JP2002072422A - ハロゲン化銀写真感光材料及びプリントシステム - Google Patents
ハロゲン化銀写真感光材料及びプリントシステムInfo
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- JP2002072422A JP2002072422A JP2000257210A JP2000257210A JP2002072422A JP 2002072422 A JP2002072422 A JP 2002072422A JP 2000257210 A JP2000257210 A JP 2000257210A JP 2000257210 A JP2000257210 A JP 2000257210A JP 2002072422 A JP2002072422 A JP 2002072422A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 カラー写真感光材料と共通な現像処理が可能
で、かつ赤外効果の描写性に優れ、被写体の再現画像の
明度が露光レベルによってばらついたりせず、プリント
作業性に優れたモノトーン画像形成赤外感光性ハロゲン
化銀写真感光材料及びプリントシステムの提供。 【解決手段】 支持体上の一方の側に、赤外感光性層お
よび非感光性層を含む写真構成層を有する銀画像形成型
赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、画像露
光後、現像処理によって得られるイエロー画像成分の階
調度(γB)が0.79〜1.20であることを特徴と
する銀画像形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材
料。
で、かつ赤外効果の描写性に優れ、被写体の再現画像の
明度が露光レベルによってばらついたりせず、プリント
作業性に優れたモノトーン画像形成赤外感光性ハロゲン
化銀写真感光材料及びプリントシステムの提供。 【解決手段】 支持体上の一方の側に、赤外感光性層お
よび非感光性層を含む写真構成層を有する銀画像形成型
赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、画像露
光後、現像処理によって得られるイエロー画像成分の階
調度(γB)が0.79〜1.20であることを特徴と
する銀画像形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材
料。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀写真感
光材料に関し、詳しくは赤外感光性層ハロゲン化銀写真
感光材料に関するものであって、特に、発色現像処理可
能な、モノトーン画像形成型赤外感光性ハロゲン化銀写
真感光材料に関し、優れた赤外感光性を示すモノトーン
画像形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料及びプ
リントシステムに関する。
光材料に関し、詳しくは赤外感光性層ハロゲン化銀写真
感光材料に関するものであって、特に、発色現像処理可
能な、モノトーン画像形成型赤外感光性ハロゲン化銀写
真感光材料に関し、優れた赤外感光性を示すモノトーン
画像形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料及びプ
リントシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、一般に広く普及している写真形成
方法は、撮影用ハロゲン化銀カラー感光材料(即ち、カ
ラーネガフィルム)で撮影し、現像して得られたカラー
ネガ画像からカラー印画紙(即ち、カラーネガペーパ
ー)にプリントしてポジカラープリントを得る、いわゆ
るネガ−ポジシステムである。一方、反転処理タイプの
撮影用ハロゲン化銀カラー感光材料(即ち、カラーリバ
ーサルフィルム)で撮影し、現像処理するだけでポジ画
像が得られ、直接鑑賞したり、カラー印画紙(カラーリ
バーサルペーパー)にプリントしてポジカラープリント
を得る、いわゆるポジ−ポジシステムもある。
方法は、撮影用ハロゲン化銀カラー感光材料(即ち、カ
ラーネガフィルム)で撮影し、現像して得られたカラー
ネガ画像からカラー印画紙(即ち、カラーネガペーパ
ー)にプリントしてポジカラープリントを得る、いわゆ
るネガ−ポジシステムである。一方、反転処理タイプの
撮影用ハロゲン化銀カラー感光材料(即ち、カラーリバ
ーサルフィルム)で撮影し、現像処理するだけでポジ画
像が得られ、直接鑑賞したり、カラー印画紙(カラーリ
バーサルペーパー)にプリントしてポジカラープリント
を得る、いわゆるポジ−ポジシステムもある。
【0003】他方、カラー写真にとって替わられた感の
強い白黒ネガ−ポジシステムである撮影用ハロゲン化銀
白黒感光材料(白黒ネガフィルム)で撮影し、白黒印画
紙(白黒ネガペーパー)にプリントする方式に関して
は、プロ写真家やアドバンストアマチュアには写真の深
みや重厚さを表現する手段として、高校生や中学生の写
真クラブや写真に関する専門学校の学生達には、自分で
現像、プリントが出来、かつ、安価であるということか
ら、写真を楽しみ、学ぶ手段として受け継がれてきた。
強い白黒ネガ−ポジシステムである撮影用ハロゲン化銀
白黒感光材料(白黒ネガフィルム)で撮影し、白黒印画
紙(白黒ネガペーパー)にプリントする方式に関して
は、プロ写真家やアドバンストアマチュアには写真の深
みや重厚さを表現する手段として、高校生や中学生の写
真クラブや写真に関する専門学校の学生達には、自分で
現像、プリントが出来、かつ、安価であるということか
ら、写真を楽しみ、学ぶ手段として受け継がれてきた。
【0004】しかしながら、この白黒ネガフィルムはカ
ラーネガフィルムと異なる現像処理であり、現像処理が
可能な現像所の数も極端に少ないことから、自分で現像
処理を行わない場合プリントを手にするまでの時間はカ
ラーネガ−ポジシステムでは早い店では1時間以内であ
るのに対して、白黒システムに関しては数日を必要と
し、かつ、単価も高くなるという大きな弱点を有してい
る。
ラーネガフィルムと異なる現像処理であり、現像処理が
可能な現像所の数も極端に少ないことから、自分で現像
処理を行わない場合プリントを手にするまでの時間はカ
ラーネガ−ポジシステムでは早い店では1時間以内であ
るのに対して、白黒システムに関しては数日を必要と
し、かつ、単価も高くなるという大きな弱点を有してい
る。
【0005】これら白黒ネガフィルムの普及の妨げとな
っている欠点の解消に対する幾つかの対策も提案、実施
されている。その一つは、現在、最も普及しているカラ
ーネガフィルムと同一の現像処理に適合する撮影用モノ
トーン画像形成ハロゲン化銀感光材料を提供することで
あり、米国特許2,592,514号、同4,348,
474号、特公昭63−59136号、特開昭61−2
36550号等にはブラックカプラーを用いたモノトー
ン画像形成ハロゲン化銀感光材料が開示されている。
っている欠点の解消に対する幾つかの対策も提案、実施
されている。その一つは、現在、最も普及しているカラ
ーネガフィルムと同一の現像処理に適合する撮影用モノ
トーン画像形成ハロゲン化銀感光材料を提供することで
あり、米国特許2,592,514号、同4,348,
474号、特公昭63−59136号、特開昭61−2
36550号等にはブラックカプラーを用いたモノトー
ン画像形成ハロゲン化銀感光材料が開示されている。
【0006】また、通常のハロゲン化銀カラー感光材料
に用いられるイエローカプラー、マゼンタカプラー及び
シアンカプラーを混合して黒色色素画像を形成する技術
については、米国特許2,181,944号、同2,1
86,736号、同4,368,255号、同5,14
1,844号、特開昭57−56838号、同57−5
8147号、同58−215645号、特開平3−10
7144号、同6−214357号、同7−19942
1号、特表平6−505580号等に開示されている。
に用いられるイエローカプラー、マゼンタカプラー及び
シアンカプラーを混合して黒色色素画像を形成する技術
については、米国特許2,181,944号、同2,1
86,736号、同4,368,255号、同5,14
1,844号、特開昭57−56838号、同57−5
8147号、同58−215645号、特開平3−10
7144号、同6−214357号、同7−19942
1号、特表平6−505580号等に開示されている。
【0007】しかしながら、これらの技術はいずれも、
現像処理の共通化はできても印画紙へのプリントが煩雑
であるという欠点を有していた。その後、特開平9−3
19042号等に開示されている技術を持って上記記載
の欠点を解決し、市場でも話題となったカラーネガフィ
ルムと同一の現像処理に適合したセピア調のモノトーン
画像形成ハロゲン化銀感光材料が展開されている。
現像処理の共通化はできても印画紙へのプリントが煩雑
であるという欠点を有していた。その後、特開平9−3
19042号等に開示されている技術を持って上記記載
の欠点を解決し、市場でも話題となったカラーネガフィ
ルムと同一の現像処理に適合したセピア調のモノトーン
画像形成ハロゲン化銀感光材料が展開されている。
【0008】しかしながら、これらの技術はモノトーン
画像をカラーペーパーにプリントした場合、青、緑また
は赤の色ずれを生じてしまうという欠点を有している。
画像をカラーペーパーにプリントした場合、青、緑また
は赤の色ずれを生じてしまうという欠点を有している。
【0009】一方で、特殊な撮影効果を表現する為のモ
ノトーン画像形成ハロゲン化銀感光材料として、赤外用
ハロゲン化銀白黒感光材料(赤外白黒ネガフィルムとも
いう)がある。この感光材料の使用用途は、主に、科学
写真、鑑定写真、考古学写真等の業務用途に重宝に用い
られている。また、青空、海、木の葉や草の赤外光に対
する反射率の違いが写真に与える効果が幻想的な表現を
醸し出すことから、風景写真や山岳写真を好むユーザー
にも愛用され、更には人物の肌の反射率の違いによる効
果を生かしたポートレート写真にも使用されている。こ
の赤外白黒ネガフィルムは、前記の一般用白黒ネガフィ
ルムと同じ現像処理を行い、同じ白黒ネガペーパーにプ
リントをしている。その為、一般の白黒ネガ−ポジシス
テムと同じ弱点を持っている。
ノトーン画像形成ハロゲン化銀感光材料として、赤外用
ハロゲン化銀白黒感光材料(赤外白黒ネガフィルムとも
いう)がある。この感光材料の使用用途は、主に、科学
写真、鑑定写真、考古学写真等の業務用途に重宝に用い
られている。また、青空、海、木の葉や草の赤外光に対
する反射率の違いが写真に与える効果が幻想的な表現を
醸し出すことから、風景写真や山岳写真を好むユーザー
にも愛用され、更には人物の肌の反射率の違いによる効
果を生かしたポートレート写真にも使用されている。こ
の赤外白黒ネガフィルムは、前記の一般用白黒ネガフィ
ルムと同じ現像処理を行い、同じ白黒ネガペーパーにプ
リントをしている。その為、一般の白黒ネガ−ポジシス
テムと同じ弱点を持っている。
【0010】又、この赤外白黒ネガフィルムは赤外光に
よる赤外効果を出す為に、感光波長域が一般白黒感材に
比べかなり長波長な領域であり、カブリ易く、カメラへ
の装填も含めて取り扱い上の注意が必要であり、又、経
時によるカブリが発生し易い等の問題点があった。
よる赤外効果を出す為に、感光波長域が一般白黒感材に
比べかなり長波長な領域であり、カブリ易く、カメラへ
の装填も含めて取り扱い上の注意が必要であり、又、経
時によるカブリが発生し易い等の問題点があった。
【0011】そのため、前述した特開平9−31904
2号等に記載されている技術を赤外白黒ネガフィルムに
適用した例が、特願平8−307924号等に記載され
ているが、現像処理関連中心であり、赤外写真撮影する
上での特異性により発生する問題点、懸念点については
ほとんど触れられていない。また、赤外写真は感光波長
域が長波であり、増感色素の性質からも経時によりカブ
リやすいなど保存性に懸念がある現状である。
2号等に記載されている技術を赤外白黒ネガフィルムに
適用した例が、特願平8−307924号等に記載され
ているが、現像処理関連中心であり、赤外写真撮影する
上での特異性により発生する問題点、懸念点については
ほとんど触れられていない。また、赤外写真は感光波長
域が長波であり、増感色素の性質からも経時によりカブ
リやすいなど保存性に懸念がある現状である。
【0012】更に前述したように、赤外写真撮影の場
合、赤外効果を引き出す上で赤色フィルター等をレンズ
に装着するため、ピントの補正だけでなく、各フィルタ
ーの分光透過率、透過限界波長等の違いにより感度設定
が異なり、さらには光源及び撮影対象、条件によっても
赤外線量が一定でなく、赤外線量を測定できる簡便な測
定器もないため、撮影時の露光の決定が非常に難しいの
が現状である。その為、露光オーバーもしくは露光アン
ダーになる可能性が非常に高く、赤外感光材料としては
広いラチチュードが要求される。
合、赤外効果を引き出す上で赤色フィルター等をレンズ
に装着するため、ピントの補正だけでなく、各フィルタ
ーの分光透過率、透過限界波長等の違いにより感度設定
が異なり、さらには光源及び撮影対象、条件によっても
赤外線量が一定でなく、赤外線量を測定できる簡便な測
定器もないため、撮影時の露光の決定が非常に難しいの
が現状である。その為、露光オーバーもしくは露光アン
ダーになる可能性が非常に高く、赤外感光材料としては
広いラチチュードが要求される。
【0013】また、白黒ペーパーの分光感度は350〜
550nmに吸収を有しているが、先に記載のカラー現
像可能なモノトーン画像形成ハロゲン化銀感光材料また
はセピア調モノトーン画像形成ハロゲン化銀感光材料
は、露光、現像後のイエロー、マゼンタの最小濃度DB
(0)、DG(0)が大きいために、白黒ペーパーへの
プリント時の露光時間が長くなるという欠点を有してい
る。
550nmに吸収を有しているが、先に記載のカラー現
像可能なモノトーン画像形成ハロゲン化銀感光材料また
はセピア調モノトーン画像形成ハロゲン化銀感光材料
は、露光、現像後のイエロー、マゼンタの最小濃度DB
(0)、DG(0)が大きいために、白黒ペーパーへの
プリント時の露光時間が長くなるという欠点を有してい
る。
【0014】さらに、カラー画像形成ハロゲン化銀感光
材料では、撮影後、発色現像した後のネガをスキャナー
に装填すると、ネガを判別し、ネガの階調に適したチャ
ンネルを選び、これに応じたフィルターを透してカラー
ペーパーに露光をするというシステムである。
材料では、撮影後、発色現像した後のネガをスキャナー
に装填すると、ネガを判別し、ネガの階調に適したチャ
ンネルを選び、これに応じたフィルターを透してカラー
ペーパーに露光をするというシステムである。
【0015】しかしながら、モノトーン画像形成赤外感
光性ハロゲン化銀感光材料においては、一般に製品の使
用頻度が少なく、白黒ペーパーにプリントする場合はカ
ラーペーパーと現像処理液が異なるために、従来のカラ
ープリント用自動現像機システムを用いてモノトーン画
像形成赤外感光性ハロゲン化銀感光材料をプリントする
ことはできない。
光性ハロゲン化銀感光材料においては、一般に製品の使
用頻度が少なく、白黒ペーパーにプリントする場合はカ
ラーペーパーと現像処理液が異なるために、従来のカラ
ープリント用自動現像機システムを用いてモノトーン画
像形成赤外感光性ハロゲン化銀感光材料をプリントする
ことはできない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、カラー写真感光材料と共通な現像処理が可能で、か
つ赤外効果の描写性に優れ、被写体の再現画像の明度が
露光レベルによってばらついたりせず、プリント作業性
に優れたモノトーン画像形成赤外感光性ハロゲン化銀写
真感光材料及びプリントシステムを提供することにあ
る。
は、カラー写真感光材料と共通な現像処理が可能で、か
つ赤外効果の描写性に優れ、被写体の再現画像の明度が
露光レベルによってばらついたりせず、プリント作業性
に優れたモノトーン画像形成赤外感光性ハロゲン化銀写
真感光材料及びプリントシステムを提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、以下の
構成により達成された。
構成により達成された。
【0018】1.支持体上の一方の側に、赤外感光性層
および非感光性層を含む写真構成層を有する銀画像形成
型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、画像
露光後、現像処理によって得られるイエロー画像成分の
階調度(γB)が0.79〜1.20であることを特徴
とする銀画像形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材
料。
および非感光性層を含む写真構成層を有する銀画像形成
型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、画像
露光後、現像処理によって得られるイエロー画像成分の
階調度(γB)が0.79〜1.20であることを特徴
とする銀画像形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材
料。
【0019】2.支持体上の一方の側に、赤外感光性層
および非感光性層を有する写真構成層を有し、該赤外感
光性層の少なくとも1層がイエローカプラー、マゼンタ
カプラー、シアンカプラーを含有するモノトーン画像形
成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、画
像露光後、現像処理することにより得られるイエロー画
像成分の階調度(γB)が0.79〜1.60であるこ
とを特徴とするモノトーン画像形成型赤外感光性ハロゲ
ン化銀写真感光材料。
および非感光性層を有する写真構成層を有し、該赤外感
光性層の少なくとも1層がイエローカプラー、マゼンタ
カプラー、シアンカプラーを含有するモノトーン画像形
成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、画
像露光後、現像処理することにより得られるイエロー画
像成分の階調度(γB)が0.79〜1.60であるこ
とを特徴とするモノトーン画像形成型赤外感光性ハロゲ
ン化銀写真感光材料。
【0020】3.支持体上の一方の側に、赤外感光性層
および非感光性層を有する写真構成層を有し、該赤外感
光性層の少なくとも1層がイエローカプラー、マゼンタ
カプラー、シアンカプラーを含有するモノトーン画像形
成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、下
記に示すフィルターAまたはBを介した画像露光後、現
像処理によって得られるイエロー画像成分の階調度(γ
B)が0.60〜1.60であることを特徴とするモノ
トーン画像形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材
料。
および非感光性層を有する写真構成層を有し、該赤外感
光性層の少なくとも1層がイエローカプラー、マゼンタ
カプラー、シアンカプラーを含有するモノトーン画像形
成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、下
記に示すフィルターAまたはBを介した画像露光後、現
像処理によって得られるイエロー画像成分の階調度(γ
B)が0.60〜1.60であることを特徴とするモノ
トーン画像形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材
料。
【0021】フィルターA:分光透過率が350〜57
0nmの範囲で2%以下で、50%の透過率のある波長
λが590nm≦λ≦605nmであり、615〜90
0nmでの透過率が80%以上を有する短波長側吸収赤
色フィルター。
0nmの範囲で2%以下で、50%の透過率のある波長
λが590nm≦λ≦605nmであり、615〜90
0nmでの透過率が80%以上を有する短波長側吸収赤
色フィルター。
【0022】フィルターB:分光透過率が350〜67
5nmの範囲で2%以下で、50%の透過率のある波長
λが690nm≦λ≦715nmであり、730〜90
0nmでの透過率が80%以上を有する長波長側吸収赤
色フィルター。
5nmの範囲で2%以下で、50%の透過率のある波長
λが690nm≦λ≦715nmであり、730〜90
0nmでの透過率が80%以上を有する長波長側吸収赤
色フィルター。
【0023】4.支持体上の一方の側に、赤外感光性層
および非感光性層を含む写真構成層を有する銀画像形成
型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、画像
露光後、現像処理によって得られるシアン画像成分の階
調度(γR)が0.75〜1.15であることを特徴と
する銀画像形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材
料。
および非感光性層を含む写真構成層を有する銀画像形成
型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、画像
露光後、現像処理によって得られるシアン画像成分の階
調度(γR)が0.75〜1.15であることを特徴と
する銀画像形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材
料。
【0024】5.支持体上の一方の側に、赤外感光性層
および非感光性層を有する写真構成層を有し、該赤外感
光性層の少なくとも1層がイエローカプラー、マゼンタ
カプラー、シアンカプラーを含有するモノトーン画像形
成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、画
像露光後、現像処理することにより得られるシアン画像
成分の階調度(γR)が0.70〜1.55であること
を特徴とするモノトーン画像形成型赤外感光性ハロゲン
化銀写真感光材料。
および非感光性層を有する写真構成層を有し、該赤外感
光性層の少なくとも1層がイエローカプラー、マゼンタ
カプラー、シアンカプラーを含有するモノトーン画像形
成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、画
像露光後、現像処理することにより得られるシアン画像
成分の階調度(γR)が0.70〜1.55であること
を特徴とするモノトーン画像形成型赤外感光性ハロゲン
化銀写真感光材料。
【0025】6.支持体上の一方の側に、赤外感光性層
および非感光性層を有する写真構成層を有し、該赤外感
光性層の少なくとも1層がイエローカプラー、マゼンタ
カプラー、シアンカプラーを含有するモノトーン画像形
成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、前
記フィルターAまたはBを介した画像露光後、現像処理
によって得られるシアン画像成分の階調度(γR)が
0.70〜1.55であることを特徴とするモノトーン
画像形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料。
および非感光性層を有する写真構成層を有し、該赤外感
光性層の少なくとも1層がイエローカプラー、マゼンタ
カプラー、シアンカプラーを含有するモノトーン画像形
成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、前
記フィルターAまたはBを介した画像露光後、現像処理
によって得られるシアン画像成分の階調度(γR)が
0.70〜1.55であることを特徴とするモノトーン
画像形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料。
【0026】7.支持体上の一方の側に、赤外感光性層
および非感光性層を有する写真構成層を有し、該赤外感
光性層の少なくとも1層がイエローカプラー、マゼンタ
カプラー、シアンカプラーを含有するモノトーン画像形
成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、標
準白色光源で露光後、発色現像処理する事により得られ
るマゼンタ画像成分の階調度(γG)とイエロー画像成
分の階調度(γB)との比(γB/γG)が0.80〜
1.20、かつマゼンタ画像成分の階調度(γG)とシ
アン画像成分の階調度(γR)との比(γR/γG)が
0.70〜1.15であることを特徴とするモノトーン
画像形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料。
および非感光性層を有する写真構成層を有し、該赤外感
光性層の少なくとも1層がイエローカプラー、マゼンタ
カプラー、シアンカプラーを含有するモノトーン画像形
成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、標
準白色光源で露光後、発色現像処理する事により得られ
るマゼンタ画像成分の階調度(γG)とイエロー画像成
分の階調度(γB)との比(γB/γG)が0.80〜
1.20、かつマゼンタ画像成分の階調度(γG)とシ
アン画像成分の階調度(γR)との比(γR/γG)が
0.70〜1.15であることを特徴とするモノトーン
画像形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料。
【0027】8.支持体上の一方の側に、赤外感光性層
および非感光性層を有する写真構成層を有し、該赤外感
光性層の少なくとも1層がイエローカプラー、マゼンタ
カプラー、シアンカプラーを含有するモノトーン画像形
成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、発
色現像処理する事により得られるイエロー、マゼンタ、
シアンの各画像成分の最小濃度DB(0)、DG
(0)、DR(0)において、−0.17≦DB(0)
−DR(0)≦0.23または−0.50≦DG(0)
−DR(0)≦0.01であることを特徴とするモノト
ーン画像形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料。
および非感光性層を有する写真構成層を有し、該赤外感
光性層の少なくとも1層がイエローカプラー、マゼンタ
カプラー、シアンカプラーを含有するモノトーン画像形
成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、発
色現像処理する事により得られるイエロー、マゼンタ、
シアンの各画像成分の最小濃度DB(0)、DG
(0)、DR(0)において、−0.17≦DB(0)
−DR(0)≦0.23または−0.50≦DG(0)
−DR(0)≦0.01であることを特徴とするモノト
ーン画像形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料。
【0028】9.支持体上の一方の側に、赤外感光性層
および非感光性層を有する写真構成層を有し、該赤外感
光性層の少なくとも1層がイエローカプラー、マゼンタ
カプラー、シアンカプラーを含有するモノトーン画像形
成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、発
色現像処理する事により得られるイエロー、マゼンタ、
シアンの各画像成分の最小濃度DB(0)、DG
(0)、DR(0)において、0.75≦DB(0)/
DR(0)≦1.82または0.61≦DG(0)/D
R(0)≦1.02であることを特徴とするモノトーン
画像形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料。
および非感光性層を有する写真構成層を有し、該赤外感
光性層の少なくとも1層がイエローカプラー、マゼンタ
カプラー、シアンカプラーを含有するモノトーン画像形
成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、発
色現像処理する事により得られるイエロー、マゼンタ、
シアンの各画像成分の最小濃度DB(0)、DG
(0)、DR(0)において、0.75≦DB(0)/
DR(0)≦1.82または0.61≦DG(0)/D
R(0)≦1.02であることを特徴とするモノトーン
画像形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料。
【0029】10.現像処理済みの撮影用モノトーン画
像形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料から、印
画紙にプリントしてモノトーンプリントを得るプリント
システムにおいて、顧客が発色現像型モノトーン印画紙
にプリントしたいか、あるいは銀画像形成型印画紙にプ
リントしたいかの情報に応じて、プリント機器に接続さ
れた発色現像型モノトーン印画紙が装填されたマガジン
か、銀画像形成型印画紙が装填されたマガジンかを選択
し、かつ選択された印画紙に適合したプリント条件チャ
ンネルが設定されたのち、プリントのための露光作業を
実行することを特徴とするプリントシステム。
像形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料から、印
画紙にプリントしてモノトーンプリントを得るプリント
システムにおいて、顧客が発色現像型モノトーン印画紙
にプリントしたいか、あるいは銀画像形成型印画紙にプ
リントしたいかの情報に応じて、プリント機器に接続さ
れた発色現像型モノトーン印画紙が装填されたマガジン
か、銀画像形成型印画紙が装填されたマガジンかを選択
し、かつ選択された印画紙に適合したプリント条件チャ
ンネルが設定されたのち、プリントのための露光作業を
実行することを特徴とするプリントシステム。
【0030】以下、本発明について詳述する。本発明の
赤フィルター(A、B)、イエロー画像成分階調、マゼ
ンタ画像成分階調、シアン画像成分階調について説明す
る。
赤フィルター(A、B)、イエロー画像成分階調、マゼ
ンタ画像成分階調、シアン画像成分階調について説明す
る。
【0031】本発明の請求項3の発明の赤フィルターは
350nm〜570nmの分光透過率が2%以下で、5
0%の透過率のある波長λが590nm≦λ≦605n
mにあり、615nm〜900nmでの透過率が80%
以上であるフィルターであることを特徴としており、市
販されているフィルターとしては、ケンコウ社製のケン
コウ黒白用R−1フィルターなどが挙げられる。
350nm〜570nmの分光透過率が2%以下で、5
0%の透過率のある波長λが590nm≦λ≦605n
mにあり、615nm〜900nmでの透過率が80%
以上であるフィルターであることを特徴としており、市
販されているフィルターとしては、ケンコウ社製のケン
コウ黒白用R−1フィルターなどが挙げられる。
【0032】本発明のマゼンタ階調γGは以下のように
して求める。 (1)試験条件 試験は温度20±5℃、相対湿度60±10%の完全暗
室内で行い、試験する感光材料はこの状態に1時間以上
放置した後使用する。
して求める。 (1)試験条件 試験は温度20±5℃、相対湿度60±10%の完全暗
室内で行い、試験する感光材料はこの状態に1時間以上
放置した後使用する。
【0033】(2)露光条件 試験する感光材料を国際規格:ISO5800(198
7)“Photography−Colournega
tive films for stillphoto
graphy−Determination of I
SO speed”に記載された露光条件に従って露光
する。露光時間は1/100秒とする。
7)“Photography−Colournega
tive films for stillphoto
graphy−Determination of I
SO speed”に記載された露光条件に従って露光
する。露光時間は1/100秒とする。
【0034】露光時には前述の赤色フィルターを光学楔
と光源との間に設置し、フィルターを通してウエッジ露
光を与える。
と光源との間に設置し、フィルターを通してウエッジ露
光を与える。
【0035】(3)処理条件 露光から現像までの間は試験する感光材料を温度20±
5℃、相対湿度60±10%の状態に保つ。現像処理は
露光後30分以上6時間以内に完了させる。
5℃、相対湿度60±10%の状態に保つ。現像処理は
露光後30分以上6時間以内に完了させる。
【0036】(4)濃度測定 濃度はlog10(θ0/θ)で表す。θ0は濃度測定のた
めの照明光束、θは被測定部の透過光束である。濃度測
定の幾何条件は照明光束が法線方向の平行光束であり、
透過光束としては透過して半空間に拡散された全光束を
用いることを基準とし、これ以外の測定方法を用いる場
合には標準濃度片による補正を行なう。
めの照明光束、θは被測定部の透過光束である。濃度測
定の幾何条件は照明光束が法線方向の平行光束であり、
透過光束としては透過して半空間に拡散された全光束を
用いることを基準とし、これ以外の測定方法を用いる場
合には標準濃度片による補正を行なう。
【0037】また測定の際、乳剤膜面は受光装置側に対
面させるものとする。濃度測定はB、G、Rのステータ
スM濃度とする。
面させるものとする。濃度測定はB、G、Rのステータ
スM濃度とする。
【0038】マゼンタ濃度とは、このうちG濃度測定の
ことである。 (5)階調度 (1)から(4)に示した条件で処理、濃度測定して求
められた濃度を露光量の常用対数値(logE)に対し
て得られたB、G、R各濃度をプロットし、濃度関数曲
線を決定する。得られたマゼンタ特性曲線における最低
濃度+0.3を与える露光量(logE)から光域Δl
ogE=1.5の点を結ぶ特性曲線の傾きを求め、マゼ
ンタ発色画像の特性曲線の階調度γGとする。
ことである。 (5)階調度 (1)から(4)に示した条件で処理、濃度測定して求
められた濃度を露光量の常用対数値(logE)に対し
て得られたB、G、R各濃度をプロットし、濃度関数曲
線を決定する。得られたマゼンタ特性曲線における最低
濃度+0.3を与える露光量(logE)から光域Δl
ogE=1.5の点を結ぶ特性曲線の傾きを求め、マゼ
ンタ発色画像の特性曲線の階調度γGとする。
【0039】イエロー画像成分濃度、シアン画像成分濃
度についても、それぞれB濃度、R濃度を示し、イエロ
ー画像成分階調、シアン画像成分階調についても、マゼ
ンタ画像成分階調と同様である。
度についても、それぞれB濃度、R濃度を示し、イエロ
ー画像成分階調、シアン画像成分階調についても、マゼ
ンタ画像成分階調と同様である。
【0040】本発明においては、支持体上の一方の側
に、赤外感光性層および非感光性層を含む写真構成層を
有する銀画像形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材
料において、画像露光後、現像処理によって得られるイ
エロー画像成分の階調度(γB)が0.79〜1.20
であり、好ましくは0.85〜1.10である。
に、赤外感光性層および非感光性層を含む写真構成層を
有する銀画像形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材
料において、画像露光後、現像処理によって得られるイ
エロー画像成分の階調度(γB)が0.79〜1.20
であり、好ましくは0.85〜1.10である。
【0041】また、支持体上の一方の側に、赤外感光性
層および非感光性層を有する写真構成層を有し、該赤外
感光性層の少なくとも1層がイエローカプラー、マゼン
タカプラー、シアンカプラーを含有するモノトーン画像
形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、
画像露光後、現像処理することにより得られるイエロー
画像成分の階調度(γB)が0.79〜1.60であ
り、好ましくは0.85〜1.30である。
層および非感光性層を有する写真構成層を有し、該赤外
感光性層の少なくとも1層がイエローカプラー、マゼン
タカプラー、シアンカプラーを含有するモノトーン画像
形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、
画像露光後、現像処理することにより得られるイエロー
画像成分の階調度(γB)が0.79〜1.60であ
り、好ましくは0.85〜1.30である。
【0042】また、該モノトーン画像形成型赤外感光性
ハロゲン化銀写真感光材料において、赤フィルターAま
たはBを介して画像露光後、現像処理によって得られる
イエロー画像成分の階調度(γB)が0.60〜1.6
0であり、好ましくは0.85〜1.30である。
ハロゲン化銀写真感光材料において、赤フィルターAま
たはBを介して画像露光後、現像処理によって得られる
イエロー画像成分の階調度(γB)が0.60〜1.6
0であり、好ましくは0.85〜1.30である。
【0043】支持体上の一方の側に、赤外感光性層およ
び非感光性層を含む写真構成層を有する銀画像形成型赤
外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、画像露光
後、現像処理によって得られるシアン画像成分の階調度
(γR)が0.75〜1.15であり、好ましくは0.
75〜1.00である。
び非感光性層を含む写真構成層を有する銀画像形成型赤
外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、画像露光
後、現像処理によって得られるシアン画像成分の階調度
(γR)が0.75〜1.15であり、好ましくは0.
75〜1.00である。
【0044】支持体上の一方の側に、赤外感光性層およ
び非感光性層を有する写真構成層を有し、該赤外感光性
層の少なくとも1層がイエローカプラー、マゼンタカプ
ラー、シアンカプラーを含有するモノトーン画像形成型
赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、画像露
光後、現像処理することにより得られるシアン画像成分
の階調度(γR)が0.70〜1.55であり、好まし
くは0.75〜1.20である。
び非感光性層を有する写真構成層を有し、該赤外感光性
層の少なくとも1層がイエローカプラー、マゼンタカプ
ラー、シアンカプラーを含有するモノトーン画像形成型
赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、画像露
光後、現像処理することにより得られるシアン画像成分
の階調度(γR)が0.70〜1.55であり、好まし
くは0.75〜1.20である。
【0045】支持体上の一方の側に、赤外感光性層およ
び非感光性層を有する写真構成層を有し、該赤外感光性
層の少なくとも1層がイエローカプラー、マゼンタカプ
ラー、シアンカプラーを含有するモノトーン画像形成型
赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、前記フ
ィルターAまたはBを介した画像露光後、現像処理によ
って得られるシアン画像成分の階調度(γR)が0.7
0〜1.55であり、好ましくは0.75〜1.20で
ある。
び非感光性層を有する写真構成層を有し、該赤外感光性
層の少なくとも1層がイエローカプラー、マゼンタカプ
ラー、シアンカプラーを含有するモノトーン画像形成型
赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、前記フ
ィルターAまたはBを介した画像露光後、現像処理によ
って得られるシアン画像成分の階調度(γR)が0.7
0〜1.55であり、好ましくは0.75〜1.20で
ある。
【0046】また、支持体上の一方の側に、赤外感光性
層および非感光性層を有する写真構成層を有し、該赤外
感光性層の少なくとも1層がイエローカプラー、マゼン
タカプラー、シアンカプラーを含有するモノトーン画像
形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、
標準白色光源で露光後、発色現像処理する事により得ら
れるマゼンタ画像成分の階調度(γG)とイエロー画像
成分の階調度(γB)との比(γB/γG)が0.80
〜1.20、かつマゼンタ画像成分の階調度(γG)と
シアン画像成分の階調度(γR)との比(γR/γG)
が0.70〜1.15の関係であり、好ましくは、マゼ
ンタの階調度とイエローの階調度との比(γB/γG)
が0.95〜1.15、かつマゼンタの階調度(γG)
とシアンの階調度(γR)との比(γR/γG)が0.
85〜1.05の関係にあることである。
層および非感光性層を有する写真構成層を有し、該赤外
感光性層の少なくとも1層がイエローカプラー、マゼン
タカプラー、シアンカプラーを含有するモノトーン画像
形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、
標準白色光源で露光後、発色現像処理する事により得ら
れるマゼンタ画像成分の階調度(γG)とイエロー画像
成分の階調度(γB)との比(γB/γG)が0.80
〜1.20、かつマゼンタ画像成分の階調度(γG)と
シアン画像成分の階調度(γR)との比(γR/γG)
が0.70〜1.15の関係であり、好ましくは、マゼ
ンタの階調度とイエローの階調度との比(γB/γG)
が0.95〜1.15、かつマゼンタの階調度(γG)
とシアンの階調度(γR)との比(γR/γG)が0.
85〜1.05の関係にあることである。
【0047】従来の白黒写真のように、現像処理によっ
て階調をコントロールできない状況では、前述した本発
明の目的を達成し、失敗のない赤外写真を撮影する上で
階調設計は重要な位置づけになる。
て階調をコントロールできない状況では、前述した本発
明の目的を達成し、失敗のない赤外写真を撮影する上で
階調設計は重要な位置づけになる。
【0048】本発明では、赤外写真特有の透明感、現像
的な描写、立体感を損なわないレベルでプリントを仕上
げるために、支持体上の一方の側に、赤外感光性層およ
び非感光性層を有する写真構成層を有し、該赤外感光性
層の少なくとも1層がイエローカプラー、マゼンタカプ
ラー、シアンカプラーを含有するモノトーン画像形成型
赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、発色現
像処理する事により得られるイエロー、マゼンタ、シア
ンの各画像成分の最小濃度DB(0)、DG(0)、D
R(0)において、−0.17≦DB(0)−DR
(0)≦0.23または−0.50≦DG(0)−DR
(0)≦0.01であり、好ましくは−0.10≦DG
(0)−DR(0)≦0.03または−0.10≦DB
(0)−DR(0)≦0.00である。
的な描写、立体感を損なわないレベルでプリントを仕上
げるために、支持体上の一方の側に、赤外感光性層およ
び非感光性層を有する写真構成層を有し、該赤外感光性
層の少なくとも1層がイエローカプラー、マゼンタカプ
ラー、シアンカプラーを含有するモノトーン画像形成型
赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、発色現
像処理する事により得られるイエロー、マゼンタ、シア
ンの各画像成分の最小濃度DB(0)、DG(0)、D
R(0)において、−0.17≦DB(0)−DR
(0)≦0.23または−0.50≦DG(0)−DR
(0)≦0.01であり、好ましくは−0.10≦DG
(0)−DR(0)≦0.03または−0.10≦DB
(0)−DR(0)≦0.00である。
【0049】支持体上の一方の側に、赤外感光性層およ
び非感光性層を有する写真構成層を有し、該赤外感光性
層の少なくとも1層がイエローカプラー、マゼンタカプ
ラー、シアンカプラーを含有するモノトーン画像形成型
赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、発色現
像処理する事により得られるイエロー、マゼンタ、シア
ンの各画像成分の最小濃度DB(0)、DG(0)、D
R(0)において、0.75≦DB(0)/DR(0)
≦1.82または0.61≦DG(0)/DR(0)≦
1.02であり、好ましくは0.80≦DB(0)/D
R(0)≦1.20または0.75≦DG(0)/DR
(0)≦1.00である。
び非感光性層を有する写真構成層を有し、該赤外感光性
層の少なくとも1層がイエローカプラー、マゼンタカプ
ラー、シアンカプラーを含有するモノトーン画像形成型
赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、発色現
像処理する事により得られるイエロー、マゼンタ、シア
ンの各画像成分の最小濃度DB(0)、DG(0)、D
R(0)において、0.75≦DB(0)/DR(0)
≦1.82または0.61≦DG(0)/DR(0)≦
1.02であり、好ましくは0.80≦DB(0)/D
R(0)≦1.20または0.75≦DG(0)/DR
(0)≦1.00である。
【0050】本発明においては、現像処理済みの撮影用
モノトーン画像形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光
材料から、印画紙にプリントしてモノトーンプリントを
得るプリントシステムにおいて、顧客が発色現像型モノ
トーン印画紙にプリントしたいか、あるいは銀画像形成
型印画紙にプリントしたいかの情報に応じて、プリント
機器に接続された発色現像型モノトーン印画紙が装填さ
れたマガジンか、銀画像形成型印画紙が装填されたマガ
ジンかを選択し、かつ選択された印画紙に適合したプリ
ント条件チャンネルが設定されたのち、プリントのため
の露光作業を実行することを特徴とするプリントシステ
ムによって、本発明の効果を発揮する。
モノトーン画像形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光
材料から、印画紙にプリントしてモノトーンプリントを
得るプリントシステムにおいて、顧客が発色現像型モノ
トーン印画紙にプリントしたいか、あるいは銀画像形成
型印画紙にプリントしたいかの情報に応じて、プリント
機器に接続された発色現像型モノトーン印画紙が装填さ
れたマガジンか、銀画像形成型印画紙が装填されたマガ
ジンかを選択し、かつ選択された印画紙に適合したプリ
ント条件チャンネルが設定されたのち、プリントのため
の露光作業を実行することを特徴とするプリントシステ
ムによって、本発明の効果を発揮する。
【0051】撮影後、発色現像処理して得られたモノト
ーンネガをカラーペーパーマガジン及び白黒ペーパーマ
ガジンの両方を選択により露光できることを特徴とした
自動現像機に装填し、赤外感光性ハロゲン化銀写真感光
材料に適した露光チャンネルを選択し、露光を行うこと
を特徴とするプリントシステムである。
ーンネガをカラーペーパーマガジン及び白黒ペーパーマ
ガジンの両方を選択により露光できることを特徴とした
自動現像機に装填し、赤外感光性ハロゲン化銀写真感光
材料に適した露光チャンネルを選択し、露光を行うこと
を特徴とするプリントシステムである。
【0052】好ましくは、自動現像機には、カラーペー
パーマガジンと1種以上の階調を持つ白黒ペーパーマガ
ジンが同時に装着されており、あらかじめペーパーの選
択を撮影フィルムに記録しておいてもよいし、手動のキ
ーボード選択でも切替が可能であり、ネガ階調に適した
露光チャンネルを自動または手動で選択することで、ペ
ーパー露光時のフィルター制御によりプリント画像の階
調を変化させることが容易にできる。
パーマガジンと1種以上の階調を持つ白黒ペーパーマガ
ジンが同時に装着されており、あらかじめペーパーの選
択を撮影フィルムに記録しておいてもよいし、手動のキ
ーボード選択でも切替が可能であり、ネガ階調に適した
露光チャンネルを自動または手動で選択することで、ペ
ーパー露光時のフィルター制御によりプリント画像の階
調を変化させることが容易にできる。
【0053】本発明において好ましく用いられるハロゲ
ン化銀粒子は、転位線を有する平板粒子である。
ン化銀粒子は、転位線を有する平板粒子である。
【0054】平板粒子とは、結晶学的には双晶に分類さ
れる。双晶とは、一つの粒子内に一つ以上の双晶面を有
するハロゲン化銀結晶であるが、双晶の形態の分類はク
ラインとモイザーによる報文フォトグラフィッシェコレ
スポンデンツ(Photographishe Kor
respondenz)第99巻、p100、同第10
0巻、p57に詳しく述べられている。
れる。双晶とは、一つの粒子内に一つ以上の双晶面を有
するハロゲン化銀結晶であるが、双晶の形態の分類はク
ラインとモイザーによる報文フォトグラフィッシェコレ
スポンデンツ(Photographishe Kor
respondenz)第99巻、p100、同第10
0巻、p57に詳しく述べられている。
【0055】本発明に好ましく用いられる平板粒子は、
主平面に平行な双晶面を2枚有する。双晶面は透過型電
子顕微鏡により観察することができる。具体的な方法は
次の通りである。
主平面に平行な双晶面を2枚有する。双晶面は透過型電
子顕微鏡により観察することができる。具体的な方法は
次の通りである。
【0056】まず、含有される平板粒子が、支持体上に
ほぼ主平面が平行に配向するようにハロゲン化銀写真乳
剤を塗布し、試料を作製する。これをダイヤモンド・カ
ッターを用いて切削し、厚さ0.1μm程度の薄切片を
得る。この切片を透過型電子顕微鏡で観察することによ
り双晶面の存在を確認することができる。
ほぼ主平面が平行に配向するようにハロゲン化銀写真乳
剤を塗布し、試料を作製する。これをダイヤモンド・カ
ッターを用いて切削し、厚さ0.1μm程度の薄切片を
得る。この切片を透過型電子顕微鏡で観察することによ
り双晶面の存在を確認することができる。
【0057】平板粒子における2枚の双晶面間距離は、
上記の透過型電子顕微鏡を用いた切片の観察において、
主平面に対しほぼ垂直に切断された断面を示す平板粒子
を任意に1000個以上選び、主平面に平行な偶数枚の
双晶面の内、最も距離の短い2枚の双晶面間距離をそれ
ぞれの粒子について求め、加算平均することにより得ら
れる。
上記の透過型電子顕微鏡を用いた切片の観察において、
主平面に対しほぼ垂直に切断された断面を示す平板粒子
を任意に1000個以上選び、主平面に平行な偶数枚の
双晶面の内、最も距離の短い2枚の双晶面間距離をそれ
ぞれの粒子について求め、加算平均することにより得ら
れる。
【0058】本発明において、双晶面間距離は、核形成
時の過飽和状態に影響を及ぼす因子、例えばゼラチン濃
度、ゼラチン種、温度、沃素イオン濃度、pBr、p
H、イオン供給速度、攪拌回転数等の諸因子の組み合わ
せにおいて適切に選択することにより制御することがで
きる。一般に核形成を高過飽和状態で行なうほど、双晶
面間距離を狭くすることができる。
時の過飽和状態に影響を及ぼす因子、例えばゼラチン濃
度、ゼラチン種、温度、沃素イオン濃度、pBr、p
H、イオン供給速度、攪拌回転数等の諸因子の組み合わ
せにおいて適切に選択することにより制御することがで
きる。一般に核形成を高過飽和状態で行なうほど、双晶
面間距離を狭くすることができる。
【0059】過飽和因子に関しての詳細は、例えば特開
昭63−92924号、あるいは特開平1−21363
7号等の記述を参考にすることができる。
昭63−92924号、あるいは特開平1−21363
7号等の記述を参考にすることができる。
【0060】本発明において、双晶面間距離の平均は
0.01μm〜0.05μmが好ましく、更に好ましく
は0.013μm〜0.025μmである。
0.01μm〜0.05μmが好ましく、更に好ましく
は0.013μm〜0.025μmである。
【0061】平板粒子の厚さは、前述の透過型電子顕微
鏡を用いた切片の観察により、同様にしてそれぞれの粒
子について厚さを求め、加算平均することにより得られ
る。平板粒子の厚さは0.05μm〜1.5μmが好ま
しく、更に好ましくは0.07μm〜0.50μmであ
る。
鏡を用いた切片の観察により、同様にしてそれぞれの粒
子について厚さを求め、加算平均することにより得られ
る。平板粒子の厚さは0.05μm〜1.5μmが好ま
しく、更に好ましくは0.07μm〜0.50μmであ
る。
【0062】平板粒子は、全投影面積の50%以上がア
スペクト比(粒径/粒子厚さ)が5以上であり、好まし
くは全投影面積の60%以上がアスペクト比7以上であ
り、更に好ましくは全投影面積の70%以上がアスペク
ト比9以上である。
スペクト比(粒径/粒子厚さ)が5以上であり、好まし
くは全投影面積の60%以上がアスペクト比7以上であ
り、更に好ましくは全投影面積の70%以上がアスペク
ト比9以上である。
【0063】平板粒子の平均粒径は、該ハロゲン化銀粒
子の投影面積の円相当直径(該ハロゲン化銀粒子と同じ
投影面積を有する円の直径)の個数平均値で示される
が、0.1〜5.0μmが好ましく、更に好ましくは
0.5〜3.0μmである。
子の投影面積の円相当直径(該ハロゲン化銀粒子と同じ
投影面積を有する円の直径)の個数平均値で示される
が、0.1〜5.0μmが好ましく、更に好ましくは
0.5〜3.0μmである。
【0064】粒径は、例えば該粒子を電子顕微鏡で1万
倍から7万倍に拡大して撮影し、そのプリント上の粒子
径または投影時の面積を実測することによって得ること
ができる(測定粒子個数は無差別に1000個以上ある
こととする)。
倍から7万倍に拡大して撮影し、そのプリント上の粒子
径または投影時の面積を実測することによって得ること
ができる(測定粒子個数は無差別に1000個以上ある
こととする)。
【0065】また平均粒径は、各々の粒子の投影面積の
円相当直径の個数平均値とする。平板粒子は、単分散の
ハロゲン化銀乳剤からなる。
円相当直径の個数平均値とする。平板粒子は、単分散の
ハロゲン化銀乳剤からなる。
【0066】本発明において単分散乳剤とは、(標準偏
差/平均粒径)×100を粒径の変動係数[%]として
分布の広さを定義したとき25%以下のものであること
が好ましく、より好ましくは20%以下のものであり、
更に好ましくは16%以下のものである。ここに平均粒
径および標準偏差は、上記定義した粒径から求めるもの
とする。
差/平均粒径)×100を粒径の変動係数[%]として
分布の広さを定義したとき25%以下のものであること
が好ましく、より好ましくは20%以下のものであり、
更に好ましくは16%以下のものである。ここに平均粒
径および標準偏差は、上記定義した粒径から求めるもの
とする。
【0067】平板粒子の平均沃化銀含有率は通常1mo
l%以上であるが、好ましくは1〜10mol%であ
り、更に好ましくは2〜5mol%である。また本発明
に好ましく用いられる小粒径平板粒子は、平均沃化銀含
有率が好ましくは0〜8mol%であり、更に好ましく
は0〜4mol%である。
l%以上であるが、好ましくは1〜10mol%であ
り、更に好ましくは2〜5mol%である。また本発明
に好ましく用いられる小粒径平板粒子は、平均沃化銀含
有率が好ましくは0〜8mol%であり、更に好ましく
は0〜4mol%である。
【0068】平板粒子は上記のように沃臭化銀を主とし
て含有する乳剤であるが、本発明の効果を損なわない範
囲で他の組成のハロゲン化銀、例えば塩化銀を含有させ
ることができる。
て含有する乳剤であるが、本発明の効果を損なわない範
囲で他の組成のハロゲン化銀、例えば塩化銀を含有させ
ることができる。
【0069】ハロゲン化銀粒子における沃化銀の分布状
態は、各種の物理的測定法によって検知することがで
き、例えば日本写真学会・1981年度年次大会講演要
旨集に記載されているような、低温でのルミネッセンス
の測定やEPMA法、X線回折法によって調べることが
できる。
態は、各種の物理的測定法によって検知することがで
き、例えば日本写真学会・1981年度年次大会講演要
旨集に記載されているような、低温でのルミネッセンス
の測定やEPMA法、X線回折法によって調べることが
できる。
【0070】本発明において、個々のハロゲン化銀粒子
の沃化銀含有率及び平均沃化銀含有率は、EPMA法
(Electron Probe Micro Ana
lyzer法)を用いることにより求めることが可能で
ある。この方法は、乳剤粒子を互いに接触しないように
良く分散したサンプルを作製し、電子ビームを照射する
電子線励起によるX線分析より極微小な部分の元素分析
が行える。この方法により、各粒子から放射される銀及
び沃度の特性X線強度を求めることにより、個々の粒子
のハロゲン組成が決定できる。少なくとも50個の粒子
についてEPMA法により沃化銀含有率を求めれば、こ
れらの平均から平均沃化銀含有率が求められる。
の沃化銀含有率及び平均沃化銀含有率は、EPMA法
(Electron Probe Micro Ana
lyzer法)を用いることにより求めることが可能で
ある。この方法は、乳剤粒子を互いに接触しないように
良く分散したサンプルを作製し、電子ビームを照射する
電子線励起によるX線分析より極微小な部分の元素分析
が行える。この方法により、各粒子から放射される銀及
び沃度の特性X線強度を求めることにより、個々の粒子
のハロゲン組成が決定できる。少なくとも50個の粒子
についてEPMA法により沃化銀含有率を求めれば、こ
れらの平均から平均沃化銀含有率が求められる。
【0071】また、平均沃化銀含有率の測定は、蛍光X
線分析法、ICP(誘導プラズマ)発光分析法、ICP
質量分析法など、よく知られた他の方法で、乳剤全体の
沃化銀含有率を測定することによっても求めることがで
きる。
線分析法、ICP(誘導プラズマ)発光分析法、ICP
質量分析法など、よく知られた他の方法で、乳剤全体の
沃化銀含有率を測定することによっても求めることがで
きる。
【0072】本発明における平板粒子は、1種類の平板
粒子内においては粒子間の沃化銀含有率がより均一にな
っていることが好ましい。EPMA法により粒子間の沃
化銀含有率の分布を測定した時に、相対標準偏差が30
%以下が好ましく、更に20%以下であることが好まし
い。
粒子内においては粒子間の沃化銀含有率がより均一にな
っていることが好ましい。EPMA法により粒子間の沃
化銀含有率の分布を測定した時に、相対標準偏差が30
%以下が好ましく、更に20%以下であることが好まし
い。
【0073】また、平板粒子の好ましい態様のひとつと
して、粒子中心部に粒子の平均沃化銀含有率よりも低い
平均沃化銀含有率を有する低沃化銀領域を有する平板粒
子であることが挙げられる。該平板粒子について詳しく
説明する。
して、粒子中心部に粒子の平均沃化銀含有率よりも低い
平均沃化銀含有率を有する低沃化銀領域を有する平板粒
子であることが挙げられる。該平板粒子について詳しく
説明する。
【0074】平板粒子を主平面に垂直に観察し、主平面
の中心より、辺に垂直な線分を引き、この線分上に線分
の長さの10%以下おきに点をとり、各点の主平面に垂
直な部分の平均沃化銀含有率を測定する。このとき測定
スポットは40nm以下に絞ることが必要である。ま
た、試料の損傷を考慮して、測定温度は、−100℃以
下に冷却することが必要である。各測定点における積算
時間は30秒以上とることとする。このようにして、粒
子の平均沃化銀含有率より平均沃化銀含有率の低い中心
領域の存在を確認することができる。該低沃化銀領域
の、粒子の総銀量に対する比率は、40%以上であるこ
とが好ましく、50%以上であることがより好ましく、
60%以上であることがさらに好ましい。
の中心より、辺に垂直な線分を引き、この線分上に線分
の長さの10%以下おきに点をとり、各点の主平面に垂
直な部分の平均沃化銀含有率を測定する。このとき測定
スポットは40nm以下に絞ることが必要である。ま
た、試料の損傷を考慮して、測定温度は、−100℃以
下に冷却することが必要である。各測定点における積算
時間は30秒以上とることとする。このようにして、粒
子の平均沃化銀含有率より平均沃化銀含有率の低い中心
領域の存在を確認することができる。該低沃化銀領域
の、粒子の総銀量に対する比率は、40%以上であるこ
とが好ましく、50%以上であることがより好ましく、
60%以上であることがさらに好ましい。
【0075】平板粒子の表面のハロゲン組成はXPS法
(X−ray Photoelectron Spec
troscopy法:X線光電子分光法)によって次の
ように求められる。
(X−ray Photoelectron Spec
troscopy法:X線光電子分光法)によって次の
ように求められる。
【0076】すなわち、試料を1×10-8torr以下
の超高真空中で−110℃以下まで冷却し、プローブ用
X線としてMgKαをX線源電圧15kV、X線源電流
40mAで照射し、Ag3d5/2、Br3d、I3d
3/2の電子について測定する。測定されたピークの積
分強度を感度因子(Sensitivity Fact
or)で補正し、これらの強度比からハロゲン化銀表面
のハライド組成を求める。
の超高真空中で−110℃以下まで冷却し、プローブ用
X線としてMgKαをX線源電圧15kV、X線源電流
40mAで照射し、Ag3d5/2、Br3d、I3d
3/2の電子について測定する。測定されたピークの積
分強度を感度因子(Sensitivity Fact
or)で補正し、これらの強度比からハロゲン化銀表面
のハライド組成を求める。
【0077】平板粒子の表面の沃化銀含有率は好ましく
は1mol%以上であり、より好ましくは2〜20mo
l%であり、更に好ましくは3〜15mol%である。
は1mol%以上であり、より好ましくは2〜20mo
l%であり、更に好ましくは3〜15mol%である。
【0078】ハロゲン化銀粒子が有する転位線は、例え
ばJ.F.Hamilton、Photo.Sci.E
ng.11(1967)57や、T.Shiozaw
a,J.Soc.Phot.Sci.Japan35
(1972)213に記載の、低温での透過型電子顕微
鏡を用いた直接的な方法により観察できる。
ばJ.F.Hamilton、Photo.Sci.E
ng.11(1967)57や、T.Shiozaw
a,J.Soc.Phot.Sci.Japan35
(1972)213に記載の、低温での透過型電子顕微
鏡を用いた直接的な方法により観察できる。
【0079】即ち、乳剤から粒子に転位が発生するほど
の圧力をかけないように注意して取り出したハロゲン化
銀粒子を、電子顕微鏡用のメッシュに乗せ、電子線によ
る損傷(プリントアウトなど)を防ぐように試料を冷却
した状態で透過法により観察を行う。この時、粒子の厚
みが厚いほど電子線が透過しにくくなるので、高圧型の
電子顕微鏡を用いた法がより鮮明に観察することができ
る。このような方法によって得られた粒子写真から、個
々の粒子における転位線の位置及び数を求めることがで
きる。
の圧力をかけないように注意して取り出したハロゲン化
銀粒子を、電子顕微鏡用のメッシュに乗せ、電子線によ
る損傷(プリントアウトなど)を防ぐように試料を冷却
した状態で透過法により観察を行う。この時、粒子の厚
みが厚いほど電子線が透過しにくくなるので、高圧型の
電子顕微鏡を用いた法がより鮮明に観察することができ
る。このような方法によって得られた粒子写真から、個
々の粒子における転位線の位置及び数を求めることがで
きる。
【0080】平板粒子は主平面の中心領域と外周領域の
両方に転位線を有する。ここでいう平板粒子の主平面の
中心領域とは、平板粒子の主平面と等しい面積をもつ円
の半径の80%の半径を有し、中心を共有したときの円
形部分にある平板粒子の厚さを有する領域の事である。
一方、平板粒子の外周領域とは、前記中心領域の外側の
環状領域に相当する面積を有する、平板粒子の周辺に存
在し、かつ平板粒子の厚さを有する領域をいう。
両方に転位線を有する。ここでいう平板粒子の主平面の
中心領域とは、平板粒子の主平面と等しい面積をもつ円
の半径の80%の半径を有し、中心を共有したときの円
形部分にある平板粒子の厚さを有する領域の事である。
一方、平板粒子の外周領域とは、前記中心領域の外側の
環状領域に相当する面積を有する、平板粒子の周辺に存
在し、かつ平板粒子の厚さを有する領域をいう。
【0081】1粒子中に存在する転位線の本数の測定は
次のようにして行う。入射電子に対して傾斜角度を変え
た一連の粒子写真を各粒子について撮影し、転位線の存
在を確認する。このとき、転位線の本数を数えられるも
のについてはその本数を数える。転位線が密集して存在
したり、又は転位線が互いに交わっているときなど、1
粒子当たりの転位線の本数を数える事ができない場合は
多数の転位線が存在すると数える。
次のようにして行う。入射電子に対して傾斜角度を変え
た一連の粒子写真を各粒子について撮影し、転位線の存
在を確認する。このとき、転位線の本数を数えられるも
のについてはその本数を数える。転位線が密集して存在
したり、又は転位線が互いに交わっているときなど、1
粒子当たりの転位線の本数を数える事ができない場合は
多数の転位線が存在すると数える。
【0082】平板粒子の主平面の中心領域に存在する転
位線は、いわゆる転位網を形成しているものが多く、そ
の本数を明確に数えられない場合がある。
位線は、いわゆる転位網を形成しているものが多く、そ
の本数を明確に数えられない場合がある。
【0083】一方、平板粒子の外周領域に存在する転位
線は、粒子の中心から辺に向かって放射状に伸びた線と
して観察されるが、しばしば蛇行している。
線は、粒子の中心から辺に向かって放射状に伸びた線と
して観察されるが、しばしば蛇行している。
【0084】平板粒子は、個数比率の30%以上が、そ
の主平面の中心領域と外周領域の両方に転位線を有し、
かつ外周領域の転位線の本数が1粒子当たり20本以上
を有することが好ましいが、50%以上(個数比率)の
平板粒子がその主平面の中心領域と外周領域の両方に転
位線を有しかつ外周領域の転位線の本数が1粒子当たり
30本以上を有する事がより好ましく、70%以上(個
数比率)の平板粒子がその主平面の中心領域と外周領域
の両方に転位線を有し、かつ外周領域の転位線の本数が
1粒子当たり40本以上を有する事が更に好ましい。
の主平面の中心領域と外周領域の両方に転位線を有し、
かつ外周領域の転位線の本数が1粒子当たり20本以上
を有することが好ましいが、50%以上(個数比率)の
平板粒子がその主平面の中心領域と外周領域の両方に転
位線を有しかつ外周領域の転位線の本数が1粒子当たり
30本以上を有する事がより好ましく、70%以上(個
数比率)の平板粒子がその主平面の中心領域と外周領域
の両方に転位線を有し、かつ外周領域の転位線の本数が
1粒子当たり40本以上を有する事が更に好ましい。
【0085】ハロゲン化銀粒子への転位線の導入法とし
ては、例えば、沃化カリウムのような沃素イオンを含む
水溶液と水溶性銀塩溶液をダブルジェットで添加する方
法、もしくは沃化銀を含む微粒子乳剤を添加する方法、
沃素イオンを含む溶液のみを添加する方法、特開平6−
11781号に記載されているような沃素イオン放出剤
を用いる方法等の、公知の方法を使用して所望の位置で
転位線の起源となる転位を形成することができる。これ
らの方法の中では、沃化銀を含む微粒子乳剤を添加する
方法や沃素イオン放出剤を用いる方法が特に好ましい。
ては、例えば、沃化カリウムのような沃素イオンを含む
水溶液と水溶性銀塩溶液をダブルジェットで添加する方
法、もしくは沃化銀を含む微粒子乳剤を添加する方法、
沃素イオンを含む溶液のみを添加する方法、特開平6−
11781号に記載されているような沃素イオン放出剤
を用いる方法等の、公知の方法を使用して所望の位置で
転位線の起源となる転位を形成することができる。これ
らの方法の中では、沃化銀を含む微粒子乳剤を添加する
方法や沃素イオン放出剤を用いる方法が特に好ましい。
【0086】沃素イオン放出剤を用いる場合は、p−ヨ
ードアセトアミドベンゼンスルホン酸ナトリウム、2−
ヨードエタノール、2−ヨードアセトアミドなどを好ま
しく用いる事ができる。
ードアセトアミドベンゼンスルホン酸ナトリウム、2−
ヨードエタノール、2−ヨードアセトアミドなどを好ま
しく用いる事ができる。
【0087】平板粒子は、潜像が主として表面に形成さ
れる粒子あるいは主として粒子内部に形成される粒子い
ずれであっても良い。
れる粒子あるいは主として粒子内部に形成される粒子い
ずれであっても良い。
【0088】平板粒子は、前述の粒子外周領域に多価金
属化合物を含有する構成を採ってもよい。
属化合物を含有する構成を採ってもよい。
【0089】ここに、用語“ドーピング”、あるいは
“ドープ”はハロゲン化銀粒子中に銀イオン又はハロゲ
ン化物イオン以外の物質を含有させることを指す。用語
“ドーパント”はハロゲン化銀粒子にドープする化合物
を指す。用語“メタルドーパント”はハロゲン化銀粒子
にドープする多価金属化合物を指す。
“ドープ”はハロゲン化銀粒子中に銀イオン又はハロゲ
ン化物イオン以外の物質を含有させることを指す。用語
“ドーパント”はハロゲン化銀粒子にドープする化合物
を指す。用語“メタルドーパント”はハロゲン化銀粒子
にドープする多価金属化合物を指す。
【0090】本発明において粒子外周領域に含有せしめ
るメタルドーパントとして、Mg、Al、Ca、Sc、
Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Cu、Zn、G
a、Ge、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Tc、Ru、
Rh、Pd、Cd、Sn、Ba、Ce、Eu、W、R
e、Os、Ir、Pt、Hg、Tl、Pb、Bi、In
等の金属化合物を好ましく用いることができる。
るメタルドーパントとして、Mg、Al、Ca、Sc、
Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Cu、Zn、G
a、Ge、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Tc、Ru、
Rh、Pd、Cd、Sn、Ba、Ce、Eu、W、R
e、Os、Ir、Pt、Hg、Tl、Pb、Bi、In
等の金属化合物を好ましく用いることができる。
【0091】また、ドープする金属化合物は、単塩又は
金属錯体から選択することが好ましい。金属錯体から選
択する場合、6配位、5配位、4配位、2配位錯体が好
ましく、八面体6配位、平面4配位錯体がより好まし
い。また錯体は単核錯体であっても多核錯体であっても
よい。また錯体を構成する配位子としては、CN-、C
O、NO2-、1,10−フェナントロリン、2,2′−
ビピリジン、SO3 -、エチレンジアミン、NH3、ピリ
ジン、H2O、NCS-、CO-、NO3 -、SO4 -、O
H-、N3 -、S2 -、F-、Cl-、Br-、I-などを用い
ることができる。特に好ましいメタルドーパントとし
て、K4Fe(CN)6、K3Fe(CN)6、Pb(NO
3)2、K2IrCl6、K3IrCl6、K2IrBr6、I
nCl3があげられる。
金属錯体から選択することが好ましい。金属錯体から選
択する場合、6配位、5配位、4配位、2配位錯体が好
ましく、八面体6配位、平面4配位錯体がより好まし
い。また錯体は単核錯体であっても多核錯体であっても
よい。また錯体を構成する配位子としては、CN-、C
O、NO2-、1,10−フェナントロリン、2,2′−
ビピリジン、SO3 -、エチレンジアミン、NH3、ピリ
ジン、H2O、NCS-、CO-、NO3 -、SO4 -、O
H-、N3 -、S2 -、F-、Cl-、Br-、I-などを用い
ることができる。特に好ましいメタルドーパントとし
て、K4Fe(CN)6、K3Fe(CN)6、Pb(NO
3)2、K2IrCl6、K3IrCl6、K2IrBr6、I
nCl3があげられる。
【0092】メタルドーパントの、ハロゲン化銀粒子中
の濃度分布は、粒子を表面から内部へ少しずつ溶解し、
各部分のドーパント含有量を測定することにより求めら
れる。具体例として以下に述べる方法があげられる。
の濃度分布は、粒子を表面から内部へ少しずつ溶解し、
各部分のドーパント含有量を測定することにより求めら
れる。具体例として以下に述べる方法があげられる。
【0093】メタルドーパントの定量に先立ち、ハロゲ
ン化銀乳剤を以下のように前処理する。まず、乳剤約3
0mlに0.2%アクチナーゼ水溶液50mlを加え、
40℃で30分間攪拌してゼラチン分解を行なう。この
操作を5回繰り返す。遠心分離後、メタノール50ml
で5回、1mol/L硝酸50mlで2回、超純水で5
回洗浄を繰り返し、遠心分離後ハロゲン化銀のみを分離
する。得られたハロゲン化銀の粒子表面部分をアンモニ
ア水溶液あるいはpH調整したアンモニア(アンモニア
濃度及びpHはハロゲン化銀の種類及び溶解量に応じて
変化させる)により溶解する。ハロゲン化銀のうち臭化
銀粒子の極表面を溶解する方法としては、ハロゲン化銀
2gに対し約10%アンモニア水溶液20mlを用いて
粒子表面より約3%程度の溶解をすることができる。こ
の時、ハロゲン化銀の溶解量はハロゲン化銀の溶解を行
なった後のアンモニア水溶液とハロゲン化銀を遠心分離
し、得られた上澄み液に存在している銀量を高周波誘導
プラズマ質量分析装置(ICP−MS)高周波誘導プラ
ズマ発光分析装置(ICP−AES)、あるいは原子吸
光にて定量できる。表面溶解後のハロゲン化銀に含まれ
るメタル量と溶解を行なわないトータルのハロゲン化銀
のメタル量の差から、粒子表面約3%に存在するハロゲ
ン化銀1モル当たりのメタル量を求めることができる。
ン化銀乳剤を以下のように前処理する。まず、乳剤約3
0mlに0.2%アクチナーゼ水溶液50mlを加え、
40℃で30分間攪拌してゼラチン分解を行なう。この
操作を5回繰り返す。遠心分離後、メタノール50ml
で5回、1mol/L硝酸50mlで2回、超純水で5
回洗浄を繰り返し、遠心分離後ハロゲン化銀のみを分離
する。得られたハロゲン化銀の粒子表面部分をアンモニ
ア水溶液あるいはpH調整したアンモニア(アンモニア
濃度及びpHはハロゲン化銀の種類及び溶解量に応じて
変化させる)により溶解する。ハロゲン化銀のうち臭化
銀粒子の極表面を溶解する方法としては、ハロゲン化銀
2gに対し約10%アンモニア水溶液20mlを用いて
粒子表面より約3%程度の溶解をすることができる。こ
の時、ハロゲン化銀の溶解量はハロゲン化銀の溶解を行
なった後のアンモニア水溶液とハロゲン化銀を遠心分離
し、得られた上澄み液に存在している銀量を高周波誘導
プラズマ質量分析装置(ICP−MS)高周波誘導プラ
ズマ発光分析装置(ICP−AES)、あるいは原子吸
光にて定量できる。表面溶解後のハロゲン化銀に含まれ
るメタル量と溶解を行なわないトータルのハロゲン化銀
のメタル量の差から、粒子表面約3%に存在するハロゲ
ン化銀1モル当たりのメタル量を求めることができる。
【0094】メタルの定量方法としては、チオ硫酸アン
モニウム水溶液、チオ硫酸ナトリウム水溶液、あるいは
シアン化カリウム水溶液に溶解し、マトリックスマッチ
ングしたICP−MS法、ICP−AES法、あるいは
原子吸光法があげられる。このうち溶剤としてシアン化
カリウム、分析装置としてICP−MS(FISONE
lemental Analysis社製)を用いる場
合は、ハロゲン化銀約40mgを5mlの0.2モル/
Lシアン化カリウムに溶解後、10ppbになるように
内標準元素Cs溶液を添加し、超純水にて100mlに
定容したものを測定試料とする。
モニウム水溶液、チオ硫酸ナトリウム水溶液、あるいは
シアン化カリウム水溶液に溶解し、マトリックスマッチ
ングしたICP−MS法、ICP−AES法、あるいは
原子吸光法があげられる。このうち溶剤としてシアン化
カリウム、分析装置としてICP−MS(FISONE
lemental Analysis社製)を用いる場
合は、ハロゲン化銀約40mgを5mlの0.2モル/
Lシアン化カリウムに溶解後、10ppbになるように
内標準元素Cs溶液を添加し、超純水にて100mlに
定容したものを測定試料とする。
【0095】そしてメタルフリーのハロゲン化銀を用い
てマトリックスを合わせた検量線を用いてICP−MS
により測定試料中のメタルの定量を行なう。この時、測
定試料中の正確な銀量は超純水で100倍稀釈した測定
試料をICP−AES、あるいは原子吸光にて定量でき
る。なお、このような粒子表面の溶解を行なった後、ハ
ロゲン化銀粒子を超純水にて洗浄後、上記と同様な方法
で粒子表面の溶解を繰り返すことにより、ハロゲン化銀
粒子内部方向のメタル量の定量を行なうことができる。
てマトリックスを合わせた検量線を用いてICP−MS
により測定試料中のメタルの定量を行なう。この時、測
定試料中の正確な銀量は超純水で100倍稀釈した測定
試料をICP−AES、あるいは原子吸光にて定量でき
る。なお、このような粒子表面の溶解を行なった後、ハ
ロゲン化銀粒子を超純水にて洗浄後、上記と同様な方法
で粒子表面の溶解を繰り返すことにより、ハロゲン化銀
粒子内部方向のメタル量の定量を行なうことができる。
【0096】上記メタル定量方法に加えて、よく知られ
ている電子顕微鏡による粒子観察を組み合わせる事によ
って、平板粒子の外周領域にドープされたメタルの定量
を行うことができる。
ている電子顕微鏡による粒子観察を組み合わせる事によ
って、平板粒子の外周領域にドープされたメタルの定量
を行うことができる。
【0097】平板粒子のメタルドーパントの好ましい含
有量はハロゲン化銀1モル当たり1×10-9〜1×10
-4モルであり、更に好ましくは1×10-8〜1×10-5
モルである。
有量はハロゲン化銀1モル当たり1×10-9〜1×10
-4モルであり、更に好ましくは1×10-8〜1×10-5
モルである。
【0098】平板粒子において、外周領域に含有するメ
タルドーパント量/中心領域に含有するメタルドーパン
ト量の比は、5倍以上であることが好ましく、より好ま
しくは10倍以上、更に好ましくは20倍以上である。
タルドーパント量/中心領域に含有するメタルドーパン
ト量の比は、5倍以上であることが好ましく、より好ま
しくは10倍以上、更に好ましくは20倍以上である。
【0099】メタルドーパントは、予めハロゲン化銀微
粒子乳剤にドープした状態で基盤粒子に添加する事によ
って、その効果を有効に発現する。このとき、ハロゲン
化銀微粒子1モルに対するメタルドーパントの濃度は1
×10-1〜1×10-7モルが好ましく、1×10-3〜1
×10-5モルが更に好ましい。
粒子乳剤にドープした状態で基盤粒子に添加する事によ
って、その効果を有効に発現する。このとき、ハロゲン
化銀微粒子1モルに対するメタルドーパントの濃度は1
×10-1〜1×10-7モルが好ましく、1×10-3〜1
×10-5モルが更に好ましい。
【0100】メタルドーパントを予めハロゲン化銀微粒
子にドープする方法としては、メタルドーパントをハラ
イド溶液に溶解した状態で微粒子形成を行う事が好まし
い。
子にドープする方法としては、メタルドーパントをハラ
イド溶液に溶解した状態で微粒子形成を行う事が好まし
い。
【0101】ハロゲン化銀微粒子のハライド組成は、臭
化銀、沃化銀、塩化銀、沃臭化銀、塩臭化銀、塩沃臭化
銀のいずれでもよいが、基盤粒子を構成する主要ハライ
ド(mol比にしてもっとも多い比率で含有されるハラ
イド)と同じ主要ハライドを有する組成とする事が好ま
しい。
化銀、沃化銀、塩化銀、沃臭化銀、塩臭化銀、塩沃臭化
銀のいずれでもよいが、基盤粒子を構成する主要ハライ
ド(mol比にしてもっとも多い比率で含有されるハラ
イド)と同じ主要ハライドを有する組成とする事が好ま
しい。
【0102】メタルドーパントを含有したハロゲン化銀
微粒子の基盤粒子への沈着を行う時期は、基盤粒子形成
後から化学増感開始前までの間ならどこでもよいが、脱
塩工程終了後から化学増感開始前までの間が特に好まし
い。基盤乳剤の塩濃度が低い状態で微粒子乳剤を添加す
る事によって、基盤粒子の活性が最も高い部分に、ハロ
ゲン化銀微粒子はメタルドーパントと共に沈着する。
微粒子の基盤粒子への沈着を行う時期は、基盤粒子形成
後から化学増感開始前までの間ならどこでもよいが、脱
塩工程終了後から化学増感開始前までの間が特に好まし
い。基盤乳剤の塩濃度が低い状態で微粒子乳剤を添加す
る事によって、基盤粒子の活性が最も高い部分に、ハロ
ゲン化銀微粒子はメタルドーパントと共に沈着する。
【0103】すなわち、平板粒子のコーナー、エッジを
含む外周領域に効率的に沈着させる事ができる。この沈
着させるとは、ハロゲン化銀微粒子がそのまま基盤粒子
に凝集、吸着するのではなく、ハロゲン化銀微粒子と基
盤粒子が共存する反応系内で、ハロゲン化銀微粒子が溶
解し、基盤粒子上にハロゲン化銀として再生成させるこ
とをいう。すなわち、上記方法で得られた乳剤の一部を
取り出し、電子顕微鏡観察を行った際に、ハロゲン化銀
微粒子が観察されず、かつ、基盤粒子表面にはエピタキ
シャル状の突起部分が観察されない事をいう。
含む外周領域に効率的に沈着させる事ができる。この沈
着させるとは、ハロゲン化銀微粒子がそのまま基盤粒子
に凝集、吸着するのではなく、ハロゲン化銀微粒子と基
盤粒子が共存する反応系内で、ハロゲン化銀微粒子が溶
解し、基盤粒子上にハロゲン化銀として再生成させるこ
とをいう。すなわち、上記方法で得られた乳剤の一部を
取り出し、電子顕微鏡観察を行った際に、ハロゲン化銀
微粒子が観察されず、かつ、基盤粒子表面にはエピタキ
シャル状の突起部分が観察されない事をいう。
【0104】添加するハロゲン化銀微粒子は、基盤粒子
1モル当たり1×10-7〜0.5モルの銀量を添加する
事が好ましく、1×10-5〜1×10-1モルの銀量を添
加する事が更に好ましい。
1モル当たり1×10-7〜0.5モルの銀量を添加する
事が好ましく、1×10-5〜1×10-1モルの銀量を添
加する事が更に好ましい。
【0105】ハロゲン化銀微粒子を沈着させるための物
理熟成条件は、30〜70℃/10〜60分間の間で任
意に選ぶことができる。
理熟成条件は、30〜70℃/10〜60分間の間で任
意に選ぶことができる。
【0106】本発明において、発明の効果を損なわない
範囲で、平板粒子は、上記外周領域に含有するドーパン
ト以外にも、同様に規定されるメタルドーパントを中心
領域あるいは中心領域および外周領域に含有していても
構わない。
範囲で、平板粒子は、上記外周領域に含有するドーパン
ト以外にも、同様に規定されるメタルドーパントを中心
領域あるいは中心領域および外周領域に含有していても
構わない。
【0107】平板粒子は、粒子形成中に還元増感処理
(以降、単に還元増感とする)を施してもよい。
(以降、単に還元増感とする)を施してもよい。
【0108】還元増感は2回以上行われていることが好
ましく、3回以上行われていることがより好ましい。
ましく、3回以上行われていることがより好ましい。
【0109】還元増感は、ハロゲン化銀乳剤又は粒子成
長のための混合溶液に還元剤を添加することによって行
われる。あるいは、ハロゲン化銀乳剤又は粒子成長のた
めの混合溶液をpAg7以下の低pAg下で、又はpH
7以上の高pH条件下で熟成又は粒子成長させることに
よって行なわれる。また、これらの方法を組み合わせて
行なうこともできる。好ましくは、還元剤を添加するこ
とによって行われる。
長のための混合溶液に還元剤を添加することによって行
われる。あるいは、ハロゲン化銀乳剤又は粒子成長のた
めの混合溶液をpAg7以下の低pAg下で、又はpH
7以上の高pH条件下で熟成又は粒子成長させることに
よって行なわれる。また、これらの方法を組み合わせて
行なうこともできる。好ましくは、還元剤を添加するこ
とによって行われる。
【0110】還元剤として好ましいものとして二酸化チ
オ尿素(ホルムアミジンスルフィン酸)、アスコルビン
酸及びその誘導体、第1錫塩が挙げられる。他の適当な
還元剤としては、ボラン化合物、ヒドラジン誘導体、シ
ラン化合物、アミン及びポリアミン類及び亜硫酸塩等が
挙げられる。添加量は、ハロゲン化銀1モル当たり10
-2〜10-8モルが好ましく、10-4〜10-6モルがより
好ましい。
オ尿素(ホルムアミジンスルフィン酸)、アスコルビン
酸及びその誘導体、第1錫塩が挙げられる。他の適当な
還元剤としては、ボラン化合物、ヒドラジン誘導体、シ
ラン化合物、アミン及びポリアミン類及び亜硫酸塩等が
挙げられる。添加量は、ハロゲン化銀1モル当たり10
-2〜10-8モルが好ましく、10-4〜10-6モルがより
好ましい。
【0111】低pAg熟成を行なうためには、銀塩を添
加することができるが、水溶性銀塩が好ましい。水溶性
銀塩としては硝酸銀が好ましい。熟成時のpAgは7以
下が適当であり、好ましくは6以下、更に好ましくは1
〜3である(ここで、pAg=−log[Ag+]であ
る)。
加することができるが、水溶性銀塩が好ましい。水溶性
銀塩としては硝酸銀が好ましい。熟成時のpAgは7以
下が適当であり、好ましくは6以下、更に好ましくは1
〜3である(ここで、pAg=−log[Ag+]であ
る)。
【0112】高pH熟成は、例えばハロゲン化銀乳剤あ
るいは粒子成長の混合溶液にアルカリ性化合物を添加す
ることによって行われる。アルカリ性化合物としては、
例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、アンモニア等を用いることができ
る。ハロゲン化銀形成にアンモニア性硝酸銀を添加する
方法においては、アンモニアの効果が低下するため、ア
ンモニアを除くアルカリ性化合物が好ましく用いられ
る。
るいは粒子成長の混合溶液にアルカリ性化合物を添加す
ることによって行われる。アルカリ性化合物としては、
例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、アンモニア等を用いることができ
る。ハロゲン化銀形成にアンモニア性硝酸銀を添加する
方法においては、アンモニアの効果が低下するため、ア
ンモニアを除くアルカリ性化合物が好ましく用いられ
る。
【0113】還元増感のための還元増感剤、銀塩、アル
カリ性化合物の添加方法としては、ラッシュ添加でもよ
いし、あるいは一定時間をかけて添加してもよい。この
場合には、一定流量で添加してもよいし、関数様に流量
を変化させて添加してもよい。また、何回かに分割して
必要量を添加してもよい。可溶性銀塩及び/又は可溶性
ハロゲン化物の反応容器中への添加に先立ち、反応容器
中に存在せしめていてもよいし、あるいは可溶性ハロゲ
ン化物溶液中に混入し、ハロゲン化物とともに添加して
もよい。更には、可溶性銀塩、可溶性ハロゲン化物とは
別個に添加を行なってもよい。
カリ性化合物の添加方法としては、ラッシュ添加でもよ
いし、あるいは一定時間をかけて添加してもよい。この
場合には、一定流量で添加してもよいし、関数様に流量
を変化させて添加してもよい。また、何回かに分割して
必要量を添加してもよい。可溶性銀塩及び/又は可溶性
ハロゲン化物の反応容器中への添加に先立ち、反応容器
中に存在せしめていてもよいし、あるいは可溶性ハロゲ
ン化物溶液中に混入し、ハロゲン化物とともに添加して
もよい。更には、可溶性銀塩、可溶性ハロゲン化物とは
別個に添加を行なってもよい。
【0114】平板粒子は、分散媒の存在下、即ち、分散
媒を含む水溶液中で製造される。ここで、分散媒を含む
水溶液とは、ゼラチンその他の親水性コロイドを構成し
得る物質(バインダーとなり得る物質など)により保護
コロイドが水溶液中に形成されているものをいい、好ま
しくはコロイド状の保護ゼラチンを含有する水溶液であ
る。
媒を含む水溶液中で製造される。ここで、分散媒を含む
水溶液とは、ゼラチンその他の親水性コロイドを構成し
得る物質(バインダーとなり得る物質など)により保護
コロイドが水溶液中に形成されているものをいい、好ま
しくはコロイド状の保護ゼラチンを含有する水溶液であ
る。
【0115】本発明を実施する際、上記保護コロイドと
してゼラチンを用いる場合は、ゼラチンは石灰処理され
たものでも、酸を使用して処理されたものでもどちらで
もよい。ゼラチンの製法の詳細はアーサー グアイス
著、ザ マクロモレキュラーケミストリー オブ ゼラ
チン(アカデミック プレス 1964年発行)に記載
がある。
してゼラチンを用いる場合は、ゼラチンは石灰処理され
たものでも、酸を使用して処理されたものでもどちらで
もよい。ゼラチンの製法の詳細はアーサー グアイス
著、ザ マクロモレキュラーケミストリー オブ ゼラ
チン(アカデミック プレス 1964年発行)に記載
がある。
【0116】保護コロイドとして用いることができるゼ
ラチン以外の親水性コロイドとしては、例えばゼラチン
誘導体、ゼラチンと他の高分子とのグラフトポリマー、
アルブミン、カゼイン等の蛋白質;ヒドロキシエチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、セルロース硫
酸エステル類等の如きセルロース誘導体、アルギン酸ソ
ーダ、澱粉誘導体などの糖誘導体;ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルアルコール部分アセタール、ポリ−N−
ビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル
酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルイミダゾール、ポ
リビニルピラゾール等の単一又は共重合体の如き多種の
合成親水性高分子物質がある。
ラチン以外の親水性コロイドとしては、例えばゼラチン
誘導体、ゼラチンと他の高分子とのグラフトポリマー、
アルブミン、カゼイン等の蛋白質;ヒドロキシエチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、セルロース硫
酸エステル類等の如きセルロース誘導体、アルギン酸ソ
ーダ、澱粉誘導体などの糖誘導体;ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルアルコール部分アセタール、ポリ−N−
ビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル
酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルイミダゾール、ポ
リビニルピラゾール等の単一又は共重合体の如き多種の
合成親水性高分子物質がある。
【0117】ゼラチンの場合は、パギー法においてゼリ
ー強度200以上のものを用いることが好ましい。
ー強度200以上のものを用いることが好ましい。
【0118】平板粒子の形成手段としては、当該分野で
よく知られている種々の方法を用いることができる。す
なわち、シングルジェット法、コントロールドダブルジ
ェット法、コントロールドトリプルジェット法等を任意
に組み合わせて使用することができるが、単分散粒子を
得るためには、ハロゲン化銀粒子の生成される液相中の
pAgをハロゲン化銀粒子の成長速度に合わせてコント
ロールすることが重要である。pAg値としては7.0
〜12の領域を使用し、好ましくは7.5〜11の領域
を使用することができる。
よく知られている種々の方法を用いることができる。す
なわち、シングルジェット法、コントロールドダブルジ
ェット法、コントロールドトリプルジェット法等を任意
に組み合わせて使用することができるが、単分散粒子を
得るためには、ハロゲン化銀粒子の生成される液相中の
pAgをハロゲン化銀粒子の成長速度に合わせてコント
ロールすることが重要である。pAg値としては7.0
〜12の領域を使用し、好ましくは7.5〜11の領域
を使用することができる。
【0119】添加速度の決定にあたっては、特開昭54
−48521号、特開昭58−49938号に記載の技
術を参考にできる。
−48521号、特開昭58−49938号に記載の技
術を参考にできる。
【0120】平板粒子の調製工程は、核形成工程、熟成
工程(核の熟成工程)とそれに続く成長工程に大別され
る。また、予め造り置いた核乳剤(或いは種乳剤)を別
途成長させることも可能である。該成長工程は、第1成
長工程、第2成長工程、というようにいくつかの段階を
含む場合もある。本発明の平板粒子の成長過程とは、核
(或いは種)形成後から粒子成長終了までの全ての成長
工程を意味し、成長開始時とは成長工程の開始時点を言
う。
工程(核の熟成工程)とそれに続く成長工程に大別され
る。また、予め造り置いた核乳剤(或いは種乳剤)を別
途成長させることも可能である。該成長工程は、第1成
長工程、第2成長工程、というようにいくつかの段階を
含む場合もある。本発明の平板粒子の成長過程とは、核
(或いは種)形成後から粒子成長終了までの全ての成長
工程を意味し、成長開始時とは成長工程の開始時点を言
う。
【0121】平板粒子の製造時に、アンモニア、チオエ
ーテル、チオ尿素等の公知のハロゲン化銀溶剤を存在さ
せることもできるし、ハロゲン化銀溶剤を使用しなくて
も良い。
ーテル、チオ尿素等の公知のハロゲン化銀溶剤を存在さ
せることもできるし、ハロゲン化銀溶剤を使用しなくて
も良い。
【0122】平板粒子において、主平面の中心領域に選
択的に転位線を形成させるためには、核形成後の熟成工
程においてpHを高め、平板粒子の厚みが増すように熟
成させる事が重要であるが、pHを高くしすぎるとアス
ペクト比が下がりすぎてその後の成長工程でアスペクト
比を高めるための制御が難しくなる。また、予期せぬカ
ブリ劣化の原因にもなる。したがって、熟成工程のpH
/温度は7.0〜11.0/40〜80℃が好ましく、
8.5〜10.0/50〜70℃が更に好ましい。
択的に転位線を形成させるためには、核形成後の熟成工
程においてpHを高め、平板粒子の厚みが増すように熟
成させる事が重要であるが、pHを高くしすぎるとアス
ペクト比が下がりすぎてその後の成長工程でアスペクト
比を高めるための制御が難しくなる。また、予期せぬカ
ブリ劣化の原因にもなる。したがって、熟成工程のpH
/温度は7.0〜11.0/40〜80℃が好ましく、
8.5〜10.0/50〜70℃が更に好ましい。
【0123】平板粒子において、外周領域に選択的に転
位線を形成させるためには、成長工程において、外周領
域に転位線を導入するための沃素イオン源(たとえば、
沃化銀微粒子、沃素イオン放出剤)を基盤粒子に添加し
た後の粒子成長におけるpAgを高める事が重要である
が、pAgを高くしすぎると、粒子成長と同時にいわゆ
るオストワルド熟成が進行し、平板粒子の単分散性が劣
化してしまう。したがって、成長工程において平板粒子
の外周領域を形成させるときのpAgは、8〜12が好
ましく、9.5〜11が更に好ましい。また、沃素イオ
ン源として沃素イオン放出剤を使用する場合は、その添
加量を増加させる事によっても外周領域に有効に転位線
を形成させる事ができる。沃素イオン放出剤の添加量と
しては、ハロゲン化銀1モル当たり0.5モル以上が好
ましく、2〜5モルが更に好ましい。
位線を形成させるためには、成長工程において、外周領
域に転位線を導入するための沃素イオン源(たとえば、
沃化銀微粒子、沃素イオン放出剤)を基盤粒子に添加し
た後の粒子成長におけるpAgを高める事が重要である
が、pAgを高くしすぎると、粒子成長と同時にいわゆ
るオストワルド熟成が進行し、平板粒子の単分散性が劣
化してしまう。したがって、成長工程において平板粒子
の外周領域を形成させるときのpAgは、8〜12が好
ましく、9.5〜11が更に好ましい。また、沃素イオ
ン源として沃素イオン放出剤を使用する場合は、その添
加量を増加させる事によっても外周領域に有効に転位線
を形成させる事ができる。沃素イオン放出剤の添加量と
しては、ハロゲン化銀1モル当たり0.5モル以上が好
ましく、2〜5モルが更に好ましい。
【0124】平板粒子は、ハロゲン化銀粒子の成長終了
後に、不要な可溶性塩類を除去したものであってもよい
し、あるいは含有させたままのものでも良い。
後に、不要な可溶性塩類を除去したものであってもよい
し、あるいは含有させたままのものでも良い。
【0125】又、特開昭60−138538号記載の方
法のように、ハロゲン化銀成長の任意の点で脱塩を行な
う事も可能である。該塩類を除去する場合には、リサー
チ・ディスクロージャー17643号II項に記載の方法
に基づいて行なうことができる。さらに詳しくは、沈澱
形成後、あるいは物理熟成後の乳剤から可溶性塩を除去
するためには、ゼラチンをゲル化させて行なうヌーデル
水洗法を用いても良く、また無機塩類、アニオン性界面
活性剤、アニオン性ポリマー(たとえばポリスチレンス
ルホン酸)、あるいはゼラチン誘導体(たとえばアシル
化ゼラチン、カルバモイル化ゼラチンなど)を利用した
沈澱法(フロキュレーション)を用いても良い。具体的
な例としては、特開平5−72658号公報に記載の方
法を好ましく使用することができる。
法のように、ハロゲン化銀成長の任意の点で脱塩を行な
う事も可能である。該塩類を除去する場合には、リサー
チ・ディスクロージャー17643号II項に記載の方法
に基づいて行なうことができる。さらに詳しくは、沈澱
形成後、あるいは物理熟成後の乳剤から可溶性塩を除去
するためには、ゼラチンをゲル化させて行なうヌーデル
水洗法を用いても良く、また無機塩類、アニオン性界面
活性剤、アニオン性ポリマー(たとえばポリスチレンス
ルホン酸)、あるいはゼラチン誘導体(たとえばアシル
化ゼラチン、カルバモイル化ゼラチンなど)を利用した
沈澱法(フロキュレーション)を用いても良い。具体的
な例としては、特開平5−72658号公報に記載の方
法を好ましく使用することができる。
【0126】本発明において好ましく用いられる赤外感
光性ハロゲン化銀乳剤は赤外光域に感光性を有していれ
ば良く、可視光域に感光性を有していても良い。具体的
には、400nmより長波の可視光域(青光〜緑光〜赤
光)から1000nmより短い近赤外光域に感光性を有
していて良い。上記の感光性を得るためには、赤外感光
性ハロゲン化銀乳剤を単独で用いても良いし、青感性ハ
ロゲン化銀乳剤、緑感性ハロゲン化銀乳剤、赤感性ハロ
ゲン化銀乳剤をある比率で混合して用いても良い。ま
た、一つのハロゲン化銀乳剤に対し赤外感性増感色素の
他に青感性増感色素、緑感性増感色素、赤感性増感色素
を併用して感光性を持たせても良い。
光性ハロゲン化銀乳剤は赤外光域に感光性を有していれ
ば良く、可視光域に感光性を有していても良い。具体的
には、400nmより長波の可視光域(青光〜緑光〜赤
光)から1000nmより短い近赤外光域に感光性を有
していて良い。上記の感光性を得るためには、赤外感光
性ハロゲン化銀乳剤を単独で用いても良いし、青感性ハ
ロゲン化銀乳剤、緑感性ハロゲン化銀乳剤、赤感性ハロ
ゲン化銀乳剤をある比率で混合して用いても良い。ま
た、一つのハロゲン化銀乳剤に対し赤外感性増感色素の
他に青感性増感色素、緑感性増感色素、赤感性増感色素
を併用して感光性を持たせても良い。
【0127】本発明においてハロゲン化銀に対し可視光
域に感光性を持たせるために添加する増感色素として
は、例えばリサーチ・ディスクロージャー(以下、RD
と略すこともある)No.308119 996,IV
A,A−J、RD No.17643 23−24、
RD No.18716 648−9等に記載の、通常
のカラーネガ用増感色素が好ましい。
域に感光性を持たせるために添加する増感色素として
は、例えばリサーチ・ディスクロージャー(以下、RD
と略すこともある)No.308119 996,IV
A,A−J、RD No.17643 23−24、
RD No.18716 648−9等に記載の、通常
のカラーネガ用増感色素が好ましい。
【0128】本発明において赤外感性増感色素はハロゲ
ン化銀乳剤に赤外感光性を付与出来ればどのようなもの
でも良いが、下記一般式〔I−a〕〜〔I−d〕で表さ
れる増感色素を、単独、または組み合わせて使用するの
が好ましい。
ン化銀乳剤に赤外感光性を付与出来ればどのようなもの
でも良いが、下記一般式〔I−a〕〜〔I−d〕で表さ
れる増感色素を、単独、または組み合わせて使用するの
が好ましい。
【0129】
【化1】
【0130】〔一般式〔I−a〕〜〔I−d〕におい
て、Z11、Z12、Z21、Z22、Z31、Z 41及びZ42は、
各々、5員又は6員の単環、その縮合含窒素複素環を完
成するのに必要な非金属原子群を表し、Q31、Q32及び
Q41は、各々、酸素原子、硫黄原子、セレン原子又は>
N−Rを表し、ここでRはアルキル基、アリール基又は
複素環基を表す。R11、R12、R21、R22、R31、R41
及びR43は、各々、脂肪族基を表し、R32、R33及びR
42は、各々、脂肪族基、アリール基又は複素環基を表
す。R13、R14、R15、R16、R17、R23、R24、
R25、R26、R27、R28、R29、R34、R35、R36、R
37、R38、R39、R44、R45、R46、R47、R48及びR
49は、各々、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、アリール基、−N<W1W2、−SR′
又は複素環基を表す。ここでR′はアルキル基、アリー
ル基又は複素環基を表し、W1とW2は各々、アルキル基
又はアリール基を表し、W1とW2とは互いに連結して5
員又は6員の含窒素複素環を形成することもできる。R
11とR13、R14とR16、R17とR12、R21とR23、R24
とR26、R25とR27、R26とR28、R22とR29、R31と
R34、R35とR37、R34とR36、R41とR44、R44とR
46、R45とR47及びR49とR43は互いに連結して5員又
は6員環またはその縮合環を形成することができる。X
11、X21及びX41は各々分子内の電荷を相殺するに必要
なイオンを表し、m11、m21およびm41は各々分
子内の電荷を相殺するに必要なイオンの数を表す。n1
1、n12、n21、n22、n31、n41及びn4
2は各々0又は1を表し、k31、k32、k33、k
41、k42及びk43は各々0又は1を表す。但しk
42が0のときk41とk43は0となる数である。〕
一般式〔I−a〕〜〔I−d〕で表される増感色素につ
いて更に詳細に説明する。
て、Z11、Z12、Z21、Z22、Z31、Z 41及びZ42は、
各々、5員又は6員の単環、その縮合含窒素複素環を完
成するのに必要な非金属原子群を表し、Q31、Q32及び
Q41は、各々、酸素原子、硫黄原子、セレン原子又は>
N−Rを表し、ここでRはアルキル基、アリール基又は
複素環基を表す。R11、R12、R21、R22、R31、R41
及びR43は、各々、脂肪族基を表し、R32、R33及びR
42は、各々、脂肪族基、アリール基又は複素環基を表
す。R13、R14、R15、R16、R17、R23、R24、
R25、R26、R27、R28、R29、R34、R35、R36、R
37、R38、R39、R44、R45、R46、R47、R48及びR
49は、各々、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、アリール基、−N<W1W2、−SR′
又は複素環基を表す。ここでR′はアルキル基、アリー
ル基又は複素環基を表し、W1とW2は各々、アルキル基
又はアリール基を表し、W1とW2とは互いに連結して5
員又は6員の含窒素複素環を形成することもできる。R
11とR13、R14とR16、R17とR12、R21とR23、R24
とR26、R25とR27、R26とR28、R22とR29、R31と
R34、R35とR37、R34とR36、R41とR44、R44とR
46、R45とR47及びR49とR43は互いに連結して5員又
は6員環またはその縮合環を形成することができる。X
11、X21及びX41は各々分子内の電荷を相殺するに必要
なイオンを表し、m11、m21およびm41は各々分
子内の電荷を相殺するに必要なイオンの数を表す。n1
1、n12、n21、n22、n31、n41及びn4
2は各々0又は1を表し、k31、k32、k33、k
41、k42及びk43は各々0又は1を表す。但しk
42が0のときk41とk43は0となる数である。〕
一般式〔I−a〕〜〔I−d〕で表される増感色素につ
いて更に詳細に説明する。
【0131】前記一般式〔I−a〕〜〔I−d〕におい
て、Z11、Z12、Z21、Z22、Z31、Z41及びZ42によ
り完成される5員又は6員の単環あるいはその縮合含窒
素複素環としては、例えば、ベンゾチアゾール、ナフト
チアゾール、ベンゾセレナゾール、ナフトセレナゾー
ル、キノリン、ベンゾオキサゾール、ナフトオキサゾー
ル、フェナントロチアゾール、チアジアゾール、ナフト
ピリジン等が挙げられる。
て、Z11、Z12、Z21、Z22、Z31、Z41及びZ42によ
り完成される5員又は6員の単環あるいはその縮合含窒
素複素環としては、例えば、ベンゾチアゾール、ナフト
チアゾール、ベンゾセレナゾール、ナフトセレナゾー
ル、キノリン、ベンゾオキサゾール、ナフトオキサゾー
ル、フェナントロチアゾール、チアジアゾール、ナフト
ピリジン等が挙げられる。
【0132】R11、R12、R21、R22、R31、R41及び
R43で表される脂肪族基としては、例えば、メチル基、
エチル基、プロピル基、ペンチル基、スルホプロピル
基、ヒドロキシエチル基、フェネチル基、スルホブチル
基、ジエチルアミノスルホプロピル基、メトキシエチル
基、ナフトキシエチル基、カルボキシメチル基、カルボ
キシエチル基等のアルキル基、プロペニル基等のアルケ
ニル基が挙げられる。
R43で表される脂肪族基としては、例えば、メチル基、
エチル基、プロピル基、ペンチル基、スルホプロピル
基、ヒドロキシエチル基、フェネチル基、スルホブチル
基、ジエチルアミノスルホプロピル基、メトキシエチル
基、ナフトキシエチル基、カルボキシメチル基、カルボ
キシエチル基等のアルキル基、プロペニル基等のアルケ
ニル基が挙げられる。
【0133】R32、R33及びR42で表される脂肪族基、
アリール基および複素環基としては、例えば、メチル
基、エチル基、カルボキシメチル基等のアルキル基、プ
ロペニル基等のアルケニル基、フェニル基、トリル基、
ナフチル基等のアリール基、ピリジル基、フリル基、チ
エニル基等の複素環基が挙げられる。
アリール基および複素環基としては、例えば、メチル
基、エチル基、カルボキシメチル基等のアルキル基、プ
ロペニル基等のアルケニル基、フェニル基、トリル基、
ナフチル基等のアリール基、ピリジル基、フリル基、チ
エニル基等の複素環基が挙げられる。
【0134】R13、R14、R15、R16、R17、R23、R
24、R25、R26、R27、R28、R29、R34、R35、
R36、R37、R38、R39、R44、R45、R46、R47、R
48及びR 49で表される水素原子、アルキル基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、アリール基、−N<W1W2、
−SR又は複素環基としては、例えば、水素原子、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ベンジル基等
のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ
基、フェノキシ基、p−メチルフェノキシ基等のアリー
ルオキシ基、フェニル基、トリル基等のアリール基、ジ
エチルアミノ基、アニリノ基、ピペリジノ基、フリルア
ミノ基等の−N<W1W2基、メチルチオ基、フェニルチ
オ基、チエニルチオ基等の−SR基、チエニル基、フリ
ル基等の複素環基が挙げられる。
24、R25、R26、R27、R28、R29、R34、R35、
R36、R37、R38、R39、R44、R45、R46、R47、R
48及びR 49で表される水素原子、アルキル基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、アリール基、−N<W1W2、
−SR又は複素環基としては、例えば、水素原子、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ベンジル基等
のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ
基、フェノキシ基、p−メチルフェノキシ基等のアリー
ルオキシ基、フェニル基、トリル基等のアリール基、ジ
エチルアミノ基、アニリノ基、ピペリジノ基、フリルア
ミノ基等の−N<W1W2基、メチルチオ基、フェニルチ
オ基、チエニルチオ基等の−SR基、チエニル基、フリ
ル基等の複素環基が挙げられる。
【0135】>N−R基、−SR基におけるRで表され
るアルキル基、アリール基および複素環基としては、例
えば、メチル基、エチル基、カルボキシメチル基、フェ
ニル基、トリル基、ピリジル基、フリル基、チエニル基
等が挙げられる。
るアルキル基、アリール基および複素環基としては、例
えば、メチル基、エチル基、カルボキシメチル基、フェ
ニル基、トリル基、ピリジル基、フリル基、チエニル基
等が挙げられる。
【0136】R11とR13、R14とR16、R17とR12、R
21とR23、R24とR26、R25とR27、R26とR28、R22
とR29、R31とR34、R35とR37、R36とR38、R41と
R44、R45とR47及びR49とR43が互いに連結して形成
する5員又は6員環またはその縮合環としては、例え
ば、シクロヘキセン、シクロペンテン、シクロヘキセシ
クロヘキセン、ピロリン、1,2,3,4−テトラヒド
ロピリジン、ピペリジン等が挙げられる。
21とR23、R24とR26、R25とR27、R26とR28、R22
とR29、R31とR34、R35とR37、R36とR38、R41と
R44、R45とR47及びR49とR43が互いに連結して形成
する5員又は6員環またはその縮合環としては、例え
ば、シクロヘキセン、シクロペンテン、シクロヘキセシ
クロヘキセン、ピロリン、1,2,3,4−テトラヒド
ロピリジン、ピペリジン等が挙げられる。
【0137】X11、X21及びX41で表されるイオンとし
ては、F-、Cl-、Br-、I-、BF4 -、ClO4 -、P
F6 -の他、トリフルオロメタンスルホン酸イオン、p−
トルエンスルホン酸イオン等が挙げられる。
ては、F-、Cl-、Br-、I-、BF4 -、ClO4 -、P
F6 -の他、トリフルオロメタンスルホン酸イオン、p−
トルエンスルホン酸イオン等が挙げられる。
【0138】一般式〔I−a〕〜〔I−d〕で表される
増感色素のうち、一般式〔I−a〕で表される増感色素
を用いるのが好ましく、本発明の効果を更に奏する観点
から、一般式〔I−a〕で表される増感色素のうち、一
般式〔I−e〕で表される増感色素を用いるのが更に好
ましい。
増感色素のうち、一般式〔I−a〕で表される増感色素
を用いるのが好ましく、本発明の効果を更に奏する観点
から、一般式〔I−a〕で表される増感色素のうち、一
般式〔I−e〕で表される増感色素を用いるのが更に好
ましい。
【0139】
【化2】
【0140】〔式中、Y51およびY52は各々、酸素原
子、硫黄原子、セレン原子又は>N−Rを表し、ここで
Rはアルキル基、アリール基又は複素環基を表す。R51
及びR52は各々脂肪族基を表す。R53及びR54は各々、
水素原子、アルキル基、アリール基又は複素環基を表
し、R55は、水素原子、アルキル基、アリール基、複素
環基、ハロゲン原子、アルコキシ基、アルキルチオ基、
又はアミノ基を表す。A51〜A58は各々水素原子又は置
換しうる基を表し、A51〜A54、A55〜A58の間で結合
して環を形成してもよい。M51は分子内の電荷を相殺す
るに必要なイオンを表し、m51は分子内の電荷を相殺
するに必要なイオンの数を表す。〕一般式〔I−e〕で
表される増感色素について説明する。
子、硫黄原子、セレン原子又は>N−Rを表し、ここで
Rはアルキル基、アリール基又は複素環基を表す。R51
及びR52は各々脂肪族基を表す。R53及びR54は各々、
水素原子、アルキル基、アリール基又は複素環基を表
し、R55は、水素原子、アルキル基、アリール基、複素
環基、ハロゲン原子、アルコキシ基、アルキルチオ基、
又はアミノ基を表す。A51〜A58は各々水素原子又は置
換しうる基を表し、A51〜A54、A55〜A58の間で結合
して環を形成してもよい。M51は分子内の電荷を相殺す
るに必要なイオンを表し、m51は分子内の電荷を相殺
するに必要なイオンの数を表す。〕一般式〔I−e〕で
表される増感色素について説明する。
【0141】前記一般式〔I−e〕において、Rで表さ
れるアルキル基、アリール基および複素環基の例として
は、一般式〔I−a〕〜〔I−d〕においてRで表され
るアルキル基、アリール基および複素環基の例と同じも
のが挙げられる。
れるアルキル基、アリール基および複素環基の例として
は、一般式〔I−a〕〜〔I−d〕においてRで表され
るアルキル基、アリール基および複素環基の例と同じも
のが挙げられる。
【0142】R51、R52で表される脂肪族基の例として
は、一般式〔I−a〕におけるR11で表される脂肪族基
の例と同じものが挙げられる。
は、一般式〔I−a〕におけるR11で表される脂肪族基
の例と同じものが挙げられる。
【0143】R53及びR54で表される水素原子、アルキ
ル基、アリール基および複素環基の内、アルキル基、ア
リール基および複素環基の例としては、一般式〔I−
a〕におけるR13で表されるアルキル基、アリール基お
よび複素環基の例と同じものが挙げられる。
ル基、アリール基および複素環基の内、アルキル基、ア
リール基および複素環基の例としては、一般式〔I−
a〕におけるR13で表されるアルキル基、アリール基お
よび複素環基の例と同じものが挙げられる。
【0144】R55で表される水素原子、アルキル基、ア
リール基、複素環基、ハロゲン原子、アルコキシ基、ア
ルキルチオ基およびアミノ基の内、アルキル基、アリー
ル基、複素環基、アルコキシ基、アルキルチオ基および
アミノ基の例としては、一般式〔I−a〕におけるR13
で表されるアルキル基、アリール基、複素環基、アルコ
キシ基、アルキルチオ基およびアミノ基の例と同じもの
が挙げられ、ハロゲン原子の例としては、フッ素原子、
塩素原子、臭素原子、沃素原子が挙げられる。
リール基、複素環基、ハロゲン原子、アルコキシ基、ア
ルキルチオ基およびアミノ基の内、アルキル基、アリー
ル基、複素環基、アルコキシ基、アルキルチオ基および
アミノ基の例としては、一般式〔I−a〕におけるR13
で表されるアルキル基、アリール基、複素環基、アルコ
キシ基、アルキルチオ基およびアミノ基の例と同じもの
が挙げられ、ハロゲン原子の例としては、フッ素原子、
塩素原子、臭素原子、沃素原子が挙げられる。
【0145】A51〜A58で表される水素原子又は置換し
得る基の内、置換し得る基としては、塩素原子、臭素原
子、沃素原子等のハロゲン原子、メチル基、エチル基、
ブチル基、トリフルオロメチル基、イソプロピル基等の
アルキル基、メトキシ基等のアルコキシ基、フェニル
基、トリル基等のアリール基、カルボキシル基等が挙げ
られる。
得る基の内、置換し得る基としては、塩素原子、臭素原
子、沃素原子等のハロゲン原子、メチル基、エチル基、
ブチル基、トリフルオロメチル基、イソプロピル基等の
アルキル基、メトキシ基等のアルコキシ基、フェニル
基、トリル基等のアリール基、カルボキシル基等が挙げ
られる。
【0146】A51〜A54、A55〜A58の間で結合して形
成する環としては、ベンゼン、2H−1,3−ジオキソ
ール等が挙げられる。
成する環としては、ベンゼン、2H−1,3−ジオキソ
ール等が挙げられる。
【0147】M51で表されるイオンの例としては、一般
式〔I−a〕におけるX11の例と同じものが挙げられ
る。
式〔I−a〕におけるX11の例と同じものが挙げられ
る。
【0148】以下に、上記一般式〔I−a〕〜〔I−
e〕で表される増感色素の代表的なものを示す。一般式
〔I−a〕で表される増感色素のうち、一般式〔I−
e〕で表される構造を有するものは例示化合物の番号に
「I−a−e−」をつけて示した。本発明はこれらの化
合物に限定されるものではない(尚、一般式〔I−a〕
および〔I−b〕で表される増感色素の具体例として
は、特開平7−13289号の化合物A−1〜A−1
4、B1〜B25および同号の化No.13として記載
してある化合物を挙げることができる。)。
e〕で表される増感色素の代表的なものを示す。一般式
〔I−a〕で表される増感色素のうち、一般式〔I−
e〕で表される構造を有するものは例示化合物の番号に
「I−a−e−」をつけて示した。本発明はこれらの化
合物に限定されるものではない(尚、一般式〔I−a〕
および〔I−b〕で表される増感色素の具体例として
は、特開平7−13289号の化合物A−1〜A−1
4、B1〜B25および同号の化No.13として記載
してある化合物を挙げることができる。)。
【0149】
【化3】
【0150】
【化4】
【0151】
【化5】
【0152】
【化6】
【0153】
【化7】
【0154】
【化8】
【0155】
【化9】
【0156】
【化10】
【0157】
【化11】
【0158】
【化12】
【0159】
【化13】
【0160】
【化14】
【0161】
【化15】
【0162】
【化16】
【0163】
【化17】
【0164】
【化18】
【0165】
【化19】
【0166】
【化20】
【0167】
【化21】
【0168】
【化22】
【0169】
【化23】
【0170】
【化24】
【0171】上記の赤外感光性増感色素は、例えばエフ
・エム・ハーマー著、The Chemistry o
f Heterocylic Compounds第1
8巻、The Cyanine Dyes and R
elated Compounds(A.Weissh
erger ed.Interscience社刊、N
ew York 1964年)に記載の方法によって容
易に合成することができる。
・エム・ハーマー著、The Chemistry o
f Heterocylic Compounds第1
8巻、The Cyanine Dyes and R
elated Compounds(A.Weissh
erger ed.Interscience社刊、N
ew York 1964年)に記載の方法によって容
易に合成することができる。
【0172】これらの増感色素は単独に用いてもよい
が、それらの組み合わせを用いてもよく、増感色素の組
み合わせは特に強色増感の目的でしばしば用いられる。
増感色素とともに、それ自身分光増感作用を持たない色
素或いは可視光を実質的に吸収しない物質であって、強
色増感を示す物質を乳剤中に含んでもよい。有用な増感
色素、強色増感を示す色素の組み合わせ及び強色増感を
示す物質はリサーチ・ディスクロージャ176巻176
43(1978年12月発行)第23頁IVのJ項、或い
は特公昭49−25500号、同43−4933号、特
開昭59−19032号、同59−192242号、特
開平3−15049号、特開昭62−123454号等
に記載されている。
が、それらの組み合わせを用いてもよく、増感色素の組
み合わせは特に強色増感の目的でしばしば用いられる。
増感色素とともに、それ自身分光増感作用を持たない色
素或いは可視光を実質的に吸収しない物質であって、強
色増感を示す物質を乳剤中に含んでもよい。有用な増感
色素、強色増感を示す色素の組み合わせ及び強色増感を
示す物質はリサーチ・ディスクロージャ176巻176
43(1978年12月発行)第23頁IVのJ項、或い
は特公昭49−25500号、同43−4933号、特
開昭59−19032号、同59−192242号、特
開平3−15049号、特開昭62−123454号等
に記載されている。
【0173】本発明に用いられる上記増感色素はハロゲ
ン化銀1モル当たりそれぞれ1×10-6〜5×10-3モ
ル、好ましくは1×10-5〜2.5×10-3モル、更に
好ましくは4×10-5〜1×10-3モルの割合でハロゲ
ン化銀乳剤中に含有される。
ン化銀1モル当たりそれぞれ1×10-6〜5×10-3モ
ル、好ましくは1×10-5〜2.5×10-3モル、更に
好ましくは4×10-5〜1×10-3モルの割合でハロゲ
ン化銀乳剤中に含有される。
【0174】本発明に用いる増感色素は、直接乳剤中へ
分散することができる。また、これらはまず適当な溶
媒、例えばメチルアルコール、エチルアルコール、n−
プロパノール、メチルセロソルブ、アセトン、水、ピリ
ジンあるいはこれらの混合溶媒などの中に溶解され、溶
液の形で乳剤へ添加することもできる。溶解に超音波を
使用することもできる。また、この増感色素の添加方法
としては米国特許3,469,987号明細書などに記
載のごとく、色素を揮発性の有機溶媒に溶解し、該溶液
を親水性コロイド中に分散し、この分散物を乳剤中へ添
加する方法、特公昭46−24185号などに記載のご
とく、水不溶性色素を溶解することなしに水溶性溶剤中
に分散させ、この分散物を乳剤へ添加する方法;米国特
許3,822,135号明細書に記載のごとく、界面活
性剤に色素を溶解し、該溶液を乳剤中へ添加する方法;
特開昭51−74624号に記載のごとく、長波長側に
シフトさせる化合物を用いて溶解し、該溶液を乳剤中へ
添加する方法;特開昭50−80826号に記載のごと
く、色素を実質的に水を含まない酸に溶解し、該溶液を
乳剤中へ添加する方法などが用いられる。
分散することができる。また、これらはまず適当な溶
媒、例えばメチルアルコール、エチルアルコール、n−
プロパノール、メチルセロソルブ、アセトン、水、ピリ
ジンあるいはこれらの混合溶媒などの中に溶解され、溶
液の形で乳剤へ添加することもできる。溶解に超音波を
使用することもできる。また、この増感色素の添加方法
としては米国特許3,469,987号明細書などに記
載のごとく、色素を揮発性の有機溶媒に溶解し、該溶液
を親水性コロイド中に分散し、この分散物を乳剤中へ添
加する方法、特公昭46−24185号などに記載のご
とく、水不溶性色素を溶解することなしに水溶性溶剤中
に分散させ、この分散物を乳剤へ添加する方法;米国特
許3,822,135号明細書に記載のごとく、界面活
性剤に色素を溶解し、該溶液を乳剤中へ添加する方法;
特開昭51−74624号に記載のごとく、長波長側に
シフトさせる化合物を用いて溶解し、該溶液を乳剤中へ
添加する方法;特開昭50−80826号に記載のごと
く、色素を実質的に水を含まない酸に溶解し、該溶液を
乳剤中へ添加する方法などが用いられる。
【0175】その他、乳剤への添加には米国特許2,9
12,343号、同3,342,605号、同2,99
6,287号、同3,429,835号などに記載の方
法を用いられる。また上記増感色素は適当な支持体上に
塗布される前にハロゲン化銀乳剤中に一様に添加してよ
いが、勿論ハロゲン化銀乳剤の調製のどの過程において
も添加することができる。
12,343号、同3,342,605号、同2,99
6,287号、同3,429,835号などに記載の方
法を用いられる。また上記増感色素は適当な支持体上に
塗布される前にハロゲン化銀乳剤中に一様に添加してよ
いが、勿論ハロゲン化銀乳剤の調製のどの過程において
も添加することができる。
【0176】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤とし
ては、特開昭61−6643号、同61−14630
号、同61−112142号、同62−157024
号、同62−18556号、同63−92942号、同
63−151618号、同63−163451号、同6
3−220238号、同63−311244号、RD3
8957のI項及びIII項、RD40145のXV項等を
参考にして製造されたものを利用できる。
ては、特開昭61−6643号、同61−14630
号、同61−112142号、同62−157024
号、同62−18556号、同63−92942号、同
63−151618号、同63−163451号、同6
3−220238号、同63−311244号、RD3
8957のI項及びIII項、RD40145のXV項等を
参考にして製造されたものを利用できる。
【0177】ハロゲン化銀乳剤を用いてカラー感光材料
を構成する際には、ハロゲン化銀乳剤は、物理熟成、化
学熟成及び分光増感を行ったものを使用する。
を構成する際には、ハロゲン化銀乳剤は、物理熟成、化
学熟成及び分光増感を行ったものを使用する。
【0178】このような工程で使用される添加剤は、R
D38957のIV及びV項、RD40145のXV項等に
記載されている。
D38957のIV及びV項、RD40145のXV項等に
記載されている。
【0179】本発明に使用できる公知の写真用添加剤
も、同じくRD38957のII〜X項項、RD4014
5のI〜XIII項のものを用いることができる。
も、同じくRD38957のII〜X項項、RD4014
5のI〜XIII項のものを用いることができる。
【0180】本発明のハロゲン化銀写真感光材料には、
赤、緑及び青感光性ハロゲン化銀乳剤層を設け、各層に
カプラーを含有させることができる。これら各層に含ま
れるカプラーから形成される発色色素は、分光吸収極大
が少なくとも20nm離れていることが好ましい。カプ
ラーとしては、シアンカプラー、マゼンタカプラー、イ
エローカプラーを用いることが好ましい。各乳剤層とカ
プラーの組み合わせとしては、通常、イエローカプラー
と青感光性層、マゼンタカプラーと緑感光性層、シアン
カプラーと赤感光性層の組み合わせが用いられるが、こ
れら組み合わせに限られるものではなく、他の組み合わ
せであってもよい。
赤、緑及び青感光性ハロゲン化銀乳剤層を設け、各層に
カプラーを含有させることができる。これら各層に含ま
れるカプラーから形成される発色色素は、分光吸収極大
が少なくとも20nm離れていることが好ましい。カプ
ラーとしては、シアンカプラー、マゼンタカプラー、イ
エローカプラーを用いることが好ましい。各乳剤層とカ
プラーの組み合わせとしては、通常、イエローカプラー
と青感光性層、マゼンタカプラーと緑感光性層、シアン
カプラーと赤感光性層の組み合わせが用いられるが、こ
れら組み合わせに限られるものではなく、他の組み合わ
せであってもよい。
【0181】本発明においてはDIR化合物を用いるこ
とができる。用いることのできるDIR化合物の具体例
としては、例えば、特開平4−114153号公報に記
載のD−1〜D−34が挙げられ、本発明はこれらの化
合物を好ましく用いることができる。
とができる。用いることのできるDIR化合物の具体例
としては、例えば、特開平4−114153号公報に記
載のD−1〜D−34が挙げられ、本発明はこれらの化
合物を好ましく用いることができる。
【0182】本発明において用いることのできるDIR
化合物の具体例は、上記のほかに、例えば、米国特許第
4,234,678号明細書、同第3,227,554
号明細書、同第3,647,291号明細書、同第3,
958,993号明細書、同第4,419,886号明
細書、同第3,933,500号明細書、特開昭57−
56837号公報、同51−13239号公報、米国特
許第2,072,363号明細書、同第2,070,2
66号明細書、RD40145のXIV項などに記載され
ているものを挙げることができる。
化合物の具体例は、上記のほかに、例えば、米国特許第
4,234,678号明細書、同第3,227,554
号明細書、同第3,647,291号明細書、同第3,
958,993号明細書、同第4,419,886号明
細書、同第3,933,500号明細書、特開昭57−
56837号公報、同51−13239号公報、米国特
許第2,072,363号明細書、同第2,070,2
66号明細書、RD40145のXIV項などに記載され
ているものを挙げることができる。
【0183】また、本発明で用いることができるカプラ
ーの具体例は、RD40145のII項等に記載されてい
る。
ーの具体例は、RD40145のII項等に記載されてい
る。
【0184】本発明に使用する添加剤は、RD4014
5のVIII項に記載されている分散法などにより添加する
ことができる。
5のVIII項に記載されている分散法などにより添加する
ことができる。
【0185】本発明においては、前述RD38957の
XV項等に記載される公知の支持体を使用することができ
る。
XV項等に記載される公知の支持体を使用することができ
る。
【0186】本発明の感光材料には、前述RD3895
7のXI項に記載されるフィルター層や中間層等の補助層
を設けることができる。
7のXI項に記載されるフィルター層や中間層等の補助層
を設けることができる。
【0187】感光材料は、前述RD38957のXI項に
記載の順層、逆層、ユニット構成等の様々な層構成を採
ることができる。
記載の順層、逆層、ユニット構成等の様々な層構成を採
ることができる。
【0188】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、
一般用又は映画用のカラーネガフィルム、スライド用又
はテレビ用のカラー反転フィルム、カラーペーパー、カ
ラーポジフィルム、カラー反転ペーパーに代表される種
々のカラー感光材料に好ましく適用することができる。
一般用又は映画用のカラーネガフィルム、スライド用又
はテレビ用のカラー反転フィルム、カラーペーパー、カ
ラーポジフィルム、カラー反転ペーパーに代表される種
々のカラー感光材料に好ましく適用することができる。
【0189】本発明のハロゲン化銀カラー感光材料を現
像処理するには、例えば、T.H.ジェームズ著、セオ
リイ オブ ザ ホトグラフイック プロセス第4版
(The Theory of The Photog
rafic ProcessForth Editio
n)第291頁〜第334頁及びジャーナル オブザ
アメリカン ケミカル ソサエティ(Journa1
of the American Chemical
Society)第73巻、第3,100頁(195
1)に記載されている、それ自体公知の現像剤を使用す
ることができ、また、前述のRD38957のXVII〜XX
項及びRD40145のXXIII項に記載された通常の方
法によって、現像処理することができる。
像処理するには、例えば、T.H.ジェームズ著、セオ
リイ オブ ザ ホトグラフイック プロセス第4版
(The Theory of The Photog
rafic ProcessForth Editio
n)第291頁〜第334頁及びジャーナル オブザ
アメリカン ケミカル ソサエティ(Journa1
of the American Chemical
Society)第73巻、第3,100頁(195
1)に記載されている、それ自体公知の現像剤を使用す
ることができ、また、前述のRD38957のXVII〜XX
項及びRD40145のXXIII項に記載された通常の方
法によって、現像処理することができる。
【0190】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0191】実施例1 <EM−1の調製> 〔核形成工程〕 反応容器内の下記反応母液(Gr−1)を30℃に保
ち、特開昭62−160128号に記載の混合撹拌装置
を用いて、撹拌回転数400回転/分で撹拌しながら、
1mol/Lの硫酸を用いてpHを1.96に調整し
た。その後ダブルジェット法を用いて(S−1)液と
(H−1)液を一定の流量で1分間で添加し、核形成を
行った。
ち、特開昭62−160128号に記載の混合撹拌装置
を用いて、撹拌回転数400回転/分で撹拌しながら、
1mol/Lの硫酸を用いてpHを1.96に調整し
た。その後ダブルジェット法を用いて(S−1)液と
(H−1)液を一定の流量で1分間で添加し、核形成を
行った。
【0192】 (Gr−1) アルカリ処理不活性ゼラチン(平均分子量10万) 40.50g 臭化カリウム 12.40g 蒸留水で16.2Lに仕上げる。
【0193】 (S−1) 硝酸銀 862.5g 蒸留水で4.06Lに仕上げる。
【0194】 (H−1) 臭化カリウム 604.5g 蒸留水で4.06Lに仕上げる。
【0195】〔熟成工程〕上記核形成工程終了後に(G
−1)液を加え、30分間を要して60℃に昇温した。
この間、反応容器内の乳剤の銀電位(飽和銀−塩化銀電
極を比較電極として銀イオン選択電極で測定)を、2モ
ル/Lの臭化カリウム溶液を用いて6mVに制御した。
続いて、アンモニア水溶液を加えてpHを9.3に調整
し、更に7分間保持した後、酢酸水溶液を用いてpHを
6.1に調整した。この間の銀電位を2mol/Lの臭
化カリウム溶液を用いて6mVに制御した。
−1)液を加え、30分間を要して60℃に昇温した。
この間、反応容器内の乳剤の銀電位(飽和銀−塩化銀電
極を比較電極として銀イオン選択電極で測定)を、2モ
ル/Lの臭化カリウム溶液を用いて6mVに制御した。
続いて、アンモニア水溶液を加えてpHを9.3に調整
し、更に7分間保持した後、酢酸水溶液を用いてpHを
6.1に調整した。この間の銀電位を2mol/Lの臭
化カリウム溶液を用いて6mVに制御した。
【0196】 (G−1) アルカリ処理不活性ゼラチン(平均分子量10万) 173.9g HO(CH2CH2O)m(CH(CH3)CH2O)19.8(CH2CH2O)nH (m+n=9.77)の10質量%メタノール溶液 5.80ml 蒸留水で4.22Lに仕上げる。
【0197】〔成長工程〕熟成工程終了後、続いてダブ
ルジェット法を用いて前記(S−1)液と(H−1)液
を流量を加速しながら(終了時と開始時の添加流量の比
が約12倍)、37分間で添加した。添加終了後に(G
−2)液を加え、撹拌回転数を550回転/分に調整し
た後、引き続いて(S−2)液と(H−2)液を流量を
加速しながら(終了時と開始時の添加流量の比が約2
倍)、40分間で添加した。この間乳剤の銀電位を2モ
ル/Lの臭化カリウム溶液を用いて6mVに制御した。
上記添加終了後に、反応容器内の乳剤温度を15分間を
要して40℃に降温した。その後、(Z−1)液、次い
で(SS)液を添加し、水酸化カリウム水溶液を用いて
pHを9.3に調整し、4分間熟成しながら沃素イオン
を放出させた。その後、酢酸水溶液を用いてpHを5.
0に調整し、次いで3mol/Lの臭化カリウム溶液を
用いて反応容器内の銀電位を−39mVに調整した後、
(S−2)液と(H−3)液を流量を加速しながら(終
了時と開始時の添加流量の比が約1.2倍)、25分間
で添加した。
ルジェット法を用いて前記(S−1)液と(H−1)液
を流量を加速しながら(終了時と開始時の添加流量の比
が約12倍)、37分間で添加した。添加終了後に(G
−2)液を加え、撹拌回転数を550回転/分に調整し
た後、引き続いて(S−2)液と(H−2)液を流量を
加速しながら(終了時と開始時の添加流量の比が約2
倍)、40分間で添加した。この間乳剤の銀電位を2モ
ル/Lの臭化カリウム溶液を用いて6mVに制御した。
上記添加終了後に、反応容器内の乳剤温度を15分間を
要して40℃に降温した。その後、(Z−1)液、次い
で(SS)液を添加し、水酸化カリウム水溶液を用いて
pHを9.3に調整し、4分間熟成しながら沃素イオン
を放出させた。その後、酢酸水溶液を用いてpHを5.
0に調整し、次いで3mol/Lの臭化カリウム溶液を
用いて反応容器内の銀電位を−39mVに調整した後、
(S−2)液と(H−3)液を流量を加速しながら(終
了時と開始時の添加流量の比が約1.2倍)、25分間
で添加した。
【0198】 (S−2) 硝酸銀 2.14kg 蒸留水で3.53Lに仕上げる。
【0199】 (H−2) 臭化カリウム 859.5g 沃化カリウム 24.45g 蒸留水で2.11Lに仕上げる。
【0200】 (H−3) 臭化カリウム 585.6g 沃化カリウム 8.25g 蒸留水で1.42Lに仕上げる。
【0201】 (G−2) オセインゼラチン 284.9g HO(CH2CH2O)m(CH(CH3)CH2O)19.8(CH2CH2O)nH (m+n=9.77)の10質量%メタノール溶液 7.75ml 蒸留水で1.93Lに仕上げる。
【0202】 (Z−1) p−ヨードアセトアミドベンゼンスルホン酸ナトリウム 83.4g 蒸留水で1.00Lに仕上げる。
【0203】 (SS) 亜硫酸ナトリウム 28.9g 蒸留水で0.30Lに仕上げる。
【0204】上記粒子成長終了後に、特開平5−726
58号に記載の方法に従い脱塩処理を施し、その後ゼラ
チンを加え分散し、40℃にてpHを5.80、pAg
を8.05に調整した。かくして得られた乳剤をEM−
1とする。
58号に記載の方法に従い脱塩処理を施し、その後ゼラ
チンを加え分散し、40℃にてpHを5.80、pAg
を8.05に調整した。かくして得られた乳剤をEM−
1とする。
【0205】得られた乳剤粒子の電子顕微鏡写真から、
平均粒径0.70μm(投影面積の円換算直径の平均
値)、アスペクト比6.4(全投影面積の60%)、粒
径分布14.5%の平板状粒子であることが確認され
た。
平均粒径0.70μm(投影面積の円換算直径の平均
値)、アスペクト比6.4(全投影面積の60%)、粒
径分布14.5%の平板状粒子であることが確認され
た。
【0206】実施例2 下引層を施した厚さ120μmの透明トリアセチルセル
ロース支持体上に、下記に示すような組成の各層を順
次、支持体側から形成して多層ハロゲン化銀感光材料の
試料101を作製し、表1、2に示した。
ロース支持体上に、下記に示すような組成の各層を順
次、支持体側から形成して多層ハロゲン化銀感光材料の
試料101を作製し、表1、2に示した。
【0207】なお、以下においては、特に断りが無い限
り、塗布量はg/m2で、ハロゲン化銀は金属銀に換算
して、増感色素はハロゲン化銀1モル当たりの添加モル
数で示す。
り、塗布量はg/m2で、ハロゲン化銀は金属銀に換算
して、増感色素はハロゲン化銀1モル当たりの添加モル
数で示す。
【0208】
【表1】
【0209】
【表2】
【0210】なお上記組成物の他に、塗布助剤SU−
1、SU−2、SU−3、分散助剤SU−4、粘度調整
剤V−1、安定剤ST−1、カブリ防止剤AF−1、重
量平均分子量:10,000及び重量平均分子量:10
0,000の2種のポリビニルピロリドン(AF−
2)、硬膜剤H−1、H−2及び防腐剤DI−1を添加
した。尚、Oil−1はジオクチルフタレート、Oil
−2はジブチルフタレートである。
1、SU−2、SU−3、分散助剤SU−4、粘度調整
剤V−1、安定剤ST−1、カブリ防止剤AF−1、重
量平均分子量:10,000及び重量平均分子量:10
0,000の2種のポリビニルピロリドン(AF−
2)、硬膜剤H−1、H−2及び防腐剤DI−1を添加
した。尚、Oil−1はジオクチルフタレート、Oil
−2はジブチルフタレートである。
【0211】上記試料に用いた乳剤は下記の通りであ
る。 乳剤名 平均AgI含有率 平均粒径 晶癖 アスペクト比 沃臭化銀乳剤I 2.0モル% 0.40μm 双晶平板 4.0 沃臭化銀乳剤II 7.0モル% 0.65μm 双晶平板 5.0 尚、EM−1は実施例1で作製した乳剤である。
る。 乳剤名 平均AgI含有率 平均粒径 晶癖 アスペクト比 沃臭化銀乳剤I 2.0モル% 0.40μm 双晶平板 4.0 沃臭化銀乳剤II 7.0モル% 0.65μm 双晶平板 5.0 尚、EM−1は実施例1で作製した乳剤である。
【0212】上記試料に用いた化合物の構造を以下に示
す。
す。
【0213】
【化25】
【0214】
【化26】
【0215】
【化27】
【0216】
【化28】
【0217】
【化29】
【0218】<102〜105の作製>試料101にお
いて、第3〜5層の沃臭化銀乳剤I、沃臭化銀乳剤II、
乳剤EM−1、増感色素(I−a−12)、イエローカ
プラー(Y−1)、マゼンタカプラー(M−1)、シア
ンカプラー(C−1)の添加量を下記に示すように変え
ること以外は、同様にして試料102〜105を作製し
た。
いて、第3〜5層の沃臭化銀乳剤I、沃臭化銀乳剤II、
乳剤EM−1、増感色素(I−a−12)、イエローカ
プラー(Y−1)、マゼンタカプラー(M−1)、シア
ンカプラー(C−1)の添加量を下記に示すように変え
ること以外は、同様にして試料102〜105を作製し
た。
【0219】 <試料102> 第3層 沃臭化銀乳剤I 1.30 イエローカプラー(Y−1) 0.44 シアンカプラー(C−1) 0.50 増感色素(I−a−12) 9.9×10-4 マゼンタカプラー(M−1) 0.27 第4層 沃臭化銀II 1.90 イエローカプラー(Y−1) 0.31 シアンカプラー(C−1) 0.36 増感色素(I−a−12) 8.2×10-4 マゼンタカプラー(M−1) 0.21 第5層 乳剤EM−1 1.70 イエローカプラー(Y−1) 0.14 シアンカプラー(C−1) 0.18 増感色素(I−a−12) 5.0×10-4 マゼンタカプラー(M−1) 0.09 <試料103> 第3層 沃臭化銀乳剤I 0.96 イエローカプラー(Y−1) 0.30 シアンカプラー(C−1) 0.36 増感色素(I−a−12) 8.0×10-4 マゼンタカプラー(M−1) 0.26 第4層 沃臭化銀II 1.32 イエローカプラー(Y−1) 0.22 シアンカプラー(C−1) 0.24 増感色素(I−a−12) 7.2×10-4 マゼンタカプラー(M−1) 0.18 第5層 乳剤EM−1 1.25 イエローカプラー(Y−1) 0.10 シアンカプラー(C−1) 0.13 増感色素(I−a−12) 4.0×10-4 マゼンタカプラー(M−1) 0.06 <試料104> 第3層 沃臭化銀乳剤I 1.44 イエローカプラー(Y−1) 0.46 シアンカプラー(C−1) 0.45 増感色素(I−a−12) 13.0×10-4 マゼンタカプラー(M−1) 0.36 第4層 沃臭化銀II 1.99 イエローカプラー(Y−1) 0.35 シアンカプラー(C−1) 0.42 増感色素(I−a−12) 9.1×10-4 マゼンタカプラー(M−1) 0.27 第5層 乳剤EM−1 1.85 イエローカプラー(Y−1) 0.16 シアンカプラー(C−1) 0.20 増感色素(I−a−12) 6.0×10-4 マゼンタカプラー(M−1) 0.10 <試料105> 第3層 沃臭化銀乳剤I 0.60 イエローカプラー(Y−1) 0.22 シアンカプラー(C−1) 0.27 増感色素(I−a−12) 6.0×10-4 マゼンタカプラー(M−1) 0.15 第4層 沃臭化銀II 1.08 イエローカプラー(Y−1) 0.18 シアンカプラー(C−1) 0.20 増感色素(I−a−12) 6.3×10-4 マゼンタカプラー(M−1) 0.13 第5層 乳剤EM−1 1.14 イエローカプラー(Y−1) 0.09 シアンカプラー(C−1) 0.11 増感色素(I−a−12) 3.6×10-4 マゼンタカプラー(M−1) 0.05 次に各試料を温度20℃、相対湿度60%の完全暗室に
1時間放置した後、赤フィルターを光学楔と光源との間
に設置し、各々のフィルターを通してウェッジ露光を与
えた。
1時間放置した後、赤フィルターを光学楔と光源との間
に設置し、各々のフィルターを通してウェッジ露光を与
えた。
【0220】 《発色現像処理》 (処理工程) 工 程 処理時間 処理温度 補給量* 発色現像 3分15秒 38±0.3℃ 780ml 漂 白 45秒 38±2.0℃ 150ml 定 着 1分30秒 38±2.0℃ 830ml 安 定 60秒 38±5.0℃ 830ml 乾 燥 60秒 55±5.0℃ − *補充量は感光材料1m2当りの値である。
【0221】 〈処理剤の調製〉 (発色現像液組成) 水 800ml 炭酸カリウム 30g 炭酸水素ナトリウム 2.5g 亜硫酸カリウム 3.0g 臭化ナトリウム 1.3g 沃化カリウム 1.2mg ヒドロキシアミン硫酸塩 2.5g 塩化ナトリウム 0.6g 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル) アニリン硫酸塩 4.5g ジエチレントリアミン5酢酸 3.0g 水酸化カリウム 1.2g 水を加えて1.0Lに仕上げ、水酸化カリウム又は20
%硫酸を用いてpH10.06に調整する。
%硫酸を用いてpH10.06に調整する。
【0222】 (発色現像補充液組成) 水 800ml 炭酸カリウム 35g 炭酸水素ナトリウム 3.0g 亜硫酸カリウム 5.0g 臭化ナトリウム 0.4g ヒドロキシアミン硫酸塩 3.1g 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル) アニリン硫酸塩 6.3g ジエチレントリアミン5酢酸 3.0g 水酸化カリウム 2.0g 水を加えて1.0Lに仕上げ、水酸化カリウム又は20
%硫酸を用いてpH10.18に調整する。
%硫酸を用いてpH10.18に調整する。
【0223】 (漂白液組成) 水 700ml 1,3−ジアミノプロパン四酢酸鉄(III)アンモニウム 125g エチレンジアミン四酢酸 2g 硝酸ナトリウム 40g 臭化アンモニウム 150g 氷酢酸 40g 水を加えて1.0Lに仕上げ、アンモニア水又は氷酢酸
を用いてpH4.4に調整する。
を用いてpH4.4に調整する。
【0224】 (漂白補充液組成) 水 700ml 1,3−ジアミノプロパン四酢酸鉄(III)アンモニウム 175g エチレンジアミン四酢酸 2g 硝酸ナトリウム 50g 臭化アンモニウム 200g 氷酢酸 56g 水を加えて1.0Lに仕上げ、アンモニア水又は氷酢酸
を用いてpH4.4に調整する。
を用いてpH4.4に調整する。
【0225】 (定着液処方) 水 800ml チオシアン酸アンモニウム 120g チオ硫酸アンモニウム 150g 亜硫酸ナトリウム 15g エチレンジアミン四酢酸 2g 水を加えて1.0Lに仕上げ、アンモニア水又は氷酢酸
を用いてpH6.2に調整する。
を用いてpH6.2に調整する。
【0226】 (定着補充液処方) 水 800ml チオシアン酸アンモニウム 150g チオ硫酸アンモニウム 180g 亜硫酸ナトリウム 20g エチレンジアミン四酢酸 2g 水を加えて1.0Lに仕上げ、アンモニア水又は氷酢酸
を用いてpH6.5に調整する。
を用いてpH6.5に調整する。
【0227】 (安定液及び安定補充液処方) 水 900ml p−オクチルフェノール・エチレンオキシド・10モル付加物 2.0g ジメチロール尿素 0.5g ヘキサメチレンテトラミン 0.2g 1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.1g シロキサン(UCC製L−77) 0.1g アンモニア水 0.5ml 水を加えて1.0Lに仕上げ、アンモニア水又は50%
硫酸を用いてpH8.5に調整する。
硫酸を用いてpH8.5に調整する。
【0228】各試料のイエロー濃度(B)、シアン濃度
(R)の特性曲線をそれぞれ図1、2に示す。また、γ
B、γG、γR、γB/γGは、γR/γGの値を表3
に示す。
(R)の特性曲線をそれぞれ図1、2に示す。また、γ
B、γG、γR、γB/γGは、γR/γGの値を表3
に示す。
【0229】
【表3】
【0230】<描写力評価方法>試料101〜105
を、通常の135サイズ24枚撮りの規格に裁断し、フ
ィルムパトローネに収納した後、コニカ(株)社製「H
EXAR RF」に装填し、通常の風景撮影を行った。
試料101〜105の撮影時には、レンズの前にケンコ
ー製のケンコー黒白用R−1フィルターを装着して撮影
を行った。撮影を終了した試料は、ノーリツ社製フィル
ムプロセッサー「V30J」で処理を行い、モノクロー
ムネガ画像を得た後、カラーペーパーにプリントしてモ
ノクロームプリントを得た。
を、通常の135サイズ24枚撮りの規格に裁断し、フ
ィルムパトローネに収納した後、コニカ(株)社製「H
EXAR RF」に装填し、通常の風景撮影を行った。
試料101〜105の撮影時には、レンズの前にケンコ
ー製のケンコー黒白用R−1フィルターを装着して撮影
を行った。撮影を終了した試料は、ノーリツ社製フィル
ムプロセッサー「V30J」で処理を行い、モノクロー
ムネガ画像を得た後、カラーペーパーにプリントしてモ
ノクロームプリントを得た。
【0231】最適なγB、γRを有する画像形成ハロゲ
ン化銀感光材料の効果及び、赤外描写性の効果は得られ
たモノクロームプリントを任意の10人の観察者により
10段階で採点してもらい平均値を算出した。値の大き
いものほど、良好な効果を示す。この結果を表4に示
す。
ン化銀感光材料の効果及び、赤外描写性の効果は得られ
たモノクロームプリントを任意の10人の観察者により
10段階で採点してもらい平均値を算出した。値の大き
いものほど、良好な効果を示す。この結果を表4に示
す。
【0232】
【表4】
【0233】以上の結果より、比較試料105に比べ本
発明に示す101〜104の方が、遠景描写力、山の描
写力、雲の描写力、ハイライトの描写力、シャドー(陰
まわり)の描写力において優れていることがわかる。
発明に示す101〜104の方が、遠景描写力、山の描
写力、雲の描写力、ハイライトの描写力、シャドー(陰
まわり)の描写力において優れていることがわかる。
【0234】<BGRバランス評価法>上記ウエッジ露
光、現像処理により得られたネガをコニカ(株)社製ナ
イスプリントシステム「NPS1771」により、カラ
ーペーパーへの直接露光を行いモノトーンプリントを得
た。
光、現像処理により得られたネガをコニカ(株)社製ナ
イスプリントシステム「NPS1771」により、カラ
ーペーパーへの直接露光を行いモノトーンプリントを得
た。
【0235】得られたプリントの色バランスを村上色彩
計により測定した。ペーパー上の任意のグレーの色バラ
ンスをa*、b*で表5に示す。a*、b*とも値の小さい
ものが良好である。
計により測定した。ペーパー上の任意のグレーの色バラ
ンスをa*、b*で表5に示す。a*、b*とも値の小さい
ものが良好である。
【0236】
【表5】
【0237】以上の結果により、比較試料105に比べ
本発明に示す101〜104の方が、カラーペーパーに
プリントしたときにB、G、R発色がほぼ等く、優れた
モノトーン画像が形成されることがわかる。
本発明に示す101〜104の方が、カラーペーパーに
プリントしたときにB、G、R発色がほぼ等く、優れた
モノトーン画像が形成されることがわかる。
【0238】実施例3 <試料106〜108の作製>試料101の第1層のカ
ラードカプラーの塗布量を下記のように変更した以外
は、試料101と同様にして試料106〜108を作製
した。
ラードカプラーの塗布量を下記のように変更した以外
は、試料101と同様にして試料106〜108を作製
した。
【0239】 試料106 カラードカプラー(YCM−2) 0.05 カラードカプラー(MCC−1) 0.03 試料107 カラードカプラー(YCM−2) 0.00 カラードカプラー(MCC−1) 0.00 試料108 カラードカプラー(YCM−2) 0.30 カラードカプラー(MCC−1) 0.09 このように作製した試料106〜108に対し、(株)
ケンコー製のケンコー黒白用R−1フィルターを介した
白色光でセンシトメトリー評価用ウエッジ露光(露光時
間1/100秒)を施し、実施例1に記載の発色現像処
理を行った。MTF、階調、最低濃度については、本明
細書記載のMTF、階調、最低濃度の求め方により、M
TF(20)、マゼンタ階調γG(A)、γG(1.
0)を求めた。
ケンコー製のケンコー黒白用R−1フィルターを介した
白色光でセンシトメトリー評価用ウエッジ露光(露光時
間1/100秒)を施し、実施例1に記載の発色現像処
理を行った。MTF、階調、最低濃度については、本明
細書記載のMTF、階調、最低濃度の求め方により、M
TF(20)、マゼンタ階調γG(A)、γG(1.
0)を求めた。
【0240】《評価方法》 (感度の求め方)得られた処理済み試料を、前述した階
調、最低濃度を求める方法により得られたDG(0)+
0.3を与える露光量(logE)の逆数を求め、感度
とした。なお、濃度測定はX−rite社製濃度計31
0型でステータスMフィルターを用いて行った。
調、最低濃度を求める方法により得られたDG(0)+
0.3を与える露光量(logE)の逆数を求め、感度
とした。なお、濃度測定はX−rite社製濃度計31
0型でステータスMフィルターを用いて行った。
【0241】試料101、106−108のDB(0)
−DR(0)、DG(0)−DR(0) 、DB(0)/DR(0)、DG(0)/DR(0)の
結果を表6に示す。
−DR(0)、DG(0)−DR(0) 、DB(0)/DR(0)、DG(0)/DR(0)の
結果を表6に示す。
【0242】
【表6】
【0243】次に、得られた現像済みネガフィルムを、
コニカ(株)社製露光機「MD LAMPHOUSEa
ndAF CHASSISII」を用い、分光感度分布が
350〜500nm付近である三菱製紙(株)社製白黒
ペーパー「GEKKO VR3」に暗室で露光した。
コニカ(株)社製露光機「MD LAMPHOUSEa
ndAF CHASSISII」を用い、分光感度分布が
350〜500nm付近である三菱製紙(株)社製白黒
ペーパー「GEKKO VR3」に暗室で露光した。
【0244】これを下記現像処理により、現像しモノト
ーン画像形成プリントを得た。 (処理工程) 工程 処理温度 処理時間 処理剤 現像 20℃±0.3℃ 90秒 ゲッコール(三菱製紙社製) 停止 20℃±1.0℃ 10秒 氷酢酸1.5%溶液 定着 20℃±1.0℃ 1分 ダイヤスーパーフィックス(三 菱製紙社製) 水洗 20℃±1.0℃ 5分 流水 上記のプリント処理における各試料のプリント時間を表
7に示す。
ーン画像形成プリントを得た。 (処理工程) 工程 処理温度 処理時間 処理剤 現像 20℃±0.3℃ 90秒 ゲッコール(三菱製紙社製) 停止 20℃±1.0℃ 10秒 氷酢酸1.5%溶液 定着 20℃±1.0℃ 1分 ダイヤスーパーフィックス(三 菱製紙社製) 水洗 20℃±1.0℃ 5分 流水 上記のプリント処理における各試料のプリント時間を表
7に示す。
【0245】
【表7】
【0246】また、得られた現像済みネガフィルムを、
コニカ(株)社製露光機「MD LAMPHOUSEa
ndAF CHASSISII」を用い、分光感度分布が
およそ600〜700nm付近である富士フィルム
(株)社製白黒ペーパー「フジブロパンクロWP FM
3」に暗室で露光した。
コニカ(株)社製露光機「MD LAMPHOUSEa
ndAF CHASSISII」を用い、分光感度分布が
およそ600〜700nm付近である富士フィルム
(株)社製白黒ペーパー「フジブロパンクロWP FM
3」に暗室で露光した。
【0247】これを下記現像処理により、現像しモノト
ーン画像形成プリントを得た。 (処理工程) 工程 処理温度 処理時間 処理剤 現像 20℃±0.3℃ 90秒 ゲッコール(三菱製紙社製) 停止 20℃±1.0℃ 10秒 氷酢酸1.5%溶液 定着 20℃±1.0℃ 1分 ダイヤスーパーフィックス(三 菱製紙社製) 水洗 20℃±1.0℃ 5分 流水 乾燥 60℃±5.0℃ 30秒 上記のプリント処理における各試料のプリント時間を表
8に示す。
ーン画像形成プリントを得た。 (処理工程) 工程 処理温度 処理時間 処理剤 現像 20℃±0.3℃ 90秒 ゲッコール(三菱製紙社製) 停止 20℃±1.0℃ 10秒 氷酢酸1.5%溶液 定着 20℃±1.0℃ 1分 ダイヤスーパーフィックス(三 菱製紙社製) 水洗 20℃±1.0℃ 5分 流水 乾燥 60℃±5.0℃ 30秒 上記のプリント処理における各試料のプリント時間を表
8に示す。
【0248】
【表8】
【0249】実施例4 撮影前試料101を前記の方法で作製し、前記実施例1
と同様の方法で、カラーペーパーにプリントし、仕上が
りプリント試料101−1を作製し比較として用いた。
また、試料101を前記実施例2と同様の方法で、白黒
ペーパーにプリントし、仕上がりプリント試料101−
2を作製し、101−1と101−2を露光し終わるま
での時間を比較として用いた。
と同様の方法で、カラーペーパーにプリントし、仕上が
りプリント試料101−1を作製し比較として用いた。
また、試料101を前記実施例2と同様の方法で、白黒
ペーパーにプリントし、仕上がりプリント試料101−
2を作製し、101−1と101−2を露光し終わるま
での時間を比較として用いた。
【0250】撮影前試料101を用いて、撮影、該現像
処理済み撮影用ハロゲン化銀感光材料の画像情報を特開
平9−258420号に記載のプリンターにて、スキャ
ナー読みし、画像信号を採取し、画像処理をし、カラー
ペーパーの仕上がりプリント試料101−A、及び白黒
ペーパーの仕上がりプリント101−Bを作製し、10
1−Aと101−Bを露光し終わるまでの時間を測定し
た。
処理済み撮影用ハロゲン化銀感光材料の画像情報を特開
平9−258420号に記載のプリンターにて、スキャ
ナー読みし、画像信号を採取し、画像処理をし、カラー
ペーパーの仕上がりプリント試料101−A、及び白黒
ペーパーの仕上がりプリント101−Bを作製し、10
1−Aと101−Bを露光し終わるまでの時間を測定し
た。
【0251】この作業工程において、ネガを露光機に装
填してからカラーペーパーと白黒ペーパーの両方に1回
ずつ露光し終わるまでの作業時間を表9に示す。
填してからカラーペーパーと白黒ペーパーの両方に1回
ずつ露光し終わるまでの作業時間を表9に示す。
【0252】
【表9】
【0253】表9から明らかなように、本発明の試料1
01−Aは、比較の試料に比べて、作業効率が良好にな
っており、現像済みモノトーンネガを素速くカラーペー
パー及びモノクロペーパーに焼き込むことが可能であ
る。
01−Aは、比較の試料に比べて、作業効率が良好にな
っており、現像済みモノトーンネガを素速くカラーペー
パー及びモノクロペーパーに焼き込むことが可能であ
る。
【0254】
【発明の効果】実施例で実証した如く、本発明により、
カラー写真感光材料と共通な現像処理を行い、かつ赤外
効果の描写性に優れ、被写体の再現画像の明度が露光レ
ベルによってばらついたりせず、プリント作業性に優れ
たモノトーン画像形成赤外感光性ハロゲン化銀写真感光
材料及びプリントシステムを提供することができた。
カラー写真感光材料と共通な現像処理を行い、かつ赤外
効果の描写性に優れ、被写体の再現画像の明度が露光レ
ベルによってばらついたりせず、プリント作業性に優れ
たモノトーン画像形成赤外感光性ハロゲン化銀写真感光
材料及びプリントシステムを提供することができた。
【図1】各試料のイエロー濃度(DB)の特性曲線であ
る。
る。
【図2】各試料のシアン濃度(DR)の特性曲線であ
る。
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03C 7/20 G03C 7/20
Claims (10)
- 【請求項1】 支持体上の一方の側に、赤外感光性層お
よび非感光性層を含む写真構成層を有する銀画像形成型
赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、画像露
光後、現像処理によって得られるイエロー画像成分の階
調度(γB)が0.79〜1.20であることを特徴と
する銀画像形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材
料。 - 【請求項2】 支持体上の一方の側に、赤外感光性層お
よび非感光性層を有する写真構成層を有し、該赤外感光
性層の少なくとも1層がイエローカプラー、マゼンタカ
プラー、シアンカプラーを含有するモノトーン画像形成
型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、画像
露光後、現像処理することにより得られるイエロー画像
成分の階調度(γB)が0.79〜1.60であること
を特徴とするモノトーン画像形成型赤外感光性ハロゲン
化銀写真感光材料。 - 【請求項3】 支持体上の一方の側に、赤外感光性層お
よび非感光性層を有する写真構成層を有し、該赤外感光
性層の少なくとも1層がイエローカプラー、マゼンタカ
プラー、シアンカプラーを含有するモノトーン画像形成
型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、下記
に示すフィルターAまたはBを介した画像露光後、現像
処理によって得られるイエロー画像成分の階調度(γ
B)が0.60〜1.60であることを特徴とするモノ
トーン画像形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材
料。 フィルターA:分光透過率が350〜570nmの範囲
で2%以下で、50%の透過率のある波長λが590n
m≦λ≦605nmであり、615〜900nmでの透
過率が80%以上を有する短波長側吸収赤色フィルタ
ー。 フィルターB:分光透過率が350〜675nmの範囲
で2%以下で、50%の透過率のある波長λが690n
m≦λ≦715nmであり、730〜900nmでの透
過率が80%以上を有する長波長側吸収赤色フィルタ
ー。 - 【請求項4】 支持体上の一方の側に、赤外感光性層お
よび非感光性層を含む写真構成層を有する銀画像形成型
赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、画像露
光後、現像処理によって得られるシアン画像成分の階調
度(γR)が0.75〜1.15であることを特徴とす
る銀画像形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料。 - 【請求項5】 支持体上の一方の側に、赤外感光性層お
よび非感光性層を有する写真構成層を有し、該赤外感光
性層の少なくとも1層がイエローカプラー、マゼンタカ
プラー、シアンカプラーを含有するモノトーン画像形成
型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、画像
露光後、現像処理することにより得られるシアン画像成
分の階調度(γR)が0.70〜1.55であることを
特徴とするモノトーン画像形成型赤外感光性ハロゲン化
銀写真感光材料。 - 【請求項6】 支持体上の一方の側に、赤外感光性層お
よび非感光性層を有する写真構成層を有し、該赤外感光
性層の少なくとも1層がイエローカプラー、マゼンタカ
プラー、シアンカプラーを含有するモノトーン画像形成
型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、前記
フィルターAまたはBを介した画像露光後、現像処理に
よって得られるシアン画像成分の階調度(γR)が0.
70〜1.55であることを特徴とするモノトーン画像
形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料。 - 【請求項7】 支持体上の一方の側に、赤外感光性層お
よび非感光性層を有する写真構成層を有し、該赤外感光
性層の少なくとも1層がイエローカプラー、マゼンタカ
プラー、シアンカプラーを含有するモノトーン画像形成
型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、標準
白色光源で露光後、発色現像処理する事により得られる
マゼンタ画像成分の階調度(γG)とイエロー画像成分
の階調度(γB)との比(γB/γG)が0.80〜
1.20、かつマゼンタ画像成分の階調度(γG)とシ
アン画像成分の階調度(γR)との比(γR/γG)が
0.70〜1.15であることを特徴とするモノトーン
画像形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料。 - 【請求項8】 支持体上の一方の側に、赤外感光性層お
よび非感光性層を有する写真構成層を有し、該赤外感光
性層の少なくとも1層がイエローカプラー、マゼンタカ
プラー、シアンカプラーを含有するモノトーン画像形成
型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、発色
現像処理する事により得られるイエロー、マゼンタ、シ
アンの各画像成分の最小濃度DB(0)、DG(0)、
DR(0)において、−0.17≦DB(0)−DR
(0)≦0.23または−0.50≦DG(0)−DR
(0)≦0.01であることを特徴とするモノトーン画
像形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料。 - 【請求項9】 支持体上の一方の側に、赤外感光性層お
よび非感光性層を有する写真構成層を有し、該赤外感光
性層の少なくとも1層がイエローカプラー、マゼンタカ
プラー、シアンカプラーを含有するモノトーン画像形成
型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料において、発色
現像処理する事により得られるイエロー、マゼンタ、シ
アンの各画像成分の最小濃度DB(0)、DG(0)、
DR(0)において、0.75≦DB(0)/DR
(0)≦1.82または0.61≦DG(0)/DR
(0)≦1.02であることを特徴とするモノトーン画
像形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料。 - 【請求項10】 現像処理済みの撮影用モノトーン画像
形成型赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料から、印画
紙にプリントしてモノトーンプリントを得るプリントシ
ステムにおいて、顧客が発色現像型モノトーン印画紙に
プリントしたいか、あるいは銀画像形成型印画紙にプリ
ントしたいかの情報に応じて、プリント機器に接続され
た発色現像型モノトーン印画紙が装填されたマガジン
か、銀画像形成型印画紙が装填されたマガジンかを選択
し、かつ選択された印画紙に適合したプリント条件チャ
ンネルが設定されたのち、プリントのための露光作業を
実行することを特徴とするプリントシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000257210A JP2002072422A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | ハロゲン化銀写真感光材料及びプリントシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000257210A JP2002072422A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | ハロゲン化銀写真感光材料及びプリントシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002072422A true JP2002072422A (ja) | 2002-03-12 |
Family
ID=18745709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000257210A Pending JP2002072422A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | ハロゲン化銀写真感光材料及びプリントシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002072422A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004010215A1 (ja) * | 2002-07-18 | 2004-01-29 | Konica Minolta Photo Imaging, Inc. | ハロゲン化銀写真感光材料 |
-
2000
- 2000-08-28 JP JP2000257210A patent/JP2002072422A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004010215A1 (ja) * | 2002-07-18 | 2004-01-29 | Konica Minolta Photo Imaging, Inc. | ハロゲン化銀写真感光材料 |
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