JPH1112837A - 型紙の製造方法及び型紙製造装置 - Google Patents
型紙の製造方法及び型紙製造装置Info
- Publication number
- JPH1112837A JPH1112837A JP16292797A JP16292797A JPH1112837A JP H1112837 A JPH1112837 A JP H1112837A JP 16292797 A JP16292797 A JP 16292797A JP 16292797 A JP16292797 A JP 16292797A JP H1112837 A JPH1112837 A JP H1112837A
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- JP
- Japan
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- pattern
- cloth
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- expansion
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 型紙通りに裁断及び縫製すれば衣服が本来の
寸法(デザイン)に仕上がるようにすること。 【解決手段】 衣服の出来上がり寸法で描かれる型紙の
基本パターン1に対し、布地から衣服が仕立て上がるま
での過程で該布地に生じる伸縮を相殺できるように、該
布地の伸縮率に応じた寸法補正をしてなるパターンをシ
ートに描画し及び/又はシートから切り取るようにして
型紙2を製造する。この型紙2を用いれば、衣服の仕上
がり線3は基本パターン1とほぼ同じ輪郭になる。
寸法(デザイン)に仕上がるようにすること。 【解決手段】 衣服の出来上がり寸法で描かれる型紙の
基本パターン1に対し、布地から衣服が仕立て上がるま
での過程で該布地に生じる伸縮を相殺できるように、該
布地の伸縮率に応じた寸法補正をしてなるパターンをシ
ートに描画し及び/又はシートから切り取るようにして
型紙2を製造する。この型紙2を用いれば、衣服の仕上
がり線3は基本パターン1とほぼ同じ輪郭になる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣服を作るときに
使用する型紙の製造方法及び型紙製造装置に関する。
使用する型紙の製造方法及び型紙製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来ホームソーイング用として市販され
ている型紙は、衣服(例えば婦人服)の出来上がり寸法
で作られている。ところが、使用する布地(生地)は衣
服が仕立て上がるまでの過程でアイロンがけなどによっ
て伸縮するために、型紙通り本来の寸法に衣服が仕上が
らない。これを模式図で説明すると、図4(a)に示す
寸法の前見頃の型紙10を使用して婦人服を仕立てる
と、途中で布地が伸び縮みする結果、得られる製品11
は同図(b)に示す寸法になってしまう。なお、本例で
は、縦方向に5%縮み、横方向に3%伸びているが、こ
の数値は使用する布地によって異なる。
ている型紙は、衣服(例えば婦人服)の出来上がり寸法
で作られている。ところが、使用する布地(生地)は衣
服が仕立て上がるまでの過程でアイロンがけなどによっ
て伸縮するために、型紙通り本来の寸法に衣服が仕上が
らない。これを模式図で説明すると、図4(a)に示す
寸法の前見頃の型紙10を使用して婦人服を仕立てる
と、途中で布地が伸び縮みする結果、得られる製品11
は同図(b)に示す寸法になってしまう。なお、本例で
は、縦方向に5%縮み、横方向に3%伸びているが、こ
の数値は使用する布地によって異なる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の対策として、出
来上がり寸法の型紙を使用して仮縫いをした後、布地が
伸縮した分の修正を行う方法があるが、布地の性状によ
っては十分な調整ができず、また、例えば袖丈の補正が
できても袖ぐりの具合とか全体の形とかはほとんど修正
がきかないといった問題がある。この他、綿の場合は水
通ししたり、伸縮の大きな生地は仮縫いした後に一定期
間吊るしておくなどの方法もあるが、いずれも手間と工
数がかかるため、大抵は縫いっぱなしにして後で伸び縮
みに気がつくというのが現実である。
来上がり寸法の型紙を使用して仮縫いをした後、布地が
伸縮した分の修正を行う方法があるが、布地の性状によ
っては十分な調整ができず、また、例えば袖丈の補正が
できても袖ぐりの具合とか全体の形とかはほとんど修正
がきかないといった問題がある。この他、綿の場合は水
通ししたり、伸縮の大きな生地は仮縫いした後に一定期
間吊るしておくなどの方法もあるが、いずれも手間と工
数がかかるため、大抵は縫いっぱなしにして後で伸び縮
みに気がつくというのが現実である。
【0004】本発明は、上記の問題に鑑みてなされたも
ので、型紙通りに裁断及び縫製すれば衣服が本来の寸法
(デザイン)に仕上がるようにすることを目的とする。
また、上記目的をかなえることのできる型紙を製造する
製造装置を提供することを、もう一つの目的とする。
ので、型紙通りに裁断及び縫製すれば衣服が本来の寸法
(デザイン)に仕上がるようにすることを目的とする。
また、上記目的をかなえることのできる型紙を製造する
製造装置を提供することを、もう一つの目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、以下のような型紙の製造方法を創作した。すなわ
ち、第1の発明は、衣服の出来上がり寸法で描かれる型
紙の基本パターンに対し、布地から衣服が仕立て上がる
までの過程で該布地に生じる伸縮を相殺できるように、
該布地の伸縮率に応じた寸法補正をしてなるパターンを
シートに描画し及び/又はシートから切り取るようにし
て型紙を製造することを特徴とする。
に、以下のような型紙の製造方法を創作した。すなわ
ち、第1の発明は、衣服の出来上がり寸法で描かれる型
紙の基本パターンに対し、布地から衣服が仕立て上がる
までの過程で該布地に生じる伸縮を相殺できるように、
該布地の伸縮率に応じた寸法補正をしてなるパターンを
シートに描画し及び/又はシートから切り取るようにし
て型紙を製造することを特徴とする。
【0006】上記の型紙は使用する布地の伸縮を見越し
た寸法補正がなされているので、その型紙通りに布地の
裁断及び縫製をすれば衣服を仕立てる過程で発生する布
地の伸縮が相殺されることになる。すなわち、仮縫いを
して再調整するなどといった特別の手間をかけることな
く、衣服を本来の寸法(デザイン)により近づけること
ができる。
た寸法補正がなされているので、その型紙通りに布地の
裁断及び縫製をすれば衣服を仕立てる過程で発生する布
地の伸縮が相殺されることになる。すなわち、仮縫いを
して再調整するなどといった特別の手間をかけることな
く、衣服を本来の寸法(デザイン)により近づけること
ができる。
【0007】上記の型紙は、以下の型紙製造装置で製造
することができる。すなわち、第2の発明は、衣服の出
来上がり寸法で描かれる型紙の基本パターンの形状デー
タを衣服デザインごとに複数記憶する記憶手段と、前記
記憶手段にて基本パターンの形状データが記憶された複
数の衣服デザインのなかから好みのものを選択するデザ
イン選択手段と、使用する布地の伸縮率を入力する伸縮
率入力手段と、前記デザイン選択手段にて選択された衣
服デザインの基本パターンの形状データを、前記伸縮率
入力手段にて入力された伸縮率によって補正する形状デ
ータ補正手段と、前記形状データ補正手段により補正さ
れた形状データに基づくパターンをシートに描画し及び
/又はシートから切り取るようにした出力手段とを備え
てなることを特徴とする。
することができる。すなわち、第2の発明は、衣服の出
来上がり寸法で描かれる型紙の基本パターンの形状デー
タを衣服デザインごとに複数記憶する記憶手段と、前記
記憶手段にて基本パターンの形状データが記憶された複
数の衣服デザインのなかから好みのものを選択するデザ
イン選択手段と、使用する布地の伸縮率を入力する伸縮
率入力手段と、前記デザイン選択手段にて選択された衣
服デザインの基本パターンの形状データを、前記伸縮率
入力手段にて入力された伸縮率によって補正する形状デ
ータ補正手段と、前記形状データ補正手段により補正さ
れた形状データに基づくパターンをシートに描画し及び
/又はシートから切り取るようにした出力手段とを備え
てなることを特徴とする。
【0008】上記の製造装置によれば、オペレーターが
一の衣服デザインを選択するとともに使用する布地の伸
縮率を入力すると、複数の基本パターンの形状データの
なかから対応する形状データが検索されて布地の伸縮率
データに応じて補正され、補正された形状データに基づ
くパターンがシートに出力される。すなわち、使用する
布地に応じた寸法補正がなされた型紙を製造することが
できるので、多種類の型紙を予め生産してストックして
おく必要がなくなり、流行の変化にも迅速に対応するこ
とができる。なお、製造した型紙は衣服を本来の寸法
(デザイン)に作り易くするものであるから、顧客の満
足を得易い。
一の衣服デザインを選択するとともに使用する布地の伸
縮率を入力すると、複数の基本パターンの形状データの
なかから対応する形状データが検索されて布地の伸縮率
データに応じて補正され、補正された形状データに基づ
くパターンがシートに出力される。すなわち、使用する
布地に応じた寸法補正がなされた型紙を製造することが
できるので、多種類の型紙を予め生産してストックして
おく必要がなくなり、流行の変化にも迅速に対応するこ
とができる。なお、製造した型紙は衣服を本来の寸法
(デザイン)に作り易くするものであるから、顧客の満
足を得易い。
【0009】ここでいう伸縮率は、衣服が仕立て上がる
までの過程で発生する布地の伸縮程度を表すものであ
り、伸縮率の入力方法としては、型紙製造装置に対し伸
縮率データを直接入力しても良いし、型紙製造装置に布
地の種別と伸縮率データとの対応関係を記憶させてお
き、布地の種別を指定するようにすることもできる。ま
た、ここでいうデザイン選択手段は、衣服のサイズ選択
を含むものとする。すなわち、基本型紙パターンの形状
データは、各デザインごとにサイズ別のものを用意して
おくのが好ましい。その際、デザイン毎に一つの形状デ
ータをマスターデータとし、例えばS,M,Lといった
サイズの違いは計算で求めることにすればデーターの削
減が可能であり、さらには、体型により合致させるよう
に調整する計算手段を備えることも可能である。なお、
これらの形状データは基本パターンを構成する点群のx
−y座標値群とするのが扱い易く、その場合は、対象と
なるx−y座標値群をサイズ区分とか布地の伸縮率とか
を用いて演算して変換することになる。そして、前記出
力手段は変換されたx−y座標値で表される点群を結ん
で輪郭線にする機能を有するものである。ところで、形
状データは基本パターンを画像イメージで記憶してお
き、デザイン選択手段により特定された衣服デザインの
基本パターンについてその画像イメージを、使用する布
地の伸縮率を相殺するように伸縮させることにしても構
わない。
までの過程で発生する布地の伸縮程度を表すものであ
り、伸縮率の入力方法としては、型紙製造装置に対し伸
縮率データを直接入力しても良いし、型紙製造装置に布
地の種別と伸縮率データとの対応関係を記憶させてお
き、布地の種別を指定するようにすることもできる。ま
た、ここでいうデザイン選択手段は、衣服のサイズ選択
を含むものとする。すなわち、基本型紙パターンの形状
データは、各デザインごとにサイズ別のものを用意して
おくのが好ましい。その際、デザイン毎に一つの形状デ
ータをマスターデータとし、例えばS,M,Lといった
サイズの違いは計算で求めることにすればデーターの削
減が可能であり、さらには、体型により合致させるよう
に調整する計算手段を備えることも可能である。なお、
これらの形状データは基本パターンを構成する点群のx
−y座標値群とするのが扱い易く、その場合は、対象と
なるx−y座標値群をサイズ区分とか布地の伸縮率とか
を用いて演算して変換することになる。そして、前記出
力手段は変換されたx−y座標値で表される点群を結ん
で輪郭線にする機能を有するものである。ところで、形
状データは基本パターンを画像イメージで記憶してお
き、デザイン選択手段により特定された衣服デザインの
基本パターンについてその画像イメージを、使用する布
地の伸縮率を相殺するように伸縮させることにしても構
わない。
【0010】また第3の発明は、上記の型紙製造装置に
おいて、前記形状データ補正手段は、前記伸縮率入力手
段にて入力される布地の縦布目方向の伸縮率a%及び横
布目方向の伸縮率b%を用いて、得られる型紙パターン
が前記基本型紙パターンに対して縦布目方向には100/(1
00-a) を乗じた寸法、横布目方向には100/(100-b) を乗
じた寸法となるようにその基本型紙パターンの形状デー
タを補正することを特徴とする。
おいて、前記形状データ補正手段は、前記伸縮率入力手
段にて入力される布地の縦布目方向の伸縮率a%及び横
布目方向の伸縮率b%を用いて、得られる型紙パターン
が前記基本型紙パターンに対して縦布目方向には100/(1
00-a) を乗じた寸法、横布目方向には100/(100-b) を乗
じた寸法となるようにその基本型紙パターンの形状デー
タを補正することを特徴とする。
【0011】このようにして、使用する布地の伸縮率に
合わせた寸法補正がなされる。
合わせた寸法補正がなされる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は、婦人服の前身
頃の図であり、(a)はデザイナーのデザインに基づく
基本パターン、(b)は本発明による型紙(縫い目線)
の輪郭、(c)はその型紙を使用してつくった衣服(製
品)の仕上がり線をそれぞれ示している。ただし、縫い
代等の細部については、ここでは省略する。
て図面を参照しながら説明する。図1は、婦人服の前身
頃の図であり、(a)はデザイナーのデザインに基づく
基本パターン、(b)は本発明による型紙(縫い目線)
の輪郭、(c)はその型紙を使用してつくった衣服(製
品)の仕上がり線をそれぞれ示している。ただし、縫い
代等の細部については、ここでは省略する。
【0013】上記の基本パターン1(図形)は、一般的
に、デザイナーが特定の布地を使用して特定のサイズに
デザインした衣服(製品)をそのまま写し取ったもので
ある。なお、市販されている型紙はほとんどこのパター
ン通りに製作されている。
に、デザイナーが特定の布地を使用して特定のサイズに
デザインした衣服(製品)をそのまま写し取ったもので
ある。なお、市販されている型紙はほとんどこのパター
ン通りに製作されている。
【0014】いま仮に、使用する布地が、衣服を仕立て
る過程でアイロンがけ等に起因して縦布目方向に5%縮
み、横布目方向に3%伸びることが予めわかっているも
のとする。その場合、型紙2は、基本パターン1に対し
て縦方向に5%伸ばし、横方向に3%縮めて補正したも
のにする。この基本パターン1の伸縮には、パソコンと
プロッターとを接続した製造装置(次述する)を使用す
る。なお、基本パターン1が型紙自体あるいはシートに
描画されたものであれば、複写機を使用して縦方向に5
%伸ばし、横方向に3%縮めるように伸縮率を設定する
ことによって型紙2を得ることもできる。
る過程でアイロンがけ等に起因して縦布目方向に5%縮
み、横布目方向に3%伸びることが予めわかっているも
のとする。その場合、型紙2は、基本パターン1に対し
て縦方向に5%伸ばし、横方向に3%縮めて補正したも
のにする。この基本パターン1の伸縮には、パソコンと
プロッターとを接続した製造装置(次述する)を使用す
る。なお、基本パターン1が型紙自体あるいはシートに
描画されたものであれば、複写機を使用して縦方向に5
%伸ばし、横方向に3%縮めるように伸縮率を設定する
ことによって型紙2を得ることもできる。
【0015】このようにして製造された型紙2に基づい
て布地を裁断及び縫製して衣服を仕立てれば、布地の伸
縮が相殺されて衣服(製品)の仕上がり線3は基本パタ
ーン1とほぼ同じ輪郭になる。したがって、仮縫い後の
調整などの特別な手間をかけずとも本来の寸法(デザイ
ン)に仕上がるので、ホームソーイングには好適であ
る。
て布地を裁断及び縫製して衣服を仕立てれば、布地の伸
縮が相殺されて衣服(製品)の仕上がり線3は基本パタ
ーン1とほぼ同じ輪郭になる。したがって、仮縫い後の
調整などの特別な手間をかけずとも本来の寸法(デザイ
ン)に仕上がるので、ホームソーイングには好適であ
る。
【0016】次に、上記の型紙2を製造する装置の具体
例について説明する。型紙製造装置は、パソコン等のコ
ンピュータシステムにプロッタ(あるいはカッター)を
接続して構成される。以下、この型紙製造装置のコンピ
ュータシステムによる処理手順について図2を参照して
説明する。
例について説明する。型紙製造装置は、パソコン等のコ
ンピュータシステムにプロッタ(あるいはカッター)を
接続して構成される。以下、この型紙製造装置のコンピ
ュータシステムによる処理手順について図2を参照して
説明する。
【0017】〔記憶手段〕 まず、例えばCD−ROM
等の媒体を介して、複数の衣服デザインの画像データ
(デザイン画)と、それらの衣服デザインごとの基本パ
ターン1の形状データとを記憶装置に読み込ませる(ス
テップS1)。この場合の形状データは、図3参照、基
本パターン1を構成する点群(基本パターン1の輪郭線
上にプロットされる多数の点)のx−y座標値群であ
る。同図に、代表点pi(xi,yi)を示す。
等の媒体を介して、複数の衣服デザインの画像データ
(デザイン画)と、それらの衣服デザインごとの基本パ
ターン1の形状データとを記憶装置に読み込ませる(ス
テップS1)。この場合の形状データは、図3参照、基
本パターン1を構成する点群(基本パターン1の輪郭線
上にプロットされる多数の点)のx−y座標値群であ
る。同図に、代表点pi(xi,yi)を示す。
【0018】〔デザイン選択手段〕 準備が整ってシス
テムが起動すると、ディスプレイにデザイン画が表示さ
れてデザイン選択画面になる。オペレーターは、キーボ
ードやマウスで好みの衣服デザインを一つ選択する(ス
テップS2)。続いて、サイズ選択画面に移行し、S,
M,L等の衣服サイズを選択する(ステップS3)。す
ると、コンピュータは記憶装置に読み込んである形状デ
ータのなかから、選択された衣服デザインと衣服サイズ
とに対応する形状データを検索する。
テムが起動すると、ディスプレイにデザイン画が表示さ
れてデザイン選択画面になる。オペレーターは、キーボ
ードやマウスで好みの衣服デザインを一つ選択する(ス
テップS2)。続いて、サイズ選択画面に移行し、S,
M,L等の衣服サイズを選択する(ステップS3)。す
ると、コンピュータは記憶装置に読み込んである形状デ
ータのなかから、選択された衣服デザインと衣服サイズ
とに対応する形状データを検索する。
【0019】〔伸縮率入力手段〕 続いて、ディスプレ
イは伸縮率入力画面になり、オペレーターは、使用する
布地の縦布目方向の伸縮率a%及び横布目方向の伸縮率
b%をキーボードから入力する(ステップS4)。
イは伸縮率入力画面になり、オペレーターは、使用する
布地の縦布目方向の伸縮率a%及び横布目方向の伸縮率
b%をキーボードから入力する(ステップS4)。
【0020】〔形状データ補正手段〕 コンピュータは
検索された形状データの点群pi(xi,yi)のx−
y座標値群に対して縦布目方向(y座標値)には100/(1
00-a)を乗じ、横布目方向(x座標値)には100/(100-b)
を乗じる演算をし、その結果を補正後の形状データの
点群Pi(Xi,Yi)のx−y座標値群とする。 すなわち、Xi=xi*100/(100−b) Yi=yi*100/(100−a) であり、図3参照、例えば基本パターン1上の点piが
型紙2のプロット点Piに変換される(ステップS
5)。
検索された形状データの点群pi(xi,yi)のx−
y座標値群に対して縦布目方向(y座標値)には100/(1
00-a)を乗じ、横布目方向(x座標値)には100/(100-b)
を乗じる演算をし、その結果を補正後の形状データの
点群Pi(Xi,Yi)のx−y座標値群とする。 すなわち、Xi=xi*100/(100−b) Yi=yi*100/(100−a) であり、図3参照、例えば基本パターン1上の点piが
型紙2のプロット点Piに変換される(ステップS
5)。
【0021】〔出力手段〕 そして、オペレーターから
コンピュータに対し出力命令がなされると、補正後の形
状データのx−y座標値群がプロッターに渡され、プロ
ッターはシート(通常は紙材)の上に多数のプロット点
Pi(Xi,Yi)を結んでなる輪郭線Aを描画し、型
紙2が製造される(ステップS6)。なお、ホームソー
イング用の型紙は、通常、シートに描画した状態で販売
されるが、プロッターをカッターに替えればその型を切
り取ることも可能となる。
コンピュータに対し出力命令がなされると、補正後の形
状データのx−y座標値群がプロッターに渡され、プロ
ッターはシート(通常は紙材)の上に多数のプロット点
Pi(Xi,Yi)を結んでなる輪郭線Aを描画し、型
紙2が製造される(ステップS6)。なお、ホームソー
イング用の型紙は、通常、シートに描画した状態で販売
されるが、プロッターをカッターに替えればその型を切
り取ることも可能となる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、型紙通りに裁断及び縫
製するだけで衣服が本来の寸法(デザイン)に仕上がる
ようになるから、仮縫い後の修正の手間をなくすことが
できる。しかも、本発明の型紙製造装置を用いれば、使
用する布地に応じて寸法補正がなされた型紙を容易に製
造することができ、多種類の型紙を予め生産してストッ
クしておく必要がなくなる。すなわち、衣服を仕立てる
者にとっては出来ばえが向上し、型紙を製造する者にと
っては顧客の満足を得易く、かつ、流行の変化にも簡易
迅速に対応することができるようになるという効果があ
る。
製するだけで衣服が本来の寸法(デザイン)に仕上がる
ようになるから、仮縫い後の修正の手間をなくすことが
できる。しかも、本発明の型紙製造装置を用いれば、使
用する布地に応じて寸法補正がなされた型紙を容易に製
造することができ、多種類の型紙を予め生産してストッ
クしておく必要がなくなる。すなわち、衣服を仕立てる
者にとっては出来ばえが向上し、型紙を製造する者にと
っては顧客の満足を得易く、かつ、流行の変化にも簡易
迅速に対応することができるようになるという効果があ
る。
【図1】本発明の実施形態に係る婦人服の前身頃の図で
あり、(a)はデザイナーのデザインに基づく基本パタ
ーン、(b)は本発明による型紙(縫い目線)の輪郭、
(c)はその型紙を使用してつくった製品の仕上がり線
をそれぞれ示す。
あり、(a)はデザイナーのデザインに基づく基本パタ
ーン、(b)は本発明による型紙(縫い目線)の輪郭、
(c)はその型紙を使用してつくった製品の仕上がり線
をそれぞれ示す。
【図2】本発明の装置による処理手順を示す図である。
【図3】本発明の型紙と基本パターンとの関係を説明す
る図である。
る図である。
【図4】従来の型紙を使用して婦人服を仕立てる場合の
説明図である。
説明図である。
1 基本パターン 2 型紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 久夫 名古屋市中村区名駅五丁目16番17号 テク ノロジーソフトウェア協同組合内 (72)発明者 大野 隆広 名古屋市中村区名駅五丁目16番17号 テク ノロジーソフトウェア協同組合内
Claims (3)
- 【請求項1】 衣服の出来上がり寸法で描かれる型紙の
基本パターンに対し、布地から衣服が仕立て上がるまで
の過程で該布地に生じる伸縮を相殺できるように、該布
地の伸縮率に応じた寸法補正をしてなるパターンをシー
トに描画し及び/又はシートから切り取るようにした型
紙の製造方法。 - 【請求項2】 衣服の出来上がり寸法で描かれる型紙の
基本パターンの形状データを衣服デザインごとに複数記
憶する記憶手段と、 前記記憶手段にて基本パターンの形状データが記憶され
た複数の衣服デザインのなかから好みのものを選択する
デザイン選択手段と、 使用する布地の伸縮率を入力する伸縮率入力手段と、 前記デザイン選択手段にて選択された衣服デザインの基
本パターンの形状データを、前記伸縮率入力手段にて入
力された伸縮率によって補正する形状データ補正手段
と、 前記形状データ補正手段により補正された形状データに
基づくパターンをシートに描画し及び/又はシートから
切り取るようにした出力手段とを備えてなる型紙製造装
置。 - 【請求項3】 請求項2に記載の型紙製造装置におい
て、前記形状データ補正手段は、前記伸縮率入力手段に
て入力される布地の縦布目方向の伸縮率a%及び横布目
方向の伸縮率b%を用いて、得られるパターンが前記基
本パターンに対して縦布目方向には100/(100-a) を乗じ
た寸法、横布目方向には100/(100-b) を乗じた寸法とな
るようにその基本パターンの形状データを補正すること
を特徴とする型紙製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16292797A JPH1112837A (ja) | 1997-06-19 | 1997-06-19 | 型紙の製造方法及び型紙製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16292797A JPH1112837A (ja) | 1997-06-19 | 1997-06-19 | 型紙の製造方法及び型紙製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1112837A true JPH1112837A (ja) | 1999-01-19 |
Family
ID=15763889
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16292797A Pending JPH1112837A (ja) | 1997-06-19 | 1997-06-19 | 型紙の製造方法及び型紙製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1112837A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022515708A (ja) * | 2018-11-16 | 2022-02-22 | ザ ノース フェイス アパレル コーポレイション | エンド・ツー・エンド物品管理のためのシステムおよび方法 |
-
1997
- 1997-06-19 JP JP16292797A patent/JPH1112837A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022515708A (ja) * | 2018-11-16 | 2022-02-22 | ザ ノース フェイス アパレル コーポレイション | エンド・ツー・エンド物品管理のためのシステムおよび方法 |
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