
発生し、記録再生特性が劣化する。そこで上記した対物
レンズでは図11(b)に示すように光ヘッド全体をデ
ィスクの傾きに合わせて傾けることが望ましい。
うなアクチュエータに搭載することも可能である。アク
チュエータは固定部13、可動部14、サスペンション
ワイヤー15からなり、可動部14には対物レンズ16
が固定されている。本図面にはマグネットと磁気ヨーク
の磁気回路は図示していないが対物レンズをトラッキン
グ方向とフォーカシング方向と傾き方向に移動させるこ
とができる。図13(a)に示すように、このようなア
クチュエータに対物レンズを搭載した場合は、光ヘッド
全体を傾ける必要が無く図13(b)に示すように可動
部17にホールドした対物レンズ18のみをディスク1
9の傾きに応じて傾けてやればよい。
る。本発明の対物レンズは 0.80<NA<0.92 (6) 20<CF<50 (7) の条件を満足する。ここでCFは画角1度の入射光線に
対する波面収差の3次のコマ収差成分の最小二乗誤差
(単位:mλ)である。
高密度記録ができない。一方上限を超えると単レンズで
所望の性能を出すことが困難となる。一方軸外性能の一
つである軸外コマ収差は従来できるだけ少ない方が良い
とされていた。しかし(6)式に示すような高NAの単
レンズにおいては従来のよりNAの低いレンズのように
余裕を持った軸外性能を達成することが困難である。図
13(b)に示すようにディスクの傾きに応じて対物レ
ンズを傾けると対物レンズには軸外の光線が入射するこ
とになる。したがってディスクの傾き量が増加するほど
レンズの傾き量も増加して、軸外性能による収差性能の
劣化が生じる。そこで(7)式に示すように軸外性能に
おいてコマ収差をわざと発生させることによりディスク
の傾きに対するレンズの傾き量を減らすことが可能とな
り軸外性能による収差性能劣化を抑えることができる。
(7)式の下限を超えるとレンズの傾き量を抑える効果
が薄いため、軸外性能による収差劣化が生じる。一方上
限を超えると軸外でのコマ収差発生量が増加するため、
例えば通常のフォーカシングやトラッキング時にレンズ
が移動した時わずかでも傾きが発生するとコマ収差が発
生してしまう。
fb2+p5・fb+p6)n+p7・fb2+p8・f
b+p9 の条件を満足することにより軸外性能と第1面および第
2面のディセンター公差の緩和を両立できる。
の範囲であることにより下限を超えると透過率の観点か
ら使用できる材料が限定される。また上限を超えると記
録密度を上げることができなくなる。
る波面収差の3次のコマ収差成分の最小二乗誤差(単位
はmλ) CL:単レンズが傾いたときに単位角度あたりに発生す
る波面収差の3次のコマ収差成分の最小二乗誤差(単
位:mλ) を満足する。ここでCDは対物レンズのNA、波長、透
明基板の厚みなどによって決まるパラメータである。C
Lはレンズの設計によって変化させることができる。
(10)式の下限を超えるとレンズの傾き量を抑える効
果が薄いため、軸外性能による収差劣化が生じる。一方
上限を超えると軸外でのコマ収差発生量が増加するた
め、例えば通常のフォーカシングやトラッキング時にレ
ンズが移動した時わずかでも傾きが発生するとコマ収差
が発生してしまう。
fb2+p5・fb+p6)n+p7・fb2+p8・f
b+p9 の条件を満足することにより軸外性能と第1面および第
2面のディセンター公差の緩和を両立できる。
の範囲であることにより下限を超えると透過率の観点か
ら使用できる材料が限定される。また上限を超えると記
録密度を上げることができなくなる。
的数値を以下に示す。
ようになり、上記したC1×fと良い一致を示してい
る。
Dの値はそれぞれ以下のようになる。
面収差を、図14(b)は正弦条件を表す。また本実施
例の軸外性能を図15に示す。さらに光ディスクが0.
7度傾いた時に対物レンズのみを傾けたときの波面収差
の変化すなわちあおり特性を図16に示す。
補正されている。正弦条件は軸外性能にコマ収差が出る
ためやや補正不足である。図15に示す軸外性能では、
画角1度においてコマ収差が約30mλ発生している。
図16に示すレンズのあおり特性ではレンズが約0.4
5度傾いた時に最も波面収差が小さくなっており、その
時の残存収差、特に非点収差は20mλ以下に抑制され
ている。なお本実施例において第1面と第2面が1μm
ディセンターした時の波面収差は19.1mλである。
的数値を以下に示す。
ようになり、上記したC1×fと良い一致を示してい
る。
Dの値はそれぞれ以下のようになる。
収差を、図17(b)は正弦条件を表す。また本実施例
の軸外性能を図18に示す。さらに光ディスクが0.7
度傾いた時に対物レンズのみを傾けたときの波面収差の
変化すなわちあおり特性を図19に示す。
補正されている。正弦条件は軸外性能にコマ収差が出る
ため補正不足となっている。図18に示す軸外性能で
は、画角1度においてコマ収差が約30mλ発生してい
る。図19に示すレンズのあおり特性ではレンズが約
0.45度傾いた時に最も波面収差が小さくなってお
り、その時の残存収差、特に非点収差は20mλ以下に
抑制されている。なお本実施例において第1面と第2面
が1μmディセンターした時の波面収差は22.7mλ
である。
的数値を以下に示す。
ようになり、上記したC1×fと良い一致を示してい
る。
Dの値はそれぞれ以下のようになる。
収差を、図20(b)は正弦条件を表す。また本実施例
の軸外性能を図21に示す。さらに光ディスクが0.7
度傾いた時に対物レンズのみを傾けたときの波面収差の
変化すなわちあおり特性を図22に示す。
補正されている。正弦条件は軸外性能にコマ収差が出る
ため完全には補正されていない。図21に示す軸外性能
では、画角1度においてコマ収差が約25mλ発生して
いる。図22に示すレンズのあおり特性ではレンズが約
0.5度傾いた時に最も波面収差が小さくなっており、
その時の残存収差、特に非点収差は10mλ程度に抑制
されている。なお本実施例において第1面と第2面が1
μmディセンターした時の波面収差は24.1mλであ
る。
料(商品名アペル)を用いて設計した。この材料では他
の樹脂材料と比較して波長400nm付近での透過率が
良好でさらに同波長帯域の光線を照射しても材料の劣化
例えば透過率の低減が生じない。より具体的には光ディ
スク用の対物レンズとして用いる際には14mW/mm
2のパワー密度を持った波長390nmから420nm
のレーザ光線を2000H以上照射した際に透過率低下
が5%以内でなくてはならず、これらの条件に適合した
樹脂材料として非晶質ポリオレフィンが必要となる。ま
たガラス材料に比較して比重が低く軽量のレンズがで
き、射出成形により高精度なレンズを大量に作ることも
可能となる。
を搭載した光ヘッドについて説明する。図11は光ヘッ
ドの構成図である。半導体レーザ5から出射した光線は
ホログラム6を透過しコリメートレンズ7で平行光とな
る。さらにミラー8で光線の向きを変え対物レンズ9に
入射する。対物レンズ9は光ディスク10の情報記録媒
体面11に微小スポットを集光する。情報媒体面11で
変調された光は対物レンズ9へ戻り、ミラー8で反射さ
れ、コリメートレンズ7を透過しホログラム6で回折さ
れフォトディテクター12に達する。フォトディテクタ
ー12では情報媒体面の情報を再生する。また書き込み
時は半導体レーザ5の出射パワーを変調することで情報
記録媒体面11に情報を書き込むことができる。
ドの基本的な構成は図11で説明したとおりであり、図
11(b)に示すように光ヘッド全体を傾けて光ディス
クの傾きを補正することも可能である。一方対物レンズ
を図12に示すようなアクチュエータに搭載した場合
は、光ヘッド全体を傾ける必要が無く図13(c)に示
すように可動部17にホールドした対物レンズ18のみ
をディスク19の傾きに応じて傾けてやればよい。ただ
し上記した実施例においては対物レンズの軸外性能でコ
マ収差を発生させているため、ディスクの傾きに対して
対物レンズを傾ける量は少なくてすむ。したがってレン
ズに斜め光線が入射した時の波面収差の劣化も低く抑え
ることが可能となる。
みを0.1mmとしたがさらに厚くとも薄くともあるい
は基材厚みが0であっても良い。また実施例においては
対物レンズにはすべて平行光が入射するとしたが、収束
光、あるいは発散光が入射しても良い。
ズは、少なくとも片面が非球面である単レンズであっ
て、 0.80<NA<0.92 (1) S−0.03<C1×f<S+0.03 (2) ただし NA:レンズの開口数 f:レンズの焦点距離 d:レンズ厚み n:レンズの屈折率 光源側の面を第1面、反対側の面を第2面とし fb:第2面側から透明基材までの距離 C1:第1面の曲率 p1=−3.316 p2=3.766 p3=0.157 p4=11.269 p5=−12.667 p6=−1.609 p7=−9.696 p8=11.147 p9=3.366 S=(p1・fb2+p2・fb+p3)n2+(p4・
fb2+p5・fb+p6)n+p7・fb2+p8・f
b+p9 の条件を満足するように構成されているので、高NAで
ありながら単レンズで構成でき、しかも軸外性能および
第1面と第2面がディセンターした時の収差劣化を抑え
ることができる。
かつ第1面と第2面がディセンターした時の収差劣化を
抑えることができる。
がSと略等しく構成することでさらに軸外性能が良好で
かつ第1面と第2面がディセンターした時の収差劣化を
抑えることができる。
ズであって、 0.80<NA<0.92 (1) S−0.01<C1×f<S+0.01 (4) T−0.08<C2×f<T+0.08 (5) ただし NA:レンズの開口数 f:レンズの焦点距離 d:レンズ厚み n:レンズの屈折率 光源側の面を第1面、反対側の面を第2面とし fb:第2面側から透明基材までの距離 C1:第1面の曲率 C2:第2面の曲率 p1=−3.316 p2=3.766 p3=0.157 p4=11.269 p5=−12.667 p6=−1.609 p7=−9.696 p8=11.147 p9=3.366 S=(p1・fb2+p2・fb+p3)n2+(p4・
fb2+p5・fb+p6)n+p7・fb2+p8・f
b+p9 q1=−18.367 q2=28.973 q3=−15.248 q4=71.357 q5=−114.9 q6=62.184 q7=−72.169 q8=118.074 q9=−64.391 T=(q1・fb2+q2・fb+q3)n2+(q4・
fb2+q5・fb+q6)n+q7・fb2+q8・f
b+q9 の条件を満足するよう構成することでさらに軸外性能が
良好でかつ第1面と第2面がディセンターした時の収差
劣化を抑えることができる。
料とすることで、他の樹脂材料と比較して波長400n
m付近での透過率が良好でさらに同波長帯域の光線を照
射しても材料の劣化例えば透過率の低減が生じない。ま
たガラス材料に比較して比重が低く軽量のレンズがで
き、射出成形により高精度なレンズを大量に作ることも
可能となる。
透明基板を通して情報媒体面上に集光する集光手段と、
前記情報媒体で変調された光束を分離するための光束分
離手段と、前記情報媒体で変調された光を受光する受光
手段を具備し、前記集光手段に上記した対物レンズを用
いるよう光ヘッド装置を構成することで、書き込み再生
特性が良好でかつ軽量の光ヘッドが実現できる。
ズであって、 0.80<NA<0.92 (6) 20<CF<50 (7) ただし NA:レンズの開口数 CF:画角1度の入射光線に対する波面収差の3次のコ
マ収差成分の最小二乗誤差(単位:mλ) の条件を満足するよう構成することで、光ディスクが傾
いた時に発生するコマ収差を対物レンズを傾けることで
補正する際に、対物レンズの傾き量を減らすことが可能
となり軸外性能による収差性能劣化を抑えることができ
る。
面である単レンズであって、 S−0.01<C1×f<S+0.01 (8) ただし f:レンズの焦点距離 d:レンズ厚み n:レンズの屈折率 光源側の面を第1面、反対側の面を第2面とし fb:第2面側から透明基板までの距離 C1:第1面の曲率 p1=−3.316 p2=3.766 p3=0.157 p4=11.269 p5=−12.667 p6=−1.609 p7=−9.696 p8=11.147 p9=3.366 S=(p1・fb2+p2・fb+p3)n2+(p4・
fb2+p5・fb+p6)n+p7・fb2+p8・f
b+p9 の条件を満足するよう構成することで、ディスクの傾き
に対するレンズの傾き量を減らすことが可能となり軸外
性能による収差性能劣化を抑えることができるとともに
単レンズにより高開口数のレンズを構成でき、軸上及び
軸外の収差性能を良好に保つだけでなく第1面と第2面
のディセンター公差も緩和することができる。
を材料とすることで、他の樹脂材料と比較して波長40
0nm付近での透過率が良好でさらに同波長帯域の光線
を照射しても材料の劣化例えば透過率の低減が生じな
い。またガラス材料に比較して比重が低く軽量のレンズ
ができ、射出成形により高精度なレンズを大量に作るこ
とも可能となる。
透明基板を通して情報媒体面上に集光する集光手段と、
前記情報媒体で変調された光束を分離するための光束分
離手段と、前記情報媒体で変調された光を受光する受光
手段を具備し、前記透明基板が傾いた時に生じるコマ収
差を前記集光手段を傾けることによって低減する光ヘッ
ド装置であって、前記集光手段を上記対物レンズで構成
することで、NAが0.8を超えるレンズであってもレ
ンズのみを傾けてコマ収差を補正でき、さらに対物レン
ズの傾き量が従来より小さいため収差性能の劣化が抑え
られる。
ズであって、 0.80<NA<0.92 (9) 1.1<CL/CD<1.5 (10) ただし、 CD:透明基板が傾いたときに単位角度あたりに発生す
る波面収差の3次のコマ収差成分の最小二乗誤差(単位
はmλ) CL:単レンズが傾いたときに単位角度あたりに発生す
る波面収差の3次のコマ収差成分の最小二乗誤差(単
位:mλ) の条件を満足するよう構成することで、光ディスクが傾
いた時に発生するコマ収差を対物レンズを傾けることで
補正する際に、対物レンズの傾き量を減らすことが可能
となり軸外性能による収差性能劣化を抑えることができ
る。
球面である単レンズであって、 S−0.01<C1×f<S+0.01 (11) ただし f:レンズの焦点距離 d:レンズ厚み n:レンズの屈折率 光源側の面を第1面、反対側の面を第2面とし fb:第2面側から透明基板までの距離 C1:第1面の曲率 p1=−3.316 p2=3.766 p3=0.157 p4=11.269 p5=−12.667 p6=−1.609 p7=−9.696 p8=11.147 p9=3.366 S=(p1・fb2+p2・fb+p3)n2+(p4・
fb2+p5・fb+p6)n+p7・fb2+p8・f
b+p9 の条件を満足するよう構成することで、ディスクの傾き
に対するレンズの傾き量を減らすことが可能となり軸外
性能による収差性能劣化を抑えることができるとともに
単レンズにより高開口数のレンズを構成でき、軸上及び
軸外の収差性能を良好に保つだけでなく第1面と第2面
のディセンター公差も緩和することができる。
料とすることで、他の樹脂材料と比較して波長400n
m付近での透過率が良好でさらに同波長帯域の光線を照
射しても材料の劣化例えば透過率の低減が生じない。ま
たガラス材料に比較して比重が低く軽量のレンズがで
き、射出成形により高精度なレンズを大量に作ることも
可能となる。
透明基板を通して情報媒体面上に集光する集光手段と、
前記情報媒体で変調された光束を分離するための光束分
離手段と、前記情報媒体で変調された光を受光する受光
手段を具備し、前記透明基板が傾いた時に生じるコマ収
差を前記集光手段を傾けることによって低減する光ヘッ
ド装置であって、前記集光手段は上記単レンズとするこ
とでNAが0.8を超えるレンズであってもレンズのみ
を傾けてコマ収差を補正でき、さらに対物レンズの傾き
量が従来より小さいため収差性能の劣化が抑えられる。
記録再生装置を提供することができる。
路図
収差図
軸外収差の特性図
レンズのあおり特性図
収差図
軸外収差の特性図
レンズのあおり特性図
収差図
軸外収差の特性図
るレンズのあおり特性図
置の構成図
成図
タによるレンズあおりの構成図
る収差図
る軸外収差の特性図
るレンズのあおり特性図
る収差図
る軸外収差の特性図
るレンズのあおり特性図
る収差図
る軸外収差の特性図
るレンズのあおり特性図
Claims (21)
- 【請求項1】 少なくとも片面が非球面である単レンズ
であって、下記の条件を満足する高開口数単レンズ。 0.80<NA<0.92 (1) S−0.03<C1×f<S+0.03 (2) ただし NA:レンズの開口数 f:レンズの焦点距離 d:レンズ厚み n:レンズの屈折率 光源側の面を第1面、反対側の面を第2面とし fb:第2面側から透明基材までの距離 C1:第1面の曲率 p1=−3.316 p2=3.766 p3=0.157 p4=11.269 p5=−12.667 p6=−1.609 p7=−9.696 p8=11.147 p9=3.366 S=(p1・fb2+p2・fb+p3)n2+(p4・
fb2+p5・fb+p6)n+p7・fb2+p8・f
b+p9 - 【請求項2】 上記(2)の条件式が S−0.01<C1×f<S+0.01 (3) の範囲であることを特徴とする請求項1記載の高開口数
単レンズ。 - 【請求項3】 上記(2)の条件式においてC1×fが
Sと略等しいことを特徴とする請求項1記載の高開口数
単レンズ。 - 【請求項4】 少なくとも片面が非球面である単レンズ
であって、下記の条件を満足する高開口数単レンズ。 0.80<NA<0.92 (1) S−0.01<C1×f<S+0.01 (4) T−0.08<C2×f<T+0.08 (5) ただし NA:レンズの開口数 f:レンズの焦点距離 d:レンズ厚み n:レンズの屈折率 光源側の面を第1面、反対側の面を第2面とし fb:第2面側から透明基材までの距離 C1:第1面の曲率 C2:第2面の曲率 p1=−3.316 p2=3.766 p3=0.157 p4=11.269 p5=−12.667 p6=−1.609 p7=−9.696 p8=11.147 p9=3.366 S=(p1・fb2+p2・fb+p3)n2+(p4・
fb2+p5・fb+p6)n+p7・fb2+p8・f
b+p9 q1=−18.367 q2=28.973 q3=−15.248 q4=71.357 q5=−114.9 q6=62.184 q7=−72.169 q8=118.074 q9=−64.391 T=(q1・fb2+q2・fb+q3)n2+(q4・
fb2+q5・fb+q6)n+q7・fb2+q8・f
b+q9 - 【請求項5】 前記少なくとも片面が非球面であるレン
ズの使用波長は390nmから420nmの範囲である
ことを特徴とする請求項1乃至4記載の高開口数単レン
ズ。 - 【請求項6】 前記透明基板の厚みが0.1mmである
ことを特徴とする請求項1乃至4記載の高開口数単レン
ズ。 - 【請求項7】 前記単レンズは非晶質ポリオレフィンを
材料とすることを特徴とする請求項1乃至6記載の高開
口数単レンズ。 - 【請求項8】 光源と、前記光源から出射した光線を透
明基板を通して情報媒体面上に集光する集光手段と、前
記情報媒体で変調された光束を分離するための光束分離
手段と、前記情報媒体で変調された光を受光する受光手
段を具備し、前記集光手段に請求項1乃至7記載の高開
口数単レンズを用いたことを特徴とする光ヘッド装置。 - 【請求項9】 少なくとも片面が非球面である単レンズ
であって、下記の条件を満足する高開口数単レンズ。 0.80<NA<0.92 (6) 20<CF<50 (7) ただし NA:レンズの開口数 CF:画角1度の入射光線に対する波面収差の3次のコ
マ収差成分の最小二乗誤差(単位:mλ) - 【請求項10】 上記単レンズは、少なくとも片面が非
球面である単レンズであって、下記の条件を満足するこ
とを特徴とする請求項9記載の高開口数単レンズ。 S−0.01<C1×f<S+0.01 (8) ただし f:レンズの焦点距離 d:レンズ厚み n:レンズの屈折率 光源側の面を第1面、反対側の面を第2面とし fb:第2面側から透明基板までの距離 C1:第1面の曲率 p1=−3.316 p2=3.766 p3=0.157 p4=11.269 p5=−12.667 p6=−1.609 p7=−9.696 p8=11.147 p9=3.366 S=(p1・fb2+p2・fb+p3)n2+(p4・
fb2+p5・fb+p6)n+p7・fb2+p8・f
b+p9 - 【請求項11】 前記少なくとも片面が非球面であるレ
ンズの使用波長は390nmから420nmの範囲であ
ることを特徴とする請求項9乃至10記載の高開口数単
レンズ。 - 【請求項12】 前記透明基板の厚みが0.1mmであ
ることを特徴とする請求項9乃至10記載の高開口数単
レンズ。 - 【請求項13】 前記単レンズは非晶質ポリオレフィン
を材料とすることを特徴とする請求項9乃至10記載の
高開口数単レンズ。 - 【請求項14】 光源と、前記光源から出射した光線を
透明基板を通して情報媒体面上に集光する集光手段と、
前記情報媒体で変調された光束を分離するための光束分
離手段と、前記情報媒体で変調された光を受光する受光
手段を具備し、前記透明基板が傾いた時に生じるコマ収
差を前記集光手段を傾けることによって低減する光ヘッ
ド装置であって、前記集光手段は請求項9乃至13記載
の単レンズであることを特徴とする光ヘッド装置。 - 【請求項15】 少なくとも片面が非球面である単レン
ズであって、下記の条件を満足することを特徴とする高
開口数単レンズ。 0.80<NA<0.92 (9) 1.1<CL/CD<1.5 (10) ただし CD:透明基板が傾いたときに単位角度あたりに発生す
る波面収差の3次のコマ収差成分の最小二乗誤差(単位
はmλ) CL:単レンズが傾いたときに単位角度あたりに発生す
る波面収差の3次のコマ収差成分の最小二乗誤差(単
位:mλ) - 【請求項16】 上記単レンズは、少なくとも片面が非
球面である単レンズであって、下記の条件を満足するこ
とを特徴とする請求項15記載の高開口数単レンズ。 S−0.01<C1×f<S+0.01 (11) ただし f:レンズの焦点距離 d:レンズ厚み n:レンズの屈折率 光源側の面を第1面、反対側の面を第2面とし fb:第2面側から透明基板までの距離 C1:第1面の曲率 p1=−3.316 p2=3.766 p3=0.157 p4=11.269 p5=−12.667 p6=−1.609 p7=−9.696 p8=11.147 p9=3.366 S=(p1・fb2+p2・fb+p3)n2+(p4・
fb2+p5・fb+p6)n+p7・fb2+p8・f
b+p9 - 【請求項17】 前記少なくとも片面が非球面であるレ
ンズの使用波長は390nmから420nmの範囲であ
ることを特徴とする請求項15乃至16記載の高開口数
単レンズ。 - 【請求項18】 前記透明基板の厚みが0.1mmであ
ることを特徴とする請求項15乃至16記載の高開口数
単レンズ。 - 【請求項19】 前記単レンズは非晶質ポリオレフィン
を材料とすることを特徴とする請求項15乃至16記載
の高開口数単レンズ。 - 【請求項20】 光源と、前記光源から出射した光線を
透明基板を通して情報媒体面上に集光する集光手段と、
前記情報媒体で変調された光束を分離するための光束分
離手段と、前記情報媒体で変調された光を受光する受光
手段を具備し、前記透明基板が傾いた時に生じるコマ収
差を前記集光手段を傾けることによって低減する光ヘッ
ド装置であって、前記集光手段は請求項15乃至19記
載の単レンズであることを特徴とする光ヘッド装置。 - 【請求項21】 請求項1乃至20の単レンズならびに
光ヘッド装置を用いて、光ディスク基板の情報媒体面上
に情報を記録し、あるいは再生する光学情報記録再生装
置。
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