JP2002296508A - 顕微鏡システム - Google Patents
顕微鏡システムInfo
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- JP2002296508A JP2002296508A JP2001099263A JP2001099263A JP2002296508A JP 2002296508 A JP2002296508 A JP 2002296508A JP 2001099263 A JP2001099263 A JP 2001099263A JP 2001099263 A JP2001099263 A JP 2001099263A JP 2002296508 A JP2002296508 A JP 2002296508A
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- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B21/00—Microscopes
- G02B21/36—Microscopes arranged for photographic purposes or projection purposes or digital imaging or video purposes including associated control and data processing arrangements
- G02B21/365—Control or image processing arrangements for digital or video microscopes
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- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B21/00—Microscopes
- G02B21/36—Microscopes arranged for photographic purposes or projection purposes or digital imaging or video purposes including associated control and data processing arrangements
- G02B21/361—Optical details, e.g. image relay to the camera or image sensor
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- Microscoopes, Condenser (AREA)
- Lens Barrels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 標本を観察する際の最適な倍率が簡単に得ら
れる顕微鏡システムを提供する。 【解決手段】 対物レンズ(31,32)と、対物レンズ
により形成される標本11の像を撮像して画像信号を出
力する撮像素子20と、撮像素子が画像信号を出力する
際の電子ズーム倍率を設定する設定手段27と、対物レ
ンズの倍率と電子ズーム倍率を基に、撮像素子からの画
像信号によって表される標本画像の倍率を調整する調整
手段29とを備える。
れる顕微鏡システムを提供する。 【解決手段】 対物レンズ(31,32)と、対物レンズ
により形成される標本11の像を撮像して画像信号を出
力する撮像素子20と、撮像素子が画像信号を出力する
際の電子ズーム倍率を設定する設定手段27と、対物レ
ンズの倍率と電子ズーム倍率を基に、撮像素子からの画
像信号によって表される標本画像の倍率を調整する調整
手段29とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、標本の観察に用い
られる顕微鏡システムに関し、特に、標本を観察する際
の倍率を電動で制御可能な顕微鏡システムに関する。
られる顕微鏡システムに関し、特に、標本を観察する際
の倍率を電動で制御可能な顕微鏡システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、対物レンズの駆動機構(電動
レボルバ装置)を電動で制御することにより、標本を観
察する際の倍率を切り換え可能な顕微鏡システムが知ら
れている。この顕微鏡システムでは、コンピュータに予
め設定した観察条件に応じて対物レンズが切り換えら
れ、異なる倍率での標本の観察が可能となる。
レボルバ装置)を電動で制御することにより、標本を観
察する際の倍率を切り換え可能な顕微鏡システムが知ら
れている。この顕微鏡システムでは、コンピュータに予
め設定した観察条件に応じて対物レンズが切り換えら
れ、異なる倍率での標本の観察が可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
顕微鏡システムでは、対物レンズの倍率(4倍,10倍,
20倍,40倍,60倍,100倍)とは異なる倍率(例え
ば43倍)が観察条件としてコンピュータに設定されて
いても、対物レンズの倍率に応じた倍率での観察しかで
きなかった。
顕微鏡システムでは、対物レンズの倍率(4倍,10倍,
20倍,40倍,60倍,100倍)とは異なる倍率(例え
ば43倍)が観察条件としてコンピュータに設定されて
いても、対物レンズの倍率に応じた倍率での観察しかで
きなかった。
【0004】つまり、例えば4倍の対物レンズでは標本
の観察対象部分(細胞など)が小さ過ぎ、10倍の対物レ
ンズでは観察対象部分が大きくなり過ぎるといった不具
合があっても、4倍と10倍との間に存在する所望の最
適な倍率での観察はできなかった。本発明の目的は、標
本を観察する際の最適な倍率が簡単に得られる顕微鏡シ
ステムを提供することにある。
の観察対象部分(細胞など)が小さ過ぎ、10倍の対物レ
ンズでは観察対象部分が大きくなり過ぎるといった不具
合があっても、4倍と10倍との間に存在する所望の最
適な倍率での観察はできなかった。本発明の目的は、標
本を観察する際の最適な倍率が簡単に得られる顕微鏡シ
ステムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の顕微鏡システム
は、対物レンズと、対物レンズにより形成される標本の
像を撮像して画像信号を出力する撮像素子と、撮像素子
が画像信号を出力する際の電子ズーム倍率を設定する設
定手段と、対物レンズの倍率と電子ズーム倍率を基に、
撮像素子からの画像信号によって表される標本画像の倍
率を調整する調整手段とを備えたものである。
は、対物レンズと、対物レンズにより形成される標本の
像を撮像して画像信号を出力する撮像素子と、撮像素子
が画像信号を出力する際の電子ズーム倍率を設定する設
定手段と、対物レンズの倍率と電子ズーム倍率を基に、
撮像素子からの画像信号によって表される標本画像の倍
率を調整する調整手段とを備えたものである。
【0006】この顕微鏡システムによれば、標本を観察
する際の最適な倍率(標本画像の最適な倍率)が対物レ
ンズの倍率とは異なる場合でも、対物レンズの倍率と、
設定手段により設定される撮像素子の電子ズーム倍率と
の積に応じて、その最適な倍率を電動で実現することが
できる。つまり、対物レンズの倍率とは異なる最適な倍
率での観察が可能となる。
する際の最適な倍率(標本画像の最適な倍率)が対物レ
ンズの倍率とは異なる場合でも、対物レンズの倍率と、
設定手段により設定される撮像素子の電子ズーム倍率と
の積に応じて、その最適な倍率を電動で実現することが
できる。つまり、対物レンズの倍率とは異なる最適な倍
率での観察が可能となる。
【0007】また、本発明の顕微鏡システムは、好まし
くは、倍率が異なる複数の対物レンズと、複数の対物レ
ンズのうち何れか1つを所定光路に挿入する挿入手段と
をさらに備えたものである。この場合、撮像素子は、所
定光路に挿入された対物レンズにより形成される標本の
像を撮像する。調整手段は、所定光路に挿入された対物
レンズの倍率と電子ズーム倍率を基に標本画像の倍率を
調整する。
くは、倍率が異なる複数の対物レンズと、複数の対物レ
ンズのうち何れか1つを所定光路に挿入する挿入手段と
をさらに備えたものである。この場合、撮像素子は、所
定光路に挿入された対物レンズにより形成される標本の
像を撮像する。調整手段は、所定光路に挿入された対物
レンズの倍率と電子ズーム倍率を基に標本画像の倍率を
調整する。
【0008】この顕微鏡システムによれば、標本を観察
する際の最適な倍率(標本画像の最適な倍率)が対物レ
ンズの倍率とは異なる場合でも、挿入手段により所定光
路に挿入される対物レンズの倍率と撮像素子の電子ズー
ム倍率との積に応じて、その最適な倍率を電動で実現す
ることができる。
する際の最適な倍率(標本画像の最適な倍率)が対物レ
ンズの倍率とは異なる場合でも、挿入手段により所定光
路に挿入される対物レンズの倍率と撮像素子の電子ズー
ム倍率との積に応じて、その最適な倍率を電動で実現す
ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
形態を詳細に説明する。本発明の本実施形態は、請求項
1〜請求項5に対応する。本実施形態の顕微鏡システム
10は、図1に示すように、観察対象となる標本11を
載置するステージ部12と、標本11を照明する照明部
(13,14,15)と、標本11の拡大像を形成する結像
部(16,17,18,19)と、標本11の拡大像を撮像
するCCDセンサ20と、制御部21と、表示装置22
と、入力装置23とで構成されている。
形態を詳細に説明する。本発明の本実施形態は、請求項
1〜請求項5に対応する。本実施形態の顕微鏡システム
10は、図1に示すように、観察対象となる標本11を
載置するステージ部12と、標本11を照明する照明部
(13,14,15)と、標本11の拡大像を形成する結像
部(16,17,18,19)と、標本11の拡大像を撮像
するCCDセンサ20と、制御部21と、表示装置22
と、入力装置23とで構成されている。
【0010】このうち、ステージ部12,照明部(13〜
15),結像部(16〜19),CCDセンサ20,制御部2
1は、顕微鏡システム10の筐体(不図示)の内部に収容
され、表示装置22,入力装置23は、筐体の外部に配
置されている。また、顕微鏡システム10の筐体の内部
において、照明部(13〜15)はステージ部12の下方
に配置され、結像部(16〜19),CCDセンサ20は
ステージ部12の上方に配置されている。顕微鏡システ
ム10は、標本11を透過照明で観察する装置である。
15),結像部(16〜19),CCDセンサ20,制御部2
1は、顕微鏡システム10の筐体(不図示)の内部に収容
され、表示装置22,入力装置23は、筐体の外部に配
置されている。また、顕微鏡システム10の筐体の内部
において、照明部(13〜15)はステージ部12の下方
に配置され、結像部(16〜19),CCDセンサ20は
ステージ部12の上方に配置されている。顕微鏡システ
ム10は、標本11を透過照明で観察する装置である。
【0011】次に、本実施形態の顕微鏡システム10の
各構成要素(12〜23)について個別に説明する。ステ
ージ部12は、駆動モータ(不図示)によってx方向に移
動可能な電動ステージ12xと、y方向に移動可能な電
動ステージ12yと、電動ステージ12x,12yのx
位置,y位置を検出するxカウンタ,yカウンタ(不図示)
とで構成されている。
各構成要素(12〜23)について個別に説明する。ステ
ージ部12は、駆動モータ(不図示)によってx方向に移
動可能な電動ステージ12xと、y方向に移動可能な電
動ステージ12yと、電動ステージ12x,12yのx
位置,y位置を検出するxカウンタ,yカウンタ(不図示)
とで構成されている。
【0012】照明部(13〜15)は、照明光源13と、
拡散板14と、コンデンサレンズ15とで構成され、コ
ンデンサレンズ15の光軸をz方向に揃えて配置されて
いる。この照明部(13〜15)において、照明光源13
から射出された光は、拡散板14によって拡散され、コ
ンデンサレンズ15によって集光されて、標本11に入
射する。照明部(13〜15)から標本11に入射した光
は、標本11を透過したのち、結像部(16〜19)に導
かれる。
拡散板14と、コンデンサレンズ15とで構成され、コ
ンデンサレンズ15の光軸をz方向に揃えて配置されて
いる。この照明部(13〜15)において、照明光源13
から射出された光は、拡散板14によって拡散され、コ
ンデンサレンズ15によって集光されて、標本11に入
射する。照明部(13〜15)から標本11に入射した光
は、標本11を透過したのち、結像部(16〜19)に導
かれる。
【0013】結像部(16〜19)は、対物レンズ部16
と、ミラー17と、縮小レンズ部18と、ミラー19と
で構成されている。この結像部(16〜19)において、
標本11からの透過光は、対物レンズ部16を介して平
行光に変換され、縮小レンズ部18を介して所定面18
a(CCDセンサ20の撮像面)に結像される。また、
結像部(16〜19)において、標本11からの透過光が
所定面18aに結像するまでの光路(以下「観察光路1
0a」という)は、対物レンズ部16と縮小レンズ部1
8との間の平行光路上でミラー17によって90度偏向
され、縮小レンズ部18と所定面18aとの間の結像光
路上でミラー19によって90度偏向される。
と、ミラー17と、縮小レンズ部18と、ミラー19と
で構成されている。この結像部(16〜19)において、
標本11からの透過光は、対物レンズ部16を介して平
行光に変換され、縮小レンズ部18を介して所定面18
a(CCDセンサ20の撮像面)に結像される。また、
結像部(16〜19)において、標本11からの透過光が
所定面18aに結像するまでの光路(以下「観察光路1
0a」という)は、対物レンズ部16と縮小レンズ部1
8との間の平行光路上でミラー17によって90度偏向
され、縮小レンズ部18と所定面18aとの間の結像光
路上でミラー19によって90度偏向される。
【0014】すなわち、観察光路10aは、標本11と
ミラー17との間(対物レンズ部16の配置部分)がz
方向に平行であり、ミラー17,19の間(縮小レンズ
部18の配置部分)がx方向に平行であり、ミラー19
と所定面18aとの間がz方向に平行である。ちなみ
に、ミラー17は、観察光路10aから退避可能であ
る。ミラー17を観察光路10aから退避させることに
より、対物レンズ部16からの平行光を別の光学系(不
図示)に導くことができる。別の光学系とは、例えば、
標本11を含む広い範囲(プレパラート全体)を観察す
るための光学系である。ミラー19は、ミラー17によ
って裏返しになった像を表像に戻すための光学素子であ
る。
ミラー17との間(対物レンズ部16の配置部分)がz
方向に平行であり、ミラー17,19の間(縮小レンズ
部18の配置部分)がx方向に平行であり、ミラー19
と所定面18aとの間がz方向に平行である。ちなみ
に、ミラー17は、観察光路10aから退避可能であ
る。ミラー17を観察光路10aから退避させることに
より、対物レンズ部16からの平行光を別の光学系(不
図示)に導くことができる。別の光学系とは、例えば、
標本11を含む広い範囲(プレパラート全体)を観察す
るための光学系である。ミラー19は、ミラー17によ
って裏返しになった像を表像に戻すための光学素子であ
る。
【0015】さて、対物レンズ部16と縮小レンズ部1
8の詳細について説明する。対物レンズ部16には、4
0倍の対物レンズ31と、10倍の対物レンズ32とが
設けられる。これらの対物レンズ31,32は共に、光
軸がz方向に揃えられている。
8の詳細について説明する。対物レンズ部16には、4
0倍の対物レンズ31と、10倍の対物レンズ32とが
設けられる。これらの対物レンズ31,32は共に、光
軸がz方向に揃えられている。
【0016】また、対物レンズ部16には、対物レンズ
31,32をx方向に所定の間隔をあけて支持すると共
に、駆動モータ(不図示)によってx方向に移動可能な支
持部材(不図示)が設けられる。この支持部材を移動させ
ることにより、対物レンズ31,32のうち何れか1つ
を観察光路10aに挿入させることができる。さらに、
対物レンズ部16には、観察光路10aの外に、センサ
33が設けられる。このセンサ33は、観察光路10a
に挿入されている対物レンズの種類(31または32)を
検知するためのものである。
31,32をx方向に所定の間隔をあけて支持すると共
に、駆動モータ(不図示)によってx方向に移動可能な支
持部材(不図示)が設けられる。この支持部材を移動させ
ることにより、対物レンズ31,32のうち何れか1つ
を観察光路10aに挿入させることができる。さらに、
対物レンズ部16には、観察光路10aの外に、センサ
33が設けられる。このセンサ33は、観察光路10a
に挿入されている対物レンズの種類(31または32)を
検知するためのものである。
【0017】一方、縮小レンズ部18には、1/2倍の
縮小レンズ34と、1倍の縮小レンズ35とが設けられ
る。これらの縮小レンズ34,35は共に、光軸がx方
向に揃えられている。また、縮小レンズ部18には、縮
小レンズ34,35をz方向に所定の間隔をあけて支持
すると共に、駆動モータ(不図示)によってz方向に移動
可能な支持部材(不図示)が設けられる。この支持部材を
移動させることにより、縮小レンズ34,35のうち何
れか1つを観察光路10aに挿入させることができる。
縮小レンズ34と、1倍の縮小レンズ35とが設けられ
る。これらの縮小レンズ34,35は共に、光軸がx方
向に揃えられている。また、縮小レンズ部18には、縮
小レンズ34,35をz方向に所定の間隔をあけて支持
すると共に、駆動モータ(不図示)によってz方向に移動
可能な支持部材(不図示)が設けられる。この支持部材を
移動させることにより、縮小レンズ34,35のうち何
れか1つを観察光路10aに挿入させることができる。
【0018】さらに、縮小レンズ部18には、観察光路
10aの外に、センサ36が設けられる。このセンサ3
6は、観察光路10aに挿入されている縮小レンズの種
類(34または35)を検知するためのものである。本実
施形態の顕微鏡システム10では、対物レンズ部16お
よび縮小レンズ部18が上記のように構成されるため、
観察光路10aに10倍の対物レンズ32と1/2倍の
縮小レンズ34とが挿入されたとき、5倍の拡大倍率
で、標本11の拡大像が所定面18aに形成される。こ
の5倍の拡大倍率を有する光学系(対物レンズ32と縮
小レンズ34との組み合わせ)について、適宜、拡大光
学系(32,34)という(図2)。
10aの外に、センサ36が設けられる。このセンサ3
6は、観察光路10aに挿入されている縮小レンズの種
類(34または35)を検知するためのものである。本実
施形態の顕微鏡システム10では、対物レンズ部16お
よび縮小レンズ部18が上記のように構成されるため、
観察光路10aに10倍の対物レンズ32と1/2倍の
縮小レンズ34とが挿入されたとき、5倍の拡大倍率
で、標本11の拡大像が所定面18aに形成される。こ
の5倍の拡大倍率を有する光学系(対物レンズ32と縮
小レンズ34との組み合わせ)について、適宜、拡大光
学系(32,34)という(図2)。
【0019】また、観察光路10a(図1)に10倍の
対物レンズ32と1倍の縮小レンズ35とが挿入された
ときは、10倍の拡大倍率で、標本11の拡大像が所定
面18aに形成される。この10倍の拡大倍率を有する
光学系(対物レンズ32と縮小レンズ35との組み合わ
せ)について、適宜、拡大光学系(32,35)という
(図2)。
対物レンズ32と1倍の縮小レンズ35とが挿入された
ときは、10倍の拡大倍率で、標本11の拡大像が所定
面18aに形成される。この10倍の拡大倍率を有する
光学系(対物レンズ32と縮小レンズ35との組み合わ
せ)について、適宜、拡大光学系(32,35)という
(図2)。
【0020】さらに、観察光路10a(図1)に40倍
の対物レンズ31と1/2倍の縮小レンズ34とが挿入
されたときは、20倍の拡大倍率で、標本11の拡大像
が所定面18aに形成される。この20倍の拡大倍率を
有する光学系(対物レンズ31と縮小レンズ34との組
み合わせ)について、適宜、拡大光学系(31,34)と
いう(図2)。
の対物レンズ31と1/2倍の縮小レンズ34とが挿入
されたときは、20倍の拡大倍率で、標本11の拡大像
が所定面18aに形成される。この20倍の拡大倍率を
有する光学系(対物レンズ31と縮小レンズ34との組
み合わせ)について、適宜、拡大光学系(31,34)と
いう(図2)。
【0021】また、観察光路10a(図1)に40倍の
対物レンズ31と1倍の縮小レンズ35とが挿入された
ときは、40倍の拡大倍率で、標本11の拡大像が所定
面18aに形成される。この40倍の拡大倍率を有する
光学系(対物レンズ31と縮小レンズ35との組み合わ
せ)について、適宜、拡大光学系(31,35)という
(図2)。
対物レンズ31と1倍の縮小レンズ35とが挿入された
ときは、40倍の拡大倍率で、標本11の拡大像が所定
面18aに形成される。この40倍の拡大倍率を有する
光学系(対物レンズ31と縮小レンズ35との組み合わ
せ)について、適宜、拡大光学系(31,35)という
(図2)。
【0022】なお、本実施形態では、対物レンズと縮小
レンズを組み合わせた光学系の例を示したが、対物レン
ズのみでも実施可能である。また、拡大光学系の例を示
したが、0.5倍の対物レンズを使用することも可能で
ある。このように、本実施形態の顕微鏡システム10で
は(図1)、所定面18aに拡大像を形成する拡大光学
系が、2つの対物レンズ(31,32)のうち観察光路1
0aに挿入されている方と、2つの縮小レンズ(34,3
4)のうち観察光路10aに挿入されている方との組み
合わせに応じて、4通り存在する(図2)。また、4通
りの拡大光学系は、互いに拡大倍率が異なっている。
レンズを組み合わせた光学系の例を示したが、対物レン
ズのみでも実施可能である。また、拡大光学系の例を示
したが、0.5倍の対物レンズを使用することも可能で
ある。このように、本実施形態の顕微鏡システム10で
は(図1)、所定面18aに拡大像を形成する拡大光学
系が、2つの対物レンズ(31,32)のうち観察光路1
0aに挿入されている方と、2つの縮小レンズ(34,3
4)のうち観察光路10aに挿入されている方との組み
合わせに応じて、4通り存在する(図2)。また、4通
りの拡大光学系は、互いに拡大倍率が異なっている。
【0023】ここで、4通りの拡大光学系は、各々の倍
率を最小倍率から最大倍率まで大きさの順に並べたとき
(5倍,10倍,20倍,40倍)、隣り合う倍率の小さい
方S(例えば10倍)に対する大きい方B(例えば20倍)
の比B/Sが一定である。本実施形態の顕微鏡システム
10ではB/S=2である。
率を最小倍率から最大倍率まで大きさの順に並べたとき
(5倍,10倍,20倍,40倍)、隣り合う倍率の小さい
方S(例えば10倍)に対する大きい方B(例えば20倍)
の比B/Sが一定である。本実施形態の顕微鏡システム
10ではB/S=2である。
【0024】また、本実施形態の顕微鏡システム10に
おいて、所定面18aに形成された拡大像を撮像するC
CDセンサ20は、CCD(電荷結合素子)を用いた2次
元撮像素子であり、xy方向に2次元配列された複数の
受光部を有する。CCDセンサ20は、標本11の拡大
像を撮像して画像信号を出力する。制御部21は、ステ
ージ部12に接続されたステージ制御回路24と、対物
レンズ部16に接続された対物レンズ駆動回路25と、
縮小レンズ部18に接続された縮小レンズ駆動回路26
と、CCDセンサ20および表示装置22に接続された
CCD制御回路27と、メモリ28と、コントローラ2
9とで構成されている。コントローラ29には、制御部
21を構成する各々の回路(24〜27)やメモリ28が
接続されるだけでなく、表示装置22,入力装置23,対
物レンズ部16のセンサ33,縮小レンズ部18のセン
サ36も接続される。
おいて、所定面18aに形成された拡大像を撮像するC
CDセンサ20は、CCD(電荷結合素子)を用いた2次
元撮像素子であり、xy方向に2次元配列された複数の
受光部を有する。CCDセンサ20は、標本11の拡大
像を撮像して画像信号を出力する。制御部21は、ステ
ージ部12に接続されたステージ制御回路24と、対物
レンズ部16に接続された対物レンズ駆動回路25と、
縮小レンズ部18に接続された縮小レンズ駆動回路26
と、CCDセンサ20および表示装置22に接続された
CCD制御回路27と、メモリ28と、コントローラ2
9とで構成されている。コントローラ29には、制御部
21を構成する各々の回路(24〜27)やメモリ28が
接続されるだけでなく、表示装置22,入力装置23,対
物レンズ部16のセンサ33,縮小レンズ部18のセン
サ36も接続される。
【0025】ステージ制御回路24は、コントローラ2
9からの制御信号に基づいて、ステージ部12の駆動モ
ータ(不図示)を回転させ、電動ステージ12x,12y
をx方向,y方向に移動させる。また、ステージ制御回
路24は、ステージ部12のxカウンタ,yカウンタ(不
図示)の値を読み取り、電動ステージ12x,12yのx
位置,y位置を表す信号をコントローラ29に出力す
る。
9からの制御信号に基づいて、ステージ部12の駆動モ
ータ(不図示)を回転させ、電動ステージ12x,12y
をx方向,y方向に移動させる。また、ステージ制御回
路24は、ステージ部12のxカウンタ,yカウンタ(不
図示)の値を読み取り、電動ステージ12x,12yのx
位置,y位置を表す信号をコントローラ29に出力す
る。
【0026】対物レンズ駆動回路25は、コントローラ
29からの制御信号に基づいて、対物レンズ部16の駆
動モータ(不図示)を回転させ、支持部材(不図示)を対物
レンズ31,32と共にx方向に移動させる。その結
果、対物レンズ31または対物レンズ32が観察光路1
0aに位置決めされる。なお、観察光路10aに挿入さ
れた対物レンズの種類(31または32)を表す信号(セ
ンサ33の検知信号)は、センサ33からコントローラ
29に出力される。
29からの制御信号に基づいて、対物レンズ部16の駆
動モータ(不図示)を回転させ、支持部材(不図示)を対物
レンズ31,32と共にx方向に移動させる。その結
果、対物レンズ31または対物レンズ32が観察光路1
0aに位置決めされる。なお、観察光路10aに挿入さ
れた対物レンズの種類(31または32)を表す信号(セ
ンサ33の検知信号)は、センサ33からコントローラ
29に出力される。
【0027】縮小レンズ駆動回路26は、コントローラ
29からの制御信号に基づいて、縮小レンズ部18の駆
動モータ(不図示)を回転させ、支持部材(不図示)を縮小
レンズ34,35と共にz方向に移動させる。その結
果、縮小レンズ34または縮小レンズ35が観察光路1
0aに位置決めされる。なお、観察光路10aに挿入さ
れた縮小レンズの種類(34または35)を表す信号(セ
ンサ36の検知信号)は、センサ36からコントローラ
29に出力される。
29からの制御信号に基づいて、縮小レンズ部18の駆
動モータ(不図示)を回転させ、支持部材(不図示)を縮小
レンズ34,35と共にz方向に移動させる。その結
果、縮小レンズ34または縮小レンズ35が観察光路1
0aに位置決めされる。なお、観察光路10aに挿入さ
れた縮小レンズの種類(34または35)を表す信号(セ
ンサ36の検知信号)は、センサ36からコントローラ
29に出力される。
【0028】CCD制御回路27は、コントローラ29
からの制御信号に基づいて、CCDセンサ20にタイミ
ング信号を出力する。このタイミング信号は、CCDセ
ンサ20の各受光部に蓄積された電荷を転送させるため
のクロック信号である。CCDセンサ20では、CCD
制御回路27からのタイミング信号に基づいて電荷を転
送し、画像信号(アナログ信号)を出力する。
からの制御信号に基づいて、CCDセンサ20にタイミ
ング信号を出力する。このタイミング信号は、CCDセ
ンサ20の各受光部に蓄積された電荷を転送させるため
のクロック信号である。CCDセンサ20では、CCD
制御回路27からのタイミング信号に基づいて電荷を転
送し、画像信号(アナログ信号)を出力する。
【0029】また、CCD制御回路27は、コントロー
ラ29からの制御信号に基づいて、CCDセンサ20が
画像信号を出力する際の電子ズーム倍率を設定する。本
実施形態の顕微鏡システム10では、上記した4通りの
拡大光学系(図2)として、隣り合う倍率の比B/Sが
一定のもの(B/S=2)を用いたため、電子ズーム倍
率を隣り合う倍率の比B/S(=2)以下でかつ1以上の
値に設定する。つまり、電子ズーム倍率は、1倍〜2倍
の間の任意の倍率に設定される。
ラ29からの制御信号に基づいて、CCDセンサ20が
画像信号を出力する際の電子ズーム倍率を設定する。本
実施形態の顕微鏡システム10では、上記した4通りの
拡大光学系(図2)として、隣り合う倍率の比B/Sが
一定のもの(B/S=2)を用いたため、電子ズーム倍
率を隣り合う倍率の比B/S(=2)以下でかつ1以上の
値に設定する。つまり、電子ズーム倍率は、1倍〜2倍
の間の任意の倍率に設定される。
【0030】したがって、CCDセンサ20からCCD
制御回路27には、CCD制御回路27によって設定さ
れた電子ズーム倍率(1倍〜2倍)に基づいて電気的に信
号処理された後の画像信号が出力される。この画像信号
は標本画像を表している。そして、CCD制御回路27
は、CCDセンサ20からの画像信号(アナログ信号)を
増幅し、ディジタル信号に変換して、表示装置22に出
力する。その結果、表示装置22の画面22aには、画
像信号によって表される標本画像(静止画像)がほぼ全面
に表示される。
制御回路27には、CCD制御回路27によって設定さ
れた電子ズーム倍率(1倍〜2倍)に基づいて電気的に信
号処理された後の画像信号が出力される。この画像信号
は標本画像を表している。そして、CCD制御回路27
は、CCDセンサ20からの画像信号(アナログ信号)を
増幅し、ディジタル信号に変換して、表示装置22に出
力する。その結果、表示装置22の画面22aには、画
像信号によって表される標本画像(静止画像)がほぼ全面
に表示される。
【0031】ここで、表示装置22の画面22aに表示
される標本画像の倍率(表示倍率)は、CCDセンサ2
0が標本11の拡大像を撮像するときに観察光路10a
に挿入されていた拡大光学系の倍率(5倍,10倍,20
倍,40倍)と、CCDセンサ20が画像信号を出力する
ときに設定された電子ズーム倍率(1倍〜2倍)との積で
決まる(図2)。
される標本画像の倍率(表示倍率)は、CCDセンサ2
0が標本11の拡大像を撮像するときに観察光路10a
に挿入されていた拡大光学系の倍率(5倍,10倍,20
倍,40倍)と、CCDセンサ20が画像信号を出力する
ときに設定された電子ズーム倍率(1倍〜2倍)との積で
決まる(図2)。
【0032】例えば、5倍の拡大光学系(32,34)を
観察光路10aに挿入したときに、電子ズーム倍率の設
定値を1倍〜2倍の間で変化させると、標本画像の倍率
(表示倍率)を5倍〜10倍の間で変化させることがで
きる。つまり、5倍の拡大光学系(32,34)と10倍
の拡大光学系(32,35)との間の倍率を電子ズーム倍
率によって補完できる。
観察光路10aに挿入したときに、電子ズーム倍率の設
定値を1倍〜2倍の間で変化させると、標本画像の倍率
(表示倍率)を5倍〜10倍の間で変化させることがで
きる。つまり、5倍の拡大光学系(32,34)と10倍
の拡大光学系(32,35)との間の倍率を電子ズーム倍
率によって補完できる。
【0033】また、10倍の拡大光学系(32,35)を
観察光路10aに挿入したときに、電子ズーム倍率の設
定値を1倍〜2倍の間で変化させると、標本画像の倍率
(表示倍率)を10倍〜20倍の間で変化させることが
できる。つまり、10倍の拡大光学系(32,35)と2
0倍の拡大光学系(31,34)との間の倍率を電子ズー
ム倍率によって補完できる。
観察光路10aに挿入したときに、電子ズーム倍率の設
定値を1倍〜2倍の間で変化させると、標本画像の倍率
(表示倍率)を10倍〜20倍の間で変化させることが
できる。つまり、10倍の拡大光学系(32,35)と2
0倍の拡大光学系(31,34)との間の倍率を電子ズー
ム倍率によって補完できる。
【0034】さらに、20倍の拡大光学系(31,34)
を観察光路10aに挿入したときに、電子ズーム倍率の
設定値を1倍〜2倍の間で変化させると、標本画像の倍
率(表示倍率)を20倍〜40倍の間で変化させること
ができる。つまり、20倍の拡大光学系(31,34)と
40倍の拡大光学系(31,35)との間の倍率を電子ズ
ーム倍率によって補完できる。
を観察光路10aに挿入したときに、電子ズーム倍率の
設定値を1倍〜2倍の間で変化させると、標本画像の倍
率(表示倍率)を20倍〜40倍の間で変化させること
ができる。つまり、20倍の拡大光学系(31,34)と
40倍の拡大光学系(31,35)との間の倍率を電子ズ
ーム倍率によって補完できる。
【0035】そして、40倍の拡大光学系(31,35)
を観察光路10aに挿入したときに、電子ズーム倍率の
設定値を1倍〜2倍の間で変化させると、標本画像の倍
率(表示倍率)を40倍〜80倍の間で変化させること
ができる。このように、本実施形態の顕微鏡システム1
0では、4通りの拡大光学系の倍率(5倍,10倍,20
倍,40倍)と電子ズーム倍率(1倍〜2倍)との組み合わ
せを制御することにより、標本画像の倍率(表示倍率)
を5倍〜80倍の間の任意の倍率に調整できる。
を観察光路10aに挿入したときに、電子ズーム倍率の
設定値を1倍〜2倍の間で変化させると、標本画像の倍
率(表示倍率)を40倍〜80倍の間で変化させること
ができる。このように、本実施形態の顕微鏡システム1
0では、4通りの拡大光学系の倍率(5倍,10倍,20
倍,40倍)と電子ズーム倍率(1倍〜2倍)との組み合わ
せを制御することにより、標本画像の倍率(表示倍率)
を5倍〜80倍の間の任意の倍率に調整できる。
【0036】標本画像の倍率(表示倍率)の調整は、詳
細は後述するが、入力装置23からコントローラ29に
対して入力された標本画像の倍率(表示倍率)の指定値
に基づいて行われる。ここで、入力装置23からコント
ローラ29への指定値の入力について説明しておく。標
本画像の倍率(表示倍率)の指定値を入力する際、表示
装置22の画面22aには操作メニュー22b(図3
(a))が表示される。そして、操作メニュー22b内の
倍率指定部22cを操作することにより、標本画像の倍
率(表示倍率)の指定値を入力できる。倍率指定部22
cの操作は、入力装置23を使って行われる。
細は後述するが、入力装置23からコントローラ29に
対して入力された標本画像の倍率(表示倍率)の指定値
に基づいて行われる。ここで、入力装置23からコント
ローラ29への指定値の入力について説明しておく。標
本画像の倍率(表示倍率)の指定値を入力する際、表示
装置22の画面22aには操作メニュー22b(図3
(a))が表示される。そして、操作メニュー22b内の
倍率指定部22cを操作することにより、標本画像の倍
率(表示倍率)の指定値を入力できる。倍率指定部22
cの操作は、入力装置23を使って行われる。
【0037】倍率指定部22cには、図3(b)に示すよ
うに、倍率を下げるためのDOWNボタン41と、倍率
を上げるためのUPボタン42と、スライダ43と、入
力ボックス44とがある。入力装置23を使って、DO
WNボタン41やUPボタン42を1倍ステップずつ操
作したり、スライダ43を左右に動かしたり、入力ボッ
クス44に直接入力したりすることで、標本画像の倍率
(表示倍率)の指定値(5倍〜80倍の間の任意の値)
をコントローラ29に入力できる。
うに、倍率を下げるためのDOWNボタン41と、倍率
を上げるためのUPボタン42と、スライダ43と、入
力ボックス44とがある。入力装置23を使って、DO
WNボタン41やUPボタン42を1倍ステップずつ操
作したり、スライダ43を左右に動かしたり、入力ボッ
クス44に直接入力したりすることで、標本画像の倍率
(表示倍率)の指定値(5倍〜80倍の間の任意の値)
をコントローラ29に入力できる。
【0038】ところで、標本画像の倍率(表示倍率)を
調整するために、観察光路10aに挿入されている拡大
光学系を別のものに交換するとき、対物レンズ31,3
2と縮小レンズ34,35との少なくとも一方が、各々
の支持部材(不図示)と共に、観察光路10aに交差する
方向に動かされ、位置決めされる。しかし、対物レンズ
31,32の支持部材への取付間隔と対物レンズ駆動回
路25による移動量とが一致しなかったり、縮小レンズ
34,35の支持部材への取付間隔と縮小レンズ駆動回
路26による移動量とが一致しなかったりすると、表示
装置22の画面22aに表示された標本画像は、ずれて
しまう(偏心ずれ)。
調整するために、観察光路10aに挿入されている拡大
光学系を別のものに交換するとき、対物レンズ31,3
2と縮小レンズ34,35との少なくとも一方が、各々
の支持部材(不図示)と共に、観察光路10aに交差する
方向に動かされ、位置決めされる。しかし、対物レンズ
31,32の支持部材への取付間隔と対物レンズ駆動回
路25による移動量とが一致しなかったり、縮小レンズ
34,35の支持部材への取付間隔と縮小レンズ駆動回
路26による移動量とが一致しなかったりすると、表示
装置22の画面22aに表示された標本画像は、ずれて
しまう(偏心ずれ)。
【0039】例えば、観察光路10aに挿入されている
拡大光学系(31,34)を別の拡大光学系(32,34)に
交換するときのように、対物レンズ31,32を動かし
た場合(図4)を例に偏心ずれを説明する。この場合の
標本11は、十字線45が刻まれたテストパターンであ
る。
拡大光学系(31,34)を別の拡大光学系(32,34)に
交換するときのように、対物レンズ31,32を動かし
た場合(図4)を例に偏心ずれを説明する。この場合の
標本11は、十字線45が刻まれたテストパターンであ
る。
【0040】拡大光学系(31,34)を観察光路10a
に挿入して十字線45を画面22aの中心Cに位置決め
した後(図4(a))、対物レンズ31,32を動かし
て、拡大光学系(32,34)に交換すると、十字線45
は画面22aの中心Cからずれてしまう(図4(b))。
このずれΔx,Δyが偏心ずれである。このような、拡
大光学系を交換したときに生じる偏心ずれΔx,Δy
は、電動ステージ12x,12yを制御して、標本11
側を偏心ずれΔx,Δyの分だけ移動させることによっ
て補正することができる(詳細は後述する)。偏心ずれ
Δx,Δyを補正するために必要な電動ステージ12x,
12yの移動量は、顕微鏡システム10において一定値
である。これは、対物レンズ31,32と縮小レンズ3
4,35が各々、支持部材に固定されているからであ
る。
に挿入して十字線45を画面22aの中心Cに位置決め
した後(図4(a))、対物レンズ31,32を動かし
て、拡大光学系(32,34)に交換すると、十字線45
は画面22aの中心Cからずれてしまう(図4(b))。
このずれΔx,Δyが偏心ずれである。このような、拡
大光学系を交換したときに生じる偏心ずれΔx,Δy
は、電動ステージ12x,12yを制御して、標本11
側を偏心ずれΔx,Δyの分だけ移動させることによっ
て補正することができる(詳細は後述する)。偏心ずれ
Δx,Δyを補正するために必要な電動ステージ12x,
12yの移動量は、顕微鏡システム10において一定値
である。これは、対物レンズ31,32と縮小レンズ3
4,35が各々、支持部材に固定されているからであ
る。
【0041】このため、顕微鏡システム10では、対物
レンズ31,32を動かすことによって拡大光学系を交
換したときに生じる偏心ずれΔx1,Δy1と、縮小レン
ズ34,35を動かすことによって拡大光学系を交換し
たときに生じる偏心ずれΔx2,Δy2とが予めメモリ2
8に格納されている。ここで、上記した対物レンズ部1
6の駆動モータおよび対物レンズの支持部材(何れも不
図示)と、対物レンズ駆動回路25と、縮小レンズ部1
8の駆動モータおよび縮小レンズの支持部材(何れも不
図示)と、縮小レンズ駆動回路26とは、請求項の「挿
入手段」に対応する。観察光路10aは「所定光路」に
対応する。CCD制御回路27は「設定手段」に対応す
る。コントローラ29は「調整手段」に対応し、入力装
置23は「入力手段」に対応する。メモリ28,コント
ローラ29,ステージ制御回路24は「補正手段」に対
応する。
レンズ31,32を動かすことによって拡大光学系を交
換したときに生じる偏心ずれΔx1,Δy1と、縮小レン
ズ34,35を動かすことによって拡大光学系を交換し
たときに生じる偏心ずれΔx2,Δy2とが予めメモリ2
8に格納されている。ここで、上記した対物レンズ部1
6の駆動モータおよび対物レンズの支持部材(何れも不
図示)と、対物レンズ駆動回路25と、縮小レンズ部1
8の駆動モータおよび縮小レンズの支持部材(何れも不
図示)と、縮小レンズ駆動回路26とは、請求項の「挿
入手段」に対応する。観察光路10aは「所定光路」に
対応する。CCD制御回路27は「設定手段」に対応す
る。コントローラ29は「調整手段」に対応し、入力装
置23は「入力手段」に対応する。メモリ28,コント
ローラ29,ステージ制御回路24は「補正手段」に対
応する。
【0042】次に、上記のように構成された顕微鏡シス
テム10の動作について、図5および図6のフローチャ
ートを用いて説明する。顕微鏡システム10に電源が投
入されると、コントローラ29は、顕微鏡システム10
の各部を初期化し、図5および図6のフローチャートに
よる制御を開始する。表示装置22の画面22aに表示
された操作メニュー22b(図3)の倍率指定部22cと
入力装置23とを用い、標本画像の倍率(表示倍率)の
指定値(5倍〜80倍の間の任意の値)が入力されると
(ステップS1がY)、コントローラ29は、まず、観
察光路10aに挿入するべき拡大光学系の倍率を4通り
(5倍,10倍,20倍,40倍)の中から選択する。
テム10の動作について、図5および図6のフローチャ
ートを用いて説明する。顕微鏡システム10に電源が投
入されると、コントローラ29は、顕微鏡システム10
の各部を初期化し、図5および図6のフローチャートに
よる制御を開始する。表示装置22の画面22aに表示
された操作メニュー22b(図3)の倍率指定部22cと
入力装置23とを用い、標本画像の倍率(表示倍率)の
指定値(5倍〜80倍の間の任意の値)が入力されると
(ステップS1がY)、コントローラ29は、まず、観
察光路10aに挿入するべき拡大光学系の倍率を4通り
(5倍,10倍,20倍,40倍)の中から選択する。
【0043】以下、標本画像の倍率(表示倍率)の指定
値を「指定倍率」、拡大光学系の倍率を「光学倍率」と
いうことにして、説明を続ける。観察光路10aに挿入
するべき光学倍率を4通り(5倍,10倍,20倍,40
倍)の中から1つ選択するため、コントローラ29は、
最も大きい倍率(40倍)から小さい倍率へ、順に指定倍
率との大小比較を行う(ステップS2,S4,S6)。
値を「指定倍率」、拡大光学系の倍率を「光学倍率」と
いうことにして、説明を続ける。観察光路10aに挿入
するべき光学倍率を4通り(5倍,10倍,20倍,40
倍)の中から1つ選択するため、コントローラ29は、
最も大きい倍率(40倍)から小さい倍率へ、順に指定倍
率との大小比較を行う(ステップS2,S4,S6)。
【0044】そして、指定倍率が光学倍率(40倍)より
大きい場合(ステップS2がY)、観察光路10aに挿
入するべき光学倍率として40倍を選択するため、ステ
ップS3に進む。光学倍率が40倍となるのは、40倍
の対物レンズ31と1倍の縮小レンズ35との組み合わ
せである。したがって、対物レンズの倍率を表す変数M
aに40を入力し、縮小レンズの倍率を表す変数Mbに
1を入力する。
大きい場合(ステップS2がY)、観察光路10aに挿
入するべき光学倍率として40倍を選択するため、ステ
ップS3に進む。光学倍率が40倍となるのは、40倍
の対物レンズ31と1倍の縮小レンズ35との組み合わ
せである。したがって、対物レンズの倍率を表す変数M
aに40を入力し、縮小レンズの倍率を表す変数Mbに
1を入力する。
【0045】また、指定倍率が光学倍率(40倍)より小
さく(ステップS2がN)、光学倍率(20倍)より大き
い場合(ステップS4がY)、観察光路10aに挿入す
るべき光学倍率として20倍を選択するため、ステップ
S5に進む。光学倍率が20倍となるのは、40倍の対
物レンズ31と1/2倍の縮小レンズ34との組み合わ
せである。したがって、対物レンズの倍率を表す変数M
aに40を入力し、縮小レンズの倍率を表す変数Mbに
1/2を入力する。
さく(ステップS2がN)、光学倍率(20倍)より大き
い場合(ステップS4がY)、観察光路10aに挿入す
るべき光学倍率として20倍を選択するため、ステップ
S5に進む。光学倍率が20倍となるのは、40倍の対
物レンズ31と1/2倍の縮小レンズ34との組み合わ
せである。したがって、対物レンズの倍率を表す変数M
aに40を入力し、縮小レンズの倍率を表す変数Mbに
1/2を入力する。
【0046】また、指定倍率が光学倍率(20倍)より小
さく(ステップS4がN)、光学倍率(10倍)より大き
い場合(ステップS6がY)、観察光路10aに挿入す
るべき光学倍率として10倍を選択するため、ステップ
S7に進む。光学倍率が10倍となるのは、10倍の対
物レンズ32と1倍の縮小レンズ35との組み合わせで
ある。したがって、対物レンズの倍率を表す変数Maに
10を入力し、縮小レンズの倍率を表す変数Mbに1を
入力する。
さく(ステップS4がN)、光学倍率(10倍)より大き
い場合(ステップS6がY)、観察光路10aに挿入す
るべき光学倍率として10倍を選択するため、ステップ
S7に進む。光学倍率が10倍となるのは、10倍の対
物レンズ32と1倍の縮小レンズ35との組み合わせで
ある。したがって、対物レンズの倍率を表す変数Maに
10を入力し、縮小レンズの倍率を表す変数Mbに1を
入力する。
【0047】また、指定倍率が光学倍率(10倍)より小
さい場合(ステップS6がN)、観察光路10aに挿入
するべき光学倍率として5倍を選択するため、ステップ
S8に進む。光学倍率が5倍となるのは、10倍の対物
レンズ32と1/2倍の縮小レンズ34との組み合わせ
である。したがって、対物レンズの倍率を表す変数Ma
に10を入力し、縮小レンズの倍率を表す変数Mbに1
/2を入力する。
さい場合(ステップS6がN)、観察光路10aに挿入
するべき光学倍率として5倍を選択するため、ステップ
S8に進む。光学倍率が5倍となるのは、10倍の対物
レンズ32と1/2倍の縮小レンズ34との組み合わせ
である。したがって、対物レンズの倍率を表す変数Ma
に10を入力し、縮小レンズの倍率を表す変数Mbに1
/2を入力する。
【0048】このように、ステップS2〜S8の処理を
実行することで、4通り(5倍,10倍,20倍,40倍)
の光学倍率の中から、指定倍率より小さく、かつ、指定
倍率との差が最も小さい1つの光学倍率(Ma×Mb)が
選択される。このように、拡大光学系の光学倍率を選択
する選択部は、コントローラ29に設けられている。
実行することで、4通り(5倍,10倍,20倍,40倍)
の光学倍率の中から、指定倍率より小さく、かつ、指定
倍率との差が最も小さい1つの光学倍率(Ma×Mb)が
選択される。このように、拡大光学系の光学倍率を選択
する選択部は、コントローラ29に設けられている。
【0049】次に、コントローラ29は、選択した光学
倍率(Ma×Mb)の拡大光学系のうち、Ma倍の対物レ
ンズ(31,32)が、現在、観察光路10aに挿入され
ているか否かを判定する(ステップS9)。この判定
は、対物レンズ部16のセンサ33からの検知信号に基
づいて行われる。そして、選択したMa倍の対物レンズ
(31,32)が現在のところ観察光路10aの外に位置
している場合(ステップS9がN)、コントローラ29
は、選択したMa倍の対物レンズ(31,32)を観察光
路10aに挿入するため、対物レンズ駆動回路25に制
御信号を出力して、対物レンズ31,32をx方向に移
動させる(ステップS10)。
倍率(Ma×Mb)の拡大光学系のうち、Ma倍の対物レ
ンズ(31,32)が、現在、観察光路10aに挿入され
ているか否かを判定する(ステップS9)。この判定
は、対物レンズ部16のセンサ33からの検知信号に基
づいて行われる。そして、選択したMa倍の対物レンズ
(31,32)が現在のところ観察光路10aの外に位置
している場合(ステップS9がN)、コントローラ29
は、選択したMa倍の対物レンズ(31,32)を観察光
路10aに挿入するため、対物レンズ駆動回路25に制
御信号を出力して、対物レンズ31,32をx方向に移
動させる(ステップS10)。
【0050】さらに、コントローラ29は、対物レンズ
31,32を移動させたときに生じる偏心ずれを補正す
るため、メモリ28に格納されている偏心ずれΔx1,Δ
y1を読み出し、読み出した偏心ずれΔx1,Δy1に基づ
いて、ステージ制御回路24を制御する。その結果、電
動ステージ12x,12yは、偏心ずれΔx1,Δy1の分
だけx方向,y方向に動かされ、対物レンズ31,32に
起因する偏心補正が終了する(ステップS11)。
31,32を移動させたときに生じる偏心ずれを補正す
るため、メモリ28に格納されている偏心ずれΔx1,Δ
y1を読み出し、読み出した偏心ずれΔx1,Δy1に基づ
いて、ステージ制御回路24を制御する。その結果、電
動ステージ12x,12yは、偏心ずれΔx1,Δy1の分
だけx方向,y方向に動かされ、対物レンズ31,32に
起因する偏心補正が終了する(ステップS11)。
【0051】なお、ステップS9において、選択したM
a倍の対物レンズ(31,32)が既に観察光路10aに
挿入されている場合(ステップS9がY)には、対物レン
ズ31,32を切り替える必要がないため、ステップS
10,S11の処理を実行せずに、次のステップS12
(図6)に進む。ステップS12において、コントロー
ラ29は、選択した光学倍率(Ma×Mb)の拡大光学系
のうち、Mb倍の縮小レンズ(34,35)が、現在、観
察光路10aに挿入されているか否かを判定する。この
判定は、縮小レンズ部18のセンサ36からの検知信号
に基づいて行われる。
a倍の対物レンズ(31,32)が既に観察光路10aに
挿入されている場合(ステップS9がY)には、対物レン
ズ31,32を切り替える必要がないため、ステップS
10,S11の処理を実行せずに、次のステップS12
(図6)に進む。ステップS12において、コントロー
ラ29は、選択した光学倍率(Ma×Mb)の拡大光学系
のうち、Mb倍の縮小レンズ(34,35)が、現在、観
察光路10aに挿入されているか否かを判定する。この
判定は、縮小レンズ部18のセンサ36からの検知信号
に基づいて行われる。
【0052】そして、選択したMb倍の縮小レンズ(3
4,35)が現在のところ観察光路10aの外に位置して
いる場合(ステップS12がN)、コントローラ29
は、選択したMb倍の縮小レンズ(34,35)を観察光
路10aに挿入するため、縮小レンズ駆動回路26に制
御信号を出力して、縮小レンズ34,35をz方向に移
動させる(ステップS13)。
4,35)が現在のところ観察光路10aの外に位置して
いる場合(ステップS12がN)、コントローラ29
は、選択したMb倍の縮小レンズ(34,35)を観察光
路10aに挿入するため、縮小レンズ駆動回路26に制
御信号を出力して、縮小レンズ34,35をz方向に移
動させる(ステップS13)。
【0053】さらに、コントローラ29は、縮小レンズ
34,35を移動させたときに生じる偏心ずれを補正す
るため、メモリ28に格納されている偏心ずれΔx2,Δ
y2を読み出し、読み出した偏心ずれΔx2,Δy2に基づ
いて、ステージ制御回路24を制御する。その結果、電
動ステージ12x,12yは、偏心ずれΔx2,Δy2の分
だけx方向,y方向に動かされ、縮小レンズ34,35に
起因する偏心補正が終了する(ステップS14)。
34,35を移動させたときに生じる偏心ずれを補正す
るため、メモリ28に格納されている偏心ずれΔx2,Δ
y2を読み出し、読み出した偏心ずれΔx2,Δy2に基づ
いて、ステージ制御回路24を制御する。その結果、電
動ステージ12x,12yは、偏心ずれΔx2,Δy2の分
だけx方向,y方向に動かされ、縮小レンズ34,35に
起因する偏心補正が終了する(ステップS14)。
【0054】なお、ステップS12において、選択した
Mb倍の縮小レンズ(34,35)が既に観察光路10a
に挿入されている場合(ステップS12がY)には、縮小
レンズ34,35を切り替える必要がないため、ステッ
プS13,S14の処理を実行せずに、次のステップS
15に進む。このように、ステップS9〜S11(図
5),ステップS12〜S14(図6)の処理を実行するこ
とで、観察光路10aには選択した光学倍率(Ma×M
b)を有する拡大光学系が挿入され、偏心ずれも補正さ
れたことになる。その結果、所定面18a(CCDセン
サ20の撮像面)には、選択した光学倍率(Ma×Mb)
に応じた拡大倍率で、標本11の拡大像が良好に形成さ
れる。
Mb倍の縮小レンズ(34,35)が既に観察光路10a
に挿入されている場合(ステップS12がY)には、縮小
レンズ34,35を切り替える必要がないため、ステッ
プS13,S14の処理を実行せずに、次のステップS
15に進む。このように、ステップS9〜S11(図
5),ステップS12〜S14(図6)の処理を実行するこ
とで、観察光路10aには選択した光学倍率(Ma×M
b)を有する拡大光学系が挿入され、偏心ずれも補正さ
れたことになる。その結果、所定面18a(CCDセン
サ20の撮像面)には、選択した光学倍率(Ma×Mb)
に応じた拡大倍率で、標本11の拡大像が良好に形成さ
れる。
【0055】次に、コントローラ29は、選択した光学
倍率(Ma×Mb)に対する指定倍率の比Mcを算出部で
算出し(ステップS15)、算出結果の比Mcに基づい
て、CCD制御回路27を制御する(ステップS16)。
その結果、CCDセンサ20が画像信号を出力する際の
電子ズーム倍率は、算出結果の比Mcと等しい値に設定
される。
倍率(Ma×Mb)に対する指定倍率の比Mcを算出部で
算出し(ステップS15)、算出結果の比Mcに基づい
て、CCD制御回路27を制御する(ステップS16)。
その結果、CCDセンサ20が画像信号を出力する際の
電子ズーム倍率は、算出結果の比Mcと等しい値に設定
される。
【0056】そして最後に、コントローラ29は、CC
D制御回路27を制御して表示装置22の画面22aに
標本画像を表示させる(ステップS17)。このとき、
表示装置22の画面22aには、これまでのステップS
2〜S16を経て調整された倍率に基づいて、標本画像
が表示される。得られた標本画像の倍率(表示倍率)
は、選択した光学倍率(Ma×Mb)と電子ズーム倍率
(比Mc)との積で決まる。これは、ステップS1(図
5)で入力された指定倍率に他ならない。
D制御回路27を制御して表示装置22の画面22aに
標本画像を表示させる(ステップS17)。このとき、
表示装置22の画面22aには、これまでのステップS
2〜S16を経て調整された倍率に基づいて、標本画像
が表示される。得られた標本画像の倍率(表示倍率)
は、選択した光学倍率(Ma×Mb)と電子ズーム倍率
(比Mc)との積で決まる。これは、ステップS1(図
5)で入力された指定倍率に他ならない。
【0057】例えば、指定倍率が「43」の場合、観察
光路10aに挿入するべき光学倍率(Ma×Mb)として
40倍が選択され、電子ズーム倍率(比Mc)として1.
075倍が算出される。以上説明したように、本実施形
態の顕微鏡システム10によれば、標本画像の最適な倍
率(指定倍率)が拡大光学系の倍率とは異なる場合でも、
観察光路10aに挿入される拡大光学系の倍率(Ma×
Mb)と電子ズーム倍率(比Mc)との積に応じて、その
最適な倍率(指定倍率)を電動で実現することができる。
つまり、拡大光学系の倍率とは異なる最適な倍率(指定
倍率)での標本11の観察が可能となる。
光路10aに挿入するべき光学倍率(Ma×Mb)として
40倍が選択され、電子ズーム倍率(比Mc)として1.
075倍が算出される。以上説明したように、本実施形
態の顕微鏡システム10によれば、標本画像の最適な倍
率(指定倍率)が拡大光学系の倍率とは異なる場合でも、
観察光路10aに挿入される拡大光学系の倍率(Ma×
Mb)と電子ズーム倍率(比Mc)との積に応じて、その
最適な倍率(指定倍率)を電動で実現することができる。
つまり、拡大光学系の倍率とは異なる最適な倍率(指定
倍率)での標本11の観察が可能となる。
【0058】本実施形態の顕微鏡システム10では、対
物レンズ(10倍,40倍)と縮小レンズ(1倍,1/2倍)
を用いると共に、1倍〜2倍の電気ズーム倍率を用いる
ため、5倍〜80倍の間の連続した広い範囲での標本1
1の観察が可能となる。さらに、CCDセンサ20の電
子ズーム機構を用いるため、拡大光学系に光学ズーム機
構を搭載する必要はなく、装置の大型化や高コスト化を
回避することもできる。
物レンズ(10倍,40倍)と縮小レンズ(1倍,1/2倍)
を用いると共に、1倍〜2倍の電気ズーム倍率を用いる
ため、5倍〜80倍の間の連続した広い範囲での標本1
1の観察が可能となる。さらに、CCDセンサ20の電
子ズーム機構を用いるため、拡大光学系に光学ズーム機
構を搭載する必要はなく、装置の大型化や高コスト化を
回避することもできる。
【0059】また、観察光路10aに挿入するべき拡大
光学系を選択する際、指定倍率より小さく、かつ、指定
倍率との差が最も小さい1つの光学倍率(Ma×Mb)に
基づいて選択を行うと共に、電子ズーム倍率を算出する
際、選択した光学倍率(Ma×Mb)に対する指定倍率の
比Mcに基づいて算出を行うため、4通りの拡大光学系
の倍率(5倍,10倍,20倍,40倍)を有効に利用しつ
つ、できるだけ小さい値の電子ズーム倍率(1倍〜2倍)
を利用して、標本画像の倍率(表示倍率)を調整できる。
光学系を選択する際、指定倍率より小さく、かつ、指定
倍率との差が最も小さい1つの光学倍率(Ma×Mb)に
基づいて選択を行うと共に、電子ズーム倍率を算出する
際、選択した光学倍率(Ma×Mb)に対する指定倍率の
比Mcに基づいて算出を行うため、4通りの拡大光学系
の倍率(5倍,10倍,20倍,40倍)を有効に利用しつ
つ、できるだけ小さい値の電子ズーム倍率(1倍〜2倍)
を利用して、標本画像の倍率(表示倍率)を調整できる。
【0060】さらに、電子ズーム倍率として、1倍〜2
倍の間の任意の値を利用するため、電子ズーム倍率の値
による標本画像の解像度のばらつきを小さくできると共
に、標本画像の解像度を良好に保つこともできる。ま
た、標本画像の倍率を調整するズーミング時に、対物レ
ンズ31,32や縮小レンズ34,35を切り替えたとき
の偏心ずれを補正するため、標本画像の中心位置がずれ
ることはない。つまり、表示装置22の画面22a上で
固定された中心位置を維持しつつ、正しいズームミング
を行うことができる。
倍の間の任意の値を利用するため、電子ズーム倍率の値
による標本画像の解像度のばらつきを小さくできると共
に、標本画像の解像度を良好に保つこともできる。ま
た、標本画像の倍率を調整するズーミング時に、対物レ
ンズ31,32や縮小レンズ34,35を切り替えたとき
の偏心ずれを補正するため、標本画像の中心位置がずれ
ることはない。つまり、表示装置22の画面22a上で
固定された中心位置を維持しつつ、正しいズームミング
を行うことができる。
【0061】さらに、本実施形態の顕微鏡システム10
では、対物レンズ31,32と縮小レンズ34,35との
組み合わせによって拡大光学系を構成するため、低倍率
での観察を良好なNAで行える。なお、上記した実施形
態では、2本の対物レンズ(31,32)が支持部材に固
定された構成を例に説明したが、着脱可能な対物レンズ
の場合にも、本発明を適用できる。
では、対物レンズ31,32と縮小レンズ34,35との
組み合わせによって拡大光学系を構成するため、低倍率
での観察を良好なNAで行える。なお、上記した実施形
態では、2本の対物レンズ(31,32)が支持部材に固
定された構成を例に説明したが、着脱可能な対物レンズ
の場合にも、本発明を適用できる。
【0062】例えば対物レンズが2本の場合、コントロ
ーラ19は、対物レンズ部16の支持部材に取り付けら
れた対物レンズの倍率(M1,M2)が入力装置23から
入力されると、入力された倍率(M1,M2)と縮小レン
ズ(34,35)の倍率との組み合わせに基づいて、拡大
光学系の倍率(光学倍率)を4通り計算し、計算結果の
うち最も大きい光学倍率から小さい光学倍率へ、順に、
変数K1,K2,K3,K4に入力する。
ーラ19は、対物レンズ部16の支持部材に取り付けら
れた対物レンズの倍率(M1,M2)が入力装置23から
入力されると、入力された倍率(M1,M2)と縮小レン
ズ(34,35)の倍率との組み合わせに基づいて、拡大
光学系の倍率(光学倍率)を4通り計算し、計算結果の
うち最も大きい光学倍率から小さい光学倍率へ、順に、
変数K1,K2,K3,K4に入力する。
【0063】そして、図5のステップS2,S4,S6の
「40」,「20」,「10」を各々「K1」,「K2」,
「K3」に変更すると共に、ステップS3,S5の「4
0」を「M1」に変更し、ステップS7,S8の「1
0」を「M2」に変更したフローチャート(M1>M
2)に基づいて制御することにより、上記した実施形態
と同様の結果が得られる。
「40」,「20」,「10」を各々「K1」,「K2」,
「K3」に変更すると共に、ステップS3,S5の「4
0」を「M1」に変更し、ステップS7,S8の「1
0」を「M2」に変更したフローチャート(M1>M
2)に基づいて制御することにより、上記した実施形態
と同様の結果が得られる。
【0064】ただし、2本の対物レンズを新たに取り付
けたことにより偏心ずれが異なってしまう場合には、次
のようにして予め偏心ずれを測定し、メモリ28に格納
しておくことが好ましい。偏心ずれの測定は、標本11
として、十字線45が刻まれたテストパターン(図4参
照)を用いて行われる。まず、一方の対物レンズを観察
光路10aに挿入して十字線45を画面22aの中心C
に位置決めし(図4(a))、この地点での現在地入力を
行う。次に、他方の対物レンズに交換すると、十字線4
5は画面22aの中心Cからずれている(図4(b))た
め、再度、十字線45を画面22aの中心Cに位置決め
し、この地点での現在地入力を行う。
けたことにより偏心ずれが異なってしまう場合には、次
のようにして予め偏心ずれを測定し、メモリ28に格納
しておくことが好ましい。偏心ずれの測定は、標本11
として、十字線45が刻まれたテストパターン(図4参
照)を用いて行われる。まず、一方の対物レンズを観察
光路10aに挿入して十字線45を画面22aの中心C
に位置決めし(図4(a))、この地点での現在地入力を
行う。次に、他方の対物レンズに交換すると、十字線4
5は画面22aの中心Cからずれている(図4(b))た
め、再度、十字線45を画面22aの中心Cに位置決め
し、この地点での現在地入力を行う。
【0065】現在地入力を行うと、コントローラ29
は、ステージ部12のxyカウンタの値を読み取って記
憶する。このため、2回の現在地入力によって得られた
xyカウンタの値の差(Δx,Δy)が偏心ずれとし
て、メモリ28に格納される。このようにして偏心ずれ
を予め測定し、メモリ28に格納しておくことで、着脱
可能な対物レンズの場合にも、良好に偏心補正を行うこ
とができる。
は、ステージ部12のxyカウンタの値を読み取って記
憶する。このため、2回の現在地入力によって得られた
xyカウンタの値の差(Δx,Δy)が偏心ずれとし
て、メモリ28に格納される。このようにして偏心ずれ
を予め測定し、メモリ28に格納しておくことで、着脱
可能な対物レンズの場合にも、良好に偏心補正を行うこ
とができる。
【0066】また、上記した実施形態では、2本の対物
レンズ(31,32)と2本の縮小レンズ(34,35)との
組み合わせによって、倍率が異なる4通りの拡大光学系
を構築したが、本発明はこの例に限定されない。例え
ば、1本の対物レンズと複数の縮小レンズとの組み合わ
せによって、倍率が異なる複数の拡大光学系を構築して
もいい。また、複数の対物レンズと1本の縮小レンズと
の組み合わせによって、倍率が異なる複数の拡大光学系
を構築してもいい。また、縮小レンズに代えて拡大レン
ズを用いても良い。
レンズ(31,32)と2本の縮小レンズ(34,35)との
組み合わせによって、倍率が異なる4通りの拡大光学系
を構築したが、本発明はこの例に限定されない。例え
ば、1本の対物レンズと複数の縮小レンズとの組み合わ
せによって、倍率が異なる複数の拡大光学系を構築して
もいい。また、複数の対物レンズと1本の縮小レンズと
の組み合わせによって、倍率が異なる複数の拡大光学系
を構築してもいい。また、縮小レンズに代えて拡大レン
ズを用いても良い。
【0067】さらに、上記した実施形態では、透過照明
で標本11を観察する顕微鏡システム10の例を説明し
たが、反射照明(落射照明)の顕微鏡システムにも本発
明を適用できる。また、上記した実施形態では、接眼レ
ンズのない顕微鏡システム10を例に説明したが、通常
の顕微鏡と同様に、接眼レンズを用いた標本の観察も可
能な顕微鏡システムにも本発明は適用できる。
で標本11を観察する顕微鏡システム10の例を説明し
たが、反射照明(落射照明)の顕微鏡システムにも本発
明を適用できる。また、上記した実施形態では、接眼レ
ンズのない顕微鏡システム10を例に説明したが、通常
の顕微鏡と同様に、接眼レンズを用いた標本の観察も可
能な顕微鏡システムにも本発明は適用できる。
【0068】さらに、上記した実施形態では、CCDセ
ンサ20を内蔵した顕微鏡システム10の例を説明した
が、CCDセンサが着脱可能であっても、同様の効果が
得られる。これは、デジタルカメラ(CCDセンサを有
する)を外付けにした場合に相当する。この場合、CC
Dセンサの電子ズーム倍率をコントローラ29によって
制御するため、デジタルカメラ(CCDセンサ)には、
デジタル制御端子(RS232CやUSBなど)が必要
になる。
ンサ20を内蔵した顕微鏡システム10の例を説明した
が、CCDセンサが着脱可能であっても、同様の効果が
得られる。これは、デジタルカメラ(CCDセンサを有
する)を外付けにした場合に相当する。この場合、CC
Dセンサの電子ズーム倍率をコントローラ29によって
制御するため、デジタルカメラ(CCDセンサ)には、
デジタル制御端子(RS232CやUSBなど)が必要
になる。
【0069】また、本発明では、対物レンズと撮像素子
の間に光学ズームを備えた構成でも良い。この場合、対
物レンズと、光学ズームによる倍率と、電子ズーム倍率
とを調整手段により調整する。
の間に光学ズームを備えた構成でも良い。この場合、対
物レンズと、光学ズームによる倍率と、電子ズーム倍率
とを調整手段により調整する。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の顕微鏡シ
ステムによれば、標本を観察する際の最適な倍率(標本
画像の最適な倍率)が容易に設定可能である。
ステムによれば、標本を観察する際の最適な倍率(標本
画像の最適な倍率)が容易に設定可能である。
【図1】本実施形態の顕微鏡システムの全体構成図であ
る。
る。
【図2】本実施形態の顕微鏡システムにおける標本画像
の倍率(表示倍率)を説明する図である。
の倍率(表示倍率)を説明する図である。
【図3】表示装置の画面に表示された操作メニュー(a)
および倍率操作部(b)を説明する図である。
および倍率操作部(b)を説明する図である。
【図4】拡大光学系を切り換えたときに生じる偏心ずれ
を説明する図である。
を説明する図である。
【図5】本実施形態の顕微鏡システムにおける動作の手
順を示すフローチャートである。
順を示すフローチャートである。
【図6】本実施形態の顕微鏡システムにおける動作の手
順を示すフローチャートである。
順を示すフローチャートである。
10 顕微鏡システム 11 標本 12 ステージ部 13 照明光源 14 拡散板 15 コンデンサレンズ 16 対物レンズ部 17,19 ミラー 18 縮小レンズ部 20 CCDセンサ 21 制御部 22 表示装置 23 入力装置 31,32 対物レンズ 33,36 センサ 34,35 縮小レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H044 AC00 BB01 BB07 DE01 HC00 2H052 AD06 AD10 AD17 AD18 AF14 AF21
Claims (5)
- 【請求項1】 対物レンズと、 前記対物レンズにより形成される標本の像を撮像して画
像信号を出力する撮像素子と、 前記撮像素子が前記画像信号を出力する際の電子ズーム
倍率を設定する設定手段と、 前記対物レンズの倍率と前記電子ズーム倍率を基に、前
記撮像素子からの前記画像信号によって表される標本画
像の倍率を調整する調整手段とを備えたことを特徴とす
る顕微鏡システム。 - 【請求項2】 請求項1に記載の顕微鏡システムにおい
て、 倍率が異なる複数の前記対物レンズと、 前記複数の対物レンズのうち何れか1つを所定光路に挿
入する挿入手段とをさらに備え、 前記撮像素子は、前記所定光路に挿入された対物レンズ
により形成される標本の像を撮像し、 前記調整手段は、前記所定光路に挿入された対物レンズ
の倍率と前記電子ズーム倍率を基に、前記標本画像の倍
率を調整することを特徴とする顕微鏡システム。 - 【請求項3】 請求項2に記載の顕微鏡システムにおい
て、 前記調整手段に対して前記標本画像の倍率の指定値を入
力する入力手段を備え、 前記調整手段は、前記入力手段からの前記指定値に基づ
いて前記挿入手段と前記設定手段とを制御し、前記標本
画像の倍率が前記指定値と等しくなるように調整を行う
ことを特徴とする顕微鏡システム。 - 【請求項4】 請求項3に記載の顕微鏡システムにおい
て、 前記調整手段は、 前記複数の対物レンズの各々の倍率のうち、前記指定値
より小さく、かつ、前記指定値との差が最も小さい倍率
を選択する選択部と、 前記選択部によって選択された倍率に対する前記指定値
の比を算出する算出部とを含み、 前記挿入手段は、前記複数の対物レンズのうち、前記選
択部によって選択された倍率を有する対物レンズを前記
所定光路に挿入し、 前記設定手段は、前記算出部によって算出された比と等
しい値に前記電子ズーム倍率を設定することを特徴とす
る顕微鏡システム。 - 【請求項5】 請求項1から請求項4の何れか1項に記
載の顕微鏡システムにおいて、 前記挿入手段が前記所定光路に挿入する対物レンズを変
更したときに、変更前の対物レンズと変更後の対物レン
ズとの偏心ずれを補正する補正手段を備えたことを特徴
とする顕微鏡システム。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001099263A JP2002296508A (ja) | 2001-03-30 | 2001-03-30 | 顕微鏡システム |
DE10214191A DE10214191A1 (de) | 2001-03-30 | 2002-03-28 | Mikroskopsystem |
US10/108,337 US20020176160A1 (en) | 2001-03-30 | 2002-03-29 | Microscope system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001099263A JP2002296508A (ja) | 2001-03-30 | 2001-03-30 | 顕微鏡システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002296508A true JP2002296508A (ja) | 2002-10-09 |
JP2002296508A5 JP2002296508A5 (ja) | 2008-05-01 |
Family
ID=18952823
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001099263A Withdrawn JP2002296508A (ja) | 2001-03-30 | 2001-03-30 | 顕微鏡システム |
Country Status (3)
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---|---|
US (1) | US20020176160A1 (ja) |
JP (1) | JP2002296508A (ja) |
DE (1) | DE10214191A1 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002341252A (ja) * | 2001-05-21 | 2002-11-27 | Sony Corp | 画像取得装置および画像処理装置 |
JP2008040158A (ja) * | 2006-08-07 | 2008-02-21 | Nikon Corp | 顕微鏡の付加装置とこれを有する顕微鏡装置 |
JP2008122599A (ja) * | 2006-11-10 | 2008-05-29 | Olympus Corp | 共焦点レーザ顕微鏡 |
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