JP2002280049A - 集積タイプ燃料電池セル - Google Patents

集積タイプ燃料電池セル

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JP2002280049A
JP2002280049A JP2001079499A JP2001079499A JP2002280049A JP 2002280049 A JP2002280049 A JP 2002280049A JP 2001079499 A JP2001079499 A JP 2001079499A JP 2001079499 A JP2001079499 A JP 2001079499A JP 2002280049 A JP2002280049 A JP 2002280049A
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divided
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catalyst
anode
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Mineo Wajima
峰生 和島
Masahiro Kiyofuji
雅宏 清藤
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Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1層セルで発生する電圧を高くできる集積タ
イプ燃料電池セルを提供する。 【解決手段】 基板を処理して、多数の電解質部分とな
る分割電解質ユニット12と、そのユニット同士を絶縁
する枠状絶縁部13を形成し、その各分割電解質ユニッ
ト12の両面に、カソード極側触媒付き電極膜14とア
ノード極側触媒付き電極膜15を設け、さらにカソード
極用セパレータ16とアノード極用セパレータ17で挟
み付けて分割ユニットセル18を形成し、これら分割ユ
ニットセル18の正極と負極を、交互に直列に接続した
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体高分子型燃料
電池セルに係り、特に高度の集積化が可能で、低電圧か
ら高電圧を得ることが可能な集積タイプ燃料電池セルに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】水素ガスを燃料とし、酸素ガスを酸化剤
とする固体高分子型燃料電池は、図7に示すようなセル
構造となっている。
【0003】図7の燃料電池セル100は、高分子電解
質膜101の両側には、触媒が付与された負極(水素
極)102及び正極(酸素極)103が設けられ、更に
それらを挟むように、セパレータ104,105が設け
られる。
【0004】セパレータ104,105は、それぞれ、
水素供給用通路(溝)106及び酸素供給用通路(溝)
107を有する。
【0005】水素ガス、及び酸素ガスは、それぞれ外か
ら供給孔(図示せず)を介して通路106,107に導
かれ、それぞれ負極102と正極103に供給される。
【0006】触媒が付与された負極(水素極)102で
は、負極側のセパレータ104の水素供給通路(溝)1
06から供給された水素ガスが、触媒が付与された負極
7水素極)102を通過させて反応帯域近くに達し、触
媒に吸収されて活性な水素イオンと電子に分かれる。そ
の水素イオンは、電解質100中の水分と共に電解質1
00中を移動して触媒が付与された正極(酸素極)10
3に移動する。
【0007】一方、触媒が付与された正極(酸素極)1
03では、触媒の存在の下で、触媒が付与された正極
(酸素極)103から2個の電子を受け取り、正極側の
セパレータ105の酸素供給通路(溝)107から供給
された酸素分子が、高分子電解質膜101からの水と反
応して、水酸イオンを生成する。
【0008】1/2O2 + H2 O → 2OH- この正極(酸素極)103で生成した水酸イオンは、高
分子電解質膜101中を移動してきた水素イオンと反応
して水を生成し、全体の回路を構成する。
【0009】従って、電池全体の反応は、 H2 + 1/2O2 → 2H2 O となり、燃料ガス中の水素塗空気中の酸素が反応し、水
が生成する反応となる。
【0010】この反応による理論電圧は、1.23Vで
あるが、実際には、各種損失があり、その発生電圧は、
良くても0.7V程度が現状である。すなわちセパレー
タ104,105間の1層ユニットの発生電圧は、0.
7Vであり、このタイプの燃料電池セルは、一般に所定
数だけ積層されることによって燃料電池セルスタックと
して使用される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のス
タックタイプの固体高分子燃料電池の場合、1セル当た
りの発生電圧は、0.7V程度と低く、電圧を上げるた
めには多層にする必要があり、スタックできる点では、
この構造のメリットが圧分けであるが、大きなスペース
のセパレータ、冷却板を組み込む必要があり、それ自体
無駄が多いと同時に、立方体に近いものとなってしま
い、嵩張った形状になってしまう。
【0012】更に、発生電圧と電流との関係では、低電
圧で大電流には向いているが、小電流で、電圧の高い用
途には向いていない問題がある。また、電力量の小さい
半導体関係には不向きであり、車、家庭用電源、更には
携帯電話等の電源には不向きである。
【0013】すなわち、従来のセル構造の欠点は、ユニ
ットセルで発生する電圧、単位面積当たりの電力量は一
定であるにもかかわらず、1層ユニットセルが大きく、
そのために嵩張った構造となる点である。
【0014】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、1層セルで発生する電圧を高くできる集積タイプ燃
料電池セルを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、1層の固体高分子型燃料電池セ
ルを、多数平面上に分割して分割ユニットセルを形成
し、その分割ユニットセルの正負極を、交互に直列に接
続した集積タイプ燃料電池セルである。
【0016】請求項2の発明は、絶縁質基板を処理し
て、多数の電解質部分となる分割電解質ユニットと、そ
のユニット同士を絶縁する枠状絶縁部を形成し、その各
分割電解質ユニットの両面に、カソード極側触媒付き電
極膜とアノード極側触媒付き電極膜を設け、さらにカソ
ード極用セパレータとアノード極用セパレータで挟み付
けて分割ユニットセルを形成し、これら分割ユニットセ
ルの正極と負極を、交互に直列に接続した集積タイプ燃
料電池セルである。
【0017】請求項3の発明は、絶縁質基板を処理し
て、多数の電解質部分となる分割電解質ユニットと、そ
のユニット同士を絶縁する枠状絶縁部を形成し、その各
分割電解質ユニットの両面に、カソード極側触媒付き電
極膜とアノード極側触媒付き電極膜を設け、さらにカソ
ード極用セパレータとアノード極用セパレータで挟み付
けて分割ユニットセルを形成し、かつ隣接する分割ユニ
ットセルのカソード極側触媒付き電極膜とアノード極側
触媒付き電極膜35をずらして設け、その上下でオーバ
ラップした電極膜を電気的に接続して各分割ユニットセ
ルを直列に接続した集積タイプ燃料電池セルである。
【0018】請求項4の発明は、請求項2の集積タイプ
燃料電池セルを多層に積層し、その上下層の集積タイプ
燃料電池セルを直列に接続した集積タイプ燃料電池であ
る。
【0019】請求項5の発明は、請求項3の集積タイプ
燃料電池セルを多層に積層し、その上下層の集積タイプ
燃料電池セルを直列に接続した集積タイプ燃料電池であ
る。
【0020】請求項6の発明は、絶縁質基板を処理し
て、多数の電解質部分となる分割電解質ユニットと、そ
のユニット同士を絶縁する枠状絶縁部を形成し、その各
分割電解質ユニットの両面に、カソード極側触媒付き電
極膜とアノード極側触媒付き電極膜を設けて膜電極接合
体を形成し、他方、略筒状に形成したアノード極用セパ
レータに、膜電極接合体のアノード極側触媒付き電極膜
が接するように、かつカソード極側触媒付き電極膜が、
カソード流路側に開放するよう膜電極接合体を貼り付
け、これら膜電極接合体の分割ユニットセルを直列に接
続した集積タイプ燃料電池セルである。
【0021】請求項7の発明は、請求項6の集積タイプ
燃料電池セルをカソード流路に臨むよう多数配置し、そ
の各集積タイプ燃料電池セルのアノード極用セパレータ
にアノードガスを流し、更に、各集積タイプ燃料電池セ
ルを直列に接続した集積タイプ燃料電池である。
【0022】以上において、絶縁質基板を処理して、多
数の電解質部分となる分割電解質ユニットと、そのユニ
ット同士を絶縁する枠状絶縁部を形成することで、1層
の燃料電池セル自体を集積構造化でき、この分割ユニッ
トセルを正極と負極が交互に直列になるように接続する
ことで、1層でも発生電圧の高い燃料電池セルとするこ
とが可能となる。
【0023】この集積タイプ燃料電池セルは、積層化が
可能であり、更に発生電圧の高い燃料電池とすることが
できる。
【0024】また、層内を、集積構造とすることで、種
々自由度の増した構造とすることができ、電流の割に電
圧を高く採ることができ、高効率の燃料電池を製作する
ことができると共に部品点数を減らすことができ、製造
コストを大きく低減できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適実施の形態を
添付図面に基づいて詳述する。
【0026】図1(b)はカソード側からみた本発明の
集積タイプ燃料電池セルの平面図を示し、図1(a)は
図1(b)のA−A線断面図を、図1(c)はB−B線
断面図を示す。
【0027】先ず、図1(a)に示すように、絶縁質基
板を処理して、縦縞状乃至短冊状の分割電解質ユニット
12と、この分割電解質ユニット12の周りに枠状絶縁
部13を形成した。
【0028】ここでは、絶縁質基板として、50μm厚
のフッ素樹脂膜を用いた。フッ素樹脂膜自体は絶縁性が
あり、これをスルフォン酸基処理することで、イオン交
換体となるため、フッ素樹脂膜中、枠状絶縁部13を除
いた部分をスルフォン酸基処理することで、多数の分割
電解質ユニット12を形成できる。
【0029】この各分割電解質ユニット12の上下に、
カーボンペーパからなるカソード極側触媒付き電極膜1
4、カーボンペーパからなるアノード極側触媒付き電極
膜15をそれぞれ貼り付け、更に、黒鉛の焼結体等で形
成したカソード極用セパレータ16とアノード極用セパ
レータ17で上下から挟み付けて分割ユニットセル18
を形成する。
【0030】隣接するセパレータ16,16及び17,
17間には、絶縁シール層19をそれぞれ介在させて各
セパレータ16,17を、それぞれ絶縁し、さらに外周
部を周囲絶縁シール層20でシールする。
【0031】上面の各カソード極用セパレータ16に
は、酸素又は空気が流れる酸素供給用通路(溝)21が
形成され、下面のアノード極用セパレータ17には、水
素が流れる水素供給用通路(溝)22が形成され、その
上下のセパレータ16,17より対応する分割ユニット
セル18に酸素と水素が供給される。この場合、酸素と
水素は、分割電解質ユニット12を通るが、隣接する分
割電解質ユニット12間の枠状絶縁部13は、共に酸素
と水素のガス隔離層の役割を果たす。
【0032】これら、分割ユニットセル18は、例えば
図示のように4個並んで形成した場合、図で見て左側の
セル18−1から右側のセル18−4を電気的に直列に
なるように、すなわち、セル18−1のアノード極とセ
ル18−2のカソード極を、セル18−2のアノード極
とセル18−3のカソード極を、セル18−3のアノー
ド極とセル18−4のカソード極を、というように、隣
り同士を配線することで、実質的にスタックした状態の
集積タイプ燃料電池1層セル28とすることができる。
【0033】図1(b)、図1(c)は、リード23,
24と上下貫通導電部25で各セル18−1〜18−4
を直列に連結した状態を示したもので、先ず、上面のカ
ソード極用セパレータ16には、各セル18毎にカソー
ド極につながるカソード側リード23が設けられ、下面
のアノード極用セパレータ17には、各セル18毎にア
ノードつながるアノード側リード24が設けられ、これ
らリード23,24が隣接するセル18間の上下でオー
バラップし、そのリード23,24同士を上下貫通導電
部25が電気的に連結することで各セル18が直列に接
続された集積タイプ燃料電池1層セル28となるもので
ある。
【0034】この各セル18の発生電圧は、0.7Vで
あるが、4セル直列に接続することで、2.8Vの起電
力が得られる。
【0035】図2は、本発明の他の実施の形態を示し、
4×3のセル38を製作した例を示す。
【0036】先ず、図2(a)に示すように、絶縁ベー
ス31の中に枠状絶縁部33を形成し、その枠状絶縁部
33に、島状の4×3の分割電解質ユニット32を配置
した。
【0037】この各分割電解質ユニット32に、カソー
ド極側触媒付き電極膜34、アノード極側触媒付き電極
膜35をそれぞれ貼り付け、更に、カソード極用セパレ
ータ36とアノード極用セパレータ37で上下から挟み
付けて分割ユニットセル38を形成する。この分割ユニ
ットセル38を形成する際に、図2(a)に示すよう
に、カソード極側触媒付き電極膜34とアノード極側触
媒付き電極膜35をずらして貼り付け、上部のカソード
極側触媒付き電極膜34と隣接する分割ユニットセル3
8の下部のアノード極側触媒付き電極膜35が、枠状絶
縁部33を介してオーバラップするようになし、この電
極膜34,35を上下貫通導電部45で電気的に連結す
るようにして集積タイプ燃料電池1層セル48を形成す
る。
【0038】図2(b)は、4×3の分割電解質ユニッ
ト32におけるカソード極側触媒付き電極膜34とアノ
ード極側触媒付き電極膜35のずらしの概要を示したも
ので、図示のように各セル38を、図で見て己字状に直
列に接続して集積タイプ燃料電池1層セル48を形成す
る。
【0039】この場合、カソード極側触媒付き電極膜3
4、カーボアノード極側触媒付き電極膜35は、上下貫
通導電部45との電気的接合を良好にするために、カー
ボンペーパと導電性の良いカーボンフェルトとを複合し
たものを使用する。この際、枠状絶縁部33とセパレー
タ36,37には貫通用の微少ホールを空け、金メッキ
で導通を取り、その後貫通孔を樹脂で埋めるなどして接
続する。またセパレータ36,37は、図1で説明した
ように黒鉛の焼結体で形成してもよいが、隣接するセパ
レータ36,36及び37,37同士を絶縁する必要が
あるため、例えばポリカーボネイトの射出成型品からな
る絶縁物にて形成することで、絶縁の必要が無く、セパ
レータ36,37を一体品で形成することができ、構造
を単純化できる。
【0040】上面のカソード極用セパレータ36の酸素
供給用通路(溝)41に、酸素又は空気を流し、下方の
アノード極用セパレータ37の水素供給用通路(溝)4
2には水素を流す。図では、外部からの流入溝は示して
いないが、これら通路41,42に流れるように構成す
る。
【0041】この集積タイプ燃料電池1層セル48は、
1層内で4×3=12の分割ユニットセル38のスタッ
クが可能となり、0.7×12=8.4Vの起電力を発
生できる。
【0042】図3は、図1で説明した集積タイプ燃料電
池1層セル28を、絶縁層59を介して4層積層して燃
料電池を構成した例を示したものである。この場合、上
下の集積タイプ燃料電池1層セル28の端部を交互に層
間短絡リード55で電気的に接続することで、0.7×
4×4=11.2Vの起電力を得ることができる。
【0043】図4は、図2で説明した、集積タイプ燃料
電池1層セル48を、3層積層して燃料電池を構成した
例を示したものである。この場合上下の集積タイプ燃料
電池1層セル48の最終段と最初段の分割ユニットセル
38を層間短絡リード56で順次電気的に直列になるよ
う接続することで、0.7×3×4×3=25.5Vの
起電力が得られる。
【0044】図5は、本発明の更に他の実施の形態を示
したものである。
【0045】図5は、3集積のセルを製作した例を示し
たもので、先ず、図5(a)に示すように、絶縁質基板
を処理して、多数の電解質部分となる分割電解質ユニッ
ト72と、そのユニット72同士を絶縁する枠状絶縁部
73を形成し、各分割電解質ユニット72の両面に、カ
ソード極側触媒付き電極膜74とアノード極側触媒付き
電極膜75を設けて膜電極接合体80を形成する。
【0046】他方、図5(c)に示すように、水素供給
用通路(溝)82が外側になるように折り曲げて略筒状
のアノード極用セパレータ77を形成すると共に、この
アノード極用セパレータ77を、図5(a)に示すよう
に、絶縁層79を介して接続すると共に両端にガイド絶
縁板90を設け、そのガイド絶縁板90間に、アノード
極側触媒付き電極膜75が接するように、膜電極接合体
80をアノード極用セパレータ77に貼り付けて分割ユ
ニットセル78を形成すると共にその膜電極接合体80
とアノード極用セパレータ77の下端部をカプトン製の
端末シールカバー84で閉じ、更にその各セル78を直
列に接続して筒型の集積タイプ燃料電池1層セル88を
形成する。
【0047】各分割ユニットセル78の接続は、端末シ
ールカバー84が位置したアノード極用セパレータ77
の一方にカソード極側触媒付き電極膜74と繋がるカソ
ード極側リード83を形成し、その反対側にアノード極
側触媒付き電極膜75と繋がるアノード極側リード84
を形成すると共に隣接するリード83,84がオーバー
ラップするようになし、そのリード83、84を、貫通
導電部85で電気的に接続して各セル78を直列に接続
する。
【0048】この筒型の集積タイプ燃料電池1層セル8
8は、筒状のアノード極用セパレータ77内に水素ガス
を流し、カソード側は、カソード流路81に開放された
構造となる。
【0049】この場合、カソード流路81には、酸素が
約20%の空気を流すため、アノード側よりも接触面積
が少なくなるが、カソード極側触媒付き電極膜74がカ
ソード流路81に略全面開放されており、実質的に接す
る面積は、アノード極側触媒付き電極膜75が、水素供
給用通路(溝)82と接する面積より大きく、発電効率
が高まると共に、発生する水の排出も順調に行える。
【0050】この筒型の集積タイプ燃料電池1層セル8
8の発生起電力は、0.7×3=2.1が得られる。
【0051】図6は、図5の集積タイプ燃料電池1層セ
ル88を用いて、打段筒型の燃料電池を構成した例を示
したものである。
【0052】この場合、集積タイプ燃料電池1層セル8
8をカソード流路81に臨ませ、各集積タイプ燃料電池
1層セル88を層間短絡リード93により直列に接続す
ることで、0.7×3×4=8.4Vの起電力が得られ
た。
【0053】以上、本実施の形態を説明したが、本発明
においては、種々の変形が可能である。例えば、高分子
電解質膜として、50μm厚のフッ素樹脂膜を基板に用
い、それ自体絶縁性であり、それをスルフォン酸基処理
することで、イオン交換体となり、高分子電解質膜とし
ていると説明したが、この材質に限定するものでなく、
電解質部を絶縁部と一体に形成できるものであればいか
なるものでも良い。
【0054】高分子膜としては、Nafion,Gore,Flemion,
Aciplex等が知られているが、スルフォン基を付ける前
は、絶縁材であり、何れも使用できる。本発明は、電解
質膜内に、特定配置の高分子電解質部と絶縁部を形成
し、1層膜内に多数の部分電池セルを形成したことにあ
り、その材質を特定するものではない。また、厚さにつ
いても、50μmと説明したが、燃料ガスのセパレータ
としての機能を果たすオーダーであれば、薄い方が望ま
しく、その方が特性は向上する。
【0055】セパレータの材質としては、黒鉛、銅、ポ
リカーボネイトを上げたが、導電性のものであれば、カ
ソード極かアノード極かにより変わるが、耐食性の用金
属材も使用でき、金属材上に導電性の導電性の防食剤を
塗布するといった材料も使用できる。また絶縁性のもの
であれば、セラミック或いは表面に絶縁性を施した材料
も使用できる。
【0056】触媒付電極膜について、本実施の形態で
は、触媒付カーボンペーパ(電解質膜に接する面にPt
触媒を塗布したもの)、または、それに導電性の良いカ
ーボンフェルトを複合成形したものを使用する例で説明
したが、さらに導電性を向上するために、ポーラスある
いは網状の耐食性金属を使用することでも良い。
【0057】本発明の実施の形態では、1層当たりの集
積個数は、3〜12の例で説明したが、当然、集積個数
を増やすことは可能であり、100〜200でも可能で
あり、本発明は、広範囲の設計条件に対応できる点がメ
リットである。
【0058】1層で、集積型の燃料電池セルとすること
で、平面型の構造体で、高電圧のものとすることができ
る。設置スペースの兼ね合いで、家庭用電源にするので
あれば、壁に埋め込むタイプ、車用であればシート下、
車体下に収容するタイプに応用できる。また半導体機器
関連、ノートパソコン、携帯電話などにも使用できる。
【0059】集積型の微電流電圧電池となり、結果的に
発生電流は小さいが、高電圧の電池とすることができ
る。
【0060】セパレータを筒型にした場合、冷却機能を
有する燃料電池となり、筒内を水素、筒外を空気とし、
熱交換器のチラー構造とすることができ、発熱分を冷却
する効果が期待でき冷却機能を有する燃料電池セル構造
とすることができる。
【0061】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次の如き
効果を奏する。
【0062】(1)電圧使用、形状、構成で、多様な対
応ができる高電圧の燃料電池セル構造とすることがで
き、条件適用性の高いものとすることができる。
【0063】(2)筒型の場合、冷却機能のある電池セ
ル構造とすることができると共に、燃料電池で問題とな
る生成水の排出性が良い構造とすることができる。
【0064】(3)セルの集積化ができるため、部品点
数の現象、集約した製造法を採ることができ、コスト低
減、信頼性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す図である。
【図2】本発明の他の実施の形態を示す図である。
【図3】図1の集積タイプ燃料電池セルを多段に積層し
た燃料電池の形態を示す図である。
【図4】図2の集積タイプ燃料電池セルを多段に積層し
た燃料電池の形態を示す図である。
【図5】本発明の他の実施の形態を示す図である。
【図6】図5の筒状の集積タイプ燃料電池セルを多数配
置した燃料電池の形態を示す図である。
【図7】従来の燃料電池セルを示す斜視図である。
【符号の説明】
12 分割電解質ユニット 14 カソード極側触媒付き電極膜 15 アノード極側触媒付き電極膜 16 カソード極用セパレータ 17 アノード極用セパレータ 18 分割ユニットセル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1層の固体高分子型燃料電池セルを、多
    数平面上に分割して分割ユニットセルを形成し、その分
    割ユニットセルの正負極を、交互に直列に接続したこと
    を特徴とする集積タイプ燃料電池セル。
  2. 【請求項2】 絶縁質基板を処理して、多数の電解質部
    分となる分割電解質ユニットと、そのユニット同士を絶
    縁する枠状絶縁部を形成し、その各分割電解質ユニット
    の両面に、カソード極側触媒付き電極膜とアノード極側
    触媒付き電極膜を設け、さらにカソード極用セパレータ
    とアノード極用セパレータで挟み付けて分割ユニットセ
    ルを形成し、これら分割ユニットセルの正極と負極を、
    交互に直列に接続したことを特徴とする集積タイプ燃料
    電池セル。
  3. 【請求項3】 絶縁質基板を処理して、多数の電解質部
    分となる分割電解質ユニットと、そのユニット同士を絶
    縁する枠状絶縁部を形成し、その各分割電解質ユニット
    の両面に、カソード極側触媒付き電極膜とアノード極側
    触媒付き電極膜を設け、さらにカソード極用セパレータ
    とアノード極用セパレータで挟み付けて分割ユニットセ
    ルを形成し、かつ隣接する分割ユニットセルのカソード
    極側触媒付き電極膜とアノード極側触媒付き電極膜をず
    らして設け、その上下でオーバラップした電極膜を電気
    的に接続して各分割ユニットセルを直列に接続したこと
    を特徴とする集積タイプ燃料電池セル。
  4. 【請求項4】 請求項2の集積タイプ燃料電池セルを多
    層に積層し、その上下層の集積タイプ燃料電池セルを直
    列に接続したことを特徴とする集積タイプ燃料電池。
  5. 【請求項5】 請求項3の集積タイプ燃料電池セルを多
    層に積層し、その上下層の集積タイプ燃料電池セルを直
    列に接続したことを特徴とする集積タイプ燃料電池。
  6. 【請求項6】 絶縁質基板を処理して、多数の電解質部
    分となる分割電解質ユニットと、そのユニット同士を絶
    縁する枠状絶縁部を形成し、その各分割電解質ユニット
    の両面に、カソード極側触媒付き電極膜とアノード極側
    触媒付き電極膜を設けて膜電極接合体を形成し、他方、
    略筒状に形成したアノード極用セパレータに、膜電極接
    合体のアノード極側触媒付き電極膜が接するように、か
    つカソード極側触媒付き電極膜が、カソード流路側に開
    放するよう膜電極接合体を貼り付け、これら膜電極接合
    体の分割ユニットセルを直列に接続したことを特徴とす
    る集積タイプ燃料電池セル。
  7. 【請求項7】 請求項6の集積タイプ燃料電池セルをカ
    ソード流路に臨むよう多数配置し、その各集積タイプ燃
    料電池セルのアノード極用セパレータにアノードガスを
    流し、更に、各集積タイプ燃料電池セルを直列に接続し
    たことを特徴とする集積タイプ燃料電池。
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