本文へ移動

〈ゼロからのナゴヤアイドル学〉stage19 名古屋は「アイドル界の宿場町」 ツアーで飛ばせない街

2022年8月26日 16時00分 (8月26日 16時00分更新)
やっとかめ文化祭で披露された神戸節・都々逸=2013年、名古屋・栄で

やっとかめ文化祭で披露された神戸節・都々逸=2013年、名古屋・栄で

 「名古屋飛ばし」。すなわち、大きな興行が他都市で開催されるのに、名古屋では開かれないこと。マイケル・ジャクソンやマドンナのコンサートでも、一九九〇年代の新幹線「のぞみ」の一部列車でも、名古屋は飛ばされた。東京と大阪に挟まれた立地が原因とみられるが、その立地こそが、名古屋を「芸どころ」と「アイドルの街」たらしめたといえる。
 江戸時代の尾張には、東海道を通じ「東西の文化が入ってきた」と、近世の芸能に詳しい東海学園大の安田文吉客員教授(76)は説明する。そのおかげで生まれた芸能が「都々逸(どどいつ)」だ。
 都々逸は、二十六文字を「七七七五」調で歌う曲。男女の情を込めたものが多く、宴席で即興で作る座...

この記事は会員限定です。
紙の新聞の定期購読者の方は、無料で会員登録できます。

中日プラスに登録すると
中日新聞電子版が利用できる
会員向け記事が読み放題
各種メールマガジンで最新情報をお届け

※紙の新聞とは、中日新聞朝刊・北陸中日新聞朝刊・日刊県民福井です。

よくある質問はこちら

おすすめ情報

文化・エンタメの新着

記事一覧