JPH09108179A - ベビースコープの挿入部可撓管 - Google Patents

ベビースコープの挿入部可撓管

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JPH09108179A
JPH09108179A JP7268320A JP26832095A JPH09108179A JP H09108179 A JPH09108179 A JP H09108179A JP 7268320 A JP7268320 A JP 7268320A JP 26832095 A JP26832095 A JP 26832095A JP H09108179 A JPH09108179 A JP H09108179A
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flexible tube
tube
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flexible
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Akira Sugiyama
章 杉山
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Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】膵胆管等への挿入部の外径を十分に細く形成す
ることができ、しかも誘導操作に必要な十分な追従性
と、腰折れ等に対する強度を得ることができるベビース
コープの挿入部可撓管を提供すること。 【解決手段】マザースコープ10の処置具挿通チャンネ
ル11の先端出口15から突出される先側挿入部可撓管
21を、可撓性のある棒状部材に軸線と平行方向に複数
の貫通孔が穿設されたマルチルーメンチューブ21aに
よって形成すると共に、先側挿入部可撓管21の基端に
連結されてマザースコープ10の処置具挿通チャンネル
11の先端出口15から突出されない元側挿入部可撓管
22を、螺旋管22a,22bの外面に網状管22cを
被覆し、さらにその外面に可撓性外皮22dを被覆して
形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、いわゆる親子式
内視鏡のマザースコープの処置具挿通チャンネルに挿通
して使用されるベビースコープの挿入部可撓管に関す
る。
【0002】
【従来の技術】人体の膵胆管の内部の内視鏡観察を行う
には、まず太いマザースコープを十二指腸まで挿入した
あと、そのマザースコープの処置具挿通チャンネルにベ
ビースコープを挿入する。
【0003】そして、マザースコープの処置具挿通チャ
ンネルの先端出口から突出されるベビースコープの先端
部分を膵胆管等に挿入することによって、ベビースコー
プの観察光学系で膵胆管の内部を観察することができ
る。
【0004】そのようなベビースコープの挿入部可撓管
は、従来は、螺旋管の外面に網状管を被覆し、さらにそ
の外面に可撓性外皮を被覆して形成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そのように螺
旋管と網状管と外皮の3層構造にしてその内部に光学繊
維束など必要な内蔵物を挿通配置すると、挿入部可撓管
の外径が太くなって(例えば2mm以上)、そのまま膵
胆管内に挿入することができず、膵胆管の入口であるフ
ァーター氏乳頭を切開しなければならない場合が少なく
なかった。
【0006】しかし、そのような乳頭切開を行うには非
常に高度の技術を要するだけでなく、狭窄のない正常な
乳頭をその奥の部分の検査を行うために切開してしまう
のは、患者の健康面からも好ましいことではない。
【0007】そこで、挿入部可撓管を単なる可撓性チュ
ーブで形成したものもあるが、薄肉のチューブは追従性
が乏しいので誘導性が悪く、且つ腰折れし易いので破損
しがちである等の欠点がある。
【0008】そこで本発明は、膵胆管等への挿入部の外
径を十分に細く形成することができ、しかも誘導操作に
必要な十分な追従性と、腰折れ等に対する強度を得るこ
とができるベビースコープの挿入部可撓管を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のベビースコープの挿入部可撓管は、マザー
スコープの処置具挿通チャンネルに挿通されて、対物光
学系が内蔵された先端部分が上記マザースコープの処置
具挿通チャンネルの先端出口から突出されるベビースコ
ープの挿入部可撓管において、上記マザースコープの処
置具挿通チャンネルの先端出口から突出される先側挿入
部可撓管を、可撓性のある棒状部材に軸線と平行方向に
複数の貫通孔が穿設されたマルチルーメンチューブによ
って形成すると共に、上記先側挿入部可撓管の基端に連
結されて上記マザースコープの処置具挿通チャンネルの
先端出口から突出されない元側挿入部可撓管を、螺旋管
の外面に網状管を被覆しさらにその外面に可撓性外皮を
被覆して形成したことを特徴とする。
【0010】なお、上記先側挿入部可撓管の外径を、上
記元側挿入部可撓管の外径より細く形成するとよく、上
記先側挿入部可撓管の最先端部分の外径を、その先側挿
入部可撓管の他の部分の外径より細く形成してもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明する。図1は、マザースコープ10の処置具挿
通チャンネル11にベビースコープ20が挿通された状
態を示している。
【0012】処置具挿通チャンネル11は、マザースコ
ープ10の挿入部可撓管12内に全長にわたって挿通配
置されており、その入口14は、挿入部可撓管12とそ
の基端に連結された操作部13との連結部付近に突設さ
れている。
【0013】また、処置具挿通チャンネル11の先端出
口15は、挿入部の最先端部分に側方に向いて開口して
おり、その内側には、操作部13からの遠隔操作によっ
て揺動操作される処置具起上台16が配置されている。
【0014】マザースコープ10の処置具挿通チャンネ
ル11内に通されるベビースコープ20の挿入部可撓管
は、先端出口15から突出される先側挿入部可撓管21
の基端に、先端出口15から突出されずに処置具挿通チ
ャンネル11内に残る元側挿入部可撓管22を連結して
構成されている。
【0015】図2にも示されるように、先側挿入部可撓
管21は元側挿入部可撓管22より外径が細く形成され
ていて、先側挿入部可撓管21の最先端部分Aは、さら
に先側挿入部可撓管21の他の部分より外径が細く形成
されている。
【0016】図3はベビースコープ20の全体構成を示
しており、元側挿入部可撓管22の基端には操作部23
が連結されており、接眼部24が操作部23から突出し
て設けられている。
【0017】先側挿入部可撓管21の先端部内には、図
示されていない観察光学系の対物レンズ等が内蔵されて
いて、挿入部可撓管21,22内に挿通配置されたイメ
ージガイドファイババンドルを介して、観察像が接眼部
24に伝達される。被写体を照明するための照明光は、
挿入部可撓管21,22内に挿通配置されたライトガイ
ドファイバを介して伝達される。
【0018】先側挿入部可撓管21は、図4に示される
ように、例えばシリコンゴム等のように弾力性と可撓性
のある一本の棒状部材に複数の貫通孔が軸線と平行方向
に穿設されたいわゆるマルチルーメンチューブ21aに
よって形成されている。
【0019】そして、貫通孔の一つは処置具挿通孔25
として用いられ、他の貫通孔には、イメージガイドファ
イババンドル26及びライトガイドファイバ27が挿通
されている。先側挿入部可撓管21の最先端部分Aは、
このマルチルーメンチューブ21aの外径を削ぎ落とし
て細く形成されている。
【0020】元側挿入部可撓管22は、図5に示される
ように、金属帯材を一定の径で螺旋状に巻いた第1の螺
旋管22aと、それと逆方向に巻いた第2の螺旋管22
bとを密着して二重に配置し、その外周に金属細線又は
非金属細線を編組した網状管22cを被覆し、さらにそ
の外周に可撓性のある合成樹脂材からなる外皮22dを
被覆して形成されている。28は、先端側がマルチルー
メンチューブ21aの処置具挿通孔25に接続された処
置具挿通チャンネルである。
【0021】このように構成されたベビースコープの挿
入部可撓管においては、マザースコープ10の処置具挿
通チャンネル11の先端出口15から突出される先側挿
入部可撓管21は、単純な構造のマルチルーメンチュー
ブ21aによって形成されているので、外径を非常に細
く(例えば2mm未満に)且つ柔軟に形成することがで
き、ファーター氏乳頭100等に容易に挿入させること
ができる。また、その最先端部分Aをさらに細く形成し
ておけば、ファーター氏乳頭100等への挿入がより容
易になる。
【0022】そして、処置具挿通チャンネル11内にそ
の先端の処置具起上台16の近傍まで挿入される元側挿
入部可撓管22は、螺旋管22a,22bの外面に網状
管22cを被覆しさらにその外面に可撓性外皮22dを
被覆して形成して形成されているので、先側挿入部可撓
管21より太くなるが、追従性に富み、腰折れ強度も十
分に強くすることができる。
【0023】したがって、マザースコープ10の処置具
挿通チャンネル11の入口14側において、ベビースコ
ープ20の元側挿入部可撓管22を捩じったり押し込ん
だりすると、その運動が、先端出口15から突出される
先側挿入部可撓管21に良く伝達されて、ファーター氏
乳頭100内に容易に誘導、挿入させることができる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、マザースコープの処置
具挿通チャンネルの先端出口から突出されるベビースコ
ープの先側挿入部可撓管を、管軸方向に複数の貫通孔が
穿設されたマルチルーメンチューブによって形成したこ
とにより、その外径を膵胆管等に挿入し易い寸法まで十
分に細く形成することができ、しかも、マザースコープ
の処置具挿通チャンネルの先端出口から突出されないベ
ビースコープの元側挿入部可撓管を、螺旋管の外面に網
状管を被覆し、さらにその外面に可撓性外皮を被覆して
形成したことにより、誘導操作に必要な十分な追従性
と、腰折れ等に対する強度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のベビースコープがマザー
スコープの処置具挿通チャンネル内に挿通された状態の
略示断面図である。
【図2】本発明の実施の形態のベビースコープの挿入部
の先端側部分の側面図である。
【図3】本発明の実施の形態のベビースコープの全体側
面図である。
【図4】本発明の実施の形態のベビースコープの先側挿
入部可撓管の正面断面図である。
【図5】本発明の実施の形態のベビースコープの元側挿
入部可撓管の側面断面図である。
【符号の説明】
10 マザースコープ 11 処置具挿通チャンネル 15 先端出口 20 ベビースコープ 21 先側挿入部可撓管 21a マルチルーメンチューブ 22 元側挿入部可撓管 22a,22b 螺旋管 22c 網状管 22d 外皮

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マザースコープの処置具挿通チャンネルに
    挿通されて、対物光学系が内蔵された先端部分が上記マ
    ザースコープの処置具挿通チャンネルの先端出口から突
    出されるベビースコープの挿入部可撓管において、 上記マザースコープの処置具挿通チャンネルの先端出口
    から突出される先側挿入部可撓管を、可撓性のある棒状
    部材に軸線と平行方向に複数の貫通孔が穿設されたマル
    チルーメンチューブによって形成すると共に、上記先側
    挿入部可撓管の基端に連結されて上記マザースコープの
    処置具挿通チャンネルの先端出口から突出されない元側
    挿入部可撓管を、螺旋管の外面に網状管を被覆し、さら
    にその外面に可撓性外皮を被覆して形成したことを特徴
    とするベビースコープの挿入部可撓管。
  2. 【請求項2】上記先側挿入部可撓管の外径が、上記元側
    挿入部可撓管の外径より細く形成されている請求項1記
    載のベビースコープの挿入部可撓管。
  3. 【請求項3】上記先側挿入部可撓管の最先端部分の外径
    が、その先側挿入部可撓管の他の部分の外径より細く形
    成されている請求項1記載のベビースコープの挿入部可
    撓管。
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