JP2002247751A - 過負荷電流保安装置 - Google Patents

過負荷電流保安装置

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JP2002247751A
JP2002247751A JP2001040266A JP2001040266A JP2002247751A JP 2002247751 A JP2002247751 A JP 2002247751A JP 2001040266 A JP2001040266 A JP 2001040266A JP 2001040266 A JP2001040266 A JP 2001040266A JP 2002247751 A JP2002247751 A JP 2002247751A
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高裕 工藤
Yujiro Kitade
雄二郎 北出
Kimitada Ishikawa
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    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/02Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H7/00Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions
    • H02H7/08Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions for dynamo-electric motors
    • H02H7/085Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions for dynamo-electric motors against excessive load

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで電流検知範囲の広い高精度な過負
荷電流保安装置を提供可能とする。 【解決手段】 過負荷時には接触器(切換器)2によ
り、電源から電動機等の負荷3への給電を遮断する過負
荷電流保安装置において、電流検出手段4a,4b,4
cとして磁気インピーダンス(MI)効果を持つMI素
子を、制御電源を生成する電力供給変圧器5a,5b,
5cの二次巻線に流れる電流を検出できる位置に設置す
ることで、定電圧電源を特に用いずに低コスト化を図る
とともに、従来のようなカレントトランスで問題となる
鉄心による磁気飽和を無くして電流検知範囲の拡大化を
図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、導体を流れる電
流を検出し、電流の大きさが与えられたしきい値を越え
たときに電流を遮断する過負荷電流保安装置、例えば電
動機への電力供給を制御できる過負荷電流保安装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の過負荷電流保安装置
は、例えば3相電動機に接触器を介して流れる電流が安
全なしきい値を越えたことを検出し、その検出結果に応
じて電動機への電流を遮断するものであり、以前は電動
機電流の一部または全部をバイメタル素子に流すことに
よって実現していた。つまり、バイメタル金属で構成し
たスイッチに電流を流し、電流強度に対応してバイメタ
ル金属を加熱し、電動機電流が安全なしきい値を規定時
間の間超過すると、熱がバイメタル金属を撓ませてスイ
ッチ接点を開放状態とし、接触器の制御入力への電流供
給を停止するようにしている。しかし、このバイメタル
スイッチを用いた方式は、スイッチが開放状態となると
きの電流調整が難しく、長い時間に渡って誤調整状態に
なりがちとなると言う問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これに対し、最近バイ
メタルスイッチで実現していた機能を電子的に行なうこ
とが可能になった。電子機器を使用することによって、
より信頼性が高く調整の容易な装置が提供されている。
しかしながら、この電子式の場合は回路が複雑となり、
電流を適切に検出して接触機構を動作させるために、例
えば定電圧電源等の多くの部品を必要とする。さらに、
電流検出手段としては電流検出変圧器(いわゆるCT:
カレントトランス)が使用されるが、これには鉄心によ
る磁気飽和が発生するという問題がある。電流検出手段
として磁気抵抗素子を用いる方法もあるが、低感度なた
め鉄心が必要となり、上記CTと同様電流検出範囲を広
く取れない。さらに、磁気抵抗素子は温度による変動や
素子間の器差が大きく、外乱ノイズの影響を受け易いた
め、高精度にしようとするとコストアップすると言う問
題がある。したがって、この発明の課題は、定電圧電源
等を必要とせず低コストで、電流検出範囲の拡大が可能
で、外乱ノイズなどの環境特性や経時変化による精度低
下のない高精度な過負荷電流保安装置を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、請求項1の発明では、電源から負荷へ電流を供給ま
たは遮断する切換器と、この電流を検出する電流検出器
と、一次巻線と二次巻線からなる電力供給変圧器を有し
電源から負荷への電流供給線路に挿入されて各部に電力
を供給する制御電源とを備え、過電流発生時に負荷に対
する電流の供給を遮断する過負荷電流保安装置におい
て、前記電流検出器を、磁気インピーダンス効果を持つ
磁気検出素子で構成するとともに、前記電力供給変圧器
の二次巻線に流れる電流によって生じる磁束を検出可能
な位置に配置することを特徴とする。
【0005】請求項2の発明では、電源から負荷へ多相
電流を供給または遮断する切換器と、この多相電流を各
相毎に検出する電流検出器と、一次巻線と二次巻線から
なる電力供給変圧器を有し電源から負荷への電流供給線
路にそれぞれ挿入されて各部に電力を供給する制御電源
とを備え、過電流発生時に負荷に対する電流の供給を遮
断する過負荷電流保安装置において、前記複数の電流検
出器の各々を、磁気インピーダンス効果を持つ磁気検出
素子で構成するとともに、前記二次巻線に流れる電流に
よって生じる磁束を検出可能な位置にそれぞれ配置する
ことを特徴とする。
【0006】上記請求項1または2の発明においては、
前記制御電源を、その電力供給変圧器の一次巻線と二次
巻線は空心構成にするとともに、二次巻線の電流を蓄電
する蓄電器と、電圧調整器とから構成することができる
(請求項3の発明)。上記請求項1〜3のいずれかの発
明においては、前記電流を導く配線と、この配線を固定
する基板とを設け、この基板上の前記配線の近傍に前記
磁気検出素子を配置し、電流により生じる磁束を磁気検
出素子で検出することができ(請求項4の発明)、請求
項1〜4のいずれかの発明においては、前記磁気検出素
子を、電流により生じる磁束に対する出力の絶対値が等
しくかつ極性が逆となる位置に2つ配置し、この2つの
磁気検出素子の出力の差の演算結果から前記電流を検出
することができる(請求項5の発明)。
【0007】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の実施の形態を示
す全体構成図である。R,S,Tは図示されない3相交
流電源に接続される電源供給線を示し、負荷としての電
動機3に対して3相接触器(切換器)2および3つの電
力供給変圧器5a,5b,5cを介して接続されてお
り、これら電力供給変圧器5a,5b,5cの二次巻線
の近傍には各相毎に電流検出器4a,4b,4cが設置
され、二次巻線に流れる電流を検知する。
【0008】接触器2は3組の接点2a,2b,2cを
有し、各々は異なる電力供給線R,S,Tによりそれぞ
れ個別の電力供給変圧器5a,5b,5cの一次巻線を
介して電動機3に結合している。接点2a,2b,2c
は、電磁コイル2dによって同時に駆動されるよう機械
的に結合されており、電磁コイル2dはマイクロコンピ
ュータ8のディジタル出力端に接続されている。このマ
イクロコンピュータ8を含む制御回路部と、電流検出器
4a,4b,4cと、電力供給変圧器5a,5b,5c
等により電子式過負荷継電器1を形成している。電流検
出器4a,4b,4cの出力は、切換器6を介して、順
次切り換えられる。切換器6により選択された電流検出
器4a,4b,4cの出力は、半波整流器7を介してマ
イクロコンピュータ8のアナログ入力に接続されてい
る。
【0009】制御電源は、電力供給変圧器5a,5b,
5cの二次巻線から整流ダイオードD0,D1,D2を
介して第1蓄電コンデンサC0に接続して構成される。
この第1蓄電コンデンサC0は電圧調整器9の正入力と
接地との間に接続され、電圧調整器9の正出力と接地と
の間には第2蓄電(安定化用)コンデンサC1が接続さ
れ、一定レベルの電圧Vccを電圧調整器9より制御電
源として供給するようにしている。なお、整流ダイオー
ドD0,D1,D2と接地間にそれぞれ接続されたD
3,D4,D5は、保護用ダイオードを示す。
【0010】電流検出器4a,4b,4cの具体的な構
成について、図2を参照して説明する。なお、電流検出
器4a,4b,4cはいずれも構成は同じなので、その
1つについて説明する。電流検出器は図2に示すように
磁気インピーダンス(MI)効果を持つMI素子40
a,40b、電流を導くための配線200、この配線2
00およびMI素子40a,40bを固定する基板30
0と、検出回路41とから構成される。MI素子40
a,40bは例えば特開平6−281712号公報に開
示されているアモルファスワイヤによるものや、特開平
8−330645号公報に開示されている薄膜状のもの
のいずれをも用いることができる。
【0011】図3に、電流I1と隣接する位置に、別の
電流I2が流れている場合の例を示す。同図において、
電流I1,I2により生じる磁束をそれぞれφ1,φ2
とし、これらφ1,φ2により2つのMI素子40a,
40bに現れる出力の大きさをそれぞれS2,N3とす
ると、2つのMI素子40a,40bの差の出力は、 差動出力=40aの出力−40bの出力=S2+N3−(−S2+N3) =2×S2 …(1) となり、隣相配線210の電流の影響を受けることなく
電流I1の検出が可能となる。さらに、一様な外部磁界
がノイズとして加わった場合も、2つのMI素子40
a,40bに大きさおよび符号の等しい出力が現れるの
で、2つのMI素子の出力の差をとることにより、隣相
配線の場合と同様に、外部磁界ノイズの影響をキャンセ
ルすることができる。
【0012】図4に検出回路の1例を示す。この検出回
路41は、発振回路411と分圧抵抗R1,R2によ
り、MI素子40a,40bに高周波電流を印加し、M
I素子40a,40bの磁界によるインピーダンスの変
化を検波回路412a,412bで電圧の変化として検
出し、差動回路413でMI素子40a,40bの差に
比例した出力を発生させ、増幅回路414で増幅して取
り出すようにしたものである。上記差動回路413を加
算回路に変更し、MI素子40a,40bの差に比例し
た出力の代わりに、40a,40bの和に比例した出力
を発生させることもできる。
【0013】なお、以上では2つのMI素子の磁界検知
方向を同じにしたが、磁界検知方向を逆にして2つのM
I素子の出力の和をとることで、上記と同様に外乱ノイ
ズの影響を受けずに電流の検知が可能となることは言う
までもない。また、上記では3相交流電源の場合につい
て示したが、単相交流電源の場合も3相交流電源の1相
分のみを考えることで、同様にして適用することができ
るのは勿論である。
【0014】図5に制御電源の別の例を示す。図1では
電力供給変圧器を鉄心コアで構成することを想定してい
るが、ここでは空心コアにした点が特徴である。なお、
その他の点は図1と同様なので説明は省略する。
【0015】
【発明の効果】この発明によれば、電流により生じる磁
束を、磁気インピーダンス効果を有する磁気検出素子で
検出するようにしたので、現在広く用いられているカレ
ントトランスの問題である鉄心による磁気飽和が発生せ
ず、電流検知範囲の広い(ワイドレンジな)過負荷電流
保安装置を提供できる。この発明の電流検出手段は、電
流により生じる磁束に対して、磁気検出素子出力の絶対
値が等しく、かつ磁気検出素子出力の極性が逆となるよ
うな位置に2つ配置し磁気検出素子出力の差を検出する
ので、外部磁界および隣接配線電流による磁界の影響を
受けずに、電流の検知が可能となる。従って、ノイズの
影響を受けにくい、耐環境性に優れた過負荷電流保安装
置を提供できる。
【0016】また、この発明の電流検出手段は、電力供
給変圧器の二次側の電流を検出するようにしているの
で、高感度な磁気検出素子を用いても出力感度の調節が
可能であり、特に検知電流が大きい場合に、検知電流に
よる出力飽和のない電流検知範囲の広い過負荷電流保安
装置を提供できる。さらに、この発明の制御電源は、外
部から定電圧電源の供給の必要がないので、汎用性に優
れたトータルコストの低減が可能な過負荷電流保安装置
を提供できる。加えて、この発明の制御電源の電力供給
変圧器を空心構成としたので、低コストな過負荷電流保
安装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示す構成図であ
る。
【図2】図1で用いられる電流検出器の例を示す構成図
である。
【図3】電流検出素子部における隣相配線電流の影響を
説明する説明図である。
【図4】検出回路の具体例を示すブロック図である。
【図5】図1における制御電源の具体例を示す構成図で
ある。
【符号の説明】
1…電子式過負荷継電器、2…接触器(切換器)、2
a,2b,2c…接点、2d…電磁コイル、3…電動
機、4a,4b,4c…電流検出器、4a,4b,4c
…電力供給変圧器、6…切換器、7…半波整流器、8…
マイクロコンピュータ、40a,40b…磁気検出素
子、200,210…配線、300…基板、41…検出
回路、411…発振回路、412a,412b…検波回
路、413…差動回路、414…増幅回路、R1,R2
…抵抗、D0〜D5…ダイオード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 公忠 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 Fターム(参考) 2G017 AA10 AB07 AD51 AD69 BA05 5G004 AA02 AB02 BA03 BA04 CA04 DA05 DB01 DC04 DC14 FA01 5G044 AA01 AC01 AD01 AE01 CA01 5H006 AA05 BB05 CA07 CB03 CC05 HA09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源から負荷へ電流を供給または遮断す
    る切換器と、この電流を検出する電流検出器と、一次巻
    線と二次巻線からなる電力供給変圧器を有し電源から負
    荷への電流供給線路に挿入されて各部に電力を供給する
    制御電源とを備え、過電流発生時に負荷に対する電流の
    供給を遮断する過負荷電流保安装置において、 前記電流検出器を、磁気インピーダンス効果を持つ磁気
    検出素子で構成するとともに、前記電力供給変圧器の二
    次巻線に流れる電流によって生じる磁束を検出可能な位
    置に配置することを特徴とする過負荷電流保安装置。
  2. 【請求項2】 電源から負荷へ多相電流を供給または遮
    断する切換器と、この多相電流を各相毎に検出する電流
    検出器と、一次巻線と二次巻線からなる電力供給変圧器
    を有し電源から負荷への電流供給線路にそれぞれ挿入さ
    れて各部に電力を供給する制御電源とを備え、過電流発
    生時に負荷に対する電流の供給を遮断する過負荷電流保
    安装置において、 前記複数の電流検出器の各々を、磁気インピーダンス効
    果を持つ磁気検出素子で構成するとともに、前記二次巻
    線に流れる電流によって生じる磁束を検出可能な位置に
    それぞれ配置することを特徴とする過負荷電流保安装
    置。
  3. 【請求項3】 前記制御電源を、その電力供給変圧器の
    一次巻線と二次巻線は空心構成にするとともに、二次巻
    線の電流を蓄電する蓄電器と、電圧調整器とから構成す
    ることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載
    の過負荷電流保安装置。
  4. 【請求項4】 前記電流を導く配線と、この配線を固定
    する基板とを設け、この基板上の前記配線の近傍に前記
    磁気検出素子を配置し、電流により生じる磁束を磁気検
    出素子で検出することを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれかに記載の過負荷電流保安装置。
  5. 【請求項5】 前記磁気検出素子を、電流により生じる
    磁束に対する出力の絶対値が等しくかつ極性が逆となる
    位置に2つ配置し、この2つの磁気検出素子の出力の差
    の演算結果から前記電流を検出することを特徴とする請
    求項1ないし4のいずれかに記載の過負荷電流保安装
    置。
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