Thunderboltに無線LAN、10GbE対応の最新デスクトップPC「DAIV FX-I7G7S」を試す(1/3 ページ)

» 2024年12月04日 17時00分 公開
[マルオマサトITmedia]

 マウスコンピューターのクリエイター向けPC「DAIVシリーズ」に、Intel最新のCore Ultra 200Sシリーズ(開発コード名:Arrow Lake-S)を搭載した最新のタワー型デスクトップPC「DAIV FX-I7G7S」が加わった。

 2023年から導入されたタワー型の高品位シャシーに、Core Ultra 200Sシリーズの主力モデルであるCore Ultra 7 265Kと、GPUにNVIDIA GeForce RTX 4070 SUPERを搭載した魅力的な構成だ。実機(FXI7G7SB8AFCW101DEC)を入手することができたので、内容を見ていこう。

マウスコンピューター DAIV FX-I7G7S クリエイター タワー型 Intel Core Ultra 7 265K NVIDIA GeForce RTX 4070 SUPER マウスコンピューターの「DAIV FX-I7G7S」は、クリエイターの声を取り入れた扱いやすいタワー型のシャシーに、Intel最新のCore Ultra 7 265KとNVIDIAのGeForce RTX 4070 SUPERで構成されたモデルだ

Intel最新のCore Ultra 200Sシリーズを採用

 本機が採用するCore Ultra 7 265Kは、10月に発表されたIntel最新のCore Ultra 200Sシリーズ(開発コード名:Arrow Lake-S)の主力モデルだ。

 このArrow Lake-Sだが、CPUコア(CPUタイル)部分に関しては、モバイル向けのLuna Lake(Core Ultra 200Vシリーズ)と共通で、TSMCの3nm(3NB)プロセスルールで製造されている。性能優先のPコア、Eコアともに新設計となり、クロックあたりの性能、コアあたりの性能を大きく向上させる一方、PコアのHyper-Threading(1コアで2スレッドを処理する機能)は省かれており、Core Ultra 7 265Kでは、Pコアが8基、Eコアが12基の20コア20スレッドという構成になっている。

 またGPUコア(Intel Graphics)と、13TOPSのAIパフォーマンスをもつNPUコア(Intel AI Boost)も同一パッケージに統合している。Luna LakeのNPUコア(47TOPS)には性能で劣るが、個人用とのデスクトップPC向けCPUとしては初めてNPUコアを統合している。

マウスコンピューター DAIV FX-I7G7S クリエイター タワー型 Intel Core Ultra 7 265K NVIDIA GeForce RTX 4070 SUPER CPUにはCore Ultra 7 265Kを搭載する。性能優先のPコアが8基、電力効率優先のEコアが12基の20コア20スレッドで、最大周波数が5.5GHzという仕様だ
マウスコンピューター DAIV FX-I7G7S クリエイター タワー型 Intel Core Ultra 7 265K NVIDIA GeForce RTX 4070 SUPER 13TOPSのAIパフォーマンスをもつNPUコア(Intel AI Boost)も同一パッケージに統合している

大容量の128GBメモリ搭載やトリプルSSD構成にも対応

 メモリは標準で32GB(16GB×2)、ストレージもPCI Express 4.0 x4対応SSDを2TBと十分な容量を搭載する。

 BTOでさらに増強させることも可能で、メモリは最大128GB(32GB×4)、ストレージは最大8TBのM.2 SSDを3台搭載するトリプルSSD構成に対応している。加えて、3.5インチHDD(4TB)を追加することもできる。

 また、M.2 SSDについては、PCIe 4.0 x4対応SSDの中でも高性能なWD_BLACK SN850XやSamsung PM9A1を指定することも可能で、ストレージにこだわりのあるユーザーにも対応してくれる。

マウスコンピューター DAIV FX-I7G7S クリエイター タワー型 Intel Core Ultra 7 265K NVIDIA GeForce RTX 4070 SUPER メモリはPC5-44800(DDR5-5600)対応で、標準で32GB(32GB×2)を装備している。BTOでは128GB(32GB×4)の構成にも対応する
マウスコンピューター DAIV FX-I7G7S クリエイター タワー型 Intel Core Ultra 7 265K NVIDIA GeForce RTX 4070 SUPER ストレージはPCI Express 4.0 x4対応SSDを標準で2TB備える。評価機のSSDはMicron製だった
マウスコンピューター DAIV FX-I7G7S クリエイター タワー型 Intel Core Ultra 7 265K NVIDIA GeForce RTX 4070 SUPER SSDのCrystalDiskMark 8(ひよひよ氏・作)のスコア。PCIe 4.0 x4対応のSSDとしては地味なスコアだが、BTOではより高速なSSD(WD_BLACK SN850X、Samsung PM9A1)を指定できる

GPUは画像生成にも強いNVIDIA GeForce RTX 4070 SUPERを採用

 グラフィックスカードは、NVIDIA GeForce RTX 40シリーズのアッパーミドルであるNVIDIA GeForce RTX 4070 SUPERを搭載する。

 7168基のCUDAコアとレイトレーシング専用の第3世代RTコアに加えて、568TOPSのAIパフォーマンスを持つ第4世代のTensorコアを統合し、12GBのグラフィックスメモリと、第8世代のハードウェアエンコーダーを採用するなど強力なスペックを持つ。

 3Dゲームを2.5K以上の高解像度かつ高画質で快適にプレイできるのはもちろん、Stable Diffusionなどを利用した画像生成、レンダリング/エンコードを多用するビデオ編集、プレビューなどの描画処理、AIを利用した超解像や自動フレーミングなど、クリエイティブワークのさまざまな場面で処理を高速化してくれる。

マウスコンピューター DAIV FX-I7G7S クリエイター タワー型 Intel Core Ultra 7 265K NVIDIA GeForce RTX 4070 SUPER GPUはNVIDIA GeForce RTX 4070 SUPER(グラフィックスメモリは12GB)を搭載する。Stable Diffusionによる画像生成AI用途でも人気のGPUだ。
マウスコンピューター DAIV FX-I7G7S クリエイター タワー型 Intel Core Ultra 7 265K NVIDIA GeForce RTX 4070 SUPER 評価機は、デュアルファンのGPUクーラーを備えたグラフィックスカードを採用していた
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年12月06日 更新
  1. 「Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)」の既知の不具合まとめ【2024年11月27日現在】 (2024年11月27日)
  2. Amazonが「Fire TV Stick HD」のプレゼントキャンペーンを開催 新製品のサウンドバーとのセットも (2024年12月04日)
  3. やはり軽いのはいい! 13.3型AI PC「HP EliteBook 635 Aero G11」にスイッチして分かった驚き (2024年12月05日)
  4. QWERTYキーボード付き二つ折りポータブルPC「AYANEO FLIP KB」の操作性を試す ビジネスでも使える? (2024年12月05日)
  5. Thunderboltに無線LAN、10GbE対応の最新デスクトップPC「DAIV FX-I7G7S」を試す (2024年12月04日)
  6. Dynabookが透過型XRグラス「dynaEdge XR1」を発表 独自OSのXRコントローラーも同時投入 (2024年12月05日)
  7. ニンテンドーDSにQWERTYキーボードを追加したような二つ折りポータブルPC「AYANEO FLIP KB」を試す (2024年12月04日)
  8. EIZOが最薄部約24.4mmでアーム付属の23.8型液晶ディスプレイ「FlexScan FLT」を発表 欧州エネルギーラベル「Class A」取得で環境に配慮 (2024年12月05日)
  9. Intelの新型デスクトップ向けGPU「Intel Arc B570/B580」登場 新アーキテクチャ+グラフィックスメモリ増量でGeForce RTX 4060以上の性能 (2024年12月03日)
  10. サンワ、消費電力のチェックもできるキューブ型電源タップ PD対応USB充電ポート×3を装備 (2024年12月05日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー