スティックスリップ
摩擦面間に生ずる微視的な摩擦面の付着、滑りの繰り返しによって引き起こされる自励振動のこと。この自励振動は、機械振動系の摩擦による減衰が負であることによるもので、摩擦係数が滑り速度の増加とともに低下する場合や、静摩擦から動摩擦に移るときの不連続な摩擦低下が生ずる場合などに発生する。自動車で発生するスティックスリップ現象としては、ブレーキジャダー、ブレーキ鳴き、クラッチジャダーなどがある。
スティックスリップ
機械的振動系において、摩擦による減衰が負であることに原因する自励振動の一種で、鋭い鋸歯状波形の付着・滑り的振動状態をいう。摩擦係数が滑り速度の増加とともに急激に減少するときや、静摩擦から動摩擦に移る際の不連続的な摩擦低下が生じるときに発生することがあり、その周期、振幅は滑り速度や機械系の弾性的性質などによって異なる。また、単に摩擦の速度特性だけでなく、摩擦面間での微視的な凝着部の形成、破断も関係するといわれている。例えば、機械装置類の摺動案内面部において、潤滑作用が不調の場合や加わる荷重の変動などにより、この現象が発生することがある。
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