JP2000280357A - 三次元造形装置および三次元造形方法 - Google Patents

三次元造形装置および三次元造形方法

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JP2000280357A
JP2000280357A JP11086912A JP8691299A JP2000280357A JP 2000280357 A JP2000280357 A JP 2000280357A JP 11086912 A JP11086912 A JP 11086912A JP 8691299 A JP8691299 A JP 8691299A JP 2000280357 A JP2000280357 A JP 2000280357A
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resin
dimensional
ink
modeling
white
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JP11086912A
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English (en)
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Shigeaki Tochimoto
茂昭 栃本
Toshio Norita
寿夫 糊田
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短時間かつ低コストで三次元造形物に対する
彩色を行うとともに、色の濃淡や階調を容易かつ鮮明に
三次元造形物に再現すること。 【解決手段】 三次元造形装置10において、ノズルヘ
ッド15には複数の吐出ノズル15a〜15eが設けら
れており、このうち吐出ノズル15a〜15cはY,
M,Cの着色された樹脂を吐出し、吐出ノズル15dは
白色(W)の樹脂を吐出する。白色(W)の樹脂を使用
することにより、Y,M,Cの3色だけでは表現できな
い明るい色も表現することが可能になり、三次元造形物
21の造形過程において彩色を行うことができるととも
に、色の濃淡や階調をも再現することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、三次元造形装置
および三次元造形方法に関するものであって、とりわけ
樹脂を液体あるいは流体状態でインクジェット方式等に
よって噴出し、硬化させ、これを積層することによっ
て、目的とする三次元造形物を製造する三次元造形装置
および三次元造形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、立体的な造形対象物を平行な
複数の面で切断した各断面ごとに樹脂を順次積層するこ
とによって立体造形を行い、造形対象物の三次元モデル
となる造形物を生成する装置が知られている。
【0003】図23は、このような従来の三次元造形装
置100を示す概略図である。この三次元造形装置10
0において、コンピュータ111は三次元形状の造形対
象物をデータ化し、それを幾層もの薄い断面体にスライ
スして得られる断面データの送り出しを行う。駆動制御
部112はコンピュータ111からの断面データを取り
込み、そのデータに従って、インクジェットヘッド11
5、XY方向駆動部113およびZ方向駆動部114を
制御する。この駆動制御部112の制御により、XY方
向駆動部113が作動するとともにインクジェットヘッ
ド115より熱可塑性樹脂を小滴として吐出することに
より、コンピュータ111から与えられた断面データに
基づく断面形状が造形される。そしてステージ116上
にて吐出された熱可塑性樹脂は放熱・冷却されて溶融状
態から固体に変化して硬化する。このような動作によっ
て一層分の断面体すなわち層体が作り出される。
【0004】その後、駆動制御部112によってZ方向
駆動部114が制御され、ステージ116は一層分の厚
さに相当する距離だけ降下する。そして上記と同様の動
作を行うことにより一層目の上側に新たな層が積層され
る。このように連続的に作り出された幾層もの薄い層体
が積層されて造形物117が造形される。
【0005】また、造形物117がオーバーハング形状
を有する場合には、コンピュータ111において造形対
象物のデータ化を行う際に必要に応じてオーバーハング
支持部形状が付加される。そして駆動制御部112は、
上記造形物の造形と同時に、そのオーバーハング支持部
形状に基づいて造形物を造形するための熱可塑性樹脂と
は溶融温度の異なる熱可塑性樹脂をインクジェットヘッ
ド118から小滴として吐出させることによりオーバー
ハング支持部119を形成する。
【0006】そして、積層完了後に造形物を上記支持部
用樹脂の融点より高く、上記造形物用樹脂の融点より低
い温度に加熱・保温することにより、オーバーハング支
持部119を形成している樹脂を溶融除去することがで
き、所望の三次元造形物を得ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
三次元造形装置、あるいは射出成形機や切削加工機で
は、作成された三次元造形物は二材成形等の特殊な場合
を除き、単一樹脂材料で形成されるため単一の着色状態
でしかない。そのため、三次元造形物に彩色が必要な場
合にはその後工程でデザイナーが模様を描いたり、色付
けを行ったりしなければならず、時間と費用が必要以上
にかかるという問題があった。
【0008】すなわち、複数の色を有する三次元造形物
を作成する場合や任意の混合色からなる三次元造形物を
作成する場合、従来の装置を使用すると短時間かつ低コ
ストで最終的な三次元造形物の生成を行うことができ
ず、造形後に人手に頼らざるを得なかったのである。
【0009】そこで、この発明は、短時間かつ低コスト
で三次元造形物に対する彩色を行うことができるととも
に、色の濃淡や階調を三次元造形物に対して容易かつ鮮
明に再現することのできる三次元造形装置および三次元
造形方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、造形対象物を平行な複数
の面で切断した各断面に対応する層体を、複数の材料を
吐出することによって形成し、前記層体を順次積層して
いくことで前記造形対象物の三次元造形物を生成する三
次元造形装置であって、前記複数の材料が、白色の材料
と、白色以外の複数色の材料とを含むことを特徴として
いる。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の三次元造形装置において、前記複数の材料が、白色の
樹脂を含むそれぞれ異なる色成分に着色された複数の樹
脂であることを特徴としている。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の三次元造形装置において、前記複数の樹脂は、黒色の
樹脂を含むことを特徴としている。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項2または
請求項3に記載の三次元造形装置において、前記複数の
樹脂が、イエローに着色された樹脂とシアンに着色され
た樹脂とマゼンタに着色された樹脂とを含むことを特徴
としている。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
の三次元造形装置において、前記複数の材料が、造形用
の樹脂と、白色を含むそれぞれ異なる色成分で構成され
る複数色のインクとを含むことを特徴としている。
【0015】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の三次元造形装置において、前記複数色のインクが、黒
色のインクを含むことを特徴としている。
【0016】請求項7に記載の発明は、請求項5または
請求項6に記載の三次元造形装置において、前記複数色
のインクが、イエローのインクとシアンのインクとマゼ
ンタのインクとを含むことを特徴としている。
【0017】請求項8に記載の発明は、造形対象物を平
行な複数の面で切断した各断面に対応する層体を、所定
の材料を吐出することによって形成し、前記層体を順次
積層していくことで前記造形対象物の三次元造形物を生
成する三次元造形方法であって、前記各断面ごとに彩色
情報を生成する工程と、白色の材料と白色以外の複数色
の材料とを含む複数の材料を個別に吐出する吐出ノズル
と前記複数の材料を順次積層していくステージとを、相
対的に移動させつつ、前記彩色情報に基づいて前記吐出
ノズルから前記複数の材料を吐出させる工程とを有して
いる。
【0018】
【発明の実施の形態】<1.第1の実施の形態>この実
施形態では、三次元造形物を造形するための樹脂とし
て、白色の樹脂を含むそれぞれ異なる色成分に着色され
た複数の樹脂を使用することにより、造形過程において
短時間かつ低コストで三次元造形物に対する彩色を行う
ことができるとともに、色の濃淡や階調を三次元造形物
に対して容易かつ鮮明に再現することのできる構成を示
す。
【0019】以下、この発明の第1の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。
【0020】<1−1.三次元造形装置の全体的構成>
図1は、この実施形態における三次元造形装置10を示
す概略図である。この三次元造形装置10は、コンピュ
ータ11と駆動制御部12とXY方向駆動部13とZ方
向駆動部14とノズルヘッド15とタンク部18と溶融
部19とステージ20とを備えて構成される。
【0021】コンピュータ11は内部にCPUやメモリ
等を備えて構成される一般的な卓上型コンピュータ等で
ある。このコンピュータ11は三次元形状の造形対象物
をデータ化し、それを幾層もの薄い断面体にスライスし
て得られる断面データを駆動制御部12に対して出力す
る。
【0022】駆動制御部12は、XY方向駆動部13と
Z方向駆動部14と溶融部19とノズルヘッド15とス
テージ20とをそれぞれに駆動制御する制御手段として
機能する。駆動制御部12はコンピュータ11から断面
データを取得すると、その断面データに基づいて上記の
各部に対して駆動指令を与えることによりステージ20
上に一層ごとの断面形状を積層していく。
【0023】XY方向駆動部13はノズルヘッド15を
X軸およびY軸によって規定される平面内で移動させる
べく設けられた駆動手段であり、駆動制御部12からの
駆動指令に基づいてノズルヘッド15をその平面におけ
る駆動範囲内で任意の位置に移動させることができる。
【0024】Z方向駆動部14はステージ20上に三次
元造形物の一層分の造形または数層分の造形が行われる
ごとにステージ20を下降させるべく設けられた駆動手
段であり、駆動制御部12からの駆動指令に基づいてス
テージ20を鉛直なZ軸に沿って移動させる。このZ方
向駆動部14が三次元造形物の造形が進むにつれてステ
ージ20を下降させていくことにより、ステージ20上
に積層生成される三次元造形物とノズルヘッド15とが
接触することを回避することができるのである。
【0025】タンク部18はそれぞれ異なる種類の熱可
塑性樹脂を収容する複数のタンク18a〜18eを備え
る。それぞれのタンク18a〜18eには、常温で固体
状態であり、スティックのような塊状、ペレット状、あ
るいは粉末状の熱可塑性樹脂が収容される。また、溶融
部19にはタンク部18に設けられたタンク18a〜1
8eのそれぞれに個別に温度調整が可能な溶融ヒータ1
9a〜19eが設けられている。したがって、タンク1
8a〜18eのそれぞれに収容される熱可塑性樹脂はそ
れぞれのタンク下方に設けられた溶融ヒータ19a〜1
9eによって加熱・溶融されるのである。
【0026】ノズルヘッド15はXY方向駆動部13の
下部に固定されており、XY方向駆動部13とともに一
体となってXY平面内で移動自在となっている。また、
ノズルヘッド15はタンク部18のタンク数と同数の吐
出ノズル15a〜15eを備えており、各タンク18a
〜18eにおいて溶融された熱可塑性樹脂は対応して設
けられた各吐出ノズル15a〜15eに加熱保温状態で
供給される。各吐出ノズル15a〜15eは溶融された
熱可塑性樹脂を例えばインクジェット方式等で微小な液
滴として吐出(噴出)するノズルである。各吐出ノズル
15a〜15eによる熱可塑性樹脂の吐出は駆動制御部
12によって個別に制御されており、各吐出ノズル15
a〜15eから吐出される熱可塑性樹脂はノズルヘッド
15に対向する位置に設けられているステージ20上に
付着する。なお、吐出ノズル15eはオーバーハング形
状を支持する支持部用となる樹脂を吐出する支持部用ノ
ズルである。
【0027】ステージ20は三次元造形物を生成するた
めの基盤として機能し、各吐出ノズル15a〜15eか
ら吐出された熱可塑性樹脂はステージ20上にて放熱・
冷却されて溶融状態から固体に変化して硬化する。
【0028】なお、ステージ20の上面側すなわち造形
面側には複数の小領域に分割されるとともに各小領域に
は分割ステージ20aが配置されている。これらの各分
割ステージ20aは駆動制御部12の制御指令によって
独立した昇降動作を行う。
【0029】この実施の形態では、複数の色を有する三
次元造形物や任意の混合色からなる三次元造形物を作成
するために、三次元造形物に対する着色剤としてそれぞ
れ異なる色成分に着色された複数の樹脂を使用する。ま
た、三次元造形物において彩色が必要のない部分にまで
着色用樹脂を使用して造形を行うことは、効率的な造形
を妨げることになるため、そのような部分については白
色の造形用樹脂を使用する。
【0030】このため、上記のタンク部18の各タンク
18a〜18eのうち、タンク18a〜18cには三次
元造形物に対して彩色を行うためにそれぞれ異なる色成
分に着色された着色用の樹脂が収容されており、タンク
18dには主として彩色の必要のない部分を造形するた
めのW(白色)の造形用の樹脂が収容されている。な
お、造形用樹脂としては自然の状態で白色のものを使用
してもよいし、白色に着色された樹脂を使用してもよ
い。
【0031】また、タンク18a〜18cにはそれぞれ
Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)に着色
された樹脂(着色用樹脂)が収容されており、タンク1
8eには支持部用樹脂が収容されている。なお、支持部
用樹脂以外の樹脂はそれぞれ同一の樹脂材料であっても
よいし、異なる樹脂材料であってもよい。
【0032】また、この実施の形態では積層造形に用い
る樹脂の一例として上記のように熱可塑性樹脂を利用す
る。室温では固体であり、かつ融点が低く、溶融粘度の
低い樹脂が造形容易であり、例えば高分子量のポリスチ
レン、ポリカプロラクトンなどが挙げられる。
【0033】また、熱可塑性樹脂以外にも光硬化性樹脂
や熱硬化性樹脂を利用することも可能であるが、その場
合には、上述した溶融部19は不必要となる反面、ステ
ージ20上に付着した樹脂を硬化させるためのエネルギ
ー線照射装置が必要となる。
【0034】オーバーハング支持部22を形成するため
の支持部用樹脂としては、三次元造形物を構成する造形
用および着色用の樹脂よりも融点の低い熱可塑性樹脂を
用いる。例えばワックス系の樹脂、アジペート系エステ
ルなどがある。そのような支持部用樹脂を使用すること
によって、オーバーハング支持部22を含む積層完了後
の造形物の温度を支持部用樹脂の融点以上であり、か
つ、造形用および着色用樹脂の融点以下である温度下に
おくことで、支持部用樹脂のみを溶融・除去することで
所望の三次元造形物の完成品を得ることができるのであ
る。
【0035】<1−2.三次元造形装置10における動
作>次に、この三次元造形装置10における動作につい
て説明する。図2はこの実施形態における三次元造形装
置10の動作の一例を示すフローチャートである。
【0036】まず、コンピュータ11が、三次元形状で
あり表面にカラー模様等が施された造形対象物がモデル
データとしてデータ化される(ステップS1)。造形す
るためのもとになる造形対象物のデータには一般の三次
元CADモデリングソフトウェアで作成されるカラー三
次元モデルデータを使用することができる。また、三次
元形状入力装置で計測された形状データおよびテクスチ
ャを利用することも可能である。
【0037】このようにして得られるモデルデータにお
いて色情報は三次元モデルの表面にのみ付与されている
場合と、三次元モデルの内部まで付与されている場合と
がある。後者の場合でも造形に際してモデル表面の色情
報のみを使用することも可能であるし、モデル内部の色
情報も使用することも可能である。
【0038】また、このデータ化を行うとき、造形対象
物がオーバーハング形状を有する場合にはオーバーハン
グ支持部形状が付加される。
【0039】そして、そのモデルデータから造形対象物
をスライスした各断面ごとの断面データを生成する(ス
テップS2)。モデルデータから積層する樹脂の一層分
の厚みに相当する厚さピッチでスライスされた断面体を
切り出し、断面形状および彩色領域のデータを作成す
る。
【0040】図3はステップS2で生成される断面デー
タの一例を示す図である。図3に示すように、モデルデ
ータからある断面体を切り出し、格子状に細分化し、各
ボクセルごとに色情報を持たせた断面データを得ること
ができる。つまり、この断面データでは二次元画像のビ
ットマップと同様の形態で色情報を持つことができるの
である。
【0041】なお、この断面データにはオーバーハング
形状を有する場合には、そのオーバーハング形状を支持
するために造形する支持部情報も含まれている。そし
て、コンピュータ11で生成された断面データは駆動制
御部12に送られる。
【0042】ステップS3においては造形対象物を造形
する際の積層厚さ(例えば、三次元造形物の高さ寸法
等)に関する情報がコンピュータ11から駆動制御部1
2に入力される。
【0043】次のステップS4以降については駆動制御
部12が各部を制御することによって行われる動作であ
る。ステップS4ではステージ20を一層目の断面形状
(すなわち、最初の層体)を吐出造形するために適した
位置に上昇させる。これにより、ステージ20とノズル
ヘッド15との位置関係は所定の位置関係となり、ノズ
ルヘッド15の各吐出ノズル15a〜15eから吐出さ
れる樹脂はステージ20上の適切な位置に付着するので
ある。
【0044】そしてステージ20の移動が終了するとス
テップS5に進み、駆動制御部12の内部に設けられた
図示しないデータ変換手段で断面データに対して階調変
換等のデータ変換が行われ、各吐出ノズル15a〜15
eから吐出される液滴サイズに適した層形状や彩色等に
関する情報が生成される。
【0045】ステップS6では上記のデータ変換によっ
て生成された層形状、彩色情報に従って駆動制御部12
がXY方向駆動部13に駆動指令を与えることによりノ
ズルヘッド15を所定方向に移動させるとともに、その
移動に伴って各吐出ノズル15a〜15eからの樹脂の
吐出を適宜に行わせる。
【0046】そして、三次元造形物の彩色部分について
樹脂の吐出を行う際には造形対象物から導かれた彩色情
報に基づいてY,M,C,Wの樹脂を吐出することによ
り、三次元造形物の造形過程におけるカラー造形を行
う。一方、三次元造形物において彩色を施す必要のない
部分について樹脂の吐出を行う際には造形用として使用
されるWの樹脂を吐出することにより、三次元造形物の
造形を行う。
【0047】また、オーバーハング形状を有する場合に
はオーバーハング部を支持するオーバーハング支持部2
2を造形するために支持部用樹脂を吐出する。
【0048】ステージ20上に付着する樹脂は自然放熱
又はステージ20の内部側に設けられた図示しない冷却
手段によって冷却されて溶融状態から固体に変化して硬
化する。
【0049】このようにしてステップS6において三次
元造形物の一層分の断面体である層体の造形が行われる
のである。
【0050】そして、一層分の造形が終了するとステッ
プS7に進んで、駆動制御部12が三次元造形物の造形
が完了したかどうかを判断し、「NO」と判断された場
合はさらに次の層の造形を行うべくステップS4に戻
り、「YES」と判断された場合は造形動作は終了す
る。
【0051】なお、ステップS4に戻った場合は、ステ
ージ20を造形された一層の高さ寸法分だけ下降させ、
次の層の造形時においてノズルヘッド15とステージ2
0上に積層されていく造形物との位置関係を適切な位置
関係に修正する。
【0052】そして上記の動作を繰り返すことにより、
一層目の上側に二層目の新たな層体が積層されるのであ
る。このような動作を断面体の数の分だけ繰り返すこと
により、ステージ20上に一層ごとのカラー化された層
体が順次積層されていき最終的に造形対象物の三次元造
形物21がステージ20上に造形されるのである。そし
て造形される三次元造形物21には彩色が施されたもの
となる。
【0053】このようにして得られる三次元造形物21
を図4に示す。図4(a)は三次元造形物21の断面を
示したものであり、図4(b)は(a)におけるA部分
を拡大表示したものである。図4(b)において、三次
元造形物21の表面側付近21aには斜線領域で示すよ
うにY,M,Cの樹脂によって彩色が施されるととも
に、内部側21bはWの樹脂によって造形が行われてい
る。つまり、図4(b)における彩色部分は、着色用ノ
ズルである吐出ノズル15a〜15cから着色された樹
脂が吐出されて形成されたものであり、彩色部分でない
内部側部分は、造形用ノズルである吐出ノズル15dか
ら造形用樹脂が吐出されて形成されたものである。
【0054】したがって、この実施の形態における三次
元造形装置10のような構成とすることにより、三次元
造形物の造形過程において彩色を施すことができ、人手
に頼ることなく短時間で低コストかつ容易にカラー造形
を行うことができるのである。また、白色の樹脂を使用
することにより、Y,M,Cの3色のみでは表現できな
い明るい色等も表現することが可能になり、色の濃淡や
階調を三次元造形物に対して容易かつ鮮明に再現するこ
とができる。
【0055】なお、図4(b)において、彩色が施され
る領域が三次元造形物21の表面だけでなく、若干内部
側領域まで及んでいるのは、厳密に表面だけを彩色する
ことはノズルヘッド15の移動量と各樹脂の吐出タイミ
ングとに対する高精度な制御が必要であるため、断面デ
ータにおいて彩色情報を所定幅だけ内部側までオフセッ
トさせているからである。また、図4(b)のように彩
色領域を所定幅分だけ内部側に形成することにより、そ
の後に三次元造形物21の表面に傷等が生じた場合であ
っても内部用樹脂の白色が露呈することを防止すること
ができるのである。その一方で、表面だけに彩色領域を
造形するように高精度な制御を行えば、彩色用の樹脂の
使用量を減少させることができるのである。
【0056】三次元造形物21がオーバーハング形状を
有する場合には、図2に示すフローチャートが終了した
ときにはオーバーハング支持部22が一体となって造形
されている。このため、造形完了後、三次元造形物を支
持部用樹脂の融点よりも高く、かつ、他の樹脂の融点よ
りも低い温度下に置くことでオーバーハング支持部22
のみを溶融させて取り除く。このように支持部用樹脂を
使用することによって造形対象物が複雑な形状であって
もその三次元造形物を生成することができるのである。
【0057】以上、この実施形態における三次元造形装
置10の概略構成とその動作について説明したが、コン
ピュータ11にCAD/CAM/CAEのシステムを導
入すれば、造形の際のスピードアップ化とデザインの質
的向上をおしすすめることも可能である。
【0058】<1−3.彩色について>次に、この実施
形態における造形過程での彩色について説明する。この
実施形態では、三次元造形物21の彩色部分にY,M,
Cの3原色に着色された複数の樹脂を積層していくこと
により、三次元造形物21の造形過程での彩色を行って
いる。
【0059】着色用としての吐出ノズル15a〜15c
のそれぞれからは減色混合によって異なる色成分を表現
することができるY,M,Cの各色成分に着色された樹
脂が吐出される一方、造形用としての吐出ノズル15d
からは白色の樹脂が吐出される。
【0060】このように吐出ノズル15dから吐出され
る三次元造形物21の造形用として白色の樹脂を使用す
ることにより、各吐出ノズル15a〜15dから吐出さ
れる微小な樹脂の液滴の集合によって混色あるいは色の
階調を表現することができる。
【0061】一般に、彩色を行うためにはY,M,Cの
三原色を混色すればよいが、色の濃淡を表現するために
は三原色に加えて白色に着色された樹脂を吐出して混色
することが有効となる。一般のプリンタ等では白色の紙
にインク、トナー等で字、画像をプリントしていくた
め、基材となる紙の白色を利用すれば白色インクは必要
ではなく、Y,M,Cの三色を使用するだけで原理的に
各色成分の濃淡を表現することができる。しかしなが
ら、三次元造形のように基材となるものが存在しない場
合には白色の樹脂を使用することが特に有益となるので
ある。
【0062】つまり、Y,M,Cの各色成分を混合する
ことによって暗い色を表現することができることができ
るが、白色は表現することはできないため、造形用とし
て白色の樹脂を準備し、この白色の樹脂を彩色の際にも
使用すれば、三次元造形物21に対して色の濃淡や階調
を容易かつ鮮明に再現することが可能になる。
【0063】このようにして三次元造形物21に彩色を
施す際の濃淡を表示する場合の樹脂の吐出形態の一例に
ついて説明する。
【0064】図5は、シアンについての階調表現の一例
を示す図である。駆動制御部12において所定の階調変
換が行われると、断面データに含まれる多値の階調デー
タは一定領域を有する2値データに変換される。この2
値データは各吐出ノズル15a〜15eをON/OFF
制御するための情報となる。
【0065】図5にはこの一定領域を示しており、この
彩色のための一定領域内への各色成分の樹脂の吐出パタ
ーンを変化させることにより、階調表現や混合色表現を
行うことが可能になる。淡いシアンを表示する場合には
一定領域にシアンを1滴吐出し、他の領域にはホワイト
を吐出する。また、濃いシアンを表示する場合には一定
領域の全体にシアンを4滴吐出する。このように一定領
域に対するシアンの樹脂とホワイトの樹脂との吐出割合
を変化させることにより、淡いシアンから濃いシアンへ
の階調変化を適切に表現することが可能になる。
【0066】なお、図5の例では説明の都合上、階調変
換によって生じる彩色のための一定領域を4個の吐出領
域で示しているが、これに限定するものではない。例え
ば、断面データにおいて256階調を有している場合で
あってその階調を低下させずにON/OFF制御のため
の2値データに変換する場合、一定領域内には256個
の吐出領域が定められる。
【0067】次に、図6は淡いシアンから淡いイエロー
へ変化する表現の一例を示す図である。図6の左端は淡
いシアンを表現する際のCとWとの吐出パターンであ
り、右端は淡いイエローを表現する際のYとWとの吐出
パターンである。淡いシアンからシアンとイエローとの
混合色を経て淡いイエローへと変化させる際には図6に
示すように一定領域内へのCとYとWとを吐出する割合
をしだいに変化させていくことによってそのような色の
変化を表現することが可能になる。
【0068】また、図7には上記の彩色のための一定領
域が複数個集合したものを示している。図7(a)はC
とWとの吐出パターンを示しており、図7(b)は
(a)の吐出パターンによって表現される彩色形態を具
体的に示している。図7に示すように駆動制御部12が
吐出パターンを制御することによって三次元造形物21
の造形過程における彩色を行うことが可能になる。
【0069】ところで、隣接する複数の一定領域におい
て同一の階調を表示しようとする場合、吐出パターンが
同一であるとそのパターンの規則的配置によって造形対
象物にはない模様が三次元造形物21上に現れる場合が
ある。このような事態を回避するために同一の階調を表
示する場合であっても吐出パターンを変化させることが
好ましい。図8は吐出パターンを変化させる例を示す図
であり、(a)は1滴のシアンに対して3滴のホワイ
ト、(b)は2滴のシアンに対して2滴のホワイト、
(c)は3滴のシアンに対して1滴のホワイトをそれぞ
れ吐出する例を示している。同じ階調が隣接する場合に
は駆動制御部12が吐出パターン決定手段として機能
し、各吐出ノズル15a〜15dからの吐出パターンを
シアンが1滴の場合は図8(a)に示すように、またシ
アンが2滴の場合は図8(b)に示すように、さらにシ
アンが3滴の場合は図8(c)に示すようにそれぞれ変
化させることにより、造形対象物にはない模様が三次元
造形物21上に現れることを回避することができる。こ
こで、図8(a)、(b)、(c)の各図においていず
れの吐出パターンを選択するかはランダムに決定しても
よいし、規則的に決定してもよい。
【0070】このようにこの実施形態では、三次元造形
物21の着色部分を造形する際に着色用としてY,M,
Cに着色された樹脂に加えて、造形用として準備された
W(白色)の樹脂を使用するとともに、彩色部分以外の
部分を造形する際には造形用としてのW(白色)の樹脂
のみを使用することにより、造形過程において造形対象
物に対応した彩色を施していくことができるとともに、
色の濃淡や階調を三次元造形物に対して容易かつ鮮明に
再現することができる。
【0071】なお、吐出ノズル15a〜15cから吐出
される着色された樹脂はそれぞれ他の色成分(例えば、
R(赤),G(緑),B(青)等)に着色されていても
よいが、Y,M,Cの三原色に着色された樹脂を使用し
てこれらを混合することにより、三次元造形物21に中
間色等の全ての色成分の彩色することができるという効
果がある。
【0072】さらに、三次元造形物21の表面側に黒色
を再現する場合には、Y,M,Cの三色を吐出すること
で黒色を表現することができるが、鮮明な黒色を再現す
るために別途黒色に着色された樹脂を吐出するための吐
出ノズルを設けてもよい。
【0073】<1−4.ノズルヘッドの構成>次に、上
記の三次元造形装置10におけるノズルヘッド15の構
成例について説明する。
【0074】ノズルヘッド15における各吐出ノズル1
5a〜15eはそれぞれに圧電アクチュエータ等の圧力
発生手段が設けられており、当該圧力発生手段によって
ノズル内部に供給される溶融状態の樹脂に対して一定の
圧力が付与されてノズル先端部から液滴状の樹脂が吐出
されるように構成されている。
【0075】このような構成にすることにより、駆動制
御部12が各吐出ノズル15a〜15eの圧力発生手段
を独立に駆動制御することが可能になり、それによって
各色に着色された樹脂やその他の樹脂の吐出を個別に制
御することができるのである。
【0076】また、このようにノズルヘッド15に設け
られる各吐出ノズル15a〜15eが個別に制御可能で
あることから、ノズルヘッド15の構成例についてもい
くつかの実施例が考えられる。
【0077】まず第1に、上記のように個別に制御可能
なノズルヘッド15では、図1に示すような複数の吐出
ノズル15a〜15eが直線状に配置されたノズルユニ
ットをさらに複数個並設することが考えられる。
【0078】図9は、三次元造形物に彩色を施すための
ノズルヘッド15の構成の一例を示す図であり、図9
(a)は三原色に着色された着色用樹脂と白色の造形用
樹脂と支持部用樹脂との5種類の樹脂を個別に吐出する
構成例を示しており、(b)はさらに黒色の樹脂を吐出
する構成例を示している。図9において、Yはイエロー
の樹脂、Mはマゼンタの樹脂、Cはシアンの樹脂、Wは
ホワイトの樹脂、Sは支持部用樹脂、Kは黒色の樹脂を
それぞれ吐出するための吐出ノズルである。
【0079】図9に示すように、複数の吐出ノズル15
a〜15e(又は15a〜15f)が直線状に配置され
たものを1つのノズルユニット17として構成し、この
ノズルユニット17を複数個並設することによって複数
の吐出ノズルをマトリクス状に配置することで、効率よ
く、かつ確実に彩色造形を行うことが可能になる。例え
ば、ノズルヘッド15をX方向に移動させると、ノズル
ヘッド15のY方向の幅を1走査分として同時に造形す
ることができるため、効率よく造形を行うことができ、
造形時間の短縮化を図ることが可能になる。
【0080】図9において、複数の吐出ノズルの軸(す
なわち吐出方向)はそれぞれ平行になるように配置され
ており、ノズルヘッド15のX方向またはY方向への移
動タイミングに合わせて駆動制御部12が時系列的に各
樹脂を吐出させることで一定領域内において複数色の樹
脂を混色することができるのである。
【0081】また第2に、上記のように個別に制御可能
なノズルヘッド15では、支持部用樹脂以外の樹脂を吐
出する吐出ノズル15a〜15d、15fのうち、Y,
M,C(さらにはK)に着色された樹脂を吐出する着色
用の吐出ノズル15a〜15c、15fを造形用として
設けられた白色の樹脂を吐出する造形用の吐出ノズル1
5dの周囲に配置することも考えられる。
【0082】図10はこのような配置構成の概念を示す
図であり、(a)は側方からみた概念図であり、(b)
は上方からみた概念図である。図10(b)に示すよう
に吐出ノズル15a〜15c、15fは造形用の樹脂で
ある白色の樹脂の吐出ノズル15dの周囲に配置されて
おり、図10(a)に示すように複数の吐出ノズル15
a〜15fの各軸(吐出方向)を彩色のための一定領域
内で交差するように配置することで、彩色のための一定
領域内に対しては同時に各色の樹脂を吐出することがで
きる。このような吐出ノズル15a〜15fを1つのノ
ズルユニット17としたときに、このノズルユニット1
7を図11に示すように複数個配置することで、効率よ
くかつ確実に彩色造形を行うことが可能になる。なお、
図11(a)は図10のノズルユニット17をY方向に
直線状に配置したノズルヘッド15の例を示しており、
図11(b)はXY平面内に配置したノズルヘッド15
の例を示している。図11(a)の構成のノズルヘッド
15をX方向に走査することで造形の隙間が生じる場合
には、図11(b)の構成を採用すればよい。
【0083】<1−5.ステージ20について>ステー
ジ20の造形面側は格子状に分割されており、その各々
は独立に昇降可能な分割ステージ20aとして構成され
ている。これら各分割ステージ20aは駆動制御部12
によって昇降動作の制御が行われる。例えば各分割ステ
ージ20aごとにステッピングモータを配置し、駆動制
御部12がステッピングモータを駆動制御することによ
り、分割ステージ20aを個別に昇降させる。
【0084】図12に示すように裏面が凹形状のレリー
フ等の造形を行う場合、各層ごとの造形が行われる度に
各分割ステージ20aを個別に昇降制御することで三次
元造形物21の裏面側に凹形状を有する造形を行うこと
が可能になる。すなわち、まず、図12(a)に示すよ
うに凹形状に対応する領域の分割ステージ20aをノズ
ルヘッド15と干渉しない程度まで上昇させ、この状態
で凹形状以外の造形を行う領域にノズルヘッド15より
樹脂を吐出していく。そして、造形が進み、ステージ2
0が下降するのに伴って、凹形状に対応する領域の分割
ステージ20aをノズルヘッド15に干渉しない程度に
上昇させていく(図12(b))。そして造形が完了す
ると、三次元造形物21の裏面側には所定の凹形状が形
成される(図12(c)、(d))。このような分割ス
テージ20aの構成を採用することで、三次元造形物2
1の裏面側に所望の凹形状を形成することができるとと
もに、裏面側において使用される造形用の樹脂の使用量
を低減することができ、造形速度の高速化を図ることが
可能になる。この結果、三次元造形物21の制作コスト
を低減し、効率的な造形を行うことができるのである。
また、このような分割ステージ20aをオーバーハング
形状の支持部において昇降動作させることで支持部用樹
脂の使用量の低減を行うことも可能である。
【0085】なお、このようにステージ20の各分割ス
テージ20aを個別に昇降させて三次元造形物21の裏
面側に凹形状を形成する場合には、図13に示すように
造形用の断面データ生成時において各分割ステージ20
aによる昇降動作を考慮して造形部分から造形不要部分
を除去したデータを生成しておくことは言うまでもな
い。
【0086】<2.第2の実施の形態>この実施形態で
は、三次元造形物を造形するための材料として樹脂を使
用するとともに、樹脂による造形過程において彩色を施
していくための着色材料として複数色のインクを使用す
る例を示す。そして、造形用の樹脂または着色用のイン
クのいずれか一方に白色の色成分を有する材料を用いる
ことで、造形過程において短時間かつ低コストで三次元
造形物に対する彩色を行うことができるとともに、色の
濃淡や階調を三次元造形物に対して容易かつ鮮明に再現
することのできる構成を示す。
【0087】以下、この発明の第2の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。
【0088】<2−1.三次元造形装置の全体的構成>
図14は、この実施形態における三次元造形装置30を
示す概略図である。なお、図14において上記第1の実
施の形態で説明した各部材と同一の作用効果を奏する部
材については同一符号を付している。
【0089】この三次元造形装置30は、第1の実施形
態と同様に、コンピュータ11と駆動制御部12とXY
方向駆動部13とZ方向駆動部14とノズルヘッド35
とタンク部38と溶融部39とステージ20とを備えて
構成される。
【0090】コンピュータ11と駆動制御部12とXY
方向駆動部13とZ方向駆動部14とステージ20とは
上記第1の実施の形態と同一の作用効果を示すものであ
るため、ここではその説明を省略する。
【0091】この実施形態において第1の実施の形態と
異なるものは、ノズルヘッド35とタンク部38と溶融
部39とである。
【0092】タンク部38は造形用と支持部用との融点
の異なる熱可塑性樹脂をそれぞれに収容する2つのタン
ク38a、38bと、異なる色成分のインクをそれぞれ
に収容する複数のタンク40a〜40dとを備える。ま
た、溶融部39には熱可塑性樹脂を収容するタンク38
a、38bのそれぞれに対応して2つの溶融ヒータ39
a、39bが設けられている。このため、タンク38
a、38bのそれぞれに収容される熱可塑性樹脂はそれ
ぞれのタンク下方に設けられた溶融ヒータ39a、39
bによって加熱・溶融される。一方、複数のタンク40
a〜40dに収容されるそれぞれのインクは常温で液体
であるため溶融ヒータ等を設ける必要はない。
【0093】ノズルヘッド35はXY方向駆動部13の
下部に固定されており、XY方向駆動部13とともに一
体となってXY平面内で移動自在となっている。また、
ノズルヘッド35はタンク部38のタンク数と同数の吐
出ノズル35a〜35d、36a、36bを備えてお
り、タンク38a、38bにおいて溶融された熱可塑性
樹脂は対応して設けられた各吐出ノズル36a、36b
に加熱保温状態で供給されるとともに、タンク40a〜
40dに収容されている各色ごとのインクはそれぞれに
対応する吐出ノズル35a〜35dに供給される。各吐
出ノズル35a〜35d、36a、36bはインクまた
は樹脂を例えばインクジェット方式等で微小な液滴とし
て吐出(噴出)するノズルである。各吐出ノズルによる
インクまたは樹脂の吐出は駆動制御部12によって個別
に制御されており、各吐出ノズルから吐出されるインク
または樹脂はノズルヘッド35に対向する位置に設けら
れているステージ20上に付着する。なお、吐出ノズル
35a〜35dは三次元造形物42に対する着色用とし
て準備されたそれぞれ異なる色のインクを吐出する着色
用ノズルであり、吐出ノズル36aは造形用となる樹脂
を吐出する造形用ノズルである。また、吐出ノズル36
bは支持部用となる樹脂を吐出する支持部用ノズルであ
る。
【0094】この実施の形態では、複数の色を有する三
次元造形物や任意の混合色からなる三次元造形物を作成
するために、三次元造形物42の造形時において樹脂を
吐出するとともに、三次元造形物42に対して彩色が必
要な部分には造形用樹脂に加えて異なる色成分のインク
を吐出する。つまり、この実施の形態では、三次元造形
物に対する着色剤としてそれぞれ異なる色成分のインク
を使用する。また、三次元造形物の造形用樹脂は特に着
色の必要性がないため、無彩色または無着色の樹脂を使
用する。
【0095】このため、タンク40a〜40dにはそれ
ぞれY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),
W(ホワイト)のインクが収容されている一方、タンク
38aには三次元造形物42の造形に使用する無彩色ま
たは無着色の樹脂が収容されている。なお、無彩色また
は無着色の樹脂としては自然色のものを使用してもよい
し、白色あるいは淡い色に着色されている樹脂を使用し
てもよい。また、タンク38bには支持部用樹脂が収容
されている。
【0096】なお、ステージ20の造形面側は格子状に
分割されており、その各々は独立に昇降可能な分割ステ
ージ20aとして構成されている点については第1の実
施の形態と同様である。
【0097】<2−2.三次元造形装置30における動
作>次に、この三次元造形装置30における動作につい
て説明する。図15はこの実施形態における三次元造形
装置30の動作の一例を示すフローチャートである。こ
の図15のフローチャートは、ほぼ図2のフローチャー
トと同様であり、異なる処理はステップS60である。
【0098】まず、ステップS1において造形対象物の
データ化が行われ、続いてステップS2において造形対
象物がスライスされた各断面ごとの断面データが生成さ
れる。そしてステップS3において造形対象物を造形す
る際の積層厚さに関する情報がコンピュータ11から駆
動制御部12に入力される。
【0099】そして、ステップS4においてステージ2
0を所定位置に移動させ、ステップS5においてデータ
変換手段でのデータ変換が行われて各吐出ノズルから吐
出される液滴サイズに適した層形状や彩色等に関する情
報が生成される。
【0100】そして、ステップS60では上記のデータ
変換によって生成された層形状、彩色情報に従って駆動
制御部12がXY方向駆動部13に駆動指令を与えるこ
とによりノズルヘッド35を所定方向に移動させるとと
もに、その移動に伴って各吐出ノズルからのインクまた
は樹脂の吐出を適宜に行わせる。
【0101】三次元造形物の造形時には造形用となる樹
脂が吐出される。そして、彩色の必要な部分の造形時に
は、造形用樹脂の吐出に伴って造形対象物から導かれた
彩色情報に基づいてY,M,C,Wのそれぞれのインク
をさらに吐出することにより、三次元造形物42にカラ
ー着色を行う。
【0102】また、オーバーハング形状を有する場合に
はオーバーハング部を支持するオーバーハング支持部4
3を造形するために支持部用樹脂を吐出する。
【0103】ステージ20上に付着する樹脂は自然放熱
又はステージ20の内部側に設けられた図示しない冷却
手段によって冷却されて溶融状態から固体に変化して硬
化する。
【0104】このようにしてステップS60において三
次元造形物の一層分の断面体である層体の造形が行われ
るのである。
【0105】そして、一層分の造形が終了するとステッ
プS7に進んで、駆動制御部12が三次元造形物の造形
が完了したかどうかを判断し、「NO」と判断された場
合はステップS4からの処理を繰り返し、「YES」と
判断された場合は造形動作は終了する。
【0106】このようにして得られる三次元造形物42
を図16および図17に示す。図16および図17にお
いて(a)は三次元造形物42の断面を示したものであ
り、(b)は(a)におけるA部分を拡大表示したもの
である。
【0107】まず、図16(b)において、三次元造形
物42の表面側付近42aには斜線領域で示すように
Y,M,C,Wのインクによって彩色が施されるととも
に、内部側42bは造形用の樹脂によって造形が行われ
る。
【0108】図16では三次元造形物42がオーバーハ
ング形状を有する場合にそのオーバーハング部の裏面側
にも着色用のインクが吐出されている。このような三次
元造形物42を造形するためには、オーバーハング部に
相当する層体の造形を行う際にノズルヘッド35を2回
走査させることが必要になる。1回目のXY平面を走査
する際には三次元造形物42の表面側付近においてイン
クのみを吐出し、2回目のXY平面を走査する際には造
形用の樹脂を吐出して造形を行うとともに表面側付近に
おいてはインクの吐出をも行い彩色を施すのである。こ
のような2回走査を行うと、オーバーハング形状を有す
る三次元造形物42のオーバーハング部の裏面側にも彩
色を施すことが可能になる。このため、造形対象物に忠
実な彩色を再現することができ、質の高い三次元造形物
42を得ることができる。
【0109】次に、図17(b)においても同様に、三
次元造形物42の表面側付近42aには斜線領域で示す
ようにY,M,C,Wのインクによって彩色が施される
とともに、内部側42bは造形用の樹脂によって造形が
行われる。
【0110】ところが、図17では三次元造形物42が
オーバーハング形状を有する場合であってもそのオーバ
ーハング部の裏面側には着色用のインクが吐出されてい
ない。一般的には三次元造形物42のオーバーハング部
の裏面側には着色が施されていなくとも問題となること
は少ない。また、オーバーハング部の裏面側に彩色を行
わない場合には、1層分の層体を造形するのにノズルヘ
ッド35を1回の走査で造形を行うことが可能である。
したがって、三次元造形物42の裏面側への着色を行わ
ない場合には、裏面側への着色をも行う場合に比べて造
形効率が向上する。
【0111】このように、この実施の形態における三次
元造形装置30のような構成とすることにより、造形過
程において短時間かつ低コストで三次元造形物42に対
する彩色を行うことができるとともに、色の濃淡や階調
を三次元造形物に対して容易かつ鮮明に再現することが
可能になる。
【0112】なお、図16(b)および図17(b)に
おいて、インクによる彩色が施される領域が三次元造形
物42の表面だけでなく、若干内部側領域まで及んでい
るのは、厳密に表面だけを彩色することはノズルヘッド
35の移動量と各インクの吐出タイミングとに対する高
精度な制御が必要であるため、断面データにおいて彩色
情報を所定幅だけ内部側までオフセットさせているから
である。
【0113】また、図16、図17においては三次元造
形物42の表面側に彩色部分が存在する場合について示
しているが、造形用ノズルと着色用ノズルとを備える構
成とすることで、三次元造形物42の表面側のみならず
いかなる部分についても彩色可能となる。
【0114】一方、三次元造形物42がオーバーハング
形状を有する場合には、図15に示すフローチャートが
終了したときにはオーバーハング支持部43が一体とな
って造形されている。このため、造形完了後、三次元造
形物42を支持部用樹脂の融点よりも高く、かつ、造形
用樹脂の融点よりも低い温度下に置くことでオーバーハ
ング支持部43のみを溶融させて取り除く。このように
支持部用樹脂を使用することによって造形対象物が複雑
な形状であってもその三次元造形物を生成することがで
きるのである。
【0115】<2−3.彩色について>次に、この実施
形態における造形過程での彩色について説明する。この
実施形態では、三次元造形物42の造形用として樹脂を
使用するとともに、その彩色部分にY,M,C,Wの4
色のインクを吐出していくことによって三次元造形物4
2の造形過程での彩色を行っている。
【0116】着色用ノズルとして機能する吐出ノズル3
5a〜35dのうち、吐出ノズル35a〜35cのそれ
ぞれからは減色混合によって異なる色成分を表現するこ
とができるY,M,Cの各色成分のインクが吐出される
一方、吐出ノズル35dからはホワイトのインクが吐出
される。また、造形用ノズルとして機能する吐出ノズル
36aからは三次元造形物42の造形用となる無着色等
の樹脂が吐出される。
【0117】このように吐出ノズル36aから吐出され
る三次元造形物42の造形用として無着色等の樹脂を使
用することにより三次元造形物42の立体形状を造形す
ることができるとともに、各吐出ノズル35a〜35d
から吐出される微小なインクの液滴の集合によってその
三次元造形物42に混色あるいは色の階調を表現するこ
とができる。
【0118】一般に、彩色を行うためにはY,M,Cの
三原色のインクを混色すればよいが、色の濃淡を表現す
るためには三原色に加えて白色のインクを吐出し混色す
ることが有効となる。このため、この実施形態ではY,
M,Cの3色のインクに加えてWのインクを使用するの
である。しかしながら、第1の実施の形態で説明したよ
うに吐出ノズル36aから吐出される造形用樹脂として
白色の樹脂を使用する場合には、特にWのインクを使用
する必要はない。なぜなら、この実施形態では造形用樹
脂を基材としてその樹脂に対してインクを吐出して着色
するように構成されているため、基材となる樹脂の白色
を利用すれば白色インクは必要でないからである。
【0119】そして、Y,M,C,Wの各色成分のイン
クをステージ20上に吐出される造形用樹脂に対して付
着させていくことにより、三次元造形物42に対して適
切な彩色を施すことが可能になる。
【0120】なお、この実施形態において三次元造形物
42に彩色を施す際の各インクの吐出形態は、第1の実
施の形態と同様である。すなわち、図5ないし図8の各
図はこの実施形態における各インクの吐出形態をも示し
ており、その詳細は第1の実施の形態におけるものと同
様であるのでここではその説明を省略する。
【0121】このように三次元造形物42の彩色部分を
造形する際に使用する材料としてY,M,C,Wのイン
クを使用するとともに、三次元造形物42の造形用の材
料として所定の造形用樹脂を使用することにより、造形
過程において三次元造形物に造形対象物に対応した彩色
を施していくことができるのである。また、Wのインク
を使用することにより、色の濃淡や階調を三次元造形物
42に対して容易かつ鮮明に再現することが可能にな
る。また、造形用樹脂として白色の樹脂を使用すれば、
インクの色成分からW成分を除くことができるため、W
のインクを使用する場合に比べてノズルヘッド35の構
成を簡単にすることができるとともに、上記と同様の効
果が得られる。
【0122】なお、吐出ノズル35a〜35cから吐出
されるインクはそれぞれ他の色成分(例えば、R
(赤),G(緑),B(青)等)のインクであってもよ
いが、Y,M,Cの三原色のインクを使用してこれらを
混合することにより、三次元造形物42に中間色等の全
ての色成分について彩色することができるという効果が
ある。
【0123】さらに、三次元造形物42の彩色部分に黒
色を再現する場合には、Y,M,Cの三色を吐出するこ
とで黒色を表現することができるが、より鮮明な黒色を
再現するために別途黒色のインクを吐出するための吐出
ノズルを設けてもよい。
【0124】<2−4.ノズルヘッドの構成>次に、こ
の三次元造形装置30におけるノズルヘッド35の構成
例について説明する。
【0125】ノズルヘッド35における各吐出ノズル3
5a〜35d、36a、36bはそれぞれに圧電アクチ
ュエータ等の圧力発生手段が設けられており、当該圧力
発生手段によってノズル内部に供給されるインクまたは
溶融状態の樹脂に対して一定の圧力が付与されてノズル
先端部から液滴状のインクまたは樹脂が吐出されるよう
に構成されている。
【0126】このような構成にすることにより、駆動制
御部12が各吐出ノズル35a〜35d、36a、36
bの圧力発生手段を独立に駆動制御することが可能にな
り、それによって各色のインクや樹脂の吐出を個別に制
御することができるのである。
【0127】また、このようにノズルヘッド35に設け
られる各吐出ノズルが個別に制御可能であることから、
ノズルヘッド35の構成例についてもいくつかの実施例
が考えられる。
【0128】まず第1に、上記のように個別に制御可能
なノズルヘッド35では、図14に示すような複数の吐
出ノズル35a〜35d、36a、36bが直線状に配
置されたノズルユニットをさらに複数個並設することが
考えられる。
【0129】図18は、三次元造形物に彩色を施すため
のノズルヘッド35の構成の一例を示す図であり、図1
8(a)は三原色および白色の4種類のインクを吐出す
るとともに、造形用の樹脂と支持部用樹脂との2種類の
樹脂を吐出する構成例を示しており、(b)はこれに加
えて黒色のインクを吐出する構成例を示しており、
(c)は造形用樹脂として白色の樹脂を使用し、インク
の色をY,M,C以外のB,G,Rと黒色との4色を使
用する構成例を示している。なお、Yはイエローのイン
ク、Mはマゼンタのインク、Cはシアンのインク、Wは
ホワイトのインク、Paは造形用樹脂、Pbは支持部用
樹脂、Kは黒色のインク、Bは青のインク、Gは緑のイ
ンク、Rは赤のインク、Pは白色の樹脂をそれぞれ吐出
するための吐出ノズルである。
【0130】図18に示すように着色用ノズルである複
数の吐出ノズル35a〜35hが直線状に配置されたも
のがY方向に2列に設けられており、さらにこのインク
用の吐出ノズル35a〜35hのX方向側には造形用樹
脂と支持部用樹脂との吐出ノズル36a〜36cが設け
られて1つのノズルユニット37を構成している。そし
て、このノズルユニット37をY方向に複数個並設する
ことによって複数の吐出ノズルをマトリクス状に配置す
ることができ、それによって効率よく、かつ確実に彩色
造形を行うことが可能になる。例えば、このノズルヘッ
ド35をX方向に移動させると、ノズルヘッド35のY
方向の幅を1走査分として同時に造形および彩色するこ
とができるため、効率よく造形と彩色とを行うことがで
き、造形時間の短縮化を図ることが可能になる。
【0131】一般的に樹脂とインクとの粘度を比較する
とインクの粘度の方が低いため、インクを液滴として吐
出させるための圧力発生手段は樹脂を液滴として吐出さ
せる圧力発生手段よりも小規模で構成することができ
る。つまり、インク用の吐出ノズル35a〜35hは樹
脂用の吐出ノズル36a〜36cよりも小規模に構成す
ることができ、その結果、インク用の吐出ノズル35a
〜35hのノズル径を樹脂用のノズル径よりも小さくす
ることができるのである。
【0132】そこで、この実施形態では、図18(a)
〜(c)に示すように着色用ノズルの吐出ノズル35a
〜35hのノズル径が造形用ノズルである吐出ノズル3
5a〜36cに比べて小さくなるように構成する。この
ような構成とすることにより、インクが吐出される際の
液滴を樹脂の液滴に比べて小さくすることができ、三次
元造形物42に対して高精細な彩色を行うことが可能に
なる。
【0133】なお、図18(a)〜(c)においては吐
出ノズル35a〜35hのノズル径は吐出ノズル36a
〜36cノズル径の約1/2となっているが、これに限
定されるものではなくインクと樹脂との粘度に基づいて
任意のノズル径を採用してもよいことは明らかである。
【0134】そして、これら各吐出ノズルの軸(すなわ
ち吐出方向)はそれぞれ平行になるように配置されてお
り、ノズルヘッド35の吐出ノズル36aから造形用樹
脂を吐出し、ノズルヘッド35がさらにX方向に移動し
ていく過程において着色用ノズルである各吐出ノズル3
5a〜35dからそれぞれ所定のタイミングでインクを
吐出することにより、ステージ20上において樹脂に着
色が行われる。つまり、ノズルヘッド35のX方向また
はY方向への移動タイミングに合わせて駆動制御部12
が時系列的にインクと樹脂とを吐出させることで造形と
彩色とを造形過程において同時に行うことができるので
ある。
【0135】なお、図18(c)においては支持部用樹
脂を吐出する吐出ノズルが設けられていないが、オーバ
ーハング形状に対応しないような三次元造形装置の場合
には支持部用樹脂の吐出ノズルは設ける必要はない。
【0136】次に第2に、上記のように個別に制御可能
なノズルヘッド35では、造形用の樹脂を吐出する吐出
ノズル36aの周囲にインクを吐出する吐出ノズル35
a〜35dを配置することも考えられる。
【0137】図19はこのような配置構成の概念を示す
図であり、(a)は側方からみた概念図であり、(b)
は上方からみた概念図である。図19(b)に示すよう
に吐出ノズル35a〜35dは造形用樹脂の吐出ノズル
36aの周囲に同心円状に配置されており、図19
(a)に示すようにインク用の各吐出ノズル35a〜3
5dの各軸(吐出方向)を造形用樹脂の吐出ノズル36
aの軸と交差するように配置することで、吐出ノズル3
6aから吐出される樹脂に対してインクによる着色を行
うことができ、それによって造形過程において彩色を同
時に行っていくことが可能になる。なお、図19におい
ては吐出ノズル35a〜35dの各軸と吐出ノズル36
aの軸とが交差する位置はステージ20の造形面若しく
は既にステージ20上に形成されている層体の上端面で
ある。
【0138】また、図20は図19の構成を若干変形し
たものであり、(a)は側方からみた概念図であり、
(b)は上方からみた概念図である。図20(b)に示
すように吐出ノズル35a〜35dは造形用樹脂の吐出
ノズル36aの周囲に同心円状に配置されている点、お
よび、図20(a)に示すようにインク用の各吐出ノズ
ル35a〜35dの各軸と吐出ノズル36aの軸とが交
差するように配置されている点は図19に示す構成と同
様であるが、各軸の交差する位置が異なり、図20の構
成では各吐出ノズルの軸が交差する位置は、ステージ2
0若しくはステージ20上に形成された層体と吐出ノズ
ルとの空間内に規定されている。つまり、吐出ノズル3
6aから造形用樹脂が吐出されるとその樹脂がステージ
20上若しくは層体上に着弾する前にインクによる着色
が施されるのである。この図20のような構成とするこ
とにより、各吐出ノズルと樹脂の着弾位置との高さ寸法
の制限を無くすことが可能になる。
【0139】図19の構成では、各吐出ノズルの軸の交
差する位置は樹脂による着弾位置(造形位置)と一致し
ているため、一層分の層体を形成するごとにその層体の
厚さ分だけステージ20を下降させていく必要がある。
これに対して図20の構成では、吐出ノズル36aから
吐出された樹脂は飛翔中にインク液滴が付着することに
よって着色され、その後に造形位置に着弾するように構
成されるので、着弾位置は各吐出ノズルの軸の交差する
位置よりも下方でありさえすれば問題はないため、一層
分の層体を形成するごとにその層体の厚さ分だけステー
ジ20を下降させていく必要がなくなるのである。
【0140】なお、図19および図20の構成例でも、
上記と同様にインク用の吐出ノズル35a〜35dのノ
ズル径が樹脂用の吐出ノズル35aに比べて小さくなる
ように構成することが好ましい。このような構成とする
ことにより、インクが吐出される際の液滴を樹脂の液滴
に比べて小さくすることができ、三次元造形物42に対
して高精細な彩色を行うことが可能になる。
【0141】そして、図19または図20のように構成
された吐出ノズル35a〜35d、36aを1つのノズ
ルユニット37としたときに、このノズルユニット37
を図21に示すように複数個配置することで、効率よく
かつ確実に彩色造形を行うことが可能になる。なお、図
21(a)は図19または図20のノズルユニット37
をY方向に直線状に配置したノズルヘッド35の例を示
しており、図21(b)はXY平面内に配置したノズル
ヘッド35の例を示している。図21(a)の構成のノ
ズルヘッド35をX方向に走査することで造形の隙間が
生じる場合には、図21(b)の構成を採用すればよ
い。
【0142】<3.特徴的作用効果>上記各実施形態に
おいては、造形対象物を平行な複数の面で切断した各断
面に対応する層体を複数の材料を吐出することによって
形成し、そのような層体を順次積層していくことで造形
対象物の三次元造形物を生成する三次元造形装置10,
30について説明した。
【0143】そして、三次元造形装置10,30は、三
次元造形を行う際に吐出する複数の材料として、白色の
材料と白色以外の複数色の材料とを使用することで、短
時間かつ低コストで三次元造形物に対する彩色を行うこ
とができるとともに、色の濃淡や階調を三次元造形物に
対して容易かつ鮮明に再現することが可能になる。
【0144】そして、第1の実施の形態では、白色の材
料および白色以外の複数色の材料として、いずれも樹脂
を使用する形態について示しており、この場合、上記複
数の材料は、白色の樹脂を含むそれぞれ異なる色成分に
着色された複数の樹脂である。このため、造形過程にお
いて三次元造形物に対する彩色を行うことができるとと
もに、容易かつ鮮明に色の濃淡や階調を再現することが
可能になる。
【0145】また、白色の樹脂以外の複数の樹脂のうち
に黒色の樹脂を含むことで、三次元造形物に対して鮮明
な黒色を再現することが可能になる。
【0146】また、白色の樹脂または白色と黒色の樹脂
以外の複数の樹脂のうちに、イエローに着色された樹脂
とシアンに着色された樹脂とマゼンタに着色された樹脂
とを含むことで、これらの樹脂を混色すれば三次元造形
物において全ての色成分を表現することが可能になる。
【0147】一方、第2の実施の形態では、白色の材料
および白色以外の複数色の材料として、造形用樹脂と着
色用インクとを使用し、造形用樹脂または着色用インク
のいずれか一方に白色を含む形態について示した。そし
て、造形用の樹脂と白色を含むそれぞれ異なる色成分の
複数色のインクとを個別に吐出して三次元造形物の造形
を行うことによって、造形過程において三次元造形物に
対する彩色を行うことができるとともに、容易かつ鮮明
に色の濃淡や階調を再現することが可能になる。
【0148】そして、複数色のインクのうちに黒色のイ
ンクを含むことで、三次元造形物に対して鮮明な黒色を
再現することが可能になる。
【0149】また、複数のインクのうちに、イエローの
インクとシアンのインクとマゼンタのインクとを含むこ
とで、これらのインクを混色すれば三次元造形物におい
て全ての色成分を表現することが可能になる。
【0150】<4.変形例>以上、この発明に係る三次
元造形装置および三次元造形方法についての一実施形態
を詳細に説明したが、この発明は上記説明したものに限
定されるものではない。
【0151】例えば、上記説明においてはノズルヘッド
15,35をステージ20に対して相対的に移動させる
ために、ノズルヘッド15,35はXY平面内を移動
し、積層厚さ方向すなわちZ方向の移動は三次元造形物
を載せるステージ20を昇降移動させることによって行
う例を示した。しかしながら、これに限定されるもので
はなく、ステージ20が固定でノズルヘッド15,35
がXYZ空間内を移動するように構成してもよい。ただ
し、ノズルヘッド15,35のステージ20に対する相
対的位置関係を高精度かつ高効率で制御することを望む
場合には、それぞれの移動軸を別途に独立して設けるこ
とが好ましい。
【0152】また、ノズルヘッド15,35の構成も上
述の内容に限定されるものではない。例えば、図9に示
したノズルヘッド15の配置構成を図22に示すような
変形例で実現することも可能である。すなわち、Yを吐
出するために複数の吐出ノズル15aがX方向に1列に
配列されたノズルアレイ17aを構成しており、同様
に、M,C,W,Sをそれぞれに吐出するための複数の
吐出ノズル15b〜15eもそれぞれの材料ごとにX方
向に1列に配列されてノズルアレイ17b〜17eを構
成している。そして、これら複数のノズルアレイ17a
〜17eは長手方向(X方向)に1列状に配置されてい
る。このような構成によって造形を行う際には、Y方向
を主走査方向およびX方向を副走査方向として、主走査
方向への1行走査ごとに、副走査方向に各ノズルアレイ
の長手方向幅分だけシフトさせていくのである。したが
って、図22のように構成すると、主走査方向に5行分
の走査を行った時点で1行目の造形が完了するのであ
る。
【0153】また、上記説明のように、一層ごとの造形
に伴ってステージ20を移動(下降)させていく場合に
は、積層厚さ方向の造形精度を向上させるために、前回
積層した層体の高さ寸法を光電型センサ等の距離計測手
段で計測し、それによって次に積層する層体の高さ寸法
を予測してその高さ位置までステージ20を移動させる
ように構成することがより好ましい。
【0154】また、上記説明は造形面がXY平面に平行
である場合(つまり水平である場合)についてのもので
あったが、造形面は特に水平面である必要はない。
【0155】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
係る三次元造形装置によれば、造形の際に吐出する複数
の材料が、白色の材料と白色以外の複数色の材料とを含
むため、短時間かつ低コストで三次元造形物に対する彩
色を行うことができるとともに、色の濃淡や階調を三次
元造形物に対して容易かつ鮮明に再現することが可能に
なる。
【0156】請求項2の発明に係る三次元造形装置によ
れば、複数の材料が白色の樹脂を含むそれぞれ異なる色
成分に着色された複数の樹脂であるため、造形過程にお
いて三次元造形物に対する彩色を行うことができるとと
もに、容易かつ鮮明に色の濃淡や階調を再現することが
可能になる。
【0157】請求項3の発明に係る三次元造形装置によ
れば、複数の樹脂が黒色の樹脂を含むため、三次元造形
物に対して鮮明な黒色を再現することが可能になる。
【0158】請求項4の発明に係る三次元造形装置によ
れば、複数の樹脂がイエローに着色された樹脂とシアン
に着色された樹脂とマゼンタに着色された樹脂とを含む
ため、造形過程においてこれらの樹脂を混色していくこ
とで三次元造形物に対して全ての色成分を表現すること
が可能になる。
【0159】請求項5の発明に係る三次元造形装置によ
れば、複数の材料が造形用の樹脂と白色を含むそれぞれ
異なる色成分で構成される複数色のインクとを含むた
め、造形過程において三次元造形物に対する彩色を行う
ことができるとともに、容易かつ鮮明に色の濃淡や階調
を再現することが可能になる。
【0160】請求項6の発明に係る三次元造形装置によ
れば、複数色のインクが黒色のインクを含むため、三次
元造形物に対して鮮明な黒色を再現することが可能にな
る。
【0161】請求項7の発明に係る三次元造形装置によ
れば、複数色のインクがイエローのインクとシアンのイ
ンクとマゼンタのインクとを含むため、造形過程におい
てこれらのインクを混色していくことで三次元造形物に
対して全ての色成分を表現することが可能になる。
【0162】請求項8の発明に係る三次元造形方法によ
れば、白色の材料と白色以外の複数色の材料とを含む複
数の材料を個別に吐出する吐出ノズルと複数の材料を順
次積層していくステージとを、相対的に移動させつつ、
彩色情報に基づいて前記吐出ノズルから複数の材料を吐
出させるため、造形過程において三次元造形物に彩色を
行うことができるとともに、色の濃淡や階調を三次元造
形物に対して容易かつ鮮明に再現することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における三次元造形装置を示
す概略図である。
【図2】第1の実施の形態における三次元造形装置の動
作の一例を示すフローチャートである。
【図3】断面データの一例を示す図である。
【図4】第1の実施の形態において得られる三次元造形
物を示す図である。
【図5】シアンについての階調表現の一例を示す図であ
る。
【図6】淡いシアンから淡いイエローへ変化する表現の
一例を示す図である。
【図7】彩色の一例を示す図である。
【図8】着色された樹脂等の吐出パターンを変化させる
例を示す図である。
【図9】第1の実施の形態におけるノズルヘッドの構成
の一例を示す図である。
【図10】第1の実施の形態における同心円状に配置さ
れた複数の吐出ノズルの構成の概念を示す図である。
【図11】第1の実施の形態におけるノズルヘッドの構
成の一例を示す図である。
【図12】分割ステージの動作を示す図である。
【図13】分割ステージを利用する場合の断面データの
一例を示す図である。
【図14】第2の実施の形態における三次元造形装置を
示す概略図である。
【図15】第2の実施の形態における三次元造形装置の
動作の一例を示すフローチャートである。
【図16】第2の実施の形態において得られる三次元造
形物を示す図である。
【図17】第2の実施の形態において得られる三次元造
形物を示す図である。
【図18】第2の実施の形態におけるノズルヘッドの構
成の一例を示す図である。
【図19】第2の実施の形態における同心円状に配置さ
れた複数の吐出ノズルの一構成の概念を示す図である。
【図20】第2の実施の形態における同心円状に配置さ
れた複数の吐出ノズルの一構成の概念を示す図である。
【図21】第2の実施の形態におけるノズルヘッドの構
成の一例を示す図である。
【図22】図9のノズルヘッドの構成の変形例を示す図
である。
【図23】従来の三次元造形装置を示す概略図である。
【符号の説明】
10,30 三次元造形装置 11 コンピュータ 12 駆動制御部 13 XY方向駆動部 14 Z方向駆動部 15,35 ノズルヘッド 15a〜15e,35a〜35d,36a,36b 吐
出ノズル 18,38 タンク部 19,39 溶融部 20 ステージ 20a 分割ステージ 21,42 三次元造形物 22,43 オーバーハング支持部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 造形対象物を平行な複数の面で切断した
    各断面に対応する層体を、複数の材料を吐出することに
    よって形成し、前記層体を順次積層していくことで前記
    造形対象物の三次元造形物を生成する三次元造形装置で
    あって、 前記複数の材料は、白色の材料と、白色以外の複数色の
    材料とを含むことを特徴とする三次元造形装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の三次元造形装置におい
    て、 前記複数の材料は、白色の樹脂を含むそれぞれ異なる色
    成分に着色された複数の樹脂であることを特徴とする三
    次元造形装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の三次元造形装置におい
    て、 前記複数の樹脂は、黒色の樹脂を含むことを特徴とする
    三次元造形装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の三次元
    造形装置において、 前記複数の樹脂は、イエローに着色された樹脂とシアン
    に着色された樹脂とマゼンタに着色された樹脂とを含む
    ことを特徴とする三次元造形装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の三次元造形装置におい
    て、 前記複数の材料は、造形用の樹脂と、白色を含むそれぞ
    れ異なる色成分で構成される複数色のインクとを含むこ
    とを特徴とする三次元造形装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の三次元造形装置におい
    て、 前記複数色のインクは、黒色のインクを含むことを特徴
    とする三次元造形装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載の三次元
    造形装置において、 前記複数色のインクは、イエローのインクとシアンのイ
    ンクとマゼンタのインクとを含むことを特徴とする三次
    元造形装置。
  8. 【請求項8】 造形対象物を平行な複数の面で切断した
    各断面に対応する層体を、所定の材料を吐出することに
    よって形成し、前記層体を順次積層していくことで前記
    造形対象物の三次元造形物を生成する三次元造形方法で
    あって、 前記各断面ごとに彩色情報を生成する工程と、 白色の材料と白色以外の複数色の材料とを含む複数の材
    料を個別に吐出する吐出ノズルと前記複数の材料を順次
    積層していくステージとを、相対的に移動させつつ、前
    記彩色情報に基づいて前記吐出ノズルから前記複数の材
    料を吐出させる工程と、を有することを特徴とする三次
    元造形方法。
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