ISU、ロシア選手の五輪予選参加を容認 中立の個人資格で
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【12月21日 AFP】国際スケート連盟(ISU)は20日、ロシアとその同盟国ベラルーシの選手について、中立の個人資格を条件に2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪の予選参加を認めることを明らかにした。適用されるのは、フィギュアスケートやスピードスケートなどとなっている。
ISUは、「2025-26シーズンの指定された五輪予選大会において、厳格な条件を前提に限られた人数の個人の中立選手(AIN)が参加できる道筋を提供する」と発表し、「冬季五輪への出場がスケーターのキャリアの頂点であるという認識の下、ISUはロシアとベラルーシのISU加盟選手に関し、ミラノ・コルティナ冬季五輪2026への参加を容易にするための道筋をつくるという国際オリンピック委員会(IOC)の勧告の実現性を慎重に検討した」と説明した。
指定された予選大会に出場できるロシアとベラルーシの中立選手は、各種目1人ずつ(フィギュアスケートのペアは1組、アイスダンスは1カップル)のみで、リレーや団体競技には参加できないとしている。
2022年の北京冬季五輪では、ロシア選手は国家ぐるみのドーピング問題によって世界反ドーピング機関(WADA)から2年間の資格停止処分を受けていたため、ロシア五輪委員会(ROC)としての参加を余儀なくされた。
一方、今夏のパリ五輪においては、中立の個人資格で参加が認められたロシア人アスリートはわずか15人にとどまった。出場の条件としてアスリートたちは予選を通過し、各国際競技連盟(IF)とIOCによる二重チェックを経た上で、ウクライナでの戦争を積極的に支持していないことや、自国の軍隊との関係がないことを証明する必要があった。(c)AFP