WO2006009094A1

WO2006009094A1 - 切粉搬送式切粉濾過および排出装置

Info

Publication number: WO2006009094A1
Application number: PCT/JP2005/013115
Authority: WO
Inventors: Tadao Uchiyama; Hyouichi Takahashi
Original assignee: F.Syst Co., Ltd.
Priority date: 2004-07-20
Filing date: 2005-07-15
Publication date: 2006-01-26
Also published as: DE112005001717T5; US20070181492A1

Abstract

　　本発明は、切削、研削等の金属切削加工で発生した切粉を含む切削油から切粉と切削油に分離するための切削搬送式切粉濾過および排出装置を提供するために、コンベアテール部側および切粉搬出部側で反転して周回走行するエプロン式コンベアおよび該エプロン式コンベアの内側に配設された濾過ドラムが設けられた切粉搬送式濾過装置において、該エプロン式コンベア内側にバケットを設けて、該コンベアの回転によりコンベアテール部での切粉溜を回収した後、該コンベア外に排出させると共に、濾過ドラム内に濾過フルターにて濾過後の切削油を該貯蔵槽の外部に流出させるための開口部を設けたことを特徴とする切粉搬送式濾過装置および排出装置にある。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

Description

明細書

切粉搬送式切粉濾過および排出装置

技術分野

[0001] 本発明は、切肖 ij、研削等の金属切削加工で発生した切粉を含む切削油から切粉と切削油に分離するための切削搬送式切粉濾過および排出装置に関するものである背景技術

[0002] 従来、各種の工作機械により金属切削加工で発生した切粉を含む切削油中から切粉と切削油に分離して再使用可能にする切削油を得るための濾過装置が多く提案されている。例えば、特開 2000— 202215号公報（特許文献 1)に開示されているように、上流側の投入口カゝら導入される被濾過液を貯蔵するとともに下流側上方に配設される排出口にかけて傾斜部を形成した貯蔵槽と所定軌道で駆動されるヒンジコンベアとを備えた切粉搬送式濾過装置であって、所定軌条で囲まれる空間内において、被濾過液を内部に流入させて濾過する濾過ドラムと、濾過フィルターを洗浄するための噴射管とを配設した切粉搬送式濾過装置がある。

[0003] また、特開 2003— 266271号公報 (特許文献 2)に開示されているように、工作機械力排出された切粉を含んだ混濁クーラントから、切粉を分別排出する切粉排出装置において、前記切粉排出装置は、前記装置内に滞留する切粉を除去する液体噴出手段を有しており、かつ、液体噴出手段は、 1つ又は複数の液体噴出穴を有する液体排出管と、液体噴出穴からの噴出流を反射 '分散させる拡散板とを有する切粉排出装置にある。

[0004] また、特開 2002— 331438号公報 (特許文献 3)に開示されているように、搬出側ベルトにより大きい切粉を捕捉、搬出し、戻り側ベルト上に捕捉された小さい切粉をコンべャテール部の反転部で滞留しな、ように仕切板上に移送して搬送できるようにし

、大小切粉を含んだ混濁クーラントを一台の切粉搬出コンペャ装置で搬送、排出等の処理ができる切粉搬出コンペャ装置が提案されて、る。

[0005] また、切粉搬送式切粉排出装置として、例えば、特開 2002— 361539号公報 (特許文献 4)には、ヒンジベルトの戻り側ベルト搬送面から落下する油滴状クーラントと残留切粉回収率と混濁クーラント処理槽へのクーラント回収率とを向上させ、通常運転の操作性と保守メンテナンスが容易な切粉搬出コンベア装置の分別回収機構が提案されている。

[0006] さらに、特開 2000— 354933号公報（特許文献 6)には、ヒンジコンベアの戻り側の下方力液体が落下することを防止して、乾燥した状態で固体を回収できる液体回収手段を備えたヒンジコンベア装置において、無端状態で駆動されるヒンジコンベアの戻り側の下方から落下する液体が槽の外に落下することを防止するために、ヒンジコンベアを構成する左右一対のローラ取付け板の縁部に対して、自然状態において当接するかまたは所定間隔分が離間され、かつ弾性変形する弾性部材を設けた液体回収手段を備えたヒンジコンベア装置が提案されて、る。

[0007] 特許文献 1：特開 2000— 202215号公報

特許文献 2：特開 2003— 266271号公報

特許文献 3 :特開 2002— 331438号公報

特許文献 4:特開 2002— 361539号公報

特許文献 5：特開 2000— 354933号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0008] し力しながら、上述した特許文献 1に開示されている発明は、ヒンジコンベアを主体とした切粉搬送式濾過装置であって、ヒンジベルトはヒンジ 1枚に 1本の丸棒を使用し

、その先端部の穴に割ピンを入れたものやカシメをして組み立てたヒンジ式のチェ一ンであって、ロッドの撓みが大きぐヒンジとロッドの抵抗があり、破損する原因となる。また、ロッドで連結されているためベルトを取り出さないと交換できないし、切粉搬送式濾過装置内での切粉の滞留、特に小さい切粉がコンベアテール部に滞留した時の取り除きのためにベルトを取外しをする際に、この一部分でのベルトの取外しがロッドで連結されているためにできない。さらには、切粉が入り、巻き込みやすいという問題がある。

[0009] また、特許文献 2に開示されている発明は、装置内に滞留する切粉を除去する液体噴出手段として、 1つ又は複数の液体噴出穴を有する液体排出管と、液体噴出穴力の噴出流を反射 *分散させる拡散板とを有する切粉排出装置であるが、しかし、ドラム部のテール部力の切粉の外部への吐き出しがノズルによりコンベア外に排出するのが充分でなぐドラム部のテール部に滞留するという問題がある。

[0010] また、特許文献 3に開示されている発明は、特許文献 1と同様に、ヒンジコンベアを主体とした切粉搬送装置であって、一部分でのベルトの取外しが困難である。また、仕切板を設けているために複雑な構造であると同時に、特許文献 3は濾過ドラムを内蔵する切粉搬送装置でないために、切粉搬送装置内に長穴が設けられ、例えばこのドレーン長穴等を介してコンペャテール部の反転部に滞留する切粉を容易に取り出せるもので、本発明のような濾過ドラムを内蔵する切粉搬送装置でのコンベアテール部の反転部での切粉滞留防止の必要性は高くない。

[0011] また、切粉搬送式切粉排出装置して、特許文献 4に開示されている発明は、ヒンジベルトの戻り側ベルト搬送面力落下する油滴状クーラントと残留切粉とを滑落させながら分別する滑降プレートを備えた分別手段と、この分別手段によって捕捉された油滴状クーラントを収集して混濁クーラント処理槽へ還流させる油滴回収手段が設けられていることによって、切粉回収率とクーラントとを向上させるものである力切粉の水切り並びにコンベアテール部での切粉溜に対する対策が不充分であると言う問題がある。

[0012] さらに、切粉搬送式切粉排出装置しては、特許文献 5に開示されている発明は、乾燥した状態で固体を回収できる液体回収手段を備えたヒンジコンベア装置については優れている力しかし、特許文献 4と同様に、切粉の水切り並びにコンベアテール部での切粉溜に対する対策が不充分であると言う問題が残されている。

課題を解決するための手段

[0013] 上述したような問題を解消するために、発明者らは鋭意開発を進めた結果、ヒンジコンベアをエプロン式コンベアに替えることにより、曲げ構造で強度が高ぐ R部が開き、切粉を排出し巻き込まない。また、ヒンジコンベアのように、ロッド棒が不要となるため破損が少なぐ左右のボルトを外すことで、簡単に交換することができる。一方、ドラム内にパケットを設置することで、コンベアインサイドの切粉を救い出し、ノズルによりコンベア外に排出することが可能となり、ドラム部のテール部での切粉をコンベア外に排出可能としたコンベアインサイドの切粉吐き出し切粉搬送式切粉濾過装置を提供する。

[0014] さらに、切粉排出装置しては切粉搬出部に搬送コンベアとの間隔 Hを設けると共に

、水切り板を水平より右上方向で、かつ駆動用スプロケット先端部より長さ Lだけ突き出した状態に設けたこと、さらに、スイング板を水切り板上に設けると共に、駆動用スプロケットの回転により該スイング板を回動させて水切り板上に堆積した切粉を水切り板の先端力排出するようにしたこと、並びに搬送コンベアの内側にパケットを設けることでコンペ

ァテール部での切粉溜を解消して、切粉、ゴミの排出での液の持ち出しを防止した切粉搬送式切粉排出装置を提供するものである。

[0015] その発明の要旨とするところは、（1)コンペァテール部側および切粉搬出部側で反転して周回走行するエプロン式コンベアおよび該エプロン式コンベアの内側に配設された濾過ドラムが設けられた切粉搬送式濾過装置において、該エプロン式コンベア内側にパケットを設けて、該コンベアの回転によりコンベアテール部での切粉溜を回収した後、該コンベア外に排出させると共に、濾過ドラム内に濾過フルターにて濾過後の切削油を該貯蔵槽の外部に流出させるための開口部を設けたことを特徴とする切粉搬送式切粉濾過装置。

[0016] (2)前記（1)記載の切粉搬送式濾過装置における濾過ドラム内に濾過フィルターを洗浄するための逆洗ノズルと切粉を排出するためのノズルとを設けたことを特徴とする切粉搬送式切粉濾過装置。

(3)前記（1)記載の切粉搬送式濾過装置にお!、て、チーンリングの一定間隔に切粉搔き板を設けたことを特徴とする切粉搬送式切粉濾過装置。

[0017] (4)コンベアテール部側および切粉搬出部側で反転して周回走行する切粉搬送式切粉排出装置において、該切粉搬出部に搬送コンベアとの間隔 Hを設けると共に、水切り板を水平より右上方向で、かつ駆動用スプロケット先端部より長さ Lだけ突き出した状態に配設したことを特徴とする切粉搬送式切粉排出装置。

[0018] (5)前記 (4)記載の切粉搬送式切粉排出装置において、スイング板を水切り板上に設け、駆動用スプロケットの回転により該スイング板を回動または往復前後運動させて水切り板上に堆積した切粉を水切り板の先端力排出するようにしたことを特徴とする切粉搬送式切粉排出装置。

(6)前記 (4)または（5)記載の切粉搬送式切粉排出装置にお!、て、搬送コンベアの内側にパケットを設けて、該搬送コンベアの回転によりコンベアテール部での切粉溜を回収した後該搬送コンベア外に排出させることを特徴とする切粉搬送式切粉排出装置にある。

発明の効果

[0019] 以上述べたように、本発明によるエプロン式コンベアにパケットを設けることにより、コンベアテール部での切粉溜を吐き出しが可能となり、コンベアテール部での堆積した切粉を切粉搬出部側に搬送して処理槽外部に搬出することができ、切粉排出装置を長期に渡って、特別の保守を要することなく運転することができる。

[0020] さらに、本発明による切粉搬出部に切粉の水切り板を設け、カゝっスイング板を設けることにより、切粉搬出部での切粉の排出が容易となり、かつ切粉、ゴミの排出での液の持ち出しを防止することを可能とした。また、搬送コンベアの内側にパケットを設けることでコンベアテール部での切粉溜を解消し、切粉排出装置を長期に渡って、特別の保守を要することなく運転することができる極めて優れた効果を奏するものである。

[0021] 本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。なお、添付図面においては、同じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号を付す。

図面の簡単な説明

[0022] [図 1]本発明に係る切粉搬送式濾過装置の全体概略図である。

[図 2]本発明に係るエプロン式コンベアにパケットを設置したコンベアテール部および駆動側スプロケット部での拡大図である。

[図 3]本発明に係るエプロン式コンベアにパケットを設置した状態の正面断面図である。

[図 4]本発明に係る切粉搬送式排出装置の全体概略図である。圆 5]本発明に係る切粉排出部の拡大図である。

[図 6]本発明に係るスイング板の説明図である。符号の説明

1 処理槽

2 エプロン式コンベア

2a 搬出側ベルト

2b 戻り側ベルト

3 駆動側スプロケット

4 テールディスク

5 濾過ドラム

6 パケット

7 投入 PI

8 排出口

9 濾過フェルター

10 逆洗ノズル

11 開口部

12 切粉排出ノズル

13 仕切板

14 湾曲構造

15 L部材

16 パケットで搔き上げた切粉

17 パケットから吐き出した切粉

18 堆積した切粉

19 エプロン式コンベアプレート

20 コンベアプレート軸

21 チェーンリング

22 切粉搔き板

23 水切り板 24 スイング板

25 切粉

26 切粉回収槽

27 カム

28 アーム

29 パネ

発明を実施するための最良の形態

[0024] 以下、本発明について図面に従って詳細に説明する。

図 1は、本発明に係る切粉搬送式濾過装置の全体概略図である。この図に示すように、処理槽 1内部に設けられた周回走行するエプロン式コンベア 2と、該エプロン式コンベア 2が捲回される駆動側スプロケット 3とコンベアテール部に設けられたテールデイスク 4と

を、周回走行するコンベアベルト 2が上側を走行する搬出側ベルト 2aおよび下側を走行する戻り側ベルト 2bとで構成され、また、処理槽 1内部には、エプロン式コンベア 2の軌道で囲まれた空間内には、回転駆動される濾過ドラム 5が設けられている。

[0025] 上述したような構成において、処理槽 1の内部に大小粉が入り混ざっている工作機械等の切削、研削等の金属加工による切粉を投入口 7から投入された切粉はェプロン式コンベア 2によって、駆動側スプロケット 3側に搬送される。その間に切削、研削等の大きな切削は駆動側スプロケット 3を経て、排出口 8から排出される。また、小さい切粉、研削粉などを含む切削油はエプロン式コンベア 2の下側に落ち、この混液である被濾過液は回転駆動される濾過ドラム 5の内部に流入させ、これら被濾過液を濾過して力切削油は貯蔵槽の外部に流出させるものである。

[0026] このため、濾過ドラム 5の外周面に濾過フィルター 9が交換可能に設けられるとともに、濾過フィルター 9の目詰まりを解消するように、濾過後の浄ィ匕液または空気を内側から勢いよく噴射する逆洗ノズル 10を設けるようにしている。また、切粉を排出するための切粉排出ノズル 12を配設して、この切粉排出ノズル 12からポンプにより噴射させる浄ィ匕液により被濾過液中における対流が発生して、エプロン式コンベアの戻り側ベルト 2bの外側に移動するようにして、濾過フィルターへの再付着、沈殿することを防止する。さらに、この濾過ドラム 5の側面には開口部 11を介して処理槽 1中に濾過後の浄ィ匕切削油を流出させるように構成されて、る。

[0027] このとき、搬出側ベルト 2a上で捕捉されずに通過する小さな切粉は、濾過ドラム 5の表面に付着し、逆洗ノズル 10で吐き出され、さらに切粉排出ノズル 12により戻り側べルト 2bの外側に排出され、再び大きな切粉と共に搬出側ベルト 2a上力外部に排出される。この際、一部戻り側ベルト 2bの内側に堆積した細かい切粉は、コンペァテール側に移動する。このコンベアテール側に堆積した細力、切粉はベルト内側に設けたパケット 6により回収され駆動部 3で反転し、戻り側ベルト 2bの内側に堆積し、切粉排出ノズル 12により戻り側ベルト 2bの外側に排出される。なお、符号 13は仕切板を示す。この場合における本発明の特徴は、エプロン式コンベア 2にパケット 6を設けたことにあり、このパケット 6により、コンベアテール側に堆積してしまう切粉を回収し、再びコンベアの外側に排出することが可能になったことにある。

[0028] 図 2は、本発明に係るエプロン式コンベアにパケットを設置したコンベアテール部および駆動側スプロケット部での拡大図である。図 2の aはコンベアテール部の拡大図であり、図 2の bは駆動側スプロケット部の拡大図である。この図に示すように、ェプロン式コンベアはヒンジコンベアと違ってロッド棒が不用な一方が湾曲構造 14を有する L部材 15を採用することにより、曲げ構造による強度を高め、 R部が開き、切粉を掃きだすために巻き込まない構造を採っている。また、ヒンジコンベアのようにロッド棒で連結されていなので左右のボルトを外すことで簡単に交換することが出来る構造とした。なお、符号 16はパケットで搔き上げた切粉を示し、 17はパケットから吐き出した切粉を示し、また、 18は堆積した切粉を示す。

[0029] 図 3は、本発明に係るエプロン式コンベアにパケットを設置した状態の正面断面図である。この図に示すように、エプロン式コンベアプレート 19にパケット 6を設置し、このパケット 6によって、特にコンベアテール部における反転走行の際にコンペァテール部に堆積した小さい切粉を搔き上げられて、上側を走行する搬出側ベルトで大きい切粉と一緒に搬送され、また、搬送ベルトの空間に配設された濾過ドラムによって濾過されて処理槽外に排出される。また、チーンリング 21の一定間隔に切粉搔き板 22を設けて、処理槽 1の本体底部とチェーンリング 21との空間に堆積した切粉を切粉搔き板 22によって搔き取り処理槽外に排出するように構成する。なお、符号 20 はコンベアプレート軸を示

す。

[0030] 以上述べたように、本発明は、ヒンジコンベアをエプロン式コンベアに替えることにより、曲げ構造で強度が高ぐ R部が開き、切粉を排出し巻き込まない。また、ヒンジコンベアのように、ロッド棒が不要となるため破損が少なぐ左右のボルトを外すことで、簡単に交換することができる。一方、コンベアにパケットを設置することで、コンベアインサイドの切粉を救い出し、ノズルによりコンベア外に排出することが可能となり、コンペァテール部での堆積した切粉を切粉搬出部側に搬送して処理槽外部に搬出することができ、切粉排出装置を長期に渡って、特別の保守を要することなく運転することが可能となった。

[0031] 図 4は、本発明に係る切粉搬送式排出装置の全体概略図である。この図に示すように、処理槽 1内部に設けられた周回走行するコンベア 2と、該コンベア 2が捲回される駆動用スプロケット 3とコンベアテール部に設けられたテールディスク 4とを、周回走行するコンベアベルト 2が上側を走行する搬出側ベルト 2aおよび下側を走行する戻り側ベルト 2bとで構成されて、る。

[0032] 上述したような構成において、処理槽 1の内部に大小粉が入り混ざっている工作機械等の切削、研削等の金属加工による切粉を投入口 7から投入された切粉はコンペァ 2によって、駆動用スプロケット 3側に搬送される。その間に切削等の大きな切紛は駆動用スプロケット 3を経て、排出口 8から排出される。また、小さい切粉、研削粉などを含む切削油はコンベア 2の下側に落ち、この混液は外部に流出させるものである。

[0033] このような切粉搬送コンベア装置の切粉排出部での駆動用スプロケット下部において、水切り板 23上にスイング板 24を設け、切粉搬送コンベアの回転により、駆動用スプロケット 3により、該スイング板 24を回動または往復前後運動させて、水切り板 23上に堆積して、る切粉を水切り板 23の先端に移動させて排出するように構成する。これにより切粉が処理槽 1側に堆積することなく水切り板 23上に堆積された切粉が水切りされて、搬出側にあるスイング板 24によって排出口 8から排出される。ここで、特にスイング板 24を往復前後運動させた場合には、水切り板 23上を水平に移動させることが出来るので、スイング板 24の帰りに水切り板 23とスイング板 24の隙間に残った切粉を後部に持って行くことなぐ常に前方に移動させることができる。

[0034] 上述した水切り板 23は、水切りに限定するものでなぐ本発明の対象が切肖 ij、研削等の金属切削加工で発生した切粉を含む切削油から切粉と切削油に分離するためのものであり、水を分離する他に切削油等の油を始めとする混液体も含めた液状物を分離するための板である。また、搬送コンベアはヒンジコンベア、エプロン式コンペァ、ベルトコンベア等の板（またはキヤビラ）状のコンベアであればよぐ特にコンベアについては限定するものでなぐ切粉、ゴミ等を乗せて搬送可能なコンベアであればよい。

[0035] 図 5は、本発明に係る切粉排出部の拡大図である。この図に示すように、駆動用スプロケット 3の下部には間隔 Hを設け、この間隔 Hは駆動用スプロケット 3の回転によりスイング板 24が十分に回動できる間隔を設ける必要がある。また、水切り板 23は、水平より右側上方向に配設し、かつ、駆動用スプロケット 3の先端部より長さ Lだけ突き出した状態に設けたことにある。

[0036] 水切り板 23を水平より右上方向に配設したのは、切粉搬送コンベアで搬送されてきた切粉が駆動用スプロケット 3の回転によって、駆動用スプロケット 3の直下に落下した時に、水切り板 23を水平に設けた場合には、水切り板 23上に堆積した切粉 25の油水分は完全に水切りされない状態で切粉回収槽 26に回収されてしまう。従って、完全に油水

分を分離するためには、駆動用スプロケット 3の直下に落下した切粉を水切り板 23上に充分時間を保持させた状態で水切りされた後に切粉回収槽 26に回収するためである。そのためには、水切り板 23を水平面から傾斜角 Θ = 1〜10° 設けることが望ましい。 1° 未満では上記効果が十分でなぐ 10° を超えると大きな切粉が処理槽 1下部方向に落ち易くなり好ましくない。従って、好ましくは 3〜7° 力り好ましい。

[0037] また、この水切り板 23の突き出し長さ Lは、切粉搬送コンベアで搬送されてきた切粉が駆動用スプロケット 3の回転によって、駆動用スプロケット 3の直下に落下する位置から、 L= lZ5H〜lZ2Hすることが望ましい。 L= lZ4H未満では、水切り効果が十分でなぐまた、 1Z2Hを超えると水切り効果は十分得られるが、しかし、切粉回収槽 26に回収するための移送エネルギーが大きくなり好ましくない。より好ましい範囲は 1Z4H〜1Z3Hとする。

[0038] 図 6は、本発明に係るスイング板の説明図である。この図に示すように、水切り板 23 上に設けたスイング板は切粉搬送コンベアの回転と同時に駆動用スプロケットが回転し、この回転により、カム 27によりアーム 28を介してスイング板 24が回動し、水切り板 23上に堆積された切粉 25を排出口 8側に移動させて切粉 25を排出させる。符号 29 はパネであって、スイング板 24が上記駆動用スプロケットの回転によってカム 27によりアーム 28を介して回動し、スイング板 24によって堆積された切粉 25を排出口 8側に移動させた後は元の状態に戻るためのものである。この水切り板上に堆積した切粉を排出させるための操作としては、上記の設備に限定するものでなぐスイング板が回動、または往復前後運動して水切り板上に堆積した切粉を排出口に移動させることができるものであればよ！、。

[0039] 一方、上述したように、本発明においては水切り板 23を水平より右上方向に配設したことにより、切粉搬送コンベアで搬送されてきた切粉が駆動用スプロケット 3の回転によって、駆動用スプロケット 3の直下に落下した時に、水切り板 23上に堆積した切粉 25の油水分は完全に水切りを可能とするのである力水切り板 23を水平より右上方向に配設したことにより、落下した切粉は排出口 8側とは反対側である処理槽 1内部の下側に落ちる可能性が高ぐその落ちる分が水切り板 23を水平に設置したものよりち多くなる。

[0040] 上記した処理槽 1内部の下側に落ちる分の多、切粉は、本発明の特徴である搬送コンベア 2の内側にパケット 6を配設したことで、処理槽 1の底部に堆積した切粉およびコンベアテール側に堆積する切粉をこのパケット 6により回収し、コンベアの外側に排出することを可能とした。すなわち、特に、コンベアプレートにパケット 6を設けることにより、このパケット 6によって、処理槽 1の底部並びにコンベアテール部における反転走行の際にコンベアテール側に堆積した小さ、切粉を搔き上げて、上側を走行する搬送側ベルトで大きな切粉と一緒に搬送され、コンベアの外側に排出することを可能としたものである。

産業上の利用可能性 [0041] 以上述べたように、本発明による切粉搬出部に切粉の水切り板を設け、かつスイング板を設けることにより、切粉搬出部での水切り板上に堆積した切粉の排出が容易となり、かつ搬送コンベアの内側にパケットを設けることでコンベアテール部での切粉溜を解消して、切粉、ゴミの排出での液の持ち出しを防止することができ、切粉排出装置を長期に渡って、特別の保守を要することなく運転することが可能となった。この装置はこれに類する装置に用いるのに適して、る。

[0042] 本発明は実施の形態に制限されるものではなぐ本発明の精神および範囲力ゝら離脱することなぐ様々な変更および変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。

[0043] 本願は、 2004年 7月 20日提出の日本国特許出願、特願 2004— 211169、および 2004年 7月 20日提出の日本国特許出願、特願 2004— 211170を基礎として優先権を主張するものであり、その記載内容の全てを、これに援用する。

Claims

請求の範囲

[1] コンベアテール部側および切粉搬出部側で反転して周回走行するエプロン式コンペァおよび該エプロン式コンベアの内側に配設された濾過ドラムが設けられた切粉搬送式濾過装置において、該エプロン式コンベア内側にパケットを設けて、該コンベアの回転によりコンベアテール部での切粉溜を回収した後、該コンベア外に排出させると共に、濾過ドラム内に濾過フルターにて濾過後の切削油を該貯蔵槽の外部に流出させるための開口部を設けたことを特徴とする切粉搬送式濾過装置。

[2] 請求項 1記載の切粉搬送式濾過装置における濾過ドラム内に濾過フィルターを洗浄するための逆洗ノズルと切粉を排出するためのノズルとを設けたことを特徴とする切粉搬送式濾過装置。

[3] 請求項 1記載の切粉搬送式濾過装置において、チーンリングの一定間隔に切粉搔き板を設けたことを特徴とする切粉搬送式濾過装置。

[4] コンベアテール部側および切粉搬出部側で反転して周回走行する切粉搬送式切粉排出装置において、該切粉搬出部に搬送コンベアとの間隔 Hを設けると共に、水切り板を水平より右上方向で、かつ駆動用スプロケット先端部より長さ Lだけ突き出した状態に配設したことを特徴とする切粉搬送式切粉排出装置。

[5] 請求項 4記載の切粉搬送式切粉排出装置において、スイング板を水切り板上に設け、駆動用スプロケットの回転により該スイング板を回動または往復前後運動させて水切り板上に堆積した切粉を水切り板の先端力排出するようにしたことを特徴とする切粉搬送式切粉排出装置。

[6] 請求項 4または 5記載の切粉搬送式切粉排出装置において、搬送コンベアの内側にパケットを設けて、該搬送コンベアの回転によりコンベアテール部での切粉溜を回収した後該搬送コンベア外に排出させることを特徴とする切粉搬送式切粉排出装置。