JPH1089946A - 座標測定装置 - Google Patents

座標測定装置

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JPH1089946A
JPH1089946A JP9203048A JP20304897A JPH1089946A JP H1089946 A JPH1089946 A JP H1089946A JP 9203048 A JP9203048 A JP 9203048A JP 20304897 A JP20304897 A JP 20304897A JP H1089946 A JPH1089946 A JP H1089946A
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
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    • G01B21/02Measuring arrangements or details thereof, where the measuring technique is not covered by the other groups of this subclass, unspecified or not relevant for measuring length, width, or thickness
    • G01B21/04Measuring arrangements or details thereof, where the measuring technique is not covered by the other groups of this subclass, unspecified or not relevant for measuring length, width, or thickness by measuring coordinates of points
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定センサ装置1を収容する可動の測定アー
ム3を備えた工作物測定座標測定装置10であって、測
定アームは測定センサ装置が物体と衝突した際に測定ア
ームの長手軸線9を横断する方向に旋回可能でありこれ
によりセンサの損傷を回避する衝突防護部2を有してい
るものを、簡単な手法で、種々の測定センサ装置および
加工ユニットによって作動できるようにする。 【解決手段】 測定センサ1を自動的に検出検出ユニッ
ト16と、該検出ユニットに接続されていて、検出ユニ
ットの結果に相応して、衝突防護部の旋回のために要求
されるトルクを調整設定する緊張ユニット17とを備え
て成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測定センサ装置を
収容するための可動の測定アームを備えた、工作物を測
定するための座標測定装置であって、該測定アームは衝
突防護部を有しており、該衝突防護部は前記測定センサ
装置が物体と衝突した際に前記測定アームの長手軸線を
横断する方向に旋回可能でありかつこれにより前記測定
センサ装置の損傷を回避する形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】この形式の座標測定装置は長年来既に公
知技術から公知である。この場合測定装置は通例、測定
アーム、従って測定アームに固定されている測定センサ
装置が3つの互いに垂直である方向において移動するこ
とができるように構成されており、その際測定センサ装
置の方は加工物を測定するための機械的な検出子または
光検出子を有している。
【0003】座標測定装置において誤操作または測定す
べき加工物の位置ずれによって容易に衝突が生じる可能
性がありかつこれにより場合によって、しばしば比較的
高価な測定センサ装置または座標測定装置の別の部分が
破壊される可能性があるので、従来の座標測定装置にお
いて、座標測定装置の測定アームは衝突防護部を備えて
おり、これはセンサ装置が物体と衝突する際に、測定ア
ームの長手軸線を横断する方向に旋回する。普通、衝突
防護部の旋回によって、付加的にまた、座標測定装置の
これ以上の動きが停止される。これにより、センサ装置
の損傷を回避することができる。
【0004】この場合従来の座標測定装置の衝突防護部
は通例、測定センサ装置は重量および設計に関して定め
られる前提条件を、衝突防護部の申し分ない機能を保証
するために満足しなければならないように実現されてい
る。しかし数年来、これら種々の課題に応えるために、
座標測定装置を一層フレキシブルに構成する努力が払わ
れている。例えば、座標測定装置を同時に、油粘土モデ
ルの加工のためのフライス工具および/または罫掛工具
として使用することが提案され、その場合測定センサは
対応する加工ユニットに対して交換されなければならな
い。この加工過程を実施するために、著しく大きなトル
クおよび力が測定アームによって受け止められなければ
ならないので、この形式の衝突防護部を備えたこれまで
の座標測定装置では、測定センサ装置を加工ユニットに
対して交換するには比較的大きな組み替えコストが必要
であるかまたは交換は全く実施することができない。と
いうのは、衝突防護部は、この場合旋回せずに、生じた
トルクを受け止めることができないからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】それ故に本発明の課題
は、種々異なった測定センサ装置および加工ユニットに
よって簡単な形式および手法で作動することができる、
上述した衝突防護部を備えた座標測定装置を提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明によ
れは、請求項1の特徴部分に記載のように、座標測定装
置において、検出ユニットが設けられており、該検出ユ
ニットは、前記測定センサ装置を自動的に検出しかつ更
に、前記検出ユニットに接続されている緊張ユニットが
設けられており、該緊張ユニットは、前記検出ユニット
の結果に相応して、前記衝突防護部の旋回のために要求
されるトルクを調整設定することによって解決される。
【0007】本発明の基本思想は、座標測定装置におい
て、測定センサ装置ないし加工ユニットを自動的に検出
する検出ユニットが設けられており、かつ更に、検出ユ
ニットに接続されている緊張ユニットが設けられてお
り、この緊張ユニットが、検出ユニットの結果に相応し
て、衝突防護部の旋回のために要求されるトルクを調整
設定することにある。
【0008】これにより、座標測定装置の測定アームに
おいて問題なく、種々異なった測定センサ装置または加
工ユニットを座標測定装置によって検出することができ
かつ衝突防護部の旋回のために必要であるトルクが同様
に完全に自動的に整合されることを保証することができ
る。これにより、座標測定装置は種々様々な課題に対し
て非常に簡単に使用可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】この場合検出装置は、測定センサ
装置または加工ユニットに存在する、アナログまたはデ
ジタル情報の形の検出情報を検査する。最も簡単な場
合、例えば、固定されている測定センサ装置ないし加工
ユニットにおける抵抗の存在または非存在を検出するこ
とができる。その場合存在する抵抗値に基づいて、上述
の測定センサ装置ないし加工ユニットを検出することが
でき、その際検出ユニットは緊張ユニットに信号を送出
し、緊張ユニットを介して旋回のために必要なトルクを
調整設定することができる。
【0010】緊張ユニットは、衝突防護部の構成に依存
して種々異なったものとすることができる。即ち、例え
ば、従来技術から、衝突防護部が、それが、衝突防護部
と測定アームとの間にバイアス負荷されているばねの圧
縮力によってその規定位置に保持されるように、測定ア
ームに支承されている、座標測定装置が公知である。こ
の場合、緊張ユニットは、ばねのバイアス力を種々様々
に高めるかまたは低減する圧縮ユニットを含んでいるこ
とができる。
【0011】これに対して、ここに詳細に図示されてい
る、特別有利な実施例において、衝突防護部は、それ
が、測定アームと衝突防護部との間の引っ張り力によっ
てその規定位置に保持されるように構成されており、そ
の際衝突防護部の正確な位置は3つの星形に配設されて
いる支承部によって定められる。このことは、衝突防護
部が、従来の座標測定装置の場合より著しく大きく旋回
することができるという利点を有している。このために
相応の緊張ユニットは、測定アームと衝突防護部とを相
互に連結しかつ衝突防護部および測定アームを検出ユニ
ットによって定められる引っ張り力によって相互に引っ
張る引っ張りユニットを有している。
【0012】有利には、引っ張りユニットはニューマチ
ックシリンダおよびその中を案内されるピストン棒を有
している。この場合ニューマチックシリンダは測定アー
ムに連結されておりかつピストン棒は衝突防護部と一緒
に移動するので、シリンダにおける圧力に依存して、衝
突防護部に対する引っ張り力を低減または増大すること
ができる。この場合ニューマチックシリンダは、引っ張
り力を供給するために有利には所謂2重に作用するシリ
ンダとして実現されており、そのピストン棒はピストン
から外方向に圧縮することができるし、ピストン内に引
き込まれることもできる。このためにシリンダはピスト
ン棒の出入り孔に同様にシールされておりかつ第2の圧
縮空気接続部を備えている。
【0013】しかし勿論、引っ張りユニットは電気的ま
たは機械的も実現することができる。例えば、測定アー
ムに連結されている電気モータを設けることができ、電
気モータはウォームギアを介してドラムを駆動する。そ
の場合ドラムには、その他端が衝突防護部に結合されて
いる索が巻き掛けられている。
【0014】緊張ユニットは有利には、引っ張り力が測
定アームと衝突防護部との間に存在する支承部に対して
略対称に作用するように、衝突防護部に固定されている
べきである。
【0015】座標測定装置がスタンド式測定装置であ
り、従って測定アームが水平方向に配向されている特別
な場合には、特別有利には、付加的に少なくとも1つの
バイアス緊張ユニットを設けることができ、このバイア
ス緊張ユニットは、衝突防護部および測定センサ装置の
重力によって生じるトルクを受け止める。引っ張り力に
よってその規定位置に保持される特別有利な衝突防護部
の場合、これは、測定アームおよび衝突防護部に結合さ
れており、かつこれらを相互に引っ張る第2の引っ張り
ユニットである。
【0016】バイアス緊張ユニットは、付加的に、衝突
防護部および測定センサ装置の重力によって生じる横力
も受け止められるように構成することができる。
【0017】トルクおよび横力を受け止めることによっ
て、測定センサ装置が緊張している場合に、力の分布が
3つの支承部に対して略対称でありかつ実質的に測定ア
ームの長手軸線の方向に作用するように実現することが
できる。このことは、衝突防護部をその都度3つの支承
部のうちの2つを介して旋回するために必要なトルクが
3つのすべての可能性に対して同じ大きさであるという
利点を有している。更にこれにより、可能な旋回方向の
それぞれに対して、衝突防護部の旋回のために必要なト
ルクを最小限にすることができ、その結果衝突防護部
は、比較的小さなトルクで既に旋回されて、敏感な測定
センサ装置が保護されることになる。更に、緊張ユニッ
トは利用されずに留まりかつ加工ユニットが装着される
とき初めて使用することが必要になる。
【0018】
【実施例】次に本発明を図示の実施例に付き図面を用い
て詳細に説明する。
【0019】図1には、本発明による、工作物7を測定
するための特別有利な座標測定装置が示されている。こ
の座標測定装置10は、所謂スタンド式に実現されてお
りかつ可動の測定アーム3を有している。測定アームは
適当なスライダを介してスタンド4に、矢印11が示す
ように水平方向にも移動することができ、図示の矢印1
2が示すように垂直方向にも移動することができるよう
に、支承されている。スタンド4の方は、機械台架5の
軌道6において矢印13によって図示された運動方向に
沿って、測定すべき工作物7の側方を移動可能である。
測定アーム3は交換可能な測定センサ装置1を収容する
ために用いられる。測定センサ装置は通例、公知技術か
ら既に十分公知の、詳しく図示されていない交換保持体
を介して測定アーム3に固定されている。測定アームは
付加的に、測定センサ装置1の領域において衝突防護部
2を有している。この衝突防護部は、測定センサ装置1
が物体と衝突した際に、測定アームの長手軸線9を横断
する方向に旋回可能であり、これによりセンサ装置の損
傷を回避する。例えば測定アーム3が図示の座標測定装
置において、測定センサ装置1が工作物7に当接する程
度に下げられると、衝突防護部2は矢印14に示すよう
に、簡単に上向きに折れ曲がりかつこれにより測定セン
サ装置1の破壊を回避する。
【0020】既に冒頭で説明したように、図1に図示の
座標測定装置10は、測定センサ装置1を収容する他
に、例えばフライス工具または罫掛工具のような別の、
ここには詳細に図示されていない加工ユニットを収容す
るためにも適している。しかしこのために、衝突防護部
2に関して次の問題が生じる。一方において、測定セン
サ装置1はしばしば、僅かな力を有する衝突で既に測定
センサ装置1が破壊されるに十分である程敏感である。
それ故に、衝突防護部2の旋回のために必要であるトル
クは僅かなものでなければならない。他方において、例
えば罫掛工具またはフライス工具のような加工ユニット
を用いて工作物7を加工するためには、比較的高いトル
クが必要とされる。それ故に衝突防護部2は、この場合
のために、衝突防護部2の旋回のために要求されるトル
クが比較的高いように、実現されていなければならな
い。
【0021】それ故に、測定センサ装置1も加工ユニッ
トも図1に図示の座標測定装置10によって簡単な形式
および手法で利用することができるようにするために、
座標測定装置10に、測定センサ装置1を自動的に検出
する検出ユニット16並びに更に、検出ユニット16に
接続されている緊張ユニット17が設けられている。緊
張ユニットは、検出ユニット16の結果に相応して、衝
突防護部2の旋回のために必要であるトルクを調整設定
する。図2には、このことが簡単なブロック図にて示さ
れている。
【0022】検出ユニット16は、座標測定装置の種々
異なった個所に配設することができかつ種々様々に実現
することができる。例えば、検出ユニット16は、スタ
ンド4または測定アーム3に収容されているファームウ
ェアとして実現することができる。検出ユニットは同様
に、ここには詳しく図示されていない、座標測定装置の
中央コンピュータに配設することもできる。
【0023】検出ユニット16における検出は、測定セ
ンサ装置1に存在する、アナログまたはデジタル情報の
形の検出情報の検査によって行われる。この実施例の場
合、検出ユニット16は、測定センサ装置における抵抗
値の存在を検出する。この場合種々様々な可能性があ
る。特別簡単な態様では、測定センサ装置1であるかま
たは加工ユニットであるかだけが検査される。このため
に、測定センサ装置は検出ユニット16によってピック
アップ可能な2つの接続端子を有している。これら接続
端子は相互に導電接続されており、一方加工ユニットの
相応の接続端子は相互に導電接続されていない。測定セ
ンサ装置1ないし加工ユニットの検出のために、2点間
で導電接続が成り立っているかどうかを検査しさえすれ
ばよい。
【0024】しかしこの検出を、異なった測定センサ装
置1および加工ユニットに対する接続端子間の導電接続
が異なった抵抗値に割り当てられるようにして、更に多
様化することもできる。この場合、検出ユニット16に
よって抵抗値に基づいて、測定センサ装置1かまたは加
工ユニットが検出される。
【0025】検出ユニット16は同様に、それが測定セ
ンサ装置におけるデジタル情報の存在を検査するように
構成することができる。このために、例えば測定センサ
装置において、測定センサ装置1ないし加工ユニットを
識別する何かある種のデジタル情報が例えば、半導体メ
モリ中に存在するようにしてもよい。
【0026】次に、図3および図4に関連して、緊張ユ
ニット17について詳細に説明する。図3には、図1の
測定アーム3並びにそこに収容されている衝突防護部2
の拡大された平面図が示されており、その際測定アーム
は断面図で示されている。ここにおいて緊張ユニット1
7は引っ張りユニット50を有し、引っ張りユニットは
測定アーム3および衝突防護部2を相互に連結しかつ衝
突防護部2および測定アーム3を検出ユニット16によ
って決められる引っ張り力で相互に引っ張る。このため
に引っ張りユニット50はニューマチックシリンダ20
を有している。シリンダの中にはピストン棒40が可動
に案内されるようになっている。この場合ニューマチッ
クシリンダ20は引っ張り力を供給するために有利には
所謂2重作用するシリンダ20として構成されている。
シリンダのピストン棒40は、シリンダ20から外方向
に圧縮することができるし、シリンダの中に引き込むこ
ともできる。更にシリンダ20はピストン棒40の出入
り孔に同様にシールされておりかつ第2の圧縮空気接続
部21を備えており、その際第1の圧縮空気接続部はこ
こでは図示されていない。というのは、それは必要とさ
れないからである。
【0027】ニューマチックシリンダ20は測定アーム
3の背面部材47に結合されている。ピストン棒はその
端部にねじ部を有しており、そこにはフォーク部39が
ねじ込まれており、その際フォーク部39は鋼製の索3
8に結合されている。鋼製の索38の他端には、はと目
36を介して結合されて、別の鋼製の索19が存在して
おり、これもフォーク部45に固定されている。フォー
ク部45の方は、部材49を介して衝突防護部2のケー
シング35に固定的に連結されている。緊張装置17と
衝突防護部2との間の結合は、引っ張り力が測定アーム
3と衝突防護部2との間に存在する支承部31a,31
b,31cに略対称的に作用するように実現されてるべ
きであり、このことはここでは、フォーク部45が支承
部31a,31b,31cの間、従って測定アーム3の
長手軸線9の領域において衝突防護部2に固定されてい
ることによって実現されている。
【0028】衝突防護部2の旋回のために要求されるト
ルクは、検出ユニット16によって制御されて、圧縮空
気接続部21を介してニューマチックシリンダ20に圧
縮空気を供給することによって変化される。これによ
り、衝突防護部2および測定アーム3が相互に一層強く
引っ張られ、その結果衝突防護部の旋回のために必要で
あるトルクがこれにより高められる。緊張ユニット17
が長手軸線9の領域において作用結合するという事実に
よって、引っ張り力が3つの支承部31a,31b,3
1cに均一に分配されることが可能になる。
【0029】このように構成されている緊張ユニット1
7は、水平方向に配向されている、図1の図示の測定ア
ームに対しても、門部が測定すべき工作物を上から固定
保持しかつ相応の測定アームが門部の、測定すべき加工
物を上から固定保持する部分に垂直に懸架されている、
所謂門形測定機にも使用することができる。
【0030】測定アーム3に収容されている衝突防護部
2は、測定アーム3に完全に自由に移動可能に装着され
ておりかつ引っ張り力によってその位置が保持されるに
すぎない。衝突防護部2を規定の位置に位置正確に固定
するために、衝突防護部2は3つの星形に配設されてい
る支承部31a,31b,31cを介して測定アーム3
の終端プレート48に支承されている。しかし図3に
は、上側の領域に配設されている支承部31aしか、ま
た図4には下側の領域に配設されている2つの支承部3
1bの1つしか見えていない。ここでは例として、上側
の支承部31aについてだけ説明するものとする支承部
31a,31b,31cはそれぞれ、2つの平行に並ん
で位置しているローラ32a,33aと、これらと協働
する球34aとから成っており、その際ローラは、測定
アーム3の終端プレート48に収容されておりかつ球は
衝突防護部2のケーシング35に係留されておりかつ2
つのローラ32a,33aの所に位置するようになって
いる。勿論、ローラ32a,33aが衝突防護部2に配
設されかつ球34aを測定アーム3に配設されているよ
うにすることもできる。衝突防護部は3つの星形に配設
された支承部31a,31b,31cを介して測定アー
ム3に支承されているので、これにより衝突防護部2の
位置正確な位置が規定されるので、その結果衝突防護部
2は衝突による旋回後再びその本来の位置に再現可能に
復帰することができる。
【0031】勿論、支承部31a,31b,31cは別
様に実現することもできる。代わりにこれらは例えば、
並んで配設された2つの球とこれと協働する、2つの球
の所に位置されるようになっている1つのローラとを有
していることができる。
【0032】衝突防護部2の旋回後のその規定位置への
復帰を付加的に改良するために、衝突防護部2のケーシ
ング35に付加的に、円錐部分46が固定されている。
この円錐部分は、測定アーム3の終端プレート48と、
衝突防護部2の旋回の際にそれが略その本来の位置に再
び案内され、この位置がそれから最終的に3つの星形に
配設された支承部31a,31b,31cによって固定
されるように協働する。
【0033】有利には、支承部31a,31b,31c
のそれぞれにおいて、ローラ32a,32b,32cと
ローラ33a,33b,33cとの間に、電圧が加えら
れる。電圧は球34a,34b,34cを介して橋絡さ
れる。その場合、衝突防護部2が測定アーム3に対して
旋回すると、支承部31a,31b,31cの少なくと
も1つにおいて、球がローラから離れかつこれにより規
定位置では閉じている電流回路が開放される。電流回路
のこの遮断は、座標測定装置10における相応の回路に
よって検出することができかつ座標測定装置は直ちに停
止される。付加的に回路は引っ張りユニット50の緊張
を解き、その結果衝突防護部の引き続く旋回のために必
要なトルクを低減するために、引っ張りユニット50は
もはや引っ張り力を衝突防護部2に及ぼさない。これに
より、加工ユニットの破壊は妨げられる。この場合緊張
緩和は、そこために設けられている弁を開放することに
よって実現することができ、その結果ニューマチックシ
リンダ20における圧力は即刻逃がされる。
【0034】多少コストの面で一層有利な解決法では、
ここに詳細に図示されていない接触スイッチを2つ衝突
防護部2に設けることもできる。これら接触スイッチの
接触面は正常な場合、測定アーム3に当接しており、そ
の場合は接触スイッチは接触された状態にある。これに
より2つの接触スイッチを介して流れる電流回路は閉じ
られている。衝突防護部2が旋回するや否や、接触スイ
ッチの1つが開放するので、電流回路は遮断され、これ
により座標測定装置は直ちに停止されかつ緊張ユニット
17への引っ張りユニット50は緊張緩和されることに
なる。
【0035】座標測定装置10の測定アーム3が水平方
向に配向されているスタンド式測定装置であるここに図
示の場合には、測定アーム3は付加的に2つのバイアス
緊張ユニット50a,50bを備えていることができ
る。これらは衝突防護部2および測定センサ装置1ない
し加工ユニットの重力によって生じるトルクを受け止め
る。バイアス緊張ユニット50a,50bはここでは同
様に、この場合非常に簡単にばねの形で設けられている
引っ張りユニット24a,24bを有している。引っ張
りユニット24a,24bないしばねの一端は、種々異
なった位置においてピン23a,23bに固定すること
ができる穴空きベルト22a,22bに結合されており
かつ引っ張りユニット24a,24bの他端は、鋼製の
索26a,26bを介して衝突防護部2のケーシング3
5に結合されている。鋼製の索26a,26bを引っ張
りユニット24a,24bにかつ他方において衝突防護
部2に結合することができるようにするために、鋼製の
索26a,26bの端部にそれぞれ、はと目25a,2
5bおよび29a,29bが固定されており、その際は
と目29a,29bはそれぞれねじ30a,30bを介
して衝突防護部2にねじ止めされている。この場合トル
クを受け止めることができるようにするために、引っ張
りユニット24a,24bないしばねは穴空きベルト2
2a,22bを介して、衝突防護部2および測定センサ
装置1の重力によって生じるトルクが完全に受け止めら
れるまで緊張される。
【0036】バイアス緊張ユニット50a,50bは比
較的簡単な操作のためには、穴空きベルト22a,22
bが数個の穴間隔分だけ短縮されかつその端部がチェー
ンに結合されているように実現することができる。チェ
ーンのためには、ピン23a,23bに代わって、固定
のために1つの中心ピンを設けることができる。
【0037】従って、バイアス緊張ユニット50a,5
0bにおいて、測定アーム3および衝突防護部2を結合
しかつ衝突防護部2並びに測定アーム3を調整設定可能
な引っ張り力によって相互に引っ張る引っ張りユニット
が設けられている。殊に図4から明らかであるように、
鋼製の索26a,26bは測定アーム3に固定されてい
る転向ロール27a,27bおよび28a,28bを介
して並びに衝突防護部2においては2つの中に固定され
ている転向ピン43a,43bおよび44a,44bを
介して、索の引っ張り力が衝突防護部2の上側の領域に
おいて衝突防護部2に作用するように転向されるように
なっている。
【0038】付加的にバイアス緊張ユニット50a,5
0bの索26a,26bは転向ロール28a,28bお
よび転向ピン43a,43bによって、付加的になお、
衝突防護部2および測定センサ装置1の重力によって生
じる横力が受け止められるように案内されている。とい
うのは、索26a,26bは衝突防護部2に、長手軸線
9に平行に力を供給するのみならず、付加的に長手軸線
9に対して垂直である力成分も発生されるからである。
その理由は、ロール28a,28bは転向ピン43a,
43bより高い所に懸架されており、その結果衝突防護
部2に結果的に生じる引っ張り力は測定アームにおける
長手軸線9に平行に配向されているばかりでなく、長手
軸線9に対して垂直に上方向にも配向されているからで
ある。
【0039】衝突防護部2および測定センサ装置1の重
力によって生じるトルクおよび横力を受け止めることに
よって、測定センサ装置1が緊張状態にある場合、3つ
の支承部31a,31b,31cに対する力分配が大幅
に対称でありかつ実質的に測定アーム2の長手軸線9の
方向に作用するように実現することができる。このこと
は、衝突防護部2を3つの支承部31a,31b,31
cのそれぞれ2つを介して旋回するために必要なトルク
がすべて3つの可能性に対して同じ大きさであるという
利点を有している。これにより更に、生じ得る旋回方向
のそれぞれに対して、衝突防護部の旋回のために必要な
トルクを低減することができるので、その結果衝突防護
部2は、敏感な測定センサ装置1を保護するために、比
較的小さなトルクにおいて既に旋回される。更に、緊張
ユニット17は利用されずに留まりかつ加工ユニットが
装着されて初めて使用されることが必要になる。
【0040】引っ張りユニットと衝突防護部2との、索
19,26a,26bを介しての結合によって、衝突防
護部2は非常に大きく旋回することができる。というの
は、索19,26a,26bがフレキシブルでありかつ
衝突防護部2の旋回の際に屈曲することができるからで
ある。
【0041】本発明は、ここに示した実施例に限定され
るものではないことは勿論である。そればかりか、本発
明の原理が変形された形態において使用される、すべて
の等価な座標測定装置が含まれるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】衝突防護部を備えた本発明の座標測定装置の概
略図である。
【図2】検出ユニットおよび緊張ユニットのブロック図
である。
【図3】本発明の衝突防護部の平面略図である。
【図4】図3の衝突防護部の側面略図である。
【符号の説明】
1 測定センサ装置、 2 衝突防護部、 3 測定ア
ーム、 7 工作物、9 測定アーム長手軸線、 10
座標測定装置、 16 検出ユニット、17 緊張ユ
ニット、 20 ニューマチックシリンダ、 31a,
31b,31c 支承部、 40 ピストン棒、 50
引っ張りユニット、 50a,50b バイアス緊張
ユニット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定センサ装置(1)を収容するための
    可動の測定アームを備えた、工作物(7)を測定するた
    めの座標測定装置であって、該測定アーム(3)は衝突
    防護部(2)を有しており、該衝突防護部は前記測定セ
    ンサ装置(1)が物体と衝突した際に前記測定アーム
    (3)の長手軸線(9)を横断する方向に旋回可能であ
    りかつこれにより前記測定センサ装置(1)の損傷を回
    避する形式のものにおいて、前記座標測定装置におい
    て、検出ユニット(16)が設けられており、該検出ユ
    ニットは、前記測定センサ装置(1)を自動的に検出し
    かつ更に、前記検出ユニット(16)に接続されている
    緊張ユニット(17)が設けられており、該緊張ユニッ
    トは、前記検出ユニット(16)の結果に相応して、前
    記衝突防護部の旋回のために要求されるトルクを調整設
    定することを特徴とする座標測定装置。
  2. 【請求項2】 測定センサ装置(1)を収容するための
    可動の測定アームを備えた、工作物(7)を測定するた
    めの座標測定装置であって、該測定アーム(3)は衝突
    防護部(2)を有しており、該衝突防護部は前記測定セ
    ンサ装置(1)が物体と衝突した際に前記測定アーム
    (3)の長手軸線(9)を横断する方向に旋回可能であ
    りかつこれにより前記測定センサ装置(1)の損傷を回
    避する形式のものにおいて、前記座標測定装置におい
    て、検出ユニット(16)が設けられており、該検出ユ
    ニットは、前記測定センサ装置(1)を自動的に検出し
    かつ更に、前記検出ユニット(16)に接続されている
    緊張ユニット(17)が設けられており、該緊張ユニッ
    トは、前記検出ユニット(16)の結果に相応して、前
    記衝突防護部の旋回のために要求されるトルクを調整設
    定し、かつ前記緊張ユニット(17)は引っ張りユニッ
    ト(50)を有し、該引っ張りユニットは前記測定アー
    ムおよび前記衝突防護部を相互に連結しかつ該衝突防護
    部並びに測定アームを前記検出ユニットによって決めら
    れる引っ張り力によって相互に引っ張ることを特徴とす
    る座標測定装置。
  3. 【請求項3】 測定センサ装置(1)を収容するための
    可動の測定アームを備えた、工作物(7)を測定するた
    めの座標測定装置であって、該測定アーム(3)は衝突
    防護部(2)を有しており、該衝突防護部は前記測定セ
    ンサ装置(1)が物体と衝突した際に前記測定アーム
    (3)の長手軸線(9)を横断する方向に旋回可能であ
    りかつこれにより前記測定センサ装置(1)の損傷を回
    避する形式のものにおいて、前記座標測定装置におい
    て、検出ユニット(16)が設けられており、該検出ユ
    ニットは、前記測定センサ装置(1)を自動的に検出し
    かつ更に、前記検出ユニット(16)に接続されている
    緊張ユニット(17)が設けられており、該緊張ユニッ
    トは、前記検出ユニット(16)の結果に相応して、前
    記衝突防護部の旋回のために要求されるトルクを調整設
    定し、かつ前記緊張ユニット(17)は引っ張りユニッ
    ト(50)を有し、該引っ張りユニットは前記測定アー
    ムおよび前記衝突防護部を相互に連結しかつ該衝突防護
    部並びに測定アームを前記検出ユニットによって決めら
    れる引っ張り力によって相互に引っ張り、かつ前記引っ
    張りユニット(50)はニューマチックシリンダ(2
    0)およびその中で可動に案内されるピストン棒(4
    0)を有していることを特徴とする座標測定装置。
  4. 【請求項4】 測定センサ装置(1)を収容するための
    可動の測定アームを備えた、工作物(7)を測定するた
    めの座標測定装置であって、該測定アーム(3)は衝突
    防護部(2)を有しており、該衝突防護部は前記測定セ
    ンサ装置(1)が物体と衝突した際に前記測定アーム
    (3)の長手軸線(9)を横断する方向に旋回可能であ
    りかつこれにより前記測定センサ装置(1)の損傷を回
    避する形式のものにおいて、前記座標測定装置におい
    て、検出ユニット(16)が設けられており、該検出ユ
    ニットは、前記測定センサ装置(1)を自動的に検出し
    かつ更に、前記検出ユニット(16)に接続されている
    緊張ユニット(17)が設けられており、該緊張ユニッ
    トは、前記検出ユニット(16)の結果に相応して、前
    記衝突防護部の旋回のために要求されるトルクを調整設
    定し、かつ前記緊張ユニット(17)は引っ張りユニッ
    ト(50)を有し、該引っ張りユニットは前記測定アー
    ムおよび前記衝突防護部を相互に結合しかつ該衝突防護
    部並びに測定アームを前記検出ユニットによって決めら
    れる引っ張り力によって相互に引っ張り、かつ該引っ張
    りユニットは、該引っ張り力が、前記測定アームおよび
    前記衝突防護部の間に存在する支承部(31a,31
    b,31c)に対して略対称に作用するように、該衝突
    防護部に固定されていることを特徴とする座標測定装
    置。
  5. 【請求項5】 測定センサ装置(1)を収容するための
    可動の測定アームを備えた、工作物(7)を測定するた
    めの座標測定装置であって、該測定アーム(3)は衝突
    防護部(2)を有しており、該衝突防護部は前記測定セ
    ンサ装置(1)が物体と衝突した際に前記測定アーム
    (3)の長手軸線(9)を横断する方向に旋回可能であ
    りかつこれにより前記測定センサ装置(1)の損傷を回
    避する形式のものにおいて、前記座標測定装置におい
    て、検出ユニット(16)が設けられており、該検出ユ
    ニットは、前記測定センサ装置(1)を自動的に検出し
    かつ更に、前記検出ユニット(16)に接続されている
    緊張ユニット(17)が設けられており、該緊張ユニッ
    トは、前記検出ユニット(16)の結果に相応して、前
    記衝突防護部の旋回のために要求されるトルクを調整設
    定し、かつ前記測定アームは水平方向に配向されてお
    り、かつ付加的に少なくとも1つのバイアス緊張ユニッ
    ト(50a,50b)が設けられており、該バイアス緊
    張ユニットは、前記衝突防護部および測定センサ装置の
    重力によって生じるトルクを受け止めることを特徴とす
    る座標測定装置。
  6. 【請求項6】 測定センサ装置(1)を収容するための
    可動の測定アームを備えた、工作物(7)を測定するた
    めの座標測定装置であって、該測定アーム(3)は衝突
    防護部(2)を有しており、該衝突防護部は前記測定セ
    ンサ装置(1)が物体と衝突した際に前記測定アーム
    (3)の長手軸線(9)を横断する方向に旋回可能であ
    りかつこれにより前記測定センサ装置(1)の損傷を回
    避する形式のものにおいて、前記座標測定装置におい
    て、検出ユニット(16)が設けられており、該検出ユ
    ニットは、前記測定センサ装置(1)を自動的に検出し
    かつ更に、前記検出ユニット(16)に接続されている
    緊張ユニット(17)が設けられており、該緊張ユニッ
    トは、前記検出ユニット(16)の結果に相応して、前
    記衝突防護部の旋回のために要求されるトルクを調整設
    定し、かつ前記測定アームは水平方向に配向されてお
    り、かつ前記バイアス緊張ユニットは、付加的に、前記
    衝突防護部および測定センサ装置の重力によって生じる
    横力が受け止められるように構成されていることを特徴
    とする座標測定装置。
  7. 【請求項7】 測定センサ装置(1)を収容するための
    可動の測定アームを備えた、工作物(7)を測定するた
    めの座標測定装置であって、該測定アーム(3)は衝突
    防護部(2)を有しており、該衝突防護部は前記測定セ
    ンサ装置(1)が物体と衝突した際に前記測定アーム
    (3)の長手軸線(9)を横断する方向に旋回可能であ
    りかつこれにより前記測定センサ装置(1)の損傷を回
    避する形式のものにおいて、前記座標測定装置におい
    て、検出ユニット(16)が設けられており、該検出ユ
    ニットは、前記測定センサ装置(1)を自動的に検出し
    かつ更に、前記検出ユニット(16)に接続されている
    緊張ユニット(17)が設けられており、該緊張ユニッ
    トは、前記検出ユニット(16)の結果に相応して、前
    記衝突防護部の旋回のために要求されるトルクを調整設
    定し、かつ前記緊張ユニット(17)は引っ張りユニッ
    ト(50)を有し、該引っ張りユニットは前記測定アー
    ムおよび前記衝突防護部を相互に結合しかつ該衝突防護
    部並びに測定アームを前記検出ユニットによって決めら
    れる引っ張り力によって相互に引っ張り、かつ前記衝突
    防護部の旋回の際に前記引っ張りユニットが緊張緩和
    し、その結果該引っ張りユニットは前記衝突防護部にも
    はや引っ張り力を及ぼさないことを特徴とする座標測定
    装置。
  8. 【請求項8】 測定センサ装置(1)を収容するための
    可動の測定アームを備えた、工作物(7)を測定するた
    めの座標測定装置であって、該測定アーム(3)は衝突
    防護部(2)を有しており、該衝突防護部は前記測定セ
    ンサ装置(1)が物体と衝突した際に前記測定アーム
    (3)の長手軸線(9)を横断する方向に旋回可能であ
    りかつこれにより前記測定センサ装置(1)の損傷を回
    避する形式のものにおいて、前記座標測定装置におい
    て、検出ユニット(16)が設けられており、該検出ユ
    ニットは、前記測定センサ装置(1)を自動的に検出し
    かつ更に、前記検出ユニット(16)に接続されている
    緊張ユニット(17)が設けられており、該緊張ユニッ
    トは、前記検出ユニット(16)の結果に相応して、前
    記衝突防護部の旋回のために要求されるトルクを調整設
    定し、かつ前記検出ユニットは、前記測定センサ装置に
    存在する検出情報を検査することを特徴とする座標測定
    装置。
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