JPH11286812A - 滑止め手袋及びその製造方法 - Google Patents
滑止め手袋及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH11286812A JPH11286812A JP9448698A JP9448698A JPH11286812A JP H11286812 A JPH11286812 A JP H11286812A JP 9448698 A JP9448698 A JP 9448698A JP 9448698 A JP9448698 A JP 9448698A JP H11286812 A JPH11286812 A JP H11286812A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- foam
- gloves
- glove
- coating
- nonslip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Gloves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】繊維からなる手袋本体に滑止め被膜を付着して
ある滑止め手袋において、滑止め被膜の素材に発泡体を
用い、発泡体が備える柔軟性を生かしつつ、強度と使用
感と外観に優れた滑止め手袋及びその製造方法を提供す
ることである。 【解決手段】 本発明の滑止め手袋は、繊維からなる手
袋本体1の少なくとも片面の全面または一部に、押し潰
された形態の発泡体被膜2を付着してあることを特徴と
する。また、本発明の滑止め手袋の製造方法は、繊維か
らなる手袋本体の少なくとも片面の全面または一部に、
発泡体の原料液を付着し、該手袋本体を加熱処理して発
泡体被膜を形成した後に、手袋本体をプレスすることに
よって、発泡体被膜を押し潰して肉厚を薄くしてあるこ
とを特徴とする。
ある滑止め手袋において、滑止め被膜の素材に発泡体を
用い、発泡体が備える柔軟性を生かしつつ、強度と使用
感と外観に優れた滑止め手袋及びその製造方法を提供す
ることである。 【解決手段】 本発明の滑止め手袋は、繊維からなる手
袋本体1の少なくとも片面の全面または一部に、押し潰
された形態の発泡体被膜2を付着してあることを特徴と
する。また、本発明の滑止め手袋の製造方法は、繊維か
らなる手袋本体の少なくとも片面の全面または一部に、
発泡体の原料液を付着し、該手袋本体を加熱処理して発
泡体被膜を形成した後に、手袋本体をプレスすることに
よって、発泡体被膜を押し潰して肉厚を薄くしてあるこ
とを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は繊維からなる手袋本
体の少なくとも片面の全面または一部に、滑止め被膜を
付着してある滑止め手袋及びその製造方法に関する。
体の少なくとも片面の全面または一部に、滑止め被膜を
付着してある滑止め手袋及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上記した種類の従来の滑止め手袋として
は、手袋本体の表裏両面に、様々な種類のラテックスの
成形被膜を付着し、さらに、成形被膜自体に目で識別で
きる程度の大きさの凹凸模様を施して滑止め機能を向上
してある構造が一般的に知られている。ところが、従来
使用していた種類のラテックスの成形被膜は硬いので、
指の動きが阻害されることは勿論、物を掴む感触や、指
先の感覚に違和感を感じるという欠点があった。また、
凹凸模様を施すことによって、前記した使用感が一層悪
化するだけでなく、外観も悪くなるものであった。
は、手袋本体の表裏両面に、様々な種類のラテックスの
成形被膜を付着し、さらに、成形被膜自体に目で識別で
きる程度の大きさの凹凸模様を施して滑止め機能を向上
してある構造が一般的に知られている。ところが、従来
使用していた種類のラテックスの成形被膜は硬いので、
指の動きが阻害されることは勿論、物を掴む感触や、指
先の感覚に違和感を感じるという欠点があった。また、
凹凸模様を施すことによって、前記した使用感が一層悪
化するだけでなく、外観も悪くなるものであった。
【0003】そこで、本発明者は、ラテックスの中でも
柔軟な素材を使用し、さらに、特殊な加工を施すことに
よって、上記問題を解決できるのではないかと考え、そ
の素材として発泡体に着目した。ところが、ラテックス
を発泡体に単に置換した被膜を設けた手袋の場合、確か
に指の動きは阻害されないが、発泡体被膜の肉厚が総じ
て厚くなりがちな為、物を掴む感触や指先の感覚に違和
感を感じることに変わりはなく、しかも、発泡体被膜の
強度が弱くてひび割れを生じ、製品として満足のいくレ
ベルからはほど遠いものであった。
柔軟な素材を使用し、さらに、特殊な加工を施すことに
よって、上記問題を解決できるのではないかと考え、そ
の素材として発泡体に着目した。ところが、ラテックス
を発泡体に単に置換した被膜を設けた手袋の場合、確か
に指の動きは阻害されないが、発泡体被膜の肉厚が総じ
て厚くなりがちな為、物を掴む感触や指先の感覚に違和
感を感じることに変わりはなく、しかも、発泡体被膜の
強度が弱くてひび割れを生じ、製品として満足のいくレ
ベルからはほど遠いものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
みて成されたものであり、その目的とするところは、発
泡体が備える柔軟性を生かし、強度と使用感と外観に優
れた滑止め手袋及びその製造方法を提供することであ
る。
みて成されたものであり、その目的とするところは、発
泡体が備える柔軟性を生かし、強度と使用感と外観に優
れた滑止め手袋及びその製造方法を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の滑止め手袋は、繊維からなる手袋本体の少なくとも
片面の全面または一部に、押し潰された形態の発泡体被
膜を付着してあることを特徴とする。
載の滑止め手袋は、繊維からなる手袋本体の少なくとも
片面の全面または一部に、押し潰された形態の発泡体被
膜を付着してあることを特徴とする。
【0006】発泡体被膜は使用しても、ひび割れしない
程度に押し潰された形態のものである。発泡体被膜を付
着する箇所は、特に限定されるものではなく、手袋本体
の表裏両面の全面であっても良いし、片面全面であって
も良いし、さらには、指の腹部分や、手の平部分のみに
設けても良い。また、該被膜は、付着する箇所の全面を
覆う一枚の薄肉板形態に限らず、被膜を横縞状に並列し
て隣合う被膜の間から手袋本体の繊維が露出する形態
や、散在する凸部状の形態であっても良い。さらに、被
膜の厚みは均一にする必然性は無く、目で識別できる程
度の大きさの凸凹模様の入った形態にして、滑止め機能
を一層向上させても良い。
程度に押し潰された形態のものである。発泡体被膜を付
着する箇所は、特に限定されるものではなく、手袋本体
の表裏両面の全面であっても良いし、片面全面であって
も良いし、さらには、指の腹部分や、手の平部分のみに
設けても良い。また、該被膜は、付着する箇所の全面を
覆う一枚の薄肉板形態に限らず、被膜を横縞状に並列し
て隣合う被膜の間から手袋本体の繊維が露出する形態
や、散在する凸部状の形態であっても良い。さらに、被
膜の厚みは均一にする必然性は無く、目で識別できる程
度の大きさの凸凹模様の入った形態にして、滑止め機能
を一層向上させても良い。
【0007】請求項2記載の滑止め手袋の製造方法は、
繊維からなる手袋本体の少なくとも片面の全面または一
部に、発泡体の原料液を付着し、該手袋本体を加熱処理
して発泡体被膜を形成した後に、手袋本体をプレスする
ことによって、発泡体被膜を押し潰して肉厚を薄くして
あることを特徴とする。
繊維からなる手袋本体の少なくとも片面の全面または一
部に、発泡体の原料液を付着し、該手袋本体を加熱処理
して発泡体被膜を形成した後に、手袋本体をプレスする
ことによって、発泡体被膜を押し潰して肉厚を薄くして
あることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の滑止め手袋は、以下の手
順に沿って作成する。まず、SBR、NBR、NR、I
R、アクリル等のラテックスを単体、又はブレンドして
通常の配合剤を加え、ゾル又はペースト状の粘度となっ
た発泡体の原料液を作る。次に、繊維からなる手袋本体
の表裏両面のうち、手首部分を除いた箇所に、原料液を
浸漬加工や、ハケ塗りで付着する。その後、加熱処理を
行って、架橋、硬化させて発泡体被膜を成形する。最後
に、板状又はロール状のプレス装置に、発泡体被膜を付
着してなる手袋本体を通過させ、プレスすることによっ
て発泡体被膜を押し潰して薄くする。また、発泡体被膜
の表面に、文字や記号、模様等を表示する場合には、プ
レス板又はローラに文字や記号、模様等を表した凹凸部
を設け、且つ、このプレス工程に発泡体を軟らかくする
程度の熱を加えておけば、プレスすることによって精密
な表示ができ、さらに、加熱による補助的な効果とし
て、発泡体被膜と手袋本体の繊維との密着具合を高める
ことができる。なお、この表示では従来のラテックス被
膜では実現できなかった細やかな文字や記号を鮮明に表
すことができる。ところで配合剤の構成要素は、加硫
剤、加硫助剤、加硫促進剤、充填(増量)剤、老化防止
剤、安定剤、発泡助剤、増粘剤、着色剤、抗菌剤などで
ある。
順に沿って作成する。まず、SBR、NBR、NR、I
R、アクリル等のラテックスを単体、又はブレンドして
通常の配合剤を加え、ゾル又はペースト状の粘度となっ
た発泡体の原料液を作る。次に、繊維からなる手袋本体
の表裏両面のうち、手首部分を除いた箇所に、原料液を
浸漬加工や、ハケ塗りで付着する。その後、加熱処理を
行って、架橋、硬化させて発泡体被膜を成形する。最後
に、板状又はロール状のプレス装置に、発泡体被膜を付
着してなる手袋本体を通過させ、プレスすることによっ
て発泡体被膜を押し潰して薄くする。また、発泡体被膜
の表面に、文字や記号、模様等を表示する場合には、プ
レス板又はローラに文字や記号、模様等を表した凹凸部
を設け、且つ、このプレス工程に発泡体を軟らかくする
程度の熱を加えておけば、プレスすることによって精密
な表示ができ、さらに、加熱による補助的な効果とし
て、発泡体被膜と手袋本体の繊維との密着具合を高める
ことができる。なお、この表示では従来のラテックス被
膜では実現できなかった細やかな文字や記号を鮮明に表
すことができる。ところで配合剤の構成要素は、加硫
剤、加硫助剤、加硫促進剤、充填(増量)剤、老化防止
剤、安定剤、発泡助剤、増粘剤、着色剤、抗菌剤などで
ある。
【0009】上記した手順に従って作成された滑止め手
袋は、図1に示すように、手袋本体1の手首以外の部分
に発泡体被膜2が付着しているだけなく、該被膜2の表
面に小さな凹部3が無数に形成されている。なお、発泡
体被膜2は厚みを2〜3mm程度にしておくことが使用
感に優れて望ましい。
袋は、図1に示すように、手袋本体1の手首以外の部分
に発泡体被膜2が付着しているだけなく、該被膜2の表
面に小さな凹部3が無数に形成されている。なお、発泡
体被膜2は厚みを2〜3mm程度にしておくことが使用
感に優れて望ましい。
【0010】
【発明の効果】請求項1記載の発明の滑止め手袋は、発
泡体被膜を押し潰して肉厚を薄くしてあるので、被膜の
強度が飛躍的に向上して使用に耐え得るようになる。ま
た、発泡体被膜を手袋本体の片面や両面の全面に設けた
としても、発泡体被膜の柔軟性と肉厚の薄さとの相乗作
用によって、物を掴む感触や指先の感覚は格段に向上し
て、使用感が手袋本体のみを嵌めて使用する感じに近付
き、従来のラテックス被膜では抓めなかった小さなもの
まで抓めるようになる。さらに、押し潰す前の発泡体被
膜の表面に露出していた凹部が、押し潰されることによ
って小さな凹部となるので、押し潰された発泡体被膜の
表面は平面状でありながら、小さな凹部が無数に形成さ
れた状態となっているので、外観が良く、しかも良好な
使用感を保持しつつ、滑止め機能を十分に発揮する優れ
たものである。
泡体被膜を押し潰して肉厚を薄くしてあるので、被膜の
強度が飛躍的に向上して使用に耐え得るようになる。ま
た、発泡体被膜を手袋本体の片面や両面の全面に設けた
としても、発泡体被膜の柔軟性と肉厚の薄さとの相乗作
用によって、物を掴む感触や指先の感覚は格段に向上し
て、使用感が手袋本体のみを嵌めて使用する感じに近付
き、従来のラテックス被膜では抓めなかった小さなもの
まで抓めるようになる。さらに、押し潰す前の発泡体被
膜の表面に露出していた凹部が、押し潰されることによ
って小さな凹部となるので、押し潰された発泡体被膜の
表面は平面状でありながら、小さな凹部が無数に形成さ
れた状態となっているので、外観が良く、しかも良好な
使用感を保持しつつ、滑止め機能を十分に発揮する優れ
たものである。
【図1】本発明の手袋を示す平面図である。
1 手袋本体 2 発泡体被膜
Claims (2)
- 【請求項1】 繊維からなる手袋本体(1)の少なくと
も片面の全面または一部に、押し潰された形態の発泡体
被膜(2)を付着してあることを特徴とする滑止め手
袋。 - 【請求項2】 繊維からなる手袋本体の少なくとも片面
の全面または一部に、発泡体の原料液を付着し、該手袋
本体を加熱処理して発泡体被膜を形成した後に、手袋本
体をプレスすることによって、発泡体被膜を押し潰して
肉厚を薄くしてあることを特徴とする滑止め手袋の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9448698A JPH11286812A (ja) | 1998-04-07 | 1998-04-07 | 滑止め手袋及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9448698A JPH11286812A (ja) | 1998-04-07 | 1998-04-07 | 滑止め手袋及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11286812A true JPH11286812A (ja) | 1999-10-19 |
Family
ID=14111627
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9448698A Pending JPH11286812A (ja) | 1998-04-07 | 1998-04-07 | 滑止め手袋及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11286812A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008075201A (ja) * | 2006-09-21 | 2008-04-03 | Showa Glove Kk | 滑り止め手袋 |
JP2012101834A (ja) * | 2010-11-11 | 2012-05-31 | Hosokawa Yoko Co Ltd | 袋体、積層体、および袋体の製造方法 |
-
1998
- 1998-04-07 JP JP9448698A patent/JPH11286812A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008075201A (ja) * | 2006-09-21 | 2008-04-03 | Showa Glove Kk | 滑り止め手袋 |
JP2012101834A (ja) * | 2010-11-11 | 2012-05-31 | Hosokawa Yoko Co Ltd | 袋体、積層体、および袋体の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US2465136A (en) | Golfer's glove | |
USD650968S1 (en) | Glove | |
US20050221073A1 (en) | Elastomeric foam article | |
US20080109933A1 (en) | Glove featuring an enhanced texturized inner surface | |
WO2015089863A1 (zh) | 一种无薄膜包覆透气型硅胶胸垫及其制作方法 | |
WO2004066896A1 (en) | Garments with means to hydrate the skin | |
CA1298448C (en) | Scrubber glove | |
JP2000328328A (ja) | 作業用手袋及びその製造方法 | |
JPH11350218A (ja) | 作業用手袋およびその製造方法 | |
JPH11286812A (ja) | 滑止め手袋及びその製造方法 | |
US2231995A (en) | Surface covering | |
CA2929847C (en) | Utility glove | |
US20050001816A1 (en) | Self-adhesive applique for a computer pointing device | |
WO2017188809A1 (en) | Modified ceramic former for manufacturing a nitrile butadiene rubber (nbr) article having improved grip properties | |
JP4242121B2 (ja) | 作業用手袋 | |
CN201541771U (zh) | 一种防滑隔热手套 | |
WO2013080932A1 (ja) | 作業用手袋 | |
JP3045040U (ja) | 内外両面に凹凸模様を有する弾性手袋 | |
JP2001234409A (ja) | 作業用手袋 | |
JP2000064110A (ja) | インナー手袋 | |
JP3026146U (ja) | 作業手袋 | |
JP7490272B1 (ja) | 合成皮革および製造方法 | |
JPH06173103A (ja) | 滑止め手袋 | |
JPH11256411A (ja) | 作業用手袋 | |
JP2001299982A (ja) | スポーツ用手袋 |