JPS5829196B2 - タ−ビン翼の防食片接合方法 - Google Patents
タ−ビン翼の防食片接合方法Info
- Publication number
- JPS5829196B2 JPS5829196B2 JP52124442A JP12444277A JPS5829196B2 JP S5829196 B2 JPS5829196 B2 JP S5829196B2 JP 52124442 A JP52124442 A JP 52124442A JP 12444277 A JP12444277 A JP 12444277A JP S5829196 B2 JPS5829196 B2 JP S5829196B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- corrosion
- joining
- metal
- blade
- welding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
- Welding Or Cutting Using Electron Beams (AREA)
- Laser Beam Processing (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は蒸気タービン翼の水滴衝撃作用による腐食を防
ぐ防食片の接合方法に関する。
ぐ防食片の接合方法に関する。
タービン翼の翼前縁の腐食が、翼前縁に衝突する蒸気中
の水滴によってひき起こされることは周知の問題で、該
翼部に防食片を各種の先行技術で取付けることが提案さ
れてきている。
の水滴によってひき起こされることは周知の問題で、該
翼部に防食片を各種の先行技術で取付けることが提案さ
れてきている。
その方法は日本特許第608055号及び同第6392
12号でも示されている。
12号でも示されている。
これらの方法では、翼、中間媒体金属及び防食片の3者
を電子ビーム溶接によって一体形成することを提案して
いる。
を電子ビーム溶接によって一体形成することを提案して
いる。
第1図は一体化されたタービン翼を示す。
通常知られているように、タービン翼部1には高い強度
と適度の延性を有する公称12φのクロムを含むマルテ
ンサイト系ステンレス鋼であり、防食片2は翼部の熱膨
張係数より大きいコバルトをベースとしたクロム−タン
グステン合金のステライトであり、中間媒体金属3には
ニッケルをベースとしたクロム−鉄合金のインコネルが
用いられている。
と適度の延性を有する公称12φのクロムを含むマルテ
ンサイト系ステンレス鋼であり、防食片2は翼部の熱膨
張係数より大きいコバルトをベースとしたクロム−タン
グステン合金のステライトであり、中間媒体金属3には
ニッケルをベースとしたクロム−鉄合金のインコネルが
用いられている。
これら3者を電子ビーム溶接等で一体化すると、翼材の
溶接熱影響部は著るしく硬化して延性が低下するため、
溶接後調質熱処理を行なう必要がある。
溶接熱影響部は著るしく硬化して延性が低下するため、
溶接後調質熱処理を行なう必要がある。
しかしながら3種類の異なった金属が一体となっている
溶接部には、それぞれの熱膨張係数の差によって熱処理
にともなう引張残留応力が発生し、応力腐食割れを誘発
させる原因となっている。
溶接部には、それぞれの熱膨張係数の差によって熱処理
にともなう引張残留応力が発生し、応力腐食割れを誘発
させる原因となっている。
本発明の目的は上述の相反する矛盾すなわち、翼部の溶
接熱影響部の調質熱処理と熱処理残留応力の発生を解決
する接合方法を提供することにある。
接熱影響部の調質熱処理と熱処理残留応力の発生を解決
する接合方法を提供することにある。
本発明は中間媒体金属に用いられるインコネルの熱膨張
係数が翼材のそれに比較的近いことに着目し、翼材表面
に中間媒体金属を肉盛溶接等によって接合し、その状態
で調質熱処理を行なって翼材の熱影響部を消失させ、次
いで中間媒体金属と防食片とを電子ビームやレーザビー
ム等のエネルギー密度の高い(熱集中性の良い)溶接熱
源を用いて接合させるようにしたものである。
係数が翼材のそれに比較的近いことに着目し、翼材表面
に中間媒体金属を肉盛溶接等によって接合し、その状態
で調質熱処理を行なって翼材の熱影響部を消失させ、次
いで中間媒体金属と防食片とを電子ビームやレーザビー
ム等のエネルギー密度の高い(熱集中性の良い)溶接熱
源を用いて接合させるようにしたものである。
以下本発明に係る実施例を図を参照して説明する。
第2図は本発明の構成例を示す。図に卦いて粗加工され
た翼部1に通常のアーク溶接例えば溶加材を用いろTI
G溶接で肉盛溶接される。
た翼部1に通常のアーク溶接例えば溶加材を用いろTI
G溶接で肉盛溶接される。
この溶加材は中間媒体金属となるもので、上述のインコ
ネル系が用いられる。
ネル系が用いられる。
この溶接で翼材には熱影響部5が形成され、その部分の
最高硬さはビッカース硬さで500以上にも達する(調
質材の硬さは平均250)。
最高硬さはビッカース硬さで500以上にも達する(調
質材の硬さは平均250)。
次にこの異常硬化部を除去するため調質熱処理が行なわ
れる。
れる。
−例として、620℃で3時間加熱後徐冷すれと熱影響
部の硬さは約270となり、翼材のベースに近い値とな
る。
部の硬さは約270となり、翼材のベースに近い値とな
る。
次いで仕上げ加工を行ない、防食片3と合わせて電子ビ
ームまたはレーザビーム6で溶接される。
ームまたはレーザビーム6で溶接される。
この溶接ではエネルギ集中性の良い熱源を用いているた
め、翼材1では熱影響が及ばない。
め、翼材1では熱影響が及ばない。
上述の実施例では中間媒体金属を肉盛溶接によって形成
させたが、実用上の制約が若干多くなるが、拡散接合や
爆発圧接などによって中間媒体金属を翼材に直接接合さ
せることが可能であることは容易に理解できる。
させたが、実用上の制約が若干多くなるが、拡散接合や
爆発圧接などによって中間媒体金属を翼材に直接接合さ
せることが可能であることは容易に理解できる。
さらに中間媒体金属と翼材との間に第3の金属を挿入あ
るいは予備肉盛をして、両者間の物性値の差をより緩利
させることも可能である。
るいは予備肉盛をして、両者間の物性値の差をより緩利
させることも可能である。
本発明によれば、翼材の溶接熱影響部を完全に消失でき
、しかも熱処理にともなう残留応力が発生しないことか
ら、信頼性の高い接合部が得られるすぐれた効果が発揮
された。
、しかも熱処理にともなう残留応力が発生しないことか
ら、信頼性の高い接合部が得られるすぐれた効果が発揮
された。
第1図は防食片が接合されているタービン翼の構成を示
す見取図aと翼部の断面図す釦よび、第2図は不発明の
翼部の製造工程を示す工程図である。 1・・・翼部、2・・・防食片、3・・・中間媒体金属
、4・・・溶接金属、5・・・翼材の熱影響部、6・・
・高エネルギー熱源。
す見取図aと翼部の断面図す釦よび、第2図は不発明の
翼部の製造工程を示す工程図である。 1・・・翼部、2・・・防食片、3・・・中間媒体金属
、4・・・溶接金属、5・・・翼材の熱影響部、6・・
・高エネルギー熱源。
Claims (1)
- 1 作動蒸気中の水滴によって侵蝕されるタービン翼部
に、中間媒体金属を介して前記翼部材の熱膨張係数より
大きい耐侵蝕性材料を接合する方法において、前記中間
媒体金属をタービン翼部に予め接合し調質熱処理を施こ
した後、高エネルギー密度熱源による溶接法によって前
記耐侵蝕性材料を前記中間媒体金属に接合することを特
徴とするタービン翼の防食片接合方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52124442A JPS5829196B2 (ja) | 1977-10-19 | 1977-10-19 | タ−ビン翼の防食片接合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52124442A JPS5829196B2 (ja) | 1977-10-19 | 1977-10-19 | タ−ビン翼の防食片接合方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5458642A JPS5458642A (en) | 1979-05-11 |
JPS5829196B2 true JPS5829196B2 (ja) | 1983-06-21 |
Family
ID=14885596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52124442A Expired JPS5829196B2 (ja) | 1977-10-19 | 1977-10-19 | タ−ビン翼の防食片接合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5829196B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3614237A1 (de) * | 1986-04-26 | 1987-10-29 | Balcke Duerr Ag | Verfahren zum befestigen von rohren zwischen rohrplatten |
EP2725235A1 (de) * | 2012-10-24 | 2014-04-30 | Siemens Aktiengesellschaft | Unterschiedlich raue Schaufel und zugehörige Herstellungsverfahren |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52122237A (en) * | 1976-04-07 | 1977-10-14 | Japan Steel Works Ltd | Method of welding internal fitting components to pressure tank having stainless steel overrlayers |
-
1977
- 1977-10-19 JP JP52124442A patent/JPS5829196B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52122237A (en) * | 1976-04-07 | 1977-10-14 | Japan Steel Works Ltd | Method of welding internal fitting components to pressure tank having stainless steel overrlayers |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5458642A (en) | 1979-05-11 |
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