JPH10337328A - 薬液注入用カテーテル - Google Patents

薬液注入用カテーテル

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JPH10337328A
JPH10337328A JP9151255A JP15125597A JPH10337328A JP H10337328 A JPH10337328 A JP H10337328A JP 9151255 A JP9151255 A JP 9151255A JP 15125597 A JP15125597 A JP 15125597A JP H10337328 A JPH10337328 A JP H10337328A
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JP
Japan
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balloon
drug solution
catheter
injecting
lumen
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Shuji Isozaki
修二 磯崎
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KANEKA MEDICS KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脈管の狭窄部を拡張させるとともに、拡
張部位における脈管壁に対して薬液を注入することがで
きる薬液注入用カテーテルの提供。 極めて少量ずつ
の薬液をバルーンを介して注入することができる薬液注
入用カテーテルの提供。 脈管における狭窄部の拡張
操作と薬液の注入操作とを同時に実施することができる
薬液注入用カテーテルの提供。 【解決手段】 ガイドワイヤーが挿通されるルーメン
と、薬液の流路となるルーメンとがカテーテルシャフト
内に形成され、先端部分の少なくとも一部が、加圧した
ときに薬液透過性を有する多孔質樹脂材料から構成され
ている。また、カテーテルシャフトの先端部にバルーン
が設けられてなり、前記バルーンの少なくとも一部が、
加圧したときに薬液透過性を有する多孔質樹脂材料から
構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薬液注入カテーテ
ルに関し、更に詳しくは、血管形成術などの血管内手術
に好適に用いることのできる薬液注入用カテーテルに関
する。
【0002】
【従来の技術】最近において、バルーンカテーテルによ
り血管の狭窄部を拡張する血管形成術が行われている。
斯かる血管形成術に使用されるバルーンカテーテルとし
ては、例えば特開昭63−127769号公報および特
公平3−18905号公報などに開示されている。
【0003】しかして、バルーンカテーテルによる血管
形成術に際しては、バルーンを加圧膨張させて血管を拡
張させるとともに、拡張部位における血管壁に対して、
血管平滑筋の増殖抑制剤、抗血栓剤、抗血小板剤、抗血
栓性接着剤などの薬液を注入することが行われている。
【0004】ここに、薬液注入機能を備えたバルーンカ
テーテルとして、薬液を排出させるための小孔(マイク
ロポア)が複数形成された薬液注入用バルーン(アウタ
ーバルーン)と、拡張用バルーン(インナーバルーン)
とを有してなる二重バルーン構造の薬液注入用PTCA
バルーンカテーテルが知られている〔人工臓器第26巻
第2号(1997年)第498頁〜第503頁参照〕。
この薬液注入用PTCAバルーンカテーテルによれば、
拡張用バルーンを膨張させて血管の狭窄部を拡張させた
後、当該拡張用バルーンを収縮させ、この状態で、薬液
注入用バルーン内に薬液を圧入することにより、当該薬
液を、薬液注入用バルーンに形成された小孔から拡張部
位の血管壁に対して注入することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな薬液注入用のバルーンカテーテルには、下記(1)
〜(3)のような問題がある。
【0006】(1)狭窄部の拡張操作時において、薬液
注入用バルーン(アウターバルーン)に形成された小孔
は、拡張バルーン(インナーバルーン)により塞がれた
状態となっている。このため、拡張部位の血管壁に対す
る薬液の注入操作は、拡張用バルーンを収縮させた後で
なければ行うことができない。従って、このような薬液
注入用PTCAバルーンカテーテルによっては、狭窄部
の拡張操作と、薬液の注入操作とを同時に実施すること
ができない。
【0007】(2)薬液注入用バルーン(アウターバル
ーン)を得るために、バルーン材料に複数(例えば30
〜40)の小孔を形成する工程は煩雑であり、製造効率
の観点から好ましくない。また、形成される小孔には、
孔径のバラツキが生じやすく、このため、薬液の注入量
を制御することが困難である。
【0008】(3)二重バルーン構造は、構成が複雑と
なるばかりでなく、各バルーンを膨張・収縮させるため
の圧力の制御も煩雑である。このため、狭窄部の拡張操
作と、薬液の注入操作とを1つのバルーンで行うことが
できる薬液注入用のバルーンカテーテルの開発が望まれ
ている。しかしながら、狭窄部の拡張操作と、薬液の注
入操作とを、薬液注入用バルーン(アウターバルーン)
のみで実行しようとしても、外気と連通している小孔の
ために、狭窄部を拡張させるために必要な膨張圧力(例
えば3kg/cm2 以上)を達成することができない。
【0009】一方、脳機能検査などに際し、バルーンに
より血流を遮断するバルーンマタス法において、当該バ
ルーンの周囲に血栓が形成されるという問題があり、か
かる問題を解決する手段が望まれていた。
【0010】本発明は、以上のような事情に基いてなさ
れたものである。本発明の第1の目的は、脈管の狭窄部
を拡張させると共に、拡張部位における脈管壁に対して
薬液を注入することができる薬液注入用カテーテル、す
なわち、薬液注入機能を備えたバルーンカテーテルを提
供することにある。本発明の第2の目的は、極めて少量
ずつの薬液をバルーンを介して注入することができる薬
液注入用カテーテルを提供することにある。本発明の第
3の目的は、脈管における狭窄部の拡張操作と、薬液の
注入操作とを同時に実施することができる薬液注入用カ
テーテルを提供することにある。本発明の第4の目的
は、脈管における狭窄部の拡張操作と、薬液の注入操作
とを1つのバルーンで行うことができる薬液注入用のバ
ルーンカテーテルを提供することにある。本発明の第5
の目的は、バルーンマタス法に適用されたときに、バル
ーンの周囲に血栓を形成させない薬液注入用のバルーン
カテーテルを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の薬液注入用カテ
ーテルは、ガイドワイヤーが挿通されるルーメンと、薬
液の流路となるルーメンとがカテーテルシャフト内に形
成され、先端部分の少なくとも一部が、加圧したときに
薬液透過性を有する多孔質樹脂材料から構成されている
ことを特徴とする。
【0012】本発明の薬液注入用カテーテルは、カテー
テルシャフトの先端部にバルーンが設けられてなり、前
記バルーンの少なくとも一部が、加圧したときに薬液透
過性を有する多孔質樹脂材料から構成されていることを
特徴とする。また、本発明の薬液注入用カテーテルは、
バルーン内に圧入された薬液を、当該バルーンの表面か
ら滲出させることにより、脈管の拡張部位に注入するこ
とを特徴とする。本発明の薬液注入用カテーテルにおい
ては、ガイドワイヤーが挿通されるルーメン(以下、
「ガイドワイヤールーメン」ともいう。)と、薬液の流
路となるルーメン(以下、「薬液供給用ルーメン」とも
いう。)とがカテーテルシャフト内に形成されているこ
とが好ましい。また、本発明の薬液注入用カテーテルを
構成する多孔質樹脂材料が延伸ポリテトラフルオロエチ
レンであることが好ましい。
【0013】
【作用】
(1)加圧したときに薬液透過性を有する多孔質樹脂材
料によりバルーンが構成されているので、内空に圧入さ
れた薬液によって膨張したバルーンにより、脈管の狭窄
部が拡張されると共に、当該薬液が、バルーンの内空か
ら外側表面に連通する微細孔を通って、拡張部位におけ
る脈管壁に注入される。 (2)バルーンの表面から薬液を滲出させることによ
り、当該薬液を極めて少量ずつ適用部位(脈管壁)に注
入することができる。 (3)多孔質樹脂材料によるバルーンの表面には、薬液
を排出するための小孔を形成する必要がないので、狭窄
部を拡張させるために必要な膨張圧力(例えば3kg/
cm2 以上)を確保することができる。従って、脈管に
おける狭窄部の拡張操作と、薬液の注入操作とを1つの
バルーンによって同時に行うことができる。 (4)バルーンの膨張による狭窄部の拡張操作と、当該
バルーン表面からの薬液の注入操作とが同時に行うこと
ができるので、脈管の拡張部位において内壁に生じた傷
を迅速に癒すことができる。 (5)バルーンを構成する多孔質樹脂材料の孔腔率を調
整することにより、薬液の注入量(滲出量)を容易に制
御することができる。 (6)バルーン内への薬液の供給圧力を調整することに
より、当該薬液の滲出量(注入量)を容易に制御するこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の薬液注入用カテー
テルについて具体的に説明する。本発明の薬液注入用カ
テーテルは、一定の圧力条件下において薬液を透過させ
て外表面から滲出させることができる、多孔質樹脂材料
から構成されるバルーンを備えている点に特徴を有する
ものである。
【0015】<薬液注入用カテーテルの具体的構成>図
1は、本発明の薬液注入用カテーテルの一例を示す部分
破断説明図である。この例の薬液注入用カテーテルは、
二重管構造を有するカテーテルシャフト10と、このカ
テーテルシャフト10の先端部(遠位部10D)に設け
られたバルーン20とを備えてなる。
【0016】カテーテルシャフト10の後端部(近位部
10P)は、保護チューブ30を介してマニホルド40
に接続されている。同図において、10Tはカテーテル
シャフト10のテーパー部、41は、ガイドワイヤーを
挿入するための第1の開口部、42は、薬液を供給する
ための第2の開口部である。
【0017】カテーテルシャフト10の全長は、例えば
500〜1800mmとされる。また、カテーテルシャ
フト10の外径は、遠位部10Dにおいて例えば10〜
300mm、近位部10Pにおいて例えば200〜14
90mmとされる。なお、カテーテルシャフト10の遠
位部10Dおよびテーパー部10Tの一部(例えば先端
から150〜250mmの範囲)は、他の部分に比べて
柔軟性を有するように形成されている。
【0018】図2は、図1に示す薬液注入用カテーテル
の部分拡大図(A部の詳細を示す部分破断図)である。
同図において、11はカテーテルシャフト10を構成す
るポリエチレン製の内管、12はカテーテルシャフト1
0を構成するフッ素樹脂製の外管、13は、前記第1の
開口部(41)と連通するガイドワイヤールーメン、1
4は、前記第2の開口部(42)と連通する薬液供給用
ルーメン、15は、薬液供給用ルーメン14とバルーン
20の内部とが連通されるよう、外管12に形成された
連通孔、50は金製の造影用チップである。
【0019】バルーン20は、カテーテルシャフト10
(外管12)の外表面に接着ないし溶着固定されてい
る。このバルーン20は、延伸処理により多孔質化、す
なわち、一面から他面に連通する微細孔が形成されたポ
リテトラフルオロエチレンフィルムから構成されてい
る。この多孔質樹脂材料(多孔質化されたフィルム材
料)は、常圧下では溌水性および液密性(薬液非透過
性)を示し、一定の加圧下では薬液透過性を示すもので
ある。
【0020】バルーン20を構成する多孔質樹脂材料に
おいて、液透過性を示すために必要な圧力、および一定
の圧力条件下における液透過量(滲出量)は、当該樹脂
材料の孔腔率(空孔率)を調整することにより制御する
ことができる。ここに、バルーン20を構成する樹脂材
料の孔腔率としては、通常20〜70%とされ、好まし
くは40〜60%とされる。孔腔率の調整は、延伸処理
の条件(例えば延伸速度)を変化させることにより容易
に行うことができる。バルーン20の大きさとしては、
長さが5〜50mm、膨張時における円筒部分の外径が
2〜5mm、膨張時における肉厚が5〜100μmとさ
れる。
【0021】<薬液注入用カテーテルの使用方法>図3
は、上記のような構成の薬液注入用カテーテル(本発明
の薬液注入用カテーテル)の使用方法を模式的に示す説
明図である。本発明の薬液注入用カテーテルは、ガイド
ワイヤー60によりガイドされながら血管90内を進行
し、バルーン20が狭窄部位91に到達した位置で留置
される〔同図(イ)〕。ここで、バルーン20と狭窄部
位91との位置合わせは、造影用チップ50を目印とし
て容易に行うことができる。
【0022】次に、インフレーターなどを用いて、マニ
ホルド(40)の第2の開口部(42)から薬液(例え
ばペパリンなどの血液凝固防止剤)を圧入する。この薬
液は、薬液供給用ルーメン(14)内を通って連通孔
(15)からバルーン20の内部に圧入される。これに
より、バルーン20が膨張して狭窄部位91が拡張する
〔同図(ロ)〕。ここに、狭窄部位に抗してバルーン2
0を膨張させるのに必要な圧力(薬液の供給圧力)は、
例えば3kg/cm2 以上とされる。
【0023】然るに、バルーン20の膨張による狭窄部
位91の拡張時において、血管90の内壁に亀裂92が
生じて出血することがあるが、膨張している状態のバル
ーン20の外表面からは血液凝固防止剤が滲出(注入)
されるので、この血液が凝固することが抑制され、従っ
て、再狭窄の原因となる血栓の形成が防止される。ここ
に、バルーンの外表面から薬液を滲出させるのに必要な
圧力は、例えば3kg/cm2 以上とされ、好ましくは
5〜15kg/cm2 とされる。
【0024】<薬液注入用カテーテルの他の実施形態>
以上、本発明の薬液注入用カテーテルの一例について説
明したが、本発明の薬液注入用カテーテルは、これに限
定されるものではなく、先端部分の少なくとも一部が多
孔質樹脂材料から構成されている限り種々の変更が可能
である。
【0025】例えば、多孔質樹脂材料から形成された薬
液注入用バルーン(アウターバルーン)と、拡張用バル
ーン(インナーバルーン)とを有してなる二重バルーン
構造のバルーンカテーテルであって、ガイドワイヤール
ーメンと、薬液供給用ルーメンと、バルーン拡張用ルー
メンとが、カテーテルシャフト内に別々に形成されてな
るトリプルルーメン構造を有するものであってもよい。
【0026】また、図4に示すような先端(遠位部)形
状を有するカテーテル、すなわち、ガイドワイヤールー
メン71と薬液供給用ルーメン72とがカテーテルシャ
フト73内に形成され、このカテーテルシャフト73の
先端部分73Aが多孔質樹脂材料から構成されてなるカ
テーテル(バルーンを有さない薬液注入用カテーテル)
も本発明の範囲に含まれるものである。図4に示すよう
な先端形状を有するカテーテルによれば、薬液を注入す
る際にガイドワイヤーを抜き取る必要がないので、脈管
内において当該カテーテルを誘導しながら、薬液の注入
操作を行うことができる。なお、本発明の薬液注入用カ
テーテルは、血管形成術などのほか、各種動注療法、塞
栓療法などにも好適に用いることができる。また、脳機
能検査などに際し、バルーンにより血流を遮断するバル
ーンマタス法において、本発明の薬液注入用カテーテル
を使用し、薬液としてヘパリンなどの血液凝固防止剤を
バルーンの外表面から滲出させることにより、当該バル
ーンの周囲に血栓が形成されることを確実に防止するこ
とができる。
【0027】
【実施例】
〔薬液注入用カテーテルの製造〕孔腔率50%の延伸ポ
リテトラフルオロエチレンからなる肉厚100μmのフ
ィルムを用い、外径(膨張時)2.0mm、長さ30m
mのバルーン用チューブを作製し、このバルーン用チュ
ーブを、二重管構造のカテーテルシャフト(内管:ポリ
エチレン製,外管:ETFE製,全長=1200mm,
遠位部における外径=0.8mm)の先端部に溶着し、
当該カテーテルシャフトの後端部に、マニホルド(ポリ
カーボネート製)を接続することにより、図1および図
2に示したような、本発明の薬液注入用カテーテルを製
造した。
【0028】〔滲出試験〕上記のようにして作製した薬
液注入用カテーテルについて、カテーテルシャフトの薬
液供給用ルーメン(14)内およびバルーン(20)内
のプライミング処理を行った。次いで、Advance
d Cardiovascular System.I
nc.製のインフレーターを用いて、マニホルド(4
0)の第2の開口部(42)から、血液凝固防止剤(ペ
パリンを圧入したところ、0.2kg/cm2 の圧力で
バルーン(20)が膨張し、血管凝固防止剤の供給圧力
が5kg/cm2 に達したところで、バルーン(20)
の外表面全体に滲出による液滴が認められた。その後、
外表面からの滲出量は、圧力の上昇に伴って増加し、血
管凝固防止剤の供給圧力が20kg/cm2 に達したと
ころで、当該供給圧力が安定し、また、血管凝固防止剤
の滲出量は一定の値(約50ml/min)を示した。
【0029】
【発明の効果】
(1)本発明の薬液注入用カテーテルによれば、薬液を
圧入して膨張させたバルーンによって脈管の狭窄部を拡
張させることができると共に、当該薬液を、バルーンの
内空から外側表面に連通する微細孔を通して、拡張部位
における脈管壁に注入することができる。 (2)本発明の薬液注入用カテーテルによれば、脈管に
おける狭窄部の拡張操作と、薬液の注入操作とを1つの
バルーンによって同時に行うことができ、これにより、
脈管の拡張部位において内壁に生じた傷を迅速に癒すこ
とができる。 (3)本発明の薬液注入用カテーテルによる薬液の注入
量(滲出量)は、バルーンを構成する多孔質樹脂材料の
孔腔率を調整することにより、さらに、バルーン内の圧
力を調整することによって制御することができる。そし
て、バルーンの表面から薬液を滲出させることにより、
当該薬液を極めて少量ずつ適用部位(脈管壁)に注入す
ることができる。 (4)本発明の薬液注入用カテーテルによれば、狭窄部
位の拡張に伴って出血が生じた場合であっても、バルー
ンを介して血管凝固防止剤などを注入することにより、
血栓の形成を容易に抑制することができる。従って、血
栓に起因する再狭窄を防止することができる。 (5)本発明の薬液注入用カテーテルをバルーンマタス
法に適用し、血流の遮断時においてバルーンの外表面か
ら血液凝固防止剤を滲出させることにより、当該バルー
ンの周囲に血栓が形成されることを確実に防止すること
ができる。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薬液注入用カテーテルの一例を示す部
分破断説明図である。
【図2】本発明の薬液注入用カテーテルの部分拡大図で
ある。
【図3】本発明の薬液注入用カテーテルの使用方法を模
式的に示す説明図である。
【図4】本発明の薬液注入用カテーテルの他の例の要部
を示す部分破断説明図である。
【符号の説明】
10 カテーテルシャフト 11 内管 12 外管 13 ガイドワイヤールーメン 14 薬液供給用ルーメン 15 連通孔 20 バルーン 30 保護チューブ 40 マニホルド 41 第1の開口部 42 第2の開口部 50 造影用チップ 60 ガイドワイヤー 71 ガイドワイヤールーメン 72 薬液供給用ルーメン 73 カテーテルシャフト 73A 先端部分

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイドワイヤーが挿通されるルーメン
    と、薬液の流路となるルーメンとがカテーテルシャフト
    内に形成され、 先端部分の少なくとも一部が、加圧したときに薬液透過
    性を有する多孔質樹脂材料から構成されていることを特
    徴とする薬液注入用カテーテル。
  2. 【請求項2】 カテーテルシャフトの先端部にバルーン
    が設けられてなり、 前記バルーンの少なくとも一部が、加圧したときに薬液
    透過性を有する多孔質樹脂材料から構成されていること
    を特徴とする薬液注入用カテーテル。
  3. 【請求項3】 バルーン内に圧入された薬液を、当該バ
    ルーンの表面から滲出させることにより、脈管の拡張部
    位に注入することを特徴とする請求項2に記載の薬液注
    入用カテーテル。
  4. 【請求項4】 ガイドワイヤーが挿通されるルーメン
    と、薬液の流路となるルーメンとがカテーテルシャフト
    内に形成されていることを特徴とする請求項2または請
    求項3に記載の薬液注入用カテーテル。
  5. 【請求項5】 多孔質樹脂材料が延伸ポリテトラフルオ
    ロエチレンであることを特徴とする請求項1乃至請求項
    4の何れかに記載の薬液注入用カテーテル。
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