JP2001224572A - 磁気共鳴信号伝送方法および装置並びに磁気共鳴撮影装置 - Google Patents

磁気共鳴信号伝送方法および装置並びに磁気共鳴撮影装置

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JP2001224572A
JP2001224572A JP2000040488A JP2000040488A JP2001224572A JP 2001224572 A JP2001224572 A JP 2001224572A JP 2000040488 A JP2000040488 A JP 2000040488A JP 2000040488 A JP2000040488 A JP 2000040488A JP 2001224572 A JP2001224572 A JP 2001224572A
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resonance signal
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズの影響を受けにくい磁気共鳴信号伝送
方法および装置、並びに、そのような伝送装置を備えた
磁気共鳴撮影装置を実現する。 【解決手段】 磁気共鳴信号を、受信した場所において
符号化(202)し、符号化信号をデータ収集部(15
0)に伝送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気共鳴信号伝送
方法および装置並びに磁気共鳴撮影装置に関し、特に、
磁気共鳴信号をその受信場所からそれを処理する場所に
伝送する方法および装置、並びに、そのような伝送装置
を備えた磁気共鳴撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気共鳴撮影(MRI:Magneti
c Resonance Imaging)装置では、
マグネットシステム(magnet system)の
内部空間、すなわち、静磁場を形成した空間に撮影する
対象を搬入し、勾配磁場および高周波磁場を印加して対
象内に磁気共鳴信号を発生させ、その受信信号に基づい
て断層像を生成(再構成)する。
【0003】マグネットシステムは電磁波および磁気に
対する遮蔽を施したスキャンルーム(scan roo
m)内に設置され、受信した磁気共鳴信号を処理する信
号処理装置はスキャンルームの外に設置され、両者は信
号ケーブル(cable)によって接続される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】マグネットシステム側
から信号処理装置への受信信号の伝送はRF(radi
o frequency)信号のままで行われるが、伝
送信号は信号レベル(level)が例えばmV程度の
低レベル信号なのでノイズ(noise)の影響を受け
易い。
【0005】そこで、本発明の課題は、ノイズの影響を
受けにくい磁気共鳴信号伝送方法および装置、並びに、
そのような伝送装置を備えた磁気共鳴撮影装置を実現す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)上記の課題を解決
するための1つの観点での発明は、磁気共鳴信号を受信
し、前記受信した場所において前記磁気共鳴信号を符号
化し、前記符号化した信号を伝送することを特徴とする
磁気共鳴信号伝送方法である。
【0007】この観点での発明では、磁気共鳴信号をそ
の受信場所において符号化し、この符号化信号を伝送す
るので、ノイズの影響を受けにくい信号伝送を行うこと
ができる。
【0008】(2)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、前記符号化はアナログ・ディジタル変換
であることを特徴とする(1)に記載の磁気共鳴信号伝
送方法である。
【0009】この観点での発明では、磁気共鳴信号をそ
の受信場所においてアナログ・ディジタル変換し、この
ディジタル信号を伝送するので、ノイズの影響を受けに
くい信号伝送を行うことができる。
【0010】(3)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、前記符号化はパルス幅変調であることを
特徴とする(1)に記載の磁気共鳴信号伝送方法であ
る。
【0011】この観点での発明では、磁気共鳴信号をそ
の受信場所においてパルス幅変調し、このパルス幅信号
を伝送するので、ノイズの影響を受けにくい信号伝送を
行うことができる。
【0012】(4)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、前記符号化はパルス密度変調であること
を特徴とする(1)に記載の磁気共鳴信号伝送方法であ
る。
【0013】この観点での発明では、磁気共鳴信号をそ
の受信場所においてパルス密度変調し、このパルス密度
信号を伝送するので、ノイズの影響を受けにくい信号伝
送を行うことができる。
【0014】(5)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、前記符号化は周波数変調であることを特
徴とする(1)に記載の磁気共鳴信号伝送方法である。
【0015】この観点での発明では、磁気共鳴信号をそ
の受信場所において周波数変調し、この周波数信号を伝
送するので、ノイズの影響を受けにくい信号伝送を行う
ことができる。
【0016】(6)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、磁気共鳴信号を受信する受信手段と、前
記受信した場所において前記磁気共鳴信号を符号化する
符号化手段と、前記符号化した信号を伝送する伝送手段
とを具備することを特徴とする磁気共鳴信号伝送装置で
ある。
【0017】この観点での発明では、符号化手段により
磁気共鳴信号をその受信場所において符号化し、この符
号化信号を伝送するので、ノイズの影響を受けにくい信
号伝送を行うことができる。
【0018】(7)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、前記符号化はアナログ・ディジタル変換
であるとを特徴とする(6)に記載の磁気共鳴信号伝送
装置である。
【0019】この観点での発明では、磁気共鳴信号をそ
の受信場所においてアナログ・ディジタル変換し、この
ディジタル信号を伝送するので、ノイズの影響を受けに
くい信号伝送を行うことができる。
【0020】(8)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、前記符号化はパルス幅変調であることを
特徴とする(6)に記載の磁気共鳴信号伝送装置であ
る。
【0021】この観点での発明では、磁気共鳴信号をそ
の受信場所においてパルス幅変調し、このパルス幅信号
を伝送するので、ノイズの影響を受けにくい信号伝送を
行うことができる。
【0022】(9)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、前記符号化はパルス密度変調であること
を特徴とする(6)に記載の磁気共鳴信号伝送装置であ
る。
【0023】この観点での発明では、磁気共鳴信号をそ
の受信場所においてパルス密度変調し、このパルス密度
信号を伝送するので、ノイズの影響を受けにくい信号伝
送を行うことができる。
【0024】(10)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記符号化は周波数変調であるとを特
徴とする(6)に記載の磁気共鳴信号伝送装置である。
【0025】この観点での発明では、磁気共鳴信号をそ
の受信場所において周波数変調し、この周波数信号を伝
送するので、ノイズの影響を受けにくい信号伝送を行う
ことができる。
【0026】(11)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、磁気共鳴信号を受信する受信手段と、
前記受信した場所において前記磁気共鳴信号を符号化す
る符号化手段と、前記符号化した信号を伝送する伝送手
段と、前記伝送された信号を受け取る受取手段と、前記
受け取った信号に基づいて画像を生成する画像生成手段
とを具備することを特徴とする磁気共鳴撮影装置であ
る。
【0027】この観点での発明では、符号化手段により
磁気共鳴信号をその受信場所において符号化し、この符
号化信号を伝送するので、ノイズの影響を受けにくい信
号伝送を行うことができる。このような伝送信号に基づ
いて品質の良い画像を生成することができる。
【0028】(12)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記符号化はアナログ・ディジタル変
換であることを特徴とする(11)に記載の磁気共鳴撮
影装置である。
【0029】この観点での発明では、磁気共鳴信号をそ
の受信場所においてアナログ・ディジタル変換し、この
ディジタル信号を伝送するので、ノイズの影響を受けに
くい信号伝送を行うことができる。このような伝送信号
に基づいて品質の良い画像を生成することができる。
【0030】(13)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記符号化はパルス幅変調であること
を特徴とする(11)に記載の磁気共鳴撮影装置であ
る。
【0031】この観点での発明では、磁気共鳴信号をそ
の受信場所においてパルス幅変調し、このパルス幅信号
を伝送するので、ノイズの影響を受けにくい信号伝送を
行うことができる。このような伝送信号に基づいて品質
の良い画像を生成することができる。
【0032】(14)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記符号化はパルス密度変調であるこ
とを特徴とする(11)に記載の磁気共鳴撮影装置であ
る。
【0033】この観点での発明では、磁気共鳴信号をそ
の受信場所においてパルス密度変調し、このパルス密度
信号を伝送するので、ノイズの影響を受けにくい信号伝
送を行うことができる。このような伝送信号に基づいて
品質の良い画像を生成することができる。
【0034】(15)上記の課題を解決するための他の
観点での発明は、前記符号化は周波数変調であることを
特徴とする(11)に記載の磁気共鳴撮影装置である。
【0035】この観点での発明では、磁気共鳴信号をそ
の受信場所において周波数変調し、この周波数信号を伝
送するので、ノイズの影響を受けにくい信号伝送を行う
ことができる。このような伝送信号に基づいて品質の良
い画像を生成することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。図1に磁気共鳴撮影装置の
ブロック(block)図を示す。本装置は本発明の実
施の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明
の装置に関する実施の形態の一例が示される。本装置の
動作によって、本発明の方法に関する実施の形態の一例
が示される。
【0037】図1に示すように、本装置はマグネットシ
ステム100を有する。マグネットシステム100は主
磁場コイル(coil)部102、勾配コイル部106
およびRF(radio frequency)コイル
部108を有する。これら各コイル部は概ね円筒状の形
状を有し、互いに同軸的に配置されている。マグネット
システム100の概ね円柱状の内部空間(ボア:bor
e)に、撮影する対象300がクレードル(cradl
e)500に搭載されて図示しない搬送手段により搬入
および搬出される。
【0038】主磁場コイル部102はマグネットシステ
ム100の内部空間に静磁場を形成する。静磁場の方向
は概ね対象300の体軸の方向に平行である。すなわち
いわゆる水平磁場を形成する。主磁場コイル部102は
例えば超伝導コイルを用いて構成される。なお、超伝導
コイルに限らず常伝導コイル等を用いて構成しても良い
のはもちろんである。
【0039】勾配コイル部106は静磁場強度に勾配を
持たせるための勾配磁場を生じる。発生する勾配磁場
は、スライス(slice)勾配磁場、リードアウト
(read out)勾配磁場およびフェーズエンコー
ド(phase encode)勾配磁場の3種であ
り、これら3種類の勾配磁場に対応して勾配コイル部1
06は図示しない3系統の勾配コイルを有する。
【0040】RFコイル部108は静磁場空間に対象3
00の体内のスピンを励起するための高周波磁場を形成
する。以下、高周波磁場を形成することをRF励起信号
の送信という。RFコイル部108は、また、励起され
たスピンが生じる電磁波すなわち磁気共鳴信号を受信す
る。
【0041】RFコイル部108は図示しない送信用の
コイルおよび受信用のコイルを有する。送信用のコイル
および受信用のコイルは、同じコイルを兼用するかある
いはそれぞれ専用のコイルを用いる。RFコイル部10
8における受信用のコイルは、本発明における受信手段
の実施の形態の一例である。
【0042】勾配コイル部106には勾配駆動部130
が接続されている。勾配駆動部130は勾配コイル部1
06に駆動信号を与えて勾配磁場を発生させる。勾配駆
動部130は、勾配コイル部106における3系統の勾
配コイルに対応して、図示しない3系統の駆動回路を有
する。
【0043】RFコイル部108にはRF駆動部140
が接続されている。RF駆動部140はRFコイル部1
08に駆動信号を与えてRF励起信号を送信し、対象3
00の体内のスピンを励起する。
【0044】RFコイル部108には、また、データ収
集部150が接続されている。データ収集部150はR
Fコイル部108が受信した受信信号を取り込み、それ
をビューデータ(view data)として収集す
る。受信信号の取り込みについては後にあらためて説明
する。
【0045】勾配駆動部130、RF駆動部140およ
びデータ収集部150には制御部160が接続されてい
る。制御部160は、勾配駆動部130ないしデータ収
集部150をそれぞれ制御して撮影を遂行する。
【0046】データ収集部150の出力側はデータ処理
部170に接続されている。データ処理部170は、例
えばコンピュータ(computer)等を用いて構成
される。データ処理部170は図示しないメモリ(me
mory)を有する。メモリはデータ処理部170用の
プログラムおよび各種のデータを記憶している。本装置
の機能は、データ処理部170がメモリに記憶されたプ
ログラムを実行することによりを実現される。
【0047】データ処理部170は、データ収集部15
0から取り込んだデータをメモリに記憶する。メモリ内
にはデータ空間が形成される。データ空間は2次元フ−
リエ(Fourier)空間を構成する。データ処理部
170は、これら2次元フ−リエ空間のデータを2次元
逆フ−リエ変換して対象300の画像を生成(再構成)
する。2次元フ−リエ空間をkスペース(k−spac
e)ともいう。
【0048】データ処理部170は制御部160に接続
されている。データ処理部170は制御部160の上位
にあってそれを統括する。データ処理部170には、ま
た、表示部180および操作部190が接続されてい
る。表示部180は、グラフィックディスプレー(gr
aphic display)等で構成される。操作部
190はポインティングデバイス(pointing
device)を備えたキーボード(keyboar
d)等で構成される。
【0049】表示部180は、データ処理部170から
出力される再構成画像および各種の情報を表示する。デ
ータ処理部170および表示部180からなる部分は、
本発明における画像生成手段の実施の形態の一例であ
る。操作部190は、操作者によって操作され、各種の
指令や情報等をデータ処理部170に入力する。操作者
は表示部180および操作部190を通じてインタラク
ティブ(interactive)に本装置を操作す
る。
【0050】図2に、他の方式の磁気共鳴撮影装置のブ
ロック図を示す。本装置は本発明の実施の形態の一例で
ある。本装置の構成によって、本発明の装置に関する実
施の形態の一例が示される。
【0051】図2に示す装置は、図1に示した装置とは
方式を異にするマグネットシステム100’を有する。
マグネットシステム100’以外は図1および図2に示
した装置と同様な構成になっており、同様な部分に同一
の符号を付して説明を省略する。
【0052】マグネットシステム100’は主磁場マグ
ネット部102’、勾配コイル部106’およびRFコ
イル部108’を有する。これら主磁場マグネット部1
02’および各コイル部は、いずれも空間を挟んで互い
に対向する1対のものからなる。また、いずれも概ね円
盤状の形状を有し中心軸を共有して配置されている。マ
グネットシステム100’の内部空間(ボア)に、対象
300がクレードル500に搭載されて図示しない搬送
手段により搬入および搬出される。
【0053】主磁場マグネット部102’はマグネット
システム100’の内部空間に静磁場を形成する。静磁
場の方向は概ね対象300の体軸方向と直交する。すな
わちいわゆる垂直磁場を形成する。主磁場マグネット部
102’は例えば永久磁石等を用いて構成される。な
お、永久磁石に限らず超伝導電磁石あるいは常伝導電磁
石等を用いて構成しても良いのはもちろんである。
【0054】勾配コイル部106’は静磁場強度に勾配
を持たせるための勾配磁場を生じる。発生する勾配磁場
は、スライス勾配磁場、リードアウト勾配磁場およびフ
ェーズエンコード勾配磁場の3種であり、これら3種類
の勾配磁場に対応して勾配コイル部106’は図示しな
い3系統の勾配コイルを有する。
【0055】RFコイル部108’は静磁場空間に対象
300の体内のスピンを励起するためのRF励起信号を
送信する。RFコイル部108’は、また、励起された
スピンが生じる磁気共鳴信号を受信する。RFコイル部
108’は図示しない送信用のコイルおよび受信用のコ
イルを有する。送信用のコイルおよび受信用のコイル
は、同じコイルを兼用するかあるいはそれぞれ専用のコ
イルを用いる。RFコイル部108’における受信用の
コイルは、本発明における受信手段の実施の形態の一例
である。
【0056】マグネットシステム100は、電磁的およ
び磁気的遮蔽を施した図示しないスキャンルームに設置
される。勾配駆動部130ないし操作部190はスキャ
ンルームの外に設置される。勾配駆動部130、RF駆
動部140およびデータ収集部150は、それぞれ、信
号ケーブル(cable)によってマグネットシステム
100に接続される。
【0057】図3に、本装置における受信信号伝送系の
ブロック図を示す。同図に示すように、スキャンルーム
の電磁的および磁気的遮蔽を施した隔壁700を境にし
て、スキャンルーム内にマグネットシステム100が設
置され、スキャンルームの外にデータ収集部150その
他が設置される。
【0058】マグネットシステム100はRF受信回路
200を備えている。RF受信回路200には、RFコ
イル部108が受信した磁気共鳴信号がRF信号のまま
で入力される。RF受信回路200は、RF入力信号を
増幅し、周波数をダウンコンバート(down con
vert)して受信信号の周波数帯域を低域に移し、帯
域を移動させた受信信号を符号化し、伝送線400を通
じてデータ収集部150に伝送する。RF受信回路は、
本発明における符号化手段の実施の形態の一例である。
伝送線400は、本発明における伝送手段の実施の形態
の一例である。
【0059】図4に、RF受信回路200のブロック図
の一例を示す。同図に示すように、RFコイル部108
から入力される周波数f0のRF信号がRFアンプ(R
Famplifier)202で増幅される。RFアン
プ202の出力信号は、バンドパスフィルタ(band
−pass filter)204を通じて、周波数f
0を中心とする所定帯域の信号として乗算器206に入
力される。
【0060】乗算器206には周波数F1のリファレン
ス(reference)信号が入力されており、これ
との乗算により入力信号の周波数f0がf1にダウンコ
ンバートされる。周波数がf1にダウンコンバートされ
た信号は、バンドパスフィルタ208を通じて、周波数
f1を中心とする所定帯域の信号として乗算器210に
入力される。
【0061】乗算器210には周波数F2のリファレン
ス信号が入力されており、これとの乗算により入力信号
の周波数f1がf2にダウンコンバートされる。なお、
周波数のダウンコンバートは、必ずしも2段階に分けて
行わなければならないものではなく、1段階で一挙にf
2までダウンコンバートしても良く、あるいは3段階以
上に分けてダウンコンバートするようにしても良いのは
もちろんである。
【0062】周波数がf2にダウンコンバートされた信
号は、アンチエイリアシング・フィルタ(anti−a
liasing filter)212を通じて、エイ
リアシング成分を除去した信号として符号化回路214
に入力される。
【0063】符号化回路214は入力のアナログ(an
alog)信号を符号化信号に変換して伝送線400に
出力する。符号化回路214としては、例えばA−D変
換器(analog−to−digital conv
erter)が用いられる。これによって、入力信号は
ディジタル信号に変換(符号化)されて伝送される。
【0064】符号化回路214はA−D変換器に限るも
のではなく、パルス幅変調(PWM:Pulse Wi
dth Modulation)回路であって良い。そ
の場合は入力信号はパルス幅信号に変換(符号化)され
て伝送される。
【0065】符号化回路214は、また、パルス密度変
調(PDM:Pulse Density Modul
ation)回路であって良い。その場合は入力信号は
パルス密度信号に変換(符号化)されて伝送される。
【0066】符号化回路214は、また、周波数変調
(FM:Frequency Modulation)
回路であって良い。その場合は入力信号は周波数信号に
変換(符号化)されて伝送される。
【0067】スキャンルーム内のマグネットシステム1
00からスキャンルーム外のデータ収集部150に伝送
する信号をこのような符号化信号としたので、従来のよ
うにRF信号のままで伝送するよりも、伝送途中で混入
するノイズへの耐性を極めて強くすることができる。
【0068】図5に、磁気共鳴撮影に用いるパルスシー
ケンス(pulse sequence)の一例を示
す。このパルスシーケンスは、グラディエントエコー
(GRE:Gradient Echo)法のパルスシ
ーケンスである。
【0069】すなわち、(1)はGRE法におけるRF
励起用のα°パルスのシーケンスであり、(2)、
(3)、(4)および(5)は、同じくそれぞれ、スラ
イス勾配Gs、リードアウト勾配Gr、フェーズエンコ
ード勾配GpおよびグラディエントエコーMRのシーケ
ンスである。なお、α°パルスは中心信号で代表する。
パルスシーケンスは時間軸tに沿って左から右に進行す
る。
【0070】同図に示すように、α°パルスによりスピ
ンのα°励起が行われる。フリップアングル(flip
angle)α°は90°以下である。このときスラ
イス勾配Gsが印加され所定のスライスについての選択
励起が行われる。
【0071】α°励起後、フェーズエンコード勾配Gp
によりスピンのフェーズエンコードが行われる。次に、
リードアウト勾配Grにより先ずスピンをディフェーズ
(dephase)し、次いでスピンをリフェーズ(r
ephase)して、グラディエントエコーMRを発生
させる。グラディエントエコーMRの信号強度は、α°
励起からエコータイム(echo time)TE後の
時点で最大となる。グラディエントエコーMRはデータ
収集部150によりビューデータとして収集される。
【0072】このようなパルスシーケンスが周期TR
(repetition time)で64〜512回
繰り返される。繰り返しのたびにフェーズエンコード勾
配Gpを変更し、毎回異なるフェーズエンコードを行
う。これによって、kスペースを埋める64〜512ビ
ューのビューデータが得られる。
【0073】磁気共鳴撮影用パルスシーケンスの他の例
を図6に示す。このパルスシーケンスは、スピンエコー
(SE:Spin Echo)法のパルスシーケンスで
ある。
【0074】すなわち、(1)はSE法におけるRF励
起用の90°パルスおよび180°パルスのシーケンス
であり、(2)、(3)、(4)および(5)は、同じ
くそれぞれ、スライス勾配Gs、リードアウト勾配G
r、フェーズエンコード勾配GpおよびスピンエコーM
Rのシーケンスである。なお、90°パルスおよび18
0°パルスはそれぞれ中心信号で代表する。パルスシー
ケンスは時間軸tに沿って左から右に進行する。
【0075】同図に示すように、90°パルスによりス
ピンの90°励起が行われる。このときスライス勾配G
sが印加され所定のスライスについての選択励起が行わ
れる。90°励起から所定の時間後に、180°パルス
による180°励起すなわちスピン反転が行われる。こ
のときもスライス勾配Gsが印加され、同じスライスに
ついての選択的反転が行われる。
【0076】90°励起とスピン反転の間の期間に、リ
ードアウト勾配Grおよびフェーズエンコード勾配Gp
が印加される。リードアウト勾配Grによりスピンのデ
ィフェーズが行われる。フェーズエンコード勾配Gpに
よりスピンのフェーズエンコードが行われる。
【0077】スピン反転後、リードアウト勾配Grでス
ピンをリフェーズしてスピンエコーMRを発生させる。
スピンエコーMRの信号強度は、90°励起からTE後
の時点で最大となる。スピンエコーMRはデータ収集部
150によりビューデータとして収集される。このよう
なパルスシーケンスが周期TRで64〜512回繰り返
される。繰り返しのたびにフェーズエンコード勾配Gp
を変更し、毎回異なるフェーズエンコードを行う。これ
によって、kスペースを埋める64〜512ビューのビ
ューデータが得られる。
【0078】なお、撮影に用いるパルスシーケンスはG
RE法またはSE法に限るものではなく、例えば、FS
E(Fast Spin Echo)法、ファーストリ
カバリFSE(Fast Recovery Fast
Spin Echo)法、エコープラナー・イメージ
ング(EPI:Echo Planar Imagin
g)等、他の適宜の技法のものであって良い。
【0079】データ処理部170は、kスペースのビュ
ーデータを2次元逆フ−リエ変換して対象300の断層
像を再構成する。再構成した画像はメモリに記憶し、ま
た、表示部180で表示する。
【0080】マグネットシステム100からデータ収集
部150に伝送される入力信号が符号化されていること
により極めてノイズに強いので、入力信号のSNR(s
ignal−to−noise ratio)が良く、
再構成画像は品質の良いものを得ることができる。
【0081】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ノイズの影響を受けにくい磁気共鳴信号伝送方法
および装置、並びに、そのような伝送装置を備えた磁気
共鳴撮影装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図2】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図3】図1または図2に示した装置における受信信号
伝送系のブロック図である。
【図4】図3に示したRF受信回路のブロック図であ
る。
【図5】図1または図2に示した装置が実行するパルス
シーケンスの一例を示す図である。
【図6】図1または図2に示した装置が実行するパルス
シーケンスの一例を示す図である。
【符号の説明】
100,100’ マグネットシステム 102 主磁場コイル部 102’ 主磁場マグネット部 106,106’ 勾配コイル部 108,108’ RFコイル部 130 勾配駆動部 140 RF駆動部 150 データ収集部 160 制御部 170 データ処理部 180 表示部 190 操作部 200 RF受信回路 202 RFアンプ 204,208 バンドパスフィルタ 206,210 乗算器 212 アンチエイリアシング・フィルタ 214 符号化回路 300 対象 400 伝送線 500 クレードル 700 隔壁

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気共鳴信号を受信し、 前記受信した場所において前記磁気共鳴信号を符号化
    し、 前記符号化した信号を伝送する、ことを特徴とする磁気
    共鳴信号伝送方法。
  2. 【請求項2】 前記符号化はアナログ・ディジタル変換
    である、ことを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴信
    号伝送方法。
  3. 【請求項3】 前記符号化はパルス幅変調である、こと
    を特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴信号伝送方法。
  4. 【請求項4】 前記符号化はパルス密度変調である、こ
    とを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴信号伝送方
    法。
  5. 【請求項5】 前記符号化は周波数変調である、ことを
    特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴信号伝送方法。
  6. 【請求項6】 磁気共鳴信号を受信する受信手段と、 前記受信した場所において前記磁気共鳴信号を符号化す
    る符号化手段と、 前記符号化した信号を伝送する伝送手段と、を具備する
    ことを特徴とする磁気共鳴信号伝送装置。
  7. 【請求項7】 前記符号化はアナログ・ディジタル変換
    である、ことを特徴とする請求項6に記載の磁気共鳴信
    号伝送装置。
  8. 【請求項8】 前記符号化はパルス幅変調である、こと
    を特徴とする請求項6に記載の磁気共鳴信号伝送装置。
  9. 【請求項9】 前記符号化はパルス密度変調である、こ
    とを特徴とする請求項6に記載の磁気共鳴信号伝送装
    置。
  10. 【請求項10】 前記符号化は周波数変調である、こと
    を特徴とする請求項6に記載の磁気共鳴信号伝送装置。
  11. 【請求項11】 磁気共鳴信号を受信する受信手段と、 前記受信した場所において前記磁気共鳴信号を符号化す
    る符号化手段と、 前記符号化した信号を伝送する伝送手段と、 前記伝送された信号を受け取る受取手段と、 前記受け取った信号に基づいて画像を生成する画像生成
    手段と、を具備することを特徴とする磁気共鳴撮影装
    置。
  12. 【請求項12】 前記符号化はアナログ・ディジタル変
    換である、ことを特徴とする請求項11に記載の磁気共
    鳴撮影装置。
  13. 【請求項13】 前記符号化はパルス幅変調である、こ
    とを特徴とする請求項11に記載の磁気共鳴撮影装置。
  14. 【請求項14】 前記符号化はパルス密度変調である、
    ことを特徴とする請求項11に記載の磁気共鳴撮影装
    置。
  15. 【請求項15】 前記符号化は周波数変調である、こと
    を特徴とする請求項11に記載の磁気共鳴撮影装置。
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