JP2000266441A - 保冷自動車の冷却設備 - Google Patents
保冷自動車の冷却設備Info
- Publication number
- JP2000266441A JP2000266441A JP11070485A JP7048599A JP2000266441A JP 2000266441 A JP2000266441 A JP 2000266441A JP 11070485 A JP11070485 A JP 11070485A JP 7048599 A JP7048599 A JP 7048599A JP 2000266441 A JP2000266441 A JP 2000266441A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compressor
- hydraulic motor
- cooling
- engine
- refrigerator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】保冷自動車の冷却設備では、冷凍機方式で超低
温冷却するには車体の大改造が必要になり、液体窒素噴
射方式は液体窒素の消費に莫大がコストがかかる。ま
た、24ボルト電源を三相交流電源に変圧する構造が不
可欠。 【解決手段】エバポレータユニット27と、コンデンシ
ングユニット25と、冷媒を圧縮するコンプレッサー2
3等から構成される冷凍機回路と、オイルタンク31
と、当該保冷自動車1のエンジン9に直結のオイルポン
プ33と、このオイルポンプ33から供給される作動油
で回転する油圧モーター35と、三相交流200ボルト
で出力する発電機61とを搭載し、油圧モーター35に
よって上記コンプレッサー23と発電機61を駆動し、
この発電機61からの電流を冷凍機回路における電気的
動作部材の電源とした。従って、小型の油圧モーターで
も大型コンプレッサーを十分駆動できて超低温冷却が可
能で、エンジンルームの改造も不要。
温冷却するには車体の大改造が必要になり、液体窒素噴
射方式は液体窒素の消費に莫大がコストがかかる。ま
た、24ボルト電源を三相交流電源に変圧する構造が不
可欠。 【解決手段】エバポレータユニット27と、コンデンシ
ングユニット25と、冷媒を圧縮するコンプレッサー2
3等から構成される冷凍機回路と、オイルタンク31
と、当該保冷自動車1のエンジン9に直結のオイルポン
プ33と、このオイルポンプ33から供給される作動油
で回転する油圧モーター35と、三相交流200ボルト
で出力する発電機61とを搭載し、油圧モーター35に
よって上記コンプレッサー23と発電機61を駆動し、
この発電機61からの電流を冷凍機回路における電気的
動作部材の電源とした。従って、小型の油圧モーターで
も大型コンプレッサーを十分駆動できて超低温冷却が可
能で、エンジンルームの改造も不要。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保冷自動車の冷却
設備に係り、特に、冷凍機を使用した冷凍機回路を有す
る機械式冷却設備の改良に関するものである。
設備に係り、特に、冷凍機を使用した冷凍機回路を有す
る機械式冷却設備の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷凍魚や生鮮野菜等を低温に保持して輸
送する貨物自動車、いわゆる保冷自動車にあっては、冷
蔵コンテナと、この冷蔵コンテナ内を冷却するための冷
却設備が搭載される。
送する貨物自動車、いわゆる保冷自動車にあっては、冷
蔵コンテナと、この冷蔵コンテナ内を冷却するための冷
却設備が搭載される。
【0003】この冷却設備の方式には幾つかあるが、冷
凍機を使用する機械的なものは、基本的に、冷媒を圧縮
するコンプレッサーと、このコンプレッサーを駆動する
ための原動機と、圧縮された冷媒を凝縮させるコンデン
サと、凝縮された冷媒を蒸発させるエバポレータ等を備
えており、原動機としては、当該保冷自動車のエンジン
を直結的に利用する方式のものと、電気モーター付のコ
ンプレッサーをサブエンジンで駆動する発電機によって
動かす方式のものに大別される。後者の方式は、エンジ
ン停止中であっても、外部電源を取ることでコンプレッ
サーを稼働させることができるので、例えば、フェリー
の上でも冷却を持続することができる。
凍機を使用する機械的なものは、基本的に、冷媒を圧縮
するコンプレッサーと、このコンプレッサーを駆動する
ための原動機と、圧縮された冷媒を凝縮させるコンデン
サと、凝縮された冷媒を蒸発させるエバポレータ等を備
えており、原動機としては、当該保冷自動車のエンジン
を直結的に利用する方式のものと、電気モーター付のコ
ンプレッサーをサブエンジンで駆動する発電機によって
動かす方式のものに大別される。後者の方式は、エンジ
ン停止中であっても、外部電源を取ることでコンプレッ
サーを稼働させることができるので、例えば、フェリー
の上でも冷却を持続することができる。
【0004】このような機械式の冷却設備において、冷
却能力を高め、且つ、設定した目標温度に到達する時間
をより短縮するためには、それなりに大きなコンプレッ
サーが必要になるが、そうするには、メインエンジン直
結型の場合はエンジンルームやキャビンを大幅に改造し
てここに大型のコンプレッサーを配置しなければならな
い。また、サブエンジン駆動型の場合はより大きな出力
のサブエンジンを搭載することが必要になる。いずれに
しても、既存の保冷自動車では現実的に不可能である。
このような事情から、冷凍機を使用した機械式冷却設備
では、現状の普通低温(マイナス20〜25°C程度)
が限界であり、温度低下の速度も非常に遅いため、マグ
ロ等、マイナス40〜50°Cの超低温冷却を要し且つ
急速な冷却を要求されるものを運ぶ保冷自動車にあって
は、液体窒素噴射方式の冷却設備を用いていた。
却能力を高め、且つ、設定した目標温度に到達する時間
をより短縮するためには、それなりに大きなコンプレッ
サーが必要になるが、そうするには、メインエンジン直
結型の場合はエンジンルームやキャビンを大幅に改造し
てここに大型のコンプレッサーを配置しなければならな
い。また、サブエンジン駆動型の場合はより大きな出力
のサブエンジンを搭載することが必要になる。いずれに
しても、既存の保冷自動車では現実的に不可能である。
このような事情から、冷凍機を使用した機械式冷却設備
では、現状の普通低温(マイナス20〜25°C程度)
が限界であり、温度低下の速度も非常に遅いため、マグ
ロ等、マイナス40〜50°Cの超低温冷却を要し且つ
急速な冷却を要求されるものを運ぶ保冷自動車にあって
は、液体窒素噴射方式の冷却設備を用いていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、液体窒素噴
射方式による冷却は、大量の液体窒素を消費するため
に、ランニングコストが莫大になってしまうという重大
な問題がある。ある調査によれば、20トン級の保冷自
動車では、1年間の液体窒素使用料が400万円を越え
るという結果が報告されている。その上、液体窒素を補
給できる基地は全国でもほんの一部の特定された地域だ
けにしか無いので、走行距離や現地到着時間の他に冷却
持続時間も考慮に入れて運行計画を立てたり、液体窒素
を敢えて不経済に消費しなければならないという難しい
問題があり、ややもすると、冷媒切れによって積荷をだ
めにしてしまうこともある。
射方式による冷却は、大量の液体窒素を消費するため
に、ランニングコストが莫大になってしまうという重大
な問題がある。ある調査によれば、20トン級の保冷自
動車では、1年間の液体窒素使用料が400万円を越え
るという結果が報告されている。その上、液体窒素を補
給できる基地は全国でもほんの一部の特定された地域だ
けにしか無いので、走行距離や現地到着時間の他に冷却
持続時間も考慮に入れて運行計画を立てたり、液体窒素
を敢えて不経済に消費しなければならないという難しい
問題があり、ややもすると、冷媒切れによって積荷をだ
めにしてしまうこともある。
【0006】一方、大型貨物自動車における発電は24
ボルトで行われるのに対して、通常の業務用冷却設備に
おける各種のモーター等には200ボルト三相交流電源
のものが使用されているため、保冷自動車の冷却設備に
あっては、24ボルトで発電された電圧を200ボルト
の三相交流に変えるための変圧器を備えた特殊な部品を
使用せざるを得なくなっている。このことが、この種の
冷却設備のコストを大きく押し上げると共に、各種部品
の形状が大きくて搭載スペースを大きく必要にする原因
になり、しかも、電気的配線が極めて複雑になって、メ
ンテナンスが非常に面倒になってしまうという問題があ
った。
ボルトで行われるのに対して、通常の業務用冷却設備に
おける各種のモーター等には200ボルト三相交流電源
のものが使用されているため、保冷自動車の冷却設備に
あっては、24ボルトで発電された電圧を200ボルト
の三相交流に変えるための変圧器を備えた特殊な部品を
使用せざるを得なくなっている。このことが、この種の
冷却設備のコストを大きく押し上げると共に、各種部品
の形状が大きくて搭載スペースを大きく必要にする原因
になり、しかも、電気的配線が極めて複雑になって、メ
ンテナンスが非常に面倒になってしまうという問題があ
った。
【0007】尚、大型のコンプレッサーをエンジンルー
ムの外に配置して、エンジンの駆動力をギア系等で当該
コンプレッサーに伝達させることも考えられるが、実際
には、走行中の振動等の問題で困難が大きい。
ムの外に配置して、エンジンの駆動力をギア系等で当該
コンプレッサーに伝達させることも考えられるが、実際
には、走行中の振動等の問題で困難が大きい。
【0008】本発明は上記した従来の問題点に鑑みて為
されたものであり、冷凍機を使用する機械的方式の冷却
設備でありながら、エンジンルーム以外の任意の場所に
配置した大型のコンプレッサーを、ギア系等を介するこ
と無くエンジンを駆動源として駆動することが容易にな
り、それにより、エンジンルーム等の改造も不要で液体
窒素も使わずに超低温での冷却と急速冷却を実現するこ
とができ、それでいて、コストが高くなる虞れも無く、
コンプレッサーをエンジンから離れた場所に搭載できる
ことで配置スペースにも殆ど苦慮することの無い保冷車
の冷却設備を提供することを目的とする。また、本発明
は、三相交流電源を電源とする通常の業務用冷却設備に
用いられている電気的部材をそのまま使用することがで
きる保冷車の冷却設備を提供することを目的とする。
されたものであり、冷凍機を使用する機械的方式の冷却
設備でありながら、エンジンルーム以外の任意の場所に
配置した大型のコンプレッサーを、ギア系等を介するこ
と無くエンジンを駆動源として駆動することが容易にな
り、それにより、エンジンルーム等の改造も不要で液体
窒素も使わずに超低温での冷却と急速冷却を実現するこ
とができ、それでいて、コストが高くなる虞れも無く、
コンプレッサーをエンジンから離れた場所に搭載できる
ことで配置スペースにも殆ど苦慮することの無い保冷車
の冷却設備を提供することを目的とする。また、本発明
は、三相交流電源を電源とする通常の業務用冷却設備に
用いられている電気的部材をそのまま使用することがで
きる保冷車の冷却設備を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係る保冷自動車の冷却設備は、冷蔵コンテ
ナ内のエバポレータユニットと、このエバポレータユニ
ットに接続されたコンデンシングユニットと、冷媒を圧
縮するコンプレッサー等から構成される冷凍機回路を備
えた保冷自動車の冷却設備であって、オイルタンクと、
当該保冷自動車のエンジンにより駆動されるオイルポン
プと、このオイルポンプから供給される作動油で回転す
る油圧モーターとを搭載し、この油圧モーターによって
上記コンプレッサーを駆動するようにしたものである。
に、本発明に係る保冷自動車の冷却設備は、冷蔵コンテ
ナ内のエバポレータユニットと、このエバポレータユニ
ットに接続されたコンデンシングユニットと、冷媒を圧
縮するコンプレッサー等から構成される冷凍機回路を備
えた保冷自動車の冷却設備であって、オイルタンクと、
当該保冷自動車のエンジンにより駆動されるオイルポン
プと、このオイルポンプから供給される作動油で回転す
る油圧モーターとを搭載し、この油圧モーターによって
上記コンプレッサーを駆動するようにしたものである。
【0010】既知の通り、油圧モーターは電気モーター
に較べて、はるかに高いトルクを得ることができるの
で、小型の油圧モーターでも大型のコンプレッサーを十
分駆動することができる。そして、油圧モーターを回転
させるためのオイルポンプも小型のもので足りるため、
このオイルポンプをエンジンの脇に無理なく配置するこ
とができる。しかして、本発明によれば、冷凍機を使用
する機械的方式の冷却設備でありながら、エンジンルー
ムを改造したり大きなサブエンジンを搭載しなくても、
大型のコンプレッサーを駆動できる十分な原動力を取る
ことができて、液体窒素を使わずに超低温での冷却を実
現することができ、且つ、設定した目標温度に速やかに
到達させることができ、しかも、コストが高くなる虞れ
も無く、搭載スペースに苦慮することも少ない。
に較べて、はるかに高いトルクを得ることができるの
で、小型の油圧モーターでも大型のコンプレッサーを十
分駆動することができる。そして、油圧モーターを回転
させるためのオイルポンプも小型のもので足りるため、
このオイルポンプをエンジンの脇に無理なく配置するこ
とができる。しかして、本発明によれば、冷凍機を使用
する機械的方式の冷却設備でありながら、エンジンルー
ムを改造したり大きなサブエンジンを搭載しなくても、
大型のコンプレッサーを駆動できる十分な原動力を取る
ことができて、液体窒素を使わずに超低温での冷却を実
現することができ、且つ、設定した目標温度に速やかに
到達させることができ、しかも、コストが高くなる虞れ
も無く、搭載スペースに苦慮することも少ない。
【0011】請求項2の発明は、請求項1に記載した保
冷自動車の冷却設備において、前記油圧モーターによっ
て駆動され三相交流200ボルトで出力する発電機を搭
載し、この発電機からの電流を冷凍機回路における電気
的動作部材の電源としたものである。従って、この冷却
設備のコンデンシングユニットやエバポレータユニット
等におけるファンモータ等には、一般的な冷却設備に使
用される種類のものをそのまま用いることができるの
で、特殊な部材を使用する必要が無くてコストを大幅に
低減できると共に、電気的配線が簡単になって、保守作
業も容易になる。
冷自動車の冷却設備において、前記油圧モーターによっ
て駆動され三相交流200ボルトで出力する発電機を搭
載し、この発電機からの電流を冷凍機回路における電気
的動作部材の電源としたものである。従って、この冷却
設備のコンデンシングユニットやエバポレータユニット
等におけるファンモータ等には、一般的な冷却設備に使
用される種類のものをそのまま用いることができるの
で、特殊な部材を使用する必要が無くてコストを大幅に
低減できると共に、電気的配線が簡単になって、保守作
業も容易になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態に係
る保冷自動車の冷却設備を図面に従って説明する。図中
1は保冷自動車を示し、そのシャーシ3の上に大型の冷
蔵コンテナ5が搭載され、キャビン7の床下がエンジン
ルームになっていてエンジン9が配置されている。シャ
ーシ3のキャビン7寄りの側面には、モーターボックス
11が取り付けられており、このモーターボックス11
の中に、後述するコンプレッサーや各種モーター及び発
電機等が組み込まれている。
る保冷自動車の冷却設備を図面に従って説明する。図中
1は保冷自動車を示し、そのシャーシ3の上に大型の冷
蔵コンテナ5が搭載され、キャビン7の床下がエンジン
ルームになっていてエンジン9が配置されている。シャ
ーシ3のキャビン7寄りの側面には、モーターボックス
11が取り付けられており、このモーターボックス11
の中に、後述するコンプレッサーや各種モーター及び発
電機等が組み込まれている。
【0013】21は冷却設備を示す。この冷却設備21
は、アンモニア等の冷媒を圧縮する大型のコンプレッサ
ー23と、冷蔵コンテナ5の前面上部に取り付けられた
コンデンシングユニット(凝縮器)25と、冷蔵コンテ
ナ5内に配置されたエバポレータユニット(蒸発器)2
7とこれらを接続した図示しない配管等から成る冷凍機
回路と、上記コンプレッサー23を駆動するための駆動
系と、電気系とから構成されている。コンプレッサー2
3は、モーターボックス11のほぼ中央部に固定され、
その主軸23aが左右方向へ延びる向きで設けられてお
り、その主軸23aにベルトプーリ(冷却用ファンを兼
用している)29が取り付けられている。
は、アンモニア等の冷媒を圧縮する大型のコンプレッサ
ー23と、冷蔵コンテナ5の前面上部に取り付けられた
コンデンシングユニット(凝縮器)25と、冷蔵コンテ
ナ5内に配置されたエバポレータユニット(蒸発器)2
7とこれらを接続した図示しない配管等から成る冷凍機
回路と、上記コンプレッサー23を駆動するための駆動
系と、電気系とから構成されている。コンプレッサー2
3は、モーターボックス11のほぼ中央部に固定され、
その主軸23aが左右方向へ延びる向きで設けられてお
り、その主軸23aにベルトプーリ(冷却用ファンを兼
用している)29が取り付けられている。
【0014】冷却設備21の駆動系は、オイルタンク3
1と、オイルポンプ33と、油圧モーター35とこれら
を接続した配管等から成る油圧回路で構成され、オイル
タンク31は、冷蔵コンテナ5の前面下部に取り付けら
れている。オイルポンプ33は、比較的小型のもので、
エンジンルーム内におけるエンジン9の脇に配置され、
このエンジン9のクランクシャフトの回転力をVベルト
で一部取り出して駆動されるようにしてある。
1と、オイルポンプ33と、油圧モーター35とこれら
を接続した配管等から成る油圧回路で構成され、オイル
タンク31は、冷蔵コンテナ5の前面下部に取り付けら
れている。オイルポンプ33は、比較的小型のもので、
エンジンルーム内におけるエンジン9の脇に配置され、
このエンジン9のクランクシャフトの回転力をVベルト
で一部取り出して駆動されるようにしてある。
【0015】油圧モーター35はモーターボックス11
内に固定され、その回転シャフト37が左右方向へ延び
る向きでコンプレッサー23の前側に配置されている。
この回転シャフト37にはワンウェイクラッチ39を介
してプーリ軸38が連結され、このプーリ軸38に2つ
のベルトプーリ41、43が取り付けられている。そし
て、これらベルトプーリ41、43の一方41とコンプ
レッサー23のベルトプーリ29とに無端ベルト45が
掛け渡されている。
内に固定され、その回転シャフト37が左右方向へ延び
る向きでコンプレッサー23の前側に配置されている。
この回転シャフト37にはワンウェイクラッチ39を介
してプーリ軸38が連結され、このプーリ軸38に2つ
のベルトプーリ41、43が取り付けられている。そし
て、これらベルトプーリ41、43の一方41とコンプ
レッサー23のベルトプーリ29とに無端ベルト45が
掛け渡されている。
【0016】従って、エンジン9が駆動すると、このエ
ンジン9によってオイルポンプ33が回転され、このオ
イルポンプ33はオイルタンク31の作動油を加圧して
油圧モーター35に供給するので、油圧モーター35の
回転シャフト37が回転され、この回転によってコンプ
レッサー23が駆動される。50はオイルポンプ33と
油圧モーター35との間に介挿されたオイルクーラーを
示す。
ンジン9によってオイルポンプ33が回転され、このオ
イルポンプ33はオイルタンク31の作動油を加圧して
油圧モーター35に供給するので、油圧モーター35の
回転シャフト37が回転され、この回転によってコンプ
レッサー23が駆動される。50はオイルポンプ33と
油圧モーター35との間に介挿されたオイルクーラーを
示す。
【0017】モーターボックス11の後端部には、三相
交流型の非常用電気モーター51が配置されており、そ
の出力軸51aにベルトプーリ53が固定され、このベ
ルトプーリ53とコンプレッサー23のベルトプーリ2
9とに無端ベルト47が掛け渡されている。従って、コ
ンプレッサー23はこの非常用電気モーター51によっ
ても駆動される。この非常用電気モーター51は、フェ
リーに乗船している間など、エンジン9が停止している
状態においてコンプレッサー23を駆動する必要がある
ときに三相交流の外部電源をとって使用する。
交流型の非常用電気モーター51が配置されており、そ
の出力軸51aにベルトプーリ53が固定され、このベ
ルトプーリ53とコンプレッサー23のベルトプーリ2
9とに無端ベルト47が掛け渡されている。従って、コ
ンプレッサー23はこの非常用電気モーター51によっ
ても駆動される。この非常用電気モーター51は、フェ
リーに乗船している間など、エンジン9が停止している
状態においてコンプレッサー23を駆動する必要がある
ときに三相交流の外部電源をとって使用する。
【0018】尚、コンプレッサー23が非常用電気モー
ター51によって駆動される場合は、油圧モーター35
の回転シャフト37に結合されているベルトプーリ41
も回転されるが、この場合は、ワンウェイクラッチ39
の内輪と外輪との相対的回転方向が逆位相になるため、
クラッチ39が空転するだけで、油圧モーター35が負
荷になることは無い。
ター51によって駆動される場合は、油圧モーター35
の回転シャフト37に結合されているベルトプーリ41
も回転されるが、この場合は、ワンウェイクラッチ39
の内輪と外輪との相対的回転方向が逆位相になるため、
クラッチ39が空転するだけで、油圧モーター35が負
荷になることは無い。
【0019】モーターボックス11の前端部には、三相
交流発電機61が配置されており、その回転軸61aに
はベルトプーリ63が固定され、このベルトプーリ63
と油圧モーター35のベルトプーリ43とに無端ベルト
49が掛け渡されている。従って、この発電機61の回
転軸61aは、油圧モーター35が駆動しているときは
その駆動力によって回転され、コンプレッサー23が非
常用電気モーター51で駆動されているときはこの非常
用電気モーター51の駆動力によって回転される。
交流発電機61が配置されており、その回転軸61aに
はベルトプーリ63が固定され、このベルトプーリ63
と油圧モーター35のベルトプーリ43とに無端ベルト
49が掛け渡されている。従って、この発電機61の回
転軸61aは、油圧モーター35が駆動しているときは
その駆動力によって回転され、コンプレッサー23が非
常用電気モーター51で駆動されているときはこの非常
用電気モーター51の駆動力によって回転される。
【0020】この発電機61は、端子電圧を200ボル
トに変圧して出力するようになっており、その200ボ
ルト電流は、前記したコンデンシングユニット25のフ
ァンモーター65や、エバポレータユニット27のファ
ンモーター67、その他冷凍系における各種の電気部品
に供給されてこれら電気部品を駆動する。従って、これ
らの電気部品には、三相交流電源を使用する一般的な業
務用のものをそのまま使用できる。
トに変圧して出力するようになっており、その200ボ
ルト電流は、前記したコンデンシングユニット25のフ
ァンモーター65や、エバポレータユニット27のファ
ンモーター67、その他冷凍系における各種の電気部品
に供給されてこれら電気部品を駆動する。従って、これ
らの電気部品には、三相交流電源を使用する一般的な業
務用のものをそのまま使用できる。
【0021】モーターボックス11の後ろ脇には冷却設
備21の電気系を制御する制御回路が組み込まれた制御
盤71が設けられ、この制御盤71の回路と接続された
コントロールパネル73はキャビン7に配置されてい
て、冷却温度の設定その他の操作は運転席で行うように
なっている。保冷自動車1の冷却設備21は以上のよう
に構成されている。
備21の電気系を制御する制御回路が組み込まれた制御
盤71が設けられ、この制御盤71の回路と接続された
コントロールパネル73はキャビン7に配置されてい
て、冷却温度の設定その他の操作は運転席で行うように
なっている。保冷自動車1の冷却設備21は以上のよう
に構成されている。
【0022】しかして、エンジン9が駆動している状態
では、油圧モーター35がコンプレッサー23と発電機
61を駆動することで前記冷凍機回路が働いて冷蔵コン
テナ5内を冷却し、エンジン停止中は、非常用電気モー
ター51がコンプレッサー23と発電機61を駆動する
ことで前記冷凍機回路が働いて冷蔵コンテナ5内を冷却
する。本発明者らが製作した冷却設備について、冷却能
力をテストした結果、運転開始から約30分経過した時
点で、冷蔵コンテナ5内の温度がマイナス40°C程度
に達するデータが多く得られた。この程度の冷却能力と
急速性能を持てば、冷凍マグロの輸送にも問題は無い。
では、油圧モーター35がコンプレッサー23と発電機
61を駆動することで前記冷凍機回路が働いて冷蔵コン
テナ5内を冷却し、エンジン停止中は、非常用電気モー
ター51がコンプレッサー23と発電機61を駆動する
ことで前記冷凍機回路が働いて冷蔵コンテナ5内を冷却
する。本発明者らが製作した冷却設備について、冷却能
力をテストした結果、運転開始から約30分経過した時
点で、冷蔵コンテナ5内の温度がマイナス40°C程度
に達するデータが多く得られた。この程度の冷却能力と
急速性能を持てば、冷凍マグロの輸送にも問題は無い。
【0023】以上、本発明の実施の形態について詳述し
てきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設
計の変更などがあっても本発明に含まれる。特に、本発
明は、冷蔵コンテナ内の目標冷却温度の如何に限らず、
冷凍機回路を有する保冷自動車の各種の冷却設備に広く
適用することができる。
てきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設
計の変更などがあっても本発明に含まれる。特に、本発
明は、冷蔵コンテナ内の目標冷却温度の如何に限らず、
冷凍機回路を有する保冷自動車の各種の冷却設備に広く
適用することができる。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る保冷自動車
の冷却設備にあっては、冷凍機を使用する機械的方式の
冷却設備でありながら、エンジンルームを改造したり大
きなサブエンジンを搭載しなくても、大型のコンプレッ
サーを駆動できる十分な原動力を取ることができて、液
体窒素を使わずに超低温での冷却を実現することがで
き、且つ、設定した目標温度に速やかに到達させること
ができ、しかも、コストが高くなる虞れも無く、搭載ス
ペースに苦慮することも少ない。
の冷却設備にあっては、冷凍機を使用する機械的方式の
冷却設備でありながら、エンジンルームを改造したり大
きなサブエンジンを搭載しなくても、大型のコンプレッ
サーを駆動できる十分な原動力を取ることができて、液
体窒素を使わずに超低温での冷却を実現することがで
き、且つ、設定した目標温度に速やかに到達させること
ができ、しかも、コストが高くなる虞れも無く、搭載ス
ペースに苦慮することも少ない。
【0025】請求項2の発明によれば、コンデンシング
ユニットやエバポレータユニット等におけるファンモー
タ等には、一般的な冷却設備に使用される種類のものを
そのまま用いることができるので、特殊な部材を使用す
る必要が無くてコストを大幅に低減できると共に、電気
的配線が簡単になって、保守作業も容易になる。
ユニットやエバポレータユニット等におけるファンモー
タ等には、一般的な冷却設備に使用される種類のものを
そのまま用いることができるので、特殊な部材を使用す
る必要が無くてコストを大幅に低減できると共に、電気
的配線が簡単になって、保守作業も容易になる。
【図1】本発明の実施の形態に係る冷却設備を搭載した
保冷自動車の側面図である。
保冷自動車の側面図である。
【図2】図1に示す保冷自動車の要部を拡大した平面図
である。
である。
【図3】図1の保冷自動車における冷却設備を示す回路
図である。
図である。
1 保冷自動車 5 冷蔵コンテナ 9 エンジン 21 冷却設備 23 コンプレッサー 25 コンデンシングユニット 27 エバポレータユニット 31 オイルタンク 33 オイルポンプ 35 油圧モーター 61 発電機 65 電気的動作部材 67 電気的動作部材
Claims (2)
- 【請求項1】冷蔵コンテナ内のエバポレータユニット
と、このエバポレータユニットに接続されたコンデンシ
ングユニットと、冷媒を圧縮するコンプレッサー等から
構成される冷凍機回路を備えた保冷自動車の冷却設備で
あって、オイルタンクと、当該保冷自動車のエンジンに
より駆動されるオイルポンプと、このオイルポンプから
供給される作動油で回転する油圧モーターとを搭載し、
この油圧モーターによって上記コンプレッサーを駆動す
るようにしたことを特徴とする保冷自動車の冷却設備。 - 【請求項2】請求項1に記載した保冷自動車の冷却設備
において、前記油圧モーターによって駆動され三相交流
200ボルトで出力する発電機を搭載し、この発電機か
らの電流を冷凍機回路における電気的動作部材の電源と
したことを特徴とする保冷自動車の冷却設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11070485A JP2000266441A (ja) | 1999-03-16 | 1999-03-16 | 保冷自動車の冷却設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11070485A JP2000266441A (ja) | 1999-03-16 | 1999-03-16 | 保冷自動車の冷却設備 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000266441A true JP2000266441A (ja) | 2000-09-29 |
Family
ID=13432884
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11070485A Pending JP2000266441A (ja) | 1999-03-16 | 1999-03-16 | 保冷自動車の冷却設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000266441A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003176968A (ja) * | 2001-12-07 | 2003-06-27 | Shin Meiwa Ind Co Ltd | 冷凍車の補機装置 |
WO2008052264A1 (en) * | 2006-11-01 | 2008-05-08 | Thomas & Coffey | Exchangeable air-conditioning unit |
JP2012138378A (ja) * | 2012-04-17 | 2012-07-19 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 発光装置 |
KR101398877B1 (ko) | 2013-06-14 | 2014-06-27 | 박원일 | 하이브리드 방식 화물차용 전기식 냉매 사이클 장치 |
WO2016000750A1 (en) * | 2014-06-30 | 2016-01-07 | A.P. Møller A/S | Method for reducing ice formation in a cooling unit |
US12140346B2 (en) | 2019-08-02 | 2024-11-12 | Exergyn Ltd. | System and method for work recovery in a heat pump |
-
1999
- 1999-03-16 JP JP11070485A patent/JP2000266441A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003176968A (ja) * | 2001-12-07 | 2003-06-27 | Shin Meiwa Ind Co Ltd | 冷凍車の補機装置 |
WO2008052264A1 (en) * | 2006-11-01 | 2008-05-08 | Thomas & Coffey | Exchangeable air-conditioning unit |
JP2012138378A (ja) * | 2012-04-17 | 2012-07-19 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 発光装置 |
KR101398877B1 (ko) | 2013-06-14 | 2014-06-27 | 박원일 | 하이브리드 방식 화물차용 전기식 냉매 사이클 장치 |
WO2016000750A1 (en) * | 2014-06-30 | 2016-01-07 | A.P. Møller A/S | Method for reducing ice formation in a cooling unit |
US12140346B2 (en) | 2019-08-02 | 2024-11-12 | Exergyn Ltd. | System and method for work recovery in a heat pump |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2625711C (en) | Trailer refrigeration system | |
JP4325678B2 (ja) | 冷凍車両用冷凍装置 | |
CN105711376B (zh) | 电动运输制冷单元 | |
US9464839B2 (en) | Semi-electric mobile refrigerated system | |
WO2016038838A1 (ja) | 冷凍装置及びコンテナ用冷凍システム | |
EP1832451A1 (en) | Vehicle with a refrigeration compartment comprising a cold plate refrigeration system | |
US9982921B2 (en) | Cooling system for in-transit cooling | |
KR100816642B1 (ko) | 냉동탑차용 냉동장치 | |
WO2010032074A1 (en) | Electrically powered transport refrigeration units | |
JPH01275218A (ja) | 冷凍車用冷房冷凍装置 | |
US6927500B2 (en) | Automotive accessories control system | |
KR100841257B1 (ko) | 냉동탑차용 에어컨 겸용 냉동장치 | |
JP2000266441A (ja) | 保冷自動車の冷却設備 | |
JP3156979B2 (ja) | ソーラ発電利用冷凍車の制御方法 | |
US2975614A (en) | Mobile refrigeration system | |
JP2001050630A (ja) | 冷凍車輌に搭載される冷凍機の駆動機構 | |
US20240097592A1 (en) | System and method for operating variable frequency drive using ac-power source in transport refrigeration unit | |
JP3905751B2 (ja) | 冷凍車の補機装置 | |
JPH10196597A (ja) | 輸送用冷凍装置のコンデンシングユニット | |
JP2000043560A (ja) | 車両用冷凍装置 | |
JP2000105018A5 (ja) | 冷凍システム、冷凍システム付冷凍車、冷蔵システム、冷蔵システム付冷蔵車、冷房システム及び冷房システム付普通乗用車 | |
JP2000105018A (ja) | 冷凍システム及び冷凍システム付冷凍車 | |
JPH01285755A (ja) | 車載コンテナ用冷凍装置 | |
JPH081347B2 (ja) | 車両用冷凍装置 | |
JPH11108493A (ja) | 輸送用冷凍装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051202 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080212 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080311 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080630 |