JPH1158792A - インクジェット式記録装置およびこれに用いるインクカートリッジ - Google Patents

インクジェット式記録装置およびこれに用いるインクカートリッジ

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JPH1158792A
JPH1158792A JP22515797A JP22515797A JPH1158792A JP H1158792 A JPH1158792 A JP H1158792A JP 22515797 A JP22515797 A JP 22515797A JP 22515797 A JP22515797 A JP 22515797A JP H1158792 A JPH1158792 A JP H1158792A
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JP
Japan
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ink
cartridge
inks
cartridges
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Prior art date
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JP22515797A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Hayakawa
均 早川
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多色のインクを用いるインクジェット式記録
装置に用いられる各インクカートリッジの使用可能寿命
を平均化することで、印刷品質の劣化を防止し得るよう
にすること。 【解決手段】 2種のインクを独立して包含するインク
カートリッジは、ノーマルシアン(NC)とライトシア
ン(LC)を包含する2色インクカートリッジCと、ノ
ーマルマゼンタ(NM)とライトマゼンタ(LM)を包
含する2色インクカートリッジMより構成され、これに
加えブラック(B)とイエロー(Y)の各単色インクカ
ートリッジにより構成される。例えば2色インクカート
リッジの合計インク量と、単色インクカートリッジのイ
ンク量とがほぼ等しい程度に調整することで、各カート
リッジにおける使用期間を平均化させることが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録用紙の幅方向
に移動する複数のインクジェット式記録ヘッドを有し、
印刷データに基づいて複数色のインクを記録用紙に吐出
してカラー画像を印刷するインクジェット式記録装置
と、このインクジェット式記録装置の記録ヘッドに対し
てインクを供給するためのインクカートリッジに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータの発達によりグ
ラフィック処理が比較的簡単に実行できるようになった
ため、ディスプレイに表示されるカラー画像のハードコ
ピーを高品質で出力できる記録装置が求められている。
【0003】このような要求に応えるためにインクジェ
ット記録ヘッドを搭載した記録装置が提供されている。
このインクジェット式記録装置は、印刷時の騒音が比較
的小さく、しかも小さなドットを高い密度で形成できる
ため、カラー印刷を含めた多くの印刷に使用されてい
る。このような記録装置は、インクジェットヘッド内の
圧力発生室で加圧したインクを記録紙に対面するノズル
からインク滴として記録用紙に吐出させてドットを形成
するようにされている。
【0004】そして、昨今においては、カラー印刷時の
印字品質、特に色の解像度を向上させるために、少なく
ともノーマルマゼンタ、ライトマゼンタ、ノーマルシア
ン、ライトシアン、イエロー、およびブラックの6色の
インクを使用するインクジェット式記録装置が提案され
ている。
【0005】このような多色のインクを用いるものにあ
っては、少なくとも6色分のインクカートリッジを必要
とするために、インクタンクをキャリッジに搭載する形
式の記録装置ではキャリッジの総重量やサイズが大きく
なるという問題がある。またキャリッジ駆動モータに出
力の大きなものが必要となるばかりでなく、キャリッジ
リターンの際のキャリッジの反動が大きくなるなどの技
術的課題が発生する。
【0006】そこで、例えば業務用に用いられるこの種
の記録装置においては、インクカートリッジを記録装置
本体に配置されたホルダー内に収納し、インク供給チュ
ーブを介して記録ヘッドにインクを供給する方式が採用
されている。
【0007】この場合、6色分のインクカートリッジを
記録装置全体のサイズや重量バランスをとりつつ収容す
るために、それぞれ記録装置の両側に分散して配置する
ように構成されている。
【0008】そして、前記したような記録装置に用いら
れるインクカートリッジにおいては、カートリッジの外
形を構成する箱型のケースと、このケース内にインクを
封入した可撓性のインク袋が収納された構成とされてい
る。また、それぞれのインク袋内には、前記した6色の
インクがそれぞれにほぼ同量封入されている。
【0009】図8は、その様子を模式的に示したもので
あり、それぞれ同形状に形成された筐体内にはノーマル
マゼンタ、ライトマゼンタ、ノーマルシアン、ライトシ
アン、イエロー、およびブラックの6色のインクが封入
されたインク袋が収納されている。図8においてはこの
ように構成された各インクカートリッジをそれぞれN
M,LM,NC,LC,Y,およびBの各符号をもって
示している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
6色のインクカートリッジを用いる記録装置において
は、それぞれのインクカートリッジを収容するための個
別のホルダを用意する必要があり、したがって記録装置
全体のサイズが増大し、必然的に記録装置のコストアッ
プは免れないものとなる。
【0011】また、同系色(ノーマルマゼンタとライト
マゼンタ、ノーマルシアンとライトシアン)の印字に際
しては、コントラストに応じて互いの混合比を変えて使
用するために、単色のみを包含したインクカートリッジ
に比較してそれぞれのインクの消費量は少ない。このた
めに、同系色のカートリッジにおける残留インクの経時
劣化が発生し、印字品質を極端に低下させたり、場合に
よっては記録ヘッドに対して傷害を与えて印字不可能に
なる等の問題が発生し得る。
【0012】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、前記したような多色のインクを用いる
インクジェット式記録装置において、装置全体のサイズ
およびコストを低減させることができると共に、インク
の残量管理が適切になし得る経済的な運用を図ることが
可能なインクカートリッジを提供することを目的とする
ものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ためになされた本発明にかかるインクジェット式記録装
置およびこれに用いるインクカートリッジは、少なくと
も2種以上のインクを独立して包含するインクカートリ
ッジと、単色のみで構成されたインクを包含するインク
カートリッジより成り、前記2種以上のインクを独立し
て包含するインクカートリッジのそれぞれのインク容量
が、単色のみで構成されたインクを包含するインクカー
トリッジのインク容量と異なるように構成される。
【0014】この場合、2種以上のインクを独立して包
含するインクカートリッジのそれぞれのインク容量は、
単色のみで構成されたインクを包含するインクカートリ
ッジのインク容量に対してそれぞれ小容量になされる。
【0015】さらに、2種以上のインクを独立して包含
するインクカートリッジには、使い勝手上それぞれ同系
色のインクが収納されるのが望ましい。
【0016】そして、好ましくはそれぞれ同系色のイン
クが収納されたインクカートリッジにおいては、ノーマ
ルインクとライトインクとが独立して1つのカートリッ
ジ内に包含され、ソフト上で構成された色解像度を再現
するための混合比により前記ノーマルインクの容量に対
してライトインクの容量が大容量であることが望まし
い。
【0017】また、2種以上のインクを独立して包含す
るインクカートリッジは、シアン系インクを収納したカ
ートリッジと、マゼンタ系インクを収納したカートリッ
ジであり、また、単色のみで構成されたインクを包含す
るインクカートリッジはブラック系インクを収納したカ
ートリッジと、イエロー系インクを収納したカートリッ
ジッジであることが望ましい。
【0018】そして、前記カートリッジ内に収納される
それぞれのインクは可撓性材料により形成された袋体に
収納され、その一部にインク取り出し口が形成された構
成とされる。
【0019】以上のようになされたインクジェット式記
録装置およびこれに用いるインクカートリッジによる
と、2種以上のインクを独立して包含するインクカート
リッジのそれぞれのインク容量が、単色のみで構成され
たインクを包含するインクカートリッジのインク容量と
異なるようになされる。
【0020】すなわちシアン系のノーマルインクとライ
トインクを収納したカートリッジのそれぞれのインク袋
に封入された各インク量、およびマゼンタ系のノーマル
インクとライトインクを収納したカートリッジのそれぞ
れのインク袋に封入された各インク量が、ブラック系イ
ンクを収納したカートリッジと、イエロー系インクを収
納したカートリッジのそれぞれのインク袋に封入された
インク量に対して小容量になされる。
【0021】したがって、インクジェット式記録装置の
通常の使用状態においては、それぞれのカートリッジに
おける使用期間を平均化させることが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるインクジェ
ット式記録装置およびこれに用いるインクカートリッジ
について、図に示す実施の形態に基づいて説明する。
【0023】図1は本発明にかかるインクジェット式記
録装置10の構成を示したものである。キャリッジ11
は、一対のガイド部材12に案内されてプラテン13に
対して平行に移動できるように構成されている。そして
キャリッジ11はフレーム14に取り付けられた一対の
プーリ15,16間にかけ渡されたタイミングベルト1
7の一部に結合されている。その一方のプーリ15はモ
ータ18により回転駆動されるようになされており、モ
ータ18の往復回転によりキャリッジ11は左右方向に
反復駆動されるようになされている。
【0024】前記キャリッジ11の記録用紙(図示せ
ず)に対向する面には、第1の記録ヘッド19と第2の
記録ヘッド20とがキャリッジ11の移動方向に並べて
搭載され、また上面にはダンパー機能を備えたサブタン
クユニット21,22が載置されている。
【0025】前記フレーム14の両側には、各インクカ
ートリッジを収容する後述するカートリッジホルダCH
が配置され、各ホルダCHに収容されたインクカートリ
ッジICから、インク供給チューブ23a,23b,2
3c,23d,23e,23fをそれぞれ介して、サブ
タンクユニット21および22に対してインクが供給さ
れるように構成されている。
【0026】記録ヘッド19,20の移動経路の非印字
領域には、記録ヘッド19,20のノズルプレートを封
止するキャッピング装置24が設けられている。
【0027】図2は、カートリッジホルダCHの一部の
構成およびこれに装填されるインクカートリッジICを
示したものである。なおこのホルダの例は、後述する単
色のみで構成されたインクを包含するインクカートリッ
ジが装填されるものである。
【0028】それぞれL字状に形成され、上下方向に互
いに平行状態に配置された一対のフレーム41,41に
は、その入口部の対向する位置に、カートリッジの誤挿
入防止面41a,41aが形成されている。また上部の
フレーム41には、縮頸部を介してコ字状のロック部を
形成したロックアーム41bが一体に形成されている。
【0029】そして、一方が回転軸(鎖線42aで示
す)に軸支されたシャッタ42に形成された舌片42b
がロックアーム41bのコ字状のロック部に係合されて
閉塞状態に保持されるように構成されている。また後述
するインクカートリッジICの矢印D方向への挿入時に
おいては、カートリッジICに形成された機能リブによ
りロックアーム41bが矢印E方向に押し上げられてロ
ック解除され、同時にシャッタ42はカートリッジIC
により押し込まれ、前記回転軸42aに配置されたねじ
りバネ(図示せず)の付勢力に抗してシャッタ42が解
放されるように構成されている。
【0030】また上方のフレーム41に臨むように板バ
ネ43が配置されており、カートリッジICの装着状態
において、この板バネ43がカートリッジICに配置さ
れた機能リブに係合してクリック機能を構成するように
されている。
【0031】また、図示せぬ側板には、インクエンド検
出器44が配置されており、後述するインクカートリッ
ジICに収納されているインクが所定以下となったこと
が検出できるように成されている。
【0032】さらに図示せぬ端板には、位置決め軸45
およびガイド軸46がホルダ内に突出するように配置さ
れており、前記位置決め軸45とガイド軸46のほぼ中
間点には、断面中空状になされたインク供給針47がホ
ルダ内に突出するように配置されている。
【0033】前記のように構成されたカートリッジホル
ダCHに対してインクカートリッジICが矢印D方向か
ら装填される。図2に示したインクカートリッジICは
単色のみで構成されたインクを包含するものであり、こ
のインクカートリッジICは図3においても分解図で示
したとおり、一面が解放されたケース本体51と、この
ケース本体51の解放部を覆う蓋体52より構成されて
おり、全体が箱型になされている。
【0034】蓋体52には図3に示すように一対のL字
状突起52aが形成されており、このL字状突起52a
がケース本体51に形成された一対の穴部51aに係合
し、また蓋体52に形成された一対の爪部52bがケー
ス本体51の内側面に形成された一対の凹部51bに係
合することで、ケース本体51に対して蓋体52が着脱
可能に取り付けられるように構成されている。
【0035】そして、その内部には可撓性材料により形
成されるとともに内部にインクが封入された袋体53が
収納されており、この袋体53の一部に形成されたイン
ク取出し口54には、ガス透過防止用の例えばアルミラ
ミネートフィルムよりなるシール板が貼着固定されてい
る。
【0036】前記インク取出し口54には、インク取出
し口54の外径よりも一段小径の環状の溝部55が形成
されており、この環状の溝部55はケース本体51に円
弧状に形成された係合リブ51cに嵌まり込むことで、
カートリッジICに対して位置決めされている。
【0037】またインクが封入された前記袋体53の下
面、すなわち袋体53のケース本体51側の面は、粘着
物質(図示せず)により袋体53がケース本体51に対
して接着固定されており、また袋体53の上面には両面
テープ(図示せず)により平板状の検出板56が接着固
定されている。この検出板56の一部には、検出板の板
面に対して直交する方向に突出された検出突起57が一
体に形成されており、この突起57の先端は袋体56内
のインク量の低下と共に、ケース本体51に穿設された
検出窓51dの方向へ移動できるように構成されてい
る。
【0038】以上のように構成されたインクカートリッ
ジICのインク取出し口54側の上下端部には図2に示
すように一対の機能リブ51eが突設されており、ホル
ダCHへの装填時において、機能リブ51eは前記ロッ
クアーム41bの解除と共に、前記板バネ43に当接し
てクリック機能を果たすように作用する。そして、カー
トリッジICをホルダCHに装填しようとする状態で、
ホルダCH側の前記位置決め軸45およびガイド軸46
が、それぞれカートリッジICに形成された位置決め穴
51fとガイド穴51gに嵌まり込む。
【0039】これと同時に、ホルダCH側の前記インク
供給針47がインク取出し口54に貼着されたシール板
を貫通し、これによりインクは記録装置側に導出できる
ようにされる。
【0040】このようにしてインクカートリッジICの
インクが消費されると、カートリッジIC内に装着され
た前記検出板56の突起57がインクエンド検出器44
側に進出し、インクが所定の残量となった状態でインク
エンド検出器44を作動させる。これにより記録装置側
の例えば表示パネルに設けられた表示ランプを点灯させ
るなどしてインクエンドの状態であることを表示させ
る。
【0041】図4は、2種のインクを独立して収納した
インクカートリッジICの例を分解図によって示したも
のである。なおこの図4に示したインクカートリッジに
おいては、図3に示した単色のみで構成されたインクを
包含するインクカートリッジと基本的な構造は同一であ
り、したがって相当する部分には同一符号、または同一
符号にさらに大文字のアルファベットを付加した符号を
記載しており、以下は主に図3に対する相異点について
説明する。
【0042】図4に示すインクカートリッジICにおい
ては、ケース本体51内に中蓋58が配置されるように
構成されている。そして、中蓋58とケース本体51と
の間の空間部にインクが封入された袋体53Aが収納さ
れ、その袋体53Aの上面に両面テープ59Aによって
検出板56Aが貼着固定されている。
【0043】また、前記中蓋58と蓋体52との間の空
間部にインクが封入された他の袋体53Bが収納され、
その袋体53Bの上面に両面テープ59Bによって検出
板56Bが貼着固定されている。この検出板56Bに形
成された突起57Bの長さは前記一方の検出板56Aに
形成された突起57Aの長さに対してより長く形成され
ており、中蓋58に形成された窓孔58aを通して、ケ
ース本体側51に穿設された検出窓51dの方向へ臨む
ように構成されている。
【0044】なお、図4に示すような2種のインクを独
立して収納したインクカートリッジICが装填されるホ
ルダにおいては、図2に示すようなインクエンド検出器
44をそれぞれ独立して配置するか、または、それぞれ
の検出板56A,56Bに形成された突起57A,57
Bが互いに接触する幅広の板体(図示せず)をインクエ
ンド検出器44に配置し、いずれかのインクが所定の残
量となった状態で1つのインクエンド検出器44を作動
させるように構成してもよい。
【0045】ここで、図3に示したような単色のみで構
成されたインクを包含するインクカートリッジと、図4
に示したような2種のインクを独立して包含するインク
カートリッジとが図1における記録装置10の左右両端
部に配置されたカートリッジホルダCHに装填される。
【0046】この場合、例えば図1に示す記録装置10
における左端部におけるカートリッジホルダCHには、
例えばブラックの単色インクカートリッジBと、例えば
ノーマルシアンとライトシアンを包含する2色インクカ
ートリッジCが装填される。
【0047】また、図1に示す記録装置10における右
端部におけるカートリッジホルダCHには、例えばイエ
ローの単色インクカートリッジYと、例えばノーマルマ
ゼンタとライトマゼンタを包含する2色インクカートリ
ッジMが装填される。
【0048】図5は、前記したそれぞれのインクカート
リッジ内に収納された袋体に対するインクの封入状況を
模式的に示したものである。
【0049】すなわち、図5に示すように2種のインク
を独立して包含するインクカートリッジのそれぞれのイ
ンク容量と、単色のみで構成されたインクを包含するイ
ンクカートリッジのインク容量とは異なるように構成さ
れている。
【0050】具体的には、2種のインクを独立して包含
するインクカートリッジC,Mのそれぞれのインク容量
(ノーマルシアン=NCとライトシアン=LC、および
ノーマルマゼンタ=NMとライトマゼンタ=LM)は、
単色のみで構成されたインクを包含するインクカートリ
ッジのインク容量(ブラック=B、イエロー=Y)に対
してそれぞれ小容量になされている。
【0051】そして、前記2種のインクを独立して包含
するインクカートリッジC,Mには、それぞれ同系色の
インクが収納されており、例えばこれにはノーマルシア
ンとライトシアンとの組み合わせ、またはノーマルマゼ
ンタとライトマゼンタとの組み合わせにより構成されて
いる。
【0052】一般に、前記した6色を用いるインクジェ
ット式記録装置においては、前記したとおりノーマルと
ライトの2種のインクは互いにコントラストに応じて混
合比を変えて使用するため、ノーマルとライトの2種の
インクそれぞれの使用量は、単色(ブラックまたはイエ
ロー)の各インクの使用量に対して平均的に少なくな
る。したがって前者のノーマルとライトのインクを封入
したカートリッジは、他の単色インクのカートリッジに
対して常に長期間使用されない傾向となる。このため
に、記録装置の使用頻度が少ない場合においてはノーマ
ルとライトの2種のインクの経時劣化が問題となり、印
字品質を極端に低下させたり、場合によっては記録ヘッ
ドに対して傷害を与えて印字を不可能とする等の問題が
発生する。
【0053】しかしながら、前記したようにインクの封
入割合を変えることで、各カートリッジにおける使用期
間を平均化することが可能であり、したがって特にノー
マルとライトのインクを封入したカートリッジのみが長
期間使用されない傾向を是正することができる。
【0054】また、ノーマルとライトのインクを1つの
カートリッジに封入することで、図5に示すように4個
のカートリッジにより6色を供給することができ、記録
装置に配置するカートリッジホルダもそれに応じた個数
で足りることとなり、記録装置の簡素化およびコストダ
ウンを図ることができる。
【0055】さらにノーマルとライトの同系色のインク
を1つのカートリッジに納めることにより、製造時およ
びエンドユーザの購入時においても、その商品の識別お
よび管理を容易にすることができる。
【0056】次に、図6は特にノーマルとライトのイン
クを封入したカートリッジのインクの封入状況を模式的
に示したものである。この場合、図6に示すように、ノ
ーマルインクの容量に対してライトインクの容量が大容
量になされている。
【0057】一般に、6色を用いるインクジェット式記
録装置においては、同系色におけるノーマルとライトの
2種のインクの使用量は色再現性の構成上、ノーマル系
に比較してライト系が多くなる。したがって前記した構
成とすることにより、インクエンド時の2色のインクの
残留量の差を少なくさせることが可能となる。したがっ
て、経済的であるだけでなく、廃棄されたカートリッジ
の処理過程において発生する公害問題を少なくさせるこ
とに寄与できる。
【0058】次に、図7は他の実施の形態を示したもの
であり、図5および図6と同様にインクの封入状況を模
式的に示したものである。
【0059】この図7に示す例においては、単色のみで
構成されたインクとしてブラックインクBが1つのカー
トリッジに封入され、またイエローY、シアンC、およ
びマゼンタMの各インクが1つのカートリッジに封入さ
れた形態を示している。
【0060】そして、イエロー、シアン、およびマゼン
タの各インクの容量はほぼ同一になされ、これら各色の
インク容量に対して、前記ブラックインクの容量が大容
量になる組み合わせとされている。
【0061】このように構成することで、単色のブラッ
クのカートリッジと、3色のカートリッジとの平均的な
使用状態におけるインクカートリッジの寿命をほぼ同一
にすることができる。
【0062】
【発明の効果】以上の説明で明らかなとおり、本発明に
かかるインクジェット式記録装置およびこれに用いるイ
ンクカートリッジにおいては、少なくとも2種以上のイ
ンクを独立して包含するインクカートリッジと、単色の
みで構成されたインクを包含するインクカートリッジよ
り構成し、2種以上のインクを独立して包含するインク
カートリッジのそれぞれのインク容量が、単色のみで構
成されたインクを包含するインクカートリッジのインク
容量と異なるように構成したので、各カートリッジにお
ける使用期間を平均化させることが可能となる。
【0063】したがって特定のインクが封入されたカー
トリッジのみが長期間交換せずに使用される確立を少な
くすることができ、インクの経時劣化に伴う印刷品質の
低下を防止することができ、またインクヘッドなどに傷
害を与えるなどの問題の発生を防ぐことができる。
【0064】そして、例えば6色のインクを用いる記録
装置にもかかわらず、カートリッジの個数を低減させる
ことが可能であり、記録装置自体の構成も簡素化でき、
その製造コストを低減させることができる。
【0065】また例えば、2種以上のインクを独立して
包含するインクカートリッジのそれぞれのインク容量
を、単色のみで構成されたインクを包含するインクカー
トリッジのインク容量に対してそれぞれ小容量とし、し
かも2種以上のインクを独立して包含するインクカート
リッジには、それぞれ同系色のインクを収納するように
構成することで、インクカートリッジの製造時およびエ
ンドユーザの購入時に際してもその商品の管理および識
別を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるインクジェット式記録装置の構
成を示した上面図である。
【図2】図1に示す記録装置に配置されるカートリッジ
ホルダおよびインクカートリッジの例を示した斜視図で
ある。
【図3】図2に示す単色タイプのインクカートリッジの
分解斜視図である。
【図4】2色タイプのインクカートリッジの例を示した
分解斜視図である。
【図5】単色タイプおよび2色タイプのインクカートリ
ッジにおけるインクの封入割合の例を示した模式図であ
る。
【図6】図5に示す2色タイプのインクカートリッジに
おけるインクの封入割合の例を示した模式図である。
【図7】単色タイプおよび3色タイプのインクカートリ
ッジにおけるインクの封入割合の例を示した模式図であ
る。
【図8】従来の6色を用いるインクカートリッジにおけ
るインクの封入割合を示した模式図である。
【符号の説明】
10 記録装置 11 キャリッジ 13 プラテン 17 タイミングベルト 18 モータ 19 第1記録ヘッド 20 第2記録ヘッド 24 キャッピング装置 CH カートリッジホルダ IC インクカートリッジ 41 フレーム 41b ロックアーム 42 シャッタ 44 インクエンド検出器 47 インク供給針 51 ケース本体 51d 検出窓 52 蓋体 53 袋体 53A 袋体 53B 袋体 54 インク取出し口 54A インク取出し口 54B インク取出し口 56 検出板 56A 検出板 56B 検出板 57 検出突起 57A 検出突起 57B 検出突起 59 中蓋

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリッジに搭載されて、記録用紙の幅
    方向に往復駆動される記録ヘッドと、前記記録ヘッドに
    インクを供給するインクカートリッジを収容するカート
    リッジホルダを備えたインクジェット式記録装置であっ
    て、 前記インクカートリッジが、少なくとも2種以上のイン
    クを独立して包含するインクカートリッジと、単色のみ
    で構成されたインクを包含するインクカートリッジとが
    前記カートリッジホルダにそれぞれ収容され、前記2種
    以上のインクを独立して包含するインクカートリッジの
    それぞれのインク容量が、単色のみで構成されたインク
    を包含するインクカートリッジのインク容量と異なるよ
    うに構成されていることを特徴とするインクジェット式
    記録装置。
  2. 【請求項2】 前記2種以上のインクを独立して包含す
    るインクカートリッジのそれぞれのインク容量は、単色
    のみで構成されたインクを包含するインクカートリッジ
    のインク容量に対してそれぞれ小容量になされているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のインクジェット式記録
    装置。
  3. 【請求項3】 前記2種以上のインクを独立して包含す
    るインクカートリッジには、それぞれ同系色のインクが
    収納されていることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載のインクジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 それぞれ同系色のインクが収納されたイ
    ンクカートリッジにおいて、ノーマルインクとライトイ
    ンクとが独立して1つのカートリッジ内に包含され、前
    記ノーマルインクの容量に対してライトインクの容量が
    大容量になされていることを特徴とする請求項3に記載
    のインクジェット式記録装置。
  5. 【請求項5】 前記2種以上のインクを独立して包含す
    るインクカートリッジは、シアン系インクを収納したカ
    ートリッジと、マゼンタ系インクを収納したカートリッ
    ジであり、また、単色のみで構成されたインクを包含す
    るインクカートリはブラック系インクを収納したカート
    リッジと、イエロー系インクを収納したカートリッジッ
    ジであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
    れかに記載のインクジェット式記録装置。
  6. 【請求項6】 インクジェット式記録装置に配置された
    カートリッジホルダに対してそれぞれ装着されるインク
    カートリッジであって、 前記インクカートリッジが、少なくとも2種以上のイン
    クを独立して包含するインクカートリッジと、単色のみ
    で構成されたインクを包含するインクカートリッジより
    成り、前記2種以上のインクを独立して包含するインク
    カートリッジのそれぞれのインク容量が、単色のみで構
    成されたインクを包含するインクカートリッジのインク
    容量と異なるように構成されていることを特徴とするイ
    ンクカートリッジ。
  7. 【請求項7】 前記2種以上のインクを独立して包含す
    るインクカートリッジのそれぞれのインク容量は、単色
    のみで構成されたインクを包含するインクカートリッジ
    のインク容量に対してそれぞれ小容量になされているこ
    とを特徴とする請求項6に記載のインクカートリッジ。
  8. 【請求項8】 前記2種以上のインクを独立して包含す
    るインクカートリッジには、それぞれ同系色のインクが
    収納されていることを特徴とする請求項6または請求項
    7に記載のインクカートリッジ。
  9. 【請求項9】 それぞれ同系色のインクが収納されたイ
    ンクカートリッジにおいて、ノーマルインクとライトイ
    ンクとが独立して1つのカートリッジ内に包含され、前
    記ノーマルインクの容量に対してライトインクの容量が
    大容量になされていることを特徴とする請求項8に記載
    のインクカートリッジ。
  10. 【請求項10】 前記2種以上のインクを独立して包含
    するインクカートリッジは、シアン系インクを収納した
    カートリッジと、マゼンタ系インクを収納したカートリ
    ッジであり、また、単色のみで構成されたインクを包含
    するインクカートリッジはブラック系インクを収納した
    カートリッジと、イエロー系インクを収納したカートリ
    ッジッジであることを特徴とする請求項6乃至請求項9
    のいずれかに記載のインクカートリッジ。
  11. 【請求項11】 前記カートリッジ内に収納されるそれ
    ぞれのインクは可撓性材料により形成された袋体に収納
    され、その一部にインク取出し口が形成されていること
    を特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれかに記載の
    インクカートリッジ。
  12. 【請求項12】 キャリッジに搭載されて、記録用紙の
    幅方向に往復駆動される記録ヘッドと、前記記録ヘッド
    にインクを供給するインクカートリッジを収容するカー
    トリッジホルダを備えたインクジェット式記録装置であ
    って、 前記インクカートリッジが、少なくとも2種以上のイン
    クを独立して包含するインクカートリッジが前記カート
    リッジホルダにそれぞれ収納され、前記2種以上のイン
    クを独立して包含するインクカートリッジのそれぞれの
    インク容量が異なることを特徴とするインクジェット式
    記録装置。
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