JPH11227866A

JPH11227866A - 扇風機の梱包装置

Info

Publication number: JPH11227866A
Application number: JP3449498A
Authority: JP
Inventors: Mitsuhiko Itani; 光彦井谷; Hiromu Matsui; 博武松井; Shigeru Matsuda; 茂松田; Toshimitsu Tsuji; 敏満辻
Original assignee: Matsushita Seiko Co Ltd; Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Ecology Systems Co Ltd; Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1998-02-17
Filing date: 1998-02-17
Publication date: 1999-08-24

Abstract

(57)【要約】【課題】梱包時の厚み寸法を薄くして、保管時の積上
げ数量を多くして保管量を増加することができ、収納品
への衝撃を緩和することのできるダンボール製の外箱に
より梱包する扇風機の梱包装置を提供することを目的と
する。【解決手段】モーター部１５を支持するポール部１７
よりなる主体部１８と、ポール部１７を支持するベース
部１９と羽根およびガード２１よりなる従体部２２に分
割される扇風機を梱包するダンボール製の外箱１の内部
を主体部収納室２３と従体部収納室２４に区画する仕切
板２５を設け、主体部１８と従体部２２を同一平面上で
梱包することにより、厚み寸法を薄くして保管量を増加
させることができ、また、収納品への衝撃を緩和するこ
とができる扇風機の梱包装置が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、扇風機を、モータ
ー部をネックピースを介し支持するポール部よりなる主
体部と、ポール部を支持するベース部と羽根およびガー
ドよりなる従体部とに分割して梱包される扇風機の梱包
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の扇風機の包装箱は実公平
３−３０２８９号公報に記載されたものが知られてい
る。

【０００３】以下、その扇風機の包装箱について図１３
および図１４を参照しながら説明する。図に示すよう
に、扇風機を扇風機本体１０１、羽根１０２および前ガ
ード１０３、後ガード１０４に分解して収納する包装箱
において、折畳み可能に形成された横形直方体状の外箱
１０５と、この外箱１０５の側壁１０６に平行四辺形を
形成するように固着され、かつ外箱１０５に長手方向に
収納される扇風機本体１０１の両側に羽根１０２を収容
した後ガード１０４および前ガード１０３を分離する緩
衝材中枠１０７と、前記後ガード１０４に固定されてい
るガードハンドル１０８を引掛けるように前記緩衝材中
枠１０７に設けられた引っ掛け溝１０９とを備え構成さ
れていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の扇風
機の包装箱においては、ベース部１１０が分離されてい
ない扇風機本体１０１の両側に羽根１０２を収容した後
ガード１０４と前ガード１０３を分離して設けているた
め、外箱１０５の厚み寸法が大きくなり保管時の保管容
積が大きくなるという課題があり、外箱の厚み寸法をう
すくすることが要求されている。

【０００５】また、包装箱は外箱１０５と緩衝材中枠１
０７とベース板１１２およびモーター受１１１等の種々
の梱包材が必要となりコスト高になるという課題があ
り、梱包材の点数を少なくしてコスト低下を図ることが
要求されている。

【０００６】また、外箱１０５は対角方向に力を加え薄
くした状態で保管されるようになっているが、単に薄く
した状態では一般家庭において保管するときに大きな保
管場所を要し、家庭で保管する場合には未だ不向きであ
るという課題があり、さらに折畳み小形に形成できるよ
うにすることが要求されている。

【０００７】また、テープ等を用いて接着し外箱を形成
するため、家庭において扇風機を梱包し保管するときに
テープが必要となり不便であるという課題があり、テー
プを用いないで外箱を形成することが要求されている。

【０００８】本発明は、このような従来の課題を解決す
るもので、梱包時においては厚みを薄くすることがで
き、開梱後の外箱の保管は小形にでき、また、部品点数
を少なくしてコストの低減を図ることができ、外箱に一
般的に設けた仕切片により外箱の強度を高めることがで
き、また、テープを用いないで外箱を形成することがで
きる扇風機の梱包装置を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の扇風機の梱包装
置は上記目的を達成するために、ネック部を介してモー
ター部を支持するポール部よりなる主体部と、前記ポー
ル部を支持するベース部と羽根およびガードよりなる従
体部に分割される扇風機を梱包するダンボール製の外箱
と、この外箱の内部を主体部収納室と従体部収納室に区
画する仕切板と、この仕切板と交差して前記外箱の内部
を区画する仕切片とを備え、前記仕切板を主体部のモー
ター部および従体部を囲む略Ｓ字状に形成し、前記主体
部と従体部を同一平面上で梱包する構成としたものであ
る。

【００１０】本発明によれば、外箱の厚み寸法をうすく
することができ、保管時の積上数量の増加が図れ保管場
所容積を低減することができるとともに、仕切板により
積上方向の外箱の強度を高めることができる扇風機の梱
包装置を提供できる。

【００１１】

【発明の実施の形態】本発明は、ネック部を介してモー
ター部を支持するポール部よりなる主体部と、前記ポー
ル部を支持するベース部と羽根およびガードよりなる従
体部とに分割される扇風機を梱包するダンボール製の外
箱と、この外箱の内部を主体部収納室と従体部収納室に
区画する仕切板とを備え、前記仕切板を主体部のモータ
ー部および従体部を囲む略Ｓ字状に形成し、前記主体部
と従体部を同一平面上で梱包する構成としたものであ
り、主体部と従体部が同一平面上で梱包されることによ
り外箱の高さ方向の厚み寸法を薄くすることができ、保
管時の積上数量の増加が図れ、保管場所容積を低減する
ことができると共に、仕切板により外箱の底面と天面が
保持され外箱の強度が高められるという作用を有する。

【００１２】以下、本発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。

【００１３】

【実施例】（実施例１）図１〜図５に示すように、外箱
１の底面部を形成する底面片２の一方に第１の側壁を形
成する第１の側壁片３と天面の一部を形成する第１の天
面片４と外箱１の内部を仕切る仕切片を形成する第１の
仕切片５を連設し、底面片２の他方に第２の側壁を形成
する第２の側壁片６と第１の天面片４により覆われなか
った部分を覆う形状の第２の天面片７と第１の仕切片５
と重合する同一形状の第２の仕切片８を連設している。
各片には側壁の高さと同一高さのフラップを形成するよ
うに、底面片２にはフラップ２ａ，２ｂを、第１の側壁
片３にはフラップ３ａ，３ｂを、第１の天面片４にはフ
ラップ４ａ，４ｂを、第１の仕切片５にはフラップ５
ａ，５ｂを設けている。他方の第２の側壁片６にはフラ
ップ６ａ，６ｂを、第２の天面片７にはフラップ７ａ，
７ｂを第２の仕切片８にはフラップ８ａ，８ｂを設けて
いる。各片間と各片とフラップ間には内側に折り曲げる
折り曲げ線９を設け、ダンボールにより平板１０を形成
する。

【００１４】また、第１の側壁片３には、運搬時に手を
掛けて運ぶことのできる手掛孔１１を設け、第１の仕切
片５および第２の仕切片８には第１の切込み１２ａおよ
び第２の切込み１２ｂを設ける。

【００１５】そして、平板１０を箱状にするときには、
第１の側壁片３と第２の側壁片６および底面片２のフラ
ップ２ａ，２ｂを底面片２より立上がるように折り曲
げ、第１の側壁片３のフラップ３ａと第２の側壁片６の
フラップ６ａを底面片２のフラップ２ａに接合して第３
の側壁１３を形成し、第１の側壁片３のフラップ３ｂと
第２の側壁片６のフラップ６ｂを底面片２のフラップ２
ｂに接合して第４の側壁１４を形成し、外箱１の扇風機
を収納する収納部分を形成する。

【００１６】一方、扇風機本体は主体部１８と従体部２
２とに分割可能に設け、主体部１８はモーター部１５を
ネック部１６を介して支持するポール部１７よりなり、
従体部２２はベース部１９と羽根２０とガードを形成す
る後ガード２１ａおよび前ガード２１ｂよりなる。主体
部１８と従体部２２が収納できるように収納部分に主体
部収納室２３と従体部収納室２４に区画するように仕切
る仕切板２５を、主体部１８のモーター部１５および従
体部２２を囲む略Ｓ字状に形成して第１の側壁片３およ
び第２の側壁片６に接着固定して設けている。仕切板２
５には第１の仕切片５および第２の仕切片８に設けた第
１の切込み１２ａおよび第２の切込み１２ｂが差し込ま
れ交差するように差し込み用の凹溝２６を設けている。
また仕切板２５の垂直方向および外箱１の第１の側壁片
３および第２の側壁片６の垂直方向をダンボールの段目
の方向として形成する。

【００１７】上記構成において、扇風機を梱包するとき
には、まず扇風機本体を主体部１８と従体部２２に２分
割する。すなわちネック部１６を介してモーター１５を
支持するポール部１７よりなる主体部１８と、ベース部
１９、羽根２０、後ガード２１ａ、前ガード２１ｂより
なる従体部２２に分割する。主体部１８はモータ部１５
の軸１５ａが仕切板２５に向くように主体部収納室２３
に収める。従体部２２はベース部１９を第２の側壁を形
成する第２の側壁片６と第４の側壁１４を形成する底面
片２のフラップ２ｂにより形成される角部側に寄せて収
め、ベース部１９に偏心して設けられるポール部１７の
受部１７ａが外箱１の内方側になるように配置する。受
部１７ａにベース押さえ２７を設け、ベース押さえ２７
上には羽根２０を止めるためのスピンナー２８と羽根２
０と羽根押さえ２９を載置し、その上に後ガード２１ａ
と前ガード２１ｂを重ねる。後ガード２１ａと前ガード
２１ｂは仕切板２５に接するよう配設して、従体部２２
を従体部収納室２４内に収める。次に蓋をするように第
１の天面片４と第２の天面片７を水平状に折り曲げ、さ
らに第１の仕切片５と第２の仕切片８を内部側に折り曲
げ、第１の仕切片５と第２の仕切片８に設けた第１の切
込み１２ａと第２の切込み１２ｂを仕切板２５の凹溝２
６に差し込み、仕切板２５と交差させ、第１の仕切片５
と第２の仕切片８を重合し仕切片を形成する。第２の仕
切片８は後ガード２１ａと前ガード２１ｂに当接するよ
うに設け、第１の仕切片５と第２の仕切片８により主体
部収納室２３はモーター部１５側とポール部１７側に仕
切られ、従体部収納室２４は従体部２２側と空間３０に
仕切られる。

【００１８】そして、第１の仕切片５のフラップ５ａ、
５ｂを第１の仕切片５の内側に接合し、第１の天面片４
のフラップ４ａ、４ｂおよび第２の天面片７のフラップ
７ａ、７ｂを底面片２のフラップ２ａ、２ｂの外側に接
合し梱包する。

【００１９】このように扇風機本体は主体部１８と従体
部２２に分割され、外箱１の内部を仕切板２５により形
成された主体部収納室２３と従体部収納室２４に区画し
同一平面上に収納し梱包されるので、外箱１は従体部２
２を収納できる高さがあれば良いこととなり、本実施例
では、厚み寸法を約１５ｃｍと薄くすることができ、保
管時に積上げ数量を多くすることができて保管量を増加
させることができる。さらに仕切板２５をモーター部１
５および従体部２２を囲む略Ｓ字状に形成したのでモー
ター部１５および従体部２２への衝撃を緩和することが
できることとなる。

【００２０】また、仕切板２５を外箱１の第１の側壁片
３および第２の側壁片６に固定したので、主体部収納室
２３と従体部収納室２４を確実に区画し、主体部１８お
よび従体部２２の保持が確実に行われるとともに、第１
の側壁片３および第２の側壁片６の強度を高めることが
できることとなる。

【００２１】また、仕切板２５の垂直方向をダンボール
の段目の方向としたので、仕切板２５は垂直方向に強固
となり、積上げるときの加重が仕切板２５に加わっても
外箱１が変形しないように支持できることとなる。

【００２２】また、外箱１は一枚のダンボールの平板１
０により形成できるので、材料費が節減されるととも
に、第３の側壁１３および第４の側壁１４を複数のフラ
ップの組み合わせにより形成しているので強固に形成す
ることができ、また、仕切片を形成する第１の仕切片５
および第２の仕切片８を外箱１と一体的に形成できるの
で部品点数の減少を図ることができるとともに、第１の
仕切片５と第２の仕切片８を重合しているので仕切片は
強固となり外箱１の加重による変形が防止できることと
なる。

【００２３】また、仕切片を形成する第１の仕切片５お
よび第２の仕切片８が交差する仕切板２５の交差部分に
差し込み用の凹溝２６を設け、第１の仕切片５および第
２の仕切片８に凹溝２６に係合する第１の切り込み１２
ａと第２の切り込み１２ｂを設け係合したので、仕切板
２５と第１の仕切片５および第２の仕切片８が交差状態
で結合され、互いに移動するのが阻止され、外箱１を内
部から保持し、加重による外箱の変形が防止されること
となる。

【００２４】また、従体部収納室２４に収納されるベー
ス部１９を第２の側壁片６と第４の側壁１４により形成
される角部に寄せて収納し、後ガード２１ａおよび前ガ
ード２１ｂよりなるガードを仕切板２５と第１の仕切片
５および第２の仕切片８により形成される交差部側に寄
せて収納したので、ベース部１９は第２の側壁片６の内
側に配設された仕切板２５と第４の側壁１４に当接し、
後ガード２１ａおよび前ガード２１ｂよりなるガードは
仕切板２５と仕切片に当接して収納され、外箱１に外力
が加わったときには強固なベース部１９に衝撃が加わる
こととなり、変形のしやすいガードへの衝撃が緩和され
るとともに、ガードは仕切板２５と仕切片により緩衝さ
れ、ガードの変形が防止できることとなる。

【００２５】また、仕切板２５の垂直方向をダンボール
の段目の方向としたので、垂直方向に加わる力に対し仕
切板２５の強度が高くなり、梱包された梱包品の保管時
における積上げによる加重にも十分に耐えることがで
き、外箱の変形による扇風機の損傷が防止できることと
なる。

【００２６】（実施例２）図１および図６に示すよう
に、第１の仕切片５Ａおよび第２の仕切片８Ａに形成さ
れる第１の切り込み１２ｃおよび第２の切り込み１２ｄ
を主体部１８のネック部１６にも係合するように大きく
形成する。

【００２７】上記構成において、仕切板２５に設けた凹
溝２６に第１の仕切片５Ａおよび第２の仕切片８Ａに形
成された第１の切り込み１２ｃおよび第２の切り込み１
２ｄを係合するときに主体部収納室２３に収納されてい
る主体部１８のネック部１６に係合し、主体部１８が保
持され、主体部１８の移動がより確実に阻止され、主体
部１８の移動による損傷が防止できることとなる。

【００２８】（実施例３）図７におよび図８に示すよう
に底面片２Ａの中央部と仕切板２５Ａに、外箱１を展開
して折り畳む折り畳み用罫線３１，３２を設け構成す
る。

【００２９】上記構成において、梱包された扇風機を使
用するため開梱して扇風機を取り出した後の外箱１を扇
風機を使用している間保管しておくときには、各フラッ
プの接合を解除し、仕切板２５Ａが第１の側壁片３およ
び第２の側壁片６に固定された状態で外箱１を展開し、
外箱１および仕切板２５Ａに設けた折り畳み罫線３１と
３２により折り畳む。さらに折り曲げ線９により折り曲
げ形状を小さくした状態で結束して保管することがで
き、箱の状態で保管する場合に比較して狭い場所で保管
することができ、箱の状態で保管する場合に比較して狭
い場所で保管することができ、家庭においての保管が便
利となる。

【００３０】（実施例４）図９および図１０に示すよう
に、仕切板２５Ｂは中央部で分離されているが、一対の
凹溝よりなる結合手段３３が形成され、通常は結合手段
３３で結合状態にある。

【００３１】上記構成において、梱包された扇風機を開
梱して扇風機を取り出した後の外箱１を保管するとき、
仕切板２５Ｂに設けた結合手段３３の結合を外し仕切板
２５Ｂを中央部で分離する。このように分離することに
より外箱１を平板状に展開することができ、展開した状
態で折り畳めるので、折り畳み作業が容易となり、保管
のための作業性が良くなる。

【００３２】また扇風機の不使用時に扇風機を梱包する
ときは、仕切板２５Ｂの凹溝を再び重ねて結合すること
により仕切板２５Ｂが一体に連結され、元通りの梱包状
態とすることができる。

【００３３】（実施例５）図１１〜図１２に示すよう
に、底面片２のフラップ２ａと２ｂの端部に切り込みを
入れて折り曲げ形成される先端幅の大きい第１の爪３４
を設け、第１の爪３４が係合する第１の切欠き部３５を
第１の側壁片３のフラップ３ａと３ｂの側端と、第２の
側壁片６のフラップ６ａと６ｂに設け、第１の爪３４と
第１の切欠き３５により第１の接合手段３６を形成す
る。

【００３４】また、第１の天面片４のフラップ４ａと４
ｂの一方の角部および第２の天面片７のフラップ７ａと
７ｂの両端部に先端が山形状の第２の爪３７を設け、第
２の爪３７が挿入される逃し孔３８を第１の側壁片３の
フラップ３ａと３ｂおよび第２の側壁片６のフラップ６
ａと６ｂの根元部に設け、さらに第２の爪３７が係合し
保持される保持溝３９を底面片２のフラップ２ａと２ｂ
の根元部に設け、第２の爪３７と保持溝３９により第２
の接合手段４０を形成する。

【００３５】上記構成において、展開された平板を箱状
に形成するときには、第１の側壁片３および第２の側壁
片６を立上げるように折り曲げ、底面２のフラップ２ａ
と２ｂを立ち上がるように折り曲げ、フラップ３ａと３
ｂに設けた第１の切欠部３５にフラップ２ａと２ｂに設
けた第１の爪３４を折り曲げ係合し、フラップ２ａ，２
ｂにフラップ３ａ，３ｂおよびフラップ６ａ，６ｂを接
合し、内部に扇風機を収納する。

【００３６】そして、第１の天面片４および第２の天面
片７を水平状に折り曲げ、さらに第１の仕切片５と第２
の仕切片８を内部側に折り曲げ、第１の天面片４のフラ
ンジ４ａ，４ｂに設けた第２の爪３７をフラップ３ａと
３ｂに設けた保持溝３９に差し込み保持し、第２の爪３
７の先端はフラップ２ａ，２ｂに設けた逃し孔３８に挿
入させて第１の天面片４を接合する。

【００３７】また、第２の天面片７のフラップ７ａ，７
ｂに設けた第２の爪３７をフラップ２ａ，２ｂに設けた
保持溝３９に差し込み保持し、第２の爪３７の先端はフ
ラップ６ａ，６ｂに設けた逃し孔３８に挿入して第２の
天面片７を接合して梱包し、開梱時には第２の接合手段
４０を解除して開梱する。さらに外箱１を展開して折り
畳み保管する時には、第１の接合手段３６を解除して折
り畳む。

【００３８】このように、外箱形成時に接合されるフラ
ップを接離自在な接合手段により接合したので、梱包時
に箱状に形成する接合作業および開梱時に平板状に展開
するための解体作業を容易に行うことができる。

【００３９】なお、本実施例では、第１の接合手段３６
と第２の接合手段４０の２種類を用いて説明したが、接
合手段の種類には関係ないもので、要は接合部分が接離
自在に接合される接合手段であれば良いことはいうまで
もない。

【００４０】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、ネッ
ク部を介してモータ部を支持するポール部よりなる主体
部と、前記ポール部を支持するベース部と羽根およびガ
ードよりなる従体部とに分割される扇風機を梱包するダ
ンボール製の外箱と、この外箱の内部を主体部収納室と
従体部収納室に区画する仕切板と、この仕切板と交差し
て前記外箱の内部を区画する仕切片とを備え、前記仕切
板を主体部のモーター部および従体部を囲む略Ｓ字状に
形成し、前記主体部と従体部を同一平面上で梱包する構
成としたので、外箱の厚み寸法を薄くすることができ、
保管時の積上数量の増加が図れ、保管場所容積を低減す
ることができるとともに、仕切板により積上方向の外箱
の強度を高めることのできる扇風機の梱包装置を提供で
きる。

【００４１】また、外箱の側壁内面に仕切板を固定した
ので、主体部および従体部の保持が確実に行われ側壁の
強度を高めることができる扇風機の梱包装置を提供でき
る。

【００４２】また、外箱の底面部を形成する底面片の一
方に第１の側壁を形成する第１の側壁片と、天面の一部
を形成する第１の天面片と、内部を仕切る第１の仕切片
を設け、底面片の他方には第２の側壁を形成する第２の
側壁片と前記第１天面片により覆われなかった部分を覆
う第２の天面片と、前記第１の仕切片と重合する第２の
仕切片を設け、前記各片の端部に梱包時に重合して第３
の側壁および第４の側壁を形成するフラップを設け、各
片間に梱包時に折り曲げる折り曲げ線を設けたダンボー
ル製の平板より外箱を形成するので、材料費が節減でき
るとともに、第３の側壁および第４の側壁を強固に形成
でき、また、部品点数を減少でき、仕切片を強固に形成
できる扇風機の梱包装置が提供できる。

【００４３】また、仕切片を形成する第１の仕切片およ
び第２の仕切片が交差する仕切板の交差部分に差し込み
用の凹溝を設け、前記第１の仕切片および第２の仕切片
に前記凹溝に形成する第１の切り込みと第２の切り込み
を設けたので、互いに移動するのが阻止され、加重によ
る外箱の変形が防止できる扇風機の梱包装置が提供でき
る。

【００４４】また、従体部収納室に収納されるベース部
を第２の側壁と第４の側壁により形成される角部に寄せ
て収納し、ガードを仕切板と仕切片の交差部側に寄せて
収納する構成としたので、変形しやすいガードへの衝撃
が緩和されるとともに、ガードは仕切板と仕切片により
緩衝され、ガードの変形が防止できる扇風機に梱包装置
を提供できる。

【００４５】また、仕切板の垂直方向をダンボールの段
目の方向としたので、保管時の積上げによる加重に十分
に耐えることができ、外箱の変形による扇風機の損傷が
防止できる扇風機の梱包装置が得られる。

【００４６】また、仕切片に形成される第１の切り込み
および第２の切り込みを主体部のネック部にも係合する
ように形成したので、主体部の移動がより確実に阻止さ
れ主体部の損傷が防止できる扇風機の梱包装置を提供で
きる。

【００４７】また、底面片の中央部と仕切板に外箱を展
開して折り畳む折り畳み用罫線を設けたので、外箱をジ
グザグに折り畳み狭い場所で保管することのできる扇風
機の梱包装置を提供できる。

【００４８】また、仕切板の略中央部に分離可能な結合
手段を設けたので、保管時の外箱を折り畳む作業が容易
となる扇風機の梱包装置を提供できる。

【００４９】また、外箱形成時に接合されるフラップを
接離自在な接合手段により接合したので、箱状に形成す
る接合作業および保管時の解体作業を容易に行うことが
できる扇風機の梱包装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例１および実施例２の扇風機の梱
包装置の梱包時の内部状態を示す平面図

【図２】同実施例１の扇風機の梱包装置の外箱の展開図

【図３】同扇風機の梱包装置の仕切板の斜視図

【図４】同扇風機の梱包装置の羽根およびガードの収納
時の状態を示す斜視図

【図５】同扇風機の梱包装置の梱包した状態の外箱を示
す斜視図

【図６】本発明の実施例２の扇風機の梱包装置の梱包時
の内部状態を示す要部透視図

【図７】本発明の実施例３の扇風機の梱包装置の外箱を
折り畳む状態を示す斜視図

【図８】同扇風機の梱包装置の中箱を折り畳んだ状態を
示す斜視図

【図９】本発明の実施例４の扇風機の梱包装置の外箱を
折り畳む状態を示す斜視図

【図１０】同扇風機の梱包装置の仕切板の斜視図

【図１１】本発明の実施例５の扇風機の梱包装置の外箱
の展開図

【図１２】（ａ）同扇風機の梱包装置の第１の接合手段
を示す外観斜視図（ｂ）同扇風機の梱包装置の第２の接合手段を示す外観
斜視図

【図１３】従来の扇風機の梱包箱に扇風機を挿入した状
態を示す平面図

【図１４】同扇風機の梱包箱の分解斜視図

【符号の説明】

１外箱２底面片２Ａ底面片２ａフラップ２ｂフラップ３第１の側壁片３ａフラップ３ｂフラップ４第１の天面片４ａフラップ４ｂフラップ５第１の仕切片５Ａ第１の仕切片５ａフラップ５ｂフラップ６第２の側壁片６ａフラップ６ｂフラップ７第２の天面片７ａフラップ７ｂフラップ８第２の仕切片８Ａ第２の仕切片８ａフラップ８ｂフラップ９折り曲げ線１０平板１２ａ第１の切り込み１２ｂ第２の切り込み１２ｃ第１の切り込み１２ｄ第２の切り込み１３第３の側壁１４第４の側壁１５モーター部１６ネック部１７ポール部１８主体部１９ベース部２０羽根２１ａ後ガード２１ｂ前ガード２２従体部２３主体部収納室２４従体部収納室２５仕切板２５Ａ仕切板２５Ｂ仕切板２６凹溝３１折畳み用罫線３２折畳み用罫線３３結合手段３６第１の接合手段４０第２の接合手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者松田茂大阪府大阪市城東区今福西６丁目２番61号松下精工株式会社内 (72)発明者辻敏満大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ネック部を介してモーター部を支持する
ポール部よりなる主体部と、前記ポール部を支持するベ
ース部と羽根およびガードよりなる従体部とに分割され
る扇風機を梱包するダンボール製の外箱と、この外箱の
内部を主体部収納室と従体部収納室に区画する仕切板
と、この仕切板と交差して前記外箱の内部を区画する仕
切片とを備え、前記仕切板を主体部のモーター部および
従体部を囲む略Ｓ字状に形成し、前記主体部と従体部を
同一平面上で梱包する構成とした扇風機の梱包装置。
【請求項２】外箱の側壁内面に仕切板を固定した請求
項１記載の扇風機の梱包装置。
【請求項３】外箱の底面部を形成する底面片の一方に
第１の側壁を形成する第１の側壁片と、天面の一部を形
成する第１の天面片と、内部を仕切る第１の仕切片を設
け、底面片の他方には第２の側壁を形成する第２の側壁
片と前記第１天面片により覆われなかった部分を覆う第
２の天面片と、前記第１の仕切片と重合する第２の仕切
片を設け、前記各片の端部に梱包時に重合して第３の側
壁および第４の側壁を形成するフラップを設け、各片間
に梱包時に折り曲げる折り曲げ線を設けたダンボール製
の平板より外箱を形成した請求項１記載の扇風機の梱包
装置。
【請求項４】仕切片を形成する第１の仕切片および第
２の仕切片が交差する仕切板の交差部分に差し込み用の
凹溝を設け、前記第１の仕切片および第２の仕切片に前
記凹溝に係合する第１の切り込みと第２の切り込みを設
けた請求項１〜３記載の扇風機の梱包装置。
【請求項５】従体部収納室に収納されるベース部を第
２の側壁と第４の側壁により形成される角部に寄せて収
納し、ガードを仕切板と仕切片の交差部側に寄せて収納
する構成とした請求項１〜４記載の扇風機の梱包装置。
【請求項６】仕切板の垂直方向をダンボールの段目の
方向とした請求項１〜５記載の扇風機の梱包装置。
【請求項７】仕切片に形成される第１の切り込みおよ
び第２の切り込みを主体部のネック部にも係合するよう
に形成した請求項４記載の扇風機の梱包装置。
【請求項８】底面片の中央部と仕切板に外箱を展開し
て折り畳む折り畳み用罫線を設けた請求項１〜３記載の
扇風機の梱包装置。
【請求項９】仕切板の略中央部に分離可能な結合手段
を設けた請求項１〜８記載の扇風機の梱包装置。
【請求項１０】外箱形成時に接合されるフラップを接
離自在な接合手段により接合した請求項１〜３記載の扇
風機の梱包装置。