JPH1024545A - 凹凸模様形成化粧板およびその製造方法 - Google Patents
凹凸模様形成化粧板およびその製造方法Info
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- JPH1024545A JPH1024545A JP20291496A JP20291496A JPH1024545A JP H1024545 A JPH1024545 A JP H1024545A JP 20291496 A JP20291496 A JP 20291496A JP 20291496 A JP20291496 A JP 20291496A JP H1024545 A JPH1024545 A JP H1024545A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 印刷模様と同調した微細かつ複雑な形状の凹
凸模様が形成された意匠性に優れた凹凸模様形成化粧板
およびその製造方法を提供することにある。 【解決手段】 基材の表面に接着剤層を介して紙質系化
粧シートを積層し、該紙質系化粧シートの上に透明樹脂
液を塗布することにより得られる凹凸模様形成化粧板で
あって、前記紙質系化粧シートが、紙質系シート基材の
一方の面に少なくとも2種類以上の樹脂密度の異なるイ
ンキを用いて形成された絵柄層を備えた構成からなり、
前記絵柄層面に透明樹脂層を積層することにより、表面
に凹凸模様層が形成された凹凸模様形成化粧板とするこ
とである。
凸模様が形成された意匠性に優れた凹凸模様形成化粧板
およびその製造方法を提供することにある。 【解決手段】 基材の表面に接着剤層を介して紙質系化
粧シートを積層し、該紙質系化粧シートの上に透明樹脂
液を塗布することにより得られる凹凸模様形成化粧板で
あって、前記紙質系化粧シートが、紙質系シート基材の
一方の面に少なくとも2種類以上の樹脂密度の異なるイ
ンキを用いて形成された絵柄層を備えた構成からなり、
前記絵柄層面に透明樹脂層を積層することにより、表面
に凹凸模様層が形成された凹凸模様形成化粧板とするこ
とである。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、各種家具類や建築
内装材等に用いられる、良好な凹凸模様を有する化粧板
およびその製造方法に関する。
内装材等に用いられる、良好な凹凸模様を有する化粧板
およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,各種家具類や建築内装材等に用い
られる表面に凹凸模様の意匠を有する化粧材としては、
例えば、(1)絵柄模様が施されている基材シートにエ
ンボスロールやエンボス型板等により凹凸を賦形する方
法、(2)基材シート上に意匠的に艶消しの導管印刷等
を施すことにより視覚的に凹凸感を現出する方法、ある
いは(3)絵柄模様が施されている基材シートに凹状表
面を形成させる導管等の印刷部分を撥液剤を含有するイ
ンキで形成し、この上に透明樹脂を塗布し、前記導管等
の印刷部分を撥液させることで凹状部を形成する方法等
によって作製された化粧シートを基板に貼着したものが
知られている。
られる表面に凹凸模様の意匠を有する化粧材としては、
例えば、(1)絵柄模様が施されている基材シートにエ
ンボスロールやエンボス型板等により凹凸を賦形する方
法、(2)基材シート上に意匠的に艶消しの導管印刷等
を施すことにより視覚的に凹凸感を現出する方法、ある
いは(3)絵柄模様が施されている基材シートに凹状表
面を形成させる導管等の印刷部分を撥液剤を含有するイ
ンキで形成し、この上に透明樹脂を塗布し、前記導管等
の印刷部分を撥液させることで凹状部を形成する方法等
によって作製された化粧シートを基板に貼着したものが
知られている。
【0003】しかし、前記各化粧シートにおいて、
(1)の化粧シートは、エンボスロールまたはエンボス
型板等を製造することが極めて困難であるばかりでな
く、その製造コストが高く、微細かつ複雑な形状の化粧
シートを得ることは極めて困難であり、(2)の化粧シ
ートにおいては、微細かつ複雑な形状の表現は可能で美
的効果には優れているが実際の凹凸がなく視覚効果によ
る凹凸感を現出したもののため立体効果に乏しく、また
(3)の化粧シートにおいては、実際の凹凸があり立体
効果には優れているが、撥液剤により印刷機が汚染され
るという問題、および撥液が均一でなく製品が安定しな
いという問題があった。
(1)の化粧シートは、エンボスロールまたはエンボス
型板等を製造することが極めて困難であるばかりでな
く、その製造コストが高く、微細かつ複雑な形状の化粧
シートを得ることは極めて困難であり、(2)の化粧シ
ートにおいては、微細かつ複雑な形状の表現は可能で美
的効果には優れているが実際の凹凸がなく視覚効果によ
る凹凸感を現出したもののため立体効果に乏しく、また
(3)の化粧シートにおいては、実際の凹凸があり立体
効果には優れているが、撥液剤により印刷機が汚染され
るという問題、および撥液が均一でなく製品が安定しな
いという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
に鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、印刷模様と同調した微細かつ複雑な形状の凹凸模様
が形成された意匠性に優れた凹凸模様形成化粧板および
その製造方法を提供することにある。
に鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、印刷模様と同調した微細かつ複雑な形状の凹凸模様
が形成された意匠性に優れた凹凸模様形成化粧板および
その製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の解決手段は、基材の表面に接着剤層を介して
紙質系化粧シートを積層し、該紙質系化粧シートの上に
透明樹脂液を塗布することにより得られる凹凸模様形成
化粧板であって、前記紙質系化粧シートが、紙質系シー
ト基材の一方の面に少なくとも2種類以上の樹脂密度の
異なるインキを用いて形成された絵柄層を備えた構成か
らなり、前記絵柄層面に透明樹脂層を積層することによ
り、表面に凹凸模様層が形成された凹凸模様形成化粧板
とすることである。この構成とすることにより、印刷模
様と同調した微細かつ複雑な形状の凹凸模様を形成する
ことができるので非常に意匠性の高い化粧板とすること
が可能である。
の本発明の解決手段は、基材の表面に接着剤層を介して
紙質系化粧シートを積層し、該紙質系化粧シートの上に
透明樹脂液を塗布することにより得られる凹凸模様形成
化粧板であって、前記紙質系化粧シートが、紙質系シー
ト基材の一方の面に少なくとも2種類以上の樹脂密度の
異なるインキを用いて形成された絵柄層を備えた構成か
らなり、前記絵柄層面に透明樹脂層を積層することによ
り、表面に凹凸模様層が形成された凹凸模様形成化粧板
とすることである。この構成とすることにより、印刷模
様と同調した微細かつ複雑な形状の凹凸模様を形成する
ことができるので非常に意匠性の高い化粧板とすること
が可能である。
【0006】また、少なくとも2種類以上の樹脂密度の
異なるインキによる絵柄層を一方の面に積層した紙質系
化粧シートを準備する工程と、基材表面に接着剤を塗布
した状態にて前記紙質系化粧シートを前記接着剤層面に
接するように載置し貼着する工程、前記基材表面の前記
絵柄層面に透明樹脂液を塗布することにより表面に凹凸
模様層を形成する工程からなる凹凸模様形成化粧板の製
造方法とすることにより、上記のような効果を有する凹
凸模様形成化粧板が容易に確実に製造できるものであ
る。
異なるインキによる絵柄層を一方の面に積層した紙質系
化粧シートを準備する工程と、基材表面に接着剤を塗布
した状態にて前記紙質系化粧シートを前記接着剤層面に
接するように載置し貼着する工程、前記基材表面の前記
絵柄層面に透明樹脂液を塗布することにより表面に凹凸
模様層を形成する工程からなる凹凸模様形成化粧板の製
造方法とすることにより、上記のような効果を有する凹
凸模様形成化粧板が容易に確実に製造できるものであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の凹凸模
様形成化粧板の実施例を示す断面図、図2は本発明の凹
凸模様形成化粧板の製造方法の一例を説明する断面図で
あり、1は凹凸模様形成化粧板、2は紙質系化粧シー
ト、3は紙質系シート基材、4は絵柄層、41は樹脂密
度の高いインキによる絵柄層、42は樹脂密度の低いイ
ンキによる絵柄層、5は接着剤層、6は基材、7は透明
樹脂液、8は凹凸模様層をそれぞれ表す。
を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の凹凸模
様形成化粧板の実施例を示す断面図、図2は本発明の凹
凸模様形成化粧板の製造方法の一例を説明する断面図で
あり、1は凹凸模様形成化粧板、2は紙質系化粧シー
ト、3は紙質系シート基材、4は絵柄層、41は樹脂密
度の高いインキによる絵柄層、42は樹脂密度の低いイ
ンキによる絵柄層、5は接着剤層、6は基材、7は透明
樹脂液、8は凹凸模様層をそれぞれ表す。
【0008】本発明の凹凸模様形成化粧板1の構成は図
1に示すように、基材6の表面に接着剤層5を介して紙
質系シート基材3の表面に絵柄層4が設けられた紙質系
化粧シート2が貼着され、該絵柄層4面に透明樹脂液7
を塗布することにより透明樹脂液7は絵柄層4を通して
紙質系シート基材3層に浸透し、絵柄層4層の浸透性の
差によって透明樹脂液7による凹凸模様層8を形成した
構成となり、絵柄層4は透明樹脂液7の浸透性の悪い樹
脂密度の高いインキによる絵柄層41と透明樹脂液7の
浸透性の良い樹脂密度の低いインキによる絵柄層42か
ら構成されている。
1に示すように、基材6の表面に接着剤層5を介して紙
質系シート基材3の表面に絵柄層4が設けられた紙質系
化粧シート2が貼着され、該絵柄層4面に透明樹脂液7
を塗布することにより透明樹脂液7は絵柄層4を通して
紙質系シート基材3層に浸透し、絵柄層4層の浸透性の
差によって透明樹脂液7による凹凸模様層8を形成した
構成となり、絵柄層4は透明樹脂液7の浸透性の悪い樹
脂密度の高いインキによる絵柄層41と透明樹脂液7の
浸透性の良い樹脂密度の低いインキによる絵柄層42か
ら構成されている。
【0009】次に、本発明の凹凸模様形成化粧板1の製
造方法の一例について図面を用いて説明する。先ず、図
2(イ)に示すように、紙質系シート基材3の面に樹脂
密度の高いインキによる絵柄層41と樹脂密度の低いイ
ンキによる絵柄層42からなる絵柄層4が設けられた紙
質系化粧シート2を準備する。次に図2(ロ)に示すよ
うに、基材6の表面に接着剤層3を介して前記紙質系化
粧シート2を重ね合わせ貼着する。次いで、図2(ハ)
に示すように、前記絵柄層4の上面に透明樹脂液7を塗
布し、透明樹脂液7を絵柄層4を通して紙質系シート基
材3に浸透させることによって図2(ニ)に示すよう
な、樹脂密度の高いインキによる絵柄層41と樹脂密度
の低いインキによる絵柄層42による透明樹脂液7の浸
透度の差よりなる凹凸模様層8を有する凹凸模様形成化
粧板1が得られる。
造方法の一例について図面を用いて説明する。先ず、図
2(イ)に示すように、紙質系シート基材3の面に樹脂
密度の高いインキによる絵柄層41と樹脂密度の低いイ
ンキによる絵柄層42からなる絵柄層4が設けられた紙
質系化粧シート2を準備する。次に図2(ロ)に示すよ
うに、基材6の表面に接着剤層3を介して前記紙質系化
粧シート2を重ね合わせ貼着する。次いで、図2(ハ)
に示すように、前記絵柄層4の上面に透明樹脂液7を塗
布し、透明樹脂液7を絵柄層4を通して紙質系シート基
材3に浸透させることによって図2(ニ)に示すよう
な、樹脂密度の高いインキによる絵柄層41と樹脂密度
の低いインキによる絵柄層42による透明樹脂液7の浸
透度の差よりなる凹凸模様層8を有する凹凸模様形成化
粧板1が得られる。
【0010】本発明の凹凸模様形成化粧板1に用いられ
る基材6としては、例えば、合板、パーティクルボー
ド、MDF等の木質系基材、珪酸カルシウム板、石綿ス
レート板、石膏ボード等の無機質系基材、磨鋼板、亜鉛
メッキ鋼板、アルミ板、ステンレス板等の金属系基材を
用いることが出来る。
る基材6としては、例えば、合板、パーティクルボー
ド、MDF等の木質系基材、珪酸カルシウム板、石綿ス
レート板、石膏ボード等の無機質系基材、磨鋼板、亜鉛
メッキ鋼板、アルミ板、ステンレス板等の金属系基材を
用いることが出来る。
【0011】本発明の凹凸模様形成化粧板1の絵柄層4
を形成するのに用いる紙質系シート基材3としては、秤
量80〜140g/m2 の、薄葉紙、クラフト紙、チタ
ン紙、リンター紙、板紙、石膏ボード紙等が使用され、
透明樹脂液7が浸透し易いようにノーサイズとし、密
度、厚みを十分管理して抄造し、印刷適性の面から表面
を平滑にするカレンダーロール加工をしたものが好まし
い。
を形成するのに用いる紙質系シート基材3としては、秤
量80〜140g/m2 の、薄葉紙、クラフト紙、チタ
ン紙、リンター紙、板紙、石膏ボード紙等が使用され、
透明樹脂液7が浸透し易いようにノーサイズとし、密
度、厚みを十分管理して抄造し、印刷適性の面から表面
を平滑にするカレンダーロール加工をしたものが好まし
い。
【0012】紙質系シート基材3の表面には、例えば、
樹脂密度の高いインキによる絵柄層41と樹脂密度の低
いインキによる絵柄層42のような、少なくとも2種類
以上の樹脂密度の異なるインキを用いて絵柄層4が設け
られており、絵柄層4としては、例えば、松、杉、檜等
の針葉樹材の冬目部分、春目部分の模様やウオールナッ
ト、チーク、オーク等の広葉樹材の木目導管溝部分の模
様を形成してなる木目模様、又はタイル目地部分を形成
してなるタイル調の抽象柄模様が現出されている。
樹脂密度の高いインキによる絵柄層41と樹脂密度の低
いインキによる絵柄層42のような、少なくとも2種類
以上の樹脂密度の異なるインキを用いて絵柄層4が設け
られており、絵柄層4としては、例えば、松、杉、檜等
の針葉樹材の冬目部分、春目部分の模様やウオールナッ
ト、チーク、オーク等の広葉樹材の木目導管溝部分の模
様を形成してなる木目模様、又はタイル目地部分を形成
してなるタイル調の抽象柄模様が現出されている。
【0013】絵柄層4を形成するインキは、ベヒクルに
顔料または染料である着色剤、可塑剤、安定剤、その他
の添加剤を添加し、溶剤・希釈剤等で充分に混練してな
るものを用いて、例えばグラビア、オフセット、グラビ
アオフセット等の一般の印刷手段で設けられる。
顔料または染料である着色剤、可塑剤、安定剤、その他
の添加剤を添加し、溶剤・希釈剤等で充分に混練してな
るものを用いて、例えばグラビア、オフセット、グラビ
アオフセット等の一般の印刷手段で設けられる。
【0014】針葉樹材の春目部分、広葉樹材の木目導管
溝部分、又はタイル目地部分を表現する塗膜形成時の樹
脂密度の低いインキによる絵柄層41に用いられるベヒ
クルとしては、エチルセルロース、ニトロセルロース、
アセチルセルロース等のセルロース誘導体が良好に用い
られる。
溝部分、又はタイル目地部分を表現する塗膜形成時の樹
脂密度の低いインキによる絵柄層41に用いられるベヒ
クルとしては、エチルセルロース、ニトロセルロース、
アセチルセルロース等のセルロース誘導体が良好に用い
られる。
【0015】針葉樹材の冬目部分、タイル調柄の絵柄部
分を表現する塗膜形成時の樹脂密度の高いインキによる
絵柄層42に用いられるビヒクルとしては、例えば、ア
クリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエー
テルポリオール等のポリオール成分と、トリレンジイソ
シアネート、メチレンジイソシアネート、キシレンジイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートなどか
らなるイソシアネート成分との付加生成体たるウレタン
系樹脂やエチレン−酢酸ビニルエマルジョン、アクリル
樹脂エマルジョン等のエマルジョンタイプ樹脂の樹脂濃
度が高く、溶液粘度の低いものが良好に用いられる。
分を表現する塗膜形成時の樹脂密度の高いインキによる
絵柄層42に用いられるビヒクルとしては、例えば、ア
クリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエー
テルポリオール等のポリオール成分と、トリレンジイソ
シアネート、メチレンジイソシアネート、キシレンジイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートなどか
らなるイソシアネート成分との付加生成体たるウレタン
系樹脂やエチレン−酢酸ビニルエマルジョン、アクリル
樹脂エマルジョン等のエマルジョンタイプ樹脂の樹脂濃
度が高く、溶液粘度の低いものが良好に用いられる。
【0016】図2(ハ)は基材2に貼着された紙質系シ
ート基材3の面に形成された樹脂密度の高いインキによ
る絵柄層41と樹脂密度の低いインキによる絵柄層42
よりなる絵柄層4の上に透明もしくは半透明の樹脂を塗
布した状態を示す。この透明樹脂液7は絵柄層4を通し
て紙質系シート基材3に浸透し、その絵柄層4を形成す
るインキ層の樹脂密度の大小による透明樹脂液の浸透度
の差によって図2(ニ)に示すような凹凸模様層8を形
成している。即ち樹脂密度の高いインキによる絵柄層4
1においては、透明樹脂液7の浸透が少なくインキ表面
が厚くなり、樹脂密度の低いインキによる絵柄層42に
おいては、透明樹脂液7の大部分が浸透して薄く形成さ
れることにより、全体として凹凸が形成されるものであ
る。かかる状態で透明樹脂液7を乾燥硬化すれば凹凸模
様層8が形成され、本発明の凹凸模様形成化粧板1が作
製できる。
ート基材3の面に形成された樹脂密度の高いインキによ
る絵柄層41と樹脂密度の低いインキによる絵柄層42
よりなる絵柄層4の上に透明もしくは半透明の樹脂を塗
布した状態を示す。この透明樹脂液7は絵柄層4を通し
て紙質系シート基材3に浸透し、その絵柄層4を形成す
るインキ層の樹脂密度の大小による透明樹脂液の浸透度
の差によって図2(ニ)に示すような凹凸模様層8を形
成している。即ち樹脂密度の高いインキによる絵柄層4
1においては、透明樹脂液7の浸透が少なくインキ表面
が厚くなり、樹脂密度の低いインキによる絵柄層42に
おいては、透明樹脂液7の大部分が浸透して薄く形成さ
れることにより、全体として凹凸が形成されるものであ
る。かかる状態で透明樹脂液7を乾燥硬化すれば凹凸模
様層8が形成され、本発明の凹凸模様形成化粧板1が作
製できる。
【0017】凹凸模様層8を形成する樹脂としては、汚
染性、溶剤性、擦傷性等の表面物性に優れた被膜を形成
することが望ましく、該樹脂系としてはアクリル系樹
脂、ポリウレタン系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、
エポキシ系樹脂等の通常化粧板の表面塗装に用いられる
熱硬化性樹脂が好ましく用いられ、例えば、フローコー
ト、グラビアコート、ロールコート、スプレーコート等
の公知の塗工手段で塗布し、乾燥して、上記の凹凸模様
層8を形成することができ、その塗布量としては10〜
200g/m2 が好ましい。
染性、溶剤性、擦傷性等の表面物性に優れた被膜を形成
することが望ましく、該樹脂系としてはアクリル系樹
脂、ポリウレタン系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、
エポキシ系樹脂等の通常化粧板の表面塗装に用いられる
熱硬化性樹脂が好ましく用いられ、例えば、フローコー
ト、グラビアコート、ロールコート、スプレーコート等
の公知の塗工手段で塗布し、乾燥して、上記の凹凸模様
層8を形成することができ、その塗布量としては10〜
200g/m2 が好ましい。
【0018】実施例1 秤量100g/m2 の化粧紙の表面に下記の配合割合の
樹脂密度の低いインキ組成物を使用し、木目模様の春材
部木目柄を木目模様の冬材部木目柄を抜いたグラビア印
刷版を用いてを印刷した。 〔樹脂密度の低いインキ組成物の配合〕 ニトロセルロース樹脂 3.5重量部 顔料 15.5重量部 溶剤 81.0重量部 次に、木目模様の春材部木目柄を抜いた木目模様の冬材
部木目柄印刷版により、木目模様の春材部木目柄に印刷
見当を合わせて下記の配合割合の樹脂密度の高いインキ
組成物を使用して印刷し、木目模様化粧シートを得た。 〔樹脂密度の高いインキ組成物の配合〕 アクリルポリオール樹脂 25.0重量部 ヘキサメチレンジイソシアネート 1.5重量部 顔料 5.0重量部 溶剤 68.5重量部 次いで、2.8mm厚の合板にポリ酢酸ビニルエマルジ
ョン型接着剤を塗布し、上記で得た木目模様化粧シート
を貼合せた。しかるのちに、上記印刷模様層を有する木
目模様化粧シートの上面全面に、2液硬化性ウレタン系
樹脂塗料をロールコートにより40g/m2 の塗布量で
塗布し、80℃、20分間加熱乾燥して凹凸模様を有す
る化粧板を得た。
樹脂密度の低いインキ組成物を使用し、木目模様の春材
部木目柄を木目模様の冬材部木目柄を抜いたグラビア印
刷版を用いてを印刷した。 〔樹脂密度の低いインキ組成物の配合〕 ニトロセルロース樹脂 3.5重量部 顔料 15.5重量部 溶剤 81.0重量部 次に、木目模様の春材部木目柄を抜いた木目模様の冬材
部木目柄印刷版により、木目模様の春材部木目柄に印刷
見当を合わせて下記の配合割合の樹脂密度の高いインキ
組成物を使用して印刷し、木目模様化粧シートを得た。 〔樹脂密度の高いインキ組成物の配合〕 アクリルポリオール樹脂 25.0重量部 ヘキサメチレンジイソシアネート 1.5重量部 顔料 5.0重量部 溶剤 68.5重量部 次いで、2.8mm厚の合板にポリ酢酸ビニルエマルジ
ョン型接着剤を塗布し、上記で得た木目模様化粧シート
を貼合せた。しかるのちに、上記印刷模様層を有する木
目模様化粧シートの上面全面に、2液硬化性ウレタン系
樹脂塗料をロールコートにより40g/m2 の塗布量で
塗布し、80℃、20分間加熱乾燥して凹凸模様を有す
る化粧板を得た。
【0019】
【発明の効果】このように、基材の表面に接着剤を介し
て、少なくとも2種類以上の樹脂密度の異なるインキを
用いて形成された絵柄層が設けられた紙質系化粧シート
を貼着し、次いで、前記少なくとも2種類以上の樹脂密
度の異なるインキを用いて形成された絵柄層の上から透
明樹脂液を塗布することにより表面に凹凸模様層を形成
することが出来るので意匠性の高い凹凸模様形成化粧板
を安価に得ることが出来る。
て、少なくとも2種類以上の樹脂密度の異なるインキを
用いて形成された絵柄層が設けられた紙質系化粧シート
を貼着し、次いで、前記少なくとも2種類以上の樹脂密
度の異なるインキを用いて形成された絵柄層の上から透
明樹脂液を塗布することにより表面に凹凸模様層を形成
することが出来るので意匠性の高い凹凸模様形成化粧板
を安価に得ることが出来る。
【0020】また、面倒でコストアップにつながるエン
ボス加工を行うことなく、印刷模様と同調した凹凸模様
を有する化粧板を容易に作製することが出来るため、高
意匠性の化粧板を安価に得ることが出来る。
ボス加工を行うことなく、印刷模様と同調した凹凸模様
を有する化粧板を容易に作製することが出来るため、高
意匠性の化粧板を安価に得ることが出来る。
【図1】本発明の凹凸模様形成化粧板の実施例を示す断
面図である。
面図である。
【図2】本発明の凹凸模様形成化粧板の製造方法の一例
を説明する断面図である。
を説明する断面図である。
1 凹凸模様形成化粧板 2 紙質系化粧シート 3 紙質系シート基材 4 絵柄層 41 樹脂密度の高いインキによる絵柄層 42 樹脂密度の低いインキによる絵柄層 5 接着剤層 6 基材 7 透明樹脂液 8 凹凸模様層
Claims (2)
- 【請求項1】 基材の表面に接着剤層を介して紙質系化
粧シートを積層し、該紙質系化粧シートの上に透明樹脂
液を塗布することにより得られる凹凸模様形成化粧板で
あって、前記紙質系化粧シートが、紙質系シート基材の
一方の面に少なくとも2種類以上の樹脂密度の異なるイ
ンキを用いて形成された絵柄層を備えた構成からなり、
前記絵柄層面に透明樹脂層を積層することにより、表面
に凹凸模様層が形成されたことを特徴とする凹凸模様形
成化粧板。 - 【請求項2】 少なくとも2種類以上の樹脂密度の異な
るインキによる絵柄層を一方の面に積層した紙質系化粧
シートを準備する工程と、基材表面に接着剤を塗布した
状態にて前記紙質系化粧シートを前記接着剤層面に接す
るように載置し貼着する工程、前記基材表面の前記絵柄
層面に透明樹脂液を塗布することにより表面に凹凸模様
層を形成する工程からなることを特徴とする凹凸模様形
成化粧板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20291496A JPH1024545A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 凹凸模様形成化粧板およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20291496A JPH1024545A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 凹凸模様形成化粧板およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1024545A true JPH1024545A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=16465267
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20291496A Withdrawn JPH1024545A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 凹凸模様形成化粧板およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1024545A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000351178A (ja) * | 1999-06-10 | 2000-12-19 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧材 |
DE112008002628T5 (de) | 2007-09-28 | 2010-11-04 | Nitta Haas Inc. | Polierzusammensetzung |
JP2019202427A (ja) * | 2018-05-21 | 2019-11-28 | 株式会社水田製作所 | 木目柄成形建材、木目柄炭素繊維複合材薄体及びその製造方法 |
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1996
- 1996-07-12 JP JP20291496A patent/JPH1024545A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000351178A (ja) * | 1999-06-10 | 2000-12-19 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧材 |
DE112008002628T5 (de) | 2007-09-28 | 2010-11-04 | Nitta Haas Inc. | Polierzusammensetzung |
JP2019202427A (ja) * | 2018-05-21 | 2019-11-28 | 株式会社水田製作所 | 木目柄成形建材、木目柄炭素繊維複合材薄体及びその製造方法 |
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