JP2003048526A - 4輪駆動車両におけるアンチスキッド制御装置 - Google Patents

4輪駆動車両におけるアンチスキッド制御装置

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JP2003048526A
JP2003048526A JP2001235402A JP2001235402A JP2003048526A JP 2003048526 A JP2003048526 A JP 2003048526A JP 2001235402 A JP2001235402 A JP 2001235402A JP 2001235402 A JP2001235402 A JP 2001235402A JP 2003048526 A JP2003048526 A JP 2003048526A
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玄 井上
Atsushi Ishikawa
淳 石川
Nobuyuki Otsu
伸幸 大津
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    • B60T8/17Using electrical or electronic regulation means to control braking
    • B60T8/176Brake regulation specially adapted to prevent excessive wheel slip during vehicle deceleration, e.g. ABS
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 悪路走行時等における誤判断を防止して駆動
系振動を確実に検知することができ、これにより、駆動
系振動発生時にのみ駆動系振動収束処理の実行を可能と
して誤判断による減速度抜け、減速度不足、制動停止距
離増加等の不具合発生を防止することが可能な4輪駆動
車両におけるアンチスキッド制御装置の提供。 【解決手段】 左右前輪14、10の車輪加速度VWD
FL、VWDFRの平均値VWDFAと左右後輪22、
20の車輪加速度VWDRL、VWDRRの平均値VW
DRAとの差分の絶対値を加速度差DVWD_FR(=
|VWDFA−VWDRA|)として算出し、この加速
度差DVWD_FRが振動判断進入閾値DVWDVIB
#を越えた時は、駆動系振動が発生したとの判断がなさ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、4輪駆動車両における
各車輪に備えられたホイールシリンダの制動時液圧を増
・減圧制御することによって車輪のロックを防止するア
ンチスキッド制御装置に関し、特に、振動状態の発生検
知と該振動のを収束させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、4輪駆動車両においては、それぞ
れ独立に駆動される前輪側のシャフトと後輪側のシャフ
トとがセンタデフを介して互いに連結された構造となっ
ている関係で、特に車輪速度が独立に制御されるアンチ
スキッド制御状態において、前後でシャフトをねじる力
が発生し、前輪と後輪との間で車輪速度の反周期ずれた
共振(駆動系振動)を発生させる。そこで、従来では、
図12に示すように、左右各前輪における車輪加速度の
振幅レベルおよび振動周期をそれぞれ検出し、左右各前
輪の車輪加速度の振幅レベルを振動判別閾値と比較し、
該振動判別閾値以上である場合に、駆動系振動の発生状
態を検出し、振動判別フラグを立てて増圧制御を禁止す
ることで駆動系振動を抑える制御を行うようにしてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車両が
波状路や砂利道等のような悪路を走行する時にも、車輪
加速度が変動し、単発的に車輪加速度の振幅レベルが高
くなるため、従来例のように、左右各前輪における車輪
加速度の振幅レベルおよび振動周期で判断したのでは、
悪路走行時に発生する振動を駆動系振動と誤判断して増
圧制御が禁止され、これにより、減速度抜け、減速度不
足、制動停止距離増加等の不具合を発生させる虞がある
という問題点があった。
【0004】本発明は、上述のような従来の問題点に着
目してなされたもので、悪路走行時等における誤判断を
防止して駆動系振動を確実に検知することができ、これ
により、駆動系振動発生時にのみ駆動系振動収束処理の
実行を可能として誤判断による減速度抜け、減速度不
足、制動停止距離増加等の不具合発生を防止することが
可能な4輪駆動車両におけるアンチスキッド制御装置を
提供することを目的とし、さらに、悪路走行時における
振動を駆動系振動とは別個に検出してこの振動を個別に
収束させることを可能とすることを追加の目的とするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述のような目的を達成
するために、本発明請求項1記載の4輪駆動車両におけ
るアンチスキッド制御装置では、制動液圧を発生するマ
スタシリンダと、車両における各車輪にそれぞれ配設さ
れていて液圧供給により制動力を発生させる制動用シリ
ンダと、該制動用シリンダの液圧を減圧する減圧制御状
態と該液圧を保持する保持制御状態と該液圧を増圧する
増圧制御状態のいずれかの状態に切り換え駆動制御可能
な切換制御手段と、前記各車輪の車輪速度を検出する車
輪速度検出手段と、該車輪速度検出手段で検出された各
車輪の車輪速度に基づいて擬似車体速度を算出する擬似
車体速度算出手段と、該擬似車体速度算出手段で算出さ
れた擬似車体速度から所定のスリップ率を考慮した車輪
の制御目標速度を算出する制御目標速度算出手段と、前
記各車輪速度検出手段で検出された車輪速度から各車輪
の加速度を算出する車輪加速度算出手段と、前記車輪速
度検出手段で検出された各車輪の車輪速度が前記制御目
標速度算出手段で算出された制御目標速度となった時は
前記切換制御手段を減圧制御状態に切り換えて前記制動
用シリンダの液圧を減圧する減圧制御を実行し、その
後、前記車輪加速度算出手段で算出された各車輪の車輪
加速度が零以下になるかまたは一定値以上の車輪加速度
となった場合に前記切換制御手段を増圧制御状態に切り
換えて前記制動用シリンダの液圧を増圧する増圧制御を
実行する制動液圧制御手段と、前2車輪の車輪加速度の
平均値と後2車輪の車輪加速度の平均値との差分値を算
出する差分算出手段と、該差分算出手段で算出された前
記差分値と所定の振動判別閾値とを比較し、前記差分値
が所定の振動判別閾値以上である時は駆動系振動の発生
状態を検知する駆動系振動検知手段と、該駆動系振動検
知手段で駆動系振動の発生状態を検知した時は所定の駆
動系振動収束処理を行う駆動系振動収束制御手段とを備
えている手段とした。
【0006】請求項2記載の4輪駆動車両におけるアン
チスキッド制御装置では、請求項1記載の4輪駆動車両
におけるアンチスキッド制御装置において、前記駆動系
振動検知手段における振動判別閾値が、駆動系振動収束
処理の開始時点を決定する振動判別進入閾値と、駆動系
振動収束処理の終了時点を決定する振動判別離脱閾値と
で構成されている手段とした。
【0007】請求項3記載の4輪駆動車両におけるアン
チスキッド制御装置では、請求項1または2に記載の4
輪駆動車両におけるアンチスキッド制御装置において、
前記駆動系振動収束制御手段における所定の駆動系振動
収束処理として所定時間だけ減圧制御を実行するように
構成されている手段とした。
【0008】請求項4記載の4輪駆動車両におけるアン
チスキッド制御装置では、請求項3記載の4輪駆動車両
におけるアンチスキッド制御装置において、前記駆動系
振動収束制御手段における所定の駆動系振動収束処理と
して前記所定時間の減圧制御の後所定時間だけ増圧制御
を禁止して保持制御を実行するように構成されている手
段とした。
【0009】請求項5記載の4輪駆動車両におけるアン
チスキッド制御装置では、請求項1〜4のいずれかに記
載の4輪駆動車両におけるアンチスキッド制御装置にお
いて、前記差分算出手段で算出された前記差分値と前記
振動判別閾値よりは低く設定された所定の微小振動判別
閾値とを比較し、前記差分値が所定の微小振動判別閾値
以上である時は微小振動の発生状態を検知する微小振動
検知手段と、該微小振動検知手段で微小振動の発生状態
を検知した時は所定の微小振動収束処理を行う微小振動
収束制御手段と、を備えている手段とした。
【0010】請求項6記載の4輪駆動車両におけるアン
チスキッド制御装置では、請求項5記載の4輪駆動車両
におけるアンチスキッド制御装置において、前記微小振
動収束制御手段における所定の駆動系振動収束処理とし
て所定時間だけ増圧制御を禁止するように構成されてい
る手段とした。
【0011】請求項7記載の4輪駆動車両におけるアン
チスキッド制御装置では、請求項5または6記載の4輪
駆動車両におけるアンチスキッド制御装置において、前
記微小振動検知手段が、前記差分値が所定の微小振動判
別閾値以上となった回数が所定回数継続した場合に微小
振動の発生状態を検知するように構成されている手段と
した。
【0012】
【作用】本発明請求項1記載の4輪駆動車両におけるア
ンチスキッド制御装置は、上述のように構成されるた
め、制動液圧制御手段では、車輪速検出手段で検出され
た各車輪の車輪速度が擬似車体速度算出手段で擬似的に
算出された車体速度から得られる所定の制御目標速度と
なった時は切換制御手段を減圧制御状態に切り換えて制
動用シリンダの液圧を減圧する減圧制御を実行し、これ
により、制動力を弱めて車輪がロックするのを防止す
る。その後以上のような減圧制御の実行により車輪減速
度算出手段で算出された車輪減速度が零以下になるかま
たは一定値以上の車輪加速度となった場合に切換制御手
段を増圧制御状態に切り換えて制動用シリンダの液圧を
増圧する増圧制御を実行することにより、制動力を強め
て車体の減速度不足状態の発生を防止する。
【0013】また、駆動系振動検知手段では、差分算出
手段において算出された前2車輪の車輪加速度の平均値
と後2車輪の車輪加速度の平均値との差分値と所定の振
動判別閾値とを比較し、前記差分値が所定の振動判別閾
値以上である時は、前輪と後輪との間で車輪速度の反周
期ずれた共振が発生している状態であるため、駆動系振
動の発生状態を検知する。そして、この駆動系振動の発
生状態が検知されると、駆動系振動収束制御手段におい
て所定の駆動系振動収束処理が行われる。なお、悪路走
行時においても車輪加速度が変動するが、前2車輪の車
輪加速度の平均値と後2車輪の車輪加速度の平均値との
差分値としては、駆動系振動に比べると小さな値で十分
に判別可能な差があるため、悪路走行時等における振動
を駆動系振動として誤判断されることはない。従って、
悪路走行時等における誤判断を防止して駆動系振動を確
実に検知することができ、これにより、駆動系振動発生
時にのみ駆動系振動収束処理の実行を可能として誤判断
による減速度抜け、減速度不足、制動停止距離増加等の
不具合発生を防止することが可能になる。
【0014】請求項2記載の4輪駆動車両におけるアン
チスキッド制御装置では、請求項1記載の4輪駆動車両
におけるアンチスキッド制御装置において、前記駆動系
振動検知手段における振動判別閾値が、駆動系振動収束
処理の開始時点を決定する振動判別進入閾値と、駆動系
振動収束処理の終了時点を決定する振動判別離脱閾値と
で構成されている手段としたことで、振動判別進入閾値
を高めに設定して駆動系振動検知の誤判断を防止するこ
とができると共に、振動判別離脱閾値を低めに設定する
ことにより、駆動系振動収束処理時間に幅を持たせて駆
動系振動を確実に収束させることが可能となる。
【0015】請求項3記載の4輪駆動車両におけるアン
チスキッド制御装置では、請求項1または2に記載の4
輪駆動車両におけるアンチスキッド制御装置において、
前記駆動系振動収束制御手段における所定の駆動系振動
収束処理として所定時間だけ減圧制御を実行するもの
で、この減圧制御の実行により、駆動系振動を収束させ
る方向に作用させることができるようになる。
【0016】請求項4記載の4輪駆動車両におけるアン
チスキッド制御装置では、請求項3記載の4輪駆動車両
におけるアンチスキッド制御装置において、前記駆動系
振動収束制御手段における所定の駆動系振動収束処理と
して前記所定時間の減圧制御の後所定時間だけ増圧制御
を禁止して保持制御を実行するもので、この減圧制御後
の保持制御により、駆動系振動を効率的に収束させるこ
とができるようになる。
【0017】請求項5記載の4輪駆動車両におけるアン
チスキッド制御装置は、上述のように、微小振動検知手
段では、前記差分算出手段において算出された差分値と
前記振動判別閾値よりは低く設定された所定の微小振動
判別閾値とを比較し、差分値が所定の微小振動判別閾値
以上である時は微小振動の発生状態を検知する。そし
て、微小振動検知手段で微小振動の発生状態を検知した
時は微小振動収束制御手段において所定の微小振動収束
処理が行なわれる。従って、悪路走行時における振動を
駆動系振動とは別個に検出してこの振動を個別に収束さ
せることが可能となる。
【0018】請求項6記載の4輪駆動車両におけるアン
チスキッド制御装置は、上述のように、前記微小振動収
束制御手段における所定の駆動系振動収束処理として所
定時間だけ増圧制御を禁止することにより、悪路走行時
における微小振動を収束させる方向に作用させることが
できる。
【0019】請求項7記載の4輪駆動車両におけるアン
チスキッド制御装置は、上述のように、前記微小振動検
知手段が、前記差分値が所定の微小振動判別閾値以上と
なった回数が所定回数継続した場合に微小振動の発生状
態を検知するようにしたことで、単発的な車輪加速度の
変動による誤判断を防止できるようになる。
【0020】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態を図
面により詳述する。まず、本発明の実施の形態の4輪駆
動車両におけるアンチスキッド制御装置の構成を、図1
のシステム概要図に基づいて説明すると、この4輪駆動
車両には、操舵輪(従動輪)である右前輪10および左
前輪14の回転に応じてそれぞれ車輪速度パルスを発生
する車輪速度センサ(車輪速度検出手段)12および1
6と、駆動輪である右後輪20および左後輪22の回転
に応じてそれぞれ車輪速度パルスを発生する車輪速度セ
ンサ(車輪速度検出手段)24および26とが設けら
れ、これ等各センサはマイクロコンピュータ(CPU)
を含むコントロールユニット(以下、ECUと称す)4
0に接続されている。
【0021】また、図2のブレーキ液圧回路構成図(1
輪のみ)に示すように、各車輪にそれぞれ配設されたホ
イールシリンダ(制動用シリンダ)50と、運転者がブ
レーキペダルを踏むことによってブレーキ液圧を発生す
るマスタシリンダ52とは、主液通路54でもって連通
されており、この主液通路54の途中に各ホイールシリ
ンダ50の液圧を制御するアクチュエータユニット60
が介装されている。なお、図2では図示を省略し、1系
統のブレーキ液圧回路および1輪のみを例示したが、前
記マスタシリンダ50には2系統のブレーキ液圧回路が
接続され、一方の系統のブレーキ液圧回路には、右前輪
10と左後輪22のホイールシリンダ50、50が接続
され、もう一方のブレーキ液圧回路には、左前輪14と
右後輪20のホイールシリンダ50、50が接続されて
いる。
【0022】このアクチュエータユニット60には、各
ホイールシリンダ50の液圧の増減を切り換え制御する
ための切換制御弁(切換制御手段)62と、ホイールシ
リンダ50の減圧制御時にそのブレーキ液が貯留される
リザーバ64と、該リザーバ64に貯留されたブレーキ
液を主液通路54に戻すための液圧ポンプ66とを備え
ている。なお、前記リザーバ64は、2系統の各ブレー
キ液圧回路にそれぞれ備えられている。
【0023】次に、前記ECU40におけるアンチスキ
ッド制御の基本制御内容を、図3の制御フローチャート
に基づいて説明する。まず、ステップS1では、各車輪
速度センサ12、16、24、26からの出力に応じて
右前輪10、左前輪14、右後輪20および左後輪22
の各車輪速VWの計算、および、各車輪速VWを微分す
ることにより車輪加速度VWDが計算される。
【0024】続くステップS2では、前記ステップS1
で算出された各車輪速度VWから擬似的な車両速度、即
ち疑似車体速度VIを計算する。なお、この疑似車体速
VIの計算内容は後に図4、5のフローチャートに基づ
いて詳述する。
【0025】続くステップS3では、駆動系振動検知お
よび悪路検知が行われる。前者の駆動系振動とは、4輪
駆動車両においては、それぞれ独立に駆動される前輪側
のシャフトと後輪側のシャフトとがセンタデフを介して
互いに連結された構造となっている関係で、前後でシャ
フトをねじる力が発生し、前輪と後輪と間で車輪速度の
反周期ずれた共振が発生する状態をいう。また、悪路と
は、波状路や砂利道等のように微振動を発生させる路面
状態をいう。なお、この駆動系振動および悪路検知の内
容は後に図6のフローチャートに基づいて詳述する。続
くステップS4では、前記ステップS2で算出された疑
似車体速VIから、制御目標速度(減圧判断閾値)VW
Sの計算が行なわれる。なお、この制御目標速度VWS
の計算内容は後に図7のフローチャートに基づいて詳述
する。
【0026】続くステップS5では、PI制御演算処理
が行われる。即ち、目標のブレーキ液の増圧・減圧制御
時間を示す目標増・減圧パルス時間PBの演算が行われ
る。なお、このPI制御演算処理の内容は後に図8のフ
ローチャートに基づいて詳述する。
【0027】続くステップS6では、駆動系振動判別フ
ラグFDTVIBが1にセットされているか否かを判定
し、NO(FDTVIB=0)であれば、駆動系振動は
発生していないため、ステップS7に進む。続くステッ
プS7では、前記ステップS1で算出された各車輪の車
輪速度VWが、同ステップS4で算出された制御目標速
度VWS未満であり、かつ、増圧実施フラグZFLAG
(増圧制御実施中であることを示すフラグ)が1にセッ
トされているか否かが判定され、YES(VW<VW
S、および、ZFLAG=1)である時は、減圧制御を
実行する必要があるためステップS9に進む。
【0028】このステップS9では、以下に列挙する処
理を行った後、ブレーキ液圧減圧制御を実施するステッ
プS11に進む。 ・減圧制御実施時間ASを所定時間Aにセット。 ・保持制御時間THOJIを0にリセット。 ・減圧実施フラグGFLAGを1にセット。
【0029】ステップS11では、ブレーキ液圧減圧制
御が行なわれる。即ち、ECU40からアクチュエータ
ユニット60の切換制御弁62へ切換信号が出力され、
マスタシリンダ52とホイールシリンダ50とリザーバ
64とが連通される。なお、前記ステップS11の減圧
制御の内容は、後に図9のフローチャートに基づいて詳
述する。そして、続くステップS12では、振動減圧カ
ウンタのカウントSGENCNTをインクリメントした
後ステップS22に進む。
【0030】また、前記ステップS6の判定がYES
(FDTVIB=1)である時は、駆動系信号が発生し
ている状態であるため、ステップS10に進む。このス
テップS10では、振動減圧カウンタのカウントSGE
NCNTが#振動減圧カウント閾値SGENを越えてい
るか否かを判定し、YES(SGENCNT>#SGE
N)であれば、前記ステップS7に進み、また、NO
(SGENCNT≦#SGEN)であれば、減圧制御を
行う前記ステップS11に進む。
【0031】前記ステップS7の判定がNO(VW≧V
WS、または、ZFLAG=0)である時は、ステップ
S8に進む。このステップS8は、ブレーキ液圧減圧制
御の必要性を判定するステップであり、具体的には保持
制御時間THOJIが所定時間Bmsを越え、かつ、目標
増・減圧パルス時間PB−減圧時間タイマDECTが所
定時間T1 ms(T1<)を越えているか、または、保持
制御時間THOJIが所定時間Cms(B<C)を越え、
かつ、目標増・減圧パルス時間PBから減圧時間タイマ
DECTを減算した時間が、所定時間T2ms(T2<T
1)を越えているか否かが判定され、YES(いずれか
一方の条件が成立)である時も、減圧制御を実施する必
要があるため、前記ステップS9に進む。
【0032】また、ステップS8の判定がNO(いずれ
の条件も不成立)である時は、ステップS13に進む。
このステップS13では、微小振動判別フラグFDTV
IB2が1にセットされているか否かを判定し、YES
(FDTVIB2=1)である時は、微小振動が発生す
る悪路走行状態であると判断されているため、ステップ
S20に進んで保持制御時間THOJIをインクリメン
トした後、ブレーキ液圧保持制御を実施するステップS
21に進む。また、ステップS13の判定がNO(FD
TVIB2=0)である時は、微小振動は発生していな
いと判断されているため、ブレーキ液圧の増圧または保
持制御の必要性を判定すべくステップS14に進み、ブ
レーキ液圧の増圧制御の必要性を判定する。具体的に
は、目標増・減圧パルス時間PBから増圧時間タイマI
NCTを減算した時間が所定時間−T1 ms未満であり、
かつ、保持制御時間THOJIがCmsを越えているか否
かが判定される。ステップS14の判定がYES(両条
件が成立)である時は、車輪がいまだスリップしていな
いと判定できるので、ステップS15に進む。
【0033】このステップS15では、さらに、減圧実
施フラグGFLAG(減圧制御実施中であることを示す
フラグ)が1にセットされており、かつ、車輪加速度V
WDが0gを越えているか否かが判定され、NO(少な
くともいずれか一方の条件が不成立)の時は、ホイール
シリンダ50の液圧が不足ぎみであるから、ステップS
17に進んで保持制御時間THOJIを0にリセットし
た後、ブレーキ液圧増圧制御を実施するテップS17に
進む。
【0034】このステップS17では、ブレーキ液圧増
圧制御が行なわれる。即ち、この場合は、アクチュエー
タユニット60の切換制御弁62が、マスタシリンダ5
2とホイールシリンダ50とが連通状態となるように駆
動される。なお、この増圧制御の内容は、後に図10の
フローチャートに基づいて詳述する。そして、続くステ
ップS18では、振動減圧カウンタのカウントSGEN
CNTを0にリセットし、ステップS19で増圧実施フ
ラグZFLAGを1にセットしした後、ステップS22
に進む。
【0035】また、前記ステップS14の判定がNO
(PBが≦−T1 ms、または、THOJI≦Cms)、ま
たは、ステップS15の判定がYES(GFLAG=
0、または、VWD≦VIK)である時は、ステップS
20に進んで保持制御時間THOJIをインクリメント
した後、ブレーキ液圧増圧禁止制御を実施するステップ
S21に進む。
【0036】このステップS21では、ブレーキ液圧保
持制御が行われる。即ち、この場合には、ホイールシリ
ンダ50がマスタシリンダ52およびリザーバ64との
連通をそれぞれ断つ位置に、切換制御弁62が駆動され
る。そして、その後ステップS22に進む。
【0037】このステップS22では、10ms経過した
か否かが判定され、10ms未満(NO)であれば、この
ステップS22の判定を繰り返し、また、10ms経過
(YES)であればステップS21に進む。換言する
と、上記制御ルーチンが10ms毎に実行されることにな
る。
【0038】続くステップS23では、減圧制御実施時
間ASをデクリメントした後、これで一回のフローを終
了し、前記ステップS1に戻る。
【0039】次に、前記図3におけるステップS2の擬
似車体速計算処理制御の具体的内容を、図4のフローチ
ャートに基づいて説明する。まず、ステップS21で
は、セレクトハイ車輪速度VFSとして4輪の車輪速V
Wの最大値を設定した後、ステップS22に進む。
【0040】このステップS22では、非減圧制御中で
あるか否かを減圧制御実施時間ASが0となっているか
否かで判定し、YES(AS=0で非減圧制御中)であ
る時は、ステップS23に進んで、セレクトハイ車輪速
度VFSとして従動輪の車輪速VWの最大値を設定した
後、ステップS24に進み、また、NO(AS≠0で減
圧制御中)である時は、そのままステップS24に進
む。
【0041】このステップS24では、擬似車体速VI
がセレクトハイ車輪速度VFS以上であるか否かを判定
し、YES(VI≧VFS)である時は、ステップS2
5に進んで、車両減速時の擬似車体速VIを次式により
求めた後、これで一回のフローを終了する。 VI=VI−VIK×k なお、VIKは車体減速度である。この車体減速度VI
Kの計算内容については後に図5のフローチャートに基
づいて詳述する。
【0042】前記ステップS24でNO(VI<VF
S)である時は、車両が加速中であると判断してステッ
プS26に進んで、減速リミッタ定数xを2km/hに
設定した後、ステップS27に進む。このステップS2
7では、再び非減圧制御中であるか否かを減圧制御実施
時間ASが0となっているか否かで判定し、YES(A
S=0で非減圧制御中)である時は、ステップS28に
進んで、減速リミッタ定数xを0.1km/hに設定し
た後、ステップS29に進み、また、NO(AS≠0で
減圧制御中)である時は、そのままステップS29に進
む。
【0043】そして、このステップS29では、擬似車
体速VIを次式により求めた後、これで一回のフローを
終了する。 VI=VI+x
【0044】次に、前記図4のステップS25で用いら
れる車体減速度計算の具体的内容を、図5のフローチャ
ートに基づいて説明する。まず、ステップS251で
は、非減圧制御中(AS=0)の状態から、減圧制御中
(AS≠0)に切り換わったか否かを判定し、YESで
ある時はステップS252に進んで、減圧制御が最初に
行われた時の車速、即ち減圧制御開始車速VOを擬似車
体速VIに設定すると共に、車両減速度作成用タイマT
Oを0にリセットした後、ステップS253に進み、ま
た、NO(非減圧制御中(AS=0))である時は、そ
のままステップS253に進む。そして、このステップ
S253では、車両減速度作成用タイマTOをインクリ
メントした後、ステップS254に進む。
【0045】このステップS254(スピンアップ判
断)では、セレクトハイ車輪速度VFSが擬似車体速V
Iに復帰したか否かを判定し、YES(VI<VFS→
VI≧VFS)である時は、ステップS255に進ん
で、車体減速度VIKを次式により求めた後ステップS
256に進む。 VIK=(VO−VI)/TO
【0046】また、前記ステップS254の判定がNO
(VI<VFS)である時は、そのままステップS25
6に進む。このステップS256(低μ路判断)では、
減圧時間タイマDECTがDms以上であるか否かを判定
することにより、走行路面が低μ路であるか否かを判定
し、YES(DECT≧Dms=低μ路)である時は、ス
テップS257に進んで、低μフラグLouFを1にセ
ットした後、これで一回のフローを終了し、また、NO
(DECT<Dms=高μ路)である時は、そのままこれ
で一回のフローを終了する。
【0047】次に、前記図3におけるステップS3の振
動・悪路検知の具体的内容を、図6のフローチャートに
基づいて説明する。まず、ステップS301では、左右
前輪14、10の車輪加速度VWDFL、VWDFRの
平均値VWDFA(=(VWDFL+VWDFR)/
2)を算出し、ステップS302では、左右後輪22、
20の車輪加速度VWDRL、VWDRRの平均値VW
DRA(=(VWDRL+VWDRR)/2)を算出
し、ステップS303(差分算出手段)では、前記左右
前輪側平均値VWDFAと左右後輪側平均値VWDRA
との差分の絶対値を加速度差DVWD_FR(=|VW
DFA−VWDRA|)として算出する。
【0048】ステップS304では、大振動周期カウン
タのカウントCDVWD1、および、微小振動周期カウ
ンタのカウントCDVWD2をデクリメントする。ステ
ップS305では、加速度差DVWD_FRが振動判断
進入閾値(振動判別閾値)DVWDVIB#を越えてい
るか否かを判定し、YES(DVWD_FR>DVWD
VIB#)である時は、ステップS306に進む。
【0049】ステップS306(駆動系振動検知手段)
では、大振動周期カウンタのカウントCDVWD1が振
動周期閾値SVBCNT#を越えているか否かを判定
し、YES(CDVWD1>SVBCNT#)である時
は、駆動系振動が発生していると判断されるため、ステ
ップS307に進んで駆動系振動判別フラグFDTVI
Bを1にセットした後、ステップS308に進み、ま
た、NO(CDVWD1≦SVBCNT#)である時は
そのままステップS308に進む。ステップS308で
は、大振動周期カウンタのカウントCDVWD1を20
にセットした後、ステップS311に進む。
【0050】前記ステップS305の判定がNO(DV
WD_FR≦DVWDVIB#)である時は、大振動の
離脱を判定するためにステップS309に進む。このス
テップS309では、加速度差DVWD_FRが振動判
別離脱閾値DVWDCLR#を越えているか否かを判定
し、NO(DVWD_FR≦DVWDVIB#)である
時は、大振動が収まる方向にあると判断されるため、ス
テップS311に進む。また、YES(DVWD_FR
>DVWDVIB#)である時は、大振動はいまだ継続
中であると判断されるため、ステップS310に進む。
このステップS310では、大振動周期カウンタのカウ
ントCDVWD1が0にリセットされてない状態である
か否かを判定し、YES(CDVWD1≠0)である時
は、前記ステップS308に進んで大振動周期カウンタ
のカウントCDVWD1を20にセットした後、ステッ
プS311に進み、NO(CDVWD1=0)である時
は、そのままステップS311に進む。
【0051】このステップS311では、大振動周期カ
ウンタのカウントCDVWD1が振動周期閾値SVBC
NT#以下であるか否かを判定し、YES(CDVWD
1≦SVBCNT#)である時は、大振動が収まったと
判断されるため、ステップS312に進んで駆動系振動
判別フラグFDTVIBを0にリセットした後、ステッ
プS3313に進み、また、NO(CDVWD1>SV
BCNT#)である時は大振動がいまだ収まっていない
と判断されるため、そのままステップS313に進む。
【0052】ステップS313では、加速度差DVWD
_FRが微小振動判断閾値DVWDVIB2#を越えて
いるか否かを判定し、YES(DVWD_FR>DVW
DVIB2#)である時は、微小振動が発生している可
能性があるため、テップS314に進んで微小振動周期
カウンタのカウントCDVWD2を20にセットした
後、ステップS318に進み、また、NO(DVWD_
FR≦DVWDVIB2#)である時は、微小振動は発
生していないと判断されるため、ステップS315に進
む。このステップS315では、微小振動周期カウンタ
のカウントCDVWD2が微小振動周期閾値SVBCN
T2#を越えているか否かを判定し、YES(CDVW
D2>SVBCNT2#)である時は、ステップS31
6に進んで微小振動周期カウンタのカウントCSDTV
IB2をインクリメントした後、スプS318に進み、
またNO(CDVWD2≦SVBCNT2#)である時
はステップS317に進んで微小振動カウンタのカウン
トCSDTVIB2をクリアした後、ステップS318
に進む。
【0053】このステップS318では、微小振動カウ
ンタのカウントCSDTVIB2が微小振動判断閾値S
CSVIB#を越えたか否かを判定し、YES(CSD
TVIB2>SCSVIB#)である時は、微小振動が
発生していると判断されるため、ステップS319に進
んで、微小振動判別フラグFDTVIB2を1にセット
した後、ステップS320に進み、また、NO(CSD
TVIB2≦SCSVIB#)である時はそのままステ
ップS320に進む。このステップS320では、微小
振動カウンタのカウントCSDTVIB2が0にリセッ
トされているか否かを判定し、YES(CSDTVIB
2=0)である時は、微小振動が収まったと判断される
ため、ステップS321に進んで微小振動判別フラグF
DTVIB2を0にリセットし、これで1回のフローを
終了する。また、NO(CSDTVIB2≦SCSVI
B#)であれば、微小振動がまだ収まっていないと判断
されるため、そのままこれで1回のフローを終了する。
【0054】次に、前記図3におけるステップS4の制
御目標速度計算の具体的内容を、図7のフローチャート
に基づいて説明する。まず、ステップS41では、制御
目標速度VWSのオフセット値XXを、まず、8km/
hに設定した後、ステップS42に進む。
【0055】このステップS42では、車体減速度VI
Kが所定値E未満であり、かつ、低μフラグLouFが
1にセットされているか否かを判定することにより、走
行路面が低μ路であるか否かを判定し、YES(低μ路
判定)である時は、ステップS43に進んで、オフセッ
ト値XXを4km/hに変更設定した後、ステップS4
4に進み、また、NO(高μ路判定)である時は、その
まま(XX=8km/hに設定したまま)ステップS4
4に進む。
【0056】このステップS44では、前記図4のフロ
ーで計算された擬似車体速VI、オフセット値XX、お
よび、前記図6の左右μスプリット判断および制御内容
に基づき、次式に基づいて制御目標速度VWSを演算し
た後、ステップS45に進む。 VWS=0.95×VI−XX なお、XXはオフセット値である。
【0057】このステップS45では、減圧フラグGF
LAGが1にセットされ、かつ、車輪加速度VWDが所
定値Fを越え、さらに、車輪速度VWが制御目標速度V
WSを越えているか否かを判定し、YESである時は、
ステップS46に進んで、目標スリップ車速VWMを擬
似車体速VIに設定し、また、NOである時は、ステッ
プS47に進んで目標スリップ車速VWMを制御目標速
度VWSに設定し、これで一回のフローを終了する。
【0058】次に、前記図3におけるステップS5のP
I制御演算処理の具体的内容を、図8のフローチャート
に基づいて説明する。まず、ステップS51では、次式
に基づいて偏差ΔVWを求める。 ΔVW=VWM−VW
【0059】続くステップS52では、次式によりPI
制御の比例分PPを求める。 PP=KP×ΔVW (KP:比例ゲイン) 続くステップS53では、次式によりPI制御の積分分
IPを求める。 IP=10ms前IP+KI×ΔVW (KI:積分
ゲイン)
【0060】続くステップS54では、次式により目標
増・減圧パルス時間PBを求め、これで一回のフローを
終了する。 PB=PP+IP
【0061】次に、前記図3におけるステップS11の
減圧制御の具体的内容を図9のフローチャートに基づい
て説明する。まず、ステップS91では、増圧時間カウ
ンタINCTを0にリセットし、続く、ステップS92
では、減圧パルス時間GAWを目標増・減圧パルス時間
PBに設定した後、ステップS93に進む。
【0062】このステップS93では、増圧実施フラグ
ZFLAGが1にセットされているか否かを判定し、Y
ES(ZFLAG=1)である時は、ステップS94に
進んで、減圧パルス時間GAWを次式により求めると共
に、 GAW=VWD×α/VIK (α:係数) 増圧実施フラグZFLAGを0にリセットした後、ステ
ップS95に進み、また、NO(ZFLAG=0)であ
る時は、そのままステップS95に進む。
【0063】このステップS95では、ポート減圧出力
処理を行うと共に、減圧時間タイマDECTをインクリ
メントた後、ステップS96に進む。このステップS9
6では、減圧時間タイマDECTが減圧パルス時間GA
W以上であるか、または、車輪加速度VWDが所定値F
を越えているか否かを判定し、YES(DECT≧GA
W、or、VWD>F)である時は、ステップS97に
進んで、保持制御出力処理を行うと共に、減圧時間タイ
マDECTをデクリメントした後、これで一回のフロー
を終了し、また、NO(DECT<GAW、and、V
WD≦F)である時は、そのままこれで一回のフローを
終了する。
【0064】次に、前記図3におけるステップS17の
増圧制御の具体的内容を図10のフローチャートに基づ
いて説明するまず、ステップS131では、減圧時間カ
ウンタDECTを0にリセットし、続くステップS13
2では、増圧パルス時間ZAWを目標増・減圧パルス時
間PBに設定した後、ステップS133に進む。
【0065】このステップS133では、駆動系振動判
別フラグFDTVIBが1にセットされているか否かを
判定し、NO(FDTVIB=0)YES(FDTVI
B=1)である時は、ステップS134に進む。このス
テップS134では、減圧実施フラグGFLAGが1に
セットされているか否かを判定し、YES(GFLAG
=1)である時は、ステップS135に進んで、減圧パ
ルス時間GAWを次式により求めると共に、 GAW=VWD×β×VIK (β:係数) 減圧実施フラグGFLAGを0にリセットした後、ステ
ップS136に進み、また、NO(GFLAG=0)で
ある時は、そのままステップS136に進む。
【0066】このステップS136では、ポート増圧出
力処理を行うと共に、増圧時間タイマINCTをインク
リメントした後、ステップS137に進む。このステッ
プS137では、増圧時間タイマINCTが増圧パルス
時間ZAW以上であるか否かが判定され、YES(IN
CT≧ZAW)である時は、ステップS138に進ん
で、保持制御出力処理を行うと共に、増圧時間タイマI
NCTをデクリメントした後、これで一回のフローを終
了し、また、NO(INCT<ZAW)である時は、そ
のままこれで一回のフローを終了する。
【0067】また、前記ステップS133の判定がYE
S(FDTVIB=1)である時は、駆動系振動がまだ
収束されていないため、増圧制御を禁止して保持制御出
力処理を行うべくステップS138に進む。
【0068】次に、本発明の実施の形態の作用・効果を
図11のタイムチャートに基づいて説明する。 (イ)アンチスキッド基本制御 本発明の実施の形態のアンチスキッド制御装置は、上述
のように構成されるため、ECU40では、車輪速セン
サ12、16、24、26で検出された各車輪10、1
4、20、21の車輪速VWが擬似車体速度VIから得
られる制御目標速度VWS未満となった時は車輪がロッ
クする虞があるため、切換制御弁62を減圧制御状態に
切り換えてホイールシリンダ50の液圧を減圧する減圧
制御(図9)を実行して制動力を弱める。この減圧制御
の実行により、車輪速度VWが減速方向から加速方向に
変化し、車輪がロックするのが防止される。
【0069】その後、以上のような減圧制御の実行によ
り車輪加速度VWDが0g以下になると切換制御弁62
を増圧制御状態に切り換えてホイールシリンダ50の液
圧を増圧する増圧制御(図10)を実行することによ
り、制動力を強めて車体の減速度不足状態の発生を防止
する。
【0070】(ロ)駆動系振動判別・駆動系振動収束制
御 前述のように、4輪駆動車両においては、それぞれ独立
に駆動される前輪14、10側のシャフトと後輪22、
20側のシャフトとがセンタデフを介して互いに連結さ
れた構造となっている関係で、前後でシャフトをねじる
力が発生し、前輪14、10と後輪22、20との間で
車輪速度VWの反周期ずれた共振(駆動系振動)が発生
する。
【0071】そこで、この発明の実施の形態では、差分
算出手段(図6のステップS303)において左右前輪
14、10の車輪加速度VWDFL、VWDFRの平均
値VWDFA(=(VWDFL+VWDFR)/2)と
左右後輪22、20の車輪加速度VWDRL、VWDR
Rの平均値VWDRA(=(VWDRL+VWDRR)
/2)との差分の絶対値を加速度差DVWD_FR(=
|VWDFA−VWDRA|)として算出する。そし
て、図11に示すように、この加速度差DVWD_FR
が振動判断進入閾値DVWDVIB#を越えた時は、駆
動系振動が発生したとの判断がなされ、この時点から駆
動系振動判別フラグを立て(FDTVIB=1)(図6
のステップS305→S306→S307の流れ)、こ
れにより、駆動系振動を収束させる制御が開始される。
なお、悪路走行時においては、図12に示すように、加
速度差DVWD_FRが振動判別進入閾値DVWDVI
B#を越えることがないため、駆動系振動と誤判断され
ることはない。
【0072】そして、以上の駆動系振動収束制御は、加
速度差DVWD_FRが前記振動判断進入閾値DVWD
VIB#より少し低めに設定された振動判断離脱閾値D
VWDCLR#以下となった時点で駆動系振動判別フラ
グをリセット(FDTVIB=0)することで終了する
(図6のステップS309→S311→S312の流
れ)。即ち、駆動系振動収束制御は駆動系振動が収束す
るまで一定時間継続される。
【0073】また、以上の駆動系振動収束制御では、ま
ず、一定時間だけ強制的に減圧制御(図9)を実行する
(図3のステップS6→S10→S11の流れ)。即
ち、この駆動系振動収束制御としての減圧制御は、振動
減圧カウントSGENCNTが振動減圧カウント閾値#
SGENを越えた時点で終了する(図3のステップS6
→S10→S7〜の流れ)。
【0074】次いで、駆動系振動判別フラグが立ってい
る(FDTVIB=1)間は、増圧制御を禁止して保持
制御が実行される(図3のステップS6→S10→S7
→S8→S13→S20→S21の流れ)。以上のよう
に、駆動系振動収束制御では、まず、一定時間減圧制御
が実行された後、保持制御が実行されることにより、駆
動系振動が収束される方向に作用する。
【0075】(ハ)悪路判別・微小振動収束制御 前記加速度差DVWD_FRが微小振動判断閾値SCS
VIB#を越えた時は、微小振動カウンタで微小振動判
断閾値SCSVIB#を越える周期的な振動をカウント
(CSDTVIB2)し、このカウントCSDTVIB
2が微小振動判断閾値SCSVIB#を越えた時は、微
小振動が発生する悪路走行中であるとの判断がなされ、
この時点から微小振動判別フラグを立て(FDTVIB
2=1)(図6のステップS313→S314→S31
3→S318→S319の流れ)、これにより、微小振
動を収束させる制御が開始される。
【0076】この微小振動収束制御では、増圧制御が禁
止される(図3のステップS13→S20→S21の流
れ)。そして、この微小振動収束制御は、前記加速度差
DVWD_FRが微小振動判断閾値SCSVIB#以下
となった時点で終了する(図6のステップS320→S
321の流れ)。以上のように、微小振動収束制御にお
いて増圧制御が禁止されることにより、悪路走行時にお
ける微小振動が収束される方向に作用する。
【0077】以上詳細に説明したように、この発明の実
施の形態では、悪路走行時等における誤判断を防止して
駆動系振動を確実に検知することができ、これにより、
駆動系振動発生時にのみ駆動系振動収束処理の実行を可
能として誤判断による減速度抜け、減速度不足、制動停
止距離増加等の不具合発生を防止することが可能になる
という効果が得られる。さらに、悪路走行時における振
動を駆動系振動とは別個に検出してこの振動を個別に収
束させることができるようになるという効果が得られ
る。
【0078】また、駆動系振動判別閾値として、駆動系
振動収束処理の開始時点を決定する振動判別進入閾値D
VWDVIB#と、駆動系振動収束処理の終了時点を決
定する振動判別離脱閾値DVWDCLR#とで構成した
ことで、振動判別進入閾値DVWDVIB#を高めに設
定して駆動系振動検知の誤判断を防止することができる
と共に、振動判別離脱閾値DVWDCLR#を低めに設
定することにより、駆動系振動収束処理時間に幅を持た
せて駆動系振動を確実に収束させることができるように
なる。
【0079】さらに、増圧制御禁止制御は、単に増圧制
御を実行しないだけでなく、例えば、制御目標速度VW
Sと車輪速度VWとの関係に応じて保持制御または減圧
制御を実行してもよい。
【0080】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、具体的な構成はこの発明の実施の形態に
限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
における設計変更等があっても本発明に含まれる。例え
ば、発明の実施の形態では、車輪加速度VWDが0g以
下になった場合に再増圧を行うようにしたが、その他
に、車輪加速度VWDが所定値(5g)以上となった場
合に早めに再増圧を開始させるようにすることにより、
擬似車体速度VIをきれいに作ることができるようにな
る。
【0081】また、発明の実施の形態では、セレクトハ
イ車輪速度VFSとして、4輪の車輪速度VWの最大値
を設定するようにした例を示したが、その他に、例え
ば、車両の走行状態に応じて2番目、3番目に高い車輪
速度を選択するようにしてもよい。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明請求項1記
載のアンチスキッド制御装置にあっては、前2車輪の車
輪加速度の平均値と後2車輪の車輪加速度の平均値との
差分値を算出する差分算出手段と、該差分算出手段で算
出された前記差分値と所定の振動判別閾値とを比較し、
前記差分値が所定の振動判別閾値以上である時は駆動系
振動の発生状態を検知する駆動系振動検知手段と、該駆
動系振動検知手段で駆動系振動の発生状態を検知した時
は所定の駆動系振動収束処理を行う駆動系振動収束制御
手段とを備えている手段としたことで、悪路走行時等に
おける誤判断を防止して駆動系振動を確実に検知するこ
とができ、これにより、駆動系振動発生時にのみ駆動系
振動収束処理の実行を可能として誤判断による減速度抜
け、減速度不足、制動停止距離増加等の不具合発生を防
止することが可能になるという効果が得られる。
【0083】請求項2記載の4輪駆動車両におけるアン
チスキッド制御装置では、請求項1記載の4輪駆動車両
におけるアンチスキッド制御装置において、前記駆動系
振動検知手段における振動判別閾値が、駆動系振動収束
処理の開始時点を決定する振動判別進入閾値と、駆動系
振動収束処理の終了時点を決定する振動判別離脱閾値と
で構成されている手段としたことで、振動判別進入閾値
を高めに設定して駆動系振動検知の誤判断を防止するこ
とができると共に、振動判別離脱閾値を低めに設定する
ことにより、駆動系振動収束処理時間に幅を持たせて駆
動系振動を確実に収束させることが可能となる。
【0084】請求項3記載の4輪駆動車両におけるアン
チスキッド制御装置では、請求項1または2に記載の4
輪駆動車両におけるアンチスキッド制御装置において、
前記駆動系振動収束制御手段における所定の駆動系振動
収束処理として所定時間だけ減圧制御を実行するように
構成されている手段としたことで、駆動系振動を収束さ
せる方向に作用させることができるようになる。
【0085】請求項4記載の4輪駆動車両におけるアン
チスキッド制御装置では、請求項3記載の4輪駆動車両
におけるアンチスキッド制御装置において、前記駆動系
振動収束制御手段における所定の駆動系振動収束処理と
して前記所定時間の減圧制御の後所定時間だけ増圧制御
を禁止して保持制御を実行するように構成されている手
段としたことで、減圧制御のみの場合に比べ、駆動系振
動を効率的に収束させることができるようになる。
【0086】請求項5記載の4輪駆動車両におけるアン
チスキッド制御装置では、請求項1〜4のいずれかに記
載の4輪駆動車両におけるアンチスキッド制御装置にお
いて、前記差分算出手段で算出された前記差分値と前記
振動判別閾値よりは低く設定された所定の微小振動判別
閾値とを比較し、前記差分値が所定の微小振動判別閾値
以上である時は微小振動の発生状態を検知する微小振動
検知手段と、該微小振動検知手段で微小振動の発生状態
を検知した時は所定の微小振動収束処理を行う微小振動
収束制御手段と、を備えている手段としたことで、悪路
走行時における振動を駆動系振動とは別個に検出してこ
の振動を個別に収束させることが可能となる。
【0087】請求項6記載の4輪駆動車両におけるアン
チスキッド制御装置では、請求項5記載の4輪駆動車両
におけるアンチスキッド制御装置において、前記微小振
動収束制御手段における所定の駆動系振動収束処理とし
て所定時間だけ増圧制御を禁止するように構成されてい
る手段としたことで、悪路走行時における微小振動を収
束させる方向に作用させることができるようになる。
【0088】請求項7記載の4輪駆動車両におけるアン
チスキッド制御装置では、請求項5または6記載の4輪
駆動車両におけるアンチスキッド制御装置において、前
記微小振動検知手段が、前記差分値が所定の微小振動判
別閾値以上となった回数が所定回数継続した場合に微小
振動の発生状態を検知するように構成されている手段と
したことで、単発的な車輪加速度の変動による誤判断を
防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明発明の実施の形態の4輪駆動車両におけ
るアンチスキッド制御装置を示すシステム概要図であ
る。
【図2】発明の実施の形態の4輪駆動車両におけるアン
チスキッド制御装置のブレーキ液圧回路構成図である。
【図3】発明の実施の形態の4輪駆動車両におけるアン
チスキッド制御装置のECUにおける基本制御内容を示
す制御フローチャートである。
【図4】発明の実施の形態の4輪駆動車両におけるアン
チスキッド制御装置装置のECUにおける制御内容のう
ち、擬似車体速計算内容を示すフローチャートである。
【図5】発明の実施の形態の4輪駆動車両におけるアン
チスキッド制御装置装置のECUにおける制御内容のう
ち、車体減速度計算内容を示すフローチャートである。
【図6】発明の実施の形態の4輪駆動車両におけるアン
チスキッド制御装置装置のECUにおける制御内容のう
ち、駆動系振動・悪路判定処理内容を示すフローチャー
トである。
【図7】発明の実施の形態の4輪駆動車両におけるアン
チスキッド制御装置装置のECUにおける制御内容のう
ち、制御目標速度計算内容を示すフローチャートであ
る。
【図8】発明の実施の形態の4輪駆動車両におけるアン
チスキッド制御装置装置のECUにおける制御内容のう
ち、PI制御演算処理内容を示すフローチャートであ
る。
【図9】発明の実施の形態の4輪駆動車両におけるアン
チスキッド制御装置装置のECUにおける制御内容のう
ち、減圧制御内容を示すフローチャートである。
【図10】発明の実施の形態の4輪駆動車両におけるア
ンチスキッド制御装置装置のECUにおける制御内容の
うち、増圧制御内容を示すフローチャートである。
【図11】発明の実施の形態の4輪駆動車両におけるア
ンチスキッド制御装置のECUにおける制御内容のう
ち、駆動系振動判別および悪路判別処理内容を示すタイ
ムチャートである。
【図12】従来例の駆動系振動判別処理内容を示すタイ
ムチャートである。
【符号の説明】
10 右前輪 12 車輪速度センサ(車輪速度検出手段) 14 左前輪 16 車輪速度センサ(車輪速度検出手段) 20 右前輪 22 左前輪 24 車輪速度センサ(車輪速度検出手段) 26 車輪速度センサ(車輪速度検出手段) 40 ECU(制動液圧制御手段) 50 ホイールシリンダ(制動用シリンダ) 52 マスタシリンダ 54 主液通路 60 アクチュエータユニット 62 切換制御弁(切換制御手段) 64 リザーバ 66 液圧ポンプ VI 擬似車体速 VW 車輪速 VWS 制御目標速度 ZFLAG 増圧実施フラグ GFLAG 減圧実施フラグ AS 減圧制御実施時間 THOJI 増圧禁止制御時間 PB 目標増・減圧パルス時間 VFS セレクトハイ車輪速度 LoμF 低μフラグ VIK 車体減速度 x 減速リミッタ定数 VO 減圧制御開始時車速 TO 車両減速度作成用タイマ DECT 減圧時間タイマ XX オフセット値 VWD 車輪加速度(車輪速VWの微分値) VWM 目標スリップ車速 INCT 増圧時間タイマ GAW 減圧パルス α 係数 ZAW 増圧パルス β 係数 ΔVW 偏差(目標スリップ車速と車輪速との偏差) PP 偏差の比例分 KP 比例ゲイン IP 偏差の積分分 KI 積分ゲイン CTOD 減圧制御時間タイマカウント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大津 伸幸 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 Fターム(参考) 3D046 AA01 BB07 BB27 BB28 CC02 EE01 HH23 HH26 HH36 HH39 HH41 HH50 JJ07 JJ11 JJ21 KK09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制動液圧を発生するマスタシリンダと、 車両における各車輪にそれぞれ配設されていて液圧供給
    により制動力を発生させる制動用シリンダと、 該制動用シリンダの液圧を減圧する減圧制御状態と該液
    圧を保持する保持制御状態と該液圧を増圧する増圧制御
    状態のいずれかの状態に切り換え駆動制御可能な切換制
    御手段と、 前記各車輪の車輪速度を検出する車輪速度検出手段と、 該車輪速度検出手段で検出された各車輪の車輪速度に基
    づいて擬似車体速度を算出する擬似車体速度算出手段
    と、 該擬似車体速度算出手段で算出された擬似車体速度から
    所定のスリップ率を考慮した車輪の制御目標速度を算出
    する制御目標速度算出手段と、 前記各車輪速度検出手段で検出された車輪速度から各車
    輪の加速度を算出する車輪加速度算出手段と、 前記車輪速度検出手段で検出された各車輪の車輪速度が
    前記制御目標速度算出手段で算出された制御目標速度と
    なった時は前記切換制御手段を減圧制御状態に切り換え
    て前記制動用シリンダの液圧を減圧する減圧制御を実行
    し、その後、前記車輪加速度算出手段で算出された各車
    輪の車輪加速度が零以下になるかまたは一定値以上の車
    輪加速度となった場合に前記切換制御手段を増圧制御状
    態に切り換えて前記制動用シリンダの液圧を増圧する増
    圧制御を実行する制動液圧制御手段と、 前2車輪の車輪加速度の平均値と後2車輪の車輪加速度
    の平均値との差分値を算出する差分算出手段と、 該差分算出手段で算出された前記差分値と所定の振動判
    別閾値とを比較し、前記差分値が所定の振動判別閾値以
    上である時は駆動系振動の発生状態を検知する駆動系振
    動検知手段と、 該駆動系振動検知手段で駆動系振動の発生状態を検知し
    た時は所定の駆動系振動収束処理を行う駆動系振動収束
    制御手段とを備えていることを特徴とする4輪駆動車両
    におけるアンチスキッド制御装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動系振動検知手段における振動判
    別閾値が、駆動系振動収束処理の開始時点を決定する振
    動判別進入閾値と、駆動系振動収束処理の終了時点を決
    定する振動判別離脱閾値とで構成されていることを特徴
    とする請求項1記載の4輪駆動車両におけるアンチスキ
    ッド制御装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動系振動収束制御手段における所
    定の駆動系振動収束処理として所定時間だけ減圧制御を
    実行するように構成されていることを特徴とする請求項
    1または2に記載の4輪駆動車両におけるアンチスキッ
    ド制御装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動系振動収束制御手段における所
    定の駆動系振動収束処理として前記所定時間の減圧制御
    の後所定時間だけ増圧制御を禁止して保持制御を実行す
    るように構成されていることを特徴とする請求項3記載
    の4輪駆動車両におけるアンチスキッド制御装置。
  5. 【請求項5】 前記差分算出手段で算出された前記差分
    値と前記振動判別閾値よりは低く設定された所定の微小
    振動判別閾値とを比較し、前記差分値が所定の微小振動
    判別閾値以上である時は微小振動の発生状態を検知する
    微小振動検知手段と、 該微小振動検知手段で微小振動の発生状態を検知した時
    は所定の微小振動収束処理を行う微小振動収束制御手段
    と、を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載の4輪駆動車両におけるアンチスキッド制御
    装置。
  6. 【請求項6】 前記微小振動収束制御手段における所定
    の駆動系振動収束処理として所定時間だけ増圧制御を禁
    止するように構成されていることを特徴とする請求項5
    記載の4輪駆動車両におけるアンチスキッド制御装置。
  7. 【請求項7】 前記微小振動検知手段が、前記差分値が
    所定の微小振動判別閾値以上となった回数が所定回数継
    続した場合に微小振動の発生状態を検知するように構成
    されていることを特徴とする請求項5または6に記載の
    4輪駆動車両におけるアンチスキッド制御装置。
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