JP2002184698A - 電子部品の製造方法 - Google Patents
電子部品の製造方法Info
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Landscapes
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
- Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
- Drying Of Semiconductors (AREA)
- Weting (AREA)
- Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 リフトオフ法によりパターニングされた電極
を形成するにあたり、ウェハーに対する電極の密着性に
優れ、形成精度の高い電極を容易に得ることができる、
電子部品の製造方法を提供する。 【解決手段】 フォトレジストパターンが形成されたウ
ェハー1に、酸素プラズマ処理を施し、ウェハー及びフ
ォトレジスト上に金属膜を形成し、リフトオフ法金属膜
を部分的に除去することにより電極が形成される製造方
法において、真空状態でウェハー1にプラズマ放電用ア
ンテナ7からの放電により、プラズマを形成してイオン
クリーニングを施し、しかる後連続してかつ大気にさら
すことなくフォトレジストパターン形成時の加熱温度よ
りも低い温度にウェハー1を保持した状態で真空蒸着法
により金属膜の形成が行われる、電子部品の製造方法。
を形成するにあたり、ウェハーに対する電極の密着性に
優れ、形成精度の高い電極を容易に得ることができる、
電子部品の製造方法を提供する。 【解決手段】 フォトレジストパターンが形成されたウ
ェハー1に、酸素プラズマ処理を施し、ウェハー及びフ
ォトレジスト上に金属膜を形成し、リフトオフ法金属膜
を部分的に除去することにより電極が形成される製造方
法において、真空状態でウェハー1にプラズマ放電用ア
ンテナ7からの放電により、プラズマを形成してイオン
クリーニングを施し、しかる後連続してかつ大気にさら
すことなくフォトレジストパターン形成時の加熱温度よ
りも低い温度にウェハー1を保持した状態で真空蒸着法
により金属膜の形成が行われる、電子部品の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば表面波装置
などの電子部品の製造方法に関し、より詳細には、ウェ
ハー上にリフトオフ法により電極が形成される工程を備
えた電子部品の製造方法に関する。
などの電子部品の製造方法に関し、より詳細には、ウェ
ハー上にリフトオフ法により電極が形成される工程を備
えた電子部品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】表面波装置などの電子部品の製造に際し
ては、量産性を高めるために、マザーのウェハー上に複
数の電子部品の電極パターンが形成された後、ウェハー
が個々の電子部品に分割されている。電極のパターニン
グを行うために、フォトレジストを用いた方法が広く利
用されている。
ては、量産性を高めるために、マザーのウェハー上に複
数の電子部品の電極パターンが形成された後、ウェハー
が個々の電子部品に分割されている。電極のパターニン
グを行うために、フォトレジストを用いた方法が広く利
用されている。
【0003】特開平9−185174号公報には、この
種のウェハーにおける金属膜のパターニング方法の一例
が開示されている。ここでは、ウェハー上に全面にフォ
トレジストが形成され、次に露光・現像が行われ、フォ
トレジストがパターニングされる。ここで、パターニン
グされたフォトレジストは、断面において上方に行く程
幅が広がるような逆台形の形状を有するように構成され
ている。
種のウェハーにおける金属膜のパターニング方法の一例
が開示されている。ここでは、ウェハー上に全面にフォ
トレジストが形成され、次に露光・現像が行われ、フォ
トレジストがパターニングされる。ここで、パターニン
グされたフォトレジストは、断面において上方に行く程
幅が広がるような逆台形の形状を有するように構成され
ている。
【0004】次に、金属膜の成膜前にレジスト残渣を除
去するために酸素プラズマ処理が施される。さらに、酸
素プラズマ処理後に、Alなどの金属膜が蒸着もしくは
スパッタにより形成される。しかる後、アセトンなどの
溶剤を用いて、リフトオフ法によりフォトレジストとフ
ォトレジスト上の金属膜が除去されて、電極が形成され
ている。
去するために酸素プラズマ処理が施される。さらに、酸
素プラズマ処理後に、Alなどの金属膜が蒸着もしくは
スパッタにより形成される。しかる後、アセトンなどの
溶剤を用いて、リフトオフ法によりフォトレジストとフ
ォトレジスト上の金属膜が除去されて、電極が形成され
ている。
【0005】一般に、リフトオフ法において金属膜をパ
ターニングする場合、フォトレジストの側面に金属膜が
付着すると、フォトレジストをリフトオフ法により除去
した際に、フォトレジスト側面に付着していた金属膜部
分が平滑にならず、電極膜側面がぎざぎざになる現象が
生じる。従って、表面波装置などの電子部品の電気的特
性のばらつきが大きくなり、歩留りが低下する。
ターニングする場合、フォトレジストの側面に金属膜が
付着すると、フォトレジストをリフトオフ法により除去
した際に、フォトレジスト側面に付着していた金属膜部
分が平滑にならず、電極膜側面がぎざぎざになる現象が
生じる。従って、表面波装置などの電子部品の電気的特
性のばらつきが大きくなり、歩留りが低下する。
【0006】特開平9−185174号公報に記載の先
行技術では、このような問題を解決するために逆台形の
横断面を有するフォトレジストが形成されるようにフォ
トレジストがパターニングされている。また、特開平8
−120443号公報では、さらに、横断面が逆台形状
のフォトレジストを形成した後に、成膜に際しウェハー
面にほぼ90度の入射角で蒸着粒子を入射させる方法が
開示されている。
行技術では、このような問題を解決するために逆台形の
横断面を有するフォトレジストが形成されるようにフォ
トレジストがパターニングされている。また、特開平8
−120443号公報では、さらに、横断面が逆台形状
のフォトレジストを形成した後に、成膜に際しウェハー
面にほぼ90度の入射角で蒸着粒子を入射させる方法が
開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般に
蒸着法では、スパッタリング法に比べて、入射粒子の運
動エネルギーが一桁以上小さいので、基板と最終的に成
膜された金属膜の密着性が十分でなかった。
蒸着法では、スパッタリング法に比べて、入射粒子の運
動エネルギーが一桁以上小さいので、基板と最終的に成
膜された金属膜の密着性が十分でなかった。
【0008】加えて、特開平9−185174号公報に
記載のように、成膜に先立ち、酸素プラズマによりウェ
ハーをクリーニングしたとしても、ウェハーを成膜室に
移動させる際にウェハーが一旦大気にさらされる。従っ
て、大気にさらされた際に、レジストから発生する汚染
物質により基板が汚染されるだけでなく、大気中の水分
やその他の汚染物質がウェハーに付着し、成膜された金
属膜とウェハーとの密着性が悪化していた。
記載のように、成膜に先立ち、酸素プラズマによりウェ
ハーをクリーニングしたとしても、ウェハーを成膜室に
移動させる際にウェハーが一旦大気にさらされる。従っ
て、大気にさらされた際に、レジストから発生する汚染
物質により基板が汚染されるだけでなく、大気中の水分
やその他の汚染物質がウェハーに付着し、成膜された金
属膜とウェハーとの密着性が悪化していた。
【0009】なお、水分は、成膜時にウェハーを加熱す
ることにより除去され得る。しかしながら、リフトオフ
法を用いて成膜する場合、ウェハーの温度をレジスト形
成工程時の温度よりも高くすると、ウェハーからガスが
放出され、ウェハーが汚染されることになる。従って、
やはり金属膜とウェハーとの密着性が低下する。さら
に、パターニングされたフォトレジスト自体が熱により
変形することもある。
ることにより除去され得る。しかしながら、リフトオフ
法を用いて成膜する場合、ウェハーの温度をレジスト形
成工程時の温度よりも高くすると、ウェハーからガスが
放出され、ウェハーが汚染されることになる。従って、
やはり金属膜とウェハーとの密着性が低下する。さら
に、パターニングされたフォトレジスト自体が熱により
変形することもある。
【0010】加えて、ウェハーが焼燃性を有する材料、
例えばLiTaO3 またはLiNbO3 などからなる場
合には、ウェハーを加熱した際や冷却した際の温度変化
により、ウェハーが帯電する。そのため、ウェハーが金
属ホルダーにより支持されている場合などにおいては、
ウェハーと金属ホルダーとが付着し、ウェハーに割れが
多発するという問題が生じる。従って、リフトオフ法に
より成膜する場合、金属膜の金属膜形成工程においてウ
ェハーを高温に加熱することは有効ではなかった。
例えばLiTaO3 またはLiNbO3 などからなる場
合には、ウェハーを加熱した際や冷却した際の温度変化
により、ウェハーが帯電する。そのため、ウェハーが金
属ホルダーにより支持されている場合などにおいては、
ウェハーと金属ホルダーとが付着し、ウェハーに割れが
多発するという問題が生じる。従って、リフトオフ法に
より成膜する場合、金属膜の金属膜形成工程においてウ
ェハーを高温に加熱することは有効ではなかった。
【0011】本発明の目的は、上述した先行技術の現状
に鑑み、ウェハーの汚染を抑制することができ、金属膜
のウェハーに対する密着性が高められる、リフトオフ法
を用いた金属膜形成工程を備える電子部品の製造方法を
提供することにある。
に鑑み、ウェハーの汚染を抑制することができ、金属膜
のウェハーに対する密着性が高められる、リフトオフ法
を用いた金属膜形成工程を備える電子部品の製造方法を
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明は、ウ
ェハー上にパターニングされたフォトレジストを形成す
る工程と、レジスト残渣を除去するために酸素プラズマ
処理を行う工程と、前記ウェハー及びフォトレジスト上
に金属膜を形成する工程と、リフトオフ法によりフォト
レジストとフォトレジスト上の金属膜を除去することに
より電極を形成する工程とを備える電子部品の製造方法
において、前記金属膜を形成する工程が、真空状態でウ
ェハーにイオンクリーニングを施した後、連続してかつ
大気にさらすことなく、パターニングされたフォトレジ
スト形成工程の加熱温度よりも低い温度にウェハーを保
持した状態で真空蒸着法により金属膜を成膜することに
より行われることを特徴とする。
ェハー上にパターニングされたフォトレジストを形成す
る工程と、レジスト残渣を除去するために酸素プラズマ
処理を行う工程と、前記ウェハー及びフォトレジスト上
に金属膜を形成する工程と、リフトオフ法によりフォト
レジストとフォトレジスト上の金属膜を除去することに
より電極を形成する工程とを備える電子部品の製造方法
において、前記金属膜を形成する工程が、真空状態でウ
ェハーにイオンクリーニングを施した後、連続してかつ
大気にさらすことなく、パターニングされたフォトレジ
スト形成工程の加熱温度よりも低い温度にウェハーを保
持した状態で真空蒸着法により金属膜を成膜することに
より行われることを特徴とする。
【0013】第2の発明は、ウェハー上にパターニング
されたフォトレジストを形成する工程と、前記ウェハー
及びフォトレジスト上に金属膜を形成する工程と、リフ
トオフ法によりフォトレジストとフォトレジスト上の金
属膜を除去することにより電極を形成する工程とを備え
る電子部品の製造方法において、前記金属膜を形成する
工程が、真空状態でウェハーに酸素プラズマ処理を施し
た後、連続してかつ大気にさらすことなく、パターニン
グされたフォトレジスト形成時の加熱温度よりも低い温
度にウェハーを保持した状態で真空蒸着法により金属膜
を成膜することにより行われることを特徴とする。
されたフォトレジストを形成する工程と、前記ウェハー
及びフォトレジスト上に金属膜を形成する工程と、リフ
トオフ法によりフォトレジストとフォトレジスト上の金
属膜を除去することにより電極を形成する工程とを備え
る電子部品の製造方法において、前記金属膜を形成する
工程が、真空状態でウェハーに酸素プラズマ処理を施し
た後、連続してかつ大気にさらすことなく、パターニン
グされたフォトレジスト形成時の加熱温度よりも低い温
度にウェハーを保持した状態で真空蒸着法により金属膜
を成膜することにより行われることを特徴とする。
【0014】すなわち、第1,第2の発明は、リフトオ
フ法によりパターニングされた金属膜を形成するにあた
り、真空状態でウェハーを洗浄した後、連続してかつ大
気にさらすことなく真空蒸着法により金属膜が成膜され
ることにおいて共通する。従って、第1の発明ではイオ
ンクリーニングにより、第2の発明では酸素プラズマ処
理により洗浄されたウェハーに大気中の汚染物質が付着
することなく、真空蒸着法により金属膜の形成が行われ
るため、金属膜とウェハーとの密着性が高められる。
フ法によりパターニングされた金属膜を形成するにあた
り、真空状態でウェハーを洗浄した後、連続してかつ大
気にさらすことなく真空蒸着法により金属膜が成膜され
ることにおいて共通する。従って、第1の発明ではイオ
ンクリーニングにより、第2の発明では酸素プラズマ処
理により洗浄されたウェハーに大気中の汚染物質が付着
することなく、真空蒸着法により金属膜の形成が行われ
るため、金属膜とウェハーとの密着性が高められる。
【0015】なお、第1の発明においては、最初の酸素
プラズマ処理によりレジスト残渣が除去され、次に金属
膜の成膜に先立って、ウェハーを洗浄するためにイオン
クリーニングが行われる。イオンクリーニングに際して
は、特に限定されるわけではないが、アルゴン、酸素及
び窒素からなる群から選択された少なくとも1種のガス
により形成されるプラズマが用いられる。
プラズマ処理によりレジスト残渣が除去され、次に金属
膜の成膜に先立って、ウェハーを洗浄するためにイオン
クリーニングが行われる。イオンクリーニングに際して
は、特に限定されるわけではないが、アルゴン、酸素及
び窒素からなる群から選択された少なくとも1種のガス
により形成されるプラズマが用いられる。
【0016】この場合、アルゴン、酸素及び窒素は目的
に応じて適宜選択されればよい。すなわち、アルゴンを
用いた場合フォトレジストの変形が少ない。従って、変
形し易いフォトレジスト材料を用いる場合アルゴンを用
いることが好ましい。また、酸素を用いた場合には、酸
素が化学反応により汚染物質を除去するように作用する
ので、ウェハーに与えるダメージを低減することができ
る。さらに、窒素は、アルゴンと酸素との中間的な性質
を有し、アルゴンに比べてイオンの物理的な衝撃力が弱
いので、ウェハーにダメージを与えるおそれが少ない。
に応じて適宜選択されればよい。すなわち、アルゴンを
用いた場合フォトレジストの変形が少ない。従って、変
形し易いフォトレジスト材料を用いる場合アルゴンを用
いることが好ましい。また、酸素を用いた場合には、酸
素が化学反応により汚染物質を除去するように作用する
ので、ウェハーに与えるダメージを低減することができ
る。さらに、窒素は、アルゴンと酸素との中間的な性質
を有し、アルゴンに比べてイオンの物理的な衝撃力が弱
いので、ウェハーにダメージを与えるおそれが少ない。
【0017】なお、第2の発明においては、酸素プラズ
マ処理によってレジスト残渣の除去とウェハーの洗浄が
同時に行われる。第1の発明においては、金属膜を形成
するための成膜室に連続して真空状態の成膜予備室が備
えられている装置を用い、該成膜予備室内で上記イオン
クリーニングが施されてもよい。また、第2の発明にお
いては、金属膜を形成するための成膜室に連続して真空
状態の成膜予備室が備えられている装置を用い、該成膜
予備室内で上記酸素プラズマ処理が施されてもよい。こ
れらの場合には、成膜予備室から成膜室まで、ウェハー
を大気にさらすことなく移動することにより、イオンク
リーニングまたは酸素プラズマ処理後の大気中の汚染物
質からの汚染を確実に抑制することができる。
マ処理によってレジスト残渣の除去とウェハーの洗浄が
同時に行われる。第1の発明においては、金属膜を形成
するための成膜室に連続して真空状態の成膜予備室が備
えられている装置を用い、該成膜予備室内で上記イオン
クリーニングが施されてもよい。また、第2の発明にお
いては、金属膜を形成するための成膜室に連続して真空
状態の成膜予備室が備えられている装置を用い、該成膜
予備室内で上記酸素プラズマ処理が施されてもよい。こ
れらの場合には、成膜予備室から成膜室まで、ウェハー
を大気にさらすことなく移動することにより、イオンク
リーニングまたは酸素プラズマ処理後の大気中の汚染物
質からの汚染を確実に抑制することができる。
【0018】もっとも、成膜室内においてイオンクリー
ニングまたは酸素プラズマ処理を施し、同じ成膜室内で
続けて金属膜の成膜を行ってもよい。その場合には、や
はりイオンクリーニングまたは酸素プラズマ処理後にウ
ェハーが大気にさらされることがないので、ウェハーの
大気中の汚染物質からの汚染を抑制することができる。
ニングまたは酸素プラズマ処理を施し、同じ成膜室内で
続けて金属膜の成膜を行ってもよい。その場合には、や
はりイオンクリーニングまたは酸素プラズマ処理後にウ
ェハーが大気にさらされることがないので、ウェハーの
大気中の汚染物質からの汚染を抑制することができる。
【0019】本発明においてパターニングされたフォト
レジストを構成するためのフォトレジストはネガ型また
はポジ型のいずれであってもよい。本発明の特定の局面
では、前記ウェハーが圧電体からなり、前記電極が表面
波装置のインターデジタルトランスデューサ及び反射器
のうち少なくともインターデジタルトランスデューサで
あり、前記ウェハー上に複数の弾性表面波装置の電極構
造が構成される。
レジストを構成するためのフォトレジストはネガ型また
はポジ型のいずれであってもよい。本発明の特定の局面
では、前記ウェハーが圧電体からなり、前記電極が表面
波装置のインターデジタルトランスデューサ及び反射器
のうち少なくともインターデジタルトランスデューサで
あり、前記ウェハー上に複数の弾性表面波装置の電極構
造が構成される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
具体的な実施例を説明することにより、本発明を明らか
にする。
具体的な実施例を説明することにより、本発明を明らか
にする。
【0021】(第1の実施例)本実施例では、図3
(d)に示す電極3Aが形成されるが、この電極3A
は、弾性表面波装置のインターデジタルトランスデュー
サ(IDT)を構成するものであり、本実施例ではウェ
ハー1上に複数の弾性表面波装置のIDTが形成され
る。従って、最終的にウェハー1を分割することによ
り、複数の弾性表面波装置を形成することができる。
(d)に示す電極3Aが形成されるが、この電極3A
は、弾性表面波装置のインターデジタルトランスデュー
サ(IDT)を構成するものであり、本実施例ではウェ
ハー1上に複数の弾性表面波装置のIDTが形成され
る。従って、最終的にウェハー1を分割することによ
り、複数の弾性表面波装置を形成することができる。
【0022】図3(a)に示すように、タンタル酸リチ
ウムからなるウェハー1の全面にTLOR−Nシリーズ
(東京応化製)からなるネガ型のフォトレジスト層2を
形成した。次に、フォトレジスト層2上にマスクを載置
し露光し、110℃で90秒間加熱処理を行った後フォ
トレジスト層2を現像した。このようにして、図3
(b)に示すように、パターニングされたフォトレジス
ト2Aを形成した。
ウムからなるウェハー1の全面にTLOR−Nシリーズ
(東京応化製)からなるネガ型のフォトレジスト層2を
形成した。次に、フォトレジスト層2上にマスクを載置
し露光し、110℃で90秒間加熱処理を行った後フォ
トレジスト層2を現像した。このようにして、図3
(b)に示すように、パターニングされたフォトレジス
ト2Aを形成した。
【0023】しかる後、ガス流量100SCCM、ガス
圧10Pa、パワー30Wの条件で酸素プラズマ処理を
施し、レジスト残渣を除去した。次に、酸素プラズマが
施されたウェハー1を図1に示す成膜室4内にセットし
た。成膜室4において、上記ウェハー1,1をステンレ
スからなる基板ホルダー5にセットした。
圧10Pa、パワー30Wの条件で酸素プラズマ処理を
施し、レジスト残渣を除去した。次に、酸素プラズマが
施されたウェハー1を図1に示す成膜室4内にセットし
た。成膜室4において、上記ウェハー1,1をステンレ
スからなる基板ホルダー5にセットした。
【0024】基板ホルダー5にセットされているウェハ
ー1,1に対向するようにAl合金からなる蒸着源6が
配置されている。また、成膜室4内においては、ウェハ
ー1,1と蒸着源6との間の位置にプラズマ放電用アン
テナ7,7が配置されている。プラズマ放電用アンテナ
7,7は、後述のイオンクリーニング処理に際しプラズ
マを形成するために設けられている。
ー1,1に対向するようにAl合金からなる蒸着源6が
配置されている。また、成膜室4内においては、ウェハ
ー1,1と蒸着源6との間の位置にプラズマ放電用アン
テナ7,7が配置されている。プラズマ放電用アンテナ
7,7は、後述のイオンクリーニング処理に際しプラズ
マを形成するために設けられている。
【0025】また、成膜室4は、ガス導入口4aとガス
排出口4bとを有する。ガス排出口4bは、略図的に示
すポンプPに接続されている。成膜室4内を真空状態と
した後、ガス導入口4aからアルゴンガスを導入し、プ
ラズマ放電用アンテナ7,7から放電し、アルゴンプラ
ズマを形成した。これにより、ウェハー1,1をイオン
クリーニングした。イオンクリーニングに際しては、ア
ルゴンガスの流量は100SCCM、圧力は10Pa、
パワーは100W、処理時間は5分とした。
排出口4bとを有する。ガス排出口4bは、略図的に示
すポンプPに接続されている。成膜室4内を真空状態と
した後、ガス導入口4aからアルゴンガスを導入し、プ
ラズマ放電用アンテナ7,7から放電し、アルゴンプラ
ズマを形成した。これにより、ウェハー1,1をイオン
クリーニングした。イオンクリーニングに際しては、ア
ルゴンガスの流量は100SCCM、圧力は10Pa、
パワーは100W、処理時間は5分とした。
【0026】このイオンクリーニング後に、圧力を1×
10-2Paに保ったまま、70℃の温度でAl合金を蒸
着し、ウェハー1及びフォトレジスト上にAl合金から
なる金属膜を形成した。図3(c)に示すように、金属
膜3は、ウェハー1上及びパターニングされたフォトレ
ジスト2A上に形成されている。
10-2Paに保ったまま、70℃の温度でAl合金を蒸
着し、ウェハー1及びフォトレジスト上にAl合金から
なる金属膜を形成した。図3(c)に示すように、金属
膜3は、ウェハー1上及びパターニングされたフォトレ
ジスト2A上に形成されている。
【0027】次に、ウェハー1を成膜室4から取出し、
溶剤としてアセトンを用い、フォトレジスト2A及びそ
の上に付着している金属膜3を除去し、図3(d)に示
すように、パターニングされた電極3Aを形成した。
溶剤としてアセトンを用い、フォトレジスト2A及びそ
の上に付着している金属膜3を除去し、図3(d)に示
すように、パターニングされた電極3Aを形成した。
【0028】本実施例では、成膜室4にウェハー1を挿
入するに先立ち、上記酸素プラズマ処理によりウェハー
1上のフォトレジストの残渣が除去されている。もっと
も、酸素プラズマ処理後に大気中にてウェハー1が搬送
されて成膜室4内にセットされている。従って、成膜室
4内にセットされたウェハー1には、大気中の成分や汚
染物質が付着しているおそれがある。しかしながら、上
記アルゴンプラズマを用いたイオンクリーニングにより
汚染物質が蒸着前にほぼ完全に除去される。
入するに先立ち、上記酸素プラズマ処理によりウェハー
1上のフォトレジストの残渣が除去されている。もっと
も、酸素プラズマ処理後に大気中にてウェハー1が搬送
されて成膜室4内にセットされている。従って、成膜室
4内にセットされたウェハー1には、大気中の成分や汚
染物質が付着しているおそれがある。しかしながら、上
記アルゴンプラズマを用いたイオンクリーニングにより
汚染物質が蒸着前にほぼ完全に除去される。
【0029】従って、最終的に形成された電極膜3Aと
ウェハー1との密着性を効果的に高めることができる。
加えて、金属膜3の成膜に際しては70℃の温度で蒸着
が行われており、すなわちフォトレジスト2Aの形成に
際しての加熱温度110℃よりも低い温度で蒸着が行わ
れているので、金属膜3の成膜に際してのフォトレジス
ト2Aの変形が生じ難く、フォトレジスト2Aから排出
されるガスやウェハー1の帯電性等による不良が生じ難
い。
ウェハー1との密着性を効果的に高めることができる。
加えて、金属膜3の成膜に際しては70℃の温度で蒸着
が行われており、すなわちフォトレジスト2Aの形成に
際しての加熱温度110℃よりも低い温度で蒸着が行わ
れているので、金属膜3の成膜に際してのフォトレジス
ト2Aの変形が生じ難く、フォトレジスト2Aから排出
されるガスやウェハー1の帯電性等による不良が生じ難
い。
【0030】(第2の実施例)第2の実施例では、第1
の実施例と同様にリフトオフ法により金属膜のパターニ
ングが行われる。従って、第1の実施例と同様に図3を
参照して各工程を説明する。
の実施例と同様にリフトオフ法により金属膜のパターニ
ングが行われる。従って、第1の実施例と同様に図3を
参照して各工程を説明する。
【0031】図2に示すように、第2の実施例では、成
膜室4の前段に予備室11が設けられている。予備室1
1は、イオンクリーニングを行うために設けられてい
る。予備室11は、成膜室4と同様に内部を高真空状態
とすることができる。
膜室4の前段に予備室11が設けられている。予備室1
1は、イオンクリーニングを行うために設けられてい
る。予備室11は、成膜室4と同様に内部を高真空状態
とすることができる。
【0032】予備室11は、ガス導入口11aと、ガス
排出口11bとを有し、ガス排出口1bはポンプPに接
続されている。また、予備室11内には、基板ホルダー
12が配置されており、該基板ホルダー12の前方にプ
ラズマ放電用アンテナ13,13が配置されている。
排出口11bとを有し、ガス排出口1bはポンプPに接
続されている。また、予備室11内には、基板ホルダー
12が配置されており、該基板ホルダー12の前方にプ
ラズマ放電用アンテナ13,13が配置されている。
【0033】予備室11と成膜室4との間には、予備室
11と成膜室4と連通させた状態と、遮断した状態とを
切換えるための気密バルブ14が配置されている。さら
に、予備室11内に配置されている基板ホルダー12に
支持されたウェハー1を基板ホルダー12ごと図2の矢
印Aで示すように成膜室4内に移動するための搬送機構
として、ロボットアーム15が設けられている。
11と成膜室4と連通させた状態と、遮断した状態とを
切換えるための気密バルブ14が配置されている。さら
に、予備室11内に配置されている基板ホルダー12に
支持されたウェハー1を基板ホルダー12ごと図2の矢
印Aで示すように成膜室4内に移動するための搬送機構
として、ロボットアーム15が設けられている。
【0034】成膜室4内には、搬送された基板ホルダー
12に対向するように蒸着源6が配置されている。第2
の実施例では、まず、第1の実施例と同様に、ウェハー
1の全面にフォトレジスト層2が形成される(図3
(a))。なお、第2の実施例では、ウェハー1として
タンタル酸リチウムからなるものが用いられ、フォトレ
ジスト層2としてTLOR−Nシリーズ(東京応化製)
からなるものが用いられている。
12に対向するように蒸着源6が配置されている。第2
の実施例では、まず、第1の実施例と同様に、ウェハー
1の全面にフォトレジスト層2が形成される(図3
(a))。なお、第2の実施例では、ウェハー1として
タンタル酸リチウムからなるものが用いられ、フォトレ
ジスト層2としてTLOR−Nシリーズ(東京応化製)
からなるものが用いられている。
【0035】次に、第1の実施例と同様に、ウェハー1
上において、フォトレジスト層2上にマスクを被せ露光
した後、110℃及び90秒の加熱処理が行われ、しか
る後レジストが現像される。このようにして、図3
(b)に示すように、パターニングされたフォトレジス
ト2Aが形成されている。
上において、フォトレジスト層2上にマスクを被せ露光
した後、110℃及び90秒の加熱処理が行われ、しか
る後レジストが現像される。このようにして、図3
(b)に示すように、パターニングされたフォトレジス
ト2Aが形成されている。
【0036】次に、パターニングされたフォトレジスト
2Aを有するウェハー1が、予備室11内の基板ホルダ
ー12の前面にセットされる。しかる後、予備室11及
び成膜室内を高真空状態にした後、バルブ14が閉じら
れ、酸素プラズマ処理が施される。この酸素プラズマ処
理は、予備室11内に酸素を導入し、プラズマ放電用ア
ンテナ13,13から放電処理し、酸素プラズマを発生
させることにより行われる。酸素プラズマ発生に際して
の条件は、酸素ガス流量=100SCCM、圧力=20
Pa、パワー50W、処理時間5分とした。
2Aを有するウェハー1が、予備室11内の基板ホルダ
ー12の前面にセットされる。しかる後、予備室11及
び成膜室内を高真空状態にした後、バルブ14が閉じら
れ、酸素プラズマ処理が施される。この酸素プラズマ処
理は、予備室11内に酸素を導入し、プラズマ放電用ア
ンテナ13,13から放電処理し、酸素プラズマを発生
させることにより行われる。酸素プラズマ発生に際して
の条件は、酸素ガス流量=100SCCM、圧力=20
Pa、パワー50W、処理時間5分とした。
【0037】上記酸素プラズマ処理により、ウェハー1
上において、レジスト残渣、水分及び大気中の汚染物質
をほぼ完全に除去することができる。また、レジスト残
渣、水及び汚染物質はガス排出口11bから酸素と共に
排出される。
上において、レジスト残渣、水分及び大気中の汚染物質
をほぼ完全に除去することができる。また、レジスト残
渣、水及び汚染物質はガス排出口11bから酸素と共に
排出される。
【0038】なお、上記成膜室11において酸素プラズ
マ処理を施した後、バルブ14が開かれると共に、ロボ
ットアーム15により基板ホルダー12に支持されたウ
ェハー1を成膜室4内に移動させる。前述したように成
膜室4内は予め高真空状態とされている。
マ処理を施した後、バルブ14が開かれると共に、ロボ
ットアーム15により基板ホルダー12に支持されたウ
ェハー1を成膜室4内に移動させる。前述したように成
膜室4内は予め高真空状態とされている。
【0039】従って、ウェハー1,1は、大気にさらさ
れることなく成膜室4内にセットされる。次に、バルブ
14が閉じられ、成膜室4内においてAl合金を第1の
実施例の場合と同様にして蒸着し、金属膜3を形成する
(図3(c))。
れることなく成膜室4内にセットされる。次に、バルブ
14が閉じられ、成膜室4内においてAl合金を第1の
実施例の場合と同様にして蒸着し、金属膜3を形成する
(図3(c))。
【0040】しかる後、成膜室4からウェハー1を取出
し、第1の実施例と同様にリフトオフ法によりフォトレ
ジスト2A及びその上に付着している金属膜を除去する
ことにより、金属膜3のパターニングが行われ、図3
(d)に示す電極3Aが形成される。
し、第1の実施例と同様にリフトオフ法によりフォトレ
ジスト2A及びその上に付着している金属膜を除去する
ことにより、金属膜3のパターニングが行われ、図3
(d)に示す電極3Aが形成される。
【0041】第2の実施例においても、蒸着前に、フォ
トレジストの残渣の除去、並びに大気中の水分や汚染物
質の除去が上記酸素プラズマ処理によりほぼ完全に達成
される。従って、電極3Aのウェハー1に対する密着性
が高められる。
トレジストの残渣の除去、並びに大気中の水分や汚染物
質の除去が上記酸素プラズマ処理によりほぼ完全に達成
される。従って、電極3Aのウェハー1に対する密着性
が高められる。
【0042】しかも、本実施例においても、蒸着は第1
の実施例と同様に70℃の低温で行われ、パターニング
されたフォトレジスト2Aを形成するまでの加熱工程よ
りも低い温度で行われるので、フォトレジスト2Aの変
形が生じ難く、さらにフォトレジスト2Aからのガスの
排出も抑制することができる。また、ウェハーが焦電性
を有する場合であっても、ウェハーの帯電などによる不
良も生じ難い。
の実施例と同様に70℃の低温で行われ、パターニング
されたフォトレジスト2Aを形成するまでの加熱工程よ
りも低い温度で行われるので、フォトレジスト2Aの変
形が生じ難く、さらにフォトレジスト2Aからのガスの
排出も抑制することができる。また、ウェハーが焦電性
を有する場合であっても、ウェハーの帯電などによる不
良も生じ難い。
【0043】第2の実施例では、成膜室4の前段に予備
室11が連結されており、予備室内において酸素プラズ
マ処理が施される。従って、酸素プラズマ処理に際して
生じるレジスト残渣による成膜室4内の汚染を防止する
ことができる。
室11が連結されており、予備室内において酸素プラズ
マ処理が施される。従って、酸素プラズマ処理に際して
生じるレジスト残渣による成膜室4内の汚染を防止する
ことができる。
【0044】また、実施例1と比較してイオンクリーニ
ングが不要となり、一度の酸素プラズマ処理を施すだけ
でよいため、コストを低減することができる。加えて、
成膜室4を予め高真空状態としておくことにより、成膜
室4にウェハー1がセットされるまでの間、成膜室4内
を大気にさらすことがないので、酸素プラズマ処理後に
成膜室4を排気する時間を必要としない。従って、工程
の短縮をより一層図ることができる。
ングが不要となり、一度の酸素プラズマ処理を施すだけ
でよいため、コストを低減することができる。加えて、
成膜室4を予め高真空状態としておくことにより、成膜
室4にウェハー1がセットされるまでの間、成膜室4内
を大気にさらすことがないので、酸素プラズマ処理後に
成膜室4を排気する時間を必要としない。従って、工程
の短縮をより一層図ることができる。
【0045】なお、第1,第2の実施例では、弾性表面
波装置の製造方法につき説明したが、本発明は、リフト
オフ法によりパターニングされる電極を有する様々な電
子部品の製造方法を一般に適用することができる。ま
た、上記実施例では、ネガ型のフォトレジストを用いた
が、ポジ型のフォトレジストを用いてもよい。
波装置の製造方法につき説明したが、本発明は、リフト
オフ法によりパターニングされる電極を有する様々な電
子部品の製造方法を一般に適用することができる。ま
た、上記実施例では、ネガ型のフォトレジストを用いた
が、ポジ型のフォトレジストを用いてもよい。
【0046】さらに、ウェハーを構成する材料について
は、特に限定されず、ニオブ酸リチウムや水晶などの適
宜の材料を用いることができ、また焦電性を有しないウ
ェハー材料を用いることも可能である。
は、特に限定されず、ニオブ酸リチウムや水晶などの適
宜の材料を用いることができ、また焦電性を有しないウ
ェハー材料を用いることも可能である。
【0047】さらに、電極を形成する金属材料について
も、Al合金に限定されず、Al、あるいは他の金属も
しくは合金を適宜用いることができる。
も、Al合金に限定されず、Al、あるいは他の金属も
しくは合金を適宜用いることができる。
【0048】
【発明の効果】第1の発明に係る製造方法によれば、金
属膜の形成に先立ち、レジスト残渣が酸素プラズマ処理
により除去される。そして、レジスト残渣が除去された
後、パターニングされたフォトレジストを有するウェハ
ーに、真空状態でイオンクリーニングが施され、大気中
の水分や汚染物質がほぼ完全に除去される。従って、イ
オンクリーニング後に、連続してかつ大気にさらすこと
なく真空蒸着法により金属膜を形成することにより、ウ
ェハーに対する密着性に優れた金属を得ることができ
る。よって、リフトオフ法により金属膜をパターニング
して電極を形成し、該ウェハーを分割することにより、
ウェハーが分割されて構成された基板に対する電極の密
着性に優れた電子部品を提供することができる。
属膜の形成に先立ち、レジスト残渣が酸素プラズマ処理
により除去される。そして、レジスト残渣が除去された
後、パターニングされたフォトレジストを有するウェハ
ーに、真空状態でイオンクリーニングが施され、大気中
の水分や汚染物質がほぼ完全に除去される。従って、イ
オンクリーニング後に、連続してかつ大気にさらすこと
なく真空蒸着法により金属膜を形成することにより、ウ
ェハーに対する密着性に優れた金属を得ることができ
る。よって、リフトオフ法により金属膜をパターニング
して電極を形成し、該ウェハーを分割することにより、
ウェハーが分割されて構成された基板に対する電極の密
着性に優れた電子部品を提供することができる。
【0049】また、上記金属膜の成膜は、フォトレジス
トパターン形成工程の加熱温度よりも低い温度で行われ
るので、金属膜の成膜に際してフォトレジストの変形が
生じ難く、従って、所望どおりの形状の電極を高精度に
形成することができる。
トパターン形成工程の加熱温度よりも低い温度で行われ
るので、金属膜の成膜に際してフォトレジストの変形が
生じ難く、従って、所望どおりの形状の電極を高精度に
形成することができる。
【0050】第2の発明においても、金属膜を形成する
にあたり、真空状態で酸素プラズマ処理が施され、フォ
トレジスト残渣の除去、並びに大気中の水分や汚染物質
の除去がほぼ完全に行われる。そして、酸素プラズマ処
理後に、連続してかつ大気にさらすことなく、真空蒸着
法により金属膜の成膜が行われるので、金属膜のウェハ
ーに対する密着性が効果的に高められる。加えて、フォ
トレジストパターン形成工程の加熱温度よりも低い温度
で蒸着が行われるので、パターニングされたフォトレジ
ストの変形が生じ難いので、金属膜の形成精度を高め得
る。よって、金属膜を形成した後に、リフトオフ法によ
り金属膜をパターニングして電極を形成した場合、ウェ
ハーに対する密着性に優れかつ精度の高い電極を形成す
ることができる。
にあたり、真空状態で酸素プラズマ処理が施され、フォ
トレジスト残渣の除去、並びに大気中の水分や汚染物質
の除去がほぼ完全に行われる。そして、酸素プラズマ処
理後に、連続してかつ大気にさらすことなく、真空蒸着
法により金属膜の成膜が行われるので、金属膜のウェハ
ーに対する密着性が効果的に高められる。加えて、フォ
トレジストパターン形成工程の加熱温度よりも低い温度
で蒸着が行われるので、パターニングされたフォトレジ
ストの変形が生じ難いので、金属膜の形成精度を高め得
る。よって、金属膜を形成した後に、リフトオフ法によ
り金属膜をパターニングして電極を形成した場合、ウェ
ハーに対する密着性に優れかつ精度の高い電極を形成す
ることができる。
【0051】従って、第1の発明と同様に、ウェハーの
分割により構成された基板に対する密着性に優れかつ精
度の高い電極を有する電子部品を得ることができる。
分割により構成された基板に対する密着性に優れかつ精
度の高い電極を有する電子部品を得ることができる。
【図1】本発明の第1の実施例において用いられる成膜
室を説明するための概略構成図。
室を説明するための概略構成図。
【図2】第2の実施例で用いられる成膜室及び予備室を
説明するための概略構成図。
説明するための概略構成図。
【図3】(a)〜(d)は、第1,第2の実施例におい
てウェハー上にパターニングされた電極を形成する工程
を説明するため各部分切欠断面図。
てウェハー上にパターニングされた電極を形成する工程
を説明するため各部分切欠断面図。
1…ウェハー 2…フォトレジスト層 2A…パターニングされたフォトレジスト 3…金属膜 3A…電極 4…成膜室 4a…ガス導入口 4b…ガス排出口 5…基板ホルダー 6…蒸着源 7…プラズマ放電用アンテナ 11…予備室 11a…ガス導入口 11b…ガス排出口 12…基板ホルダー 13…プラズマ放電用アンテナ 14…バルブ 15…ロボットアーム P…ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H03H 3/08 H01L 41/22 Z Fターム(参考) 5F004 AA09 BD01 BD07 DA23 DA25 DA26 5F043 AA37 CC16 DD22 5F046 MA12 5F103 AA01 BB41 DD28 HH10 NN01 PP01 PP18 5J097 AA31 AA32 HA07
Claims (8)
- 【請求項1】 ウェハー上にパターニングされたフォト
レジストを形成する工程と、 レジスト残渣を除去するために酸素プラズマ処理を行う
工程と、 前記ウェハー及びフォトレジスト上に金属膜を形成する
工程と、 リフトオフ法によりフォトレジストとフォトレジスト上
の金属膜を除去することにより電極を形成する工程とを
備える電子部品の製造方法において、 前記金属膜を形成する工程が、真空状態でウェハーにイ
オンクリーニングを施した後、連続してかつ大気にさら
すことなく、パターニングされたフォトレジスト形成工
程の加熱温度よりも低い温度にウェハーを保持した状態
で真空蒸着法により金属膜を成膜することにより行われ
ることを特徴とする電子部品の製造方法。 - 【請求項2】 ウェハー上にパターニングされたフォト
レジストを形成する工程と、 前記ウェハー及びフォトレジスト上に金属膜を形成する
工程と、 リフトオフ法によりフォトレジストとフォトレジスト上
の金属膜を除去することにより電極を形成する工程とを
備える電子部品の製造方法において、 前記金属膜を形成する工程が、真空状態でウェハーに酸
素プラズマ処理を施した後、連続してかつ大気にさらす
ことなく、パターニングされたフォトレジスト形成時の
加熱温度よりも低い温度にウェハーを保持した状態で真
空蒸着法により金属膜を成膜することにより行われるこ
とを特徴とする電子部品の製造方法。 - 【請求項3】 前記イオンクリーニングが、アルゴン、
酸素及び窒素からなる群から選択された少なくとも1種
のガスを用いて行われる、請求項1に記載の電子部品の
製造方法。 - 【請求項4】 前記金属膜を形成する工程において、パ
ターニングされたフォトレジストが形成されているウェ
ハーに真空状態の成膜予備室内でイオンクリーニングが
施され、しかる後ウェハーを大気にさらすことなく成膜
室に移動して金属膜の成膜が行われる、請求項1〜3の
いずれかに記載の電子部品の製造方法。 - 【請求項5】 前記金属膜を形成する工程において、パ
ターニングされたフォトレジストが形成されているウェ
ハーに真空状態の成膜予備室内で酸素プラズマ処理が施
され、しかる後ウェハーを大気にさらすことなく成膜室
に移動して金属膜の成膜が行われる、請求項2に記載の
電子部品の製造方法。 - 【請求項6】 パターニングされたフォトレジストがネ
ガ型のフォトレジストを用いて形成されている、請求項
1〜5のいずれかに記載の電子部品の製造方法。 - 【請求項7】 パターニングされたフォトレジストがポ
ジ型のフォトレジストを用いて形成される、請求項1〜
5のいずれかに記載の電子部品の製造方法。 - 【請求項8】 前記ウェハーが圧電体からなり、前記電
極が表面波装置のインターデジタルトランスデューサ及
び反射器のうち少なくともインターデジタルトランスデ
ューサであり、前記ウェハー上に複数の弾性表面波装置
の電極構造が構成される、請求項1〜7のいずれかに記
載の電子部品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000384179A JP2002184698A (ja) | 2000-12-18 | 2000-12-18 | 電子部品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000384179A JP2002184698A (ja) | 2000-12-18 | 2000-12-18 | 電子部品の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002184698A true JP2002184698A (ja) | 2002-06-28 |
Family
ID=18851700
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000384179A Pending JP2002184698A (ja) | 2000-12-18 | 2000-12-18 | 電子部品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002184698A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007294899A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-11-08 | Dowa Electronics Materials Co Ltd | 半田層及びそれを用いた電子デバイス接合用基板並びに電子デバイス接合用サブマウント |
JP2014161095A (ja) * | 2006-08-07 | 2014-09-04 | Kyocera Corp | 弾性波装置の製造方法 |
JP2017017072A (ja) * | 2015-06-26 | 2017-01-19 | キヤノンマーケティングジャパン株式会社 | 半導体チップの製造方法 |
-
2000
- 2000-12-18 JP JP2000384179A patent/JP2002184698A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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