概要
「ぼくの記憶は80分しかもたない・・・」
「君の靴のサイズはいくつかね?」
「・・・・・・24です」
「ほぉ、実に潔い数字だ。4の階乗だ」
事故により80分しか記憶を保てなくなった元数学者の「博士」と、その世話をすることになった家政婦の「私」、その息子で阪神ファンの「ルート」が、数式の美しさを通して心を通わせていく様を描いた小説。
舞台は1992年。この年の阪神タイガースの優勝争いと、阪神時代の江夏豊の背番号28が作中で非常に重要な要素となっているので阪神ファン必読の作品。ちなみに作者の小川洋子は熱烈な阪神ファンである。
第55回読売文学賞受賞。第1回本屋大賞で第1位を獲得し、文庫版は刊行から2ヶ月で100万部を超える大ベストセラーになった。2006年に寺尾聰主演で映画化。
登場人物
関連項目
- 3
- 0pt