JPH10271307A - 通信手順移行方法及び通信端末装置 - Google Patents

通信手順移行方法及び通信端末装置

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JPH10271307A
JPH10271307A JP9072425A JP7242597A JPH10271307A JP H10271307 A JPH10271307 A JP H10271307A JP 9072425 A JP9072425 A JP 9072425A JP 7242597 A JP7242597 A JP 7242597A JP H10271307 A JPH10271307 A JP H10271307A
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Masahiro Mochizuki
昌宏 望月
Nobuyuki Kudo
信行 工藤
Takashi Sakayama
隆志 坂山
Yoshiaki Tezuka
芳明 手塚
Kosuke Sakaki
浩亮 榊
Yoshihiro Maei
佳博 前井
Hirotaka Kawabata
広隆 川畑
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 V.8セッション開始手順(V.8手順)か
ら独自手順への移行時間を短縮する。 【解決手段】 図8(A)に示すように、V.8手順を
実行中に発呼局は、応答局からのANSam信号に対し
て、独自手順への移行を指示する独自手順移行信号を送
出する。一方の応答局は、発呼局からの独自手順移行信
号を受信すると、ANSam信号の送出を中止し応答信
号を送出する。そして、この応答信号を受信した発呼局
及び応答信号を送出した応答局の各々において、独自手
順へ移行する。このようにしてV.8手順から独自手順
へ直接移行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信手順移行方法
及び通信端末装置に係り、より詳しくは、ITU−T勧
告V.8に準じたセッション開始手順を実行可能な通信
端末装置間におけるV.8に準じたセッション開始手順
から独自手順への通信手順移行方法、及びITU−T勧
告V.8に準じたセッション開始手順を実行可能な通信
端末装置に関する。
【0002】なお、ITU−Tとは、International Te
lecommunications Union−Telecommunications Standar
dization Sector 、即ち国際電気通信連合の電気通信標
準化部門を意味する。
【0003】また、発呼局とは発呼した側の通信端末装
置を意味し、応答局とは前記発呼局による発呼の相手先
となる通信端末装置を意味する。
【0004】また、当明細書では、以下の表1に記載し
た各種信号については、対応する略語にて表記する。
【0005】
【表1】
【0006】さらに、上記信号のうちITU−T勧告
V.8に定義された信号について説明する。
【0007】変形応答トーン(ANSam信号)は、振
幅変調を施した2100ヘルツの余弦信号である。より
詳しくは、2100±1ヘルツの余弦波形信号が450
±25ミリ秒間隔で位相が反転され、さらに15±0.
1ヘルツの余弦波形で振幅変調されたものである。変調
された波形の包絡線の振幅は、その長時間平均振幅が
(0.8±0.01)から(1.2±0.01)の範囲
でなければならない。
【0008】起呼メニュー信号(CM信号)は、発呼し
た側の通信端末装置(発呼局)から送信される信号で、
主に発呼局で利用可能な変調方式を表示するために使用
される。このCM信号は、勧告V.21で定義された低
域チャネルV.21(L)により変調された300bp
sの反復ビット列で構成される。より詳しく説明する
と、1つのCM信号は、10個の「1」とそれに続く1
0ビットの同期符号とで始まり、CM信号の中の最初の
情報カテゴリでは、要望されている起呼機能が所定の起
呼機能カテゴリに準拠して表示される。更に、CM信号
は、発呼局で使用可能な変調モードを示す1つ又はそれ
以上のオクテットを含んでいなければならない。
【0009】共通メニュー信号(JM信号)は、着呼し
た側の通信端末装置(応答局)から送信される信号で、
主に発呼局及び応答局で共通して利用可能な変調方式を
表示するために使用される。このJM信号は、勧告V.
21で定義された高域チャネルV.21(H)により変
調された300bpsの反復ビット列で構成される。よ
り詳しく説明すると、1つのJM信号は、10個の
「1」とそれに続く10ビットの同期符号とで始まり、
JM信号の中の最初の情報カテゴリでは、受信したCM
信号と同一の起呼機能が表示される。但し、その起呼機
能が応答局で使用不可である場合は、JM信号では異な
った起呼機能を表示しても良い。また、JM信号は、C
M信号で表示された変調モードであると同時に該CM信
号で表示された起呼機能に関連して使用する変調モード
の中で、応答局で使用可能な全ての変調モードを表示す
るオクテットを含んでいなければならない。
【0010】CM終端子(CJ信号)は、JM信号を検
出した確認及びCM信号の終了を示す信号である。この
CJ信号は、300bpsのV.21(L)で変調さ
れ、スタートビット及びストップビットを含んだ連続す
る3つの全て「0」のオクテットで構成される。
【0011】起呼表示信号(CI信号)は、発呼局から
一般通信機能を示すために送信される信号であり、発呼
局から規則的なオン/オフ間隔で送信される。オン期間
は、少なくとも3つ以上のCI信号を含み、かつ持続時
間は2.0秒以下でなくてはならない。オフ期間は、そ
の持続時間が0.4秒以上2.0秒以下でなくてはなら
ない。1つのCI信号は、10個の「1」とそれに続く
10ビットの同期符号と起呼機能オクテットとで構成さ
れる。なお、オン期間の信号は、勧告V.21で定義さ
れた低域チャネルV.21(L)により変調された30
0bpsの反復ビット列で構成される。
【0012】
【従来の技術】従来より、ITU−Tにおいて、V.3
2(9600bpsまでの2線式全2重モデムの規格)
の機能拡張として、14400bpsを超える2880
0bpsまでの2線式全2重モデムの規格がV.34と
して勧告されている。その後、上記V.34をファクシ
ミリ装置の通信手順に応用する規格として、ITU−T
勧告T.30 ANNEXFが定められた。
【0013】このITU−T勧告T.30 ANNEXFで
は、端末が通信開始手順として、当該ITU−Tで勧告
したデータ伝送のセッション開始手順(V.8)に従う
べき旨が定められている。
【0014】ところが、従来はV.8のセッション開始
手順から独自の手順へ直接移行する方法が定められてい
なかった。
【0015】このため、V.8手順から独自手順へ移行
するためには、ITU−T勧告T.30 ANNEXFに従っ
て一旦V.8手順からV.34手順へ移行し、その後
T.30の定めに従って独自手順へ移行する必要があっ
た。
【0016】このように従来は2段階のステップを経る
必要があったので、V.8手順から独自手順への移行に
は時間がかかっていた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解消するために成されたものであり、V.8のセッシ
ョン開始手順から独自手順への移行時間を短縮すること
ができる通信端末装置及び通信手順移行方法を提供する
ことを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明に係る通信手順移行方法は、ITU−T
勧告V.8に準じたセッション開始手順を実行可能な通
信端末装置間で前記V.8に準じたセッション開始手順
から独自手順へ移行するための通信手順移行方法であっ
て、前記V.8に準じたセッション開始手順実行中の所
定タイミングで、独自手順への移行を指示する独自手順
移行信号を発呼局から応答局へ送出し、前記独自手順移
行信号を応答局にて受信し、前記独自手順移行信号を受
信した応答局及び該独自手順移行信号を送出した発呼局
の各々で、前記V.8に準じたセッション開始手順から
独自手順へ移行する、ことを特徴とする。
【0019】また、第2の発明に係る通信手順移行方法
は、ITU−T勧告V.8に準じたセッション開始手順
を実行可能な通信端末装置間で前記V.8に準じたセッ
ション開始手順から独自手順へ移行するための通信手順
移行方法であって、応答局からの変形応答トーンを発呼
局にて受信中に、独自手順への移行を意味する独自情報
を含んだ起呼メニュー信号を発呼局から応答局へ送出
し、応答局にて前記独自情報を含んだ起呼メニュー信号
を受信した場合に、独自手順への移行を意味する独自情
報を含んだ共通メニュー信号を応答局から発呼局へ送出
し、前記独自情報を含んだ共通メニュー信号を受信した
発呼局及び該独自情報を含んだ共通メニュー信号を送出
した応答局の各々で、前記V.8に準じたセッション開
始手順から独自手順へ移行する、ことを特徴とする。
【0020】また、第3の発明に係る通信端末装置は、
ITU−T勧告V.8に準じたセッション開始手順を実
行可能な通信端末装置であって、前記V.8に準じたセ
ッション開始手順を発呼局として実行している時に所定
のタイミングで、独自手順への移行を指示する独自手順
移行信号を応答局へ送出する移行信号送出手段と、前記
移行信号送出手段により前記独自手順移行信号が送出さ
れた場合に、前記V.8に準じたセッション開始手順か
ら独自手順へ移行するよう制御する発呼側移行制御手段
と、を有することを特徴とする。
【0021】また、第4の発明に係る通信端末装置は、
ITU−T勧告V.8に準じたセッション開始手順を実
行可能な通信端末装置であって、前記V.8に準じたセ
ッション開始手順を応答局として実行している時に、独
自手順への移行を指示する独自手順移行信号を受信する
移行信号受信手段と、前記移行信号受信手段により前記
独自手順移行信号が受信された場合に、前記V.8に準
じたセッション開始手順から独自手順へ移行するよう制
御する応答側移行制御手段と、を有することを特徴とす
る。
【0022】また、第5の発明に係る通信端末装置は、
ITU−T勧告V.8に準じたセッション開始手順を実
行可能な通信端末装置であって、前記V.8に準じたセ
ッション開始手順で発呼局として、応答局からの変形応
答トーンを受信中に、独自手順への移行を意味する独自
情報を含んだ起呼メニュー信号を応答局へ送出する信号
送出手段と、前記信号送出手段により送出された前記独
自情報を含んだ起呼メニュー信号に対応する共通メニュ
ー信号を受信した場合に、前記V.8に準じたセッショ
ン開始手順から独自手順へ移行するよう制御する発呼側
制御手段と、を有することを特徴とする。
【0023】また、第6の発明に係る通信端末装置は、
ITU−T勧告V.8に準じたセッション開始手順を実
行可能な通信端末装置であって、前記V.8に準じたセ
ッション開始手順で応答局として、変形応答トーンを発
呼局へ送出中に、独自手順への移行を意味する独自情報
を含んだ起呼メニュー信号を受信する信号受信手段と、
前記信号受信手段により前記独自手順への移行を意味す
る独自情報を含んだ起呼メニュー信号が受信された場合
に、独自手順への移行を意味する独自情報を含んだ共通
メニュー信号を発呼局へ送出し、前記V.8に準じたセ
ッション開始手順から独自手順へ移行するよう制御する
応答側制御手段と、を有することを特徴とする。
【0024】上記第1の発明に係る通信手順移行方法で
は、V.8に準じたセッション開始手順(以下、V.8
手順と略称する)の実行中の所定タイミングで、独自手
順への移行を指示する独自手順移行信号を発呼局から応
答局へ送出する。上記所定タイミングとしては、例え
ば、発呼局が応答局からのANSam信号を受信してい
るとき等のタイミングを挙げることができる。
【0025】そして、発呼局は、独自手順移行信号を送
出したことで、V.8手順から独自手順へ移行する。一
方の応答局は、発呼局からの独自手順移行信号を受信し
たことで、V.8手順から独自手順へ移行する。
【0026】このように発呼局から応答局へ独自手順移
行信号を送出し、応答局で該独自手順移行信号を受信す
ることにより、発呼局、応答局の双方がタイミング良く
円滑にV.8手順から独自手順へ直接移行することがで
きる。
【0027】これにより、V.8手順から独自手順へ移
行する場合に、従来のようにITU−T勧告T.30 A
NNEXFに従って一旦V.8手順からV.34手順へ移行
し、その後T.30の定めに従って独自手順へ移行する
必要が無くなる。即ち、V.8手順から独自手順へ直接
移行することが可能になったことで、V.8手順から独
自手順への移行時間短縮を図ることができる。
【0028】なお、発呼局から応答局へ独自手順移行信
号を送出した後、該独自手順移行信号に対する応答とし
て所定の応答信号を応答局から発呼局へ送出し、発呼局
では該応答信号の受信を待って独自手順へ移行しても良
い。
【0029】次に、上記第2の発明に係る通信手順移行
方法では、V.8手順の実行中に、応答局からの変形応
答トーン(ANSam信号)を発呼局にて受信中に、独
自手順への移行を意味する独自情報を含んだ起呼メニュ
ー信号(UCM信号)を発呼局から応答局へ送出する。
応答局は、このUCM信号を受信することで、発呼局に
よる独自手順への移行指示を認識することができる。
【0030】さらに、応答局は、発呼局への応答とし
て、独自手順への移行を意味する独自情報を含んだ共通
メニュー信号(UJM信号)を発呼局へ送出する。発呼
局は、このUJM信号を受信することで、応答局が独自
手順への移行指示に応じたことを認識することができ
る。
【0031】そして、UJM信号を受信した発呼局及び
該UJM信号を送出した応答局の各々で、V.8手順か
ら独自手順へ移行する。
【0032】このように発呼局から応答局へUCM信号
を送出し、応答局からは該UCM信号に対する応答とし
てUJM信号を送出することにより、発呼局、応答局の
双方がタイミング良く円滑にV.8手順から独自手順へ
直接移行することができる。
【0033】即ち、従来のようにITU−T勧告T.3
0 ANNEXFに従って一旦V.8手順からV.34手順へ
移行し、その後T.30の定めに従って独自手順へ移行
する必要が無くなるので、V.8手順から独自手順への
移行時間短縮を図ることができる。
【0034】ところで、前述した第1の発明に係る通信
手順移行方法を実行するには、次に述べる第3の発明に
係る通信端末装置を発呼局に、第4の発明に係る通信端
末装置を応答局に、それぞれ適用すれば良い。
【0035】即ち、第3の発明に係る通信端末装置とし
ての発呼局において、V.8手順を実行している時に所
定のタイミングで、独自手順への移行を指示する独自手
順移行信号を移行信号送出手段によって応答局へ送出す
る。ここで独自手順移行信号を送出したことで、発呼側
移行制御手段によりV.8手順から独自手順へ移行する
よう制御する。
【0036】一方、第4の発明に係る通信端末装置とし
ての応答局において、V.8手順を実行している時に、
独自手順への移行を指示する独自手順移行信号を移行信
号受信手段によって受信すると、応答側移行制御手段に
よって、V.8手順から独自手順へ移行するよう制御す
る。
【0037】このようにして、発呼局から独自手順移行
信号を送出し、応答局で該独自手順移行信号を受信する
ことにより、発呼局、応答局の双方がタイミング良く円
滑にV.8手順から独自手順へ直接移行することができ
る。これにより、第1の発明と同様に、V.8手順から
独自手順への移行時間の短縮を図ることができる。
【0038】上記と同様に、前述した第2の発明に係る
通信手順移行方法を実行するには、次に述べる第5の発
明に係る通信端末装置を発呼局に、第6の発明に係る通
信端末装置を応答局に、それぞれ適用すれば良い。
【0039】即ち、第5の発明に係る通信端末装置とし
ての発呼局において、V.8手順を実行している時に応
答局からの変形応答トーン(ANSam信号)を受信す
ると、独自手順への移行を意味する独自情報を含んだ起
呼メニュー信号(UCM信号)を信号送出手段によって
応答局へ送出する。そして、該UCM信号に対応する共
通メニュー信号(例えば、独自手順への移行を意味する
独自情報を含んだ共通メニュー信号(UJM信号))を
応答局から受信すると、発呼側制御手段によってV.8
手順から独自手順へ移行するよう制御する。
【0040】一方、第6の発明に係る通信端末装置とし
ての応答局において、V.8手順を実行している時に、
変形応答トーン(ANSam信号)の送出中に独自手順
への移行を意味する独自情報を含んだ起呼メニュー信号
(UCM信号)を信号受信手段により受信すると、応答
側制御手段は、独自手順への移行を意味する独自情報を
含んだ共通メニュー信号(UJM信号)を発呼局へ送出
し、V.8手順から独自手順へ移行するよう制御する。
【0041】このようにして、発呼局からUCM信号を
送出し、応答局からは該UCM信号に対応するUJM信
号を送出することにより、発呼局、応答局の双方がタイ
ミング良く円滑にV.8手順から独自手順へ直接移行す
ることができる。これにより、V.8手順から独自手順
への移行時間の短縮を図ることができる。
【0042】なお、第5の発明に係る通信端末装置とし
ての発呼局は、UCM信号を送出したことで独自手順へ
移行するよう制御しても良い。但し、第5の発明のよう
に、応答局からのUJM信号の受信をトリガーとして独
自手順へ移行することにより、自端末から送出したUC
M信号が応答局に正常に受信され且つ応答局が独自手順
への移行に応じたことを確認した上で、確実に独自手順
へ移行することができる。
【0043】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]以下図面を参照して本発明に係る第1
の実施形態を詳細に説明する。
【0044】[ファクシミリ装置の全体構成]図1に
は、本発明に係る通信端末装置の一例として、ファクシ
ミリ装置10の全体構成図を示す。このファクシミリ装
置10は、ファクシミリ装置10全体の制御処理を行う
CPU12、制御プログラム実行時に使用するワークエ
リアとしてのRAM14、ファクシミリ装置10を操作
するための表示及び操作スイッチが設けられた操作表示
部16、送信原稿を読取る読取部18、受信画情報等を
印刷して出力する印字部20、符号化・復号化・拡大・
縮小等の画像処理を行う画像処理部22、送信する画情
報または受信した画情報を格納する画像蓄積部24、フ
ァクシミリ装置10全体を制御するプログラムを記憶し
たROMで構成されたシステム制御プログラム記憶部2
8、アナログ網(例えば、G3)に適した通信を制御す
るためのプログラムを記憶したROMから構成された通
信制御プログラム記憶部30、及び自動発着信機能を備
えファクシミリ装置10をアナログ公衆網へ接続する装
置としてのアナログ網制御部36を備えており、これら
はシステムバス26により相互に接続されている。
【0045】また、アナログ網制御部36は、低速モー
ド機能と高速モード機能とを備えたモデム(変復調装
置)32を介して通信制御プログラム記憶部30と相互
に接続されている。また、アナログ網制御部36は、後
述するトーン処理部34を介して通信制御プログラム記
憶部30と相互に接続されている。このトーン処理部3
4は、独自手順への移行を指示する独自手順移行信号
(1000ヘルツの単一トーン)を送出する機能、及び
独自手順移行信号を受信した場合に独自手順への移行を
承諾した旨を通知する応答信号(600ヘルツの単一ト
ーン)を送出する機能を備えている。
【0046】[ITU−T勧告T.30 ANNEXFの基本
的な通信手順の概要]次に、ITU−T勧告T.30 A
NNEXFの基本的な通信手順の概要を説明する。図2に
は、T.30 ANNEXFの基本的な通信手順が示されてお
り、中心線の左側には発呼局から応答局へ送出される信
号が、中心線の右側には応答局から発呼局へ送出される
信号が、それぞれ時系列に沿って上から順に示されてい
る。
【0047】この図2には、通信開始時の手順、画情報
の伝送時の手順、及び通信終了時の手順が網羅されてい
る。このうち通信開始時の手順は、相手側端末の機能等
を認識するためのネットワークインタラクション(フェ
ーズ1)、発呼局と応答局との間に設定された通信回線
の状態を把握するためのラインプロービング(フェーズ
2)、モデムに内蔵された等化器のトレーニングを行う
プライマリーチャネル等化器トレーニング(フェーズ
3)、モデムの性能情報等を交換しデータ信号速度の設
定等を行うモデムパラメータ交換(フェーズ4)、画情
報の伝送に先立ち制御チャネルデータの交換等を行う
T.30ファクシミリハンドシェーク(フェーズ5)、
画情報の伝送に先立ちプライマリーチャネルを再度同期
させるプライマリーチャネルの再同期(フェーズ6)の
各フェーズにより構成される。
【0048】なお、このうちネットワークインタラクシ
ョンでは、V.8に準じた動作が行われ、次のラインプ
ロービング以降ではV.34の半2重動作モードに基づ
く動作が行われる。
【0049】ここで、図3、図4を用いて、本発明に関
連するネットワークインタラクション(フェーズ1)の
基本的な通信手順を詳細に説明する。
【0050】発呼局は、ダイヤルした(図3のステップ
102)後、応答局からの信号を待つ(ステップ10
4)。ここで受信した信号がANSam信号である場合
(ステップ106で肯定された場合)、予め規定された
Te秒間(0.5秒以上)の無音期間(ステップ10
8)に続いて、発呼局の通信能力情報(例えば、V.3
4手順の実行能力を有するか否か等)を含むCM信号を
応答局へ送出する(ステップ110)。このCM信号
は、予め規定されたT1時間を上限として、後述するC
J信号の送出時まで複数回送出される。
【0051】このCM信号の送出開始後、発呼局は応答
局からANSam信号に続いてJM信号を受信する。こ
のJM信号は、上記CM信号で表された通信能力のうち
応答局でも実行可能な通信能力の情報を含んでおり、応
答局から複数回送出されてくる。発呼局は、このJM信
号を受信することで、発呼局と応答局とで共通の通信能
力を認識することができる。
【0052】発呼局は、同一のJM信号を2回以上受信
すると(ステップ112で肯定されると)、CM信号の
終了を示すCJ信号を応答局へ送出する(ステップ11
4)。ここで、発呼局では、CJ信号を3オクテット送
出した(ステップ116で肯定された)後、75±5ミ
リ秒の無音期間(ステップ118)に続いて、V.34
手順の実行フェーズ(ラインプロービング(フェーズ
2)以降のフェーズ)に移行する(ステップ120)。
【0053】なお、ステップ104で受信された信号が
ANSam信号以外の信号(例えば、CED信号やプリ
アンブル)である場合(即ち、ステップ106で否定さ
れた場合)は、その後送出されてくる低速(例えば30
0bps)のNSF/DIS信号を受信して解析する
(ステップ122)。ここで、DIS信号におけるV.
8能力有無を示す所定のビットに基づいて、応答局が
V.8能力を有しているか否かを判定する(ステップ1
24)。
【0054】ここで、応答局がV.8能力を有していな
い場合はT.30バイナリ手順へ移行する(ステップ1
30)。一方、応答局がV.8能力を有している場合は
応答局へCI信号を送出した(ステップ126)後、再
びANSam信号の受信待ちを行う(ステップ12
8)。そして、ANSam信号を受信すると、ステップ
108へ進み、以後上記と同様の手順を実行する。
【0055】一方の応答局は、着呼した(図4のステッ
プ202)後、最低200ミリ秒の無音期間(ステップ
204)に続いて、ANSam信号を発呼局へ送出する
(ステップ206)。但し、この時点では図5に示す
T.30バイナリ手順に従ってCED信号、プリアンブ
ル、低速(例えば300bps)のNSF/DIS信号
を発呼局へ送出するケースもある。
【0056】その後、発呼局からのCM信号の受信待ち
を行う(ステップ208)。そして、応答局は、同一の
CM信号を2回以上受信すると(ステップ210で肯定
されると)、応答局へJM信号を送出する(ステップ2
12)。このJM信号は、予め規定されたT1時間を上
限として、後述するCJ信号を3オクテット受信するま
で複数回送出される。
【0057】このJM信号の送出開始後、応答局は発呼
局からCM信号に続いてCJ信号の受信待ちに入る(ス
テップ214)。ここでCJ信号を3オクテット受信す
ると(ステップ214で肯定されると)、応答局は75
±5ミリ秒の無音期間(ステップ216)に続いて、
V.34手順の実行フェーズ(ラインプロービング(フ
ェーズ2)以降のフェーズ)に移行する(ステップ21
8)。
【0058】なお、ステップ208において、所定時間
(例えば、許容ANSam信号送出時間Tr秒(具体的
には5±1秒))内にCM信号が受信できなかった場合
(即ち、ステップ220で肯定された場合)は、NSF
/DIS信号を発呼局へ送出する(ステップ222)。
その後、所定時間内にCI信号を受信しなければ、T.
30バイナリ手順へ移行する(ステップ226)。但
し、所定時間内にCI信号を受信すると(ステップ22
4で肯定されると)、ANSam信号を再度送出し(ス
テップ206)、ステップ208のCM信号の受信待ち
に戻る。
【0059】[ファクシミリ装置における画情報の送受
信動作の概要]次に、本実施形態のファクシミリ装置1
0における画情報の送受信動作の概要を説明する。
【0060】最初に図6を用いて、ファクシミリ装置1
0が発呼局として画情報を送信する場合の送信動作を説
明する。まず、送信する原稿を読取部18によって読み
取り(ステップ152)、読み取った情報を画像処理部
22によって符号化する(ステップ154)。そして、
符号化された画情報を画像蓄積部24へ蓄積する(ステ
ップ156)。次に、通信制御プログラム記憶部30に
記憶された発呼動作プログラムを実行することで、アナ
ログ網制御部36を介して、目的とする相手装置へ発呼
する(ステップ158)。その後、上記発呼に対する応
答待ちに入る(ステップ160)。応答が無い場合に
は、システム制御プログラム記憶部28に記憶された再
発呼制御プログラムを実行し(ステップ176)、相手
装置への再発呼を行う(ステップ158)。
【0061】一方、発呼に対する応答が有れば、通信制
御プログラム記憶部30に記憶された画像送信の前処理
プログラム(前手順)を実行する(ステップ162)。
この前手順が終了すると、画像蓄積部24から画情報を
読み出して(ステップ164)モデム32で変調した
後、変調された画情報をアナログ網制御部36から送信
する(ステップ166)。
【0062】その後、通信制御プログラム記憶部30に
記憶された画像送信の後処理プログラム(後手順)を実
行した(ステップ168)後、回線を切断する(ステッ
プ170)。
【0063】以上の一連の処理が正常に終了した場合
は、画像蓄積部24に蓄積された画情報を削除して(ス
テップ174)送信処理を終了する。但し、上記一連の
処理が正常に終了しなかった場合は、再発呼制御プログ
ラムを実行し(ステップ178)、相手装置への再発呼
を行う(ステップ158)。
【0064】次に、図7を用いて、ファクシミリ装置1
0が応答局として画情報を受信する場合の受信動作を説
明する。まず、着呼待ちを行い(ステップ252)、着
呼したらアナログ網制御部36により着呼が報知される
(ステップ254)。この着呼の報知を受けて、アナロ
グ網制御部36に画情報を受信するよう指示する(ステ
ップ256)。そして、通信制御プログラム記憶部30
に記憶された画像受信の前処理プログラム(前手順)を
実行する(ステップ258)。この前手順が終了する
と、アナログ網制御部36によって受信された画情報を
モデム32で復調した後、復調された画情報を画像蓄積
部24へ蓄積していく(ステップ260)。
【0065】画情報の蓄積が終了すると、通信制御プロ
グラム記憶部30に記憶された画像受信の後処理プログ
ラム(後手順)を実行し(ステップ262)、回線を切
断する(ステップ264)。
【0066】その後、画像蓄積部24から画情報を読み
出し(ステップ266)、読み出した画情報を画像処理
部22によって復号化し、復号化された画情報を印字部
20へ転送する(ステップ268)。そして、転送され
た画情報を印字部20によって記録用紙に記録して(ス
テップ270)、受信処理を終了する。
【0067】[第1の独自手順移行処理の説明]次に、
本発明に係る通信手順移行方法の第1の実施形態とし
て、第1の独自手順移行処理を、図8(A)、図9、図
10を用いて説明する。
【0068】発呼局では、最初V.8手順に従って、図
9のステップ102でCNG信号を応答局へ送出した
後、ステップ104で応答局からの信号を受信待ちす
る。
【0069】ここで、V.8手順から独自手順へ移行す
るために、ステップ104で信号を受信し該受信した信
号がANSam信号であった場合、ステップ107へ進
み、トーン処理部34によって、独自手順への移行を指
示するための独自手順移行信号(1000ヘルツの単一
トーン)を応答局へ送出する(図8(A)の矢印t1
部)。
【0070】その後、ステップ109で応答局からの応
答信号(600ヘルツの単一トーン)の受信待ちを行
い、応答局から応答信号を受信すると、ステップ111
へ進み、独自手順に移行し実行する。
【0071】一方の応答局では、図10のステップ20
2で着呼したら、V.8手順に従って最低200ミリ秒
の無音期間(ステップ204)を経た後、ステップ20
5で発呼局へのANSam信号の送出を開始する。
【0072】ここで、独自手順移行信号及びCM信号の
受信待ちを行う(ステップ207、208)。ステップ
207で独自手順移行信号を受信した場合は、ステップ
209へ進み、ANSam信号の送出を停止する。そし
て、独自手順移行信号の受信終了後に、ステップ213
でトーン処理部34によって応答信号(600ヘルツの
単一トーン)を発呼局へ送出し(図8(A)の矢印t2
部)、次のステップ215で独自手順に移行し実行す
る。
【0073】なお、ステップ208でCM信号を受信し
た場合はV.34手順に移行する(ステップ217)。
また、独自手順移行信号及びCM信号の受信待ちがタイ
ムアウトになると(ステップ219で肯定判定される
と)、ANSam信号の送出を停止して(ステップ22
1)T.30バイナリ手順を実行する(ステップ22
6)。
【0074】上記の第1の独自手順移行処理を実行する
ことにより、V.8手順から独自手順へ移行する場合
に、ITU−T勧告T.30 ANNEXFに従って一旦V.
8手順からV.34手順へ移行し、その後T.30の定
めに従って独自手順へ移行する必要が無くなる。即ち、
V.8手順から独自手順へ直接移行することが可能にな
るので、V.8手順から独自手順への移行時間短縮を図
ることができる。
【0075】なお、上記の第1の独自手順移行処理で
は、発呼局は応答局からの応答信号を受信してから独自
手順へ移行していたが、独自手順移行信号を応答局へ送
出したらすぐに独自手順へ移行しても良い。
【0076】[第2実施形態]次に、独自手順への移行
を意味する情報を含むCM信号(UCM信号)及び独自
手順への移行を意味する情報を含むJM信号(UJM信
号)を発呼局と応答局とで交換することによりV.8手
順から独自手順へ移行する第2の独自手順移行処理を、
第2実施形態として説明する。
【0077】この第2実施形態では、ファクシミリ装置
10の構成は第1実施形態と同様であるが、モデム32
はそのセッション制御機能により、上記UCM信号やU
JM信号を送受信する能力を有する。
【0078】図11には発呼局側の処理ルーチンが、図
12には応答局側の処理ルーチンが、それぞれ記述され
ており、図11と図9とで共通の処理、図12と図10
とで共通の処理には同一のステップ番号を付している。
【0079】発呼局では、図11に示すように、CNG
送出後、応答局からANSam信号を受信すると(ステ
ップ106で肯定判定されると)、ステップ107Aへ
進み、モデム32のセッション制御機能により前述した
UCM信号を応答局へ送出する(図8(B)の矢印T1
部)。そして、次のステップ109Aで応答局からのU
JM信号の受信待ちを行う。ここで、UJM信号を受信
すると、ステップ114でUCM信号の終わりを示すC
J信号を送出し(図8(B)の矢印T3部)、次のステ
ップ115で独自手順に移行し実行する。
【0080】一方の応答局では、図12に示すように、
ANSam信号の送出開始(ステップ205)後に、C
M信号の受信待ちを行う(ステップ208)。ここでC
M信号を受信すると、ステップ231で該受信したCM
信号が前述したUCM信号であるか否かを判定する。
【0081】受信したCM信号がUCM信号であれば、
ステップ209でANSam信号の送出を停止し、次の
ステップ211Aでモデム32のセッション制御機能に
より前述したUJM信号を発呼局へ送出する(図8
(B)の矢印T2部)。そして、次のステップ213A
でUCM信号の終了を示すCJ信号の受信待ちを行い、
CJ信号を受信すると、次のステップ215で独自手順
に移行し実行する。
【0082】上記の第2の独自手順移行処理を実行する
ことにより、前述した第1の独自手順移行処理と同様
に、V.8手順から独自手順へ直接移行することが可能
になる。これにより、V.8手順から独自手順への移行
時間の短縮を図ることができる。
【0083】なお、上記の第2の独自手順移行処理で
は、発呼局は応答局からのUJM信号の受信を待って独
自手順へ移行していたが、UCM信号に続いてCJ信号
を応答局へ送出したらすぐに独自手順へ移行しても良
い。
【0084】また、上記第1、第2実施形態では、本発
明に係る通信端末装置としてファクシミリ装置の例を説
明したが、勧告V.8に準じたセッション開始手順を実
行可能な装置全般に本発明を適用し、同様の効果を得る
ことができる。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、発呼局から応答局へ独
自手順移行信号を送出し、応答局で該独自手順移行信号
を受信することにより、発呼局、応答局の双方がタイミ
ング良く円滑にV.8手順から独自手順へ直接移行する
ことができるので、V.8手順から独自手順への移行時
間の短縮を図ることができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1、第2実施形態におけるファクシミリ装置
の全体構成図である。
【図2】ITU−T勧告T.30 ANNEXFに基づく通信
手順の概要を示す図である。
【図3】ネットワークインタラクションのフェーズにお
ける発呼局側の通信制御処理ルーチンを示す流れ図であ
る。
【図4】ネットワークインタラクションのフェーズにお
ける応答局側の通信制御処理ルーチンを示す流れ図であ
る。
【図5】ITU−T勧告T.30バイナリ手順の概要を
示す図である。
【図6】発呼局側の画情報送信動作を示す流れ図であ
る。
【図7】応答局側の画情報送信動作を示す流れ図であ
る。
【図8】(A)は第1実施形態における信号のやりとり
を示す図であり、(B)は第2実施形態における信号の
やりとりを示す図である。
【図9】第1実施形態における発呼局側の通信制御処理
ルーチンを示す流れ図である。
【図10】第1実施形態における応答局側の通信制御処
理ルーチンを示す流れ図である。
【図11】第2実施形態における発呼局側の通信制御処
理ルーチンを示す流れ図である。
【図12】第2実施形態における応答局側の通信制御処
理ルーチンを示す流れ図である。
【符号の説明】
10 ファクシミリ装置(通信端末装置) 12 CPU 32 モデム 34 トーン処理部 36 アナログ網制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 手塚 芳明 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内 (72)発明者 榊 浩亮 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内 (72)発明者 前井 佳博 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内 (72)発明者 川畑 広隆 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ITU−T勧告V.8に準じたセッショ
    ン開始手順を実行可能な通信端末装置間で前記V.8に
    準じたセッション開始手順から独自手順へ移行するため
    の通信手順移行方法であって、 前記V.8に準じたセッション開始手順実行中の所定タ
    イミングで、独自手順への移行を指示する独自手順移行
    信号を発呼局から応答局へ送出し、 前記独自手順移行信号を応答局にて受信し、 前記独自手順移行信号を受信した応答局及び該独自手順
    移行信号を送出した発呼局の各々で、前記V.8に準じ
    たセッション開始手順から独自手順へ移行する、 ことを特徴とする通信手順移行方法。
  2. 【請求項2】 ITU−T勧告V.8に準じたセッショ
    ン開始手順を実行可能な通信端末装置間で前記V.8に
    準じたセッション開始手順から独自手順へ移行するため
    の通信手順移行方法であって、 応答局からの変形応答トーンを発呼局にて受信中に、独
    自手順への移行を意味する独自情報を含んだ起呼メニュ
    ー信号を発呼局から応答局へ送出し、 応答局にて前記独自情報を含んだ起呼メニュー信号を受
    信した場合に、独自手順への移行を意味する独自情報を
    含んだ共通メニュー信号を応答局から発呼局へ送出し、 前記独自情報を含んだ共通メニュー信号を受信した発呼
    局及び該独自情報を含んだ共通メニュー信号を送出した
    応答局の各々で、前記V.8に準じたセッション開始手
    順から独自手順へ移行する、 ことを特徴とする通信手順移行方法。
  3. 【請求項3】 ITU−T勧告V.8に準じたセッショ
    ン開始手順を実行可能な通信端末装置であって、 前記V.8に準じたセッション開始手順を発呼局として
    実行している時に所定のタイミングで、独自手順への移
    行を指示する独自手順移行信号を応答局へ送出する移行
    信号送出手段と、 前記移行信号送出手段により前記独自手順移行信号が送
    出された場合に、前記V.8に準じたセッション開始手
    順から独自手順へ移行するよう制御する発呼側移行制御
    手段と、 を有する通信端末装置。
  4. 【請求項4】 ITU−T勧告V.8に準じたセッショ
    ン開始手順を実行可能な通信端末装置であって、 前記V.8に準じたセッション開始手順を応答局として
    実行している時に、独自手順への移行を指示する独自手
    順移行信号を受信する移行信号受信手段と、 前記移行信号受信手段により前記独自手順移行信号が受
    信された場合に、前記V.8に準じたセッション開始手
    順から独自手順へ移行するよう制御する応答側移行制御
    手段と、 を有する通信端末装置。
  5. 【請求項5】 ITU−T勧告V.8に準じたセッショ
    ン開始手順を実行可能な通信端末装置であって、 前記V.8に準じたセッション開始手順で発呼局とし
    て、応答局からの変形応答トーンを受信中に、独自手順
    への移行を意味する独自情報を含んだ起呼メニュー信号
    を応答局へ送出する信号送出手段と、 前記信号送出手段により送出された前記独自情報を含ん
    だ起呼メニュー信号に対応する共通メニュー信号を受信
    した場合に、前記V.8に準じたセッション開始手順か
    ら独自手順へ移行するよう制御する発呼側制御手段と、 を有する通信端末装置。
  6. 【請求項6】 ITU−T勧告V.8に準じたセッショ
    ン開始手順を実行可能な通信端末装置であって、 前記V.8に準じたセッション開始手順で応答局とし
    て、変形応答トーンを発呼局へ送出中に、独自手順への
    移行を意味する独自情報を含んだ起呼メニュー信号を受
    信する信号受信手段と、 前記信号受信手段により前記独自手順への移行を意味す
    る独自情報を含んだ起呼メニュー信号が受信された場合
    に、独自手順への移行を意味する独自情報を含んだ共通
    メニュー信号を発呼局へ送出し、前記V.8に準じたセ
    ッション開始手順から独自手順へ移行するよう制御する
    応答側制御手段と、 を有する通信端末装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016025499A (ja) * 2014-07-22 2016-02-08 日本電気通信システム株式会社 ファクシミリ装置、画像データ信号通信システム、画像データ信号通信方法および画像データ信号通信プログラム

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JP2016025499A (ja) * 2014-07-22 2016-02-08 日本電気通信システム株式会社 ファクシミリ装置、画像データ信号通信システム、画像データ信号通信方法および画像データ信号通信プログラム

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