JPH09183523A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JPH09183523A
JPH09183523A JP7354157A JP35415795A JPH09183523A JP H09183523 A JPH09183523 A JP H09183523A JP 7354157 A JP7354157 A JP 7354157A JP 35415795 A JP35415795 A JP 35415795A JP H09183523 A JPH09183523 A JP H09183523A
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Yoshinori Matsuda
昌憲 松田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は上限検知機構などが故障したとき、
給紙トレイ底板および転写紙の高さを下げて、画像形成
装置から給紙カセットを容易に引き出させ、これによっ
て転写紙やこれに当接する部分の破損を防止する。 【解決手段】 上限検知機構12に何らかの故障が発生
して、転写紙3や給紙トレイ底板16が必要以上、上昇
したとき、CPU回路15によって給紙トレイ底板駆動
機構11の上昇モータ21を一定時間だけ逆転させ、給
紙トレイ底板16を下に降ろす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
装置などの画像形成装置で使用される給紙装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ装置などの画像形成装
置では、給紙カセットに収納された転写紙を使用して、
感光体ドラムなどで作成されたトナー画像を転写し、こ
れを機外に排紙するようにしたものが多い。この際、こ
のような画像形成装置で使用されている給紙装置では、
給紙カセットの給紙トレイ底板を持ち上げて、カセット
内に収納されている転写紙を持ち上げて、最上部にある
転写紙を呼出しコロに当接させ、転写紙の取出しを容易
にするとともに、給紙トレイ底板が上限まで持ち上げら
れたとき、上限検知機構によってこれを検知して、これ
以上、給紙トレイ底板が持ち上げられないようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
画像形成装置などで使用される給紙装置は、転写紙が収
納される給紙カセット、この給紙カセットに収納された
転写紙が載置される給紙トレイ底板、これを上方に移動
または回動させて、上記転写紙を給紙可能な位置まで持
ち上げるモータなどの駆動機構、上記転写紙が上限位置
まで持ち上げられたとき、これを検知する上限検知機
構、転写紙の有無を検知する転写紙検知機構、上記給紙
カセットが画像形成装置内にセットされているかどうか
を検知するセット検知機構といった各種の機構で構成さ
れ、給紙カセットが画像形成装置にセットされていると
き、呼出しコロによって転写紙を1枚ずつ取り出して、
これを画像形成装置の画像形成ユニットなどに供給す
る。しかしながら、このような給紙装置では、上限検知
機構などが何らかの原因で故障したり、接続不良になっ
たりしたとき、転写紙が上限に達したことを検知できな
くなって、駆動機構が給紙トレイ底板をいつまでも、上
方に移動させてしまう。そこで、従来の給紙装置では、
このような問題に対処するために、給紙カセットが画像
形成装置にセットされたとき、一定時間(例えば、10
秒)が経過した時点で、上限検知機構によって給紙トレ
イ底板が上限に達していることを検知していなければ、
駆動機構の動作を停止させて、それ以上給紙トレイ底板
が上方に移動しないようにするとともに、表示装置上に
異常が発生したことを示すメッセージなどを表示するも
のが開発されている。
【0004】しかしながら、この場合でも、転写紙およ
び給紙トレイ底板が必要以上の高さに達して、呼出しコ
ロやガイド板に当接していることが多いため、画像形成
装置から給紙カセットを引き出そうとしても、転写紙お
よび給紙トレイ底板が呼出しコロやガイド板などに引っ
かかって容易に引き出すことができないことが多い。ま
た、無理に引き出しても、転写紙やこれに当接する部分
が破損してしまうことが多い。また、上限検知機構が故
障していない場合でも、給紙トレイ底板を駆動する駆動
機構などが故障して、上限検知機構によって転写紙が上
限に達したことが検知されないとき、駆動機構を逆転駆
動させると、給紙トレイ底板を変形させたり、駆動機構
と給紙トレイ底板上昇アーム軸とのカップリング部を破
損させたりするなど、駆動機構に一層のダメージを与え
てしまうという問題があった。また、画像形成装置の電
源を切ったとき、駆動機構により、給紙トレイ底板や転
写紙が下に下げられてしまうので、このような異常が発
生しても、ユーザ側やサービスマン側に異常が発生して
いることが分からないことが多く、どのような原因で、
転写紙が呼び出されないのか分からないことが多いとい
う問題があった。さらに、上限検知機構に異常が発生し
たときの修理手順と、駆動機構に異常が発生したときの
修理手順とが異なるため、上述した上限検知機構の異常
や駆動機構の異常が発生したとき、どちらに異常がある
のか分からないと、両方を見なければならず、その分だ
け時間の無駄が発生してしまうという問題があった。
【0005】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、請求項1では、上限検知機構に何らかの故障が
発生して、転写紙や給紙トレイ底板が必要以上、上昇し
た場合にも、駆動機構を一定時間だけ逆転させることに
より、給紙トレイ底板および転写紙の高さを下げて、画
像形成装置から給紙カセットを容易に引き出させること
ができ、これによって転写紙やこれに当接する部分の破
損を防止することができる給紙装置を提供することを目
的としている。また、請求項2では、駆動機構に何らか
の故障が発生して、転写紙や給紙トレイ底板が上昇して
いないとき、これらが逆転されるのを防止して、給紙ト
レイ底板を変形させたり、駆動機構と給紙トレイ底板上
昇アーム軸とのカップリング部を破損させたりしないよ
うにすることができる給紙装置を提供することを目的と
している。また、請求項3では、一定時間が経過して
も、駆動機構によって転写紙や給紙トレイ底板が一定の
高さまで上昇させられていないとき、これを検知して、
駆動機構に異常が発生していることを表示し、ユーザ側
やサービスマン側に故障内容を把握させることができる
給紙装置を提供することを目的としている。また、請求
項4では、上限検知機構が故障したときの異常表示と、
駆動機構が故障したときの異常表示とを変えることによ
り、ユーザ側やサービスマン側に迅速な対応を行なわせ
ることができる給紙装置を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、請求項1では、画像形成装置を構成する
プリント装置に転写紙を供給する給紙装置において、給
紙装置匡体に給紙カセットがセットされたとき、この給
紙カセット内に載置されている転写紙の先端を持ち上げ
る給紙トレイ底板駆動機構と、上記給紙カセット内に載
置されている転写紙の先端側が指定された高さまで持ち
上げられたとき、これを検知する上限検知機構と、上記
給紙カセットが上記給紙装置匡体にセットされてから一
定時間が経過しても、上記上限検知機構で、転写紙が指
定された高さまで持ち上げられていないと検知されてい
るとき、上記給紙トレイ底板駆動機構を一定時間、逆転
駆動して転写紙の先端を下降させる制御部とを備えたこ
とを特徴としている。また、請求項2では、画像形成装
置を構成するプリント装置に転写紙を供給する給紙装置
において、給紙装置匡体に給紙カセットがセットされた
とき、この給紙カセット内に載置されている転写紙の先
端を持ち上げる給紙トレイ底板駆動機構と、上記給紙カ
セット内に載置されている転写紙の先端側が指定された
高さまで持ち上げられたとき、これを検知する上限検知
機構と、上記給紙カセット内に転写紙が無いとき、これ
を検知するペーパーエンド検知機構と、上記給紙カセッ
トが上記給紙装置匡体にセットされてから一定時間が経
過しても、上記上限検知機構で、転写紙が指定された高
さまで持ち上げられていないと検知され、かつ上記ペー
パーエンド検知機構によって転写紙有りが検知されてい
るとき、上記給紙トレイ底板駆動機構を一定時間、逆転
駆動して転写紙の先端を下降させる制御部とを備えたこ
とを特徴としている。また、請求項3では、請求項1ま
たは2に記載の給紙装置において、上記制御部は、上記
給紙カセットが上記給紙装置匡体にセットされてから一
定時間が経過しても、上記上限検知機構で、転写紙が指
定された高さまで持ち上げられていないと検知され、か
つ上記ペーパーエンド検知機構によって転写紙有りが検
知されているとき、異常表示を行なうことを特徴として
いる。また、請求項4では、請求項3に記載の給紙装置
において、上記制御部は、上記給紙カセットが上記給紙
装置匡体にセットされてから一定時間が経過しても、上
記上限検知機構で、転写紙が指定された高さまで持ち上
げられていないと検知されているとき、上記ペーパーエ
ンド検知機構の検知結果に応じた内容の異常表示を行な
うことを特徴としている。
【0007】上記の構成により、請求項1では、画像形
成装置を構成するプリント装置に転写紙を供給する給紙
装置において、給紙装置匡体に給紙カセットがセットさ
れたとき、給紙トレイ底板駆動機構によって上記給紙カ
セット内に載置されている転写紙の先端を持ち上げると
ともに、上記給紙カセット内に載置されている転写紙の
先端側が指定された高さまで持ち上げられたとき、上限
検知機構によってこれを検知し、上記給紙カセットが上
記給紙装置匡体にセットされてから一定時間が経過して
も、上記上限検知機構で、転写紙が指定された高さまで
持ち上げられていないと検知されているとき、制御部に
よって上記給紙トレイ底板駆動機構を一定時間、逆転駆
動して転写紙の先端を下降させることにより、上限検知
機構に何らかの故障が発生して、転写紙や給紙トレイ底
板が必要以上、上昇した場合にも、給紙トレイ底板およ
び転写紙の高さを下げて、画像形成装置から給紙カセッ
トを容易に引き出させ、これによって転写紙やこれに当
接する部分の破損を防止する。
【0008】また、請求項2では、画像形成装置を構成
するプリント装置に転写紙を供給する給紙装置におい
て、給紙装置匡体に給紙カセットがセットされたとき、
給紙トレイ底板駆動機構によって上記給紙カセット内に
載置されている転写紙の先端を持ち上げるとともに、上
記給紙カセット内に載置されている転写紙の先端側が指
定された高さまで持ち上げられたとき、上限検知機構に
よってこれを検知し、上記給紙カセットが上記給紙装置
匡体にセットされてから一定時間が経過しても、上記上
限検知機構で、転写紙が指定された高さまで持ち上げら
れていないと検知され、かつペーパーエンド検知機構に
よって転写紙有りが検知されているとき、制御部によっ
て上記給紙トレイ底板駆動機構を一定時間、逆転駆動し
て転写紙の先端を下降させることにより、駆動機構に何
らかの故障が発生して、転写紙や給紙トレイ底板が上昇
していないとき、これらが逆転されるのを防止して、給
紙トレイ底板を変形させたり、駆動機構と給紙トレイ底
板上昇アーム軸とのカップリング部を破損させたりしな
いようにする。
【0009】また、請求項3では、請求項1または2に
記載の給紙装置において、上記給紙カセットが上記給紙
装置匡体にセットされてから一定時間が経過しても、上
記上限検知機構で、転写紙が指定された高さまで持ち上
げられていないと検知され、かつ上記ペーパーエンド検
知機構によって転写紙有りが検知されているとき、上記
制御部によって異常表示を行なうことにより、一定時間
が経過しても、駆動機構によって転写紙や給紙トレイ底
板が一定の高さまで上昇させられていないとき、駆動機
構に異常が発生していることを表示し、ユーザ側やサー
ビスマン側に故障内容を把握させる。
【0010】また、請求項4では、請求項3に記載の給
紙装置において、上記給紙カセットが上記給紙装置匡体
にセットされてから一定時間が経過しても、上記上限検
知機構で、転写紙が指定された高さまで持ち上げられて
いないと検知されているとき、上記制御部によって上記
ペーパーエンド検知機構の検知結果に応じた内容の異常
表示を行なうことにより、上限検知機構が故障したとき
の異常表示と、駆動機構が故障したときの異常表示とを
変えて、ユーザ側やサービスマン側に迅速な対応を行な
わせる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した形態
例に基づいて詳細に説明する。図1は本発明による給紙
装置の一形態例を使用した複写機の一例を示す概略構成
図である。この図に示す複写機1は、セットされた原稿
を1枚ずつ取り込んで、その画像を読み取る画像読取装
置2と、この画像読取装置2で読み取られた光学像に基
づき、トナー画像を形成して、これを転写紙3(図4参
照)上に転写し、機外に排紙するプリント装置4と、複
数の給紙カセット5が収納され、これらの各給紙カセッ
ト5内に収納されている各サイズの転写紙3のうち、指
定されたサイズの転写紙3を呼び出して、これを上記プ
リント装置4に供給する給紙装置6とを備えており、画
像読取装置2上に設けられている操作部7(図2参照)
が操作されて、複写指示が入力されたとき、画像読取装
置2上にセットされている原稿を1枚ずつ取り込んで、
画像を読み取りながら、給紙装置6から指定されたサイ
ズの転写紙3を呼び出し、これをプリント装置4に供給
して、この転写紙3上に上記原稿の画像に対応するトナ
ー画像を形成し、これを機外に排紙させる。
【0012】上記給紙装置6は、矩形状に形成される給
紙装置匡体8と、この給紙装置匡体8に出し入れ自在に
収納される複数の給紙カセット5と、上記給紙装置匡体
8内の上記各給紙カセット5毎に配置され、これらの各
給紙カセット5に収納されている転写紙3を呼び出す複
数の呼出機構9と、これらの各呼出機構9によって呼び
出された転写紙3を上方に搬送して上記プリント装置4
に供給する縦搬送機構10とを備えており、上記操作部
7によって転写紙3のサイズが指定されて、複写スター
トキーが操作されたとき、指定されたサイズの転写紙3
に対応する呼出機構9によって給紙カセット5内に収納
されている転写紙3を呼び出して、縦搬送機構10によ
り、これを上方に搬送し、上記プリント装置4に供給す
る。
【0013】上記各呼出機構9は、給紙装置匡体8に給
紙カセット5がセットされたとき、これを検知する給紙
トレイセット検知機構14(図2参照)と、給紙カセッ
ト5内に収納されている転写紙3を持ち上げる給紙トレ
イ底板駆動機構11(図3参照)と、この給紙トレイ底
板駆動機構11によって持ち上げられた転写紙3が上限
位置に達したとき、これを検知する上限検知機構12
(図4参照)と、給紙カセット5内に転写紙3が無いと
き、これを検知するペーパーエンド検知機構13(図7
参照)とを備えており、給紙カセット5が給紙装置匡体
8にセットされたとき、給紙トレイセット検知機構14
によって、これを検知して、図2に示すCPU回路15
にこれを知らせるとともに、このCPU回路15からの
指示に基づき、給紙トレイ底板駆動機構11、上限検知
機構12、ペーパーエンド検知機構13を動作させて、
指定されたサイズの転写紙3を呼び出し、これを縦搬送
機構10に供給する。
【0014】上記給紙トレイ底板駆動機構11は、図3
に示す如く給紙カセット5内の底部側に回動自在に配置
されるH字状の給紙トレイ底板16と、上記給紙カセッ
ト5内の上記給紙トレイ底板16下面に配置される給紙
トレイ底板加圧アーム軸17と、この給紙トレイ底板加
圧アーム軸17の上記給紙トレイ底板16側の端部に固
定され、上記給紙トレイ底板加圧アーム軸17が回転駆
動されたとき、上記給紙トレイ底板16を持ち上げた
り、下に降ろしたりする給紙トレイ底板加圧アーム18
と、上記給紙トレイ底板加圧アーム軸17の他端に設け
られるピン19と、給紙装置匡体8側に設けられ、上記
給紙カセット5が給紙装置匡体8にセットされたとき、
カップリング20によって上記ピン19と噛合い、この
状態で、上記CPU回路15からの指示に基づき、上記
給紙トレイ底板加圧アーム軸17を回転駆動して、給紙
トレイ底板16を回動させ、これを持ち上げたり、下に
降ろしたりする上昇モータ21とを備えている。
【0015】給紙カセット5が給紙装置匡体8内にセッ
トされたとき、カップリング20と、ピン19とが噛合
い、この状態で、上記CPU回路15から上昇指示が出
されたとき、上昇モータ21が正転方向の回転力を発生
して、給紙トレイ底板16を上昇させ、この給紙トレイ
底板16上に載置されている転写紙3の先端を持ち上げ
る。また、CPU回路15から下降指示が出されたと
き、上昇モータ21が逆転方向の回転力を発生して、給
紙トレイ底板16を下降させ、この給紙トレイ底板16
上に載置されている転写紙3の先端を下に降ろす。
【0016】また、上記上限検知機構12は、図4に示
す如く給紙装置匡体8側に回動自在に軸支され、呼出駆
動機構(図示は省略する)により回転駆動されて給紙カ
セット5内に収納させている転写紙3のうち、最上部に
ある転写紙3を取り出す呼出しコロ22と、給紙カセッ
ト5が給紙装置匡体8内にセットされたとき、上記CP
U回路15からの指示に基づき動作して、図5に示す如
くスプリング23によってブラケット24側に付勢され
ているソレノイド軸25を引き込めて、上記呼出しコロ
22を下に降ろして、転写紙3に当接させるピックアッ
プソレノイド26と、給紙装置匡体8側に回動自在に軸
支され、図6に示す如くスプリング27によってユニッ
ト本体側に付勢されながら、上記呼出しコロ22が上昇
したとき、下側に回動される扇状の遮蔽板28と、給紙
装置匡体8側に固定され、上記遮蔽板28の先端が予め
設定されている位置より下げられたとき、これを検知し
て上限検知信号を生成する光透過型フォトインタラプタ
29とを備えている。
【0017】給紙カセット5が給紙装置匡体8にセット
されたとき、CPU回路15から出力される指示に基づ
き、ピックアップソレノイド26が動作して、呼出しコ
ロ22が降ろされ、この状態で、上記給紙トレイ駆動機
構11により給紙トレイ底板16が持ち上げられ、これ
に対応して呼出しコロ22が持ち上げられて、遮蔽板2
8の先端が予め設定されている位置より下げられたと
き、光透過型フォトインタラプタ29によってこれを検
知して、上限検知信号を生成し、CPU回路15から制
御信号を出力させて、上記給紙トレイ底板駆動機構11
の上昇モータ21を停止させる。この後、呼出しコロ2
2によって転写紙3が呼び出されて、転写紙3が高さが
下がり、遮蔽板28の先端が予め設定されている位置よ
り高くなる毎に、上限検知信号の生成を停止して、上記
CPU回路15から制御信号を出力させて、上記給紙ト
レイ底板駆動機構11の上昇モータ21を動作させ、転
写紙3の高さを指定された高さに保持させる。
【0018】また、上記ペーパーエンド検知機構13
は、図7に示す如く給紙装置匡体8側に回転自在に軸支
されるフィラー軸30と、このフィラー軸30の一端に
固定され、上記給紙トレイ底板16上に転写紙3が載置
されていないとき、給紙トレイ底板16に形成された欠
き穴31を通過して回動するペーパーエンド検知フィラ
ー32と、上記フィラー軸30の他端に固定され、上記
フィラー軸30が回転したとき、これに対応して回動す
る遮蔽板33と、給紙装置匡体8側に固定され、上記遮
蔽板33の先端が予め設定されている位置より上昇した
とき、これを検知してペーパーエンド検知信号を生成す
る光透過型フォトインタラプタ34とを備えている。
【0019】上記給紙トレイ底板駆動機構11によって
給紙カセット5内の給紙トレイ底板16が持ち上げられ
たとき、この給紙トレイ底板16上に載置されている転
写紙3によってペーパーエンド検知フィラー32が持ち
上げられて、遮蔽板33が回動され、光透過型フォトイ
ンタラプタ34によってこれが検知される。この後、給
紙カセット5内の転写紙3が無くなり、ペーパーエンド
検知フィラー32が給紙トレイ底板16に形成された欠
き穴31を通過して、下に回動したとき、遮蔽板33が
回動されて、光透過型フォトインタラプタ34によって
これが検知され、この検知結果に基づき、ペーパーエン
ド検知信号が生成され、これがCPU回路15に供給さ
れる。
【0020】次に、図8に示すフローチャートを参照し
ながら、この形態例で使用される給紙装置6の動作を説
明する。まず、給紙装置匡体8に給紙カセット5がセッ
トされ、カップリング20と、ピン19とが噛合えば、
給紙トレイセット検知機構14によってこれが検知され
て、CPU回路15に給紙カセット5がセットされたこ
とが知らされる(ステップST1)。これにより、CP
U回路15によって計時動作が開始されるとともに(ス
テップST2)、ピックアップソレノイドオン信号が出
力されて、ピックアップソレノイド26が動作状態にさ
れ、呼出しコロ22が降ろされた後、上限検知機構12
の光透過型フォトインタラプタ29から上限検知信号が
出力されているかどうかがチェックされ、この上限検知
信号が出力されていれば、転写紙3の高さが既に予め設
定されている高さに保持されていると判定されて、以下
の処理がスキップされる(ステップST3)。また、こ
のとき、上限検知機構12の光透過型フォトインタラプ
タ29から上限検知信号が出力されていなければ、CP
U回路15によって転写紙3の高さを予め設定されてい
る高さにする処理が必要であると判定されて、以下に述
べる処理が実行される(ステップST3)。
【0021】まず、CPU回路15から上昇指示が出さ
れて、上昇モータ21により給紙トレイ底板16が上昇
駆動され、この給紙トレイ底板16上に載置されている
転写紙3の先端を持ち上げれる(ステップST4)。給
紙トレイ底板16上に載置された転写紙3により、呼出
しコロ22が持ち上げられて、遮蔽板28の先端が予め
設定されている位置より下げられたとき、光透過型フォ
トインタラプタ29によってこれが検知されて、上限検
知信号が生成され、これがCPU回路15に供給される
(ステップST5)。この結果、CPU回路15から上
昇指示の出力が停止されて、上記給紙トレイ底板駆動機
構11の上昇モータ21が停止させられ、転写紙3の高
さが予め設定されている高さに保持される(ステップS
T7)。また、上述した給紙トレイ底板16の上昇処理
で、計時動作で得られた時間(経過時間T)が予め設定
されている設定時間TL を越えても、上限検知機構12
の光透過型フォトインタラプタ29から上限検知信号が
出力されていなれば(ステップST6)、CPU回路1
5によってペーパーエンド検知機構13からペーパーエ
ンド検知信号が出力されているかどうかチェックされ
(ステップST8)、このペーパーエンド検知信号が出
力されていれば、給紙トレイ底板駆動機構11の上昇モ
ータ21などが故障していると判定されて、操作部7の
表示器上に駆動手段などが異常になっていることを示す
異常表示(例えば、“E02”)が表示される(ステッ
プST9)。また、このとき、上限検知機構12の光透
過型フォトインタラプタ29から上限検知信号が出力さ
れておらず、かつペーパーエンド検知機構13からペー
パーエンド検知信号が出力されていれば(ステップST
8)、CPU回路15によって上昇検知機構12などが
故障していると判定されて、給紙トレイ底板駆動機構1
1の上昇モータ21が一定時間だけ逆転駆動され、給紙
トレイ底板16が下に降ろされるとともに(ステップS
T10)、操作部7の表示器上に上昇検知機構12が異
常になっていることを示す異常表示(例えば、“E0
1”)が表示される(ステップST11)。
【0022】このように、この形態例では、上限検知機
構12に何らかの故障が発生して、転写紙3や給紙トレ
イ底板16が必要以上、上昇した場合にも、給紙トレイ
底板駆動機構11の上昇モータ21を一定時間だけ逆転
させるようにしたので、給紙トレイ底板16および転写
紙3の高さを下げて、給紙装置匡体8から給紙カセット
5を容易に引き出させることができ、これによって転写
紙3やこれに当接する部分が破損しないようにすること
ができる。また、この形態例では、給紙トレイ底板駆動
機構11に何らかの故障が発生して、転写紙3や給紙ト
レイ底板16が上昇していないとき、給紙トレイ底板駆
動機構11の上昇モータ21が逆転駆動されるのを防止
するようにしているので、給紙トレイ底板16を変形さ
せたり、給紙トレイ底板加圧アーム軸17のピン19
と、上昇モータ21のカップリング20とを破損させた
りしないようにすることができる。また、この形態例で
は、一定時間が経過しても、給紙トレイ底板駆動機構1
1によって転写紙3や給紙トレイ底板16が一定の高さ
まで上昇させられていないとき、これを検知して、表示
器上に給紙トレイ底板駆動機構11が異常であることを
表示するようにしているので、ユーザ側やサービスマン
側に故障内容を把握させることができる。また、この形
態例では、上限検知機構12が故障したときの異常表示
と、給紙トレイ底板駆動機構11が故障したときの異常
表示とを変えるようにしているので、ユーザ側やサービ
スマン側に迅速な対応を行なわせることができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項1では、上限検知機構に何らかの故障が発生して、
転写紙や給紙トレイ底板が必要以上、上昇した場合に
も、駆動機構を一定時間だけ逆転させることにより、給
紙トレイ底板および転写紙の高さを下げて、画像形成装
置から給紙カセットを容易に引き出させることができ、
これによって転写紙やこれに当接する部分の破損を防止
することができる。また、請求項2では、駆動機構に何
らかの故障が発生して、転写紙や給紙トレイ底板が上昇
していないとき、これらが逆転されるのを防止して、給
紙トレイ底板を変形させたり、駆動機構と給紙トレイ底
板上昇アーム軸とのカップリング部を破損させたりしな
いようにすることができる。また、請求項3では、一定
時間が経過しても、駆動機構によって転写紙や給紙トレ
イ底板が一定の高さまで上昇させられていないとき、こ
れを検知して、駆動機構に異常が発生していることを表
示し、ユーザ側やサービスマン側に故障内容を把握させ
ることができる。また、請求項4では、上限検知機構が
故障したときの異常表示と、駆動機構が故障したときの
異常表示とを変えることにより、ユーザ側やサービスマ
ン側に迅速な対応を行なわせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による給紙装置の一形態例を使用した複
写機の一例を示す概略構成図である。
【図2】図1に示す給紙装置の動作を制御する制御回路
の一例を示すブロック図である。
【図3】図1に示す呼出機構を構成する給紙トレイ底板
駆動機構の詳細な構成例を示す斜視図である。
【図4】図1に示す呼出機構を構成する上限検知機構の
詳細な構成例を示す斜視図である。
【図5】図4に示すピックアップソレノイド部分の詳細
な構成例を示す側面図である。
【図6】図4に示す遮蔽板部分の詳細な構成例を示す正
面図である。
【図7】図1に示すペーパーエンド検知機構の詳細な構
成例を示す斜視図である。
【図8】図1に示す給紙装置の動作例を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1…複写機、2…画像読取装置、3…転写紙、4…プリ
ント装置、5…給紙カセット、6…給紙装置、7…操作
部、8…給紙装置匡体、9…呼出機構、10…縦搬送機
構、11…給紙トレイ底板駆動機構、12…上限検知機
構、13…ペーパーエンド検知機構、14…給紙トレイ
セット検知機構、15…CPU回路(制御部)、16…
給紙トレイ底板、17…給紙トレイ底板加圧アーム軸、
18…給紙トレイ底板加圧アーム、19…ピン、20…
カップリング、21…上昇モータ、22…呼出しコロ、
23…スプリング、24…ブラケット、25…ソレノイ
ド軸、26…ピックアップソレノイド、27…スプリン
グ、28…遮蔽板、29…光透過型フォトインタラプ
タ、30…フィラー軸、31…欠き穴、32…ペーパー
エンド検知フィラー、34…光透過型フォトインタラプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置を構成するプリント装置に
    転写紙を供給する給紙装置において、 給紙装置匡体に給紙カセットがセットされたとき、この
    給紙カセット内に載置されている転写紙の先端を持ち上
    げる給紙トレイ底板駆動機構と、 上記給紙カセット内に載置されている転写紙の先端側が
    指定された高さまで持ち上げられたとき、これを検知す
    る上限検知機構と、 上記給紙カセットが上記給紙装置匡体にセットされてか
    ら一定時間が経過しても、上記上限検知機構で、転写紙
    が指定された高さまで持ち上げられていないと検知され
    ているとき、上記給紙トレイ底板駆動機構を一定時間、
    逆転駆動して転写紙の先端を下降させる制御部と、を備
    えたことを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 画像形成装置を構成するプリント装置に
    転写紙を供給する給紙装置において、 給紙装置匡体に給紙カセットがセットされたとき、この
    給紙カセット内に載置されている転写紙の先端を持ち上
    げる給紙トレイ底板駆動機構と、 上記給紙カセット内に載置されている転写紙の先端側が
    指定された高さまで持ち上げられたとき、これを検知す
    る上限検知機構と、 上記給紙カセット内に転写紙が無いとき、これを検知す
    るペーパーエンド検知機構と、 上記給紙カセットが上記給紙装置匡体にセットされてか
    ら一定時間が経過しても、上記上限検知機構で、転写紙
    が指定された高さまで持ち上げられていないと検知さ
    れ、かつ上記ペーパーエンド検知機構によって転写紙有
    りが検知されているとき、上記給紙トレイ底板駆動機構
    を一定時間、逆転駆動して転写紙の先端を下降させる制
    御部と、を備えたことを特徴とする給紙装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の給紙装置にお
    いて、 上記制御部は、上記給紙カセットが上記給紙装置匡体に
    セットされてから一定時間が経過しても、上記上限検知
    機構で、転写紙が指定された高さまで持ち上げられてい
    ないと検知され、かつ上記ペーパーエンド検知機構によ
    って転写紙有りが検知されているとき、異常表示を行な
    う、ことを特徴とする給紙装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の給紙装置において、 上記制御部は、上記給紙カセットが上記給紙装置匡体に
    セットされてから一定時間が経過しても、上記上限検知
    機構で、転写紙が指定された高さまで持ち上げられてい
    ないと検知されているとき、上記ペーパーエンド検知機
    構の検知結果に応じた内容の異常表示を行なうことを特
    徴とする給紙装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009062158A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Canon Inc シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2011042486A (ja) * 2009-08-24 2011-03-03 Kyocera Mita Corp 画像形成装置

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