RD-108
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RD-108エンジン | |
原開発国 | ソビエト連邦 |
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設計者 | OKB-456 |
開発企業 | JSC クズネツォフ |
目的 | 2段目用エンジン |
搭載 | R-7系列 |
前身 | RD-105 |
現況 | 製造中 |
液体燃料エンジン | |
推進薬 | 液体酸素 / ケロシン |
混合比 | 2.39 |
サイクル | ガス発生器サイクル |
構成 | |
燃焼室 | 4 |
ノズル比 | 18.86 |
性能 | |
推力 (vac.) | 945.4 kN (96,400 kgf) |
推力 (SL) | 744.3 kN (75,900 kgf) |
燃焼室圧力 | 5.08 MPa (50.8 bar) |
Isp (vac.) | 315秒 |
Isp (SL) | 248秒 |
使用 | |
R-7系列 | |
リファレンス | |
出典 | [1] |
RD-108 (ロシア語: РД-108) は、1957年からR-7 (ロケット)に使用され、後にR-7を元に開発された宇宙ロケットソユーズロケットファミリーの2段に使用されているロケットエンジン。同じく1段(周囲の4本のブースター)にはRD-107エンジンが使われている。 RD-107とRD-108エンジンの主な違いは、バーニアスラスタの数が2基と4基と異なる点である。
設計・製造
[編集]RD-108はヴァレンティン・グルシュコの機体力学研究実験設計局(OKB-456、現NPOエネゴマシュ)で、1954年から1957年にかけてRD-107と並行して設計された。液体酸素とケロシンを推進剤とする。このエンジンは4基の燃焼室と、そこに推進剤を供給する1基のターボポンプで構成される。 現在でもRD-107とRD-108エンジンは、NPOエネゴマシュの監督のもとで、ロシアのサマーラの工場で製造されている。
派生型
[編集]RD-108エンジンについて、以下の改良が行われた。
- 8D75
- 8D727 (RD-108MM)
- 11D512 (RD-118)
- 14D21 (RD-108A)
14D21 (RD-108A)、14D22 (RD-107A)エンジンの開発は1986年に開始された。これらには新しいインジェクターヘッド設計が組み込まれ、比推力を向上させた。このエンジンは、2001年5月のプログレスM1-6補給船の打ち上げに使われたソユーズ-FGロケットに装備された。2002年10月からは有人のソユーズ宇宙船の打上げに使われるようになった。
仕様
[編集]- RD-108 (8D75)
- 推力 744.3 kN (75,900 kgf) 打上げ時
- 推力 945.4 kN (96,400 kgf) 真空中
- 比推力 248秒 打上げ時
- 比推力 315秒 真空中
- 燃焼圧力 5.08 MPa (50.8 bar)
- 推進剤: 液体酸素/ケロシン(灯油)
- RD-108A (14D21)
- 推力 792.4 kN (80,800 kgf) 打上げ時
- 推力 985.6 kN (100,500 kgf) 真空中
- 比推力 257.7秒 打上げ時
- 比推力 320.6秒 真空中
- 燃焼圧力 5.44 MPa (54.4 bar)
- 推進剤: 液体酸素/ケロシン(灯油)
関連項目
[編集]- RD-118 - 改良型
脚注
[編集]- LEO on the Cheap. Air University Press. (October 1994). pp. pp. 68-69. ISBN 0894991345
- “astronautix.com”. 2008年1月14日閲覧。