JPS6398584A - 包装体内容物の検査方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、包装内容物の変質の有無および度合を超音波
を利用して判定する検査方法に関するものである。

従来の技術 袋に充填された食品等の内容物の変質の有無の判定は、
従来は次に述べるように専ら目視観察により行っていた
。

（ａ）変質腐敗したときガスを発生する場合発生したガ
スにより袋体が膨張するため、膨張の有無を目視観察し
、内容物の変質を判定する。

（ｂ）ガスを発生せずに変質腐敗する場合その袋が透視
可能な袋であれば、袋を通して内容物を目視することに
より変質を判定する。

その袋が透視不可能な袋であれば、適当数をサンプリン
グして破袋し、内容物を目視観察して変質の有無を判定
する。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記（ａ）の判定方法は、腐敗が相当程
度進行した場合のチェックは可能であるが、ガス；＾の
少ない腐敗の初期ないし中期の段階でのチェック手段と
しては適当ではなく、袋体が膨張していないからと−っ
て変質腐敗は生じていないと判定することはできなかっ
た。

また、最近の食品にあっては、保存性を高めるために袋
素材にアルミニウム箔を複合したラミネート品を使用す
ることが多く、この場合は上記（ｂ）の２番目の判定法
を採用せざるを得なかった。

ところが、−・定数の袋体をす〉・ブリングして破袋す
る検査方０、は、検査に多大の工数を要するという大き
な不利があり、またサンプリングしたものは良品であっ
ても破袋によりロスとなってしまうため、この点でもコ
スト的に無駄が多いという問題点があった。加えて検査
の完全を期すためにはできるだけサンプリング数を多く
しなければならないが、サンプリング数にはおのずと限
度があり、全数チェックは不可能であるので、信頼性に
限界があった。

また、袋が透明な素材からできていて内容物を透視する
ことができても、あるいは破袋によって内容物を目視し
ても、目視によっては変質が明瞭でない場合もあり、し
かも検査する人の個人差を解消することはできず、変質
の有無のチェックが必ずしも正確でないという問題点も
あった。

本発明は、充填された内容物の変質の有無および度合を
包装体を破壊せずに正確に知ることのできる好適な方法
を提供することを目的とするものである。

問題点を解決するための手段 本発明の包装体内容物の検査方法は、内容物が充填され
ている包装体の一方の外面に超音波送波器、他方の外面
に超音波受波器をそれぞれ当接し、送波器から超音波を
発信すると共に包装体を通過した超音波を受波器で受信
し、その際の検出値に基いて内容物の変質の有無および
度合を判定することを特徴とするものである。

超音波を利用した測定法は、魚群探知、水中通信、水中
ソナー、測深機、診断装置、流量計、液面計、粘度計な
ど多方面の応用されているが、食品等の変質の有無の同
定に用いることは未だ知られていない技術であると信す
る。

以下本発明の詳細な説明する。

包装体を構成する包装材としては、単層または複層のプ
ラスチックス包装材、金属、金属箔とプラスチックスと
のラミネート物、金属蒸着フィルム、紙、紙とプラスチ
ックスとのラミネート物、ｉ＋ｉに樹脂被覆を施したも
の、皮革などがいずれも用いられる。包装材の形態とし
ては２袋、チューブ、容器などが例示できる。

このような素材で作られた包装材に充填される内容物と
しては、食品、医薬品、飼料などがあげられ、その形態
も、液体状、ペースト状、クリーム状、ケーキ状、粉粒
状など任意である。固液混合物状あるいは固体状でも差
支えないが、包装体内部で固体が偏在していると測定時
のばらつきが大きいので、包装体内部に実質的に均一に
固体が分散している場合に本発明の方法が有効に適用で
きる。

本発明においては、内容物が充填されている包装体の一
方の外面に超音波送波器、他方の外面に超音波受波器を
それぞれ当接する。

そして、送波器から超音波を発信すると共に包装体を通
過した超音波を受波器で受信し、受波器側に到達した超
音波の音速あるいは減衰量などを測定する。

利用する超音波の波長域は、０．５　ＭＨｚ前後から２
０　ＭＨｚ程度が適当である。

測定に際しては、単一の周波数のみを用いて判定を行う
ことも可能であるが、送波器から発信する超音波の周波
数を複数種選んで内容物の変質の有無および度合を判定
するようにすると判定の確度が向上するので、高度の信
頼性が要求される場合や、変質がわかりにくい内容物の
場合には、この方法を採用することが望ましい。

第１図は、本発明の検査方法の一例を示したブロック図
である。

（１）は包装体で、包装材の内部に内容物が充填封入さ
れている。

（２）は包装体（１）の一方の外面に当接した超音波送
波器、（３）は包装体（１）の他方の外面に当接した超
音波受波器である。

（４）はマグネスケール、（５）は測長変換器、（６）
は送信回路、（７）は受信回路、（８）は伝播減衰検出
回路、（９）は伝播時間検出回路、（１０）は演算回路
、（１１）は表示回路である。データは、白抜き矢印（
１２）から出力される。

作　　　用 送波器（２）と受波器（３）との間の距離を一定にし、
送波器（２）からある周波数の超音波を発信すると共に
、包装体（１）を通過した超音波を受波器（３）で受信
する。

送波器（２）から発信された超音波は、大部分は反射あ
るいは拡散するが、一部は包装体（１）を通過し、減衰
した状態で受波器（３）側に到達するので、受信した超
音波の音速または減衰量などを測定する。

内容物が変質すると、比重が変化したり、凝集挙動を示
すため、変質しない内容物と変質した内容物とでは受波
器（３）側に到達する超音波の音速が相違し、減衰ゆも
相違する。

発信する超音波の周波数をいくつか選んで、その包装体
の検査目的に合った最適の周波数を見出す。一つの包装
体につき、複数種の周波数を用いて測定を行えば１判定
の精度をあげることができる。

実　　施　　例 次に実施例をあげて本発明をさらに説明する。

実施例１ 伝３日虹Ｘ」つ−・ （／ｉ＆外層）　１２　ｐ−ｍ厚のポリエステルフィル
ムフタμｍ厚のアルミニウム箔／１５ｐｍ厚の二軸延伸
ナイロンフィルムフッ０ｇｍ厚のポリエチレンフィルム
（最内層）の４層構造を有する積層フィルムから作製し
た包装用袋の内部に、２００ＩＩｌｉのポタージュスー
プを充填し、充填後の最大厚さが３０ｍｍとなるように
した。なお、ポタージュスープとしては、製造直後のも
の（以下非変質量という）、製造後常温で２．３日放置
したもの（以下初期変質品という）、製造後常温で１週
間放置したもの（以下中期変質量という）、製造後常温
で２週間放置したもの（以下後期変質品という）を用い
た。

人狭盟１ 第１図に示した試験装置を用いた。

ｉユ五冗スｊ 上記で作製した包装体（１）の一方の外面に超音波送波
器（２）、他方の外面に超音波受波器（３）をそれぞれ
当接した。

送波器（２）より１ＭＨｚ　、　２ＭＨｚ　、　５ＭＨ
ｚ　（７）周波数を有する超音波を発信させ、受波器（
３）に到達する音速を測定した。

結果は次の通りであった。なお試験は各１０個の包装体
について行った。

この結果から、上記の包装体については、発信周波数を
２　ＭＨｚに設定したときに、内容物の変質の有無およ
び変質の程度が最もよく判定できることがわかる。

発信周波数Ｉ　ＭＨｚの場合の受信音速（ｍ／ｓ）発信
周波数２　ＭＨｚの場合の受信音速（ｍ／ｓ）発信周波
数５　ＭＨｚの場合の受信音速（ｍ／ｓ）実施例２ １に体ユニＪ （最外層）　　１２　ｐ−ｍ厚のポリエステルフィルム
７９ｇｍ厚のアルミニウム箔／８０ｇｍ厚の無延伸ポリ
プロピレンフィルム（最内層）の３層構造を有する積層
フィルムから作製した包装用袋の内部に、２００　　ｍ
文のホワイトソースを充填し、充填後の最大厚さが３０
ｍｍとなるようにした。なお、ホワイトソースとしては
、製造直後のもの（以下非変質品という）、製造後常温
で１週間放置したもの（以下中期変性品という）を用い
た。

凹： 第１図に示した試験装置を用いた。

支ｍ里ヱスｊ Ｆ記で作製した包装体（１）の一方の外面に超音波送波
器（２）、他方の外面に超音波受波器（３）をそれぞれ
当接した。

送波器（２）より　０．５ＭＨｚ　、　３　ＫＨｚの周
波数を有する超音波を発信させ、受波器（３）に到達す
る音速を測定した。

結果は次の通りであった。なお試験は各１０個の包装体
について行った。

発信周波数０．５ＭＨｚの場合の受信音速（ｍ／ｓ）発
信周波数３　ＭＨｚの場合の受信音速（ｍ／ｓ）発明の
効果 未発明の方法によれば、次に列挙するようなすぐれた効
果が奏される。

５ｂ　　内容物が変質腐敗したときガスを発生するか否
かにかかわらず、判定ができる。

（乞　包装体を破壊しないので、内容物の変質の有無が
正確に判定でき、しかも検査によるロスを生じない。

・、場　　変質の有無だけでなく、変質の程度も判定で
きる。

、■　内容物の種類によっては目視よりも正確であるの
で、目視によっては見逃すこともある変質をチェックで
きる。

・６）　迅速な判定が可能である。

４ｊ　　サンプリングした包装体のチェックだけでなく
、オンラインによる全数チェックができるので検査の信
頼性が高い。

・γノ　検査者の個人差がない。

（司ン　　機器の設置の費用的負担が少なく、目視によ
る検査に比し検査者の工数が大幅に減少できるので、人
件費の点でも有利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の検査方法の一例を示したブロック図
である。 （１）・・・包装体、（２）・・・超音波送波器、（３
）・・・超音波受波器、（４）・・・マグネスケール、
（５）・・・測長変換器、（６）・・・送信回路、（７
）・・・受信回路、（８）・・・伝播減衰検出回路、（
９）・・・伝播時間検出回路、（ｌＯ）・・・演算回路
、　　（１１）・・・表示回路、（１２）・・・白抜き
矢印 第１図 手ｆｒ、完ネ市正↑１） 昭和６２年　３月２２日 １　水性の表示 昭和６１年特許願第２４５１１５号 ２　発明の名称 包装体内容物の検査方法 ３　補正をする者 １１１件との関係　特許出願人 住　所　東京都中央区日本橋馬喰町１丁目４番１６号名
称　藤森工業株式会社 代表者藤森俊彦 ４　代理人　　〒５３３ ６　補正の内容 （１）本願明細書７頁２０行の「比重が変化したり、」
の後に「粘度が変化したり、」を挿入する。 以上

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、内容物が充填されている包装体の一方の外面に超音
   波送波器、他方の外面に超音波受波器をそれぞれ当接し
   、送波器から超音波を発信すると共に包装体を通過した
   超音波を受波器で受信し、その際の検出値に基いて内容
   物の変質の有無および度合を判定することを特徴とする
   包装体内容物の検査方法。 ２、送波器から発信する超音波の周波数を複数種選び、
   内容物の変質の有無および度合を判定することを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載の検査方法。 ３、包装体が袋体である特許請求の範囲第１項記載の検
   査方法。 ４、内容物が食品である特許請求の範囲第１項記載の検
   査方法。