Ƶ
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Ƶƶ Ƶƶ | |||||||||||||||||||||||||||||||
ラテン文字 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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Ƶは、ラテン文字(ラテンアルファベット)の26番目で最後の文字Zにストローク符号を付けた文字。小文字は ƶ 。
概要
[編集]- 1920年代から30年代の旧ソ連の諸言語において、有声後部歯茎摩擦音(国際音声記号(IPA)で/ʒ/と表記される音)の表記に用いられた。対応するキリル文字はж。ラテン文字表記採用前のアラビア文字表記ではژ。
- アゼルバイジャン語では1922年から1940年まで使用されていた。ソ連崩壊後の1992年に再制定されたラテン文字表記では「j」[1][2]。
- クムイク語では1928年から1938年まで使用されていた[3]。
- タジク語では1928年から1940年まで使用されていた[4]。タジク語版ウィキペディアのラテン・キリル変換機能では2023年現在も使用されている。
- タタール語では1927年から1940年まで使用されていた。ソ連崩壊後に再制定されたラテン文字表記は「j」[5]。
- トルクメン語では1929年から1940年まで使用されていた。ソ連崩壊後の1993年に再制定されたラテン文字表記では「ž」[6]。
- ノガイ語では1931年から1938年まで使用されていた[7][8]。
- 例外的に、チェチェン語では1920年代のラテン文字正書法に「ž」が含まれていたため「ƶ」が使われていなかった。しかしソ連崩壊後の1992年に採用されたラテン文字正書法に含まれている[9]。
- 数字の2と区別するためにZにストローク符号を付けた文字。ヨーロッパではしばしばこれで書かれる。
文字コード
[編集]大文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 小文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 備考 |
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Ƶ | U+01B5
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‐
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Ƶ Ƶ
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ƶ | U+01B6
|
‐
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ƶ ƶ
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ストロークつきZ |
参考資料
[編集]- ^ アゼルバイジャンの文字 英 Azerbaijani writing system, 地球ことば村, 閲覧日:2023年1月11日
- ^ Aserbaidžaani / Azerbaijani / Azərbaycan, Eesti Keele Instituut / Institute of the Estonian Language, 閲覧日:2023年1月11日
- ^ Kumõki / Kumyk / Къумыкъ тил Qumuq til - EKI.ee, Eesti Keele Instituut / Institute of the Estonian Language, 閲覧日:2023年1月15日
- ^ Tadžiki / Tajik / Тоҷикӣ Tojikī, Eesti Keele Instituut / Institute of the Estonian Language, 閲覧日:2023年1月11日
- ^ Tatari / Tatar /Tatar tele, Eesti Keele Instituut / Institute of the Estonian Language, 閲覧日:2023年1月11日
- ^ Türkmeeni / Turkmen / Türkmen , Eesti Keele Instituut / Institute of the Estonian Language, 閲覧日:2023年1月11日
- ^ Nogai / Nogay / Ногай тили Nogaj tili - EKI.ee, Eesti Keele Instituut / Institute of the Estonian Language, 閲覧日:2023年1月11日
- ^ なお、ラテン文字正書法自体は1928年に制定されていた。
- ^ Tšetšeeni / Chechen / Noxciyn mott - EKI.ee, Eesti Keele Instituut / Institute of the Estonian Language, 閲覧日:2023年1月15日