JPH1016271A - サーマルプリントヘッドおよびその駆動方法 - Google Patents

サーマルプリントヘッドおよびその駆動方法

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JPH1016271A
JPH1016271A JP18835296A JP18835296A JPH1016271A JP H1016271 A JPH1016271 A JP H1016271A JP 18835296 A JP18835296 A JP 18835296A JP 18835296 A JP18835296 A JP 18835296A JP H1016271 A JPH1016271 A JP H1016271A
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JP18835296A
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Takanari Nagahata
▲隆▼也 長畑
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Abstract

(57)【要約】 【課題】たとえば、200dpiの印字データを300
dpiに変換して印字することができるサーマルプリン
トヘッドを提供する。 【解決手段】ヘッド基板11上に列状に配置された複数の
発熱ドット16と、印字データにしたがって上記発熱ドッ
ト16を選択駆動するための駆動回路15とを備えるサーマ
ルプリントヘッドであって、上記発熱ドットは、第1の
印字密度で印字を行うことができるように配置されてお
り、上記第1の印字密度よりも低い第2の印字密度によ
る印字データが入力された場合にこの第2の印字密度に
よる印字データを上記第1の印字密度による印字データ
に変換するデータ変換手段19を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、感熱方式または
熱転写方式によって記録紙に記録を行うためのサーマル
プリントヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】サーマルプリントヘッドは、主走査方向
に一列に配置した多数個の発熱ドットを印字データにし
たがって選択的に発熱駆動し、記録紙を副走査方向に送
りながら、1ラインずつ印字を行うようになっている。
そして、その構造は、絶縁性基板上に、上記発熱ドット
を配置するとともに、印字データにしたがって各発熱ド
ットを個別駆動するための複数個の駆動ICを搭載する
といった簡単なものであり、比較的コスト安く提供する
ことができる。
【0003】このようなサーマルプリントヘッドは、そ
の安価さや取扱い勝手がよいことから、家庭用ファクシ
ミリ装置の記録部に多用されていることは周知のとおり
である。そして、このようなファクシミリ装置用のサー
マルプリントヘッドは、ファクシミリ装置として標準化
された印字密度、すなわち、200dpiの印字密度で
の記録が行えるように構成されている。
【0004】ところで、本格的なマルチメディア時代を
迎え、通信機能を備えたPC(パーソナル・コンピュー
タ)の一般家庭への急速な普及が進んでいる。このよう
なPCを通信端末や文書・画像処理装置として使用する
場合、中央処理装置に操作入力装置、表示装置、プリン
タ、モデム等が接続される。現在市販されているPC用
のプリンタは、レーザ・プリンタまたはインクジェット
・プリンタが多く、その解像度は、300dpiが基本
となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、サー
マルプリントヘッドは比較的安価で取扱い勝手がよいた
め、このようなサーマルプリントヘッドを用いてより安
価なPC用プリンタを構成することが考えられる(この
ようなプリンタを便宜上、サーマル・プリンタとい
う。)。この場合、PCで処理されたデータによって印
刷を行うことを基本とするので、このサーマル・プリン
タは、その印字密度を300dpiとすることになる。
そうすると、このサーマル・プリンタは、そのままでは
ファクシミリ・データを適正に印刷することができず、
たとえ印刷が可能であったとしても、主走査方向および
副走査方向にそれぞれ2/3に縮小された恰好で印刷さ
れてしまうことになる。なお、受信したファクシミリ・
データをPC内で300dpiのデータに変換すれば、
上記サーマル・プリンタによるファクシミリ・データの
適正な印刷が可能であるが、そのためには、PC内に特
別なデータ変換ソフトウェアを装備する必要がある。
【0006】また、現状では、印刷機能を備えている家
庭用ファクシミリ装置をPC用のプリンタとして共用す
ることはできない。前述したように、ファクシミリ装置
の印字密度は200dpiである一方、PC用のプリン
タとしては、その印字密度を300dpiとする必要が
あるからである。PC側に特別なデータ変換ソフトウエ
アを装備することなく、家庭用ファクシミリ装置の記録
部をPCのためのプリンタとして共用できれば、ファク
シミリ装置の一般ユーザによって非常に便利である。
【0007】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、200dpiの印字データを3
00dpiに変換して印字することができるサーマルプ
リントヘッドを提供することをその主たる課題としてい
る。
【0008】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の各技術的手段を採用した。
【0009】すなわち、本願発明の第1の側面によって
提供されるサーマルプリントヘッドは、ヘッド基板上に
列状に配置された複数の発熱ドットと、印字データにし
たがって上記発熱ドットを選択駆動するための駆動回路
とを備えるサーマルプリントヘッドであって、上記発熱
ドットは、第1の印字密度で印字を行うことができるよ
うに配置されており、上記第1の印字密度よりも低い第
2の印字密度による印字データが入力された場合にこの
第2の印字密度による印字データを上記第1の印字密度
による印字データに変換するデータ変換手段を備えてい
ることを特徴としている。
【0010】第1の印字密度による印字データが入力さ
れた場合には、この印字データをそのまま用いて第1の
印字密度による印字を行う。第1の印字密度よりも低い
第2の印字密度による印字データが入力された場合に
は、データ変換手段がこの第2の印字密度による印字デ
ータを第1の印字密度による印字データに変換し、この
変換された印字データを用いて第1の印字密度による印
字を行う。
【0011】したがって、本願発明によれば、サーマル
プリントヘッドそれ自体に、発熱ドットの配置密度より
も低い印字密度による入力印字データを発熱ドットの配
置密度と対応した印字データに変換する機能が与えられ
るので、このサーマルプリントヘッドを備えたサーマル
・プリンタは、たとえば、300dpiを基本とするP
Cデータ用のプリンタとして使用することができること
に加え、200dpiを標準とするファクシミリ・デー
タを記録するためのプリンタとして共用することができ
る。また、このサーマルプリントヘッドを組み込んだフ
ァクシミリ装置を構成した場合に、このファクシミリ装
置の記録部を、PC用のプリンタとしてそのまま共用す
ることが可能となる。前述のように、サーマルプリント
ヘッドは、そのコスト面および取扱い勝手において非常
に有利であるので、このサーマルプリントヘッドを組み
込んだサーマル・プリンタ、またはファクシミリ装置
が、PCデータによる画像記録と、ファクシミリ・デー
タによる画像記録の双方に共用できることは、とくにP
Cやファクシミリ装置を個人用として使用する者にとっ
て、きわめて魅力的なものとなる。
【0012】上記データ変換手段は、第2の印字密度で
入力される複数ライン分の印字データを、N×N(Nは
2以上の整数)のマトリックス・データをM×M(Mは
Nより大きい整数)のマトリックス・データに変換する
規則にしたがって、第1の印字密度による印字データに
変換するものとして構成することができる。
【0013】好ましい実施形態において上記データ変換
手段は、200dpiの印字密度によるデータとして入
力される2ライン分の印字データを2×2のマトリック
ス・データに分割し、各マトリックス・データを所定の
規則にしたがって3×3のマトリックス・データに変換
し、これによって300dpiの印字密度による3ライ
ン分の出力印字データを生成するものとすることができ
る。
【0014】このように入力印字データを順次マトリッ
クスで対応させてデータ変換を行うようにすると、その
ために必要なメモリ容量が少なくてすみ、また回路構成
も簡単になる。なお、2×2のマトリックスを3×3の
マトリックスに対応させてデータを変換する場合、2×
2=4ビット分のコンパイラで3×3=9ビットのマト
リックス・データを生成するほか、24 =16通りのド
ット・パターンにそれぞれ1対1対応する3×3のマト
リックスのドット・パターンをメモリに記憶させてお
き、2×2のマトリックスのドット・パターンと対応す
る3×3のマトリックスのドット・パターンをメモリか
ら読み出すようにしてもよい。いずれにしても、この場
合わずか16通りのデータを記憶させておくだけである
ので、メモリ使用量はそれほど多くはない。
【0015】本願発明の第2の側面によって提供される
サーマルプリントヘッドの駆動方法は、ヘッド基板上に
300dpiの印字密度での印字を行えるように列状に
配置された複数の発熱ドットと、印字データにしたがっ
て上記発熱ドットを選択駆動するための駆動回路とを備
えるサーマルプリントヘッドの駆動方法であって、20
0dpiの印字密度による印字データが入力された場合
に、この入力印字データを少なくとも2ライン分蓄積
し、この2ライン分の入力印字データを2×2のマトリ
ックス・データに分割して、各マトリックス・データを
順次所定の規則にしたがって3×3のマトリックス・デ
ータに変換し、これによって300dpiの印字密度に
よる3ライン分の印字データを出力し、この出力印字デ
ータによって印字を行うことを特徴とするものである。
【0016】この第2の側面によるサーマルプリントヘ
ッドの駆動方法によっても、上述した本願発明の第1の
側面に係るサーマルプリントヘッドについて述べたのと
同様の利点が得られることは明らかである。
【0017】本願発明のその他の特徴および利点は、図
面を参照して以下に行う詳細な説明から、より明らかと
なろう。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施形
態を、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0019】まず、サーマルプリントヘッド10の基本
的構成を図1ないし図4に基づいて説明する。なお、こ
れらの図に示されるサーマルプリントヘッド10は、い
わゆる厚膜型に形成したものである。アルミナセラミッ
クなどでできた絶縁性材料からなる基板11の上面に
は、その幅方向一側縁11aに沿って、たとえば酸化ル
テニウムを主成分とする抵抗体ペーストを用いて厚膜印
刷をすることによって形成される細幅帯状の発熱体12
が設けられている。この発熱体12の下層には、この発
熱体12を横断するように延びる櫛歯状のコモン電極1
3が配置されている。各コモン電極13は、その基端に
おいて、コモンパターン13aに共通接続されている。
上記発熱体12の下層にはまた、上記各コモン電極13
間に入り込まされるようにして、櫛歯状の個別電極14
が配置されている。
【0020】後記する駆動回路15によって選択した個
別電極14をオンとすると、発熱体12における、当該
個別電極14を挟んで両側に位置するコモン電極13,
13で区切られる領域(図3に斜線で示す領域)に電流
が流れ、この領域が発熱する。すなわち、上記帯状発熱
体12における各コモン電極13で区切られる各領域
が、発熱ドット16を形成することになる。本実施形態
においては、各発熱ドット16は、300dpiの印字
密度での印字が可能となるように形成される。すなわ
ち、上記コモン電極13の電極間ピッチは、概ね85μ
mとされる。そして、たとえばA4幅の印字を行えるよ
うにする場合、2592個の発熱ドット16が列状に形
成されることになる。
【0021】上記コモン電極13および個別電極14
は、それ自体微細な幅で形成されるとともに、微小なピ
ッチ間隔で形成されるものであり、通常、セラミック基
板の上面にガラスグレーズ層(図4、符号17)を形成
した上で、その上面に金ペーストを用いて印刷・焼成を
することによって金被膜を形成し、その上でフォトリソ
工程によって不要部分を除去するなどすることによって
形成される。なお、このとき、後記する駆動回路15に
対する電源系および信号系の配線パターンもまた、同時
に形成される。
【0022】各個別電極14は、基板11上をその幅方
向他側方向に延出させられ、そして、その端部は、基板
11の幅方向他側縁にそって搭載された駆動回路として
の駆動IC15の上面の各出力パッドに対し、ワイヤボ
ンディング等によって結線される。各駆動IC15の上
面にはまた、電源系および信号系のパッドが形成されて
おり、これらは、前述のように基板11上に形成した電
源系および信号系の配線パターンに対し、ワイヤボンデ
ィングによって結線される。
【0023】上記のように構成されるヘッド基板11
は、たとえばアルミニウムなどでできた放熱性支持板1
8上に接着等によって搭載される。
【0024】さて、上記のような基本的な構成を備える
サーマルプリントヘッド10に対し、本願発明において
は、発熱ドット16の配置によって規定される印字密度
(第1の印字密度)よりも低い(粗な)印字密度(第2
の印字密度)による印字データが入力されてきた場合
に、この第2の印字密度による印字データを上記発熱ド
ット16の配置によって規定される第1の印字密度によ
る印字データに変換する機能が与えられる。
【0025】上述したように、本実施形態に係るサーマ
ルプリントヘッド10は、300dpiの印字密度での
印字が可能なように発熱ドット16が配置されている。
このような印字密度による印字が可能なサーマルプリン
トヘッド10は、基本的にPCによって処理された画像
データの印字に適したものである。本願発明のサーマル
プリントヘッド10においては、たとえば、ファクシミ
リ・データのように200dpiの印字密度による印字
データが入力されてきた場合に、この入力データを30
0dpiの印字密度による印字データに変換する。
【0026】図5は、上記データ変換手段19を組み込
んだサーマルプリントヘッド10の概略ブロック図であ
る。駆動回路15は、データ変換手段19から入力され
る印字データに基づいて、各発熱ドット16を選択的に
駆動するように構成された公知のものである。より具体
的には、この駆動回路15の内部には、たとえば合計2
592ビットのシフトレジスタが形成され、クロック信
号(CLK)に同期して1ライン分の2592ビットの
印字データが入力される。このデータがラッチ信号(L
ATCH)によってラッチされ、ストローブ信号(ST
B)が立ち上がっている期間、該当する発熱ドット16
がオン駆動される。
【0027】図6は、上記データ変換手段19によるデ
ータ変換の手法を模式的に示している。200dpiの
印字データが入力されてくると、2ライン分の印字デー
タがたとえばシフトレジスタ等のメモリ20に蓄積され
る。そして、この2ライン分の印字データは、2×2の
マトリックス・データd1 ,d2 ,d3 …に分割され、
各マトリックス・データは、順次所定の規則に従って、
3×3のマトリックス・データD1 ,D2 ,D3 …に変
換され、これが別のメモリ21に蓄積されていく。たと
えば、A4サイズの印字のための200dpiの印字デ
ータが2ライン分入力された場合には、この2ラインの
データは、1728÷2=864個の2×2のマトリッ
クス・データd1 ,d2 ,d3 …に分割され、これらが
順次864個の3×3のマトリックス・データD1 ,D
2 ,D3 …に変換される。この864個の3×3のマト
リックス・データは300dpiの印字密度による3ラ
イン分の印字データを形成する。このようにしてできた
3ライン分の印字データは、1ラインずつ上記駆動回路
15に送られ、この印字データにしたがって前述のよう
にして各発熱ドット16を駆動する。
【0028】なお、図6の(a) は、変換前の印字データ
と変換後の印字データを示しており、(b) は、上記各印
字データが表すドット・パターンを示している。
【0029】図7は、2×2のマトリックス・データを
3×3のマトリックス・データに1対1に変換するため
の規則の一例(規則A)を示している。なお、図6は、
この規則Aにしたがってデータ変換をする例を示してい
る。
【0030】変換の手法としては、2×2のマトリック
スのドット・パターンを認識して、これに対応する3×
3のマトリックス・データを別のメモリから読み出すよ
うにしてもよいし、2×2のマトリックスを構成する4
ビットのデータの内容から、3×3のマトリックスを構
成する9ビットのデータを論理演算によって決定するよ
うにしてもよい。この場合、論理演算によって図7に示
した規則Aと同等の結果を得るようにする場合、図8に
示すように、2×2のマトリックスの各ビットをA、
B、CおよびDとすると、3×3のマトリックスを構成
する各ビット「イ」「ロ」「ハ」「ニ」「ホ」「ヘ」
「ト」「チ」「リ」のデータは、図9に示した条件によ
って決定される。
【0031】また、論理演算によって300dpiの印
字データを形成するためには、上記のようにマトリック
スごとに変換してゆく必要は必ずしもなく、ラインごと
にデータを決定することもできる。たとえば、300d
piのデータの1ライン目の第1、第2、第3ドットの
データは、2ライン分の200dpiのデータの第1マ
トリックスを構成する4ビットのデータを参照して、図
9に示した条件によって決定することができる。同様
に、300dpiのデータの1ライン目の第4、第5、
第6ドットのデータは、2ライン分の200dpiのデ
ータの第2マトリックスを構成する4ビットのデータを
参照して、図9に示した条件によって決定することがで
きる。こうして、300dpiの印字密度による1ライ
ン目のすべのドットのデータが決定されたなら、2ライ
ン目および3ライン目のデータが同様の手法によって決
定される。こうして決定された300dpiの印字密度
によるデータは、1ラインごとに駆動回路15に送ら
れ、この印字データにしたがって各発熱ドット16が駆
動される。
【0032】上記のようにしてメモリ20に入力された
200dpiの2ライン分のデータがすべて処理される
と、次の2ライン分のデータがメモリ20に入力され、
上記と同様な処理が行われて次の3ライン分の300d
piの印字データが生成されるとともに、このデータに
したがった印字動作が行われる。
【0033】図10に示す200dpiのビット・マッ
プ・データを図7および図9に示した規則Aによって3
00dpiのデータに変換して印字を行った場合、図1
1に示すようになる。これらの図において格子で囲まれ
た領域は、それぞれ、マトリックスを表している。これ
らの図から明らかなように、200dpiによる「P」
の文字が、解読の上でほとんど問題なく300dpiに
よる表現に変換されている。
【0034】2×2のマトリックス・データを、3×3
のマトリックス・データに1対1に対応させて変換する
ための規則は、図7に示した規則Aに限定されるもので
はなく、たとえば、図12に示した規則Bによることも
できる。この規則Bによる場合、図10に示した200
dpiによる「P」の文字は、図13に示すようにな
る。この場合も、解読の上でほとんど問題なく300d
piによる表現に変換されているのが判る。
【0035】もちろん、本願発明は上記した実施形態に
限定されるものではない。実施形態では、200dpi
による印字データを300dpiによる印字データに変
換する場合について述べたが、本願発明は、発熱ドット
の配列が予定する印字密度よりも低い(粗な)印字密度
によるデータが入力された場合に、サーマルプリントヘ
ッドそれ自体が発熱ドットの配列が予定する印字密度へ
のデータ変換を行うようにするという技術的思想であ
る。したがって、このような思想の範囲内での変更は、
すべて本願発明の範囲に包摂される。
【0036】また、上に説明した実施形態に係るサーマ
ルプリントヘッドは、いわゆる厚膜型のサーマルプリン
トヘッドであるが、もらろん、発熱ドットを薄膜型に構
成した場合にも、まったく同様に本願発明思想を適用す
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】サーマルプリントヘッドの基本的形態を示す全
体斜視図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】図1に示されるサーマルプリントヘッドの発熱
部の構成を示す部分拡大平面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】本願発明のサーマルプリントヘッドの一実施形
態を示す模式的回路ブロック図である。
【図6】データ変換手段の動作の一例の説明図である。
【図7】2×2のマトリックス・データを3×3のマト
リックス・データに変換するための規則の一例(規則
A)の説明図である。
【図8】2×2のマトリックスを3×3のマトリックス
に変換するための手法の説明図である。
【図9】図7に示した規則Aと同様の結果となるよう
に、図8における3×3のマトリックスの各ビットのデ
ータを決定するための条件の説明図である。
【図10】200dpiによるビット・マップ・データ
の一例の説明図である。
【図11】図10の200dpiによるビット・マップ
・データが図7に示した規則Aによって300dpiの
ビット・マップ・データに変換された状態を示す説明図
である。
【図12】2×2のマトリックス・データを3×3のマ
トリックス・データに変換するための規則の他の例(規
則B)の説明図である。
【図13】図10に示される200dpiのビット・マ
ップ・データが図12に示される規則Bによって300
dpiのビット・マップ・データに変換された状態を示
す説明図である。
【符号の説明】
10 サーマルプリントヘッド 11 基板 15 駆動回路 16 発熱ドット 19 データ変換手段 d1 ,d2 ,d3 … 2×2のマトリックス・データ D1 ,D2 ,D3 … 3×3のマトリックス・データ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッド基板上に列状に配置された複数の
    発熱ドットと、印字データにしたがって上記発熱ドット
    を選択駆動するための駆動回路とを備えるサーマルプリ
    ントヘッドであって、 上記発熱ドットは、第1の印字密度で印字を行うことが
    できるように配置されており、 上記第1の印字密度よりも低い第2の印字密度による印
    字データが入力された場合にこの第2の印字密度による
    印字データを上記第1の印字密度による印字データに変
    換するデータ変換手段を備えることを特徴とする、サー
    マルプリントヘッド。
  2. 【請求項2】 上記データ変換手段は、第2の印字密度
    で入力される複数ライン分の印字データを、N×N(N
    は2以上の整数)のマトリックス・データをこれに対応
    するM×M(MはNより大きい整数)のマトリックス・
    データに変換する規則にしたがって、第1の印字密度に
    よる印字データに変換するものである、請求項1に記載
    のサーマルプリントヘッド。
  3. 【請求項3】 上記第1の印字密度は、300dpiで
    あり、上記第2の印字密度は、200dpiである、請
    求項1または2に記載のサーマルプリントヘッド。
  4. 【請求項4】 上記データ変換手段は、200dpiの
    印字密度によるデータとして入力される2ライン分の印
    字データを2×2のマトリックス・データに分割し、各
    マトリックス・データを所定の規則にしたがって3×3
    のマトリックス・データに変換し、これによって300
    dpiの印字密度による3ライン分の出力印字データを
    生成するものである、請求項3に記載のサーマルプリン
    トヘッド。
  5. 【請求項5】 ヘッド基板上に300dpiの印字密度
    での印字を行えるように列状に配置された複数の発熱ド
    ットと、印字データにしたがって上記発熱ドットを選択
    駆動するための駆動回路とを備えるサーマルプリントヘ
    ッドの駆動方法であって、 200dpiの印字密度による印字データが入力された
    場合に、この入力印字データを少なくとも2ライン分蓄
    積し、この2ライン分の入力印字データを2×2のマト
    リックス・データに分割して、各マトリックス・データ
    を順次所定の規則にしたがって3×3のマトリックス・
    データに変換し、これによって300dpiの印字密度
    による3ライン分の印字データを出力し、この出力印字
    データによって印字を行うことを特徴とする、サーマル
    プリントヘッドの駆動方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7936365B2 (en) 2004-07-19 2011-05-03 Samsung Electronics Co., Ltd. Printing method and apparatus using shuttle thermal print head

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US7936365B2 (en) 2004-07-19 2011-05-03 Samsung Electronics Co., Ltd. Printing method and apparatus using shuttle thermal print head

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