JPH0943025A - 体積検知装置および方法 - Google Patents

体積検知装置および方法

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JPH0943025A
JPH0943025A JP8180625A JP18062596A JPH0943025A JP H0943025 A JPH0943025 A JP H0943025A JP 8180625 A JP8180625 A JP 8180625A JP 18062596 A JP18062596 A JP 18062596A JP H0943025 A JPH0943025 A JP H0943025A
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tube
volume
liquid
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air
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JP8180625A
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Ramesh Marcie Kurkundi
ラメッシュ マーシー クルクンディ
Cha Ing
チャ イング
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Ciba Corning Diagnosys Corp
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    • G01F1/7086Measuring the time taken to traverse a fixed distance using optical detecting arrangements
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 自動検査装置においてサンプルの希釈を行う
前に、吸引する試薬の体積を検査する。 【解決手段】 一端に試薬プローブ18を有するチュー
ブ10を通じてポンプ22が試薬12を吸引する。光学
流量検出器30は、チューブ10の内部を照明するため
チューブに近接して配置される光源40と、チューブの
中身からの照明の反射光を検出するための光源片チュー
ブの周縁のまわりに90°ずれた位置に配置された光検
出器42を有する。光検出器42は、チューブ内にガス
または空気がある場合に第1の電圧レベルを供給し、チ
ューブ内に液体がある場合に第2の電圧レベルを供給す
る。検出器に接続された回路がその2つのレベルを区別
する。ポンプが吸引する速度とプローブチップ入口部か
ら検出器までのチューブの体積が定数として既知である
ため、吸引物の所定体積がチップから検出器を通る時間
が予測できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明に属する技術分野】本発明は、光学的流量検査シ
ステムに関し、特に液体体積の吸引を確認するための反
射率測定を使用した光学的流量検査システムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】医療機関においては、時間とコストの点
で効率よく多くの検査を取り扱うためや、さらにその検
査に含まれる人間が介在する部分を低減することにより
検査の信頼性を向上させるために、自動検査装置に依存
するようになっている。しかしながら、人間の介在する
部分を低減するには、装置や器具に対しその自動検査の
精密性を確実にする向上性が必要とされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現在使用中の検査装置
は、通常、検査を実行するための準備に所望の試薬を回
収するようにプログラムされている。そのプログラムさ
れた吸引動作は通常正確である一方で、検査装置が空の
試薬容器から吸引し続け試薬源がないまま動く可能性が
残り、試薬の「ショートショット」(不定供給)が生じ
てしまう。さらに、試薬が吸引前にその容器に存在する
ことは初めに示唆できても、吸引中の試薬の供給が空に
なってしまうことを装置は検出しない。また、自動検査
装置が組み込まれた試薬吸引装置には、試薬の閉塞や不
正確な流量速度を即時に検出したり、ラインブレークに
基づくエラーを検出する能力がない。
【0004】チューブの中身により変化するチューブを
通る光の透過率を測定する光学検査システムが現在使用
されている。その透過率検出器は、チューブの片側に光
センサを配置し、その反対側に光源を配置し、所定時間
にチューブの中身を検出し鑑定することに主に使用され
るが、吸引される液体の所定の体積を確認することはで
きない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、自動検査装置
内において、吸引する試薬体積を検査する装置を提供す
る。チューブの一端に試薬プローブが配置され、その反
対側の一端にポンプもしくはそれと同類の装置が配置さ
れる。プローブとポンプの中間に、ハウジングを有する
光学流体検出器があり、チューブの透明部分がその中を
通っている。流体検出器のハウジング内部で、流体検出
器は赤外線発光ダイオードのような光源を有し、チュー
ブの内部を照明するためチューブの近隣に向きをもって
配置される。流体検出器はまた、ハウジング内のチュー
ブに近接した光検出器を有し、光源の反対側でチューブ
の内面で反射する光源の照明を検出するためチューブの
周縁に沿って90°ずれた位置に配置されている。
【0006】その光検出器は、光学流体検出器内のチュ
ーブにガスがある場合に一つの電圧レベルを供給し、ま
た液体がチューブ内にある場合には異なる電圧を供給す
る。これは、チューブの中身の屈折率とチューブ自身の
屈折率との差の絶対値によるものである。検出器に接続
された閾値決定および比較回路がその2つのレベルを区
別する。ポンプにより吸引される速度と、プローブチッ
プ入口部から検出器までのチューブの体積は通常チュー
ブの端部にシリンジプランジャーを駆動するステッパモ
ータを用いることにより知ることができる。それゆえ、
所定の吸引体積が検出器を通ずる時間(もしくはステッ
プ)が、設定した許容量を考慮して、予測できる。通
常、チューブは吸引前はプローブチップまで水で満たさ
れている。試薬の吸引開始から時間(もしくはステッパ
モータのステップ)が測定される。試薬源から引き込む
チップと、加熱領域内に試薬を配置するよう駆動するポ
ンプにより誘発された試薬吸引終了時に、液体と空気の
転移が検出される。もし液体と空気の転移が所望の時間
に見られなかったら、吸引に係わる複数の問題の中の一
つが想定され、検査は無効にされる。
【0007】本発明の目的は、所望の吸引量を正確に引
き込む際に、測定の信頼性を高める自動検査装置を提供
することにある。さらに本発明の目的は、様々なエラー
状態に適用可能なエラー検出および報知を提供すること
にある。
【0008】
【発明の効果】本発明によれば、試薬を吸引する自動検
査装置において、吸引する試薬の体積量を正確に測定す
ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明による体積検出装置の様々
な部品を図1に示す。特にチューブ10は、試薬容器2
0から自動検査装置14内の所定の場所でサンプル15
の試薬を希釈するように吸引物12を供給する。プロー
ブ18は、容器20からチューブ10へと試薬12を引
き込むためチューブ10の第1の端部16に接続されて
いる。好ましい具体的形態としては、プローブ18は、
試薬容器20から吸引しサンプル容器15に施与するた
めステッパーモータのような一つもしくは複数のモータ
19により自動的に操作されることが望ましい。これら
のモータによりプローブを一つの容器から他の容器へと
移動させる。
【0010】チューブへと試薬を引き込むため、ポンプ
22がチューブ10の第2の端部に配置される。一つの
具体的形態としてポンプ22は希釈器やシリンジポンプ
のような正の排気量のポンプであることが望ましい。
【0011】第1および第2の端部の中間に、具体例で
はヒーターコイル26が示されている。ある状況におい
ては、試薬の効用を維持するため冷却することが望まし
い。しかしながら、これには、自動検査装置14で使用
する前に試薬を熱することが必要とされる。そうではな
く試薬が低い温度であれば、それを使用する検査のパフ
ォーマンスに逆効果となってしまう。
【0012】またチューブ10の第1および第2の端部
16、24の中間に、ハウジング32を有する光学流体
検出器30が配置される。チューブ10はオリフィス3
6を通じてハウジング32内に通っており、チューブ1
0はハウジング32により規定される平面に対し通常は
垂直である。図においては、ハウジング32のカバーは
省略されている。ハウジング32内に配置される回路ボ
ード34は、チューブ10に隣接して配置される光源4
0および光検出器42の搭載面に設けられている。
【0013】第1の具体的実施の形態として、光源40
は近赤外線を生じる発光ダイオード(LED)であるこ
とが望ましい。さらなる具体的実施の形態としては、光
源40は集積回路のように回路ボード34に直接構成さ
れることが望ましい。回路ボード34上に光源40に通
じるパワー供給線と接地線を設ける。
【0014】光源40は、チューブ10と平行に、狭い
幅のスリット開口部44とともに設けられる。この開口
部44は狭い発散パターンでチューブ10にIR照明を
入射させるようにする。ハウジング32や、それに付随
してハウジング32に集約し光源40と光検出器42に
隣接するチューブ支持体は、可視光に対しては不透明
で、IR照明に対しては透明である材料で構成されるこ
とが望ましい。これにより、光検出器に入射される外部
の照明による偽信号を除去できる。
【0015】光検出器42はチューブ10に隣接する回
路カード34に同様に配置され、光検出器42は光源4
0からチューブ10の周縁に対して90°で位置する。
光源40と同様に、光検出器42は小さな幅のスリット
開口部が設けられる。このように、光検出器42は、チ
ューブ10の中身の屈折率により変化し、チューブ10
の内壁で反射するIR光に対し特に敏感である。それゆ
え光検出器42は、チューブ10の中身により散乱する
光を検出する濁りセンサとは対照的に反射率センサとし
て設けられる。
【0016】要約すると、光源40からの光はチューブ
10の内部を照明する。この光の一部が、チューブとチ
ューブの中身のそれぞれの屈折率により決定される度合
いでチューブ10の内壁を反射し、光検出器42により
検出される。光検出器42は、空気のようなガスがチュ
ーブ内にある場合と比較して、光源40と光検出器42
の前のチューブ10内に液体がある場合には反射光の検
出量は小さくなる。各スリット44、46により数μm
の空気の泡が検出できる位に装置の感度を高められる。
【0017】本発明の光検出器42は、「閾値決定器お
よび比較回路」と名付けられた回路50に接続されてい
る。この回路を図2に詳細に図示するが、その回路は、
空気に対して液体が光検出器42に隣接するチューブ内
にある場合に、比較される光検出器42からの信号に対
し参照電圧レベルを設定する。
【0018】図2を参照して、閾値決定および比較回路
50は光学流体検出器30への接続インターフェイス5
2を有する。流体検出器30にはパワー供給と接地線が
設けられている。光検出器42へと反射する光の量を表
す光検出器42からの信号は、サンプルおよび保持回路
60へと接続される。この回路60内にはアナログスイ
ッチ62が含まれ、一つの具体的実施の形態としては、
USAのMaximIntegrated Produ
cts製造の「MAX323CSA」が挙げられる。そ
のスイッチ62では、光検出器42の出力をスイッチ6
2の通常開放(NO)入力端に接続する。インターフェ
イス回路100(後述)から供給されるトリガ信号が、
スイッチ62の動作を制御するためにスイッチ62の論
理入力(IN)端に接続される。ある論値状態では、光
検出器の出力は共通端(COM)へ通常開放端を通じて
接続される。また他の状態では、光検出器42の信号
は、その最終的な値をキャパシタ64により保持したま
ま、COM出力から切断される。これにより、サンプル
および保持回路60は、光検出器42からの電圧レベル
を保持する。オペアンプ66は、サンプルおよび保持回
路の漏れを妨げるためバッファアンプとしてこの信号を
受容する。
【0019】バッファ66の信号は、サンプルおよび保
持回路60の出力から0.45Vを除算して参照電圧
(Vref)として提供するオペアンプ72を有する除
算回路70へと導かれる。
【0020】また、閾値決定および比較回路50は、除
算回路のオペアンプ72からの参照電圧と光検出器42
からの出力を比較するオペアンプ82を含む比較器80
を有する。これにより、閾値決定および比較回路50か
らの出力を、またインターフェイス回路100への入力
として導かれる。
【0021】図1を参照して、インターフェイス回路1
00はソース102から、吸引される試薬の所望の体積
が含まれた使用者入力を受け入れる。インターフェイス
回路100はさらに、光学流体検出器30までのチュー
ブ10が有するプローブ18の体積や、ポンプ22がプ
ローブ18やチューブ10へと試薬を吸引する速度な
ど、既知の情報を蓄積するメモリ104を有する。体積
や速度が既知であれば、検出器30を通過する試薬の吸
引の所定時間が計算される。閾値決定および比較回路5
0からの出力は、ある許容範囲で期待される時間に吸引
する際に本当に取り入れたかどうか検査するためにチェ
ックされる(後述する)。もしそうでなかったら、吸引
システムの不調が示され、従ってさらなる試薬の吸引を
止め、エラー状態を使用者に通知し、診断の測定を初期
化することにより、そのシステムは再起動する。
【0022】インターフェイス回路100はまた、ソー
ス102からの使用者入力に基づいてポンプ制御回路1
10に命令を与える。一つの具体的実施の形態として、
その入力は検査開始命令の形のポンプのオンオフの信号
を含む。他の具体的実施の形態としては、その入力には
ポンプの速度情報を含む。さらなる具体的実施の形態と
しては、インターフェイス回路100により実行される
経過時間の計算に可変速度が要素として入る。
【0023】光検出器42の出力からの様々な信号の生
成や、閾値決定および比較回路50とインターフェイス
回路100におけるその信号の使用において図3から図
5を参照して述べる。ここで、チューブ10、プローブ
18、光学流体検出器30(カバー付)と試薬容器だけ
は、簡単のため図1から抜粋した。上述したようにイン
ターフェイス回路100は、プローブ18の末端から光
学流体検出器30までのプローブ18とチューブ10の
既知の体積と、ポンプ22がチューブ10を通じて空気
や液体を引き込む速度をそこに蓄積している。それゆ
え、プローブ18とチューブ10を通じて流体検出器ま
で試薬のある体積分吸引するために必要な経過時間が計
算できる。
【0024】本発明により、以下の方法で実際の経過時
間の表示が提供される。本発明の装置は、水バックシス
テムであり、それは例えば試薬や空気を運ばない場合に
はプローブ18とチューブ10が領域28まで水で満た
されることを意味する。第1の具体的実施の形態として
は、自動的に、水で満たされた容器120へとプローブ
18を操作しポンプ22を作動することにより水を供給
し、プローブ18とチューブ10に水を引き込む。第2
の具体的実施の形態としては、チューブ10に接続した
一つもしくは複数のバルブを他の水で満たされた容器
(図示しない)へと操作することによりチューブ10内
に水を供給する。
【0025】チューブに液体が満たされている場合に
は、チューブ内の光の反射は少ない。それゆえ、図6に
示されるように、チューブ10に空気がある場合(VD
RY)よりも、チューブ10に液体がある場合には光検
出器42によりサンプルおよび保持回路60へ導かれる
電圧レベル(VWET)はより高いものとなる。チュー
ブ10内、特に光学流体検出器30内の水により、イン
ターフェイス回路は閾値決定および比較回路50へトリ
ガ信号を送出する。図2を参照して上述したように、ト
リガ信号により、サンプルおよび保持回路に光検出器4
2からの現在の電圧レベル(Vphoto)を保持させ
る。このレベルはその後、除算回路70に導かれる。
【0026】光検出器42の前に、そのとき液体と空気
のどちらが存在するか決定するために光検出器42から
来た電圧(Vphoto)と参照電圧を比較する。本発
明の光学流体検出器42を各々の特定の光学流体検出器
30の奇異な特性との依存性をなくすため(Vwetと
Vdryは各検出器において同じではない)、光検出器
の場所でのチューブ内に空気がある場合の最大リターン
電圧レベル(Vdry)のわずかに上に閾値レベルを選
択する。
【0027】液体時の電圧(Vwet)と空気時の電圧
の(Vdry)差は光学流体検出器30において絶対値
をとって0.5V以下にはならないため、電圧閾値(V
thr)は(常にVwet以上でVdry以下)、Vd
ryからVwetとVdryの差よりわずかに小さい値
をひいた値が選択される。一つの具体的実施の形態とし
ては、Vwet−Vdry≒0.5Vで、VthrはV
wet−0.45Vを選択する。そのように、この場合
除算回路70はVthrを形成するためVwetから
0.45Vを除算し、Vwetは、試薬サンプルの吸引
を開始する直前のような光学流体検出器におけるチュー
ブ10内に水がある場合に、サンプルおよび保持回路6
0をトリガをかけることにより決定される。Vwet>
Vthrなので、比較器80の出力(Vout)は「H
igh」である。光検出器の絶対値と比較した閾値レベ
ルを図6に示す。この測定の絶対値よりも確実性のある
VwetとVdryの最小差分に依存するため、補正す
る必要が除去できる。
【0028】次に、試薬体積がチューブ内の検出器30
のそばを通ることを示すため、プローブ18があらゆる
容器から引っ込められ、ポンプはチューブ10へ試薬の
量を引き込む前の比較的短時間に作動する。これによ
り、先行空気塊122をプローブ18へと引き込むよう
にする(図3および図4)。しかしながら、光検出器4
2は、先行空気塊122がチューブ10を通って光学流
体検出器30へと進むまでチューブ内の液体を検知し続
ける。
【0029】次に、図4に示されるように、プローブ1
8は試薬容器20へと操作され、ポンプ22はポンプ制
御回路110により作動する。さらなる具体的実施の形
態としては、試薬容器20内のプローブ18の配置を認
識するために帰還回路(図示していない)が設けられ
る。この時点で、流体経路の大半において水が残ってお
り、プローブ18の上に現れる先行空気塊122により
示される。
【0030】図5において、試薬12がプローブ18と
チューブ10へと引き込まれ、プローブ18は試薬容器
20の外に上げられる。その後ポンプ22はプローブ1
8へ追従空気塊124を引き込み、試薬12の吸引を追
従する。図示されるように、光学流体検出器30は、全
般的にチューブ10内に水があることを表し、光検出器
の電圧がVwetのままであり、比較器80の出力(V
out)が図7のように「High」のままである。
【0031】ポンプがさらに作動すると、追従空気塊1
22はそれにより光源40と光検出器42に到達するま
で促進させられる。この時点で、空気のより高い反射率
が光検出器42により検知され、図7に示されるように
それにより比較器80の出力(Vout)が低くなる。
インターフェイス回路100内のファームウェアによ
り、Voutが一分間「low」のままであるかどうか
チェックされ、それはチューブ10内の先行空気塊12
2の体積が最小であることに相当する。もし十分大きけ
れば、ファームウェアはこれが先行空気塊であると仮定
し、Voutの次の「low」もしくは「high」へ
の転移をカウントし始め、それは光検出器42の前のチ
ューブ10を通過する液体(試薬)を検出することに対
応する。
【0032】もし光検出器の前の検出された空気が十分
長く持続されなければ(例えば非常に短かい間Vout
=「low」である場合)、この空気は空気泡であり先
行空気塊ではないと仮定される。
【0033】その先行空気塊が認識されれば、インター
フェイス回路は「high」から「low」への転移が
閾値決定および比較回路50から返ってくるまでカウン
トし続け、そのことは光検出器42の前に追従空気イン
ターフェイス124の通過に相当する。インターフェイ
ス回路100は、ユーザインターフェイス102を通し
てもしくはメモリ104を通して、所望の試薬の体積が
提供される。既知の速度および体積の情報とともに、イ
ンターフェイス回路100は、所定のターゲット範囲内
で、追従空気塊が見られる時間を計算することができ
る。除去された体積が大きくなると、ターゲット範囲も
大きくなる。その後プローブはモータ19により試薬が
サンプル15内に投与できる場所に操作されるか、もし
くはバルブやさらなるチューブのシステム(図示してい
ない)内に運ばれる。
【0034】もし追従空気インターフェイス124がこ
の範囲内に見られなければ、インターフェイス回路10
0はこの使用状態を示唆し、例えばこの試薬を使用する
全てのさらなる検査を停止し、ユーザインターフェイス
を通じて使用者に通知する。このエラーは、試薬容器2
0が空になったり、チューブ10やプローブ18が閉塞
したり、ポンプ22が故障したりなど、多数の原因によ
り生じる。
【0035】図3および図5のように、吸引される試薬
の体積は、先行および追従空気塊122、124がとも
に先行空気塊122が光学流体検出器30内にある前に
はチューブ10もしくはプローブ16内にあるように十
分小さい。他の状況においては、プローブ18がいまだ
試薬容器20内にあり、ポンプがいまだプローブ18と
チューブ10へと試薬を引き込む一方で、先行空気塊1
22は光学流体検出器30内に引き込まれることもあ
る。このことは、試薬12を装置を通じて引き込む際
に、閾値決定および比較回路50の能力やカウントする
インターフェイス回路100の能力に影響を与えること
はない。
【0036】本発明の好ましい具体的実施の形態につい
て述べてきたが、この概念を含む他の具体的実施の形態
が使用されることは明らかであろう。本発明は試薬を要
求する自動検査装置の一部として効用を見つけだすよう
に述べてきたが、この開示した発明は、他の目的のため
に他の液体の伝達のためにも使用することができる。
【0037】さらに、希釈器のような正の排気量のポン
プについて開示したが、他のポンプ装置が本発明に用い
ることができる。実際この検査システムは、引き込む液
体の精密性の点で信頼性のないポンプに対して特に、有
用である。
【0038】本発明のチューブは、テフロン(Du P
ont社製)で形成したが、他の非反応性で光透過性材
料も用いることができる。光源40の周波数の選択にお
いてもまた、チューブの材料や検知する中身に依存して
変えることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による体積検出装置の構成図
【図2】図1の装置内に使用する閾値決定および比較回
路の構成図
【図3】、
【図4】、
【図5】図1の検出装置の、試薬サンプル吸引の様々な
段階での簡単な模式図
【図6】図1の検出装置に使用される信号の相対振幅お
よびタイミングを示したグラフ
【図7】図1の検出装置に使用される信号のタイミング
を示したグラフ
【符号の説明】
10 チューブ 12 試薬 14 自動検査装置 15 サンプル 18 プローブ 19 モータ 20 試薬容器 22 ポンプ 26 加熱装置 30 光学流体検出器 32 ハウジング 34 回路ボード 36 オリフィス 40 光源 42 光検出器 44、46 スリット 50 閾値決定および比較回路 60 サンプルおよび保持回路 70 除算回路 80 比較器 100 インターフェイス回路 102 ソース 104 メモリ 110 ポンプ制御回路 122 先行空気塊 124 追従空気塊
フロントページの続き (72)発明者 イング チャ アメリカ合衆国 オハイオ州 44070 ナ ンバー オルムステッド ハンティングト ン ドライブ 29652

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプによりチューブ内に吸引される
    液体体積を検査する検出装置において、該装置が前記チ
    ューブが通るための開口部を有するハウジングと、 該ハウジング内にあり該チューブに近接する光源と、 該ハウジング内にあり該チューブに近接し、該光源から
    該チューブの周縁のまわりに90°ずれた位置に配置さ
    れ、チューブの中身により変化する反射率を検出する光
    検出器と、 前記チューブ内の液体と空気の境界線の検出点の関数と
    して該ポンプにより該チューブへと引き込まれる液体の
    体積を検出する体積測定回路からなることを特徴とする
    液体体積検査装置。
  2. 【請求項2】 前記光検出器が前記チューブ内の水ヘッ
    ダに対し補正されることを特徴とする請求項1記載の液
    体体積検査装置。
  3. 【請求項3】 前記光検出器が、先行空気ギャップによ
    る反射率の増加と、前記吸引される液体体積による反射
    率の低下と、追従空気ギャップによる反射率の増加を検
    出することを特徴とする請求項2記載の液体体積検査装
    置。
  4. 【請求項4】 前記チューブ内の空気により検知された
    反射率と、該チューブ内の液体により検知された反射率
    との差分をとるため、前記光検出器に接続された閾値決
    定および比較回路をさらに含むことを特徴とする請求項
    1記載の液体体積検査装置。
  5. 【請求項5】 既知の速度および既知の時間間隔で前記
    チューブを通じる前記液体を吸引するポンプを制御する
    ための制御回路をさらに含むことを特徴とする請求項1
    記載の液体体積検査装置。
  6. 【請求項6】 前記光源が発光ダイオードであることを
    特徴とする請求項1記載の液体体積検査装置。
  7. 【請求項7】 前記チューブがテフロンであることを特
    徴とする請求項1記載の液体体積検査装置。
  8. 【請求項8】 プローブチップを通じる前記液体を吸引
    するための前記チューブの第1の端部に接続されたプロ
    ーブをさらに含むことを特徴とする請求項1記載の液体
    体積検査装置。
  9. 【請求項9】 前記ハウジングの超えた点で前記吸引さ
    れる液体を加熱するための前記チューブの第2の端部に
    接続された液体ヒータをさらに含むことを特徴とする請
    求項1記載の液体体積検査装置。
  10. 【請求項10】 前記チューブ内の照明の狭い発散パタ
    ーンを規定するための前記光源と該チューブの中間部に
    光源スリット開口部をさらに含むことを特徴とする請求
    項1記載の液体体積検査装置。
  11. 【請求項11】 前記光検出器が受光する照明を、前記
    チューブの内壁から反射する照明の狭い幅に限定するた
    めに、該光検出器と該チューブの中間に光検出器スリッ
    ト開口部をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の
    液体体積検査装置。
  12. 【請求項12】 チューブ内を、該チューブの一端に配
    置されたプローブから、該チューブの他の一端に配置さ
    れたポンプへと吸引される液体体積を検査する液体体積
    検出装置において、該装置が、 開口部を有し、内部に前記チューブが該開口部を通るハ
    ウジングと、 該ハウジング内に配置され、該チューブへ発光する光源
    と、 該光源が放射し該チューブの内壁から反射する光を検出
    するため、該光源からチューブの周縁に対し90°で該
    ハウジング内に配置された光検出器と、 液体が該ハウジング内の該チューブにある状態と、空気
    が該ハウジング内の該チューブにある状態とを区別し、
    それに応じて検知した吸引時間間隔を示唆するための、
    該光検出器と接続された閾値回路とからなることを特徴
    とする液体体積検出装置。
  13. 【請求項13】 所望の時間間隔および所望の速度で前
    記液体の吸引を制御するための、該ポンプと連係する制
    御回路をさらに含むことを特徴とする請求項12の液体
    体積検出装置。
  14. 【請求項14】 使用者が所望する吸引体積と蓄積され
    たチューブとプローブの寸法の情報に基づいて所望の速
    度と時間間隔を計算するための、前記制御回路と連係す
    るインターフェイス回路をさらに含むことを特徴とする
    請求項13の液体体積検出装置。
  15. 【請求項15】 前記光検出器により検知された吸引時
    間間隔と蓄積されたチューブとプローブの寸法に基づい
    て実際の吸引体積を計算するための、前記閾値決定およ
    び比較回路に連係するインターフェイス回路をさらに含
    むことを特徴とする請求項13の液体体積検出装置。
  16. 【請求項16】 実際の体積と所望の体積を比較する検
    査システムをさらに含むことを特徴とする請求項15の
    液体体積検出装置。
  17. 【請求項17】 前記光源と前記チューブとの中間部
    と、該チューブと前記光検出器との中間部に各々配置さ
    れたスリット開口部をさらに含むことを特徴とする請求
    項12の液体体積検出装置。
  18. 【請求項18】 チューブに隣接して配置された光源
    と、該チューブに隣接して配置され該光源から該チュー
    ブに対し90°回転した光検出器とを有する光学流体検
    出器を用いた、チューブ内に吸引される液体体積を検査
    する方法において、該方法が、 該光源から光学信号を供給する工程と、 該チューブ内に水を有する時の該光検出器の電圧を検知
    する工程と、 該チューブ内の第1の空気の体積を吸引する工程と、 該チューブ内の該液体体積を吸引する工程と、 該チューブ内の第2の空気の体積を吸引する工程と、 該第1の空気の体積が該光検出器の近隣を通過する際、
    該光検出器からの電圧の変化を検知する工程と、 該第1の空気の体積の通過と該第2の空気の体積の通過
    との間の経過時間間隔を決定する工程と、 該経過時間間隔と既知のチューブ体積および吸引速度の
    情報を用いて前記液体体積を決定する工程とからなるこ
    とを特徴とする液体体積検出方法。
  19. 【請求項19】 前記第1の空気の体積による電圧変化
    を検知する工程が、前記第2の空気の体積を吸引する工
    程の前になすことを特徴とする請求項18記載の液体体
    積検出方法。
  20. 【請求項20】 ポンプによりチューブ内に吸引される
    液体体積を検査する方法において、該方法が該ポンプに
    より該チューブ内に水を引き込む工程と、 該チューブに近接する光学流体検出器から収容した反射
    率データに基づいて比較回路内の電圧閾値を設定する工
    程と、 該ポンプにより該チューブ内へと第1の空気体積を引き
    込み、 該ポンプにより該チューブ内へと該液体体積を引き込
    み、 該ポンプにより該チューブ内へと第2の空気体積を引き
    込み、 該検出器の出力が該閾値以下になったとき該検出器を用
    いて該チューブ内の該第1の空気の体積を検出し、カウ
    ンタを起動する工程と、 該検出器の該出力が該閾値以下になったとき、該検出器
    を用いて該チューブ内の該液体体積を検出する工程と、 該検出器の該出力が該閾値以下に再度なったとき該検出
    器を用いて該チューブ内の該第2の空気の体積を検出
    し、カウンタを終了する工程と、 所望のカウントと、該カウンタの出力とを比較する工程
    からなることを特徴とする液体体積検出方法。
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