JPH08333350A - トリアゾール抗真菌剤 - Google Patents

トリアゾール抗真菌剤

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JPH08333350A
JPH08333350A JP8082802A JP8280296A JPH08333350A JP H08333350 A JPH08333350 A JP H08333350A JP 8082802 A JP8082802 A JP 8082802A JP 8280296 A JP8280296 A JP 8280296A JP H08333350 A JPH08333350 A JP H08333350A
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triazol
thio
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貞夫 老田
Teruo Tanaka
輝夫 田中
Kazu Tajima
和 田島
Toshiyuki Konosu
俊之 鴻巣
Atsushi Somada
篤史 杣田
Takeo Miyaoka
武男 宮岡
Hiroshi Yasuda
紘 安田
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は式 【化1】 を有する化合物[式中Ar1 は置換可フェニル、Ar2
は置換可フェニル、置換可複素環、R0 は水素原子、低
級アルキル、R1 は低級アルキル、R2 〜R5 は水素原
子、ハロゲン置換可アルキル、nは0〜2、pは0,
1、q,r,sは0〜2、Aは4〜7員炭素環、4〜7
員複素環を示す。] 【効果】 本発明の化合物は優れた抗真菌活性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人および動物の真菌
疾患に対して特に有効な式(1)で表わされる1,2,
4−トリアゾール化合物に関する。
【0002】
【従来技術】特開昭61−85369号公報には式
(1)において
【0003】
【化2】
【0004】に相当する部分がアルキル基、シクロアル
キルアルキル基またはシクロアルキル基である本発明化
合物の類縁化合物が抗真菌活性を有することが記載され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし本発明者等は更
に優れた抗真菌剤を見いだすべく鋭意検討し、本発明の
化合物が優れた抗真菌剤であることを見い出し、本発明
を完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、式(1)を有
する化合物またはその薬理上許容される塩である。
【0007】
【化3】
【0008】式中、Ar1 はフェニル基または1〜3個
の置換基を有するフェニル基(該置換基はハロゲン原子
またはトリフルオロメチル基を示す)示す。
【0009】Ar2 はフェニル基、5〜6員芳香族複素
環基(該芳香族複素環基は窒素、酸素、硫黄原子を少な
くとも1個有する)または1〜3個の置換基を有するフ
ェニル基もしくは5〜6員芳香族複素環基(該置換基は
低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、ハ
ロゲン原子で置換された低級アルキル基、ハロゲン原子
で置換された低級アルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、
−S(O)mR6 基(R6 :ハロゲン原子で置換されていても
よい低級アルキル基;m:0,1または2を示す)また
は−NHCOR7基(R7 は低級アルキル基を示す)を示し、
該芳香族複素環基は窒素、酸素、硫黄原子を少なくとも
1個有する)を示す。
【0010】R0 は水素原子または低級アルキル基を示
す。R1 は低級アルキル基を示す。R2 ,R3 ,R4
よびR5 は同一または異なって、水素原子、低級アルキ
ル基またはハロゲン原子で置換された低級アルキル基を
示す。なおqおよびsが2を示す場合、R2 ,R3 ,R
4 およびR5 はそれぞれ独立に同一または異なる基を示
す。nは0,1または2を示す。pは0または1を示
す。q,rおよびsは0,1または2を示す。Aは炭素
数4〜7個からなる4〜7員脂肪族炭素環基または窒
素、酸素、硫黄原子を少なくとも1個有する4〜7員脂
肪族複素環基を示す。
【0011】上記のハロゲン原子は、たとえば弗素、塩
素または臭素原子であり、好適には弗素または塩素原子
である。
【0012】低級アルキル基はたとえばメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、se
c −ブチルまたはtert−ブチル基であり、好適にはメチ
ル、エチル、プロピルまたはイソプロピル基である。
【0013】低級アルコキシ基は、たとえばメトキシ、
エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イ
ソブトキシ、sec −ブトキシまたはtert−ブトキシ基で
あり、好適にはメトキシ、エトキシ、プロポキシまたは
イソプロポキシ基である。
【0014】Ar2 の5〜6員芳香族複素環基は、たと
えばフリル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダ
ゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピリジル、ピリミ
ジルまたはピラジル基であり、好適にはフリル、チエニ
ル、ピロリルまたはピリジル基である。
【0015】Aの炭素4〜7個からなる4〜7員脂肪族
炭素環基はたとえばシクロブタン、シクロペンタン、シ
クロヘキサンまたはシクロヘプタン環であり、好適には
シクロブタン、シクロペンタンまたはシクロヘキサン環
である。
【0016】Aの窒素、酸素、硫黄原子を少なくとも1
個有する4〜7員脂肪族複素環基は、たとえばアゼチジ
ン、ピロリジン、ピペリジン、ホモピペリジン、オキセ
タン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、チエ
タン、テトラヒドロチオフェン、ペンタメチレンスルフ
イド、1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン、1,
3−ジオキサン、1,3−ジチアン、ジヒドロオキサジ
ン、テトラヒドロオキサジン、ジヒドロチアジンまたは
テトラヒドロチアジン環であり、、好適にはアゼチジ
ン、ピペリジン、1,3−ジオキサン、1,4,5,6
−テトラヒドロピリミジン、テトラヒドロオキサジンま
たは1,3ジチアン環である。
【0017】式(1)を有する好適化合物は、Ar1
ジクロロフェニル、ジフルオロフェニル、クロロフェニ
ル、フルオロフェニル、(トリフルオロメチル)フェニ
ルまたはフルオロ(トリフルオロメチル)フェニル基で
あり、好適には2,4−ジクロロフェニル、2,4−ジ
フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−フルオロ
フェニル、4−(トリフルオロメチル)フェニルまたは
2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル基
であり、特に好適には2,4−ジクロロフェニル、2,
4−ジフルオロフェニルまたは4−(トリフルオロメチ
ル)フェニル基である化合物。
【0018】Ar2 がフルオロフェニル、クロロフェニ
ル、ジフルオロフェニル、ジクロロフェニル、(トリフ
ルオロメチル)フェニル、(トリクロロメチル)フェニ
ル、フルオロ−(トリフルオロメチル)フェニル、(ジ
フルオロメトキシ)フェニル、(トリフルオロメトキ
シ)フェニル、(2,2,2−トリフルオロエトキシ)
フェニル、(1,1,2,2−テトラフルオロエトキ
シ)フェニル、(2,2,3,3−テトラフルオロプロ
ポキシ)フェニル、フルオロ−(2,2,3,3−テト
ラフルオロプロポキシ)フェニル、ニトロフェニル、フ
ルオロ−ニトロフェニル、シアノフェニル、クロロ−シ
アノフェニル、(メチルチオ)フェニル、(メチルスル
フイニル)フェニル、(メチルスルホニル)フェニル、
(トリフルオロメチルチオ)フェニル、(トリフルオロ
メチルスルフィニル)フェニル、(トリフルオロメチル
スルホニル)フェニル、クロロピリジル、(トリフルオ
ロメチル)ピリジル、(2,2,3,3−テトラフルオ
ロプロポキシ)ピリジル、(トリフルオロメチル)フリ
ル、クロロチエニルまたは(トリフルオロメチル)チエ
ニル基であり、、好適には4−フルオロフェニル、4−
クロロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、2,4
−ジクロロフェニル、4−(トリフルオロメチル)フェ
ニル、4−(トリクロロメチル)フェニル、2−フルオ
ロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル、4−(ジフ
ルオロメトキシ)フェニル、3−(トリフルオロメトキ
シ)フェニル、4−(トリフルオロメトキシ)フェニ
ル、4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニ
ル、4−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)
フェニル、4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロ
ポキシ)フェニル、2−フルオロ−4−(2,2,3,
3−テトラフルオロプロポキシ)フェニル、4−ニトロ
フェニル、2−フルオロ−4−ニトロフェニル、4−シ
アノフェニル、2−クロロ−4−シアノフェニル、4−
(メチルチオ)フェニル、4−(メチルスルフイニル)
フェニル、4−(メチルスルホニル)フェニル、4−
(トリフルオロメチルチオ)フェニル、4−(トリフル
オロメチルスルフィニル)フェニル、4−(トリフルオ
ロメチルスルホニル)フェニル、6−クロロ−3−ピリ
ジル、6−(トリフルオロメチル)−3−ピリジル、5
−クロロ−2−ピリジル、6−(2,2,3,3−テト
ラフルオロプロポキシ)−3−ピリジル、5−(トリフ
ルオロメチル)−2−フリル、5−クロロ−2−チエニ
ルまたは5−(トリフルオロメチル)−2−チエニル基
であり、特に好適には4−クロロフェニル、4−(トリ
フルオロメチルチオ)フェニル、4−(トリフルオロメ
チルスルホニル)フェニル、4−(トリフルオロメチ
ル)フェニル、4−(トリフルオロメトキシ)フェニル
または4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキ
シ)フェニル基である化合物。
【0019】R0 が水素原子、メチル、エチルまたはプ
ロピル基であり、好適には水素原子、メチルまたはエチ
ル基であり、特に好適には水素原子またはメチル基であ
る化合物。R1 がメチル、エチルまたはプロピル基であ
り、好適にはメチルまたはエチル基であり、特に好適に
はメチル基である化合物。
【0020】R2 ,R3 ,R4 およびR5 が同一または
異なって、水素原子、メチル、エチル、プロピルまたは
トリフルオロメチルであり、好適には水素原子、メチ
ル、またはトリフルオロメチル基であり、特に好適には
水素原子またはトリフルオロメチル基である化合物。
【0021】nが0,1または2である化合物であり、
特に好適にはnが0である化合物。pが0または1であ
り、特に好適にはpが0である化合物。
【0022】qが0,1または2であり、特に好適には
qが1である化合物。
【0023】rが0,1または2であり、特に好適には
rが0または1である化合物。
【0024】sが0,1または2であり、特に好適には
sが1である化合物。
【0025】Aがシクロブタン、シクロペンタン、シク
ロヘキサン、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、テ
トラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、テトラヒドロ
チオフエン、1,3−ジオキサン、1,3−ジチアン、
テトラヒドロオキサジンまたはテトラヒドロチアジン環
であり、好適にはシクロブタン、シクロヘキサン、アゼ
チジン、ピペリジン、1,3−ジオキサン、1,3−ジ
チアン、テトラヒドロオキサジンまたはテトラヒドロチ
アジン環であり、特に好適にはシクロヘキサン、ピペリ
ジン、1,3−ジオキサンまたは1,3−ジチアン環で
ある化合物。好適な化合物(1)の例としては、Ar1
が4−クロロフェニル、4−ジフルオロフェニル、2、
4−ジクロロフェニルまたは4−(トリフルオロメチ
ル)フェニル基であり、R0 が水素原子またはメチル基
であり、R1 がメチル基であり、
【0026】
【化4】
【0027】が表1に示すような基である化合物をあげ
ることが出来る。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】
【0032】
【表5】
【0033】
【表6】
【0034】
【表7】
【0035】
【表8】
【0036】
【表9】
【0037】
【表10】
【0038】
【表11】
【0039】
【表12】
【0040】
【表13】
【0041】
【表14】
【0042】
【表15】
【0043】
【表16】
【0044】
【表17】
【0045】
【表18】
【0046】
【表19】
【0047】
【表20】
【0048】
【表21】
【0049】
【表22】
【0050】
【表23】
【0051】表1の中の好適化合物は4、6、7、1
3、16、18、22、25、32、36、40、4
3、44、47、52、53、61、63、71、7
6、96、107、123、127、142、174、
176、177、178、181、182、183およ
び186の置換基を有する化合物があげられ、特に好適
な化合物は2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−
[[2−[2−[4−(トリフルオロメチル)フェニ
ル]ビニル]−1,3−ジオキサン−5−イル]チオ]
−1−(1H−1,2,4−トリアゾ−ル−1−イル)
−2−ブタノ−ル(実施例2に対応する化合物)、2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,
2,4−トリアゾ−ル−1−イル)−3−[[2−[2
−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ビニル]
−1,3−ジオキサン−5−イル]チオ]−2−ブタノ
−ル(実施例11に対応する化合物)、2−(2,4−
ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリ
アゾ−ル−1−イル)−3−[[2−[4−[4−(ト
リフルオロメチル)フェニル]−1,3−ブタジエン−
1−イル]−1,3−ジオキサン−5−イル]チオ]−
2−ブタノ−ル(実施例15に対応する化合物)、2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[[2−[4−
[4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)
フェニル]−1,3−ブタジエン−1−イル]−1,3
−ジオキサン−5−イル]チオ]−1−(1H−1,
2,4−トリアゾ−ル−1−イル)−2−ブタノ−ル
(実施例16に対応する化合物)、2−(2,4−ジフ
ルオロフェニル)−3−[[2−[4−(4−クロロフ
ェニル)−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ペンタ
ジエン−1−イル]−1,3−ジオキサン−1−イル]
チオ]−1−(1H−1,2,4−トリアゾ−ル−1−
イル)−2−ブタノ−ル(実施例18に対応する化合
物)、2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−
[[1−[(4−(トリフルオロメトキシ)シンナモイ
ル]ピペリジン−4−イル]チオ]−1−(1H−1,
2,4−トリアゾ−ル−1−イル)−2−ブタノ−ル
(実施例21に対応する化合物)、2−(2,4−ジフ
ルオロフェニル)−3−[[1−(4−ニトロシンナモ
イル)ピペリジン−4−イル]チオ]−1−(1H−
1,2,4−トリアゾ−ル−1−イル)−2−ブタノ−
ル(実施例23に対応する化合物)、2−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリア
ゾ−ル−1−イル)−3−[[1−[5−[4−(トリ
フルオロメトキシ)フェニル]−2,4−ペンタジエノ
イル]ピペリジン−4−イル]チオ]−2−ブタノ−ル
(実施例24に対応する化合物)、3−メチル−1−
(1H−1,2,4−トリアゾ−ル−1−イル)−2−
[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[[2
−[4−[(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3
−ブタジエン−1−イル]−1,3−ジオキサン−5−
イル]チオ]−2−ブタノ−ル(実施例31に対応する
化合物)、2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−
(1H−1,2,4−トリアゾ−ル−1−イル)−3−
[[2−[4−(トリフルオロメチルチオ)フェニル]
−1,3−ブタジエン−1−イル]−1,3−ジオキサ
ン−5−イル]チオ]−2−ブタノ−ル(実施例32に
対応する化合物)、3−[[2−[4−[4−(2,
2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)フェニル]−
1,3−ブタジエン−1−イル]−1,3−ジオキサン
−5−イル]チオ]−1−(1H−1,2,4−トリア
ゾ−ル−1−イル)−2−[4−(トリフルオロメチ
ル)フェニル]−2−ブタノ−ル(実施例33に対応す
る化合物)、1−(1H−1,2,4−トリアゾ−ル−
1−イル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニ
ル]−3−[[2−[4−[4−(トリフルオロメチ
ル)フェニル]−1,3−ブタジエン−1−イル]−
1,3−ジオキサン−5−イル]チオ]−2−ブタノ−
ル(実施例34に対応する化合物)、2−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリア
ゾ−ル−1−イル)−3−[[2−[4−[4−(トリ
フルオロメチルスルフィニル)フェニル]−1,3−ブ
タジエン−1−イル]−1,3−ジオキサン−5−イ
ル]チオ]−2−ブタノ−ル(実施例35に対応する化
合物)、2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−
(1H−1,2,4−トリアゾ−ル−1−イル)−3−
[[4−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−
1,3−ブタジエン−1−イル]シクロヘキシル]チ
オ]−2−ブタノ−ル(実施例36に対応する化合
物)、2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1
H−1,2,4−トリアゾ−ル−1−イル)−3−
[[2−[6−[4−(トリフルオロメチル)フェニ
ル]−1,3,5−ヘキサトリエン−1−イル]−1,
3−ジオキサン−5−イル]チオ]−2−ブタノ−ル
(実施例37に対応する化合物)、2−(2,4−ジフ
ルオロフェニル)−3−メチル−1−(1H−1,2,
4−トリアゾ−ル−1−イル)−3−[[2−[4−
[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−ブ
タジエン−1−イル]−1,3−ジオキサン−5−イ
ル]チオ]−2−ブタノ−ル(実施例38に対応する化
合物)および2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1
−(1H−1,2,4−トリアゾ−ル−1−イル)−3
−[[2−[4−[4−(トリフルオロメチル)フェニ
ル]−1−ブテン−3−イン−1−イル]−1,3−ジ
オキサン−5−イル]チオ]−2−ブタノ−ル(実施例
39に対応する化合物)の化合物をあげることができ
る。
【0052】本発明のトリアゾール化合物(1)は少な
くとも2箇の不斉炭素を有しており、光学異性体および
ジアステレオマーが存在する。光学異性体は、一般的な
光学分割の手法により、あるいは不斉合成の手法によっ
て両対掌体を得ることができる。またジアステレオマー
は、分別再結晶やクロマトグラフィーなどの通常の分離
法を用いることによって分離することができる。本発明
の化合物(1)はこれらの異性体の一つまたは混合物を
包含する。
【0053】本発明のトリアゾール化合物(1)は、そ
のままであるいは薬理上許容される塩の形状で抗真菌剤
として使用することができる。化合物(1)の薬理上許
容される塩は、たとえば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸
などの無機酸の塩、酢酸、フマル酸、マレイン酸、シュ
ウ酸、マロン酸、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸などの
カルボン酸の塩、メタンスルホン酸、エタンスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸などのス
ルホン酸の塩またはグルタミン酸、アスパラギン酸など
のアミノ酸の塩であり、好適にはカルボン酸の塩であ
る。
【0054】なお化合物(1)の水和物および化合物
(1)の塩の水和物も本発明の化合物に包含される。
【0055】本発明の化合物(1)およびその薬理上許
容される塩は優れた抗真菌活性を示し、化合物(1)お
よびその薬理上許容される塩を抗真菌剤として使用する
場合には、それ自体あるいは適宜の薬理学的に許容され
る、賦形剤、希釈剤等と混合し、錠剤、カプセル剤、顆
粒剤、散剤若しくはシロップ剤等による経口的又は注射
剤等による非経口的に投与することができる。
【0056】これらの製剤は、賦形剤(例えば、乳糖、
白糖、ブドウ糖、マンニット、ソルビットのような糖誘
導体;トウモロコシデンプン、馬鈴薯デンプン、α−デ
ンプン、デキストリン、カルボキシメチルデンプンのよ
うなデンプン誘導体;結晶セルロ−ス、低置換度ヒドロ
キシプロピルセルロ−ス、ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロ−ス、カルボキシメチルセルロ−ス、カルボキシメ
チルセルロ−スカルシウム、内部架橋カルボキシメチル
セルロ−スナトリウムのようなセルロ−ル誘導体;アラ
ビアゴム;デキストラン;プルラン;軽質無水珪酸、合
成珪酸アルミニウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウム
のような珪酸塩誘導体;リン酸カルシウムのようなリン
酸塩誘導体;炭酸カルシウムのような炭酸塩誘導体;硫
酸カルシウムのような硫酸塩誘導体等)、結合剤(例え
ば、前記の賦形剤;ゼラチン;ポリビニルピロリドン;
マグロゴ−ル等)、崩壊剤(例えば、前記の賦形剤;ク
ロスカルメロ−スナトリウム、カルボキシメチルスタ−
チナトリウム、架橋ポリビニルピロリドンのような化学
修飾された、デンプン、セルロ−ス誘導体等)、滑沢剤
(例えば、タルク;ステアリン酸;ステアリン酸カルシ
ウム、ステアリン酸マグネシウムのようなステアリン酸
金属塩;コロイドシリカ;ビ−ガム,ゲイロウのような
ラックス類;硼酸;グリコ−ル;フマル酸、アジピン酸
のようなカルボン酸類;安息香酸ナトリウムのようなカ
ルボン酸ナトリウム塩;硫酸ナトリウムのような硫酸類
塩;ロイシン;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸
マグネシウムのようなラウリル硫酸塩;無水珪酸、珪酸
水和物のような珪酸類;前記の賦形剤におけるデンプン
誘導体等)、安定剤(例えば、メチルパラベン、プロピ
ルバラベンのようなパラオキシ安息香酸エステル類;ク
ロロブタノ−ル、ベンジルアルコ−ル、フェニルエチル
アルコ−ルのようなアルコ−ル類;塩化ベンザルコニウ
ム;フェノ−ル、クレゾ−ルのようなフェノ−ル類;チ
メロサ−ル;無水酢酸;ソルビン酸等)、矯味矯臭剤
(例えば、通常使用される、甘味料、酸味料、香料
等)、懸濁化剤(例えば、ポリソルベ−ト80、カルボ
キシメチルセルロ−スナトリウム等)、希釈剤、製剤用
溶剤(例えば、水、エタノ−ル、グリセリン等)等の添
加物を用いて周知の方法で製造される。その使用量は症
状、年齢等により異なるが、経口投与の場合には、1回
当り1日下限1mg(好適には、5mg)、上限200
0mg(好適には、1000mg)を、静脈内投与の場
合には、1回当たり下限0.1mg(好適には0.5m
g)、上限600mg(好適には、500mg)を成人
に対して、1日当り1乃至6回症状に応じて投与するこ
とが望ましい。
【0057】
【発明の実施の形態】本発明の式(1)を有する化合物
のうち、R0 が水素原子であり、n=0である化合物の
製造は以下に示す方法によって行なうことが出来る。
【0058】
【化5】
【0059】(上記式中Ar1 およびR1 は前述したも
のと同意義を示し、R8 は前述の
【0060】
【化6】
【0061】を表わす。)すなわち、特開平2−191
262(平2.7.27)に記載されているエポキシド
化合物(2)に、メルカプタン(3)あるいはその酢酸
エステル誘導体(4)を塩基条件下で反応させて目的化
合物(1)を製造する方法である。反応に用いられる溶
媒としては、メタノール、エタノール、プロパノールな
どのアルコール類、ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、
テトラヒドロフランなどの非プロトン性溶媒が好適であ
るが、アセチル誘導体(4)を用いて上記非プロトン性
溶媒中で反応を行なう場合はアルコール類あるいは水の
共存を必要とする。反応に用いられる塩基は、水素化ナ
トリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシ
ド、リチウムメトキシド、カリウムtert−ブトキシド、
水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムで
あり、使用される量は化合物(2)に対し0.1 〜2モル
当量である。メルカプタン(3)あるいはその酢酸エス
テル誘導体(4)は1〜3モル当量用いられる。反応温
度は室温〜100℃で反応時間は2〜10時間である。
反応液を常法に従って処理(有機溶媒抽出、溶媒を留去
し得られる油状物をカラムクロマトグラフィーまたは再
結晶により精製)すると化合物(1)が得られる。
【0062】なお上述の反応で用いられるR8SH(3)あ
るいはR8SAc (4)は以下に示す方法によって得ること
が出来る。すなわち、R8 中のAが1,3−ジオキサン
環でありp=0である化合物(3a)あるいは(4a)
は、公知の化合物(5)(文献:O.E.van Lohuizen,P.
E.Verkade,Rec.trav.chim.,78,460(1959))を出発原料
として次に示す工程表に従って
【0063】
【化7】
【0064】(上記式中、R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,A
r2,q,r,sは前述したものと同意義を示す。)作る
ことができる(各工程の反応条件および単離法について
は参考例3,4,5,6,7を参照)。上で用いた不飽
和アルデヒド(6)のうち、r=0である化合物(6
a)は一般に次に示す方法によって不飽和エステル(7
a)を経由して得ることが出来る(各工程の反応条件お
よび単離法については参考例8,9,10,20,2
1,22,23,33,49参照)。
【0065】
【化8】
【0066】(上記式中、R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,A
2 ,q,sは前述したものと同意義を示しDIBAL
−Hはジイソブチルアルミニウムヒドリドを示す。) 不飽和アルデヒド(6)のうち、r=1および2である
化合物(6b)は一般に次に示す方法によって不飽和エ
ステル(7b)を経由して得ることができる(各工程の
反応条件および単離法については参考例44,45,4
6,47,48を参照)。
【0067】
【化9】
【0068】(上記式中、R2 ,R3 ,R4 ,R5
q,r,sは上述したものと同意義を示し、DIBAL
−Hはジイソブチルアルミニウムヒドリドを示す。) また、R8SH(3)あるいはR8SAc (4)のR8 中のAが
4〜7員の含窒素複素環(アゼチジン、ピロリジン、ピ
ペリジン、ホモピペリジン)でありp=1である化合物
(3b)あるいは(4b)は、以下に示す方法によって
得ることが出来る(各工程の反応条件および単離法につ
いては参考例16,17参照)。
【0069】
【化10】
【0070】(上記式中、R2 ,R3 ,R4 ,R5
q,r,sは前述したものと同意義を示し、tは3,
4,5または6を示し、Bocはtert−ブトキシカ
ルボニルを示す。) 上で用いた酸クロリド(10)は先に述べた不飽和エス
テル(7a),(7b)をアルカリ分解して得られるカ
ルボン酸を塩化チオニルで処理することによって得るこ
とが出来る。
【0071】本発明の式(1)を有する化合物のうち、
0 が水素原子であり、n=0である化合物は次に示す
方法によっても製造することが出来る。
【0072】
【化11】
【0073】(上記式中、Ar1 ,R1 およびR8 は前
述したものと同意義を示す。Xは塩素、臭素もしくは沃
素原子、メタンスルホニルオキシ、ベンゼンスルホニル
オキシまたはトルエンスルホニルオキシを示す。)すな
わち、特開平3−240778号公報(平3.10.2
8)に記載されているトリアゾリルメルカプトアルコー
ル誘導体(11)にアルキル化試薬(12)を塩基性条
件下で反応させて目的化合物(1)を製造する方法であ
る。反応に用いられる溶媒としては、メタノール、エタ
ノール、プロパノール、ブタノール、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキド、ア
セトニトリル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエ
チルエーテル、アセトン、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等があげられる。反応に用いられる塩基は、トリエチ
ルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、水素化ナトリ
ウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、
リチウムメトキシド、カリウムtert−ブトキシド、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウムなどであり、使用される
量は化合物(11)に対し1〜3モル当量である。アル
キル化試薬(12)は1〜3モル当量用いられる。反応
温度は−50〜100℃で反応時間は2〜10時間であ
る。反応液を常法に従って処理する(有機溶媒抽出、溶
媒留去して得られる油状物をクロマトグラフィーまたは
再結晶による精製)と化合物(1)が得られる。
【0074】上述の反応で用いられるアルキル化試薬R8
-X(12)は以下に示す方法によって得ることが出来
る。R8 中のAが1,3−ジオキサン環でありp=0で
ある化合物(12a) は、例えば前述の化合物(5)をメタ
ノール中酸処理することによって得られるジオール化合
物(13)に前述の不飽和アルデヒド(6)を酸性条件
下反応させることによって得られる(参考例番号56,
57)。
【0075】
【化12】
【0076】(上記式中、R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,A
2 ,q,r,sは前述したものと同意義を示す。)ま
たR8 中のAが4〜7員の含窒素複素環(アゼチジン、
ピロリジン、ピペリジン、ホモピペリジン)でありp=
1である化合物(12b) は、例えば前述の環状アミン誘導
体(8)をHCl で処理して得られる化合物(14)に前
述の酸クロリド(10)をトリエチルアミンなどの塩基
存在下反応させることによって得られる。
【0077】
【化13】
【0078】(上記式中、R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,A
2 ,q,r,s,tは前述したものと同意義を示
す。) 本発明の式(1)を有する化合物のうち、R0 が水素原
子であり、n=0であり、p=0であり、Aが1,3−
ジオキサン環である化合物は次に示す方法によっても製
造することが出来る。
【0079】
【化14】
【0080】(上記式中Ar1 ,Ar2 ,R1 ,R2
3 ,R4 ,R5 ,p,qおよびrは前述したものと同
意義を示す。)すなわち前述のエポキシド化合物(2)
に、前述の公知化合物(5)とチオ酢酸ナトリウムの反
応によって得られるチオ酢酸誘導体(15)を、(2)
と(4)の反応と同様の条件下で反応させて、化合物
(16)を得、(16)を酸処理等の常法に従って脱保
護して(17)に導き、(17)と前述のアルデヒド化
合物(6)を反応させることによって目的化合物(1)
を製造する方法である。(17)と(6)の反応は、通
常酸性条件下で行われ、用いられる酸は、たとえば塩化
水素、硫酸、硝酸、三弗化ホウ素、メタンスルホン酸、
ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸であり、
使用される酸の量は(17)に対し1〜2モル当量であ
る。アルデヒド(6)は1〜2モル当量用いられる。溶
媒としては、塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジ
クロロエタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン等の非プロトン性溶媒
が用いられる。反応は0℃から溶媒の沸点温度の範囲で
行われ、反応時間は2〜10時間である。反応で生成す
る水は共沸によって除くことができるが、モレキュラシ
ーブスを脱水剤として用いてもよい。反応液を重曹水等
で中和したのち、常法によって処理する(有機溶媒抽
出、溶媒留去して得られる油状物をクロマトグラフィー
または結晶化による精製)と化合物(1)が得られる。
【0081】本発明の化合物のうち、R0 が水素原子で
あり、n=0であり、p=1であり、Aが4〜7員の含
窒素複素環(アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ホ
モピペリジン)である化合物は次に示す方法によっても
製造することが出来る。
【0082】
【化15】
【0083】(上記式中Ar1 ,Ar2 ,R1 ,R2
3 ,R4 ,R5 ,q,r,sおよびtは前述したもの
と同意義を示し、Boc はtert−ブトキシカルボニルを示
す。) すなわち、前述のエポキシド化合物(2)と、前述のチ
オ酢酸誘導体(9)をアルカリ処理することによって得
られるメルカプタン化合物(18)とを、(2)と
(3)の反応と同様の条件下で反応させて化合物(1
9)を得、(19)を常法に従って酸で処理して脱保護
を行ない化合物(20)に導き、(20)と前述の酸ク
ロリド(10)を反応させることによって目的化合物
(1)を製造する方法である。(20)と(10)の反
応は、ベンゼン、トルエン、塩化メチレン、クロロホル
ムまたはテトラヒドロフランなどの不活性溶媒中で常法
に従って適当な塩基存在下で行われる。(参考例番号1
3,14,18,19) 本発明の化合物(1)のうち、n=1あるいはn=2で
ある化合物の製造は以下に述べる方法によって行なうこ
とが出来る。すなわち上述の方法で得られたn=0であ
る本発明の化合物(1)を、溶媒中1当量の酸化剤を用
いて酸化することによってn=1である化合物(1)を
製造することができ、また2当量以上の酸化剤を用いて
酸化することによってn=2である化合物(1)を製造
することが出来る。用いられる溶媒としては、反応を阻
害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限
定はないが、好適には、塩化メチレン、クロロホルムの
ようなハロゲン化炭化水素をあげることが出来る。用い
られる酸化剤としてはたとえば過酢酸、3−クロル過安
息香酸をあげることが出来る。反応温度は0〜50℃で
行なわれるが、好適には室温であり、反応時間は通常3
0分間ないし2時間である。反応液を常法に従って処理
する(重曹水で洗浄後、溶媒を留去して得られる粗生成
物をクロマトグラフィーあるいは再結晶によって精製)
と化合物(1)(n=1または2)が得られる。
【0084】本発明の式(1)を有する化合物のうち、
0 が低級アルキルであり、n=0である化合物の製造
は以下に示す方法によって行なうことができる。
【0085】
【化16】
【0086】(上記式中、Ar1 ,R0 ,R1 およびR
8 は前述したものと同意義を示す。) すなわち、特開平7−2802号公報(平7.1.6)
に記載されている方法に準じて得られるブロムケトン
(21)に、前述のメルカプタン(3)あるいはその酢
酸エステル誘導体(4)をアルカリ条件下で反応させて
チオエーテル誘導体(22)に導き、次いで(22)を
塩基存在下、ヨウ化トリメチルスルホキソニウムと1,
2,4−トリアゾールを反応させて目的化合物(1)を
製造する方法である。(21)と(3)あるいは(4)
の反応に用いられる溶媒としてはメタノール、エタノー
ル、プロパノールなどのアルコール類が好適であり、用
いられるアルカリは水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドなど
である。チオエーテル誘導体(22)を(1)に導く反
応に用いられる溶媒は、メタノール、エタノール、プロ
パノール、ブタノール、t−ブタノールなどのアルコー
ル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、
ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、テトラヒドロ
フランなどの非プロトン性溶媒が好適である。反応に用
いられる塩基は、水素化ナトリウム、ナトリウムメトキ
シド、ナトリウムエトキシド、リチウムメトキシド、カ
リウム tert−ブトキシド、水酸化リチウム、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウムであり、使用される量は
化合物(22)に対し2〜5モル当量である。ヨウ化ト
リメチルスルホキソニウムおよび1,2,4−トリアゾ
ールは化合物(22)に対しそれぞれ1〜2モル当量用
いられる。反応温度は室温〜100℃であり、反応時間
は2〜10時間である。反応液を常法に従って処理(有
機溶媒による抽出後、溶媒留去によって得られる粗生成
物をカラムクロマトグラフィーまたは再結晶によって精
製)すると化合物(1)(n=0)が得られる。上述の
方法で得られる化合物(1)においてR8
【0087】
【化17】
【0088】である化合物(23)は、以下に示す方法
によってトリオール(24)を経由して、化合物(1)
のうち、n=0であり、p=0であり、Aが1,3−ジ
オキサン環である化合物に導くことができる。
【0089】
【化18】
【0090】(上記式中、R0 は低級アルキルを示し、
Ar1 、Ar2 、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、q、
rおよびsは前述したものと同意義を示す。)上述の各
工程の反応条件は、前出の(16)→(17)→(1)
の反応で述べたものと同様である。
【0091】以下に実施例、参考例、試験例および製剤
例をあげて本発明をさらに詳しく説明するが本発明の範
囲はこれに限定されるものではない。
【0092】なお実施例で使用するアルデヒド化合物は
括弧内に文献が明示されている場合はその文献および/
またはその文献の引用文献に記載の方法で合成される。
文献が明示されていないアルデヒド化合物は市販されて
いるかまたは実施例に括弧書で明示されているかその文
献の引用文献に明示されているアルデヒドの合成法もし
くは本明細書の参考例に記載されているアルデヒドの合
成法に準じた方法で得ることができる。
【0093】
【実施例】
実施例1 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[[トランス−2−[(E)−1−メチル−2−
[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ビニル]−
1,3−ジオキサン−5−イル]チオ]−2−ブタノー
【0094】
【化19】
【0095】参考例7で述べるトランス−4−(アセチ
ルチオ)−2−[(E)−1−メチル−2−[4−(ト
リフルオロメチル)フェニル]ビニル]−1,3−ジオ
キサン166mg(0.48mmol)と(2R,3S)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−2−
[(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチ
ル]オキシラン110mg(0.44mmol)とをジメチルホルム
アミド2mlに溶かし、窒素雰囲気下1.6 Mナトリウムメ
トキシド−メタノール溶液0.15ml(0.24mmol)を加えた
後、55℃で6時間撹拌した。冷後、反応液に酢酸エチ
ルを加えて希釈し、飽和食塩水で洗浄した。溶媒を留去
して得られる油状物をシリカゲル15gを用いるカラム
クロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル
(2:1)混合溶媒で溶出し、目的化合物180mg(収
率74%)を油状物として得た。
【0096】NMR スペクトル(60MHz,CDCl3) δppm :1.
19(3H,d,J=7Hz),1.90(3H,d,J=1.5Hz),3.34(1H,q,J=7H
z),3.0-3.9(3H,m),4.1-4.6(2H,m),4.80(1H,d,J=14Hz),
4.94(1H,s),5.02(1H,d,J=1Hz),5.05(1H,d,J=14Hz),6.4-
7.0(3H,m),7.1-7.6(1H,m),7.40(2H,d,J=9Hz),7.62(2H,
d,J=9Hz),7.80(2H,s)。 実施例2 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[[トランス−2−[(E)−2−[4−(トリ
フルオロメチル)フェニル]ビニル]−1,3−ジオキ
サン−5−イル]チオ]−1−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−2−ブタノール
【0097】
【化20】
【0098】実施例1と同様にして、(2R,3S)−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−2
−[(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メ
チル]オキシランとトランス−5−(アセチルチオ)−
2−[(E)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェ
ニル]ビニル]−1,3−ジオキサンとを反応させ、処
理することにより、融点73−75℃を有する目的化合
物を収率70%で得た。
【0099】比旋光度[α]D 25 -73.8 °(C=1.00,CHCl
3) NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :1.19(3H,d,J=7.
3Hz),3.34(1H,q,J=7.3Hz),3.43(H,tt,J=11.2,4.6Hz),3.
65(1H,t,J=11.2Hz),3.67(1H,t,J=11.2Hz),4.33(1H,ddd,
J=11.2,4.6,2.0Hz),4.46(1H,ddd,J=11.2,4.6,2.0Hz),4.
82(1H,d,J=13.8Hz),5.03(1H,d,J=13.8Hz),5.04(1H,br
s),5.14(1H,d,J=4.6Hz),6.25(1H,dd,J=15.8,4.6Hz),6.7
-7.8(2H,m),6.83(1H,d,J=15.8Hz),7.3-7.45(1H,m),7.49
(2H,d,J=8.6Hz),7.58(2H,d,J=8.6Hz),7.79(2H,s)。 実施例3 (2R,3R)−3−[[トランス−4−[(E)−2
−(4−クロロフェニル)ビニル]シクロヘキシル]チ
オ]−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタ
ノール
【0100】
【化21】
【0101】実施例1と同様にして、(2R,3S)−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−2
−[(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メ
チル]オキシランとトランス−1−(アセチルチオ)−
4−[(E)−2−(4−クロロフェニル)ビニル]シ
クロヘキサンとを反応させ、処理することにより、融点
64−66℃を有する目的化合物を収率31%で得た。
【0102】比旋光度[α]D 25 -84.1 °(C=2.69,CHCl
3) NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :1.16(3
H,d,J=7.3Hz),1.2−1.6(4H,
m),1.9−2.0(2H,m),2.1−2.25
(3H,m),2.70(1H,tt,J=11.2,
4.0Hz),3.36(1H,q,J=7.3H
z),4.60(1H,s),4.83(1H,d,J
=13.9Hz),5.10(1H,d,J=13.9
Hz),6.11(1H,dd,J=15.8,7.3
Hz),6.32(1H,d,J=15.8Hz),
6.74(2H,t−like,J=9Hz),7.2
6(4H,s),7.37(1H,td,J=8.6,
6.5Hz),7.76(1H,s),7.83(1
H,s)。 実施例4 (2R,3R)−3−[[トランス−2−[(E)−2
−(4−クロロフェニル)ビニル]−1,3−ジオキサ
ン−5−イル]チオ]−2−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イル)−2−ブタノール
【0103】
【化22】
【0104】参考例2で述べる(2R,3R)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[(1,3−ジ
ヒドロキシ−2−プロピル)チオ]−1−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール2
94mg(0.82mmol)とトランス−4−クロロ
シンナムアルデヒド191mg(1.15mmol)(Bull.Chem.So
c.Japan 52 555(1979))とを塩化メチレン14mlに溶か
し、p−トルエンスルホン酸1水和物233mg(1.23mmo
l)とモレキュラシーブス4A1.5gを加え、1時間15分
撹拌した。反応液に重曹溶液を加えて10分間撹拌した
のち、モレキュラシーブスを濾過して除き、有機層を集
めて乾燥し減圧下溶媒を留去した。得られた油状物をシ
リカゲル15gを用いるカラムクロマトグラフィーに付
し、ヘキサン−酢酸エチル(3:2)混合溶媒で溶出し
て標記目的化合物であるトランス異性体(A)280mg
(収率67%)を油状物として得た。さらにヘキサン−
酢酸エチル(1:1)混合溶媒で溶出してシス異性体
(B)35mg(収率8%)を油状物として得た。
【0105】 NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :(A),1.19(3H,d,
J=7.3Hz),3.34(1H,q,J=7.3Hz),3.41(1H,tt,J=11.2,4.6H
z),3.64(1H,t,J=11.2Hz),3.66(1H,t,J=11.2Hz),4.32(1
H,ddd,J=11.2,4.6,2.6Hz),4.44(1H,ddd,J=11.2,4.6,2.6
Hz),4.82(1H,d,J=13.9Hz),5.01(1H,s),5.04(1H,d,J=13.
9Hz),5.11(1H,d,J=4.6Hz),6.15(1H,dd,J=15.8,4.6Hz),
6.7-6.8(2H,m),6.76(1H,d,J=15.8Hz),7.25-7.45(5H,m),
7.78(2H,s);(B),1.21(3H,d,J=7.3Hz),3.11(1H,s-like),
3.50(1H,q,J=7.3Hz),4.2-4.4(4H,m),4.88(1H,J=14.5H
z),4.93(1H,s),5.16(1H,d,J=14.5Hz),5.23(1H,d,J=4.6H
z),6.21(1H,dd,J=16.5,4.6Hz),6.65-6.8(2H,m),6.76(1
H,d,J=16.5Hz),7.25-7.45(5H,m),7.77(1H,s),7.80(1H,
s)。 (A)54mgを酢酸エチルに溶かし蓚酸19mgを加えた
後ヘキサンを加えて析出する結晶を濾取し融点89〜9
2℃を有する蓚酸塩65mgを得た。同様にして(B)の
蓚酸塩、融点94〜98℃を得た。
【0106】実施例5 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[[トランス−2−[(E)−2−(3−ピリジ
ル)ビニル]−1,3−ジオキサン−5−イル]チオ]
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
−2−ブタノール
【0107】
【化23】
【0108】(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−3−[(1,3−ジヒドロキシ−2−プ
ロピル)チオ]−1−[(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)−2−ブタノール120mg(0.33mmol)
とトランス−β−(3−ピリジル)アクロレイン60mg
(0.45mmol)(J.Med.Chem. 18 839(1975))とを塩化メチレ
ン5mlに溶かし、p−トルエンスルホン酸1水和物19
0mg(1.00mmol)とモレキュラシーブス4A1.2gを加え、
1時間15分撹拌した。反応液に重曹水を加えて10分
間撹拌したのち、モレキュラシーブスを濾過して除き、
クロロホルムで抽出した。乾燥後溶媒を留去して得られ
る油状物をシリカゲル15gを用いるカラムクロマトグ
ラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(1:4〜1:
5)混合溶媒で溶出して標記化合物であるトランス異性
体(A)82mg(収率52%)を油状物として得た。さ
らに酢酸エチル〜5%メタノール−酢酸エチルで溶出し
てシス異性体(B)28mg(収率15%)を融点118
−125℃を有する固体として得た。
【0109】NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :
(A),1.20(3H,d,J=7.3Hz),3.34(1H,q,J=7.3Hz),3.43(1H,
tt,J=11.2,4.6Hz),3.65(1H,t,J=11.2Hz),3.68(1H,t,J=1
1.2Hz),4.33(1H,m),4.46(1H,m),4.83(1H,d,J=13.9Hz),
5.04(1H,s),5.04(1H,d,J=13.9Hz),5.14(1H,d,J=4.0Hz),
6.25(1H,dd,J=16.5,4.0Hz),6.7-6.8(2H,m),6.81(1H,d,J
=16.5Hz),7.29(1H,dd,J=7.9,4.6Hz),7.3-7.45(1H,m),7.
73(1H,dt,J=7.9,1Hz),8.51(1H,dd,J=4.6,1Hz),8.62(1H,
d,J=1Hz);(B),1.22(3H,d,J=7.3Hz),3.13(1H,br s),3.50
(1H,q,J=7.3Hz),4.2-4.4(4H,m),4.88(1H,d,J=13.9Hz),
4.94(1H,s),5.17(1H,d,J=13.9Hz),5.26(1H,d,J=4.6Hz),
6.31(1H,dd,J=16.5,4.6Hz),6.65-6.8(2H,m),6.81(1H,d,
J=16.5Hz),7.26(1H,dd,J=7.9,4.6Hz),7.74(1H,td,J=7.
2,6.6Hz),7.74(1H,br d,J=7.9Hz),7.77(1H,s),7.80(1H,
s),8.50(1H,br d,J=4.6Hz),8.63(1H,brs)。 実施例6 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[[トランス−2−[(E)−2−[4−(トリ
フルオロメチル)フェニル]ビニル]−1,3−ジオキ
サン−5−イル]チオ]−1−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−2−ブタノール
【0110】
【化24】
【0111】実施例4と同様にして、(2R,3R)−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[(1,3
−ジヒドロキシ−2−プロピル)チオ]−1−[(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノ
ールと参考例22で述べるトランス−4−(トリフルオ
ロメチル)シンナムアルデヒドとを反応させ、処理する
ことにより、目的化合物を主生成物(収率62%)とし
て得た。物理データおよびスペクトルデータは実施例2
で記述した化合物のものと一致した。
【0112】実施例7 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[[トランス−2−[(E)−2−(4−フルオ
ロフェニル)ビニル]−1,3−ジオキサン−5−イ
ル]チオ]−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−
1−イル)−2−ブタノール
【0113】
【化25】
【0114】実施例4と同様にして、(2R,3R)−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[(1,3
−ジヒドロキシ−2−プロピル)チオ]−1−[(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノ
ールとトランス−4−フルオロシンナムアルデヒド(Arc
h.Pharm.316 574 (1983)) とを反応させ、処理すること
により、主生成物である標記化合物を油状物として収率
66%で得た。
【0115】NMR スペクトル(60MHz,CDCl3) δppm :1.
20(3H,d,J=7Hz),3.1-3.9(4H,m),4.1-4.6(2H,m),4.78(1
H,d,J=14Hz),4.99(1H,d,J=1.5Hz),5.06(1H,d,J=14Hz),
5.09(1H,d,J=4Hz),6.07(1H,dd,J=16.4Hz),6.79(1H,d,J=
16Hz),6.5-7.6(7H,m),7.78(2H,s)。 この化合物を酢酸エチル−ヘキサン混合溶媒中1当量の
蓚酸と混ぜ融点132−135℃を有する蓚酸塩結晶を
得た。
【0116】実施例8 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[[トランス−2−[(E)−2−[2−フルオ
ロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]ビニル]−
1,3−ジオキサン−5−イル]チオ]−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノー
【0117】
【化26】
【0118】実施例4と同様にして、(2R,3R)−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[(1,3
−ジヒドロキシ−2−プロピル)チオ]−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−5−イル)−2−ブタノー
ルとトランス−2−フルオロ−4−(トリフルオロメチ
ル)シンナムアルデヒドとを反応させ、処理することに
より、主生成物である標記化合物を油状物として収率6
6%で得た。
【0119】比旋光度[α]D 25 -72 °(C=0.63,CHCl3) NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :1.20(3H,d,J=7.
0Hz),3.34(1H,q,J=7.0Hz),3.43(1H,tt,J=11.3,4.6Hz),
3.65(1H,t,J=11.3Hz),3.68(1H,t,J=11.3Hz),4.34(1H,
m),4.46(1H,m),4.83(1H,d,J=14.0Hz),5.04(d,J=14.0H
z), 5.04(1H,d,J=1.1Hz), 5.15(1H,d,J=4.2Hz),6.36(1
H,dd,J=16.3,4.2Hz),6.7-6.8(2H,m),6.97(1H,d,J=16.0H
z),7.3-7.45(3H,m),7.58(1H,t,J=7.6Hz),7.79(2H,s)。 実施例9 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[[トランス−2−[(E)−2−[4−(メチ
ルスルホニル)フェニル]ビニル]−1,3−ジオキサ
ン−5−イル]チオ]−1−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)−2−ブタノール
【0120】
【化27】
【0121】実施例4と同様にして(2R,3R)−2
−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[(1,3−
ジヒドロキシ−2−プロピル)チオ]−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノー
ルとトランス−4−(メチルスルホニル)シンナムアル
デヒドとを反応させ、処理することにより、主生成物で
ある標記化合物を油状物として収率58%で得た。
【0122】NMR スペクトル(60MHz,CDCl3+D2O) δppm
:1.20(3H,d,J=7Hz),3.00(3H,s),3.33(1H,q,J=7Hz),3.
5-4.0(3H,m),4.2-4.8(2H,m),4.80(1H,d,J=14Hz),5.08(1
H,d,J=14Hz),5.15(1H,d,J=4Hz),6.30(1H,dd,J=17,4Hz),
6.90(1H,d,J=17Hz),6.55-7.0(2H,m),7.2-7.6(1H,m),7.5
8(2H,d,J=8Hz),7.80(2H,s),7.94(2H,d,J=8Hz)。 実施例10 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[[トランス−2−[(E)−2−(4−ニトロ
フェニル)ビニル]−1,3−ジオキサン−5−イル]
チオ]−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イル)−2−ブタノール
【0123】
【化28】
【0124】実施例4と同様にして、(2R,3R)−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[(1,3
−ジヒドロキシ−2−プロピル)チオ]−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−5−イル)−2−ブタノー
ルとトランス−4−ニトロシンナムアルデヒドとを反応
させ、処理することにより、主生成物である標記化合物
を油状物として収率40%で得た。
【0125】比旋光度[α]D 25 -64.1 °(C=2.43,CHCl
3) NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :1.19(3H,d,J=7.
3Hz),3.35(1H,q,J=7.3Hz),3.44(1H,tt,J=11.2,4.6Hz),
3.66(1H,t,J=11.2Hz),3.68(1H,t,J=11.2Hz),4.34(1H,
m),4.46(1H,m),4.83(1H,d,J=13.9Hz),5.04(1H,d,J=13.9
Hz), 5.04(1H,s),5.16(1H,d,J=4.0Hz),6.32(1H,dd,J=1
6.5,4.0Hz),6.7-6.8(2H,m),6.87(1H,d,J=16.5Hz),7.36
(1H,m),7.53(2H,d,J=8.6Hz),7.79(1H,s),7.80(1H,s),8.
19(2H,d,J=8.6Hz)。 この化合物を酢酸エチル−ヘキサン混合溶媒中1当量の
蓚酸と混ぜ融点103−105℃を有する蓚酸塩結晶を
得た。
【0126】実施例11 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
−3−[[トランス−2−[(E)−2−[4−(トリ
フルオロメトキシ)フェニル]ビニル]−1,3−ジオ
キサン−5−イル]チオ]−2−ブタノール
【0127】
【化29】
【0128】実施例4と同様にして、(2R,3R)−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[(1,3
−ジヒドロキシ−2−プロピル)チオ]−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−5−イル)−2−ブタノー
ルと参考例33で述べるトランス−4−(トリフルオロ
メトキシ)シンナムアルデヒドとを反応させ、処理する
ことにより、主生成物である標記化合物を油状物として
収率43%で得た。
【0129】比旋光度[α]D 25 -77 °(C=0.52,CHCl3) NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :1.20(3H,d,J=7.
3Hz),3.34(1H,q,J=2.3Hz),3.42(1H,tt,J=11.2,4.6Hz),
3.65(1H,t,J=11.2Hz),3.67(1H,t,J=11.2Hz),4.32(1H,dd
d,J=11.2,4.6,2.0Hz),4.45(1H,ddd,J=11.2,4.6,2.0Hz),
4.83(1H,d,J=14.5Hz),5.01(1H,s), 5.03(1H,d,J=14.5H
z), 5.12(1H,d,J=4.0Hz),6.15(1H,dd,J=16.5,4.0Hz),6.
7-6.8(2H,m),6.79(1H,d,J=16.5Hz),7.17(2H,d,J=8.6H
z),7.3-7.45(1H,m),7.42(2H,d,J=8.6Hz),7.79(2H,s)。 実施例12 (2R,3R)−3−[[トランス−2−[(E)−2
−(4−シアノフェニル)ビニル]−1,3−ジオキサ
ン−5−イル]チオ]−2−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イル)−2−ブタノール
【0130】
【化30】
【0131】実施例4と同様にして、(2R,3R)−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[(1,3
−ジヒドロキシ−2−プロピル)チオ]−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−5−イル)−2−ブタノー
ルとトランス−4−シアノシンナムアルデヒド(Mol.Cry
st.Liq.Cryst. 123 257(1985))とを反応させ、処理する
ことにより、主生成物である標記化合物を油状物として
収率66%で得た。
【0132】比旋光度[α]D 25 -78 °(C=0.52,CHCl3) NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :1.20(3
H,d,J=7.0Hz),3.34(1H,br
q,J=7.0Hz),3.43(1H,tt,J=1
1.3,4.8Hz),3.65(1H,t,J=1
1.3Hz),3.67(1H,t,J=11.3H
z),4.33(1H,m),4.46(1H,m),
4.83(1H,d,J=14.2Hz),5.03
(1H,d,J=1.2Hz), 5.04(1H,
d,J=14.2Hz), 5.14(1H,d,J=
4.1Hz),6.28(1H,dd,J=16.1,
4.1Hz),6.7−6.8(2H,m),6.82
(1H,d,J=16.1Hz),7.36(1H,
m),7.49(2H,d,J=8.3Hz),7.6
2(2H,d,J=8.3Hz),7.79(2H,
s)。 この化合物を酢酸エチル−ヘキサン混合溶媒中1当量の
蓚酸と混ぜ融点164−165℃を有する蓚酸塩結晶を
得た。
【0133】実施例13 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[[トランス−2−[(E)−2−メチル−2−
[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ビニル]−
1,3−ジオキサン−5−イル]チオ]−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノー
【0134】
【化31】
【0135】実施例4と同様にして、(2R,3R)−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[(1,3
−ジヒドロキシ−2−プロピル)チオ]−1−[(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノ
ールとトランス−β−メチル−4−(トリフルオロメチ
ル)シンナムアルデヒドとを反応させ、処理することに
より、主生成物である標記目的化合物を油状物として収
率73%で得た。
【0136】NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm
:1.20(3H,d,J=7.1Hz),2.16(3H,s),3.36(1H,q,J=7.1H
z),3.41(1H,tt,J=11.3,4.6Hz),3.66(1H,t,J=11.3Hz),3.
68(1H,t,J=11.3Hz),4.32(1H,m),4.44(1H,m),4.83(1H,d,
J=13.9Hz),5.03(1H,s), 5.04(1H,d,J=13.9Hz), 5.33(1
H,d,J=6.0Hz),5.83(1H,br d,J=6.0Hz),6.7-6.8(2H,m),
7.3-7.45(1H,m),7.51(2H,d,J=8.3Hz),7.59(2H,d,J=8.3H
z),7.79(2H,s)。 実施例14 (2R,3R)−3−[[トランス−2−[(E)−2
−(5−クロロ−2−チエニル)ビニル]−1,3−ジ
オキサン−5−イル]チオ]−2−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)−2−ブタノール
【0137】
【化32】
【0138】実施例4と同様にして、(2R,3R)−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[(1,3
−ジヒドロキシ−2−プロピル)チオ]−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−5−イル)−2−ブタノー
ルとトランス−β−(5−クロロ−2−チエニル)アク
ロレイン(Chem.Abst. 51 1284h(1941)) とを反応させ、
処理することにより、標記化合物を油状物として収率5
0%で得た。
【0139】比旋光度[α]D 25 -75.7 °(C=0.56,CHCl
3) NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :1.19(3H,d,J=7.
3Hz),3.33(1H,q,J=7.3Hz),3.40(1H,tt,J=11.2,4.6Hz),
3.62(1H,t,J=11.2Hz),3.64(1H,t,J=11.2Hz),4.36(1H,
m),4.42(1H,m),4.82(1H,d,J=13.8Hz),5.02(1H,br s),
5.03(1H,d,J=13.8Hz), 5.06(1H,d,J=4.6Hz),5.88(1H,d
d,J=15.8,4.6Hz),6.7-6.85(3H,m),6.78(2H,s),7.36(1H,
m),7.87(2H,s)。 この化合物を酢酸エチル−ヘキサン混合溶媒中1当量の
蓚酸と混ぜ融点53−57℃を有する蓚酸塩結晶を得
た。
【0140】実施例15 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
−3−[[トランス−2−[(1E,3E)−4−[4
−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−ブタジ
エン−1−イル]−1,3−ジオキサン−5−イル]チ
オ]−2−ブタノール
【0141】
【化33】
【0142】実施例4と同様にして、(2R,3R)−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[(1,3
−ジヒドロキシ−2−プロピル)チオ]−1−[(1H
−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−2−ブタノ
ールと参考例25で述べる(2E,4E)−5−[4−
(トリフルオロメチル)フェニル]−2,4−ペンタジ
エナルとを反応させ、処理することにより、主生成物で
ある標記化合物を油状物として収率67%で得た。
【0143】比旋光度[α]D 25 -69.8 °(C=1.00,CHCl
3) NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :1.19(3H,d,J=7.
3Hz),3.33(1H,q,J=7.3Hz),3.40(1H,tt,J=11.2,4.6Hz),
3.62(1H,t,J=11.2Hz),3.64(1H,t,J=11.2Hz),4.30(1H,
m),4.42(1H,m),4.82(1H,d,J=13.9Hz),5.01(1H,s), 5.03
(1H,d,J=13.9Hz),5.06(1H,d,J=4.6Hz),5.84(1H,dd,J=1
5.2,4.6Hz),6.60(1H,dd,J=15.2,10.6Hz),6.73(1H,d,J=1
5.8Hz),6.7-6.8(2H,m),6.85(1H,dd,J=15.8,10.6Hz),7.3
-7.45(1H,m),7.49(2H,d,J=8.6Hz),7.56(2H,d,J=8.6Hz),
7.78(2H,s)。 実施例16 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[[トランス−2−[(1E,3E)−4−[4
−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)フェ
ニル]−1,3−ブタジエン−1−イル]−1,3−ジ
オキサン−5−イル]チオ]−1−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール
【0144】
【化34】
【0145】実施例4と同様にして、(2R,3R)−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[(1,3
−ジヒドロキシ−2−プロピル)チオ]−1−[(1H
−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−2−ブタノ
ールと参考例32で述べる(2E,4E)−5−[4−
(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)フェニ
ル]−2,4−ペンタジエナルとを反応させ、処理する
ことにより、主生成物である標記化合物を融点75〜8
5°C(ヘキサン−エ−テル混合溶媒より結晶化)を有
する粉末として収率60%で得た。
【0146】比旋光度[α]D 25 -69 °(C=0.56,CHCl3) NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :1.18(3H,d,J=7.
0Hz),3.33(1H,q,J=7.0Hz),3.39(1H,tt,J=11.3,4.8Hz),
3.62(1H,t,J=11.3Hz),3.64(1H,t,J=11.3Hz),4.30(1H,
m),4.35(2H,br t,J=11.8Hz),4.41(1H,m),4.82(1H,d,J=1
4.1Hz),4.99(1H,d,J=1.6Hz), 5.03(1H,d,J=14.1Hz), 5.
04(1H,d,J=4.6Hz),5.75(1H,dd,J=15.7,4.6Hz),6.06(1H,
tt,J=53.0,5.1Hz),6.56(1H,dd,J=15.7,10.2Hz),6.57(1
H,d,J=15.0Hz),6.68(1H,dd,J=15.0,10.2Hz),6.7-6.8(2
H,m),6.88(2H,d,J=8.7Hz),7.3-7.4(1H,m),7.37(2H,d,J=
8.7Hz),7.79(2H,s)。 実施例17 (2R,3R)−3−[[トランス−2−[(1E,3
E)−4−(6−クロロ−3−ピリジル)−1,3−ブ
タジエン−1−イル]−1,3−ジオキサン−5−イ
ル]チオ]−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2
−ブタノール
【0147】
【化35】
【0148】実施例4と同様にして、(2R,3R)−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[(1,3
−ジヒドロキシ−2−プロピル)チオ]−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−5−イル)−2−ブタノー
ルと参考例38で述べる(2E,4E)−5−(6−ク
ロロ−3−ピリジル)−2,4−ペンタジエナルとを反
応させ、処理することにより、主生成物である標記化合
物を融点88−90℃を有する結晶として収率69%で
得た。
【0149】比旋光度[α]D 25 -74 °(C=0.59,CHCl3) NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :1.19(3H,d,J=7.
1Hz),3.33(1H,q,J=7.1Hz),3.40(1H,tt,J=11.3,4.7Hz),
3.62(1H,t,J=11.3Hz),3.64(1H,t,J=11.3Hz),4.30(1H,
m),4.42(1H,m),4.82(1H,d,J=14.3Hz),5.00(1H,s), 5.03
(1H,d,J=14.3Hz),5.05(1H,d,J=4.2Hz),5.84(1H,dd,J=1
5.1,4.2Hz),6.56(1H,d,J=15.5Hz),6.58(1H,dd,J=15.1,1
0.5Hz),6.7-6.8(2H,m),6.80(1H,dd,J=15.5,10.5Hz),7.2
8(1H,d,J=8.3Hz),7.3-7.4(1H,m),7.70(1H,dd,J=8.3,2.5
Hz),7.79(2H,s),8.37(1H,d,J=2.5Hz)。 実施例18 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[[トランス−2−[(1E,3Z)−4−(4
−クロロフェニル)−5,5,5−トリフルオロ−1,
3−ペンタジエン−1−イル]−1,3−ジオキサン−
5−イル]チオ]−1−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)−2−ブタノール
【0150】
【化36】
【0151】実施例4と同様にして、(2R,3R)−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[(1,3
−ジヒドロキシ−2−プロピル)チオ]−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−5−イル)−2−ブタノー
ルと参考例52で述べる(2E,4Z)−5−(4−ク
ロロフェニル)−6,6,6−トリフルオロ−2,4−
ヘキサジエナルとを反応させ、処理することにより、主
生成物である標記化合物を油状物として収率31%で得
た。
【0152】比旋光度[α]D 25 -59.4 °(C=0.90,CHCl
3) NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :1.19(3H,d,J=7.
3Hz),3.33(1H,br q,J=7.3Hz),3.40(1H,tt,J=11.2,4.6H
z),3.61(1H,t,J=11.2Hz),3.64(1H,t,J=11.2Hz),4.31(1
H,m),4.43(1H,m),4.82(1H,d,J=13.9Hz),5.02(1H,s), 5.
03(1H,d,J=13.9Hz), 5.09(1H,d,J=4.6Hz),5.96(1H,dd,J
=15.2,4.6Hz),6.50(1H,d,J=11.9Hz),6.7-6.8(2H,m),6.9
-7.1(1H,m),7.25-7.4(5H,m),7.79(2H,s)。 実施例19 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[[トランス−2−[(1E,3E)−2−メチ
ル−4−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−
1,3−ブタジエン−1−イル]−1,3−ジオキサン
−5−イル]チオ]−1−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)−2−ブタノール
【0153】
【化37】
【0154】実施例4と同様にして、(2R,3R)−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[(1,3
−ジヒドロキシ−2−プロピル)チオ]−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−5−イル)−2−ブタノー
ルと参考例10で述べる(2E,4E)−3−メチル−
5−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−2,4
−ペンタジエナルとを反応させ、処理することにより、
主生成物である標記化合物を油状物として収率70%で
得た。
【0155】比旋光度[α]D 25 -68 °(C=0.50,CHCl3) NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :1.27(3H,d,J=7.
1Hz),1.99(3H,s),3.34(1H,q,J=7.1Hz),3.39(1H,tt,J=1
1.3,4.8Hz),3.64(1H,t,J=11.3Hz),3.66(1H,t,J=11.3H
z),4.30(1H,m),4.41(1H,m),4.83(1H,d,J=14.1Hz),5.01
(1H,s), 5.04(1H,d,J=14.1Hz), 5.32(1H,d,J=6.2Hz),5.
66(1H,d,J=6.2Hz),6.66(1H,d,J=16.1Hz),6.7-6.8(2H,
m),6.86(1H,d,J=16.1Hz),7.3-7.4(1H,m),7.51(2H,d,J=
8.4Hz),7.57(2H,d,J=8.4Hz),7.78(2H,s)。 実施例20 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[[トランス−2−[(1E,3E)−3−メチ
ル−4−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−
1,3−ブタジエン−1−イル]−1,3−ジオキサン
−5−イル]チオ]−1−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)−2−ブタノール
【0156】
【化38】
【0157】実施例4と同様にして、(2R,3R)−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[(1,3
−ジヒドロキシ−2−プロピル)チオ]−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−5−イル)−2−ブタノー
ルと(2E,4E)−4−メチル−5−[4−(トリフ
ルオロメチル)フェニル]−2,4−ペンタジエナルと
を反応させ、処理することにより、主生成物である標記
化合物を油状物として収率69%で得た。
【0158】比旋光度[α]D 25 -63.4 °(C=1.07,CHCl
3) NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :1.19(3H,d,J=7.
0Hz),2.00(3H,s),3.33(1H,q,J=7.0Hz),3.41(1H,tt,J=1
1.2,4.6Hz),3.64(1H,t,J=11.2Hz),3.66(1H,t,J=11.2H
z),4.31(1H,m),4.43(1H,m),4.83(1H,d,J=14.2Hz),5.01
(1H,s), 5.04(1H,d,J=14.2Hz), 5.09(1H,d,J=4.6Hz),5.
81(1H,dd,J=16.0,4.6Hz),6.60(1H,s),6.63(1H,d,J=16.0
Hz),6.7-6.8(2H,m),7.3-7.4(1H,m),7.38(2H,d,J=8.2H
z),7.59(2H,d,J=8.2Hz),7.79(2H,s)。 実施例21 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[[1−[(E)−4−(トリフルオロメトキ
シ)シンナモイル]ピペリジン−4−イル]チオ]−1
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2
−ブタノール
【0159】
【化39】
【0160】[製法A]参考例14で述べる(2R,3
R)−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−3−[(ピペ
リジン−4−イル)チオ]−2−ブタノール2塩酸塩1
50mg(0.340mmol) とジクロロメタン3mlの混合物に、
窒素雰囲気下0℃でトリエチルアミン142μl(1.02m
mol)ついで5分後に(E)−4−(トリフルオロメトキ
シ)シンナモイルクロリド128mg(0.510mmol) を加え
た。同温度で30分間撹拌後、溶媒を留去し、得られる
残留物に酢酸エチルを加えて食塩水で洗浄した。溶媒を
留去しシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢
酸エチルで溶出して標記化合物160mg(収率81%)
を無色泡状物として得た。
【0161】NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :1.
19(3H,d,J=7.0Hz),1.6-1.8(2H,m),2.0-2.1(2H,m),3.0-
3.2(2H,m),3.35(1H,q,J=7.0Hz),3.2-3.4(1H,m),4.0-4.1
(1H,m),4.2-4.3(1H,m),4.83(1H,s),4.83(1H,d,J=14.0H
z), 5.09(1H,d,J=14.0Hz),6.7-6.8(2H,m),6.87(1H,d,J=
15.5Hz),7.22(2H,d,J=8.5Hz),7.3-7.4(1H,m),7.55(2H,
d,J=8.5Hz),7.65(1H,d,J=15.5Hz),7.78(1H,s),7.82(1H,
s)。 IRスペクトルνmax KBrcm-1:3421,1695,1686,1617,1591。 マススペクトルm/e:582,563,522,500,427,359,299,258,
215,187,144,101,82。 [製法B]参考例16で述べる4−(アセチルチオ)−
1−[(E)−4−(トリフルオロメトキシ)シンナモ
イル]ピペリジン327mg(0.875mmol) と(2R,3
S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチ
ル−2−[(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)メチル]オキシラン200mg(0.796mmol) をジメチ
ルホルムアミド4mlに溶かし、窒素雰囲気下28%ナト
リウムメトキシド−メタノール溶液129μl(0.613mm
ol) を加えた後、50℃で3時間撹拌した。冷後、反応
液を酢酸エチルを加えて希釈し、水、ついで飽和食塩水
で洗浄した。溶媒を留去して得られる油状物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチルで溶出
して標記化合物275mg(収率59%)を無色泡状物と
して得た。本化合物は[製法A]で得られた化合物とNM
R,IR,MS の各種スペクトルで同定した。
【0162】実施例22 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[[1−((E)−4−メチルシンナモイル)ピ
ペリジン−4−イル]チオ]−1−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール
【0163】
【化40】
【0164】(E)−4−メチルシンナモイル クロリ
ド(Can.J.Chem. 45 1001(1967)) から実施例21[製法
A]に従って得られた無色泡状物。
【0165】NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :1.
19(3H,d,J=7.0Hz),1.6-1.8(2H,m),2.0-2.2(2H,m),2.37
(3H,s),3.0-3.2(2H,m),3.2-3.4(1H,m),3.35(1H,q,J=7.0
Hz),4.0-4.2(1H,m),4.4-4.6(1H,m),4.83(1H,d,J=13.9H
z),4.84(1H,s),5.09(1H,d,J=13.9Hz),6.7-6.8(2H,m),6.
85(1H,d,J=15.5Hz),7.18(2H,d,J=8.3Hz),7.3-7.4(1H,
m),7.43(2H,d,J=8.3Hz),7.65(1H,d,J=15.5Hz),7.77(1H,
s),7.82(1H,s)。 IRスペクトルνmax KBrcm-1:3333,1645,1599。 マススペクトルm/e:512,510,452,430,425,367,357,289,
229,224,188,145,117,82。 実施例23 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[[1−((E)−4−ニトロシンナモイル)ピ
ペリジン−4−イル]チオ]−1−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール
【0166】
【化41】
【0167】(E)−4−ニトロシンナモイル クロリ
ドから実施例21[製法A]に従って得られた微黄色泡
状物。
【0168】NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :1.
26(3H,d,J=6.6Hz),1.6-1.9(2H,m),2.1-2.3(2H,m),3.1-
3.3(2H,m),3.3-3.5(1H,m),3.42(1H,q,J=6.6Hz),4.0-4.2
(1H,m),4.4-4.6(1H,m),4.89(1H,d,J=13.9Hz),4.92(1H,
s),5.15(1H,d,J=13.9Hz),6.7-6.9(2H,m),7.10(1H,d,J=1
5.5Hz),7.4-7.5(1H,m),7.73(2H,d,J=8.9Hz),7.75(1H,d,
J=15.5Hz),7.86(2H,d,J=8.9Hz),8.29(1H,s),8.32(1H,
s)。 IRスペクトルνmax KBrcm-1:3361,1649,1612,1518,1345。 マススペクトルm/e:544,525,513,483,461,388,365,284,
260,224,219,176,144,130,82。 実施例24 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
−3−[[1−[((2E,4E)−5−[4−(トリ
フルオロメトキシ)フェニル]−2,4ーペンタジエノ
イル]ピペリジン−4−イル]チオ]−2−ブタノール
【0169】
【化42】
【0170】(2E,4E)−5−[4−(トリフルオ
ロメトキシ)フェニル]−2,4ーペンタジエノイル
クロリドから実施例21[製法A]に従って得られた無
色泡状物。
【0171】NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :1.
19(3H,d,J=6.6Hz),1.5-1.8(2H,m),2.0-2.2(2H,m),3.0-
3.3(3H,m),3.34(1H,q,J=6.6Hz),3.9-4.1(1H,m),4.3-4.5
(1H,m),4.83(1H,d,J=13.9Hz),4.82(1H,s),5.08(1H,d,J=
13.9Hz),6.50(1H,d,J=14.5Hz),6.7-6.8(2H,m),6.8-6.9
(2H,m),7.20(2H,d,J=8.9Hz),7.3-7.5(2H,m),7.47(2H,d,
J=8.9Hz),7.78(1H,s),7.82(1H,s)。 IRスペクトルνmax KBrcm-1:3395,1639,1616,1596。 マススペクトルm/e:608,589,548,526,453,433,385,325,
241,224,213,144,127,82。 実施例25 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
−3−[[1−[((E)−3−(ピリジン−4−イ
ル)−アクリロイル]ピペリジン−4−イル]チオ]−
2−ブタノール
【0172】
【化43】
【0173】4−(アセチルチオ)−1−[((E)−
3−(ピリジン−4−イル)−アクリロイル]ピペリジ
ンから実施例21[製法B]に従って得られた無色泡状
物。
【0174】NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :1.
20(3H,d,J=6.6Hz),1.6-1.8(2H,m),2.0-2.2(2H,m),3.0-
3.2(2H,m),3.35(1H,q,J=6.6Hz),3.2-3.4(1H,m),3.9-4.1
(1H,m),4.3-4.5(1H,m),4.83(1H,d,J=14.5Hz),4.86(1H,
s),5.09(1H,d,J=14.5Hz),6.7-6.8(2H,m),7.06(1H,d,J=1
5.2Hz),7.3-7.4(1H,m),7.37(2H,d,J=5.9Hz),7.57(1H,d,
J=15.2Hz),7.78(1H,s),7.81(1H,s),8.64(2H,d,J=5.9H
z)。 IRスペクトルνmax KBrcm-1:3420,1651,1615,1598。 マススペクトルm/e:499,439,417,410,365,344,307,275,
247,216,144,132,104,82。 実施例26 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[[1−(E)−4−(トリフルオロメトキシ)
シンナモイル]アゼチジン−3−イル]チオ]−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−
ブタノール
【0175】
【化44】
【0176】参考例19で述べる(2R,3R)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)−3−[(アゼチジ
ン−3−イル)チオ]−2−ブタノール2塩酸塩から実
施例21[製法A]に従って得られた微黄色泡状物。
【0177】NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :1.
17(3H,d,J=7.1Hz),3.32(1H,q,J=7.1Hz),4.0-4.3(3H,m),
4.5-4.6(1H,m),4.6-4.7(1H,m),4.86(1H,d,J=14.2Hz),5.
05(1H,d,J=14.2Hz),5.09(1H,s),6.43(1H,d,J=15.7Hz),
6.7-6.8(2H,m),7.22(2H,d,J=8.2Hz),7.3-7.4(1H,m),7.5
6(2H,d,J=8.2Hz),7.65(1H,d,J=15.7Hz),7.79(1H,s),7.8
1(1H,s)。 IRスペクトルνmax KBrcm-1:3376,1656。 マススペクトルm/e:554,535,472,384,331,271,224,215,
187,127,87。 実施例27 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−〔〔トランス−2−〔(1E,3E)−4−
(2,4−ジフルオロフェニル)−1,3−ブタジエン
−1−イル〕−1,3−ジオキサン−5−イル〕チオ〕
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
−2−ブタノール
【0178】
【化45】
【0179】実施例4と同様にして、(2R,3R)−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−〔(1,3
−ジヒドロキシ−2−プロピル)チオ〕−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−5−イル)−2−ブタノー
ルと(2E,4E)−5−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2,4−ペンタジエナルを反応させて、主生成物
である標記化合物を油状物として収率61%で得た。
【0180】比旋光度〔α〕D 25−79.1°(c=1.04,
CHCl3 ) NMRスペクトル(270MHz, CDCl3) δppm:1.18(3H,d,J=
7.0Hz), 3.33(1H,q,J=7.0Hz), 3.39(1H,tt,J=11.3,4.6H
z), 3.62(1H,t,J=11.3Hz), 3.64(1H,t,J=11.3Hz), 4.30
(1H,m), 4.41(1H,m), 4.82(1H,d,J=14.0Hz), 5.00(1H,
s), 5.03(1H,d,J=14.0Hz), 5.05(1H,d,J=4.6Hz), 5.79
(1H,dd,J=15.2,4.6Hz), 6.58(1H,dd,J=15.2,9.5Hz), 6.
65-6.9(6H,m), 7.3-7.5(2H,m), 7.79(2H,s) 。
【0181】実施例28 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−〔〔トランス−2−〔(1E,3E)−4−〔6
−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)−3
−ピリジル〕−1,3−ブタジエン−1−イル〕−1,
3−ジオキサン−5−イル〕チオ〕−1−(1H−1,
2,4−トリアゾール−5−イル)−2−ブタノール
【0182】
【化46】
【0183】(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−3−〔(1,3−ジヒドロキシ−2−プ
ロピル)チオ〕−1−(1H−1,2,4−トリアゾー
ル−1−イル)−2−ブタノール404mg(1.12
mmol)と参考例37で述べる(2E,4E)−5−
〔6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)
−3−ピリジル〕−2,4−ペンタジエナル501mg
(1.73mmol)を塩化メチレン11mlに溶か
し、p−トルエンスルホン酸1水和物320mg(1.
68mmol)とモレキュラシーブス4A4gを加え、
1時間室温で撹拌した。反応液を氷冷下3%重曹水20
mlにあけ5分間撹拌した後、モレキュラシーブスを濾
過して除き有機層を分け取って乾燥し減圧下溶媒を留去
した。得られた油状物908mgをシリカゲル19gを
用いるカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢
酸エチル(1:1)混合溶媒で溶出して標記目的化合物
448mg(収率63%)を油状物として得た。
【0184】比旋光度〔α〕D 25−58.6°(c=0.52,
CHCl3 ) NMRスペクトル(270MHz, CDCl3) δppm:1.19(3H,J=7.
0Hz), 3.33(1H,q,J=7.0Hz), 3.39(1H,tt,J=11.2,4.8H
z), 3.62(1H,t,J=11.2Hz), 3.64(1H,t,J=11.2Hz), 4.30
(1H,ddd,J=11.2,4.7,2.1Hz), 4.42(1H,ddd,J=11.2,4.7,
2.1Hz), 4.74(2H,brt,J=12.8Hz), 4.82(1H,d,J=13.9H
z), 5.01(1H,s), 5.03(1H,d,J=13.9Hz), 5.05(1H,d,J=
4.5Hz), 5.78(1H,d,J=15.5,4.5Hz), 6.01(1H,tt,J=53.
1,4.6Hz), 6.51-6.62(2H,m), 6.65-6.78(3H,m), 6.81(1
H,d,J=8.6Hz), 7.35(1H,m), 7.74(1H,dd,J=8.6,2.3Hz),
7.79(2H,s), 8.11(1H,d,J=2.3Hz) 。
【0185】実施例29 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−〔〔トランス−2−〔(1E,3E)−1−メチ
ル−4−〔4−(トリフルオロメチル)フェニル〕−
1,3−ブタジエン−1−イル〕−1,3−ジオキサン
−5−イル〕チオ〕−1−(1H−1,2,3−トリア
ゾール−1−イル)−2−ブタノール
【0186】
【化47】
【0187】実施例4と同様にして、(2R,3R)−
2−(2,4−ジフェニル)−3−〔(1,3−ジヒド
ロキシ−2−プロピル)チオ〕−1−(1H−1,2,
4−トリアゾール−5−イル)−2−ブタノールと(2
E,4E)−2−メチル−5−〔4−(トリフルオロメ
チル)フェニル〕−2,4−ペンタジエナルを反応させ
て、主生成物である標記化合物を油状物として31%収
率で得た。
【0188】NMRスペクトル(270MHz, CDCl3) δppm:
1.19(3H,d,J=7.3Hz), 1.94(3H,s),3.34(1H,q,J=7.3Hz),
3.39(1H,tt,J=11.2,4.6Hz), 3.36(1H,t,J=11.2Hz), 3.
65(1H,t,J=11.2Hz), 4.33(1H,m), 4.44(1H,m), 4.83(1
H,d,J=13.9Hz). 4.89(1H,s),5.02(1H,s), 5.04(1H,d,J=
13.9Hz), 6.41(1H,d,J=11.2Hz), 6.62(1H,d,J=15.8Hz),
6.7-6.8(2H,m), 7.09(1H,dd,J=15.8,11.2Hz), 7.36(1
H,m), 7.50(2H,d,J=8.6Hz), 7.56(2H,d,J=8.6Hz), 7.79
(1H,s), 7.80(1H,s)。
【0189】実施例30 (RS)−3−メチル−1−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)−2−〔4−(トリフルオロメチ
ル)フェニル〕−3−〔〔トランス−2−〔(E)−2
−〔4−(トリフルオロメチル)フェニル〕ビニル〕−
1,3−ジオキサン−5−イル〕チオ〕−2−ブタノー
【0190】
【化48】
【0191】実施例4と同様にして、参考例55で述べ
る(RS)−3−〔(1,3−ジヒドロキシ−2−プロ
ピル)チオ〕−3−メチル−2−〔4−(トリフルオロ
メチル)フェニル〕−1−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)−2−ブタノールと参考例22で述
べるトランス−4−(トリフルオロメチル)シンナムア
ルデヒドを反応させて、標記目的化合物を無色泡状物と
して得た。
【0192】NMRスペクトル(270MHz, CDCl3) δppm:
1.36(3H,s), 1.37(3H,s), 3.5-3.7(3H,m), 4.2-4.3(1H,
m), 4.4-4.5(1H,m), 5.02(2H,s), 5.11(1H,d,J=4.1Hz),
5.44(1H,s), 6.25(1H,dd,J=16.2,4.1Hz), 6.84(1H,d,J
=16.2Hz), 7.4-7.6(8H,m), 7.70(1H,s), 7.93(1H,s) 。
【0193】IRスペクトルνmax (KBr) cm-1:3404, 1
618, 1508, 1328 。
【0194】マススペクトルm/e:587, 568, 331, 298,
256, 201, 159, 131。
【0195】実施例31 (RS)−3−メチル−1−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)−2−〔4−(トリフルオロメチ
ル)フェニル〕−3−〔〔トランス−2−〔(1E,3
E)−4−〔(トリフルオロメチル)フェニル〕−1,
3−ブタジエン−1−イル〕−1,3−ジオキサン−5
−イル〕チオ〕−2−ブタノール
【0196】
【化49】
【0197】実施例4と同様にして、参考例55で述べ
る(RS)−3−〔(1,3−ジヒドロキシ−2−プロ
ピル)チオ〕−3−メチル−2−〔4−(トリフルオロ
メチル)フェニル〕−1−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)−2−ブタノールと参考例25で述
べる(2E,4E)−5−〔4−(トリフルオロメチ
ル)フェニル〕−2,4−ペンタジエナルを反応させ
て、主生成物である標記化合物を無色泡状物として得
た。
【0198】NMRスペクトル(270MHz, CDCl3) δppm:
1.36(3H,s), 1.37(3H,s), 3.4-3.7(3H,m), 4.2-4.3(1H,
m), 4.4-4.5(1H,m), 5.01(2H,s), 5.02(1H,d,J=4.3Hz),
5.39(1H,s), 5.83(1H,dd,J=15.2,4.3Hz), 6.59(1H,dd,
J=15.2,10.7Hz), 6.63(1H,d,J=15.8Hz), 6.85(1H,dd,J=
15.8,10.7Hz), 7.4-7.6(8H,m), 7.73(1H,s), 7.93(1H,
s) 。
【0199】IRスペクトルνmax (KBr) cm-1:3398, 1
679, 1619, 1328, 1126 。
【0200】マススペクトルm/e:614, 541, 494, 478,
406, 348, 256, 211。
【0201】実施例32 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
−3−〔〔トランス−2−〔(1E,3E)−4−〔4
−(トリフルオロメチルチオ)フェニル〕−1,3−ブ
タジエン−1−イル〕−1,3−ジオキサン−5−イ
ル〕チオ〕−2−ブタノール
【0202】
【化50】
【0203】実施例4と同様にして、(2R,3R)−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−〔(1,3
−ジヒドロキシ−2−プロピル)チオ〕−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−5−イル)−2−ブタノー
ルと(2E,4E)−5−〔4−(トリフルオロメチル
チオ)フェニル〕−2,4−ペンタジエナルを反応させ
て、主生成物である標記化合物を無色泡状物として得
た。
【0204】NMRスペクトル(270MHz, CDCl3) δppm:
1.19(3H,d,J=7.1Hz), 3.3-3.5(2H,m), 3.62(1H,t,J=11.
4Hz), 3.64(1H,t,J=11.4Hz), 4.31(1H,ddd,J=11.4,4.7,
2.1Hz), 4.42(1H,ddd,J=11.4,4.7,2.1Hz), 4.83(1H,d,J
=14.1Hz), 5.01(1H,s), 5.03(1H,d,J=14.1Hz), 5.06(1
H,d,J=4.5Hz), 5.83(1H,dd,J=15.7,4.5Hz), 6.60(1H,d
d,J=15.7,10.3Hz), 6.62(1H,d,J=15.7Hz), 6.7-6.8(2H,
m), 6.84(1H,dd,J=15.7,10.3Hz), 7.3-7.4(1H,m), 7.44
(2H,d,J=8.3Hz), 7.60(2H,d,J=8.3Hz), 7.79(2H,s)。
【0205】IRスペクトルνmax (KBr) cm-1:3389, 1
621, 1680, 1621, 1501, 1117 。
【0206】マススペクトルm/e:599, 580, 557, 530,
500, 438, 388, 376, 346, 284, 258, 224, 183 。
【0207】実施例33 (2R* ,3R* )−3−〔〔トランス−2−〔(1
E,3E)−4−〔4−(2,2,3,3−テトラフル
オロプロポキシ)フェニル〕−1,3−ブタジエン−1
−イル〕−1,3−ジオキサン−5−イル〕チオ〕−1
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2
−〔4−(トリフルオロメチル)フェニル〕−2−ブタ
ノール
【0208】
【化51】
【0209】実施例4と同様にして、(2R* ,3
* )−3−〔(1,3−ジヒドロキシ−2−プロピ
ル)チオ〕−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−
5−イル)−2−〔4−(トリフルオロメチル)フェニ
ル〕−2−ブタノールと参考例32で述べる(2E,4
E)−5−〔4−(2,2,3,3−テトラフルオロプ
ロポキシ)フェニル〕−2,4−ペンタジエナルを反応
させて、主生成物である標記化合物を油状物として得
た。
【0210】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:1.
22(3H,d,J=6.6Hz), 3.16(1H,q,J=6.6Hz), 3.34(1H,tt,J
=11.2,4.6Hz), 3.58(1H,t,J=11.2Hz), 3.61(1H,t,J=11.
2Hz), 4.27(1H,m), 4.35(2H,br t,J=11.9Hz), 4.39(1H,
m), 4.57(1H,d,J=13.9Hz), 4.77(1H,s), 5.02(1H,d,J=
4.6Hz), 5.03(1H,d,J=13.9Hz), 5.72(1H,dd,J=15.8,4.6
Hz), 6.05(1H,tt,J=52.8,5.3Hz), 6.5-6.75(3H,m), 6.8
8(2H,d,J=8.6Hz), 7.36(2H,d,J=8.6Hz), 7.39(2H,d,J=
8.6Hz), 7.54(2H,d,J=8.6Hz), 7.71(1H,s), 7.83(1H,
s)。
【0211】実施例34 (2R* ,3R* )−1−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)−2−〔4−(トリフルオロメチ
ル)フェニル〕−3−〔〔トランス−2−〔(1E,3
E)−4−〔4−(トリフルオロメチル)フェニル〕−
1,3−ブタジエン−1−イル〕−1,3−ジオキサン
−5−イル〕チオ〕−2−ブタノール
【0212】
【化52】
【0213】実施例1と同様にして、(2R* ,3
* )−3−メチル−2−〔(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)メチル〕オキシランとトランス−
5−(アセチルチオ)−2−〔(1E,3E)−4−
〔4−(トリフルオロメチル)フェニル〕−1,3−ブ
タジエン−1−イル〕−1,3−ジオキサンを反応させ
て、標記化合物を油状物として収率71%で得た。
【0214】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:1.
22(3H,d,J=7.0Hz), 3.17(1H,q,J=7.0Hz), 3.36(1H,tt,J
=11.3,4.7Hz), 3.59(1H,t,J=11.3Hz), 3.62(1H,t,J=11.
3Hz), 4.27(1H,ddd,J=11.3, 4.7, 2.2Hz), 4.39(1H,dd
d,J=11.3, 4.7,2.2Hz), 4.57(1H,d,J=14.0Hz), 4.80(1
H,s), 5.03(1H,d,J=14.0Hz), 5.05(1H,d,J=4.5Hz), 5.8
3(1H,dd,J=15.3,4.5Hz), 6.59(1H,dd,J=15.3,10.7Hz),
6.64(1H,d,J=15.3Hz), 6.85(1H,dd,J=15.3, 10.7Hz),
7.39(2H,d,J=8.4Hz), 7.49(2H,d,J=8.3Hz), 7.54(2H,d,
J=8.3Hz), 7.57(2H,d,J=8.4Hz), 7.71(1H,s), 7.83(1H,
s) 。
【0215】実施例35 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
−3−〔〔トランス−2−〔(1E,3E)−4−〔4
−(トリフルオロメチルスルフィニル)フェニル〕−
1,3−ブタジエン−1−イル〕−1,3−ジオキサン
−5−イル〕チオ〕−2−ブタノール
【0216】
【化53】
【0217】実施例4と同様にして、(2R,3R)−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−〔(1,3
−ジヒドロキシ−2−プロピル)チオ〕−1−〔(1H
−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−2−ブタノ
ールと(2E,4E)−5−〔4−(トリフルオロメチ
ルスルフィニル)フェニル〕−2,4−ペンタジエナル
を反応させて、主生成物である標記化合物を無色泡状物
として得た。
【0218】NMRスペクトル(270MHz, CDCl3) δppm:
1.19(3H,d,J=7.0Hz), 3.3-3.5(2H,m), 3.62(1H,t,J=11.
3Hz), 3.64(1H,t,J=11.3Hz), 4.30(1H,ddd,J=11.3,4.8,
2.3Hz), 4.42(1H,ddd,J=11.3,4.8,2.3Hz), 4.83(1H,d,J
=14.1Hz), 5.01(1H,s), 5.03(1H,d,J=14.1Hz), 5.06(1
H,d,J=4.5Hz), 5.83(1H,dd,J=15.9,4.5Hz), 6.60(1H,d
d,J=15.9,10.6Hz), 6.62(1H,d,J=15.9Hz), 6.7-6.8(2H,
m), 6.84(1H,dd,J=15.9,10.6Hz), 7.3-7.4(1H,m), 7.44
(2H,d,J=8.3Hz), 7.60(2H,d,J=8.3Hz), 7.79(2H,s)。
【0219】マススペクトルm/e:616, 600, 547, 400,
370, 342, 284, 252, 224, 183。
【0220】実施例36 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
−3−〔〔トランス−4−〔(1E,3E)−4−〔4
−(トリフルオロメチル)フェニル〕−1,3−ブタジ
エン−1−イル〕シクロヘキシル〕チオ〕−2−ブタノ
ール
【0221】
【化54】
【0222】実施例1と同様にして、(2R,3S)−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−2
−〔(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メ
チル〕オキシランと参考例43で述べるトランス−1−
(アセチルチオ)−4−〔(1E,3E)−4−〔4−
(トリフルオロメチル)フェニル〕−1,3−ブタジエ
ン−1−イル〕シクロヘキサンを反応させて、融点74
−76℃を有する標記化合物を収率59%で得た。
【0223】比旋光度〔α〕D 25−83°(c=0.90,CH
Cl3 ) NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:1.1-1.6(4H,m),
1.17(3H,d,J=7Hz), 1.8-2.0(2H,m), 2.0-2.2(2H,m),
2.69(1H,tt,J=12,3Hz), 3.35(1H,q,J=7Hz), 4.64(1H,s,
OH), 4.83(1H,d,J=15Hz), 5.10(1H,d,J=15Hz), 5.83(1
H,dd,J=15,7Hz),6.22(1H,dd,J=15,10Hz), 6.48(1H,d,J=
15Hz), 6.74(1H,t,J=8Hz), 6.81(1H,dd,J=15,10Hz), 7.
1-7.5(2H,m), 7.45(2H,d,J=8Hz), 7.54(2H,d,J=8Hz),
7.76(1H,s), 7.84(1H,s)。
【0224】IRスペクトルνmax (CHCl3) cm-1:1615,
1500, 1325, 1125, 1068 。
【0225】マススペクトルm/e:563, 544, 340, 310,
277, 224, 159, 127。
【0226】実施例37 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
−3−〔〔トランス−2−〔(1E,3E,5E)−6
−〔4−(トリフルオロメチル)フェニル〕−1,3,
5−ヘキサトリエン−1−イル〕−1,3−ジオキサン
−5−イル〕チオ〕−2−ブタノール
【0227】
【化55】
【0228】実施例4と同様にして、(2R,3R)−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−〔(1,3
−ジヒドロキシ−2−プロピル)チオ〕−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノー
ルと参考例28で述べる(2E,4E,,6E)−7−
〔4−(トリフルオロメチル)フェニル〕−2,4,6
−ヘプタトリエナルを反応させて、主生成物である標記
化合物を油状物として収率65%で得た。
【0229】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:1.
18(3H,d,J=6.6Hz), 3.33(1H,q,J=6.6Hz), 3.38(1H,tt,J
=11.2,4.6Hz), 3.61(1H,t,J=11.2Hz), 3.63(1H,t,J=11.
2Hz), 4.29(1H,m), 4.40(1H,m), 4.83(1H,d,J=14.5Hz),
5.00(1H,s), 5.02(1H,d,J=14.5Hz), 5.03(1H,d,J=4.6H
z), 5.74(1H,dd,J=15.2, 4.6Hz), 6.35-6.55(3H,m),6.5
9(1H,d,J=15.2Hz), 6.7-6.8(2H,m), 6.89(1H,dd,J=15.
2,9.9Hz), 7.35(1H,m), 7.48(2H,d,J=8.6Hz), 7.56(2H,
d,J=8.6Hz), 7.78(1H,s), 7.79(1H,s)。
【0230】実施例38 (RS)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−
メチル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イル)−3−〔〔トランス−2−〔(1E,3E)−4
−〔4−(トリフルオロメチル)フェニル〕−1,3−
ブタジエン−1−イル〕−1,3−ジオキサン−5−イ
ル〕チオ〕−2−ブタノール
【0231】
【化56】
【0232】実施例4と同様にして、(RS)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−〔(1,3−ジ
ヒドロキシ−2−プロピル)チオ〕−3−メチル−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−
ブタノールと参考例25で述べる(2E,4E)−5−
〔4−(トリフルオロメチル)フェニル〕−2,4−ペ
ンタジエナルを反応させて、主生成物である標記化合物
を無色泡状物として得た。
【0233】NMRスペクトル(270MHz, CDCl3) δppm:
1.36(6H,s), 3.5-3.6(2H,m), 3.6-3.8(2H,m), 4.2-4.4
(1H,m), 4.4-4.6(1H,m), 4.93(1H,d,J=14.1Hz), 5.03(1
H,d,J=4.3Hz), 5.23(1H,d,J=14.1Hz), 5.56(1H,s), 5.8
4(1H,dd,J=15.4,4.3Hz), 6.5-6.7(3H,m), 6.7-6.9(2H,
m), 7.50(2H,d,J=8.4Hz), 7.57(2H,d,J=8.4Hz), 7.6-7.
7(1H,m), 7.74(1H,s), 8.05(1H,s) 。
【0234】実施例39 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
−3−〔〔トランス−2−〔(E)−4−〔4−(トリ
フルオロメチル)フェニル〕−1−ブテン−3−イン−
1−イル〕−1,3−ジオキサン−5−イル〕チオ〕−
2−ブタノール
【0235】
【化57】
【0236】実施例4と同様にして、(2R,3R)−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−〔(1,3
−ジヒドロキシ−2−プロピル)チオ〕−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノー
ルと参考例48で述べる(E)−5−〔4−(トリフル
オロメチル)フェニル〕−2−ペンテン−4−イナール
を反応させて、主生成物である標記化合物を油状物とし
て収率70%で得た。 比旋光度〔α〕D 25−65.1°(c=0.97,CHCl3 ) NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:1.19(3H,d,J=7.
0Hz), 3.33(1H,q,J=7.0Hz), 3.39(1H,tt,J=11.4,4.9H
z), 3.60(1H,t,J=11.4Hz), 3.62(1H,t,J=11.4Hz), 4.30
(1H,m), 4.42(1H,m), 5.0-5.1(2H,m), 5.04(1H,d,J=3.2
Hz), 6.12(1H,d,J=16.0Hz), 6.18(1H,dd,J=16.0,3.2H
z), 6.7-6.8(2H,m), 7.36(1H,m), 7.54(2H,d,J=8.5Hz),
7.58(2H,d,J=8.5Hz), 7.79(2H,s) 。
【0237】実施例40 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[[トランス−2−フェニル−1,3−ジオキサ
ン−5−イル]チオ]−1−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)−2−ブタノール
【0238】
【化58】
【0239】(2R,3S)−2−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−3−メチル−2−[(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イル)メチル]オキシラン1.65g
(6.57mmol) と参考例1で述べるトランス−4−(アセ
チルチオ)−2−フェニル−1,3−ジオキサン2.00g
(8.40mmol) をジメチルホルムアミド20mlに溶かし、
窒素雰囲気下1.6 Mナトリウムメトキシド−メタノール
溶液2.5ml(4.00mmol) を加えた後、65℃で2時間加熱
撹拌した。冷後、反応液に酢酸エチルを加えて飽和食塩
水で洗浄し乾燥後溶媒を減圧下留去した。得られた粗生
成物をシリカゲル60gを用いるカラムクロマトグラフ
ィーに付し、ベンゼン−酢酸エチル(5:1)混合溶媒
で溶出し、標記化合物 2.53g(収率91%)を固体とし
て得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶を行ない、融
点58−60℃の純品を得た。
【0240】比旋光度[α]D 25 -88 °(C=1.07,CHCl3) 赤外吸収スペクトルνmax(CHCl3)cm-1:3400,1615,1500,
1139。 NMR スペクトル(270MHz,CHCl3)δppm :1.21(3H,d,J=7.
3Hz),3.36(1H,q,J=7.3Hz),3.48(1H,tt,J=11.2,4.6Hz),
3.75(1H,t,J=11.2Hz),3.77(1H,t,J=11.2Hz),4.40(1H,dd
d,J=11.2,4.6,2.6Hz),4.51(1H,ddd,J=11.2,4.6,2.6Hz),
4.84(1H,d,J=13.9Hz),5.02(1H,s),5.05(1H,d,J=13.9H
z),5.49(1H,s),7.7-7.8(2H,m),7.3-7.45(4H,m),7.45-7.
53(2H,m),7.79(2H,s)。 参考例1 トランス−4−(アセチルチオ)−2−フェニル−1,
3−ジオキサン
【0241】
【化59】
【0242】シス−2−フェニル−4−(p−トルエン
スルホニルオキシ)−1,3−ジオキサン29.0g
(86.8mmol)とチオ酢酸ナトリウム塩17.0
g(149mmol)をジメチルホルムアミド200m
lに溶かし、窒素雰囲気下115−120℃で1時間加
熱した。冷後反応液にベンゼンを加え、水洗後溶媒を留
去した。得られる褐色残留物をシリカゲルを用いるカラ
ムクロマトグラフィーに付し、ベンゼン−ヘキサン
(2:1)混合溶媒で溶出する画分を集め、ベンゼン−
ヘキサン混合溶媒から再結晶を行なって融点95−96
℃を有する標記化合物8.99g(収率43%)を得
た。
【0243】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:2.
37(3H,s), 3.79(2H,t,J=11.2Hz), 4.03(1H,tt,J=11.2,
4.6Hz), 4.31(2H,dd,J=11.2,4.6Hz), 5.47(1H,s), 7.35
-7.5(5H,m) 。
【0244】IRスペクトルνmax (CHCl3) cm-1:1690,
1383, 1146, 1084 。
【0245】マススペクトルm/e:238(M+ ),237, 19
5, 162 (100%), 149, 116, 107, 73 。
【0246】参考例2 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[(1,3−ジヒドロキシ−2−プロピル)チ
オ]−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)−2−ブタノール
【0247】
【化60】
【0248】実施例40で述べた(2R,3R)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[[トランス−
2−フェニル−1,3−ジオキサン−5−イル]チオ]
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
−2−ブタノール253mgをメタノール3.5ml に溶か
し、4N−HCl ジオキサン溶液0.35mlを加え室温で30
分間撹拌した。NaHCO3粉末250mgを加えて10分間撹
拌した後反応液を濾過し、濾液を減圧下濃縮した。得ら
れた油状物をシリカゲル5gを用いるカラムクロマトグ
ラフィーに付し、10%メタノール−酢酸エチルで溶出
して標記化合物179mg(収率88%)を粘稠油状物と
して得た。
【0249】比旋光度[α]D 25 -61 °(C=1.05,CHCl3) 赤外吸収スペクトルνmax(CHCl3)cm-1:3400,1618,1500。 NMR スペクトル(60MHz,CDCl3+D2O) δppm :1.20(3H,d,
J=6.5Hz),3.0-4.0(6H,m),4.80(1H,d,J=14Hz),5.16(1H,
d,J=14Hz),6.6-7.0(2H,m),7.43(1H,td,J=9,8Hz),7.74(1
H,s),7.86(1H,s)。 参考例3 トランス−5−[(4−クロロベンジル)チオ]−2−
フェニル−1,3−ジオキサン
【0250】
【化61】
【0251】55%水素化ナトリウム240mg(5.50mmo
l)をヘキサンで洗浄後、ジメチルホルムアミド15mlに
懸濁させ、窒素雰囲気下撹拌しながら4−クロロベンジ
ルメルカプタン903mg(5.70mmol)を加えた。15分
後、シス−5−(p−トルエンスルホニルオキシ)−2
−フェニル−1,3−ジオキサン1.66g(4.96mmol) を加
え75℃で1時間撹拌した。冷後、ベンゼンを加え、水
ついで食塩水で洗浄した。溶媒を留去した後、得られる
結晶性残留物をベンゼン−ヘキサン混合溶媒から再結晶
を行ない、融点95−99℃を有する標記化合物670
mg(収率42%)をリン片状晶として得た。
【0252】NMR スペクトル(60MHz,CDCl3) δppm :
3.02(1H,tt,J=11,5Hz),3.67
(2H,t,J=11Hz),3.72(2H,s),
4.21(2H,dd,J=11,5Hz),5.39
(1H,s),7.30(5H,s),7.38(4
H,s)。 参考例4 2−[(4−クロロベンジル)チオ]−1,3−プロパ
ンジオール
【0253】
【化62】
【0254】トランス−5−[(4−クロロベンジル)
チオ]−2−フェニル−1,3−ジオキサン750mg
をメタノール10mlに溶かし、4N塩化水素−ジオキサ
ン溶液1mlを加えて室温で1時間撹拌した。炭酸水素ナ
トリウム(粉末)750mgを加えて15分間撹拌した
後、固体を濾過して除き溶媒を留去した。残留物に酢酸
エチルを加えて不溶物を濾過して除いた。溶媒を留去し
て得られる結晶をベンゼン−ヘキサン混合溶媒から再結
晶を行ない、融点70−75℃を有する標記化合物46
8mg(収率86%)を得た。
【0255】参考例5 トランス−5−[(4−クロロベンジル)チオ]−2−
[(E)−1−メチル−2−[4−(トリフルオロメチ
ル)フェニル]ビニル]−1,3−ジオキサン
【0256】
【化63】
【0257】2−[(4−クロロベンジル)チオ]−
1,3−プロパンジオール341mg(1.46mmol)と(E)
−4−(トリフルオロメチル)−α−メチルシンナムア
ルデヒド375mg(1.75mmol)をベンゼン12mlに溶かし
p−トルエンスルホン酸3mgを加えて、窒素雰囲気下2
時間加熱還流した。冷後重曹水で洗浄し、溶媒を留去し
て得られる残留物をシリカゲル15gを用いるカラムク
ロマトグラフィーに付した。ヘキサン−酢酸エチル
(9:1)混合溶媒で溶出するフラクションを集め、得
られる固体をヘキサンで洗浄し融点93−95℃を有す
る標記化合物370mg(収率59%)を得た。
【0258】NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :1.
87(3H,s),2.99(1H,tt,J=11.2,4.6Hz),3.58(2H,dd,J=11.
9,11.2Hz),3.73(2H,s),4.15(2H,dd,J=11.9,4.6Hz),4.87
(1H,s),6.68(1H,br s),7.25-7.3(4H,m),7.36(2H,d,J=7.
9Hz),7.57(2H,d,J=7.9Hz)。 参考例6 トランス−5−[(4−クロロベンジル)スルフイニ
ル]−2−[(E)−1−メチル−2−[4−(トリフ
ルオロメチル)フェニル]ビニル]−1,3−ジオキサ
【0259】
【化64】
【0260】トランス−5−[(4−クロロベンジル)
チオ]−2−[(E)−1−メチル−2−[4−(トリ
フルオロメチル)フェニル]ビニル]−1,3−ジオキ
サン382mg(0.89mmol)を塩化メチレン10mlに溶か
し、0℃でm−クロル過安息香酸(純度85%)188
mg(0.92mmol)を加え15分間撹拌した。反応液を重曹水
で洗浄し、溶媒を留去して得られる固体を酢酸エチル−
ヘキサン混合溶媒で洗って融点192−194℃を有す
る標記化合物328mg(収率83%)を得た。
【0261】NMR スペクトル(60MHz,CDCl3) δppm :
1.88(3H,d,J=1.5Hz),2.8−3.
3(1H,m),3.8−4.5(4H,m),4.0
1(2H,s),4.95(1H,s),6.73(1
H,br s),7.15−7.75(8H,m)。 参考例7 トランス−4−(アセチルチオ)−2−[(E)−1−
メチル−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]
ビニル]−1,3−ジオキサン
【0262】
【化65】
【0263】トランス−5−[(4−クロロベンジル)
スルフイニル]−2−[(E)−1−メチル−2−[4
−(トリフルオロメチル)フェニル]ビニル]−1,3
−ジオキサン309mg(0.696mmol) をテ
トラヒドロフラン−アセトニトリル(1:1)混合溶媒
8mlに溶かし、2,6−ルチジン500mg(4.67mmol)を
加えた。0℃で撹拌しながらトリフルオロ酢酸無水物5
00mg(2.4mmol) を約5分間で滴下した。10分後、重
曹水約5mlを加え5分間撹拌し、酢酸エチルで抽出し
た。溶媒を留去した後得られる油状残留物(約350m
g)を塩化メチレン5mlに溶かし、0℃でトリエチルア
ミン210mgを加えついで塩化アセチル109mgを加え
た。5分後反応液を水洗し溶媒を留去した後、残留物を
シリカゲル10gを用いるカラムクロマトグラフィーに
付した。ヘキサン−ベンゼン(1:1〜1:2)混合溶
媒で溶出し標記化合物186mg(収率77%)を結晶と
して得た。ベンゼン−ヘキサン混合溶媒から再結晶を行
ない融点128−129℃を有する板状晶を得た。
【0264】NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :1.
92(3H,s),2.36(3H,s),3.70(2H,t,J=11.2Hz),3.96(1H,t
t,J=11.2,4.6Hz),4.25(2H,dd,J=11.2,4.6Hz),4.94(1H,
s),6.70(1H,br s),7.39(2H,d,J=8.2Hz),7.59(2H,d,J=8.
2Hz)。 参考例8 エチル (2E,4E)−3−メチル−5−[4−(ト
リフルオロメチル)フェニル]−2,4−ペンタジエノ
エート
【0265】
【化66】
【0266】55%水素化ナトリウム45mg(1.03mmol)
をヘキサンで洗浄後1,2−ジメトキシエタン3mlに懸
濁させ窒素雰囲気下0℃で撹拌しながら、トリエチル
3−メチル−4−ホスホノクロトネ−ト273mg(1.03m
mol)を加えた。15分後、4−(トリフルオロメチル)
ベンズアルデヒド100mg(0.57mmol)を加えて10分間
撹拌した。反応液に氷−水を加えた後酢酸エチルで抽出
した。溶媒を留去して得られる粗生成物をシリカゲル5
gを用いるカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチ
ル−ヘキサン(4:96)混合溶媒で溶出して、標記化
合物である(2E,4E)異性体とその(2Z,4E)
異性体との5:1混合物159mg(収率97%)を油状
物として得た。
【0267】NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :(2
E,4E)-異性体,1.31(3H,t,J=6.6Hz),2.41(3H,s),4.20(2
H,q,J=6.6Hz),5.95(1H,s),6.86(1H,d.J=16.5Hz),6.95(1
H,d,J=16.5Hz),7.5-7.65(4H,m): (2E,4E)-異性体(主な
シグナル),2.14(3H,s),5.82(1H,s),6.92(1H,d,J=16.5H
z),8.49(1H,d,J=16.5Hz)。 参考例9 (2E,4E)−3−メチル−5−[4−(トリフルオ
ロメチル)フェニル]−2,4−ペンタジエン−1−オ
ール
【0268】
【化67】
【0269】参考例8で述べたエチル(4E)−3−メ
チル−5−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−
2,4−ペンタジエノエート((2E)/(2Z)=5
/1)150mg(0.53mmol)をトルエン2mlに溶かした溶
液を0℃で撹拌しながら1.5M ジイソブチルアルミニ
ウムヒドリド−トルエン溶液0.7ml(1.06mmol) を加え
た。20分後氷−水を加えて10分間撹拌し、不溶物を
セライトを用いて濾過して除いた。酢酸エチルで抽出
し、乾燥後溶媒を留去して油状物を得た。シリカゲル5
gを用いるカラムクロマトグラフィーに付し、30〜4
0%酢酸エチル−ヘキサン混合溶媒で溶出して標記化合
物90mgを油状物として得た。
【0270】NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :1.
34(1H,br s),1.93(3H,s),4.37(2H,d,J=6.5Hz),5.87(1H,
t,J=6.5Hz),6.58(1H,d.J=16.1Hz),6.88(1H,d,J=16.1H
z),7.50(2H,d,J=8.5Hz),7.57(2H,d,J=8.5Hz)。 参考例10 (2E,4E)−3−メチル−5−[4−(トリフルオ
ロメチル)フェニル]−2,4−ペンタジエナール
【0271】
【化68】
【0272】(2E,4E)−3−メチル−5−[4−
(トリフルオロメチル)フェニル]−2,4−ペンタジ
エン−1−オール460mg(1.90mmol)を塩化メチレン1
0mlに溶かし、活性二酸化マンガン5gを加えて室温で
30分間撹拌した。固体を濾過して除き、濾液を濃縮後
シリカゲルクロマトグラフィーで精製(溶出溶媒:4%
酢酸エチル−ヘキサン)して標記化合物460mgを油状
物として得た。
【0273】NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :2.
41(3H,s),6.13(1H,d.J=8.0Hz),6.96(1H,d,J=16.1Hz),7.
09(1H,d,J=16.1Hz),7.55-7.7(4H,m),10.19(1H,d,J=8.0H
z)。 参考例11 4−(アセチルチオ)−1−(tert- ブトキシカルボニ
ル)ピペリジン
【0274】
【化69】
【0275】1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−
(メタンスルホニルオキシ)ピペリジン4.12g(14.7mmo
l) をジメチルホルムアミド40mlに溶かし、チオ酢酸
カリウム2.53g(2.21mmol) を加えて窒素雰囲気下105
℃で4時間撹拌した。冷後酢酸エチルで希釈し、水、つ
いで飽和食塩水で洗浄し溶媒を留去した。得られた残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキ
サン−酢酸エチル(5:1)混合溶媒で溶出するフラク
ションを集めて油状の標記化合物5.19g (収率81%)
を得た。
【0276】NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :1.
46(9H,s),1.5-1.6(2H,m),1.9-2.0(2H,m),2.33(3H,s),3.
0-3.1(2H,m),3.5-3.7(1H,m),3.8-3.9(2H,m)。 マススペクトルm/e:259,244,216,202,186,183,160,144,
127,116,97,84,57。 参考例12 1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−メルカプトピ
ペリジン
【0277】
【化70】
【0278】4−(アセチルチオ)−1−(tert−ブト
キシカルボニル)ピペリジン520mg(2mmol)を乾燥
メタノールに溶かし、氷冷及び窒素雰囲気下28%ナト
リウムメトキシド−メタノール溶液420μl (2mmo
l)を加えて40分間撹拌した。ついで酢酸173μl
を加え、室温下溶媒を留去後残留物を酢酸エチルで希釈
し重曹水、食塩水の順で洗浄し溶媒を留去して赤橙色油
430mgを得た。このものは精製することなく次の反応
に用いた。
【0279】NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :1.
46(9H,s),1.5-1.6(2H,m),1.9-2.0(2H,m),2.8-3.0(3H,
m),3.9-4.1(2H,m)。 マススペクトルm/e:217,202,184,161,144,127,117,84,8
2。 参考例13 (2R,3R)−2−(2,4−ジオルオロフェニル)
−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
−3−[[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジ
ン−4−イル]チオ]−2−ブタノール
【0280】
【化71】
【0281】参考例12で述べた1−(tert−ブトキシ
カルボニル)−4−メルカプトピペリジン(2mmol担
当)をジメチルホルムアミド6mlに溶かし0℃で窒素雰
囲気下、55%水素化ナトリウム86mg(1.97mmol)を加
えた後、20分間、同温度で撹拌した。ついで(2R,
3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メ
チル−2−[(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イル)メチル]オキシラン503mg(2.00mmol)を加えた
後、60℃で3時間撹拌した。冷後、反応液に酢酸エチ
ルを加えて希釈し、水、飽和食塩水の順で洗浄した。溶
媒を留去して得られる油状物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーに付し、酢酸エチルで溶出し、目的化合物
557mg(収率53%)を油状物として得た。
【0282】NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :1.
17(3H,d,J=6.6Hz),1.47(9H,s),1.4-1.6(2H,m),1.9-2.1
(2H,m),2.9-3.1(3H,m),3.34(1H,q,J=6.6Hz),3.9-4.1(2
H,m),4.77(1H,s),4.82(1H,d,J=14.2Hz),5.09(1H,d,J=1
4.2Hz),6.7-6.8(2H,m),7.3-7.4(1H,m),7.77(1H,s),7.82
(1H,s)。 IRスペクトルνmax KBrcm-1:3401,1691。 マススペクトルm/e:468,408,395,365,321,284,253,224,
188,166,144,127。 参考例14 (2R,3R)−(2,4−ジフルオロフェニル)−3
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−3
−[(ピペリジン−4−イル)チオ]−2−ブタノール
2塩酸塩
【0283】
【化72】
【0284】(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−3−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)−3−[[1−(tert−ブトキシカルボニ
ル)ピペリジン−4−イル]チオ]−2−ブタノール5
57mg(1.05mmol)を酢酸エチル20mlに溶かし、4N
塩化水素−酢酸エチル溶液2.63ml(10.5mmol)を加えた
後、40℃で8時間撹拌した。冷後、析出した固体を濾
取し、ヘキサンで洗浄して、目的化合物460mg(収率
100%)を無色粉末として得た。
【0285】NMR スペクトル(270MHz,DMSO-d6+CDCl3
ppm :1.23(3H,d,J=6.6Hz),1.8-2.0(2H,m),2.3-2.5(2H,
m),3.1-3.4(3H,m),3.74(1H,q,J=6.6Hz),4.79(1H,d,J=1
4.2Hz),5.05(1H,d,J=14.2Hz),5.3-5.6(1H,br s),6.8-6.
9(1H,m),7.0-7.1(1H,m),7.2-7.3(1H,m),7.79(1H,s),8.2
8(1H,s)。 IRスペクトルνmax KBrcm-1:3366,3094,2725,2483。 マススペクトルm/e:368,308,286,284,253,224,213,183,
165,144,116,113,84。 参考例15 4−(アセチルチオ)ピペリジン塩酸塩
【0286】
【化73】
【0287】参考例11で述べた4−(アセチルチオ)
−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン1.25g
(4.82mmol) を酢酸エチル45mlに溶かし、4N塩化水
素−酢酸エチル溶液12.0ml(48.2mmol)を加えた後、50
℃で4時間撹拌した。冷後、析出する固体を濾取し、ヘ
キサンで洗浄して目的化合物885mg(収率94%)を
微黄色粉末として得た。
【0288】NMR スペクトル(270MHz,CD3OD)δppm :1.
8-2.0(2H,m),2.1-2.3(2H,m),2.35(3H,s),3.1-3.3(2H,
m),3.3-3.5(2H,m),3.6-3.8(1H,m)。 参考例16 4−(アセチルチオ)−1−[(E)−4−(トリフル
オロメトキシ)シンナモイル]−ピペリジン
【0289】
【化74】
【0290】4−(アセチルチオ)ピペリジン塩酸塩1.
28g(6.53mmol) をジクロロメタン17mlに懸濁させ、氷
冷撹拌下トリエチルアミン2.27ml(16.3mmol)を滴下し
た。ついで(E)−4−(トリフルオロメトキシ)シン
ナモイル クロリド1.80g(7.18mmol) をジクロロメタン
6mlに溶かした溶液を滴下し同温度で1時間撹拌した。
反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、ヘキサン−酢酸エチル(2:1〜1:1)混合溶媒
で溶出して、目的化合物2.32g (収率95%)を微黄色
固形物として得た。
【0291】NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :1.
5-1.7(2H,m),1.9-2.1(2H,m),2.34(3H,s),3.1-3.3(1H,
m),3.3-3.5(1H,m),3.7-3.8(1H,m),3.9-4.0(1H,m),4.2-
4.4(1H,m),6.85(1H,d,J=15.5Hz),7.21(2H,d,J=8.6Hz),
7.54(2H,d,J=8.6Hz),7.63(1H,d,J=15.5Hz)。 マススペクトルm/e:373,330,298,256,228,215,187,158,
136,116,101。 参考例17 3−(アセチルチオ)−1−(tert−ブトキシカルボニ
ル)アゼチジン
【0292】
【化75】
【0293】1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−
(メタンスルホニルオキシ)アゼチジンから参考例11
に従って得られた橙色油状物。
【0294】NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :1.
44(9H,s),2.33(3H,s),3.81(2H,dd,J=9.0,5.5Hz),4.1-4.
2(1H,m),4.37(2H,t,J=9.0Hz)。 参考例18 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
−3−[[1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジ
ン−3−イル]チオ]−2−ブタノール
【0295】
【化76】
【0296】3−(アセチルチオ)−1−(tert−ブト
キシカルボニル)アゼチジンから参考例12および13
に従って得られた淡黄色泡状物。
【0297】NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :1.
13(3H,d,J=7.1Hz),1.45(9H,s),3.27(1H,q,J=7.1Hz),3.7
-3.9(2H,m),3.9-4.0(1H,m),4.2-4.4(2H,m),4.84(1H,d,J
=14.1Hz),4.98(1H,s),5.04(1H,d,J=14.1Hz),6.7-6.9(2
H,m),7.3-7.4(1H,m),7.78(1H,s),7.80(1H,s)。 IRスペクトルνmax KBrcm-1:3405,1701。 マススペクトルm/e:441,425,385,367,341,311,284,252,
224,199,183,165,141,127,88。 参考例19 (2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
−3−[(アゼチジン−3−イル)チオ]−2−ブタノ
ール2塩酸塩
【0298】
【化77】
【0299】(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)−3−[[1−(tert−ブトキシカルボニ
ル)アゼチジン−3−イル]チオ]−2−ブタノールか
ら参考例14に従って得られた微黄色粉末。
【0300】NMR スペクトル(270MHz,CDCl3)δppm :1.
16(3H,d,J=6.6Hz),3.52(1H,q,J=6.6Hz),3.9-4.3(3H,m),
4.3-4.6(2H,m),4.98(1H,d,J=14.2Hz),5.43(1H,d,J=14.2
Hz),6.6-6.9(2H,m),7.2-7.4(1H,m),8.40(1H,s),8.95(1
H,s),9.0-9.6(1H,br)。 参考例20 エチル トランス−4−(トリフルオロメチル)シンナ
メート
【0301】
【化78】
【0302】55%水素化ナトリウム903mg(2
0.7mmol)をヘキサンで洗浄後、1,2−ジメト
キシエタン60mlに懸濁させ、窒素雰囲気下0℃で撹
拌しながら、トリエチル ホスホノアセテート4.63
g(20.7mmol)を滴下した。15分後、同温度
で4−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド2.0
0g(11.5mmol)を加えて15分間撹拌した。
反応液に酢酸エチルを加えて水洗した。乾燥後、溶媒を
留去して得られる油状残留物をシリカゲルを用いるカラ
ムクロマトグラフィーに付し、4%酢酸エチル−ヘキサ
ンで溶出して融点31−32.5℃を有する標記化合物
を収率98%で得た。
【0303】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:1.
35(3H,t,J=7.3Hz), 4.48(2H,q,J=7.3Hz), 6.51(1H,d,J=
16.2Hz), 7.66(4H,s), 7.69(1H,d,J=16.2Hz)。
【0304】参考例21 トランス−4−(トリフルオロメチル)シンナミルアル
コール
【0305】
【化79】
【0306】エチル トランス−4−(トリフルオロメ
チル)シンナメート3.00g(12.3mmol)を
トルエン15mlに溶かし0℃で撹拌しながら、1.5
Mジイソブチルアルミニウムヒドリド−トルエン溶液1
6.4ml(24.6mmol)を加えた。20分後、
氷−水を加えて10分間撹拌し、不溶物をセライトを用
いて濾過して除いた。酢酸エチルで抽出し、乾燥後溶媒
を留去して結晶性の残留物を得た。ベンゼン−ヘキサン
混合溶媒より再結晶を行ない、融点53−55℃を有す
る標記化合物2.36g(収率96%)を得た。
【0307】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:1.
55(1H,t,J=5.9Hz), 4.37(2H,br t),6.46(1H,dt,J=16.2,
5.3Hz), 6.67(1H,d,J=16.2Hz), 7.46(2H,d,J=8.3Hz),
7.57(2H,d,J=8.3Hz)。
【0308】参考例22 トランス−4−(トリフルオロメチル)シンナムアルデ
ヒド
【0309】
【化80】
【0310】トランス−4−(トリフルオロメチル)シ
ンナミルアルコール2.15gを塩化メチレン30ml
に溶かし、0℃で活性二酸化マンガン14gを加えて1
5分間撹拌し、のち室温で2時間撹拌した。固体を濾過
して除き濾液を濃縮して結晶性残留物を得た。ベンゼン
−ヘキサン混合溶媒から再結晶を行ない、融点60−6
1℃を有する標記化合物を収率90%で得た。
【0311】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:6.
78(1H,dd,J=16.2,7.3Hz), 7.53(1H,d,J=16.2Hz), 7.69
(4H,s), 9.76(1H,d,J=7.3Hz) 。
【0312】IRスペクトルνmax (KBr) cm-1:1680,16
30,1321,1173,1123,1066。
【0313】マススペクトルm/e:200(M+ ),199, 17
1, 151, 145, 131(100 %),103, 102。
【0314】参考例23 エチル (2E,4E)−5−〔4−(トリフルオロメ
チル)フェニル〕−2,4−ペンタジエノエート
【0315】
【化81】
【0316】55%水素化ナトリウム4.51g(10
3mmol)をヘキサンで洗浄後1,2−ジメトキシエ
タン70mlに懸濁させ窒素雰囲気下0℃で撹拌しなが
ら、トリエチル ホスホノクロトネート25.9g(1
03mmol)を滴下した。15分後、同温度で4−
(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド10.0g
(57.4mmol)を加えて10分間撹拌した。反応
液を氷水にあけ酢酸エチルで抽出した。溶媒を留去して
得られる油状残留物をシリカゲルを用いるカラムクロマ
トグラフィーに付し、6%酢酸エチル−ヘキサンで溶出
して標記化合物11.2g(収率72%)を油状物とし
て得た。
【0317】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:1.
32(3H,t,J=7.3Hz), 4.24(2H,q,J=7.3Hz), 6.05(1H,d,J=
15.2Hz), 6.85-7.0(2H,m), 7.44(1H,ddd,J=15.2,7.9,2.
6Hz), 7.55(2H,d,J=8.6Hz), 7.61(2H,d,J=8.6Hz)。
【0318】参考例24 (2E,4E)−5−〔4−(トリフルオロメチル)フ
ェニル〕−2,4−ペンタジエン−1−オール
【0319】
【化82】
【0320】参考例21と同様にして、エチル (2
E,4E)−5−〔4−(トリフルオロメチル)フェニ
ル〕−2,4−ペンタジエノエートをジイソブチルアル
ミニウムヒドリドで処理して標記化合物を定量的収率で
得た。
【0321】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:1.
47(1H,t,J=5.9Hz), 4.28(2H,t,J=5.9Hz), 6.04(1H,dt,J
=15.2,5.9Hz), 6.45(1H,dd,J=15.2,10.6Hz), 6.57(1H,
d,J=15.8Hz), 6.87(1H,dd,J=15.8,10.6Hz), 7.47(2H,d,
J=8.6Hz), 7.56(2H,d,J=8.6Hz) 。
【0322】参考例25 (2E,4E)−5−〔4−(トリフルオロメチル)フ
ェニル〕−2,4−ペンタジエナル
【0323】
【化83】
【0324】参考例22と同様にして、(2E,4E)
−5−〔4−(トリフルオロメチル)フェニル〕−2,
4−ペンタジエン−1−オールを活性二酸化マンガンで
処理して標記化合物を92%収率で得た。
【0325】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:6.
33(1H,dd,J=15.2,7.3Hz), 7.0-7.35(3H,m), 7.60(2H,d,
J=8.6Hz), 7.64(2H,d,J=8.6Hz), 9.65(1H,d,J=7.3Hz)。
【0326】参考例26 エチル (2E,4E,6E)−7−〔4−(トリフル
オロメチル)フェニル〕−2,4,6−ヘプタトリエノ
エート
【0327】
【化84】
【0328】参考例20と同様にして、(2E,4E)
−5−〔4−(トリフルオロメチル)フェニル〕−2,
4−ペンタジエナルとトリエチル ホスホノアセテート
との反応により、標記化合物を95%収率で得た。
【0329】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:1.
31(3H,t,J=7.3Hz), 4.23(2H,q,J=7.3Hz), 5.96(1H,d,J=
15.2Hz), 6.49(1H,dd,J=15.2,11.2Hz), 6.72(1H,dd,J=1
5.2,10.6Hz), 6.73(1H,d,J=15.8Hz), 6.94(1H,dd,J=15.
8,10.6Hz), 7.37(1H,dd,J=15.2,11.2Hz), 7.51(2H,d,J=
8.6Hz), 7.58(2H,d,J=8.6Hz)。
【0330】参考例27 (2E,4E,6E)−7−〔4−(トリフルオロメチ
ル)フェニル〕−2,4,6−ヘプタトリエン−1−オ
ール
【0331】
【化85】
【0332】参考例21と同様にして、エチル (2
E,4E,6E)−7−〔4−(トリフルオロメチル)
フェニル〕−2,4,6−ヘプタトリエノエートをジイ
ソブチルアルミニウムヒドリドで処理して標記化合物を
90%収率で得た。
【0333】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:1.
41(1H,t,J=5.3Hz), 4.25(2H,t,J=5.3Hz), 5.95(1H,dt,J
=15.0,5.3Hz), 6.3-6.5(3H,m), 6.57(1H,d,J=15.2Hz),
6.90(1H,m), 7.47(2H,d,J=8.6Hz), 7.55(2H,d,J=8.6H
z)。
【0334】参考例28 (2E,4E,6E)−7−〔4−(トリフルオロメチ
ル)フェニル〕−2,4,6−ヘプタトリエナル
【0335】
【化86】
【0336】参考例22と同様にして、(2E,4E,
6E)−7−〔4−(トリフルオロメチル)フェニル〕
−2,4,6−ヘプタトリエン−1−オールを活性二酸
化マンガンで処理して標記化合物を88%収率で得た。
【0337】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:6.
23(1H,dd,J=15.2,7.9Hz), 6.62(1H,dd,J=14.5,11.2Hz),
6.82(1H,d,J=15.8Hz), 6.84(1H,dd,J=14.5,9.9Hz), 6.
98(1H,dd,J=15.8,9.9Hz), 7.19(1H,dd,J=15.2,11.2Hz),
7.54(2H,d,J=8.6Hz), 7.61(2H,d,J=8.6Hz), 9.62(1H,
d,J=7.9Hz) 。
【0338】参考例29 4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ベ
ンズアルデヒド
【0339】
【化87】
【0340】55%水素化ナトリウム1.90g(4
3.5mmol)をヘキサンで洗浄後、N,N−ジメチ
ルアセトアミド25mlに懸濁させ、窒素雰囲気下0℃
で4−ヒドロキシベンズアルデヒド5.3g(43mm
ol)を徐々に加えた。水素ガスの発生がおさまった
ら、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル p−ト
ルエンスルホナート11.14g(39mmol)を加
え、120℃で2時間15分加熱撹拌した。反応液を冷
却後、ベンゼン−ヘキサン(1:1)混合溶媒を加え水
洗した。乾燥後溶媒を留去して標記化合物8.85g
(収率96%)を油状物として得た。
【0341】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:4.
45(2H,br t,J=11.9Hz), 6.06(1H,tt,J=53.3,4.6Hz), 7.
06(2H,d,J=8.7Hz), 7.88(2H,d,J=8.7Hz), 9.93(1H,s)。
【0342】参考例30 エチル (2E,4E)−5−〔4−(2,2,3,3
−テトラフルオロプロポキシ)フェニル〕−2,4−ペ
ンタジエノエート
【0343】
【化88】
【0344】参考例23と同様にして、4−(2,2,
3,3−テトラフルオロプロポキシベンズアルデヒドと
トリエチル ホスホノクロトネートを反応させて融点6
5−66℃を有する標記化合物を74%収率で得た。
【0345】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:1.
31(3H,t,J=7.3Hz), 4.23(2H,q,J=7.3Hz), 4.37(2H,br
t,J=11.9Hz), 5.95(1H,d,J=15.2Hz), 6.06(1H,tt,J=53.
5,4.6Hz), 6.77(1H,dd,J=15.2,9.9Hz), 6.86(1H,d,J=1
5.2Hz), 6.91(2H,d,J=8.6Hz),7.42(1H,dd,J=15.2,9.9H
z), 7.44(2H,d,J=8.6Hz)。
【0346】参考例31 (2E,4E)−5−〔4−(2,2,3,3−テトラ
フルオロプロポキシ)フェニル〕−2,4−ペンタジエ
ン−1−オール
【0347】
【化89】
【0348】参考例21と同様にして、エチル (2
E,4E)−5−〔4−(2,2,3,3−テトラフル
オロプロポキシ)フェニル〕−2,4−ペンタジエノエ
ートをジイソブチルアルミニウムヒドリドで処理して融
点95−97℃を有する標記化合物を95%収率で得
た。
【0349】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:1.
39(1H,t,J=〜5Hz), 4.25(2H,t,J=5.9Hz), 4.34(2H,br
t,J=11.9Hz), 5.94(1H,dt,J=15.1,5.9Hz), 6.06(1H,tt,
J=53.2,4.8Hz), 6.40(1H,dd,J=15.1,10.3Hz), 6.50(1H,
d,J=15.5Hz), 6.69(1H,dd,J=15.5,10.3Hz), 6.88(2H,d,
J=8.7Hz), 7.36(2H,d,J=8.7Hz) 。
【0350】参考例32 (2E,4E)−5−〔4−(2,2,3,3−テトラ
フルオロプロポキシ)フェニル〕−2,4−ペンタジエ
ナル
【0351】
【化90】
【0352】参考例22と同様にして、エチル (2
E,4E)−5−〔4−(2,2,3,3−テトラフル
オロプロポキシ)フェニル〕−2,4−ペンタジエン−
1−オールを活性二酸化マンガンで処理して融点53−
55℃を有する標記化合物を96%収率で得た。
【0353】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:4.
38(2H,br t,J=11.9Hz), 6.06(1H,tt,J=52.8,4.6Hz), 6.
25(1H,dd,J=15.2,7.9Hz), 6.90(1H,dd,J=15.8,9.2Hz),
6.94(2H,d,J=8.6Hz), 6.97(1H,d,J=15.8Hz), 7.25(1H,d
d,J=15.2,9.2Hz), 7.48(2H,d,J=8.6Hz), 9.61(1H,d,J=
7.9Hz) 。
【0354】参考例33 トランス−4−(トリフルオロメトキシ)シンナムアル
デヒド
【0355】
【化91】
【0356】4−(トリフルオロメトキシ)ベンズアル
デヒド570mg(3.0mmol)と(トリフェニル
ホスホラニリデン)アセトアルデヒド913mg(3.
0mmol)をトルエン7.5ml中で窒素雰囲気下1
時間45分加熱還流した。減圧下トルエンを留去し、得
られる残留物をシリカゲル20gを用いるカラムクロマ
トグラフィーで精製した。酢酸−ヘキサン(1:10)
混合溶媒で溶出する画分を集め標記化合物387mg
(収率60%)を油状物として得た。
【0357】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:6.
70(1H,dd,J=15.8,7.3Hz), 7.29(2H,d,J=8.6Hz), 7.47(1
H,d,J=15.8Hz), 7.61(2H,d,J=8.6Hz), 9.72(1H,d,J=7.3
Hz)。
【0358】IRスペクトルνmax (CHCl3) cm-1:1680,
1508, 1259 。
【0359】マススペクトルm/e:216(M+ ),215, 18
7, 175, 162, 131(100 %),119, 101。
【0360】参考例34 6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ニ
コチン酸 エチルエステル
【0361】
【化92】
【0362】55%水素化ナトリウム840mg(1
9.3mmol)をヘキサンで洗浄後ジメチルホルムア
ミド40mlに懸濁させ、窒素雰囲気下0℃で2,2,
3,3−テトラフルオロプロパノール3.00g(2
2.7mmol)を徐々に加えた。水素ガスの発生がや
んだら6−クロロニコチン酸 エチルエステル3.40
g(18.3mmol)をジメチルホルムアミド15m
lに溶かした溶液を同温度で約30分間かけて滴下し
た。滴下後30分間撹拌し、反応液を氷水にあけ、ベン
ゼンで抽出した。乾燥後溶媒を留去し、得られる油状物
をシリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィー〔ベン
ゼン−ヘキサン(1:1)混合溶媒で溶出〕で精製し、
標記化合物4.42g(収率86%)を油状物として得
た。
【0363】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:1.
40(3H,t,J=7.2Hz), 4.39(2H,q,J=7.2Hz), 4.81(2H,br
t,J=12.6Hz), 6.00(1H,tt,J=53.0,4.6Hz), 6.87(1H,d,J
=8.6Hz), 8.24(1H,dd,J=8.6,2.5Hz), 8.83(1H,d,J=2.5H
z) 。
【0364】IRスペクトルνmax (CHCl3) cm-1:1717,
1604, 1280, 1119 。
【0365】マススペクトルm/e:281(M+ ),236(100
%),180, 152, 151, 123, 122, 93 。
【0366】参考例35 2−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)−
5−(ヒドロキシメチル)ピリジン
【0367】
【化93】
【0368】参考例21と同様にして、6−(2,2,
3,3−テトラフルオロプロポキシ)ニコチン酸 エチ
ルエステルをジイソブチルアルミニウムヒドリドで還元
して油状の標記化合物を収率100%で得た。
【0369】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:1.
69(1H,t,J=5.8Hz), 4.66(2H,d,J=5.8Hz), 4.74(2H,brt,
J=12.8Hz), 6.01(1H,tt,J=53.1,4.6Hz), 6.84(1H,d,J=
8.5Hz), 7.69(1H,dd,J=8.5,2.5Hz), 8.12(1H,d,J=2.5H
z)。
【0370】マススペクトルm/e:239(M+ ),210, 18
8, 168, 138(100%),109, 108, 78。
【0371】参考例36 6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ニ
コチンアルデヒド
【0372】
【化94】
【0373】参考例22と同様にして、2−(2,2,
3,3−テトラフルオロプロポキシ)−5−(ヒドロキ
シメチル)ピリジンを活性二酸化マンガンで処理して油
状の標記化合物を収率96%で得た。
【0374】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:4.
86(2H,br t,J=12.8Hz), 6.01(1H,tt,J=53.3,4.4Hz), 6.
97(1H,d,J=8.6Hz), 8.15(1H,dd,J=8.6,2.3Hz), 8.65(1
H,d,J=2.3Hz) 。
【0375】マススペクトルm/e:237(M+ ),186, 16
6, 136(100 %),107, 106, 78。
【0376】参考例37 (2E,4E)−5−〔6−(2,2,3,3−テトラ
フルオロプロポキシ)−3−ビリジル〕−2,4−ペン
タジエナル
【0377】
【化95】
【0378】参考例23、24、25に従って、6−
(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ニコチ
ンアルデヒドから3工程で融点88−89℃を有する標
記化合物を得た。
【0379】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:4.
78(2H,br t,J=12.6Hz), 6.01(1H,tt,J=53.3,4.5Hz), 6.
28(1H,dd,J=15.2,7.9Hz), 6.87(1H,d,J=8.7Hz), 6.85-
7.0(2H,m), 7.25(1H,ddd,J=15.2, 7.8, 2.5Hz), 7.85(1
H,dd,J=8.7,2.5Hz),8.23(1H,d,J=2.5Hz), 9.63(1H,d,J=
7.9Hz). IRスペクトルνmax (CHCl3) cm-1:1677, 1626, 1591,
1488, 1290, 1120 。
【0380】マススペクトルm/e:289(M+ ), 260, 18
8, 178, 160, 145, 128, 117, 81, 69(100 %)。
【0381】参考例38 (2E,4E)−5−〔6−クロロ−3−ピリジル)−
2,4−ぺンタジエナル
【0382】
【化96】
【0383】参考例23、24、25に従って、6−ク
ロロニコチンアルデヒドから3工程で標記化合物を油状
物として得た。
【0384】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:6.
32(1H,dd,J=15.2,7.8Hz), 6.96(1H,d,J=15.4Hz), 7.05
(1H,dd,J=15.4,9.8Hz), 7.26(1H,dd,J=15.2,9.8Hz), 7.
36(1H,d,J=8.3Hz), 7.80(1H,dd,J=8.3,2.5Hz), 8.48(1
H,d,J=2.5Hz), 9.66(1H,d,J=7.8Hz) 参考例39 〔4−〔4−クロロベンジル)チオ〕シクロヘキシリデ
ン〕メチル メチルエーテル
【0385】
【化97】
【0386】55%水素化ナトリウム146mg(3.
34mmol)をヘキサンで洗浄後ジメチルスルホキシ
ド18mlに懸濁させ、55℃で2時間撹拌した。混合
物を室温に冷却し、塩化メトキシメチルトリフェニルホ
スホニウム1.26g(3.34mmol)を加えた。
さらに4−〔(4−クロロベンジル)チオ〕シクロヘキ
サノン426mg(1.67mmol)をジメチルスル
ホキシド5mlに溶かした溶液を加えた。混合物に水を
加え、トルエンで抽出した。乾燥後溶媒を留去して得ら
れた粗生成物をシリカゲル20gを用いるカラムクロマ
トグラフィーに付し、塩化メチレン−ヘキサン(1:
4)混合溶媒で溶出して、標記化合物370mg(収率
78%)を油状物として得た。
【0387】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:1.
2-1.5(2H,m), 1.7-2.0(3H,m), 2.0-2.2(1H,m), 2.5-2.8
(2H,m), 3.53(3H,s), 3.71(2H,s), 5.77(1H,s), 7.27(4
H,s)。
【0388】IRスペクトルνmax (CHCl3) cm-1:2935,
1689, 1491, 1443, 1123 。
【0389】マススペクトルm/e:282, 157, 124, 109。
【0390】参考例40 トランス−4−〔(4−クロロベンジル)チオ〕シクロ
ヘキサンカルボキサルデヒド
【0391】
【化98】
【0392】〔4−〔(4−クロロベンジル)チオ〕シ
クロヘキシリデン〕メチル メチルエーテル955mg
(3.4mmol)をアセトン20mlに溶かし水5m
lを加えた中へ、5N塩酸1mlを加えた。混合物を5
5℃にて20分間撹拌した。混合物を減圧下濃縮し、残
留物を酢酸エチルで抽出した。乾燥後溶媒を留去して得
られた粗生成物をシリカゲル15gを用いるカラムクロ
マトグラフィーに付し、塩化メチレン−ヘキサン(1:
3)混合溶媒で溶出して、標記化合物であるトランス異
性体とそのシス異性体の1:1混合物865mg(収率
95%)を、油状物として得た。
【0393】この製品を0.07規定ナトリウムメトキ
シド−メタノール溶液15ml中、室温で2.3時間撹
拌した。酢酸0.2mlを加え、酢酸エチルで希釈し、
食塩水で洗浄した。乾燥後溶媒を留去し、標記トランス
体とシス異性体との4:1の混合物865mgを固体と
して得た。エーテル−ヘキサン混合溶媒より再結晶し、
融点44−46℃を有する標記トランス体220mgを
得た。
【0394】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:1.
2-1.5(4H,m), 1.9-2.15(2H,m), 2.15-2.35(1H,m), 2.35
-2.55(1H,m), 3.73(2H,s), 7.27(5H,s), 9.61(1H,s) シス異性体は、δ3.67(2H,s)およびδ9.64(1H,s)にシグ
ナルを呈した。
【0395】IRスペクトルνmax (CHCl3) cm-1:2927,
1732, 1493, 1448, 1092 。
【0396】マススペクトルm/e:268, 240, 127, 125,
110 。
【0397】参考例41 4−クロロベンジル トランス−4−〔(1E,3E)
−4−〔4−(トリフルオロメチル)フェニル〕−1,
3−ブタジエニル〕シクロヘキシル スルフィド
【0398】
【化99】
【0399】55%水素化ナトリウム50mg(1.1
4mmol)をヘキサンで洗浄後ジメチルスルホキシド
7mlに懸濁させ、55℃で2.5時間撹拌した。混合
物を室温に冷却し、塩化〔(E)−4−(トリフルオロ
メチル)シンナミル〕トリフェニルホスホニウム607
mg(1.26mmol)を加えた。さらに、トランス
−4−〔(4−クロロベンジル)チオ〕シクロヘキサン
カルボキサルデヒド170mg(0.63mmol)を
加え、室温にて15分間撹拌した。混合物をトルエンで
希釈し、水と食塩水で洗浄した。乾燥後溶媒を留去して
得られた粗生成物をシリカゲル5gを用いるカラムクロ
マトグラフィーに付し、塩化メチレン−ヘキサン(1:
2)混合溶媒で溶出した。溶出部をヘキサンより再結晶
し、融点142−144℃を有する標記化合物86mg
(収率31%)を得た。
【0400】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:1.
1-1.3(2H,m), 1.3-1.5(2H,m), 1.7-2.0(2H,m), 2.0-2.2
(2H,m), 2.64(1H,tt,J=12,4Hz), 3.74(2H,s), 5.81(1H,
dd,J=15,7Hz), 6.20(1H,dd,J=15,10Hz), 6.47(1H,d,J=1
6Hz), 6.81(1H,dd,J=16,10Hz), 7.29(4H,s), 7.46(2H,
d,J=8Hz), 7.55(2H,d,J=8Hz) 。
【0401】IRスペクトルνmax (KBr) cm -1:1641,
1612, 1490, 1326, 1167, 1127, 1069。
【0402】マススペクトルm/e:436, 417, 403, 311,
277, 235, 159, 125。
【0403】参考例42 4−クロロベンジル トランス−4−〔(1E,3E)
−4−〔4−(トリフルオロメチル)フェニル〕−1,
3−ブタジエニル〕シクロヘキシル スルホキシド
【0404】
【化100】
【0405】4−クロロベンジル トランス−4−
〔(1E,3E)−4−〔4−(トリフルオロメチル)
フェニル〕−1,3−ブタジエニル〕シクロヘキシル
スルフィド211mg(0.48mmol)を塩化メチ
レン20mlに溶かし、0℃でm−クロロ過安息香酸
(純度80%)104mg(0.48mmol)を加
え、5分間撹拌した。亜硫酸ナトリウム水溶液と酢酸エ
チルを加え、有機層を重曹水と食塩水で洗った。乾燥後
溶媒を留去して得られた粗生成物を、酢酸エチル−ヘキ
サン混合溶媒より再結晶し、融点212−214℃を有
する標記化合物168mg(収率77%)を得た。
【0406】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:1.
1-1.3(2H,m), 1.5-1.8(2H,m), 1.9-2.3(5H,m), 2.42(1
H,tt,J=12,4Hz), 3.87(1H,d,J=13Hz), 3.97(1H,d,J=13H
z), 5.80(1H,dd,J=15,7Hz), 6.22(1H,dd,J=15,10Hz),
6.48(1H,d,J=16Hz), 6.80(1H,dd,J=16,10Hz), 7.25(2H,
d,J=8Hz), 7.36(2H,d,J=8Hz), 7.45(2H,d,J=8Hz), 7.55
(2H,d,J=8Hz)。
【0407】IRスペクトルνmax (KBr) cm -1:1612,
1492, 1325, 1168, 1128, 1069。
【0408】マススペクトルm/e:452, 436, 327, 278,
277, 159, 125 。
【0409】参考例43 トランス−1−(アセチルチオ)−4−〔(1E,3
E)−4−〔4−(トリフルオロメチル)フェニル〕−
1,3−ブタジエン−1−イル〕シクロヘキサン
【0410】
【化101】
【0411】4−クロロベンジル トランス−4−
〔(1E,3E)−4−〔4−(トリフルオロメチル)
フェニル〕−1,3−ブタジエニル〕シクロヘキシル
スルホキシド178mg(0.39mmol)をテトラ
ヒドロフラン−アセトニトリル(8:3)混合溶媒11
mlに溶かし、2,6−ルチジン168mg(1.57
mmol)を加えた。0℃で撹拌しながらトリフルオロ
酢酸無水物165mg(0.79mmol)を加えた。
3分後、重曹水を加え、酢酸エチルで抽出した。溶媒を
留去した後得られた油状残留物を塩化メチレン10ml
に溶かし、0℃でトリエチルアミン119mg(1.1
7mmol)を加えついで塩化アセチル 62mg
(0.79mmol)を加えた。1時間後反応液を酢酸
エチルで希釈し、重曹水と食塩水で洗った。乾燥後溶媒
を留去して得られた粗生成物を、シリカゲル5gを用い
るカラムクロマトグラフィーに付し、塩化メチレン−ヘ
キサン(1:1)混合溶媒で溶出し、さらにローバーカ
ラム(GroβeB,酢酸エチル−ヘキサン(1:1
9)混合溶媒)で精製して、融点113−115℃を有
する標記化合物98mg(収率70%)を得た。
【0412】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:1.
2-1.5(4H,m), 1.7-1.9(2H,m), 2.0-2.2(3H,m), 2.31(3
H,s), 3.37(1H,tt,J=12,4Hz), 5.82(1H,dd,J=15,7Hz),
6.20(1H,dd,J=15,10Hz), 6.47(1H,d,J=16Hz), 6.81(1H,
dd,J=16,10Hz), 7.45(2H,d,J=8Hz), 7.54(2H,d,J=8H
z)。
【0413】IRスペクトルνmax (KBr) cm -1:1688,
1613, 1326, 1157, 1117, 1068。
【0414】マススペクトルm/e:354, 335, 311, 277,
235, 159。
【0415】参考例44 3−〔4−(トリフルオロメチル)フェニル〕−2−プ
ロピン−1−オール
【0416】
【化102】
【0417】4−ブロモ−α,α,α−トリフルオロト
ルエン5.0g(22mmol)とプロパルギルアルコ
ール1.25g(22mmol)をジエチルアミン50
mlに溶かし、塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パ
ラジウム(II)80mg(0.11mmol)とヨウ化
銅(I)40mg(0.22mmol)を加えた後、5
0℃で35分間撹拌した。塩化ビス(トリフェニルホス
フィン)パラジウム(II)40mg(0.06mmo
l)を追加し、さらに35分間撹拌した。室温に冷却
後、混合物をベンゼンで希釈して濾過し、濾液を水で洗
った。乾燥後溶媒を留去して得られた粗生成物を、シリ
カゲル50gを用いるカラムクロマトグラフィーに付
し、酢酸エチル−ヘキサン(3:17)混合溶媒で溶出
し、標記化合物2.21g(収率50%)を油状物とし
て得た。
【0418】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:1.
8(1H,br,OH), 4.52(2H,s), 7.54(2H,d,J=9Hz), 7.57(2
H,d,J=9Hz) 。
【0419】IRスペクトルνmax (CHCl3) cm-1:3610,
1618, 1324, 1172, 1133, 1069 1019, 844 マススペクトルm/e:200, 183, 171, 151, 131 。
【0420】参考例45 3−〔4−(トリフルオロメチル)フェニル〕−2−プ
ロピナール
【0421】
【化103】
【0422】3−〔4−(トリフルオロメチル)フェニ
ル〕−2−プロピン−1−オール2.21g(11.0
mmol)を塩化メチレン20mlに溶解し、氷冷下D
ess−Martin試薬7.43g(17.5mmo
l)を1.7時間かけて加えた。ベンゼンを加え、不溶
物を濾過により除き、濾液を濃縮して、標記化合物1.
83g(収率84%)を油状物として得た。
【0423】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:7.
68(2H,d,J=9Hz), 7.71(2H,d,J=9Hz), 9.45(1H,s)。
【0424】IRスペクトルνmax (CHCl3) cm-1:2197,
1664, 1324, 1175, 1138 。
【0425】マススペクトルm/e:198, 197, 170, 151,
120 。
【0426】参考例46 エチル (E)−5−〔4−(トリフルオロメチル)フ
ェニル〕−2−ペンテン−4−イノアート
【0427】
【化104】
【0428】55%水素化ナトリウム181mg(4.
54mmol)をヘキサンで洗浄後1,2−ジメトキシ
エタン10mlに懸濁させ窒素雰囲気下0℃で撹拌しな
がら、トリエチル 4−ホスホノアセタート1.02g
(4.54mmol)を加えた。20分後、3−〔4−
トリフルオロメチル)フェニル〕−2−プロピナール5
00mg(2.52mmol)を加えて20分撹拌し
た。反応液を酢酸エチルで希釈し、氷を加え、有機層を
水で洗った。溶媒を留去して得られた粗生成物をシリカ
ゲル15gを用いるカラムクロマトグラフィーに付し、
ベンゼンで溶出して、標記化合物488mg(収率72
%)を油状物として得た。
【0429】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:1.
32(3H,t,J=7Hz), 4.25(2H,q,J=7Hz), 6.35(1H,d,J=16H
z), 6.97(1H,d,J=16Hz), 7.5-7.7(4H,m) 。
【0430】IRスペクトルνmax (CHCl3) cm-1:1712,
1622, 1316, 1174, 1134 。
【0431】マススペクトルm/e:268, 240, 223, 195,
183, 175。
【0432】参考例47 (E)−5−〔4−(トリフルオロメチル)フェニル〕
−2−ペンテン−4−イン−1−オール
【0433】
【化105】
【0434】エチル (E)−5−〔4−(トリフルオ
ロメチル)フェニル〕−2−ペンテン−4−イノアート
480mg(1.79mmol)をトルエン4mlに溶
かし、0℃で撹拌しながら、1.5Mジイソブチルアル
ミニウムヒドリド−トルエン溶液2.38ml(3.5
8mmol)を加えた。10分後氷を加え、不溶物をセ
ライトを用いて濾過して除いた。有機層を乾燥後溶媒を
留去して得られた粗生成物を、シリカゲル15gを用い
るカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキ
サン(3:17)混合溶媒で溶出して、標記化合物35
3mg(収率87%)を油状物として得た。
【0435】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:1.
60(1H,br,OH), 4.31(2H,br), 5.99(1H,d,J=16Hz), 6.40
(1H,dt,J=16,5Hz), 7.54(2H,d,J=9Hz), 7.57(2H,d,J=9H
z)。
【0436】参考例48 (E)−5−〔4−(トリフルオロメチル)フェニル〕
−2−ペンテン−4−イナール
【0437】
【化106】
【0438】(E)−5−〔4−(トリフルオロメチ
ル)フェニル〕−2−ペンテン−4−イン−1−オール
350mg(1.56mmol)を塩化メチレン4ml
に溶かし、活性二酸化マンガン3.5gを加えて室温で
30分間撹拌した。固体を濾過して除き、濾液を濃縮後
シリカゲル10gを用いるカラムクロマトグラフィーに
付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:24)混合溶媒で溶
出し、標記化合物245mg(収率70%)を油状物と
して得た。
【0439】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:6.
58(1H,dd,J=16.8Hz), 6.82(1H,d,J=16Hz), 7.63(4H,s),
9.65(1H,d,J=8Hz) 。
【0440】IRスペクトルνmax (CHCl3) cm-1:1670,
1325, 1132, 1119, 1107, 1072, 845 マススペクトルm/e:224, 196, 195, 175, 170, 146。
【0441】参考例49 メチル (Z)−4−クロロ−β−(トリフルオロメチ
ル)シンナメート
【0442】
【化107】
【0443】ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)
(メトキシカルボニルメチル)ホスホネート150mg
(0.47mmol)をテトラヒドロフラン10mlに
溶かし、窒素気流下−78℃で撹拌しながら0.5Mカ
リウムヘキサメチルジシラジド−トルエン溶液0.94
ml(0.47mmol)を滴下した。ついで18−ク
ラウン−6 622mg(2.36mmol)を加え2
0分間撹拌した後、4′−クロロ−2,2,2−トリフ
ルオロアセトフェノン98mg(0.47mmol)を
テトラヒドロフラン1mlに溶かした溶液を加えた。反
応液をゆっくり室温まであげ、飽和塩化アンモニウム水
溶液を加えて酢酸エチルで抽出した。溶媒を留去して得
られる粗生成物をシリカゲルを用いるカラムクロマトグ
ラフィー(4%酢酸エチル−ヘキサンで溶出)で精製し
て標記化合物89mg(収率70%、(E)−異性体を
約1/10含有)を油状物として得た。
【0444】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:3.
85(3H,s), 6.34(1H,s), 7.34(2H,d,J=8.6Hz), 7.39(2H,
d,J=8.6Hz)。
【0445】参考例50 (Z)−4−クロロ−β−(トリフルオロメチル)シン
ナムアルデヒド
【0446】
【化108】
【0447】参考例21、22に従って、メチル
(Z)−4−クロロ−β−(トリフルオロメチル)シン
ナメートから2工程で標記化合物を油状物として収率8
1%で得た。
【0448】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:6.
36(1H,d,J=7.3Hz), 7.38(2H,d,J=8.6Hz), 7.44(2H,d,J=
8.6Hz), 10.21(1H,dq,J=7.3,2.0Hz)。
【0449】参考例51 メチル (2E,4Z)−5−(4−クロロフェニル)
−6,6,6−トリフルオロ−2,4−ヘキサジエノエ
ート
【0450】
【化109】
【0451】参考例23と同様にして、(Z)−4−ク
ロロ−β−(トリフルオロメチル)シンナムアルデヒド
とトリメチル ホスホノクロトネートとの反応により、
標記化合物を油状物として収率約90%(カラムクロマ
トグラフィーで分離精製)で得た。
【0452】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:3.
81(3H,s), 6.15(1H,d,J=15.2Hz), 6.59(1H,d,J=11.9H
z), 7.31(2H,d,J=8.6Hz), 7.38(1H,d,J=8.6Hz), 7.78(1
H,ddq,J=15.2,11.9,2.0Hz)。
【0453】参考例52 (2E,4Z)−5−(4−クロロフェニル)−6,
6,6−トリフルオロ−2,4−ヘキサジエナル
【0454】
【化110】
【0455】参考例21、22に従って、メチル (2
E,4Z)−5−(4−クロロフェニル)−6,6,6
−トリフルオロ−2,4−ヘキサジエノエートから2工
程で標記化合物を油状物として収率71%で得た。
【0456】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:6.
37(1H,dd,J=15.2,7.3Hz), 6.72(1H,d,J=11.9Hz), 7.33
(2H,d,J=8.6Hz), 7.40(2H,d,J=8.6Hz), 7.64(1H,ddq,J=
15.2,11.9,2Hz), 9.74(1H,d,J=7.3Hz) 。
【0457】参考例53 2−メチル−2−〔(トランス−2−フェニル−1,3
−ジオキサン−5−イル)チオ〕−4′−(トリフルオ
ロメチル)プロピオフェノン
【0458】
【化111】
【0459】2−ブロム−2−メチル−4′−(トリフ
ルオロメチル)プロピオフェノン619mg(2.10
mmol)をジメチルホルムアミド3.8mlに溶か
し、窒素雰囲気下室温で撹拌しながら、28%ナトリウ
ムメトキシド−メタノール溶液0.44ml(2.10
mmol)を加えた。30分後水を加え酢酸エチルで抽
出した。溶媒を留去して標記化合物860mg(収率〜
100%)を固体として得た。
【0460】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:1.
61(6H,s), 4.42(1H,tt,J=11.6,5.0Hz), 3.64(2H,t,J=1
1.6Hz), 4.12(2H,dd,J=11.6,5.0Hz), 5.38(1H,s), 7.3-
7.5(5H,m), 7.68(2H,d,J=8.2Hz), 8.19(2H,d,J=8.2H
z)。
【0461】参考例54 (RS)−3−メチル−3−〔(トランス−2−フェニ
ル−1,3−ジオキサン−5−イル)チオ〕−1−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタ
ノール
【0462】
【化112】
【0463】2−メチル−2−〔(トランス−2−フェ
ニル−1,3−ジオキサン−5−イル)チオ〕−4′−
(トリフルオロメチル)プロピオフェノン680mg
(1.66mmol)、ヨウ化トリメチルスルホキソニ
ウム547mg(2.49mmol)、水酸化カリウム
381mg(6.79mmol)、1,2,4−トリア
ゾール264mg(3.82mmol)をt−ブタノー
ル5.7ml中、80℃で6時間加熱撹拌した。冷後ク
ロロホルムと水に分配し、クロロホルム層を分離、乾燥
後溶媒を留去した。得られた油状物をシリカゲルを用い
るカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキ
サン(1:1)混合溶媒で溶出して標記化合物605m
g(収率74%)を泡状物として得た。
【0464】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:1.
38(3H,s), 1.39(3H,s), 3.55-3.8(3H,m), 4.33(1H,m),
4.54(1H,m), 5.02(2H,s), 5.37(1H,s), 5.44(1H,s), 7.
3-7.6(5H,m), 7.73(1H,s), 7.94(1H,s) 。
【0465】参考例55 (RS)−3−〔(1,3−ジヒドロキシ−2−プロピ
ル)チオ〕−3−メチル−2−〔4−(トリフルオロメ
チル)フェニル〕−1−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)−2−ブタノール
【0466】
【化113】
【0467】参考例2と同様にして、(RS)−3−メ
チル−3−〔(トランス−2−フェニル−1,3−ジオ
キサン−5−イル)チオ〕−1−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)−2−ブタノールをメタノー
ル中HClで処理して標記化合物を泡状物として得た。
【0468】NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δppm:1.
30(3H,s), 1.42(3H,s), 3.35(1H,m), 3.55-3.8(3H,m),
3.96(1H,dd,J=10.9,5.4Hz), 4.83(3H,s), 5.26(1H,d,J=
14.6Hz), 5.34(1H,d,J=14.6Hz), 7.53(2H,d,J=8.3Hz),
7.70(1H,s), 7.75(2H,d,J=8.3Hz), 8.26(1H,s)。
【0469】参考例56 2−(p−トルエンスルホニルオキシ)−1,3−プロ
パンジオール
【0470】
【化114】
【0471】シス−2−フェニル−4−(p−トルエン
スルホニルオキシ)−1,3−ジオキサン5.00gを
メタノール50mlに溶かし、4N−HClジオキサン
溶液5mlを加え室温で2時間撹拌した。NaHCO3
粉末3.5gを加えて10分間撹拌した後反応液を濾過
し、濾液を減圧下濃縮した。得られた油状物をシリカゲ
ルを用いるカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチ
ルで溶出して標記化合物3.70g(収率100%)を
油状物として得た。
【0472】NMRスペクトル(60MHz,CDCl3) δppm:2.
40(3H,s), 3.30(2H,s), 3.73(4H,d,J=4.5Hz), 4.55(1H,
quintet,J=4.5Hz), 7.33(2H,d,J=8Hz), 7.84(2H,d,J=8H
z)。
【0473】参考例57 シス−4−(p−トルエンスルホニルオキシ)−2−
〔(1E,3E)−4−〔4−(トリフルオロメチル)
フェニル〕−1,3−ブタジエン−1−イル〕−1,3
−ジオキサン
【0474】
【化115】
【0475】2−(p−トルエンスルホニルオキシ)−
1,3−プロパンジオール200mg(0.81mmo
l)と(2E,4E)−5−〔4−(トリフルオロメチ
ル)フェニル〕−2,4−ペンタジエナル206mg
(0.91mmol)を塩化メチレン4.5mlに溶か
し、p−トルエンスルホン酸15mgとモレキュラシー
ブス4A0.8gを加えて0℃で1時間撹拌した。反応
液に重曹水を加えて10分間撹拌した後、モレキュラシ
ーブスを濾過して除き、塩化メチレンで抽出した。溶媒
を留去して得られる油状物をシリカゲルの分取用薄層ク
ロマトグラフィー(展開溶媒:20%酢酸エチル−ヘキ
サン)で分離し、極性のより低いトランス異性体107
mg(収率29%)と極性のより高いシス異性体153
mg(収率42%)をそれぞれ油状物として得た。
【0476】シス異性体のNMRスペクトル(270MHz,CD
Cl3)δppm:2.45(3H,s), 3.99(2H,brd,J=13.2Hz), 4.19
(2H,br d,J=13.2Hz), 4.45(1H,br s), 5.09(1H,d,J=4.6
Hz),5.82(1H,dd,J=15.2,4.6Hz), 6.57(1H,dd,J=15.2,1
0.5Hz), 6.63(1H,d,J=15.2Hz), 6.82(1H,dd,J=15.2,10.
5Hz), 7.36(2H,d,J=8.6Hz), 7.48(2H,d,J=8.6Hz), 7.56
(2H,d,J=8.6Hz), 7.85(2H,d,J=8.6Hz) 試験例1 カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)4〜9×1
6 個を接種したマウス(1群10匹)に、1,4,2
4時間後薬剤20mg/kgを経口投与して感染後21
日までの生存率を調べた。本発明の化合物(1)と市販
のフルコナゾ−ルとを比較した結果を第2表に示す。こ
の結果から化合物(1)が優れた抗真菌活性を示すこと
が明らかである。
【0477】 第2表 化合物 生存率% 14日 21日 実施例 2 100 100 11 100 100 15 100 100 16 100 100 18 100 100 21 100 60 30 100 100 32 100 100 35 100 100 37 100 100 フルコナゾ−ル 70 60 製剤例1 カプセル剤 実施例15または16の化合物 50mg 乳糖 128mg トウモロコシデンプン 70mg ステアリン酸マグネシウム 2mg 250mg 上記処方の粉末を混合し、60メッシュのふるいを通し
た後、この粉末を250mgの3号ゼラチンカプセルに
入れ、カプセル剤とする。
【0478】製剤例2 錠剤 実施例15または16の化合物 50mg 乳糖 126mg トウモロコシデンプン 23mg ステアリン酸マグネシウム 1mg 200mg 上記処方の粉末を混合し、トウモロコシデンプン糊を用
いて湿式造粒、乾燥した後、打錠機により打錠して、1
錠200mgの錠剤とする。この錠剤は必要に応じて糖
衣を施すことができる。
【0479】
【発明の効果】本発明の一般式(1)を有する化合物ま
たはその薬理上許容される塩は、優れた抗真菌活性を有
し、抗真菌剤として有用である。
【手続補正書】
【提出日】平成8年7月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人および動物の真菌
疾患に対して特に有効な式(I)で表わされる1,2,
4−トリアゾール化合物に関する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来技術】特開昭61−85369号公報には式
(I)において
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、式(I)を有
する化合物またはその薬理上許容される塩である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【化3】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】式(I)を有する好適化合物は、Ar1
ジクロロフェニル、ジフルオロフェニル、クロロフェニ
ル、フルオロフェニル、(トリフルオロメチル)フェニ
ルまたはフルオロ(トリフルオロメチル)フェニル基で
あり、好適には2,4−ジクロロフェニル、2,4−ジ
フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−フルオロ
フェニル、4−(トリフルオロメチル)フェニルまたは
2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル基
であり、特に好適には2,4−ジクロロフェニル、2,
4−ジフルオロフェニルまたは4−(トリフルオロメチ
ル)フェニル基である化合物。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】Aがシクロブタン、シクロペンタン、シク
ロヘキサン、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、テ
トラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、テトラヒドロ
チオフエン、1,3−ジオキサン、1,3−ジチアン、
テトラヒドロオキサジンまたはテトラヒドロチアジン環
であり、好適にはシクロブタン、シクロヘキサン、アゼ
チジン、ピペリジン、1,3−ジオキサン、1,3−ジ
チアン、テトラヒドロオキサジンまたはテトラヒドロチ
アジン環であり、特に好適にはシクロヘキサン、ピペリ
ジン、1,3−ジオキサンまたは1,3−ジチアン環で
ある化合物。好適な化合物(I)の例としては、Ar1
が4−クロロフェニル、4−ジフルオロフェニル、2、
4−ジクロロフェニルまたは4−(トリフルオロメチ
ル)フェニル基であり、R0 が水素原子またはメチル基
であり、R1 がメチル基であり、
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】本発明のトリアゾール化合物(I)は少な
くとも2箇の不斉炭素を有しており、光学異性体および
ジアステレオマーが存在する。光学異性体は、一般的な
光学分割の手法により、あるいは不斉合成の手法によっ
て両対掌体を得ることができる。またジアステレオマー
は、分別再結晶やクロマトグラフィーなどの通常の分離
法を用いることによって分離することができる。本発明
の化合物(I)はこれらの異性体の一つまたは混合物を
包含する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】本発明のトリアゾール化合物(I)は、そ
のままであるいは薬理上許容される塩の形状で抗真菌剤
として使用することができる。化合物(I)の薬理上許
容される塩は、たとえば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸
などの無機酸の塩、酢酸、フマル酸、マレイン酸、シュ
ウ酸、マロン酸、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸などの
カルボン酸の塩、メタンスルホン酸、エタンスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸などのス
ルホン酸の塩またはグルタミン酸、アスパラギン酸など
のアミノ酸の塩であり、好適にはカルボン酸の塩であ
る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】なお化合物(I)の水和物および化合物
(I)の塩の水和物も本発明の化合物に包含される。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】本発明の化合物(I)およびその薬理上許
容される塩は優れた抗真菌活性を示し、化合物(I)お
よびその薬理上許容される塩を抗真菌剤として使用する
場合には、それ自体あるいは適宜の薬理学的に許容され
る、賦形剤、希釈剤等と混合し、錠剤、カプセル剤、顆
粒剤、散剤若しくはシロップ剤等による経口的又は注射
剤等による非経口的に投与することができる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】
【発明の実施の形態】本発明の式(I)を有する化合物
のうち、R0 が水素原子であり、n=0である化合物
(Ia)の製造は以下に示す方法によって行なうことが
出来る。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】
【化5】
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】を表わす。)すなわち、特開平2−191
262(平2.7.27)に記載されているエポキシド
化合物(2)に、メルカプタン(3)あるいはその酢酸
エステル誘導体(4)を塩基条件下で反応させて目的化
合物(Ia)を製造する方法である。反応に用いられる
溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパノール
などのアルコール類、ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリ
ル、テトラヒドロフランなどの非プロトン性溶媒が好適
であるが、アセチル誘導体(4)を用いて上記非プロト
ン性溶媒中で反応を行なう場合はアルコール類あるいは
水の共存を必要とする。反応に用いられる塩基は、水素
化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエト
キシド、リチウムメトキシド、カリウムtert−ブトキシ
ド、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ムであり、使用される量は化合物(2)に対し0.1 〜2
モル当量である。メルカプタン(3)あるいはその酢酸
エステル誘導体(4)は1〜3モル当量用いられる。反
応温度は室温〜100℃で反応時間は2〜10時間であ
る。反応液を常法に従って処理(有機溶媒抽出、溶媒を
留去し得られる油状物をカラムクロマトグラフィーまた
は再結晶により精製)すると化合物(Ia)が得られ
る。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】
【化9】
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】本発明の式(I)を有する化合物のうち、
0 が水素原子であり、n=0である化合物(Ia)は
次に示す方法によっても製造することが出来る。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正内容】
【0072】
【化11】
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正内容】
【0073】(上記式中、Ar1 ,R1 およびR8 は前
述したものと同意義を示す。Xは塩素、臭素もしくは沃
素原子、メタンスルホニルオキシ、ベンゼンスルホニル
オキシまたはトルエンスルホニルオキシを示す。)すな
わち、特開平3−240778号公報(平3.10.2
8)に記載されているトリアゾリルメルカプトアルコー
ル誘導体(11)にアルキル化試薬(12)を塩基性条
件下で反応させて目的化合物(Ia)を製造する方法で
ある。反応に用いられる溶媒としては、メタノール、エ
タノール、プロパノール、ブタノール、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキド、
アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジ
エチルエーテル、アセトン、ベンゼン、トルエン、キシ
レン等があげられる。反応に用いられる塩基は、トリエ
チルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、水素化ナト
リウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシ
ド、リチウムメトキシド、カリウムtert−ブトキシド、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどであり、使用さ
れる量は化合物(11)に対し1〜3モル当量である。
アルキル化試薬(12)は1〜3モル当量用いられる。
反応温度は−50〜100℃で反応時間は2〜10時間
である。反応液を常法に従って処理する(有機溶媒抽
出、溶媒留去して得られる油状物をクロマトグラフィー
または再結晶による精製)と化合物(Ia)が得られ
る。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正内容】
【0078】(上記式中、R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,A
2 ,q,r,s,tは前述したものと同意義を示
す。) 本発明の式(I)を有する化合物のうち、R0 が水素原
子であり、n=0であり、p=0であり、Aが1,3−
ジオキサン環である化合物(Ib)は次に示す方法によ
っても製造することが出来る。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正内容】
【0079】
【化14】
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0080
【補正方法】変更
【補正内容】
【0080】(上記式中Ar1 ,Ar2 ,R1 ,R2
3 ,R4 ,R5 ,p,qおよびrは前述したものと同
意義を示す。)すなわち前述のエポキシド化合物(2)
に、前述の公知化合物(5)とチオ酢酸ナトリウムの反
応によって得られるチオ酢酸誘導体(15)を、(2)
と(4)の反応と同様の条件下で反応させて、化合物
(16)を得、(16)を酸処理等の常法に従って脱保
護して(17)に導き、(17)と前述のアルデヒド化
合物(6)を反応させることによって目的化合物(I
b)を製造する方法である。(17)と(6)の反応
は、通常酸性条件下で行われ、用いられる酸は、たとえ
ば塩化水素、硫酸、硝酸、三弗化ホウ素、メタンスルホ
ン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸で
あり、使用される酸の量は(17)に対し1〜2モル当
量である。アルデヒド(6)は1〜2モル当量用いられ
る。溶媒としては、塩化メチレン、クロロホルム、1,
2−ジクロロエタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、
ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等の非プロトン
性溶媒が用いられる。反応は0℃から溶媒の沸点温度の
範囲で行われ、反応時間は2〜10時間である。反応で
生成する水は共沸によって除くことができるが、モレキ
ュラシーブスを脱水剤として用いてもよい。反応液を重
曹水等で中和したのち、常法によって処理する(有機溶
媒抽出、溶媒留去して得られる油状物をクロマトグラフ
ィーまたは結晶化による精製)と化合物(Ib)が得ら
れる。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0081
【補正方法】変更
【補正内容】
【0081】本発明の化合物のうち、R0 が水素原子で
あり、n=0であり、p=1であり、Aが4〜7員の含
窒素複素環(アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ホ
モピペリジン)である化合物(Ic)は次に示す方法に
よっても製造することが出来る。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0082
【補正方法】変更
【補正内容】
【0082】
【化15】
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0083
【補正方法】変更
【補正内容】
【0083】(上記式中Ar1 ,Ar2 ,R1 ,R2
3 ,R4 ,R5 ,q,r,sおよびtは前述したもの
と同意義を示し、Boc はtert−ブトキシカルボニルを示
す。) すなわち、前述のエポキシド化合物(2)と、前述のチ
オ酢酸誘導体(9)をアルカリ処理することによって得
られるメルカプタン化合物(18)とを、(2)と
(3)の反応と同様の条件下で反応させて化合物(1
9)を得、(19)を常法に従って酸で処理して脱保護
を行ない化合物(20)に導き、(20)と前述の酸ク
ロリド(10)を反応させることによって目的化合物
(Ic)を製造する方法である。(20)と(10)の
反応は、ベンゼン、トルエン、塩化メチレン、クロロホ
ルムまたはテトラヒドロフランなどの不活性溶媒中で常
法に従って適当な塩基存在下で行われる。(参考例番号
13,14,18,19) 本発明の化合物(I)のうち、n=1あるいはn=2で
ある化合物の製造は以下に述べる方法によって行なうこ
とが出来る。すなわち上述の方法で得られたn=0であ
る本発明の化合物(I)を、溶媒中1当量の酸化剤を用
いて酸化することによってn=1である化合物(I)を
製造することができ、また2当量以上の酸化剤を用いて
酸化することによってn=2である化合物(I)を製造
することが出来る。用いられる溶媒としては、反応を阻
害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限
定はないが、好適には、塩化メチレン、クロロホルムの
ようなハロゲン化炭化水素をあげることが出来る。用い
られる酸化剤としてはたとえば過酢酸、3−クロル過安
息香酸をあげることが出来る。反応温度は0〜50℃で
行なわれるが、好適には室温であり、反応時間は通常3
0分間ないし2時間である。反応液を常法に従って処理
する(重曹水で洗浄後、溶媒を留去して得られる粗生成
物をクロマトグラフィーあるいは再結晶によって精製)
と化合物(I)(n=1または2)が得られる。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0084
【補正方法】変更
【補正内容】
【0084】本発明の式(I)を有する化合物のうち、
0 が低級アルキルであり、n=0である化合物(I
d)の製造は以下に示す方法によって行なうことができ
る。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0085
【補正方法】変更
【補正内容】
【0085】
【化16】
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0086
【補正方法】変更
【補正内容】
【0086】(上記式中、Ar1 ,R0 ,R1 およびR
8 は前述したものと同意義を示す。) すなわち、特開平7−2802号公報(平7.1.6)
に記載されている方法に準じて得られるブロムケトン
(21)に、前述のメルカプタン(3)あるいはその酢
酸エステル誘導体(4)をアルカリ条件下で反応させて
チオエーテル誘導体(22)に導き、次いで(22)を
塩基存在下、ヨウ化トリメチルスルホキソニウムと1,
2,4−トリアゾールを反応させて目的化合物(Id)
を製造する方法である。(21)と(3)あるいは
(4)の反応に用いられる溶媒としてはメタノール、エ
タノール、プロパノールなどのアルコール類が好適であ
り、用いられるアルカリは水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド
などである。チオエーテル誘導体(22)を(Id)に
導く反応に用いられる溶媒は、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール、t−ブタノールなどの
アルコール類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、テト
ラヒドロフランなどの非プロトン性溶媒が好適である。
反応に用いられる塩基は、水素化ナトリウム、ナトリウ
ムメトキシド、ナトリウムエトキシド、リチウムメトキ
シド、カリウムtert−ブトキシド、水酸化リチウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムであり、使用さ
れる量は化合物(22)に対し2〜5モル当量である。
ヨウ化トリメチルスルホキソニウムおよび1,2,4−
トリアゾールは化合物(22)に対しそれぞれ1〜2モ
ル当量用いられる。反応温度は室温〜100℃であり、
反応時間は2〜10時間である。反応液を常法に従って
処理(有機溶媒による抽出後、溶媒留去によって得られ
る粗生成物をカラムクロマトグラフィーまたは再結晶に
よって精製)すると化合物(Id)(n=0)が得られ
る。上述の方法で得られる化合物(Id)においてR8
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0088
【補正方法】変更
【補正内容】
【0088】である化合物(23)から、以下に示す方
法によってトリオール(24)を経由して、化合物
(I)のうち、n=0であり、p=0であり、Aが1,
3−ジオキサン環である化合物(Ie)に導くことがで
きる。
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0089
【補正方法】変更
【補正内容】
【0089】
【化18】
【手続補正29】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0090
【補正方法】変更
【補正内容】
【0090】(上記式中、R0 は低級アルキルを示し、
Ar1 、Ar2 、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、q、
rおよびsは前述したものと同意義を示す。)上述の各
工程の反応条件は、前出の(16)→(17)→(I
b)の反応で述べたものと同様である。
【手続補正30】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0476
【補正方法】変更
【補正内容】
【0476】シス異性体のNMRスペクトル(270MHz,CD
Cl3)δppm:2.45(3H,s), 3.99(2H,brd,J=13.2Hz), 4.19
(2H,br d,J=13.2Hz), 4.45(1H,br s), 5.09(1H,d,J=4.6
Hz),5.82(1H,dd,J=15.2,4.6Hz), 6.57(1H,dd,J=15.2,1
0.5Hz), 6.63(1H,d,J=15.2Hz), 6.82(1H,dd,J=15.2,10.
5Hz), 7.36(2H,d,J=8.6Hz), 7.48(2H,d,J=8.6Hz), 7.56
(2H,d,J=8.6Hz), 7.85(2H,d,J=8.6Hz) 試験例1 カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)4〜9×1
6 個を接種したマウス(1群10匹)に、1,4,2
4時間後薬剤20mg/kgを経口投与して感染後21
日までの生存率を調べた。本発明の化合物(I)と市販
のフルコナゾ−ルとを比較した結果を第2表に示す。こ
の結果から化合物(I)が優れた抗真菌活性を示すこと
が明らかである。
【手続補正31】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0479
【補正方法】変更
【補正内容】
【0479】
【発明の効果】本発明の一般式(I)を有する化合物ま
たはその薬理上許容される塩は、優れた抗真菌活性を有
し、抗真菌剤として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/535 A61K 31/535 C07D 401/12 249 C07D 401/12 249 401/14 205 401/14 205 207 207 239 239 403/12 205 403/12 205 207 207 239 239 405/12 249 405/12 249 405/14 205 405/14 205 207 207 211 211 213 213 239 239 249 249 409/12 249 409/12 249 409/14 205 409/14 205 207 207 211 211 239 239 249 249 411/12 411/12 411/14 411/14 413/12 249 413/12 249 413/14 213 413/14 213 249 249 (72)発明者 鴻巣 俊之 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 杣田 篤史 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 宮岡 武男 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 安田 紘 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 を有する化合物またはその薬理上許容される塩。式中、
    Ar1 はフェニル基または1〜3個の置換基を有するフ
    ェニル基(該置換基はハロゲン原子またはトリフルオロ
    メチル基を示す)を示し、 Ar2 はフェニル、5〜6員芳香族複素環基(該芳香族
    複素環基は窒素、酸素、硫黄原子を少なくとも1個有す
    る)または1〜3個の置換基を有するフェニル基もしく
    は5〜6員芳香族複素環基(該置換基は低級アルキル
    基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、ハロゲン原子で
    置換された低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された
    低級アルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、−S(O)mR6
    (R6 :ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アル
    キル基;m:0,1または2を示す)または−NHCOR7
    (R7 は低級アルキル基を示す)を示し、該芳香族複素
    環基は窒素、酸素、硫黄原子を少なくとも1個有する)
    を示し、 R0 は水素原子または低級アルキル基を示し、 R1 は低級アルキル基を示し、 R2 ,R3 ,R4 およびR5 は同一または異なって水素
    原子、低級アルキル基またはハロゲン原子で置換された
    低級アルキル基を示し、なおqおよびsが2を示す場合
    2 ,R3 ,R4 およびR5 はそれぞれ独立に同一また
    は異なる基を示し、 nは0,1または2を示し、 pは0または1を示し、 q,rおよびsは0,1または2を示し、 Aは炭素数4〜7個からなる4〜7員脂肪族炭素環基ま
    たは窒素、酸素、硫黄原子を少なくとも1個有する4〜
    7員脂肪族複素環基を示す。
  2. 【請求項2】Ar1 が1〜3個の置換基を有するフェニ
    ル基(該置換基はハロゲン原子またはトリフルオロメチ
    ル基を示し)である請求項1のトリアゾ−ル化合物また
    はその薬理上許容される塩。
  3. 【請求項3】Ar1 が1〜2個の置換基を有するフェニ
    ル基(該置換基は弗素原子、塩素原子またはトリフルオ
    ロメチル基を示し)である請求項1のトリアゾ−ル化合
    物またはその薬理上許容される塩。
  4. 【請求項4】Ar2 がフェニル基、5〜6員芳香族複素
    環基(該芳香族複素環基は窒素、酸素、硫黄原子を少な
    くとも1個有する)または1〜3個の置換基を有するフ
    ェニル基もしくは5〜6員芳香族複素環基(該置換基は
    低級アルキル基、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換さ
    れた低級アルキル基、ハロゲン原子で置換された低級ア
    ルコキシ基、ニトロ基、シアノ基または−S(O)mR6
    (R6 :ハロゲン原子で置換されていてもよい低級アル
    キル基;m:0,1または2を示す)を示し、該芳香族
    複素環基は窒素、酸素、硫黄原子を少なくとも1個有す
    る)である請求項1乃至3のトリアゾ−ル化合物または
    その薬理上許容される塩。
  5. 【請求項5】Ar2 がフェニル基、5〜6員芳香族複素
    環基(該芳香族複素環基は窒素、酸素、硫黄原子を1個
    有する)または1〜3個の置換基を有するフェニル基も
    しくは5〜6員芳香族複素環基(該置換基は低級アルキ
    ル基、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換された低級ア
    ルキル基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ
    基、ニトロ基、シアノ基または−S(O)mR6 基(R6 :ハ
    ロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキル基;
    m:0,1または2を示す)を示し、該芳香族複素環基
    は窒素、酸素、硫黄原子を1個有する)である請求項1
    乃至3のトリアゾ−ル化合物またはその薬理上許容され
    る塩。
  6. 【請求項6】Ar2 がフェニル基、5〜6員芳香族複素
    環基(該芳香族複素環基は窒素、硫黄原子を1個有す
    る)または1〜2個の置換基を有するフェニル基もしく
    は5〜6員芳香族複素環基(該置換基は低級アルキル
    基、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換された低級アル
    キル基、ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、
    ニトロ基、シアノ基または−S(O)mR6 基(R6 :ハロゲ
    ン原子で置換されていてもよい低級アルキル基;m:
    0,1または2を示す)を示し、該芳香族複素環基は窒
    素、硫黄原子を1個有する)である請求項1乃至3のト
    リアゾ−ル化合物またはその薬理上許容される塩。
  7. 【請求項7】Ar2 がフェニル基もしくはピリジル基ま
    たは1〜2個の置換基を有するフェニル基、ピリジル基
    もしくはチエニル基(該置換基は低級アルキル基、ハロ
    ゲン原子、ハロゲン原子で置換された低級アルキル基、
    ハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基、ニトロ
    基、シアノ基または−S(O)mR6 基(R6 :ハロゲン原子
    で置換されていてもよい低級アルキル基;m:0,1ま
    たは2を示す)を示す)である請求項1乃至3のトリア
    ゾ−ル化合物またはその薬理上許容される塩。
  8. 【請求項8】R0 が水素原子、メチル基、エチル基また
    はプロピル基である請求項1乃至7のトリアゾ−ル化合
    物またはその薬理上許容される塩。
  9. 【請求項9】R0 が水素原子、メチル基またはエチル基
    である請求項1乃至7のトリアゾ−ル化合物またはその
    薬理上許容される塩。
  10. 【請求項10】R0 が水素原子またはメチル基である請
    求項1乃至7のトリアゾ−ル化合物またはその薬理上許
    容される塩。
  11. 【請求項11】R1 がメチル基、エチル基またはプロピ
    ル基である請求項1乃至10のトリアゾ−ル化合物また
    はその薬理上許容される塩。
  12. 【請求項12】R1 がメチル基またはエチル基である請
    求項1乃至10のトリアゾ−ル化合物またはその薬理上
    許容される塩。
  13. 【請求項13】R1 がメチル基である請求項1乃至10
    のトリアゾ−ル化合物またはその薬理上許容される塩。
  14. 【請求項14】R2 ,R3 ,R4 およびR5 が同一また
    は異なって水素原子、低級アルキル基または弗素もしく
    は塩素原子で置換された低級アルキル基である請求項1
    乃至13のトリアゾ−ル化合物またはその薬理上許容さ
    れる塩。
  15. 【請求項15】R2 ,R3 ,R4 およびR5 が同一また
    は異なって水素原子、メチル基、エチル基もしくはプロ
    ピル基または弗素もしくは塩素原子で置換されたメチル
    基、エチル基もしくはプロピル基である請求項1乃至1
    3のトリアゾ−ル化合物またはその薬理上許容される
    塩。
  16. 【請求項16】R2 ,R3 ,R4 およびR5 が同一また
    は異なって水素原子、メチル基もしくはエチル基または
    弗素もしくは塩素原子で置換されたメチル基もしくはエ
    チル基である請求項1乃至13のトリアゾ−ル化合物ま
    たはその薬理上許容される塩。
  17. 【請求項17】R2 ,R3 ,R4 およびR5 が同一また
    は異なって水素原子もしくはメチル基または弗素原子で
    置換されたメチル基である請求項1乃至13のトリアゾ
    −ル化合物またはその薬理上許容される塩。
  18. 【請求項18】nが0,1または2である請求項2乃至
    17のトリアゾ−ル化合物またはその薬理上許容される
    塩。
  19. 【請求項19】nが0である請求項1乃至17のトリア
    ゾ−ル化合物またはその薬理上許容される塩。
  20. 【請求項20】pが0または1である請求項2乃至19
    のトリアゾ−ル化合物またはその薬理上許容される塩。
  21. 【請求項21】q,rおよびsが0,1または2である
    請求項2乃至20のトリアゾ−ル化合物またはその薬理
    上許容される塩。
  22. 【請求項22】Aが炭素数5〜6個からなる5〜6員脂
    肪族炭素環基または窒素、酸素、硫黄原子を少なくとも
    1個有する4〜6員脂肪族複素環基である請求項1乃至
    21のトリアゾ−ル化合物またはその薬理上許容される
    塩。
  23. 【請求項23】Aが炭素数5〜6個からなる5〜6員脂
    肪族炭素環基または窒素、酸素、硫黄原子を1〜2個有
    する4〜6員脂肪族複素環基である請求項1乃至21の
    トリアゾ−ル化合物またはその薬理上許容される塩。
  24. 【請求項24】Aがシクロヘキサン、ピペリジン、1,
    3−ジオキサンまたは1,3−ジチアン環である請求項
    1乃至21のトリアゾ−ル化合物またはその薬理上許容
    される塩。
  25. 【請求項25】2−(2,4−ジフルオロフェニル)−
    3−[[2−[2−[4−(トリフルオロメチル)フェ
    ニル]ビニル]−1,3−ジオキサン−5−イル]チ
    オ]−1−(1H−1,2,4−トリアゾ−ル−1−イ
    ル)−2−ブタノ−ル、 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−
    1,2,4−トリアゾ−ル−1−イル)−3−[[2−
    [2−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ビニ
    ル]−1,3−ジオキサン−5−イル]チオ]−2−ブ
    タノ−ル、 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−
    1,2,4−トリアゾ−ル−1−イル)−3−[[2−
    [4−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,
    3−ブタジエン−1−イル]−1,3−ジオキサン−5
    −イル]チオ]−2−ブタノ−ル、 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[[2−
    [4−[4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポ
    キシ)フェニル]−1,3−ブタジエン−1−イル]−
    1,3−ジオキサン−5−イル]チオ]−1−(1H−
    1,2,4−トリアゾ−ル−1−イル)−2−ブタノ−
    ル、 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[[2−
    [4−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフル
    オロ−1,3−ペンタジエン−1−イル]−1,3−ジ
    オキサン−1−イル]チオ]−1−(1H−1,2,4
    −トリアゾ−ル−1−イル)−2−ブタノ−ル、 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[[1−
    [(4−(トリフルオロメトキシ)シンナモイル]ピペ
    リジン−4−イル]チオ]−1−(1H−1,2,4−
    トリアゾ−ル−1−イル)−2−ブタノ−ル、 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[[1−
    (4−ニトロシンナモイル)ピペリジン−4−イル]チ
    オ]−1−(1H−1,2,4−トリアゾ−ル−1−イ
    ル)−2−ブタノ−ル、 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−
    1,2,4−トリアゾ−ル−1−イル)−3−[[1−
    [5−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−
    2,4−ペンタジエノイル]ピペリジン−4−イル]チ
    オ]−2−ブタノ−ル、 3−メチル−1−(1H−1,2,4−トリアゾ−ル−
    1−イル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニ
    ル]−3−[[2−[4−[(トリフルオロメチル)フ
    ェニル]−1,3−ブタジエン−1−イル]−1,3−
    ジオキサン−5−イル]チオ]−2−ブタノ−ル、 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−
    1,2,4−トリアゾ−ル−1−イル)−3−[[2−
    [4−(トリフルオロメチルチオ)フェニル]−1,3
    −ブタジエン−1−イル]−1,3−ジオキサン−5−
    イル]チオ]−2−ブタノ−ル、 3−[[2−[4−[4−(2,2,3,3−テトラフ
    ルオロプロポキシ)フェニル]−1,3−ブタジエン−
    1−イル]−1,3−ジオキサン−5−イル]チオ]−
    1−(1H−1,2,4−トリアゾ−ル−1−イル)−
    2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−ブ
    タノ−ル、 1−(1H−1,2,4−トリアゾ−ル−1−イル)−
    2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−
    [[2−[4−[4−(トリフルオロメチル)フェニ
    ル]−1,3−ブタジエン−1−イル]−1,3−ジオ
    キサン−5−イル]チオ]−2−ブタノ−ル、 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−
    1,2,4−トリアゾ−ル−1−イル)−3−[[2−
    [4−[4−(トリフルオロメチルスルフィニル)フェ
    ニル]−1,3−ブタジエン−1−イル]−1,3−ジ
    オキサン−5−イル]チオ]−2−ブタノ−ル、 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−
    1,2,4−トリアゾ−ル−1−イル)−3−[[4−
    [4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−ブ
    タジエン−1−イル]シクロヘキシル]チオ]−2−ブ
    タノ−ル、 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−
    1,2,4−トリアゾ−ル−1−イル)−3−[[2−
    [6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,
    3,5−ヘキサトリエン−1−イル]−1,3−ジオキ
    サン−5−イル]チオ]−2−ブタノ−ル、 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−1
    −(1H−1,2,4−トリアゾ−ル−1−イル)−3
    −[[2−[4−[4−(トリフルオロメチル)フェニ
    ル]−1,3−ブタジエン−1−イル]−1,3−ジオ
    キサン−5−イル]チオ]−2−ブタノ−ルもしくは2
    −(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−1,
    2,4−トリアゾ−ル−1−イル)−3−[[2−[4
    −[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1−ブテ
    ン−3−イン−1−イル]−1,3−ジオキサン−5−
    イル]チオ]−2−ブタノ−ルまたはこれらの薬理上許
    容される塩。
  26. 【請求項26】請求項1乃至25のトリアゾ−ル化合物
    またはその薬理上許容される塩を有効成分とする抗真菌
    剤。
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