JPH09152010A - カム機構およびこれを用いた電子部品装着装置 - Google Patents
カム機構およびこれを用いた電子部品装着装置Info
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- JPH09152010A JPH09152010A JP7335733A JP33573395A JPH09152010A JP H09152010 A JPH09152010 A JP H09152010A JP 7335733 A JP7335733 A JP 7335733A JP 33573395 A JP33573395 A JP 33573395A JP H09152010 A JPH09152010 A JP H09152010A
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- Japan
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- cam
- cam mechanism
- peripheral surface
- grease
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な潤滑構造で、高速回転に対応すること
ができるカム機構およびこのカム機構を用いた電子部品
装着装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 このカム機構50では、周面55,57
で相互に転接するカム50aとカムフォロア50bとか
ら成り、カム50aの周面55とカムフォロア50bの
周面57との少なくとも一方に、周方向に亘って潤滑用
のグリースを充填するグリース溝56が形成されてい
る。また、電子部品装着装置1では、カム50aが、イ
ンデックスユニット11側の出力端を構成し、カムフォ
ロア50bが、各ワークステイション5側の入力端を構
成している。
ができるカム機構およびこのカム機構を用いた電子部品
装着装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 このカム機構50では、周面55,57
で相互に転接するカム50aとカムフォロア50bとか
ら成り、カム50aの周面55とカムフォロア50bの
周面57との少なくとも一方に、周方向に亘って潤滑用
のグリースを充填するグリース溝56が形成されてい
る。また、電子部品装着装置1では、カム50aが、イ
ンデックスユニット11側の出力端を構成し、カムフォ
ロア50bが、各ワークステイション5側の入力端を構
成している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に、回転しなが
ら電子部品を吸着、搬送、装着させる構造の電子部品装
着装置において、その駆動系に用いるカム機構およびこ
のカム機構を用いた電子部品装着装置に関するものであ
る。
ら電子部品を吸着、搬送、装着させる構造の電子部品装
着装置において、その駆動系に用いるカム機構およびこ
のカム機構を用いた電子部品装着装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電子部品装着装置では、
インデックスユニットの入力側に、動力源となる駆動モ
ータと、ウォーム減速機とが接続され、出力側に、装着
ヘッドを搭載した回転テーブルと、これに同期して作動
するワークステイション側の各種装置のための出力軸
と、この出力軸の動力を各種装置に伝達する2〜3本の
カム軸とが接続されている。各カム軸には、インデック
スユニット側の出力端を構成するカムが設けられ、これ
に対応してワークステイション側の入力端を構成するカ
ムフォロア(ローラフォロア)が設けられている。すな
わち、このカムとカムフォロアで構成されるカム機構に
より、回転テーブルの間欠回転に同期して、電子部品の
吸着、装着や吸着ノズルの選択等の動作が行われるよう
になっている。
インデックスユニットの入力側に、動力源となる駆動モ
ータと、ウォーム減速機とが接続され、出力側に、装着
ヘッドを搭載した回転テーブルと、これに同期して作動
するワークステイション側の各種装置のための出力軸
と、この出力軸の動力を各種装置に伝達する2〜3本の
カム軸とが接続されている。各カム軸には、インデック
スユニット側の出力端を構成するカムが設けられ、これ
に対応してワークステイション側の入力端を構成するカ
ムフォロア(ローラフォロア)が設けられている。すな
わち、このカムとカムフォロアで構成されるカム機構に
より、回転テーブルの間欠回転に同期して、電子部品の
吸着、装着や吸着ノズルの選択等の動作が行われるよう
になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年、電子部
品の実装速度を上げるべく、電子部品装着装置の高速化
が望まれている。かかる場合、従来の電子部品装着装置
では、カム機構の回転速度が増し、すなわちカムの周速
が増すことにより、カムとカムフォロアとの間の潤滑油
切れが問題となり、カム機構(特にカムフォロアおよび
その軸受)の寿命が短くなることが想定される。
品の実装速度を上げるべく、電子部品装着装置の高速化
が望まれている。かかる場合、従来の電子部品装着装置
では、カム機構の回転速度が増し、すなわちカムの周速
が増すことにより、カムとカムフォロアとの間の潤滑油
切れが問題となり、カム機構(特にカムフォロアおよび
その軸受)の寿命が短くなることが想定される。
【0004】もっとも、カム機構に潤滑油を自動給油す
る構成にすれば、かかる問題は解決されるが、自動給油
のための装置が複雑になると共に、コストアップになる
問題が生ずる。また、オイルパンなどを設けて、カム機
構の一部を潤滑油に漬けるようにしてもよいが、潤滑油
のシールの問題が生じ、電子部品を扱う装置にはなじま
ないものとなってしまう。
る構成にすれば、かかる問題は解決されるが、自動給油
のための装置が複雑になると共に、コストアップになる
問題が生ずる。また、オイルパンなどを設けて、カム機
構の一部を潤滑油に漬けるようにしてもよいが、潤滑油
のシールの問題が生じ、電子部品を扱う装置にはなじま
ないものとなってしまう。
【0005】本発明は、簡単な潤滑構造で、高速回転に
対応することができるカム機構およびこのカム機構を用
いた電子部品装着装置を提供することをその目的として
いる。
対応することができるカム機構およびこのカム機構を用
いた電子部品装着装置を提供することをその目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1のカム機構は、
周面で相互に転接するカムとカムフォロアとから成り、
カムの周面とカムフォロアの周面との少なくとも一方
に、周方向に亘って潤滑用のグリースを充填するグリー
ス溝が形成されていることを特徴とする。
周面で相互に転接するカムとカムフォロアとから成り、
カムの周面とカムフォロアの周面との少なくとも一方
に、周方向に亘って潤滑用のグリースを充填するグリー
ス溝が形成されていることを特徴とする。
【0007】この構成によれば、相互に転接するカムと
カムフォロアとの間の周速が増しても、グリース溝から
両者の転接面(周面)に常に且つ直接的にグリースが供
給されるため、潤滑性が損なわれることがない。なお、
この場合のカムとカムフォロアは、いわゆる板カムに限
定されるものではなく、回転するカムとローラフォロア
との組み合わせたものであればよい。また、グリース溝
の溝の数は任意である。
カムフォロアとの間の周速が増しても、グリース溝から
両者の転接面(周面)に常に且つ直接的にグリースが供
給されるため、潤滑性が損なわれることがない。なお、
この場合のカムとカムフォロアは、いわゆる板カムに限
定されるものではなく、回転するカムとローラフォロア
との組み合わせたものであればよい。また、グリース溝
の溝の数は任意である。
【0008】請求項1のカム機構において、グリース溝
は、周方向に連続していることが好ましい。
は、周方向に連続していることが好ましい。
【0009】この構成によれば、カムまたはローラフォ
ロアの機能を損なうことなく、切削加工などによりグリ
ース溝を簡単に形成することができ、かつグリースの充
填量を比較的多くすることができる。
ロアの機能を損なうことなく、切削加工などによりグリ
ース溝を簡単に形成することができ、かつグリースの充
填量を比較的多くすることができる。
【0010】請求項1または2のカム機構において、グ
リース溝は、カムの周面および/またはカムフォロアの
周面の幅方向に対し変位していることが、好ましい。
リース溝は、カムの周面および/またはカムフォロアの
周面の幅方向に対し変位していることが、好ましい。
【0011】この構成によれば、カムの周面およびカム
フォロアの周面がその幅方向においても、相互に相手側
のグリース溝に臨むことになるため、カムの全周面およ
びカムフォロアの全周面が、グリースにより、均一に潤
滑される。
フォロアの周面がその幅方向においても、相互に相手側
のグリース溝に臨むことになるため、カムの全周面およ
びカムフォロアの全周面が、グリースにより、均一に潤
滑される。
【0012】請求項1のカム機構において、グリース溝
は、カムの周面および/またはカムフォロアの周面に対
して螺旋状に形成されていることが、好ましい。
は、カムの周面および/またはカムフォロアの周面に対
して螺旋状に形成されていることが、好ましい。
【0013】この構成によれば、カムの全周面およびカ
ムフォロアの全周面が、グリースにより、均一に潤滑さ
れると共に、グリース溝自体、カムまたはカムフォロア
を回転させておいて切削刃を軸方向に送ることにより、
簡単に形成することができる。
ムフォロアの全周面が、グリースにより、均一に潤滑さ
れると共に、グリース溝自体、カムまたはカムフォロア
を回転させておいて切削刃を軸方向に送ることにより、
簡単に形成することができる。
【0014】請求項5の電子部品装着装置は、請求項1
ないし4のいずれかのカム機構のうちのカムが、インデ
ックスユニット側の出力端を構成し、カムフォロアが、
各ワークステイション側の入力端を構成していることを
特徴とする。
ないし4のいずれかのカム機構のうちのカムが、インデ
ックスユニット側の出力端を構成し、カムフォロアが、
各ワークステイション側の入力端を構成していることを
特徴とする。
【0015】この構成によれば、潤滑油のワークステイ
ション側への漏れや、カム機構への潤滑油の給油装置を
設けることなく、カム機構の潤滑状態を保持することが
でき、簡単な構造で装置の高速化を図ることができる。
ション側への漏れや、カム機構への潤滑油の給油装置を
設けることなく、カム機構の潤滑状態を保持することが
でき、簡単な構造で装置の高速化を図ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の一実施形態に係るカム機構とこのカム機構が搭載さ
れた電子部品装着装置について説明する。図1は電子部
品装着装置の正面図であり、図2はその平面図である。
両図に示すように、この電子部品装着装置1は、装置本
体2を挟んで左右に、電子部品Aを供給する供給系3
と、電子部品Aを基板Bに装着する装着系4とを配して
構成されている。
明の一実施形態に係るカム機構とこのカム機構が搭載さ
れた電子部品装着装置について説明する。図1は電子部
品装着装置の正面図であり、図2はその平面図である。
両図に示すように、この電子部品装着装置1は、装置本
体2を挟んで左右に、電子部品Aを供給する供給系3
と、電子部品Aを基板Bに装着する装着系4とを配して
構成されている。
【0017】装置本体2には、駆動系の主体を為すイン
デックスユニット11と、これに連結された回転テーブ
ル12と、回転テーブル12の外周部に搭載した複数個
(12個)の装着ヘッド13とが設けられており、回転
テーブル12は、インデックスユニット11により、装
着ヘッド13の個数に対応する間欠ピッチで間欠回転さ
れる。回転テーブル12が間欠回転すると、各装着ヘッ
ド13が供給系3および装着系4に適宜臨み、供給系3
から供給された電子部品Aを吸着した後、装着系4に回
転搬送し、装着系4に導入した基板Bにこれを装着す
る。
デックスユニット11と、これに連結された回転テーブ
ル12と、回転テーブル12の外周部に搭載した複数個
(12個)の装着ヘッド13とが設けられており、回転
テーブル12は、インデックスユニット11により、装
着ヘッド13の個数に対応する間欠ピッチで間欠回転さ
れる。回転テーブル12が間欠回転すると、各装着ヘッ
ド13が供給系3および装着系4に適宜臨み、供給系3
から供給された電子部品Aを吸着した後、装着系4に回
転搬送し、装着系4に導入した基板Bにこれを装着す
る。
【0018】供給系3は、基板Bに装着する電子部品A
の種類に応じた数の部品供給装置21を有し、部品供給
装置21は、一対のガイドレール22,22にスライド
自在に案内された供給台23に、横並びに着脱自在に設
けられている。供給台23には、そのスライド方向にボ
ールねじ24が螺合しており、供給台23は、ボールね
じ24の一方の端に連結した送りモータ25の正逆回転
により進退され、装着ヘッド13の吸着位置に部品供給
装置21を選択的に臨ませる。
の種類に応じた数の部品供給装置21を有し、部品供給
装置21は、一対のガイドレール22,22にスライド
自在に案内された供給台23に、横並びに着脱自在に設
けられている。供給台23には、そのスライド方向にボ
ールねじ24が螺合しており、供給台23は、ボールね
じ24の一方の端に連結した送りモータ25の正逆回転
により進退され、装着ヘッド13の吸着位置に部品供給
装置21を選択的に臨ませる。
【0019】装着系4は、載置した基板BをX軸方向お
よびY軸方向に移動させるXYテーブル31と、XYテ
ーブル31の前後に配設した搬入搬送路32および搬出
搬送路33と、搬入搬送路32上の基板BをXYテーブ
ル31に、同時にXYテーブル31上の基板Bを搬出搬
送路33に移送する基板移送装置34とで、構成されて
いる。XYテーブル31は図外の制御装置により制御さ
れ、基板BをX軸方向およびY軸方向に適宜移動させ
て、基板Bの部品装着部位を装着ヘッド13の装着位置
に臨ませる。
よびY軸方向に移動させるXYテーブル31と、XYテ
ーブル31の前後に配設した搬入搬送路32および搬出
搬送路33と、搬入搬送路32上の基板BをXYテーブ
ル31に、同時にXYテーブル31上の基板Bを搬出搬
送路33に移送する基板移送装置34とで、構成されて
いる。XYテーブル31は図外の制御装置により制御さ
れ、基板BをX軸方向およびY軸方向に適宜移動させ
て、基板Bの部品装着部位を装着ヘッド13の装着位置
に臨ませる。
【0020】装置本体2は、支持台14上に駆動系の主
体を為すインデックスユニット11を有しており、イン
デックスユニット11は、動力源となる駆動モータから
ウォーム減速機を介して(いずれも後述する)入力した
等速回転運動を動力変換して、回転テーブル12を12
箇所の各ワークステーション5に亘って、間欠回転させ
ると共に、出力軸を介して、回転テーブル12の間欠周
期に同期(連動)させ、上記のテープ送り駆動装置15
やテープ切断装置16を作動させ、かつ装着ヘッド昇降
装置17,17などの装着ヘッド13にアクセスする各
種の装置を作動させる。
体を為すインデックスユニット11を有しており、イン
デックスユニット11は、動力源となる駆動モータから
ウォーム減速機を介して(いずれも後述する)入力した
等速回転運動を動力変換して、回転テーブル12を12
箇所の各ワークステーション5に亘って、間欠回転させ
ると共に、出力軸を介して、回転テーブル12の間欠周
期に同期(連動)させ、上記のテープ送り駆動装置15
やテープ切断装置16を作動させ、かつ装着ヘッド昇降
装置17,17などの装着ヘッド13にアクセスする各
種の装置を作動させる。
【0021】この場合、上記のインデックスユニット1
1の出力軸には複数本のカム軸が連結されており、これ
ら各装置は、各装置に対応させてこのカム軸にそれぞれ
設けたカム機構により、回転テーブル12の間欠周期に
同期して作動される。
1の出力軸には複数本のカム軸が連結されており、これ
ら各装置は、各装置に対応させてこのカム軸にそれぞれ
設けたカム機構により、回転テーブル12の間欠周期に
同期して作動される。
【0022】次に、図3を参照して上記のカム機構50
廻りの構造について説明する。図3の平面図に示すよう
に、支持台14に支持されたインデックスユニット11
の入力側には、これに直結したウォーム減速機41が設
けられており、ウォーム減速機41には、カップリング
42を介して動力源となる駆動モータ43が接続されて
いる。また、インデックスユニット11の出力側には、
垂直軸44を介して回転テーブル12が、出力軸45を
介して出力プーリ46が、それぞれ接続されている。一
方、インデックスユニット11の周囲には、出力プーリ
46と面一に、上部プーリ47a、側部プーリ47bお
よび下部プーリ47cが、また出力プーリ46の両側に
は一対のアイドルプーリ47d,47dが、それぞれ配
設されており、これらプーリ47a,47b,47c,
47d,47d間には無端のタイミングベルト48が掛
け渡されている。
廻りの構造について説明する。図3の平面図に示すよう
に、支持台14に支持されたインデックスユニット11
の入力側には、これに直結したウォーム減速機41が設
けられており、ウォーム減速機41には、カップリング
42を介して動力源となる駆動モータ43が接続されて
いる。また、インデックスユニット11の出力側には、
垂直軸44を介して回転テーブル12が、出力軸45を
介して出力プーリ46が、それぞれ接続されている。一
方、インデックスユニット11の周囲には、出力プーリ
46と面一に、上部プーリ47a、側部プーリ47bお
よび下部プーリ47cが、また出力プーリ46の両側に
は一対のアイドルプーリ47d,47dが、それぞれ配
設されており、これらプーリ47a,47b,47c,
47d,47d間には無端のタイミングベルト48が掛
け渡されている。
【0023】また、上部プーリ47a、側部プーリ47
bおよび下部プーリ47cには、出力軸45に相互に平
行に上部カム軸49a、側部カム軸49bおよび下部カ
ム軸49cが、それぞれ取り付けられている。そして、
各カム軸47a,47b,47cには、複数個の板カム
50aがそれぞれ固定されており、この各板カム50a
に転接するカムフォロア50bを介して、上記した装着
ヘッド昇降装置17,17などの各種の装置が作動され
る。
bおよび下部プーリ47cには、出力軸45に相互に平
行に上部カム軸49a、側部カム軸49bおよび下部カ
ム軸49cが、それぞれ取り付けられている。そして、
各カム軸47a,47b,47cには、複数個の板カム
50aがそれぞれ固定されており、この各板カム50a
に転接するカムフォロア50bを介して、上記した装着
ヘッド昇降装置17,17などの各種の装置が作動され
る。
【0024】図4は、上記の板カム50aとカムフォロ
ア50bとから成るカム機構50を表している。カムフ
ォロア50bは、いわゆるローラフォロアであり、アー
ム51に取り付けた支軸52に軸受53を介して回転自
在に取り付けられている。板カム50aは、カム軸49
の取付部54にねじ止めされるようにしてカム軸(のボ
ス部)49に固定されている。板カム50aの外周面
(カム面)55には、グリースを充填するためのグリー
ス溝56が形成されており、グリース溝56は板カム5
0aの外周面55の幅方向の中間位置において、周方向
に環状に形成されている。図5は、板カム50aの外周
面55を展開した図であり、このようにグリース溝56
は、板カム50aの側面に平行に連続的に形成されてい
る。なお、本実施形態のグリース溝56は、半円形断面
を有しているが、四角形断面や逆三角形断面でもよい。
ア50bとから成るカム機構50を表している。カムフ
ォロア50bは、いわゆるローラフォロアであり、アー
ム51に取り付けた支軸52に軸受53を介して回転自
在に取り付けられている。板カム50aは、カム軸49
の取付部54にねじ止めされるようにしてカム軸(のボ
ス部)49に固定されている。板カム50aの外周面
(カム面)55には、グリースを充填するためのグリー
ス溝56が形成されており、グリース溝56は板カム5
0aの外周面55の幅方向の中間位置において、周方向
に環状に形成されている。図5は、板カム50aの外周
面55を展開した図であり、このようにグリース溝56
は、板カム50aの側面に平行に連続的に形成されてい
る。なお、本実施形態のグリース溝56は、半円形断面
を有しているが、四角形断面や逆三角形断面でもよい。
【0025】このように、板カム50aの外周面55に
グリース溝56を形成することにより、板カム50aの
外周面55とカムフォロア50bの外周面57との間
(転接面)に、このグリース溝56からグリースが供給
され、両者の間の潤滑が行われる。したがって、カム機
構50が高速回転する場合でも、グリース切れとなるこ
とがなく、またグリースの補給サイクルを長くすること
ができる。したがって、極めて簡単な構造で、カム機構
50を高速化傾向にある電子部品供給装置1に対応させ
ることができる。
グリース溝56を形成することにより、板カム50aの
外周面55とカムフォロア50bの外周面57との間
(転接面)に、このグリース溝56からグリースが供給
され、両者の間の潤滑が行われる。したがって、カム機
構50が高速回転する場合でも、グリース切れとなるこ
とがなく、またグリースの補給サイクルを長くすること
ができる。したがって、極めて簡単な構造で、カム機構
50を高速化傾向にある電子部品供給装置1に対応させ
ることができる。
【0026】次に、図6を参照して、カム機構50の第
2実施形態について説明する。このカム機構50におけ
る板カム50aには、その外周面55に螺旋状のグリー
ス溝58が形成されている。グリース溝58は、板カム
50aの外周面55の一方の側端近傍から螺旋状に延設
され、外周面55を一周して他方の側端近傍まで延設さ
れている。図7の展開図に示すように、グリース溝58
は、板カム50aの周方向において、これを一周すると
共に、板カム50aの軸方向において、板カム50aの
幅いっぱいに変位している。すなわちグリース溝58
は、始点と終点を有して、板カム50aの外周面55に
対して斜め直線状に形成されている。
2実施形態について説明する。このカム機構50におけ
る板カム50aには、その外周面55に螺旋状のグリー
ス溝58が形成されている。グリース溝58は、板カム
50aの外周面55の一方の側端近傍から螺旋状に延設
され、外周面55を一周して他方の側端近傍まで延設さ
れている。図7の展開図に示すように、グリース溝58
は、板カム50aの周方向において、これを一周すると
共に、板カム50aの軸方向において、板カム50aの
幅いっぱいに変位している。すなわちグリース溝58
は、始点と終点を有して、板カム50aの外周面55に
対して斜め直線状に形成されている。
【0027】このような、板カム50aを有するカム機
構50では、螺旋状のグリース溝58から供給されるグ
リースが、板カム50aの外周面55の幅方向にも均一
に行き渡り、板カム50aとカムフォロア50bとの間
の潤滑が、より良好に行われる。また、螺旋状の加工
は、板カム50aの加工上でも、比較的容易なものとな
る。
構50では、螺旋状のグリース溝58から供給されるグ
リースが、板カム50aの外周面55の幅方向にも均一
に行き渡り、板カム50aとカムフォロア50bとの間
の潤滑が、より良好に行われる。また、螺旋状の加工
は、板カム50aの加工上でも、比較的容易なものとな
る。
【0028】次に、図8を参照して、カム機構50の第
3実施形態について説明する。このカム機構50におけ
る板カム50aには、その外周面55に軸方向に変位し
た環状のグリース溝59が形成されている。グリース溝
59は、板カム50aの外周面55の一方の側端近傍か
ら他方の側端近傍まで延び、さらに一方の側端近傍に戻
る連続形状に形成されている。すなわち、図9の展開図
に示すように、グリース溝59は、板カム50aの外周
面55を一周する間に、板カム50aの幅方向に対して
一往復するように変位する。
3実施形態について説明する。このカム機構50におけ
る板カム50aには、その外周面55に軸方向に変位し
た環状のグリース溝59が形成されている。グリース溝
59は、板カム50aの外周面55の一方の側端近傍か
ら他方の側端近傍まで延び、さらに一方の側端近傍に戻
る連続形状に形成されている。すなわち、図9の展開図
に示すように、グリース溝59は、板カム50aの外周
面55を一周する間に、板カム50aの幅方向に対して
一往復するように変位する。
【0029】このような、板カム50aを有するカム機
構50でも、第2実施形態と同様に、グリース溝59か
ら供給されるグリースが、板カム50aの外周面55の
幅方向にも均一に行き渡り、板カム50aとカムフォロ
ア50bとの間の潤滑が、より良好に行われる。
構50でも、第2実施形態と同様に、グリース溝59か
ら供給されるグリースが、板カム50aの外周面55の
幅方向にも均一に行き渡り、板カム50aとカムフォロ
ア50bとの間の潤滑が、より良好に行われる。
【0030】なお、本実施形態では、カム機構における
カムを板カムで構成しているが、斜板カムのようなカム
が回転するものであれば、板カム以外でも適用可能であ
る。また、グリース溝の溝数および展開形状も任意であ
る。さらに、グリース溝が周方向に亘って形成されてい
る限り、連続しているか否かは問わない。一方、グリー
ス溝をカムフォロア側に形成してもよい。
カムを板カムで構成しているが、斜板カムのようなカム
が回転するものであれば、板カム以外でも適用可能であ
る。また、グリース溝の溝数および展開形状も任意であ
る。さらに、グリース溝が周方向に亘って形成されてい
る限り、連続しているか否かは問わない。一方、グリー
ス溝をカムフォロア側に形成してもよい。
【0031】
【発明の効果】以上のように請求項1のカム機構によれ
ば、カムの周面および/またはカムフォロアの周面に、
グリース溝が形成して潤滑するようにしているので、極
めて簡単な構造で、高速に耐え得る潤滑構造とすること
ができる。
ば、カムの周面および/またはカムフォロアの周面に、
グリース溝が形成して潤滑するようにしているので、極
めて簡単な構造で、高速に耐え得る潤滑構造とすること
ができる。
【0032】また、請求項5の電子部品装着装置によれ
ば、高速に耐え得る潤滑構造のカム機構を適用している
ので、潤滑油漏れなどの障害がなく、且つ装置の高速
化、すなわち電子部品の実装速度を上げることができ
る。
ば、高速に耐え得る潤滑構造のカム機構を適用している
ので、潤滑油漏れなどの障害がなく、且つ装置の高速
化、すなわち電子部品の実装速度を上げることができ
る。
【図1】本発明の一実施形態に係る電子部品装着装置の
正面図である。
正面図である。
【図2】実施形態の電子部品装着装置の平面図である。
【図3】インデックスユニット廻りの平面図である。
【図4】第1実施形態に係るカム機構の構造図である。
【図5】第1実施形態に係るカム機構のカム面の展開図
である。
である。
【図6】第2実施形態に係るカム機構の構造図である。
【図7】第2実施形態に係るカム機構のカム面の展開図
である。
である。
【図8】第3実施形態に係るカム機構の構造図である。
【図9】第3実施形態に係るカム機構のカム面の展開図
である。
である。
1 電子部品装着装置 2 装置本体 5 ワークステーション 11 インデックスユニット 49 カム軸 50 カム機構 50a カム 50b カムフォロア 55 外周面 56 グリース溝 57 外周面 58 グリース溝 59 グリース溝
Claims (5)
- 【請求項1】 周面で相互に転接するカムとカムフォロ
アとから成り、 前記カムの周面と前記カムフォロアの周面との少なくと
も一方に、周方向に亘って潤滑用のグリースを充填する
グリース溝が形成されていることを特徴とするカム機
構。 - 【請求項2】 前記グリース溝は、周方向に連続してい
ることを特徴とする請求項1に記載のカム機構。 - 【請求項3】 前記グリース溝は、カムの周面および/
またはカムフォロアの周面の幅方向に対し変位している
ことを特徴とする請求項1または2に記載のカム機構。 - 【請求項4】 前記グリース溝は、カムの周面および/
またはカムフォロアの周面に対して螺旋状に形成されて
いることを特徴とする請求項1に記載のカム機構。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載のカ
ム機構のうちの前記カムが、インデックスユニット側の
出力端を構成し、前記カムフォロアが、各ワークステイ
ション側の入力端を構成していることを特徴とする電子
部品装着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7335733A JPH09152010A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | カム機構およびこれを用いた電子部品装着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7335733A JPH09152010A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | カム機構およびこれを用いた電子部品装着装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09152010A true JPH09152010A (ja) | 1997-06-10 |
Family
ID=18291873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7335733A Pending JPH09152010A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | カム機構およびこれを用いた電子部品装着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09152010A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000104508A (ja) * | 1998-09-29 | 2000-04-11 | Toyota Motor Corp | ロッカアーム |
JP2003028386A (ja) * | 2001-07-12 | 2003-01-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 液体飛散防止機構及び部品装着装置 |
ES2270683A1 (es) * | 2005-01-07 | 2007-04-01 | Volpak, S.A. | "dispositivo lubricador". |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58169248U (ja) * | 1983-03-16 | 1983-11-11 | 富士工業株式会社 | 回転の直線変換機構用移動爪 |
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JPS633556U (ja) * | 1986-06-26 | 1988-01-11 | ||
JPH05196111A (ja) * | 1992-01-20 | 1993-08-06 | Sanyo Electric Co Ltd | 移動装置 |
-
1995
- 1995-11-30 JP JP7335733A patent/JPH09152010A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20031128 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040127 |