JPH0967079A - 重量物吊上げ用フック装置 - Google Patents

重量物吊上げ用フック装置

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JPH0967079A
JPH0967079A JP24508195A JP24508195A JPH0967079A JP H0967079 A JPH0967079 A JP H0967079A JP 24508195 A JP24508195 A JP 24508195A JP 24508195 A JP24508195 A JP 24508195A JP H0967079 A JPH0967079 A JP H0967079A
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hook
tip
lock
support
lifting
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JP24508195A
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Akira Masuda
明 増田
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UNIE CONCEPT KK
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UNIE CONCEPT KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 鉄板等の重量のある構造物の吊上げ、搬送の
ために使用されるフック装置において、引掛け作業の効
率性、吊上げ及び搬送の安全性、搬送後の脱着性に優れ
たフック装置。 【解決手段】 吊上げ装置のワイヤー先端部に取付けら
れ、重量物を吊上げるためのフック装置が、一端部に脱
落防止部11、他端部にワイヤー固定部12を有するフック
支持体1 、フック支持体1 の脱落防止部11の先端部111
とフック3 の先端部31が略当接関係にあるときに、ロッ
ク状態とするフック3 のロック4 、から成るフック装置
において、フック支持体1 の脱落防止部11の先端部が、
フック3 の先端部31と略当接関係にある場合、フック3
の先端部31との間隔を変えることができる機構のもので
構成された重量物吊上げ用フック装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設現場などにお
いて、鉄板やブロック体などの重量物を吊上げるときに
使用されるフック装置に関する。更に詳しくは、本発明
は、鉄板やブロック体などの重量物を確実にかつ容易に
引掛けることができるとともに吊上げ時の落下の危険性
を排除でき、かつ容易に重量物から抜去することができ
る、重量物の吊上げに専用に使用されるフック装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、重さが数トンにもおよぶ鉄板(敷
鉄板)が数多くの建設現場で軟弱地盤の養生足場として
地面に敷かれて使用されている。そして、この種の建設
現場での作業の種類によっては、絶えず鉄板を移動しな
ければならず、そのためにはクレーン等を用いて吊り上
げ作業を行なっている。即ち、前記した足場としての鉄
板を吊上げて移動させる作業は、鉄板の所望の部位に吊
上げ用の穴が穿設されており、この穴にワイヤーを通
し、該ワイヤーをフックに引掛けるようにして行なって
いる。
【0003】前記した重さが数トンにもおよぶ鉄板(敷
鉄板ともいう。)の吊り上げ作業に多用されている従来
のフックの構造としては次のようなものがある。 (i) 弾発力に付勢されてフック先端部に当接する落下防
止板をフック本体部に配設し、かつフック先端部の開口
幅を極めて小さく設定した構造のものがある。いうまで
もないことであるが、フック先端部の開口幅を狭小にす
るのは、これによりワイヤーの外れを極力、防止しよう
とするものである。
【0004】(ii) また、フックを別体のフック支持体
とフック部で構成するとともに、両部材(フック支持体
とフック部)を相互に回動できるようにした構造のもの
がある。なお、重量物の吊上げ時にフック支持体の先端
部とフック部の先端部が当接し、落下防止の機能を果た
す。前記したフックは、単に取付けられたワイヤーをフ
ック部に引掛けて使用するというものであり、フック支
持体とフック部の回動時のフック先端部の開口幅は極め
て狭小のものである。
【0005】しかしながら、現場作業においては、敷設
されている重さが数トンにもおよぶ鉄板(敷鉄板)にワ
イヤーを引掛ける作業それ自体がなかなかの重労働であ
り、いきおい、フックの引掛け部(フック先端部)を直
接、鉄板に穿設された穴に挿入して吊上げるということ
が行なわれている。この場合、前記したようにフック先
端部の開口幅が極めて小さいことから、フックを鉄板に
引掛けることが極めて困難である。即ち、鉄板のように
地面に敷設された物を引掛けて吊上げる場合、従来のフ
ックにおいては引掛け時に開口幅が極めて小さいため
に、なかなか引掛けることが出来ず、そのうえ引掛けら
れたとしても脱着時にフックを取り外すのに困難をきた
す。
【0006】このため、本来ならば、この種の作業には
落下防止装置のないフックを使用することができないも
のであるが、多くの作業現場においては落下防止装置が
無く、かつ開口幅の大きなフックが使用されているのが
現状である。しかし、この種の作業に落下防止装置がな
く、かつ開口幅が大きなフックを使用した場合、相当に
危険なものである。この点を具体的にみると、脱落防止
装置の無いフックで重量体である鉄板を吊り上げている
時は外れる事はほとんど無いが、鉄板を地面に設置する
時、吊りワイヤーなどの緩みで吊上げ用の穴とフックの
間に遊びが生じ、フックが穴から外れてしまうケースが
多発する。一度、フックが穴から外れると鉄板の転倒事
故に繋がり、人が下敷きになり死亡事故に至るという危
険性がある。現実に、この種の作業現場において鉄板の
転倒による死亡事故が多発しているのが現状である。
【0007】本発明者は、前記した従来技術の問題点を
解消すべく鋭意、検討を加えた。その結果、本発明者
は、フック装置を、別体のフック部と脱落防止部を有す
るフック支持体とで構成するとともに、フック部をフッ
ク支持体に回動自在に配設し、かつフック部が、ロック
解除されてロック状態(フック部の先端部がフック支持
体の脱落防止部と当接し、フック開口部を閉塞したロッ
ク状態を維持している状態)から略180°、反転回動
できる構造としたとき、即ち、フック部と脱落防止部と
の開口幅を従来に比して極めて大きくなるように構成し
たとき、地面などに敷設された鉄板等の重量物の引掛け
作業時に、前記重量物に配設された引掛け用の穴にフッ
ク部の先端部を容易に挿入することができること、ま
た、フック部の脱着作業時に脱落防止部が地面などに当
接したり埋没したりすることがないため、フック部の脱
着作業が容易であることを見い出し、これら知見をベー
スにした新しい構造のフック装置を先に提案した(特願
平3-216524号参照)。
【0008】前記した本発明者の先に提案した、特に敷
鉄板の吊上げ用フック装置は、敷設状態にある敷鉄板を
フック部に引掛けて他の敷設場所に搬送し敷設する過程
において当初の優れた効果を発揮する。即ち、容易かつ
確実に敷鉄板の吊上げ用穴部にフック部を引掛けること
ができること、搬送中の落下を確実に防止することがで
きること、更に他の敷設場所に敷設するときに、吊上げ
用ロープが緩んでもフック部は敷鉄板から外れることが
ないこと、などの優れた効果を発現する。
【0009】しかしながら、本発明者が先に提案したフ
ック装置(特願平3-216524号)は、敷設場所へ敷鉄板を
搬送し、敷設した後、敷鉄板からフック装置を取外す時
に、まだ改良の余地を残すものである。前記したよう
に、先の提案のフック装置においては、脱着時にフック
支持体の脱落防止部が地面等に埋没したりすることがな
いため、前記脱落防止部はその後の脱着作業を妨げるも
のではない。しかし、あくまでも、敷鉄板からのフック
部の脱着は作業員に依存する方式であるため、前記した
脱落防止部の構造にもとづく利点があるものの、重量が
数トンにもおよぶ敷鉄板からフック部を脱着するのは容
易ではない。
【0010】この点に関しても、本発明者は、先に提案
したフック装置の改良、特に敷鉄板からのフック装置の
脱着を容易にするための機構を備えたフック装置を提案
している(特願平4-267923号参照)。前記したフック部
の脱着容易のための提案は、先のフック装置(特願平3-
216524号参照)が、ロック解除時にフック部とフック支
持体が、略180゜反転回動し、フック部の背部がフッ
ク支持体の側部に当接する位置まで反転回動するという
特性を利用したものである。
【0011】即ち、前記した本発明者のフック部の容易
脱着に関する提案は、フックの背部が前記フック支持体
の側部に当接する位置関係にあるときに、前記位置関係
を維持しつつフック部の重量物からの抜去を助力するた
めの抜去用ロックを次のように構成するものである。即
ち、前記抜去用ロックは、フック支持体側に抜去用ロッ
クの本体を配設するとともに、フック部側に前記抜去用
ロック本体を係止するための係止部を配設して構成され
る。
【0012】前記した本発明者らの提案したフック部の
脱着容易化の手段は、例えば敷鉄板にフック部が引掛け
られ、所定の敷設場所に搬送、敷設された後、敷鉄板か
らフック部を作業者に負担を掛けることなしに容易に脱
着できるものである。これは、(1) 本発明者らが先に提
案したフック装置は、クレーン(起重機)の使用を前提
としていること、(2) 従って、重量が数トンにもおよぶ
敷鉄板などの重量物からフック部を脱着するとき、作業
者の人力に依存せず、前記クレーンの動力を使えるこ
と、(3) 従って、前記した抜去用ロックの抜去用ロック
本体と係止部との係合関係のもとで、前記クレーンの動
力を適用したとき、フック部は重量物から容易に抜去す
ることができるものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、本発
明者らの先に提案した重量物吊上げ用のフック装置(特
願平3−216524号、同4−267923号参照)
は、一定の改善がなされ、従来のものよりも安全性や抜
去性に優れたものである。即ち、本発明者らの先に提案
した重量物吊上げ用のフック装置の優位性は、前記フッ
ク装置が正常な使用態様で使用された場合に発現される
ものである。前記した正常な使用態様とは、以下の態様
のものである。即ち、吊上げ対象物、例えば、重さが数
トンにも及ぶ敷鉄板には、片側かつ略中央端部の近傍部
位に吊上げ作業の便宜のために予めフック部を挿入する
ための穴部が形成されており、かつ前記穴部は、従来型
のフック部の確実な押入、係止のために敷鉄板の敷設方
向に対し垂直な方向に長孔の穴部を有するように構成さ
れる。そして、前記した本発明者らの先に提案したフッ
ク装置の正常な使用態様とは、(詳しくは後述するが)
フック先端部を敷鉄板の穴部の短径方向に引掛ける態様
のものである。
【0014】しかしながら、前記本発明者らの先に提案
したフック装置の使用態様は(フック部の引掛け方
向)、従来型のフック装置あるいは本来この種の作業に
使用が禁止されている脱落防止(ハズレ止め)機能がな
いフック装置の使用態様とは逆のものである。なお、前
記した吊上げ作業において、脱落防止(ハズレ止め)機
能がない開口部の大きなフック装置の使用が禁止されて
いるが、現実的には使用されていることは前記した通り
である。即ち、従来型の前記脱落防止(ハズレ止め)機
能がない開口部の大きなフック装置の使用態様は、前記
長孔の穴部の長孔(長径)方向にフック部を引掛けるも
のである。この場合、穴部の長孔(長径)方向にフック
部を引掛けて敷鉄板を吊上げると、敷鉄板が序々に斜め
になるに従って、フック部も斜めになりクレーン先端部
に固着されているワイヤーロープに対して、フック部上
部の吊り輪(ワイヤロープの固定輪)が横方向に引っ張
られる。このため、フック先端部は前記長孔内で回転
し、敷鉄板がフック部の最適な吊上げ位置に収まる。
【0015】前記したように、本発明者らの先に提案し
たフック装置は、従来品の使用態様、即ち、敷鉄板に対
するフック部の引掛け方向は全く異なるものである。そ
して、本発明者らの先に提案したフック装置が、従来品
の使用態様で使用された場合、吊上げ時に脱落防止部の
先端部が敷鉄板と干渉し合い、フック部が敷鉄板の穴部
内で回転することができず、正常に吊上げ姿勢をとるこ
とができないという不具合を発生させてしまう。
【0016】本発明は、前記本発明者らの先に提案した
フック装置の不正使用時の不具合を解消し、敷鉄板の引
掛け用穴部に対するフック部のどのような引掛け態様を
も許容し、安全性と操作性、及び抜去性に優れた重量物
吊上げ用フック装置を提供するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば、本
発明は、吊上げ装置のワイヤー先端部に取付けられ、重
量物を吊上げるためのフック装置が、(i).一端部に脱落
防止部(11)、他端部にワイヤー固定部(12)を有するフッ
ク支持体(1) 、(ii).フック(3) の後端部(32,32')が二
股構造であり、前記後端部(32,32')の二股空間内に前記
フック支持体(1) の略中央部(1) の略中央部(13)を遊嵌
させ、かつ前記フック(3) の後端部(32,32')と前記フッ
ク支持体(1) の略中央部(13)を貫通する接合ピン(2) を
介して前記フック支持体(1) の略中央部(13)に回動自在
に配設されたフック(3) 、(iii).前記フック支持体(1)
の脱落防止部(11)の先端部(111) と前記フック(3) の先
端部(31)が略当接関係にあるときに、前記略当接関係を
ロック状態とする前記フック(3) の後端部(32,32')の二
股空間内に配設されたロック(4) 、から成るフック装置
において、前記フック支持体(1) の脱落防止部(11)の先
端部(111) が、前記フック(3) の先端部(31)と略当接関
係にある場合をみたとき、フック(3) の先端部(31)との
間隔を変えることができる機構のもので構成されたこと
を特徴とする重量物吊上げ用フック装置に関するもので
ある。
【0018】以下、本発明の技術的構成及び実施態様を
図面を参照して詳しく説明する。なお、本発明は図示の
ものに限定されないことはいうまでもないことである。
【0019】まず最初に、本発明の理解を助けるため
に、本発明者が先に提案した重量物吊上げ用フック装置
(特願平3-216524号、同4-267923号参照)の構造及び使
用態様について、概略説明する。なお、前記先の提案に
なるフック装置を(F´)(ダッシュつき記号)で示
し、後述する本発明のフック装置(F)(ダッシュなし
記号)と区別する。
【0020】図6は、本発明者の先の提案になるフック
装置(F´)の構造を説明するための正面図である。図
示されるように、前記フック装置(F´)は、それぞれ
別体として構成されるフック支持体(1) 、フック(3) 、
及びロック(4) を主要な構成要素とし、これらを回動可
能に一体化したものである。また、前記フック装置(F
´)は、後述する図10に図示されるように吊上げ対象
物(重量部)からフック(3) を抜去する作業を容易化す
るために抜去用ロック(6) を配設してもよいものであ
る。なお、図6は、後述するようにフック(3) の後端部
が二股構造になっているために、その一部を切欠いて二
股空間部の構造を示しており、更にフック(3) がロック
状態にあるときと略180゜反転回動させたときの状態
を示している。
【0021】前記フック装置(F´)のフック支持体
(1) は、一端部に脱落防止部(11)、他端部にクレーン
(C)の巻取機構に接続されたワイヤーロープ(R)を
固定するためのワイヤー固定部(12)を有するものであ
る。なお、図示のフック支持体(1)は一枚の鋼鉄製のも
のである。また、フック支持体(1) の略中間部位から脱
落防止部(11)を突設させる部位、即ちフック支持体(1)
の略中央部(13)は、二股構造のフック(3) の後端部(32,
32')の二股空間部に遊嵌され、かつフック(3) の後端部
(32,32')間に誇設された接合ピン(2) により回動自在に
軸着される。更に、フック支持体(1) の前記略中央部(1
3)には、後述するようにフック(3)の二股構造の後端部
(32,32')間の二股空間部に配設されたロック(4) と共働
してフック支持体(1) とフック(3) とのロック状態を実
現したり、ロック状態を解除したりするための凹部(14)
が設けられている。なお、前記略中央部(13)の形状は、
図示のように円形突部をもつ形状がロック(4) との共働
動作において好ましいことはいうまでもないことであ
る。
【0022】前記フック装置(F´)のフック(3) は、
ロック状態時に前記フック支持体(1) の脱落防止部(11)
と共働して鉄板などの重量物が脱落しないようにするフ
ック先端部(31)、フック背部(33)、及び前記フック支持
体(1) の略中央部(13)を遊嵌させ、かつ後述するロック
(4) を収納することができる十分な空間を有する二股構
造のフック後端部(32,32')から成るものである。図示さ
れるように、フック(3) は、二股構造の後端部(32,32')
から背部(33)、先端部(31)に至る形状が所望のフック形
状をしているものである。
【0023】前記フック装置のロック(4) は、図示され
るように二股構造の後端部(32,32')の二股空間内に、か
つ前記フック支持体(1) の略中央部(13)の外周部に当接
するように配設されるものである。そして、ロック(4)
は、前記フック支持体(1) の脱落防止部(11)とフック
(3)の先端部(31)が略当接関係にあるときに両者の当接
関係を維持するように、即ちロック状態を維持するもの
である。例えば、ロック状態は、次のようなロック(4)
の構造により達成される。ロック(4) の先端部(41)の形
状は、前記フック支持体(1) の略中央部(13)の外周部に
設けられた凹部(14)と係合するように構成される。そし
て、ロック(4) は二股構造のフック(3) の後端部(32,32
')間の二股空間内に配設され、図示のようにバネ体(5)
の弾発力によりフック支持体(1) の略中央部(13)の外周
部に当接される。更に具体的には、ロック(4) の端部(4
1)とフック支持体(1) の略中央部(13)に設けた凹部(14)
が、バネ体(5) の弾発力により係合し、フック支持体
(1) の脱落防止部(11)とフック(3) の先端部(31)が安定
したロック状態を維持するようにされる。なお、図6
は、ロック(4) を二股構造のフック後端部(32,32')間の
空間内に安定的に収納させるために、該フック後端部(3
2,32')の間に誇設されたピン(43)に軸着する態様を示し
ている。そして、該ピン(43)を利用して、常にロック
(4) の先端部(41)をフック支持体(1) の略中央部(13)の
外周部に当接させる弾発力が得られるようにバネ体(5)
を配設すればよい。
【0024】前記フック装置(F´)の第1の大きな特
徴点は、ロック(4) が解除されたとき、フック(3) の先
端部(31)とフック支持体(1) の脱落防止部(11)との開口
角を、略180゜という極めて大きな開口角に設定でき
るように構成しているという点である。図6には、前記
したようにロック(4) を解除、フック(3) が略180゜
反転回動した状態も同時に示されている。このような状
態は、本発明においては容易に達成することができる。
即ち、ロック状態を解除し、例えばロック(4) の操作レ
バー(42)をその自重にさからう方向に反転させてロック
状態を解除し、フック(3) を図示のように略180゜反
転回動させるように構成することができる。その際、ロ
ック(4) の操作レバー(42)は、フック支持体(1) の略中
央部(13)の外周部の形状(円弧形状)の関係でフック
(3) 部の180°反転回動にともなってそれ自体の反転
角度が大きくなりフック後端部(32,32')間の二股空間内
に収納されるようになる。
【0025】前記フック層値(F´)において、極力、
開口幅を大きく設定するために、ロック解除後に反転回
動させたとき、フック(3) の背部(33)が、フック支持体
(1)の側部(15)に当接できるようにすることが好まし
い。従って、フック支持体(1)の構造上、フック(3) の
反転回動を阻害するものは避けるべきである。例えば、
フック(3) の回動中心となる接合ピン(2) の配置を工夫
するとか、あるいは前記したようにフック(3) の後端部
(32,32')から突出しているロック(4) の操作レバー(42)
などをフック(3) の後端部(32,32')間の二股空間内に収
納させてしまうことが好ましい。更に、図6にも示され
ているがフック支持体(1) の側部(15)をワイヤー固定部
(12)からみて非対称の位置に設けるようにしてもよい。
【0026】前記フック装置(F´)において、第2の
特徴点は、フック(3) の吊上げ対象物からの抜去作業を
容易化することが出来るという点をあげることができ
る。前記した第2の特徴点を実現させるためには、ロッ
ク(4) が解除されてフック(3) が図6に示されるように
略180°反転回動され、フック(3) の背部(33)がフッ
ク支持体(1) の側部(15)に当接する位置関係におかれた
とき、前記位置関係を維持し、フック(3) を敷鉄板など
の吊上げ対象物から抜去する作業を助力するための抜去
用ロック(6) を配設すればよい。前記抜去用ロック(6)
は、後述する図10に示されるように、フック支持体
(1) 側に配設された抜去用ロック本体(61)とフック(3)
側に配設された係止部(62)とから構成すればいい。な
お、前記抜去用ロック(6) の構造は、図10に図示され
たものに限定されず、前記した抜去作業を助力するもの
であれば特段の制約を受けない。また、抜去用ロック本
体(61)は、フック支持体(1) の一側または両側に配設し
てもよく、これらの対応及び共働関係のもとで係止部(6
2)をフック(3) 側に配設すればよい。
【0027】前記フック装置(F´)の第1及び第2の
特徴点の重要性は、図7〜図11を参照してなされる前
記フック装置(F´)の使用態様の説明において詳述さ
れる。図7〜図11は、図1に示される構造のフック装
置(F)の使用態様を説明する図である。なお、図を簡
略にするためバネ体(5) などが省略されている。
【0028】図7は、フック支持体(1) の脱落防止部(1
1)が地面(E)に当たること無く、鉄板(I)に穿設さ
れた長孔の穴(H)と地面の間にフック(3) の先端部(3
1)を差込んでいる状態を示す。前記差込み作業は、フッ
ク(3) の先端部(31)とフック支持体(1) の脱着防止部(1
1)の開口角が略180°(水平状態)であるため図示さ
れるように差込み作業は極めて容易なものである。前記
フック(3) の先端部(31)の穴(H)への差込み態様は、
後述する図12〜図15の差込み態様(不正使用の態
様)とは全く異なるものである。図7の差込み態様は、
長孔の穴(H)の短径方向に差し込むものであり、この
差込み態様により当初の目的が達成される。また、前記
不正使用の態様を示す図12〜図15の差込み態様は、
長穴の穴(H)の長径方向に差込むものである。なお、
図7は、すでにロック(4) の操作レバー(42)がフック
(3) の二股構造の後端部(32,32')の二股空間内に収納さ
れている状態も示している。
【0029】図8は、クレーン(C)の吊上げによって
徐々に鉄板(I)を吊上げるときに、フック支持体(1)
が垂直になり上昇するにしたがい、フック(3) が閉じら
れるように回転して鉄板(I)の穴(H)に食込んで行
く状態を示す。この時、鉄板(I)の吊上げとともにフ
ック支持体(1) の脱落防止部(11)とフック(3) の先端部
(31)は矢線の方向に移動し、両者は次第にロック状態に
接近する。
【0030】図9は、クレーン(C)の吊上げによって
鉄板(I)を地面(E)から完全に吊上げた状態を示
す。この時、ロック(4) の端部(41)とフック支持体(1)
の略中央部(13)の凹部(14)とは完全に係合し、フック先
端部(31)とフック支持体(1) の脱落防止部(11)は完全な
ロック状態となる。
【0031】これ以後の鉄板(I)の敷設作業及び前記
フック装置(F´)の敷設された鉄板(I)からの抜去
作業は、前記構造のフック装置(F´)のもとで、安全
かつ容易に行なうことができる。図10は、所望の敷設
場所において、地面(E)に鉄板(I)を倒して敷設し
た直後の状態を示すものである。この状態において、図
示されるようにフック(3) の一部が地面(E)に埋没し
ていることと、重量が数トンにおよぶ鉄板(I)が、前
記フック(3) の埋没部位を押圧していること、を考え合
わせると、図10に示される状態からロック(4) を上方
に回動してフック支持体(1) とフック(3)のロック状態
を解除し、フック支持体(1) の脱落防止部(11)を反転さ
せ、鉄板(I)の穴(H)からフック(3) の先端部(31)
を抜去する作業は、作業者に多大の負荷を強いるもので
ある。
【0032】しかしながら、前記フック(3) の抜去作業
は、図10〜図11に示される抜去用ロック(6) の付加
により極めて容易なものとされる。図11は、抜去用ロ
ック(6) により、前記した敷設された鉄板(I)からフ
ック装置(F´)を抜去する作業が容易化される理由を
説明するものである。 (i) まず、以下の手順によりフック装置(F´)を図1
0の状態から図11の状態へ変化させる。 (a) 図10の状態において、ロック(4) を上方に回動し
てフック支持体(1)とフック(3) のロック状態を解除
し、フック支持体(1) の脱落防止部(11)を反転回動させ
る。 (b) 次いで、フック支持体(1) の側部(15)とフック(3)
の背部(33)を当接させるとともに、抜去用ロック(6) を
作用させる。即ち、フック支持体(1)に配設された抜去
用ロック本体(61)と、フック(3) に配設された係止部(6
2)を係合係止させる。 (ii)次いで、図11に示されるように、クレーンにより
ワイヤーを介してフック装置(F)を吊上げ、フック
(3) を図示の方向に反転回動させる。 前記した作業手順により、作業者に負担を強いることな
しに、鉄板(I)の吊上げに利用したクレーンの動力に
より、フック装置(F)を敷設された鉄板(I)から極
めて容易に抜去することができる。
【0033】前記した本発明者らの先に提案したフック
装置(F´)の敷鉄板(I)に対する使用態様は、正常
使用の態様のものである。しかしながら、吊上げ作業の
現場においては、以下の不正使用の態様が見られ、この
場合前記フック装置(F´)は大きな不具合を有するも
のとなる。
【0034】図12〜図15は、前記フック装置(F
´)の不正使用の態様を示すものである。図12は、前
記フック装置(F´)のフック(3) の先端部(31)を、敷
鉄板(I)に形成された長孔の穴部(H)に対して、長
径方向に差込み、かつ吊上げた直後の状態を示す図であ
る。図12のフック(3) の先端部(31)の長孔の穴部
(H)への差込み態様は、正常使用態様に関する図7と
は全く異なり、両者の差込み方向は90℃異なったもの
である。
【0035】図13は、前記図12のY−Y線断面図で
ある。図13に示されるように、フック装置(F´)の
不正使用時においては、フック装置(F´)の落下防止
部(11)の先端部は、敷鉄板(I)表面に吊上げ力を
受けて強固に当接してしまい、別言すればクランプ状態
になってしまい、フック(3) 部が穴部(H)で回転し、
正常な吊上げ状態になることができない。なお、正常な
吊上げ状態とは、図9に示される状態のものであること
はいうまでもない。図13において注目しなければなら
ない点は、前記したように脱落防止部(11)の先端部
とフック(3) の先端部(31)は敷鉄板(I)を強固にクラ
ンプするため、吊上げ時にクレーン(C)のロープ
(R)の中心線とフック装置(F´)の中心線(ワイヤ
ー固定部の中心点と接合ピンの中心点を結ぶ線)の延長
線が一致せず、図に示されるように距離(d2 )だけ乖
離するという点である。前記クランプ状態下での敷鉄板
(I)の吊上げ作業は、以下に示すように危険なもので
ある。
【0036】図14〜図15は、図12〜図13の吊上
げ状態から敷鉄板(I)を吊上げた状態を示すものであ
る。図示されるように、フック装置(F´)の落下防止
部(11)の先端部とフック(3) の先端部(31)の間に敷鉄板
(I)がクランプされ、この状態が維持されるためフッ
ク装置(F´)は傾斜した状態(斜め吊り)の状態とな
る。この吊上げ状態はフック装置(F´)の各構成要素
に異常な応力を付加し、破損を誘発するものである。な
お、図15は図14の吊上げ状態において、フック装置
(F´)と敷鉄板(I)の相対位置関係を示す概略図で
ある。
【0037】
【発明の実施の形態】次に、本発明のフック装置(F)
の構成及び使用態様について説明する。図1は、本発明
のフック装置(F)の一部を透視した正面図である。図
2は、本発明のフック装置(F)の一部を切欠いた正面
図である。
【0038】図1〜図2に示されるように、本発明のフ
ック装置(F)は、本発明者らの先に提案したフック装
置(F´)(図6参照)と比較して、フック支持体(1)
の一端部に形成された脱落防止部(11)の構成が大きく異
なるが、その他の構成は実質的に同じである。従って、
本発明のフック装置(F)の各構成部材は、本発明者ら
の先に提案したフック装置(F´)(図6参照)の各構
成部材と共通するものは同じ参照符号をもって説明され
る。
【0039】本発明のフック装置(F)が本発明者らの
先に提案したフック装置(F´)(図6参照)と大きく
異なる点は、フック支持体(1) の一端部に形成された脱
落防止部(11)の構成である。図示されるように、本発明
のフック装置(F)において、フック支持体(1) の脱落
防止部(11)は、(i) 先端部(111) と本体部(112) に区分
されるとともに、(ii) 前記先端部(111) は、前記本体
部(112) 内部の収容室(112a)からバネ体(112b)により弾
発付勢されて配置され、かつ、(iii) 前記先端部(111)
は、ロック状態時(図1の状態)にフック(3) の先端部
(31)に略当接する長さを有するもので構成される。
【0040】本発明のフック装置(F)のフック支持体
(1) の脱落防止部(11)において、その先端部(111) は、
外部から応力が印加されたとき、バネ体(112b)の付勢力
にさからって本体部(112) 内部の収容室(112a)に収容さ
れる。別言すれば、外部応力に印加により、脱落防止部
(11)の先端部(111) は、前記外部応力に応じてフック
(3) の先端部(31)に対する間隔を変えることができるも
のである。
【0041】前記構成の本発明のフック装置(F)の使
用態様を、図3〜図5を参照して説明する。図3〜図4
は、敷鉄板(I)の長穴の穴部(H)に対して、フック
装置(F)のフック(3) を長径の方向から差込み、かつ
吊上げた直後の状態を示すものである。なお、図3〜図
4は、従来のフック装置(F´)の不正使用の態様に関
する図12〜図13に対応する図である。図示から明ら
かのように、吊上げ直後、脱落防止部(11)の先端部(11
1) は、クレーン(C)からの吊上げ力の印加により脱
落防止部(11)の本体部(112) 内部に収容され、その長さ
は(d1 )(図4参照)に短くなる。前記した点は、図
13に示される従来技術のフック装置(F´)とは大き
な相違点をなしている。
【0042】本発明のフック装置(F)は、脱落防止部
(11)の先端部(111) は、フック(3)の先端部(31)との間
隔を自動的に調節し、前記したクランプ状態を回避させ
ることができる。このため、フック部は敷鉄板(I)の
穴部(H)の中で回転可能となり、正常使用の状態にス
ムーズに移行することができる。このことは、本発明の
フック装置(F)の使用態様において、フック(3) を敷
鉄板(I)の長孔の穴部(H)に対して、長径方向に差
込んでも、あるいは短径方向に差込んでも常に正常なフ
ック機能(吊上げ機能)を実現させることを意味するも
のである。図5は、図4の吊上げ状態を進行させたとき
に、本発明のフック装置(F)のフック(3) が長孔の孔
部(H)内で回転し、正常の吊上げ状態に移行した状態
を示すものである。
【0043】フックが敷鉄板(I)の長孔の穴部(H)
に対して長径方向に差込まれたとき、前記フック(3) が
敷鉄板(I)の長孔の穴部(H)内で回転し、正常な吊
上げ状態に移行する機能を、本発明者らの先に提案した
従来技術のフック装置(F´)との関連において、図4
と図13を参照して説明する。図13に示されるよう
に、従来技術のフック装置(F´)においては、クレー
ン(C)からのワイヤーロープ(R)の中心線と、フッ
ク(3) と接合ピン(2) 及びワイヤー固定部(12)の中心線
が一致せず、距離(d2 )だけ乖離する(図13参
照)。このため、脱落防止部(11)の先端部(111) とフッ
ク(3) の先端部(31)には吊上げ力の印加により敷鉄板
(I)を強力にクランプしてしまい、フック(3)の先端
部(31)は穴部(H)内で回転することができない。
【0044】一方、本発明のフック装置(F)において
は、脱落防止部(11)の先端部(111)が自動的に後退する
ため、前記した両者の乖離関係は解消され、一直線状に
ならび、このため吊上げ力によりフック(3) の先端部(3
1)は穴部(H)で安定状態を取ろうとして回転し、正常
な吊上げ状態になる。
【0045】本発明のフック装置(F)において、脱落
防止部(11)の先端部(111) のフック(3) の先端部(31)に
対する間隔調整機構は、前記したものに限定されず、種
々の変形例が可能である。例えば、図示しないが脱落防
止部(11)を長さ方向に二分割し、その先端部を前方方向
に屈折させたり、あるいは横方向に屈折させるようにし
て、その先端部とフック(3) の先端部(31)の間隔を変え
るようにしてもよいことはいうまでもないことである。
【0046】本発明のフック装置(F)において、フッ
ク(3) の先端部(31)は、図3〜図5を参照して説明した
使用態様からわかるように、敷鉄板(I)の表面をスム
ーズに滑る構造のものが好ましいものである。これは、
敷鉄板(I)の表面に錆が発生したり、コンクリートや
泥が付着固化して、フック(3) の先端部(31)の滑りが悪
化するのを防止するためである。即ち、フック(3) の先
端部(31)の構造が、図3〜図4の状態から図5の状態へ
スムーズに移行させるものが好ましいものである。この
ために、図示しないが、フック(3) の先端部(3) の構造
を、その先端部に鋼製球体を回転自在に保持させる構造
のものとすることが好ましい。具体的には、先端部に鋼
製球体を単純に圧入したり、更には、C−型リングによ
り前記鋼製球体を保持して鋼製球体を回動自在なものと
すればよい。
【0047】
【発明の効果】本発明のフック装置は、鉄板等の重量の
ある各種の構造物の吊上げ、搬送、ならびに脱着作業を
極めて安全に、かつ効率的に行なうことができる。即
ち、本発明のフック装置は、脱落防止部とフック先端部
の開口幅を従来より大きくすることができるため、フッ
クを鉄板等の重量構造物に予め設けられた穴部(引掛け
穴)に極めて容易、かつ確実に引掛けることができる。
また、敷鉄板などの引掛け方向を指定する形状の引掛け
用穴部が配設されている重量構造物に対しては、前記引
掛け方向を考慮することなく引掛け作業を行なうことが
でき、かつ確実に吊上げ作業を行なうことができる。更
に、重量構造の吊上げ搬送時及びフック部の脱着時はフ
ック先端部と脱落防止部が一体的にロックされているた
め、重量構造物がフックから外れず、極めて安全であ
る。更にまた、吊上げ作業終了後のフック部の抜去作業
は、脱落防止部とフック先端部の開口幅が大きいことと
抜去用ロック機構により極めて容易に行なうことができ
る。
【0048】前記したように本発明のフック装置は、重
量構造物の吊上げ作業において、フックの引掛け作業を
能率よく行なうことができ、またフックの外れによる鉄
板等の重量構造物の転倒事故を防ぐことができることか
ら、現場での安全作業を向上させることができ、更に重
量構造物から極めて容易にフック装置を抜去できること
から作業性に優れており、その意義は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のフック装置(F)の一部を透視した
正面図である。
【図2】 本発明のフック装置の一部を切欠いた正面図
である。
【図3】 本発明のフック装置の使用態様を示すもの
で、吊上げ作業時の第一段階であるフック部の引掛けと
吊上げ直後の状態を説明する図である。
【図4】 図3のX−X線断面図である。
【図5】 本発明のフック装置の使用態様を示すもの
で、敷鉄板の正常な吊上げ状態を説明する図である。
【図6】 従来技術のフック装置(F´)の正面図であ
る。
【図7】 従来技術のフック装置(F´)の使用態様を
示すもので、敷鉄板の穴にフックを引掛ける段階を示
す。
【図8】 従来技術のフック装置(F´)の使用態様を
示すもので、敷鉄板の吊上げの初期段階を示す。
【図9】 従来技術のフック装置(F´)の使用態様を
示すもので、敷鉄板を完全に吊上げた段階を示す。
【図10】 従来技術のフック装置(F´)の使用態様
を示すもので、敷鉄板を敷設場所に敷設した直後の状態
を示す。
【図11】 従来技術のフック装置(F´)の使用態様
を示すもので、敷設された敷鉄板からフック装置を抜去
する態様を説明する図である。
【図12】 従来技術のフック装置(F´)の敷鉄板
(I)の穴部(H)に対する別の引掛け態様(不正使
用)を説明する図である。
【図13】 図12のY−Y線断面図である。
【図14】 図12に示される引掛け態様(不正使用)
のもとでの敷鉄板の吊上げ状態を説明する図である。
【図15】 図14に示されるフック装置(F´)と敷
鉄板(I)の相対位置関係を示す概略図である。
【符号の説明】
F……………本発明のフック装置 1……………フック支持体 11…………脱落防止部 111………先端部 112………本体部 112a……収容室 112b……バネ体 2……………接合ピン 3……………フック 4……………ロック 6……………抜去用ロック 61…………抜去用ロック本体 62…………抜去用ロック本体の係止部 F´…………従来技術のフック装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吊上げ装置のワイヤー先端部に取付けら
    れ、重量物を吊上げるためのフック装置が、 (i).一端部に脱落防止部(11)、他端部にワイヤー固定部
    (12)を有するフック支持体(1) 、 (ii).フック(3) の後端部(32,32')が二股構造であり、
    前記後端部(32,32')の二股空間内に前記フック支持体
    (1) の略中央部(1) の略中央部(13)を遊嵌させ、かつ前
    記フック(3) の後端部(32,32')と前記フック支持体(1)
    の略中央部(13)を貫通する接合ピン(2) を介して前記フ
    ック支持体(1) の略中央部(13)に回動自在に配設された
    フック(3) 、 (iii).前記フック支持体(1) の脱落防止部(11)の先端部
    (111) と前記フック(3) の先端部(31)が略当接関係にあ
    るときに、前記略当接関係をロック状態とする前記フッ
    ク(3) の後端部(32,32')の二股空間内に配設されたロッ
    ク(4) 、から成るフック装置において、前記フック支持
    体(1) の脱落防止部(11)の先端部(111) が、前記フック
    (3) の先端部(31)と略当接関係にある場合をみたとき、
    フック(3) の先端部(31)との間隔を変えることができる
    機構のもので構成されたことを特徴とする重量物吊上げ
    用フック装置。
  2. 【請求項2】 フック支持体(1) の脱落防止部(11)の先
    端部(111) が、 (I). 前記脱落防止部(11)の本体部(112) 内部の収容室
    (112a)から弾発付勢されて配置されるとともに、 (II). 前記フック(3) の先端部(31)と略当接する長さを
    有するもので構成されたものである、請求項1に記載の
    重量物吊上げ用フック装置。
  3. 【請求項3】 二股構造のフック(3) の後端部(32,32')
    の空間内に配設されたロック(4) の端部(41)が、バネ体
    (5) の弾発によりフック支持体(1) の略中央部(13)に当
    接するものである請求項1に記載の重量物吊上げ用フッ
    ク装置。
  4. 【請求項4】 ロック(4) の端部(41)が、フック支持体
    (1) の略中央部(13)に設けた凹部(14)に係合してロック
    状態となる請求項3に記載の重量物吊上げ用フック装
    置。
  5. 【請求項5】 フック支持体(1) の脱落防止部(11)の先
    端部(111) とフック(3) の先端部(31)がロック(4) によ
    り係合解除されたとき、フック(3) の背部(33)が、フッ
    ク支持体(1) の側部(15)に当接する位置まで反転するこ
    とができるものである請求項1に記載の重量物吊上げ用
    フック装置。
  6. 【請求項6】 フック支持体(1) の脱落防止部(11)の先
    端部(111) とフック(3) の先端部(31)がロック(4) によ
    りロック状態となったとき、ロック(4) の操作レバー(4
    2)が、フック(3) の後端部(32,32')から突出するもので
    ある請求項1に記載の重量物吊上げ用フック装置。
  7. 【請求項7】 フック支持体(1) の脱落防止部(11)の先
    端部(111) とフック(3) がロック(4) により係合解除さ
    れ、かつ、フック(3) の背部(33)をフック支持体(1) の
    側部(15)の方向に反転させたとき、フック(3) の後端部
    (32,32')から突出しているロック(4) の操作レバー(42)
    が、二股構造のフック(3) の後端部(32,32')に収納する
    ものである請求項1に記載の重量物吊上げ用フック装
    置。
  8. 【請求項8】 前記フック(3) の背部(33)が前記反転し
    てフック支持体(1)の側部(15)に当接する位置関係にあ
    るときに、前記位置関係を維持しつつフック装置の重量
    物からの抜去を助力するための抜去用ロック(6) であっ
    て、前記抜去用ロック(6) が、前記フック支持体(1) 側
    に配設された抜去用ロック本体(61)と前記フック(3) 側
    に配設された係止部(62)から構成されるものである請求
    項5に記載の重量物吊上げ用フック装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103708344A (zh) * 2013-12-26 2014-04-09 安徽机电职业技术学院 一种吊钩及具有该吊钩的起重机
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