JPS62166861A - ステビア乾葉からの甘味成分抽出・精製法 - Google Patents

ステビア乾葉からの甘味成分抽出・精製法

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JPS62166861A
JPS62166861A JP61008020A JP802086A JPS62166861A JP S62166861 A JPS62166861 A JP S62166861A JP 61008020 A JP61008020 A JP 61008020A JP 802086 A JP802086 A JP 802086A JP S62166861 A JPS62166861 A JP S62166861A
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JP
Japan
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stevioside
stevia
extract
impurities
sweetener component
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JP61008020A
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Kotaro Kawaguchi
河口 宏太郎
Tokuo Onodera
小野寺 得男
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Sun Pack Co Ltd
Original Assignee
Sun Pack Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、菊科植物ステビア・レバウディアナ・ベルト
ーニ(S tevia  rebaudiana  B
 E RTONl、以下ステビアと略す。)に含まれて
いる各梗の甘味成分を抽出・精製する方法に関するもの
である。
(従来の技術) 南米パラグアイ及び隣接地を原産とするステビアは、古
くより原住民によって「甘い茶」としてまた天然の甘味
資源として利用されてきた。
ステビアの葉に含まれる甘味成分には数種あり、品種に
もよるがステビオサイドを中心として、レバウディオサ
イドA、C,D、Eなどが報告されている。
従来よりステビオサイドは砂糖の150乃至200倍の
甘味があり、合成甘味料のサッカリン、甘草のグリチル
リチン、甘茶のフイロズルチン等に比較してより砂糖の
甘味質に近いが、残味感があり渋味が日中に残って不快
感を与えるとされ、一方しバウディオナイドグループは
砂糖の250乃至300倍の甘味をもち味質も優れてい
るとされて来た。
そして従来レバウディオサイド含有料の高い製品を生産
するために色々な試みがなされていた。
例えば、 (a )  レバウディオサイド含有率の高いステビア
への品種改良 (b )  ステビオサイドの−R8基にβ−グリコジ
ル転移酵素を用いてグルコース基 を転移させる方法(特開昭56−99 76B、同57−43659、同5B −78562、同59−48059) <C)  ステビオサイド、レバウディオサイドの共存
溶液からそれぞれを単離させる 方法(特開昭56−121453〜5、同57−862
64) があった。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、工業的見地からすると、既に世界的に広
く栽培されているステビア品種はステビオサイドが80
%、レバウディオサイドが20%という含有率が主流を
占めており、(a )  (C)の処理は困難であるし
、(b )はコスト上昇に結びつき経済性に乏しいとい
う問題点があった。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、種々実験の結果ステビオサイドそのもの
に苦味、渋味或いは臭気があるのではなくて、従来欠点
とされた味質はステビオサイドの抽出・精製工程で混入
してくる不純物やステビオサイドが分解してステビオー
ルバイオサイドとなった為であることを確認すると共に
、完全に不純物を分離・除去しステビオサイドが変質し
ないようにして、ステビアの菜に含まれている甘味成分
であるステビオサイド及びレバウディオサイドグループ
を同時に収率よ(抽出・精製する方法を開発した。
すなわち、本発明はステビア・レバウディアナ・ベルト
ーニの乾葉から熱水抽出した甘味成分と同時に抽出され
た不純物を塩化カルシウムによりフロック状沈澱とし、
引き続いてアルミニウム・マグネシウム複合酸化物系吸
着剤により吸着分離し、渋味や臭気成分を完全に除去す
るようにしたことを特徴とするステビア乾葉からの甘味
成分抽出・精製法である。
更に詳細に本発明について説明する。
本発明は先ずステビア乾葉の7乃至14倍聞の水で50
℃乃至70℃にて3乃至6時間攪拌または循環させなが
ら茶褐色の抽出液を抽出する。この抽出液には、総ステ
ビオサイド(以下、ステビオサイドとレバウディオサイ
ドグループの総量を総ステビオナイドという。)として
0.7乃至0.8%含まれ、固形分は2乃至3%である
から総ステビオサイドの3乃至4倍量に相当する不純物
が混入している事になる。
このまま不純物の吸着や沈澱操作を行なったのでは、多
量の吸着剤や凝集剤が必要となるので、変質しないよう
にpH調節をして減圧下で60℃にて7乃至8倍の濃度
まで濃縮する。この濃縮抽出液の0.5乃至2重量%に
相当する塩化カルシウムを添加し不純物の大部分をフロ
ック状の沈澱として、引き続いて固形分の15乃至20
%に相当するアルミニウム・マグネシウム複合酸化物系
吸着剤(以下、MgO系吸着剤という。)を40乃至5
5℃に液温を保ちつつ強く攪拌しながら添加して、フロ
ック状の沈澱のみならず溶解しているCa++や3i“
1などの金属イオンを吸着させて1乃至2時間静置の上
、精密濾過して濾液を得る。
更に、MgO系吸着剤に一部吸着されている総ステビオ
サイドを回収する為、60℃乃至80℃の温水で吸着剤
を洗浄して再び精密濾過して得た洗浄液と濾液を合して
、不純物を除去した濃縮抽出液とする。
この溶液は、固形分含有率%と総ステビオサイド含有率
%との比が、処理前の3乃至4:1から1.5:1とな
り、大幅に不純物の除去が行われた事が明らかである。
当該溶液はpH9乃至10で時間の経過と共に徐々にス
テビオサイドの分解が進むので、速やかに中和して次工
程以後の精製を行なう。
本発明者らは三菱化成株式会社製の多孔性樹脂(製品名
HP−20)を用いて総ステビオサイドを選択的に吸着
させる工程を採用したが、このままではpHが高すぎて
樹脂による吸着力が低下するのみならず、微小な沈澱が
発生する恐れがある。
そこで、2乃至3%の塩酸にて一旦pHを4.5とし酸
性域において蛋白質等の沈澱を析出させると共に、Mg
 (OH)2等の微小な結晶の発生を防いだ後、3乃至
5%の苛性ソーダでpH6乃至7に中和する。
以下、スチレン・ジビニルベンゼン重合体の多孔性樹脂
に選択的に総ステビオサイドを吸着させてメタノール或
いはエタノールによって溶離させ、続いて強酸性カチオ
ン交換樹脂にて主として脱塩を行ない、更に弱塩基性ア
ニオン交換樹脂にて脱色する。
この溶出液を再び減圧濃縮した後、限外濾過膜処理して
最後まで随伴してきた葉緑素の分解物等の着色物質を除
去して、噴霧乾燥により総ステビオサイドの白色粉末を
生産する。
(発明の効果) 本発明は上述のようであるから、ステビオナイドの抽出
・精製工程で混入した不純物が完全に分離・除去され、
その結果渋味や臭気のない甘味成分を得ることができる
のである。
(実施例) 以下、本発明の実施について説明する。
ステビア乾葉I Kgを充分にほぐした上で、10名の
温水を加えてゆっくり攪拌しながら60℃を保ちつつ3
時間抽出した。抽出残渣から充分に水切りした後、再度
同量の温水にて60℃で1時間抽出し、遠心分離機によ
り完全に抽出液と残渣を分離し、第1回目の抽出液と合
した。抽出残渣を乾燥して、ステビア乾葉と同一の水分
である9%として比較すると、重量の減少は45乃至5
o%に相当し、ステビア乾葉の総ステビオサイド含有率
が12%であったので、他の水溶性成分が不純物として
抽出液に混入していることが明らかである。
この抽出液を分析してみると、pH15,8乃至6.2
と弱酸性を示し、固形分2.8乃至3.2%、総ステビ
オナイド0.7乃至0.8%と総ステビオサイドの3乃
至4倍に相当する不純物が抽出されて混入していること
が判明した。
この抽出液に固形分の5%に相当する塩化カルシウムを
添加して不純物の沈澱を発生させると共に、pHを5.
3乃至5.5に調整して変質を防止した。
上記の抽出液を200メツシユのステンレス・ネットを
通過させてフロック状の沈澱やステビア乾葉の砕片等を
除去した後、減圧下、品温を60℃に保ちつつ7乃至8
倍の濃度まで濃縮した。
この濃縮抽出液はpH5乃至5.5、固形分15乃至1
8%、総ステビオサイド6.5乃至7%であるから、未
だ総ステビオサイドの2倍もの不純物を含んでい・るの
で、再び固形分の5%相当鳳の塩化カルシウムを前もっ
て溶解しておき、これを抽出液に攪拌しつつ添加しフロ
ック状の沈澱を発生させた後30分間静置した。
引き続いて、濃縮抽出液の固形分の20%に相当するM
gO系吸着剤を、粉末のまま抽出液を激しく攪拌しなが
ら、また液温を50℃以上に保ちつつ添加して、塩化カ
ルシウムの添加で生じたフロック状の沈澱のみならず、
未だ溶解または混濁している着色物質・渋味成分・臭気
成分・油滴物質やCa+ + 、 3 i +十など、
後のイオン交換樹脂工程で阻害因子となる金属イオンを
吸着させた。
当該溶液を保温しつつ2時間静置した模、吸引瓶にセッ
トしたブフナー漏斗に定性濾紙を用いて吸着剤及びこれ
に吸着された不純物と抽出濾液とを分離した。濾過残漬
にはステビオサイドが一部吸着されているので、80℃
の熱水でこれを洗浄して洗浄液と抽出濾液とを合した。
この溶液はpH9,5乃至10を示すので、2%塩酸に
より一旦pH4,5とし析出する沈澱を濾紙によって分
離した後、3%苛性ソーダにて中和しpl」7とする。
以上の処理によって抽出濃縮液は透明な茶褐色の溶液と
なるが、未だ総ステビオサイドと同量以上の不純物を含
んでいるので、更にイオン交換樹脂による精製工程を用
いたが、その組合せは次の通りである。
(1)多孔性樹脂による選択的吸着とメタノールによる
溶離工程 三菱化成株式会社製 製品名 HP−20゜HP−21
等 オルガノ株式会社製 製品名 アンバーライトXAD−
2,XAD−4等 (2強酸性カチオン交換樹脂による脱金属イオン工程 三菱化成株式会社製 製品名 5K−IB等 オルガノ株式会社製 製品名 アンバーライトIR−1
208等 (3)弱塩基性アニオン交換樹脂による着色物質除去工
程 三菱化成株式会社製 製品名 WA−30等 オルガノ株式会社製 製品名 アンバーライトIRA−
93等 本発明者らはそれぞれの樹脂の性能検査の上で、HP−
20を2000d!、5K−IBを300d。
WA−30を600dそれぞれアクリル製の樹脂筒に充
填して使用した。
これまでの工程で出来る限り不純物を除去した濃縮抽出
液3℃が得られたが、この溶液の総ステビオサイドは3
.5%、固形分は8%であった。
先ず、当該溶液を5V−1,5でHP−20を通過させ
総ステビオナイドを選択的に樹脂に吸着させ、純水で良
く洗浄した後、80%メタノール2℃にて総ステビオサ
イドを溶離させ中間液とした。
この中間液は4.5℃となったが、メタノールを45%
含むので、そのまま5K−1Bのカラムを通過させ、引
き続いてWA −30の樹脂筒を通過させて大部分の総
ステビオサイドを回収したが、一部首色物質と共に吸着
された総ステビオサイドを80%メタノールを1を流す
事により完全に溶離さゼた。
イオン交換樹脂工程からの回収液と溶離液を合わせると
7℃となり、その総ステビオサイド含有率は1.5%に
すぎないので、再び減圧濃縮してメタノールを回収する
と共に、固形分10%、総ステビオサイド9%の溶液1
170dを得た。
従って、ステビア乾葉に1Kgには総ステビオサイドと
して120gが含まれており、当該溶液には105gが
回収されているので、抽出・精製の歩留まりは87.5
%であった。
当該溶液はかずかに黄色味を帯びた清澄液であるが、更
に完全に精製するため、分子ff13000の超微細孔
をもつ限外濾過膜にて処理して透明液を得た。この透明
液は味覚テストによっても、砂糖に近い味質を持ち渋味
、苦味、臭気等のこれまでステビオサイドの欠点とされ
てきた部分が完全に除かれているので、特別にレバウデ
ィオサイドの割合を増加させる必要はない。
この透明液を更に減圧濃縮して総ステビオサイl560
%の濃縮液を生産したり、これに4乃至5倍量の95%
メタノールを加えて10℃以下に冷却・静置すると結晶
が得られるので、これを真空乾燥して95%純度のステ
ビオサイド製品となる。
この透明液をそのまま噴霧乾燥すると85%純度のステ
ビオサイド製品となり、市場の要求によってはデキスト
リン等を添加して噴霧乾燥して50乃至55%純度のス
テビオサイド製品が生産できる。
昭和61年1月20日 外2名

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ステビア・レバウディアナ・ベルトーニの乾葉から熱水
    抽出した甘味成分と同時に抽出された不純物を塩化カル
    シウムによりフロック状沈澱とし、引き続いてアルミニ
    ウム・マグネシウム複合酸化物系吸着剤により吸着分離
    し、渋味や臭気成分を完全に除去するようにしたことを
    特徴とするステビア乾葉からの甘味成分抽出・精製法
JP61008020A 1986-01-20 1986-01-20 ステビア乾葉からの甘味成分抽出・精製法 Pending JPS62166861A (ja)

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