JP2000346764A - 薄片試料作製方法 - Google Patents

薄片試料作製方法

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JP2000346764A
JP2000346764A JP11162345A JP16234599A JP2000346764A JP 2000346764 A JP2000346764 A JP 2000346764A JP 11162345 A JP11162345 A JP 11162345A JP 16234599 A JP16234599 A JP 16234599A JP 2000346764 A JP2000346764 A JP 2000346764A
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JP
Japan
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sample
guide roller
carrier tape
sample block
cutter blade
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JP11162345A
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English (en)
Inventor
Hisashi Ishida
尚志 石田
Mitsunori Kokubo
光典 小久保
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Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カッターブレードで薄切された試料をキャリ
アテープに貼り付けて回収する際に、試料に損傷を与え
ることが少ない方法を提供する。 【解決手段】 キャリアテープ5は、供給ローラ6から
繰り出され、ガイドローラ11〜13を経て、巻取ロー
ラ7に巻き取られる。試料ブロック1及びカッタブレー
ド3は、キャリアテープ5の走行経路の下側に配置され
る。試料ブロック1の表層部分を薄切りする際、試料ブ
ロック1をカッタブレード3に向けて送り出すととも
に、キャリアテープ5を試料ブロック1の動きに連動さ
せて走行させ、切り取られた薄片試料をその下面に吸着
して保持する。これと同時に、第二ガイドローラ12
を、試料ブロック1の動きに連動させてカッタブレード
3のすくい面3aに沿って移動し、第二ガイドローラ1
2が、キャリアテープ5に吸着された薄片試料の端部よ
りも第三ガイドローラ13側にある状態を保つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体試料などから
薄片試料を作製する際、カッタブレードを用いて試料ブ
ロックの表面を薄切りし、切り取られた薄片状の試料を
キャリアテープに貼り付けて回収するための方法に係る
【0002】
【従来の技術】生体試料などをスライスして顕微鏡観察
用あるいは各種分析用の薄片試料を作製する際、カッタ
ブレードを用いて試料ブロックの表面を薄切りし、切り
取られた薄片状の試料をキャリアテープに吸着させて回
収する装置が使用されている(例えば、特開平9−28
1011号公報、特開平9−281012号公報)。
【0003】図4に、従来、上記の様な薄切片の作製装
置において薄片試料をキャリアテープに吸着させる際に
使用されている方法の一例を示す。
【0004】キャリアテープ5は、供給ローラ6から繰
り出され、巻取ローラ7によって巻き取られる。供給ロ
ーラ6と巻取ローラ7の間には、供給ローラ6側から順
に、第一ガイドローラ11、第二ガイドローラ12及び
第三ガイドローラ13が配置されている。キャリアテー
プ5の走行経路は、これらのガイドローラ11、12、
13によって決定される。
【0005】これらのガイドローラ11、12、13
は、それぞれ、位置が固定されている。第一ガイドロー
ラ11及び第二ガイドローラ12は、同じ高さに配置さ
れ、それらの間でキャリアテープ5は水平方向に走行す
る。第三ガイドローラ13は、第一ガイドローラ11及
び第二ガイドローラ12よりも高い位置に配置され、第
二ガイドローラ12と第三ガイドローラ13の間で、キ
ャリアテープ5は斜め上方に向かって走行する。巻取ロ
ーラ7は、第三ガイドローラ13の斜め上方に配置され
ている。
【0006】カッタブレード3は、第二ガイドローラ1
2の下側に、第二ガイドローラ12に対して僅かな間隙
を設けて配置される。
【0007】試料ブロック1は、カッタブレード3の正
面にセットされた後、カッタブレード3に向けて水平方
向に送られ、それによって、試料ブロック1の表層部分
が薄く切り取られる。このとき、キャリアテープ5を、
試料ブロック1の動きに連動させて走行させ、切り取ら
れた薄片試料2をその下面に吸着するとともに、カッタ
ブレード3のすくい面3aから引き離している。
【0008】(従来方法の問題点)従来の方法では、図
5に示す様に、第二ガイドローラ12の下側にカッタブ
レード3の刃先が配置されている。このため、キャリア
テープ5が第二ガイドローラ12に接して走行方向が変
わる際、キャリアテープ5の下面に吸着されている薄片
試料2に大きな撓みが生じ、ひび割れが生じ易い。この
様なひび割れは、薄片試料2の観察あるいは分析の精度
を損なう要因となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の様な
従来の薄片試料作製方法の問題点に鑑みなされたもの
で、本発明の目的は、カッターブレードで薄切された試
料をキャリアテープに貼り付けて回収する際に、試料に
損傷を与えることが少ない方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の薄片試料作製方
法は、試料ブロックの正面にキャリアテープを供給する
とともに、試料ブロックをカッタブレードに向けて送り
出してその表層を薄切りし、薄切りされた薄片試料をキ
ャリアテープに貼り付けて回収する薄片試料作製方法に
おいて、キャリアテープの走行経路に沿って、試料ブロ
ックに対してキャリアテープの供給側に第一のガイドロ
ーラを、試料ブロックの表面の近傍に第二のガイドロー
ラを、試料ブロックに対してキャリアテープの巻取側に
第三のガイドローラを、それぞれ設け、試料ブロックの
表層を薄切りしている間、第二のガイドローラを、試料
ブロックの動きに連動させてカッタブレードのすくい面
に沿って移動することにより、第二のガイドローラが、
キャリアテープに貼り付けられた薄片試料の端部よりも
第三のガイドローラ側にある状態を保つことを特徴とす
る。
【0011】本発明の薄片試料作製方法によれば、試料
ブロックの表層を薄切りして薄片試料を作製する際、第
二のガイドローラが、キャリアテープに貼り付けられた
薄片試料の端部よりも常に前方にある様に、その位置が
制御される。このため、キャリアテープに貼り付けられ
た薄片試料に、第二のガイドローラによって大きな撓み
が加えられることがないので、薄片試料を良好な状態の
まま回収することができる。
【0012】なお、第二のガイドローラを、試料ブロッ
クの動きに連動させて、カッタブレードのすくい面に沿
ってすくい面から次第に遠ざかる様に移動しても良い。
【0013】また、上記の様に試料ブロックをカッタブ
レードに向けて送り出す代わりに、カッタブレードを試
料ブロックに向けて送り出してその表層を薄切りする場
合には、試料ブロックの表層を薄切りしている間、第二
のガイドローラを、カッタブレードの動きに連動させて
カッタブレードのすくい面に沿って移動することによ
り、第二のガイドローラが、キャリアテープに貼り付け
られた薄片試料の端部よりも第三のガイドローラ側にあ
る状態を保つ。
【0014】この場合にも、第二のガイドローラを、カ
ッタブレードの動きに連動させて、カッタブレードのす
くい面に沿ってすくい面から次第に遠ざかる様に移動し
ても良い。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の薄片試料作製方法を図面
を用いて説明する。
【0016】図1に、本発明の方法を実施するための装
置構成の概要を示す。なお、この図は、試料ブロックの
表層の薄切りを開始する前の状態を表している。
【0017】キャリアテープ5は、供給ローラ6から繰
り出され、巻取ローラ7によって巻き取られる。供給ロ
ーラ6と巻取ローラ7の間には、供給ローラ6側から順
に、第一ガイドローラ11、第二ガイドローラ12及び
第三ガイドローラ13が配置されている。第三ガイドロ
ーラは、第一ガイドローラ11及び第二ガイドローラ1
2よりも高い位置に配置されている。巻取ローラ7は、
第三ガイドローラ13の斜め上方に配置されている。第
一ガイドローラ11及び第三ガイドローラ13は、それ
ぞれ、位置が固定され、第二ガイドローラ12は、後述
する様に、移動可能である。キャリアテープ5の走行経
路は、これらのガイドローラ11、12、13によって
決定される。
【0018】試料ブロック1及びカッタブレード3は、
第一ガイドローラ11と第三ガイドローラ13の中間
で、キャリアテープ5の走行経路の下側に配置される。
第二ガイドローラ12は、カッタブレード3の近傍に配
置され、カッタブレード3のすくい面3aに沿って(あ
るいは、すくい面3aに沿ってすくい面3aから次第に
遠ざかる方向に)、移動させることができる。試料ブロ
ック1は、カッタブレード3の正面にセットされる。
【0019】試料ブロック1の表層部分の薄切りを開始
する前の段階において、第二ガイドローラ12は、第一
ガイドローラ11と同じ高さに配置され、それらの間で
キャリアテープ5は水平に走行する。第二ガイドローラ
12を通過した後、キャリアテープ5は、第二ガイドロ
ーラ12と第三ガイドローラ13の間で斜め上方に向か
って走行する。
【0020】また、試料ブロック1の表層部分の薄切り
を開始する前の段階において、第二ガイドローラ12
は、カッタブレード3の刃先の僅か後方に配置され、第
二ガイドローラ12とカッタブレード3のすくい面3a
との間には僅かな間隙が設けられている。
【0021】試料ブロック1の表層部分の薄切りを行う
際には、図1の状態から、試料ブロック1をカッタブレ
ード3に向けて水平方向に送り出す。これとともに、キ
ャリアテープ5を、試料ブロック1の動きに連動させて
走行させ、切り取られた薄片試料をその下面に吸着して
保持するとともに、カッタブレード3のすくい面3aか
ら引き離す。更に、これと同時に、図2に示す様に、第
二ガイドローラ12を、試料ブロック1の動きに連動さ
せてカッタブレード3のすくい面3aに沿って移動する
ことにより、第二ガイドローラ12が、キャリアテープ
5に吸着された薄片試料の端部よりも第三ガイドローラ
13側にある状態を保つ。
【0022】上記の様に第二ガイドローラ12の位置を
制御することによって、キャリアテープ5に吸着された
薄片試料に、第二ガイドローラ12によって大きな撓み
が加えられることがないので、薄片試料を良好な状態の
まま回収することができる。
【0023】なお、上記の様に試料ブロック1をカッタ
ブレード3に向けて送り出す代わりに、カッタブレード
3を試料ブロック1に向けて送り出してその表層の薄切
りを行う場合にも、上記と同様な方法を適用することが
できる。
【0024】その場合には、図3に示す様に、試料ブロ
ック1の表層を薄切りしている間、第二ガイドローラ1
2を、カッタブレード3の動きに連動させて上方へ移動
することによってカッタブレード3のすくい面3aに沿
って移動し、これにより、第二ガイドローラ12が、キ
ャリアテープ5に吸着された薄片試料の端部よりも第三
ガイドローラ13側にある状態を保つ。
【0025】
【発明の効果】本発明の薄片試料作製方法によれば、キ
ャリアテープに貼り付けられた薄片試料に大きな撓みが
加えられることがないので、薄片試料を良好な状態のま
ま回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薄片試料作製方法を実施するための装
置構成の概要を示す図。
【図2】本発明の薄片試料作製方法の一例を示す図。
【図3】本発明の薄片試料作製方法の他の例を示す図。
【図4】従来の薄片試料作製方法について説明する図。
【図5】従来の薄片試料作製方法について説明する図。
【符号の説明】
1・・・試料ブロック、 2・・・薄片試料、 3・・・カッタブレード、 3a・・・すくい面、 5・・・キャリアテープ、 6・・・供給ローラ、 7・・・巻取ローラ、 11・・・第一ガイドローラ、 12・・・第二ガイドローラ、 13・・・第三ガイドローラ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料ブロックの正面にキャリアテープを
    供給するとともに、試料ブロックをカッタブレードに向
    けて送り出してその表層を薄切りし、薄切りされた薄片
    試料をキャリアテープに貼り付けて回収する薄片試料作
    製方法において、 キャリアテープの走行経路に沿って、試料ブロックに対
    してキャリアテープの供給側に第一のガイドローラを、
    試料ブロックの表面の近傍に第二のガイドローラを、試
    料ブロックに対してキャリアテープの巻取側に第三のガ
    イドローラを、それぞれ設け、 試料ブロックの表層を薄切りしている間、第二のガイド
    ローラを、試料ブロックの動きに連動させてカッタブレ
    ードのすくい面に沿って移動することにより、第二のガ
    イドローラが、キャリアテープに貼り付けられた薄片試
    料の端部よりも第三のガイドローラ側にある状態を保つ
    ことを特徴とする薄片試料作製方法。
  2. 【請求項2】 試料ブロックの正面にキャリアテープを
    供給するとともに、試料ブロックをカッタブレードに向
    けて送り出してその表層を薄切りし、薄切りされた薄片
    試料をキャリアテープに貼り付けて回収する薄片試料作
    製方法において、 キャリアテープの走行経路に沿って、試料ブロックに対
    してキャリアテープの供給側に第一のガイドローラを、
    試料ブロックの表面の近傍に第二のガイドローラを、試
    料ブロックに対してキャリアテープの巻取側に第三のガ
    イドローラを、それぞれ設け、 試料ブロックの表層を薄切りしている間、第二のガイド
    ローラを、試料ブロックの動きに連動させて、カッタブ
    レードのすくい面に沿ってすくい面から次第に遠ざかる
    様に移動することにより、第二のガイドローラが、キャ
    リアテープに貼り付けられた薄片試料の端部よりも第三
    のガイドローラ側にある状態を保つことを特徴とする薄
    片試料作製方法。
  3. 【請求項3】 試料ブロックの正面にキャリアテープを
    供給するとともに、カッタブレードを試料ブロックに向
    けて送り出してその表層を薄切りし、薄切りされた薄片
    試料をキャリアテープに貼り付けて回収する薄片試料作
    製方法において、 キャリアテープの走行経路に沿って、試料ブロックに対
    してキャリアテープの供給側に第一のガイドローラを、
    試料ブロックの表面の近傍に第二のガイドローラを、試
    料ブロックに対してキャリアテープの巻取側に第三のガ
    イドローラを、それぞれ設け、 試料ブロックの表層を薄切りしている間、第二のガイド
    ローラを、カッタブレードの動きに連動させてカッタブ
    レードのすくい面に沿って移動することにより、第二の
    ガイドローラが、キャリアテープに貼り付けられた薄片
    試料の端部よりも第三のガイドローラ側にある状態を保
    つことを特徴とする薄片試料作製方法。
  4. 【請求項4】 試料ブロックの正面にキャリアテープを
    供給するとともに、カッタブレードを試料ブロックに向
    けて送り出してその表層を薄切りし、薄切りされた薄片
    試料をキャリアテープに貼り付けて回収する薄片試料作
    製方法において、 キャリアテープの走行経路に沿って、試料ブロックに対
    してキャリアテープの供給側に第一のガイドローラを、
    試料ブロックの表面の近傍に第二のガイドローラを、試
    料ブロックに対してキャリアテープの巻取側に第三のガ
    イドローラを、それぞれ設け、 試料ブロックの表層を薄切りしている間、第二のガイド
    ローラを、カッタブレードの動きに連動させて、カッタ
    ブレードのすくい面に沿ってすくい面から次第に遠ざか
    る様に移動することにより、第二のガイドローラが、キ
    ャリアテープに貼り付けられた薄片試料の端部よりも第
    三のガイドローラ側にある状態を保つことを特徴とする
    薄片試料作製方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003083445A1 (fr) * 2002-04-01 2003-10-09 Kabushiki Kaisha Tiyoda Seisakusho Procede et dispositif de production d'un bloc de tissu
CN1991329A (zh) * 2005-12-28 2007-07-04 精工电子有限公司 切片仪器

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