JPH11268187A - ガラス積層体及びガラス貼り合わせ用のフッ素樹脂シート - Google Patents
ガラス積層体及びガラス貼り合わせ用のフッ素樹脂シートInfo
- Publication number
- JPH11268187A JPH11268187A JP7936598A JP7936598A JPH11268187A JP H11268187 A JPH11268187 A JP H11268187A JP 7936598 A JP7936598 A JP 7936598A JP 7936598 A JP7936598 A JP 7936598A JP H11268187 A JPH11268187 A JP H11268187A
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- Japan
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- glass
- fluororesin sheet
- sheet
- acrylate
- adhesive
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 防火、防炎性に優れ、強固な接着性を有し、
破片飛散防止効果が極めて優れたガラス積層体及びガラ
ス貼り合わせ用のフッ素樹脂シートを提供する。 【解決手段】 ガラスとフッ素樹脂シートを、ポリメチ
ルメタクリレートの一部を少なくともアミノアルキル
(メタ)アクリレートで置換したアクリル酸エステル共
重合体を介して接着したことを特徴とする。
破片飛散防止効果が極めて優れたガラス積層体及びガラ
ス貼り合わせ用のフッ素樹脂シートを提供する。 【解決手段】 ガラスとフッ素樹脂シートを、ポリメチ
ルメタクリレートの一部を少なくともアミノアルキル
(メタ)アクリレートで置換したアクリル酸エステル共
重合体を介して接着したことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラスとフッ素樹
脂シートとの積層体、およびその積層体を得るためのガ
ラスに接着性を有するフッ素樹脂シートに関する。
脂シートとの積層体、およびその積層体を得るためのガ
ラスに接着性を有するフッ素樹脂シートに関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス板は、透明性、強度を有する材料
であるが耐衝撃性が弱く、それを補う方法として、プラ
スチックシートと貼り合わせた安全ガラスが一般に用い
られている。しかし、一般のプラスチックシートでは、
ガラスが割れたときの破片の飛散を防止する事ができる
が、火災時にはプラスチックシートが燃焼するので、難
燃性を満足させることはできない。そこで、防火、防炎
性を有し、かつ、通常時に割れても破片飛散防止を有す
るガラスとして、ガラス板にフッ素樹脂シートを接着し
た防火安全ガラスが提案されている。
であるが耐衝撃性が弱く、それを補う方法として、プラ
スチックシートと貼り合わせた安全ガラスが一般に用い
られている。しかし、一般のプラスチックシートでは、
ガラスが割れたときの破片の飛散を防止する事ができる
が、火災時にはプラスチックシートが燃焼するので、難
燃性を満足させることはできない。そこで、防火、防炎
性を有し、かつ、通常時に割れても破片飛散防止を有す
るガラスとして、ガラス板にフッ素樹脂シートを接着し
た防火安全ガラスが提案されている。
【0003】しかし、フッ素樹脂シートはガラス等の他
の材料と接着性に乏しいので、強固な接着を達成しよう
とすると、接着剤を用いることが必要となるが、いずれ
にせよ、強固な接着を達成することは困難であった。
の材料と接着性に乏しいので、強固な接着を達成しよう
とすると、接着剤を用いることが必要となるが、いずれ
にせよ、強固な接着を達成することは困難であった。
【0004】従来合わせガラスを製造するための中間膜
として、ポリビニルブチラール、エチレン−酢酸ビニル
共重合体などが用いられているが、これらの材料をフッ
素樹脂シートとガラスとの接着に適用しても強固な接着
を達成することはできない。
として、ポリビニルブチラール、エチレン−酢酸ビニル
共重合体などが用いられているが、これらの材料をフッ
素樹脂シートとガラスとの接着に適用しても強固な接着
を達成することはできない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の問題
点を解決したガラスとフッ素樹脂シートが強固に接着さ
れた新規の積層体及びその様な積層体を得るための新規
の貼り合わせ用フッ素樹脂シートを提供することを目的
するものである。
点を解決したガラスとフッ素樹脂シートが強固に接着さ
れた新規の積層体及びその様な積層体を得るための新規
の貼り合わせ用フッ素樹脂シートを提供することを目的
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的は以下の手段
によって達成される。すなわち、本発明は、ガラスとフ
ッ素樹脂シートをポリメチルメタクリレートの一部を少
なくともアミノアルキル(メタ)アクリレートで置換し
たアクリル酸エステル共重合体を介して接着したことを
特徴とするガラス積層体を提案するものであり、更にフ
ッ素樹脂シートの少なくとも片面に、ポリメチルメタク
リレートの一部を少なくともアミノアルキル(メタ)ア
クリレートで置換したアクリル酸エステル共重合体被膜
を設けたことを特徴とするガラス貼り合わせ用のフッ素
樹脂シートを提案するものである。
によって達成される。すなわち、本発明は、ガラスとフ
ッ素樹脂シートをポリメチルメタクリレートの一部を少
なくともアミノアルキル(メタ)アクリレートで置換し
たアクリル酸エステル共重合体を介して接着したことを
特徴とするガラス積層体を提案するものであり、更にフ
ッ素樹脂シートの少なくとも片面に、ポリメチルメタク
リレートの一部を少なくともアミノアルキル(メタ)ア
クリレートで置換したアクリル酸エステル共重合体被膜
を設けたことを特徴とするガラス貼り合わせ用のフッ素
樹脂シートを提案するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に詳しく説明す
る。
る。
【0008】本発明におけるフッ素樹脂シートは、モノ
マー成分がフッ化ビニル、フッ化ビニリデン、トリフル
オロエチレン、テトラフルオロエチレン、ペンタフルオ
ロプロピレン、ヘキサフルオロプロピレン等の含フッ素
系モノマーの単独重合体または共重合体、あるいは、前
記含フッ素系モノマーに、エチレン、アルキルビニルエ
ーテル等のビニルモノマーなどが併用された共重合体、
あるいはこれらの混合物からなるものである。
マー成分がフッ化ビニル、フッ化ビニリデン、トリフル
オロエチレン、テトラフルオロエチレン、ペンタフルオ
ロプロピレン、ヘキサフルオロプロピレン等の含フッ素
系モノマーの単独重合体または共重合体、あるいは、前
記含フッ素系モノマーに、エチレン、アルキルビニルエ
ーテル等のビニルモノマーなどが併用された共重合体、
あるいはこれらの混合物からなるものである。
【0009】そして、シート状に成形できるもの、すな
わち、熱溶融成形可能なものであれば良く、テトラフル
オロエチレンの単独重合体(PTFE)以外のフッ素樹
脂は特に制限なく使用することができる。
わち、熱溶融成形可能なものであれば良く、テトラフル
オロエチレンの単独重合体(PTFE)以外のフッ素樹
脂は特に制限なく使用することができる。
【0010】具体的には、テトラフルオロエチレン−パ
−フロロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフル
オロエチレン−エチレン共重合体、テトラフルオロエチ
レン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフル
オロエチレン−ビニリデンフルオライド−ヘキサフルオ
ロプロピレン共重合体、ポリビニリデンフルオライド、
ポリビニルフルオライドなどが挙げられる。そして防火
ガラスを得ようとする時は難燃性を確保するためにフッ
素の含有量が55重量%以上好ましくは60重量%以上
のものを選択するのが好ましい。
−フロロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフル
オロエチレン−エチレン共重合体、テトラフルオロエチ
レン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフル
オロエチレン−ビニリデンフルオライド−ヘキサフルオ
ロプロピレン共重合体、ポリビニリデンフルオライド、
ポリビニルフルオライドなどが挙げられる。そして防火
ガラスを得ようとする時は難燃性を確保するためにフッ
素の含有量が55重量%以上好ましくは60重量%以上
のものを選択するのが好ましい。
【0011】このフッ素樹脂シートとしては、後述の理
由により成分としてフッ化ビニリデンを含むものが好ま
しい。特に好ましいフッ素樹脂シートとしては、フッ化
ビニリデン、テトラフルオロエチレンおよびヘキサフル
オロプロピレンの3元共重合体が挙げられる。この3元
共重合体の好ましい共重合比は、フッ化ビニリデン20
〜40重量%、テトラフルオロエチレン20〜60重量
%、ヘキサフルオロプロピレン5〜20重量%である。
由により成分としてフッ化ビニリデンを含むものが好ま
しい。特に好ましいフッ素樹脂シートとしては、フッ化
ビニリデン、テトラフルオロエチレンおよびヘキサフル
オロプロピレンの3元共重合体が挙げられる。この3元
共重合体の好ましい共重合比は、フッ化ビニリデン20
〜40重量%、テトラフルオロエチレン20〜60重量
%、ヘキサフルオロプロピレン5〜20重量%である。
【0012】この共重合体のシートは結晶性が低く透明
性が良好で、柔軟で耐衝撃性に優れ、また融点が比較的
低いのでガラスとの熱融着に適している。
性が良好で、柔軟で耐衝撃性に優れ、また融点が比較的
低いのでガラスとの熱融着に適している。
【0013】フッ素樹脂シートの厚さは特には制限され
ないが、ガラスと積層したときの耐衝撃性に及ぼす影響
などを考慮すると、50〜2000μmの範囲が好まし
い。
ないが、ガラスと積層したときの耐衝撃性に及ぼす影響
などを考慮すると、50〜2000μmの範囲が好まし
い。
【0014】フッ素樹脂シートの成形は一般に知られて
いる方法によればよく、例えば、フッ素樹脂を有機溶剤
に溶解して、剥離性基材の上に均一に塗布した後、有機
溶剤を乾燥除去して基材から剥がしてシート化する方
法、フッ素樹脂の水系ディスパージョンを剥離性の基材
上に均一に塗布した後、水を乾燥する方法、あるいは、
押出法、カレンダー法等の熱可塑成形によりシート化す
る方法などが可能である。
いる方法によればよく、例えば、フッ素樹脂を有機溶剤
に溶解して、剥離性基材の上に均一に塗布した後、有機
溶剤を乾燥除去して基材から剥がしてシート化する方
法、フッ素樹脂の水系ディスパージョンを剥離性の基材
上に均一に塗布した後、水を乾燥する方法、あるいは、
押出法、カレンダー法等の熱可塑成形によりシート化す
る方法などが可能である。
【0015】このフッ素樹脂シートには、各種添加剤を
フッ素樹脂シートの特性、特に透明性を損なわない範囲
内で添加する事ができる。
フッ素樹脂シートの特性、特に透明性を損なわない範囲
内で添加する事ができる。
【0016】このフッ素樹脂シートをガラスと接着する
ための接着性被膜は、フッ素樹脂シートの少なくとも片
面、好適には両面に設けられる。またガラス面に形成し
ても良い。
ための接着性被膜は、フッ素樹脂シートの少なくとも片
面、好適には両面に設けられる。またガラス面に形成し
ても良い。
【0017】接着性被膜を形成する接着剤は、ポリメチ
ルメタクリレートの一部を少なくともアミノアルキル
(メタ)アクリレートで置換したアクリル酸エステル共
重合体である。アミノアルキル(メタ)アクリレートと
しては、(メタ)アクリル酸アミノメチル、(メタ)ア
クリル酸β−アミノエチル、(メタ)アクリル酸γ−ア
ミノプロピル、(メタ)アクリル酸N−(β−アミノエ
チル)−γ−アミノプロピル、(メタ)アクリル酸N,
N−ジメチルアミノエチル,(メタ)アクリル酸N,N
−ジエチルアミノエチル,(メタ)アクリル酸t−ブチ
ルアミノエチル,(メタ)アクリロイルオキシエチルイ
ソシアヌレート、(メタ)アクリロイルモルホリン、N
−(メタ)アクリロイルピロリドン、N−(メタ)アク
リロイルカプロラクタム、(メタ)アクリル酸ポリ(ア
ミノエチル)などが代表的に使用できる。
ルメタクリレートの一部を少なくともアミノアルキル
(メタ)アクリレートで置換したアクリル酸エステル共
重合体である。アミノアルキル(メタ)アクリレートと
しては、(メタ)アクリル酸アミノメチル、(メタ)ア
クリル酸β−アミノエチル、(メタ)アクリル酸γ−ア
ミノプロピル、(メタ)アクリル酸N−(β−アミノエ
チル)−γ−アミノプロピル、(メタ)アクリル酸N,
N−ジメチルアミノエチル,(メタ)アクリル酸N,N
−ジエチルアミノエチル,(メタ)アクリル酸t−ブチ
ルアミノエチル,(メタ)アクリロイルオキシエチルイ
ソシアヌレート、(メタ)アクリロイルモルホリン、N
−(メタ)アクリロイルピロリドン、N−(メタ)アク
リロイルカプロラクタム、(メタ)アクリル酸ポリ(ア
ミノエチル)などが代表的に使用できる。
【0018】アミノアルキル(メタ)アクリレートの含
有量は0.1重量%〜30重量%以下が好ましい。
有量は0.1重量%〜30重量%以下が好ましい。
【0019】0.1重量%未満であればガラスと接着し
た場合に極性効果が損なわれるためか、接着性、特にガ
ラスとの接着性が不十分となり、30重量%を越えると
軟化温度が低くなるためか接着性やハンドリング性(抗
ブロッキング性)が悪化し、さらには着色(黄変)、耐
候性や耐水性が低下し易い。
た場合に極性効果が損なわれるためか、接着性、特にガ
ラスとの接着性が不十分となり、30重量%を越えると
軟化温度が低くなるためか接着性やハンドリング性(抗
ブロッキング性)が悪化し、さらには着色(黄変)、耐
候性や耐水性が低下し易い。
【0020】その他適宜要求される性能に応じて、各種
モノマーを共重合することも可能である。例えば、耐熱
性が必要であれば、(メタ)アクリル酸や、ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート等を共重合し、さらに、ポ
リイソシアネートやメラミン等、架橋剤を別に加えて硬
化させたり、可塑性が必要であればアクリル酸エチルや
アクリル酸ブチル等を共重合することも可能である。
モノマーを共重合することも可能である。例えば、耐熱
性が必要であれば、(メタ)アクリル酸や、ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート等を共重合し、さらに、ポ
リイソシアネートやメラミン等、架橋剤を別に加えて硬
化させたり、可塑性が必要であればアクリル酸エチルや
アクリル酸ブチル等を共重合することも可能である。
【0021】接着性被膜中には酸化防止剤、顔料、紫外
線吸収剤等を接着性、透明性を損なわない範囲で添加す
ることが可能である。
線吸収剤等を接着性、透明性を損なわない範囲で添加す
ることが可能である。
【0022】接着性被膜の形成は、上述の接着剤を有機
溶剤中に溶解させ、ガラスまたはフッ素樹脂シートの表
面に均等に塗布して、その後加熱して乾燥させ、直接被
膜を形成する方法や、接着剤溶液を剥離性の基材上に均
一に塗布し乾燥させ、その後フッ素樹脂シートとの熱融
着により転写して形成する方法等が可能である。
溶剤中に溶解させ、ガラスまたはフッ素樹脂シートの表
面に均等に塗布して、その後加熱して乾燥させ、直接被
膜を形成する方法や、接着剤溶液を剥離性の基材上に均
一に塗布し乾燥させ、その後フッ素樹脂シートとの熱融
着により転写して形成する方法等が可能である。
【0023】フッ素樹脂シートに接着性被膜を形成する
場合、フッ素樹脂シートの表面に皺が入る虞がある場合
は、剥離性の基材をフッ素樹脂シートの背面に積層して
「腰」を持たせ、接着性被膜を形成した後、剥離性基材
を剥離させる方法もあり、フッ素樹脂シートの形成の際
に剥離性の基材を使用すれば、それがそのまま利用でき
る。
場合、フッ素樹脂シートの表面に皺が入る虞がある場合
は、剥離性の基材をフッ素樹脂シートの背面に積層して
「腰」を持たせ、接着性被膜を形成した後、剥離性基材
を剥離させる方法もあり、フッ素樹脂シートの形成の際
に剥離性の基材を使用すれば、それがそのまま利用でき
る。
【0024】フッ素樹脂シートの表面に接着性被膜を形
成するにあたっては、フッ素樹脂シートと接着性被膜と
の接着性を向上させるため、フッ素樹脂シートの表面を
予めコロナ放電処理、プラズマ放電処理、ナトリウム−
アンモニウア処理などの方法によりエッチングあるいは
酸化することもできる。
成するにあたっては、フッ素樹脂シートと接着性被膜と
の接着性を向上させるため、フッ素樹脂シートの表面を
予めコロナ放電処理、プラズマ放電処理、ナトリウム−
アンモニウア処理などの方法によりエッチングあるいは
酸化することもできる。
【0025】本発明のガラス積層体を得るには、ガラス
の表面に前記接着性被膜を形成し、フッ素樹脂シートと
加熱圧着して融着させる方法、または、フッ素樹脂シー
ト表面に前記接着性被膜を形成し、これをガラスに加圧
圧着して融着させる方法によることができる。
の表面に前記接着性被膜を形成し、フッ素樹脂シートと
加熱圧着して融着させる方法、または、フッ素樹脂シー
ト表面に前記接着性被膜を形成し、これをガラスに加圧
圧着して融着させる方法によることができる。
【0026】そして、得られるガラス積層体は、透明
性、接着強度に優れ、また、高い難燃性を持った積層体
も製造可能となる。
性、接着強度に優れ、また、高い難燃性を持った積層体
も製造可能となる。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明する。 (実施例1)フッ化ビニリデン40重量%、ヘキサフル
オロプロピレン20重量%、テトラフルオロエチレン4
0重量%からなる共重合フッ素樹脂を押出機により押出
して、厚さ200ミクロンのフッ素樹脂シートを得た。
明する。 (実施例1)フッ化ビニリデン40重量%、ヘキサフル
オロプロピレン20重量%、テトラフルオロエチレン4
0重量%からなる共重合フッ素樹脂を押出機により押出
して、厚さ200ミクロンのフッ素樹脂シートを得た。
【0028】そして、接着剤として、N,Nジメチルア
ミノエチルアクリレート5重量%、メチルメタクリレー
ト95重量%からなるアクリル酸エステル共重合体を有
機溶剤(トルエン:MEK=2:1)に溶解させ、フッ
素樹脂シート上にコーターで塗布した。ついで、100
℃の加熱炉で30秒間加熱して、溶剤を乾燥、除去し、
フッ素樹脂シート片面に厚さが2ミクロンの接着性被膜
を形成し、ガラス貼り合わせ用シートを得た。このシー
トを用い、下記の評価方法により、接着性の評価を行っ
た。その結果を表1に示す。 (評価方法) 接着強度の評価 (1)試料の作製 厚さ3mm(大きさ、150mm×50mm)のソーダ
ガラスと、フッ素樹脂シートを、接着性被膜がガラス面
に向くように重ねて、熱プレス機で、140℃,2kg
/cm2の条件で5分間、加圧加熱を行って貼り合わせ
た。 (2)常態強度 貼り合わしたフッ素樹脂シートの表面に18mmの間隔
で2本のノッチを入れ、そのノッチ間のフッ素樹脂シー
トをノッチ方向に平行に、23℃において、180度の
角度で速度5mm/minで剥がし、その時の接着強度
(gf/18mm)を常態強度とした。 (3)ボイル強度 上記の条件で貼り合わせた後、100℃の沸騰水中に2
時間漬けて取り出し、同様に測定した接着力をボイル強
度とした。 (実施例2)メタクリル酸ポリ(アミノエチル)2重量
%、メチルメタクリレート80重量%、ブチルアクリレ
ート18重量%からなるアクリル酸エステル共重合体を
用いた以外は、実施例1と同様にして評価を行った。結
果を表1に示す。 (比較例1)接着剤としてポリメチルメタクリレートを
用いた以外は、実施例1と同様にして評価を行った。結
果を表1に示す。 (比較例2)接着剤をアクリル酸3重量%、メチルメタ
アクリレート97重量%からなるアクリル酸エステル共
重合体を用いた以外は、実施例1と同様にして評価を行
った。結果を表1に示す。 (比較例3)接着剤としてメタクリル酸1重量%、ヒド
ロキシエチルアクリレート2重量%、メチルメタアクリ
レート90重量%、ブチルアクリレート7重量%からな
るアクリル酸エステル共重合体100重量部に対して、
ヘキサメチレンジイソシアネート5重量部を配合した接
着剤を用いた以外は、実施例1と同様にして評価を行っ
た。結果を表1に示す。
ミノエチルアクリレート5重量%、メチルメタクリレー
ト95重量%からなるアクリル酸エステル共重合体を有
機溶剤(トルエン:MEK=2:1)に溶解させ、フッ
素樹脂シート上にコーターで塗布した。ついで、100
℃の加熱炉で30秒間加熱して、溶剤を乾燥、除去し、
フッ素樹脂シート片面に厚さが2ミクロンの接着性被膜
を形成し、ガラス貼り合わせ用シートを得た。このシー
トを用い、下記の評価方法により、接着性の評価を行っ
た。その結果を表1に示す。 (評価方法) 接着強度の評価 (1)試料の作製 厚さ3mm(大きさ、150mm×50mm)のソーダ
ガラスと、フッ素樹脂シートを、接着性被膜がガラス面
に向くように重ねて、熱プレス機で、140℃,2kg
/cm2の条件で5分間、加圧加熱を行って貼り合わせ
た。 (2)常態強度 貼り合わしたフッ素樹脂シートの表面に18mmの間隔
で2本のノッチを入れ、そのノッチ間のフッ素樹脂シー
トをノッチ方向に平行に、23℃において、180度の
角度で速度5mm/minで剥がし、その時の接着強度
(gf/18mm)を常態強度とした。 (3)ボイル強度 上記の条件で貼り合わせた後、100℃の沸騰水中に2
時間漬けて取り出し、同様に測定した接着力をボイル強
度とした。 (実施例2)メタクリル酸ポリ(アミノエチル)2重量
%、メチルメタクリレート80重量%、ブチルアクリレ
ート18重量%からなるアクリル酸エステル共重合体を
用いた以外は、実施例1と同様にして評価を行った。結
果を表1に示す。 (比較例1)接着剤としてポリメチルメタクリレートを
用いた以外は、実施例1と同様にして評価を行った。結
果を表1に示す。 (比較例2)接着剤をアクリル酸3重量%、メチルメタ
アクリレート97重量%からなるアクリル酸エステル共
重合体を用いた以外は、実施例1と同様にして評価を行
った。結果を表1に示す。 (比較例3)接着剤としてメタクリル酸1重量%、ヒド
ロキシエチルアクリレート2重量%、メチルメタアクリ
レート90重量%、ブチルアクリレート7重量%からな
るアクリル酸エステル共重合体100重量部に対して、
ヘキサメチレンジイソシアネート5重量部を配合した接
着剤を用いた以外は、実施例1と同様にして評価を行っ
た。結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、強固な接着強度が得ら
れ、破片飛散防止効果も極めて優れ、かつ防火、防炎性
に優れたガラス積層体及びガラス貼リ合わせ用のフッ素
樹脂シートを提供できる。
れ、破片飛散防止効果も極めて優れ、かつ防火、防炎性
に優れたガラス積層体及びガラス貼リ合わせ用のフッ素
樹脂シートを提供できる。
Claims (2)
- 【請求項1】 ガラスとフッ素樹脂シートを、ポリメチ
ルメタクリレートの一部を少なくともアミノアルキル
(メタ)アクリレートで置換したアクリル酸エステル共
重合体を介して接着したことを特徴とするガラス積層
体。 - 【請求項2】 フッ素樹脂シートの少なくとも片面に、
ポリメチルメタクリレートの一部を少なくともアミノア
ルキル(メタ)アクリレートで置換したアクリル酸エス
テル共重合体被膜を設けたことを特徴とするガラス貼り
合わせ用のフッ素樹脂シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7936598A JPH11268187A (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | ガラス積層体及びガラス貼り合わせ用のフッ素樹脂シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7936598A JPH11268187A (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | ガラス積層体及びガラス貼り合わせ用のフッ素樹脂シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11268187A true JPH11268187A (ja) | 1999-10-05 |
Family
ID=13687866
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7936598A Pending JPH11268187A (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | ガラス積層体及びガラス貼り合わせ用のフッ素樹脂シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11268187A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1489158A1 (en) * | 2002-03-27 | 2004-12-22 | Sanyo Chemical Industries, Ltd. | Friction regulator for lubricating oil and lubricating oil composition |
WO2016072321A1 (ja) * | 2014-11-04 | 2016-05-12 | 三菱レイヨン株式会社 | 積層フィルム及びその製造方法、並びにメラミン化粧板 |
-
1998
- 1998-03-26 JP JP7936598A patent/JPH11268187A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1489158A1 (en) * | 2002-03-27 | 2004-12-22 | Sanyo Chemical Industries, Ltd. | Friction regulator for lubricating oil and lubricating oil composition |
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