小錦 千代の富士との最初の一番で「僕の相撲人生が変わった」

[ 2016年8月2日 08:50 ]

1990年夏場所で対戦する千代の富士と小錦

元横綱千代の富士・九重親方死去

 先月31日に膵臓(すいぞう)がんのため死去した元横綱千代の富士の九重親方(享年61)の死去から一夜明けた1日、元大関でタレントの小錦八十吉(52)が「本当に驚いた。偉大な横綱と一緒に相撲が取れて幸せでした」と悼んだ。

 巨漢VS小兵の対戦は人気の一番だった。思い出は「やっぱり最初の一番。僕の相撲人生が変わったと思う」と明かした。84年秋場所の14日目、前頭6枚目の小錦は横綱を突き出して金星を挙げた。この場所で12勝3敗と勝ち越し、「黒船来航」と恐れられることとなった。

 本場所の通算成績は小錦の9勝20敗。「負けて元々、勝ったらラッキー。雲の上の存在で、横綱と当たることだけで凄いことだった」と尊敬していた。土俵の外でも「強い時はいろんな人が寄ってくる。弱くなった時に残っている人が本当に信じていい人」と教わった。悲報に大きなショックを受けながら「ありがとう、お世話になりましたという感謝しかない」と言葉を振り絞った。

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