JP2000101173A - 光増幅装置および光伝送システム - Google Patents
光増幅装置および光伝送システムInfo
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- JP2000101173A JP2000101173A JP11268994A JP26899499A JP2000101173A JP 2000101173 A JP2000101173 A JP 2000101173A JP 11268994 A JP11268994 A JP 11268994A JP 26899499 A JP26899499 A JP 26899499A JP 2000101173 A JP2000101173 A JP 2000101173A
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- H01S5/141—External cavity lasers using a wavelength selective device, e.g. a grating or etalon
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- G—PHYSICS
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- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B6/00—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
- G02B6/24—Coupling light guides
- G02B6/26—Optical coupling means
- G02B6/28—Optical coupling means having data bus means, i.e. plural waveguides interconnected and providing an inherently bidirectional system by mixing and splitting signals
- G02B6/293—Optical coupling means having data bus means, i.e. plural waveguides interconnected and providing an inherently bidirectional system by mixing and splitting signals with wavelength selective means
- G02B6/29346—Optical coupling means having data bus means, i.e. plural waveguides interconnected and providing an inherently bidirectional system by mixing and splitting signals with wavelength selective means operating by wave or beam interference
- G02B6/29361—Interference filters, e.g. multilayer coatings, thin film filters, dichroic splitters or mirrors based on multilayers, WDM filters
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- H04J—MULTIPLEX COMMUNICATION
- H04J14/00—Optical multiplex systems
- H04J14/02—Wavelength-division multiplex systems
- H04J14/0278—WDM optical network architectures
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 増幅利得の増大、増幅帯域の拡大、チャネル
数増大を可能にする光増幅装置、およびこれを用いた光
伝送システムを提供する。 【解決手段】 光伝送システムにおいて光信号を増幅す
るための光増幅装置(100;100‘)は、波長下限
が1570nmより高い増幅波長帯域を有し、光信号を
入力する入力(101)と、光信号を出力する出力(1
02)と、入力(101)と出力(102)との間に介
挿され光信号を増幅する光増幅器(104)とを含む。
光増幅器(104)は、エルビウムおよびイッテルビウ
ムを共ドープした増幅ファイバ(108)と、ポンプ光
線を発生する少なくとも1つのポンプ・ソース(10
9,110)と、ポンプ・ソース(109,110)を
増幅ファイバ(108)に光学的に結合する少なくとも
1つの光カプラ(111,112)とを含む。光増幅装
置は、光信号が少なくとも−10.5dBmの入力パワ
ーと前述の波長帯域内の波長を有する場合に、少なくと
も31dBのパワー利得を有する。
数増大を可能にする光増幅装置、およびこれを用いた光
伝送システムを提供する。 【解決手段】 光伝送システムにおいて光信号を増幅す
るための光増幅装置(100;100‘)は、波長下限
が1570nmより高い増幅波長帯域を有し、光信号を
入力する入力(101)と、光信号を出力する出力(1
02)と、入力(101)と出力(102)との間に介
挿され光信号を増幅する光増幅器(104)とを含む。
光増幅器(104)は、エルビウムおよびイッテルビウ
ムを共ドープした増幅ファイバ(108)と、ポンプ光
線を発生する少なくとも1つのポンプ・ソース(10
9,110)と、ポンプ・ソース(109,110)を
増幅ファイバ(108)に光学的に結合する少なくとも
1つの光カプラ(111,112)とを含む。光増幅装
置は、光信号が少なくとも−10.5dBmの入力パワ
ーと前述の波長帯域内の波長を有する場合に、少なくと
も31dBのパワー利得を有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の目的は、光遠隔通信
に用いられる光増幅装置を提供することである。また、
本発明は、光伝送システムに関し、特に、前述の光増幅
装置を用いる、波長分割多重化(WDM:wavele
ngth division multiplexin
g)光伝送システムに関する。本発明の光増幅装置は、
アナログCATVシステムにおける使用にも適したもの
である。
に用いられる光増幅装置を提供することである。また、
本発明は、光伝送システムに関し、特に、前述の光増幅
装置を用いる、波長分割多重化(WDM:wavele
ngth division multiplexin
g)光伝送システムに関する。本発明の光増幅装置は、
アナログCATVシステムにおける使用にも適したもの
である。
【0002】
【従来の技術】WDM光伝送システムでは、いくつかの
光チャネルを含む伝送信号が、同一ライン(少なくとも
1つの光増幅器を含む)上を、波長分割多重化によって
送られる。伝送されるチャネルは、ディジタルまたはア
ナログのいずれでもよく、それらの各々には特定の波長
が関連付けられているので区別することができる。
光チャネルを含む伝送信号が、同一ライン(少なくとも
1つの光増幅器を含む)上を、波長分割多重化によって
送られる。伝送されるチャネルは、ディジタルまたはア
ナログのいずれでもよく、それらの各々には特定の波長
が関連付けられているので区別することができる。
【0003】今日の長距離大容量光伝送システムは、以
前用いられていた電子再生器とは異なり、OE/EO変
換を必要としない光ファイバ増幅器を用いる。光ファイ
バ増幅器は、予め設定された長さの光ファイバを含む。
この光ファイバは、1種類以上の希土類がドープされ、
ポンプ光線で励起されると誘導(stimulated
emission)放出によって光信号を増幅するコ
アを有する。
前用いられていた電子再生器とは異なり、OE/EO変
換を必要としない光ファイバ増幅器を用いる。光ファイ
バ増幅器は、予め設定された長さの光ファイバを含む。
この光ファイバは、1種類以上の希土類がドープされ、
ポンプ光線で励起されると誘導(stimulated
emission)放出によって光信号を増幅するコ
アを有する。
【0004】エルビウム(Er)をドープした光ファイ
バが、光増幅器およびレーザ双方として用いるために開
発されている。これらのデバイスは、その動作波長が、
1550nm周囲の光ファイバ通信用の第3ウインドウ
と一致するため、非常に重要性がある。本出願人名義の
EP特許出願第98110594.3号は、波長帯域1
529〜1535nmおよび1541〜1561nmに
おいてエルビウム・ドープ・ファイバ増幅器(EDF
A:erbium−doped fiber ampl
ifier)を用いた、32チャネルWDM光伝送シス
テムを提案する。
バが、光増幅器およびレーザ双方として用いるために開
発されている。これらのデバイスは、その動作波長が、
1550nm周囲の光ファイバ通信用の第3ウインドウ
と一致するため、非常に重要性がある。本出願人名義の
EP特許出願第98110594.3号は、波長帯域1
529〜1535nmおよび1541〜1561nmに
おいてエルビウム・ドープ・ファイバ増幅器(EDF
A:erbium−doped fiber ampl
ifier)を用いた、32チャネルWDM光伝送シス
テムを提案する。
【0005】例えば、増幅利得および増幅帯域に対し
て、システム性能を改善するために、いくつかの方法が
提案されている。システム性能を改善する技法の1つ
に、エルビウム・ドープ増幅ファイバにイッテルビウム
(Yb)を共ドープ(co−dopeing)すること
からなるものがある。アクティブ・ファイバにエルビウ
ムおよびイッテルビウムを共ドープすると、ポンプ吸収
帯域が800nmから1100nmに拡大しポンプ波長
の選択の柔軟性が高くなるだけでなく、イッテルビウム
の吸収断面拡大およびドーパント可溶性向上のために、
基底状態の吸収率が格段に上昇する。イッテルビウム・
イオンは、ポンプ光の多くを吸収し、それに続いてエル
ビウムおよびイッテルビウムの隣接イオン間の相互緩和
(cross relaxation)により、吸収し
たエネルギをエルビウム系に転移させることができる。
Grubb et al.(グラッブその他)の“+2
4.6dBm output power Er/Yb
co−doped optical amplifi
er pumped by diode−pumped
Nd:YLF laser”(ダイオード・ポンプN
d:YLFレーザによってポンプされた+24.6dB
m出力パワーEr/Yb共ドープ光増幅器)(Elec
tronics Letters、1992、29,
(13)、pp.1275〜1276)、およびMak
er,Ferguson(メーカー,ファーガソン)の
“1.56μm Yb−sensitized Er
fiber laser pumped bydiod
e−pumped Nd:YAG and Nd:YL
F lasers”(ダイオード・ポンプNd:YAG
およびNd:YLFレーザによってポンプする1.56
μmYb−増感Erファイバ・レーザ)(Electr
onics Letters,1988,24,(1
8),pp1160〜1161)に記載されているよう
に、共ドープ技法を適用して、イッテルビウム吸収スペ
クトルの長い波長末尾(tail)における直接ポンピ
ングによって、ファイバ増幅器およびレーザを効率的に
励起することができる。このポンピングは、好ましく
は、ダイオード・ポンプ固体レーザ、例えば、1047
nmのNd:YLFレーザまたは1064nmNd:Y
AGレーザによって行う。
て、システム性能を改善するために、いくつかの方法が
提案されている。システム性能を改善する技法の1つ
に、エルビウム・ドープ増幅ファイバにイッテルビウム
(Yb)を共ドープ(co−dopeing)すること
からなるものがある。アクティブ・ファイバにエルビウ
ムおよびイッテルビウムを共ドープすると、ポンプ吸収
帯域が800nmから1100nmに拡大しポンプ波長
の選択の柔軟性が高くなるだけでなく、イッテルビウム
の吸収断面拡大およびドーパント可溶性向上のために、
基底状態の吸収率が格段に上昇する。イッテルビウム・
イオンは、ポンプ光の多くを吸収し、それに続いてエル
ビウムおよびイッテルビウムの隣接イオン間の相互緩和
(cross relaxation)により、吸収し
たエネルギをエルビウム系に転移させることができる。
Grubb et al.(グラッブその他)の“+2
4.6dBm output power Er/Yb
co−doped optical amplifi
er pumped by diode−pumped
Nd:YLF laser”(ダイオード・ポンプN
d:YLFレーザによってポンプされた+24.6dB
m出力パワーEr/Yb共ドープ光増幅器)(Elec
tronics Letters、1992、29,
(13)、pp.1275〜1276)、およびMak
er,Ferguson(メーカー,ファーガソン)の
“1.56μm Yb−sensitized Er
fiber laser pumped bydiod
e−pumped Nd:YAG and Nd:YL
F lasers”(ダイオード・ポンプNd:YAG
およびNd:YLFレーザによってポンプする1.56
μmYb−増感Erファイバ・レーザ)(Electr
onics Letters,1988,24,(1
8),pp1160〜1161)に記載されているよう
に、共ドープ技法を適用して、イッテルビウム吸収スペ
クトルの長い波長末尾(tail)における直接ポンピ
ングによって、ファイバ増幅器およびレーザを効率的に
励起することができる。このポンピングは、好ましく
は、ダイオード・ポンプ固体レーザ、例えば、1047
nmのNd:YLFレーザまたは1064nmNd:Y
AGレーザによって行う。
【0006】エルビウムおよびイッテルビウム共ドープ
増幅ファイバを用いて通信信号を増幅することは、ヨー
ロッパ特許出願EP0 803 944 A2および米
国特許(US)第5,225,925号にも記載されて
いる。EP第0 803 944 A2号は、波長帯域
1544〜1562nmで動作し、ErおよびAlを含
む第1段と、Erおよび更に別の希土類元素、例えば、
Ybを含む第2段とから成る多段Erドープ・ファイバ
増幅器(EDFA)に言及している。かかる多段EDF
Aは、全エルビウム増幅システムに対して、雑音指数の
大幅な低下を生ずることなく、引用した波長帯域におい
て有利な特性、例えば、比較的広い平坦利得領域や比較
的高い出力パワーを有することができる。しかしなが
ら、本出願人は、EP0 803 944 A2に提案
されている増幅器は、伝送チャネル数に関しては何ら利
点がなく、増幅帯域は比較的狭い(そして非常に利用が
進んでいる)1544〜1562nm帯域に未だ限定さ
れていることに気が付いた。更に、Er/Ybの第2段
は、1064nmで放出するダイオード・ポンプNd−
ドープ・ファイバ・レーザによってポンプされる。この
ポンプ・ソースは、単一モード増幅ファイバの励起に広
く用いられており、比較的高価でしかも嵩張る。
増幅ファイバを用いて通信信号を増幅することは、ヨー
ロッパ特許出願EP0 803 944 A2および米
国特許(US)第5,225,925号にも記載されて
いる。EP第0 803 944 A2号は、波長帯域
1544〜1562nmで動作し、ErおよびAlを含
む第1段と、Erおよび更に別の希土類元素、例えば、
Ybを含む第2段とから成る多段Erドープ・ファイバ
増幅器(EDFA)に言及している。かかる多段EDF
Aは、全エルビウム増幅システムに対して、雑音指数の
大幅な低下を生ずることなく、引用した波長帯域におい
て有利な特性、例えば、比較的広い平坦利得領域や比較
的高い出力パワーを有することができる。しかしなが
ら、本出願人は、EP0 803 944 A2に提案
されている増幅器は、伝送チャネル数に関しては何ら利
点がなく、増幅帯域は比較的狭い(そして非常に利用が
進んでいる)1544〜1562nm帯域に未だ限定さ
れていることに気が付いた。更に、Er/Ybの第2段
は、1064nmで放出するダイオード・ポンプNd−
ドープ・ファイバ・レーザによってポンプされる。この
ポンプ・ソースは、単一モード増幅ファイバの励起に広
く用いられており、比較的高価でしかも嵩張る。
【0007】US5,225,925は、単一横断モー
ドで光信号を増幅または発生する光ファイバに関する。
このファイバは、エルビウム(Er)をドープしたホス
ト・ガラスと、イッテルビウム(Yb)または鉄(F
e)のような増感剤から成る。好ましくは、ホスト・ガ
ラスは、(例えば、燐酸塩または硼酸塩をドープした)
ドープ・シリカ・ガラスである。本出願人は、US5,
225,925が提案する増幅ファイバは、その利得曲
線の形状のために、1535nmにおける単一チャネル
の伝送に特に適しているが、WDM伝送には相応しくな
いことに気が付いた。更に、かかる増幅ファイバは、前
述の欠点を有するダイオード・ポンプNd−ドープ・フ
ァイバ・レーザによってポンプするのに適している。
ドで光信号を増幅または発生する光ファイバに関する。
このファイバは、エルビウム(Er)をドープしたホス
ト・ガラスと、イッテルビウム(Yb)または鉄(F
e)のような増感剤から成る。好ましくは、ホスト・ガ
ラスは、(例えば、燐酸塩または硼酸塩をドープした)
ドープ・シリカ・ガラスである。本出願人は、US5,
225,925が提案する増幅ファイバは、その利得曲
線の形状のために、1535nmにおける単一チャネル
の伝送に特に適しているが、WDM伝送には相応しくな
いことに気が付いた。更に、かかる増幅ファイバは、前
述の欠点を有するダイオード・ポンプNd−ドープ・フ
ァイバ・レーザによってポンプするのに適している。
【0008】EP0 803 944 A2およびUS
5,225,925のいずれも、1550nm周囲の伝
送帯域とは異なる波長帯域における信号のEr/Yb共
ドープ光増幅器による増幅を対象とするものではない。
Er/Yb増幅ファイバの改善は、クラッディング・ポ
ンプ技術によって得られており、これは、コアを直接ポ
ンプするのではなく、コアを包囲する内側クラッディン
グ領域内のアクティブ・ファイバをポンプすることから
成る。クラッディングのポンピングとは、高パワーの広
ストライブ・ダイオード(broadstripe d
iode)およびダイオード・バー(diode ba
r)を、二重クラッド希土類ドープ単一モード・ファイ
バのための効率的で低コストの小型ポンプ・ソースとし
て用いることを可能にする技術である。この技法によっ
て、数百ミリワットないし数十ワットの範囲の出力パワ
ーが達成可能となる。980nmにおいてダイオード・
アレイによってポンプする二重クラッドEr/Ybファ
イバが、例えば、Minelly et al.(ミネ
リーその他)の“Diode−array pumpi
ng of Er3+/Yb3+ co−doped
fiber lasers and amplifie
rs”(Er3+/Yb3+共ドープ・ファイバ・レー
ザおよび増幅器のダイオード・アレイ・ポンピング)
(IEEE Photonics Technolog
y Letters,1993,5,(3),pp.3
01〜303)に記載されている。エルビウム−イッテ
ルビウム共ドープ方式は、単一ドープ・エルビウム・フ
ァイバよりも、約980nmの帯域においてエルビウム
に対して著しく高い基底状態吸収を可能とし、その結果
著しく短い最適長が得られる。ポンプ光線をコア外部の
ファイバの一部(内側クラッディングまたは外側クラッ
ディングとして同様に識別することができる)に挿入す
る技法も、例えば、PCT特許出願WO95/1086
8およびUS5696782に記載されている。
5,225,925のいずれも、1550nm周囲の伝
送帯域とは異なる波長帯域における信号のEr/Yb共
ドープ光増幅器による増幅を対象とするものではない。
Er/Yb増幅ファイバの改善は、クラッディング・ポ
ンプ技術によって得られており、これは、コアを直接ポ
ンプするのではなく、コアを包囲する内側クラッディン
グ領域内のアクティブ・ファイバをポンプすることから
成る。クラッディングのポンピングとは、高パワーの広
ストライブ・ダイオード(broadstripe d
iode)およびダイオード・バー(diode ba
r)を、二重クラッド希土類ドープ単一モード・ファイ
バのための効率的で低コストの小型ポンプ・ソースとし
て用いることを可能にする技術である。この技法によっ
て、数百ミリワットないし数十ワットの範囲の出力パワ
ーが達成可能となる。980nmにおいてダイオード・
アレイによってポンプする二重クラッドEr/Ybファ
イバが、例えば、Minelly et al.(ミネ
リーその他)の“Diode−array pumpi
ng of Er3+/Yb3+ co−doped
fiber lasers and amplifie
rs”(Er3+/Yb3+共ドープ・ファイバ・レー
ザおよび増幅器のダイオード・アレイ・ポンピング)
(IEEE Photonics Technolog
y Letters,1993,5,(3),pp.3
01〜303)に記載されている。エルビウム−イッテ
ルビウム共ドープ方式は、単一ドープ・エルビウム・フ
ァイバよりも、約980nmの帯域においてエルビウム
に対して著しく高い基底状態吸収を可能とし、その結果
著しく短い最適長が得られる。ポンプ光線をコア外部の
ファイバの一部(内側クラッディングまたは外側クラッ
ディングとして同様に識別することができる)に挿入す
る技法も、例えば、PCT特許出願WO95/1086
8およびUS5696782に記載されている。
【0009】また、伝送するチャネル数を増加させる方
法もいくつか提案されている。チャネル数を増加させる
1つの方法は、チャネル間隔を狭くすることである。し
かしながら、チャネル間隔を狭めると、交差位相変調や
四波混合のような非線形効果を悪化させ、精度の高い光
送信機の波長制御が必要となる。本出願人は、50GH
zよりも狭いチャネル間隔は、前述の理由により実際に
は達成が困難であることを認めた。
法もいくつか提案されている。チャネル数を増加させる
1つの方法は、チャネル間隔を狭くすることである。し
かしながら、チャネル間隔を狭めると、交差位相変調や
四波混合のような非線形効果を悪化させ、精度の高い光
送信機の波長制御が必要となる。本出願人は、50GH
zよりも狭いチャネル間隔は、前述の理由により実際に
は達成が困難であることを認めた。
【0010】チャネル数を増加させる別の方法は、ファ
イバの低損失領域において使用可能な波長帯域幅を広げ
ることである。1つの重要な技術は、従来の1550n
m伝送帯域より高い波長帯域における光増幅である。即
ち、1590nm周囲の高波長帯域、正確には1565
nmないし1620nmの間は、この帯域内に大多数の
チャネルを割り当てることができるという点で、長距離
光伝送には非常に有望な帯域である。1565〜162
0nm帯域用光増幅器が多数のチャネルに対処しなけれ
ばならない場合、かかる増幅器のスペクトル利得特性
は、システムの性能およびコストを最適化する基本であ
る。1530および1550波長領域と並行してエルビ
ウム・ドープ・ファイバ増幅器の1590nm伝送波長
領域を使用することは、魅力的であり、最近になって検
討されている。追加の利点として、1590nm波長領
域を採用することにより、四波混合に起因する劣化を全
く生じることなく、WDM伝送に散乱シフト・ファイバ
(DSF:dispersion−shift fib
er)を用いることが可能となる。
イバの低損失領域において使用可能な波長帯域幅を広げ
ることである。1つの重要な技術は、従来の1550n
m伝送帯域より高い波長帯域における光増幅である。即
ち、1590nm周囲の高波長帯域、正確には1565
nmないし1620nmの間は、この帯域内に大多数の
チャネルを割り当てることができるという点で、長距離
光伝送には非常に有望な帯域である。1565〜162
0nm帯域用光増幅器が多数のチャネルに対処しなけれ
ばならない場合、かかる増幅器のスペクトル利得特性
は、システムの性能およびコストを最適化する基本であ
る。1530および1550波長領域と並行してエルビ
ウム・ドープ・ファイバ増幅器の1590nm伝送波長
領域を使用することは、魅力的であり、最近になって検
討されている。追加の利点として、1590nm波長領
域を採用することにより、四波混合に起因する劣化を全
く生じることなく、WDM伝送に散乱シフト・ファイバ
(DSF:dispersion−shift fib
er)を用いることが可能となる。
【0011】特許および特許以外の文献における論文の
いくつかに、高波長伝送帯域(1565nmから162
0nmまで)における増幅を取り上げたものがある。こ
れらの文書は全て、エルビウム・ドープ・ファイバ増幅
器のみを考慮するに過ぎない。
いくつかに、高波長伝送帯域(1565nmから162
0nmまで)における増幅を取り上げたものがある。こ
れらの文書は全て、エルビウム・ドープ・ファイバ増幅
器のみを考慮するに過ぎない。
【0012】以下の文書は、使用可能な帯域幅を高波長
伝送帯域に拡大するいくつかの方法を提案する。US
5,500,764は、エルビウムをドープし、1.5
5μmおよび1.47μm光源でポンプし、1.57μ
mないし1.61μm間の光信号を増幅するように構成
された、SiO2−Al2O3−GeO2単一モード光ファ
イバ(150mないし200mの長さを有する)に関す
る。
伝送帯域に拡大するいくつかの方法を提案する。US
5,500,764は、エルビウムをドープし、1.5
5μmおよび1.47μm光源でポンプし、1.57μ
mないし1.61μm間の光信号を増幅するように構成
された、SiO2−Al2O3−GeO2単一モード光ファ
イバ(150mないし200mの長さを有する)に関す
る。
【0013】Ono et al.(オノその他)の
“Gain−Flattened Er3+−Doped
Fiber Amplifier for WDM
signal in the 1.57−1.60μm
Wavelngth Region”(1.57〜
1.60μm波長領域におけるWDM信号のための利得
平坦化Er3+−ドープ・ファイバ増幅器)(IEEE
PHOTONICS TECHNOLOGY LETT
ERS,Vol.9,No.5,1997年5月,pp
596−599)は、1.58μm帯域のWDM信号の
ための、利得平坦化Er3+−ドープ・シリカ系ファイバ
増幅器を開示する。著者は、異なるファイバ長を検査
し、高利得および低ノイズのEDFAを構築するために
は、EDF(エルビウム・ドープ・ファイバ)の最適な
長さは200mであることを突き止めた。
“Gain−Flattened Er3+−Doped
Fiber Amplifier for WDM
signal in the 1.57−1.60μm
Wavelngth Region”(1.57〜
1.60μm波長領域におけるWDM信号のための利得
平坦化Er3+−ドープ・ファイバ増幅器)(IEEE
PHOTONICS TECHNOLOGY LETT
ERS,Vol.9,No.5,1997年5月,pp
596−599)は、1.58μm帯域のWDM信号の
ための、利得平坦化Er3+−ドープ・シリカ系ファイバ
増幅器を開示する。著者は、異なるファイバ長を検査
し、高利得および低ノイズのEDFAを構築するために
は、EDF(エルビウム・ドープ・ファイバ)の最適な
長さは200mであることを突き止めた。
【0014】Masuda et al.(マスダその
他)の“Wideband,gain−flatten
ed,erbium−doped fibre amp
lifiers with 3dB bandowid
ths of >50nm”(50nmより高い3dB
帯域幅の広域、利得平坦化、エルビウム・ドープ・ファ
イバ増幅器)(ELECTRONICS LETTER
S,1997年6月5日、Vol.33,No.12,
pp.1070〜1072)は、二段エルビウム・ドー
プ・ファイバおよび中間イコライザを有し、シリケート
・エルビウム・ドープ・ファイバ増幅器には52nm帯
域(1556〜1608nm)が得られ、弗化物エルビ
ウム・ドープ・ファイバ増幅器には50nm帯域(15
54〜1604nm)が得られる方式を提案する。シリ
ケート・エルビウム・ドープ・ファイバ増幅器の場合、
2つの段はそれぞれ50nEDFおよび26mEDFを
含む。
他)の“Wideband,gain−flatten
ed,erbium−doped fibre amp
lifiers with 3dB bandowid
ths of >50nm”(50nmより高い3dB
帯域幅の広域、利得平坦化、エルビウム・ドープ・ファ
イバ増幅器)(ELECTRONICS LETTER
S,1997年6月5日、Vol.33,No.12,
pp.1070〜1072)は、二段エルビウム・ドー
プ・ファイバおよび中間イコライザを有し、シリケート
・エルビウム・ドープ・ファイバ増幅器には52nm帯
域(1556〜1608nm)が得られ、弗化物エルビ
ウム・ドープ・ファイバ増幅器には50nm帯域(15
54〜1604nm)が得られる方式を提案する。シリ
ケート・エルビウム・ドープ・ファイバ増幅器の場合、
2つの段はそれぞれ50nEDFおよび26mEDFを
含む。
【0015】Jolley et al.の“Demo
nstration of lowPDM and n
egligible multipath inter
ference in an ultra flat
broad band EDFA using a h
ighly doped erbium fiber”
(高濃度にドープしたエルビウム・ファイバを用いた超
平坦広域EDFAにおける低PDMおよび無視し得るマ
ルチパス干渉の実証)、“OpticalAmplif
iers and their Application
s”(光増幅器およびその応用)(Conferenc
e,Vail,1998年7月27〜29日、TuD2
−1/124−127)は、45mのエルビウム・ファ
イバを用いて1585nm帯域において信号を増幅し、
1570nmにおいて+18.3dBmを越える最大外
部パワーに到達した広域EDFAを提案した。
nstration of lowPDM and n
egligible multipath inter
ference in an ultra flat
broad band EDFA using a h
ighly doped erbium fiber”
(高濃度にドープしたエルビウム・ファイバを用いた超
平坦広域EDFAにおける低PDMおよび無視し得るマ
ルチパス干渉の実証)、“OpticalAmplif
iers and their Application
s”(光増幅器およびその応用)(Conferenc
e,Vail,1998年7月27〜29日、TuD2
−1/124−127)は、45mのエルビウム・ファ
イバを用いて1585nm帯域において信号を増幅し、
1570nmにおいて+18.3dBmを越える最大外
部パワーに到達した広域EDFAを提案した。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本出願人は、高波長帯
域において光信号を増幅するように構成されたラインE
DFAは、約−10dBmないし最大パワー値でも19
dBm未満の入力パワーを有する光信号を増幅可能であ
る、即ち、最大利得が約29dBであることを認めた。
約−10dBmの入力パワーは適正な基準値であり、長
距離伝送システムにおける光増幅器には典型的である。
EDFAは高パワー入力信号よりも低パワー入力信号に
高い利得を有するが、この場合ASE(増幅自発放出:
amplified spontaneous emi
ssion)の値が、信号対ノイズ比の低下を招く様に
増加することを低入力パワーは推奨しない。逆に、例え
ば伝送ファイバ長の有害性を生じ得る、−10dBmを
超過する信号入力パワーは、利得を飽和させる可能性が
高く、望ましくないエネルギの浪費に至る。EDFAを
用い1575nmないし1602nm間で64チャネル
を伝送する光伝送システムであれば、ラインEDFAの
出力において、チャネル当たり約0.2dBmの最大パ
ワーを与え、実際には最大スパン長を100km未満に
制限するであろう。
域において光信号を増幅するように構成されたラインE
DFAは、約−10dBmないし最大パワー値でも19
dBm未満の入力パワーを有する光信号を増幅可能であ
る、即ち、最大利得が約29dBであることを認めた。
約−10dBmの入力パワーは適正な基準値であり、長
距離伝送システムにおける光増幅器には典型的である。
EDFAは高パワー入力信号よりも低パワー入力信号に
高い利得を有するが、この場合ASE(増幅自発放出:
amplified spontaneous emi
ssion)の値が、信号対ノイズ比の低下を招く様に
増加することを低入力パワーは推奨しない。逆に、例え
ば伝送ファイバ長の有害性を生じ得る、−10dBmを
超過する信号入力パワーは、利得を飽和させる可能性が
高く、望ましくないエネルギの浪費に至る。EDFAを
用い1575nmないし1602nm間で64チャネル
を伝送する光伝送システムであれば、ラインEDFAの
出力において、チャネル当たり約0.2dBmの最大パ
ワーを与え、実際には最大スパン長を100km未満に
制限するであろう。
【0017】また、本出願人は、エルビウムをドープし
た所定長のアクティブ・ファイバでは、利得曲線対エル
ビウム濃度の関係は、エルビウム濃度の最適値に対応し
て最大値までの増加を呈し、次いで減少することを認め
た。エルビウムをドープしたアクティブ領域の長さを延
長すること、即ち、アクティブ・ファイバの長さを延長
するだけで、より高い利得を得ることができる。従来の
エルビウム・ドープ・アクティブ・ファイバを用いた高
波長帯域用ロング・ホールWDM光伝送システムは、比
較的高い利得に到達するためには、数百メートルのファ
イバ長を必要とする。実際には、コアの直径を大きくし
た特殊なエルビウム・ドープ・アクティブ・ファイバを
用い、これによってファイバ長を30ないし40mに短
縮しても、比較的高い利得を得ることが可能となる。
た所定長のアクティブ・ファイバでは、利得曲線対エル
ビウム濃度の関係は、エルビウム濃度の最適値に対応し
て最大値までの増加を呈し、次いで減少することを認め
た。エルビウムをドープしたアクティブ領域の長さを延
長すること、即ち、アクティブ・ファイバの長さを延長
するだけで、より高い利得を得ることができる。従来の
エルビウム・ドープ・アクティブ・ファイバを用いた高
波長帯域用ロング・ホールWDM光伝送システムは、比
較的高い利得に到達するためには、数百メートルのファ
イバ長を必要とする。実際には、コアの直径を大きくし
た特殊なエルビウム・ドープ・アクティブ・ファイバを
用い、これによってファイバ長を30ないし40mに短
縮しても、比較的高い利得を得ることが可能となる。
【0018】本出願人は、1565〜1620nm帯域
において、エルビウム−イッテルビウム共ドープ増幅器
を含む伝送システムが非常に高い性能を発揮し、特に、
エルビウムのみをドープした光増幅器に対して、一層高
い性能を発揮することを発見した。即ち、本出願人は、
長さおよびドーピングに関して最適化したエルビウム−
イッテルビウム共ドープ・ファイバ増幅器(単一段また
は多段)を含む光増幅装置は、少なくとも27nmの幅
を有し約1565nmに位置する波長領域において、非
常に高い利得および非常に平坦な増幅帯域(±0.5d
B)をもたらすことを発見した。更に具体的には、本出
願人は、最適化したエルビウム−イッテルビウム共ドー
プ・ファイバ増幅器を含む光増幅装置は、1575〜1
602nm波長領域において、約−10dBmパワーの
入力に応答して、23dBmまでの出力信号パワーを供
給可能であることを発見した。更に、本出願人は、かか
る高パワー利得は、前置増幅器、好ましくは、エルビウ
ム・ドープ前置増幅器を光増幅装置に含ませることによ
って、効率的に到達可能であることも発見した。
において、エルビウム−イッテルビウム共ドープ増幅器
を含む伝送システムが非常に高い性能を発揮し、特に、
エルビウムのみをドープした光増幅器に対して、一層高
い性能を発揮することを発見した。即ち、本出願人は、
長さおよびドーピングに関して最適化したエルビウム−
イッテルビウム共ドープ・ファイバ増幅器(単一段また
は多段)を含む光増幅装置は、少なくとも27nmの幅
を有し約1565nmに位置する波長領域において、非
常に高い利得および非常に平坦な増幅帯域(±0.5d
B)をもたらすことを発見した。更に具体的には、本出
願人は、最適化したエルビウム−イッテルビウム共ドー
プ・ファイバ増幅器を含む光増幅装置は、1575〜1
602nm波長領域において、約−10dBmパワーの
入力に応答して、23dBmまでの出力信号パワーを供
給可能であることを発見した。更に、本出願人は、かか
る高パワー利得は、前置増幅器、好ましくは、エルビウ
ム・ドープ前置増幅器を光増幅装置に含ませることによ
って、効率的に到達可能であることも発見した。
【0019】更に、本出願人は、エルビウム−イッテル
ビウム共ドープ・ファイバでは、利得増大領域対エルビ
ウム濃度曲線は、エルビウム・ドープ・ファイバよりも
格段に広いことを認め、1565〜1620nm帯域で
は、比較的短いアクティブ・ファイバの使用が可能であ
ることを発見した。本出願人は、増幅装置の入力におけ
る信号パワーおよび増幅装置のアクティブ・ファイバに
おけるエルビウム濃度のようなシステム・パラメータに
よっては、検討対象の波長帯域において利得の傾斜を最
小に抑えるように、アクティブ・ファイバの最適なファ
イバ長を選択可能であることを発見した。
ビウム共ドープ・ファイバでは、利得増大領域対エルビ
ウム濃度曲線は、エルビウム・ドープ・ファイバよりも
格段に広いことを認め、1565〜1620nm帯域で
は、比較的短いアクティブ・ファイバの使用が可能であ
ることを発見した。本出願人は、増幅装置の入力におけ
る信号パワーおよび増幅装置のアクティブ・ファイバに
おけるエルビウム濃度のようなシステム・パラメータに
よっては、検討対象の波長帯域において利得の傾斜を最
小に抑えるように、アクティブ・ファイバの最適なファ
イバ長を選択可能であることを発見した。
【0020】更に、本出願人は、検討対象の高波長帯域
において、エルビウム−イッテルビウム二重クラッド・
ファイバを用いると、マルチモード・ポンプ機構を利用
することによって、高いポンプ性能が得られることを発
見した。
において、エルビウム−イッテルビウム二重クラッド・
ファイバを用いると、マルチモード・ポンプ機構を利用
することによって、高いポンプ性能が得られることを発
見した。
【0021】その上、本出願人は、前述の増幅装置は、
ロング・ホールWDM伝送システムにおいて用いると、
1620nmまでの波長領域における伝送で高い性能が
得られるという利点があることも発見した。即ち、本出
願人は、波長伝送帯域を、1529〜1535nm、1
541〜1561nmおよび1575〜1602nmに
対応する3つの部分帯域に再分割し、少なくともEr/
Yb共ドープ増幅器を含み、好ましくはEr−ドープ前
置増幅器と組み合わせた光増幅装置によって、1575
〜1602nmの部分帯域を増幅することによって、広
域ロング・ホールWDM伝送システムが実現可能である
ことを発見した。かかる広域によって、例えば、50G
Hz間隔の64チャネルの効率的な伝送が可能となる。
ロング・ホールWDM伝送システムにおいて用いると、
1620nmまでの波長領域における伝送で高い性能が
得られるという利点があることも発見した。即ち、本出
願人は、波長伝送帯域を、1529〜1535nm、1
541〜1561nmおよび1575〜1602nmに
対応する3つの部分帯域に再分割し、少なくともEr/
Yb共ドープ増幅器を含み、好ましくはEr−ドープ前
置増幅器と組み合わせた光増幅装置によって、1575
〜1602nmの部分帯域を増幅することによって、広
域ロング・ホールWDM伝送システムが実現可能である
ことを発見した。かかる広域によって、例えば、50G
Hz間隔の64チャネルの効率的な伝送が可能となる。
【0022】更にまた、本出願人は、高波長帯域におい
てEr/Yb共ドープ増幅器によって達成可能な高利得
のために、WDM伝送システムは、1575〜1602
nm帯域において、後続の増幅段との間に130km以
上の長さを有するファイバ・スパンを含み得ることを発
見した。
てEr/Yb共ドープ増幅器によって達成可能な高利得
のために、WDM伝送システムは、1575〜1602
nm帯域において、後続の増幅段との間に130km以
上の長さを有するファイバ・スパンを含み得ることを発
見した。
【0023】
【課題を解決するための手段】第1の態様によれば、本
発明は、光伝送システムに関し、この光伝送システム
は、1570nmより高い伝送波長帯域において光信号
を送信するように構成された光送信装置と、前記光信号
を受信する光受信装置と、前記送信装置を前記受信装置
に光学的に結合する光ファイバ・リンクと、前記リンク
に沿って結合された光増幅装置とを含み、前記光増幅装
置が、前記伝送波長帯域を含む増幅波長帯域を有し、前
記リンクから前記光信号を入力する入力と、前記リンク
に前記光信号を出力する出力と、前記入力と前記出力と
の間に介挿され前記光信号を増幅する光増幅器とを備
え、前記光増幅器が、増幅ファイバと、ポンプ光線を発
生するポンプ・ソースと、前記ポンプ・ソースおよび前
記増幅ファイバを光学的に結合する光カプラとを含み、
前記増幅ファイバがエルビウムおよびイッテルビウムを
共ドープされた光ファイバを含むことを特徴とする。
発明は、光伝送システムに関し、この光伝送システム
は、1570nmより高い伝送波長帯域において光信号
を送信するように構成された光送信装置と、前記光信号
を受信する光受信装置と、前記送信装置を前記受信装置
に光学的に結合する光ファイバ・リンクと、前記リンク
に沿って結合された光増幅装置とを含み、前記光増幅装
置が、前記伝送波長帯域を含む増幅波長帯域を有し、前
記リンクから前記光信号を入力する入力と、前記リンク
に前記光信号を出力する出力と、前記入力と前記出力と
の間に介挿され前記光信号を増幅する光増幅器とを備
え、前記光増幅器が、増幅ファイバと、ポンプ光線を発
生するポンプ・ソースと、前記ポンプ・ソースおよび前
記増幅ファイバを光学的に結合する光カプラとを含み、
前記増幅ファイバがエルビウムおよびイッテルビウムを
共ドープされた光ファイバを含むことを特徴とする。
【0024】即ち、前記光増幅装置は、前記光信号が少
なくとも−10.5dBmの入力パワーと、前記増幅波
長帯域内の波長とを有する場合、29dBを越えるパワ
ー利得を有する。好ましくは、前記光増幅装置は、前記
光信号が少なくとも−10.5dBmの入力パワーと、
前記増幅波長帯域内の波長とを有する場合、少なくとも
31dBのパワー利得を有する。更に好ましくは、前記
光増幅装置は、前記光信号が少なくとも−10.5dB
mの入力パワーと、前記増幅波長帯域内の波長とを有す
る場合、少なくとも33dBのパワー利得を有する。
なくとも−10.5dBmの入力パワーと、前記増幅波
長帯域内の波長とを有する場合、29dBを越えるパワ
ー利得を有する。好ましくは、前記光増幅装置は、前記
光信号が少なくとも−10.5dBmの入力パワーと、
前記増幅波長帯域内の波長とを有する場合、少なくとも
31dBのパワー利得を有する。更に好ましくは、前記
光増幅装置は、前記光信号が少なくとも−10.5dB
mの入力パワーと、前記増幅波長帯域内の波長とを有す
る場合、少なくとも33dBのパワー利得を有する。
【0025】好ましくは、前記振幅波長帯域の幅は、少
なくとも15nmであり、更に好ましくは少なくとも2
7nmである。好ましくは、前記増幅波長帯域の前記波
長下限は、1575nm以上である。
なくとも15nmであり、更に好ましくは少なくとも2
7nmである。好ましくは、前記増幅波長帯域の前記波
長下限は、1575nm以上である。
【0026】好ましくは、前記光増幅装置は、前記増幅
波長帯域において、1dB未満の利得変動を有する。好
ましくは、前記光伝送システムは、前記光増幅装置の前
記入力と前記光増幅器との間に介挿され、前記光信号を
予め増幅する光前置増幅器を含む。
波長帯域において、1dB未満の利得変動を有する。好
ましくは、前記光伝送システムは、前記光増幅装置の前
記入力と前記光増幅器との間に介挿され、前記光信号を
予め増幅する光前置増幅器を含む。
【0027】好ましくは、前記増幅ファイバは、エルビ
ウム濃度が約600ppmないし100ppmの間であ
るコアを有する。好ましくは、前記増幅ファイバは、イ
ッテルビウムおよびエルビウム間の濃度比が約5:1な
いし30:1の間であるコアを有する。
ウム濃度が約600ppmないし100ppmの間であ
るコアを有する。好ましくは、前記増幅ファイバは、イ
ッテルビウムおよびエルビウム間の濃度比が約5:1な
いし30:1の間であるコアを有する。
【0028】好ましくは、前記増幅ファイバは、30m
未満の長さを有し、更に好ましくは13m未満の長さを
有する。好ましくは、前記増幅ファイバは、コアと、こ
のコアを包囲する内側クラッディングと、この内側クラ
ッディングを包囲する外側クラッディングとを有する二
重クラッド・ファイバである。
未満の長さを有し、更に好ましくは13m未満の長さを
有する。好ましくは、前記増幅ファイバは、コアと、こ
のコアを包囲する内側クラッディングと、この内側クラ
ッディングを包囲する外側クラッディングとを有する二
重クラッド・ファイバである。
【0029】好ましくは、前記光リンクは、少なくとも
130kmの長さを有する光ファイバ・スパンを含む。
第2の態様において、本発明は光信号の伝送方法に関
し、この方法は、 −ある波長帯域における波長を有する光信号を発生する
ステップであって、前記波長帯域の下限が1570nm
よりも高い、ステップと、 −前記光信号を光リンクに供給するステップと、 −前記信号を前記光リンクに沿って増幅するステップ
と、 −前記光リンクから前記光信号を受信するステップと、 から成り、前記増幅するステップが、前記信号を、エル
ビウムおよびイッテルビウムを共ドープしたアクティブ
・ファイバに供給するステップを含むことを特徴とす
る。
130kmの長さを有する光ファイバ・スパンを含む。
第2の態様において、本発明は光信号の伝送方法に関
し、この方法は、 −ある波長帯域における波長を有する光信号を発生する
ステップであって、前記波長帯域の下限が1570nm
よりも高い、ステップと、 −前記光信号を光リンクに供給するステップと、 −前記信号を前記光リンクに沿って増幅するステップ
と、 −前記光リンクから前記光信号を受信するステップと、 から成り、前記増幅するステップが、前記信号を、エル
ビウムおよびイッテルビウムを共ドープしたアクティブ
・ファイバに供給するステップを含むことを特徴とす
る。
【0030】好ましくは、前記供給するステップは、前
記信号を前記アクティブ・ファイバの一端に供給するス
テップを含み、前記アクティブ・ファイバは、当該アク
ティブ・ファイバの対向端における前記光信号のパワー
利得が少なくとも25dBとなるような長さと、エルビ
ウム濃度と、イッテルビウム濃度とを有する。
記信号を前記アクティブ・ファイバの一端に供給するス
テップを含み、前記アクティブ・ファイバは、当該アク
ティブ・ファイバの対向端における前記光信号のパワー
利得が少なくとも25dBとなるような長さと、エルビ
ウム濃度と、イッテルビウム濃度とを有する。
【0031】更に好ましくは、前記供給するステップ
は、前記信号を前記アクティブ・ファイバの一端に供給
するステップを含み、前記アクティブ・フィルタは、当
該アクティブ・ファイバの対向端における前記光信号の
パワー利得が少なくとも31dBとなるような長さと、
エルビウム濃度と、イッテルビウム濃度とを有する。
は、前記信号を前記アクティブ・ファイバの一端に供給
するステップを含み、前記アクティブ・フィルタは、当
該アクティブ・ファイバの対向端における前記光信号の
パワー利得が少なくとも31dBとなるような長さと、
エルビウム濃度と、イッテルビウム濃度とを有する。
【0032】好ましくは、前記波長帯域は、少なくとも
27nmの幅を有する。更に別の態様において、本発明
は、光伝送システムにおいて光信号を増幅するための光
増幅装置に関し、この光増幅装置は、波長下限が157
0nmより高くかつ幅が少なくとも15nmの増幅波長
帯域を有し、増幅ファイバと、ポンプ光線を発生するポ
ンプ・ソースと、前記ポンプ・ソースを前記増幅ファイ
バに光学的に結合する光カプラとを含み、前記増幅ファ
イバが、エルビウムおよびイッテルビウムを共ドープし
た光ファイバを含むことを特徴とする。
27nmの幅を有する。更に別の態様において、本発明
は、光伝送システムにおいて光信号を増幅するための光
増幅装置に関し、この光増幅装置は、波長下限が157
0nmより高くかつ幅が少なくとも15nmの増幅波長
帯域を有し、増幅ファイバと、ポンプ光線を発生するポ
ンプ・ソースと、前記ポンプ・ソースを前記増幅ファイ
バに光学的に結合する光カプラとを含み、前記増幅ファ
イバが、エルビウムおよびイッテルビウムを共ドープし
た光ファイバを含むことを特徴とする。
【0033】前述の概略的な説明および以下の詳細な説
明は、例示であり説明のためのものに過ぎず、本発明の
特許請求の範囲を限定するのではない。以下の説明およ
び本発明の実施は、本発明の追加の利点および目的を明
示し示唆しよう。
明は、例示であり説明のためのものに過ぎず、本発明の
特許請求の範囲を限定するのではない。以下の説明およ
び本発明の実施は、本発明の追加の利点および目的を明
示し示唆しよう。
【0034】本明細書に組み込まれその一部を構成する
図面は、本発明の実施形態を例示し、明細書の記載と共
に本発明の利点および原理を説明する。
図面は、本発明の実施形態を例示し、明細書の記載と共
に本発明の利点および原理を説明する。
【0035】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、光伝送システ
ム1は、第1端末サイト10、第2端末サイト20、2
箇所の端末サイト10,20を接続する光ファイバ・ラ
イン30、ならびに光ファイバ・ライン30に沿って端
末サイト10および20間に介挿した少なくとも1つの
ライン・サイト40を含む。
ム1は、第1端末サイト10、第2端末サイト20、2
箇所の端末サイト10,20を接続する光ファイバ・ラ
イン30、ならびに光ファイバ・ライン30に沿って端
末サイト10および20間に介挿した少なくとも1つの
ライン・サイト40を含む。
【0036】簡略化のために、以下に説明する光伝送シ
ステム1は単一方向、即ち、信号はある端末サイトから
他方に伝達する(この場合、第1端末サイトから第2端
末サイト)ものとするが、以下で行うあらゆる検討は、
信号が両方向に移動する双方向システムにおいても有効
であると見なすこととする。更に、光伝送システム1
は、128チャネルまでの伝送に適しているが、以下の
説明から、チャネル数は本発明の範囲および精神を限定
する要件ではなく、128よりも多いチャネルも、特定
の光伝送システムの必要性や要求によっては使用可能で
あることは明白となろう。
ステム1は単一方向、即ち、信号はある端末サイトから
他方に伝達する(この場合、第1端末サイトから第2端
末サイト)ものとするが、以下で行うあらゆる検討は、
信号が両方向に移動する双方向システムにおいても有効
であると見なすこととする。更に、光伝送システム1
は、128チャネルまでの伝送に適しているが、以下の
説明から、チャネル数は本発明の範囲および精神を限定
する要件ではなく、128よりも多いチャネルも、特定
の光伝送システムの必要性や要求によっては使用可能で
あることは明白となろう。
【0037】第1端末サイト10は、好ましくは、多重
化部分(MUX)11、送信パワー増幅部分(TPA)
12、および複数の入力チャネル16を含む。第2端末
サイト20は、好ましくは、受信前置増幅(RPA)部
分14、多重分離部分(DMUX)15、および複数の
出力チャネル17を含む。
化部分(MUX)11、送信パワー増幅部分(TPA)
12、および複数の入力チャネル16を含む。第2端末
サイト20は、好ましくは、受信前置増幅(RPA)部
分14、多重分離部分(DMUX)15、および複数の
出力チャネル17を含む。
【0038】各入力チャネル16は、多重化部分11に
受容されている。多重化部分11については、図3を参
照して以下で説明するが、入力チャネル16を、好まし
くは、青色帯域BB、第1赤色帯域RB1および第2赤
色帯域RB2で示す、3つの部分帯域に多重化即ち集合
化する。しかしながら、代わりに、多重化部分11は、
入力チャネル16を、3つ以上または以下の数の部分帯
域に集合化することも可能である。
受容されている。多重化部分11については、図3を参
照して以下で説明するが、入力チャネル16を、好まし
くは、青色帯域BB、第1赤色帯域RB1および第2赤
色帯域RB2で示す、3つの部分帯域に多重化即ち集合
化する。しかしながら、代わりに、多重化部分11は、
入力チャネル16を、3つ以上または以下の数の部分帯
域に集合化することも可能である。
【0039】3つの部分帯域BB,RB1,RB2は、
別個の部分帯域または結合した広帯域として、TPA部
分12、少なくとも1つのライン・サイト40,および
第2端末サイト20によって順次受信される。光ファイ
バ・ライン30の複数の区間が、少なくとも1つのライ
ン・サイト40をTPA部分12、RPA部分14、お
よび恐らくはその他のライン・サイト40(図示せず)
に連結する。TPA部分12については後に図4を参照
しながら説明するが、多重化部分11から別個の部分帯
域BB,RB1,RB2を受信し、これらの増幅および
最適化を行い、次いでこれらを単一の広帯域SWBに併
合し、光ファイバ・ライン30の第1区間上を伝送させ
る。ライン・サイト40については以下で図6を参照し
ながら説明するが、単一の広帯域SWBを受信し、この
単一の広帯域SWBを3つの部分帯域BB,RB1,R
B2に再度分割し、最終的に各部分帯域BB、RB1お
よびRB3における信号を加入および除外し、3つの部
分帯域BB,RB1,RB2の増幅および最適化を行
い、これらを再度単一の広帯域SWBに併合する。加入
および除外動作のために、ライン・サイト40には、公
知の形式の光加入/除外マルチプレクサ(OADM:O
ptical Add/Drop Multiplex
er)を備えるとよい。
別個の部分帯域または結合した広帯域として、TPA部
分12、少なくとも1つのライン・サイト40,および
第2端末サイト20によって順次受信される。光ファイ
バ・ライン30の複数の区間が、少なくとも1つのライ
ン・サイト40をTPA部分12、RPA部分14、お
よび恐らくはその他のライン・サイト40(図示せず)
に連結する。TPA部分12については後に図4を参照
しながら説明するが、多重化部分11から別個の部分帯
域BB,RB1,RB2を受信し、これらの増幅および
最適化を行い、次いでこれらを単一の広帯域SWBに併
合し、光ファイバ・ライン30の第1区間上を伝送させ
る。ライン・サイト40については以下で図6を参照し
ながら説明するが、単一の広帯域SWBを受信し、この
単一の広帯域SWBを3つの部分帯域BB,RB1,R
B2に再度分割し、最終的に各部分帯域BB、RB1お
よびRB3における信号を加入および除外し、3つの部
分帯域BB,RB1,RB2の増幅および最適化を行
い、これらを再度単一の広帯域SWBに併合する。加入
および除外動作のために、ライン・サイト40には、公
知の形式の光加入/除外マルチプレクサ(OADM:O
ptical Add/Drop Multiplex
er)を備えるとよい。
【0040】光ファイバ・ライン30の第2区間は、ラ
イン・サイト40の出力を、別のライン・サイト40
(図示せず)または第2端末サイト20のRPA部分1
4に結合する。RPA部分14については後に図7を参
照して説明するが、これも単一の広帯域SWBの増幅お
よび最適化を行い、単一の広帯域SWBをこれらを出力
する前に3つの部分帯域BB,RB1,RB2に分割す
る。 多重分離部分15については、後に図8を参照し
て説明するが、これはRPA部分14から3つの部分帯
域BB,RB1,RB2を受信し、3つの部分帯域B
B,RB1,RB2を出力チャネル17の個々の波長に
分割する。入力チャネル16および出力チャネル17の
数は、ライン・サイト(または複数のライン・サイト)
40において削除および/または加入され得るチャネル
もあるという事実のために、等しくない場合もある。
イン・サイト40の出力を、別のライン・サイト40
(図示せず)または第2端末サイト20のRPA部分1
4に結合する。RPA部分14については後に図7を参
照して説明するが、これも単一の広帯域SWBの増幅お
よび最適化を行い、単一の広帯域SWBをこれらを出力
する前に3つの部分帯域BB,RB1,RB2に分割す
る。 多重分離部分15については、後に図8を参照し
て説明するが、これはRPA部分14から3つの部分帯
域BB,RB1,RB2を受信し、3つの部分帯域B
B,RB1,RB2を出力チャネル17の個々の波長に
分割する。入力チャネル16および出力チャネル17の
数は、ライン・サイト(または複数のライン・サイト)
40において削除および/または加入され得るチャネル
もあるという事実のために、等しくない場合もある。
【0041】前述の説明によれば、各部分帯域BB,R
B1,RB2毎に、TPA部分12の対応する入力とR
PA部分14の対応する出力との間に、光リンクを定義
する。
B1,RB2毎に、TPA部分12の対応する入力とR
PA部分14の対応する出力との間に、光リンクを定義
する。
【0042】図2は、光伝送システム1に用いられ、フ
ァイバ・リンクを通過する信号のチャネルに対する異な
る利得および3つの部分帯域BB,RB1,RB2の異
なる割り当てに近似的に対応する、増幅器のスペクトル
放出範囲の定性グラフである。即ち、第1部分帯域BB
は、好ましくは、1529nmないし1535nmの範
囲を覆い、エルビウムをドープしたファイバ増幅器の第
1増幅波長範囲に対応し、16までのチャネルを割り当
てる。第2部分帯域RB1は1541nmないし156
1nmに該当し、エルビウムをドープしたファイバ増幅
器の第2増幅波長範囲に対応し、48までのチャネルを
割り当てる。第3部分帯域RB2は1575nmないし
1602nmの範囲を覆い、本発明によれば、エルビウ
ム/イッテルビウムをドープしたファイバ増幅器の増幅
波長範囲に対応し、64までのチャネルを割り当てる。
エルビウム/イッテリウムをドープしたファイバ増幅器
の利得スペクトル・グラフでは、増幅に関しては157
5〜1602nmの範囲で最良の性能を発揮するが、低
い方には1565nmまで、そして高い方には1620
nmまでチャネルを有利に割り当てることができる。更
に詳細には、本出願人は、RB2帯域におけるチャネル
の割り当てには、この波長範囲におけるEr/Ybを共
にドープしたファイバのパワー・スペクトル曲線の形状
のために、下限は1570nmが好ましいことを認め
た。
ァイバ・リンクを通過する信号のチャネルに対する異な
る利得および3つの部分帯域BB,RB1,RB2の異
なる割り当てに近似的に対応する、増幅器のスペクトル
放出範囲の定性グラフである。即ち、第1部分帯域BB
は、好ましくは、1529nmないし1535nmの範
囲を覆い、エルビウムをドープしたファイバ増幅器の第
1増幅波長範囲に対応し、16までのチャネルを割り当
てる。第2部分帯域RB1は1541nmないし156
1nmに該当し、エルビウムをドープしたファイバ増幅
器の第2増幅波長範囲に対応し、48までのチャネルを
割り当てる。第3部分帯域RB2は1575nmないし
1602nmの範囲を覆い、本発明によれば、エルビウ
ム/イッテルビウムをドープしたファイバ増幅器の増幅
波長範囲に対応し、64までのチャネルを割り当てる。
エルビウム/イッテリウムをドープしたファイバ増幅器
の利得スペクトル・グラフでは、増幅に関しては157
5〜1602nmの範囲で最良の性能を発揮するが、低
い方には1565nmまで、そして高い方には1620
nmまでチャネルを有利に割り当てることができる。更
に詳細には、本出願人は、RB2帯域におけるチャネル
の割り当てには、この波長範囲におけるEr/Ybを共
にドープしたファイバのパワー・スペクトル曲線の形状
のために、下限は1570nmが好ましいことを認め
た。
【0043】提案した128チャネル・システムにおけ
る隣接するチャネルは、50GHzの一定間隔を有す
る。あるいは、周波数間隔を不揃いにして、公知の四波
混合減少(four−wave−mixing phe
nomenon)を緩和することも可能である。
る隣接するチャネルは、50GHzの一定間隔を有す
る。あるいは、周波数間隔を不揃いにして、公知の四波
混合減少(four−wave−mixing phe
nomenon)を緩和することも可能である。
【0044】エルビウム増幅帯域では、RB1帯域およ
びRB2帯域は非常に平坦な利得特性を有し、一方BB
帯域は利得応答にかなりのハンプ(hump)を含む。
以下で説明するが、BB帯域においてエルビウム・ドー
プ・ファイバのスペクトル放出範囲を利用するために
は、光伝送システム1は、等化手段を用いて、当該範囲
における利得特性を平坦化する。その結果、エルビウム
をドープしたファイバのスペクトル放出範囲、即ち、1
529〜1602nmを、それぞれBB帯域、RB1帯
域およびRB2帯域を含む3つの部分帯域に分割するこ
とによって、光伝送システム1は、エルビウム・ドープ
・ファイバのスペクトル放出範囲を効果的に利用し、密
度の高いWDMを得ることができる。
びRB2帯域は非常に平坦な利得特性を有し、一方BB
帯域は利得応答にかなりのハンプ(hump)を含む。
以下で説明するが、BB帯域においてエルビウム・ドー
プ・ファイバのスペクトル放出範囲を利用するために
は、光伝送システム1は、等化手段を用いて、当該範囲
における利得特性を平坦化する。その結果、エルビウム
をドープしたファイバのスペクトル放出範囲、即ち、1
529〜1602nmを、それぞれBB帯域、RB1帯
域およびRB2帯域を含む3つの部分帯域に分割するこ
とによって、光伝送システム1は、エルビウム・ドープ
・ファイバのスペクトル放出範囲を効果的に利用し、密
度の高いWDMを得ることができる。
【0045】以下に、図1に示した本発明の様々なモジ
ュールについて、更に詳細に説明する。図3は、第1端
末サイト10の多重化部分11の更に詳細な図である。
第1端末サイト10は、多重化部分11およびTPA部
分12(図3には示されていない)に加えて、光ライン
終端部分(OLTE:optical line te
rminal section)41および波長変換部
分(WCS:wavelength converte
r section)42を含む。
ュールについて、更に詳細に説明する。図3は、第1端
末サイト10の多重化部分11の更に詳細な図である。
第1端末サイト10は、多重化部分11およびTPA部
分12(図3には示されていない)に加えて、光ライン
終端部分(OLTE:optical line te
rminal section)41および波長変換部
分(WCS:wavelength converte
r section)42を含む。
【0046】OLTE41は、SONET、ATM、I
PまたはSDNシステムに用いるための標準的なライン
終端機器に対応することができ、送受信(RX/RX)
ユニット(図示せず)を、WDMシステム10内のチャ
ネル数に等しい量だけ含む。好適な実施形態では、OL
TE41は、128個のTX/RXユニットを有する。
多重化部分11において、OLTE41は、一般の波長
で複数の信号を送信する。図3に示すように、好適な実
施形態では、OLTE41は、第1群の16チャネル、
第2群の48チャネル、および第3群の64チャネルを
出力する。しかしながら、先に示したように、チャネル
の数は、特定の光伝送システムの必要性や要求に応じて
変化する可能性がある。
PまたはSDNシステムに用いるための標準的なライン
終端機器に対応することができ、送受信(RX/RX)
ユニット(図示せず)を、WDMシステム10内のチャ
ネル数に等しい量だけ含む。好適な実施形態では、OL
TE41は、128個のTX/RXユニットを有する。
多重化部分11において、OLTE41は、一般の波長
で複数の信号を送信する。図3に示すように、好適な実
施形態では、OLTE41は、第1群の16チャネル、
第2群の48チャネル、および第3群の64チャネルを
出力する。しかしながら、先に示したように、チャネル
の数は、特定の光伝送システムの必要性や要求に応じて
変化する可能性がある。
【0047】当業者には容易に理解されようが、OLT
E41は、3つ程度の、小さな別個のOLTEの集合を
備え、これらが情報周波数をWCS42に供給すること
も可能である。したがって、WCS42は、128個の
波長変換モジュールWCM1〜WCM128を含む。
E41は、3つ程度の、小さな別個のOLTEの集合を
備え、これらが情報周波数をWCS42に供給すること
も可能である。したがって、WCS42は、128個の
波長変換モジュールWCM1〜WCM128を含む。
【0048】ユニットWCM1〜WCM16は、各々、
OLTE41から発信される第1群の信号の各1つを受
信し、WCM17〜WCM64は、各々、OLTE41
から発信される第2群の信号の各1つを受信し、更にW
CM65〜WCM128は、各々、OLTE41から発
信される第3群の信号の1つを受信する。各ユニット
は、全波長から選択した波長に信号を変換し、この信号
を再送信することができる。これらのユニットは、OC
−48またはSTM−16のような標準的なフォーマッ
トで信号を受信し、再送信することができるが、WCM
1〜128の好適な動作は、採用する特定のデータ・フ
ォーマットに対して透過的である。
OLTE41から発信される第1群の信号の各1つを受
信し、WCM17〜WCM64は、各々、OLTE41
から発信される第2群の信号の各1つを受信し、更にW
CM65〜WCM128は、各々、OLTE41から発
信される第3群の信号の1つを受信する。各ユニット
は、全波長から選択した波長に信号を変換し、この信号
を再送信することができる。これらのユニットは、OC
−48またはSTM−16のような標準的なフォーマッ
トで信号を受信し、再送信することができるが、WCM
1〜128の好適な動作は、採用する特定のデータ・フ
ォーマットに対して透過的である。
【0049】各WCM1〜128は、好ましくは、OL
TE41からの光信号を受信し、これを電気信号に変換
するフォトダイオード(図示せず)、固定キャリア周波
数を発生するレーザ即ち光源(図示せず)、および電気
信号を用いて固定キャリア波長を外部で変調する、マッ
ハ−ゼンダー変調器(Mach−Zehnder mo
dulator)(図示せず)のような、光電変調器を
有するモジュールを備えている。あるいは、WCM1〜
128の各々は、レーザ・ダイオード(図示せず)と共
にフォトダイオード(図示せず)を備え、レーザ・ダイ
オードを電気信号で直接変調し、受信した波長をレーザ
・ダイオードのキャリア波長に変換するようにしてもよ
い。更に別の代案では、WCM1〜128の各々は、例
えば、波長デマルチプレクサを介してトランク・ファイ
バ・ラインから光信号を受信し、これを電気信号に変換
する高感度受信機(例えば、SDHまたはSONET規
格に準拠する)と、直接変調または外部変調レーザ源と
を有するモジュールを備える。後者の代案によって、ト
ランク・ファイバ・ラインの出力からの信号の再発生、
および本発明の光通信システムにおける伝送が可能とな
り、これによって総リンク長の延長が可能となる。
TE41からの光信号を受信し、これを電気信号に変換
するフォトダイオード(図示せず)、固定キャリア周波
数を発生するレーザ即ち光源(図示せず)、および電気
信号を用いて固定キャリア波長を外部で変調する、マッ
ハ−ゼンダー変調器(Mach−Zehnder mo
dulator)(図示せず)のような、光電変調器を
有するモジュールを備えている。あるいは、WCM1〜
128の各々は、レーザ・ダイオード(図示せず)と共
にフォトダイオード(図示せず)を備え、レーザ・ダイ
オードを電気信号で直接変調し、受信した波長をレーザ
・ダイオードのキャリア波長に変換するようにしてもよ
い。更に別の代案では、WCM1〜128の各々は、例
えば、波長デマルチプレクサを介してトランク・ファイ
バ・ラインから光信号を受信し、これを電気信号に変換
する高感度受信機(例えば、SDHまたはSONET規
格に準拠する)と、直接変調または外部変調レーザ源と
を有するモジュールを備える。後者の代案によって、ト
ランク・ファイバ・ラインの出力からの信号の再発生、
および本発明の光通信システムにおける伝送が可能とな
り、これによって総リンク長の延長が可能となる。
【0050】尚、図3では信号はOLTE41とWCM
1〜WCM128との組み合わせによって供給および発
生するように示すが、何らかの信号源によって信号を直
接供給および発生することも可能であり、その起源に対
する限定はない。
1〜WCM128との組み合わせによって供給および発
生するように示すが、何らかの信号源によって信号を直
接供給および発生することも可能であり、その起源に対
する限定はない。
【0051】多重化部分11は、3つの波長マルチプレ
クサ(WM)43,44,45を含む。好適な128チ
ャネル・システムでは、ユニットWCM1〜WCM16
から出力され、選択された各波長信号は、WM43によ
って受信され、WCM17〜WCM64から出力され、
選択された各波長信号は、WM44によって受信され、
WCM65〜WCM128から出力され選択された各波
長信号は、WM45によって受信される。WM43,W
M44,WM45は、3つの帯域BB,RB1,RB2
の受信信号を、3つのそれぞれの波長分割多重化信号に
組み合わせる。図3に示すように、WM43は、従来の
1x16平面光スプリッタのような、16チャネル波長
マルチプレクサであり、WM44は、16個のポートを
未使用とした従来の1x64平面光スプリッタのよう
な、48チャネル波長マルチプレクサであり、WM45
は、従来の1x64平面光スプリッタのような、64チ
ャネル波長マルチプレクサである。各波長マルチプレク
サは、光伝送システム1に光監視チャネル(図示せず)
を備えるための第2ポート(例えば、2x16および2
x64スプリッタ)を含んでもよい。同様に、WM4
3,44,45は、本システムで用いるよりも多くの入
力を有し、システム成長のためのスペースを設けてもよ
い。例えば、当業者であれば、受動シリコン上シリカ
(SiO2−Si)またはシリカ上シリカ(SiO2−S
iO2)技術を用いた波長マルチプレクサを製作するこ
とができよう。例えば、挿入損失を低減するために、W
Mに他の技術を用いてもよい。その例には、AWG(ア
レイ状波長格子)、ファイバ格子、および干渉フィルタ
がある。
クサ(WM)43,44,45を含む。好適な128チ
ャネル・システムでは、ユニットWCM1〜WCM16
から出力され、選択された各波長信号は、WM43によ
って受信され、WCM17〜WCM64から出力され、
選択された各波長信号は、WM44によって受信され、
WCM65〜WCM128から出力され選択された各波
長信号は、WM45によって受信される。WM43,W
M44,WM45は、3つの帯域BB,RB1,RB2
の受信信号を、3つのそれぞれの波長分割多重化信号に
組み合わせる。図3に示すように、WM43は、従来の
1x16平面光スプリッタのような、16チャネル波長
マルチプレクサであり、WM44は、16個のポートを
未使用とした従来の1x64平面光スプリッタのよう
な、48チャネル波長マルチプレクサであり、WM45
は、従来の1x64平面光スプリッタのような、64チ
ャネル波長マルチプレクサである。各波長マルチプレク
サは、光伝送システム1に光監視チャネル(図示せず)
を備えるための第2ポート(例えば、2x16および2
x64スプリッタ)を含んでもよい。同様に、WM4
3,44,45は、本システムで用いるよりも多くの入
力を有し、システム成長のためのスペースを設けてもよ
い。例えば、当業者であれば、受動シリコン上シリカ
(SiO2−Si)またはシリカ上シリカ(SiO2−S
iO2)技術を用いた波長マルチプレクサを製作するこ
とができよう。例えば、挿入損失を低減するために、W
Mに他の技術を用いてもよい。その例には、AWG(ア
レイ状波長格子)、ファイバ格子、および干渉フィルタ
がある。
【0052】図4を参照すると、多重化部分11から出
力されたBB,RB1,RB2帯域は、TPA部分12
によって受信される。BB,RB1,RB2帯域の信号
は、図3に示したOLTE41、WCS42,およびW
M43,44,45の構成以外の信号源からTPA部分
12に供給することも可能である。例えば、BB,RB
1,RB2帯域の信号は、顧客が発生し直接TPA部分
12に供給してもよく、以下に詳細に説明する本発明の
意図から逸脱するものではない。
力されたBB,RB1,RB2帯域は、TPA部分12
によって受信される。BB,RB1,RB2帯域の信号
は、図3に示したOLTE41、WCS42,およびW
M43,44,45の構成以外の信号源からTPA部分
12に供給することも可能である。例えば、BB,RB
1,RB2帯域の信号は、顧客が発生し直接TPA部分
12に供給してもよく、以下に詳細に説明する本発明の
意図から逸脱するものではない。
【0053】TPA部分12は、各帯域BB,RB1,
RB2に対応する3つの増幅部分51,52,53と、
結合フィルタ54と、等化フィルタ61とを含む。増幅
部分51,52は、好ましくは、エルビウムをドープし
た二段階ファイバ増幅器であり(他の希土類をドープし
たファイバ増幅器も使用可能である)、一方増幅部分5
3は、本発明によれば、エルビウム/イッテルビウムを
ドープした(Er/Yb)ファイバ増幅器である。これ
については、図9、図21および図22を参照して詳細
に説明する。
RB2に対応する3つの増幅部分51,52,53と、
結合フィルタ54と、等化フィルタ61とを含む。増幅
部分51,52は、好ましくは、エルビウムをドープし
た二段階ファイバ増幅器であり(他の希土類をドープし
たファイバ増幅器も使用可能である)、一方増幅部分5
3は、本発明によれば、エルビウム/イッテルビウムを
ドープした(Er/Yb)ファイバ増幅器である。これ
については、図9、図21および図22を参照して詳細
に説明する。
【0054】増幅器51,52,53の出力は、フィル
タ54によって受信され、このフィルタ54がBB,R
B1,RB2帯域を単一の広帯域(SWB)に併合す
る。増幅器51,52の各々は、1つ以上のレーザ・ダ
イオードによってポンプされ、それが増幅する信号に光
利得を与える。長さおよびポンプ波長を含む各増幅器の
特性は、当該増幅器が増幅する特定の部分帯域に対する
その性能を最適化するように選択する。例えば、増幅部
分51,52の初段は、980nmで動作するレーザ・
ダイオード(図示せず)によってポンプし、線形領域ま
たは飽和領域において、それぞれ、BB帯域およびRB
1帯域を増幅する。適切なレーザ・ダイオードは、本出
願人から入手可能である。レーザ・ダイオードは、市場
において一般に入手可能な980/1550WDMカプ
ラ(図示せず)、例えば、米国カリフォルニア州サンホ
セのLundy Ave.(ランディ・アベニュー)1
885のE−TEK DYNAMICS,INC(イー
・テック・ダイナミックス社)のモデルSWDM091
5SPRを用いて、前置増幅器の光経路に結合すること
ができる。980nmレーザ・ダイオードでは、他の可
能なポンプ波長と比較して、増幅器に与える雑音指数は
低い。
タ54によって受信され、このフィルタ54がBB,R
B1,RB2帯域を単一の広帯域(SWB)に併合す
る。増幅器51,52の各々は、1つ以上のレーザ・ダ
イオードによってポンプされ、それが増幅する信号に光
利得を与える。長さおよびポンプ波長を含む各増幅器の
特性は、当該増幅器が増幅する特定の部分帯域に対する
その性能を最適化するように選択する。例えば、増幅部
分51,52の初段は、980nmで動作するレーザ・
ダイオード(図示せず)によってポンプし、線形領域ま
たは飽和領域において、それぞれ、BB帯域およびRB
1帯域を増幅する。適切なレーザ・ダイオードは、本出
願人から入手可能である。レーザ・ダイオードは、市場
において一般に入手可能な980/1550WDMカプ
ラ(図示せず)、例えば、米国カリフォルニア州サンホ
セのLundy Ave.(ランディ・アベニュー)1
885のE−TEK DYNAMICS,INC(イー
・テック・ダイナミックス社)のモデルSWDM091
5SPRを用いて、前置増幅器の光経路に結合すること
ができる。980nmレーザ・ダイオードでは、他の可
能なポンプ波長と比較して、増幅器に与える雑音指数は
低い。
【0055】各増幅部分51〜53の第2段は、好まし
くは、飽和状態で動作する。増幅部分51の第2段は、
好ましくは、エルビウムをドープされ、前述のWDMカ
プラ(図示せず)を用いて、BB帯域の光経路に結合さ
れた別の980nmポンプ・ソース(図示せず)を用い
てBB帯域を増幅する。980nmポンプ・ソースは、
1529〜35nmに及ぶ低帯域領域において、信号に
より良い利得挙動および雑音指数を与える。増幅部分5
2の第2段は、好ましくは、エルビウムをドープされ、
1480nmで動作するレーザ・ダイオードポンプ・ソ
ースを用いて、RB1帯域を増幅する。かかるレーザ・
ダイオードは、カナダ国オンタリオ、Nepean、H
eston Drive570のJDS FITEL,
INC(ジェーディーエス フィテル社)が供給するモ
デルFOL1402PAX−1のように、市場で入手可
能である。1480nmポンプ・ソースは、1542〜
61nmに及ぶ領域におけるより数の多いチャネルのた
めに、RB1チャネルに必要な、より良い飽和変換効率
挙動を備えている。あるいは、パワーを高めた980n
mポンプ・レーザまたは多重化980nmポンプ・ソー
スを用いてもよい。部分53については、図9、図21
および図22を参照して以下で詳しく説明する。
くは、飽和状態で動作する。増幅部分51の第2段は、
好ましくは、エルビウムをドープされ、前述のWDMカ
プラ(図示せず)を用いて、BB帯域の光経路に結合さ
れた別の980nmポンプ・ソース(図示せず)を用い
てBB帯域を増幅する。980nmポンプ・ソースは、
1529〜35nmに及ぶ低帯域領域において、信号に
より良い利得挙動および雑音指数を与える。増幅部分5
2の第2段は、好ましくは、エルビウムをドープされ、
1480nmで動作するレーザ・ダイオードポンプ・ソ
ースを用いて、RB1帯域を増幅する。かかるレーザ・
ダイオードは、カナダ国オンタリオ、Nepean、H
eston Drive570のJDS FITEL,
INC(ジェーディーエス フィテル社)が供給するモ
デルFOL1402PAX−1のように、市場で入手可
能である。1480nmポンプ・ソースは、1542〜
61nmに及ぶ領域におけるより数の多いチャネルのた
めに、RB1チャネルに必要な、より良い飽和変換効率
挙動を備えている。あるいは、パワーを高めた980n
mポンプ・レーザまたは多重化980nmポンプ・ソー
スを用いてもよい。部分53については、図9、図21
および図22を参照して以下で詳しく説明する。
【0056】フィルタ61が、RB1帯域増幅器チェー
ン内に配置され、システム出力におけるRB1帯域に対
応する信号レベルおよびSNRの等化を促進する。即
ち、フィルタ61は、RB1帯域内の高増幅度の波長領
域を減衰させるディエンファシス・フィルタから成る。
ディエンファシス・フィルタを用いると、周期の長いブ
ラッグ格子技術、分割ビーム・フーリエ・フィルタ等を
採用することができる。一例として、ディエンファシス
・フィルタは、その動作波長範囲を1541〜1561
nmとし、ピーク伝送波長を1541〜1542nmお
よび1559〜1560nmとすると、これらのピーク
間の波長において、低いが比較的一定した伝送が可能と
なる。図5は、好適なディエンファシス・フィルタ61
のフィルタ形状および相対減衰性能を示す。図5のグラ
フは、ディエンファシス・フィルタ61が、1542n
mおよび1560nm周囲にピーク伝送領域を有し、約
1546nmないし1556nm間に比較的一定の即ち
平坦な減衰領域を有することを示す。エルビウム・ドー
プ・ファイバ増幅器のためのディエンファシス・フィル
タ61は、高帯域における利得応答を平坦化するのを促
進するためには、ピーク間の波長に約3〜4dBの減衰
を加えるだけでよい。ディエンファシス・フィルタ61
は、ファイバ増幅器に用いるドーパント、またはこれら
の増幅器のためのポンプ・ソースの波長のように、実際
に採用するシステムの利得平坦化要件によっては、図5
に示す減衰特性とは異なる特性を有する場合もあり得
る。
ン内に配置され、システム出力におけるRB1帯域に対
応する信号レベルおよびSNRの等化を促進する。即
ち、フィルタ61は、RB1帯域内の高増幅度の波長領
域を減衰させるディエンファシス・フィルタから成る。
ディエンファシス・フィルタを用いると、周期の長いブ
ラッグ格子技術、分割ビーム・フーリエ・フィルタ等を
採用することができる。一例として、ディエンファシス
・フィルタは、その動作波長範囲を1541〜1561
nmとし、ピーク伝送波長を1541〜1542nmお
よび1559〜1560nmとすると、これらのピーク
間の波長において、低いが比較的一定した伝送が可能と
なる。図5は、好適なディエンファシス・フィルタ61
のフィルタ形状および相対減衰性能を示す。図5のグラ
フは、ディエンファシス・フィルタ61が、1542n
mおよび1560nm周囲にピーク伝送領域を有し、約
1546nmないし1556nm間に比較的一定の即ち
平坦な減衰領域を有することを示す。エルビウム・ドー
プ・ファイバ増幅器のためのディエンファシス・フィル
タ61は、高帯域における利得応答を平坦化するのを促
進するためには、ピーク間の波長に約3〜4dBの減衰
を加えるだけでよい。ディエンファシス・フィルタ61
は、ファイバ増幅器に用いるドーパント、またはこれら
の増幅器のためのポンプ・ソースの波長のように、実際
に採用するシステムの利得平坦化要件によっては、図5
に示す減衰特性とは異なる特性を有する場合もあり得
る。
【0057】あるいは、ディエンファシス・フィルタ6
1を省略し、第1端末サイト10の多重化部分11にお
いて、較正減衰(calibrated attenu
ation)によってディエンファシス処理を得るよう
にしてもよい。
1を省略し、第1端末サイト10の多重化部分11にお
いて、較正減衰(calibrated attenu
ation)によってディエンファシス処理を得るよう
にしてもよい。
【0058】TPA12の増幅器を通過した後、増幅後
のBB,RB1,RB2帯域は、増幅部分51,52,
53からそれぞれ出力され、フィルタ54によって受信
される。フィルタ54は、帯域結合フィルタであり、例
えば、2つのカスケード結合された干渉三ポート・フィ
ルタ(図示せず)を含むことができる。第1フィルタは
BB帯域をRB1帯域と結合し、第2フィルタは、第1
フィルタが供給するBB/RB1帯域をRB2帯域と結
合する。
のBB,RB1,RB2帯域は、増幅部分51,52,
53からそれぞれ出力され、フィルタ54によって受信
される。フィルタ54は、帯域結合フィルタであり、例
えば、2つのカスケード結合された干渉三ポート・フィ
ルタ(図示せず)を含むことができる。第1フィルタは
BB帯域をRB1帯域と結合し、第2フィルタは、第1
フィルタが供給するBB/RB1帯域をRB2帯域と結
合する。
【0059】通信チャネルとは異なる波長、例えば、1
480nmにおいて、WDM1480/1550干渉フ
ィルタ(図示せず)を介して、光モニタ(図示せず)お
よびサービス・ラインの挿入も、共通ポートにて追加す
ることができる。光モニタは、光信号を検出し、光伝送
システム1に中断がないことを確認する。サービス・ラ
イン挿入は、ライン・サービス・モジュールへのアクセ
スを与え、光監視制御チャネルを通じて、アラームの遠
隔測定、調査(surveillance)、性能およ
びデータの監視、制御およびハウスキーピング・アラー
ム、ならびに音声周波数呼線を管理することができる。
480nmにおいて、WDM1480/1550干渉フ
ィルタ(図示せず)を介して、光モニタ(図示せず)お
よびサービス・ラインの挿入も、共通ポートにて追加す
ることができる。光モニタは、光信号を検出し、光伝送
システム1に中断がないことを確認する。サービス・ラ
イン挿入は、ライン・サービス・モジュールへのアクセ
スを与え、光監視制御チャネルを通じて、アラームの遠
隔測定、調査(surveillance)、性能およ
びデータの監視、制御およびハウスキーピング・アラー
ム、ならびに音声周波数呼線を管理することができる。
【0060】TPA部分12のフィルタ54から出力さ
れた単一広帯域は、100キロメートルというような、
光ファイバ・ライン30の伝送ファイバ(図示せず)長
を通過するため、単一広帯域SWB内の信号が減衰す
る。したがって、ライン・サイト40は、単一広帯域S
WB以内の信号を受信し、増幅する。図6に示すよう
に、ライン・サイト40は、数個の増幅器(AMP)6
4〜69、3つのフィルタ70〜72、等化フィルタ
(EQ)74,および3つのOADM段75〜77を含
む。
れた単一広帯域は、100キロメートルというような、
光ファイバ・ライン30の伝送ファイバ(図示せず)長
を通過するため、単一広帯域SWB内の信号が減衰す
る。したがって、ライン・サイト40は、単一広帯域S
WB以内の信号を受信し、増幅する。図6に示すよう
に、ライン・サイト40は、数個の増幅器(AMP)6
4〜69、3つのフィルタ70〜72、等化フィルタ
(EQ)74,および3つのOADM段75〜77を含
む。
【0061】フィルタ70は、単一広帯域SWBを受信
し、BB帯域およびRB1帯域からRB2帯域を分離さ
せる。増幅器64は、BBおよびRB1帯域を受信し増
幅し、一方フィルタ71は、増幅器64からの出力を受
信し、BB帯域およびRB1帯域を分離させる。BB帯
域は、等化フィルタ74によって等化され、第1OAD
M段75によって受信され、ここで所定の信号の削除お
よび/または追加が行われ、更に増幅器65によって増
幅される。RB帯域1は、TPA12において既にディ
エンファシス・フィルタ61を通過しており、最初に増
幅器66によって増幅され、次いで台2OADM段76
によって受信され、ここで所定の信号の削除および/ま
たは追加が行われ、更に増幅器67によって増幅され
る。RB2帯域は、最初に増幅器68によって増幅さ
れ、次いで第3OADM段77によって受信され、ここ
で所定の信号の削除および/または追加が行われ、更に
増幅器69によって増幅される。次いで、増幅されたB
B,RB1,RB2帯域は、フィルタ72によって単一
広帯域SWBに再度併合される。
し、BB帯域およびRB1帯域からRB2帯域を分離さ
せる。増幅器64は、BBおよびRB1帯域を受信し増
幅し、一方フィルタ71は、増幅器64からの出力を受
信し、BB帯域およびRB1帯域を分離させる。BB帯
域は、等化フィルタ74によって等化され、第1OAD
M段75によって受信され、ここで所定の信号の削除お
よび/または追加が行われ、更に増幅器65によって増
幅される。RB帯域1は、TPA12において既にディ
エンファシス・フィルタ61を通過しており、最初に増
幅器66によって増幅され、次いで台2OADM段76
によって受信され、ここで所定の信号の削除および/ま
たは追加が行われ、更に増幅器67によって増幅され
る。RB2帯域は、最初に増幅器68によって増幅さ
れ、次いで第3OADM段77によって受信され、ここ
で所定の信号の削除および/または追加が行われ、更に
増幅器69によって増幅される。次いで、増幅されたB
B,RB1,RB2帯域は、フィルタ72によって単一
広帯域SWBに再度併合される。
【0062】単一広帯域SWBを受信する増幅器64
は、好ましくは線形領域で動作する単一の光ファイバ増
幅器から成る。即ち、増幅器64は、その出力パワーが
その入力パワーに依存する状態で動作する。実際の実施
態様によっては、増幅器64を代わりに単一段または多
数段増幅器とする場合もあり得る。線形状態で動作させ
ることによって、増幅器64は、BB帯域およびRB1
帯域のチャネル間の相対的なパワーの独立性を確保する
のを促進する。言い換えると、線形状態で動作する増幅
器64によって、2つの部分帯域BB,RB1の一方に
おける個々のチャネルの出力パワー(および信号対ノイ
ズ比)は、他方の部分帯域RB1,BBにおいてチャネ
ルの追加または削除を行えば、大きく変動しない。高密
度なWDMシステムにおいてチャネルのいくつかまたは
全てに対してロバスト性を得るためには、別個の等化お
よび増幅のためにチャネルの一部を抽出する前に、初段
増幅器(増幅器64や増幅器68のような)をライン・
サイト40において不飽和領域で動作させなければなら
ない。好適な実施形態では、増幅器64,68は、エル
ビウムをドープしたファイバ増幅器であり、980nm
ポンプで動作するレーザ・ダイオード(図示せず)によ
って、同一伝搬方向にポンプされ、好ましくは、各帯域
毎に5.5dB未満の雑音指数を得る。
は、好ましくは線形領域で動作する単一の光ファイバ増
幅器から成る。即ち、増幅器64は、その出力パワーが
その入力パワーに依存する状態で動作する。実際の実施
態様によっては、増幅器64を代わりに単一段または多
数段増幅器とする場合もあり得る。線形状態で動作させ
ることによって、増幅器64は、BB帯域およびRB1
帯域のチャネル間の相対的なパワーの独立性を確保する
のを促進する。言い換えると、線形状態で動作する増幅
器64によって、2つの部分帯域BB,RB1の一方に
おける個々のチャネルの出力パワー(および信号対ノイ
ズ比)は、他方の部分帯域RB1,BBにおいてチャネ
ルの追加または削除を行えば、大きく変動しない。高密
度なWDMシステムにおいてチャネルのいくつかまたは
全てに対してロバスト性を得るためには、別個の等化お
よび増幅のためにチャネルの一部を抽出する前に、初段
増幅器(増幅器64や増幅器68のような)をライン・
サイト40において不飽和領域で動作させなければなら
ない。好適な実施形態では、増幅器64,68は、エル
ビウムをドープしたファイバ増幅器であり、980nm
ポンプで動作するレーザ・ダイオード(図示せず)によ
って、同一伝搬方向にポンプされ、好ましくは、各帯域
毎に5.5dB未満の雑音指数を得る。
【0063】フィルタ71は、例えば、三ポート・デバ
イス、好ましくは、干渉フィルタから成り、BB帯域を
等化フィルタ74に供給する削除ポート(drop p
ort)と、RB1帯域を増幅器66に供給する反射ポ
ートとを有するものとするとよい。
イス、好ましくは、干渉フィルタから成り、BB帯域を
等化フィルタ74に供給する削除ポート(drop p
ort)と、RB1帯域を増幅器66に供給する反射ポ
ートとを有するものとするとよい。
【0064】増幅器66は、好ましくは、単一のエルビ
ウム・ドープ・ファイバ増幅器であり、その出力パワー
は、その入力パワーとは実質的に無関係となるように、
飽和状態で動作させる。このように、増幅器66は、B
B帯域におけるチャネルと比較して、RB1帯域におけ
るチャネルにパワー・ブースト(power boos
t)を追加するように機能する。好適な実施形態では、
BB帯域に比較してRB1帯域におけるチャネル数の方
が多いので、即ち、16に対して48であるので、RB
1帯域のチャネルは、典型的に、増幅器64を通過する
と、その利得は低下している。その結果、増幅器66
は、RB1帯域におけるチャネルのパワーを、BB帯域
に比較して均衡化させるのに役立つ。勿論、BB帯域お
よびRB1帯域間のチャネルが他の構成を取る場合に
は、増幅器66が不要となる場合や、あるいはライン・
サイト40のBB帯域側に必要となる場合もある。
ウム・ドープ・ファイバ増幅器であり、その出力パワー
は、その入力パワーとは実質的に無関係となるように、
飽和状態で動作させる。このように、増幅器66は、B
B帯域におけるチャネルと比較して、RB1帯域におけ
るチャネルにパワー・ブースト(power boos
t)を追加するように機能する。好適な実施形態では、
BB帯域に比較してRB1帯域におけるチャネル数の方
が多いので、即ち、16に対して48であるので、RB
1帯域のチャネルは、典型的に、増幅器64を通過する
と、その利得は低下している。その結果、増幅器66
は、RB1帯域におけるチャネルのパワーを、BB帯域
に比較して均衡化させるのに役立つ。勿論、BB帯域お
よびRB1帯域間のチャネルが他の構成を取る場合に
は、増幅器66が不要となる場合や、あるいはライン・
サイト40のBB帯域側に必要となる場合もある。
【0065】RB1帯域のチャネルに関して、増幅器6
4,66はまとめて二段増幅器と見なすことができ、第
1段は線形モードで動作し、第2段は飽和状態で動作す
る。RB1帯域内のチャネル間で出力パワーの安定化を
促進するために、好ましくは、同じレーザ・ダイオード
ポンプ・ソースを用いて増幅器64,66をポンプす
る。このようにして、EP695049に記載されてい
るように、増幅器64からの残留ポンプ・パワーを増幅
器66に供給する。即ち、ライン・サイト40は、増幅
器64と、増幅器64の出力に残っている980nmポ
ンプ光を抽出するフィルタ71との間に配置されたWD
Mカプラを含む。このWDMカプラは、例えば、米国カ
リフォルニア州、サンホセ、Lundy Ave.(ラ
ンディ・アベニュー)1885のE−TEK DYNA
MICS,INCが供給する、モデル番号SWDMCP
R3PS110とするとよい。このWDMカプラからの
出力は、増幅器66の後段の光経路に配置された、同一
種類の第2WDMカプラ(図示せず)に接続する。2つ
のカプラは、光ファイバ78によって接合され、比較的
少ない損失で、残留980nmポンプ信号を伝送する。
第2WDMカプラは、残留980nmポンプ・パワーを
逆伝搬方向に増幅器66に受け渡す。
4,66はまとめて二段増幅器と見なすことができ、第
1段は線形モードで動作し、第2段は飽和状態で動作す
る。RB1帯域内のチャネル間で出力パワーの安定化を
促進するために、好ましくは、同じレーザ・ダイオード
ポンプ・ソースを用いて増幅器64,66をポンプす
る。このようにして、EP695049に記載されてい
るように、増幅器64からの残留ポンプ・パワーを増幅
器66に供給する。即ち、ライン・サイト40は、増幅
器64と、増幅器64の出力に残っている980nmポ
ンプ光を抽出するフィルタ71との間に配置されたWD
Mカプラを含む。このWDMカプラは、例えば、米国カ
リフォルニア州、サンホセ、Lundy Ave.(ラ
ンディ・アベニュー)1885のE−TEK DYNA
MICS,INCが供給する、モデル番号SWDMCP
R3PS110とするとよい。このWDMカプラからの
出力は、増幅器66の後段の光経路に配置された、同一
種類の第2WDMカプラ(図示せず)に接続する。2つ
のカプラは、光ファイバ78によって接合され、比較的
少ない損失で、残留980nmポンプ信号を伝送する。
第2WDMカプラは、残留980nmポンプ・パワーを
逆伝搬方向に増幅器66に受け渡す。
【0066】増幅器66から、RB1帯域信号は、公知
の形式、即ち、本出願人名義のEP特許出願第9811
0594.3号に記載されている形式のOADM段76
に搬送される。OADM段76から、RB1帯域信号は
増幅器67に供給される。好適なエルビウム・ドープ・
ファイバ増幅器では、増幅器67は、増幅器64,66
を駆動するレーザ(図示せず)を越えるポンプ・パワー
を有するレーザ・ダイオード源(図示せず)からの、例
えば、1480nmのポンプ波長を有する。1480n
mの波長は、エルビウム・ドープ・フィルタに対して、
他のポンプ波長と比較すると、高出力パワー出力には良
好な変換効率を与える。あるいは、高パワーの980n
mポンプ・ソース、あるいは980nmの2つのポンプ
・ソース、または一方が975nmで他方が986nm
というような、1群の多重化ポンプ・ソースを用いて、
増幅器67を駆動することも可能である。増幅器67
は、好ましくは、飽和状態で動作し、RB1帯域以内の
信号にパワー・ブーストを与え、必要であれば、多段増
幅器から成るものとしてもよい。
の形式、即ち、本出願人名義のEP特許出願第9811
0594.3号に記載されている形式のOADM段76
に搬送される。OADM段76から、RB1帯域信号は
増幅器67に供給される。好適なエルビウム・ドープ・
ファイバ増幅器では、増幅器67は、増幅器64,66
を駆動するレーザ(図示せず)を越えるポンプ・パワー
を有するレーザ・ダイオード源(図示せず)からの、例
えば、1480nmのポンプ波長を有する。1480n
mの波長は、エルビウム・ドープ・フィルタに対して、
他のポンプ波長と比較すると、高出力パワー出力には良
好な変換効率を与える。あるいは、高パワーの980n
mポンプ・ソース、あるいは980nmの2つのポンプ
・ソース、または一方が975nmで他方が986nm
というような、1群の多重化ポンプ・ソースを用いて、
増幅器67を駆動することも可能である。増幅器67
は、好ましくは、飽和状態で動作し、RB1帯域以内の
信号にパワー・ブーストを与え、必要であれば、多段増
幅器から成るものとしてもよい。
【0067】増幅器64およびフィルタ71を通過した
後、BB帯域は等化フィルタ74に入射する。先に論じ
たように、エルビウム・ドープ・ファイバのスペクトル
放出範囲に対する利得特性は、BB帯域領域にピークま
たはハンプ(humpを有するが、RB1帯域領域では
比較的平坦性を維持している。その結果、BB帯域また
は単一広帯域SWB(BB帯域を含む)を、エルビウム
・ドープ・ファイバ増幅器で増幅すると、BB帯域領域
内のチャネルが不揃いに増幅されることになる。また、
先に論じたように、等化手段を適用してこの不等化増幅
の問題を克服しようとした場合、チャネルのスペクトル
全体にわたって等化が適用されてしまい、その結果利得
の不一致が連続した。しかしながら、チャネルのスペク
トルをBB帯域およびRB1帯域に分割することによ
り、BB帯域の狭められた動作区域において等化される
ために、BB帯域のチャネルの利得特性を適正に平坦化
することが可能となる。
後、BB帯域は等化フィルタ74に入射する。先に論じ
たように、エルビウム・ドープ・ファイバのスペクトル
放出範囲に対する利得特性は、BB帯域領域にピークま
たはハンプ(humpを有するが、RB1帯域領域では
比較的平坦性を維持している。その結果、BB帯域また
は単一広帯域SWB(BB帯域を含む)を、エルビウム
・ドープ・ファイバ増幅器で増幅すると、BB帯域領域
内のチャネルが不揃いに増幅されることになる。また、
先に論じたように、等化手段を適用してこの不等化増幅
の問題を克服しようとした場合、チャネルのスペクトル
全体にわたって等化が適用されてしまい、その結果利得
の不一致が連続した。しかしながら、チャネルのスペク
トルをBB帯域およびRB1帯域に分割することによ
り、BB帯域の狭められた動作区域において等化される
ために、BB帯域のチャネルの利得特性を適正に平坦化
することが可能となる。
【0068】好適な実施形態では、等化フィルタ74
は、異なる波長において選択された減衰を与える、長周
期チャープ・ブラッグ格子(long period
chirped Bragg grating)技術に
基づく、二ポート・デバイスから成る。例えば、BB帯
域用等化フィルタ74は、1529nmないし1536
nmの動作波長範囲を有し、谷の底部における波長は1
530.0nmないし1530.7nmの間である。等
化フィルタ74は、単一で使う必要はなく、他のフィル
タ(図示せず)とカスケード状に組み合わせ、最適なフ
ィルタ形状を得て、WDMシステム1において用いられ
る特定の増幅器に利得等化をもたらすようにすればよ
い。等化フィルタ74は、当業者であれば製造可能であ
り、または当分野における多数の供給元から入手可能で
ある。尚、等化フィルタ74に用いる特定構造は、当業
者の範囲以内のことであり、例えば、長周期格子、干渉
フィルタ、またはマッハ−ゼンダー型光フィルタのよう
な、特殊化ブラッグ格子を含み得ることは理解されよ
う。
は、異なる波長において選択された減衰を与える、長周
期チャープ・ブラッグ格子(long period
chirped Bragg grating)技術に
基づく、二ポート・デバイスから成る。例えば、BB帯
域用等化フィルタ74は、1529nmないし1536
nmの動作波長範囲を有し、谷の底部における波長は1
530.0nmないし1530.7nmの間である。等
化フィルタ74は、単一で使う必要はなく、他のフィル
タ(図示せず)とカスケード状に組み合わせ、最適なフ
ィルタ形状を得て、WDMシステム1において用いられ
る特定の増幅器に利得等化をもたらすようにすればよ
い。等化フィルタ74は、当業者であれば製造可能であ
り、または当分野における多数の供給元から入手可能で
ある。尚、等化フィルタ74に用いる特定構造は、当業
者の範囲以内のことであり、例えば、長周期格子、干渉
フィルタ、またはマッハ−ゼンダー型光フィルタのよう
な、特殊化ブラッグ格子を含み得ることは理解されよ
う。
【0069】等化フィルタ74から、BB帯域の信号
は、例えば、OADM段76と同一種類のOADM段7
5に搬送され、次いで増幅器65に搬送される。好適な
エルビウム・ドープ・ファイバ増幅器では、増幅器65
は980nmのポンプ波長を有する。これはレーザ・ダ
イオード源(図示せず)によって与えられ、WDMカプ
ラ(図示せず)を介して光経路に結合され、増幅器65
を逆伝搬方向にポンプする。BB帯域内のチャネルは増
幅器64および増幅器65双方を通過するので、等化フ
ィルタ74は、双方の増幅器によって生ずる利得不一致
を補償するようにするとよい。したがって、BB帯域に
対する全体的な増幅およびライン・パワーの必要性に応
じて、等化フィルタ74に対するデシベル低下(dec
ibeldrop)を決定しなければならない。増幅器
65は、好ましくは、飽和状態で動作し、BB帯域にお
ける信号にパワー・ブーストを与え、必要であれば、多
段増幅器から成るものとしてもよい。
は、例えば、OADM段76と同一種類のOADM段7
5に搬送され、次いで増幅器65に搬送される。好適な
エルビウム・ドープ・ファイバ増幅器では、増幅器65
は980nmのポンプ波長を有する。これはレーザ・ダ
イオード源(図示せず)によって与えられ、WDMカプ
ラ(図示せず)を介して光経路に結合され、増幅器65
を逆伝搬方向にポンプする。BB帯域内のチャネルは増
幅器64および増幅器65双方を通過するので、等化フ
ィルタ74は、双方の増幅器によって生ずる利得不一致
を補償するようにするとよい。したがって、BB帯域に
対する全体的な増幅およびライン・パワーの必要性に応
じて、等化フィルタ74に対するデシベル低下(dec
ibeldrop)を決定しなければならない。増幅器
65は、好ましくは、飽和状態で動作し、BB帯域にお
ける信号にパワー・ブーストを与え、必要であれば、多
段増幅器から成るものとしてもよい。
【0070】RB2帯域は、ファイバ増幅器68から受
信される。ファイバ増幅器68は、好ましくは、システ
ムの要件に応じて980nmまたは1480nmポンプ
光によってポンプされる、エルビウム・ドープ・ファイ
バ増幅器である。増幅器68から、RB2帯域のチャネ
ルは、例えば、OADM段75,76と同じ種類のOA
DM段77に搬送され、次いで増幅器69に供給され
る。本発明によれば、増幅器69は、RB2帯域を増幅
するように適合化された、エルビウム/イッテルビウム
共ドープ増幅器であり、図9,図21および図22を参
照して詳しく説明する。
信される。ファイバ増幅器68は、好ましくは、システ
ムの要件に応じて980nmまたは1480nmポンプ
光によってポンプされる、エルビウム・ドープ・ファイ
バ増幅器である。増幅器68から、RB2帯域のチャネ
ルは、例えば、OADM段75,76と同じ種類のOA
DM段77に搬送され、次いで増幅器69に供給され
る。本発明によれば、増幅器69は、RB2帯域を増幅
するように適合化された、エルビウム/イッテルビウム
共ドープ増幅器であり、図9,図21および図22を参
照して詳しく説明する。
【0071】増幅器65,67,69をそれぞれ通過し
た後、増幅されたBB,RB1,RB2帯域は、フィル
タ72によって再度単一広帯域SWBに併合される。図
4のフィルタ54と同様、フィルタ72は、例えば、2
つのカスケード接続された干渉三ポート・フィルタ(図
示せず)を含むものとすることができ、第1フィルタは
BB帯域をRB1帯域と結合し、第2フィルタは、第1
フィルタが与えるBBおよびRB1帯域を、RB2帯域
と結合する。
た後、増幅されたBB,RB1,RB2帯域は、フィル
タ72によって再度単一広帯域SWBに併合される。図
4のフィルタ54と同様、フィルタ72は、例えば、2
つのカスケード接続された干渉三ポート・フィルタ(図
示せず)を含むものとすることができ、第1フィルタは
BB帯域をRB1帯域と結合し、第2フィルタは、第1
フィルタが与えるBBおよびRB1帯域を、RB2帯域
と結合する。
【0072】TPA部分12と同様、ライン・サイト4
0も、光モニタおよび、例えば、WDM1480/15
50干渉フィルタ(図示せず)による、サービス・ライ
ン挿入および抽出(図示せず)を含むことができる。こ
れらの素子の1つ以上は、ライン・サイト40の相互接
続点のいずれにも含ませることができる。
0も、光モニタおよび、例えば、WDM1480/15
50干渉フィルタ(図示せず)による、サービス・ライ
ン挿入および抽出(図示せず)を含むことができる。こ
れらの素子の1つ以上は、ライン・サイト40の相互接
続点のいずれにも含ませることができる。
【0073】増幅器64〜69、フィルタ70〜72お
よび74、ならびにOADM段75〜77以外にも、ラ
イン・サイト40は、散乱補償モジュール(DCM:d
ispersion compensating mo
dule)(図示せず)を含み、長距離通信リンクに沿
った信号伝送の間に発生し得る色の散乱を補償するよう
にしてもよい。DCM(図示せず)は、好ましくは、1
つ以上の増幅器65,67,69の上流に結合されたサ
ブユニットから成り、BB,RB1,RB2帯域におけ
るチャネルの散乱を補償し、いくつかの形態を有するこ
とも可能である。例えば、DCMは、光サーキュレータ
を有し、その第1ポートが3つの帯域BB,RB1,R
B2におけるチャネルを受信するように接続してもよ
い。チャープ・ブラッグ格子をサーキュレータの第2ポ
ートに取り付けてもよい。チャネルは、第2ポートから
出て、チャープ・ブラッグ格子において反射され、色の
散乱を補償する。次に、散乱を補償された信号は、サー
キュレータの次のポートから出て、WDMシステムにお
ける伝送を続ける。ある長さの散乱補償ファイバのよう
な、チャープ・ブラッグ格子以外のその他のデバイス
も、色の散乱を補償するために使用可能である。DCM
部分の設計および使用は、本発明を限定するものではな
く、DCM部分は、システムの実施態様に対する全体的
な要件によっては、WDMシステム1に採用することも
省略することもあり得る。
よび74、ならびにOADM段75〜77以外にも、ラ
イン・サイト40は、散乱補償モジュール(DCM:d
ispersion compensating mo
dule)(図示せず)を含み、長距離通信リンクに沿
った信号伝送の間に発生し得る色の散乱を補償するよう
にしてもよい。DCM(図示せず)は、好ましくは、1
つ以上の増幅器65,67,69の上流に結合されたサ
ブユニットから成り、BB,RB1,RB2帯域におけ
るチャネルの散乱を補償し、いくつかの形態を有するこ
とも可能である。例えば、DCMは、光サーキュレータ
を有し、その第1ポートが3つの帯域BB,RB1,R
B2におけるチャネルを受信するように接続してもよ
い。チャープ・ブラッグ格子をサーキュレータの第2ポ
ートに取り付けてもよい。チャネルは、第2ポートから
出て、チャープ・ブラッグ格子において反射され、色の
散乱を補償する。次に、散乱を補償された信号は、サー
キュレータの次のポートから出て、WDMシステムにお
ける伝送を続ける。ある長さの散乱補償ファイバのよう
な、チャープ・ブラッグ格子以外のその他のデバイス
も、色の散乱を補償するために使用可能である。DCM
部分の設計および使用は、本発明を限定するものではな
く、DCM部分は、システムの実施態様に対する全体的
な要件によっては、WDMシステム1に採用することも
省略することもあり得る。
【0074】ライン・サイト40の後、併合された単一
広帯域SWB信号は、光ファイバ・ライン30のある長
さの長距離光伝送ファイバを通過する。第1および第2
端末サイト10,20間の距離が、光信号の減衰を招く
程に長い場合、即ち、100キロメートル以上の場合、
増幅を行う1つ以上の追加のライン・サイト40を使用
するとよい。実際の構成では、4つの増幅ライン・サイ
ト40によって分離された、5つのスパンの長距離伝送
ファイバを用いる(各々、0.22dB/kmのパワー
損失、および約25dBの全スパン損失となるような長
さを有する)。
広帯域SWB信号は、光ファイバ・ライン30のある長
さの長距離光伝送ファイバを通過する。第1および第2
端末サイト10,20間の距離が、光信号の減衰を招く
程に長い場合、即ち、100キロメートル以上の場合、
増幅を行う1つ以上の追加のライン・サイト40を使用
するとよい。実際の構成では、4つの増幅ライン・サイ
ト40によって分離された、5つのスパンの長距離伝送
ファイバを用いる(各々、0.22dB/kmのパワー
損失、および約25dBの全スパン損失となるような長
さを有する)。
【0075】最後の伝送ファイバ・スパンに続いて、R
PA部分14は、最後のライン・サイト40から単一広
帯域SWBを受信し、通信リンクの終端における受信お
よび検出のために、単一広帯域SWBの信号の準備を行
う。図7に示すように、RPA部分14は、増幅器(A
MP)81〜85、フィルタ86,87、等化フィルタ
88、そして必要であれば、3つのルータ・モジュール
91〜93を含むことができる。
PA部分14は、最後のライン・サイト40から単一広
帯域SWBを受信し、通信リンクの終端における受信お
よび検出のために、単一広帯域SWBの信号の準備を行
う。図7に示すように、RPA部分14は、増幅器(A
MP)81〜85、フィルタ86,87、等化フィルタ
88、そして必要であれば、3つのルータ・モジュール
91〜93を含むことができる。
【0076】フィルタ86は、単一広帯域SWBを受信
し、BBおよびRB1帯域からRB2帯域を分離する。
増幅器81には、好ましくは、エルビウムをドープし、
BBおよびRB1帯域を増幅し、BBおよびRB1帯域
内のチャネルの信号対ノイズ比を改善するのを促進す
る。増幅器81は、例えば、980nmポンプまたは他
のいずれかの波長におけるポンプによってポンプされ、
増幅器の低い雑音指数を得るようにする。一方、BBお
よびRB1帯域は、フィルタ87によって分離される。
し、BBおよびRB1帯域からRB2帯域を分離する。
増幅器81には、好ましくは、エルビウムをドープし、
BBおよびRB1帯域を増幅し、BBおよびRB1帯域
内のチャネルの信号対ノイズ比を改善するのを促進す
る。増幅器81は、例えば、980nmポンプまたは他
のいずれかの波長におけるポンプによってポンプされ、
増幅器の低い雑音指数を得るようにする。一方、BBお
よびRB1帯域は、フィルタ87によって分離される。
【0077】TPA部分12およびライン・サイト40
の場合と同様、増幅器82,83は、980nmポンプ
によって、BB帯域およびRB1帯域をそれぞれ増幅す
る。RB1帯域内のチャネル間で出力パワーの安定化を
促進するために、増幅器81,83は、比較的低い損失
で残留980nmポンプ信号を伝送する接合光ファイバ
89を用いることにより、同じ980nmレーザ・ダイ
オードポンプ・ソースを用いてポンプすることが好まし
い。即ち、増幅器81とフィルタ87との間に配置さ
れ、増幅器81の出力に残っている980nmポンプ光
を抽出するWDMカプラと、増幅器81を連携させる。
このWDMカプラは、例えば、米国カリフォルニア州、
サンホセ、Lundy Ave.(ランディ・アベニュ
ー)1885のE−TEK DYNAMICS,INC
が供給する、モデル番号SWDMCPR3PS110と
すればよい。このWDMカプラからの出力は、同じ種類
であり、増幅器83の後段の光経路内に配置された第2
WDMカプラに接続する。2つのカプラは、比較的低い
損失で残留980nmポンプ信号を伝送する光ファイバ
によって接合される。第2WDMカプラは、残留980
nmポンプ・パワーを、逆伝搬方向に増幅器83に受け
渡す。このように、増幅器81〜83、フィルタ87お
よび等化フィルタ88は、ライン・サイト40の増幅器
64,65,67、フィルタ71、および等化フィルタ
74と同じ機能を果たし、システム全体の要件によって
は、同一の部品または等価の部品から成る場合もある。
の場合と同様、増幅器82,83は、980nmポンプ
によって、BB帯域およびRB1帯域をそれぞれ増幅す
る。RB1帯域内のチャネル間で出力パワーの安定化を
促進するために、増幅器81,83は、比較的低い損失
で残留980nmポンプ信号を伝送する接合光ファイバ
89を用いることにより、同じ980nmレーザ・ダイ
オードポンプ・ソースを用いてポンプすることが好まし
い。即ち、増幅器81とフィルタ87との間に配置さ
れ、増幅器81の出力に残っている980nmポンプ光
を抽出するWDMカプラと、増幅器81を連携させる。
このWDMカプラは、例えば、米国カリフォルニア州、
サンホセ、Lundy Ave.(ランディ・アベニュ
ー)1885のE−TEK DYNAMICS,INC
が供給する、モデル番号SWDMCPR3PS110と
すればよい。このWDMカプラからの出力は、同じ種類
であり、増幅器83の後段の光経路内に配置された第2
WDMカプラに接続する。2つのカプラは、比較的低い
損失で残留980nmポンプ信号を伝送する光ファイバ
によって接合される。第2WDMカプラは、残留980
nmポンプ・パワーを、逆伝搬方向に増幅器83に受け
渡す。このように、増幅器81〜83、フィルタ87お
よび等化フィルタ88は、ライン・サイト40の増幅器
64,65,67、フィルタ71、および等化フィルタ
74と同じ機能を果たし、システム全体の要件によって
は、同一の部品または等価の部品から成る場合もある。
【0078】増幅器84はフィルタ86に結合され、R
B2帯域を受信し増幅する。増幅器84は、例えば、図
6の増幅器68と同一のエルビウム・ドープ増幅器であ
る。次いで、RB2帯域のチャネルは、増幅器85によ
って受信される。増幅器85は、好ましくは、公知の形
式のエルビウム・ドープ増幅器である。
B2帯域を受信し増幅する。増幅器84は、例えば、図
6の増幅器68と同一のエルビウム・ドープ増幅器であ
る。次いで、RB2帯域のチャネルは、増幅器85によ
って受信される。増幅器85は、好ましくは、公知の形
式のエルビウム・ドープ増幅器である。
【0079】RPA部分14は、更に、ルーティング段
90を備えており、BB,RB1,RB2帯域内のチャ
ネル間隔を、多重分離部分15のチャネル分離能力に適
合化させることができる。即ち、多重分離部分15のチ
ャネル分離能力が、比較的広いチャネル間隔(例えば、
100GHz格子)に対応し、一方WDMシステム1に
おけるチャネルが密集している(例えば、50GHz)
場合、RPA部分14は、図7に示すルーティング段9
0を含むことができる。多重分離部分15のチャネル分
離能力によっては、他の構造をRPA部分14に追加す
る場合もあり得る。
90を備えており、BB,RB1,RB2帯域内のチャ
ネル間隔を、多重分離部分15のチャネル分離能力に適
合化させることができる。即ち、多重分離部分15のチ
ャネル分離能力が、比較的広いチャネル間隔(例えば、
100GHz格子)に対応し、一方WDMシステム1に
おけるチャネルが密集している(例えば、50GHz)
場合、RPA部分14は、図7に示すルーティング段9
0を含むことができる。多重分離部分15のチャネル分
離能力によっては、他の構造をRPA部分14に追加す
る場合もあり得る。
【0080】ルーティング段90は、3つのルータ・モ
ジュール91〜93を含む。各ルータ・モジュール91
〜93は、それぞれの帯域を2つの部分帯域に分離す
る。各部分帯域は、対応する帯域のチャネルの半分を含
む。例えば、BB帯域が16のチャネルλ1〜λ16を含
み、各々50GHzだけ分離されている場合、ルータ・
モジュール91は、BB帯域を、100GHzだけ分離
されているチャネルλ1,λ3,...,λ15を有する第
1部分帯域BB’と、100GHzだけ分離されており
部分帯域BB’におけるチャネルと交互に配置されたチ
ャネルλ2,λ4,...,λ16を有する第2部分帯域B
B”とに分割する。同様に、ルータ・モジュール92,
93は、RB1帯域およびRB2帯域を、それぞれ、第
1部分帯域RB1’,RB2’および第2部分帯域RB
1”,RB2”に分割する。
ジュール91〜93を含む。各ルータ・モジュール91
〜93は、それぞれの帯域を2つの部分帯域に分離す
る。各部分帯域は、対応する帯域のチャネルの半分を含
む。例えば、BB帯域が16のチャネルλ1〜λ16を含
み、各々50GHzだけ分離されている場合、ルータ・
モジュール91は、BB帯域を、100GHzだけ分離
されているチャネルλ1,λ3,...,λ15を有する第
1部分帯域BB’と、100GHzだけ分離されており
部分帯域BB’におけるチャネルと交互に配置されたチ
ャネルλ2,λ4,...,λ16を有する第2部分帯域B
B”とに分割する。同様に、ルータ・モジュール92,
93は、RB1帯域およびRB2帯域を、それぞれ、第
1部分帯域RB1’,RB2’および第2部分帯域RB
1”,RB2”に分割する。
【0081】各ルータ・モジュール91〜93は、例え
ば、第1ポートに取り付けられた一連の第1ブラッグ格
子と、第2ポートに取り付けられた一連の第2ブラッグ
格子とを有するカプラ(図示せず)を含む。第1ポート
に取り付けられたブラッグ格子は、1つ置きのチャネル
(即ち、偶数チャネル)に対応する反射波長を有し、一
方第2ポートに取り付けられたブラッグ格子は、残りの
チャネル(即ち、奇数チャネル)に対応する反射波長を
有する。この格子の配列は、単一の入力経路を、チャネ
ル間隔を2倍にして2つの出力経路に分割する場合にも
作用する。
ば、第1ポートに取り付けられた一連の第1ブラッグ格
子と、第2ポートに取り付けられた一連の第2ブラッグ
格子とを有するカプラ(図示せず)を含む。第1ポート
に取り付けられたブラッグ格子は、1つ置きのチャネル
(即ち、偶数チャネル)に対応する反射波長を有し、一
方第2ポートに取り付けられたブラッグ格子は、残りの
チャネル(即ち、奇数チャネル)に対応する反射波長を
有する。この格子の配列は、単一の入力経路を、チャネ
ル間隔を2倍にして2つの出力経路に分割する場合にも
作用する。
【0082】RPA部分14を通過した後、BB,RB
1,RB2帯域またはそれらの各部分帯域は、多重分離
部分15によって受信される。図8に示すように、多重
分離部分15は、6つの波長デマルチプレクサ(WD)
95’,95”,96’,96”,97’,97”を含
み、これらは、各部分帯域BB’,BB”,RB1’,
RB1”,RB2’,RB2”を受信し、出力チャネル
17を発生する。多重分離部分15は、更に、出力チャ
ネル17を受信する、受信ユニットRx1〜Rx128
も含む。
1,RB2帯域またはそれらの各部分帯域は、多重分離
部分15によって受信される。図8に示すように、多重
分離部分15は、6つの波長デマルチプレクサ(WD)
95’,95”,96’,96”,97’,97”を含
み、これらは、各部分帯域BB’,BB”,RB1’,
RB1”,RB2’,RB2”を受信し、出力チャネル
17を発生する。多重分離部分15は、更に、出力チャ
ネル17を受信する、受信ユニットRx1〜Rx128
も含む。
【0083】波長デマルチプレクサは、好ましくは、ア
レイ状の導波格子デバイスから成るが、同一または同様
の波長分離が得られる代わりの構造も考えられる。例え
ば、干渉フィルタ、ファブリ−ペロー・フィルタ、また
はファイバ内ブラッグ格子を従来と同様に用いて、部分
帯域BB’,BB”,RB1’,RB1”,RB2’,
RB2”内のチャネルを多重分離することも可能であ
る。
レイ状の導波格子デバイスから成るが、同一または同様
の波長分離が得られる代わりの構造も考えられる。例え
ば、干渉フィルタ、ファブリ−ペロー・フィルタ、また
はファイバ内ブラッグ格子を従来と同様に用いて、部分
帯域BB’,BB”,RB1’,RB1”,RB2’,
RB2”内のチャネルを多重分離することも可能であ
る。
【0084】好適な構成では、多重分離部分15は、干
渉フィルタおよびAWGフィルタ技術を併合する。ある
いは、ファブリ−ペロー・フィルタまたはファイバ内ブ
ラッグ格子を用いてもよい。WD95’,95”は、好
ましくは、干渉フィルタによる8チャネル・デマルチプ
レクサであり、それぞれ、第1部分帯域BB’および第
2部分帯域BB”を受信し多重分離を行う。即ち、WD
95’は、チャネルλ 1,λ3,...,λ15を多重分離
し、WD95”はチャネルλ2,λ4,...,λ16を多
重分離する。WD95’およびWD95”双方は、しか
しながら、1x8型AWG100GHzデマルチプレク
サでもよい。同様に、WD96’,96”は、第1部分
帯域RB1’および第2部分帯域RB1”をそれぞれ受
信し多重分離して、チャネルλ17〜λ64を生成し、WD
97’,97”は、第1部分帯域RB2’および第2部
分帯域RB2”をそれぞれ受信し多重分離して、チャネ
ルλ65〜λ128を生成する。WD96’およびWD9
6”双方は、1x32型AWG100GHzデマルチプ
レクサとすればよいが、使用可能なデマルチプレクサの
24個のポートのみを用いるには過剰装備(under
equipped)である。WD97’およびWD9
7”は、使用可能なデマルチプレクサのポートを全て用
いる、1x32型AWG100GHzデマルチプレクサ
とすればよい。出力チャネル17は、WD95’,9
5”,96’,96”,97’,97”によって分離さ
れた個々のチャネルから成り、出力チャネル17の各チ
ャネルは、受信ユニットRx1〜Rx128の1つによ
って受信される。
渉フィルタおよびAWGフィルタ技術を併合する。ある
いは、ファブリ−ペロー・フィルタまたはファイバ内ブ
ラッグ格子を用いてもよい。WD95’,95”は、好
ましくは、干渉フィルタによる8チャネル・デマルチプ
レクサであり、それぞれ、第1部分帯域BB’および第
2部分帯域BB”を受信し多重分離を行う。即ち、WD
95’は、チャネルλ 1,λ3,...,λ15を多重分離
し、WD95”はチャネルλ2,λ4,...,λ16を多
重分離する。WD95’およびWD95”双方は、しか
しながら、1x8型AWG100GHzデマルチプレク
サでもよい。同様に、WD96’,96”は、第1部分
帯域RB1’および第2部分帯域RB1”をそれぞれ受
信し多重分離して、チャネルλ17〜λ64を生成し、WD
97’,97”は、第1部分帯域RB2’および第2部
分帯域RB2”をそれぞれ受信し多重分離して、チャネ
ルλ65〜λ128を生成する。WD96’およびWD9
6”双方は、1x32型AWG100GHzデマルチプ
レクサとすればよいが、使用可能なデマルチプレクサの
24個のポートのみを用いるには過剰装備(under
equipped)である。WD97’およびWD9
7”は、使用可能なデマルチプレクサのポートを全て用
いる、1x32型AWG100GHzデマルチプレクサ
とすればよい。出力チャネル17は、WD95’,9
5”,96’,96”,97’,97”によって分離さ
れた個々のチャネルから成り、出力チャネル17の各チ
ャネルは、受信ユニットRx1〜Rx128の1つによ
って受信される。
【0085】図9は、本発明にしたがって、光伝送シス
テム1においてRB2帯域を増幅するために用いるよう
に適合化した、エルビウム/イッテルビウム・ファイバ
増幅装置100を示す。即ち、増幅装置100は、図4
の増幅部分53および図6の増幅部分69の好適な実施
形態である。
テム1においてRB2帯域を増幅するために用いるよう
に適合化した、エルビウム/イッテルビウム・ファイバ
増幅装置100を示す。即ち、増幅装置100は、図4
の増幅部分53および図6の増幅部分69の好適な実施
形態である。
【0086】増幅装置100は、入力101、出力10
2、エルビウム・ファイバ前置増幅器103およびエル
ビウム/イッテルビウム・ファイバ増幅器104を含
む。前置増幅器103および増幅器104は直列に配列
され、前置増幅器103は、入力101と増幅器104
との間に位置し、入力101において受信するRB2チ
ャネルに最初の増幅を行う。
2、エルビウム・ファイバ前置増幅器103およびエル
ビウム/イッテルビウム・ファイバ増幅器104を含
む。前置増幅器103および増幅器104は直列に配列
され、前置増幅器103は、入力101と増幅器104
との間に位置し、入力101において受信するRB2チ
ャネルに最初の増幅を行う。
【0087】また、増幅装置100は、好ましくは、第
1および第2アイソレータ105も備える。第1アイソ
レータ105は、前置増幅器103と増幅器104との
間に位置し、増幅器104から前置増幅器103に向け
て送出される光を遮断するように構成されている。第2
アイソレータ106は、増幅器104と出力102との
間に位置し、出力102から光増幅器104に向けて送
出される光を遮断するように構成されている。
1および第2アイソレータ105も備える。第1アイソ
レータ105は、前置増幅器103と増幅器104との
間に位置し、増幅器104から前置増幅器103に向け
て送出される光を遮断するように構成されている。第2
アイソレータ106は、増幅器104と出力102との
間に位置し、出力102から光増幅器104に向けて送
出される光を遮断するように構成されている。
【0088】前置増幅器103は、例えば、システム要
件に応じて980nmおよび/または1480nmでポ
ンプする、公知の形式の単一段エルビウム・ドープ・フ
ァイバ増幅器とすればよい。前置増幅器103における
エルビウム・ドープ・アクティブ・ファイバの全長は、
好ましくは、80mないし150mである。前置増幅器
103は、入力101からのRB2帯域を受信し、RB
2チャネルを、第1パワー・レベルまで、例えば、15
〜17dBmまで増幅する。前置増幅器103が行う最
初の増幅は、後に示すように、増幅器104の出力にお
いて高いパワー・レベルに到達することを可能にする。
また、前置増幅器103は、増幅部分100の雑音指数
(NF)も改善し、RB2帯域のチャネルを等化するこ
とができる。
件に応じて980nmおよび/または1480nmでポ
ンプする、公知の形式の単一段エルビウム・ドープ・フ
ァイバ増幅器とすればよい。前置増幅器103における
エルビウム・ドープ・アクティブ・ファイバの全長は、
好ましくは、80mないし150mである。前置増幅器
103は、入力101からのRB2帯域を受信し、RB
2チャネルを、第1パワー・レベルまで、例えば、15
〜17dBmまで増幅する。前置増幅器103が行う最
初の増幅は、後に示すように、増幅器104の出力にお
いて高いパワー・レベルに到達することを可能にする。
また、前置増幅器103は、増幅部分100の雑音指数
(NF)も改善し、RB2帯域のチャネルを等化するこ
とができる。
【0089】増幅器104は、双方向ポンプ機能を有
し、予め設定した長さを有する増幅光ファイバ108を
含む、単一段ファイバ増幅器である。本出願人は、検討
対象波長帯域における利得傾斜を最小化するのに最適な
アクティブ・ファイバの全長を求めることができ、これ
は、アクティブ・ファイバにおける信号入力パワーおよ
びエルビウム濃度のようなシステム・パラメータによっ
て左右されると判断した。
し、予め設定した長さを有する増幅光ファイバ108を
含む、単一段ファイバ増幅器である。本出願人は、検討
対象波長帯域における利得傾斜を最小化するのに最適な
アクティブ・ファイバの全長を求めることができ、これ
は、アクティブ・ファイバにおける信号入力パワーおよ
びエルビウム濃度のようなシステム・パラメータによっ
て左右されると判断した。
【0090】本出願人は、増幅器104の入力における
パワー・レベルが約15〜17dBmであり、増幅器1
04のアクティブ・ファイバのエルビウム濃度が以下に
示す範囲にある場合、アクティブ・ファイバの全長を前
述の10mないし20mの間にすることによって、容認
可能な低い利得傾斜を達成することができ、この最小利
得傾斜は、約12mのファイバ全長に対して達成される
ことを発見した。
パワー・レベルが約15〜17dBmであり、増幅器1
04のアクティブ・ファイバのエルビウム濃度が以下に
示す範囲にある場合、アクティブ・ファイバの全長を前
述の10mないし20mの間にすることによって、容認
可能な低い利得傾斜を達成することができ、この最小利
得傾斜は、約12mのファイバ全長に対して達成される
ことを発見した。
【0091】更に、増幅器104は、第1および第2ポ
ンプ・レーザ109,110を含み、ポンプ光線を増幅
光ファイバ108ならびに第1および第2WDM光カプ
ラ111,112に供給し、第1および第2ポンプ・レ
ーザ109,110からの光を増幅光ファイバ108に
結合する。
ンプ・レーザ109,110を含み、ポンプ光線を増幅
光ファイバ108ならびに第1および第2WDM光カプ
ラ111,112に供給し、第1および第2ポンプ・レ
ーザ109,110からの光を増幅光ファイバ108に
結合する。
【0092】光ファイバ108は、好ましくは、二重ク
ラッディング・ファイバである。これを、縮尺通りでは
ない光ファイバ108の断面を示す図23を参照して説
明する。ファイバ108は、第1屈折率n1を有するコ
ア140と、コア140を包囲し、コア140と同軸で
あり第2の屈折率n2<n1を有する内側クラッディング
141と、内側クラッディング141を包囲し、内側ク
ラッディング141と同軸であり第3屈折率n3<n2を
有する外側クラッディング142を有する。図24に示
すように、増幅装置100の通常の動作状態では、伝送
される信号はコア140に閉じ込められるが、ポンプ光
線は内側クラッディング141に供給され、コア140
によって徐々に吸収され、アクティブ媒体を励起する。
ファイバ108は、好ましくは、外径が90μmの外側
クラッディング142と、外径が65μmの内側クラッ
ディング141と、外径が約5μmのコア140とを有
する。コア140は、好ましくは、Er/Ybを共ドー
プしたSiO2/P2O5/Al2O3で構成される。より
正確には、コア140は、P2O5の重量百分率が10パ
ーセントより大きく(好ましくは約20%)、Al2O3
の重量百分率が2%未満であり、エルビウムの濃度が6
00ppmないし1000ppmの間であり、イッテル
ビウムの濃度が約1000ppmないし20000pp
mの間である。イッテルビウムとエルビウムとの間の比
率は、好ましくは、10:1ないし30:1の間であ
り、更に好ましくは約20:1である。コア140と内
側クラッディング141との間の屈折率差は、好ましく
は、Δn=n1−n2=0.013+/−0.002であ
り、内側クラッディング141と外側クラッディング1
42との間の屈折率差は、好ましくは、Δn’=n2−
n3=0.017+/−0.003である(主に外側ク
ラッディング142の弗化物のドーピングによる)。コ
ア140および内側クラッディング141は、伝送信号
の案内のための単一モード導波路を規定し、例えば、第
1開口率(numeric aperture)NA1
=0.19+/−0.02を有する。一方、内側クラッ
ディング141および外側クラッディング142は、ポ
ンプ光線の案内のためのマルチモード導波路を規定し、
例えば、第2開口率NA2=0.22+/−0.01を
有する。
ラッディング・ファイバである。これを、縮尺通りでは
ない光ファイバ108の断面を示す図23を参照して説
明する。ファイバ108は、第1屈折率n1を有するコ
ア140と、コア140を包囲し、コア140と同軸で
あり第2の屈折率n2<n1を有する内側クラッディング
141と、内側クラッディング141を包囲し、内側ク
ラッディング141と同軸であり第3屈折率n3<n2を
有する外側クラッディング142を有する。図24に示
すように、増幅装置100の通常の動作状態では、伝送
される信号はコア140に閉じ込められるが、ポンプ光
線は内側クラッディング141に供給され、コア140
によって徐々に吸収され、アクティブ媒体を励起する。
ファイバ108は、好ましくは、外径が90μmの外側
クラッディング142と、外径が65μmの内側クラッ
ディング141と、外径が約5μmのコア140とを有
する。コア140は、好ましくは、Er/Ybを共ドー
プしたSiO2/P2O5/Al2O3で構成される。より
正確には、コア140は、P2O5の重量百分率が10パ
ーセントより大きく(好ましくは約20%)、Al2O3
の重量百分率が2%未満であり、エルビウムの濃度が6
00ppmないし1000ppmの間であり、イッテル
ビウムの濃度が約1000ppmないし20000pp
mの間である。イッテルビウムとエルビウムとの間の比
率は、好ましくは、10:1ないし30:1の間であ
り、更に好ましくは約20:1である。コア140と内
側クラッディング141との間の屈折率差は、好ましく
は、Δn=n1−n2=0.013+/−0.002であ
り、内側クラッディング141と外側クラッディング1
42との間の屈折率差は、好ましくは、Δn’=n2−
n3=0.017+/−0.003である(主に外側ク
ラッディング142の弗化物のドーピングによる)。コ
ア140および内側クラッディング141は、伝送信号
の案内のための単一モード導波路を規定し、例えば、第
1開口率(numeric aperture)NA1
=0.19+/−0.02を有する。一方、内側クラッ
ディング141および外側クラッディング142は、ポ
ンプ光線の案内のためのマルチモード導波路を規定し、
例えば、第2開口率NA2=0.22+/−0.01を
有する。
【0093】ファイバ108を生産するためには、2つ
の異なるプリフォーム(図示せず)を用いる。第1プリ
フォームを用いてコア140および内側クラッディング
141を得て、MCVD方法(または他の公知の「化学
蒸着」(CVD)方法)によってSiO2およびP2O5
を純粋なシリカ・プリフォーム内に堆積し、次いで公知
の「溶液ドーピング」方法を用い、アルミニウムならび
に希土類エルビウムおよびイッテルビウムを導入するこ
とによって製作する。第1プリフォームは、コア140
と内側クラッディング141との間に予め設定した幾何
学的比率が得られるように、適切に加工する。
の異なるプリフォーム(図示せず)を用いる。第1プリ
フォームを用いてコア140および内側クラッディング
141を得て、MCVD方法(または他の公知の「化学
蒸着」(CVD)方法)によってSiO2およびP2O5
を純粋なシリカ・プリフォーム内に堆積し、次いで公知
の「溶液ドーピング」方法を用い、アルミニウムならび
に希土類エルビウムおよびイッテルビウムを導入するこ
とによって製作する。第1プリフォームは、コア140
と内側クラッディング141との間に予め設定した幾何
学的比率が得られるように、適切に加工する。
【0094】商用の第2プリフォームを用いて、外側ク
ラッディング142を得る。第2プリフォームは、純粋
なSiO2の中央領域と、弗化物をドープしたSiO2の
周辺領域とを有する。第1プリフォームを導入する中央
長手方向穴を得るために、第2プリフォームの中央領域
を除去する。こうして得られた三層プリフォームを通常
の方法で引いて、光ファイバ108を得る。
ラッディング142を得る。第2プリフォームは、純粋
なSiO2の中央領域と、弗化物をドープしたSiO2の
周辺領域とを有する。第1プリフォームを導入する中央
長手方向穴を得るために、第2プリフォームの中央領域
を除去する。こうして得られた三層プリフォームを通常
の方法で引いて、光ファイバ108を得る。
【0095】再び図9を参照すると、ポンプ・レーザ1
09,110は、放出波長が波長範囲920〜980n
mに含まれ、例えば、920nmのマルチモード広域レ
ーザであり、各々、約400mWのポンプ・パワーを光
ファイバ108に供給するように構成されている。ポン
プ・レーザ109,110は、例えば、米国カリフォル
ニア州サンホセのLundy Ave.(ランディ・ア
ベニュー)1885のE−TEK DYNAMICS,
INC(イー・テック・ダイナミックス社)が供給す
る、モデル番号MECP7PR6とするとよい。
09,110は、放出波長が波長範囲920〜980n
mに含まれ、例えば、920nmのマルチモード広域レ
ーザであり、各々、約400mWのポンプ・パワーを光
ファイバ108に供給するように構成されている。ポン
プ・レーザ109,110は、例えば、米国カリフォル
ニア州サンホセのLundy Ave.(ランディ・ア
ベニュー)1885のE−TEK DYNAMICS,
INC(イー・テック・ダイナミックス社)が供給す
る、モデル番号MECP7PR6とするとよい。
【0096】第1および第2カプラ111,112は、
微小光学部品(ミラー型)のWDMカプラであり、光フ
ァイバ108の対向する端部に配置されている。カプラ
111,112は、例えば、米国カリフォルニア州サン
ホセのLundy Ave.(ランディ・アベニュー)
1885のE−TEK DYNAMICS,INC(イ
ー・テック・ダイナミックス社)が供給する、モデル番
号FWDMCPR1PRS10とすればよい。カプラ1
11,112は、それぞれ、第1、第2および第3アク
セス・ファイバを含み、2つの場合において、111
a,111b,111cおよび112a,112b,1
12cで示されている。カプラ111,112の各々
は、更に、そのアクセス・ファイバ間で光ビームを適切
に整形しかつ方向付ける、図示しない収束レンズ系と、
反射選択面、例えば、111d,112dでそれぞれ示
し斜めのセグメントで概略的に表したダイクロイック・
ミラーとを含む。カプラの内側におけるダイクロイック
・ミラーの実際の傾きは、信号およびポンプ光線を搬送
する入来光ビームの方向によって異なる。カプラ11
1,112内の選択反射面は、RB2帯域のチャネルの
波長に対しては透過性であり、ポンプ光線の波長に対し
ては反射性である。このように、RB2帯域のチャネル
は、実質的に損失なく反射面を通過し、一方ポンプ光線
は反射面によって反射され増幅ファイバ108のクラッ
ディングに入射する。代わりに、各カプラ111,11
2は、RB2帯域のチャネルの波長に対して反射性であ
り、ポンプ光線の波長に対して透過性である選択反射面
を含んでもよい。
微小光学部品(ミラー型)のWDMカプラであり、光フ
ァイバ108の対向する端部に配置されている。カプラ
111,112は、例えば、米国カリフォルニア州サン
ホセのLundy Ave.(ランディ・アベニュー)
1885のE−TEK DYNAMICS,INC(イ
ー・テック・ダイナミックス社)が供給する、モデル番
号FWDMCPR1PRS10とすればよい。カプラ1
11,112は、それぞれ、第1、第2および第3アク
セス・ファイバを含み、2つの場合において、111
a,111b,111cおよび112a,112b,1
12cで示されている。カプラ111,112の各々
は、更に、そのアクセス・ファイバ間で光ビームを適切
に整形しかつ方向付ける、図示しない収束レンズ系と、
反射選択面、例えば、111d,112dでそれぞれ示
し斜めのセグメントで概略的に表したダイクロイック・
ミラーとを含む。カプラの内側におけるダイクロイック
・ミラーの実際の傾きは、信号およびポンプ光線を搬送
する入来光ビームの方向によって異なる。カプラ11
1,112内の選択反射面は、RB2帯域のチャネルの
波長に対しては透過性であり、ポンプ光線の波長に対し
ては反射性である。このように、RB2帯域のチャネル
は、実質的に損失なく反射面を通過し、一方ポンプ光線
は反射面によって反射され増幅ファイバ108のクラッ
ディングに入射する。代わりに、各カプラ111,11
2は、RB2帯域のチャネルの波長に対して反射性であ
り、ポンプ光線の波長に対して透過性である選択反射面
を含んでもよい。
【0097】カプラ111は、その第1アクセス・ファ
イバ111aが、前置増幅器103の出力に(アイソレ
ータ105を介して)光学的に結合され予め増幅された
RB2帯域のチャネルを受信し、その第2アクセス・フ
ァイバ111bがポンプ・レーザ109に光学的に結合
されポンプ光線を受光し、その第3アクセス・ファイバ
11cが増幅ファイバ108の入力に光学的に結合さ
れ、RB2帯域のチャネルおよびポンプ光線双方を同一
伝搬方向にファイバ108に供給する。
イバ111aが、前置増幅器103の出力に(アイソレ
ータ105を介して)光学的に結合され予め増幅された
RB2帯域のチャネルを受信し、その第2アクセス・フ
ァイバ111bがポンプ・レーザ109に光学的に結合
されポンプ光線を受光し、その第3アクセス・ファイバ
11cが増幅ファイバ108の入力に光学的に結合さ
れ、RB2帯域のチャネルおよびポンプ光線双方を同一
伝搬方向にファイバ108に供給する。
【0098】カプラ112は、その第1アクセス・ファ
イバ112aが出力102に(アイソレータ105を介
して)光学的に結合され増幅されたRB2帯域のチャネ
ルを出力102に伝送し、その第2アクセス・ファイバ
112bがポンプ・レーザ110に光学的に結合されポ
ンプ光線を受光し、その第3アクセス・ファイバ112
cが増幅ファイバ108の出力に光学的に結合され、増
幅ファイバ108から増幅されたRB2帯域のチャネル
を受信し、ポンプ・レーザ110が発生したポンプ光線
を、伝送される信号とは逆の伝搬方向にファイバ108
に供給する。
イバ112aが出力102に(アイソレータ105を介
して)光学的に結合され増幅されたRB2帯域のチャネ
ルを出力102に伝送し、その第2アクセス・ファイバ
112bがポンプ・レーザ110に光学的に結合されポ
ンプ光線を受光し、その第3アクセス・ファイバ112
cが増幅ファイバ108の出力に光学的に結合され、増
幅ファイバ108から増幅されたRB2帯域のチャネル
を受信し、ポンプ・レーザ110が発生したポンプ光線
を、伝送される信号とは逆の伝搬方向にファイバ108
に供給する。
【0099】第1アクセス・ファイバ111a,112
aは、コアの波長カットオフが1300nm±30n
m、クラッディングの直径が125μm、そして開口率
がNA=0.2の単一モード・ファイバであり、第2ア
クセス・ファイバ111b,112bは、コアの直径が
65μm、クラディングの直径が90μm、そして開口
率がNA=0.22のマルチモード・ファイバであり、
第3アクセス・ファイバ111c,112cは、増幅フ
ァイバ108と同じ化学的および幾何学的特性を有する
が、アクティブ・イオンをドープしていない二重クラッ
ディング・ファイバである。
aは、コアの波長カットオフが1300nm±30n
m、クラッディングの直径が125μm、そして開口率
がNA=0.2の単一モード・ファイバであり、第2ア
クセス・ファイバ111b,112bは、コアの直径が
65μm、クラディングの直径が90μm、そして開口
率がNA=0.22のマルチモード・ファイバであり、
第3アクセス・ファイバ111c,112cは、増幅フ
ァイバ108と同じ化学的および幾何学的特性を有する
が、アクティブ・イオンをドープしていない二重クラッ
ディング・ファイバである。
【0100】カプラ111,112は、第1アクセス・
ファイバ111a/112aから第3アクセス・ファイ
バ111c/112cまたはその逆に通過する光信号に
ついて、1550nmで測定した挿入損失が約1.02
dBであり、第2アクセス・ファイバ111b/112
bから第3アクセス・ファイバ111c/112cまた
はその逆に通過する光信号について、980nmで測定
した挿入損失が約0.22dBである。更に、カプラ1
11,112は、第1アクセス・ファイバ111a/1
12aと第3アクセス・ファイバ111c/112cと
の間において980nmで測定した光分離度が30dB
よりも大きく、第2および第3アクセス・ファイバ間に
おいて1550nmで測定した光分離度が20dBより
も大きい。
ファイバ111a/112aから第3アクセス・ファイ
バ111c/112cまたはその逆に通過する光信号に
ついて、1550nmで測定した挿入損失が約1.02
dBであり、第2アクセス・ファイバ111b/112
bから第3アクセス・ファイバ111c/112cまた
はその逆に通過する光信号について、980nmで測定
した挿入損失が約0.22dBである。更に、カプラ1
11,112は、第1アクセス・ファイバ111a/1
12aと第3アクセス・ファイバ111c/112cと
の間において980nmで測定した光分離度が30dB
よりも大きく、第2および第3アクセス・ファイバ間に
おいて1550nmで測定した光分離度が20dBより
も大きい。
【0101】図10および図11は、増幅装置100を
介した2チャネル伝送の数値シミュレーションを示す。
2つのチャネルは、1575nmおよび1602nm、
即ち、RB2帯域の両端に選択した。双方とも入力パワ
ー(入力101における)は、−13.5dBmであ
る。即ち、図10および図11は、2つのチャネルの推
定スペクトルおよび推定パワー・レベルを示し、各図面
では、前置増幅器103の出力および前置増幅器104
の出力のそれぞれにおいて、2つの異なる十字形で表さ
れている。
介した2チャネル伝送の数値シミュレーションを示す。
2つのチャネルは、1575nmおよび1602nm、
即ち、RB2帯域の両端に選択した。双方とも入力パワ
ー(入力101における)は、−13.5dBmであ
る。即ち、図10および図11は、2つのチャネルの推
定スペクトルおよび推定パワー・レベルを示し、各図面
では、前置増幅器103の出力および前置増幅器104
の出力のそれぞれにおいて、2つの異なる十字形で表さ
れている。
【0102】図12、図13および図14は、前述の1
575nmおよび1602nmの2チャネルの光増幅器
104を介した伝送に関係する、更に別の数値結果を示
す。即ち、この計算は、Er/Yb増幅器104を含
み、前置増幅器103が前段にないライン増幅部分を介
した、2チャネルの伝送をシミュレートしたものであ
る。図12、図13および図14は、それぞれ、チャネ
ル当たり−12dBm、チャネル当たり+5dBmおよ
びチャネル当たり+10dBmの異なる入力信号パワー
に対する、ASE(増幅刺激放出)および信号パワーの
アクティブEr/Ybファイバの長さ(z)に対する依
存性を示す。これらの結果は、前置増幅器103がない
場合、即ち、Er/Yb共ドープ増幅ファイバのみを用
いてRB2帯域のチャネルを増幅することにより、チャ
ネル当たり−12dBmのパワーを有する信号は比較的
低い利得を得るので、入力信号パワー範囲が制限される
ことを示す。これは、Er/Yb共ドープ・ファイバの
1536nmにおける高蛍光ピークによるものと思われ
る。実際には、帯域1575nm〜1602nmにおい
て低信号パワーが直接増幅器104に供給された場合、
増幅自発放出(ASE)の蓄積のために信号利得が飽和
し、低い出力パワーが得られる。更に、これらの結果
は、前置増幅器、例えば、エルビウム・ドープ前置増幅
器の使用は、提案した構成において高い飽和出力パワー
を確保するという利点があることを示す。何故なら、E
r/Yb共ドープ増幅ファイバを用いると、高増幅効率
および飽和出力パワーを確保するために、入力信号に下
限(約0dBm)を設定しなければならないからであ
る。一方、提案した組み合わせ構成(Er−ドープ前置
増幅器およびEr/Yb共ドープ・パワー増幅器)を用
いると、−20dBmまでの入力パワーに対しても、高
効率および高い飽和出力パワーが可能となる。この強力
な飽和は、信号帯域外における過度な増幅自発蓄積(a
mplified spontaneous accu
mulation)を回避する。
575nmおよび1602nmの2チャネルの光増幅器
104を介した伝送に関係する、更に別の数値結果を示
す。即ち、この計算は、Er/Yb増幅器104を含
み、前置増幅器103が前段にないライン増幅部分を介
した、2チャネルの伝送をシミュレートしたものであ
る。図12、図13および図14は、それぞれ、チャネ
ル当たり−12dBm、チャネル当たり+5dBmおよ
びチャネル当たり+10dBmの異なる入力信号パワー
に対する、ASE(増幅刺激放出)および信号パワーの
アクティブEr/Ybファイバの長さ(z)に対する依
存性を示す。これらの結果は、前置増幅器103がない
場合、即ち、Er/Yb共ドープ増幅ファイバのみを用
いてRB2帯域のチャネルを増幅することにより、チャ
ネル当たり−12dBmのパワーを有する信号は比較的
低い利得を得るので、入力信号パワー範囲が制限される
ことを示す。これは、Er/Yb共ドープ・ファイバの
1536nmにおける高蛍光ピークによるものと思われ
る。実際には、帯域1575nm〜1602nmにおい
て低信号パワーが直接増幅器104に供給された場合、
増幅自発放出(ASE)の蓄積のために信号利得が飽和
し、低い出力パワーが得られる。更に、これらの結果
は、前置増幅器、例えば、エルビウム・ドープ前置増幅
器の使用は、提案した構成において高い飽和出力パワー
を確保するという利点があることを示す。何故なら、E
r/Yb共ドープ増幅ファイバを用いると、高増幅効率
および飽和出力パワーを確保するために、入力信号に下
限(約0dBm)を設定しなければならないからであ
る。一方、提案した組み合わせ構成(Er−ドープ前置
増幅器およびEr/Yb共ドープ・パワー増幅器)を用
いると、−20dBmまでの入力パワーに対しても、高
効率および高い飽和出力パワーが可能となる。この強力
な飽和は、信号帯域外における過度な増幅自発蓄積(a
mplified spontaneous accu
mulation)を回避する。
【0103】前述の増幅方式よりも好ましくないのであ
るが、代わりの増幅段では、Er/Yb共ドープ増幅フ
ァイバのカスケード接続を含み、フィルタの追加によっ
て増幅自発放出を抑制することも可能である。この構成
は、比較的高い入力パワー信号の電力増幅段として用い
ると有利であるが、前述の説明によれば、非常に低いパ
ワー・レベルの入力信号を受信し、増幅自発放出の高い
値を発生する傾向がある第1段においては、エネルギの
大きな浪費を生ずる虞れがある。
るが、代わりの増幅段では、Er/Yb共ドープ増幅フ
ァイバのカスケード接続を含み、フィルタの追加によっ
て増幅自発放出を抑制することも可能である。この構成
は、比較的高い入力パワー信号の電力増幅段として用い
ると有利であるが、前述の説明によれば、非常に低いパ
ワー・レベルの入力信号を受信し、増幅自発放出の高い
値を発生する傾向がある第1段においては、エネルギの
大きな浪費を生ずる虞れがある。
【0104】図15および図16は、増幅装置100を
検査するために用いた実験設定である。図15における
実験設定は、前置増幅器103と、光信号を前置増幅器
103の入力に入射する発光器150と、前置増幅器1
03の出力においてスペクトルを検出する光スペクトル
・アナライザ152とを含む。即ち、発光器150は、
好ましくは、各々RB2帯域内の各波長を発生する64
個のレーザのアレイである。図16の実験設定では、増
幅器104が前置増幅器103に直列に加入されてお
り、この場合光スペクトル・アナライザ152は増幅器
104の出力におけるスペクトルを検出する。光スペク
トル・アナライザ152の安全のために、図15および
図16の実験設定に、減衰フィルタ151,151‘を
追加してもよい。更に、図15および図16の実験設定
にパワー・メータ(図示せず)を追加し、前置増幅器1
03および増幅器104の出力において光パワーを監視
してもよい。
検査するために用いた実験設定である。図15における
実験設定は、前置増幅器103と、光信号を前置増幅器
103の入力に入射する発光器150と、前置増幅器1
03の出力においてスペクトルを検出する光スペクトル
・アナライザ152とを含む。即ち、発光器150は、
好ましくは、各々RB2帯域内の各波長を発生する64
個のレーザのアレイである。図16の実験設定では、増
幅器104が前置増幅器103に直列に加入されてお
り、この場合光スペクトル・アナライザ152は増幅器
104の出力におけるスペクトルを検出する。光スペク
トル・アナライザ152の安全のために、図15および
図16の実験設定に、減衰フィルタ151,151‘を
追加してもよい。更に、図15および図16の実験設定
にパワー・メータ(図示せず)を追加し、前置増幅器1
03および増幅器104の出力において光パワーを監視
してもよい。
【0105】図17および図18は、全パワーが約−1
0.5dBm(チャネル当たり約−13.5dBmのパ
ワーと等価)で、1575nmおよび1602nmの2
つのチャネルを含む入力信号に応答して、光スペクトル
・アナライザ152によって、前置増幅器103および
増幅器104それぞれの出力において検出したスペクト
ルを示す。この場合、減衰フィルタは含まれていない。
何故なら、前置増幅器103および増幅器104それぞ
れの出力における光パワーは、スペクトル・アナライザ
152にとって危険でないからである。
0.5dBm(チャネル当たり約−13.5dBmのパ
ワーと等価)で、1575nmおよび1602nmの2
つのチャネルを含む入力信号に応答して、光スペクトル
・アナライザ152によって、前置増幅器103および
増幅器104それぞれの出力において検出したスペクト
ルを示す。この場合、減衰フィルタは含まれていない。
何故なら、前置増幅器103および増幅器104それぞ
れの出力における光パワーは、スペクトル・アナライザ
152にとって危険でないからである。
【0106】図17および図18のスペクトルでは、2
つの検出したチャネルのパワー・ピークを、前置増幅器
103のパワー放出、ならびに前置増幅器103および
増幅器104の結合パワー放出にそれぞれ重ね合わせて
ある。これらの実験結果から、図10および図11の数
値結果が確認できる。即ち、図18の実験結果は、RB
2帯域全域において、増幅装置100は−10.5dB
m入力パワー信号(2つの−13.5dBmチャネルを
含む信号のような)を増幅し、約23dBmの全飽和出
力に到達可能であることを示す。言い換えると、RB2
帯域内の入力光パワーが約−10dBmの入力信号に対
して、33dBよりも大きいパワー利得が得られたこと
になる。前置増幅器103および増幅器104をカスケ
ード接続した構成では、RB2帯域における利得スペク
トル曲線は、ほぼ平坦であり、1575nmおよび16
02nmにおけるRB2帯域の両端間に0.55dBの
変動を有する。
つの検出したチャネルのパワー・ピークを、前置増幅器
103のパワー放出、ならびに前置増幅器103および
増幅器104の結合パワー放出にそれぞれ重ね合わせて
ある。これらの実験結果から、図10および図11の数
値結果が確認できる。即ち、図18の実験結果は、RB
2帯域全域において、増幅装置100は−10.5dB
m入力パワー信号(2つの−13.5dBmチャネルを
含む信号のような)を増幅し、約23dBmの全飽和出
力に到達可能であることを示す。言い換えると、RB2
帯域内の入力光パワーが約−10dBmの入力信号に対
して、33dBよりも大きいパワー利得が得られたこと
になる。前置増幅器103および増幅器104をカスケ
ード接続した構成では、RB2帯域における利得スペク
トル曲線は、ほぼ平坦であり、1575nmおよび16
02nmにおけるRB2帯域の両端間に0.55dBの
変動を有する。
【0107】図19および図20は、64チャネル伝
送、および全入力信号パワーが約−9.5dBmの場合
における、図15および図16の構成によって検出され
た実験的パワー・スペクトルを示す。この場合、光スペ
クトル・アナライザ152の安全のために、減衰フィル
タ151(20dBの減衰)および151‘(25dB
の減衰)を追加した。図16の構成を用い、パワー・メ
ータによって増幅器104の出力において、約22dB
mの飽和出力パワーが検出された。このパワーは、2チ
ャネル伝送の場合に検出した値よりも僅かに低い。2通
りの実験において観察されたパワーの差は、恐らく、2
通りの実験に用いた前置増幅器および光コネクタの特性
の違いによるものであり、信号を構成するチャネルの数
の違いによるものではない。つまり、更に最適化を図る
余地が残されており、例えば、増幅器の設計を改良する
ことによって、またはポンプ・パワーを増大させること
によって、一層高い飽和出力パワーに達する。即ち、本
出願人は、ポンプ・パワーを400nW以上に増大さ
せ、光接続を最適化することによって、約−10dBm
の入力パワーで、26dBmまでの出力パワーに到達可
能であると判断した。
送、および全入力信号パワーが約−9.5dBmの場合
における、図15および図16の構成によって検出され
た実験的パワー・スペクトルを示す。この場合、光スペ
クトル・アナライザ152の安全のために、減衰フィル
タ151(20dBの減衰)および151‘(25dB
の減衰)を追加した。図16の構成を用い、パワー・メ
ータによって増幅器104の出力において、約22dB
mの飽和出力パワーが検出された。このパワーは、2チ
ャネル伝送の場合に検出した値よりも僅かに低い。2通
りの実験において観察されたパワーの差は、恐らく、2
通りの実験に用いた前置増幅器および光コネクタの特性
の違いによるものであり、信号を構成するチャネルの数
の違いによるものではない。つまり、更に最適化を図る
余地が残されており、例えば、増幅器の設計を改良する
ことによって、またはポンプ・パワーを増大させること
によって、一層高い飽和出力パワーに達する。即ち、本
出願人は、ポンプ・パワーを400nW以上に増大さ
せ、光接続を最適化することによって、約−10dBm
の入力パワーで、26dBmまでの出力パワーに到達可
能であると判断した。
【0108】図13ないし14の実験結果は、光信号の
入力パワーが約−10.5dBmまたは−9.5dBm
であり、波長が1575nmないし1602nmの間に
ある場合、本発明の光増幅装置は、25dBを越えるパ
ワー利得を可能にすることを示す。即ち、前述の条件
(即ち、入力パワーが少なくとも−10.5dBm)で
本発明の光増幅装置を動作させた場合、31dBを越え
るパワー利得、特に33dBを越えるパワー利得が実証
された。これらの値は、同じ条件におけるエルビウム・
ドープ増幅器で観察された29dBの限界よりもはるか
に高い。
入力パワーが約−10.5dBmまたは−9.5dBm
であり、波長が1575nmないし1602nmの間に
ある場合、本発明の光増幅装置は、25dBを越えるパ
ワー利得を可能にすることを示す。即ち、前述の条件
(即ち、入力パワーが少なくとも−10.5dBm)で
本発明の光増幅装置を動作させた場合、31dBを越え
るパワー利得、特に33dBを越えるパワー利得が実証
された。これらの値は、同じ条件におけるエルビウム・
ドープ増幅器で観察された29dBの限界よりもはるか
に高い。
【0109】図21に、RB2帯域を増幅するために光
伝送システム1に用いる増幅ユニットの第2実施形態を
示す。図21の増幅装置100’が図9の増幅装置10
0と相違するのは、ここでは104’で示すエルビウム
/イッテルビウム増幅器の構造である。増幅装置10
0’の他の光学的な構成部品は、図9における対応する
構成部品と同じ参照番号で示すことにする。
伝送システム1に用いる増幅ユニットの第2実施形態を
示す。図21の増幅装置100’が図9の増幅装置10
0と相違するのは、ここでは104’で示すエルビウム
/イッテルビウム増幅器の構造である。増幅装置10
0’の他の光学的な構成部品は、図9における対応する
構成部品と同じ参照番号で示すことにする。
【0110】増幅器104’は、共伝搬ポンプ機能(c
o−propagating pumping)を有す
る二段増幅器であり、エルビウムおよびイッテルビウム
をドープした第1および第2増幅ファイバ113,11
4と、第1および第2増幅光ファイバ113,114に
それぞれポンプ光線を供給する第1および第2ポンプ・
レーザ115,116と、第1および第2ポンプ・レー
ザ115,116をそれぞれ第1および第2増幅光ファ
イバ113,114に光学的に結合する第1および第2
微小光学部品(ミラー型)のWDM光カプラ117,1
18と、好ましくは、2つの増幅段の間に位置し、増幅
ファイバ113,114の増幅自発放出の一部を抑制す
るノイズ除去フィルタ119とを含む。
o−propagating pumping)を有す
る二段増幅器であり、エルビウムおよびイッテルビウム
をドープした第1および第2増幅ファイバ113,11
4と、第1および第2増幅光ファイバ113,114に
それぞれポンプ光線を供給する第1および第2ポンプ・
レーザ115,116と、第1および第2ポンプ・レー
ザ115,116をそれぞれ第1および第2増幅光ファ
イバ113,114に光学的に結合する第1および第2
微小光学部品(ミラー型)のWDM光カプラ117,1
18と、好ましくは、2つの増幅段の間に位置し、増幅
ファイバ113,114の増幅自発放出の一部を抑制す
るノイズ除去フィルタ119とを含む。
【0111】第1および第2増幅ファイバ113,11
4は、例えば、同じエルビウム/イッテルビウム・ファ
イバの2本の直線、好ましくは、図9のファイバ108
と同一種類のものを含むとよい。ファイバ長は、システ
ム要件に応じて選択することができる。
4は、例えば、同じエルビウム/イッテルビウム・ファ
イバの2本の直線、好ましくは、図9のファイバ108
と同一種類のものを含むとよい。ファイバ長は、システ
ム要件に応じて選択することができる。
【0112】ポンプ・レーザ115,116は、例え
ば、ポンプ・レーザ109,110と同一種類のマルチ
モード・レーザであり、約400nWのポンプ・パワー
で、920nmないし980nm間のポンプ光線を供給
する。
ば、ポンプ・レーザ109,110と同一種類のマルチ
モード・レーザであり、約400nWのポンプ・パワー
で、920nmないし980nm間のポンプ光線を供給
する。
【0113】カプラ117,118は、図9のカプラ1
11,112と同一種類の微小光カプラである。即ち、
微小光カプラ117,118の各々は、収束レンズ系
と、例えば、RB2帯域のチャネルの波長に対しては透
過性であり、ポンプ光線の波長に対しては反射性の選択
反射面を含む。このように、RB2帯域のチャネルは、
実質的に損失なく、反射面を通過し、一方ポンプ光線
は、反射面によって反射され、伝送信号に対して同じ方
向に、増幅ファイバ113,114それぞれのクラッデ
ィングに入射する。
11,112と同一種類の微小光カプラである。即ち、
微小光カプラ117,118の各々は、収束レンズ系
と、例えば、RB2帯域のチャネルの波長に対しては透
過性であり、ポンプ光線の波長に対しては反射性の選択
反射面を含む。このように、RB2帯域のチャネルは、
実質的に損失なく、反射面を通過し、一方ポンプ光線
は、反射面によって反射され、伝送信号に対して同じ方
向に、増幅ファイバ113,114それぞれのクラッデ
ィングに入射する。
【0114】ノイズ除去フィルタ119は、増幅ファイ
バ113とカプラ118との間に配置され、増幅ファイ
バ113,114の増幅自発放出を濾過し、出力パワー
およびチャネル等化に関して、増幅装置100‘の性能
を改善するように構成されている。フィルタ119の代
わりにまたはこれに加えて、別の除去フィルタ(図示せ
ず)をアイソレータ106と出力102との間に配置し
てもよい。増幅部分100’は、約−10dBmの入力
信号パワーで、約22dBmの飽和出力パワーを提供す
る。
バ113とカプラ118との間に配置され、増幅ファイ
バ113,114の増幅自発放出を濾過し、出力パワー
およびチャネル等化に関して、増幅装置100‘の性能
を改善するように構成されている。フィルタ119の代
わりにまたはこれに加えて、別の除去フィルタ(図示せ
ず)をアイソレータ106と出力102との間に配置し
てもよい。増幅部分100’は、約−10dBmの入力
信号パワーで、約22dBmの飽和出力パワーを提供す
る。
【0115】図22は、RB2帯域を増幅するためにシ
ステム1において使用するように適合化した増幅装置の
第3実施形態を示す。図21の増幅装置100“が図9
の増幅装置100および図21の増幅装置100‘と相
違するのは、ここでは104”で示すエルビウム/イッ
テルビウム増幅器の構造のみである。増幅装置100
“の他の光学的な部品には、図9および図21における
対応する構成部品と同じ参照番号で示すことにする。
ステム1において使用するように適合化した増幅装置の
第3実施形態を示す。図21の増幅装置100“が図9
の増幅装置100および図21の増幅装置100‘と相
違するのは、ここでは104”で示すエルビウム/イッ
テルビウム増幅器の構造のみである。増幅装置100
“の他の光学的な部品には、図9および図21における
対応する構成部品と同じ参照番号で示すことにする。
【0116】増幅器104“は、双方向ポンプ機能を有
する二段増幅器であり、エルビウムおよびイッテルビウ
ムを共ドープした第1および第2増幅ファイバ120,
121と、第1および第2増幅光ファイバ120,12
1にそれぞれポンプ光線を供給する第1および第2ポン
プ・レーザ122,123と、第1ポンプ・レーザ12
2を第1ファイバ120に双方向的に結合する第1およ
び第2WDM光カプラ124,125と、第2ポンプ・
レーザ123を第2ファイバ121に双方向的に結合す
る第3および第4WDM光カプラ126,127と、増
幅ファイバ120,121の増幅自発放出の一部を抑制
するノイズ除去フィルタ128を含む。
する二段増幅器であり、エルビウムおよびイッテルビウ
ムを共ドープした第1および第2増幅ファイバ120,
121と、第1および第2増幅光ファイバ120,12
1にそれぞれポンプ光線を供給する第1および第2ポン
プ・レーザ122,123と、第1ポンプ・レーザ12
2を第1ファイバ120に双方向的に結合する第1およ
び第2WDM光カプラ124,125と、第2ポンプ・
レーザ123を第2ファイバ121に双方向的に結合す
る第3および第4WDM光カプラ126,127と、増
幅ファイバ120,121の増幅自発放出の一部を抑制
するノイズ除去フィルタ128を含む。
【0117】第1および第2増幅ファイバは120,1
21は、好ましくは、図9におけるファイバ108と同
一種類の二重クラッド・ファイバであり、システム要件
に応じてそれぞれの長さを選択することができる。ポン
プ・レーザ122,123は、例えば、ポンプ・レーザ
109,110と同一種類のマルチモード・レーザであ
り、400mWのポンプ・パワーで、920nmないし
980nmの間のポンプ光線を供給する。
21は、好ましくは、図9におけるファイバ108と同
一種類の二重クラッド・ファイバであり、システム要件
に応じてそれぞれの長さを選択することができる。ポン
プ・レーザ122,123は、例えば、ポンプ・レーザ
109,110と同一種類のマルチモード・レーザであ
り、400mWのポンプ・パワーで、920nmないし
980nmの間のポンプ光線を供給する。
【0118】カプラ124〜127は、ポンプ光線をア
クティブ・ファイバ120,121の内側クラッディン
グに供給するように構成されている。カプラ124,1
26は、好ましくは、960/1550nmまたは92
0/1550nm型の融着ファイバWDMカプラであ
る。例えば、カプラ124,126は、本出願人が製造
するモデルMW9850−P05である。詳しくは、カ
プラ124をポンプ・レーザ122とファイバ120と
の間に介挿し、カプラ126をポンプ・レーザ123と
ファイバ121との間に介挿する。カプラ124,12
6の各々は、RB2帯域のチャネルを受信する第1アク
セス・ファイバと、ポンプ光線を受光する第2アクセス
・ファイバと、対応する増幅ファイバ120,121に
RB2帯域のチャネルおよびポンプ光線のパワーの約5
0%(通常約48%)を供給する第3アクセス・ファイ
バと、残留ポンプ光線(ポンプ光線のパワーの約50
%)が搬送される第4アクセス・ファイバとを有する。
好ましくは、第1および第3アクセス・ファイバは、同
じ二重クラッド・ファイバの対向する端部にあり、一方
第2および第4アクセス・ファイバは、同じマルチモー
ド・ファイバの対向する端部にある。
クティブ・ファイバ120,121の内側クラッディン
グに供給するように構成されている。カプラ124,1
26は、好ましくは、960/1550nmまたは92
0/1550nm型の融着ファイバWDMカプラであ
る。例えば、カプラ124,126は、本出願人が製造
するモデルMW9850−P05である。詳しくは、カ
プラ124をポンプ・レーザ122とファイバ120と
の間に介挿し、カプラ126をポンプ・レーザ123と
ファイバ121との間に介挿する。カプラ124,12
6の各々は、RB2帯域のチャネルを受信する第1アク
セス・ファイバと、ポンプ光線を受光する第2アクセス
・ファイバと、対応する増幅ファイバ120,121に
RB2帯域のチャネルおよびポンプ光線のパワーの約5
0%(通常約48%)を供給する第3アクセス・ファイ
バと、残留ポンプ光線(ポンプ光線のパワーの約50
%)が搬送される第4アクセス・ファイバとを有する。
好ましくは、第1および第3アクセス・ファイバは、同
じ二重クラッド・ファイバの対向する端部にあり、一方
第2および第4アクセス・ファイバは、同じマルチモー
ド・ファイバの対向する端部にある。
【0119】カプラ125,127は、好ましくは、図
9のカプラ111,112と同一種類の微小光学部品
(ミラー型)のWDMカプラであり、各々、対応する融
着ファイバ・カプラ124,126に対して、対応する
ファイバ増幅器120,121の対向側に位置する。各
微小光カプラ125,127は、それぞれ、アクティブ
・ファイバ120,121に光学的に結合された第1ア
クセス・ファイバと、各光ファイバ130,131によ
って対応する融着ファイバ・カプラ124,126の第
4アクセス・ファイバに光学的に結合され、残留ポンプ
光線を受光し、0.3dB以下の損失、より正確には約
0.22dBの損失で逆伝搬方向にそれぞれのアクティ
ブ・ファイバ120,121にこれを伝送する第2アク
セス・ファイバと、増幅した伝送信号を搬送する第3ア
クセス・ファイバとを有する。各微小光カプラ125,
127は、RB2帯域を含む信号通過帯域を有するの
で、RB2帯域のチャネルは、非常に低い損失で伝送す
る。
9のカプラ111,112と同一種類の微小光学部品
(ミラー型)のWDMカプラであり、各々、対応する融
着ファイバ・カプラ124,126に対して、対応する
ファイバ増幅器120,121の対向側に位置する。各
微小光カプラ125,127は、それぞれ、アクティブ
・ファイバ120,121に光学的に結合された第1ア
クセス・ファイバと、各光ファイバ130,131によ
って対応する融着ファイバ・カプラ124,126の第
4アクセス・ファイバに光学的に結合され、残留ポンプ
光線を受光し、0.3dB以下の損失、より正確には約
0.22dBの損失で逆伝搬方向にそれぞれのアクティ
ブ・ファイバ120,121にこれを伝送する第2アク
セス・ファイバと、増幅した伝送信号を搬送する第3ア
クセス・ファイバとを有する。各微小光カプラ125,
127は、RB2帯域を含む信号通過帯域を有するの
で、RB2帯域のチャネルは、非常に低い損失で伝送す
る。
【0120】前述の特定の結合構成は、各ポンプ・レー
ザ122,123が発生するポンプ・パワーの約85%
を各ファイバ増幅器120,121に供給するように構
成されており、したがって、非常に高い効率のポンピン
グを行う。
ザ122,123が発生するポンプ・パワーの約85%
を各ファイバ増幅器120,121に供給するように構
成されており、したがって、非常に高い効率のポンピン
グを行う。
【0121】図21の増幅部分100‘と同様、増幅部
分100“は、約−10dBmの入力パワーで、22d
Bmまでの飽和出力パワーを供給するように構成されて
いる。
分100“は、約−10dBmの入力パワーで、22d
Bmまでの飽和出力パワーを供給するように構成されて
いる。
【0122】これまで本発明の本質を説明するために記
載し図示してきた部分の詳細、材料、ステップおよび構
成は、特許請求の範囲に明記した本発明の原理および範
囲以内において、当業者が実施可能であることは理解さ
れよう。
載し図示してきた部分の詳細、材料、ステップおよび構
成は、特許請求の範囲に明記した本発明の原理および範
囲以内において、当業者が実施可能であることは理解さ
れよう。
【0123】例えば、RB2帯域のみを全て含む伝送波
長帯域、またはRB2帯域の一部を含む波長帯域、また
はRB2帯域を含む帯域を含む伝送帯域を有する伝送シ
ステムを製作することができる。RB2帯域のみで伝送
するように構成した伝送システムは、例えば、2.5G
ビット/sで50GHz間隔の64チャネルを発生する
送信装置と、送信装置の一端に結合された光リンクと、
光リンクの他端に結合された受信装置とによって構成す
ることができる。
長帯域、またはRB2帯域の一部を含む波長帯域、また
はRB2帯域を含む帯域を含む伝送帯域を有する伝送シ
ステムを製作することができる。RB2帯域のみで伝送
するように構成した伝送システムは、例えば、2.5G
ビット/sで50GHz間隔の64チャネルを発生する
送信装置と、送信装置の一端に結合された光リンクと、
光リンクの他端に結合された受信装置とによって構成す
ることができる。
【0124】光リンクは、後続の増幅段との間に130
kmよりも長いファイバ・スパンを有することも可能で
あり、各ファイバ・スパンは約28dBの損失を招く
(損失が約0.22dB/kmのファイバを用いる場
合)。
kmよりも長いファイバ・スパンを有することも可能で
あり、各ファイバ・スパンは約28dBの損失を招く
(損失が約0.22dB/kmのファイバを用いる場
合)。
【図1】本発明による光伝送システムのブロック図。
【図2】信号伝送帯域(BB,RB1,RB2)を示
す、図1の光伝送システムのスペクトル利得特性の定性
グラフ。
す、図1の光伝送システムのスペクトル利得特性の定性
グラフ。
【図3】図1における光伝送システムの多重化部分のよ
り詳細な図。
り詳細な図。
【図4】図1における光伝送システムの送信パワー増幅
部分のより詳細な図。
部分のより詳細な図。
【図5】本発明の光伝送システムのディエンファシス・
フィルタのフィルタ特性形状のグラフ。
フィルタのフィルタ特性形状のグラフ。
【図6】図1の光伝送システムの中間局の詳細図。
【図7】図1の光伝送システムの受信前置増幅部分の詳
細図。
細図。
【図8】図1の光伝送システムの多重分離部分の詳細
図。
図。
【図9】本発明による光増幅装置の第1実施形態の概略
図。
図。
【図10】2チャネル伝送の場合に図9の光増幅装置に
よって得られたシミュレーション結果を示す図。
よって得られたシミュレーション結果を示す図。
【図11】2チャネル伝送の場合に図9の光増幅装置に
よって得られた数値シミュレーション結果を示す図。
よって得られた数値シミュレーション結果を示す図。
【図12】2チャネル伝送の場合に図9の光増幅装置に
よって得られた別の数値シミュレーション結果を示す
図。
よって得られた別の数値シミュレーション結果を示す
図。
【図13】2チャネル伝送の場合に図9の光増幅装置に
よって得られた別の数値シミュレーション結果を示す
図。
よって得られた別の数値シミュレーション結果を示す
図。
【図14】2チャネル伝送の場合に図9の光増幅装置に
よって得られた別の数値シミュレーション結果を示す
図。
よって得られた別の数値シミュレーション結果を示す
図。
【図15】図9の光増幅装置を検査するために用いた実
験構成の概略図。
験構成の概略図。
【図16】図9の光増幅装置を検査するために用いた実
験構成の概略図。
験構成の概略図。
【図17】2チャネル伝送の場合に図15および図16
の実験構成によって得られた実験結果を示す図。
の実験構成によって得られた実験結果を示す図。
【図18】2チャネル伝送の場合に図15および図16
の実験構成によって得られた実験結果を示す図。
の実験構成によって得られた実験結果を示す図。
【図19】64チャネル伝送の場合に図15および図1
6の実験構成(であるが異なる減衰を導入すること)に
よって得られた実験結果を示す図。
6の実験構成(であるが異なる減衰を導入すること)に
よって得られた実験結果を示す図。
【図20】64チャネル伝送の場合に図15および図1
6の実験構成(であるが異なる減衰を導入すること)に
よって得られた実験結果を示す図。
6の実験構成(であるが異なる減衰を導入すること)に
よって得られた実験結果を示す図。
【図21】本発明による光増幅装置の第2実施形態の概
略図。
略図。
【図22】本発明による光増幅装置の第3実施形態の概
略図。
略図。
【図23】本発明の光増幅装置に用いた二重クラッディ
ング・ファイバの概略図。
ング・ファイバの概略図。
【図24】本発明の光増幅装置に用いた二重クラッディ
ング・ファイバのマルチモード・ポンプ動作の概略図。
ング・ファイバのマルチモード・ポンプ動作の概略図。
1 光伝送システム 10 第1端末サイト 11 多重化部分(MUX) 12 送信パワー増幅部分(TPA) 16 入力チャネル 14 受信前置増幅(RPA)部分 15 多重分離部分(DMUX) 17 出力チャネル 20 第2端末サイト 30 光ファイバ・ライン 40 ライン・サイト 41 光ライン終端部分 42 波長変換部分 43,44,45 波長マルチプレクサ(WM) 51,52,53 増幅部分 54 結合フィルタ 61 等化フィルタ 64〜69 増幅器(AMP) 70〜72 フィルタ 74 等化フィルタ(EQ) 75〜77 OADM段 81〜85 増幅器(AMP) 86,87 フィルタ 88 等化フィルタ 91〜93 ルータ・モジュール 95’,95”,96’,96”,97’,97”
波長デマルチプレクサ 100 増幅ユニット 100’ 増幅装置 100“ 増幅装置 101 入力 102 出力 103 エルビウム・ファイバ前置増幅器 104 エルビウム/イッテルビウム・ファイバ増幅
器 104’ エルビウム/イッテルビウム増幅器 104” エルビウム/イッテルビウム増幅器 105 第1光アイソレータ 106 第2光アイソレータ 108 光ファイバ 109,110 ポンプ・レーザ 111,112 第1、第2カプラ 111a,111b,111c 第1、第2、第3ア
クセス・ファイバ 111d,112d ダイクロイック・ミラー 112a,112b,112c 第1、第2、第3ア
クセス・ファイバ 113,114 第1、第2増幅ファイバ 115,116 第1、第2ポンプ・レーザ 117,118 WDM光カプラ 119 ノイズ除去フィルタ 120,121 第1、第2増幅ファイバ 122,123 第1、第2ポンプ・レーザ 124,125 第1、第2WDM光カプラ 126,127 第3、第4WDM光カプラ 128 ノイズ除去フィルタ 140 コア 141 内側クラッディング 142 外側クラッディング 150 発光器 151,151‘ 減衰フィルタ 152 光スペクトル・アナライザ BB,RB1,RB2 部分帯域 Rx1〜Rx128 受信ユニット WCM1〜WCM128 波長変換モジュール
波長デマルチプレクサ 100 増幅ユニット 100’ 増幅装置 100“ 増幅装置 101 入力 102 出力 103 エルビウム・ファイバ前置増幅器 104 エルビウム/イッテルビウム・ファイバ増幅
器 104’ エルビウム/イッテルビウム増幅器 104” エルビウム/イッテルビウム増幅器 105 第1光アイソレータ 106 第2光アイソレータ 108 光ファイバ 109,110 ポンプ・レーザ 111,112 第1、第2カプラ 111a,111b,111c 第1、第2、第3ア
クセス・ファイバ 111d,112d ダイクロイック・ミラー 112a,112b,112c 第1、第2、第3ア
クセス・ファイバ 113,114 第1、第2増幅ファイバ 115,116 第1、第2ポンプ・レーザ 117,118 WDM光カプラ 119 ノイズ除去フィルタ 120,121 第1、第2増幅ファイバ 122,123 第1、第2ポンプ・レーザ 124,125 第1、第2WDM光カプラ 126,127 第3、第4WDM光カプラ 128 ノイズ除去フィルタ 140 コア 141 内側クラッディング 142 外側クラッディング 150 発光器 151,151‘ 減衰フィルタ 152 光スペクトル・アナライザ BB,RB1,RB2 部分帯域 Rx1〜Rx128 受信ユニット WCM1〜WCM128 波長変換モジュール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 591011856 Pirelli Cavi e Sist emi S.p.A (72)発明者 ファウスト・メリ イタリア共和国 29100 ピアチェンツァ, ストラドーネ・ファルネス 100 (72)発明者 ジョヴァンニ・サッキ イタリア共和国 20126 ミラノ,ヴィア ーレ・サルカ 87 (72)発明者 シルヴィア・テュローラ イタリア共和国ベルガモ,24068 セリア ーテ,コルソ・ローマ 63/ア
Claims (33)
- 【請求項1】 1570nmより高い伝送波長帯域にお
いて光信号を送信するように構成された光送信装置(1
0)と、前記光信号を受信する光受信装置(20)と、
前記送信装置を前記受信装置に光学的に結合する光ファ
イバ・リンクと、該リンクに沿って結合された光増幅装
置(100;100‘)とを含み、前記光増幅装置が、
前記伝送波長帯域を含む増幅波長帯域を有し、前記リン
クから前記光信号を入力する入力(101)と、前記リ
ンクに前記光信号を出力する出力(102)と、前記入
力(101)と前記出力(102)との間に介挿され前
記光信号を増幅する光増幅器(104;104’)とを
備え、該光増幅器(104;104‘)が、増幅ファイ
バ(108;113,114)と、ポンプ光線を発生す
るポンプ・ソース(109,110;115,116)
と、該ポンプ・ソース(109,110;115,11
6)および前記増幅ファイバ(108;113,11
4)を光学的に結合する光カプラ(111,112;1
17,118)とを含む光伝送システムにおいて、前記
増幅ファイバ(108;113,114)が、エルビウ
ムおよびイッテルビウムを共ドープされた光ファイバを
含むことを特徴とする光伝送システム。 - 【請求項2】 請求項1記載の光伝送システムにおい
て、前記光信号が少なくとも−10.5dBmの入力パ
ワーと、前記増幅波長帯域内の波長とを有する場合、前
記光増幅装置(100;100‘)が29dBを越える
パワー利得を有することを特徴とする光伝送システム。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の光伝送システム
において、前記光信号が少なくとも−10.5dBmの
入力パワーと、前記増幅波長帯域内の波長とを有する場
合、前記光増幅装置(100;100‘)が少なくとも
31dBのパワー利得を有することを特徴とする光伝送
システム。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
の光伝送システムにおいて、前記光信号が少なくとも−
10.5dBmの入力パワーと、前記増幅波長帯域内の
波長とを有する場合、前記光増幅装置(100;100
‘)が少なくとも33dBのパワー利得を有することを
特徴とする光伝送システム。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項に記載
の光伝送システムにおいて、前記振幅波長帯域の幅が、
少なくとも15nmであることを特徴とする光伝送シス
テム。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項に記載
の光伝送システムにおいて、前記振幅波長帯域の幅が、
少なくとも27nmであることを特徴とする光伝送シス
テム。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1項に記載
の光伝送システムにおいて、前記増幅波長帯域の前記波
長下限が、1575nm以上であることを特徴とする光
伝送システム。 - 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか1項に記載
の光伝送システムにおいて、前記光増幅装置(100;
100‘)が、前記増幅波長帯域において、1dB未満
の利得変動を有することを特徴とする光伝送システム。 - 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれか1項に記載
の光伝送システムであって、更に、前記光増幅装置(1
00;100‘)の前記入力(101)と前記光増幅器
(104;104’)との間に介挿され、前記光信号を
予め増幅する光前置増幅器(103)を含むことを特徴
とする光伝送システム。 - 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれか1項に記
載の光伝送システムにおいて、前記増幅ファイバが、S
iO2,P2O5,Al2O3から成るコア(140)を有
し、Er/Ybを共ドープされていることを特徴とする
光伝送システム。 - 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれか1項に
記載の光伝送システムにおいて、前記増幅ファイバが、
エルビウム濃度が約600ppmないし100ppmで
あるコア(140)を有することを特徴とする光伝送シ
ステム。 - 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれか1項に
記載の光伝送システムにおいて、前記増幅ファイバが、
イッテルビウム濃度が約1000ppmないし2000
0ppmの間であるコア(140)を有することを特徴
とする光伝送システム。 - 【請求項13】 請求項1ないし12のいずれか1項に
記載の光伝送システムにおいて、前記増幅ファイバが、
イッテルビウムおよびエルビウム間の濃度比が約5:1
ないし30:1の間であるコア(140)を有すること
を特徴とする光伝送システム。 - 【請求項14】 請求項1ないし13のいずれか1項に
記載の光伝送システムにおいて、前記増幅ファイバが、
P2O5の重量百分率が10%より大きくAl 2O3の重量
百分率が2%未満であるコア(140)を有することを
特徴とする光伝送システム。 - 【請求項15】 請求項1ないし14のいずれか1項に
記載の光伝送システムにおいて、前記増幅ファイバが、
30m未満の長さを有することを特徴とする光伝送シス
テム。 - 【請求項16】 請求項1ないし15のいずれか1項に
記載の光伝送システムにおいて、前記増幅ファイバが、
13m未満の長さを有することを特徴とする光伝送シス
テム。 - 【請求項17】 請求項1ないし16のいずれか1項に
記載の光伝送システムにおいて、前記増幅ファイバが、
コア(140)と、該コアを包囲する内側クラッディン
グ(141)と、該内側クラッディングを包囲する外側
クラッディング(142)とを有する二重クラッド・フ
ァイバであることを特徴とする光伝送システム。 - 【請求項18】 請求項1ないし17のいずれか1項に
記載の光伝送システムにおいて、前記ポンプ・ソース
(109,110;115,116)が、920ないし
980nmの間の放出波長を有することを特徴とする光
伝送システム。 - 【請求項19】 請求項1ないし18のいずれか1項に
記載の光伝送システムにおいて、前記ポンプ・ソース
(109,110;115,116)が、マルチモード
広域レーザであることを特徴とする光伝送システム。 - 【請求項20】 請求項1ないし19のいずれか1項に
記載の光伝送システムにおいて、前記光増幅器(10
4;104‘)が、双方向ポンプ機能を有する単一段フ
ァイバ増幅器(104)であり、1つの増幅ファイバ
(108)と、2つのポンプ・ソース(109,11
0)と、前記増幅ファイバ(108)の対向端に結合さ
れ、各々が、2つのポンプ・ソース(109,110)
の各1つを前記増幅ファイバ(108)に結合する2つ
の光カプラ(111,112)とを含むことを特徴とす
る光伝送システム。 - 【請求項21】 請求項20記載の光伝送システムにお
いて、前記2つの光カプラ(109,110)が、微小
光学部品のWDMカプラであることを特徴とする光伝送
システム。 - 【請求項22】 請求項1ないし21のいずれか1項に
記載の光伝送システムにおいて、前記光増幅器(10
4;104‘)が、共伝搬ポンプ機能を有する二段増幅
器(104’)であって、前記二段増幅器(104‘)
の各段が、増幅ファイバ(113,114)と、ポンプ
・ソース(115,116)と、光カプラ(117,1
18)とを含むことを特徴とする光伝送システム。 - 【請求項23】 請求項22記載の光伝送システムにお
いて、前記二段増幅器(104‘)の各段における前記
カプラ(117,118)が、微小光学部品のWDMカ
プラであることを特徴とする光伝送システム。 - 【請求項24】 請求項1ないし23のいずれか1項に
記載の光伝送システムにおいて、異なる波長の複数の光
送信装置を備えることを特徴とする光伝送システム。 - 【請求項25】 請求項1ないし24のいずれか1項に
記載の光伝送システムにおいて、前記光リンクが、少な
くとも130kmの長さを有する光ファイバ・スパンを
含むことを特徴とする光伝送システム。 - 【請求項26】 請求項1ないし25のいずれか1項に
記載の光伝送システムにおいて、少なくとも53nmの
幅の波長伝送帯域を有することを特徴とする光伝送シス
テム。 - 【請求項27】 光信号の伝送方法であって、 −ある波長帯域における波長を有する光信号を発生する
ステップであって、前記波長帯域の下限が1570nm
よりも高い、ステップと、 −前記光信号を光リンクに供給するステップと、 −前記信号を前記光リンクに沿って増幅するステップ
と、 −前記光リンクから前記光信号を受信するステップと、 から成り、前記増幅するステップが、前記信号を、エル
ビウムおよびイッテルビウムを共ドープしたアクティブ
・ファイバに供給するステップを含むことを特徴とする
方法。 - 【請求項28】 請求項27記載の方法において、前記
供給するステップが、前記信号を、入力パワーが少なく
とも−10.5dBmの前記アクティブ・ファイバの一
端に供給するステップを含み、前記アクティブ・ファイ
バが、該アクティブ・ファイバの対向端における前記光
信号の光パワーが少なくとも29dBとなるような長さ
と、エルビウム濃度と、イッテルビウム濃度とを有する
ことを特徴とする方法。 - 【請求項29】 請求項27記載の方法において、前記
供給するステップが、前記信号を、入力パワーが少なく
とも−10.5dBmの前記アクティブ・ファイバの一
端に供給するステップを含み、前記アクティブ・ファイ
バが、該アクティブ・ファイバの対向端における前記光
信号の光パワーが少なくとも31dBとなるような長さ
と、エルビウム濃度と、イッテルビウム濃度とを有する
ことを特徴とする方法。 - 【請求項30】 請求項27ないし29のいずれか1項
に記載の方法において、前記波長帯域が、少なくとも2
7nmの幅を有することを特徴とする方法。 - 【請求項31】 請求項27ないし30のいずれか1項
に記載の方法において、更に、前記光信号を前記アクテ
ィブ・ファイバに供給する前に、前記光信号を予め増幅
するステップを含むことを特徴とする方法。 - 【請求項32】 請求項27ないし31のいずれか1項
に記載の方法において、更に、920ないし980nm
の間の波長を有するマルチモード・ポンプ光線によっ
て、前記アクティブ・ファイバをポンプするステップを
含むことを特徴とする方法。 - 【請求項33】 光伝送システムにおいて光信号を増幅
するための光増幅装置であって、該光増幅装置(10
0;100‘)が、波長下限が1570nmより高くか
つ幅が少なくとも15nmの増幅波長帯域を有し、増幅
ファイバ(108;113,114)と、ポンプ光線を
発生するポンプ・ソース(109,110;115,1
16)と、前記ポンプ・ソース(109,110;11
5,116)を前記増幅ファイバ(108;113,1
14)に光学的に結合する光カプラ(111,112;
117,118)とを含み、前記増幅ファイバ(10
8;113,114)が、エルビウムおよびイッテルビ
ウムを共ドープした光ファイバを含むことを特徴とする
光増幅装置。
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JP2010262988A (ja) * | 2009-04-30 | 2010-11-18 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 光増幅装置および光伝送システム |
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