JP2001201723A - 連続装用ソフトコンタクトレンズ - Google Patents
連続装用ソフトコンタクトレンズInfo
- Publication number
- JP2001201723A JP2001201723A JP2000008480A JP2000008480A JP2001201723A JP 2001201723 A JP2001201723 A JP 2001201723A JP 2000008480 A JP2000008480 A JP 2000008480A JP 2000008480 A JP2000008480 A JP 2000008480A JP 2001201723 A JP2001201723 A JP 2001201723A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens
- water
- methacrylate
- soft contact
- contact lens
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Eyeglasses (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 装用した時に汚れ付着性が少なく、レンズの
動きがスムーズで安定しており、角膜へのレンズの固着
が無く、長期装用性に優れたコンタクトレンズを提供す
る。 【解決手段】 含水率が17.5〜50%の範囲内で、
ナトリウムイオン透過係数が0.2〜10×10-3mm
2 /minの範囲内にあり、酸素透過係数が30以上で
ある含水ソフトコンタクトレンズ。
動きがスムーズで安定しており、角膜へのレンズの固着
が無く、長期装用性に優れたコンタクトレンズを提供す
る。 【解決手段】 含水率が17.5〜50%の範囲内で、
ナトリウムイオン透過係数が0.2〜10×10-3mm
2 /minの範囲内にあり、酸素透過係数が30以上で
ある含水ソフトコンタクトレンズ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長期の連続装用性
に優れたソフトコンタクトレンズに関するものである。
更に詳しくは、装用時に角膜への固着が無く、レンズの
動きが優れ装用感が良い、長期装用に優れた含水ソフト
コンタクトレンズに関するものである。
に優れたソフトコンタクトレンズに関するものである。
更に詳しくは、装用時に角膜への固着が無く、レンズの
動きが優れ装用感が良い、長期装用に優れた含水ソフト
コンタクトレンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ソフトコンタクトレンズには、含水ソフ
トコンタクトレンズと非含水ソフトコンタクトレンズと
が有り、含水ソフトコンタクトレンズは装用感が優れて
いるところから多く使用されている。これらのうちで含
水ソフトコンタクトレンズは、酸素透過係数が低く連続
装用には適さないことから、酸素透過係数を高めた含水
ソフトコンタクトレンズ、例えば米国特許4、711、
943号公報に開示されているものなどが開発されてき
た。一方、非含水ソフトコンタクトレンズは、例えば、
特開昭54−81363号公報、特開昭58−1279
14号公報、特開昭48−75047号公報などに開示
されているものが開発されてきた。
トコンタクトレンズと非含水ソフトコンタクトレンズと
が有り、含水ソフトコンタクトレンズは装用感が優れて
いるところから多く使用されている。これらのうちで含
水ソフトコンタクトレンズは、酸素透過係数が低く連続
装用には適さないことから、酸素透過係数を高めた含水
ソフトコンタクトレンズ、例えば米国特許4、711、
943号公報に開示されているものなどが開発されてき
た。一方、非含水ソフトコンタクトレンズは、例えば、
特開昭54−81363号公報、特開昭58−1279
14号公報、特開昭48−75047号公報などに開示
されているものが開発されてきた。
【0003】また、特表平11−502949号公報に
は、酸素透過性の重合し得る材料とイオン透過性の重合
し得る材料から形成された高い酸素透過性及び高いイオ
ン透過性を有するポリマー性材料からなる、レンズが動
き得るに十分な量のイオン又は水を透過させる眼のレン
ズに関する開示がある。
は、酸素透過性の重合し得る材料とイオン透過性の重合
し得る材料から形成された高い酸素透過性及び高いイオ
ン透過性を有するポリマー性材料からなる、レンズが動
き得るに十分な量のイオン又は水を透過させる眼のレン
ズに関する開示がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、酸素透
過係数を高めた含水ソフトコンタクトレンズはタンパク
質および脂質のレンズへの吸収が多く、この汚れによる
角膜への疾患が起こり易いという問題点があり、これら
レンズはキャスト重合法で作られるため表面の水濡れ性
が経時変化しやすく、長期装用すると角膜への固着など
がおきやすくなる。非含水ソフトコンタクトレンズはそ
の材料が疎水性で表面を親水性に後処理しているが、長
期間装用により角膜への固着が起こり易いという問題が
あり一般に広く使用される所までに至っていない。
過係数を高めた含水ソフトコンタクトレンズはタンパク
質および脂質のレンズへの吸収が多く、この汚れによる
角膜への疾患が起こり易いという問題点があり、これら
レンズはキャスト重合法で作られるため表面の水濡れ性
が経時変化しやすく、長期装用すると角膜への固着など
がおきやすくなる。非含水ソフトコンタクトレンズはそ
の材料が疎水性で表面を親水性に後処理しているが、長
期間装用により角膜への固着が起こり易いという問題が
あり一般に広く使用される所までに至っていない。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明者らはソフトコンタクトレンズの材料の材料
特性を検討し鋭意研究を重ねた結果、特定の材料特性に
することでその目的を達成できることを見いだし、本発
明を完成するに到った。すなわち本発明は、含水率が1
7.5〜50%の範囲内で、ナトリウムイオン透過係数
が0.2〜10×10-3mm2 /minの範囲内にあ
り、酸素透過係数が30以上である含水ソフトコンタク
トレンズである。さらには、含水率が20〜40%の範
囲内で、ナトリウムイオン透過係数が0.3〜5×10
-3mm2 /minの範囲内にあり、酸素透過係数が80
〜300の範囲内である含水ソフトコンタクトレンズに
関するものである。
め、本発明者らはソフトコンタクトレンズの材料の材料
特性を検討し鋭意研究を重ねた結果、特定の材料特性に
することでその目的を達成できることを見いだし、本発
明を完成するに到った。すなわち本発明は、含水率が1
7.5〜50%の範囲内で、ナトリウムイオン透過係数
が0.2〜10×10-3mm2 /minの範囲内にあ
り、酸素透過係数が30以上である含水ソフトコンタク
トレンズである。さらには、含水率が20〜40%の範
囲内で、ナトリウムイオン透過係数が0.3〜5×10
-3mm2 /minの範囲内にあり、酸素透過係数が80
〜300の範囲内である含水ソフトコンタクトレンズに
関するものである。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
ソフトコンタクトレンズは、含水率が17.5〜50%
の範囲内で、ナトリウムイオン透過係数が0.2〜10
×10-3mm2 /minの範囲内にあり、酸素透過係数
が30以上である含水ソフトコンタクトレンズである。
このレンズの特性を制御することにより長期間にわたっ
てレンズ表面の水濡れ性を維持することが出来て、酸素
透過係数が高く、タンパク質および脂質の付着性が少な
く、レンズの動きが安定し、角膜への固着が起こり難
く、特に角膜から強膜へかけた曲率が大きい部所へのレ
ンズの固着が起きず、安全性の高いコンタクトレンズの
提供が可能となる。さらには、含水率が20〜40%の
範囲内で、ナトリウムイオン透過係数が0.3〜5×1
0-3mm2 /minの範囲内にあり、酸素透過係数が8
0〜300の範囲内である含水ソフトコンタクトレンズ
が30日間の連続装用が可能でより好ましい。
ソフトコンタクトレンズは、含水率が17.5〜50%
の範囲内で、ナトリウムイオン透過係数が0.2〜10
×10-3mm2 /minの範囲内にあり、酸素透過係数
が30以上である含水ソフトコンタクトレンズである。
このレンズの特性を制御することにより長期間にわたっ
てレンズ表面の水濡れ性を維持することが出来て、酸素
透過係数が高く、タンパク質および脂質の付着性が少な
く、レンズの動きが安定し、角膜への固着が起こり難
く、特に角膜から強膜へかけた曲率が大きい部所へのレ
ンズの固着が起きず、安全性の高いコンタクトレンズの
提供が可能となる。さらには、含水率が20〜40%の
範囲内で、ナトリウムイオン透過係数が0.3〜5×1
0-3mm2 /minの範囲内にあり、酸素透過係数が8
0〜300の範囲内である含水ソフトコンタクトレンズ
が30日間の連続装用が可能でより好ましい。
【0007】本発明のコンタクトレンズの含水率が50
を超えるとタンパク質汚れが多くなり、レンズの強度お
よび剛性も小さくなり装用時の形態安定性が劣り、取扱
いが難しく装用感も悪くなり好ましくなく、またこの含
水率は17.5未満になるとタンパク質及び脂質汚れが
多くなり、さらにはレンズが角膜に固着し易くなり好ま
しくない。ナトリウムイオン透過係数が0.2×10-3
mm2 /min未満になると長期装用時に角膜あるいは
強膜の曲率が大きい部所への固着が起こり易くなり、固
着の頻度が極めて多くなり好ましくなく、また10×1
0-3mm2 /min以上になるとCaイオンもレンズ内
部に透過し易くなる為タンパク質とCaイオンが複合し
てレンズに固着する複合汚染が起き易く、レンズ内部へ
のタンパク質の吸収が起き易くなり、タンパク質や脂質
の汚れが多くなり、レンズの強度も弱くなりレンズの形
態安定性も劣り好ましくない。
を超えるとタンパク質汚れが多くなり、レンズの強度お
よび剛性も小さくなり装用時の形態安定性が劣り、取扱
いが難しく装用感も悪くなり好ましくなく、またこの含
水率は17.5未満になるとタンパク質及び脂質汚れが
多くなり、さらにはレンズが角膜に固着し易くなり好ま
しくない。ナトリウムイオン透過係数が0.2×10-3
mm2 /min未満になると長期装用時に角膜あるいは
強膜の曲率が大きい部所への固着が起こり易くなり、固
着の頻度が極めて多くなり好ましくなく、また10×1
0-3mm2 /min以上になるとCaイオンもレンズ内
部に透過し易くなる為タンパク質とCaイオンが複合し
てレンズに固着する複合汚染が起き易く、レンズ内部へ
のタンパク質の吸収が起き易くなり、タンパク質や脂質
の汚れが多くなり、レンズの強度も弱くなりレンズの形
態安定性も劣り好ましくない。
【0008】特表平11−502949号公報にはイオ
ン又は水透過性を有するレンズが開示されているが、そ
のイオン透過性(当該明細書でのイオノフラックスイオ
ン透過係数)は1.5×10-6mm2 /min以上と記
載されているものの高々71.0×10-6mm2 /mi
n(実施例F−12)であり本発明の透過係数の10 -3
オーダーと比較して約100〜1000分の1の大きさ
である。一方、ポリヒドロキシメタアクリレート(含水
率36%)およびヒドロキシメタアクリレートとn−ビ
ニルピロリドン共重合体(含水率78%)からなるソフ
トコンタクトレンズ材料のナトリウムイオン透過係数は
それぞれ約2×10-3mm2 /min、22×10-3m
m2 /minであり、また酸素透過係数(Dk値)とし
てはそれぞれが8.7、26.6であることが、日本コ
ンタクトレンズ学会誌、20(3)、53、1978に
記載されており、本発明のコンタクトレンズが高い酸素
透過係数とナトリウムイオン透過係数の両方を同時に満
たしている初めての材料であることが判る。
ン又は水透過性を有するレンズが開示されているが、そ
のイオン透過性(当該明細書でのイオノフラックスイオ
ン透過係数)は1.5×10-6mm2 /min以上と記
載されているものの高々71.0×10-6mm2 /mi
n(実施例F−12)であり本発明の透過係数の10 -3
オーダーと比較して約100〜1000分の1の大きさ
である。一方、ポリヒドロキシメタアクリレート(含水
率36%)およびヒドロキシメタアクリレートとn−ビ
ニルピロリドン共重合体(含水率78%)からなるソフ
トコンタクトレンズ材料のナトリウムイオン透過係数は
それぞれ約2×10-3mm2 /min、22×10-3m
m2 /minであり、また酸素透過係数(Dk値)とし
てはそれぞれが8.7、26.6であることが、日本コ
ンタクトレンズ学会誌、20(3)、53、1978に
記載されており、本発明のコンタクトレンズが高い酸素
透過係数とナトリウムイオン透過係数の両方を同時に満
たしている初めての材料であることが判る。
【0009】このイオン透過係数が小さいと装用初期は
問題が無いが、1週間以上の連続装用を行った場合に角
膜周辺部及び強膜へのレンズ周辺部の固着が起こり、次
第にレンズ中央部まですなわち角膜中央部への固着の進
展が起きて、その固着程度も強いものとなり最悪の場合
角膜表皮細胞に障害が起きて、レンズの脱着も不可能と
なる。30日間の連続装用を安全にする為には、本発明
の範囲のナトリウムイオン透過係数を有することが一つ
の必須要件である。酸素透過係数とナトリウムイオン透
過係数両方を高いレベルに維持するには、レンズの含水
率が関係しており、レンズの含水率が17.5%未満で
は酸素透過係数は高いがナトリウムイオン透過係数が極
めて小さい値となる。
問題が無いが、1週間以上の連続装用を行った場合に角
膜周辺部及び強膜へのレンズ周辺部の固着が起こり、次
第にレンズ中央部まですなわち角膜中央部への固着の進
展が起きて、その固着程度も強いものとなり最悪の場合
角膜表皮細胞に障害が起きて、レンズの脱着も不可能と
なる。30日間の連続装用を安全にする為には、本発明
の範囲のナトリウムイオン透過係数を有することが一つ
の必須要件である。酸素透過係数とナトリウムイオン透
過係数両方を高いレベルに維持するには、レンズの含水
率が関係しており、レンズの含水率が17.5%未満で
は酸素透過係数は高いがナトリウムイオン透過係数が極
めて小さい値となる。
【0010】この原因は明らかではないがポリマー中に
おける水の存在状態に関係していると考えられ、ある特
定の含水量になるまでは水がポリマー分子鎖近辺に拘束
され自由に動けない為、ナトリウムイオンの自由な透過
に関与出来ないことに基づくものと考えられる。したが
って、ポリマーの親水成分の化学構造、ミクロ構造、マ
クロ構造、そのポリマー内での比率、分布などが複雑に
関連していると考えられる。ちなみに、含水率の10%
増分によるナトリウムイオン透過係数の増分は、ポリヒ
ドロキシメタアクリレートおよびポリビニルピロリドン
系の含水ソフトレンズ材料では約3×10-3mm2 /m
inであるが、本発明の高酸素透過性含水ソフトレンズ
材料では約1.5×10-3mm2 /minであり上記の
ポリマー構造の違いを示唆している。
おける水の存在状態に関係していると考えられ、ある特
定の含水量になるまでは水がポリマー分子鎖近辺に拘束
され自由に動けない為、ナトリウムイオンの自由な透過
に関与出来ないことに基づくものと考えられる。したが
って、ポリマーの親水成分の化学構造、ミクロ構造、マ
クロ構造、そのポリマー内での比率、分布などが複雑に
関連していると考えられる。ちなみに、含水率の10%
増分によるナトリウムイオン透過係数の増分は、ポリヒ
ドロキシメタアクリレートおよびポリビニルピロリドン
系の含水ソフトレンズ材料では約3×10-3mm2 /m
inであるが、本発明の高酸素透過性含水ソフトレンズ
材料では約1.5×10-3mm2 /minであり上記の
ポリマー構造の違いを示唆している。
【0011】酸素透過係数が30未満になると角膜への
負荷が増え連続装用が難しくなるため好ましくない。ま
た、酸素透過係数は現在、技術的には300程度まで上
げることが可能である。含水率が20〜40%の範囲内
で、ナトリウムイオン透過係数が0.3〜5×10-3m
m2 /minの範囲内にあり、酸素透過係数が80〜3
00の範囲内である含水ソフトコンタクトレンズが30
日間の連続装用に最適のレンズの形態安定性、装用感、
固着防止能、角膜への安全性などすべての特性バランス
に優れる為より好ましい。
負荷が増え連続装用が難しくなるため好ましくない。ま
た、酸素透過係数は現在、技術的には300程度まで上
げることが可能である。含水率が20〜40%の範囲内
で、ナトリウムイオン透過係数が0.3〜5×10-3m
m2 /minの範囲内にあり、酸素透過係数が80〜3
00の範囲内である含水ソフトコンタクトレンズが30
日間の連続装用に最適のレンズの形態安定性、装用感、
固着防止能、角膜への安全性などすべての特性バランス
に優れる為より好ましい。
【0012】本発明のコンタクトレンズは上記特性を有
するものであれば何でも良くその構成物に制限は無い
が、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、アクリル酸などのアクリル系モノマー、メチルメタ
アクリレート、エチルメタアクリレート、2−ヒドロキ
シエチルメタアクリレート、メタアクリル酸などのメタ
アクリル系モノマー、トリス(トリメチルシロキシ)シ
リルプロピルメタアクリレート、ビス(トリメチルシロ
キシ)メチルシリルプロピルメタアクリレート、ペンタ
メチルジシロキサンプロピルメタアクリレート、トリス
(トリメチルシロキシ)シリルプロピルオキシエチルメ
タアクリレート、トリス(ポリジメチルシロキシ)シリ
ルプロピルメタアクリレートなどのシリコン系モノマ
ー、
するものであれば何でも良くその構成物に制限は無い
が、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、アクリル酸などのアクリル系モノマー、メチルメタ
アクリレート、エチルメタアクリレート、2−ヒドロキ
シエチルメタアクリレート、メタアクリル酸などのメタ
アクリル系モノマー、トリス(トリメチルシロキシ)シ
リルプロピルメタアクリレート、ビス(トリメチルシロ
キシ)メチルシリルプロピルメタアクリレート、ペンタ
メチルジシロキサンプロピルメタアクリレート、トリス
(トリメチルシロキシ)シリルプロピルオキシエチルメ
タアクリレート、トリス(ポリジメチルシロキシ)シリ
ルプロピルメタアクリレートなどのシリコン系モノマ
ー、
【0013】シロキサニル基とメタアクリレート基の間
にウレタン結合、グリセリル基、ポリアルキレングリコ
ール基など親水性基を有するもの、あるいはシロキサニ
ル基の一部を末端ヒドロキシ基あるいはポリアルキレン
グリコール基で置換した親水性シロキサニルメタアクリ
レート、トリス(ジメチルトリフロロプロピルシロキ
シ)シリルプロピルメタアクリレートなどのフルオロシ
リコン系モノマー、2,2,2−トリフロロエチルメタ
アクリレート、2,2,3,3,3−ペンタフロロプロ
ピルメタアクリレート、ヘキサフロロイソプロピルメタ
アクリレートなどのパーフロロアルキル系モノマー、
にウレタン結合、グリセリル基、ポリアルキレングリコ
ール基など親水性基を有するもの、あるいはシロキサニ
ル基の一部を末端ヒドロキシ基あるいはポリアルキレン
グリコール基で置換した親水性シロキサニルメタアクリ
レート、トリス(ジメチルトリフロロプロピルシロキ
シ)シリルプロピルメタアクリレートなどのフルオロシ
リコン系モノマー、2,2,2−トリフロロエチルメタ
アクリレート、2,2,3,3,3−ペンタフロロプロ
ピルメタアクリレート、ヘキサフロロイソプロピルメタ
アクリレートなどのパーフロロアルキル系モノマー、
【0014】1,1,2,2−テトラフロロエトキシ−
2−ヒドロキシプロピルメタアクリレートなどの水酸基
を有するフロロアルキル系及びフロロアルキルエーテル
系モノマー、N−ビニルピロリドン、N,N’−ジメチ
ルアクリルアミド、N,N’−ビニルメチルアセトアミ
ドなどの親水性モノマー、エチレングリコールジメタア
クリレート、テトラエチレングリコールジメタアクリレ
ート、テトラメチルジシロキサンビス(プロピルメタア
クリレート)などの架橋性モノマー、分子末端に重合性
の不飽和基を有するシリコン系マクロー、及びそのパー
フロロ変性マクロマー、ポリアルキレングリコール変性
マクロマーなどのシリコン系マクロマーなど共重合可能
な化合物との共重合物などが挙げられる。
2−ヒドロキシプロピルメタアクリレートなどの水酸基
を有するフロロアルキル系及びフロロアルキルエーテル
系モノマー、N−ビニルピロリドン、N,N’−ジメチ
ルアクリルアミド、N,N’−ビニルメチルアセトアミ
ドなどの親水性モノマー、エチレングリコールジメタア
クリレート、テトラエチレングリコールジメタアクリレ
ート、テトラメチルジシロキサンビス(プロピルメタア
クリレート)などの架橋性モノマー、分子末端に重合性
の不飽和基を有するシリコン系マクロー、及びそのパー
フロロ変性マクロマー、ポリアルキレングリコール変性
マクロマーなどのシリコン系マクロマーなど共重合可能
な化合物との共重合物などが挙げられる。
【0015】本発明のコンタクトレンズは、上記モノマ
ー及びマクロマーから選ばれた混合物に、熱、UV、電
子線あるいは放射線などにより重合を開始する重合開始
剤を添加して重合したポリマーから製造される。その目
的に応じて染料、UV吸収剤などの添加物を加える事も
可能である。本発明のコンタクトレンズは、そのポリマ
ーのミクロ構造、マクロ構造を本発明の目的に合うよう
にコントロールする為に、上記モノマーおよびマクロマ
ーから選ばれた混合物に、さらにモノマー混合物に可溶
で、低級アルコールあるいは水に可溶の有機溶媒を0.
2〜50%の範囲で添加することができる。これら有機
溶剤としては、メタノール、エタノール、イソプロピル
アルコール、ブチルアルコール、エチレングリコール、
グリセリン、ジメチルアセトアミド、ジメチルフォルム
アミド、テトラヒドロフラン、りん酸アルキルエステ
ル、ピロリドンなどが使用できる。
ー及びマクロマーから選ばれた混合物に、熱、UV、電
子線あるいは放射線などにより重合を開始する重合開始
剤を添加して重合したポリマーから製造される。その目
的に応じて染料、UV吸収剤などの添加物を加える事も
可能である。本発明のコンタクトレンズは、そのポリマ
ーのミクロ構造、マクロ構造を本発明の目的に合うよう
にコントロールする為に、上記モノマーおよびマクロマ
ーから選ばれた混合物に、さらにモノマー混合物に可溶
で、低級アルコールあるいは水に可溶の有機溶媒を0.
2〜50%の範囲で添加することができる。これら有機
溶剤としては、メタノール、エタノール、イソプロピル
アルコール、ブチルアルコール、エチレングリコール、
グリセリン、ジメチルアセトアミド、ジメチルフォルム
アミド、テトラヒドロフラン、りん酸アルキルエステ
ル、ピロリドンなどが使用できる。
【0016】これらの内、酸素透過性、耐汚れ付着性、
機械的強度などの物性バランスが良いことからシロキサ
ン系メタクリレート、フロロアルキルシロキサン系メタ
クリレート、フロロアルキル系メタクリレート、ヒドロ
キシル基を含有するフロロアルキルエーテル系メタクリ
レート、親水性モノマー、分子内に2つ以上の不飽和基
を有する架橋性モノマー、また、特開平3−24002
1号公報、特開平3−257420号公報、特開平4−
50814号公報、特願平3−202106号公報、特
願平3−33026号公報などに開示されている分子末
端に重合性の不飽和基を有するシリコン系マクロマーと
の共重合物が使用できる。さらには、本発明のレンズ
は、引っ張り弾性率が0.8×107 〜2×107 dy
ne/cm 2 である共重合物からなるものである。
機械的強度などの物性バランスが良いことからシロキサ
ン系メタクリレート、フロロアルキルシロキサン系メタ
クリレート、フロロアルキル系メタクリレート、ヒドロ
キシル基を含有するフロロアルキルエーテル系メタクリ
レート、親水性モノマー、分子内に2つ以上の不飽和基
を有する架橋性モノマー、また、特開平3−24002
1号公報、特開平3−257420号公報、特開平4−
50814号公報、特願平3−202106号公報、特
願平3−33026号公報などに開示されている分子末
端に重合性の不飽和基を有するシリコン系マクロマーと
の共重合物が使用できる。さらには、本発明のレンズ
は、引っ張り弾性率が0.8×107 〜2×107 dy
ne/cm 2 である共重合物からなるものである。
【0017】上記のコンタクトレンズは、従来のレンズ
製造方法で製造でき、例えば、ポリマーのブロックから
旋盤で切削して研磨加工する方法、あるいは、レンズの
片面のみを重合鋳型でキャスト重合して形成し他の面を
切削研磨法で仕上げる方法などがある。切削研磨法で作
成したレンズは、レンズ表面と内部が実質的に同じポリ
マー組成であり、長期間の装用においても表面特性の変
化が無く水濡れ性、タンパク質付着性、脂質付着性など
が安定したレンズ性能を示すため好ましい。また、上記
マクロマーを主成分とするコンタクトレンズは、例え
ば、レンズの形状に相当する重合鋳型の中にモノマー組
成物を注入して重合するキャスト法で製造できる。
製造方法で製造でき、例えば、ポリマーのブロックから
旋盤で切削して研磨加工する方法、あるいは、レンズの
片面のみを重合鋳型でキャスト重合して形成し他の面を
切削研磨法で仕上げる方法などがある。切削研磨法で作
成したレンズは、レンズ表面と内部が実質的に同じポリ
マー組成であり、長期間の装用においても表面特性の変
化が無く水濡れ性、タンパク質付着性、脂質付着性など
が安定したレンズ性能を示すため好ましい。また、上記
マクロマーを主成分とするコンタクトレンズは、例え
ば、レンズの形状に相当する重合鋳型の中にモノマー組
成物を注入して重合するキャスト法で製造できる。
【0018】特にエチレンビニルアルコール共重合体、
アクリロニトリル共重合体、エチレンテレフタレート重
合体および共重合体など表面に極性基のある材料で成形
した重合鋳型を使用して製造したレンズはレンズ表面と
内部が実質的に同じポリマー組成であり、長期間の装用
においても表面特性の変化が無く水濡れ性、タンパク質
付着性、脂質付着性などが安定したレンズ性能を示すた
め好ましい。なお、キャスト重合で製造した後にレンズ
表面をオゾン処理、プラズマ照射処理することにより表
面特性特に水濡れ性などを改良する事も可能である。
アクリロニトリル共重合体、エチレンテレフタレート重
合体および共重合体など表面に極性基のある材料で成形
した重合鋳型を使用して製造したレンズはレンズ表面と
内部が実質的に同じポリマー組成であり、長期間の装用
においても表面特性の変化が無く水濡れ性、タンパク質
付着性、脂質付着性などが安定したレンズ性能を示すた
め好ましい。なお、キャスト重合で製造した後にレンズ
表面をオゾン処理、プラズマ照射処理することにより表
面特性特に水濡れ性などを改良する事も可能である。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例などを用いて更に具体
的に説明する。なお、実施例などにおけるレンズ特性の
評価方法は以下の通りである。 1.含水率 ソフトコンタクトレンズを精製水に入れ37℃で72時
間静置した後、レンズを取り出し表面の付着水を手早く
拭き取ってその重量を精秤した後、真空乾燥機で恒量に
なるまで乾燥して、その重量変化から次の式で求めた。 含水率 =(重量変化量/乾燥前重量)×100 (%) 2.ナトリウムイオン透過係数 100mlビーカー(以下受容チャンバーという)にマ
グネチック攪拌子、導電率計(HORIBA社製:ES
−14型)の電極部をセットし、局方精製水60mlを
入れ恒温水槽で35℃に保った。コンタクトレンズを
8.5mmΦの孔を開けたシリコンパッキン2枚で挟み
底部に固定した内容量30mlのガラス円筒(以下供与
チャンバーという)に0.1MのNaCl水溶液を16
ml加え、上記受容チャンバーに投入して両チャンバー
の液面を合わせ、3時間測定した。ナトリウムイオン透
過係数は、「水晶体」(岩田修造編著、メディカル葵出
版刊、1986年、第1版)第275頁に記載されてい
る理論と方法に基づき求めた。
的に説明する。なお、実施例などにおけるレンズ特性の
評価方法は以下の通りである。 1.含水率 ソフトコンタクトレンズを精製水に入れ37℃で72時
間静置した後、レンズを取り出し表面の付着水を手早く
拭き取ってその重量を精秤した後、真空乾燥機で恒量に
なるまで乾燥して、その重量変化から次の式で求めた。 含水率 =(重量変化量/乾燥前重量)×100 (%) 2.ナトリウムイオン透過係数 100mlビーカー(以下受容チャンバーという)にマ
グネチック攪拌子、導電率計(HORIBA社製:ES
−14型)の電極部をセットし、局方精製水60mlを
入れ恒温水槽で35℃に保った。コンタクトレンズを
8.5mmΦの孔を開けたシリコンパッキン2枚で挟み
底部に固定した内容量30mlのガラス円筒(以下供与
チャンバーという)に0.1MのNaCl水溶液を16
ml加え、上記受容チャンバーに投入して両チャンバー
の液面を合わせ、3時間測定した。ナトリウムイオン透
過係数は、「水晶体」(岩田修造編著、メディカル葵出
版刊、1986年、第1版)第275頁に記載されてい
る理論と方法に基づき求めた。
【0020】3.酸素透過係数(Dk値) コンタクトレンズ協会「標準Dk値測定法」に準じて理
化精機工業(株)社製、K316−IPI型フィルム酸
素透過測定器を使用して電極法により測定した。Dk値
の表示は×1011(cm2 /sec)・(mlO2 /m
l×mmHg)で示した。 4.引っ張り弾性率 コンタクトレンズの中央部から約3mm幅のサンプルを
切り出し、万能試験機(島津製作所製、AGS−50B
型)で100mm/minの速度で引っ張り試験を行
い、初期の傾きから求めた。値はdyne/cm2 で示
した。
化精機工業(株)社製、K316−IPI型フィルム酸
素透過測定器を使用して電極法により測定した。Dk値
の表示は×1011(cm2 /sec)・(mlO2 /m
l×mmHg)で示した。 4.引っ張り弾性率 コンタクトレンズの中央部から約3mm幅のサンプルを
切り出し、万能試験機(島津製作所製、AGS−50B
型)で100mm/minの速度で引っ張り試験を行
い、初期の傾きから求めた。値はdyne/cm2 で示
した。
【0021】5.タンパク質付着性 下記組成のモデル汚れ水溶液を調合した。 NaCl 0.9 重量% NaH2PO4 0.0184重量% Na2HPO4 0.076 重量% 卵白リゾチーム 0.12 重量% 牛血清アルブミン 0.388 重量% CaCl2(H2O)2 0.0407重量% この液2mlにレンズ1枚を入れ、温度37℃で24時
間浸漬し、精製水中にレンズを入れて30分間振とうし
て洗浄する。レンズを取り出し表面水を軽くふき取る。
そのレンズをプロテイン分析試薬(BCA液)液中に浸
漬(レンズ1枚/2ml)し,40℃で5時間反応し、
UV562nmにて分光光度計(日本分光(株)社製、
V−550型)で測定した。別途求めた検量線から、レ
ンズ1枚当りの付着タンパク質量を求めた。
間浸漬し、精製水中にレンズを入れて30分間振とうし
て洗浄する。レンズを取り出し表面水を軽くふき取る。
そのレンズをプロテイン分析試薬(BCA液)液中に浸
漬(レンズ1枚/2ml)し,40℃で5時間反応し、
UV562nmにて分光光度計(日本分光(株)社製、
V−550型)で測定した。別途求めた検量線から、レ
ンズ1枚当りの付着タンパク質量を求めた。
【0022】6.脂質付着性 オリーブオイル1%のリン酸緩衝液を撹拌混合して、レ
ンズを入れ40℃の恒温槽中で23時間浸漬した。5m
lの精製水を入れた容器内にレンズを入れ30秒間振り
洗いをして、これを5回繰り返して洗浄した。このレン
ズを真空乾燥した後、クロロフォルム/メタノール:2
/1混合溶媒で抽出し、トリグリセライドG試験液で発
色してその吸光度を分光光度計(日本分光(株)社製、
V−550型)で測定した。別に求めた検量線からレン
ズ1枚当りの脂質付着量を求めた。
ンズを入れ40℃の恒温槽中で23時間浸漬した。5m
lの精製水を入れた容器内にレンズを入れ30秒間振り
洗いをして、これを5回繰り返して洗浄した。このレン
ズを真空乾燥した後、クロロフォルム/メタノール:2
/1混合溶媒で抽出し、トリグリセライドG試験液で発
色してその吸光度を分光光度計(日本分光(株)社製、
V−550型)で測定した。別に求めた検量線からレン
ズ1枚当りの脂質付着量を求めた。
【0023】7.水濡れ性 レンズを保存液から引き上げた時のレンズ表面の水層の
維持状況を観察して次の判定基準により水濡れ性を評価
した。 判定 引き上げて60秒以上濡れている 3 引き上げて30秒以上60秒未満濡れている 2 引き上げて3秒以上30秒未満濡れている 1 引き上げて3秒未満で水層がブレイクする 0
維持状況を観察して次の判定基準により水濡れ性を評価
した。 判定 引き上げて60秒以上濡れている 3 引き上げて30秒以上60秒未満濡れている 2 引き上げて3秒以上30秒未満濡れている 1 引き上げて3秒未満で水層がブレイクする 0
【0024】8.家兎眼装用試験 白色家兎の角膜曲率を測定し、約0.2mm大きいベー
スカーブを有するサイズ13.5mm、中心厚み0.0
5mm、パワー−3.00ディオプターのレンズを装用
させ31日間観察した。装用状態を記録するとともに7
日おきに角膜の状態を目視およびフルオレッセン染色し
て検査した。また、角膜への固着の有無を確認するた
め、角膜の曲率と同じベースカーブのレンズを作成して
同様に装用試験を行い、角膜および強膜への固着を観察
した。レンズの角膜への固着は、レンズ脱着後フルオレ
ッセン染色して固着に由来する染色領域を求めレンズが
装用されていた角膜及び強膜の面積に対する比率を求め
以下の判定基準で決めた。
スカーブを有するサイズ13.5mm、中心厚み0.0
5mm、パワー−3.00ディオプターのレンズを装用
させ31日間観察した。装用状態を記録するとともに7
日おきに角膜の状態を目視およびフルオレッセン染色し
て検査した。また、角膜への固着の有無を確認するた
め、角膜の曲率と同じベースカーブのレンズを作成して
同様に装用試験を行い、角膜および強膜への固着を観察
した。レンズの角膜への固着は、レンズ脱着後フルオレ
ッセン染色して固着に由来する染色領域を求めレンズが
装用されていた角膜及び強膜の面積に対する比率を求め
以下の判定基準で決めた。
【0025】また、回収レンズを肉眼及び微分干渉顕微
鏡で観察し汚れの付着の有無を調べた。 判定 圧痕及び染色が認められない 5(固着なし) レンズエッジの圧痕あり、染色域なし 4 レンズエッジの圧痕あり、染色面積10%以下 3 レンズエッジの圧痕あり、染色面積10%を越えて50%未満 2 レンズエッジの圧痕あり、染色面積50%以上 1 レンズ脱着不可 0
鏡で観察し汚れの付着の有無を調べた。 判定 圧痕及び染色が認められない 5(固着なし) レンズエッジの圧痕あり、染色域なし 4 レンズエッジの圧痕あり、染色面積10%以下 3 レンズエッジの圧痕あり、染色面積10%を越えて50%未満 2 レンズエッジの圧痕あり、染色面積50%以上 1 レンズ脱着不可 0
【0026】
【実施例1】<親水性シロキサニルメタアクリレートの
合成>2−イソシアナトエチルメタアクリレート12.
4gをシクロヘキサン30mlに溶解し、該溶液をトリ
ス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルオキシエチル
アルコール30gをシクロヘキサン50mlに溶解しジ
ブチルスズジラウレート0.03gを添加した溶液に滴
下して加え、50℃で24時間反応させた。赤外吸収ス
ペクトルによりイソシアネート基の吸収の消失を確認
し、反応終了後水を添加して攪拌し、n−ヘキサン50
0mlを加え、さらに飽和NaCl水溶液約1000m
lを加えて攪拌した。有機層を分離した後、硫酸マグネ
シウムを加えて乾燥し、溶剤を減圧下に除去して親水性
シロキサニルメタアクリレート32gを得た。
合成>2−イソシアナトエチルメタアクリレート12.
4gをシクロヘキサン30mlに溶解し、該溶液をトリ
ス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルオキシエチル
アルコール30gをシクロヘキサン50mlに溶解しジ
ブチルスズジラウレート0.03gを添加した溶液に滴
下して加え、50℃で24時間反応させた。赤外吸収ス
ペクトルによりイソシアネート基の吸収の消失を確認
し、反応終了後水を添加して攪拌し、n−ヘキサン50
0mlを加え、さらに飽和NaCl水溶液約1000m
lを加えて攪拌した。有機層を分離した後、硫酸マグネ
シウムを加えて乾燥し、溶剤を減圧下に除去して親水性
シロキサニルメタアクリレート32gを得た。
【0027】<レンズの製作>上記の親水性シロキサニ
ルメタクリレート9.5重量部、トリス(トリメチルシ
ロキシ)シリルプロピルメタクリレート23.5重量
部、N−ビニルピロリドン30.5重量部、N−ジメチ
ルアクリルアミド23.5重量部、トリフルオロエチル
メタクリレート7重量部、1,1,2,2−テトラフロ
ロエトキシ−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート5
重量部、エチレングリコールジメタクリレート0.9重
量部、アゾイソブチロニトリル0.1重量部、ジメチル
フォルムアミド5重量部を窒素雰囲気下で溶解混合し
た。この混合物を、直径16mmのプロピレン製試験管
に入れ45℃で16時間、60℃で24時間、90℃で
72時間重合して透明なビッカース硬度8.4の重合物
を得た。
ルメタクリレート9.5重量部、トリス(トリメチルシ
ロキシ)シリルプロピルメタクリレート23.5重量
部、N−ビニルピロリドン30.5重量部、N−ジメチ
ルアクリルアミド23.5重量部、トリフルオロエチル
メタクリレート7重量部、1,1,2,2−テトラフロ
ロエトキシ−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート5
重量部、エチレングリコールジメタクリレート0.9重
量部、アゾイソブチロニトリル0.1重量部、ジメチル
フォルムアミド5重量部を窒素雰囲気下で溶解混合し
た。この混合物を、直径16mmのプロピレン製試験管
に入れ45℃で16時間、60℃で24時間、90℃で
72時間重合して透明なビッカース硬度8.4の重合物
を得た。
【0028】得られた重合物から切削研磨法にてベース
カーブ9.0mm、パワー−3.00ディオプター、サ
イズ14.0mm、中心厚み0.05mmのレンズにな
るように加工した。得られたドライレンズを生理食塩水
で90℃で3時間及び保存液で16時間膨潤し、含水ソ
フトレンズを得た。得られたレンズを37℃の精製水に
72時間浸漬した後に求めた含水率は46%で、ナトリ
ウムイオン透過係数は4.8×10-3mm2 /min、
引っ張り弾性率は1.0×107 dyne/cm2 であ
った。レンズをモデル汚れ液に浸漬してタンパク質及び
脂質の付着性を評価した結果、タンパク質は10μg/
枚、脂質は40μg/枚と少ない物であった。また、一
定の厚みのディスクで測定した酸素透過係数(Dk値)
は80であった。水濡れ性は良好でランク3であった。
カーブ9.0mm、パワー−3.00ディオプター、サ
イズ14.0mm、中心厚み0.05mmのレンズにな
るように加工した。得られたドライレンズを生理食塩水
で90℃で3時間及び保存液で16時間膨潤し、含水ソ
フトレンズを得た。得られたレンズを37℃の精製水に
72時間浸漬した後に求めた含水率は46%で、ナトリ
ウムイオン透過係数は4.8×10-3mm2 /min、
引っ張り弾性率は1.0×107 dyne/cm2 であ
った。レンズをモデル汚れ液に浸漬してタンパク質及び
脂質の付着性を評価した結果、タンパク質は10μg/
枚、脂質は40μg/枚と少ない物であった。また、一
定の厚みのディスクで測定した酸素透過係数(Dk値)
は80であった。水濡れ性は良好でランク3であった。
【0029】上記のレンズを白色家兎の眼に装着して3
1日間連続して装用させたが、レンズの動きもスムーズ
で固着が無く、レンズの汚れもほとんど無かった。ま
た、家兎眼にも異常が無く長期装用にも安全であること
が判った。回収したレンズは水濡れ性が保たれており、
レンズ性能の経時変化は認められなかった。なお、家兎
角膜の曲率半径と同じレンズで同様に装用試験を21日
間実施したが固着は認められず、ランク5であった。
1日間連続して装用させたが、レンズの動きもスムーズ
で固着が無く、レンズの汚れもほとんど無かった。ま
た、家兎眼にも異常が無く長期装用にも安全であること
が判った。回収したレンズは水濡れ性が保たれており、
レンズ性能の経時変化は認められなかった。なお、家兎
角膜の曲率半径と同じレンズで同様に装用試験を21日
間実施したが固着は認められず、ランク5であった。
【0030】
【実施例2】親水性シロキサニルメタクリレート17重
量部、トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルメ
タクリレート16重量部にした他は実施例1に記載の方
法で重合して透明な重合物を得た。得られた重合物から
同様にして含水ソフトレンズを作成した。得られたレン
ズの含水率は44%、ナトリウムイオン透過係数は5.
3×10-3mm2 /min、引っ張り弾性率は1.2×
107 dyne/cm 2 であった。また、タンパク質及
び脂質の付着性はそれぞれ5μg/枚、38μg/枚と
少なく、Dk値は75であった。水濡れ性はランク3で
あった。
量部、トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルメ
タクリレート16重量部にした他は実施例1に記載の方
法で重合して透明な重合物を得た。得られた重合物から
同様にして含水ソフトレンズを作成した。得られたレン
ズの含水率は44%、ナトリウムイオン透過係数は5.
3×10-3mm2 /min、引っ張り弾性率は1.2×
107 dyne/cm 2 であった。また、タンパク質及
び脂質の付着性はそれぞれ5μg/枚、38μg/枚と
少なく、Dk値は75であった。水濡れ性はランク3で
あった。
【0031】
【実施例3】親水性シロキサニルメタクリレートとして
トリス(トリフロロプロピルジメチルシロキシ)シリル
プロピルオキシエタノールを実施例1の合成法と同様に
して合成した。得られたモノマーを実施例1と同様の方
法で重合して重合物を得た。得られた重合物から実施例
1と同様の方法でレンズを加工した。得られたレンズの
含水率は40%、ナトリウムイオン透過係数は1.8×
10-3mm2 /min、引っ張り弾性率は1.1×10
7 dyne/cm2 であった。また、タンパク質及び脂
質の付着性はそれぞれ12μg/枚、35μg/枚と少
なく、Dk値は65であった。水濡れ性はランク3で優
れていた。
トリス(トリフロロプロピルジメチルシロキシ)シリル
プロピルオキシエタノールを実施例1の合成法と同様に
して合成した。得られたモノマーを実施例1と同様の方
法で重合して重合物を得た。得られた重合物から実施例
1と同様の方法でレンズを加工した。得られたレンズの
含水率は40%、ナトリウムイオン透過係数は1.8×
10-3mm2 /min、引っ張り弾性率は1.1×10
7 dyne/cm2 であった。また、タンパク質及び脂
質の付着性はそれぞれ12μg/枚、35μg/枚と少
なく、Dk値は65であった。水濡れ性はランク3で優
れていた。
【0032】
【実施例4】親水性シロキサニルメタクリレートとして
トリス(ポリジメチルシロキシ)シリルプロピル基を有
するものを実施例1の合成法と同様にして合成した。得
られたモノマーを実施例1と同様の方法で重合して重合
物を得た。得られた重合物から実施例1と同様の方法で
レンズを加工した。得られたレンズの含水率は40%、
ナトリウムイオン透過係数は1.4×10-3mm2 /m
in、引っ張り弾性率は0.9×107 dyne/cm
2 であった。また、タンパク質及び脂質の付着性はそれ
ぞれ15μg/枚、45μg/枚と少なく、Dk値は9
8であった。水濡れ性はランク3であった。
トリス(ポリジメチルシロキシ)シリルプロピル基を有
するものを実施例1の合成法と同様にして合成した。得
られたモノマーを実施例1と同様の方法で重合して重合
物を得た。得られた重合物から実施例1と同様の方法で
レンズを加工した。得られたレンズの含水率は40%、
ナトリウムイオン透過係数は1.4×10-3mm2 /m
in、引っ張り弾性率は0.9×107 dyne/cm
2 であった。また、タンパク質及び脂質の付着性はそれ
ぞれ15μg/枚、45μg/枚と少なく、Dk値は9
8であった。水濡れ性はランク3であった。
【0033】
【実施例5】実施例1に記載したモノマー混合物に紫外
線重合開始剤を加え、エチレンビニルアルコール共重合
物製のレンズ形状にしたキャスト重合用鋳型に注入し、
紫外線を照射して重合し、膨潤してソフトコンタクトレ
ンズを得た。実施例1と同様にして物性を評価した結
果、含水率は46%、Dk値は80で同等で、タンパク
質及び脂質の付着性はそれぞれ18μg/枚、150μ
g/枚と少なかった。表面の水濡れ性はランク3で、低
下していなかった。家兎眼での長期装用試験では汚れ付
着が少なく、変形もなく、水濡れ性は経時変化していな
いでレンズを保存液から引き上げてもランク3を維持し
ていた。
線重合開始剤を加え、エチレンビニルアルコール共重合
物製のレンズ形状にしたキャスト重合用鋳型に注入し、
紫外線を照射して重合し、膨潤してソフトコンタクトレ
ンズを得た。実施例1と同様にして物性を評価した結
果、含水率は46%、Dk値は80で同等で、タンパク
質及び脂質の付着性はそれぞれ18μg/枚、150μ
g/枚と少なかった。表面の水濡れ性はランク3で、低
下していなかった。家兎眼での長期装用試験では汚れ付
着が少なく、変形もなく、水濡れ性は経時変化していな
いでレンズを保存液から引き上げてもランク3を維持し
ていた。
【0034】
【比較例1】親水性シロキサニルメタクリレートを加え
ずに、トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルメ
タクリレートを33重量部にして、ジメチルフォルムア
ミドを加えない他は実施例1に記載のモノマー混合物に
紫外線重合開始剤を加え、プロピレン製のレンズ形状に
したキャスト重合用鋳型に注入し、紫外線を照射して重
合し、膨潤してソフトコンタクトレンズを得た。実施例
1と同様にして物性を評価した結果、含水率は46%、
ナトリウムイオン透過係数は0.02×10-3mm2 /
min、Dk値は60であった。タンパク質及び脂質の
付着性はそれぞれ45μg/枚、450μg/枚と多か
った。水濡れ性はランク1で低いものであった。家兎眼
での長期装用試験では汚れ付着が多く、一部レンズが変
形していた。水濡れ性は大きく変わり、レンズを保存液
から引き上げるとすぐに表面の水層がなくなる状態でラ
ンク0となった。また、角膜曲率半径と同じベースカー
ブのレンズを装用した固着試験では9眼中6眼でランク
1の固着が起こり、その内2眼はランク0であった。
ずに、トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルメ
タクリレートを33重量部にして、ジメチルフォルムア
ミドを加えない他は実施例1に記載のモノマー混合物に
紫外線重合開始剤を加え、プロピレン製のレンズ形状に
したキャスト重合用鋳型に注入し、紫外線を照射して重
合し、膨潤してソフトコンタクトレンズを得た。実施例
1と同様にして物性を評価した結果、含水率は46%、
ナトリウムイオン透過係数は0.02×10-3mm2 /
min、Dk値は60であった。タンパク質及び脂質の
付着性はそれぞれ45μg/枚、450μg/枚と多か
った。水濡れ性はランク1で低いものであった。家兎眼
での長期装用試験では汚れ付着が多く、一部レンズが変
形していた。水濡れ性は大きく変わり、レンズを保存液
から引き上げるとすぐに表面の水層がなくなる状態でラ
ンク0となった。また、角膜曲率半径と同じベースカー
ブのレンズを装用した固着試験では9眼中6眼でランク
1の固着が起こり、その内2眼はランク0であった。
【0035】
【実施例6】ヒドロキシプロピル基、トリフロロプロピ
ル基を有する平均分子量約3000の両末端ヒドロキシ
プロピル基を有するポリジメチルシロキサンと、2−イ
ソシアナトエチルメタアクリレートとの反応により親水
性シロキサニルマクロマーを合成した。上記親水性シロ
キサニルマクロマー70重量部、N−ビニルピロリドン
15重量部、N,N−ジメチルアクリルアミド15重量
部、トリフロロエチルメタアクリレート5重量部、エチ
レングリコールジメタアクリレート1重量部のモノマー
混合物に紫外線重合開始剤を加え、エチレンビニルアル
コール共重合物製のレンズ形状にしたキャスト重合用鋳
型に注入し、紫外線を照射して重合した。得られた重合
物を膨潤してソフトコンタクトレンズを得た。実施例1
と同様にして物性を評価した結果、含水率は23%、D
k値は160で、ナトリウムイオン透過係数は0.55
×10-3mm2 /min、タンパク質及び脂質の付着性
はそれぞれ18μg/枚、50μg/枚と少なかった。
水濡れ性はランク3で優れていた。家兎眼での長期装用
試験では汚れ付着が少なく、変形もなく、水濡れ性は経
時変化していないでレンズを保存液から引き上げても表
面の水層がなくならずランク3で変化なかった。また、
角膜曲率半径と同じレンズでの21日間の連続装用をし
たが、試験眼9眼全てで固着は認められずランク5であ
った。
ル基を有する平均分子量約3000の両末端ヒドロキシ
プロピル基を有するポリジメチルシロキサンと、2−イ
ソシアナトエチルメタアクリレートとの反応により親水
性シロキサニルマクロマーを合成した。上記親水性シロ
キサニルマクロマー70重量部、N−ビニルピロリドン
15重量部、N,N−ジメチルアクリルアミド15重量
部、トリフロロエチルメタアクリレート5重量部、エチ
レングリコールジメタアクリレート1重量部のモノマー
混合物に紫外線重合開始剤を加え、エチレンビニルアル
コール共重合物製のレンズ形状にしたキャスト重合用鋳
型に注入し、紫外線を照射して重合した。得られた重合
物を膨潤してソフトコンタクトレンズを得た。実施例1
と同様にして物性を評価した結果、含水率は23%、D
k値は160で、ナトリウムイオン透過係数は0.55
×10-3mm2 /min、タンパク質及び脂質の付着性
はそれぞれ18μg/枚、50μg/枚と少なかった。
水濡れ性はランク3で優れていた。家兎眼での長期装用
試験では汚れ付着が少なく、変形もなく、水濡れ性は経
時変化していないでレンズを保存液から引き上げても表
面の水層がなくならずランク3で変化なかった。また、
角膜曲率半径と同じレンズでの21日間の連続装用をし
たが、試験眼9眼全てで固着は認められずランク5であ
った。
【0036】
【実施例7】重合度10のメチル基末端のポリエチレン
グリコール基、トリフロロプロピル基を有する平均分子
量約3000の両末端ヒドロキシプロピル基を有するポ
リジメチルシロキサンと、2−イソシアナトエチルメタ
アクリレートとの反応により親水性シロキサニルマクロ
マーを合成した。上記親水性シロキサニルマクロマー7
0重量部、N−ビニルピロリドン15重量部、N、N−
ジメチルアクリルアミド15重量部、トリフロロエチル
メタアクリレート5重量部、エチレングリコールジメタ
アクリレート1重量部のモノマー混合物に紫外線重合開
始剤を添加し、エチレンビニルアルコール共重合物製の
レンズ形状にしたキャスト重合用鋳型に注入し、紫外線
を照射して重合し、膨潤してソフトコンタクトレンズを
得た。実施例1と同様にして物性を評価した結果、含水
率は27%、Dk値は170で、ナトリウムイオン透過
係数は1.05×10-3mm2 /min、タンパク質及
び脂質の付着性はそれぞれ18μg/枚、50μg/枚
と少なかった。水濡れ性はランク3で優れていた。家兎
眼での長期装用試験では汚れ付着が少なく、変形もな
く、水濡れ性は経時変化していないでレンズを保存液か
ら引き上げても表面の水層がなくならずランク3で変化
なかった。また、角膜曲率半径と同じレンズでの21日
間の連続装用をしたが、試験眼4眼全てで固着は認めら
れずランク5であった。
グリコール基、トリフロロプロピル基を有する平均分子
量約3000の両末端ヒドロキシプロピル基を有するポ
リジメチルシロキサンと、2−イソシアナトエチルメタ
アクリレートとの反応により親水性シロキサニルマクロ
マーを合成した。上記親水性シロキサニルマクロマー7
0重量部、N−ビニルピロリドン15重量部、N、N−
ジメチルアクリルアミド15重量部、トリフロロエチル
メタアクリレート5重量部、エチレングリコールジメタ
アクリレート1重量部のモノマー混合物に紫外線重合開
始剤を添加し、エチレンビニルアルコール共重合物製の
レンズ形状にしたキャスト重合用鋳型に注入し、紫外線
を照射して重合し、膨潤してソフトコンタクトレンズを
得た。実施例1と同様にして物性を評価した結果、含水
率は27%、Dk値は170で、ナトリウムイオン透過
係数は1.05×10-3mm2 /min、タンパク質及
び脂質の付着性はそれぞれ18μg/枚、50μg/枚
と少なかった。水濡れ性はランク3で優れていた。家兎
眼での長期装用試験では汚れ付着が少なく、変形もな
く、水濡れ性は経時変化していないでレンズを保存液か
ら引き上げても表面の水層がなくならずランク3で変化
なかった。また、角膜曲率半径と同じレンズでの21日
間の連続装用をしたが、試験眼4眼全てで固着は認めら
れずランク5であった。
【0037】
【比較例2】実施例6のモノマー混合物をポリプロピレ
ン製のレンズ形状にしたキャスト重合用鋳型に注入し、
紫外線を照射して重合し、膨潤してソフトコンタクトレ
ンズを得た。実施例6と同様にして物性を評価した結
果、含水率は24%、Dk値は165で、ナトリウムイ
オン透過係数は0.02×10-3mm2 /min、タン
パク質及び脂質の付着性はそれぞれ60μg/枚、35
0μg/枚と多かった。水濡れ性は保存液浸漬レンズで
はランク2であり、レンズ表面の水を拭き取ってから試
験するとランク1で乾燥により表面の水濡れ性が大幅に
低下した。家兎眼での長期装用試験では汚れ付着が多く
レンズが白濁し、変形もあり、水濡れ性は経時変化して
レンズを保存液から引き上げると直ぐに表面の水層がな
くなりランク0であった。また、固着の試験では9眼中
4眼でランク4の固着が起きた。
ン製のレンズ形状にしたキャスト重合用鋳型に注入し、
紫外線を照射して重合し、膨潤してソフトコンタクトレ
ンズを得た。実施例6と同様にして物性を評価した結
果、含水率は24%、Dk値は165で、ナトリウムイ
オン透過係数は0.02×10-3mm2 /min、タン
パク質及び脂質の付着性はそれぞれ60μg/枚、35
0μg/枚と多かった。水濡れ性は保存液浸漬レンズで
はランク2であり、レンズ表面の水を拭き取ってから試
験するとランク1で乾燥により表面の水濡れ性が大幅に
低下した。家兎眼での長期装用試験では汚れ付着が多く
レンズが白濁し、変形もあり、水濡れ性は経時変化して
レンズを保存液から引き上げると直ぐに表面の水層がな
くなりランク0であった。また、固着の試験では9眼中
4眼でランク4の固着が起きた。
【0038】
【比較例3】実施例6で、親水性シロキサニルマクロマ
ー85重量部、N−ビニルピロリドン10重量部、N,
N−ジメチルアクリルアミド5重量部、トリフロロエチ
ルメタアクリレート5重量部、エチレングリコールジメ
タアクリレート1重量部のモノマー混合物のモノマー混
合物を、ポリプロピレン製のレンズ形状にしたキャスト
重合用鋳型に注入し、紫外線を照射して重合し、膨潤し
てソフトコンタクトレンズを得た。実施例6と同様にし
て物性を評価した結果、含水率は12%、Dk値は25
6で、ナトリウムイオン透過係数は0.011×10-3
mm2 /min、タンパク質及び脂質の付着性はそれぞ
れ50μg/枚、355μg/枚と多かった。水濡れ性
は保存液浸漬レンズではランク2であり、レンズ表面の
水を拭き取ってから試験するとランク1で乾燥により表
面の水濡れ性が大幅に低下した。家兎眼での長期装用試
験では汚れ付着が多くレンズが白濁し、変形もあり、水
濡れ性は経時変化してレンズを保存液から引き上げると
直ぐに表面の水層がなくなりランク0であった。また、
固着の試験では9眼中4眼でランク2の固着が起きた。
ー85重量部、N−ビニルピロリドン10重量部、N,
N−ジメチルアクリルアミド5重量部、トリフロロエチ
ルメタアクリレート5重量部、エチレングリコールジメ
タアクリレート1重量部のモノマー混合物のモノマー混
合物を、ポリプロピレン製のレンズ形状にしたキャスト
重合用鋳型に注入し、紫外線を照射して重合し、膨潤し
てソフトコンタクトレンズを得た。実施例6と同様にし
て物性を評価した結果、含水率は12%、Dk値は25
6で、ナトリウムイオン透過係数は0.011×10-3
mm2 /min、タンパク質及び脂質の付着性はそれぞ
れ50μg/枚、355μg/枚と多かった。水濡れ性
は保存液浸漬レンズではランク2であり、レンズ表面の
水を拭き取ってから試験するとランク1で乾燥により表
面の水濡れ性が大幅に低下した。家兎眼での長期装用試
験では汚れ付着が多くレンズが白濁し、変形もあり、水
濡れ性は経時変化してレンズを保存液から引き上げると
直ぐに表面の水層がなくなりランク0であった。また、
固着の試験では9眼中4眼でランク2の固着が起きた。
【0039】
【発明の効果】本発明は、装用した時に汚れ付着性が少
なく、角膜へのレンズの固着が無く、適度な引っ張り弾
性率を有するためレンズの動きがスムーズで安定してお
り、長期装用性に優れたコンタクトレンズを提供でき
た。
なく、角膜へのレンズの固着が無く、適度な引っ張り弾
性率を有するためレンズの動きがスムーズで安定してお
り、長期装用性に優れたコンタクトレンズを提供でき
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H006 BB01 BB03 BB05 BB07 BB08 4F071 AA33 AA67 AF07Y AF08Y AF10Y AH19 BA01 BB01 BB13 BC07
Claims (2)
- 【請求項1】 含水率が17.5〜50%の範囲内で、
ナトリウムイオン透過係数が0.2〜10×10-3mm
2 /minの範囲内にあり、酸素透過係数が30以上で
ある含水ソフトコンタクトレンズ。 - 【請求項2】 含水率が20〜40%の範囲内で、ナト
リウムイオン透過係数が0.3〜5×10-3mm2 /m
inの範囲内にあり、酸素透過係数が80〜300の範
囲内である請求項1に記載の含水ソフトコンタクトレン
ズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000008480A JP2001201723A (ja) | 2000-01-18 | 2000-01-18 | 連続装用ソフトコンタクトレンズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000008480A JP2001201723A (ja) | 2000-01-18 | 2000-01-18 | 連続装用ソフトコンタクトレンズ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001201723A true JP2001201723A (ja) | 2001-07-27 |
Family
ID=18536740
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000008480A Pending JP2001201723A (ja) | 2000-01-18 | 2000-01-18 | 連続装用ソフトコンタクトレンズ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001201723A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006011131A (ja) * | 2004-06-28 | 2006-01-12 | Asahi Kasei Aimii Kk | 色付きコンタクトレンズ |
JP2006011130A (ja) * | 2004-06-28 | 2006-01-12 | Asahi Kasei Aimii Kk | コンタクトレンズ |
JP2007511803A (ja) * | 2003-11-19 | 2007-05-10 | ヴィジョン・シーアールシー・リミテッド | 相対像面湾曲および周辺軸外焦点の位置を変える方法および装置 |
JP2008020918A (ja) * | 2006-06-15 | 2008-01-31 | Coopervision Internatl Holding Co Lp | 湿潤性シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ及び関連組成物及び方法 |
JP2008506549A (ja) * | 2004-06-30 | 2008-03-06 | ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト | シリコーンヒドロゲルレンズの旋盤加工方法 |
JP2008511870A (ja) * | 2004-08-27 | 2008-04-17 | 旭化成アイミー株式会社 | シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ |
US7416737B2 (en) | 2003-11-18 | 2008-08-26 | Johnson & Johnson Vision Care, Inc. | Antimicrobial lenses, processes to prepare them and methods of their use |
US8415404B2 (en) | 1994-09-06 | 2013-04-09 | Ciba Vision Corporation | Extended wear ophthalmic lens |
US8568626B2 (en) | 1994-09-06 | 2013-10-29 | Ciba Vision Corporation | Extended wear ophthalmic lens |
JP2015160816A (ja) * | 2014-02-26 | 2015-09-07 | 信越化学工業株式会社 | 重合性モノマー及び眼科デバイス製造用モノマー |
WO2015152288A1 (ja) * | 2014-03-31 | 2015-10-08 | Jnc株式会社 | コーティング剤用樹脂組成物、成形体、画像表示装置 |
US9322958B2 (en) | 2004-08-27 | 2016-04-26 | Coopervision International Holding Company, Lp | Silicone hydrogel contact lenses |
Citations (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03153726A (ja) * | 1989-10-25 | 1991-07-01 | Ciba Geigy Ag | ケイ素及び/又はフッ素を含有する反応性親水性プレポリマー及びそれらのポリマー |
JPH07502547A (ja) * | 1991-09-12 | 1995-03-16 | ボシュ アンド ロム インコーポレイテッド | ぬれ性のシリコーンヒドロゲル組成物および方法 |
JPH07505169A (ja) * | 1991-11-05 | 1995-06-08 | ボシュ アンド ロム インコーポレイテッド | ぬれ性のシリコーンヒドロゲル組成物およびその製造方法 |
JPH08190077A (ja) * | 1995-01-10 | 1996-07-23 | Menicon Co Ltd | 含水性ソフトコンタクトレンズ |
JPH08283345A (ja) * | 1995-02-15 | 1996-10-29 | Menicon Co Ltd | 含水性ソフトコンタクトレンズ |
JPH0977831A (ja) * | 1995-09-12 | 1997-03-25 | Menicon Co Ltd | 含水性ソフトコンタクトレンズ材料 |
WO1997022019A1 (en) * | 1995-12-08 | 1997-06-19 | Novartis Ag | Methods of manufacturing contact lenses |
JPH09278832A (ja) * | 1996-04-16 | 1997-10-28 | Kuraray Co Ltd | 含水性眼用レンズ材料 |
WO1997049740A1 (en) * | 1996-06-27 | 1997-12-31 | Novartis Ag | Amphiphilic, segmented copolymer of controlled morphology and ophthalmic devices including contact lenses made therefrom |
JPH10251352A (ja) * | 1997-03-07 | 1998-09-22 | Menicon Co Ltd | 含水性ソフトコンタクトレンズ材料およびそれからなる含水性ソフトコンタクトレンズ |
JPH11502949A (ja) * | 1995-04-04 | 1999-03-09 | ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト | 長期装着用の眼のレンズ |
WO1999012059A1 (en) * | 1997-09-02 | 1999-03-11 | Novartis Ag | Process for the manufacture of a molding |
JPH11305172A (ja) * | 1998-04-16 | 1999-11-05 | Seiko Epson Corp | 含水性ソフトコンタクトレンズ |
JP2001183502A (ja) * | 1999-12-24 | 2001-07-06 | Asahi Kasei Aimii Kk | 耐汚れ付着性ソフトコンタクトレンズ材料 |
JP2002533503A (ja) * | 1998-12-21 | 2002-10-08 | ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト | 両親媒性ブロック共重合体 |
JP2003516562A (ja) * | 1999-12-10 | 2003-05-13 | ウェズリー ジェッセン コーポレイション | コンタクトレンズ |
JP2003528211A (ja) * | 2000-03-24 | 2003-09-24 | ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト | 架橋結合性または重合性プレポリマー |
-
2000
- 2000-01-18 JP JP2000008480A patent/JP2001201723A/ja active Pending
Patent Citations (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03153726A (ja) * | 1989-10-25 | 1991-07-01 | Ciba Geigy Ag | ケイ素及び/又はフッ素を含有する反応性親水性プレポリマー及びそれらのポリマー |
JPH07502547A (ja) * | 1991-09-12 | 1995-03-16 | ボシュ アンド ロム インコーポレイテッド | ぬれ性のシリコーンヒドロゲル組成物および方法 |
JPH07505169A (ja) * | 1991-11-05 | 1995-06-08 | ボシュ アンド ロム インコーポレイテッド | ぬれ性のシリコーンヒドロゲル組成物およびその製造方法 |
JPH08190077A (ja) * | 1995-01-10 | 1996-07-23 | Menicon Co Ltd | 含水性ソフトコンタクトレンズ |
JPH08283345A (ja) * | 1995-02-15 | 1996-10-29 | Menicon Co Ltd | 含水性ソフトコンタクトレンズ |
JPH11502949A (ja) * | 1995-04-04 | 1999-03-09 | ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト | 長期装着用の眼のレンズ |
JPH0977831A (ja) * | 1995-09-12 | 1997-03-25 | Menicon Co Ltd | 含水性ソフトコンタクトレンズ材料 |
WO1997022019A1 (en) * | 1995-12-08 | 1997-06-19 | Novartis Ag | Methods of manufacturing contact lenses |
JPH09278832A (ja) * | 1996-04-16 | 1997-10-28 | Kuraray Co Ltd | 含水性眼用レンズ材料 |
WO1997049740A1 (en) * | 1996-06-27 | 1997-12-31 | Novartis Ag | Amphiphilic, segmented copolymer of controlled morphology and ophthalmic devices including contact lenses made therefrom |
JPH10251352A (ja) * | 1997-03-07 | 1998-09-22 | Menicon Co Ltd | 含水性ソフトコンタクトレンズ材料およびそれからなる含水性ソフトコンタクトレンズ |
WO1999012059A1 (en) * | 1997-09-02 | 1999-03-11 | Novartis Ag | Process for the manufacture of a molding |
JPH11305172A (ja) * | 1998-04-16 | 1999-11-05 | Seiko Epson Corp | 含水性ソフトコンタクトレンズ |
JP2002533503A (ja) * | 1998-12-21 | 2002-10-08 | ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト | 両親媒性ブロック共重合体 |
JP2003516562A (ja) * | 1999-12-10 | 2003-05-13 | ウェズリー ジェッセン コーポレイション | コンタクトレンズ |
JP2001183502A (ja) * | 1999-12-24 | 2001-07-06 | Asahi Kasei Aimii Kk | 耐汚れ付着性ソフトコンタクトレンズ材料 |
JP2003528211A (ja) * | 2000-03-24 | 2003-09-24 | ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト | 架橋結合性または重合性プレポリマー |
Cited By (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8415404B2 (en) | 1994-09-06 | 2013-04-09 | Ciba Vision Corporation | Extended wear ophthalmic lens |
US8568626B2 (en) | 1994-09-06 | 2013-10-29 | Ciba Vision Corporation | Extended wear ophthalmic lens |
US7416737B2 (en) | 2003-11-18 | 2008-08-26 | Johnson & Johnson Vision Care, Inc. | Antimicrobial lenses, processes to prepare them and methods of their use |
US7981440B2 (en) | 2003-11-18 | 2011-07-19 | Johnson & Johnson Vision Care, Inc. | Antimicrobial lenses, processes to prepare them and methods of their use |
JP2007511803A (ja) * | 2003-11-19 | 2007-05-10 | ヴィジョン・シーアールシー・リミテッド | 相対像面湾曲および周辺軸外焦点の位置を変える方法および装置 |
JP2006011130A (ja) * | 2004-06-28 | 2006-01-12 | Asahi Kasei Aimii Kk | コンタクトレンズ |
JP2006011131A (ja) * | 2004-06-28 | 2006-01-12 | Asahi Kasei Aimii Kk | 色付きコンタクトレンズ |
US9248614B2 (en) | 2004-06-30 | 2016-02-02 | Novartis Ag | Method for lathing silicone hydrogel lenses |
JP2008506549A (ja) * | 2004-06-30 | 2008-03-06 | ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト | シリコーンヒドロゲルレンズの旋盤加工方法 |
EP1763433B2 (en) † | 2004-06-30 | 2013-07-24 | Novartis AG | Method for lathing silicone hydrogel lenses |
JP2008511870A (ja) * | 2004-08-27 | 2008-04-17 | 旭化成アイミー株式会社 | シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ |
US8367746B2 (en) | 2004-08-27 | 2013-02-05 | Coopervision International Holding Company | Silicone hydrogel contact lens |
JP2013008055A (ja) * | 2004-08-27 | 2013-01-10 | Coopervision Internatl Holding Co Lp | シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ |
US8614261B2 (en) | 2004-08-27 | 2013-12-24 | Coopervision International Holding Company Lp | Silicone hydrogel contact lens |
KR101367538B1 (ko) | 2004-08-27 | 2014-02-26 | 쿠퍼비젼 인터내셔날 홀딩 캄파니, 엘피 | 실리콘 히드로겔 콘택트 렌즈 |
US9322958B2 (en) | 2004-08-27 | 2016-04-26 | Coopervision International Holding Company, Lp | Silicone hydrogel contact lenses |
JP2008020918A (ja) * | 2006-06-15 | 2008-01-31 | Coopervision Internatl Holding Co Lp | 湿潤性シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ及び関連組成物及び方法 |
JP2015160816A (ja) * | 2014-02-26 | 2015-09-07 | 信越化学工業株式会社 | 重合性モノマー及び眼科デバイス製造用モノマー |
WO2015152288A1 (ja) * | 2014-03-31 | 2015-10-08 | Jnc株式会社 | コーティング剤用樹脂組成物、成形体、画像表示装置 |
US10189999B2 (en) | 2014-03-31 | 2019-01-29 | Jnc Corporation | Resin composition for coating agent, molded article, and image display device |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5148794B2 (ja) | 長期装用できるソフトコンタクトレンズ | |
JP4751421B2 (ja) | 長期装着用の眼のレンズ | |
KR101983981B1 (ko) | 균질한 전하 밀도를 갖는 의료 장치 및 이의 제조 방법 | |
KR101607881B1 (ko) | 개선된 가수분해 안정성을 갖는 이온성 실리콘 하이드로젤 | |
US10241234B2 (en) | Silicone hydrogel soft contact lens having wettable surface | |
ES2338681T3 (es) | Surfactantes polimerizables y su utilizacion como comonomeros en la formacion de dispositivos polimericos. | |
ES2593406T3 (es) | Lentes de contacto de hidrogel de silicona y métodos para producir lentes de contacto de hidrogel de silicona | |
US9006359B2 (en) | Imbibing process for contact lens surface modification | |
US8870372B2 (en) | Silicone hydrogel contact lens modified using lanthanide or transition metal oxidants | |
US9004682B2 (en) | Surface modified contact lenses | |
US20130155371A1 (en) | Redox processes for contact lens modification | |
JP2004085655A (ja) | 耐汚染性の含水ソフトコンタクトレンズ | |
US20130188124A1 (en) | High ionic strength process for contact lens modification | |
JP2013008055A (ja) | シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ | |
JP2001201723A (ja) | 連続装用ソフトコンタクトレンズ | |
JP4772939B2 (ja) | 重合性単量体組成物およびコンタクトレンズ | |
KR20190025704A (ko) | 난시 교정을 위한 소프트 콘택트 렌즈 내의 증가된 강직도의 중심 광학부 | |
EP3822296A1 (en) | Polymer material | |
JP6954490B1 (ja) | 医療デバイスの製造方法 | |
EP4258042A1 (en) | Surface treatment agent for ophthalmic device | |
WO2023031818A1 (en) | A method for producing wettable silicone hydrogel contact lenses | |
TW202142576A (zh) | 光化可交聯的聚矽氧烷-聚甘油嵌段共聚物及其製造和使用方法 | |
WO2021039519A1 (ja) | 医療デバイスの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040302 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040427 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20040427 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051122 |