Conton Candyが全国9都市を回ったワンマンツアーのツアーファイナルを観た。
O-EASTの規模になれば、映像を使ったり、大きなセットを持ち込んだりするアーティストもいる中、Conton Candyはありのまま3人で勝負しますという気概でストイックに曲を畳み掛けていく姿がかっこよかった。演出がシンプルであればあるほど、当然メンバーのパフォーマンスそのものにより観客の意識は向かうが、それで勝ち切れるのは、演奏力やライブの運び方が磨き抜かれているからだ。
フロアはダイブが発生してもおかしくないような熱量にまで到達していたし、アンコールでは紬衣(Vo・G)のほうから客席にダイブしてバンドマンらしさ全開だった。
進化はするけどどこにも行かないとライブで言葉にしていたように、パフォーマンス力はライブを観るたびに上がっているけど、それはライブハウスでお客さんと心を通わせたいという願いがずっと変わらないから、進化し続けることができているのだと思う。そして、そんな想いの軸がブレないConton Candyなら、さらに大きく羽ばたけるに違いない。(有本早季)
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ありのままがいちばん強い! Conton Candyのバンドマンらしさが詰まったツアーファイナルを観て
2024.12.14 23:10