角とは、以下のことを表す。
- 角(カク) - 交わる線や面の間のこと。狭義には一つの端点を共有する二つの半直線によって挟まれてできる図形
- 角(カク) - 四角のことまたは四角に似た形のこと。角切り、角刈り
- 角(つの) - 動物の頭部にある硬いとんがり
- 角行 - 将棋の駒
- 角瓶 - サントリーのウイスキー
- 角 - 五声の一つ
- 角宿 - 二十八宿の一つ。距星はスピカ(おとめ座α)
- 角(かど) - ものの縁のとんがった場所のこと。隅のこと
- 角(すみ) - 隅のこと
- 中国の通貨。10角 = 1元
- 髪型。総角(あげまき)、角髪(みずら)
- 相撲のこと。相撲を角力ともかく
- 古代中国の酒器
人名
- 張角 - 後漢末の武将
- 日本の苗字。多く「スミ」と読み、西日本、特に山陰地方に多く分布する。福岡にも多め。その他の読みはカド、ツノ、カクなど。
- 角富士夫 - 元野球選手(元ヤクルト所属、内野手)
- 角盈男(1956年 - ) - 元野球選手(元読売・日本ハム・ヤクルト所属、投手)、野球解説者
- 角一晃 - プロ野球選手(アメリカ・マイナーリーグ所属、捕手)
- 角晃多 - プロ野球選手(千葉ロッテマリーンズ所属の育成選手、内野手)
- 角ひとみ - 競艇選手(広島支部所属)
- 角和夫 - 阪急阪神ホールディングス代表取締役社長
- 角研一郎 - 声優
- 角ゆり子 - 元女優
漢字として
- 意味
- 動物の角、角状のもの、角ばったところ、突き出たところ、あげまき、隅、四角、争う、酒器、ます、角笛、という意味がある。
- 字形
- 動物の角の象形。〔説文解字〕には「獸角なり。象形、角と刀と、魚と相ひ似たり」とあり、篆文で魚、刀、角の上半分が似ていることに触れている。甲骨文には、動物の角の象形の系統と、酒器の象形の系統の二通りがあり、動物の角の象形の形に収斂していったという。
- 音訓
- 音読みはカク、訓読みは、つの、かど、すみ、あらそう。名のりに、つぬ・ふさ、などがある。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校2年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。
- 部首
- 角は部首、角部を作る。意符としては獣角や角ばったという意味に使われる。
- 声符
- 角を声符とする漢字には捔、桷、确、斛などがある。
- 異体字
- 𧢲は、〔康煕字典〕が〔説文〕での本字とする字。
- 觮・龣・𪛓は、〔玉篇〕や〔集韻〕にあり、五音の角をいう場合の異体字。
- 互換文字
- ⾓はUnicodeにおいて角と互換とされる字で、部首としての角を表す。
- 語彙
- 角弓・角巾・角材・角声・角戦・角度・角逐・角笛・角力
関連項目
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