JPS61204334A - 耐リジング性と化成処理性に優れる加工用薄鋼板の製造方法 - Google Patents
耐リジング性と化成処理性に優れる加工用薄鋼板の製造方法Info
- Publication number
- JPS61204334A JPS61204334A JP4398585A JP4398585A JPS61204334A JP S61204334 A JPS61204334 A JP S61204334A JP 4398585 A JP4398585 A JP 4398585A JP 4398585 A JP4398585 A JP 4398585A JP S61204334 A JPS61204334 A JP S61204334A
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- Japan
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- rolling
- steel
- chemical conversion
- conversion treatment
- steel sheet
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- Heat Treatment Of Steel (AREA)
- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
耐リジング性と化成処理性と加工性に優れる薄鋼板の製
造に関しこの明細書で述べるところは、圧延条件の規制
により冷間圧延工程を含まない省工程が可能となること
の実験的知見に基づく開発研究の発展的成果に関連して
いる。
造に関しこの明細書で述べるところは、圧延条件の規制
により冷間圧延工程を含まない省工程が可能となること
の実験的知見に基づく開発研究の発展的成果に関連して
いる。
建材、自動車車体材、缶材ないしは各種表面処理原板な
どの用途に使用される板厚およそ2mm以下の薄鋼板で
は、その機械的特性として良好な曲げ加工性、張り出し
成形性、および絞り加工性を得るために、高い延性と高
いランクフォード値(r値)が要求される。さらにこれ
ら材料は最終加工製品の最外側に使用されることが主な
ので、加工後の表面状況がとくに重要になってきている
。
どの用途に使用される板厚およそ2mm以下の薄鋼板で
は、その機械的特性として良好な曲げ加工性、張り出し
成形性、および絞り加工性を得るために、高い延性と高
いランクフォード値(r値)が要求される。さらにこれ
ら材料は最終加工製品の最外側に使用されることが主な
ので、加工後の表面状況がとくに重要になってきている
。
また自動車用鋼板には塗装前処理、すなわち化成処理が
必要である。そのため鋼板の特性として化成処理性が要
素になってくる。この化成処理性が良好でないと、その
後の焼付塗装もうまくいかないからである。
必要である。そのため鋼板の特性として化成処理性が要
素になってくる。この化成処理性が良好でないと、その
後の焼付塗装もうまくいかないからである。
これら加工用薄鋼板の一般的な製造手順は以下のとおり
である。
である。
まず鋼素材としてはおもに、低炭素鋼を用い、連続鋳造
法もしくは造塊−分塊圧延法により約20011II1
1板厚の鋼片となしそれを熱間圧延工程により板厚がお
よそ3IIImの熱延鋼帯とし、ひき続き酸洗後冷間圧
延にて所定板厚の銅帯とし、その後箱焼鈍法又は連続焼
鈍法により再結晶処理を行って最終製品とする。
法もしくは造塊−分塊圧延法により約20011II1
1板厚の鋼片となしそれを熱間圧延工程により板厚がお
よそ3IIImの熱延鋼帯とし、ひき続き酸洗後冷間圧
延にて所定板厚の銅帯とし、その後箱焼鈍法又は連続焼
鈍法により再結晶処理を行って最終製品とする。
この慣行は、工程が長いことに最大の欠点があり、製品
にするまでに要するエネルギー、要員、時間がぼう大で
あるのみならずこれら長い工程中に、製品の品質とくに
表面特性上程々の問題を生じさせる不利も加わる。
にするまでに要するエネルギー、要員、時間がぼう大で
あるのみならずこれら長い工程中に、製品の品質とくに
表面特性上程々の問題を生じさせる不利も加わる。
上記のように、加工用薄鋼板の製造手順には、冷間圧延
工程(圧延温度300℃未満)を含むことが必須であっ
た。
工程(圧延温度300℃未満)を含むことが必須であっ
た。
この冷間圧延工程は単に所望の滅厚を意図するだけに止
まらず、冷間加工によって導入される塑性ひずみを利用
することにより最終焼鈍工程において、深絞り性に有利
な(111)方位の結晶粒の成長を促進させるのに役立
つ。
まらず、冷間加工によって導入される塑性ひずみを利用
することにより最終焼鈍工程において、深絞り性に有利
な(111)方位の結晶粒の成長を促進させるのに役立
つ。
ところが、冷間での加工は熱間での加工に比べて銅帯の
変形抵抗が著しく高いために圧延に要するエネルギーも
真人なほか、圧延ロールの摩耗がひどく、加えてスリッ
プなどの圧延トラブルも生じ易い。
変形抵抗が著しく高いために圧延に要するエネルギーも
真人なほか、圧延ロールの摩耗がひどく、加えてスリッ
プなどの圧延トラブルも生じ易い。
これに対し、300℃以上800℃以下の比較的高温域
(いわゆる温間域)にて、圧延できしかも特に良好な加
工性が得られれば、上記問題点は一掃でき、製造上のメ
リットは大きいといえよう。
(いわゆる温間域)にて、圧延できしかも特に良好な加
工性が得られれば、上記問題点は一掃でき、製造上のメ
リットは大きいといえよう。
ところが温間圧延による製造には大きな問題がある。そ
れはりジングである。リジングとは製品の加工時に生じ
る表面の凹凸の欠陥であって、加工製品の最外側に使用
されることが主であるこの種の鋼板には致命的な欠陥で
ある。
れはりジングである。リジングとは製品の加工時に生じ
る表面の凹凸の欠陥であって、加工製品の最外側に使用
されることが主であるこの種の鋼板には致命的な欠陥で
ある。
リジングは金属学的には加ニー再結晶過程を経ても容易
には分割されない結晶方位粒群(例えば(100)方位
粒群)が圧延方向に伸ばされたまま残留することに起因
するものであり、一般に温間圧延のようにフェライト(
α)域の比較的高温で加工された状況で生じやすくとく
に温間域での圧下率が高い場合(すなわち薄鋼板の製造
のような場合)には顕著である。
には分割されない結晶方位粒群(例えば(100)方位
粒群)が圧延方向に伸ばされたまま残留することに起因
するものであり、一般に温間圧延のようにフェライト(
α)域の比較的高温で加工された状況で生じやすくとく
に温間域での圧下率が高い場合(すなわち薄鋼板の製造
のような場合)には顕著である。
また最近はこれら加工用鋼板が、加工製品の複雑化、高
級化に伴い、厳しい加工を受けることが多くなり、優れ
た耐リジング性が要求される。
級化に伴い、厳しい加工を受けることが多くなり、優れ
た耐リジング性が要求される。
ところで近年鉄鋼材料の製造工程は著しく変化し、加工
用薄鋼板の場合も例外ではない。
用薄鋼板の場合も例外ではない。
すなわち溶鋼を造塊−分塊圧延にて250nun板厚程
度の鋼片とし後加熱炉にて加熱均熱処理し、粗熱延工程
により約30mm板厚のシートバーとし、さらに仕上熱
延工程により所定板厚の熱延鋼帯としていた在来の慣例
に対し、近年まず連続鋳造プロセスの導入によって分塊
圧延工程が省略可能となり、また材質向上と省エネルギ
ーを目的として鋼片の加熱温度は従来の1200℃近傍
から1100℃近傍もしくはそれ以下への低下傾向にあ
る。
度の鋼片とし後加熱炉にて加熱均熱処理し、粗熱延工程
により約30mm板厚のシートバーとし、さらに仕上熱
延工程により所定板厚の熱延鋼帯としていた在来の慣例
に対し、近年まず連続鋳造プロセスの導入によって分塊
圧延工程が省略可能となり、また材質向上と省エネルギ
ーを目的として鋼片の加熱温度は従来の1200℃近傍
から1100℃近傍もしくはそれ以下への低下傾向にあ
る。
一方溶鋼から直ちに板厚50mm以下の調帯を溶製する
ことにより熱間圧延の加熱処理と粗圧延工程を省略でき
る新しいプロセスも実用化しつつある。
ことにより熱間圧延の加熱処理と粗圧延工程を省略でき
る新しいプロセスも実用化しつつある。
しかしながら、これら新製造工程はいずれも溶鋼から凝
固してできる組織(鋳造組織)を破壊するという点では
不利である。とくに凝固時に形成された(100 )
<u v w>を主方位とする強い鋳造集合組織を破
壊することはきわめて困難である。
固してできる組織(鋳造組織)を破壊するという点では
不利である。とくに凝固時に形成された(100 )
<u v w>を主方位とする強い鋳造集合組織を破
壊することはきわめて困難である。
その結果として最終薄鋼板にはりジングが起こりやすく
なり、とくに温間圧延法はそれを助長する。
なり、とくに温間圧延法はそれを助長する。
(従来の技術)
温間圧延による深絞り用鋼板の製造方法はいくつか開示
され、たとえば特公昭47−30809号、特開昭49
−86214号、特開昭59−93835号、特開昭5
9−133325号、特開昭59−135425号、特
開昭59−185729号、そして特開昭59−226
149号各公報な8がその例である。いずれも温間域の
圧延後ただちに再結晶処理することを特徴とし、冷間圧
延工程が省略可能な革新的技術である。
され、たとえば特公昭47−30809号、特開昭49
−86214号、特開昭59−93835号、特開昭5
9−133325号、特開昭59−135425号、特
開昭59−185729号、そして特開昭59−226
149号各公報な8がその例である。いずれも温間域の
圧延後ただちに再結晶処理することを特徴とし、冷間圧
延工程が省略可能な革新的技術である。
しかしながら、これら公知技術は前述の耐リジング性を
向上させることについては何らの考慮も払われてなく、
この点一般的に薄鋼板の耐リジング性に関しては温間圧
延の方が冷間圧延を加える場合よりも不利である。
向上させることについては何らの考慮も払われてなく、
この点一般的に薄鋼板の耐リジング性に関しては温間圧
延の方が冷間圧延を加える場合よりも不利である。
(発明が解決しようとする問題点)
冷間圧延工程を含まない省工程によって、耐リジング性
と化成処理性と加工性に優れる”81M板の製造方法を
与えることがこの発明の目的である。
と化成処理性と加工性に優れる”81M板の製造方法を
与えることがこの発明の目的である。
(問題点を解決するための手段)
この発明は、低炭素鋼を所定板厚に温間圧延する工程に
おいて、少なくとも1パスを、800〜300℃の温度
範囲、ひずみ速度3oos−’以上で圧延し、かつ40
0℃以下に巻取り、ひき続き再結晶焼鈍することを特徴
とする耐リジング性と化成処理性に優れる加工用薄鋼板
の製造方法である。
おいて、少なくとも1パスを、800〜300℃の温度
範囲、ひずみ速度3oos−’以上で圧延し、かつ40
0℃以下に巻取り、ひき続き再結晶焼鈍することを特徴
とする耐リジング性と化成処理性に優れる加工用薄鋼板
の製造方法である。
この発明の基礎となった研究結果からまず説明する。
供試材は表1に示す2種類の低炭素アルミキルド鋼の熱
延鋼板である。供試材は(A) 、 (B)とも600
℃に加熱−均熱し1パス、30%圧下率で圧延した。
延鋼板である。供試材は(A) 、 (B)とも600
℃に加熱−均熱し1パス、30%圧下率で圧延した。
このときのひずみ速度(■)と焼鈍後(均熱温度800
℃)のr値およびリジング指数との関係を第1図に示す
。
℃)のr値およびリジング指数との関係を第1図に示す
。
r値および耐リジング性はひずみ速度に強く依存し、6
00℃の圧延温度にて3003−’以上の高ひずみ速度
とすることにより、r値および耐リジング性は著しく向
上した。
00℃の圧延温度にて3003−’以上の高ひずみ速度
とすることにより、r値および耐リジング性は著しく向
上した。
” (wt%)
次に表2で示した組成の鋼を連続鋳造−粗熱延により2
5龍板厚のシートバーとし、6列よりなる仕上圧延機の
6スタンド目で高ひずみ速度(573s−’)圧延を行
った。仕上温度は652℃、板厚は1.2鶴である。
5龍板厚のシートバーとし、6列よりなる仕上圧延機の
6スタンド目で高ひずみ速度(573s−’)圧延を行
った。仕上温度は652℃、板厚は1.2鶴である。
この銅帯を種々の巻取温度で巻取り、焼鈍後の化成処理
性を調べた。
性を調べた。
巻取温度と化成処理性の関係を第2図に示す。
巻取温度が400℃以下では化成処理性が著しく向上し
た。
た。
なお、化成処理性は鋼板を脱脂、水洗、りん酸塩処理を
施し、以下に述べるピンホールテストを。
施し、以下に述べるピンホールテストを。
行った時のピンホール面積率で評価した。
なお、りん酸処理は日本パーカライジング■製BT31
12を用い、55℃で全酸度14.3、遊離酸度0.5
に調整し、スプレーで120秒間吹付けた。
12を用い、55℃で全酸度14.3、遊離酸度0.5
に調整し、スプレーで120秒間吹付けた。
すなわちピンホールテストは、試験面に鉄イオンと反応
して発色する試薬を浸したろ紙を密着させて、鋼板表面
に残留するりん酸結晶未付着部分を検知し、それを画像
解析してピンホール面積率として数値化した。化成処理
性の評価基準は、ピンホール面積率が0.5%以下がL
o、5〜2%が2.2〜9%が3.9〜15%以上が5
として求めた。1と2は実用上問題のないピンホール面
積率を示す。
して発色する試薬を浸したろ紙を密着させて、鋼板表面
に残留するりん酸結晶未付着部分を検知し、それを画像
解析してピンホール面積率として数値化した。化成処理
性の評価基準は、ピンホール面積率が0.5%以下がL
o、5〜2%が2.2〜9%が3.9〜15%以上が5
として求めた。1と2は実用上問題のないピンホール面
積率を示す。
発明者らはこれらの基礎的データに基づき研究を重ねた
結果、以下のように製造条件を規制することにより、加
工性と耐リジング性と化成処理性に優れる薄鋼板が製造
できることを確認した。
結果、以下のように製造条件を規制することにより、加
工性と耐リジング性と化成処理性に優れる薄鋼板が製造
できることを確認した。
(1)鋼組成
高ひずみ速度温間圧延の効果は本質的には鋼組成に依存
しない。ただし、一定レベル以上の加工性を確保するた
めには侵入型固溶元素のC,Nはそれぞれ0.10%、
0.01%以下であることが好ましい。また鋼中Oを^
lの添加により低減することは材質とくに延性の向上に
有利である。
しない。ただし、一定レベル以上の加工性を確保するた
めには侵入型固溶元素のC,Nはそれぞれ0.10%、
0.01%以下であることが好ましい。また鋼中Oを^
lの添加により低減することは材質とくに延性の向上に
有利である。
さらにより優れた加工性を得るためにC,Nを安定な炭
窒化物として析出固定可能な特殊元素。
窒化物として析出固定可能な特殊元素。
例えばTi、Nb、Zr、 B等の添加も有効である。
また高強度を得るためにP、 St、 Mn等を強度に
応じて添加することもできる。
応じて添加することもできる。
(2)圧延素材の製造法
従来方式、すなわち造塊−分塊圧延もしくは連続鋳造法
により得られた鋼片が当然に適用できる。
により得られた鋼片が当然に適用できる。
鋼片の加熱温度は800〜1250℃が適当であり、省
エネルギーの観点から1100℃未満が好適である。
エネルギーの観点から1100℃未満が好適である。
連続鋳造から鋼片を1、再加熱することなく圧延を開始
するいわゆるCC−DR(連続鋳造−直接圧延)法もも
ちろん適用可能である。
するいわゆるCC−DR(連続鋳造−直接圧延)法もも
ちろん適用可能である。
一方、溶鋼から直接50鶴程度以下の圧延素材を鋳造す
る方法(シートバーキャスター法およびストリップキャ
スター法)も省エネルギー、省工程の観点から経済的効
果が大きいので圧延素材の製造方法としてとくに有利で
ある。
る方法(シートバーキャスター法およびストリップキャ
スター法)も省エネルギー、省工程の観点から経済的効
果が大きいので圧延素材の製造方法としてとくに有利で
ある。
(3)温間圧延
この工程がもっとも重要であり、低炭素鋼を所定板厚に
温間圧延する工程において、少なくとも1パスを、80
0〜300℃の温度範囲ひずみ速度300s−4以上で
圧延し、かつ400℃以下で巻取ことが必須である。
温間圧延する工程において、少なくとも1パスを、80
0〜300℃の温度範囲ひずみ速度300s−4以上で
圧延し、かつ400℃以下で巻取ことが必須である。
圧延温度については、800℃をこえる高温域の圧延で
はひずみ速度の制御によって加工性と耐リジング性を得
るのが困難な一方300℃未満では変形抵抗の著しい増
大をもたらすため冷間圧延法で特有な上述したと同様の
諸問題を伴うので800〜300℃、なかでも700〜
400℃がとくに好適である。
はひずみ速度の制御によって加工性と耐リジング性を得
るのが困難な一方300℃未満では変形抵抗の著しい増
大をもたらすため冷間圧延法で特有な上述したと同様の
諸問題を伴うので800〜300℃、なかでも700〜
400℃がとくに好適である。
ひずみ速度については300s”以上としないと目標材
質が確保できない。
質が確保できない。
このひずみ速度の範囲はとくに500〜2500g−’
が好適である。
が好適である。
圧延バス数、圧下率の配分は上記条件が満たされれば任
意でよい。
意でよい。
圧延機の配列、構造、ロール径や、張力、潤滑の有無な
どは本質的な影響力を持たない。
どは本質的な影響力を持たない。
なおひずみ速度(λ)の計算は次式に従う。
n:ロールの回転数(rpm)
r:圧下率(%) / 100
R:ロール半径(鰭)
Ho :圧延前の板厚
この高ひずみ速度の圧延を経たのちの巻取り温度が化成
処理性を左右すること、そしてこの温度を400℃以上
とすることにより、すぐれた化成処理性が得られること
についてもすでに述べたとおりである。
処理性を左右すること、そしてこの温度を400℃以上
とすることにより、すぐれた化成処理性が得られること
についてもすでに述べたとおりである。
(4)焼鈍
圧延を経た調帯は再結晶焼鈍する必要がある。
焼鈍方法は箱型焼鈍法、連続型焼鈍法のいずれでもよい
が、均質性、生産性の観点から後者が有利である。
が、均質性、生産性の観点から後者が有利である。
加熱温度は再結晶温度から950℃の範囲が適する。
炭素含有量が0.01wt%以上の鋼板については、均
熱後、過時効処理を施すことが材質の向上に有利である
。
熱後、過時効処理を施すことが材質の向上に有利である
。
何れにしても銅帯表面のスケールは圧延温度が従来の熱
間圧延よりはるかに低温域でかつ低温発生で、あるので
薄くかつ除去されやすい。したがって、脱スケールは従
来の酸による除去のほかに、機械的にもしくは焼鈍雰囲
気の制御などでも可能である。
間圧延よりはるかに低温域でかつ低温発生で、あるので
薄くかつ除去されやすい。したがって、脱スケールは従
来の酸による除去のほかに、機械的にもしくは焼鈍雰囲
気の制御などでも可能である。
焼鈍後の鋼帯には形状矯正、表面粗度等の調整のために
10%以下の調質圧延を加えることができる。
10%以下の調質圧延を加えることができる。
上記のようにして得られる鋼板は、加工用表面処理鋼板
の原板として適用できる。表面処理としては亜鉛めっき
(合金系含む)、錫めっき、はうろうなどがある。
の原板として適用できる。表面処理としては亜鉛めっき
(合金系含む)、錫めっき、はうろうなどがある。
(作 用)
この発明に従う高ひずみ速度温間圧延の挙動について、
耐リジング性、加工性をもたらす機構な′らびに高ひず
み速度、圧延を経たあとの巻取り温度を400℃以上と
してすぐれた化成処理性が得られる挙動の原因について
は必ずしも明確でないが、何れも圧延材の集合組織およ
び加工歪の変化と密接な関係をもつと考えられる。
耐リジング性、加工性をもたらす機構な′らびに高ひず
み速度、圧延を経たあとの巻取り温度を400℃以上と
してすぐれた化成処理性が得られる挙動の原因について
は必ずしも明確でないが、何れも圧延材の集合組織およ
び加工歪の変化と密接な関係をもつと考えられる。
(実施例)
表3に示す化学組成の鋼片を転炉一連続鋳造法及び転炉
−シ−ドパ−キャリター法により製造した。転炉一連続
鋳造法では1100〜950℃に加熱均熱後粗圧延によ
り20〜3011板厚のシートバーとした。
−シ−ドパ−キャリター法により製造した。転炉一連続
鋳造法では1100〜950℃に加熱均熱後粗圧延によ
り20〜3011板厚のシートバーとした。
表3
(wt%)
これらシートバーを連続的に6列からなる仕上圧延機を
用いて0.2〜0.8酊板厚の薄鋼帯とし、このとき最
後列の圧延機を用いて高ひずみ速度圧延を行った。圧延
条件および連続焼鈍(均熱湯度750〜810℃)後の
材料特性を表4に示す。鋼(D)については、連続焼鈍
条件として、均熱後400℃で2分間の過時効処理を施
した。
用いて0.2〜0.8酊板厚の薄鋼帯とし、このとき最
後列の圧延機を用いて高ひずみ速度圧延を行った。圧延
条件および連続焼鈍(均熱湯度750〜810℃)後の
材料特性を表4に示す。鋼(D)については、連続焼鈍
条件として、均熱後400℃で2分間の過時効処理を施
した。
引張特性はJIS S号試験片として求めた。
リジング性は圧延方向から切り出したJIS S号試験
片を用い15%の引張子ひずみを付加し、表面凹凸を目
視法にて1 (良)〜5(劣)の評価をした。この評価
は、在来の低炭素冷延鋼板の製造法によるとき、リジン
グが事実1現れなかったので評価基準が確立していない
。従って、本発明では従来ステンレス鋼についての目視
法による指数評価基準をそのまま準用した。
片を用い15%の引張子ひずみを付加し、表面凹凸を目
視法にて1 (良)〜5(劣)の評価をした。この評価
は、在来の低炭素冷延鋼板の製造法によるとき、リジン
グが事実1現れなかったので評価基準が確立していない
。従って、本発明では従来ステンレス鋼についての目視
法による指数評価基準をそのまま準用した。
評価1.2は実用上問題のないリジング性を示す。
(発明の効果)
この発明によれば高ひずみ速度温間圧延にて高い延性と
r値を示すとともに優れた化成処理性と゛耐リジング性
をもつ薄iI板が得られ、従来の冷延工程を省略できる
ばかりでなく、圧延素材についてもシートバーキャスタ
ー法、ストリップキャスター法などの活用に適合するな
ど、加工用薄鋼板の製造工程のの簡略化が実現できる。
r値を示すとともに優れた化成処理性と゛耐リジング性
をもつ薄iI板が得られ、従来の冷延工程を省略できる
ばかりでなく、圧延素材についてもシートバーキャスタ
ー法、ストリップキャスター法などの活用に適合するな
ど、加工用薄鋼板の製造工程のの簡略化が実現できる。
第1図はr値、リジング性に及ぼす圧延ひずみ速度の影
響を示すグラフである。 第2図は化成処理性に及ぼす巻取温度の影響を示すグラ
フである。
響を示すグラフである。 第2図は化成処理性に及ぼす巻取温度の影響を示すグラ
フである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、低炭素鋼を所定板厚に温間圧延する工程において、 少なくとも1パスを、800〜300℃の温度範囲、ひ
ずみ速度(■)300s^−^1以上で圧延し、かつ4
00℃以下で巻取り、ひき続き再結晶焼鈍すること を特徴とする、耐リジング性と化成処理性に優れる加工
用薄鋼板の製造方法。
Priority Applications (10)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4398585A JPS61204334A (ja) | 1985-03-06 | 1985-03-06 | 耐リジング性と化成処理性に優れる加工用薄鋼板の製造方法 |
DE8686301469T DE3672853D1 (de) | 1985-03-06 | 1986-02-28 | Herstellung von verformbaren duennen stahlblechen mit ausgezeichneter widerstandsfaehigkeit gegen rillenbildung. |
EP86301469A EP0194118B1 (en) | 1985-03-06 | 1986-02-28 | Production of formable thin steel sheet excellent in ridging resistance |
US06/835,053 US4676844A (en) | 1985-03-06 | 1986-02-28 | Production of formable thin steel sheet excellent in ridging resistance |
AT86301469T ATE54949T1 (de) | 1985-03-06 | 1986-02-28 | Herstellung von verformbaren duennen stahlblechen mit ausgezeichneter widerstandsfaehigkeit gegen rillenbildung. |
CA000503242A CA1249958A (en) | 1985-03-06 | 1986-03-04 | Production of formable thin steel sheet excellent in ridging resistance |
AU54386/86A AU564448B2 (en) | 1985-03-06 | 1986-03-04 | Producing thin steel sheet |
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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-
1985
- 1985-03-06 JP JP4398585A patent/JPS61204334A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
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