JPH09270915A - 画像処理方法及び画像処理装置 - Google Patents

画像処理方法及び画像処理装置

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JPH09270915A
JPH09270915A JP8077940A JP7794096A JPH09270915A JP H09270915 A JPH09270915 A JP H09270915A JP 8077940 A JP8077940 A JP 8077940A JP 7794096 A JP7794096 A JP 7794096A JP H09270915 A JPH09270915 A JP H09270915A
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JP
Japan
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correction
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recording
stored
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Withdrawn
Application number
JP8077940A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Konaka
俊雄 胡中
Hiroshi Oshio
浩 尾塩
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP8077940A priority Critical patent/JPH09270915A/ja
Publication of JPH09270915A publication Critical patent/JPH09270915A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドットパターンに応じてドット径またはドッ
ト位置の補正を行う画像処理方法及び画像処理装置に関
し、効果的に補正が行える画像処理方法及び画像処理装
置を提供することを目的とする。 【解決手段】 ビットマップデータからサンプリングウ
ィンドウを抽出し、比較データバッファに格納し、記録
方向指示メモリに格納された記録方向データに応じてテ
ンプレートパターンメモリに格納されたテンプレートデ
ータを設定し、比較データバッファに格納されたサンプ
リングウィンドウと前記テンプレートパターンデータに
格納されたテンプレートデータとを比較し、一致したと
きに記録方向指示メモリに格納された記録方向データに
応じた方向に応じた修正データを修正データメモリから
抽出し、比較データバッファに格納されたサンプリング
ウィンドウに修正データを付加して補正メモリに格納す
る制御部とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は画像処理方法及び画
像処理装置に係り、特に、ドットパターンに応じてドッ
ト径またはドット位置の補正を行う画像処理方法及び画
像処理装置に関する。
【0002】画像形成装置として使われているレーザプ
リンタは、現在、600dpiの機種が主流である。6
00dPiの解像度を有する機種は、人間の視覚限界と
いわれる1200dpiに対して約半分の解像度をも
ち、ほぼ良好な評価を得ている。しかし、滑らかな曲線
部を有する文字やグラフィックスなどではジャギーと呼
ぱれるギザギザが検知され、改善が望まれている。この
欠点を改善するためには、画素密度を増加させてやれぱ
よい。ところが、極く単純に画素密度を増加させると、
エンジンの高精度化に伴いプリンタコストが増加した
り、高解像のピットマップを転送するための時間が増加
し、利便性を損なう等の問題点が生じる。
【0003】このため、解像度を上げずに画質の改善が
効率的に行える画像処理方法が望まれていた。
【0004】
【従来の技術】解像度を上げずに画質の改善が高速で行
える画像処理方法としては、従来、主走査方向での解像
度を決定するレーザ光の点灯、消灯の時間の長さや開始
のタイミングを微妙に制御して疑似的に解像度を高める
方法があった。
【0005】図19に従来の一例のブロック構成図、図
20、図21に従来の一例の動作説明図を示す。記録す
る画像データは、ビットマップメモリ400に展開され
る。ビットマップメモリ400に展開されたデータは、
スムージング処理部401に供給される。
【0006】スムージング処理部401は、比較データ
バッファ402、テンプレートパターンメモリ403、
記録サイズメモリ404、記録位置メモリ405、スム
ージングメモリ406から構成される。比較データパッ
ファ402は、ピットマップメモリ400に記憶された
デジタル画像データから所定のサンプルウィンドウを抽
出して格納する。
【0007】テンプレートパターンメモリ403には、
ジャギーを生じる画像パターンが予め保持されている。
記録サイズメモリ404には、テンプレートパターンに
応じた補正画素のサイズが格納されている。また、記録
位置メモリ405には、テンプレートパターンに応じた
補正画素の位置データが格納されている。
【0008】スムージングメモリ406は、修正された
画素値が格納される。比較データバッファ402に格納
されたサンプルウィンドウがテンプレートパターンメモ
リ403に格納されたテンプレートパターンと比較さ
れ、一致するテンプレートがあった場合に、一致するテ
ンプレートパターンに応じて記録サイズメモリ404に
格納された画素を記録位置メモリ405に格納された位
置に設定し、スムージングメモリに格納する。
【0009】スムージングメモリ406に格納されたデ
ータは画像形成部407に供給される。画像形成部40
7は、主に、レーザ駆動ドライバ408、レーザ光源4
09、感光体ドラム410から構成される。スムージン
グメモリ406に格納されたデータに応じてレーザ駆動
ドライバ408が駆動され、レーザ光源409からデー
タに応じたレーザ光が発生する。レーザ光源409から
発生されたレーザ光は、感光体ドラム410に走査、照
射され、感光体ドラム410上に静電潜像を形成する。
感光ドラム410に形成された静電潜像には現像器から
トナーが供給されトナー画像が形成される。
【0010】トナー画像は転写器により記録紙上に転写
される。トナー画像が転写された記録紙は定着器により
トナーが定着され、画像が描画される。例えば、図20
(A)に示すような画像を記録する場合、図20(B)
に示すようにサンプルウィンドウが切り出され、図20
(C)に示すようなテンプレートパターンと比較され補
正が実施される。この結果、交差部でのドットの潰れが
軽減される。例えば、図21(A)に示されるような画
像は、補正を行わなければ図21(B)に示すように記
録されるが、上記の補正を行うことにより図21(C)
に示すようにジャギーが緩和された線分を得ることがで
きる。
【0011】
【発明が解決しようと課題】しかるに、従来の画質改善
方式で疑似的にプリンタの解像度を改善できるが、一方
では、記録ドットの大きさや記録ドットの位置を指示す
るための付加的な画像情報が増加する。例えば、600
dpiでA4サイズの2値データに対応する画像データ
は、約4MBであるが、記録ドットの大きさ、位置を画
素毎に4段階設けると、16倍にも増加する。加えて、
カラープリンタの場合、YMC毎に必要になるので48
倍にもなり、メモリの容量が大きなってしまう。
【0012】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、効果的に補正が行える画像処理方法及び画像処理装
置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、記
録ドットのパターンに応じて該記録ドットを第1の補正
方向及び該第1の補正方向に直交する第2の補正方向に
補正を行い画像を形成する画像処理方法において、前記
記録ドットを前記第1の補正方向と前記第2の補正方向
とで、それぞれ独立に補正処理することを特徴とする。
【0014】請求項1によれば、記録ドットに対して第
1の補正方向と第1の補正方向に直交する第2の補正方
向とでそれぞれ独立に補正を行えるため、解像度に応じ
て画質改善に効果的な方向でだけ補正を行うことによ
り、不要な補正処理を省け、処理時間を短縮できる。
【0015】請求項2は、前記記録ドットの解像度が第
1の解像度のときに前記第1及び第2の補正方向で前記
記録ドットの補正を行い、前記記録ドットが前記第1の
解像度より大きい第2の解像度のときに前記第1の補正
方向でのみ前記記録ドットの補正を行うことを特徴とす
る。
【0016】請求項2によれば、解像度の低い第1の解
像度では第1及び第2の補正方向で補正を行うことによ
り大幅な画質改善が期待でき、また、中程度の解像度の
第2の解像度では画質改善に効果がある第1の補正方向
だけで補正を行うことにより処理時間を短縮できる。
【0017】請求項3は、前記記録ドットのパターンと
比較され、前記第1の補正方向の補正量を決める補正パ
ターンと、前記記録ドットのパターンと比較され、前記
第2の補正方向の補正量を決める補正パターンとを共用
し、前記補正パターンを回転させることにより前記第1
の補正方向及び前記第2の補正方向の補正を行うことを
特徴とする。
【0018】請求項3によれば、補正パターンを回転さ
せることにより第1の補正方向及び第2の補正方向で補
正パターンを共用できるため、補正パターンを記憶する
記憶容量を小さくできる。請求項4は、前記記録ドット
の明度に応じて補正の有無を制御することを特徴とす
る。
【0019】請求項4によれば、記録ドットの明度に応
じて補正の有無を制御することにより、明度が低いジャ
ギーが目立つときには補正を行い、明度が高くジャギー
が目立たない時には補正を行わないことにより、必要な
補正だけを実施できるため、効率的な補正を実施でき
る。
【0020】請求項5は、前記記録ドットが複数色の表
示画像を有し、前記複数色の表示画像の内、表示しない
色の表示画像を検出し、表示する色の記録ドットの補正
値を表示しない色の表示画像の記録ドット格納領域に格
納することを特徴とする。
【0021】請求項5によれば、表示しない色があると
きにはその色の記憶領域を表示する色の補正値を格納す
る領域として用いることによりメモリの容量を削減でき
る。請求項6は、ビットマップデータを格納するビット
マップメモリと、前記ビットマップメモリの記録方向を
指示する記録方向データを格納する記録方向指示メモリ
と、前記ビットマップメモリに格納されたビットマップ
メモリから抽出されたサンプルウィンドウを格納する比
較データバッファと、補正を行うべきテンプレートパタ
ーンを格納したテンプレートパターンメモリと、前記テ
ンプレートパターンメモリに格納された前記テンプレー
トパターンに応じた修正データを格納した修正データメ
モリと、前記比較データバッファに格納されたサンプリ
ングウィンドウを前記修正データメモリに格納された修
正データで補正したデータを格納する補正データメモリ
と、前記ビットマップデータからサンプリングウィンド
ウを抽出し、前記比較データバッファに格納し、前記記
録方向指示メモリに格納された記録方向データに応じて
前記テンプレートパターンメモリに格納されたテンプレ
ートデータを設定し、前記比較データバッファに格納さ
れたサンプリングウィンドウと前記テンプレートパター
ンデータに格納されたテンプレートデータとを比較し、
一致したときに前記記録方向指示メモリに格納された記
録方向データに応じた方向に応じた修正データを前記修
正データメモリから抽出し、前記比較データバッファに
格納されたサンプリングウィンドウに前記修正データを
付加して前記補正メモリに格納する制御部を有すること
を特徴とする。
【0022】請求項6によれば、ビットマップデータか
らサンプリングウィンドウを抽出し、比較データバッフ
ァに格納し、記録方向指示メモリに格納された記録方向
データに応じてテンプレートパターンメモリに格納され
たテンプレートデータを設定し、比較データバッファに
格納されたサンプリングウィンドウとテンプレートパタ
ーンデータに格納されたテンプレートデータとを比較
し、一致したときに記録方向指示メモリに格納された記
録方向データに応じた方向に応じた修正データを修正デ
ータメモリから抽出し、比較データバッファに格納され
たサンプリングウィンドウに修正データを付加して補正
メモリに格納することにより記録方向データに応じた方
向で補正を行うことができるため、目立つ方向にだけ補
正を行うことができ、効率的な補正動作が行える。
【0023】請求項7は、前記制御部が前記記録方向指
示メモリに格納された前記記録方向データに応じて前記
テンプレートパターンメモリに格納されたテンプレート
パターンを回転させて前記比較データバッファに格納さ
れたサンプルウィンドウと比較することを特徴とする。
【0024】請求項7によれば、テンプレートパターン
メモリに格納されたテンプレートパターンを複数の記録
方向で共用できる。請求項8は、前記制御部が前記比較
データバッファに格納されたサンプリングウィンドウの
明度に応じて前記比較データバッファに格納されたサン
プリングウィンドウと前記テンプレートパターンメモリ
に格納されたテンプレートパターンとの比較を行うこと
を特徴とする。
【0025】請求項8によれば、明度に応じて補正を行
うことができるため、目立つ明度のデータに対してだ
け、補正動作を実行でき、効率的な補正を実行できる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施例のブ
ロック構成図を示す。本実施例はレーザプリンタに本発
明の画像処理方法を適用したものを示す。本実施例のレ
ーザプリンタ1は、解像度が600dpiの中程度の記
録を行うプリンタで、ホストコンピュータ(図示せず)
から記録方向データ及び画像データを受信し、ビットマ
ップデータに展開する画像データ処理部2、画像データ
処理部2に展開されたビットマップデータにスムージン
グ処理を実施するスムージング処理部3、スムージング
処理部3でスムージング処理されたデータに応じて印刷
を行う画像形成部4、ホストコンピュータから印刷指示
を受信し、画像データ処理部2、スムージング処理部
3、画像形成部4を制御する制御部5より構成される。
【0027】画像データ処理部2は、ビットマップメモ
リ6及び記録方向指示メモリ7より構成される。画像デ
ータ処理部2は、制御部5からの制御信号に応じて印刷
すべき画像データをビットマップメモリ6に展開すると
ともに、ビットマップメモリ6に展開された画像データ
の印刷する方向を指示する記録方向データを記録方向指
示メモリ7に格納する。
【0028】ここで、記録方向データは、記録する画像
データ(文字など)の正立方向とプリンタの副走査方向
(記録紙搬送方向)とが一致する場合をPortlaitとい
い、印刷する画像データ(文字など)の正立方向とプリ
ンタの副走査方向が90°異なる場合をLandscape と呼
ぶ。
【0029】スムージング処理部3は、比較データバッ
ファ8、テンプレートパターンメモリ9、スムージング
修正データメモリ10、スムージングメモリ11から構
成される。スムージング処理部3は、制御部5からの制
御信号に応じて画像データ処理部2で展開されたディジ
タル画像データからジャギーが発生する部分を検出し
て、データの修正を行う。
【0030】テンプレートパターンメモリ9は、記録サ
ンプルでジャギーを生じる画像パターンを前もつて保持
し、対応するジャギーを緩和するための記録ドットサイ
ズや記録ドットの位置などの修正データを規定したルー
ルを保持している。また、比較データバッファ8は、ビ
ットマップメモリ6に記憶したディジタル画像データを
走査して画像データの一部を切り出し、テンプレートパ
ターンメモリ9内の画像パターンと比較する。比較バッ
ファ8での比較結果によりでジャギーを生じる画像の区
画が判定され修正方法が指示される。
【0031】スムージング修正データメモリ10は、ジ
ャギーを緩和するための修正データを一次的に記憶す
る。また、スムージングメモリ11は、スムージング修
正データおよびピットマップ画像データを1ページ分記
憶する。画像形成部4は、制御部5からの制御信号に応
じてスムージング処理部3で修正されたディジタル画像
データから画像を印刷する。
【0032】次に本発明の第1実施例の動作を説明す
る。図2に本発明の第1実施例の制御部の動作フローチ
ャートである。ホストコンピュータから印刷指示がある
と、制御部5は、ホストコンピュータで作成されたビッ
トマップ画像データ及び記録方向データををビットマッ
プメモリ6及び記録方向指示メモリ7に格納する(ステ
ップS1−1)。
【0033】次に制御部5は、記録方向指示メモリ7に
格納された記録方向データに応じて記録方向、すなわ
ち、PortlaitあるいはLandscape を判定する(ステップ
S1−2)。ステップS1−2で、PortlaitあるいはLa
ndscape が判定されると、制御部5は、次に、判定され
た方向、PortlaitあるいはLandscape に応じてビットマ
ップメモリ6から読み込むべき規定の画像データの大き
さを比較データバッファ8に設定する(ステップS1−
3、S1−4)。このとき、制御部5は、同時に、判定
された方向、PortlaitあるいはLandscape に応じてPort
laitあるいはLandscape 用のテンブレートをテンプレー
トパターンメモリ9に設定する(ステップS1−5、S
1−6)。
【0034】次に、制御部5は、ステップS1−3、S
1−4で設定された大きさのビットマップデータをピッ
トマップメモリ6から読み出し比較データバッファ8に
供給する(ステップS1−7)。次に制御部5は、ビッ
トマップメモリ6に格納されたビットマップデータにつ
いて切り出しが行われたか否かの判定を行う(ステップ
S1−8)。
【0035】ステップS1−8で、切り出すべきデータ
があれば、次に、ステップS1−7で比較データバッフ
ァ8に格納された規定のデータサイズのビットマップデ
ータとテンプレートパターンメモリ9に記憶されたジャ
ギー検出用のテンプレートパターンと比較する(S1−
9)。
【0036】ステップS1−9で、切り出されたデータ
と一致するテンプレートデータがあれば、次に、再び、
記録方向指示メモリ7に格納された記録方向データに応
じて記録方向、すなわち、PortlaitあるいはLandscape
を判定する(ステップS1−10)。ステップS1−1
0で、PortlaitあるいはLandscape が判定されると、制
御部5は、一致したテンプレートデータに対応し、か
つ、判定された方向、PortlaitあるいはLandscape に応
じたスムージング修正データをスムージング修正メモリ
10から読み出し、比較バッファ8に格納された画像群
にスムージング修正データを付加してスムージングメモ
リ11に格納する(ステップS1−11、S1−12、
S1−13、S1−14)。
【0037】スムージング修正データは、Portlaitの場
合、主走査方向のジャギーを補正するために記録ドット
の大きさを変化させる情報である。また、Landscape の
場合、記録紙の搬送方向のジャギーを補正するために記
録ドットの位置を変化させる情報である。
【0038】また、ステップS1−9で、テンプレート
パターンメモリ9に記憶されたジャギー検出用のテンプ
レートパターンの中に比較データバッファ8に読み出し
たビットマップデータと一致するパターンがない場合
は、比較データバッファ8内に記憶したビットマップデ
ータをそのまま修正なしにスムージングメモリ11に記
憶する。
【0039】以上のステップS1−7〜S1−14をス
テップS1−8でビットマップメモリ6から切り出すべ
き画像群がないと判断されるまで繰り返す。その結果、
スムージングメモリ11には、記録するビットマップ画
像およびスムージング修正データが記憶される。
【0040】ステップS1−8でビットマップメモリ6
から切り出すべき画像群がないと判断されると、制御部
5は、スムージングメモリ11に格納されたビットマッ
プ画像およびスムージング修正データを画像形成部4に
供給するとともに、画像形成部4に印刷命令を供給する
(ステップS1−15、S1−16)。
【0041】次に、実例を用いて説明を行う。図3、図
4に本発明の第1実施例の実例を用いた動作説明図を示
す。本実例では図3(A)に示すように9×7画素のビ
ットマップ画像を切り出し、図3(B)に示すようなテ
ンプレートパターンと比較して補正を行う場合ついて説
明を行う。
【0042】まず、9×7画素の画素群から図3(C)
に示すように注目画素を中心とする3×3の9画素から
なるウィンドウを抽出する。抽出されたウィンドウは配
列に従って画素が区別され、配列に応じて画素値に重み
付けが行われ、加算される。このようにして求められた
値をハッシュ値という。
【0043】ハッシュ値Hは、3×3の画素のウィンド
ウの画素を配列に応じてA〜Iとすると、 ハッシュ値H=A×20 +B×21 +C×22 +D×23 +E×24 +F×25 +G×26 +H×27 +I×28 ・・・(1) で求められる。このハッシュ値Hにより3×3の画素の
ウィンドウの白(`0´)と黒(`1´)とのパターン
の識別ができる。
【0044】ハッシュ値Hは0〜511の512通りと
なる。512通りのパターン全てについて成立する可能
性のあるテンプレートを予め調べてみると、ほとんどの
場合がどのテンプレートにも当てはまらないことがわか
る。従って、最初にこの3×3のウィンドウでテンプレ
ートとの合致の可能性を検出することで、9×7の画素
群を構成する画素を全て調べなくても良く、効率的にテ
ンプレートとの合致の判断が行える。
【0045】次に中央の9画素のみテンプレートパター
ンに合致するか判定できなかったものについては次にマ
ッチングを行なうべき位置をあらかじめ調べて置いた先
の512通りのテーブルに記述のしておくことで、最適
化が計られている。次に、図3(D)に示す8画素の領
域を切り出し可能性のあるテンプレートパターンについ
て、照合を行う。また、テンプレートパターンは、輪郭
を抽出することから、図3(E)のように対角線あるい
は縦、横から8画素の領域を切り出し検索することによ
って、効率良くマッチングを繰り返して照合を進めてい
る。
【0046】例えば、図4(A)に示すようなパターン
について考えてみる。図4(A)で注目画素をaとし9
×7画素の画素群を切り出すと、図4(B)に示すよう
になる。図4(B)のようなパターンについてテンプレ
ートとのマッチングを行うと、図4(C)に示されるよ
うなテンプレートパターンP1 が得られる。このテンプ
レートパターンP1 に対応してスムージング修正データ
`11111100`が格納されており、図4(D)に示すよう
に注目画素aは、`11111111`から`11111100`に修正
される。
【0047】注目画素aが`11111111`から`11111100
`に修正されると、印刷時に注目画素aは、図4(D)
に示すようにドットの大きさが8/8から6/8に小型
化される。また、図4(A)で注目画素aの次の画素b
を注目画素とすると図4(E)に示すよな9×7画素の
画素群が切り出される。
【0048】図4(E)のようなパターンについてテン
プレートとのマッチングを行うと、図4(F)に示され
るようなテンプレートパターンP2 が得られる。このテ
ンプレートパターンP2 に対応してスムージング修正デ
ータ`00000000`が格納されており、図4(G)に示す
ように注目画素bは、`00000000`から`11000000`に
修正される。
【0049】注目画素bが`00000000`から`11000000
`に修正されると、印刷時に注目画素bは、図4(G)
に示すようにドットの大きさが0/8から2/8、すな
わち2/8ドットが追加される。以上のように注目画素
に対応する記録ドットサイズを8から6に小型化した
り、小さな記録ドットを付加することによりジャギーが
滑らかになる。
【0050】次に、画像形成部の動作を述べる。図5に
本発明の第1実施例の画像形成部のブロック構成図を示
す。画像形成部4は、印字ドットを生成するレーザ光を
制御するレーザ駆動ドライバ12、レーザ駆動ドライバ
12から供給されるレーザ駆動信号に応じてレーザ光を
発生し、印刷用紙に画像を印刷するレーザプリンタ機構
部13、レーザプリント機構部13に各種駆動信号を供
給する駆動回路部14、駆動回路部14をシーケンス制
御するシーケンス制御回路15、画像形成部4全体を統
合制御するプリンタ制御回路16より構成される。
【0051】レーザ駆動ドライバ12は、スムージング
メモリ11から供給される修正済ビットマップデータに
応じてレーザ駆動信号を生成し、レーザプリンタ機構部
13に供給する。レーザプリンタ機構部13は、レーザ
駆動ドライバ12で発生されたレーザ駆動信号に応じて
レーザ光Lを発光するレーザ光源17、レーザ光源17
で発生されたレーザ光Lを主走査方向に走査するポリゴ
ンミラー18、ポリゴンミラー18により走査されたレ
ーザ光Lが照射され、表面に静電潜像が形成される感光
体ドラム19、感光体ドラム19を均一に帯電させる帯
電器20、静電潜像が形成された感光体ドラム19の表
面にトナーを付着させ可視トナー像を再現する現像器2
1、感光体ドラム19に現像器21により再現された可
視トナー像を記録用紙に転写する転写器22、転写器2
2によりトナー像が転写された記録用紙にトナーを定着
させる定着器23、記録用紙にトナー像が転写された後
に感光体ドラム19に残存したトナーを除去するクリー
ナ24、感光体ドラム19の回転タイミングを検出する
感光体ドラム回転検出部25、記録用紙を供給する給紙
カセット26、画像が記録された記録用紙を排出する排
紙トレー27、記録用紙を搬送する記録紙搬送機構28
より構成される。
【0052】レーザ光源17には、レーザ駆動ドライバ
12からスムージングメモリ11からの修正済ビットマ
ップデータに応じたレーザ駆動信号が供給され、レーザ
駆動信号に応じてレーザ光が発光、消去される。レーザ
駆動信号に応じて発光、消去されたレーザ光Lはポリゴ
ンミラー18により帯電器20により均一に帯電された
感光体ドラム19に走査、照射される。これにより、感
光体ドラム19にはレーザ光により静電潜像が描画され
る。
【0053】静電潜像が描画された感光体ドラム19に
は現像器21によりトナーが供給され、静電潜像に応じ
てトナーが付着し、可視トナー画像が形成される。可視
トナー画像が形成された感光体ドラム19には給紙カセ
ット26から印刷用紙が供給され、転写器22により可
視トナー画像が印刷用紙に転写され、画像が形成され
る。印刷用紙は定着器23に供給され、トナーが固着さ
れる。トナーが固着された印刷用紙は排紙トレー27に
排紙され、保持される。
【0054】駆動回路部14は、現像器21を駆動する
駆動信号を生成する現像器駆動回路29、帯電器20を
駆動する駆動信号を生成する帯電器駆動回路30、ポリ
ゴンミラー18を駆動する駆動信号を生成するポリゴン
駆動回路31、定着器23を駆動する駆動信号を生成す
る定着器駆動回路32、転写器22を駆動する駆動信号
を生成する転写器駆動回路33、クリーナを駆動する駆
動信号を生成するクリーナ駆動回路34、感光体ドラム
19を回転させる感光体ドラム駆動回路35、記録紙搬
送機構28を駆動する駆動信号を生成する記録紙搬送駆
動回路36、感光体ドラム検出部25で検出された信号
から感光体ドラム19の回転位置を検出する感光体ドラ
ム検出回路37より構成される。
【0055】感光体ドラム駆動回路35は、シーケンス
制御回路15からの制御信号に応じて感光体ドラム19
を回転する駆動信号を発生する。感光体ドラム検出回路
37は、感光体ドラム19の回転角度を検出し、シーケ
ンス制御回路15に供給する。現像器駆動回路29はシ
ーケンス制御回路15からの制御信号に応じて現像器2
1をドライブする。
【0056】帯電器駆動回路30は、シーケンス制御回
路15からの制御信号に応じて帯電器20を制御し、感
光体ドラム19に所定の初期電位を印加する。ポリゴン
駆動回路31は、シーケンス制御回路15からの制御信
号に応じてレーザ光Lを主走査方向に走査するポリゴン
ミラー18を駆動する。
【0057】定着器駆動回路32は、シーケンス制御回
路15からの制御信号に応じて定着器23の温度を一定
に保持するように定着器23を駆動する。転写器駆動回
路33は、シーケンス制御回路15からの制御信号に応
じて転写器22を駆動する駆動信号を生成し、転写器2
2に供給する。
【0058】クリーナ駆動回路34は、シーケンス制御
回路15からの制御信号に応じて所定の回転速度で安定
に回転されるようにクリーナ24を駆動する。記録紙搬
送駆動回路36は、シーケンス制御回路15からの制御
信号に応じて印刷用紙を給紙トレイ26から感光体ドラ
ム19、転写器22、定着器23を介して排紙トレイ2
7に搬送するように記録紙搬送機構28を駆動する。
【0059】シーケンス制御回路15は、プリンタ制御
回路16と接続されていて、プリンタ制御回路16から
供給される印刷命令に応じて上記各種駆動回路の駆動タ
イミングを制御し、印刷の実行制御を行う。プリンタ制
御回路16は、画像形成部4全体の駆動を制御する。プ
リンタ制御回路16は、制御部5と接続され、制御部5
からホストコンピュータからの画像データの終了に印刷
命令が供給され、シーケンス制御回路16に印刷命令を
供給する。
【0060】次に動作を説明する。画像データ処理部2
のピットマップメモリ6に画像データが格納され、スム
ージング処理部3でのスムージング処理が完了すると、
制御部5は、プリンタ制御回路16に印刷命令を発す
る。プリンタ制御回路16は、制御部5から印刷命令が
供給されると、感光体ドラム19を中心とする電子写真
プロセスを記録可能な状態にするためにシーケンス制御
回路15に記録準備を指示する。シーケンス制御回路1
5は、駆動回路部14に命令を発して駆動回路14から
レーザプリント機構13を起動する。
【0061】レーザプリント機構13が起動し、電子写
真プロセスが記録可能な状態になるどプリンタ制御回路
16は、制御部5を制御して、スムージングメモリ11
内の記録ドットサイズのデータをレーザ駆動ドライバ1
2に送出し、シーケンス制御回路15に記録開始を指示
する。
【0062】レーザ光源17は、画像データをレーザ光
Lに変換する。レーザ光Lは、ポリゴンミラー18によ
り感光体ドラム19に誘導され、周知の電子写真プロセ
スにより、画像データを静電潜像とされる。シーケンス
制御回路15は、プリンタ制御回路16からの記録開始
タイミングを起点として、感光体ドラム検出回路37か
らの回転角を監視するためクロックを係数し、現像器2
1による潜像の現像を監視する。シーケンス制御回路1
5は、規定の回転角に感光体ドラム19が達すると、記
録紙搬送駆動回路36を通じて記録紙を感光体ドラム1
9へ搬送し、転写器駆動回路33により転写器22に転
写電圧を加え、トナー像を記録紙に転写する。
【0063】次に、定着器23でトナー画像を記録紙に
固着して、排紙トレー27に搬送する。以上の工程によ
り記録紙上に画像が形成される。次に、レーザ光による
記録ドットの大きさを変更する方法について説明する。
図6に本発明の第1実施例のドット変更動作を説明する
ための図を示す。
【0064】図6はレーザ駆動ドライバによって記録ド
ットのサイズを制御するための、発光時間によるドット
径の変化を示す例である。この図は実測データをグラフ
に表したもので縦軸にドットサイズ、横軸に発光時間m
Sをとっている。図示するように発光時間を変えること
により0.6mS付近より短くなると大幅にドットの大
きさが変化することがわかる。
【0065】図7に本発明の第1実施例のレーザ駆動ド
ライバのブロック構成図、図8、図9に本発明の第1実
施例のレーザ駆動ドライバのタイミングチャートを示
す。スムージングメモリ11に格納されたドットデータ
はレーザ駆動ドライバ12に供給されドット径データメ
モリ12aに格納される。
【0066】ドット径データメモリ12aには、主走査
方向のドットサイズデータr0,0 、r0,1 、r0,2 、r
0,3 ・・・・が走査線毎に格納されている。ドットサイ
ズデータr0,0 、r0,1 、r0,2 、r0,3 ・・・・は印
字クロック発生器12bから出力される図8(A)に示
す印字クロックC1 、C2 、C3 ・・・・に同期して主
走査順に読み出され、ドットサイズ発光時間交換器12
cにラッチされる。ドットサイズ発光時間交換器12c
は、P−ROM(Programmable ROM)又は通常のROM
より構成される。
【0067】ドットサイズ発光時間交換器12cにラッ
チされたj個の発光時間データt0, 0 、t0,1
0,2 、t0,3 ・・・・は、発光時間制御回路12dを
構成するj個のカスケード接続された各フリップフロッ
プ12d−1〜12d−jに供給される。このとき、j
個の発光時間データt0,0 、t0,1 、t0,2 、t0,3
・・・は、印字クロック発生器から出力される印字クロ
ックに同期したパラレルロード信号により出力される。
【0068】そして、このj個の発光時間データ
0,0 、t0,1 、t0,2 、t0,3 ・・・・は、図8
(E)に示す印字サブブロック発生器12eから供給さ
れる印字クロックに同期して1ビットずつシフトされ、
順次ラッチに送られる。ラッチ12fは、発光時間制御
回路のシフトレジスタから印字クロックに同期して、順
次、ラッチしてレーザ駆動ドライバに出力される。ま
た、このラッチ12fは、パラレルロード信号P0 、P
1 、P2 ・・・・の入力により“0”にりセットされ
る。なお、図8に示すタイミングチャートは、j=7、
すなわち発光時間データt0,0 、t0,1 、t0,2 、t
0,3 ・・・・が7ビットで構成されることを示してい
る。
【0069】ドライバ12gは、ラッチ12fから゛1
゜が入力されたとき発光され、“0”が入力されたとき
にはレーザの発光は停止される。図9はラッチ12fか
らドライバ12gに供給される発光時間データの構成図
を示す。図9はドットサイズが3ビット構成に対応した
ものであり、この場合、ドットサイズをレベル0からレ
ベル7までの8種類に指定できることから、発光時間も
それに対応してレベル0からレベル7までの8段階に設
定される。
【0070】なお、本実施例では発光時間を制御するこ
とによりドットの大きさを変える構成としたが、発光時
間を一定にしてレーザ発光駆動電圧あるいは発光駆動電
流を制御しても同様な効果が得られる。本実施例によれ
ば、記録する画像データ(文字など)の正立方向とプリ
ンタの副走査方向(記録紙搬送方向)とが一致する場合
をPortlaitか、印刷する画像データ(文字など)の正立
方向とプリンタの副走査方向が90°異なる場合をLand
scape かを判定して、Portlaitの場合、記録画像の水平
方向に対してスムージングを行い、Landscape の場合、
記録画像の垂直方向に対してスムージングを行うことに
より、人間が記録画像を正立して見た場合、Portlait及
びLandscape のいずれの記録画像においても水平方向に
対してスムージングが行われることになる。一般に、人
間の視覚特性は水平方向の解像度は垂直方向に比べて高
いと特性を有している。
【0071】図10に人間の視覚特性を説明するための
図を示す。図10(A)は、1つの記録ドットを連続し
て直線を形成し、その直線を回転させたものをプリンタ
で記録した模式図である。プリンタでの記録ではジャギ
ーは、水平、垂直方向について全くないが、水平および
垂直方向からわずかに傾いた直線で目立つ。通常のプリ
ンタでは、走査方向ともに同一の解像度で記録するの
で、水平および垂直に隣接する直線でのジャギーは、同
等である。図10(B)は、人間の視覚特性から得た実
験結果からデータを示しており、人間の目は、水平方向
でのジャギーに関する解像度と垂直方向での解像度が異
なることがわかる。人間の目は、水平方向でのジャギー
に関する解像度は、垂直方向の解像度より高い。つま
り、プリンタでのジャギーの補正は、人間の目の水平方
向について重視する方が効果的である。
【0072】従って、本実施例のように、Portlait及び
Landscape のいずれの記録画像においても水平方向に対
してスムージングを行うことにより、効果的なジャギー
の補正が可能となる。このとき、一方向にのみ補正を実
施するため処理時間を短縮できる。
【0073】また、本実施例によれば、文字等の正立方
向に応じて補正方向を切り替えることにより人間が見た
ときに水平となる方向で画像が補正され、画質が効果的
に改善される。図11に本発明の第1実施例の動作説明
図を示す。
【0074】図11(A)はPortlait(ポートレート)
の状態、図11(B)はLandscape(ランドスケープ)
の状態を示す。図11(A)に示すPortlait(ポートレ
ート)の状態では人間が見るときに水平方向となる矢印
a方向に補正が施され、図11(B)に示すLandscape
(ランドスケープ)の状態でも人間が見るときに水平と
なる矢印a方向に補正が施される。
【0075】図12に本発明の第2実施例のブロック構
成図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号
を付し、その説明は省略する。本実施例は、第1実施例
において、ビットマップメモリに低い解像度の画像デー
タが送られたことを解像度データによって明示された場
合、送られた解像度に応じて修正デー夕を選択的に動作
をさせることによって、スムージング処理部での動作を
切り替えるように構成してなる。
【0076】本実施例では、ホストコンピュータから
低、中、高解像度でビット画像が送られる場合について
説明する。ここで、低解像度のビットマップ画像は、例
えば300dpi程度の画像で、画質の点から水平、垂
直方向の両方向でビットの補正を要するものである。
【0077】また、中解像度のビットマップ画像は、例
えば600dpi程度の画像で、記録画像の正立方向に
対して水平方向の補正を要する画像で、高解像度のビッ
トマップ画像は、例えば、1200dpi程度の画像
で、補正を要しない高品位な画像である。
【0078】本実施例のレーザプリンタ100は、ホス
トコンピュータ(図示せず)から記録方向データ及び画
像データを受信し、ビットマップデータに展開する画像
データ処理部101、画像データ処理部101に展開さ
れたビットマップデータにスムージング処理を実施する
スムージング処理部102、スムージング処理部102
でスムージング処理されたデータに応じて印刷を行う画
像形成部4、ホストコンピュータから印刷指示を受信
し、画像データ処理部101、スムージング処理部10
2、画像形成部4を制御する制御部103より構成され
る。
【0079】画像データ処理部101は、例えば、パー
ソナルコンピュータで作成した画像をデジタル画像デー
タに展開して記憶するビットマップメモリ6と画像形成
部で記録する印字方向に応じた記録方向データを記憶す
る記録方向指示メモリ7に加えて、送出されたビットマ
ップ画像の解像度を識別する解像度データを設定する最
適化選択回路105を有する。
【0080】スムージング処理部102は、比較データ
バッファ8、テンプレートパターンメモリ9、スムージ
ングメモリ11、及び、記録サイズメモリ106、記録
位置メモリ107から構成される。記録サイズメモリ1
06、記録位置メモリ107は、第1実施例のスムージ
ング修正データメモリ10に代えて設けられている。記
録サイズメモリ106は、ジャギーを緩和するために修
正する記録ドットのサイズを一次的に記憶する。また、
記録位置メモリ107は、記憶サイズメモリ106に記
憶されたデータのビットマップ上の位置を記憶してい
る。
【0081】記録画像の水平方向と垂直方向とでそれぞ
れ独立にスムージング処理が行える構成とされており、
最適化選択回路105に設定された解像度データに応じ
てスムージングを水平、垂直方向の両方向で行うか、記
録画像の正立方向に対して水平方向でのみ行うか、スム
ージングを行わないかを選択できる構成とされている。
【0082】図13に本発明の第2実施例の制御部の動
作フローチャートを示す。ホストコンピュータによって
作成されたビットマップ画像は、記録方向データ、解像
度デー夕とともにビットマップメモリ6、記録方向指示
メモリ7、最適化選択回路105に記憶される。記録方
向指示メモリ7に指定された記録方向によって、Portla
itあるいはLandscape かを判定し、ビットマップメモリ
から読み出すべき規定の画像データの大きさを比較デー
タバッファ8に設定する。同時に、PortlaitあるいはLa
ndscape 用のテンプレートをテンプレートパターンメモ
リ9に設定する(ステップS2−1〜S2−6)。
【0083】次に、制御部103は、ピットマップメモ
リ6からジャギーを検出すべき領域を比較データバッフ
ァ8に読み込み、テンプレートパターンメモリ9に記憶
されたジャギー検出用のテンプレートパターンと比較す
る(ステップS2−7〜S2−9)。このとき、ジャギ
ー検出用のテンプレートパターンの数は、修正対象とす
るジャギー形状の種類で定まる。
【0084】制御部103は、ステップS2−9で、テ
ンプレートパターンメモリ9に規定されたジャギー検出
用のテンプレートパターンと比較データバッファ8に読
み出したピットマップデー夕とを逐次比較し、一致する
と、最適化選択回路105に設定された解像度に応じて
テンプレートパターンメモリ9から修正デー夕として抽
出すべき項目を判定する(ステップS2−10〜S2−
17)。
【0085】ステップS2−10で高解像度のビットマ
ップ画像であると判断された場合、人間の目でジャギー
を検出し得ないことから、スムージングのための修正デ
ータを付加せずそのままデータをスムージングメモリ1
1に格納する(ステップS2−18)。
【0086】また、ステップS2−11で、中解像度の
ビットマップ画像であると判断された場合、再び記録方
向指示メモリ7を参照して、記録方向を判別する(ステ
ップS2−12)。ステップS2−12で、記録方向が
Portlaitと判断された場合には、水平方向のスムージン
グのためのスムージングデータを一致したテンプレート
パターンに応じて記録サイズメモリ106からサイズデ
ータが読み出され、スムージングメモリ11のテンプレ
ートパターンに応じて記録位置メモリ107により指定
された位置に格納することにより、スムージングデータ
をスムージングメモリ11に設定する。
【0087】ステップS2−12で、記録方向がLandsc
ape と判断された場合には、垂直方向のスムージングデ
ータは付加しない。さらに、ステップS2−10、S2
−11で、低解像度のピットマップ画像であると判断さ
れた場合には、記録方向に関係なく水平、垂直方向のス
ムージングを修正するデータを付加する。
【0088】テンプレートパターンメモリに記憶された
ジャギー検出用のテンプレートパターンと比較データバ
ッファに読み出したビットマップデータが一致しない場
合は、比較データバッファ内に記憶したビットマップデ
ータをそのままスムージングメモリに記憶する(ステッ
プS2−18)。
【0089】以上本実施例によれば、補正が必要ない高
解像度(1200dpi)の時には、水平・垂直方向と
もに補正を行わず、補正が必要な低解像度(300dp
i)の時には処理速度を向上させ、水平・垂直の両方と
も補正を行いスムーズな画像を得、、中解像度の時には
人間の目に目立つ水平方向の補正だけを実施することに
より画質の向上及び処理速度の短縮を計っている。
【0090】このように、解像度に応じた処理が実現で
き効率的な画像処理が実現できる。図14に本発明の第
3実施例のブロック構成図を示す。同図中、図1と同一
構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。本
実施例はカラー電子写真プリンタに本発明の画像処理方
法を適応したものである。
【0091】本実施例のレーザプリンタ200は、画像
データ処理部201、スムージング処理部202、画像
形成部203、制御部204より構成される。画像デー
タ処理部201はカラービットマップ画像を格納するカ
ラービットマップメモリ205及び記録方向指示メモリ
7から構成される。カラービットマップメモリ205に
は記録するカラー画像データが各色毎にデジタル画像デ
ータに展開され格納される。スムージング処理部202
は、比較データバッファ8、テンプレートパターンメモ
リ9、スムージング修正メモリ10、及び、カラー画像
の基本色毎に設けられたイエロースムージングメモリ2
06、マゼンタスムージングメモリ207、シアンスム
ージングメモリ208を有する構成とされている。
【0092】スムージング処理部202は、制御部20
3により制御され、第1実施例と同様な動作をイエロ
ー、マゼンタ、シアンの各色毎に実施し、デジタル画像
からジャギーが発生すると思われる部分を検出し、修正
データを生成し、イエロー、マゼンタ、シアンの色毎に
設けられたスムージングメモリ206、207、208
に記憶して、画像形成部203に供給する。
【0093】画像データ処理部201では、例えぱ、パ
ーソナルコンピュータで作成したイエロー、マゼンタ、
シアンからなるカラー画像をビットマップメモリ205
にデジタル画像データとして展開記憶する。また、記録
方向データは、記録する画像データの正立方向とプリン
タの副走査方向(記録紙搬送方向)と一致あるいは不一
致を記録方向指示メモリ7に記憶される。
【0094】スムージングメモリ206、207、20
8は、ジャギーを緩和するために修正する記録サイズを
イエロー、マゼンタ、シアンの色毎に1ページ分記憶す
る。次に第3実施例の動作について説明する。図15に
本発明の第3実施例の制御部の動作フローチャートを示
す。
【0095】ホストコンピュータから印刷指示がある
と、制御部204は、ホストコンピュータで作成された
カラービットマップ画像データ及び記録方向データをビ
ットマップメモリ205及び記録方向指示メモリ7に格
納する(ステップS3−1)。次に制御部204は、記
録方向指示メモリ7に格納された記録方向データに応じ
て記録方向、すなわち、PortlaitあるいはLandscape を
判定する(ステップS3−2)。ステップS3−2で、
PortlaitあるいはLandscape が判定されると、制御部2
04は、次に、判定された方向、PortlaitあるいはLand
scape に応じてビットマップメモリ205から読み込む
べき規定の画像データの大きさを比較データバッファ8
に設定する(ステップS3−3、S3−4)。このと
き、制御部204は、同時に、判定された方向、Portla
itあるいはLandscape に応じてPortlaitあるいはLandsc
ape 用のテンブレートをテンプレートパターンメモリ9
に設定する(ステップS3−5、S3−6)。
【0096】次に、制御部204は、ステップS3−
3、S3−4で設定された大きさのビットマップデータ
をピットマップメモリ205から読み出し比較データバ
ッファ8に供給する(ステップS3−7)。次に制御部
204は、ビットマップメモリ205に格納されたカラ
ービットマップデータから明度が所定の値より低い画像
について切り出しが行われたか否かの判定を行う(ステ
ップS3−8)。
【0097】これは、黄色等の明度が大きいものについ
ては、ジャギーが目立たないため、補正を行っても効果
的ではないので、補正が効果的に行える色の暗い明度の
低い色の画素について補正を行うことにより、処理を効
率的に行おうとするものである。
【0098】ステップS3−8で、切り出すべき明度の
低いデータがあれば、次に、ステップS3−7で比較デ
ータバッファ8に格納された規定のデータサイズのビッ
トマップデータとテンプレートパターンメモリ9に記憶
されたジャギー検出用のテンプレートパターンと比較す
る(ステップS3−9)。
【0099】ステップS3−9で、切り出されたデータ
と一致するテンプレートデータがあれば、次に、再び、
記録方向指示メモリ7に格納された記録方向データに応
じて記録方向、すなわち、PortlaitあるいはLandscape
を判定する(ステップS3−10)。ステップS3−1
0で、PortlaitあるいはLandscape が判定されると、制
御部204は、一致したテンプレートデータに対応し、
かつ、判定された方向、PortlaitあるいはLandscape に
応じたスムージング修正データをスムージング修正メモ
リ10から読み出し、比較バッファ8に格納された画像
群にスムージング修正データを付加してスムージングメ
モリ206、207、208に格納する(ステップS3
−11、S3−12、S3−13、S3−14)。
【0100】スムージング修正データは、Portlaitの場
合、主走査方向のジャギーを補正するために記録ドット
の大きさを変化させる情報である。また、Landscape の
場合、記録紙の搬送方向のジャギーを補正するために記
録ドットの位置を変化させる情報である。
【0101】また、ステップS3−9で、テンプレート
パターンメモリ9に記憶されたジャギー検出用のテンプ
レートパターンの中に比較データバッファ8に読み出し
たビットマップデータと一致するパターンがない場合
は、比較データバッファ8内に記憶したビットマップデ
ータをそのまま修正なしにスムージングメモリ206、
207、208に記憶する。
【0102】以上のステップS3−7〜S3−14をス
テップS3−8でビットマップメモリ205から切り出
すべき画像群がないと判断されるまで繰り返す。その結
果、スムージングメモリ11には、記録するビットマッ
プ画像およびスムージング修正データが記憶される。
【0103】ステップS3−8でビットマップメモリ2
05から切り出すべき画像群がないと判断されると、制
御部204は、スムージングメモリ11に格納されたビ
ットマップ画像およびスムージング修正データを画像形
成部4に供給するとともに、画像形成部4に印刷命令を
供給する(ステップS3−15、S3−16)。
【0104】以上のピットマップメモリからのデータの
切り出し、テンプレートの比較をピットマップメモリ内
に記憶したイエロー、マゼンタ、シアンのビットマップ
画像全ピットマップ画像について繰り返す。その結果、
スムージングメモリには、記録するイエロー、マゼン
タ、シアンのピットマップ画像およびスムージング修正
データが記憶される。スムージング処理部の動作は、第
1実施例に述べた手順をイエロー、マゼンタ、シアンの
各画像に対して実施することにより画素値の補正が行わ
れる。
【0105】なお、本実施例では明度が所定の値より低
い色について上記のスムージング処理を行ったが、明度
が最小、すなわち、黒の画素についてのみ上記処理を行
う構成も考えられる。このような構成は、第3実施例の
明度の判定レベルを最小とすることにより実現できる。
このような構成とすることにより、処理を必要最小限と
できるため、処理時間を短縮できる。
【0106】図16に本発明の第3実施例の画像処理方
法を用いたカラーレーザプリンタのブロック構成図を示
す。同図中、図5と同一構成部分には同一符号を付し、
その説明は省略する。本実施例の画像形成部203は、
印字ドットを生成するレーザ光を制御するレーザ駆動ド
ライバ12、レーザ駆動ドライバ12から供給されるレ
ーザ駆動信号に応じてレーザ光を発生し、印刷用紙に画
像を印刷するレーザプリンタ機構部209、レーザプリ
ント機構部209に各種駆動信号を供給する駆動回路部
210、駆動回路部210をシーケンス制御するシーケ
ンス制御回路211、画像形成部203全体を統合制御
するプリンタ制御回路212より構成される。
【0107】レーザ駆動ドライバ12は、スムージング
メモリ206、207、208から供給される修正済ビ
ットマップデータに応じてレーザ駆動信号を生成し、レ
ーザプリンタ機構部209に供給する。レーザプリンタ
機構部209は、レーザ駆動ドライバ12で発生された
レーザ駆動信号に応じてレーザ光Lを発光するレーザ光
源17、レーザ光源17で発生されたレーザ光Lを主走
査方向に走査するポリゴンミラー18、ポリゴンミラー
18により走査されたレーザ光Lが照射され、表面に静
電潜像が形成される感光体ドラム19、感光体ドラム1
9を均一に帯電させる帯電器20、静電潜像が形成され
た感光体ドラム19の表面にイエロー、マゼンタ、シア
ンの各色のトナーを付着させ各々に可視トナー像を再現
する現像器213、214、215、感光体ドラム19
に現像器213、214、215により各々に再現され
た可視トナー像が転写されてカラー可視トナー画像が再
現される中間転写ドラム216、感光体ドラム19に再
現された各色のトナー画像を中間転写ドラム216に転
写する中間転写器217、中間転写ドラム216に再現
されたカラー可視トナー画像を記録用紙に転写する転写
器22、転写器22によりトナー像が転写された記録用
紙にトナーを定着させる定着器23、記録用紙にトナー
像が転写された後に感光体ドラム19に残存したトナー
を除去するクリーナ24、感光体ドラム19の回転タイ
ミングを検出する感光体ドラム回転検出部25、記録用
紙を供給する給紙カセット26、画像が記録された記録
用紙を排出する排紙トレー27、記録用紙を搬送する記
録紙搬送機構28より構成される。
【0108】駆動回路部210は、第1実施例の画像形
成部の現像器駆動回路29に代えて現像器213、21
4、215を駆動する駆動信号を生成する現像器駆動回
路218、219、220、を設けると共に中間ドラム
216を駆動する中間ドラム駆動回路221、感光体ド
ラム19から中間転写ドラム216にトナー画像を転写
する中間転写器217を駆動する中間転写駆動回路22
2を追加した構成とされている。
【0109】次に動作を説明する。画像データ処理部2
01のピットマップメモリ205にカラー画像データが
格納され、スムージング処理部202でのスムージング
処理が完了すると、制御部204は、プリンタ制御回路
212に印刷命令を発する。プリンタ制御回路212
は、制御部204から印刷命令が供給されると、感光体
ドラム19を中心とする電子写真プロセスを記録可能な
状態にするためにシーケンス制御回路211に記録準備
を指示する。シーケンス制御回路211は、駆動回路部
210に命令を発して駆動回路210からレーザプリン
ト機構209を起動する。
【0110】レーザプリント機構209が起動し、電子
写真プロセスが記録可能な状態になるどプリンタ制御回
路211は、制御部204を制御して、スムージングメ
モリ206、207、208内の記録ドットサイズのデ
ータをレーザ駆動ドライバ12に送出し、シーケンス制
御回路211に記録開始を指示する。
【0111】レーザ光源17は、画像データをレーザ光
Lに変換する。レーザ光Lは、ポリゴンミラー18によ
り感光体ドラム19に誘導され、周知の電子写真プロセ
スにより、イエロー、マゼンタ、シアンの各色毎に画像
データが感光体ドラム19上に静電潜像とされる。
【0112】シーケンス制御回路211は、プリンタ制
御回路212からの記録開始タイミングを起点として、
感光体ドラム検出回路37からの回転角を監視するため
クロックを係数し、現像器213、214、215によ
る潜像の現像を監視する。シーケンス制御回路211
は、規定の回転角に感光体ドラム19が達すると、中間
転写駆動回路222により中間転写器217に転写電圧
を加え、トナー像を中間ドラム216に転写する。
【0113】次に、記録紙搬送駆動回路36を通じて記
録紙を中間転写ドラム216へ搬送し、転写器駆動回路
33を駆動して転写器22に転写電圧を付与し、中間転
写ドラム216から記録紙にカラー画像を転写する。次
に、定着器23でトナー画像を記録紙に固着して、排紙
トレー27に搬送する。以上の工程により記録紙上にカ
ラー画像が形成される。
【0114】本実施例によれば、カラー画像に対しても
第1実施例と同様に高速に補正をかけることができる。
図17に本発明の第4実施例のブロック構成図を示す。
本実施例はカラー電子写真プリンタでイエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックの4色トナーを備えたものに本発
明の画像処理方法を適用したものである。
【0115】この実施例のようなブリンタでは、スムー
ジング処理部で求めたスムージング情報を格納する記録
容量を備えていない。そこで、本実施例では、黒単色で
表現される文字についてにみスムージングを行ない、そ
のスムージング情報をイエロー、マゼンタ、シアンに確
保された画像メモリに格納する構成とした。
【0116】本実施例のレーザプリンタ300は、画像
データ処理部301、スムージング処理部302、画像
形成部303、制御部304より構成される。画像デー
タ処理部201はカラービットマップ画像を格納するカ
ラービットマップメモリ305及び記録方向指示メモリ
7から構成される。カラービットマップメモリ305に
は記録するカラー画像データ及び黒色が各色毎にデジタ
ル画像データに展開され格納される。スムージング処理
部302は、比較データバッファ8、テンプレートパタ
ーンメモリ9、スムージング修正メモリ10、及び、カ
ラー画像の基本色毎に設けられたイエロースムージング
メモリ206、マゼンタスムージングメモリ207、シ
アンスムージングメモリ208、ブラックスムージング
メモリ306を有する構成とされている。
【0117】スムージング処理部302は、制御部30
4により制御され、第1実施例と同様な動作をイエロ
ー、マゼンタ、シアン、黒の各色毎に実施し、デジタル
画像からジャギーが発生すると思われる部分を検出し、
修正データを生成し、イエロー、マゼンタ、シアンの色
毎に設けられたスムージングメモリ206、207、2
08、306に記憶して、画像形成部202に供給す
る。
【0118】画像データ処理部301では、例えぱ、パ
ーソナルコンピュータで作成したイエロー、マゼンタ、
シアン、黒からなるカラー画像をビットマップメモリ3
05にデジタル画像データとして展開記憶する。また、
記録方向データは、記録する画像データの正立方向とプ
リンタの副走査方向(記録紙搬送方向)と一致あるいは
不一致を記録方向指示メモリ7に記憶される。
【0119】スムージングメモリ206、207、20
8、306は、ジャギーを緩和するために修正する記録
サイズをイエロー、マゼンタ、シアンの色毎に1ページ
分記憶する。図18に本発明の第4実施例の制御部の動
作フローチャートを示す。
【0120】ホストコンピュータから印刷指示がある
と、制御部304は、ホストコンピュータで作成された
カラービットマップ画像データ及び記録方向データをビ
ットマップメモリ305及び記録方向指示メモリ7に格
納する(ステップS4−1)。次に制御部304は、記
録方向指示メモリ7に格納された記録方向データに応じ
て記録方向、すなわち、PortlaitあるいはLandscape を
判定する(ステップS4−2)。ステップS4−2で、
PortlaitあるいはLandscape が判定されると、制御部3
04は、次に、判定された方向、PortlaitあるいはLand
scape に応じてビットマップメモリ205から読み込む
べき規定の画像データの大きさを比較データバッファ8
に設定する(ステップS4−3、S4−4)。このと
き、制御部304は、同時に、判定された方向、Portla
itあるいはLandscape に応じてPortlaitあるいはLandsc
ape 用のテンブレートをテンプレートパターンメモリ9
に設定する(ステップS4−5、S4−6)。
【0121】次に、制御部304は、ステップS4−
3、S4−4で設定された大きさのビットマップデータ
をピットマップメモリ305から読み出し比較データバ
ッファ8に供給する(ステップS4−7)。次に制御部
304は、ビットマップメモリ305に格納されたカラ
ービットマップデータから読み出されたデータが黒か否
かを判断する(ステップS4−8)。ステップS4−8
で、切り出された画像が黒でなければ、ステップS4−
7に戻って次の画像を切り出す。
【0122】これは、黒などは他の色に比べてジャギー
が目立つため、補正を行う必要があるためである。ま
た、ステップS4−8で、切り出された画像が黒であれ
ば、スムージングを行う。スムージングではまず全ビッ
トマップデータについて切り出しが完了したか否かの判
定を行う(ステップS4−9)。
【0123】ステップS4−9で、切り出すべき画像デ
ータがあれば、次に、ステップS4−7で比較データバ
ッファ8に格納された規定のデータサイズのビットマッ
プデータとテンプレートパターンメモリ9に記憶された
ジャギー検出用のテンプレートパターンと比較する(ス
テップS4−10)。
【0124】ステップS4−10で、切り出されたデー
タと一致するテンプレートデータがあれば、次に、再
び、記録方向指示メモリ7に格納された記録方向データ
に応じて記録方向、すなわち、PortlaitあるいはLandsc
ape を判定する(ステップS4−11)。ステップS4
−11で、PortlaitあるいはLandscape が判定される
と、制御部304は、一致したテンプレートデータに対
応し、かつ、判定された方向、PortlaitあるいはLandsc
ape に応じたスムージング修正データをスムージング修
正メモリ10から読み出し、比較バッファ8に格納され
た画像群にスムージング修正データを付加してスムージ
ングメモリ206、207、208、306に格納する
(ステップS4−12、S4−13、S4−14、S4
−15)。
【0125】ここで、抽出した黒画像のスムージング情
報は、対応するイエロー、マゼンタ、シアンのビットマ
ップ画像メモリに格納する。格納するメモリアドレス
は、スムージング情報を抽出した黒画像と同じアドレス
とする。つまり、最終的に記録紙上に黒トナーで記録す
る部分に他のイエロー、マゼンタ、シアントナーを重畳
しても意味がないので、イエロー、マゼンタ、シアン画
像メモリをスムージング情報を格納するメモリとして使
用している。
【0126】スムージング修正データは、Portlaitの場
合、主走査方向のジャギーを補正するために記録ドット
の大きさを変化させる情報である。また、Landscape の
場合、記録紙の搬送方向のジャギーを補正するために記
録ドットの位置を変化させる情報である。
【0127】また、ステップS4−10で、テンプレー
トパターンメモリ9に記憶されたジャギー検出用のテン
プレートパターンの中に比較データバッファ8に読み出
したビットマップデータと一致するパターンがない場合
は、比較データバッファ8内に記憶したビットマップデ
ータをそのまま修正なしにスムージングメモリ206、
207、208、306に記憶する。
【0128】以上のステップS3−7〜S3−14をス
テップS3−8でビットマップメモリ205から切り出
すべき画像群がないと判断されるまで繰り返す。その結
果、スムージングメモリ11には、記録するビットマッ
プ画像およびスムージング修正データが記憶される。
【0129】ステップS4−10でビットマップメモリ
205から切り出すべき画像群がないと判断されると、
制御部304は、スムージングメモリ206、207、
208、306に格納されたビットマップ画像およびス
ムージング修正データを画像形成部4に供給するととも
に、画像形成部4に印刷命令を供給する(ステップS4
−15)。
【0130】次に、転送された画像が黒画像か否かを判
定して、黒画像であれば、スムージングメモリ206、
207、208から画像データを抽出し、黒画像でなけ
れば通常のようにスムージングメモリ206、207、
208、306に格納された画像から印刷を行う(ステ
ップS4−15、S4−16、S4−17)。
【0131】以上のビットマップメモリからの黒ビット
データの切り出し、テンプレートの比較をビットマップ
メモリ内に記憶した黒ビットマップ画像について繰り返
す。その結果、黒画像に関するスムージング情報が、イ
エロー、マゼンタ、シアンのビットマツプ画像に記憶で
きる。
【0132】
【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1によれ
ば、記録ドットに対して第1の補正方向と第1の補正方
向に直交する第2の補正方向とでそれぞれ独立に補正を
行えるため、解像度に応じて画質改善に効果的な方向で
だけ補正を行うことにより、不要な補正処理を省け、処
理時間を短縮できる等の特長を有する。
【0133】請求項2によれば、解像度の低い第1の解
像度では第1及び第2の補正方向で補正を行うことによ
り大幅な画質改善が期待でき、また、中程度の解像度の
第2の解像度では画質改善に効果がある第1の補正方向
だけで補正を行うことにより処理時間を短縮できる等の
特長を有する。
【0134】請求項3によれば、補正パターンを回転さ
せることにより第1の補正方向及び第2の補正方向で補
正パターンを共用できるため、補正パターンを記憶する
記憶容量を小さくできる等の特長を有する。請求項4に
よれば、記録ドットの明度に応じて補正の有無を制御す
ることにより、明度が低いジャギーが目立つときには補
正を行い、明度が高くジャギーが目立たない時には補正
を行わないことにより、必要な補正だけを実施できるた
め、効率的な補正を実施できる等の特長を有する。
【0135】請求項5によれば、表示しない色があると
きにはその色の記憶領域を表示する色の補正値を格納す
る領域として用いることによりメモリの容量を削減でき
る等の特長を有する。請求項6によれば、ビットマップ
データからサンプリングウィンドウを抽出し、比較デー
タバッファに格納し、記録方向指示メモリに格納された
記録方向データに応じてテンプレートパターンメモリに
格納されたテンプレートデータを設定し、比較データバ
ッファに格納されたサンプリングウィンドウとテンプレ
ートパターンデータに格納されたテンプレートデータと
を比較し、一致したときに記録方向指示メモリに格納さ
れた記録方向データに応じた方向に応じた修正データを
修正データメモリから抽出し、比較データバッファに格
納されたサンプリングウィンドウに修正データを付加し
て補正メモリに格納することにより記録方向データに応
じた方向で補正を行うことができるため、目立つ方向に
だけ補正を行うことができ、効率的な補正動作が行える
等の特長を有する。
【0136】請求項7によれば、テンプレートパターン
メモリに格納されたテンプレートパターンを複数の記録
方向で共用でき、従って、メモリ容量を低減できる等の
特長を有する。請求項8によれば、明度に応じて補正を
行うことができるため、目立つ明度のデータに対してだ
け、補正動作を実行でき、効率的な補正を実行でき、高
速の処理を実現できる等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のブロック構成図である。
【図2】本発明の第1実施例の制御部の動作フローチャ
ートである。
【図3】本発明の第1実施例の実例を用いた動作説明図
である。
【図4】本発明の第1実施例の実例を用いた動作説明図
である。
【図5】本発明の第1実施例の画像形成部のブロック構
成図である。
【図6】本発明の第1実施例のドット変更動作を説明す
るための図である。
【図7】本発明の第1実施例のレーザ駆動ドライバのブ
ロック構成図である。
【図8】本発明の第1実施例のレーザ駆動ドライバの動
作タイミングチャートである。
【図9】本発明の第1実施例のレーザ駆動ドライバの動
作タイミングチャートである。
【図10】人間の視覚特性を説明するための図である。
【図11】本発明の第1実施例の動作説明図である。
【図12】本発明の第2実施例のブロック構成図であ
る。
【図13】本発明の第2実施例の制御部の動作フローチ
ャートである。
【図14】本発明の第3実施例のブロック構成図であ
る。
【図15】本発明の第3実施例の制御部の動作フローチ
ャートである。
【図16】本発明の第3実施例の画像形成部のブロック
構成図である。
【図17】本発明の第4実施例のブロック構成図であ
る。
【図18】本発明の第4実施例の制御部の動作フローチ
ャートである。
【図19】従来の一例のブロック構成図である。
【図20】従来の一例の動作説明図である。
【図21】従来の一例の動作説明図である。
【符号の説明】
1、100、200、300 レーザプリンタ 2、101、201、301 画像処理部 3、102、202、302 画像スムージング処理部 4、203、303 画像形成部 5、103、204、304 制御部 6、205、305 ビットマップメモリ 7 記録方向指示メモリ 8 比較データバッファ 9 テンプレートパターンメモリ 10 スムージング修正データメモリ 11 スムージングメモリ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ドットのパターンに応じて該記録ド
    ットを第1の補正方向及び該第1の補正方向に直交する
    第2の補正方向に補正を行い画像を形成する画像処理方
    法において、 前記記録ドットを前記第1の補正方向と前記第2の補正
    方向とで、それぞれ独立に補正処理することを特徴とす
    る画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記記録ドットの解像度が第1の解像度
    のときに前記第1及び第2の補正方向で前記記録ドット
    の補正を行い、 前記記録ドットが前記第1の解像度より大きい第2の解
    像度のときに前記第1の補正方向でのみ前記記録ドット
    の補正を行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理
    方法。
  3. 【請求項3】 前記記録ドットのパターンと比較され、
    前記第1の補正方向の補正量を決める補正パターンと、 前記記録ドットのパターンと比較され、前記第2の補正
    方向の補正量を決める補正パターンとを共用し、 前記補正パターンを回転させることにより前記第1の補
    正方向及び前記第2の補正方向の補正を行うことを特徴
    とする請求項1または2記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】 前記記録ドットの明度に応じて補正の有
    無を制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    か一項記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】 前記記録ドットは、複数色の表示画像を
    有し、 前記複数色の表示画像の内、表示しない色の表示画像を
    検出し、表示する色の記録ドットの補正値を表示しない
    色の表示画像の記録ドット格納領域に格納することを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の画像処理
    方法。
  6. 【請求項6】 ビットマップデータを格納するビットマ
    ップメモリと、 前記ビットマップメモリの記録方向を指示する記録方向
    データを格納する記録方向指示メモリと、 前記ビットマップメモリに格納されたビットマップメモ
    リから抽出されたサンプルウィンドウを格納する比較デ
    ータバッファと、 補正を行うべきテンプレートパターンを格納したテンプ
    レートパターンメモリと、 前記テンプレートパターンメモリに格納された前記テン
    プレートパターンに応じた修正データを格納した修正デ
    ータメモリと、 前記比較データバッファに格納されたサンプリングウィ
    ンドウを前記修正データメモリに格納された修正データ
    で補正したデータを格納する補正データメモリと、 前記ビットマップデータからサンプリングウィンドウを
    抽出し、前記比較データバッファに格納し、前記記録方
    向指示メモリに格納された記録方向データに応じて前記
    テンプレートパターンメモリに格納されたテンプレート
    データを設定し、前記比較データバッファに格納された
    サンプリングウィンドウと前記テンプレートパターンデ
    ータに格納されたテンプレートデータとを比較し、一致
    したときに前記記録方向指示メモリに格納された記録方
    向データに応じた方向に応じた修正データを前記修正デ
    ータメモリから抽出し、前記比較データバッファに格納
    されたサンプリングウィンドウに前記修正データを付加
    して前記補正メモリに格納する制御部を有することを特
    徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記制御部は、前記記録方向指示メモリ
    に格納された前記記録方向データに応じて前記テンプレ
    ートパターンメモリに格納されたテンプレートパターン
    を回転させて前記比較データバッファに格納されたサン
    プルウィンドウと比較することを特徴とする請求項6記
    載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記制御部は、前記比較データバッファ
    に格納されたサンプリングウィンドウの明度に応じて前
    記比較データバッファに格納されたサンプリングウィン
    ドウと前記テンプレートパターンメモリに格納されたテ
    ンプレートパターンとの比較を行うことを特徴とする請
    求項6又は7記載の画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19855636C2 (de) * 1998-01-30 2001-09-13 Fujitsu Ltd Bilderzeugungsvorrichtung
US7664335B2 (en) 2004-12-09 2010-02-16 Seiko Epson Corporation Automatic image correction circuit
US9324135B2 (en) 2011-01-20 2016-04-26 Nec Corporation Image processing system, image processing method, and image processing program

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