JP2000306884A - プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 - Google Patents

プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法

Info

Publication number
JP2000306884A
JP2000306884A JP11114885A JP11488599A JP2000306884A JP 2000306884 A JP2000306884 A JP 2000306884A JP 11114885 A JP11114885 A JP 11114885A JP 11488599 A JP11488599 A JP 11488599A JP 2000306884 A JP2000306884 A JP 2000306884A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
plasma processing
etching
plasma
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11114885A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Hanazaki
稔 花崎
Takayuki Ikushima
貴之 生島
Kenji Shirakawa
憲次 白川
Shinji Yamaguchi
伸二 山口
Masakazu Taki
正和 滝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Priority to JP11114885A priority Critical patent/JP2000306884A/ja
Priority to US09/415,910 priority patent/US6287980B1/en
Publication of JP2000306884A publication Critical patent/JP2000306884A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67005Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67011Apparatus for manufacture or treatment
    • H01L21/67017Apparatus for fluid treatment
    • H01L21/67063Apparatus for fluid treatment for etching
    • H01L21/67069Apparatus for fluid treatment for etching for drying etching
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/32431Constructional details of the reactor
    • H01J37/3244Gas supply means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Plasma Technology (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大口径ウェハを均一に処理できるとともに、
微細なエッチングパターンに対してRIEラグを低減で
きるプラズマ処理方法およびプラズマ処理装置を提供す
る。 【解決手段】 真空容器である処理室10と、当該処理
室10の周囲に配設され、回転磁場を発生させる磁場生
成コイル80と、処理室10に種々のガスを供給するガ
ス供給手段101を主たる構成として備え、処理室10
は、隔壁板43によりプラズマが生成される反応室44
と、外部から供給されるガスを圧力差をつけて放出する
バッファ室45とに分けられ、反応室44にはバッファ
室45に対向して配設された高周波電極20を備えてい
る。ガス供給手段101は、パルスガスバルブ63aお
よび63bを備え、処理室10にパルス的にガスを供給
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造に
際しての半導体基板表面のプラズマによる処理方法およ
びプラズマ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エレクトロニクスの発展はめざま
しいものがあるが、その発展は半導体装置の発展、突き
詰めれば半導体製造装置、製造技術の進歩に負うところ
が大きい。
【0003】シリコンウェハ等の半導体基板から半導体
装置を完成させるための一連の工程、いわゆるウェハプ
ロセスにおいては、各種の処理が順次行われ、半導体ウ
ェハ(以下、ウェハと略記)は種々の半導体製造装置で
処理され製品として完成する。
【0004】半導体装置の集積度が増大し、微細な形状
の処理が必要になるにつれて、各種ウェハ処理工程(以
下、プロセスと略記)をそれぞれ正確に制御する方法お
よび装置の必要性が増してきた。
【0005】特にプラズマを用いたエッチング処理にお
いては、その反応メカニズムを理解したプロセス制御が
必須となりつつあり、微細なパターンを高異方性に処理
すると共にウェハの大口径化に伴い、ウェハ面内でのエ
ッチング速度・エッチング形状等の均一性を維持するこ
とが重要な課題になってきた。
【0006】以下、プラズマを用いた従来のエッチング
装置として、特公平4−73287号広報に開示された
エッチング装置の構成を図47を用いて説明する。
【0007】図47に示すエッチング装置は、真空容器
である処理室1の内部に、上方には上部電極4を、下部
には下部電極2を互いの主面が対向するように配設し、
上部電極4は接地し、下部電極2はブロッキングコンデ
ンサ8を介して高周波(例えば、13.56MHz)電
源9に接続される構成となっている。
【0008】下部電極2は試料(ウェハ)5を載置する
試料台を兼用し、絶縁体3によって処理室1とは電気的
に絶縁されている。
【0009】処理室1のガス導入孔6にはドライエッチ
ング処理に用いるウェハ処理用のガス(液体の場合もあ
り)を供給するガス供給系GLが接続される。ガス供給
系GLは、ガス源GS1およびGS2と、各ガス源に取
り付けられたガス流量調整用のニードルバルブV1およ
びV2を備えている。ここで、ガスの供給量は、ニード
ルバルブV1およびV2をコントローラVCで制御する
ことにより調整される。
【0010】なお、処理室1には、処理室1の内部の気
体を所定の圧力にまで排出する真空排気口7が接続さ
れ、また、処理室1内の放電空間の圧力を測定する図示
されない圧力測定器が接続されている。
【0011】次にエッチング動作について説明する。図
示しない搬送装置により、処理室1に搬入されたウェハ
5は、下部電極2に載置される。次いで、ウェハ処理用
ガスを、所定のガス流量となるようにコントローラVC
よりニードルバルブV1、V2を制御してガス導入孔6
を介して処理室1に導入する。
【0012】なお、処理室1内の圧力は、ウェハ処理用
ガスを導入しながら所定の圧力になるように、圧力測定
器と排気コンダクタンス制御装置(図示せず)により制
御する手法が一般に採用されている。
【0013】圧力調整後、下部電極2には高周波電源9
より高周波電力が印加され、下部電極2と上部電極4の
間にはRFグロー放電が発生し、このRFグロー放電に
より処理室1にあるウェハ処理用ガスはプラズマ化さ
れ、このプラズマ中に生成された活性なガス粒子(以
下、ラジカルと呼称)およびイオンがウェハ5と反応し
てエッチング処理が進行する。なお、ウェハ5との反応
により生じた揮発性のエッチング反応生成物は真空排気
口7より排気される。
【0014】このため、ウェハ5へのイオンおよびラジ
カルの供給が均一でないと、ウェハ面内のエッチング速
度は均一にならず、イオンおよびラジカル(以下、イオ
ン・ラジカルと略記)を生成するプラズマの均一性が重
要になる。また、エッチング反応生成物の排気がウェハ
表面上で均一に行われないと、ウェハ5へのイオン・ラ
ジカルの供給が均一にならず、結果としてウェハ面内の
エッチング速度が不均一になる。
【0015】次にエッチングプロセスについて、半導体
装置における金属配線材料として現在最も多く用いられ
ているアルミニウム合金(Al−Si、Al−Cu、A
l−Si−Cu等)のエッチングを例として説明する。
【0016】一般的にこれらのアルミニウム合金のドラ
イエッチングには塩素を主体としたガス(塩素系ガス)
が用いられる。アルミニウムは塩素と容易に自発反応
し、化学的かつ等方的にエッチングが進行する。この反
応はプラズマ中のイオン・ラジカルを必要としない。
【0017】このため微細パターンに要求される異方性
形状を得るためには、一般的にはエッチング反応中の配
線側壁に保護膜(以下、側壁保護膜と呼称)を形成する
ことによって塩素系ガスによる等方的な(横方向への)
エッチングを防ぐ手法が採られる。
【0018】この側壁保護膜の形成方法としては、1つ
にはエッチングマスクであるフォトレジストからの分解
生成物を利用する方法がある。すなわち、フォトレジス
トからの分解生成物はプラズマ中のイオンによるフォト
レジストの物理的なスパッタ、あるいはプラズマ中のラ
ジカル(活性種)とフォトレジストとの化学反応で形成
されるので、エッチング中に自動的に側壁保護膜が形成
されることになる。
【0019】今一つには、エッチング中に生成される堆
積物を利用する方法がある。すなわち、ウェハ処理用ガ
スに保護膜の形成に適した堆積性のガスを添加すること
で、堆積物の生成を促進し、当該堆積物で側壁保護膜を
自動的に形成するものである。
【0020】前者の方法は、使用するガスの種類(Cl
2/BCl3の組合せが一般的)が少なくて済み、処理室
1内壁への反応生成物の付着も比較的少ない等の利点が
あるが、マスクであるフォトレジストを消費して側壁保
護膜を形成することから、必然的にフォトレジストの消
耗が激しい処理条件でエッチングを行う必要があり、フ
ォトレジストとアルミニウム合金とのエッチング選択比
が低下し、微細加工の観点では性能が低下するという問
題がある。
【0021】一方、後者の方法では堆積性のあるガスか
らの反応生成物が側壁保護膜の形成を助けるために、フ
ォトレジストの消耗が少ない処理条件でエッチングを行
っても側壁保護膜が形成され、塩素系ガスによる等方的
なエッチングを防止して、異方性エッチングが可能とな
るとともに、フォトレジストとアルミニウム合金とのエ
ッチング選択比を高めることが可能となる。しかしなが
ら、塩素系ガスとともに、堆積性ガスとしてN2、CH
3、CH22等のガスを単独であるいは組合せて使用
することが必要で、エッチング速度の低下、処理室内壁
への反応生成物の付着による異物の発生、防喰処理後の
側壁残渣の発生等の欠点がある。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来のエッチング装置を用いたエッチングプロセスで
は、フォトレジストからの分解生成物あるいはエッチン
グ中に生成される堆積物を利用して側壁保護膜を形成す
ることによって塩素系ガスによる等方的なエッチングを
防ぐようにしているが、ウェハ5が大口径化するにつれ
て、ウェハ5の中心部と真空排気口7との間の距離が大
きくなり、ウェハ中心部ではエッチング反応で生成され
る反応生成物の排気効率がウェハの周辺部に比べて著し
く低下し、反応生成物が滞留し、ウェハ表面にイオン・
ラジカル等が到達しにくくなる。
【0023】一方、ウェハ5の周辺部ではウェハの口径
に関係なく反応生成物が効率良く排気され、ウェハ表面
にイオン・ラジカル等が到達しやすくなる。
【0024】このためウェハ口径が大きくなるにつれ
て、ウェハ表面に到達するイオン・ラジカル等の成分比
および絶対量等が、ウェハの中心部と周辺部とでは大き
く変化し、エッチング速度、エッチング形状等がウェハ
中心部と周辺部とで大きく異なるという現象がしばしば
発生し、大口径ウェハを用いた半導体装置の製造の際に
大きな課題になりつつある。これが第1の問題点であ
る。
【0025】また近年、ウェハの大口径化と共に、エッ
チングパターンの微細化が進み、新たな課題が発生して
きた。すなわち、アスペクト比(a/b:aはエッチン
グ深さ、bはエッチング幅)が大きくなると、パターン
底部では反応生成物が離脱(排気)されにくくなりエッ
チング反応を阻害し、エッチング速度が低下する現象
(マイクロローディングやRIEラグと呼称される現象
であり、以後の説明では簡略化のためRIEラグと総称
する)が発生する。これが第2の問題点である。
【0026】これら第1および第2の問題点は、プラズ
マの均一性に大きく依存し、ウェハ近傍でのプラズマ密
度(イオン・ラジカル密度と換言できる)を均一にする
努力が続けられている。しかしながら、塩素系ガスによ
るアルミニウム合金のエッチングにおいては、前述した
ようにアルミニウムは塩素と容易に自発反応し、プラズ
マ中のイオン・ラジカルを必要とせずにエッチング反応
が進行する。従って、ウェハ表面近傍のガス密度にも大
きく依存するために、上記問題点の解決がより困難とな
る。
【0027】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、大口径ウェハを均一に処理できる
とともに、微細なエッチングパターンに対してRIEラ
グを低減できるプラズマ処理方法およびプラズマ処理装
置を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載のプラズマ処理装置は、プラズマを生成するとともに
試料が収容され、該試料に前記プラズマによる処理を施
す反応室と、前記反応室に対して隔壁板を介して分離さ
れたバッファ室と、前記バッファ室に所定のガスを供給
するガス供給系とを備え、前記ガス供給系は、前記所定
のガスの供給および供給停止をパルス的に制御するパル
スガスバルブを有し、前記隔壁板は、前記所定のガスを
通過させる複数のガス吹き出し孔を有し、前記パルスガ
スバルブの動作により、前記複数のガス吹き出し孔を通
して前記バッファ室から前記反応室に前記所定のガスを
パルス的に供給して前記反応室で前記プラズマを生成
し、前記試料を処理する。
【0029】本発明に係る請求項2記載のプラズマ処理
装置は、前記隔壁板が、前記試料を載置する載置台に対
面して配設される。
【0030】本発明に係る請求項3記載のプラズマ処理
装置は、前記隔壁板が導電体で構成され、前記載置台と
前記隔壁板とを電極として、両者の間に印加される高周
波により前記プラズマが生成される。
【0031】本発明に係る請求項4記載のプラズマ処理
装置は、前記高周波の電界方向に直交する成分を有する
磁場が生成されるように配設された磁場生成手段をさら
に備えている。
【0032】本発明に係る請求項5記載のプラズマ処理
装置は、前記試料を載置する載置台に対して垂直な反応
室側壁の一部を構成するように配設されたリング状の誘
電体板と、前記誘電体板の外周に巻回された高周波コイ
ルとをさらに備え、前記誘電体板の内側に誘起される誘
導磁界により前記プラズマが生成される。
【0033】本発明に係る請求項6記載のプラズマ処理
装置は、前記試料を載置する載置台に対して垂直な反応
室側壁の一部を構成するように配設されたリング状の誘
電体板と、少なくとも前記誘電体板を覆うように配設さ
れたリング状の導波管とをさらに備え、前記導波管に供
給されるマイクロ波により前記プラズマが生成される。
【0034】本発明に係る請求項7記載のプラズマ処理
装置は、前記導波管が、前記誘電体板とともに前記反応
室側壁の一部を構成するように配設されたリング状の導
電体板を併せて覆うものである。
【0035】本発明に係る請求項8記載のプラズマ処理
装置は、前記導波管が、前記誘電体板とともに前記反応
室側壁の一部を併せて覆うものである。
【0036】本発明に係る請求項9記載のプラズマ処理
装置は、前記バッファ室が独立した複数の独立バッファ
室で構成され、前記複数の独立バッファ室は、予め区分
された前記複数のガス吹き出し孔を、区分ごとに覆うよ
うに配設されるものである。
【0037】本発明に係る請求項10記載のプラズマ処
理装置は、前記複数のガス吹き出し孔が、前記隔壁板の
中心の孔を含めて同心状に複数列配設され、前記複数の
独立バッファ室は、前記ガス吹き出し孔の同心列を1つ
飛びで覆うように配設された第1の独立バッファ室と、
前記第1の独立バッファ室および、前記第1の独立バッ
ファ室で覆われない前記複数のガス吹き出し孔を併せて
覆う第2の独立バッファ室とを有している。
【0038】本発明に係る請求項11記載のプラズマ処
理装置は、前記複数の独立バッファ室が、前記複数のガ
ス吹き出し孔に1対1で対応して配設される。
【0039】本発明に係る請求項12記載のプラズマ処
理装置は、前記バッファ室が、前記試料を載置する載置
台に対して垂直な反応室側壁を取り囲むように配設さ
れ、前記隔壁板は、前記反応室側壁の一部を構成するも
のである。
【0040】本発明に係る請求項13記載のプラズマ処
理装置は、前記試料を載置する載置台に対面する反応室
上壁の一部を構成するように配設された誘電体板と、少
なくとも前記誘電体板を覆うように配設された導波管と
をさらに備え、前記導波管に供給されるマイクロ波によ
り前記プラズマが生成されるものである。
【0041】本発明に係る請求項14記載のプラズマ処
理装置は、前記試料を載置する載置台に対面する前記反
応室上壁が誘電体板で構成され、前記誘電体板を覆うよ
うに配設され、前記誘電体板に対面する位置にマイクロ
波の導入口を有した空洞共振室をさらに備えている。
【0042】本発明に係る請求項15記載のプラズマ処
理装置は、前記誘電体板が平板状である。
【0043】本発明に係る請求項16記載のプラズマ処
理装置は、前記誘電体板が半球状であり、前記導入口の
側に向けて突出するように配設されている。
【0044】本発明に係る請求項17記載のプラズマ処
理装置は、前記マイクロ波の電界方向に直交する成分を
有する磁場が生成されるように配設された磁場生成手段
をさらに備えている。
【0045】本発明に係る請求項18記載のプラズマ処
理装置は、前記所定のガスが複数種類のガスであって、
前記バッファ室は、ガスの種類の数に合わせた個数が配
設されている。
【0046】本発明に係る請求項19記載のプラズマ処
理装置は、前記ガス供給系が、前記パルスガスバルブ近
傍の上流位置に配設された、前記所定のガスを一時的に
蓄える貯気室をさらに有している。
【0047】本発明に係る請求項20記載のプラズマ処
理装置は、前記ガス供給系が、前記貯気室の上流に配設
され、前記貯気室のガス圧力に基づいてガス圧力を調整
するガス圧力調整器をさらに有している。
【0048】本発明に係る請求項21記載のプラズマ処
理装置は、前記所定のガスが複数種類のガスであって、
前記ガス供給系は複数種類のガスに対応して複数系統配
設され、前記パルスガスバルブの下流に、前記複数のガ
ス供給系ごとにガスの逆流防止手段をさらに有してい
る。
【0049】本発明に係る請求項22記載のプラズマ処
理装置は、前記ガス供給系が、前記パルスガスバルブと
前記バッファ室との間のガス配管を加熱する加熱手段を
さらに有している。
【0050】本発明に係る請求項23記載のプラズマ処
理装置は、前記高周波を供給する高周波電源に接続され
た自動インピーダンス整合器を有し、前記自動インピー
ダンス整合器は、前記高周波のインピーダンス整合動作
を行わない不感時間を有するように動作するものであ
る。
【0051】本発明に係る請求項24記載のプラズマ処
理装置は、前記不感時間が、前記反応室の圧力が所定圧
力以下の期間に対応して設けられている。
【0052】本発明に係る請求項25記載のプラズマ処
理装置は、前記高周波を供給する高周波電源の出力電流
および出力電圧を測定する電流測定手段および電圧測定
手段を有し、前記プラズマを生成する高周波電力の制御
を、単位時間あたりの前記出力電流および前記出力電圧
の積の積分値に基づいて行うものである。
【0053】本発明に係る請求項26記載のプラズマ処
理装置は、前記試料を載置する載置台に対して垂直な反
応室側壁に配設された光透過窓と、前記プラズマからの
発光を前記光透過窓を介して取り込み、所定の波長の光
の強度を検出する光検出器と、前記光検出器の出力に基
づいてプラズマ処理の終了を判定するプラズマ処理了判
定手段とを備え、前記プラズマ処理了判定手段は、前記
パルスガスバルブのON動作に同期して、あるいはON
動作から所定時間経過後を前記所定の波長の光の強度の
検出開始点とし、検出開始点から所定期間の間の光の強
度の平均値に基づいてプラズマ処理の終了を判定するも
のである。
【0054】本発明に係る請求項27記載のプラズマ処
理方法は、プラズマを生成するとともに試料が収容さ
れ、該試料に前記プラズマによる処理を施す反応室と、
前記反応室に対して隔壁板を介して分離されたバッファ
室と、前記バッファ室に所定のガスを供給するガス供給
系とを備え、前記隔壁板に設けられた複数のガス吹き出
し孔を通して前記バッファ室から前記反応室に前記所定
のガスを供給して前記反応室で前記プラズマを生成し、
前記試料を処理するプラズマ処理方法であって、前記反
応室の圧力変動域が約0.1mTorr〜約200mT
orrの間となるように、前記バッファ室にパルス的に
前記所定のガスを導入する工程(a)を備えている。
【0055】本発明に係る請求項28記載のプラズマ処
理方法は、前記所定のガスが、所定の時間間隔で周期的
に前記バッファ室に供給され、前記工程(a)は、前記
所定のガスの流量制御を、単位時間あたりの積分値に基
づいて行う工程を含んでいる。
【0056】本発明に係る請求項29記載のプラズマ処
理方法は、前記所定のガスが複数種類のガスであって、
前記複数種類のガスのうち少なくとも1種類のガスを前
記バッファ室に連続的に導入する工程(b)をさらに備
えている。
【0057】本発明に係る請求項30記載のプラズマ処
理方法は、前記所定のガスが複数種類のガスであって、
前記工程(a)は、前記複数種類のガスの導入開始およ
び導入停止を同期させて行う工程を含んでいる。
【0058】本発明に係る請求項31記載のプラズマ処
理方法は、前記所定のガスが複数種類のガスであって、
前記工程(a)は、前記複数種類のガスの導入開始のみ
を同期させて行う工程を含んでいる。
【0059】本発明に係る請求項32記載のプラズマ処
理方法は、前記所定のガスが複数種類のガスであって、
前記工程(a)は、前記複数種類のガスの導入開始およ
び導入停止を非同期で行う工程を含んでいる。
【0060】本発明に係る請求項33記載のプラズマ処
理方法は、前記工程(a)が、前記複数種類のガスの導
入期間を全て同じ期間とする工程を含んでいる。
【0061】本発明に係る請求項34記載のプラズマ処
理方法は、前記工程(a)が、前記複数種類のガスの導
入期間を、ガスごとに異なる期間とする工程を含んでい
る。
【0062】
【発明の実施の形態】<A.実施の形態1>本発明に係
るプラズマ処理方法の実施の形態1を図1〜図10を用
いて説明する。まず、図1を用いて本実施の形態のプラ
ズマ処理方法を実施するためのドライエッチング装置1
00の構成を説明する。
【0063】<A−1.装置構成>図1に示すドライエ
ッチング装置100は、プラズマ生成手段として、直交
する電場と磁場によるマグネトロン放電を使用する装置
であり、真空容器である処理室10と、当該処理室10
の周囲に配設され、回転磁場を発生させる磁場生成コイ
ル80と、処理室10に種々のガスを供給するガス供給
手段101を主たる構成として備えている。
【0064】処理室10は、隔壁板43によりプラズマ
が生成される反応室44と、外部から供給されるガスを
圧力差を付けて放出するバッファ室45とに分けられ、
反応室44にはバッファ室45に対向して配設された高
周波電極20を備えている。
【0065】高周波電極20はウェハ(試料)50を載
置する載置台を兼用し、絶縁体11によって反応室44
とは電気的に絶縁されている。そして、直列に接続され
たブロッキングコンデンサ22およびインピーダンス整
合器21を介して、高周波(例えば、13.56MH
z)電源23に接続される構成となっている。
【0066】また、反応室44の高周波電極20側の壁
面、すなわち底面には図示しない真空排気装置に接続さ
れた真空排気口12が設けられている。なお、図1にお
いては真空排気口12は高周波電極20の端縁部下部に
位置して2箇所に配設されているが、この個数に限定さ
れるものではない。
【0067】バッファ室45は、処理室10の壁面のう
ち、ガス供給手段101からのガスが導入されるガス導
入孔66が設けられた壁面と箱状の隔壁板43とで構成
され、ガス導入孔66に対向する側の隔壁板43には複
数のガス吹き出し孔42が設けられている。なお、隔壁
板43は導電性の材料で構成され、高周波電極20の対
向電極の役割を兼ねている。
【0068】また、反応室44には、その内部圧力を測
定するための圧力測定器13と、エッチング終了を光学
的にモニタするための検出窓72が接続されている。な
お、圧力測定器13が接続される壁面の圧力測定孔14
と圧力測定器13との間の距離は極力短くなるように設
定され、かつ両者をつなぐ接続管の内径は極力太く設定
されている。
【0069】磁場生成コイル80は3対の空芯コイルの
総称であり、図2に磁場生成コイル80の配設状態を模
式的に示す。図2に示すように6個の空芯コイル80a
〜80fが処理室10を囲むように配設され、向かい合
って配設された空芯コイル80a−80b、80c−8
0d、80e−80fがそれぞれ電気的に対をなしてい
る。なお、磁場生成コイル80の動作については後に説
明する。なお、図2におけるA−A線での断面が図1の
断面図に相当する。
【0070】ガス供給手段101は、Cl2(塩素)ガ
スを供給するガス供給源60a、ガス圧力調整器61
a、ガス流量をモニタするマスフローメータ62aおよ
びパルスガスバルブ63aで構成されるガスパルス供給
系GL1と、BCl3(三塩化ホウ素)ガスを供給する
ガス供給源60b、ガス圧力調整器61b、ガス流量を
モニタするマスフローメータ62bおよびパルスガスバ
ルブ63bで構成されるガスパルス供給系GL2とを備
えている。そして、ガスパルス供給系GL1およびGL
2は、カットバルブ67aに共通に接続され、カットバ
ルブ67aはガス配管19を介してガス導入孔66に接
続されている。
【0071】なお、ガスパルス供給系GL1およびGL
2は共通せずに独立してそれぞれ別個のカットバルブに
接続し、当該カットバルブは個々に処理室10に接続す
るようにしても良い。また、カットバルブは省略しても
良い。
【0072】パルスガスバルブ63aおよび63bは、
バルブ駆動装置64aおよび64bによりパルス的に開
閉動作が制御され、バルブ駆動装置64aおよび64b
の駆動シーケンスおよびガス流量は図示しない外部制御
機構等により任意に変更することが可能である。また、
配管内のガス圧力をモニタするガス圧力センサ(図示せ
ず)が設けられており、ガス圧力は、このセンサの値に
基づいてガス圧力調整器61aおよび61bで制御され
る。
【0073】また、パルスガスバルブ63aおよび63
bとしては、電磁コイル型あるいは圧電素子型のパルス
ガスバルブを用いることができ、ここでは、電磁コイル
型のものを用いた。電磁コイル型のパルスガスバルブ
は、電磁コイルによってガスの流れる方向およびその反
対方向に移動するニードルによって、ガス経路の閉鎖、
開放を行うことでガスの流れの制御を行う装置であり、
電磁コイルに与える電流をパルス状にすることで、ガス
の出力をパルス状にすることができる。なお、パルスガ
スバルブの構造の一例は、特開平7−263353号公
報に記載されている。
【0074】<A−2.装置基本動作>次に、ドライエ
ッチング装置100の基本動作について説明する。ガス
パルス供給系GL1およびGL2から供給されるエッチ
ングガスは、ガス導入孔66を介してバッファ室45に
入り、隔壁板43に設けられたガス吹き出し孔42から
反応室44にシャワー状に導入され、最終的には排気口
より排気される。
【0075】このとき、反応室44の高周波電極20に
高周波電源23からインピーダンス整合器21およびブ
ロッキングコンデンサ22を介して13.56MHzの
高周波電圧を印加し、磁場コイル80により反応室44
内に高周波電界と直交する成分を有する磁界を形成する
と、マグネトロン放電によりプラズマ30が生成され、
プラズマ30中のイオン・ラジカルにより、ウェハ5の
エッチングが進行する。
【0076】ここで、磁場コイル80には、3対の空芯
コイル80a−80b、80c−80d、80e−80
fのそれぞれに、位相の異なる電流、例えば位相差12
0゜の3相交流を印加する。これにより、3対の空芯コ
イルの合成磁場は回転磁場となる。磁場を回転させるこ
とで、直交する電場(E)と磁場(B)に起因するE×
Bドリフトによるプラズマ30の歪みを防止して、プラ
ズマ30を均一に保ち、エッチングの均一性を確保でき
る。なお、磁場コイルは、ウェハ面において100〜2
00ガウス程度の均一な磁場が形成できれば良いので、
形状は矩形以外でも良く、また空芯コイルでなくても良
い。
【0077】そして、プラズマ30が生成されると、イ
オン・ラジカルにより、試料50のエッチングが進行す
る。
【0078】<A−3.プラズマ処理による作用の概念
説明>次に、本実施の形態のプラズマ処理方法を用いた
場合の作用について概念的に説明する。ここで、被エッ
チング材として、アルミニウムあるいはアルミニウム合
金(Al−CuあるいはAl−Si−Cu等)を用いた
場合を例とする。
【0079】パルスガスバルブ63aおよび63bはバ
ルブ駆動装置64aおよび64bからの制御信号で、パ
ルス的にON(開)、OFF(閉)動作するように構成
されている。パルスガスバルブ63aおよび63bがO
N状態となって開いている間はエッチングガスが供給さ
れ、OFF状態で閉じている場合は供給はストップされ
る。
【0080】通常、真空排気装置を含む真空排気系の排
気能力は一定なので、パルスガスバルブ63aおよび6
3bのON動作に連動してバッファ室45の圧力が反応
室44の圧力より高くなる。
【0081】エッチングガスをパルス供給した場合の反
応室44の圧力を図3に、バッファ室45の圧力を図4
に示す。また、図5にエッチングガスのパルス供給を行
う場合のガスパルスバルブの動作のタイミングチャート
を示す。
【0082】図3および図4は、パルス的に導入された
エッチングガスによるバッファ室45と反応室44の圧
力変化を理想気体・等エントロピー・1次元流れの条件
下で計算した結果を示すグラフであり、横軸に時間(m
sec)を、縦軸に反応室44およびバッファ室45の
圧力(mTorr)をそれぞれ示す。また、図5は、横
軸に時間(msec)を、縦軸にパルスガスバルブ63
aのON、OFF状態を示す。
【0083】ここで、供給したエッチングガスはCl2
ガスであり、ガスの温度は常温、ガス圧力は1気圧、パ
ルスガスバルブ63aの口径は0.5mm、バッファ室
45の体積は0.8リットル、処理室10の体積は19
リットル、実効真空排気速度は200リットル/se
c、隔壁板43のガス吹き出し孔42の面積は約7.1
cm2で、パルスガスバルブ63aの動作条件は図5で
示されるように、ON期間20msec、OFF期間4
80msecで、繰り返し周波数2Hzとなっている。
【0084】図3に示されるように反応室44の圧力は
パルスガスバルブ63aがON状態となった1000m
secの時点から、約15mTorrから0.1mTo
rr以下の間を周期的に変化する。
【0085】また、図4に示されるようにバッファ室4
5の圧力はパルスガスバルブ63aがON状態となった
1000msecの時点を最小とし、約200mTor
rを最大として周期的に変化する。なお、反応室44と
異なり、最大圧力から再び最小圧力になるまでの時間は
100msec程度である。なお、図3および図4から
反応室44とバッファ室45の最高圧力の差は一桁以上
あることが判る。
【0086】次に、図6〜図8を用いて、エッチングガ
スをパルス供給することによる作用効果を説明する。な
お、図6は従来の方法でエッチングを行った場合の試料
のエッチング状態を、図7および図8はエッチングガス
をパルス供給した場合の試料のエッチング状態を模式的
に示している。
【0087】なお、図6〜図8においてはウェハ50を
シリコン基板とし、ウェハ50上にシリコン酸化膜5
1、配線となるアルミニウム合金膜52が順に形成され
た構成のエッチング状態を、ウェハ50の中心部と端縁
部をピックアップして示す。
【0088】エッチングに際しては、アルミニウム合金
膜52の上にレジスト材を塗布してレジスト膜53を形
成し、その後フォトリソグラフィ工程によってレジスト
膜53に残存部と開口部からなるパターンを形成する。
【0089】図6は従来方法と同様に連続的にエッチン
グガスを供給してエッチングを行った場合のウェハ50
の表面状態を示し、イオン・ラジカルからなるエッチャ
ント54は、レジスト膜53で覆われないアルミニウム
合金膜52上に入射し、アルミニウム合金膜52の表面
に吸着して、化学反応により気化性のエッチング反応生
成物55を生成する。生成されたエッチング反応生成物
55がウェハ面から離脱することでエッチングが進行す
る。
【0090】この際、エッチャント54であるイオン
は、レジスト膜53をスパッタし、アルミニウム合金膜
52の側壁に付着・堆積し、側壁保護膜56として、ア
ルミニウム合金膜52の横方向のエッチング(サイドエ
ッチング)を防ぎ、また、塩素の吸着したアルミニウム
合金膜52表面に入射してエッチング反応を促進し、異
方性エッチングを助ける。
【0091】しかし、真空排気口12から遠いウェハ中
心部では、エッチング反応生成物55が十分に排気され
ずに滞留し、新たなエッチャント54がアルミニウム合
金膜52の表面に吸着することを阻むとともに、エッチ
ング反応生成物55がウェハ50に再入射したり、側壁
に付着する。このためにウェハ中心部では、エッチング
速度が低下するとともに、図6(a)に示すように側壁
保護膜56が過剰に厚くなって、エッチング形状が、下
部の幅が広く上部になるにつれて幅が狭くなった順テー
パ形状になる。
【0092】一方、真空排気口12に近いウェハ50の
端縁部では、エッチング反応生成物55は効率良く排気
され、エッチャント54がアルミニウム合金膜52に十
分に到達するので図6(b)に示すように側壁保護膜5
6が過剰に厚くなることがなく、またエッチング速度も
中心部に比べて速くなる。その結果としてウェハ50の
中心部と端縁部とでエッチング形状に差異が生ずる。従
って、従来技術では、ウェハの口径が大きくなるにつれ
てエッチングの速度、形状の均一性確保が困難になる。
【0093】図7はパルスガスバルブ63aがON時の
ウェハ50の表面状態を示し、エッチャント54が、ア
ルミニウム合金膜52の表面に吸着して、化学反応によ
り気化性のエッチング反応生成物55を生成し、当該エ
ッチング反応生成物55がウェハ面から離脱することで
エッチングが進行する点では従来と同じであるが、図7
(a)に示すようにウェハ中心部においてもエッチング
反応生成物55が滞留せず、エッチャント54がアルミ
ニウム合金膜52に十分に到達するので側壁保護膜56
が過剰に厚くなることがなく、またエッチング速度も端
縁部と同様である。従って、図7(a)、(b)に示す
ようにウェハ50の中心部および端縁部のエッチング形
状は同じである。
【0094】図8はパルスガスバルブ63aがOFF時
のウェハ50の表面状態を示している。エッチングガス
が供給されないので、新たなエッチャントはウェハ表面
には供給されず、新たなエッチング反応生成物55は生
成されない。従って、パルスガスバルブ63aがON時
に生成されたエッチング反応生成物55が、図8
(a)、(b)に示すようにウェハ50の中心部および
端縁部で効率良く除去(排気)され、パルスガスバルブ
63aのOFF期間中に中心部のエッチング反応生成物
55の排気が完了する。
【0095】そして、この状態で再びパルスガスバルブ
63aをONするとエッチャントがウェハ表面に供給さ
れるが、前回のエッチングで生成されたエッチング反応
生成物55は排気されているので、図7(a)に示した
ようにウェハ中心部においてエッチング反応生成物55
が滞留することはない。
【0096】なお、上述した計算に用いた隔壁板43の
ガス吹き出し孔42の面積約7.1cm2は、直径5mm
のガス吹き出し孔を約36個設けた場合の総面積に相当
する。そして、約36個の直径5mmのガス吹き出し孔
を直径250mmの範囲内に適宜配置すれば、直径30
0mm級の大口径ウェハを均一にエッチングすることが
可能となる。
【0097】<A−4.作用効果>次に、本実施の形態
のプラズマ処理方法を用いた場合の作用効果について説
明する。
【0098】<A−4−1.エッチング速度、エッチン
グ形状の均一化>まず、エッチング速度およびエッチン
グ形状の均一化の一例について説明する。処理するウェ
ハ50の口径は8インチであり、シリコン基板上に、下
から順に厚さ0.85μmの酸化膜、バリアメタルとし
て窒化チタン膜(厚さ0.12μm)、アルミニウム合
金膜(Al−Cu、厚さ0.8μm)および反射防止膜
である窒化チタン膜(厚さ0.02μm)が形成されて
いる。そして、最上部に形成されるレジスト膜の厚さは
1.5μmで、そのパターンとしては、レジスト膜で覆
われた部分(すなわちエッチングされない部分)と、レ
ジスト膜で覆われない部分(すなわちエッチングされる
部分)の幅を、それぞれLおよびSとすれば、L/S=
0.25μm〜1μmまでの各種パターンが施されてい
る。なおL/S=1μmとは、LおよびSが共に1μm
のパターンが並んでいることを意味する。
【0099】エッチング条件は、RF電力は600W、
磁場コイル80で発生する磁場はウェハ50の中心で1
50Gaussであり、磁場コイル80には、3対のコ
イルが0.75Hzで回転する磁場を形成するように3
相交流電流が与えられる。
【0100】ウェハ50を載置する高周波電極20の温
度は40℃、反応室44の壁面温度は70℃で一定に制
御されている。
【0101】ここで、使用するエッチングガスはCl2
ガスおよびBCl3ガスであり、平均ガス流量はCl2
スが50sccm、BCl3が50sccmであり、そ
れぞれパルスバルブ63a、63bよりバッファ室45
へ導入された。ガス流量の動的な変化を、それぞれのガ
ス供給系に設けたマスフローメータ62aおよび62b
で計測し、計測値の積分値を平均ガス流量としている。
また、ガス流量はパルスガスバルブ63aおよび63b
の上流側に配設された圧力調整器61aおよび61bで
ガス圧力を調整することで制御している。なお、パルス
ガスバルブ63aおよび63bは同期してON、OFF
し、ON期間は100msec、OFF期間は900m
sec(デューティ10%)、繰り返し周波数は1Hz
である。この場合の反応室44の平均ガス圧力は24m
Torrである。
【0102】パルス的にガスを導入することにより、反
応室44の圧力はパルスガスバルブのON・OFF動作
に連動して周期的に変動することは図3を用いて説明し
たが、今回のエッチングの場合、その変動域は約7mT
orr〜約90mTorrである。なお、上述した反応
室44の平均ガス圧力は変動域の積分値より算出した値
である。
【0103】また、反応室44の圧力値は、撓みやすい
隔膜の変位から圧力を測定する隔膜方式の圧力測定器1
3の測定値であり、反応室44の圧力測定孔14と圧力
測定器13とをつなぐ接続管の長さは約3cm、内径は
1インチ(2.54cm)である。
【0104】また、バッファ室45のガス導入孔66は
1箇所であり、パルスガスバルブ63aおよび63bか
らガス導入孔66までの距離は極力短く設定され、本実
施の形態では約5cmである。これは、ガス配管が長
く、コンダクタンスが小さい場合は、2つのパルスガス
バルブのガス圧力の微少な差異や、バルブ動作のタイミ
ングによっては、一方のガスが他方のバルブに逆流する
現象が発生するからである。
【0105】上記のような条件でのエッチング結果は、 エッチング速度:0.41μm/min、 対レジスト選択比:2.0、 エッチング速度均一性:±4.3%となる。 なお、比較のために、同じプロセス条件でガスの導入方
法のみ、従来のように連続導入方法を用いた場合のエッ
チング結果を下記に示す。
【0106】エッチング速度:0.65μm/min、 対レジスト選択比:2.5、 エッチング速度均一性:±10.2%となる。 本実施の形態の方法を用いたエッチング結果は、従来の
方法を用いた場合のエッチング結果と比べると、エッチ
ング速度が約33%低下し、対レジスト選択比の若干の
低下が見られるが、エッチング速度均一性は大きく改善
されている。なお、エッチング速度均一性とは、ウェハ
主面の9箇所でのエッチング速度から算出される値であ
り、その算出方法は一般的である。
【0107】ここで、図9に本実施の形態の方法を用い
た場合と、従来の方法を用いた場合のエッチング速度の
ウェハ位置依存性を示す。なお、図9においてはパター
ンサイズが1μm程度のパターンのデータを使用し、傾
向を理解しやすくするために、エッチング速度はウェハ
中心でのエッチング速度を1として規格化した規格値で
示しており、横軸にウェハ50上の測定位置を、縦軸に
規格化されたエッチング速度を示している。また、本実
施の形態の方法を用いた結果を○印でプロットし、従来
の方法を用いた結果を×印でプロットしている。
【0108】図9より、本実施の形態の方法を用いた場
合は、従来の方法を用いた場合に比べて、ウェハ端縁部
のエッチング速度が抑制されてウェハ全体で均一に近づ
き、エッチングの均一性が向上したことが判る。
【0109】また、エッチングガスなどの反応性ガス
を、一旦、処理室1内のバッファ室45に導入した後、
隔壁板43に設けられた複数のガス吹き出し孔42よ
り、シャワー状に、ウェハ50に供給することにより、
従来のように処理室の壁の一部からの単純なガス供給に
起因するウェハ面内でのエッチング速度差が発生するこ
とを防止できる。
【0110】また、バッファ室45と反応室44との圧
力差は1桁以上あり、その圧力差でウェハ50方向にガ
スが吹き出すので、ガス分子はウェハにほぼ垂直に入射
し、微細な異方性エッチングに有効となる。
【0111】なお、先に説明したようにパルスガスバル
ブ63aおよび63bからガス導入孔66までの距離は
極力短く設定されるが、パルスガスバルブ63aおよび
63bを処理室10の壁に直接取り付けた場合、反応室
44内で生成されたプラズマ中の活性な反応性ガスやラ
ジカルなどが逆拡散することで、パルスガスバルブ63
aおよび63bが腐食されたり、反応生成物が付着して
動作不良に至ることがある。そのため、カットバルブ6
7aを設けたり、ガス配管によりガス導入孔66までの
距離を持たせている。
【0112】このためにパルスガスバルブ63aおよび
63bからパルス的に流出したガスは、ガス導入孔66
までの配管中でガス圧力の急変を受け、蒸気圧が低いガ
スの場合、断熱膨張により冷却されて配管途中で液化
し、ガス配管を閉塞することがある。
【0113】そこで、低蒸気圧のガスを配管途中で液化
することなく安定して処理室にパルス的に導入するため
にパルスガスバルブ63aおよび63bからガス導入孔
66までの配管を加熱昇温するヒータを取り付ける場合
もある。
【0114】このヒータは電気抵抗のジュール熱を用い
るヒータに限らず、配管を加熱昇温できれば、ランプ等
でも良い。
【0115】なお、本実施の形態では、処理室10から
のアルミニウム系反応生成物の付着防止を兼ねて、ヒー
タ温度は摂氏70℃に設定した。
【0116】<A−4−2.RIEラグの低減>次に、
RIEラグ低減の一例について説明する。RIEラグと
は、エッチング速度がパターンサイズ(アスペクト比)
に依存し、パターンによって異なるという現象として説
明されている。また、RIEラグと同様の現象として、
同一サイズのパターンが異なる密度で存在する場合に、
エッチング速度が異なるというマイクロローディングが
ある。このようなエッチング速度の差異は低減すること
が必要である。なお、先に説明したように両者を総称し
てRIEラグと呼称する。
【0117】図10にRIEラグの低減効果を説明する
ために、本実施の形態の方法を用いた場合と、従来の方
法を用いた場合のエッチング速度のパターンサイズ依存
性のデータを示す。図10においては、ウェハ端縁部に
おいてパターンサイズすなわち、エッチングされる部分
の幅寸法Sが0.25μm、0.5μm、0.75μm、
1.0μmの各種パターンのエッチング速度を示してい
る。
【0118】なお、図10においては、傾向を理解しや
すくするために、エッチング速度は、パターンサイズ
1.0μmのエッチング速度を1として規格化した規格
値で示しており、横軸にパターンサイズS(μm)を、
縦軸に規格化されたエッチング速度を示している。ま
た、本実施の形態の方法を用いた結果PTを○印でプロ
ットし、従来の方法を用いた結果CTを×印でプロット
している。
【0119】図10に示されるように、ウェハ端縁部で
はエッチングガスをパルス導入した場合に、エッチング
速度が大きく改善され、最もパターンサイズが狭い0.
25μmのパターンにおいては、従来の方法(エッチン
グガスの連続導入)を用いた場合に0.65であったエ
ッチング速度が0.83まで改善された。なお、パター
ンサイズが大きくなるにつれて、エッチング速度の改善
の度合いは小さくなり、パターンサイズが1.0μm以
上では、ほとんど差は見られない。また、以上のデータ
はウェハ端縁部についてのものであったが、ウェハ中心
部においては本実施の形態の方法を用いた場合と、従来
の方法を用いた場合とで大きな差異は見られなかった。
【0120】以上のことから、処理室10へのガスの導
入をパルス化した場合、平均的なエッチング速度は低下
するが、ウェハ中心部でのエッチング特性の改善、特に
微細パターンのエッチングで問題になるRIEラグが顕
著に改善されることが判る。これは、エッチングガスを
パルス的に処理室10へ導入することで、ウェハ中心部
のエッチング反応生成物55を十分に排気する時間が得
られ、その結果エッチャント54がウェハ表面に十分に
供給されるようになったことの証左である。
【0121】以上説明した結果は、反応室44の圧力変
動域が約7mTorr〜約90mTorrとなる条件で
得られたものであったが、圧力変動域を変えて得られた
他の結果と合わせて評価すれば、反応室44の圧力変動
域が約0.1mTorr〜約200mTorrの間であ
れば良好なエッチング結果が得られることが判った。
【0122】なお、反応室44の圧力が200mTor
rを越えると、その時間が比較的短くてもアルミニウム
配線の側壁が荒れ、サイドエッチが発生する場合が多く
なり、圧力が0.1mTorrよりも低くなるとエッチ
ング速度が極端に低下し、実用的でなくなると同時に、
対レジスト選択比が低下し、放電の安定性も悪化するこ
とが判っている。
【0123】ガスパルスバルブのON期間とOFF期間
の比(デューティ)や、ガス排気速度とも関連するので
一概には言えないが、反応室44の圧力変動の下限が1
0mTorr以上になると、エッチング反応生成物55
の排気効率が低下し、RIEラグの増大やエッチング形
状の不均一を招くと同時に、アルミニウム配線の側壁が
荒れ、サイドエッチが発生する場合が多くなる。
【0124】従って、反応室44の圧力変動域の上限は
200mTorr以下で、下限は0.1mTorr以上
で10mTorrよりも低くなるように設定すること
で、エッチングパターンのアスペクト比増大に伴うエッ
チング速度およびエッチング形状の最適化が可能とな
る。
【0125】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、反応室44に連結されるバッファ室45にエッチン
グガスをパルス的に導入し、反応室44内のガス圧力を
約0.1mTorr〜約200mTorrの範囲で変動
させることで、ウェハのエッチング速度およびエッチン
グ形状の均一化を図るとともに、RIEラグを低減する
ことができる。
【0126】<A−5.変形例>以上説明した実施の形
態1においては、パルスガスバルブ63aおよび63b
が同期してON、OFF動作する例を説明したが、一方
または両者を非同期で使用しても良い。以下、その例に
ついて説明する。
【0127】<A−5−1.OFF動作が非同期の場合
>図11に、ON動作が同期し、OFF動作が非同期の
場合のパルスガスバルブ63aおよび63bの動作のタ
イミングチャートをそれぞれ(a)、(b)として示
す。
【0128】図11においては、Cl2ガスを供給する
ガスパルス供給系GL1のパルスガスバルブ63aのO
N期間を150msec、BCl3ガスを供給するガス
供給系GL2のパルスガスバルブ63bのON期間を1
00msecとし、パルスガスバルブ63aおよび63
bのONタイミングのみ同期させた例を示している。な
お、繰り返し周波数はどちらも1HzとなるようにOF
F期間が設定されている。
【0129】そして、RF電力を始めとするエッチング
条件および、ウェハ50の条件については実施の形態1
と同様の条件下でエッチングを行った。
【0130】この場合の平均ガス流量はCl2が150
sccm、BCl3が50sccmであり、この場合の
反応室44の平均ガス圧力は45mTorrである。そ
して、反応室44の圧力変動域は約13mTorr〜約
200mTorrである。
【0131】上記のような条件でのエッチング結果は、 エッチング速度:0.74μm/min、 対レジスト選択比:3.1、 エッチング速度均一性:±6.3%となる。 なお、エッチング形状は異方性形状であり、残渣等は見
られなかった。また、アルミニウム配線の側壁は実施の
形態1と比べると側壁保護膜が薄く、側壁はやや荒れ気
味であるが、実用上問題になるレベルではなかった。
【0132】<A−5−2.ON動作、OFF動作が非
同期の場合>図12に、ON動作、OFF動作が共に非
同期の場合のパルスガスバルブ63aおよび63bの動
作のタイミングチャートをそれぞれ(a)、(b)とし
て示す。
【0133】図12においては、パルスガスバルブ63
aおよび63bのON期間は共に100msecである
が、ONタイミング、OFFタイミングが共に異なった
例を示している。なお、繰り返し周波数はどちらも1H
zとなるようにOFF期間が設定されている。
【0134】そして、RF電力を始めとするエッチング
条件および、ウェハ50の条件については実施の形態1
と同様の条件下でエッチングを行った。その結果は、実
施の形態1でのエッチング結果との差異は見られなかっ
た。
【0135】また、図12においては、パルスガスバル
ブ63aおよび63bのON期間が同じ例を示したが、
両者のON期間が異なるようにしても良い。このような
パルスガスバルブ63aおよび63bの動作のタイミン
グチャートの一例を、図13、図14にそれぞれ
(a)、(b)として示す。
【0136】図13および図14において、パルスガス
バルブ63aのON期間はパルスガスバルブ63bより
も長く、また、パルスガスバルブ63aのONタイミン
グがパルスガスバルブ63bよりも早くなっている。こ
こで、パルスガスバルブ63bから供給されるBCl3
ガスはエッチングガスとしての性質も有しているが、ボ
ロン(B)が酸素や窒素と反応してガラス質の膜や窒化
ボロン膜を形成する堆積性ガスとしての性質も有してい
る。従って、エッチングガスであるCl2ガスを、エッ
チング反応を妨げる可能性のある堆積性ガスよりも早く
導入し、かつ長時間導入し続けることで、過剰な側壁保
護がなされることを防止し、エッチング反応生成物が滞
留しやすく、活性なガスの供給が不足してエッチング速
度が低下するウェハ中心部のエッチング特性を改善する
ことができる。
【0137】逆に、エッチング反応生成物の排気が容易
で堆積性ガスも同時に排気されてしまい、側壁保護膜不
足でサイドエッチング形状になりがちなウェハ周辺部に
おけるエッチング特性改善には、エッチング反応に寄与
するガスの導入時間を短く、逆に堆積性ガスの導入時間
を長くする手法が有効である。
【0138】また、図12においては、パルスガスバル
ブ63aおよび63bのON期間が重なることはなかっ
たが、両者のON期間が重なるようにしても良い。この
ようなパルスガスバルブ63aおよび63bの動作のタ
イミングチャートの一例を、図15にそれぞれ(a)、
(b)として示す。
【0139】なお、ウェハ中心部およびウェハ周辺部で
ガスの供給状態を変えるための構成は、実施の形態6に
おいて説明する。
【0140】<B.実施の形態2>本発明に係るプラズ
マ処理方法の実施の形態2を図16を用いて説明する。
図16は本実施の形態のプラズマ処理方法を実施するた
めのドライエッチング装置200の構成を示す図であ
る。
【0141】<B−1.装置構成>図16に示すように
ドライエッチング装置200の主たる構成は、基本的に
は図1を用いて説明したドライエッチング装置100と
同じであるが、処理室10に種々のガスを供給するガス
供給手段101の代わりにガス供給手段201が配設さ
れている。
【0142】ガス供給手段201は、Cl2ガスを供給
するガス供給源60a、ガス圧力調整器61a、ガス流
量をモニタするマスフローメータ62aおよびパルスガ
スバルブ63aで構成されるガスパルス供給系GL1
と、BCl3ガスを供給するガス供給源60b、ガス圧
力調整器61b、ガス流量をモニタするマスフローメー
タ62bおよびパルスガスバルブ63bで構成されるガ
スパルス供給系GL2と、SF6(六フッ化イオウ)ガ
スを供給するガス供給源60c、ガス圧力調整器61
c、ガス流量をモニタするマスフローメータ62cおよ
びパルスガスバルブ63cで構成されるガスパルス供給
系GL3とを備えている。
【0143】そして、ガスパルス供給系GL1〜GL3
は、カットバルブ67aに共通に接続され、カットバル
ブ67aはガス配管19を介してガス導入孔66に接続
されている。なお、パルスガスバルブ63a〜63c
は、それぞれバルブ駆動装置64a〜64cによりパル
ス的に開閉動作が制御される。
【0144】また、ガス供給手段201は、Cl2
ス、BCl3ガスおよびSF6ガスを処理室10に連続的
に供給するためのガス連続供給系GL11、GL21お
よびGL31を備えている。
【0145】ガス連続供給系GL11は、ガスパルス供
給系GL1と同じくガス供給源60aに接続され、当該
ガス供給源60a側から順に直列に接続されたカットバ
ルブ68a、マスフローコントローラ71aを有してい
る。
【0146】ガス連続供給系GL21は、ガスパルス供
給系GL2と同じくガス供給源60bに接続され、当該
ガス供給源60b側から順に直列に接続されたカットバ
ルブ68b、マスフローコントローラ71bを有してい
る。
【0147】ガス連続供給系GL31は、ガスパルス供
給系GL3と同じくガス供給源60cに接続され、当該
ガス供給源60c側から順に直列に接続されたカットバ
ルブ68c、マスフローコントローラ71cを有してい
る。
【0148】カットバルブ68a〜68cは、それぞれ
ガスパルス供給系GL1〜GL3とのガス連続供給系G
L11〜GL31の分断のために設けられている。
【0149】また、ガス連続供給系GL11〜GL31
はカットバルブ67bに共通に接続され、カットバルブ
67bはガス導入孔66に接続されている。
【0150】<B−2.装置動作>次にドライエッチン
グ装置200の動作について説明する。ここで、処理さ
れるウェハ50は、シリコン基板上に、下から順に厚さ
0.85μmの酸化膜、バリアメタルとしてタングステ
ンチタン膜(TiW膜:厚さ0.15μm)、アルミニ
ウム合金膜(Al−Cu、厚さ0.8μm)および反射
防止膜であるタングステンチタン膜(TiW膜:厚さ
0.02μm)が形成されている。そして、最上部に形
成されるレジスト膜の厚さは1.5μmで、そのパター
ンとしては、L/S=0.25μm〜1μmまでの各種
パターンが施されている。
【0151】処理されるウェハ50が組成および厚さが
異なる複数の膜で構成されているので、まず実施の形態
1と同じエッチング条件(Cl2ガス:50sccm、
BCl3:50sccm、パルスガスバルブ63aおよ
び63bのON期間:100msec、OFF期間:9
0msec、繰り返し周波数:1Hz)でガス供給系G
L1およびGL2からCl2ガスとBCl3ガスをパルス
的に導入し、反射防止膜である窒化チタン膜とアルミニ
ウム合金膜の2層をエッチングした。これを第1のプロ
セスと呼称する。
【0152】そして、アルミニウムラジカルの発光強度
を指標値としてアルミニウム合金膜のエッチング終了を
判定した。
【0153】すなわち、エッチング対象としてアルミニ
ウム合金膜が存在する間は、プラズマ中にはアルミニウ
ムのラジカルが存在し、それが基底状態に遷移するとき
に発光する。その波長は396.2nmであり、この光
の強度を検出窓72に取り付けた光検出器70で検出す
る。エッチングが終了しエッチング対象であるアルミニ
ウム合金膜がなくなると、アルミニウムのラジカルの発
光強度が低下するので、発光強度の変化、例えば、1回
のパルスごとに得られる発光強度の変化量、変化率等に
基づいてエッチング終了を判定することができる。
【0154】アルミニウム合金膜のエッチング終了後、
カットバルブ67aを閉じ、カットバルブ68b、68
cおよび67bを開け、BCl3ガス用のマスフローコ
ントローラ71bおよびSF6ガス用のマスフローコン
トローラで71cを用いて、BCl3ガスおよびSF6
スを10〜30sccmの流量で連続的に処理室10へ
導入して、バリアメタルであるTiW膜のエッチングを
行った。これを第2のプロセスと呼称する。
【0155】そして、光検出器70を用いてタングステ
ンからの発光(波長430.2nm)強度を検出し、T
iW膜のエッチング処理の終了を判定した。この場合の
エッチング条件は、反応室44の平均ガス圧力は、実施
の形態1で説明したエッチングガスのパルス導入と同じ
24mTorrで、ガス流量はBCl3が20scc
m、SF6が80sccmである。
【0156】<B−3.作用効果>上記のような条件で
のエッチング結果は、 エッチング速度:0.62μm/min、 対レジスト選択比:2.8、 エッチング速度均一性:±5.8%となる。 なお、エッチング速度は、第1および第2のそれぞれの
プロセス時間の合計と、3層膜の厚さから算出したもの
である。
【0157】この結果と、実施の形態1において説明し
たエッチングガスのパルス導入の場合のエッチング結果
とを比べると、エッチング速度、対レジスト選択比およ
びエッチング速度均一性の何れもが、やや向上したこと
が判る。
【0158】この理由を以下に説明する。塩素系ガスで
あるエッチングガスCl2およびBCl3は、タングステ
ンに対してはアルミニウムと異なり、自発的なエッチン
グ反応を起こさない。このため塩素系ガスでは、例え高
密度なプラズマ30を供給できてもエッチング速度はア
ルミニウムのエッチングと比べて大幅に低下する。
【0159】一方、タングステンはフッ素系ガスに対し
ては自発的な反応性を有しており、フッ素(F)を含む
SF6ガスを用いることにより、塩素系ガスに比べて高
速なエッチングが可能となる。
【0160】しかしながら、反応室44内のフッ素系ガ
スの圧力が高くなると、配線側壁へのサイドエッチが顕
著になるので、瞬間的に圧力が高まるパルス導入ではな
く、一定の圧力を保ち続ける連続導入を用いた。
【0161】また、BCl3ガスは、エッチングガスと
しての性質も有しているが、ボロン(B)が酸素や窒素
と反応してガラス状の膜や窒化ボロン膜を形成する堆積
性ガスとしての性質も有しており、これらの膜が配線側
壁に堆積してサイドエッチングから側壁を保護すること
になるので、サイドエッチ量の制御を行うという目的で
添加している。
【0162】このように、エッチング処理を施す膜の化
学組成や膜厚に応じて、処理室10へのエッチングガス
導入方法をパルス導入および連続導入を組合せて行うこ
とで、微細パターンの異方性エッチングを均一性良、か
つ実用的なエッチング速度で行うことができる。
【0163】<B−4.変形例>なお、以上の説明では
2種類の塩素系ガスのパルス導入に際して、パルスガス
バルブ63aおよび63bのON、OFF動作を同期さ
せた例を示したが、パルスガスバルブ63aおよび63
bを非同期でON、OFFさせて導入しても良いことは
言うまでもない。
【0164】また、バリアメタルのエッチングにおいて
は、ガス連続供給系GL21およびGL31を用いてB
Cl3ガスおよびSF6ガスを連続的に導入した例を示し
たが、ガス連続供給系GL11〜GL31を設けずに、
ガスパルス供給系GL2およびGL3を用い、パルスガ
スバルブ63bおよび63cをバルブ駆動装置64bお
よび64cからの制御で連続ON状態とし、ガス圧力調
整器61bおよび61c、マスフローメータ62bおよ
び62cを用いてガス圧力、ガス流量を制御することで
BCl3ガスおよびSF6ガスを連続的に導入しても良
い。また、パルスガスバルブ63bおよび63cのON
期間を長くして、デューティ比を上げたパルス導入によ
り、実質的に連続ガス導入と同様な効果を得るようにし
ても良い。
【0165】<C.実施の形態3>本発明に係るプラズ
マ処理方法の実施の形態3を図17を用いて説明する。
図17は本実施の形態のプラズマ処理方法を実施するた
めのドライエッチング装置300の構成を示す図であ
る。
【0166】<C−1.装置構成>図17に示すように
ドライエッチング装置300の主たる構成は、基本的に
は図1を用いて説明したドライエッチング装置100と
同じであるが、処理室10に種々のガスを供給するガス
供給手段101の代わりにガス供給手段301が配設さ
れている。
【0167】ガス供給手段301は、Cl2ガスを供給
するガス供給源60a、ガス圧力調整器61a、ガス流
量をモニタするマスフローメータ62aおよびパルスガ
スバルブ63aで構成されるガスパルス供給系GL1
と、BCl3ガスを供給するガス供給源60b、ガス圧
力調整器61b、ガス流量をモニタするマスフローメー
タ62bおよびパルスガスバルブ63bで構成されるガ
スパルス供給系GL2と、CHF3ガスを供給するガス
供給源60d、ガス圧力調整器61d、ガス流量をモニ
タするマスフローメータ62dおよびパルスガスバルブ
63dで構成されるガスパルス供給系GL4とを備えて
いる。
【0168】そして、ガスパルス供給系GL1、GL
2、GL4は、カットバルブ67aに共通に接続され、
カットバルブ67aはガス配管19を介してガス導入孔
66に接続されている。なお、パルスガスバルブ63
a、63b、63dは、それぞれバルブ駆動装置64
a、64b、64dによりパルス的に開閉動作が制御さ
れる。
【0169】<C−2.装置動作>次にドライエッチン
グ装置300の動作について説明する。CHF3ガス
は、堆積性生成物(以後、堆積物と呼称)を発生するガ
ス(以後、堆積性ガスと呼称)であり、以下、堆積性ガ
スをエッチングガスと併せて用いるエッチング例につい
て説明する。
【0170】エッチングガスの種類以外のエッチング条
件は、基本的には実施の形態1と同様であり、口径8イ
ンチのウェハ50上に、酸化膜、窒化チタン膜、アルミ
ニウム合金膜および窒化チタン膜が順に形成され、最上
部に形成されるレジスト膜のパターンとしては、L/S
=0.25μm〜1μmまでの各種パターンが施されて
いる。
【0171】ガス流量はCl2ガス、BCl3ガス、CH
3ガスがそれぞれ平均値で、50sccm、50sc
cm、10sccmであり、それぞれのパルスガスバル
ブ63a、63b、63dのON期間は100mse
c、OFF期間が900msec(デューティ10
%)、繰り返し周波数は1Hzで、反応室44の平均ガ
ス圧力は27mTorrである。なお、全てのパルスガ
スバルブの動作は同期している。
【0172】<C−3.作用効果>上記のような条件で
のエッチング結果は、 エッチング速度:0.32μm/min、 対レジスト選択比:2.7、 エッチング速度均一性:±4.2%となる。 この結果と、実施の形態1において説明した堆積性ガス
(CHF3ガス)を用いない場合のエッチング結果とを
比べると、エッチング速度が低下し、対レジスト選択比
がやや増加しているに過ぎないが、ウェハ中心部では、
エッチング速度が大きく改善され、最もパターンサイズ
が狭いS=0.25μmのパターンにおいて、S=1μ
mのパターンでのエッチング速度で規格化されたエッチ
ング速度が0.91となり、図9を用いて説明した実施
の形態1での規格化されたエッチング速度0.83と比
べて増加している。規格化されたエッチング速度の値が
1に近づくということは、パターン寸法に関わらずエッ
チング速度が一定になることを意味しており、RIEラ
グが低減することを意味している。
【0173】このような結果が得られたのはCHF3
ら発生したC−H系の堆積物による効果と考えられ、R
IEラグ低減のメカニズムは以下のように説明できる。
【0174】すなわち、C−H系の堆積物がプラズマ3
0中からウェハ表面に供給され、アルミニウムのエッチ
ング速度を低下させる。C−H系の堆積物のプラズマ3
0からの供給は、平坦部あるいはアスペクト比の小さな
部分に、アスペクト比の大きい部分に比べてより多く供
給される。これは、RIEラグ発生原因の1つであるエ
ッチャント54の供給不足と同じメカニズムである。こ
のため、RIEラグによって、エッチング速度の低下す
るアスペクト比の大きい部分には、アルミニウムエッチ
ングを阻害するC−H系堆積物の供給は少なく、一方、
エッチング速度の低下が少ない平坦部あるいはアスペク
ト比の小さな部分には、より多くの堆積物が供給され
る。このため、平坦部あるいはアスペクト比の小さな部
分のアルミニウムのエッチング速度の低下が、アスペク
ト比の大きい部分に比べて大きくなり、結果としてアス
ペクト比に起因するエッチング速度の差異が小さくな
る。このように、堆積性ガスであるCHF3ガスを添加
することにより、アスペクト比が大きくなるにつれてエ
ッチング速度が減少するRIEラグが緩和され、エッチ
ングの均一性が向上することになる。
【0175】なお、この効果は、エッチングガスおよび
堆積性ガスをパルス的に導入する方が、連続的に導入す
るよりも顕著に得られる。これは、ガスのパルス導入に
よりエッチング反応生成物55がウェハ50の表面近傍
から効率良く排気され、新鮮なガスが常にウェハ50表
面に供給されるためだと考えられる。
【0176】また、上記効果は堆積性ガスであればCH
3ガスに限定されるものではなく、例えば、CH
22、C2HF5等のハイドロフルオロカーボン(HF
C)系ガス、CF4、C26、C48等のパーフルオロ
カーボン(PFC)系ガス、およびCF3OCH3、CF
3OCHF2等のハイドロフルオロエーテル(HFE)系
ガス等の、いわゆるフロン系物質や、SF6、N2等でも
同様の効果を得ることができる。
【0177】<C−4.変形例>以上の説明において
は、堆積性ガスであるCHF3ガスをエッチングガスと
同期させてパルス導入することでRIEラグを改善する
例を示したが、CHF3ガスをパルス導入するタイミン
グを変化させることにより、RIEラグの改善効果をよ
り一層顕著にすることができる。以下、その例を説明す
る。なお、ガスのパルス導入のタイミングを除くエッチ
ング条件、およびウェハのエッチングパターン等は実施
の形態1と同じである。
【0178】パルスガスバルブ63a、63b、63d
のON期間は100msec、OFF期間が900ms
ec(デューティ10%)、繰り返し周波数は1Hz
で、反応室44の平均ガス圧力は27mTorrであ
る。ここで、図18にパルスガスバルブ63a、63
b、63dの動作のタイミングチャートを示す。図18
に示すように、Cl2ガスおよびBCl3ガスは同期して
処理室10へ導入されるが、CHF3ガスは上記ガスよ
り、300msec遅れて処理室10へ導入される。
【0179】上記のような条件でのエッチング結果は、 エッチング速度:0.36μm/min、 対レジスト選択比:2.6、 エッチング速度均一性:±4.5%となる。 この結果と、実施の形態3において説明した堆積性ガス
をエッチングガスと同期させてパルス導入した場合のエ
ッチング結果とを比べると、エッチング速度が増加した
ことが判る。なおウェハ中心部でのパターンサイズS=
0.25μmのパターンにおいて、S=1μmのパター
ンでのエッチング速度で規格化されたエッチング速度は
0.90であり、実施の形態3の場合と有意差はなかっ
たが、エッチング速度を増加させる効果は得られた。
【0180】このような結果が得られたのは、堆積性ガ
スであるCHF3ガスをエッチングガスである塩素系ガ
ス(Cl2、BCl3)と同時に処理室10へ導入する
と、堆積性ガスから発生するC−H系の堆積物によりエ
ッチング反応が阻害されると考えられ、エッチングガス
と堆積性ガスを時間差を持たせて処理室10へ導入する
ことで、エッチング反応を阻害することが抑制され、エ
ッチング速度が上昇したと考えられる。
【0181】なお、実施の形態3およびその変形例で
は、堆積性ガス(CHF3)をエッチングガスと同様に
ガス導入孔66から処理室10に導入した構成を示した
が、堆積性ガスをエッチングガスとは別のガス導入孔か
ら処理室10に連続的に供給しても、同様のRIEラグ
の低減効果を得ることができる。
【0182】<D.実施の形態4> <D−1.装置構成>これまで説明した実施の形態1〜
3においては、複数種類のガスをパルス的に導入してエ
ッチングする構成を示したが、1種類のガスをパルス的
に導入してエッチングするようにしても良い。以下、塩
素ガスを単独で用いた例について説明する。
【0183】アルミニウムおよびアルミニウムを含んだ
合金のエッチングでは、先に説明したように、アルミニ
ウムと塩素の自発反応によりプラズマ中のイオン・ラジ
カルを必要とせずにエッチングが進行する。しかしなが
ら、このエッチングは等方的に反応が進行するために、
サイドエッチングが発生し、微細なパターンのエッチン
グは困難であったが、本実施の形態では、塩素ガスを単
独で用いた場合でも異方性エッチングを可能とする手法
について説明する。
【0184】なお、導入するガスが1種類であること
と、その導入条件を除いて、エッチング条件、およびウ
ェハのエッチングパターン等は実施の形態1と同じであ
る。また、装置構成は図1に示したドライエッチング装
置100を用い、ガスパルス供給系GL1のみを動作さ
せるようにした。
【0185】<D−2.装置動作>塩素ガスの流量は平
均値で160sccm、パルスガスバルブ63aのON
期間は108msec、OFF期間は1225mse
c、繰り返し周波数は0.75Hzである。反応室44
の圧力は0.75Hzの周期で約1mTorrから約4
0mTorrの間を変動したが、その平均圧力は、ほぼ
10mTorrである。
【0186】<D−3.作用効果>上記のような条件で
のエッチング結果は、 エッチング速度:0.43μm/min、 対レジスト選択比:2.0、 エッチング速度均一性:±4%となる。 そして、エッチング形状は塩素ガスを単独で用いたにも
かかわらず異方性となり、側壁保護膜は堆積性ガスの添
加がないため、ほとんど確認できないものの、側壁には
サイドエッチング等は見られなかった。また、対レジス
ト選択比も実施の形態1におけるエッチング結果と同様
であり、エッチング残渣も見られなかった。
【0187】従来の連続ガス導入方法では、塩素ガスを
単独で用いた場合、あるいは塩素ガスが全ガスにしめる
割合が大きい場合には、アルミニウム配線のサイドエッ
チングを防ぐ手法としてガス圧力を低く保持する必要が
あるが、その条件ではプラズマ中の電子とイオンの速度
差に起因して基板側(カソード側)に発生するセルフバ
イアス電圧(シース電圧)が上昇し、レジストのスパッ
タが顕著になり、対レジスト選択比が大きく低下するだ
けでなく、エッチング速度も低下して、実用的ではな
い。
【0188】なお、ガス圧力を高くするにつれてセルフ
バイアス電圧は低下し、対レジスト選択比は高くなりエ
ッチング速度も上昇するが、アルミニウム配線にサイド
エッチングが発生するために、塩素ガスを単独で用いた
場合のアルミニウム配線の実用的な異方性エッチングは
実現困難であった。
【0189】しかしながら、本実施の形態の方法で上述
のような結果が得られた理由を以下に説明する。
【0190】すなわち、パルスガスバルブ63aがON
し、塩素ガスがパルス的に導入されると反応室44内の
ガス圧力は急激に上昇し、アルミニウムのエッチングが
進行する。
【0191】その後、パルスガスバルブ63aがOFF
されると反応室44内のガス圧力は急激に低下し、アル
ミニウムのエッチングがほとんど停止すると共に、セル
フバイアス電圧が上昇し、レジストのスパッタが顕著に
なり、スパッタ生成物が側壁へ付着し保護膜の役割を果
たし、サイドエッチングの発生を防ぐ。これらの動作を
繰り返すことでサイドエッチングのない異方性エッチン
グが実現できたと考えられる。
【0192】<他のエッチング装置への適用例>以上説
明した実施の形態1〜4においては、プラズマ生成にマ
グネトロン放電を使用し、そのための磁場の生成に電磁
コイルを用い、その磁場を回転させる構成を示したが、
磁場生成手段は必ずしも電磁コイルである必要はなく、
永久磁石を使用しても良く、また磁場を回転させなくて
も良い。
【0193】また、プラズマ生成手段はマグネトロン放
電に限定されるものではない。例えば、マグネトロン放
電は、100mTorr以下の比較的高真空の条件にお
いても放電を維持できる利点があるが、磁場に帰因し
た、いわゆるE×Bドリフト等のプラズマ不均一性が発
生する場合もあるので、高真空での放電維持が必要でな
い場合は、磁場発生手段を設けず、高周波放電圧の印加
のみで放電を行うRF放電RIE装置に本発明に係るプ
ラズマ処理方法を適用しても良い。例えば、図47に示
したエッチング装置のような平行平板タイプのRF放電
RIE装置は、処理室の圧力が100mTorr以上の
比較的低真空のプラズマ処理装置に適しており、磁場発
生用コイル等を用いないためにプラズマの均一性は良好
で、大口径ウェハの処理に適するのと同時に、装置構成
が簡単でコスト的に安価であるという利点がある。
【0194】また、処理室内に放電用電極を有さず、誘
導結合によりプラズマを生成する誘導結合プラズマエッ
チング装置、マイクロ波(一般的には2.45GHz)
放電によりプラズマを生成するマイクロ波放電エッチン
グ装置、マイクロ波と共鳴する磁場を併用したECR
(電子サイクロトロン共鳴)放電RIE装置、表面波プ
ラズマ(SWP)を用いたRIE装置等に本発明を適用
しても良い。これらの装置の具体例は実施の形態7〜1
0において説明する。
【0195】ただし、エッチング装置の選定にあたって
は、放電可能圧力に留意する必要がある。すなわち、エ
ッチングで発生した反応生成物をパルスガスバルブがO
FFの期間に排気し、ONの期間にエッチングを行うに
は、プラズマの放電可能圧力を最大でも200mTor
r程度とする必要があり、これ以上の圧力でないとプラ
ズマが生成されない装置では、実用的なエッチング速度
が得られないからである。
【0196】<E.実施の形態5> <E−1.装置構成>図1に示した実施の形態1のドラ
イエッチング装置100においては、バッファ室45
は、処理室10の壁面のうちガス供給手段101からの
ガスが導入されるガス導入孔66が設けられた壁面と箱
状の隔壁板43とで構成されていたが、隔壁板43を処
理室10の内側寸法と同じ大きさを有する板状とし、当
該隔壁板43で処理室10内を仕切ることで規定される
2つの空間のうち、ガス導入孔66が設けられた側をバ
ッファ室45とし、他方側を反応室44としても良い。
【0197】図19に本発明に係る実施の形態5とし
て、ガス吹き出し面積を広げたバッファ室を有するドラ
イエッチング400を示す。ドライエッチング400
は、隔壁板43が板状となり、バッファ室45が、処理
室10の壁面のうちガス導入孔66が設けられた壁面
と、当該壁面に連続する側面の一部と、隔壁板43とで
構成された点が、図1に示したドライエッチング装置1
00と大きく異なるだけで、ドライエッチング100と
同様の構成には同じ符号を付し、説明は省略する。
【0198】なお、バッファ室45の変更に伴って、反
応室44の内部圧力を測定するための圧力測定器13の
配設位置が、処理室10の側壁に変更されている。
【0199】また、空心コイルであった磁場生成コイル
80に代わって、鉄心コイルである磁場生成コイル80
Aが使用され、また、真空排気口12は高周波電極20
の端縁部下部の1箇所だけとなっているが、これらは本
質的な変更ではない。
【0200】<E−2.作用効果>以上説明したよう
に、板状の隔壁板43で処理室10内を仕切ることで形
成されたバッファ室45を配設することで、バッファ室
45のガス吹き出し面積を増やすことができ、ウェハに
対してより均一なガス供給が可能となり、ウェハ面内で
のより均一なエッチングが可能となる。
【0201】<E−3.変形例>上に説明したドライエ
ッチング400、および実施の形態1〜4において説明
したドライエッチング100〜300においては、複数
種類のガスをパルス的に供給するため複数のガス系を設
け、それを共通のガス導入孔に接続しているが、パルス
ガスバルブからガス導入孔までのガス配管長が長く、コ
ンダクタンスが小さい場合は、複数のガス系統の圧力の
微小な差異やバルブ動作の開閉タイミングによって、1
つのパルスガスバルブから放出されたガスが、他のパル
スガスバルブに逆流する現象が発生する可能性がある。
【0202】この現象は、複数のガス系統にそれぞれに
対応してパルスガスバルブが設けられていない場合に特
に顕著である。この現象を図20を用いて説明する。
【0203】図20は、Cl2ガスおよびBCl3ガスを
供給する2系統のガス系に共通に接続した1個のパルス
ガスバルブを、繰り返し周波数1Hzで動作させた場合
の両ガスの流量の変動を、横軸を時間、縦軸を流量とし
て示している。なお、それぞれのガス流量は、パルスガ
スバルブよりも上流側(ガス供給源側)に配設されたマ
スフローメータの値である。
【0204】図20に示すように、パルスガスバルブの
動作開始当初は、それぞれのガス流量は1Hzで周期的
に変動しながら安定していたが、パルスガスバルブの動
作開始後約60秒経過した時点(図中のA点)以降は、
BCl3のガス流量は徐々に増加し、しかも、流量の最
低値(マスフローメータの出力値)が(0よりも)プラ
ス側にシフトし、逆に、Cl2ガスのガス流量は徐々に
減少し、しかも流量の最低値が(マスフローメータの出
力値)(0よりも)マイナス側にシフトし、ガスが逆流
する現象が発生した(この例では、Cl2ガス系にBC
3ガスが逆流している)。
【0205】このように、複数のガス系統を持つ場合
で、パルスガスバルブがガス系統数より少ない場合はも
ちろん、パルスガスバルブがガス系統に対応して設けら
れている場合でも、ガスの逆流現象が発生する可能性が
ある。
【0206】このような現象を防止するためには、それ
ぞれのガス系に逆流防止弁を設けるようにすれば良い。
【0207】図21にガスパルス供給系GL1およびG
L2の最下流(パルスガスバルブ63aおよび63bの
後)に逆流防止弁65aおよび65bを設けたドライエ
ッチング装置400Aを示す。なお、ドライエッチング
装置400Aのその他の構成は、図19に示すドライエ
ッチング装置400と同じである。
【0208】このような構成とすることで、他のガス系
統へのガスの逆流が防止されて制御性の良いエッチング
処理が可能となる。
【0209】なお、逆流防止弁は市販製品を使用すれば
良い。例えば、NUPRO(ニュプロ)社のポペット式
止弁などが使用可能で、これは、配管に接続するための
コネクタを有しているので、取り付けが簡単である。
【0210】<F.実施の形態6>図19に示した実施
の形態5のドライエッチング装置400においては、板
状の隔壁板43で処理室10内を仕切ることで形成され
たバッファ室45を配設することで、バッファ室45の
ガス吹き出し面積を増やして、ウェハに対してより均一
なガス供給を可能とするものであったが、複数のガスを
バッファ室を介してパルス的に反応室44に導入する場
合、バッファ室が単一である場合には、ガスの性状によ
って反応室への導入のされ方が異なり、たとえ複数のパ
ルスガスバルブを同期して動作させても、反応室には同
期してガスが供給されない状態が生じることがある。
【0211】これを解消するには、ガスの種類別にバッ
ファ室を設けた構成が有効である。以下、その構成につ
いて説明する。
【0212】<F−1.装置構成>本発明に係る実施の
形態6として、図22にガスの種類別にバッファ室を設
けたドライエッチング装置500の部分構成を示す。な
お、図22においては、特徴部に関連する構成だけを示
し、図19に示したドライエッチング装置400と同様
の構成は省略している。
【0213】図22に示すように処理室10は、板状の
隔壁板43で処理室10内を仕切ることで形成されたバ
ッファ室45aと、当該バッファ室45aの内部に設け
られたバッファ室45bおよび45cの独立バッファ室
を有した構成となっている。バッファ室45aにはガス
配管19aおよび19bが接続され、ガス配管19aか
らはガス導入孔66aを介してバッファ室45a内にガ
スが供給される構成となっている。なお、バッファ室4
5aも独立バッファ室と呼称できる。
【0214】ガス配管19bはバッファ室45bおよび
45cに接続されるように分岐しており、ガス配管19
bからバッファ室45bおよび45c内にガスが供給さ
れる構成となっている。
【0215】なお、ガス配管19aおよび19bは、図
19に示したガスパルス供給系GL1およびGL2に接
続されるが、ガス配管19aがガスパルス供給系GL1
に接続されるように限定されるものではない。
【0216】バッファ室45bおよび45cは、複数の
ガス吹き出し孔のうちガス吹き出し孔42bの上部を覆
うように設けられ、バッファ室45bおよび45cに導
入されたガスはガス吹き出し孔42bから反応室44に
向けて放出されることになる。一方、バッファ室45a
に導入されたガスはガス吹き出し孔42aから反応室4
4に向けて放出されることになる。
【0217】ここで、図23に隔壁板43を反応室44
側から見た状態を示す。図23においては明確化のた
め、ガス吹き出し孔42aを白丸で、ガス吹き出し孔4
2bを黒丸で示す。
【0218】図23に示すように、ガス吹き出し孔42
aおよび42bは同心状に交互に配列されており、バッ
ファ室45bは中央のガス吹き出し孔42bのみを覆う
ように円筒形状をなし、バッファ室45bは中央のガス
吹き出し孔42bから数えて3列目のガス吹き出し孔4
2bの配列を覆うように円環状をなしている。ここで、
図24にバッファ室45a、バッファ室45bおよび4
5cの斜視断面図を示す。
【0219】また、バッファ室45a、バッファ室45
bおよび45cの形成手順の一例を図25を用いて説明
する。バッファ室45a、バッファ室45bおよび45
cは、まず、ガス吹き出し孔42aおよび42bを有す
る隔壁板43上にバッファ室45bおよび45c(ガス
配管19b取り付け済み)となる円筒形および中空円環
の構造物を気密に接続し、それを、バッファ室45aと
なる上部処理室10aに気密に接続することで得ること
ができる。上部処理室10aには、ガス導入孔66aお
よび66dが設けられており、ガス導入孔66aにはガ
ス配管19aを挿入し、ガス導入孔66dを貫通するよ
うにガス配管19bを挿入し、その後、ガス導入孔66
aおよび66dの周囲を気密溶接、あるいは気密ロウ付
けする。なお、反応室44となる下部処理室(図示せ
ず)と上部処理室10aとの気密接続も必要であること
は言うまでもない。
【0220】<F−2.作用効果>このように、隔壁板
43の中心から同心状に配設された複数のガス吹き出し
孔を2種類に区分し、一方のガス吹き出し孔を覆うよう
な独立したバッファ室を設けることで、2種類のガス吹
き出し孔から、それぞれ異なったガスを放出できる。そ
のため、それぞれのガス供給状態をシミュレーションす
ることが容易となり、反応室44へのガス供給量、圧力
等を正確に制御することが可能となる。
【0221】また、同心状にガス吹き出し孔を配置する
ことで円形のウェハ面内にそれぞれのガスを均一に供給
することが可能となる。
【0222】<F−3.変形例1>以上の説明において
は、ガス吹き出し孔を同心状に配列し、1の配列では同
種のガスを放出する構成を例に採ったが、ガスをウェハ
面内に均一に供給できるのであればこれに限定されるも
のではなく、図26に示すように、同じ同心列上のガス
吹き出し孔において、放出するガスの種類が交互に異な
っているような構成であっても良い。
【0223】この場合、ガス吹き出し孔42bを覆うバ
ッファ室の形状は、例えば図26に破線で示すバッファ
室45dおよび45eのように複雑なものとなる。
【0224】また、反応室44に導入するガスの種類が
増えた場合には、それに対応してバッファ室を増やし、
複数種類のガスがバッファ室内で混合しないようにす
る。
【0225】<F−4.変形例2>以上においては、バ
ッファ室の個数がガスの種類と同じ例を説明したが、ガ
ス吹き出し孔ごとに独立したバッファ室を有する構成と
しても良い。
【0226】図27に、ガス吹き出し孔ごとに独立した
バッファ室を有するドライエッチング装置600の部分
構成を示す。なお、図27においては、特徴部に関連す
る構成だけを示し、図19に示したドライエッチング装
置400と同様の構成は省略している。
【0227】図27に示すように処理室10は、複数の
ガス吹き出し孔のそれぞれに対応した複数のバッファ室
を有している。図27にはその一部を示しており、隔壁
板43の中心線上に配列されたガス吹き出し孔421〜
426のそれぞれを覆うように、バッファ室451〜4
57(独立バッファ室)が配設されている。そして、バ
ッファ室452、454、456にはガス配管19dが
分岐接続され、バッファ室451、453、455、4
57にはガス配管19eが分岐接続されている。なお、
ガス配管19dおよび19eは、図19に示したガスパ
ルス供給系GL1およびGL2に接続されるが、ガス配
管19dがガスパルス供給系GL1に接続されるように
限定されるものではない。
【0228】図28に、ドライエッチング装置600を
バッファ室側から見た斜視図を示す。各バッファ室は円
筒形状をなし各ガス吹き出し孔の上部を覆うように1対
1で隔壁板43上に配設されている。なお、図29にお
けるA−A線での断面図が図27である。
【0229】また、図28における矢示B方向から見た
構成を図29に示す。図29においてガス吹き出し孔
は、隔壁板43において同心状に配列され、1の同心列
では同種のガスを放出する構成となっている。なお、図
29においては明確化のため、ガス吹き出し孔の種類を
白丸と黒丸で示す。なお、白丸のガス吹き出し孔(例え
ば符号421、423、425、427)はガス配管1
9eから供給されるガスを放出し、黒丸のガス吹き出し
孔(例えば符号422、424、426)はガス配管1
9dから供給されるガスを放出する。
【0230】このように、ガス吹き出し孔ごとに独立し
たバッファ室を有する構成とすることで、ウェハ面に対
するガス供給をより均一に行うことが可能となる。
【0231】また、各バッファ室に対応してガス制御手
段(流量調整器、圧力調整器等)を設けることで、各バ
ッファ室からのガス放出量を個々に、かつ正確に制御す
ることもできる。
【0232】<F−5.変形例3>以上説明した実施の
形態6および、その変形例においては、ガス吹き出し孔
の径は全て同一の例を示したが、必ずしも同一である必
要はなく、中心から周辺に向かうに従い、径を小さくし
ても良い。このようにすることで同心円状に等間隔にガ
ス吹き出し孔を配置した場合に、周辺に近づくほどガス
吹き出し孔数が増える効果を相殺し、ウェハへのガス供
給の均一性を保つ効果を得られる。
【0233】また、放出するガスの種類によって、孔の
径、個数を変化させることにより、エッチング速度や形
状の均一性を向上させることも可能である。
【0234】例えば、大口径のウェハにおいてアルミニ
ウム配線のエッチングを行う場合、中心部では反応生成
物が滞留し、新規のエッチングガスの供給が妨げられ、
エッチング速度が低下し、堆積性物質が側壁の過剰に付
着することがある。
【0235】一方、外周部においては、ガスの置換効果
が中心部と比較して過剰で、エッチング速度は早いが、
堆積性物質の側壁への付着量が少なく、サイドエッチン
グが発生することがある。
【0236】このために、中心部では、エッチングガス
である塩素ガスを放出するガス吹き出し孔の個数を増や
す、あるいは孔径を拡大する。逆に、周辺部では塩素ガ
スを放出するガス吹き出し孔の個数を減らす、あるいは
孔径を縮小する構成とし、また、堆積性のガス(例えば
BCl3、CF4、CHF3、CH4等)については、中心
部ではそれを放出するガス吹き出し孔の個数を増やす、
あるいは、孔径を拡大し、逆に周辺部ではガス吹き出し
孔の個数を減らす、あるいは孔径を縮小する構成とする
ことで、大口径ウェハのエッチング速度やエッチング形
状の均一性を向上させることができる。
【0237】また、ガス吹き出し孔の形状は円形に限定
されるものではなく、孔の端部の電界集中による異常放
電発生の可能性がない形状であれば良い。
【0238】また、1のバッファ室に複数のガス吹き出
し孔を有する構成においては、その複数のガス吹き出し
孔が全て同じ形状である必要はなく、ガスをウェハ面内
に均一に供給できるように場所によって形状が異なって
いても良い。
【0239】<G.実施の形態7>以上説明した実施の
形態1〜6においては、例えば図19に示すドライエッ
チング装置400のように、高周波電極20と隔壁板4
3とを電極として高周波電源23から供給されるRF電
力により、容量結合による放電でプラズマ30を生成し
ていたが、RF放電によるプラズマの生成方法はこれに
限定されるものではなく、例えば、誘導結合による放電
でプラズマを生成するようにしても良い。
【0240】以下、本発明に係る実施の形態7として、
誘導結合放電によるプラズマ生成手段を備えたドライエ
ッチング装置700について図30を用いて説明する。
【0241】<G−1.装置構成>図30に示すように
ドライエッチング装置700においては、処理室10の
反応室44の側壁の一部をリング状の誘電体板53、例
えば石英あるいはセラミックスで構成し、誘電体板53
の周囲に高周波コイル52を巻回し、当該高周波コイル
52に高周波電源51から高周波電流を供給することで
コイル近傍に誘導電磁界を発生させ、これにより反応室
44内にプラズマを生成し誘導結合放電、エッチングに
使用する。なお、図19に示したドライエッチング装置
400と同一の構成については同一の符号を付し、重複
する説明は省略する。
【0242】なお、高周波電源23から高周波電極20
に供給されるRF電力は、プラズマ生成用ではなく、誘
導結合放電によって生成されたプラズマからイオン等を
ウェハに引き付けるためのバイアス電圧生成に使用さ
れ、その周波数はイオンが電圧の変化に追従できる程度
(数百kHz程度)に設定される。
【0243】また、高周波電源23、ブロッキングコン
デンサ22およびインピーダンス整合器21を設けず、
高周波電極20を接地電位とした構成であっても良い。
【0244】また、高周波コイル52の形状は必ずしも
断面が円形である必要はなく、矩形であっても良い。
【0245】また、コイルの発熱対策としてコイル内部
に水等の冷媒を流し、冷却を行うことにより大電流をコ
イルに印加できるようにして、大口径ウェハの処理に対
応できるようにしても良い。
【0246】<G−2.作用効果>このような方法で生
成されたプラズマは、空間電位が低く、電界ドリフトに
よるプラズマ中からの電子の損失が少なくなるため、図
19に示したドライエッチング装置400と比べて、比
較的低いRF電力で、かつ高真空でのプラズマ生成が可
能となる。
【0247】また、プラズマ生成のための外部磁場を必
要としないため、装置構成が簡単になりコスト的に安価
になる。
【0248】<H.実施の形態8>以上説明した実施の
形態1〜7においては、RF放電により生成したプラズ
マを利用するドライエッチング装置を示したが、プラズ
マの生成はRF放電に限定されるものではなく、例えば
マイクロ波放電により生成しても良い。
【0249】以下、本発明に係る実施の形態8として、
マイクロ波放電によるプラズマ生成手段を備えたドライ
エッチング装置800について図31および図32を用
いて説明する。
【0250】<H−1.装置構成>図31に示すように
ドライエッチング装置800においては、処理室10の
反応室44の側壁の一部を誘電体板53、例えば石英あ
るいはセラミックスで構成し、誘電体板53を覆うよう
にマイクロ波を伝達する導波管55を処理室10の周囲
に配設する。そして、図示しないマイクロ波電源より導
波管55を通してマイクロ波を伝達し、誘電体板53を
透過して反応室44内にマイクロ波電界を導入して反応
室44内にプラズマを生成し、エッチングに使用する。
なお、図19に示したドライエッチング装置400と同
一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は
省略する。
【0251】図32にドライエッチング装置800の斜
視図を示す。図32に示すように導波管55は処理室1
0を取り囲み、その一方端にはマイクロ波電源56が接
続されている。なお、図32に矢示するマイクロ波の進
行方向の他方端には仕切板が設けられている。これから
判るように、誘電体板53の形状は図31に示すような
矩形の断面形状を有するリング状である。なお、処理室
10の真空排気口や、高周波電極等の図示は省略してい
る。
【0252】<H−2.作用効果>マイクロ波電界によ
るプラズマ生成法は、圧力が比較的高い領域、1Tor
r〜数Torr程度の領域で均一性の良いプラズマの生
成が可能で、大口径ウェハの処理に有効である。
【0253】<H−3.変形例>以上説明したドライエ
ッチング装置800においては、誘電体板53は導波管
55の開口面積とほほ同じ大きさ(面積)を有していた
が、誘電体板53の面積を導波管55の開口面積よりも
小さくすることでマイクロ波電界を強めるようにしても
良い。その構成をドライエッチング装置800Aを示す
図33を用いて説明する。
【0254】図33において反応室44の側壁のうち、
導波管55で覆われた部分の一部は、導波管55の開口
面積よりも小さな誘電体板53Aで構成され、残りの部
分は導電体(金属)の遮蔽物(アイリスと呼称)57で
構成されている。誘電体板53Aおよびアイリス57の
形状は共にリング状である。なお、アイリス57を反応
室44の壁面の一部で兼用するようにしても良い。
【0255】一般に導波管の寸法はマイクロ波の伝達モ
ードが基本モードとなるように設計され、その出口であ
る誘電体の面積を導波管の開口面積とほぼ同じとするこ
とで、基本モードのマイクロ波が導入されることになる
が、ドライエッチング装置800のように誘電体板53
Aの面積を導波管55の開口面積よりも小さくし、残り
をアイリス57とすることで、マイクロ波が擾乱を受け
て導波管55内に基本モード以外の高次モードが発生す
る。この高次モードにより、アイリス57の近傍に高電
界が発生し、これが反応室44内に導入されることで放
電が容易になるという特徴を有している。
【0256】また、アイリス57はインピーダンス素子
としての機能も有し、反応室44の圧力が大きく変動す
る本願発明において、インピーダンス整合を容易にでき
る。
【0257】<I.実施の形態9>以上説明した実施の
形態1〜8においては、例えば図19に示すドライエッ
チング装置400のようにバッファ室45は処理室10
の上方に配置され、隔壁板43に設けられガス吹き出し
孔42から下方に放出されている。しかし、隔壁板43
を放電のための電極として使用しないRF放電、および
マイクロ波放電を利用するドライエッチング装置におい
てはバッファ室を処理室の上方に配置する必要はなく、
処理室の側壁にバッファ室を配設するようにしても良
い。
【0258】以下、本発明に係る実施の形態9として、
マイクロ波放電によるプラズマ生成手段を備え、処理室
の側壁にバッファ室を配設したドライエッチング装置9
00について図34および図35を用いて説明する。
【0259】<I−1.装置構成>図34に示すドライ
エッチング装置900は、側壁の一部がバッファ室81
の隔壁板82で構成され、上面の一部がマイクロ波導入
窓となる誘電体58で構成され、当該誘電体板59を覆
うように導波管58が接続された処理室10Aを備えて
いる。また、処理室10Aの上面近傍には処理室10A
内に垂直方向の磁界を印加し、マイクロ波との相互作用
で、ECR放電プラズマを生成する円筒状の磁場生成コ
イル80Bが設置されている。なお、図19に示したド
ライエッチング装置400と同一の構成については同一
の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0260】図35にドライエッチング装置900の斜
視図を示す。図35に示すようにバッファ室81は独立
したバッファ室81aおよび81bで構成され、バッフ
ァ室81aは処理室10Aの側壁の一部を構成するリン
グ状の隔壁板82に沿って形成された複数のガス吹き出
し孔42aを覆うように配設され、バッファ室81bは
隔壁板82に沿って形成された複数のガス吹き出し孔4
2b(図示せず)を覆うように配設されている。そし
て、バッファ室81aおよび81bには、それぞれ複数
のガス配管19aおよび19bが接続されている。
【0261】なお、ガス配管19aおよび19bは、図
19に示したガスパルス供給系GL1およびGL2から
分岐して接続されるが、ガス配管19aがガスパルス供
給系GL1に接続されるように限定されるものではな
い。
【0262】<I−2.作用効果>このように構成され
たドライエッチング装置900において、これまでの実
施の形態と同様に、バッファ室81aおよび81bに、
それぞれガスをパルス的に導入すると、リング形状の隔
壁板82に設けられた複数のガス吹き出し孔42aおよ
び42bより反応室44にパルス的に導入されることに
なる。このときに、反応室44に2.45GHzのマイ
クロ波をマイクロ波電源(図示せず)より導波管58を
介して導入し、磁場生成コイル80Bにより処理室10
A内に875ガウスの磁界を印加すると、ECRプラズ
マが生成される。
【0263】ECRプラズマは、1mTorr以下の真
空度でも放電を維持できることから、より微細なパター
ンの異方性エッチングが可能となる。
【0264】また、複数のガス配管19aおよび19b
によりバッファ室81aおよび81bにガス供給を行う
ことで、処理室内のウェハ表面へのガス供給が均一にな
り、エッチング均一性を向上できる。
【0265】<I−3.変形例1>バッファ室81は、
バッファ室81aおよび81bの2つを有するので、2
種類のガスを独立して導入することができるが、バッフ
ァ室81aおよび81b内に垂直な仕切りを設けて分割
することで、独立したバッファ室の個数を増やし、さら
に多くの種類のガスを独立して導入するようにしても良
い。
【0266】また、バッファ室81は処理室10Aの外
周に突出するように配設されているが、処理室10Aの
内側に突出するように配設しても良く、その場合は装置
全体を小型にできる。
【0267】処理室内に875ガウスの磁場を生成する
手段は、電磁コイルに限定されるものではなく、永久磁
石を用いても良い。
【0268】<I−4.変形例2>ドライエッチング装
置900においては矩形の導波管58の開口面積にほぼ
等しい大きさの誘電体板59を介して処理室10Aにマ
イクロ波を導入する構成を示したが、生成するプラズマ
の均一性を向上させるために誘電体の面積を大きくした
構成としても良い。
【0269】図36に誘電体の面積を大きくしたドライ
エッチング装置900Aの構成を示す。なお、図34に
示したドライエッチング装置900と同一の構成につい
ては同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0270】図36に示すように、誘電体板59Aの面
積は誘電体板59よりも大きくなり、導波管58Aは、
誘電体板59Aを覆うように先端部が誘電体板59Aの
側に向けて広がったテーパ状の断面形状を有している。
なお、一般的に導波管の断面形状は矩形であるが、導波
管58Aの先端部で矩形−円形変換器(図示せず)を用
いて、それ以降の導波管の断面形状を円形とすることで
プラズマの均一性を向上できる。なお、全域に渡って断
面形状が円形の導波管を使用する場合は矩形−円形変換
器が不要であることは言うまでもない。
【0271】<J.実施の形態10>以上説明した実施
の形態9においては、マイクロ波を導波管から直接に処
理室、すなわち反応室内に導入する構成について説明し
たが、マイクロ波を一旦、キャビティと呼ばれる室内に
導入し、反応室での電界強度を高めるようにした構成を
採っても良い。
【0272】以下、本発明に係る実施の形態10とし
て、キャビティを備えたドライエッチング装置1000
について図37および図38を用いて説明する。
【0273】<J−1.装置構成>図37に示すドライ
エッチング装置1000は、側壁の一部がバッファ室8
1の隔壁板82で構成され、バッファ室81より上部の
空間が平板状の誘電体板59Bで仕切られてキャビティ
CB(空洞共振室)となり、誘電体板59Bより下部が
反応室44となった処理室10Bを備えている。また、
キャビティCBの上面の一部には開口部OPが設けられ
導波管58が接続されている。
【0274】なお、図34に示したドライエッチング装
置900と同一の構成については同一の符号を付し、重
複する説明は省略する。
【0275】図38にドライエッチング装置1000の
斜視図を示す。キャビティCBは円筒形をなしている。
通常、キャビティの形状は、放電開始可能な均一な電界
強度を得るために、マイクロ波が共振する空洞共振構造
に設定する。キャビティの形状は円筒形でも矩形でも良
いが、円筒形の場合は基本波のTE11モードが励振さ
れ、励振波長の山、すなわちマイクロ波強度が高い部分
が、反応室44のウェハ50の上方に1つ以上形成され
るようにキャビティCBおよび反応室44の寸法を決定
する。なお、図37において誘電体板59Bの径は処理
室10Bの内径と同一であるが、誘電体板の外周部を導
体板に換え、誘電体板の径を小さくすることで空洞共振
の効果を向上させることもできる。
【0276】<J−2.作用効果>以上説明したよう
に、マイクロ波をキャビティCBに導入し、空洞共振に
より反応室44内でのマイクロ波の電界強度を高めるこ
とで、放電開始を容易にできるとともに、放電を安定し
て維持することができる。
【0277】<J−3.変形例1>図37を用いて説明
したドライエッチング装置1000は、バッファ室81
より上部の空間が平板状の誘電体板59Bで仕切られて
構成されたキャビティCBを有していたが、誘電体の形
状を平板状ではなく、半球状としても良い。
【0278】図39に、このような構成のドライエッチ
ング装置1100を示す。図39に示すようにドライエ
ッチング装置1100は、半球状の誘電体板59Cによ
りバッファ室81より上部の空間が仕切られてキャビテ
ィCB1となり、誘電体板59Cより下部が反応室44
となった処理室10Cを備えている。なお、図34に示
したドライエッチング装置900と同一の構成について
は同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0279】ドライエッチング装置1100は誘電体板
59Cが半球状となっており、平板で構成した場合に比
べて厚みを薄くでき、また、半球の内側の空間にマイク
ロ波強度が高い部分を形成すれば、誘電体板59Cの近
傍にまでウェハ50を近づけることができ、反応室44
の容積を低減することもできる。
【0280】また、磁場生成手段を有さない構成となっ
ており、非ECR装置となっている、従って装置を小型
化できるとともに、コスト的に安価となる利点を有して
いる。
【0281】なお、放電可能な最低圧力はECRプラズ
マを用いた場合に比べて高くなり、約100mTorr
以上となるが、プラズマの均一性は良好であり、大口径
ウェハの処理に有効である。
【0282】<J−4.変形例2>また、図37を用い
て説明したドライエッチング装置1000から磁場生成
手段を削除した構成によっても上記と同様の効果を得ら
れる。このような構成のドライエッチング装置1000
Aを図40に示す。非ECR装置となるので、放電可能
な最低圧力はECRプラズマを用いた場合に比べて高く
なり、約100mTorr以上となるが、プラズマの均
一性は良好となる。
【0283】<K.実施の形態11>例えば、図1を用
いて説明したドライエッチング装置100のガスパルス
供給系GL1およびGL2においては、先に説明した圧
力の微小な差異やバルブ動作の開閉タイミングによって
発生するガスの逆流現象以外に、パルスガスバルブの背
圧変動によるガス流量の変化が懸念される。
【0284】パルスガスバルブの背圧が何らかの原因で
上昇すると、パルスガスバルブから反応室へ導入される
ガス量が多くなり、その結果、反応室の圧力は所定の設
定値より高くなる。ドライエッチングにおいては、処理
中の圧力変動は、プラズマ条件の変動の原因となり、エ
ッチング反応に変化を及ぼす。
【0285】ドライエッチング装置100では、圧力検
出器により検出した圧力に基づいてガス圧力調整器を動
作させて調整しているが、図5に示すように、パルスガ
スバルブはミリ秒レベルの高速動作を行うために、圧力
制御に時間遅れが生じ、十分な制御ができない可能性が
ある。
【0286】以下、図41を用いて、パルスガスバルブ
の背圧変動を防止して、ガスを安定してパルス状に供給
する構成について説明する。
【0287】<K−1.装置構成>図41はガスパルス
供給系の部分構成を示す図であり、パルスガスバルブ6
3の上流側(ガス供給源側)に、背圧変動を防止するた
めのリザーバタンク90(貯気室)を備え、さらに上流
側にはガス圧力調整器61を備えている。なお、リザー
バタンク90とガス圧力調整器61との間にはマスフロ
ーメータを配設しても良い。
【0288】次にリザーバタンク90の機能について説
明する。図示しないガス供給源から供給されたガスは、
ガス圧力調整器61を通ってリザーバタンク90に蓄え
られる。
【0289】この際、リザーバタンク90内の圧力はリ
ザーバタンク90に取り付けられた圧力検出器91によ
り検出され、ガス圧力調整器61にフィードバックさ
れ、ガス圧力調整器61はリザーバタンク90内の圧力
が所定の値になるように圧力制御する。
【0290】<K−2.作用効果>リザーバタンク90
はパルスガスバルブ63を流れるガス流量に比較して十
分大きな容積を持つように構成されている。すなわち、
リザーバタンク90の容積は、エッチング処理に必要な
ガス流量の100倍程度、例えば、パルスガスバルブか
ら10〜100sccm程度のガスがパルス的に流れる
のであれば、リザーバタンク90の容積は、数リッター
以上に設定される。従って、パルスガスバルブ63の背
圧は容易に変化せず、パルスガスバルブ63から処理室
に導入されるガス流量を所定の条件に維持することがで
き、処理室内の圧力を所定の条件に維持してドライエッ
チング処理を安定に行うことができる。
【0291】<L.実施の形態12>例えば実施の形態
1で説明したように、処理室10にガスをパルス的に導
入すると処理室10の反応室44の圧力は図3に示すよ
うに大きく変動する。これに同期してプラズマのインピ
ーダンスも大きく変動する。通常、インピーダンス整合
器21は自動整合動作を機械的に行うために、インピー
ダンス変動の周期、つまりパルスガスバルブのON・O
FFの周期に追随できないことがある。このためにイン
ピーダンスの不整合によるRF電力の反射が発生し、エ
ッチング条件の変動やプロセス条件に制約が生じる場合
や、RF電力の反射が大きくなり過ぎて、インターロッ
ク機構により装置が停止したりすることがある。
【0292】また、例え、パルスガスバルブのON・O
FFの周期に合わせて自動整合が可能であるとしても、
インピーダンス整合器21は、その内部のキャパシタン
ス(C)やインダクタンス(L)等の制御素子を機械的
に切り替えるなどして変化させることでインピーダンス
整合を行っており、これらの部品を周期的に高速に切り
替えることは、これらの磨耗等による故障やインピーダ
ンス整合器21の寿命を短縮することにつながる。
【0293】<L−1.動作>以下、図42を用いて、
安定してインピーダンス整合を行う方法について説明す
る。
【0294】図42(a)においては反応室の圧力変化
を示し、図42(b)においてはパルスガスバルブの動
作タイミングの一例を示し、図42(c)においてはイ
ンピーダンス整合器の制御モードを示している。
【0295】通常、インピーダンス整合器は自動モード
(auto mode)で使用されるが、反応室44の圧力をモ
ニタしておき、パルスガスバルブがOFFされ、ガスの
処理室(すなわちバッファ室)への導入が終わり、反応
室内の圧力が低下し、放電維持下限圧力程度まで低下し
た段階でインピーダンス整合器の自動モードを手動モー
ド(manual mode)に切り替え、整合動作を停止させ
る。すなわち、反応室内の圧力が図42(a)に波線で
示す切り替え圧力Pに達した時点で、インピーダンス整
合器を手動モードに切り替え、CおよびLは、その時点
でのプラズマのインピーダンスに対応した値に固定され
る。
【0296】なお、パルスガスバルブがONされ、反応
室44の圧力が切り替え圧力Pに達した場合は、インピ
ーダンス整合器を自動モードにする。
【0297】<L−2.作用効果>このように、自動イ
ンピーダンス整合を行わない不感時間を設けるような制
御を行うことで、反応室内の圧力が低下して放電維持が
難しくなり、インピーダンス整合器の自動制御が不能状
態に陥る、あるいはインピーダンス変化が早過ぎてイン
ピーダンス整合器の自動整合動作が追随できず、制御不
能状態に陥り、CやLの制御素子が制御限界まで動作す
る等の誤動作を防ぐことができる。
【0298】そのため、再度、パルスガスバルブがON
し、処理室の圧力が上昇した際にもインピーダンス整合
動作が容易にしかも高速に行われ、エッチング処理に不
具合が生じることが防止される。
【0299】また、インピーダンス整合器内のCやLの
制御素子を制御限界まで動作させることがないので、制
御素子の機械的な動作範囲が狭くなり、損耗が小さくな
り、寿命を延ばすことができる。
【0300】なお、インピーダンス整合器を手動モード
に切り替えると、整合動作の停止後も処理室の圧力は低
下するため、インピーダンス不整合によるRF電力の反
射が発生するが、ガス圧力が低く圧力の時間変化が小さ
な領域で切り替えを行えば、例えば化学反応主体のアル
ミニウム等の金属配線ではエッチング反応はほとんど進
行せず、また、反応生成物の排気が行われているのでエ
ッチング処理に問題は発生しない。なお、図42(a)
に波線で示す切り替え圧力Pは、例えば2mTorr程
度に設定されている。
【0301】<L−3.変形例>以上説明したインピー
ダンス整合器の制御方法では、インピーダンス整合器を
手動モードに切り替えた時点でのプラズマのインピーダ
ンスに対応した値にCおよびLを固定するようにしてい
たが、インピーダンス整合器を手動モードに切り替えた
時点で、CおよびLを予め定めた値に切り替えるように
しても良い。
【0302】このような制御を行うことで、インピーダ
ンス整合器内のCやL等の制御素子の損耗を防止して、
安定したエッチングを実現することができる。
【0303】<M.実施の形態13>例えば実施の形態
1で説明したドライエッチング装置100においては、
通常、反応室44に投入されるRF電力は、インピーダ
ンス整合器21によりインピーダンス整合が図られ、R
F電源23からのRF電力は反射することなくプラズマ
に供給される。しかしながら本発明においては処理室1
0にガスをパルス的に導入するので、処理室10内の反
応室44の圧力は大きく、高速(秒オーダ)で変動す
る。これに同期してプラズマのインピーダンスも大きく
変動するので、インピーダンス整合器21はインピーダ
ンス変動の周期、つまりパルスガスバルブのON・OF
Fの周期に追随できずRF電力の反射が発生する。しか
もこのインピーダンス変動が秒オーダの高速現象である
ために、RF反射も同程度の早さで変動し、プラズマ中
へ投入されたRF電力(=RF出力−RF反射)を正確
に見積もることが難しい。
【0304】以下、図43を用いて、プラズマ中へ投入
されたRF電力を正確に知得できるRF電力測定システ
ムについて説明する。
【0305】図43は当該システムの構成を示す概略図
であり、処理室10の外部に露出した高周波電極20に
電流測定子97および電圧測定子96を取り付けてい
る。なお、電流測定子97および電圧測定子96は処理
室10内部に設けても良い。そして、両者の出力である
電流iと電圧vを積分装置95に入力する構成とし、積
分装置95により積分した値をプラズマ中へ投入された
RF電力とする。この値は、ドライエッチング装置10
0の制御系に制御パラメータとして与えることで、正確
なエッチングを実現することができる。
【0306】なお、電流測定子97としては、例えばロ
ゴスキーコイルや、CT(カレントトランスフォーマ
ー)などを使用でき、RF電流の流れによって生じる磁
場を検出することでRF電流を測定するものである。
【0307】また、電圧測定子96としては、分圧抵抗
を有した電圧プローブなどを使用する。
【0308】<N.実施の形態14>実施の形態1にお
いて説明したように、エッチング処理終了の判定には、
通常、プラズマ中の活性種からの発光の変化を用いてい
る。すなわち、エッチング対象としてアルミニウム合金
膜が存在する間は、プラズマ中にはアルミニウムのラジ
カルが存在し、それが基底状態に遷移するときに発光す
る。その波長は396.2nmであり、この光の強度を
処理室10の検出窓72(図1参照)に取り付けた光検
出器70で検出する。エッチングが終了しエッチング対
象であるアルミニウム合金膜がなくなると、アルミニウ
ムのラジカルの発光強度が低下するので、発光強度の変
化、例えば、変化量、変化率等に基づいてエッチング終
了を判定することができる。
【0309】しかし、本発明においては反応室44への
ガス供給をパルス的に行うため、ガスの供給が止まり反
応室44の圧力が低くなるとエッチング反応がほぼ停止
する。このためにプラズマ中の活性種から発光が減少
し、通常のエッチング終了判定が困難となる。
【0310】以下、図44〜図46を用いて、発光の周
期的変動の影響を受けず、安定したエッチングの終了判
定を可能とするエッチング終了判定システムについて説
明する。
【0311】<N−1.装置構成>図44は上記システ
ムをドライエッチング装置400に取り付けた構成を示
す概略図であり、処理室10の検出窓72に光ファィバ
ー85を取り付け、プラズマからの発光を分光器86に
導く構成となっている。なお、光ファィバー85の代わ
りにレンズ、鏡等を用いた光学系によりプラズマからの
発光を分光器86に導く構成としても良い。
【0312】そして、分光器86の出力は光電子増倍管
87に与えられて増幅され、エッチング終点判別器88
に与えられる構成となっている。この光電子増倍管87
からの出力は上述したように周期的に変動する。
【0313】ここでエッチング終点判別器88は、パル
スガスバルブ63aおよび63bを駆動するバルブ駆動
装置64a、64bにパルス信号を与えるパルス発生器
89から出力されるパルス信号に基づいて、プラズマか
らの発光を取り込む装置である。従って、その取り込み
時間幅を調整することで、プラズマからの発光強度の変
化の影響を受けずに、エッチング終了に伴う発光強度の
低下を検出することが可能となる。以下、その取り込み
タイミングの一例を図45および図46を用いて説明す
る。
【0314】<N−2.動作>図45(a)において
は、パルス発生器89からのパルス信号、すなわちパル
スガスバルブの動作タイミングを示し、図45(b)に
おいてはエッチング終点判別器88の取り込みタイミン
グを示す。
【0315】図44においては、パルス発生器89から
のパルス信号に同期してプラズマからの発光を取り込む
例が示されており、取り込み時間幅は100msecに
設定されている。
【0316】なお、パルス発生器89からのパルス信号
よりも若干のDELAY(遅れ)時間を経て信号を取り
込むようにすることでより正確なエッチング終点の判別
が可能となる。この例を図46を用いて説明する。
【0317】図46(a)においては、パルス発生器8
9からのパルス信号、すなわちパルスガスバルブの動作
タイミングを示し、図46(b)においては、反応室4
4のガス圧力を示し、図46(c)においては、プラズ
マの発光強度を示し、図46(d)においては、エッチ
ング終点判別器88の取り込みタイミングを示し、図4
6(e)においては、取り込まれた発光強度信号の波形
を示す。なお、図46(e)に示す発光強度信号の積分
値から時間平均値を算出する、あるいは信号のピーク値
を検知することによりエッチング終了判定を行う。な
お、エッチング終点判別器88にはパーソナルコンピュ
ータなどを使用し、エッチング終了判定はソフトウエア
的にデータ処理することで達成できる。
【0318】パルスガスバルブをONして、エッチング
ガスを処理室へ導入してから、実際にエッチングが開始
されるまでに時間差がある場合には、図46(c)に示
すように、発光強度のピークは、パルスガスバルブをO
Nした時点からずれて存在する。
【0319】従って、図46(d)に示すようにパルス
発生器89からのパルス信号よりも所定時間遅れて信号
を取り込むようにすることで、図46(e)に示すよう
に発光強度のピーク近傍の発光強度信号を得ることがで
き、より正確なエッチング終点判別が可能となる。
【0320】<N−3.変形例>エッチング終点判別器
88によるエッチングの終点判別には、上記で説明した
活性種からの発光信号強度の低下あるいは上昇によるレ
ベル判定方法の他に、活性種からの発光信号強度の変化
によりエッチングの終点判別が可能で、信号の微分波
形、2次微分波形より判定することも可能である。
【0321】また、図44に示すシステムは、1つの分
光器を用い1種類の波長の変化からエッチングの終点判
別を行っているが、複数の分光器を用い、複数の波長の
変化からエッチングの終点判別を行うことも可能で、例
えばエッチングの終点時にある波長の発光強度が上昇す
る場合は、終点時に減少する波長の発光強度信号との積
を取ることで、終点判別の精度を上げることが可能であ
る。
【0322】また、上記の判定方法は、ガス種が1種類
でも複数でもガスのONタイミングが同期している場合
について適用される方法であったが、複数種類のガス
で、かつガスONタイミングが異なる場合には、主たる
エッチングガスを選択し、そのガスがONされるタイミ
ングと同期してエッチングの終点判別を行えば良い。
【0323】一般的にフッ素、塩素等ハロゲン系ガスが
その主たるエッチングガスにあたり、例えばアルミニウ
ム配線のエッチングの場合は塩素ガス、タングステン配
線の場合はSF6ガスがそれに相当する。
【0324】また、本実施の形態では、発光の検知手段
は分光器86と光電子増倍管87の組合せで説明した
が、他の検知手段でも良く、例えば干渉フィルターとS
iフォトダイオードを用いることで、光電子増倍管に必
要な高電圧電源が不要になり安価な検知システムを構築
できる。
【0325】
【発明の効果】本発明に係る請求項1記載のプラズマ処
理装置によれば、バッファ室に例えばエッチングガスを
パルス的に導入し、反応室内のガス圧力を例えば、約
0.1mTorr〜約200mTorrの範囲で変動さ
せることで、試料中心部と周辺部とでエッチング反応生
成物の排気効率が著しく異なることを防止できるので、
エッチング速度、エッチング形状に差異が発生すること
を防止し、エッチング速度およびエッチング形状の均一
化を図ることができる。また、エッチングパターンの微
細化に伴うRIEラグを低減することができる。また、
バッファ室の複数のガス吹き出し孔から圧力差をつけて
反応室にガスを供給するので、試料に対して均一にガス
を放出でき、プラズマを均一に生成でき、エッチング速
度およびエッチング形状の均一化を図ることができる。
【0326】本発明に係る請求項2記載のプラズマ処理
装置によれば、試料に対面したバッファ室が得られ、試
料表面の均一なプラズマ処理を有効に行うことができ
る。
【0327】本発明に係る請求項3記載のプラズマ処理
装置によれば、載置台とそれに対面する隔壁板とを電極
としてプラズマを生成するので、均一なプラズマを得る
ことが容易にできる。
【0328】本発明に係る請求項4記載のプラズマ処理
装置によれば、高周波の電界方向に直交する磁場を生成
することにより、放電可能な圧力を低下させることがで
き、試料の微細加工に有効となる。
【0329】本発明に係る請求項5記載のプラズマ処理
装置によれば、空間電位が低く、電界ドリフトによるプ
ラズマ中からの電子の損失が少なく、比較的低いRF電
力で、かつ高真空(低圧力)でのプラズマ生成が可能と
なる。
【0330】本発明に係る請求項6記載のプラズマ処理
装置によれば、圧力が比較的高い領域、例えば1Tor
r〜数Torr程度の領域で均一性の良いプラズマの生
成が可能で、大口径ウェハの処理に有効である。
【0331】本発明に係る請求項7記載のプラズマ処理
装置によれば、リング状の導電体板がアイリスとして機
能し、マイクロ波が擾乱を受けて導波管内に基本モード
以外の高次モードが発生する。この高次モードにより、
アイリスの近傍に高電界が発生し、これが反応室内に浸
入することで放電が容易になる。また、アイリスはイン
ピーダンス素子としての機能も有し、反応室の圧力が大
きく変動する場合にインピーダンス整合を容易にでき
る。
【0332】本発明に係る請求項8記載のプラズマ処理
装置によれば、導波管で覆われる反応室側壁の一部がア
イリスとなるので、構成が簡単になる。
【0333】本発明に係る請求項9記載のプラズマ処理
装置によれば、例えば複数の独立バッファ室のそれぞれ
に異なる種類のガスを供給することで、区分ごとにガス
吹き出し孔から、それぞれ異なったガスを放出できる。
そのため、それぞれのガス供給状態をシミュレーション
することが容易となり、反応室へのガス供給量、圧力等
を正確に制御することが可能となる。
【0334】本発明に係る請求項10記載のプラズマ処
理装置によれば、同心状に配列された複数のガス吹き出
し孔の配列単位で異なる種類のガスを供給することが可
能となる。
【0335】本発明に係る請求項11記載のプラズマ処
理装置によれば、複数の独立バッファ室が、それぞれ複
数のガス吹き出し孔に1対1で対応して配設されている
ので、試料面に対するガス供給をより均一に行うことが
可能となる。また、より多くの種類のガスに対応するこ
とができる。
【0336】本発明に係る請求項12記載のプラズマ処
理装置によれば、バッファ室を反応室側壁を取り囲むよ
うに配設することで、載置台に対面する反応室上壁を有
効に利用することができる。
【0337】本発明に係る請求項13記載のプラズマ処
理装置によれば、反応室上壁からマイクロ波を導入する
ことで、反応室内にマイクロ波放電によるプラズマを効
率良く生成できる。
【0338】本発明に係る請求項14記載のプラズマ処
理装置によれば、載置台に対面する反応室上壁側に空洞
共振室を備えるので、空洞共振により反応室内でのマイ
クロ波の電界強度を高めることができ、放電開始を容易
にできるとともに、放電を安定して維持することができ
る。
【0339】本発明に係る請求項15記載のプラズマ処
理装置によれば、空洞共振室を構成する誘電体板が平板
状であるので、構造が単純で、コスト的に安価となる。
【0340】本発明に係る請求項16記載のプラズマ処
理装置によれば、誘電体板を半球状とすることで構造的
に強固になり、厚みを薄くできる。また、半球の内側の
空間にマイクロ波強度が高い部分を形成すれば、誘電体
の近傍にまで試料を近づけることができ、反応室の容積
を低減することができる。
【0341】本発明に係る請求項17記載のプラズマ処
理装置によれば、マイクロ波の電界方向に直交する磁場
が生成されるので、電子サイクロトロン共鳴(ECR)
放電が可能となり、ECRプラズマは、1mTorr以
下の真空度でも放電を維持できることから、より微細な
パターンの異方性エッチングが可能となる。
【0342】本発明に係る請求項18記載のプラズマ処
理装置によれば、ガスの種類の数に合わせた個数のバッ
ファ室を配設することで、それぞれのガス供給状態をシ
ミュレーションすることが容易となり、反応室へのガス
供給量、圧力等を正確に制御することが可能となる。
【0343】本発明に係る請求項19記載のプラズマ処
理装置によれば、貯気室をガス流量に比較して十分大き
な容積を持つように構成することでパルスガスバルブの
背圧は容易に変化せず、パルスガスバルブからバッファ
室に導入されるガス流量を所定の条件に維持することが
でき、反応室内の圧力を所定の条件に維持してドライエ
ッチング処理を安定に行うことができる。
【0344】本発明に係る請求項20記載のプラズマ処
理装置によれば、貯気室のガス圧力に基づいてガス圧力
を調整するガス圧力調整器によりガス圧力を一定に保つ
ことができる。
【0345】本発明に係る請求項21記載のプラズマ処
理装置によれば、ガス系統間でのガスの逆流が防止され
て制御性の良いエッチング処理が可能となる。
【0346】本発明に係る請求項22記載のプラズマ処
理装置によれば、パルスガスバルブから放出されたガス
が低蒸気圧のガスである場合、バッファ室までの配管中
でガス圧力の急変を受け、断熱膨張により冷却される
が、配管途中で液化した場合でも、ガス配管を閉塞する
ことが防止できるので、低蒸気圧のガスを配管途中で液
化することなく安定してバッファ室に導入できる。
【0347】本発明に係る請求項23記載のプラズマ処
理装置によれば、反応室内の圧力が低下して放電維持が
難しくなり、インピーダンス整合器の自動制御が不能状
態に陥る、あるいはインピーダンス変化が早過ぎてイン
ピーダンス整合器の自動整合動作が追随できず、制御不
能状態に陥り、キャパシタンスやインダクタンスの制御
素子が制御限界まで動作する等の誤動作を防ぐことがで
きる。そのため、再度、パルスガスバルブがONし、反
応室の圧力が上昇した際にもインピーダンス整合動作が
容易にしかも高速に行われ、エッチング処理に不具合が
生じることが防止される。また、インピーダンス整合器
内の制御素子を制御限界まで動作させることがないの
で、制御素子の機械的な動作範囲が狭くなり、損耗が小
さくなり、寿命を延ばすことができる。
【0348】本発明に係る請求項24記載のプラズマ処
理装置によれば、実用的な不感時間の設定をすることが
できる。
【0349】本発明に係る請求項25記載のプラズマ処
理装置によれば、プラズマ中へ投入されたRF電力を正
確に見積もることができる。
【0350】本発明に係る請求項26記載のプラズマ処
理装置によれば、反応室へのガス供給をパルス的に行
い、ガスの供給が止まり反応室の圧力が低くなるとエッ
チング反応がほぼ停止し、プラズマ中の活性種から発光
が減少した場合であっても、安定したエッチングの終了
判定が可能となる。
【0351】本発明に係る請求項27記載のプラズマ処
理方法によれば、バッファ室に例えばエッチングガスを
パルス的に導入し、反応室内のガス圧力を約0.1mT
orr〜約200mTorrの範囲で変動させること
で、試料中心部と周辺部とでエッチング反応生成物の排
気効率が著しく異なることを防止できるので、エッチン
グ速度、エッチング形状に差異が発生することを防止
し、エッチング速度およびエッチング形状の均一化を図
ることができる。また、エッチングパターンの微細化に
伴うRIEラグを低減することができる。また、バッフ
ァ室の複数のガス吹き出し孔から圧力差をつけて反応室
にガスを供給するので、試料に対して均一にガスを放出
でき、プラズマを均一に生成でき、エッチング速度およ
びエッチング形状の均一化を図ることができる。
【0352】本発明に係る請求項28記載のプラズマ処
理方法によれば、所定のガスの実用的な流量制御が可能
となる。
【0353】本発明に係る請求項29記載のプラズマ処
理方法によれば、例えば圧力が瞬間的に高まると試料の
サイドエッチが顕著になるガスについてはバッファ室に
連続的に導入することで、微細パターンの異方性エッチ
ングを均一性良、かつ実用的なエッチング速度で行うこ
とができる。本発明に係る請求項30記載のプラズマ処
理方法によれば、複数種類のガスの導入開始および導入
停止を同期させて行うので、制御が容易となる。
【0354】本発明に係る請求項31および32記載の
プラズマ処理方法によれば、異方性が良好で残渣等の発
生を抑制できる。
【0355】本発明に係る請求項33記載のプラズマ処
理方法によれば、複数種類のガスの導入期間を全て同じ
期間とするので、制御が容易となる。
【0356】本発明に係る請求項34記載のプラズマ処
理方法によれば、例えばエッチングガスは、エッチング
反応を妨げる可能性のある堆積性ガスよりも早く導入
し、かつ長時間導入し続けることで、過剰な側壁保護が
なされることを防止し、エッチング反応生成物が滞留し
やすく、活性なガスの供給が不足してエッチング速度が
低下するウェハ中心部のエッチング特性を改善すること
ができる。逆に、エッチング反応生成物の排気が容易で
逆に堆積性ガスも同時に排気されてしまい、側壁保護膜
不足でサイドエッチング形状になりがちなウェハ周辺部
におけるエッチング特性改善には、エッチング反応に寄
与するガスの導入時間を短く、逆に堆積性ガスの導入時
間を長くするなどしてエッチング特性を改善することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施の形態1のプラズマ処理装
置の構成を説明する図である。
【図2】 磁場生成コイルの配置を説明する斜視図であ
る。
【図3】 反応室の圧力変化を示す図である。
【図4】 バッファ室の圧力変化を示す図である。
【図5】 パルスガスバルブの動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図6】 ウェハのエッチング状態を示す図である。
【図7】 ウェハのエッチング状態を示す図である。
【図8】 ウェハのエッチング状態を示す図である。
【図9】 ウェハ上のエッチング特性の差異を説明する
図である。
【図10】 RIEラグの改善を説明する図である。
【図11】 パルスガスバルブの動作を示すタイミング
チャートである。
【図12】 パルスガスバルブの動作を示すタイミング
チャートである。
【図13】 パルスガスバルブの動作を示すタイミング
チャートである。
【図14】 パルスガスバルブの動作を示すタイミング
チャートである。
【図15】 パルスガスバルブの動作を示すタイミング
チャートである。
【図16】 本発明に係る実施の形態2のプラズマ処理
装置のガス供給手段の構成を説明する図である。
【図17】 本発明に係る実施の形態3のプラズマ処理
装置のガス供給手段の構成を説明する図である。
【図18】 パルスガスバルブの動作を示すタイミング
チャートである。
【図19】 本発明に係る実施の形態4のプラズマ処理
装置の構成を説明する図である。
【図20】 ガスの逆流現象を説明する図である。
【図21】 本発明に係る実施の形態4のプラズマ処理
装置の変形例の構成を説明する図である。
【図22】 本発明に係る実施の形態5のプラズマ処理
装置の構成を説明する図である。
【図23】 隔壁板の構成を説明する図である。
【図24】 本発明に係る実施の形態5のプラズマ処理
装置の構成を説明する斜視図である。
【図25】 本発明に係る実施の形態5のプラズマ処理
装置の構成を説明する斜視図である。
【図26】 隔壁板の構成を説明する図である。
【図27】 本発明に係る実施の形態6のプラズマ処理
装置の構成を説明する図である。
【図28】 本発明に係る実施の形態6のプラズマ処理
装置の構成を説明する斜視図である。
【図29】 隔壁板の構成を説明する図である。
【図30】 本発明に係る実施の形態7のプラズマ処理
装置の構成を説明する図である。
【図31】 本発明に係る実施の形態8のプラズマ処理
装置の構成を説明する図である。
【図32】 本発明に係る実施の形態8のプラズマ処理
装置の構成を説明する斜視図である。
【図33】 本発明に係る実施の形態8のプラズマ処理
装置の変形例の構成を説明する図である。
【図34】 本発明に係る実施の形態9のプラズマ処理
装置の構成を説明する図である。
【図35】 本発明に係る実施の形態9のプラズマ処理
装置の構成を説明する斜視図である。
【図36】 本発明に係る実施の形態9のプラズマ処理
装置の変形例の構成を説明する図である。
【図37】 本発明に係る実施の形態10のプラズマ処
理装置の構成を説明する図である。
【図38】 本発明に係る実施の形態10のプラズマ処
理装置の構成を説明する斜視図である。
【図39】 本発明に係る実施の形態10のプラズマ処
理装置の変形例の構成を説明する斜視図である。
【図40】 本発明に係る実施の形態10のプラズマ処
理装置の変形例の構成を説明する図である。
【図41】 本発明に係る実施の形態11のプラズマ処
理装置のガス供給手段の構成を説明する図である。
【図42】 本発明に係る実施の形態12のプラズマ処
理装置のインピーダンス整合動作を説明する図である。
【図43】 本発明に係る実施の形態13のプラズマ処
理装置のRF電力の測定手段を説明する図である。
【図44】 本発明に係る実施の形態14のプラズマ処
理装置のプラズマ終点判定システムを説明する図であ
る。
【図45】 プラズマ終点判定動作を説明するタイミン
グチャートである。
【図46】 プラズマ終点判定動作を説明するタイミン
グチャートである。
【図47】 従来のプラズマ処理装置の変形例の構成を
説明する図である。
【符号の説明】
20,51 高周波電源、42,42a,42b,42
1〜427 ガス吹き出し孔、43,82 隔壁板、4
4 反応室、45,45a〜45c,451〜457,
81 バッファ室、52 高周波コイル、53,59,
59A,59B,59C 誘電体板、55,58,58
A 導波管、57 アイリス、61 ガス圧力調整器、
63,63a,63b パルスガスバルブ、72 検出
窓、86分光器、87 光電子増倍管、88 エッチン
グ終点判別器、80,80A,80B 磁場生成コイ
ル、90 リザーバタンク、96 電圧測定子、97
電流測定子、101 ガス供給手段、CB,CB1 キ
ャビティ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 生島 貴之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 白川 憲次 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 山口 伸二 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 滝 正和 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5F004 AA01 BA04 BA13 BA14 BA20 BB07 BB13 BB14 BB26 BB28 BC03 CA02 CB02 CB15 DA00 DA01 DA02 DA03 DA04 DA11 DA15 DA16 DA18 DB08 DB09 DB16

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマを生成するとともに試料が収容
    され、該試料に前記プラズマによる処理を施す反応室
    と、 前記反応室に対して隔壁板を介して分離されたバッファ
    室と、 前記バッファ室に所定のガスを供給するガス供給系とを
    備え、 前記ガス供給系は、前記所定のガスの供給および供給停
    止をパルス的に制御するパルスガスバルブを有し、 前記隔壁板は、前記所定のガスを通過させる複数のガス
    吹き出し孔を有し、 前記パルスガスバルブの動作により、前記複数のガス吹
    き出し孔を通して前記バッファ室から前記反応室に前記
    所定のガスをパルス的に供給して前記反応室で前記プラ
    ズマを生成し、前記試料を処理するプラズマ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記隔壁板は、前記試料を載置する載置
    台に対面して配設される、請求項1記載のプラズマ処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記隔壁板は導電体で構成され、 前記載置台と前記隔壁板とを電極として、両者の間に印
    加される高周波により前記プラズマが生成される、請求
    項2記載のプラズマ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記高周波の電界方向に直交する成分を
    有する磁場が生成されるように配設された磁場生成手段
    をさらに備える、請求項3記載のプラズマ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記試料を載置する載置台に対して垂直
    な反応室側壁の一部を構成するように配設されたリング
    状の誘電体板と、 前記誘電体板の外周に巻回された高周波コイルとをさら
    に備え、 前記誘電体板の内側に誘起される誘導磁界により前記プ
    ラズマが生成される、請求項2記載のプラズマ処理装
    置。
  6. 【請求項6】 前記試料を載置する載置台に対して垂直
    な反応室側壁の一部を構成するように配設されたリング
    状の誘電体板と、 少なくとも前記誘電体板を覆うように配設されたリング
    状の導波管とをさらに備え、 前記導波管に供給されるマイクロ波により前記プラズマ
    が生成される、請求項2記載のプラズマ処理装置。
  7. 【請求項7】 前記導波管は、前記誘電体板とともに前
    記反応室側壁の一部を構成するように配設されたリング
    状の導電体板を併せて覆う、請求項6記載のプラズマ処
    理装置。
  8. 【請求項8】 前記導波管は、前記誘電体板とともに前
    記反応室側壁の一部を併せて覆う、請求項6記載のプラ
    ズマ処理装置。
  9. 【請求項9】 前記バッファ室は独立した複数の独立バ
    ッファ室で構成され、 前記複数の独立バッファ室は、 予め区分された前記複数のガス吹き出し孔を、区分ごと
    に覆うように配設される、請求項1ないし請求項8の何
    れかに記載のプラズマ処理装置。
  10. 【請求項10】 前記複数のガス吹き出し孔は、前記隔
    壁板の中心の孔を含めて同心状に複数列配設され、 前記複数の独立バッファ室は、 前記ガス吹き出し孔の同心列を1つ飛びで覆うように配
    設された第1の独立バッファ室と、 前記第1の独立バッファ室および、前記第1の独立バッ
    ファ室で覆われない前記複数のガス吹き出し孔を併せて
    覆う第2の独立バッファ室とを有する、請求項9記載の
    プラズマ処理装置。
  11. 【請求項11】 前記複数の独立バッファ室は、前記複
    数のガス吹き出し孔に1対1で対応して配設される、請
    求項9記載のプラズマ処理装置。
  12. 【請求項12】 前記バッファ室は、前記試料を載置す
    る載置台に対して垂直な反応室側壁を取り囲むように配
    設され、 前記隔壁板は、前記反応室側壁の一部を構成する請求項
    1記載のプラズマ処理装置。
  13. 【請求項13】 前記試料を載置する載置台に対面する
    反応室上壁の一部を構成するように配設された誘電体板
    と、 少なくとも前記誘電体板を覆うように配設された導波管
    とをさらに備え、 前記導波管に供給されるマイクロ波により前記プラズマ
    が生成される、請求項12記載のプラズマ処理装置。
  14. 【請求項14】 前記試料を載置する載置台に対面する
    前記反応室上壁が誘電体板で構成され、 前記誘電体板を覆うように配設され、前記誘電体板に対
    面する位置にマイクロ波の導入口を有した空洞共振室を
    さらに備える、請求項12記載のプラズマ処理装置。
  15. 【請求項15】 前記誘電体板は平板状である、請求項
    14記載のプラズマ処理装置。
  16. 【請求項16】 前記誘電体板は半球状であり、前記導
    入口の側に向けて突出するように配設される、請求項1
    4記載のプラズマ処理装置。
  17. 【請求項17】 前記マイクロ波の電界方向に直交する
    成分を有する磁場が生成されるように配設された磁場生
    成手段をさらに備える、請求項13または請求項14に
    記載のプラズマ処理装置。
  18. 【請求項18】 前記所定のガスは複数種類のガスであ
    って、 前記バッファ室は、ガスの種類の数に合わせた個数が配
    設される、請求項12ないし請求項17の何れかに記載
    のプラズマ処理装置。
  19. 【請求項19】 前記ガス供給系は、前記パルスガスバ
    ルブ近傍の上流位置に配設された、前記所定のガスを一
    時的に蓄える貯気室をさらに有する、請求項1記載のプ
    ラズマ処理装置。
  20. 【請求項20】 前記ガス供給系は、前記貯気室の上流
    に配設され、前記貯気室のガス圧力に基づいてガス圧力
    を調整するガス圧力調整器をさらに有する、請求項19
    記載のプラズマ処理装置。
  21. 【請求項21】 前記所定のガスは複数種類のガスであ
    って、 前記ガス供給系は複数種類のガスに対応して複数系統配
    設され、 前記パルスガスバルブの下流に、前記複数のガス供給系
    ごとにガスの逆流防止手段をさらに有する、請求項1記
    載のプラズマ処理装置。
  22. 【請求項22】 前記ガス供給系は、 前記パルスガスバルブと前記バッファ室との間のガス配
    管を加熱する加熱手段をさらに有する、請求項1記載の
    プラズマ処理装置。
  23. 【請求項23】 前記高周波を供給する高周波電源に接
    続された自動インピーダンス整合器を有し、 前記自動インピーダンス整合器は、前記高周波のインピ
    ーダンス整合動作を行わない不感時間を有するように動
    作する、請求項3または請求項5記載のプラズマ処理装
    置。
  24. 【請求項24】 前記不感時間は、 前記反応室の圧力が所定圧力以下の期間に対応して設け
    られる、請求項23記載のプラズマ処理装置。
  25. 【請求項25】 前記高周波を供給する高周波電源の出
    力電流および出力電圧を測定する電流測定手段および電
    圧測定手段を有し、 前記プラズマを生成する高周波電力の制御を、単位時間
    あたりの前記出力電流および前記出力電圧の積の積分値
    に基づいて行う、請求項3または請求項5記載のプラズ
    マ処理装置。
  26. 【請求項26】 前記試料を載置する載置台に対して垂
    直な反応室側壁に配設された光透過窓と、 前記プラズマからの発光を前記光透過窓を介して取り込
    み、所定の波長の光の強度を検出する光検出器と、 前記光検出器の出力に基づいてプラズマ処理の終了を判
    定するプラズマ処理了判定手段とを備え、 前記プラズマ処理了判定手段は、 前記パルスガスバルブのON動作に同期して、あるいは
    ON動作から所定時間経過後を前記所定の波長の光の強
    度の検出開始点とし、検出開始点から所定期間の間の光
    の強度の平均値に基づいてプラズマ処理の終了を判定す
    る、請求項1記載のプラズマ処理装置。
  27. 【請求項27】 プラズマを生成するとともに試料が収
    容され、該試料に前記プラズマによる処理を施す反応室
    と、前記反応室に対して隔壁板を介して分離されたバッ
    ファ室と、前記バッファ室に所定のガスを供給するガス
    供給系とを備え、前記隔壁板に設けられた複数のガス吹
    き出し孔を通して前記バッファ室から前記反応室に前記
    所定のガスを供給して前記反応室で前記プラズマを生成
    し、前記試料を処理するプラズマ処理方法であって、 (a)前記反応室の圧力変動域が約0.1mTorr〜
    約200mTorrの間となるように、前記バッファ室
    にパルス的に前記所定のガスを導入する工程を備える、
    プラズマ処理方法。
  28. 【請求項28】 前記所定のガスは、所定の時間間隔で
    周期的に前記バッファ室に供給され、 前記工程(a)は、前記所定のガスの流量制御を、単位
    時間あたりの積分値に基づいて行う工程を含む、請求項
    27記載のプラズマ処理方法。
  29. 【請求項29】 前記所定のガスは複数種類のガスであ
    って、 (b)前記複数種類のガスのうち少なくとも1種類のガ
    スを前記バッファ室に連続的に導入する工程をさらに備
    える、請求項27または請求項28記載のプラズマ処理
    方法。
  30. 【請求項30】 前記所定のガスは複数種類のガスであ
    って、 前記工程(a)は、前記複数種類のガスの導入開始およ
    び導入停止を同期させて行う工程を含む、請求項27〜
    請求項29の何れかに記載のプラズマ処理方法。
  31. 【請求項31】 前記所定のガスは複数種類のガスであ
    って、 前記工程(a)は、前記複数種類のガスの導入開始のみ
    を同期させて行う工程を含む、請求項27〜請求項29
    の何れかに記載のプラズマ処理方法。
  32. 【請求項32】 前記所定のガスは複数種類のガスであ
    って、 前記工程(a)は、前記複数種類のガスの導入開始およ
    び導入停止を非同期で行う工程を含む、請求項27〜請
    求項29の何れかに記載のプラズマ処理方法。
  33. 【請求項33】 前記工程(a)は、前記複数種類のガ
    スの導入期間を全て同じ期間とする工程を含む、請求項
    30〜請求項32の何れかに記載のプラズマ処理方法。
  34. 【請求項34】 前記工程(a)は、前記複数種類のガ
    スの導入期間を、ガスごとに異なる期間とする工程を含
    む、請求項30〜請求項32の何れかに記載のプラズマ
    処理方法。
JP11114885A 1999-04-22 1999-04-22 プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 Pending JP2000306884A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11114885A JP2000306884A (ja) 1999-04-22 1999-04-22 プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法
US09/415,910 US6287980B1 (en) 1999-04-22 1999-10-12 Plasma processing method and plasma processing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11114885A JP2000306884A (ja) 1999-04-22 1999-04-22 プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000306884A true JP2000306884A (ja) 2000-11-02

Family

ID=14649112

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11114885A Pending JP2000306884A (ja) 1999-04-22 1999-04-22 プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6287980B1 (ja)
JP (1) JP2000306884A (ja)

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002031858A2 (en) * 2000-10-06 2002-04-18 Lam Research Corporation Gas distribution apparatus for semiconductor processing
WO2002071463A1 (en) * 2001-03-02 2002-09-12 Tokyo Electron Limited Shower head gas injection apparatus with secondary high pressure pulsed gas injection
JP2002317224A (ja) * 2001-04-20 2002-10-31 Denki Kogyo Co Ltd 高周波焼入方法
WO2006009281A1 (ja) * 2004-07-23 2006-01-26 National University Corporation Tohoku University プラズマ処理装置および方法、並びにフラットパネルディスプレイ装置の製造方法
JP2007234867A (ja) * 2006-03-01 2007-09-13 Toshiba Corp 加工形状シミュレーション方法、半導体装置の製造方法及び加工形状シミュレーションシステム
JP2008103679A (ja) * 2006-10-18 2008-05-01 Advanced Micro-Fabrication Equipment Inc Asia 半導体ワーク処理反応器に用いられるガス分配装置及びその反応器
JP2011086887A (ja) * 2009-10-19 2011-04-28 Shin Etsu Handotai Co Ltd エピタキシャル成長装置
US8053254B2 (en) 2008-05-26 2011-11-08 Mitsubishi Electric Corporation Apparatus for forming thin film and method of manufacturing semiconductor film
JP2013197594A (ja) * 2012-03-21 2013-09-30 Fei Co 複数ガス注入システム
JP2014156654A (ja) * 2013-02-15 2014-08-28 Aixtron Se Cvdリアクタ用ガス分配器
JP2015019065A (ja) * 2013-07-11 2015-01-29 ラム リサーチ コーポレーションLam Research Corporation イオン加速器を備えるデュアルチャンバプラズマエッチング装置
JP2015023049A (ja) * 2013-07-16 2015-02-02 株式会社ディスコ プラズマエッチング装置
JP2015505421A (ja) * 2011-12-28 2015-02-19 ラム リサーチ コーポレーションLam Research Corporation プラズマ処理システムにおける混合モードパルシングエッチング
WO2016121075A1 (ja) * 2015-01-30 2016-08-04 株式会社 日立ハイテクノロジーズ 真空処理装置
KR20180106816A (ko) 2017-03-21 2018-10-01 가부시키가이샤 히다치 하이테크놀로지즈 플라스마 처리 장치 및 플라스마 처리 방법
US10224221B2 (en) 2013-04-05 2019-03-05 Lam Research Corporation Internal plasma grid for semiconductor fabrication
JP2019110215A (ja) * 2017-12-19 2019-07-04 株式会社日立ハイテクノロジーズ プラズマ処理装置
CN113551710A (zh) * 2021-07-28 2021-10-26 富时精工(南京)有限公司 基于物联网的等离子体反应腔内气体流量控制系统及方法
WO2021257773A1 (en) * 2020-06-17 2021-12-23 Applied Materials, Inc. High temperature chemical vapor deposition lid
US11776792B2 (en) 2020-04-03 2023-10-03 Hitachi High-Tech Corporation Plasma processing apparatus and plasma processing method
WO2024202760A1 (ja) * 2023-03-30 2024-10-03 東京エレクトロン株式会社 エッチング方法及びエッチング装置

Families Citing this family (71)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6784108B1 (en) * 2000-08-31 2004-08-31 Micron Technology, Inc. Gas pulsing for etch profile control
KR100526007B1 (ko) * 2000-12-28 2005-11-08 엘지.필립스 엘시디 주식회사 플라즈마 에칭장치
WO2002061179A1 (en) * 2001-01-19 2002-08-08 Tokyo Electron Limited Method and apparatus for gas injection system with minimum particulate contamination
US6613656B2 (en) * 2001-02-13 2003-09-02 Micron Technology, Inc. Sequential pulse deposition
US6755150B2 (en) * 2001-04-20 2004-06-29 Applied Materials Inc. Multi-core transformer plasma source
CN100403198C (zh) 2001-05-24 2008-07-16 迅捷公司 流体流量控制器和定比率控制流体流量的方法和装置
AU2003238853A1 (en) * 2002-01-25 2003-09-02 Applied Materials, Inc. Apparatus for cyclical deposition of thin films
DE60329292D1 (de) * 2002-03-08 2009-10-29 Canon Anelva Corp Verfahren und Vorrichtung zum Herstellen von Metall-Schichten
JP4128383B2 (ja) * 2002-03-27 2008-07-30 東京エレクトロン株式会社 処理装置及び処理方法
JP3985899B2 (ja) * 2002-03-28 2007-10-03 株式会社日立国際電気 基板処理装置
US6884296B2 (en) * 2002-08-23 2005-04-26 Micron Technology, Inc. Reactors having gas distributors and methods for depositing materials onto micro-device workpieces
US20040040503A1 (en) * 2002-08-29 2004-03-04 Micron Technology, Inc. Micromachines for delivering precursors and gases for film deposition
US20040040502A1 (en) * 2002-08-29 2004-03-04 Micron Technology, Inc. Micromachines for delivering precursors and gases for film deposition
US7189940B2 (en) * 2002-12-04 2007-03-13 Btu International Inc. Plasma-assisted melting
US6812044B2 (en) * 2002-12-19 2004-11-02 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd Advanced control for plasma process
US6931188B2 (en) * 2003-02-21 2005-08-16 Weatherford/Lamb, Inc. Side-hole cane waveguide sensor
KR101070353B1 (ko) * 2003-06-25 2011-10-05 주성엔지니어링(주) 반도체 소자 제조장치의 가스 인젝터
US7282239B2 (en) * 2003-09-18 2007-10-16 Micron Technology, Inc. Systems and methods for depositing material onto microfeature workpieces in reaction chambers
US7647886B2 (en) 2003-10-15 2010-01-19 Micron Technology, Inc. Systems for depositing material onto workpieces in reaction chambers and methods for removing byproducts from reaction chambers
US7258892B2 (en) 2003-12-10 2007-08-21 Micron Technology, Inc. Methods and systems for controlling temperature during microfeature workpiece processing, e.g., CVD deposition
US7906393B2 (en) 2004-01-28 2011-03-15 Micron Technology, Inc. Methods for forming small-scale capacitor structures
JP4186831B2 (ja) * 2004-02-03 2008-11-26 日立金属株式会社 質量流量制御装置
US7708859B2 (en) 2004-04-30 2010-05-04 Lam Research Corporation Gas distribution system having fast gas switching capabilities
US20070066038A1 (en) 2004-04-30 2007-03-22 Lam Research Corporation Fast gas switching plasma processing apparatus
US8133554B2 (en) 2004-05-06 2012-03-13 Micron Technology, Inc. Methods for depositing material onto microfeature workpieces in reaction chambers and systems for depositing materials onto microfeature workpieces
US7699932B2 (en) 2004-06-02 2010-04-20 Micron Technology, Inc. Reactors, systems and methods for depositing thin films onto microfeature workpieces
EP1761947B1 (en) * 2004-06-29 2015-02-25 Unaxis USA Inc. Method for reducing aspect ratio dependent etching in time division multiplexed etch processes
JP4550507B2 (ja) * 2004-07-26 2010-09-22 株式会社日立ハイテクノロジーズ プラズマ処理装置
US7645707B2 (en) * 2005-03-30 2010-01-12 Lam Research Corporation Etch profile control
JP4689324B2 (ja) * 2005-04-04 2011-05-25 東京エレクトロン株式会社 成膜装置、成膜方法および記録媒体
US20070264443A1 (en) * 2006-05-09 2007-11-15 Applied Materials, Inc. Apparatus and method for avoidance of parasitic plasma in plasma source gas supply conduits
JP5034594B2 (ja) * 2007-03-27 2012-09-26 東京エレクトロン株式会社 成膜装置、成膜方法及び記憶媒体
US8235001B2 (en) * 2007-04-02 2012-08-07 Hitachi Kokusai Electric Inc. Substrate processing apparatus and method for manufacturing semiconductor device
US20090068767A1 (en) * 2007-09-12 2009-03-12 Lam Research Corporation Tuning via facet with minimal rie lag
JP5372353B2 (ja) * 2007-09-25 2013-12-18 株式会社フジキン 半導体製造装置用ガス供給装置
CN101809723B (zh) * 2007-09-27 2012-04-04 朗姆研究公司 蚀刻蚀刻层的方法和装置
WO2009042453A2 (en) * 2007-09-27 2009-04-02 Lam Research Corporation Profile control in dielectric etch
US8994270B2 (en) 2008-05-30 2015-03-31 Colorado State University Research Foundation System and methods for plasma application
US9288886B2 (en) 2008-05-30 2016-03-15 Colorado State University Research Foundation Plasma-based chemical source device and method of use thereof
WO2009146439A1 (en) 2008-05-30 2009-12-03 Colorado State University Research Foundation System, method and apparatus for generating plasma
US8222822B2 (en) 2009-10-27 2012-07-17 Tyco Healthcare Group Lp Inductively-coupled plasma device
CA2794895A1 (en) 2010-03-31 2011-10-06 Colorado State University Research Foundation Liquid-gas interface plasma device
CA2794902A1 (en) 2010-03-31 2011-10-06 Colorado State University Research Foundation Liquid-gas interface plasma device
US9348339B2 (en) 2010-09-29 2016-05-24 Mks Instruments, Inc. Method and apparatus for multiple-channel pulse gas delivery system
US8304262B2 (en) * 2011-02-17 2012-11-06 Lam Research Corporation Wiggling control for pseudo-hardmask
US10353408B2 (en) * 2011-02-25 2019-07-16 Mks Instruments, Inc. System for and method of fast pulse gas delivery
US10126760B2 (en) 2011-02-25 2018-11-13 Mks Instruments, Inc. System for and method of fast pulse gas delivery
US10031531B2 (en) * 2011-02-25 2018-07-24 Mks Instruments, Inc. System for and method of multiple channel fast pulse gas delivery
US8728239B2 (en) * 2011-07-29 2014-05-20 Asm America, Inc. Methods and apparatus for a gas panel with constant gas flow
US10128090B2 (en) 2012-02-22 2018-11-13 Lam Research Corporation RF impedance model based fault detection
US9842725B2 (en) 2013-01-31 2017-12-12 Lam Research Corporation Using modeling to determine ion energy associated with a plasma system
US9462672B2 (en) 2012-02-22 2016-10-04 Lam Research Corporation Adjustment of power and frequency based on three or more states
US9197196B2 (en) 2012-02-22 2015-11-24 Lam Research Corporation State-based adjustment of power and frequency
US10157729B2 (en) 2012-02-22 2018-12-18 Lam Research Corporation Soft pulsing
US9114666B2 (en) 2012-02-22 2015-08-25 Lam Research Corporation Methods and apparatus for controlling plasma in a plasma processing system
JP6017396B2 (ja) * 2012-12-18 2016-11-02 東京エレクトロン株式会社 薄膜形成方法および薄膜形成装置
US9532826B2 (en) 2013-03-06 2017-01-03 Covidien Lp System and method for sinus surgery
US9555145B2 (en) 2013-03-13 2017-01-31 Covidien Lp System and method for biofilm remediation
WO2014146008A2 (en) * 2013-03-15 2014-09-18 Starfire Industries Llc Scalable multi-role surface-wave plasma generator
US9275869B2 (en) 2013-08-02 2016-03-01 Lam Research Corporation Fast-gas switching for etching
US9594105B2 (en) 2014-01-10 2017-03-14 Lam Research Corporation Cable power loss determination for virtual metrology
US10950421B2 (en) 2014-04-21 2021-03-16 Lam Research Corporation Using modeling for identifying a location of a fault in an RF transmission system for a plasma system
JP6284825B2 (ja) 2014-05-19 2018-02-28 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置
US10100407B2 (en) * 2014-12-19 2018-10-16 Lam Research Corporation Hardware and process for film uniformity improvement
US9761459B2 (en) 2015-08-05 2017-09-12 Lam Research Corporation Systems and methods for reverse pulsing
EP3432345A4 (en) * 2016-03-16 2019-10-09 Zeon Corporation PLASMA ETCHING PROCESS
US9852924B1 (en) * 2016-08-24 2017-12-26 Lam Research Corporation Line edge roughness improvement with sidewall sputtering
TWI602238B (zh) * 2016-11-30 2017-10-11 財團法人工業技術研究院 氣相蝕刻反應裝置與氣相蝕刻方法
US10895539B2 (en) * 2017-10-20 2021-01-19 Lam Research Corporation In-situ chamber clean end point detection systems and methods using computer vision systems
JP7168510B2 (ja) * 2019-03-29 2022-11-09 日本特殊陶業株式会社 放電制御装置および方法
US11940819B1 (en) * 2023-01-20 2024-03-26 Applied Materials, Inc. Mass flow controller based fast gas exchange

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4780169A (en) * 1987-05-11 1988-10-25 Tegal Corporation Non-uniform gas inlet for dry etching apparatus
JPH0473287A (ja) 1990-07-11 1992-03-09 Mitsubishi Electric Corp 抄紙機の制御装置
DE4025396A1 (de) * 1990-08-10 1992-02-13 Leybold Ag Einrichtung fuer die herstellung eines plasmas
JP3288490B2 (ja) * 1993-07-09 2002-06-04 富士通株式会社 半導体装置の製造方法及び半導体装置の製造装置
JP2942138B2 (ja) 1994-03-22 1999-08-30 三菱電機株式会社 プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JPH10223607A (ja) 1997-02-03 1998-08-21 Mitsubishi Electric Corp プラズマ処理装置
JPH10270430A (ja) 1997-03-27 1998-10-09 Mitsubishi Electric Corp プラズマ処理装置
JPH10270429A (ja) 1997-03-27 1998-10-09 Mitsubishi Electric Corp プラズマ処理装置

Cited By (38)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002031858A3 (en) * 2000-10-06 2002-09-06 Lam Res Corp Gas distribution apparatus for semiconductor processing
US6508913B2 (en) 2000-10-06 2003-01-21 Lam Research Corporation Gas distribution apparatus for semiconductor processing
WO2002031858A2 (en) * 2000-10-06 2002-04-18 Lam Research Corporation Gas distribution apparatus for semiconductor processing
WO2002071463A1 (en) * 2001-03-02 2002-09-12 Tokyo Electron Limited Shower head gas injection apparatus with secondary high pressure pulsed gas injection
US8877000B2 (en) 2001-03-02 2014-11-04 Tokyo Electron Limited Shower head gas injection apparatus with secondary high pressure pulsed gas injection
JP4713757B2 (ja) * 2001-04-20 2011-06-29 電気興業株式会社 高周波焼入方法
JP2002317224A (ja) * 2001-04-20 2002-10-31 Denki Kogyo Co Ltd 高周波焼入方法
JP2006040609A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Naohisa Goto プラズマ処理装置および方法、並びにフラットパネルディスプレイ装置の製造方法
WO2006009281A1 (ja) * 2004-07-23 2006-01-26 National University Corporation Tohoku University プラズマ処理装置および方法、並びにフラットパネルディスプレイ装置の製造方法
JP2007234867A (ja) * 2006-03-01 2007-09-13 Toshiba Corp 加工形状シミュレーション方法、半導体装置の製造方法及び加工形状シミュレーションシステム
JP2008103679A (ja) * 2006-10-18 2008-05-01 Advanced Micro-Fabrication Equipment Inc Asia 半導体ワーク処理反応器に用いられるガス分配装置及びその反応器
US8053254B2 (en) 2008-05-26 2011-11-08 Mitsubishi Electric Corporation Apparatus for forming thin film and method of manufacturing semiconductor film
US8474403B2 (en) 2008-05-26 2013-07-02 Mitsubishi Electric Corporation Apparatus for forming thin film and method of manufacturing semiconductor film
JP2011086887A (ja) * 2009-10-19 2011-04-28 Shin Etsu Handotai Co Ltd エピタキシャル成長装置
JP2015505421A (ja) * 2011-12-28 2015-02-19 ラム リサーチ コーポレーションLam Research Corporation プラズマ処理システムにおける混合モードパルシングエッチング
JP2013197594A (ja) * 2012-03-21 2013-09-30 Fei Co 複数ガス注入システム
US9728375B2 (en) 2012-03-21 2017-08-08 Fei Company Multiple gas injection system
JP2014156654A (ja) * 2013-02-15 2014-08-28 Aixtron Se Cvdリアクタ用ガス分配器
US11171021B2 (en) 2013-04-05 2021-11-09 Lam Research Corporation Internal plasma grid for semiconductor fabrication
US10224221B2 (en) 2013-04-05 2019-03-05 Lam Research Corporation Internal plasma grid for semiconductor fabrication
JP2015019065A (ja) * 2013-07-11 2015-01-29 ラム リサーチ コーポレーションLam Research Corporation イオン加速器を備えるデュアルチャンバプラズマエッチング装置
US10134605B2 (en) 2013-07-11 2018-11-20 Lam Research Corporation Dual chamber plasma etcher with ion accelerator
JP2015023049A (ja) * 2013-07-16 2015-02-02 株式会社ディスコ プラズマエッチング装置
WO2016121075A1 (ja) * 2015-01-30 2016-08-04 株式会社 日立ハイテクノロジーズ 真空処理装置
JP6047672B1 (ja) * 2015-01-30 2016-12-21 株式会社日立ハイテクノロジーズ 真空処理装置
KR101842527B1 (ko) * 2015-01-30 2018-03-27 가부시키가이샤 히다치 하이테크놀로지즈 진공 처리 장치
US10453695B2 (en) 2017-03-21 2019-10-22 Hitachi High-Technologies Corporation Plasma processing apparatus and plasma processing method
KR20180106816A (ko) 2017-03-21 2018-10-01 가부시키가이샤 히다치 하이테크놀로지즈 플라스마 처리 장치 및 플라스마 처리 방법
JP2019110215A (ja) * 2017-12-19 2019-07-04 株式会社日立ハイテクノロジーズ プラズマ処理装置
TWI707609B (zh) * 2017-12-19 2020-10-11 日商日立全球先端科技股份有限公司 電漿處理裝置
US11355319B2 (en) 2017-12-19 2022-06-07 Hitachi High-Tech Corporation Plasma processing apparatus
US11776792B2 (en) 2020-04-03 2023-10-03 Hitachi High-Tech Corporation Plasma processing apparatus and plasma processing method
WO2021257773A1 (en) * 2020-06-17 2021-12-23 Applied Materials, Inc. High temperature chemical vapor deposition lid
US11447866B2 (en) 2020-06-17 2022-09-20 Applied Materials, Inc. High temperature chemical vapor deposition lid
US11732358B2 (en) 2020-06-17 2023-08-22 Applied Materials, Inc. High temperature chemical vapor deposition lid
CN113551710A (zh) * 2021-07-28 2021-10-26 富时精工(南京)有限公司 基于物联网的等离子体反应腔内气体流量控制系统及方法
CN113551710B (zh) * 2021-07-28 2022-03-15 富时精工(南京)有限公司 基于物联网的等离子体反应腔内气体流量控制系统及方法
WO2024202760A1 (ja) * 2023-03-30 2024-10-03 東京エレクトロン株式会社 エッチング方法及びエッチング装置

Also Published As

Publication number Publication date
US6287980B1 (en) 2001-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000306884A (ja) プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法
JP3157605B2 (ja) プラズマ処理装置
US6626185B2 (en) Method of depositing a silicon containing layer on a semiconductor substrate
US6796269B2 (en) Apparatus and method for monitoring plasma processing apparatus
JP3243740B2 (ja) 工程の安定性を得るために温度制御を行うホット・ウォール反応性イオン・エッチング
US20090294063A1 (en) Plasma processing apparatus
EP0103461A2 (en) Plasma deposition method and apparatus
US6447691B1 (en) Method for detecting end point of plasma etching, and plasma etching apparatus
JPH02166732A (ja) 低圧プラズマのための方法および装置
Curley et al. Negative ions in single and dual frequency capacitively coupled fluorocarbon plasmas
JP2013214584A (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
US6815369B2 (en) Method for monitoring deposition reaction during processing the surface of a semiconductor substrate
US7183219B1 (en) Method of plasma processing
JPH09129594A (ja) ドライエッチング方法及び装置
CN112424911B (zh) 等离子体处理装置以及等离子体处理方法
JP4127435B2 (ja) 原子状ラジカル測定方法及び装置
JPH0622217B2 (ja) 表面処理装置及び表面処理方法
JPH10335308A (ja) プラズマ処理方法
JPH0237698A (ja) プラズマ発生方法および薄膜堆積方法
CN113782412B (zh) 蚀刻方法和基板处理装置
JP7343944B2 (ja) ガス分析装置および制御方法
JPH09186134A (ja) ドライエッチング方法
JPH09145675A (ja) 中性ラジカル測定方法及び中性ラジカル測定装置
JPH0426781A (ja) プラズマ処理方法およびその装置
JP2002270588A (ja) エッチング装置およびエッチング方法