JPS63215891A

JPS63215891A - スクロ−ル圧縮機

Info

Publication number: JPS63215891A
Application number: JP4737787A
Authority: JP
Inventors: Kazuyoshi Sugimoto; 和禧杉本
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1987-03-02
Filing date: 1987-03-02
Publication date: 1988-09-08

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野この発明は１対の圧縮空間で圧縮された冷媒を同時に吐
出孔から吐出させるようにしたスクロール圧縮機の改良
に関する。

（ロ）従来の技術従来のスクロール圧縮機は例えば特開昭６１−１７５２
９３号公報に示されているように構成されている。ここ
で、この公報を参考に従来例を説明する。第４図及び第
５図において、５０は密閉容器で、この容器内にはスク
ロール圧縮機部５１と電動機部５２とが内蔵されている
。スクロール圧縮機部５１は固定スクロール５３、旋回
スクロール５４、オルダムリング５５、回転軸５６、フ
レーム５７、メタル軸受５８より主に構成されている。

固定スクロール５３は、端板５９の上に直立した渦巻き
状のラップ６０を備えており、ラップ６０はインボリュ
ート曲線あるいはそれに近い曲線より形成されている。

又、外周部には被圧縮ガスの吸込口６１、端板５９の中
央部には吐出孔６２が夫々設けられている。そして、固
定スクロール５３はフレーム５７に固定されている。一
方、旋回スクロール５４は端板６３と、これに直立した
渦巻き状のラップ６４とを備えている。固定スクロール
５３と旋回スクロール５４とのそれぞれのラップ６０．
６４の形状は互に端面対称の関係にあって、１８０°角
度がずれている。さらに、固定スクロール５３と旋回ス
クロール５４とはそれぞれの渦巻きの中心が旋回半径分
だけずれてかみ合わされているので、２つのラップ６０
．６４は複数点で接触し、複数個の圧縮空間６５を形成
している。また、旋回スクロール５４の背面には回転軸
５６を挿入させるボス部６６が設けられている。回転軸
５６はメタル軸受５８を介してフレーム５７で支えられ
ており、一方端には電動機部５２の回転子６７が取付け
られ、他端は旋回スクロール５４のボス部６６に挿入さ
れている。

固定スクロール５３のラップ６０は旋回スクロール５４
のラップ６４に比べて、その巻き始め角度を大きくして
いる。すなわち、固定スクロール５３の方が旋回スクロ
ール５４よりラップの先端部を短かくしている。

この構造のスクロール圧縮機では固定スクロール５３の
ラップ６０の巻き始め部を短かくシ、この固定スクロー
ルの外壁と旋回スクロール５４の内壁とで形成きれる圧
縮空間６５Ａと、固定スクロール５３の内壁と旋回スク
ロール５４の外壁とで形成される圧縮空間６５Ｂとを初
期吐出行程時に吐出孔６２に同時に大きな流路で連通ず
るようにし、一方の圧縮空間６５Ａで過圧縮が生じない
ようにしている。

（ハ）発明が解決しようとする問題点しかしながら、固定スクロール５３のラップ６０の巻き
始め部はこの巻き始め部の巻き始め角度を大きくして長
さを短かくしているため、旋回スクロール５４のラップ
６４の巻き始め部が固定スクロール５３のラップ６０か
ら離れる前に、旋回スクロール５４のラップ６４から離
れて圧縮空間６５Ａが先に吐出孔６２と連通してしまい
、後から連通ずる圧縮空間６５Ｂとの間に圧力差が生じ
、圧力バランスの不平衡によりスクロール圧縮機に異常
振動や異常音を発生させる問題があった。

この発明は上記の問題を解決するために、固定スクロー
ルの端板に設けた吐出孔を、長手方向が旋回スクロール
のラップの巻き始め端部の傾きと略同一方向になる長孔
とし、１対の圧縮空間を吐出孔に同時に連通ずるように
させ、この１対の圧縮空間に圧力差が生じないようにす
ることを目的としたものである。

（ニ）問題点を解決するための手段この発明は固定スクロールと旋回スクロールとで複数個
の圧縮空間を形成し、これらの圧縮空間の中、夫々１対
の圧縮空間を中心を挾んで対称に形成し、この１対の圧
縮空間で圧縮された冷媒を吐出する吐出孔を固定スクロ
ールの端板の中央に設け、この吐出孔を旋回スクロール
のラップの巻き始め端部と略同一方向に長手方向が傾け
られた長円の孔で形成したものである。

（＊）作用この発明は上記のように構成したことにより、旋回スク
ロールのラップの巻き始め端部で奉がれた吐出孔が１対
の圧縮空間と同時に連通するようにし、この１対の圧縮
空間内の冷媒圧力に差が生じないようにするとともに、
吐出孔の流路抵抗を小さくするようにしたものである。

（へ）実施例以下この発明を第１図乃至第３図に示す実施例に基いて
説明する。

１は密閉容器で、この容器は電動機部２の取付けられる
円筒ケース３と、スクロール圧縮機部４の取付けられる
上蓋体５と、オイルの貯溜きれるオイル溜６を有する下
蓋体７とで構成されている。円筒ケース３の上端面には
スクロール圧縮機部４に固定されたフレーム８が載せら
れている。

このフレームの中央には回転軸９を軸支する軸受部１０
が一体に設けられている。電動機部２は円筒ケース３の
内壁に取付けられる固定子１１と、この固定子の内部で
エアギャップ１２を介して回転軸９に挿着された回転子
１３とで構成されている。スクロール圧縮機部４は固定
スクロール１４と旋回スクロール１５とで構成されてい
る。固定スクロール１４は密閉容器１内を上下に仕切る
円板状の端板１６と、この端板の一方の面周縁に突設さ
れた環状壁１７と、この環状壁で囲まれて端板１６に立
設されたインボリュート状またはこれに近似の曲線から
なる渦巻き状のラップ１８とで構成きれている。固定ス
クロール１４の端板１６には中央に吐出孔１９が設けら
れている。そして、固定スクロール１４は環状壁１７お
よびラップ１Ｂの突出方向を下方としてこの環状壁がフ
レーム８の周縁の取付脚２０にボルト２１で固定されて
いる。旋回スクロール１５は端板２２と、この端板の一
方の面に立設されたインボリュート状またはこれに近似
の曲線からなる渦巻き状のラップ２３と、端板２２の他
方の面の中央に穿設されたピン部２４とで構成されてい
る。そして、旋回スクロール１５はラップ２３の突出方
向を上方として、このラップが固定スクロール１４のラ
ップ１Ｂに向い合ってかみ合うようにして内部に複数個
の圧縮空間２５を形成するようにしている。２６は回転
軸９の先端に設けられて旋回スクロール１５のピン部２
４を挿入するボス穴で、このボス穴の中心は回転軸９の
軸心と偏心して設けられている。ボス穴２６のまわりの
回転軸９にはバランスウェイト２７が一体に設けられて
いる。

２８は固定スクロール１４に対して旋回スクロール１５
を見かけ上自転しないように円軌道上を公転させるオル
ダムリングである。フレーム８の外周にはスクロール圧
縮機部４に冷媒を導く吸込通路２９が形成されている。

吐出孔１９はこの吐出孔を通って室ぐ旋回スクロール１
５のラップ２３の巻き始め端部３０と略同一方向に長手
方向を傾けた長円の孔で形成している。

３１は吸込管で、この吸込管は電動機部２の下方の密閉
容器１内に開口している。３２は上蓋体５に取付けられ
た吐出管で、この吐出管は上蓋体５と固定スクロール１
４の端板１６とで形成された上部空間３３に開口してい
る。

このように構成されたスクロール圧縮機において、電動
機部２を回転させると、その回転力が回転軸９を介して
旋回スクロール１５に伝えられる。すなわち、旋回スク
ロール１５は回転軸９のボス穴２６にこの回転軸の軸心
に対して偏心して挿入されたピン部２４で駆動され、オ
ルダムリング２Ｂで固定スクロール１４に対して見かけ
上自転しないように円軌道上を公転させられる。そして
、固定スクロール１４と旋回スクロール１５とはこれら
のスクロールで形成された圧縮空間２５を外方から内方
へ向って漸次縮小させ、吸込管３１から密閉容器１内に
流入して電動機部２のエアギャップ１２を通りフレーム
８の外周の吸込通路２９を流れる冷媒を圧縮している。

この圧縮された冷媒は固定スクロール１４の端板１６の
吐出孔１９から上部空間３３に吐出され、吐出管３２か
ら密閉容器１外に吐出される。

吐出孔１９は長手方向を旋回スクロール１５のラップ２
３の巻き始め端部３０と略同一方向に傾けた長円の孔で
形成したことにより、この旋回スクロールの巻き始め端
部３０が吐出孔１９を横切って空いた後、再度開口する
際に１対の圧縮空間２５Ａ、２５Ｂに同時に連通し、こ
れらの圧縮空間に開閉タイミングのズレによる圧力差が
生じないようにし、この圧力差で旋回スクロール１５に
不必要な力が加わり、異常振動や異常音が発生しないよ
うにしている。しかも、吐出孔°１９は長円の孔で形成
したことにより、１対の圧縮空間２５Ａ、２５Ｂから吐
出される冷媒の流路抵抗を、吐出孔１９と圧縮途中の圧
縮空間２５とが連通ずることなく小さくさせられるよう
にしている。

この発明は吐出孔１９を長円の孔とすることにより、こ
の孔を大きくできるようにして、流路抵抗を小さくして
入力が増加しないようにするとともに、１対の圧縮空間
２５Ａ、２５Ｂが吐出孔１９に同時に連通するようにし
て一方の圧縮空間で過圧縮が行なわれないようにしたも
のである。

（ト）発明の効果この発明のスクロール圧縮機は固定スクロールと旋回ス
クロールとで複数個の圧縮空間を形成し、これらの圧縮
空間の中、夫々１対の圧縮空間を中心を挾んで対称に形
成し、この１対の圧縮空間で圧縮された冷媒を吐出する
吐出孔を固定スクロールの端板の中央に設け、この吐出
孔を旋回スクロールのラップの巻き始め端部と略同一方
向に長手方向が傾けられた長円の孔で形成したのである
から、１対の圧縮空間に吐出孔が同時に連通し、これら
の圧縮空間内で圧縮きれる冷媒の圧力を略同−にでき、
１対の圧縮空間の圧力バランスの不平衡による異常振動
や異常音の発生を肪止できる。しかも、吐出孔は圧縮状
態の異なる圧縮空間が連通しないような長円で開口面積
を大きくしているので、流路抵抗を小さくさせて、入力
を低減できる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図はこの発明を示し、第１図はスクロー
ル圧縮機の縦断面図、第２図は吐出行程直前のラップと
吐出孔との関係を示す要部拡大断面図、第３図は初期吐
出行程のラップと吐出孔との関係を示す要部拡大断面図
、第４図及び第５図は従来例を示し、第４図はスクロー
ル圧縮機の縦断面図、第５図は固定スクロールと旋回ス
クロールとのかみ合わせ状態を示す要部断面図である。１・・・密閉容器、　　２・・・電動機部、　４・・・
スクロール圧縮機部、　　１４・・・固定スクロール、
　　１５・・・旋回スクロール、　　１６．２２・・・
端板、　　工８．２３・・・ラップ、　　１９・・・吐
出孔、　　２５・・・圧縮空間、　　３０・・・巻き始
め端部。

Claims

【特許請求の範囲】

１．　密閉容器内の上側に圧縮機部を、下側に電動機部
を夫々収納し、前記圧縮機部を、端板に渦巻き状のラッ
プを立設させた固定スクロールと、この固定スクロール
に向い合ってかみ合う端板に渦巻き状のラップを立設さ
せた旋回スクロールとで構成し、前記旋回スクロールを
固定スクロールに対して見かけ上自転しないように公転
させ、かつ、固定スクロールと旋回スクロールとで形成
される複数個の圧縮空間を外方から内方へ向って順次縮
小させるようにするとともに、固定スクロールの端板に
この固定スクロールの中心を挾んで対称に形成された１
対の圧縮空間で圧縮された冷媒を吐出する吐出孔を設け
たスクロール圧縮機において、前記吐出孔はこの吐出孔
を通って塞ぐ旋回スクロールのラップの巻き始め端部と
略同一方向に長手方向を傾けた長円の孔であることを特
徴とするスクロール圧縮機。