WO2007135833A1

WO2007135833A1 - 通信装置

Info

Publication number: WO2007135833A1
Application number: PCT/JP2007/058679
Authority: WO
Inventors: Koji Furutera
Original assignee: Sharp Kabushiki Kaisha
Priority date: 2006-05-18
Filing date: 2007-04-20
Publication date: 2007-11-29
Also published as: JP4781905B2; JP2007312142A

Abstract

　本発明は、携帯端末から受信したデータに対して行うべき処理を指示しなくても、受信したデータに応じた処理を行うことができる通信装置に関する。Ｉｒ通信部１２は、携帯端末からデータを受信し、受信したデータをＲＡＭ１１に記憶し、データを受信した旨を制御部１０に知らせる。制御部１０は、受信したデータの種類を判別する。受信したデータの中に電話帳データがあり、電話帳データのみでないときには、受信したデータのうち電話帳データ以外のデータを電話帳データの送信先に送信する。電話帳データのみであるときには、電話帳データをフラッシュメモリ１９に書き込み保存する。受信したデータの中に電話帳データがないときには、ユーザによって選択された処理を行う。

Description

通信装置

技術分野

[0001] 本発明は、データを受信し、受信したデータに対して処理を行う通信装置に関する背景技術

[0002] 昨今の携帯電話などの携帯端末は、 IrDA (Infrared Data Association)通信機能を有しており、携帯電話付属のカメラで撮影した画像あるいは電話帳データなどを送受信することができるようになつている。さらに、通信装置、たとえば画像処理通信装置の中には、 IrDA通信機能を有し、電話回線あるいは LANに接続可能であり、さら〖こ印刷機能も備える画像処理通信装置が存在する。この画像処理通信装置は、携帯端末力も IrDA通信にて画像を受信して印刷することができ、さらにはその画像をファクシミリ送信することができる。

従来の技術として、携帯端末から受信した画像データをファクシミリなどにて送信する通信装置がある。この通信装置は、 IrDAインタフェースを介して携帯端末力も画像データを受信し、受信した画像データをファクシミリフォーマットに変換して、必要な情報を付加してファクシミリ画像データを生成する。さらに、生成したファクシミリ画像データを、携帯端末によって指定された送信宛先に送信する（たとえば特開 2005— 27 7794号公報参照)。

上述した画像処理通信装置で携帯端末から画像を受信して利用する場合、ユーザは、携帯端末から画像を送信する際、画像処理通信装置側でその画像をどのよう〖こ処理させるかを指示するための選択操作を行う必要がある。さらに複数のデータを送信する場合には、そのデータ毎に選択操作を行う必要がある。

たとえば、携帯端末から受信したデータを携帯端末によって指定された宛先に送信するためには、まず画像処理通信装置側で、画像送信を行うための機能を起動する操作を行い、送信先を指定するための準備の操作を行い、その状態で携帯端末力送信先データを送る。次に画像処理通信装置側で、画像を指定するための準備の操作を行い、その状態で携帯端末力も画像を送る必要がある。このように、携帯端末からの画像を画像処理通信装置から送信するためには、携帯端末と画像処理通信装置とを交互に操作しなければならないという問題がある。さらに複数の画像を異なる送信先に送信するためには、それらの操作を何回も繰り返し行なわなければならない。

従来の技術も、画像をファクシミリ送信するための送信先を携帯端末から指示する必要があるという問題がある。

発明の開示

本発明の目的は、携帯端末から受信したデータに対して行うべき処理を指示しなくても、受信したデータに応じた処理を行うことができる通信装置を提供することである本発明は、赤外線を用いた無線通信によってデータを受信する赤外線通信手段とデータに応じた複数の処理のそれぞれの処理を行う複数の処理手段と、赤外線通信手段によってデータが受信されると、受信されたデータに応じた処理を行う処理手段を前記複数の処理手段の中から抽出し、抽出した処理手段によって、前記受信されたデータに対して処理を行なわせる制御手段とを含むことを特徴とする通信装置である。

本発明に従えば、赤外線通信手段によって、赤外線を用いた無線通信によってデータが受信され、複数の処理手段によって、データに応じた複数の処理のそれぞれの処理が行なわれ、制御手段によって、赤外線通信手段によってデータが受信されると、受信されたデータに応じた処理を行う処理手段が前記複数の処理手段の中から抽出され、抽出された処理手段によって、前記受信されたデータに対して処理が行なわれるので、たとえば携帯端末力受信したデータに対して行うべき処理を指示しなくても、受信したデータに応じた処理を行うことができる。したがって、ユーザの操作を簡素化することができる。

また本発明は、前記赤外線通信手段は、データが 2つ以上ある場合は 2つ以上のデータを予め定める時間内に連続して受信することを特徴とする。本発明に従えば、赤外線通信手段によって、データが 2つ以上ある場合は 2つ以上のデータが予め定める時間内に連続して受信されるので、たとえば複数のデータとそれらの送信先を表す送信先データとを、まとめて受信することができる。したがって、たとえば携帯端末からデータを送信する際、データ 1件ごとに送信先データを送信する必要がなぐユーザの操作を簡素化することができる。

また本発明は、記憶手段と、

データに応じた処理をデータと対応付けた対応情報を入力する入力手段とをさらに含み、

前記制御手段は、前記赤外線通信手段によってデータが受信される前に、入力手段によって入力される対応情報を記憶手段によって記憶させ、赤外線通信手段によつてデータが受信されると、記憶手段によって記憶させた対応情報に基づいて、受信されたデータに応じた処理を行う処理手段を前記複数の処理手段の中から抽出し、抽出した処理手段によって、前記受信されたデータに対して処理を行なわせることを特徴とする。

本発明に従えば、入力手段によって、データに応じた処理をデータと対応付けた対応情報が入力され、制御手段によって、赤外線通信手段によってデータが受信される前に、入力手段によって入力される対応情報が記憶手段によって記憶され、赤外線通信手段によってデータが受信されると、記憶手段によって記憶させた対応情報に基づいて、受信されたデータに応じた処理を行う処理手段が前記複数の処理手段の中から抽出され、抽出された処理手段によって、前記受信されたデータに対して処理が行なわれるので、ユーザは、データの種類とデータに対して行う処理とを対応付ける対応情報を予め記憶手段に設定することができる。したがって、ユーザは、データの種類とデータに対して行う処理とを自由に対応付けることができる。

また本発明は、前記複数の処理手段は、通信回線を介してデータをファクシミリ送信するファクシミリ送信手段を含み、

前記制御手段は、前記赤外線通信手段によって複数のデータが受信され、受信された複数のデータが、データをファクシミリ送信するための送信先を表すファクシミリ送信先データを含むときには、ファクシミリ送信先データ以外のデータを、ファクシミリ送信先データが示す送信先に、ファクシミリ送信手段によってファクシミリ送信させることを特徴とする。

本発明に従えば、ファクシミリ送信手段によって、通信回線を介してデータがファタシミリ送信され、制御手段によって、赤外線通信手段によって複数のデータが受信され、受信された複数のデータが、データをファクシミリ送信するための送信先を表すファクシミリ送信先データを含むときには、ファクシミリ送信先データ以外のデータ力ファクシミリ送信先データが示す送信先に、ファクシミリ送信手段によってファクシミリ送信されるので、ファクシミリ送信したいデータを、送信先を表すデータとともに送信するだけで、その送信先を表すデータが示すすべての送信先にデータをファクシミリ送信することができる。したがって、ユーザは、携帯端末の電話帳のデータをファクシミリ送信したいデータとともに送信すればよぐ携帯端末での操作を簡素化することができる。

また本発明は、前記複数の処理手段は、ネットワークを介してデータを電子メールとして送信する電子メール送信手段を含み、

前記制御手段は、前記赤外線通信手段によって複数のデータが受信され、受信された複数のデータが、電子メールの送信先を表す電子メール送信先データを含むときには、電子メール送信先データ以外のデータを、電子メール送信先データが示す送信先が 1つの場合はその送信先に、または電子メール送信先データが示す送信先が複数の場合はその複数の送信先に同時に、電子メール送信手段によって送信することを特徴とする。

本発明に従えば、電子メール送信手段によって、ネットワークを介してデータが電子メールとして送信され、制御手段によって、赤外線通信手段によって複数のデータが受信され、受信された複数のデータが、電子メールの送信先を表す電子メール送信先データを含むときには、電子メール送信先データ以外のデータ力電子メール送信先データが示す送信先が 1つの場合はその送信先に、または電子メール送信先データが示す送信先が複数の場合はその複数の送信先に同時に、電子メール送信手段によって送信するので、電子メール送信したいデータを、送信先を表すデータとともに送信するだけで、その送信先を表すデータが示すすべての送信先にデータを電子メールで同時に送信することができる。したがって、ユーザは、携帯端末の電子メールアドレスを含む電話帳のデータをファクシミリ送信した、データとともに送信すればよぐ携帯端末での操作を簡素化することができる。

また本発明は、前記複数の処理手段は、記憶手段を含み、

前記制御手段は、前記赤外線通信手段によって受信されたデータが、データを送信するための送信先を表す送信先データのみであるときには、受信されたデータを記憶手段によって記憶させることを特徴とする。

本発明に従えば、制御手段によって、赤外線通信手段によって受信されたデータが、データを送信するための送信先を表す送信先データのみであるときには、受信されたデータが記憶手段によって記憶されるので、送信先データのみを送信すれば、その送信先データを通信装置に記憶させることができる。したがって、携帯端末が保持して、る電話帳データを、通信装置で利用することができる。

また本発明は、前記複数の処理手段は、印刷手段を含み、

前記制御手段は、前記赤外線通信手段によって受信されたデータが、データを送信するための送信先を表す送信先データを含まず、かつ静止画像を表す静止画像データを含むときには、受信された静止画像データを、印刷手段によって印刷させることを特徴とする。

本発明に従えば、制御手段によって、赤外線通信手段によって受信されたデータが、データを送信するための送信先を表す送信先データを含まず、かつ静止画像を表す静止画像データを含むときには、受信された静止画像データが、印刷手段によつて印刷されるので、静止画像データを送信する際に、送信先データを送信しないようにすれば、静止画像データを印刷することができる。したがって、ユーザは、静止画像データを送信するだけで、他の操作を行うことなぐ静止画像を印刷することができる。

また本発明は、前記複数の処理手段は、動画像を出力する動画像出力手段を含み、

前記制御手段は、前記赤外線通信手段によって受信されたデータが、データを送信するための送信先を表す送信先データを含まず、かつ動画像を表す動画像データを含むときには、受信された動画像データを動画像出力手段によって出力させることを特徴とする。

本発明に従えば、動画像出力手段によって、動画像が出力され、制御手段によつて、赤外線通信手段によって受信されたデータが、データを送信するための送信先を表す送信先データを含まず、かつ動画像を表す動画像データを含むときには、受信された動画像データが動画像出力手段によって出力されるので、動画像データを送信する際に、送信先データを送信しないようにすれば、動画像データを動画像出力つまり再生することができる。したがって、ユーザは、動画像データを送信するだけで、他の操作を行うことなぐ動画像を再生することができる。

また本発明は、前記複数の処理手段は、音を出力する音出力手段を含み、前記制御手段は、前記赤外線通信手段によって受信されたデータが、データを送信するための送信先を表す送信先データを含まず、かつ音を表す音データを含むときには、受信された音データを音出力手段によって出力させることを特徴とする。本発明に従えば、音出力手段によって、音が出力され、制御手段によって、赤外線通信手段によって受信されたデータが、データを送信するための送信先を表す送信先データを含まず、かつ音を表す音データを含むときには、受信された音データが音出力手段によって出力されるので、音データを送信する際に、送信先データを送信しないようにすれば、音データを音出力つまり再生することができる。したがって、ユーザは、音データを送信するだけで、他の操作を行うことなぐ音を再生することができる。

また本発明は、表示手段と、

入力手段とをさらに含み、

前記制御手段は、前記赤外線通信手段によって受信されたデータが、データを送信するための送信先を表す送信先データを含まないときには、受信されたデータに対する処理を選択させるための選択肢を表す処理選択肢情報を表示手段によって表示させ、表示手段によって表示された処理選択肢情報に応答して、その処理選択肢情報が示す選択肢の中から選択された処理を表す選択処理情報が入力手段によつて入力されると、入力された選択処理情報が示す処理を行なう処理手段を前記複数の処理手段の中から抽出し、抽出した処理手段によって前記受信されたデータを処理させることを特徴とする。

本発明に従えば、制御手段によって、赤外線通信手段によって受信されたデータが、データを送信するための送信先を表す送信先データを含まないときには、受信されたデータに対する処理を選択させるための選択肢を表す処理選択肢情報が表示手段によって表示され、表示手段によって表示された処理選択肢情報に応答して、その処理選択肢情報が示す選択肢の中から選択された処理を表す選択処理情報が入力手段によって入力されると、入力された選択処理情報が示す処理を行なう処理手段が前記複数の処理手段の中から抽出され、抽出された処理手段によって前記受信されたデータを処理されるので、送信先が指示されないデータに対して、ユーザによって選択された処理を行う。したがって、ユーザは、送信先を指示しないことによつて、通信装置側で処理を選択することができる。

また本発明は、前記赤外線による無線通信は、 IrDA (Infrared Data Association) 通信であり、

前記赤外線通信手段は、 IrDA通信によって、携帯端末からデータを受信することを特徴とする。

本発明に従えば、 IrDA通信によって、携帯端末力もデータを受信することができるので、ユーザは、携帯端末のデータを IrDA通信で送信して通信装置で処理することができる。したがって、ユーザは、携帯端末力遠隔でデータを送るだけで、データに適した処理が行われる。

また本発明は、前記受信されたデータは、データの送信先を表す送信先データ、静止画像データ、動画像データ、音データ、およびテキストデータのうちの少なくとも 1つを含むことを特徴とする。

本発明に従えば、受信されたデータは、データの送信先を表す送信先データ、静止画像データ、動画像データ、音データ、およびテキストデータのうちの少なくとも 1 つを含むので、汎用性のあるデータであれば、通信装置で処理することができる。したがって、携帯端末で扱えるデータを通信装置で処理することができる。

また本発明は、コンピュータを前記通信装置の各手段として機能させるためのプログラムである。

本発明に従えば、コンピュータを通信装置の各手段として機能させるためのプログラムとして提供することができる。

また本発明は、前記プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体である。

本発明に従えば、コンピュータを通信装置の各手段として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として提供することができる。図面の簡単な説明

[0004] 本発明の目的、特色、および利点は、下記の詳細な説明と図面とからより明確になるであろう。

図 1は、本発明の一実施形態である画像処理通信装置 1の構成を示すブロック図である。

図 2は、図 1に示した画像処理通信装置 1のデータ受信および受信したデータに対する処理を示すフローチャートである。

発明を実施するための最良の形態

[0005] 以下図面を参考にして本発明の好適な実施例を詳細に説明する。

図 1は、本発明の一実施形態である画像処理通信装置 1の構成を示すブロック図である。通信装置である画像処理通信装置 1は、たとえばファクシミリ機能、印刷機能、スキャナ機能、および電子メール機能を含む MFP (Multi Function Peripheral)であり、制御部 10、 RAM (Random Access Memory) 11、 Ir (Infrared)通信部 12、ファクシミリ通信部 13、メール送受信部 14、操作部 15、表示部 16、プリンタ 17、スピーカ 18 、およびフラッシュメモリ 19を含む。

制御部 10は、たとえば CPU (Central Processing Unit)などの中央処理装置によつて構成され、フラッシュメモリ 19に記憶されるプログラムを実行することによって、 Ir通信部 12、ファクシミリ通信部 13、メール送受信部 14、操作部 15、表示部 16、プリンタ 17、およびスピーカ 18などを制御する。 RAM11は、たとえば半導体メモリで構成され、 Ir通信部 12、ファクシミリ通信部 13、およびメール送受信部 14で送受信するデータ、および制御部 10が処理を行うために必要なデータなどのデータを記憶する。 Ir通信部 12は、赤外線通信、たとえば IrDA (Infrared Data Association)通信によつて、携帯電話などの携帯端末とデータを送受信する。 IrDA通信は、たとえば業界標準化団体である IrDA (Infrared Data Association)によって国際標準規格として採用された通信規格であり、 IrDA方式および IrSimple方式による通信を含む。 Ir通信部 12は、携帯端末からデータを 1件ごとに受信し、受信したデータを RAM 11に記憶し、データを受信した旨を制御部 10に知らせる。携帯端末から続けて複数の件数のデータを送信してくる場合は、それらのデータを連続して受信し、受信したデータを R AMI 1に記憶する。ファクシミリ通信部 13は、たとえば FAX (Facsimile)モデムによつて構成され、通信回線に接続され、データをファクシミリ送信し、あるいはファクシミリ受信する。メール送受信部 14は、ネットワークたとえば LAN (Local Area Network)に接続され、電子メールを送受信する。

操作部 15は、たとえば文字あるいは数字などを入力するためのキーを含む操作パネルによって構成される入力装置であり、入力された情報は、制御部 10に送られる。表示部 16は、たとえば液晶ディスプレイによって構成される表示装置であり、制御部 10から指示された情報を表示する。制御部 10から指示された情報が、たとえば動画像データであれば、動画像が表示部 16に表示される。プリンタ 17は、たとえば記録紙に印刷する印刷装置によって構成され、制御部 10から受け取ったデータを記録紙に印刷する。スピーカ 18は、たとえばスピーカなどの音出力装置によって構成され、制御部 10力も受け取る音データに基づいて音を出力する。フラッシュメモリ 19は、たとえば不揮発性のメモリであり、制御部 10で実行されるプログラム、および画像処理通信装置 1の電源が切断されても保持しておきたいデータを記憶する。

図 2は、図 1に示した画像処理通信装置 1のデータ受信および受信したデータに対する処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、画像処理通信装置 1の制御部 10によって実行される。 Ir通信部 12が、携帯電話などの携帯端末力もデータの送信要求を受け取ると、ステップ A1に移る。

ステップ A1では、 Irデータ受信モードにする。すなわち、 Ir通信部 12によってデータを受信するモードにする。ステップ A2では、 Irデータ 1件を受信する。すなわち、 Ir 通信部 12から 1件のデータを受け取り、 RAMI 1に書き込む。ステップ A3では、 Irデータ受信モードが完了した力否かを判定する。ユーザによって操作部 15から Irデータ受信モードの終了を知らされると、 Irデータ受信モードが完了したと判定する。あるいは、 Irデータ受信モードでデータを受信する時間を予め定めておいて、その時間が経過したとき、 Irデータ受信モードが完了したと判定してもよい。 Irデータ受信モードが完了すると、ステップ A4に進み、 Irデータ受信モードが完了していないと、次のデータを受信するために、ステップ A2に戻る。

ステップ A4では、受信したデータの中に電話帳データがある力否かを判定する。すなわち、受信したデータの種類を判別し、受信したデータの中に電話帳データがあるときには、ステップ A5に進み、受信したデータの中に電話帳データがないときには、ステップ A8に進む。ステップ A5では、受信したデータは電話帳データのみである力否かを判定する。受信したデータが電話帳データのみであるときには、ステップ A7に進み、受信したデータが電話帳データのみでないときには、ステップ A6に進むステップ A6では、電話帳データの送信先に送信して終了する。すなわち、電話帳データに含まれるすべての送信先に、ステップ A2で受信したデータのうち、電話帳データ以外のデータを送信して終了する。たとえば電話帳データに、ファクシミリの送信先つまり電話番号が含まれている場合、ファクシミリ通信部 13によって、電話帳データに含まれるすべてのファクシミリの電話番号に送信して終了する。この場合、すベてのファクシミリの電話番号ではなぐその中から選択された電話番号に送信させたい場合は、電話帳データに含まれるすべてのファクシミリの電話番号を、表示部 16 に表示し、操作部 15によって選択させ、選択された電話番号に送信するようにしてもよい。さらに、電話帳データに、電子メールの送信先つまり電子メールアドレスが含まれている場合、メール送受信部 14によって、電話帳データに含まれるすべての電子メールアドレスに同報送信つまり同時に送信して終了する。

ステップ A7では、電話帳データを保存する。すなわち、受信したデータは電話帳データのみであり、 RAMI 1に記憶された電話帳データを読み出して、フラッシュメモリ 19に書き込み、保存して終了する。

ステップ A8では、処理の選択表示を行う。すなわち、受信したデータに対して行う処理の選択肢を、表示部 16に表示させる。表示部 16に表示させる選択肢は、たとえば、ファクシミリ通信部 13によるファクシミリ送信、メール送受信部 14による電子メール送信、およびフラッシュメモリ 19への記憶である。さらに、受信したデータが動画像データであれば、表示部 16への表示、受信したデータが静止画像データであれば、プリンタ 17での出力、受信したデータが音データであれば、スピーカ 18での出力も選択肢としてもよい。ステップ A9では、表示部 16に表示させた選択肢の中から、操作部 15によって選択された処理を、受信したデータに対して行い終了する。

上述した実施の形態では、受信したデータの中に電話帳データがないときには、そのデータに対して行う処理を、ユーザに選択させた力受信したデータに応じて、たとえば受信したデータの種類によって処理を決めてもよい。受信したデータは、たとえばデータの送信先を表す送信先データつまり電話帳データと、静止画像を表す静止画像データと、動画像を表す動画像データと、音声およびメロディーを含む音楽などの音を表す音データと、電話帳データを除く文書、 Vカレンダーなどのスケジユール、あるいは TODOリストなどのテキストデータとを含む。データの種類は、ファイルの拡張子、およびインターネットメールなどで用いられる Vカードもしくは Vノートなどの形式によって判断することができる。

データの種類とデータに対して行うべき処理とは、データの種類とデータに対して行うべき処理とを対応付けた対応情報として、フラッシュメモリ 19に記憶しておく。対応情報は、電話帳データが含まれるか否かによって、大きく 2つに分けられる。まず、受信したデータに電話帳データが含まれない場合、動画像データと表示部 16による表示とを対応付け、静止画像データとプリンタ 17による出力とを対応付け、さらに音データとスピーカ 18による出力とを対応付ける。

次に、電話帳データが含まれる場合、たとえば受信データが電話帳データのみであれば、電話帳データとフラッシュメモリ 19による記憶とを対応付け、受信データが電話帳データ以外のデータを含めば、電話帳データおよび電話帳データ以外のデータとファクシミリ通信部 13および Zまたはメール送受信部 14による送信とを対応付ける。この場合、つまり受信データに電話帳データと電話帳データ以外のデータとが含まれる場合、電話帳データにファクシミリの送信先のみが含まれていれば、ファタシミリ通信部 13による送信を対応付け、電話帳データに電子メールアドレスのみが含まれていれば、メール送受信部 14による送信を対応付け、電話帳データにファクシミリの送信先と電子メールアドレスとが含まれていれば、ファクシミリ通信部 13およびメール送受信部 14による送信を対応付ける。

制御部 10は、データの種類を判別した後、判別したデータの種類に応じた処理を、フラッシュメモリ 19に記憶された対応情報に基づいて抽出し、抽出した処理を Ir通信部 12によって受信されたデータに対して行う。たとえば、受信データに電話帳データが含まれない場合、データの種類が動画像データであれば、動画像を表示部 1 6によって表示させ、データの種類が静止画像データであれば、プリンタ 17によって出力させ、データの種類が音データであれば、スピーカ 18によって出力させる。上述した実施の形態では、通信装置として、画像処理通信装置 1たとえば MFPを例に説明したが、通信装置は、画像処理通信装置に限定されるものではなぐ赤外線通信によってデータを受信することができ、さらに受信したデータを、映像として表示し、音として出力し、印刷し、メモリに保存し、あるいは電子メールとして送信することなどが可能な装置であればょ、。

このように、赤外線通信手段である Ir通信部 12によって、赤外線を用いた無線通信によってデータが受信され、複数の処理手段によって、データに応じた複数の処理のそれぞれの処理が行なわれ、制御手段である制御部 10によって、赤外線通信手段によってデータが受信されると、受信されたデータの種類に応じた処理を行う処理手段が前記複数の処理手段の中から抽出され、抽出された処理手段によって、前記受信されたデータに対して処理が行なわれるので、たとえば携帯端末力受信したデータに対して行うべき処理を指示しなくても、受信したデータに応じた処理を行うことができる。したがって、ユーザの操作を簡素化することができる。

複数の処理手段は、たとえばファクシミリ送信手段であるファクシミリ通信部 13、電子メール送信手段であるメール送受信部 14、記憶手段であるフラッシュメモリ 19、動画像出力手段である表示部 16、印刷手段であるプリンタ 17、および音出力手段であるスピーカ 18である。

さらに、赤外線通信手段である Ir通信部 12によって、データが 2つ以上ある場合は 2つ以上のデータが予め定める時間内に連続して受信されるので、たとえば複数のデータとそれらの送信先を表す送信先データとを、まとめて受信することができる。したがって、たとえば携帯端末力データを送信する際、データ 1件ごとに送信先データを送信する必要がなぐユーザの操作を簡素化することができる。

さらにまた、入力手段である操作部 15によって、データに応じた処理をデータと対応付けた対応情報が入力され、制御手段である制御部 10によって、赤外線通信手段である Ir通信部 12によってデータが受信される前に、入力手段によって入力される対応情報が記憶手段たとえばフラッシュメモリ 19によって記憶され、赤外線通信手段によってデータが受信されると、記憶手段によって記憶させた対応情報に基づいて、受信されたデータの種類に応じた処理を行う処理手段が前記複数の処理手段の中から抽出され、抽出された処理手段によって、前記受信されたデータに対して処理が行なわれるので、ユーザは、データの種類とデータに対して行う処理とを対応付ける対応情報を予め記憶手段に設定することができる。したがって、ユーザは、データの種類とデータに対して行う処理とを自由に対応付けることができる。

さらに、ファクシミリ送信手段であるファクシミリ通信部 13によって、通信回線を介してデータがファクシミリ送信され、制御手段である制御部 10によって、赤外線通信手段である Ir通信部 12によって複数のデータが受信され、受信された複数のデータが、データをファクシミリ送信するための送信先を表すファクシミリ送信先データを含むときには、ファクシミリ送信先データ以外のデータ力ファクシミリ送信先データが示す送信先に、ファクシミリ送信手段によってファクシミリ送信されるので、ファクシミリ送信したいデータを、送信先を表すデータとともに送信するだけで、その送信先を表すデータが示すすべての送信先にデータをファクシミリ送信することができる。したがって、ユーザは、携帯端末の電話帳のデータをファクシミリ送信したいデータとともに送信すればよぐ携帯端末での操作を簡素化することができる。

さらにまた、電子メール送信手段であるメール送受信部 14によって、ネットワークを介してデータが電子メールとして送信され、制御手段である制御部 10によって、赤外線通信手段である Ir通信部 12によって複数のデータが受信され、受信された複数のデータが、電子メールの送信先を表す電子メール送信先データを含むときには、電子メール送信先データ以外のデータ力電子メール送信先データが示す送信先が 1 つの場合はその送信先に、または電子メール送信先データが示す送信先が複数の場合はその複数の送信先に同時に、電子メール送信手段によって送信するので、電子メール送信したいデータを、送信先を表すデータとともに送信するだけで、その送信先を表すデータが示すすべての送信先にデータを電子メールで同時に送信することができる。したがって、ユーザは、携帯端末の電子メールアドレスを含む電話帳のデータをファクシミリ送信したいデータとともに送信すればよぐ携帯端末での操作を簡素化することができる。

さらに、制御手段である制御部 10によって、赤外線通信手段によって受信されたデータが、データを送信するための送信先を表す送信先データのみであるときには、受信されたデータが記憶手段たとえばフラッシュメモリ 19によって記憶されるので、送信先データのみを送信すれば、その送信先データを通信装置に記憶させることができる。したがって、携帯端末が保持している電話帳データを、通信装置で利用することがでさる。

さらにまた、制御手段である制御部 10によって、赤外線通信手段である Ir通信部 1 2によって受信されたデータが、データを送信するための送信先を表す送信先データを含まず、かつ静止画像を表す静止画像データを含むときには、受信された静止画像データが、印刷手段であるプリンタ 17によって印刷されるので、静止画像データを送信する際に、送信先データを送信しないようにすれば、静止画像データを印刷することができる。したがって、ユーザは、静止画像データを送信するだけで、他の操作を行うことなぐ静止画像を印刷することができる。

さらに、動画像出力手段である表示部 16によって、動画像が出力され、制御手段である制御部 10によって、赤外線通信手段である Ir通信部 12によって受信されたデータが、データを送信するための送信先を表す送信先データを含まず、かつ動画像を表す動画像データを含むときには、受信された動画像データが動画像出力手段によって出力されるので、動画像データを送信する際に、送信先データを送信しないようにすれば、動画像データを動画像出力つまり再生することができる。したがって、ュ一ザは、動画像データを送信するだけで、他の操作を行うことなぐ動画像を再生することがでさる。

さらにまた、音出力手段であるスピーカ 18によって、音が出力され、制御手段である制御部 10によって、赤外線通信手段である Ir通信部 12によって受信されたデータが、データを送信するための送信先を表す送信先データを含まず、かつ音を表す音データを含むときには、受信された音データが音出力手段によって出力されるので、音データを送信する際に、送信先データを送信しないようにすれば、音データを音出力つまり再生することができる。したがって、ユーザは、音データを送信するだけで、他の操作を行うことなぐ音を再生することができる。

さらに、制御手段である制御部 10によって、赤外線通信手段である Ir通信部 12によって受信されたデータが、データを送信するための送信先を表す送信先データを含まないときには、受信されたデータに対する処理を選択させるための選択肢を表す処理選択肢情報が表示手段である表示部 16によって表示され、表示手段によつて表示された処理選択肢情報に応答して、その処理選択肢情報が示す選択肢の中から選択された処理を表す選択処理情報が入力手段である操作部 15によって入力されると、入力された選択処理情報が示す処理を行なう処理手段が前記複数の処理手段の中から抽出され、抽出された処理手段によって前記受信されたデータが処理されるので、送信先が指示されないデータに対して、ユーザによって選択された処理を行う。したがって、ユーザは、送信先を指示しないことによって、通信装置側で処理を選択することができる。

さらにまた、 IrDA通信によって、携帯端末力もデータを受信することができるので、ユーザは、携帯端末のデータを IrDA通信で送信して通信装置で処理することができる。したがって、ユーザは、携帯端末力も遠隔でデータを送るだけで、データに適した処理が行われる。

さらに、受信されたデータは、データの送信先を表す送信先データ、静止画像データ、動画像データ、音データ、およびテキストデータのうちの少なくとも 1つを含むので、汎用性のあるデータであれば、通信装置で処理することができる。したがって、携帯端末で扱えるデータを通信装置で処理することができる。

図 1に示した画像処理通信装置 1の機能は、フラッシュメモリ 19に記憶されたプログラムを実行すること〖こよって実現される。すなわち、フラッシュメモリ 19に記憶されるプログラムは、コンピュータを通信装置である画像処理通信装置 1の各手段として機能させることがでさる。

さらに、画像処理通信装置 1で実行されるプログラムは、読み取り可能な記録媒体たとえば CD— ROM (Compact Disk - Read Only Memory)などに記録されたプログラムであってもよぐ記録媒体を読み取るための装置によって、記録媒体に記録されたプログラムを読み取って、画像処理通信装置 1の RAMI 1に記憶させて実行させることができる。したがって、コンピュータを画像処理通信装置 1の各手段として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として提供することがでさる。

本発明は、その精神または主要な特徴力逸脱することなぐ他のいろいろな形態で実施できる。したがって、前述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、本発明の範囲は特許請求の範囲に示すものであって、明細書本文には何ら拘束されない。さらに、特許請求の範囲に属する変形や変更は全て本発明の範囲内のものである。

Claims

請求の範囲

[1] 赤外線を用いた無線通信によってデータを受信する赤外線通信手段と、

データに応じた複数の処理のそれぞれの処理を行う複数の処理手段と、赤外線通信手段によってデータが受信されると、受信されたデータに応じた処理を行う処理手段を前記複数の処理手段の中から抽出し、抽出した処理手段によって、前記受信されたデータに対して処理を行なわせる制御手段とを含むことを特徴とする通信装置。

[2] 前記赤外線通信手段は、データが 2つ以上ある場合は 2つ以上のデータを予め定める時間内に連続して受信することを特徴とする請求項 1に記載の通信装置。

[3] 記憶手段と、

前記制御手段は、前記赤外線通信手段によってデータが受信される前に、入力手段によって入力される対応情報を記憶手段によって記憶させ、赤外線通信手段によつてデータが受信されると、記憶手段によって記憶させた対応情報に基づいて、受信されたデータに応じた処理を行う処理手段を前記複数の処理手段の中から抽出し、抽出した処理手段によって、前記受信されたデータに対して処理を行なわせることを特徴とする請求項 1に記載の通信装置。

[4] 前記複数の処理手段は、通信回線を介してデータをファクシミリ送信するファタシミリ送信手段を含み、

前記制御手段は、前記赤外線通信手段によって複数のデータが受信され、受信された複数のデータが、データをファクシミリ送信するための送信先を表すファクシミリ送信先データを含むときには、ファクシミリ送信先データ以外のデータを、ファクシミリ送信先データが示す送信先に、ファクシミリ送信手段によってファクシミリ送信させることを特徴とする請求項 1に記載の通信装置。

[5] 前記複数の処理手段は、ネットワークを介してデータを電子メールとして送信する電子メール送信手段を含み、

前記制御手段は、前記赤外線通信手段によって複数のデータが受信され、受信された複数のデータが、電子メールの送信先を表す電子メール送信先データを含むときには、電子メール送信先データ以外のデータを、電子メール送信先データが示す送信先が 1つの場合はその送信先に、または電子メール送信先データが示す送信先が複数の場合はその複数の送信先に同時に、電子メール送信手段によって送信することを特徴とする請求項 1に記載の通信装置。

[6] 前記複数の処理手段は、記憶手段を含み、

前記制御手段は、前記赤外線通信手段によって受信されたデータが、データを送信するための送信先を表す送信先データのみであるときには、受信されたデータを記憶手段によって記憶させることを特徴とする請求項 1に記載の通信装置。

[7] 前記複数の処理手段は、印刷手段を含み、

前記制御手段は、前記赤外線通信手段によって受信されたデータが、データを送信するための送信先を表す送信先データを含まず、かつ静止画像を表す静止画像データを含むときには、受信された静止画像データを、印刷手段によって印刷させることを特徴とする請求項 1に記載の通信装置。

[8] 前記複数の処理手段は、動画像を出力する動画像出力手段を含み、

前記制御手段は、前記赤外線通信手段によって受信されたデータが、データを送信するための送信先を表す送信先データを含まず、かつ動画像を表す動画像データを含むときには、受信された動画像データを動画像出力手段によって出力させることを特徴とする請求項 1に記載の通信装置。

[9] 前記複数の処理手段は、音を出力する音出力手段を含み、

前記制御手段は、前記赤外線通信手段によって受信されたデータが、データを送信するための送信先を表す送信先データを含まず、かつ音を表す音データを含むときには、受信された音データを音出力手段によって出力させることを特徴とする請求項 1に記載の通信装置。

[10] 表示手段と、

入力手段とをさらに含み、

前記制御手段は、前記赤外線通信手段によって受信されたデータが、データを送信するための送信先を表す送信先データを含まないときには、受信されたデータに対する処理を選択させるための選択肢を表す処理選択肢情報を表示手段によって表示させ、表示手段によって表示された処理選択肢情報に応答して、その処理選択肢情報が示す選択肢の中から選択された処理を表す選択処理情報が入力手段によつて入力されると、入力された選択処理情報が示す処理を行なう処理手段を前記複数の処理手段の中から抽出し、抽出した処理手段によって前記受信されたデータを処理させることを特徴とする請求項 1に記載の通信装置。

[11] 前記赤外線による無線通信は、 IrDA (Infrared Data Association)通信であり、前記赤外線通信手段は、 IrDA通信によって、携帯端末からデータを受信することを特徴とする請求項 1に記載の通信装置。

[12] 前記受信されたデータは、データの送信先を表す送信先データ、静止画像データ

、動画像データ、音データ、およびテキストデータのうちの少なくとも 1つを含むことを特徴とする請求項 1に記載の通信装置。

[13] コンピュータを請求項 1に記載の通信装置の各手段として機能させるためのプログラム。

[14] 請求項 13に記載のプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。