大義名分
読み方:たいぎめいぶん
行動が本当な邪な理由に基づいている場合「免罪符」も大義名分に近い意味合いとなる。免罪符は中世カトリック教会が発行した「免罪の証書」であり、転じて「悪事や後ろめたいことを《してもよいこと》と納得させるための理由づけ」を指す表現。
大義名分とは、大義名分の意味
大義名分とは、行動の根拠や口実を意味する四字熟語である。大義名分の「大義」には人として守るべき事柄、 重要な意義という意味がある。また、「名分」には立場、身分に応じて守らなければならない正しい道という意味がある。すなわち、「守るべき正しい道」を表す語である。大義名分の語の由来・語源
大義名分は、もともとは儒教の考え方に由来する概念である。儒教においては上の立場にある者(主君や父兄など)が絶対的に正しいと考える。その主君などから命じられた行動の正当化を「大義名分」といった。大義名分の語の使い方(用法)、例文
大義名分は、現代ではもっぱら「行動を正当化する理由・理屈」の意味で用いられる。特に「邪な理由を覆い隠すための表向きの理由」というニュアンスを込めて用いられる場合もある。もちろん、大義名分を掲げて行われる行為のすべてに「裏」が潜んでいるわけではないが、「裏がある」も「裏がない」も含めて「裏の理由」を意識させるニュアンスが「大義名分」にはある。大義名分の類語と使い分け方方
大義名分の類語としては「錦の御旗」が挙げられる。錦の御旗とは、赤地の絹織物に金の糸で刺繍を施した旗で、日本では古くから官軍が掲げてきたものである。官軍の旗は、お上の意思であり、すなわち大義名分の比喩である。しかも「最高権威」のニュアンスがある。行動が本当な邪な理由に基づいている場合「免罪符」も大義名分に近い意味合いとなる。免罪符は中世カトリック教会が発行した「免罪の証書」であり、転じて「悪事や後ろめたいことを《してもよいこと》と納得させるための理由づけ」を指す表現。
大義名分の英語
大義名分を英語で表現する場合は、just cause(正当な理由)、justification(正当化)、reason(理由)などの語を文脈に応じて使い分けることになろう。大義名分
読み方:たいぎめいぶん
大義名分は気軽に使うのにそぐわない言葉でもある。
大義名分とは、大義名分の意味
大義名分とは、何らかの行動を正当化するための理由のこと。大義名分は、儒教に由来する言葉を語源として日常的に使われる四字熟語になった。「大義」とは重要な教え、「名分」とは公に示す理由を意味する。大義名分の語は国家や組織など、大きな文脈で使われる傾向にある。英語では単に cause、objective などと表現することが多い。大義名分の類語
大義名分の類語には「至上命題」がある。ただし、ある立場の人間が担っている使命を表す言葉である。「義務」も類語ではあるものの、大義名分はより神聖な目的を指す場合が多い。大義名分は戦争や報復行為に対して、攻撃する側が掲げる言葉でもある。そのため、現代社会では決してポジティブな文脈で登場するとは限らない。ある諍いの中で、双方が大義名分論をぶつけ合ってきりがなくなるという事態も起こり得る。大義名分の例文、使い方
大義名分の例文を挙げると、「あの戦争はテロリスト討伐が大義名分だったのに、どうして罪のない人たちが亡くなったのだろう」といった使い方は、まさにネガティブな文脈の典型である。また、「彼はもっともらしい大義名分を述べているが、結局は借金を返したくないだけだ」といった皮肉を込めた文脈で登場することも少なくない。大義名分は気軽に使うのにそぐわない言葉でもある。
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