ジャック・マー(馬雲)とは、中国最大のEコマース企業「アリババ・グループ」の創業者である。
概要
中国出身の起業家で、阿里巴巴(アリババ)グループを率いてきた大富豪である。
1964年に浙江省杭州市に生まれた馬雲(マー・ユン)は、英語を学ぶうちに知り合った外国人の友人にJackと呼ばれるようになった。
中学・高校時代は優秀な生徒とは言えず、大学入試を2度失敗している。なんとか大学には入学したが就職活動では30回も落とされた過去を持つ。
その後1999年にアリババネットを創業し、熱意と努力で世界最大のB2Bサイトの一つに育て上げた。
2019年9月、ダニエル・チャン(張勇)を後継のCEOとし、自身は会長職を退いている。
2020年に上海でスピーチをした際に中国当局を批判し、それ以降公の場にほとんど姿を見せなかったが、2023年に入って中国本土に戻ったことが報道されている。[1]
講演
ジャック・マーは2018年4月に来日し、早稲田大学の大隈講堂で学生代表の3人と語り合った。座談会は英語で行なわれた。
1時間の予定であった講演は1時間半に及び、満員の聴衆は熱心に耳を傾けた。
彼が語った内容はマスコミにも取り上げられている。
『僕のように勉強ができない人は、自分で起業するしかない』
→勉強ができる人はいい仕事が見つかるので、わざわざ自分で起業しない。僕のように勉強ができないクズは、どこの会社にも入れないので起業するしかない
『ゲイツもザッカーバーグも1人しかいないが、ジャック・マーはたくさんいる』
→頭のいい人は他人の意見を受け入れないので起業家にはなれないが、ビル・ゲイツやマーク・ザッカーバーグのような頭のいい起業家は例外。僕のような人はたくさんいるだろう。
『中退して起業するな』
→退学して起業して成功するのは100人中5人。成功した5人のうち4人も徐々に消えていくので、まずは卒業してから。
会場に来た多くの人が、世界的に有名な実業家のことばに勇気付けられたと思われる。
関連動画
関連リンク
- ジャック・マー氏、アントの支配株主から外れる 2023.1.7
関連項目
脚注
- *アリババ株上昇、ジャック・マー氏が中国本土に戻る 2023.3.27
- 0
- 0pt